JP2005106246A - クラッチ操作装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 手動変速時に、クラッチレバーの手動操作を行うことなく、クラッチ機構を断接動作させるための操作を自動的に行うことができるクラッチ操作装置を提供する。
【解決手段】 クラッチ機構25を操作するクラッチ操作系においては、クラッチレバー15の手動操作により、操作ケーブル55を介して、クラッチレリーズ機構36のクラッチアーム53を搖動させることによって、クラッチ機構25を操作することが可能である。また、クラッチモータ機構60のサーボモータ61の駆動により、操作ケーブル56を介して、クラッチレリーズ機構36のクラッチアーム54を搖動させることによって、クラッチ機構25を操作することが可能である。クラッチモータ機構60のサーボモータ61は、モータドライバ71を介してECU70により駆動制御される。
【選択図】 図8

Description

本発明は、エンジンから駆動輪側に伝達される駆動力を断接するクラッチ機構を操作するための車両用、特に自動二輪車用のクラッチ操作装置に関する。
自動二輪車や自動車には、スタート時や変速時などにエンジンの回転駆動力をトランスミッションを含む駆動系に対して断続させるためのクラッチ機構が設けられている。このクラッチ機構には、クラッチレバーの手動操作やクラッチペダルの踏み込み操作により、操作ケーブルを介してクラッチ操作力が伝達され、このクラッチ操作力によりクラッチ機構が断接動作するように構成されている。
このように、自動二輪車や自動車においては、クラッチレバーの手動操作やクラッチペダルの踏み込み操作によりクラッチ機構を操作する必要があり、運転者のクラッチ操作に掛かる負担が大きい。
このようなクラッチ操作に掛かる負担を軽減するために、操作ケーブルにモータ駆動力をパワーアシスト量として付加し、クラッチレバーやクラッチペダルの操作力を軽減するクラッチのパワーアシスト装置が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
また、自動車においては、手動変速時にクラッチペダルの踏込み操作を行うことなく、クラッチ機構の断接を自動制御するクラッチ接続制御装置が提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
特開平8−42597号公報 特開2001−146929号公報
しかしながら、上記パワーアシスト装置は、手動変速時に、クラッチレバーやクラッチペダルの操作力を軽減するものであって、クラッチレバーやクラッチペダルの操作をなくすためのものではない。また、上記クラッチ制御装置は、自動二輪車の特有の構造に適するものとはいえない。よって、自動二輪車においても、手動変速時に、クラッチレバーの手動操作を行うことなく、クラッチ機構の断接を自動的に行うことが可能な装置の出現が望まれている。
そこで、本発明は、上記課題を解決するために、手動変速時に、クラッチレバーの手動操作を行うことなく、クラッチ機構を断接動作させるための操作を自動的に行うことができるクラッチ操作装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため、エンジンから駆動輪側に伝達される駆動力を断接するクラッチ機構を操作するためのクラッチ操作装置であって、独立に操作可能な第1および第2のアーム部材を有し、前記第1および第2のアーム部材の操作に応じて前記クラッチ機構を断接動作させる操作機構と、前記第1のアーム部材と第1のケーブルを介して連結され、前記第1のケーブルを介して前記第1のアーム部材を手動で操作するためのクラッチレバーと、前記第2のアーム部材と第2のケーブルを介して連結され、前記第2のケーブルを介して前記第2のアーム部材を操作するためのクラッチ駆動モータと、前記第2のアーム部材を操作するように前記クラッチ駆動モータの駆動制御を行う制御手段と
を備えることを特徴とする。
また、前記第2のアーム部材または前記第2のケーブルのいずれか一方に生じる操作荷重を検出する操作荷重検出手段と、機関始動直後に前記クラッチ駆動モータを駆動し、前記操作荷重検出手段により検出された操作荷重に基づいて前記クラッチ機構の接状態から断状態へ移行する位置を算出する位置算出手段とを備え、前記制御手段は、前記算出された前記クラッチ機構の接状態から断状態へ移行する位置に基づいて前記クラッチ駆動モータを駆動制御することが好ましい。
また、足操作シフトレバーに設けられ、前記足操作シフトレバーによる変速操作の際に生じる変速操作荷重を検出する変速操作荷重検出手段を備え、前記制御手段は、前記変速操作荷重検出手段により検出された変速操作荷重が予め設定された閾値を超えると、前記クラッチ駆動モータに対して所定の駆動制御を行うことが好ましい。
また、前記制御手段は、前記クラッチ駆動モータに対する所定の駆動制御として、前記検出された変速操作荷重が前記閾値を超えてから他の変速段のギア噛合いが完了するまで、前記クラッチ機構を断状態に保持するように前記クラッチ駆動モータを駆動制御する第1の制御と、その後所定期間を掛けて前記クラッチ機構を接状態に復帰させるように前記クラッチ駆動モータを駆動制御する第2の制御とを行うことが好ましい。
また、前記第1および第2のアーム部材は、前記エンジンの側方位置に上下に並べられて設けられ、前記第1および第2のケーブルは、前記エンジンの側方を上下に並べられて斜め前方に向けて延びるように配置され、前記クラッチ駆動モータは、前記第1のケーブルの途中位置となる前記エンジン近傍に配置されることが好ましい。
本発明によれば、第2のケーブルを介して第2のアーム部材を操作するようにクラッチ駆動モータの駆動制御を行うので、手動変速時に、クラッチレバーの手動操作を行うことなく、クラッチ機構を断接動作させるための操作を自動的に行うことができる。また、第1のケーブルを介して第1のアーム部材を手動で操作するためのクラッチレバーが設けられているので、このクラッチレバーを用いた操作系を、クラッチ駆動モータを用いた操作系が故障した場合のフェイルセーフとして用いることができるとともに、クラッチレバーを用いた操作系により、発進時の半クラッチ操作などのクラッチワークが必要な場合の運転に対応することができる。
また、機関始動直後にクラッチ駆動モータを駆動し、第2のアーム部材または第2のケーブルの操作荷重を検出し、この検出された操作荷重に基づいてクラッチ機構が接状態から断状態へ移行する位置を算出することによって、磨耗などより経時的に変化するクラッチ機構の接状態から断状態へ移行する位置を補正することができ、最適な制御を可能にする。
また、検出された変速操作荷重が予め設定された閾値を超えると、クラッチ駆動モータに対して所定の駆動制御を行うことによって、足操作シフトレバーの変速操作に応じてクラッチ機構の断接に対する操作を制御することができる。
また、検出された変速操作荷重が閾値を超えてから他の変速段のギア噛合いが完了するまで、クラッチ機構を断状態に保持するようにクラッチ駆動モータを駆動制御し、その後所定期間を掛けてクラッチ機構を接状態に復帰させるようにクラッチ駆動モータを駆動制御することにより、変速操作を円滑にかつ短時間で終了させることができる。
また、第1および第2のアーム部材をエンジンの側方位置に上下に並べられて設け、第1および第2のケーブルをエンジンの側方を上下に並べられて斜め前方に向けて延びるように配置し、クラッチ駆動モータを第1のケーブルの途中位置となるエンジン近傍に配置することによって、クラッチ駆動モータと第2のアーム部材を連結する第2のケーブルを短くすることができるとともに、クラッチ駆動モータおよび第2のケーブルの配置を簡素化することができ、もって、自動二輪車のような小型車両をコンパクトかつ軽量に設計することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(第1実施の形態)
図1は本発明の第1実施の形態に係るクラッチ操作装置を搭載する自動二輪車の一例を示す全体図である。
自動二輪車は、図1に示すように、車体フレーム1を備え、車体フレーム1の中央下部には、エンジン2が搭載されている。エンジン2の上方には、燃料タンク3が設けられており、その後方には、シート4が設けられている。シート4は、車体フレーム1のシートレール5上に設置されている。車体フレーム1の中央下部には、スイングアーム11が片持梁状に支持され、このスイングアーム11の後端部には、後輪12が回動自在に支持されている。後輪12には、ドリブンスプロケット13が設けられており、ドリブンスプロケット13には、エンジン2からの駆動力がドライブチェーン14を介して伝達される。
車体フレーム1の前頭部には、ヘッドパイプ6が設けられており、ヘッドパイプ6には、ステアリング機構7が回動自在に取り付けられている。ステアリング機構7のアッパブラケット7aには、ハンドル8が取り付けられている。ハンドル8には、クラッチレバー15やブレーキレバー(図示せず)などが付設されている。また、ステアリング機構7には、前輪10を回動自在に支持するフロントフォーク9が設けられている。
次に、エンジン2の駆動力を駆動輪である後輪12に伝達するための駆動系(クラッチ機構およびトランスミッションを含む)について図2および図3を参照しながら説明する。図2は図1の自動二輪車の駆動系におけるクラッチ機構およびトランスミッションの要部を示す断面図、図3はトランスミッションに設けられている変速機構の要部を示す断面図であり、同図(a)は変速機構のシフトカム周りの構成を示す断面図、同図(b)はシフトアーム周りの構成を示す断面図、同図(c)はシフトチェンジペダルの構成を示す側面図である。
駆動系においては、図2に示すように、エンジン2のクランクケース内に、クランクシャフト21と平行してメインシャフト22とドライブシャフト23が軸支されている。クランクシャフト21の端部(図2中の右端)には、プライマリドライブギア24が設けられている。メインシャフト22の端部(図2中の右端)には、クラッチ機構25が軸装されている。
クラッチ機構25は、クランクシャフト21(プリマリドライブギア24)の回転をメインシャフト22に対して断接するものであり、その構造は周知の多板式構造からなる。クラッチ機構25は、メインシャフト22に軸支され、プライマリドライブギア24に噛み合わされたプライマリドリブンギア26と、プライマリドリブンギア26と一体に回転可能なクラッチハウジング27と、クラッチハウジング27の内周部に設けられた複数枚のフリクションプレート28と、メインシャフト22の端部に嵌合されたクラッチボス29と、クラッチボス29の外周部に各フリクションプレート28と交互に重なるように設けられた複数枚のクラッチプレート30と、クラッチスプリング31を介してクラッチボス29と一体的に回転可能なプレッシャディスク32と、メインシャフト22の端部(図2中の右端)に挿入され、プレッシャディスク32に当接するプッシュ部材33とを有する。
このクラッチ機構25においては、常時、クラッチスプリング31のばね力によってプレッシャディスク32がクラッチボス29に押し付けられており、各フリクションプレート28と各クラッチプレート30が摩擦係合する。すなわち、クラッチ機構25は、常時、接状態に保持されている。この場合、プライマリドリブンギア26の回転が、クラッチハウジング27、各フリクションプレート28、各クラッチプレート30、クラッチボス29、メインシャフト22の順に伝達される。
メインシャフト22は中空軸からなり、その中空部には、プッシュロッド34およびプッシュロッド35が軸方向に進退可能に挿入されている。プッシュロッド34の一端は、ブッシュ部材33に突き当てられ、その他端は、プッシュロッド35の一端に突き当てられている。プッシュロッド35の一部は、メインシャフト22からエンジン2のクランクケース左側部を経て外部に突出する。プッシュロッド35の進退は、クラッチレリーズ機構36により行われる。このクラッチレリーズ機構36の詳細については、後述する。ここで、クラッチレリーズ機構36により、プッシュロッド35がクラッチ機構25側に移動されると、プッシュロッド34およびプッシュ部材33を介してプレッシャディスク32が押圧され、プレッシャディスク32は、クラッチスプリング31のばね力に抗しながら、クラッチボス29側と逆側の方向に移動される。これにより、各フリクションプレート28と各クラッチプレート30の摩擦係合が緩められて、プライマリドライブギア24の回転が、プライマリドリブンギア26、クラッチハウジング27および各フリクションプレート28のみに伝達され、メインシャフト22には伝達されない。
メインシャフト22とドライブシャフト23の間には、周知の常時噛み合い型のトランスミッション37が構成される。トランスミッション37においては、メインシャフト22に軸装された6枚のドライブギアA1〜A6と、ドライブシャフト23に軸装された6枚のドリブンギアB1〜B6が設けられており、各ドライブギアA1〜A6と各ドリブンギアB1〜B6の噛み合わせは、変速機構(図3に示す)により切り替えられる。ドライブシャフト23の端部(図中の左端)には、ドライブスプロケット38が設けられ、ドライブスプロケット38は、ドライブチェーン14(図1に示す)を介して後輪12に設けられたドリブンスプロケット13(図1に示す)に連結されている。
変速機構は、ライダーの足の動き(すなわち変速操作)に応じてトランスミッション37の各ドライブギアA1〜A6と各ドリブンギアB1〜B6の噛み合わせの切り替えすなわち変速を行う。具体的には、変速機構は、図3(a)に示すように、メインシャフト22の軸方向にドライブギアA3およびA4を移動させるためのシフトフォーク41と、ドライブシャフト23の軸方向にドリブンギアB6を移動させるためのシフトフォーク43と、ドライブシャフト23の軸方向にドリブンギアB5を移動させるためのシフトフォーク44と、足の動きに応じて回転されるシフトカム46を有する。
各シフトフォーク41,43,44はY字状の形状を有し、シフトフォーク41はシフトフォークシャフト42に、シフトフォーク43および44はシフトフォークシャフト45に固着されている。各シフトフォークシャフト42,45は、軸方向に移動可能に軸支されている。シフトカム46の外周部には、3つの溝が形成されており、各溝には対応するシフトフォーク41,43,44の端部が嵌め込まれている。
シフトカム46には、図3(b)に示すように、シフトアーム47を介して足の動きが伝達される。シフトアーム47は、チェンジシャフト48の一端に取り付けられ、チェンジシャフト48を軸に上下方向に揺動する。チェンジシャフト48の他端には、シフトチェンジペダル49の基端部が取り付けられている。シフトチェンジペダル49とシフトアーム47との間には、シフトアーム47を揺動中立位置に復帰させるためのリターンスプリング50が介在する。
シフトチェンジペダル49は、図3(c)に示すように、チェンジシャフト48に取り付けられている基端部材49aと、軸49dの周りに搖動可能なペダル部材49cと、基端部材49aとペダル部材49cとを連結するリンク部材49bを有し、ライダーの足によりペダル部材49cが踏み込み操作または蹴り上げ操作されると、ペダル部材49cは、軸49dの周りに搖動され、その運動がリンク部材49bを介して基端部材49aに伝えられる。基端部材49aは、ペダル部材49cの運動に連動してチェンジシャフト48を中心に搖動し、チェンジシャフト48は回転される。リンク部材49bには、歪センサ75が装着されている。この歪センサ75は、シフトチェンジペダル49が操作される際にリンク部材49bに生じる荷重を変速操作荷重として検出するためのものであり、その出力は後述するECU70に入力される。
シフトチェンジペダル49がシフト操作(踏み込み操作または蹴り上げ操作)されると、シフトアーム47が、チェンジシャフト48を軸にして所定方向に揺動し、シフトカム46が所定方向に回転される。このシフトカム46の回転に伴い各シフトフォーク41,43,44がシフトカム46の溝に案内されながらシフトフォークシャフト42,45の軸方向に移動される。この際、各シフトフォーク41,43,44のうち、少なくとも1つがその位置を移動し、ドライブギアA3,A4およびドリブンギアB5,B6のうち、対応するギアが移動する。これにより、変速が行われる。
次に、クラッチレリーズ機構36を用いたクラッチ機構25の操作系について図4〜図8を参照しながら説明する。図4(a)は図2のクラッチレリーズ機構36の構成を示す平面図、同図(b)は側面図、同図(c)はカム部52aとプッシュロッド35との係合状態を示す断面図である。図5(a)はクラッチレバー15が操作された際のクラッチアーム53の動きを模式的に示す図、図5(b)はクラッチレバー15が操作された際のクラッチアーム54の係合穴54aとカムシャフト52のアーム係合部52bとの関係を模式的に示す図、図6はクラッチレリーズ機構36の配置を模式的に示す図、図7はクラッチモータ機構60の構成を示す正面図および平面図、図8はクラッチレリーズ機構36を用いたクラッチ機構25の操作系を模式的に示すブロック図である。
まず、クラッチレリーズ機構36の構成について説明する。クラッチレリーズ機構36は、図4(a)〜(c)に示すように、内部空間を有する軸箱51と、軸箱51に回動可能に軸支されているカムシャフト52を有する。軸箱51の側部には挿通部51aが設けられ、挿通部51aを介してプッシュロッド35の一端部が軸箱51内に挿入されている。カムシャフト52には、カム部52aと、カム部52aと同軸に延びる半円の横断面形状を有するアーム係合部52bが設けられている。カムシャフト52のカム部52aは、プッシュロッド35に対して直交するように軸箱51に収容され、プッシュロッド35の端部に当接される(図4(c)を参照)。カムシャフト52のアーム係合部52bには、2つのクラッチアーム53,54の各一端部が係合され、各クラッチアーム53,54は上下方向に配列される。ここで、クラッチアーム54と軸箱51間、およびクラッチアーム53とクラッチアーム54間には、それぞれ、リング状のスペーサ58が介在する。また、カムシャフト53のアーム係合部52bの端部には、クラッチアーム53がカムシャフト52からその軸方向に抜けるのを防止するためのリング状のストッパ59が取り付けられている。
図4(a),(b)および図5(a),(b)に示すように、クラッチアーム53,54の前記各端部には、それぞれ、アーム係合部52bを挿通する係合穴53a,54aが形成されている。係合穴53a,54aは、中心角度がπ以上である扇方形状の穴である。また、各クラッチアーム53,54の各他端部には、それぞれ、操作ケーブル55,56の一端に設けられたエンドピース55a,56aと係合される係合穴53b,54bが形成されている。ここで、クラッチアーム54の中央部に形成された段部には、歪センサ74が貼り付けられており、歪センサ74は、クラッチアーム54が操作された際に生じる荷重を検出するためのものであり、その出力は後述するECU70に入力される。
クラッチレリーズ機構36は、図6に示すように、エンジン2の左側の位置に配置され、クラッチレリーズ機構36の軸箱51は、ブラケット(図示せず)を介して車体フレーム1に取り付けられる。クラッチレリーズ機構36のクラッチアーム53は、操作ケーブル55を介してクラッチレバー15に連結され、クラッチアーム54は、操作ケーブル56を介してクラッチモータ機構60に連結される。操作ケーブル55は、クラッチアーム53の位置からエンジン2の左側の位置に設けられたケーブルガイド69を経て車体フレーム1に沿って延設され、その他端がクラッチレバー15に連結される。これに対し、操作ケーブル56は、クラッチアーム54の位置からエンジン2の左側の位置に設けられたケーブルガイド69を経て車体フレーム1に沿って延設され、その他端が、操作ケーブル55の途中位置に配置されたクラッチモータ機構60に連結される。
このような配置によって、クラッチモータ機構60とクラッチアーム54を連結する操作ケーブル56を短くすることができるとともに、クラッチモータ機構60および操作ケーブル56の配置を簡素化することができる。
クラッチモータ機構60は、図7(a),(b)に示すように、サーボモータ61を有し、サーボモータ61の出力は減速機62を介して出力軸63に伝達される。出力軸63には、プーリ64が固着され、プーリ64には、操作ケーブル56の他端が連結される。また、出力軸63は、エンコーダ65の入力側に接続され、エンコーダ65の出力は後述するECU70に入力される。減速機62は、台座66に固定され、台座66は、ブラケット(図示せず)を介して車体フレーム1に取り付けられる(図6を参照)。また、台座66には、操作ケーブル56を支持するとともに操作ケーブル56の他端をプーリ64に導くためのケーブルガイド67が設けられている。
このような構成において、クラッチレバー15が握りしめられると、操作ケーブル55が引かれ、クラッチアーム53がカムシャフト52の軸線を中心として搖動される。この際、図5(a)に示すように、クラッチアーム53の係合穴53aとカムシャフト52のアーム係合部52bとが係合するので、クラッチアーム53の搖動に伴いカムシャフト52がその軸線の周りに回転され、カムシャフト52のカム部52aがプッシュロッド35をクラッチ機構25側に押し出す。そして、プッシュロッド34およびプッシュ部材33を介して、プレッシャディスク32がクラッチスプリング31のばね力に抗しながらクラッチボス29側と逆側の方向に移動され、クラッチ機構25は断状態になる。逆に、クラッチレバー15が離されると、操作ケーブル55が緩められるので、クラッチスプリング31のばね力が、プッシュ部材33、プッシュロッド34および35を介してカムシャフト52に作用し、カムシャフト52は回転させられる。これにより、クラッチアーム53およびクラッチレバー15が、それぞれの基準位置(クラッチ機構25が接状態にある位置)に復帰すると、クラッチ機構25は、接状態に復帰する。
ここで、クラッチアーム53の搖動に伴いカムシャフト52が回転される際、クラッチアーム54は、カムシャフト52の回転に連動して回転されることはなく、基準位置に保持される。これは、図5(b)に示すように、クラッチアーム54が上記基準位置にある状態において、カムシャフト52が回転された場合、クラッチアーム54の係合穴54aが扇形状であり、アーム係合部52bが半円の断面形状を有するので、クラッチアーム54の係合穴54aに対して回転するカムシャフト52のアーム係合部52bが係合しないためのである。
また、クラッチモータ機構60のサーボモータ61が、操作ケーブル56を巻き上げる方向に駆動されると、クラッチアーム54がカムシャフト52の軸線を中心として搖動される。この際、クラッチアーム54の係合穴54aとカムシャフト52のアーム係合部52bとが係合するので、クラッチアーム53の場合と同様に、カムシャフト52がその軸線の周りに回転される。このカムシャフト53の回転に伴いカムシャフト52のカム部52aによりプッシュロッド35がクラッチ機構25側に押し出されて、クラッチ機構25は断状態になる。この状態から、サーボモータ61が操作ケーブル56を巻き戻す方向に駆動されると、操作ケーブル56が緩められるので、クラッチスプリング31のばね力がプッシュ部材33、プッシュロッド34および35を介して、カムシャフト52が回転させる。これにより、クラッチアーム54が基準位置(クラッチ機構25が接状態にある位置)に復帰すると、クラッチ機構25は、接状態に復帰する。ここで、クラッチアーム53は、クラッチアーム54の搖動に連動して搖動されることはなく、上記基準位置に保持される。
このように、本実施の形態においては、クラッチレバー15またはクラッチモータ機構60により、クラッチ機構25を操作することが可能なクラッチ操作系が提供されることになる。このクラッチ操作系においては、図8に示すように、クラッチレバー15の手動操作により、操作ケーブル55を介して、クラッチレリーズ機構36のクラッチアーム53を搖動させることによって、クラッチ機構25を操作することが可能である。また、クラッチモータ機構60のサーボモータ61の駆動により、操作ケーブル56を介して、クラッチレリーズ機構36のクラッチアーム54を搖動させることによって、クラッチ機構25を操作することが可能である。クラッチモータ機構60のサーボモータ61は、モータドライバ71を介してECU70により駆動制御される。
このクラッチ操作系において、クラッチレバー15を用いた操作系は、クラッチモータ機構60を用いた操作系が故障した場合のフェイルセーフとして作用し、また、クラッチレバー15を用いた操作系により、発進時の半クラッチ操作などのクラッチワークが必要な場合に対応することが可能である。
ECU70は、各種センサからの入力信号を整形し、電圧レベルを所定レベルに修正し、アナログ信号値をデジタル信号値に変換するなどの機能を有する入力回路70a、CPU70b、CPU70bで実行される各種演算プログラム、これら演算プログラムで使用されるテーブルやマップ、演算結果などを記憶する記憶装置70c、点火プラグ(図示せず)に対する点火信号、燃料噴射弁(図示せず)に対する駆動信号、モータドライバ71に対する制御信号を出力する出力回路70dなどから構成される。上記各種センサには、ギア位置を示すギア信号を出力するシフト位置センサ(SP)73、スロットル弁の開度に応じた信号を出力するスロットルポジションセンサ(TH)72、クラッチアーム54に設けられた歪センサ74、シフトチェンジペダル49に設けられた歪センサ75、クラッチモータ機構60のエンコーダ65などが含まれる。
ECU70は、モータドライバ71を介してクラッチモータ機構60を駆動制御することにより、変速時にクラッチレバー15を手動操作することなく、クラッチ機構25を操作することを可能にするクラッチ操作制御を行う。
このクラッチ操作制御について図9および図10を参照しながら説明する。図9はECU70によるクラッチ操作制御の手順を示すフローチャート、図10(a)は変速操作荷重値PSFの変化状態を示す図、同図(b)はクラッチ機構25の状態変化を示す図、同図(c)はクラッチモータ機構60のサーボモータ61の駆動タイミングを示す図である。ここで、図9に示す手順は、記憶装置70cに記憶されているプログラムに基づいてCPU70bにより実行されるものである。
CPU70bは、図9に示すように、シフトチェンジペダル49による変速操作の際に生じる変速操作荷重値PSFが予め設定された閾値PTHを超えたか否かを監視する(ステップS1)。CPU70bは常時シフトチェンジペダル49に設けられた歪センサ75の出力を取り込み、この歪センサ75の出力に基づいて変速操作荷重値PSFを算出する。この変速操作荷重値PSFが閾値PTHを超えた場合、CPU70bは、ライダーに変速を行う意思があると判断し、クラッチ断制御を行う(ステップS2)。
このクラッチ断制御においては、クラッチモータ機構60のサーボモータ61が正転方向(プーリ63が操作ケーブル56を巻き上げる方向)に駆動され、出力軸63の回転量(すなわちプーリ63による操作ケーブル56の巻き上げ量)が所定量に達すると、サーボモータ61はその位置で停止される(図10(c)の時間t1からt2まで)。ここで、上記所定量とはクラッチ機構25が断状態になる位置に達するまでの量であり、このクラッチ機構25が断状態になるクラッチ位置は、後述するクラッチ位置算出制御により算出されたクラッチ機構25の接状態から断状態へ移行する位置(ゼロ点)に基づいて算出された位置である。また、出力軸63の回転量(すなわちプーリ63による操作ケーブル56の巻き上げ量)が所定量に達したか否かは、エンコーダ65の出力に基づいて判定される。これにより、クラッチアーム54は、カムシャフト52の軸線を中心として出力軸63の回転量に対応する角度分すなわちクラッチ機構25が断状態になるまでの角度分搖動される。よって、プレッシャディスク32は、クラッチスプリング31のばね力に抗しながら、クラッチ機構25が断状態になる位置まで移動され、クラッチ機構25は、断状態に保持される。
そして、CPU70bは、クラッチモータ機構60のサーボモータ61の駆動開始(図10(c)の時間t1)から所定時間T(=t3−t1)が経過するのを待つ(ステップS3)。ここで、所定時間T(=t3−t1)は、クラッチモータ機構60のサーボモータ61の駆動開始から所定時間Tが経過するまでの期間が、ライダーによりシフトチェンジペダル49に変速操作荷重値PSF(閾値PTH以上の荷重)が掛けられた状態にある期間となるように、設定されているので、クラッチ機構25が断状態になった直後に、上記変速操作荷重重PSFの作用より他の変速段への切り替えが行われることになる。すなわち、所定時間Tが経過するまでの期間中に、他の変速段への切り替え(ギアの噛合い)が行われる。この他の変速段への切り替え(ギアの噛合い)に伴い、変速操作荷重重PSFは一時的に低下する(図10(a)の時間t3)。
次いで、クラッチモータ機構60のサーボモータ61の駆動開始から所定時間Tが経過すると、CPU70bは、クラッチ機構25を接状態に復帰させるためのクラッチ接続制御を行う(ステップS4)。このクラッチ接続制御においては、クラッチモータ機構60のサーボモータ61が逆転方向(プーリ63が操作ケーブル56を巻き戻す方向)に低速度で駆動され、出力軸63の逆転方向への回転量(すなわち操作ケーブル56の巻き戻し量)が上記所定量に達すると、サーボモータ61はその位置すなわちクラッチ機構25が接状態にある位置で停止される(図10(c)の時間t3からt4まで)。これにより、クラッチスプリング31のばね力がプッシュロッド35に作用し、クラッチアーム54は、カムシャフト52の軸線を中心としてクラッチ機構25が接状態になる基準位置まで所定期間を掛けて緩やかに戻される。すなわち、クラッチ機構25は、断状態から半クラッチ状態を経て接状態へ所定期間を掛けて緩やかに復帰される(図10(b)の時間t3からt4まで)。
以上により、閾値PTHを超えるような変速操作荷重PSFでシフトチェンジペダル49をシフト操作すれば、自動的にクラッチ機構25を断状態にし、他の変速段への切り替え(ギアの噛合い)後、クラッチ機構25を接状態に所定期間を掛けて復帰させるので、クラッチレバー15を操作することなく、変速を円滑にかつ短時間で行うことができる。
また、クラッチ機構25においては、走行毎に、磨耗などにより、接状態から断状態へ移行するクラッチ位置(ゼロ点)が変化するので、そのゼロ点の変化を監視する必要がある。そこで、ECU70は、機関始動(イグニッションキーON)直後に、モータドライバ71を介してクラッチモータ機構60を駆動制御することにより、クラッチ機構25のゼロ点を算出するためのクラッチ位置算出制御を行う。
このクラッチ位置算出制御について図11を参照しながら説明する。図11はECU70によるクラッチ位置算出制御の手順を示すフローチャートである。この手順は、記憶装置70cに記憶されているプログラムに基づいてCPU70bにより実行されるものである。
CPU70bは、図11に示すように、機関始動を待つ(ステップS11)。ここで、CPU70bは、イングニッションキー(図示せず)がオンされると、機関が始動されたと判断する。そして、CPU70bは、SPセンサ73からの信号に基づいてギア位置がニュートラル位置にあるか否かを判定する(ステップS12)。ここで、ギア位置がニュートラル位置にない場合、CPU70bは、本処理を終了する。
これに対し、ギア位置がニュートラル位置にある場合(ステップS12)、CPU70bは、クラッチモータ機構60のサーボモータ61の駆動を開始する(ステップS13)。ここでは、サーボモータ61が正転方向(プーリ63が操作ケーブル56を巻き上げる方向)に駆動される。これにより、クラッチアーム54が搖動され、プッシュロッド35が、プッシュロッド34およびプッシュ部材33を介して、クラッチスプリング31のばね力に抗しながらクラッチ機構25のプレッシャディスク32を押圧する。そして、CPU70bは、クラッチアーム54に設けられた歪センサ74の出力に基づいてクラッチアーム54に発生するアーム操作荷重値PAを算出し、このアーム操作荷重値PAが設定荷重値PATH以上になるのを待つ(ステップS14)。
アーム操作荷重値PAが設定荷重値PATH以上になると(ステップS14)、CPU70bは、クラッチ機構25が接状態から断状態へ移行するクラッチ位置すなわちゼロ点へ達したと判断して、サーボモータ61を停止し(ステップS15)、この停止位置でのエンコーダ65の出力を読み込み、その値を記憶装置70cに格納する(ステップS16)。この値は、クラッチ機構25が接状態から断状態へ移行するクラッチ位置(ゼロ点)に対応する値であり、上記クラッチ操作制御における所定量の算出に用いられる。
次いで、CPU70bは、クラッチ復帰制御を行う。このクラッチ復帰制御では、クラッチモータ機構60のサーボモータ61が逆転方向(プーリ63が操作ケーブル56を巻き戻す方向)に駆動され、出力軸63の逆転方向への回転量(すなわち操作ケーブル56の巻き戻し量)がクラッチアーム54を基準位置(クラッチ機構25が接状態にある基準位置)に戻すまでの量に達すると、サーボモータ61は停止される。これにより、クラッチスプリング31のばね力がプッシュロッド35に作用し、クラッチアーム54は、カムシャフト52の軸線を中心としてクラッチ機構25が接状態になる基準位置まで戻される。すなわち、クラッチ機構25は、接状態へ復帰される。そして、CPU70bは本処理を終了する。
このように、機関始動(イグニッションキーON)直後に、クラッチ機構25のゼロ点を算出するためのクラッチ位置算出制御を行うことにより、クラッチ機構25における遊ぶ、磨耗によるゼロ点の変化を補正することが可能になり、高い精度でクラッチ操作制御を行うことが可能になる。
なお、本実施の形態では、クラッチ位置制御において、クラッチアーム54に貼り付けられた歪センサ74の出力に基づいてクラッチアーム54に発生するアーム操作荷重を算出するように構成されているが、このアーム操作荷重に代えて、操作ケーブル56に発生する荷重を用いてもよい。この場合、操作ケーブル56の途中部位に歪センサが取り付けられる。
(第2実施の形態)
次に、本発明の第2実施の形態について図12および図13を参照しながら説明する。図12は本発明の第2実施の形態に係るクラッチ操作補助装置におけるシフトチェンジペダルの変速操作を検出するためのセンサの配置を模式的に示す図、図13は本発明の第2実施の形態に係るクラッチ操作補助装置によるクラッチ操作制御の手順を示すフローチャートである。
上述した第1実施の形態は、歪センサ75を用いて、シフトチェンジペダル49が操作される際にリンク部材49bに生じる変速操作荷重PSFを検出し、この変速操作荷重PSFの大きさに応じてライダーに変速を行う意思があるか否かを判断するように構成されている。これに対し、本実施の形態は、上記変速操作荷重に代えて、シフトチェンジペダル49の操作量に応じてライダーに変速を行う意思があるか否かを判断するように構成されている。他の構成は、第1実施の形態と同じ構成であり、その説明は省略するとともに、以下の説明において、第1実施の形態と同じ部材または機能ブロックについては、同じ符号を用いるものとする。
具体的には、図12に示すように、ライダーの足によりペダル部材49cが踏み込み操作または蹴り上げ操作されると、ペダル部材49cは、軸49dの周りに搖動され、その運動がリンク部材49bを介して基端部材49aに伝えられる。基端部材49aは、ペダル部材49cの運動に連動してチェンジシャフト48を中心に搖動する。よって、本実施の形態においては、このシフトチェンジペダル49のシフト操作(踏み込み操作または蹴り上げ操作)が行われた際、基端部材49aが搖動するので、この搖動量がシフトチェンジペダル49の操作量として検出される。
基端部材49aの両側には、それぞれシフトペダルセンサ80,81が設けられている。シフトペダルセンサ80は、ペダル部材49cの蹴り上げ操作により基端部材49aが所定量分搖動されると、オンするリードセンサであり、シフトペダルセンサ81は、ペダル部材49cの踏み込み操作により基端部材49aが所定量分搖動されると、オンするリードセンサである。各シフトペダルセンサ80または81の出力は、ECU70に入力され、ECU70は、各シフトペダルセンサ80または81のいずれかがオンすると、ライダーに変速を行う意思があると判断されたことになる。
次に、変速時にクラッチレバー15を手動操作することなく、クラッチ機構25を操作することを可能にするクラッチ操作制御について図13を参照しながら説明する。この図13に示す手順は、記憶装置70cに記憶されているプログラムに基づいてCPU70bにより実行されるものである。
CPU70bは、図13に示すように、シフトペダルセンサ80がオンしたか否かを、シフトペダルセンサ81がオンしたか否かをそれぞれ監視し(ステップS21,S22)、シフトペダルセンサ80またはシフトペダルセンサ81のいずれかがオンすると、ライダーに変速を行う意思があると判断し、ステップS23からの処理を実行する。このステップS23からステップS25までの処理は、図9のステップS2からステップS4までの処理と同一のものであるので、ここでの説明は省略する。
本発明の第1実施の形態に係るクラッチ操作装置を搭載する自動二輪車の一例を示す全体図である。 図1の自動二輪車の駆動系におけるクラッチ機構およびトランスミッションの要部を示す断面図である。 トランスミッションに設けられている変速機構の要部を示す断面図であり、(a)は変速機構のシフトカム周りの構成を示す断面図、(b)はシフトアーム周りの構成を示す断面図、(c)はシフトチェンジペダルの構成を示す側面図である。 (a)は図2のクラッチレリーズ機構36の構成を示す平面図、(b)は側面図、図(c)はカム部52aとプッシュロッド35との係合状態を示す断面図である。 (a)はクラッチレバー15が操作された際のクラッチアーム53の動きを模式的に示す図、(b)はクラッチレバー15が操作された際のクラッチアーム54の係合穴54aとカムシャフト52のアーム係合部52bとの関係を模式的に示す図である。 クラッチレリーズ機構36の配置を模式的に示す図である。 クラッチモータ機構60の構成を示す正面図および平面図である。 クラッチレリーズ機構36を用いたクラッチ機構25の操作系を模式的に示すブロック図である。 ECU70によるクラッチ操作制御の手順を示すフローチャートである。 (a)は変速操作荷重値PSFの変化状態を示す図、(b)はクラッチ機構25の状態変化を示す図、(c)はクラッチモータ機構60のサーボモータ61の駆動タイミングを示す図である。 ECU70によるクラッチ位置算出制御の手順を示すフローチャートである。 本発明の第2実施の形態に係るクラッチ操作補助装置におけるシフトチェンジペダルの変速操作を検出するためのセンサの配置を模式的に示す図である。 本発明の第2実施の形態に係るクラッチ操作補助装置によるクラッチ操作制御の手順を示すフローチャートである。
符号の説明
1 車体フレーム
2 エンジン
15 クラッチレバー
25 クラッチ機構
34,35 プッシュロッド
36 クラッチレリーズ機構
37 変速装置
49 シフトチェンジペダル
53,54 クラッチアーム
55,56 操作ケーブル
60 クラッチモータ機構
61 サーボモータ
70 ECU
74,75 歪センサ
80,81 シフトペダルセンサ

Claims (5)

  1. エンジンから駆動輪側に伝達される駆動力を断接するクラッチ機構を操作するためのクラッチ操作装置であって、
    独立に操作可能な第1および第2のアーム部材を有し、前記第1および第2のアーム部材の操作に応じて前記クラッチ機構を断接動作させる操作機構と、
    前記第1のアーム部材と第1のケーブルを介して連結され、前記第1のケーブルを介して前記第1のアーム部材を手動で操作するためのクラッチレバーと、
    前記第2のアーム部材と第2のケーブルを介して連結され、前記第2のケーブルを介して前記第2のアーム部材を操作するためのクラッチ駆動モータと、
    前記第2のアーム部材を操作するように前記クラッチ駆動モータの駆動制御を行う制御手段と
    を備えることを特徴とするクラッチ操作装置。
  2. 前記第2のアーム部材または前記第2のケーブルのいずれか一方に生じる操作荷重を検出する操作荷重検出手段と、
    機関始動直後に前記クラッチ駆動モータを駆動し、前記操作荷重検出手段により検出された操作荷重に基づいて前記クラッチ機構の接状態から断状態へ移行する位置を算出する位置算出手段とを備え、
    前記制御手段は、前記算出された前記クラッチ機構の接状態から断状態へ移行する位置に基づいて前記クラッチ駆動モータを駆動制御することを特徴とする請求項1記載のクラッチ操作装置。
  3. 足操作シフトレバーに設けられ、前記足操作シフトレバーによる変速操作の際に生じる変速操作荷重を検出する変速操作荷重検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記変速操作荷重検出手段により検出された変速操作荷重が予め設定された閾値を超えると、前記クラッチ駆動モータに対して所定の駆動制御を行うことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載のクラッチ操作装置。
  4. 前記制御手段は、前記クラッチ駆動モータに対する所定の駆動制御として、前記検出された変速操作荷重が前記閾値を超えてから他の変速段のギア噛合いが完了するまで、前記クラッチ機構を断状態に保持するように前記クラッチ駆動モータを駆動制御する第1の制御と、その後所定期間を掛けて前記クラッチ機構を接状態に復帰させるように前記クラッチ駆動モータを駆動制御する第2の制御とを行うことを特徴とする請求項3記載のクラッチ操作装置。
  5. 前記第1および第2のアーム部材は、前記エンジンの側方位置に上下に並べられて設けられ、前記第1および第2のケーブルは、前記エンジンの側方を上下に並べられて斜め前方に向けて延びるように配置され、前記クラッチ駆動モータは、前記第1のケーブルの途中位置となる前記エンジン近傍に配置されることを特徴とする請求項1記載のクラッチ操作装置。
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