JP2005104288A - 車両のステアリング装置 - Google Patents

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文三 関
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伸一 小関
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Abstract

【課題】 車両のステアリング装置において、構造の簡素化、小型化及びコンパクト化を図ることにある。
【解決手段】 車体フレームにステアリングシャフト12を回転自在に取付け、このステアリングシャフト12の下部にステアリングアーム66を介してタイロッド、ナックルアームを取付け、ナックルアームにそれぞれ車輪を回転自在に取付けた車両において、ステアリングシャフト12を複数のシャフト(アッパシャフト71、ミドルシャフト73及びロアシャフト75)に分割し、これらの分割したシャフト71,73,75をそれぞれフック式ジョイント(第1フック式ジョイント72及び第2フック式ジョイント74)で連結した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、車両のステアリング装置に関するものである。
従来の車両のステアリング装置として、二分割にしたステアリングシャフトをリンク機構で連結したものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−127981公報
特許文献1の図6(a),(b)を以下の図12(a),(b)で説明する。なお、符号は振り直した。
図12(a),(b)は従来の車両のステアリング装置を示す要部側面図であり、(a)において、ステアリング装置としての前輪操向装置200は、ヘッドパイプ201に回転自在にステアリング軸202を取付け、このステアリング軸202の下端部に連結部材203を取付け、この連結部材203にリンク機構204を介してステアリングステム206を取付けたものであり、ステアリングステム206を前輪側に連結する。
リンク機構204は、連結部材203に上下スイング自在に取付けた上部リンク208と、この上部リンク208に自在軸継手211を介して連結するとともにステアリングステム206に上下スイング自在に取付けた下部リンク213とからなり、ステアリグ軸202の中心を通る軸線A1を、自在軸継手211の屈曲部である点B1と、ステアリングステム206の中心を通る軸線C1との間に配置する。なお、S1〜S3は各連結部間の距離である。
(b)は(a)に示した前輪操向装置200の作用を示す模式図であり、(a)の矢印bの方向から見た図である。
ハンドルを切って車体中心線CLに対して上部リンク208を左右に角度αだけスイングさせると、下部リンク213は車体中心線CLに対して左右に角度βだけスイングする。即ち、ステアリング軸202の回転角度がαであるとき、ステアリングステム206の回転角度βは、ステアリング軸202の回転角度αより小さくなる。
上記従来の技術では、ステアリング軸202の回転角度に対するステアリングステム206の回転角度を変化させるために、複数の部品からなるリンク機構204及び自在軸継手211を用いるのでステアリング装置200の構造が複雑になり、構造の簡素化が望まれる。また、ステアリング軸202とステアリングステム206のそれぞれの軸線A1,C1が一致していないため、回転力を伝えるリンク機構204に大きなモーメントが作用するので、リンク機構204の剛性を高めるために、例えば、各構成部品の断面積を大きくしなければならず、大型化を招く。しかも、上部リンク208は前方に突出し且つ左右に揺動するため、ステアリング装置の周囲に大きなスペースを必要とすることから、車両のスペースを有効に利用できるようにステアリング装置の小型化、コンパクト化も望まれる。
本発明は、車両のステアリング装置において、構造の簡素化、小型化及びコンパクト化を図ることを課題とする。
することにある。
請求項1に係る発明は、車体フレームにステアリングシャフトを回転自在に取付け、このステアリングシャフトの下部にステアリングアームを介してタイロッドを取付け、このタイロッドの先端にナックルアームを取付け、このナックルアームに車輪を回転自在に取付け、ステアリングシャフトの上部に取付けたハンドルを操作することで車輪を操舵する車両のステアリング装置において、ステアリングシャフトを複数のシャフトに分割し、これらの分割したシャフトをそれぞれフック式ジョイントで連結したことを特徴とする。
各フック式ジョイントの入力側ヨークに対して出力側ヨークを傾斜させて、出力側ヨークの軸線方向から見て、入力側ヨークに楕円状の軌跡を描かせ、例えば、入力側ヨークが楕円の長径側から回転を開始した場合には、入力側ヨークの円状の軌跡における回転角度よりも楕円状の軌跡における回転角度を小さくする、というように入力側ヨークの回転角度と出力側ヨークの回転角度とを異ならせ、ハンドルの回転角度よりもステアリングアームの回転角度を小さくする。
入力側ヨーク、出力側ヨーク及びこれらの入力側ヨークと出力側ヨークとを連結する十字軸からなるフック式ジョイントを用いるから、ステアリングシャフトの構造が複雑にならず、また、小型のフック式ジョイントで大きな回転力が伝達可能となる。
更に、フック式ジョイントによってステアリングシャフトに突出部が出来ないため、ステアリング装置の小型化・コンパクト化が図れ、ステアリングシャフトの周囲に大きなスペースを必要としないため、ステアリングシャフト周りのコンパクト化も図れる。
請求項2に係る発明は、ステアリングシャフトを、3分割構造にするとともに、中央のステアリングシャフトの両端に設けたヨークに取付けるそれぞれの軸同士を回転方向で直交させたことを特徴とする。
ステアリングシャフトの両端に設けたヨーク同士の軸を回転方向に直交させ、2個のフック式ジョイントによってハンドルの回転角度に対してステアリングアームの回転角度をより一層小さくする。
請求項3に係る発明は、ステアリングシャフトの軸線を側面視で屈曲させたことを特徴とする。
ステアリングシャフトの軸線を側面視で屈曲させ、各フック式ジョイントの入力側ヨークに対して出力側ヨークを傾斜させて、入力側ヨークの回転角度と出力側ヨークの回転角度とを異ならせ、ハンドルの回転角度よりもステアリングアームの回転角度を小さくする。
請求項4に係る発明は、車両を、ステアリングシャフトをバーハンドルで回転させる鞍乗り型とし、3分割した各シャフトのうちの中央に位置する中間シャフトを他の2本のシャフトよりも水平に近い角度に傾斜させたことを特徴とする。
3分割した各シャフトのうちの中央に位置する中間シャフトを他の2本のシャフトよりも水平に近い角度に傾斜させ、他の2本のシャフトをほぼ鉛直に近い角度に傾斜させるとともにほぼ平行に配置することで、鞍乗り型車両におけるステアリングシャフトの占有するスペースを小さくする。
請求項5に係る発明は、軸線の屈曲角度を変更することで、バーハンドルの操舵角に対するステアリングアームの揺動角を変更可能にしたことを特徴とする。
軸線の屈曲角度を、例えば、大きくして、バーハンドルの操舵角に対するステアリングアームの揺動角をより小さくする。
請求項1に係る発明では、ステアリングシャフトを複数のシャフトに分割し、これらの分割したシャフトをそれぞれフック式ジョイントで連結したので、各フック式ジョイントの入力側ヨークに対して出力側ヨークを傾斜させた場合には、出力軸側ヨークの軸方向から見て、入力側ヨークが楕円状の軌跡を描くため、入力側ヨークの回転角度と出力側ヨークの回転角度とを異ならせることができる。
分割したシャフトをフック式ジョイントで連結するだけであるから、ステアリングシャフトの構造が従来に比べて簡単になり、ステアリングシャフトのコストを低減することができる。
また、フック式ジョイントを使用することで、従来のステアリングシャフトのような突出部が本発明のステアリングシャフトには無くなり、更に、フック式ジョイントの外形を小さくできるから、ステアリング装置の小型化及びコンパクト化を図ることができ、また更に、ステアリングシャフトの周囲に大きなスペースを必要とせず、ステアリングシャフト周りのコンパクト化も図ることができる。
請求項2に係る発明では、ステアリングシャフトを、3分割構造にするとともに、中央のステアリングシャフトの両端に設けたヨークに取付けるそれぞれの軸同士を回転方向で直交させたので、例えば、ステアリングシャフトを2分割構造として1個のフック式ジョイントを用いる場合に比べて、本発明では2個のフック式ジョイントによって、ハンドルの回転角度に対するステアリングアームの回転角度をより一層小さくすることができ、ステアリングレシオを大きくすることができて、ハンドル操作力を軽減することができる。 従って、車両の運転性を向上させることができる。
請求項3に係る発明では、ステアリングシャフトの軸線を側面視で屈曲させたので、各フック式ジョイントの入力側ヨークに対して出力側ヨークを傾斜させ、入力側ヨークの回転角度と出力側ヨークの回転角度とを異ならせることができ、ハンドルの回転角度よりもステアリングアームの回転角度を小さくすることができる。
請求項4に係る発明では、3分割した各シャフトのうちの中央に位置する中間シャフトを他の2本のシャフトよりも水平に近い角度に傾斜させたので、他の2本のシャフトをほぼ鉛直に近い角度に傾斜させるとともにほぼ平行に配置すれば、鞍乗り型車両におけるステアリングシャフトの占有するスペースを小さくすることができ、鞍乗り型車両のコンパクト化及び小型化を図ることができる。
請求項5に係る発明では、軸線の屈曲角度を変更することで、バーハンドルの操舵角に対するステアリングアームの揺動角を変更可能にしたので、軸線の屈曲角度を例えば、大きくすれば、バーハンドルの操舵角に対するステアリングアームの揺動角をより小さくすることができるとともに、バーハンドルの操作力をより小さくすることができ、車両の使い勝手を向上させることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は符号の向きに見るものとする。
図1は本発明に係る車両の側面図であり、車両10は、車体フレーム11の前部に分割式のステアリングシャフト12を取付け、このステアリングシャフト12の上部にハンドル13を取付けることで、左右の車輪としての前輪14,15(手前側の符号14のみ示す。)を操舵し、車体フレーム11の後部に支持アーム17,18を介して、エンジン21及びこのエンジン21の後部に一体的に取付けた変速機22からなるパワーユニット23を取付け、このパワーユニット23の出力軸に後輪24,26(手前側の符号24のみ示す。)を取付け、車体フレーム11の上部にタンデムシート27を取付けた二人乗り用四輪車である。
車体フレーム11は、車両前後方向に延ばした左右のアッパメインフレーム31,31(手前側の符号31のみ示す。)と、これらのアッパメインフレーム31,31の下方に配置するとともに車両前後方向に延ばした左右のロアメインフレーム32,32(手前側の符号32のみ示す。)と、これらのロアメインフレーム32,32の上部に取付けるとともに前後方向に延ばした左右のロアサブフレーム33,33(手前側の符号33のみ示す。)と、これらのロアサブフレーム33,33の中間部から後方斜め上方そしてほぼ後方へ延ばした左右のリヤフレーム34,34(手前側の符号34のみ示す。)と、ロアサブフレーム33、33からリヤフレーム34,34に延ばしたリヤ第1傾斜フレーム36,36(手前側の符号36のみ示す。)と、これらのリヤ第1傾斜フレーム36,36からリヤフレーム34,34の後端まで延ばしたリヤ第2傾斜フレーム37,37(手前側の符号37のみ示す。)とからなる。
また、車体フレーム11は、ロアサブフレーム33,33の前部から前方斜め上方に延ばしたフロントフレーム38,38(手前側の符号38のみ示す。)と、ステアリングシャフト12を支持するためにフロントフレーム38,38に取付けたフロント第1傾斜フレーム41,41(手前側の符号41のみ示す。)及びフロント第2傾斜フレーム42,42(手前側の符号42のみ示す。)と、アッパメインフレーム31,31及びロアメインフレーム32,32のそれぞれの先端に取付けたフレームフロントパイプ43,43(手前側の符号43のみ示す。)とからなる。
ここで、51,51(手前側の符号51のみ示す。)はフロントフェンダ、52はルーフ、53はランバーサポート、54はシートバック、56,56(手前側の符号56のみ示す。)はリヤフェンダ、57,57(手前側の符号57のみ示す。)はフロントクッションユニット、58,58(手前側の符号58のみ示す。)はリヤクッションユニットである。
図2は本発明に係る車両のステアリング装置を示す側面図であり、3分割したステアリングシャフト12を備えたステアリング装置60を示す。
ステアリング装置60は、ステアリングシャフト12と、このステアリングシャフト12の上端部に取付けたハンドル支持部材61,61(手前側の符号61のみ示す。)と、このハンドル支持部材61に取付けたハンドル13と、ステアリングシャフト12を回転自在に支持するために車体フレーム11(図1参照)に取付けた第1支持部材62〜第4支持部材65と、ステアリングシャフト12の下端に取付けたステアリングアーム66とを備える。
ステアリングシャフト12は、ハンドル13を取付けるアッパシャフト71と、このアッパシャフト71の下部に第1フック式ジョイント72を介して連結したミドルシャフト73と、このミドルシャフト73の下部に第2フック式ジョイント74を介して連結したロアシャフト75とからなり、アッパシャフト71の軸線76と、ミドルシャフト73の軸線77とのなす角度をθ1とし、ミドルシャフト73の軸線77とロアシャフト75の軸線78とのなす角度をθ2としたものである。上記した角度θ1は第1フック式ジョイント72のジョイント角,θ2は第2フック式ジョイント74のジョイント角である。
ここで、81はアッパシャフト71の上端に取付けた支持プレート、82,82(手前側の符号82のみ示す。)はハンドル支持部材61,61を支持プレート81に取付けるためのナット、83,83はハンドル支持部材61にハンドル13を取付けるボルト、84はロアシャフト75にステアリングアーム66を取付けるナット、86はステアリングアーム66にタイロッド(不図示)を取付けるためのボールジョイントを構成するボールスタッドである。
図3は本発明に係るステアリング装置を構成するフック式ジョイントを示す分解斜視図である。
第1フック式ジョイント72は、アッパシャフト71に取付けた入力側ヨーク91と、十字軸92と、入力側ヨーク91に十字軸92を介して連結するとともにミドルシャフト73にボルト93で取付けた出力側ヨーク94と、入力側ヨーク91及び十字軸92のそれぞれの間並びに出力側ヨーク94及び十字軸92のそれぞれの間に介在させたニードルベアリング96・・・(・・・は複数個を示す。以下同じ。)と、ニードルベアリング96の端部をシールするシール部材97・・・とからなる不等速形自在軸継手である。なお、第2フック式ジョイント74(図1参照)は、第1フック式ジョイント72と基本構造が同一であり、説明は省略し、各部の符号は第1フック式ジョイント72のものを使用する。
ここで、91a,91aは十字軸92を取付けるために入力側ヨーク91に設けた軸取付穴、94a,94aは十字軸92を取付けるために出力側ヨーク94に設けた軸取付穴、92a,92aは軸取付穴91a,91a側に嵌る軸としての入力側軸部、92b,92bは軸取付穴94a,94a側に嵌る軸としての出力側軸部である。
図4は本発明に係るステアリング装置のミドルシャフト及びフック式ジョイントを示す斜視図であり、ミドルシャフト73の一端に出力側ヨーク94を取付け、他端に入力側ヨーク91を取付けたことを示す。
図5は図4の5矢視図であり、出力側ヨーク94(太線で示した部分である。)における軸取付穴94a,94aのぞれぞれの中心を通る中心線101と、入力側ヨーク91における軸取付穴軸91a,91aのそれぞれの中心を通る中心線102とのなす角度を90°としたことを示す。
図3及び図5において、中心線101は、十字軸92の出力側軸部92b、92bの軸線103と一致し、中心線102は、十字軸92の入力側軸部92a、92aの軸線104に一致する。図3において、アッパシャフト71の端部に取付けた入力側ヨーク91は、前輪14,15(図1参照)を車両前方に向けたときに、中心線102を水平としたものである。
図6は本発明に係るステアリング装置の構成及び作用を示す模式図であり、想像線は車両の直進状態、実線はハンドルを切って前輪を操舵した状態を示す。
ステアリング装置60は、ステアリングアーム66と、前輪14,15をそれぞれ回転自在に支持するナックルアーム111,112とにタイロッド113,114を渡したものである。なお、116は車両前後方向に延ばした直線、117は直線116を通り且つハンドル13の回転中心となる点、118は直線116を通り且つステアリングアーム66の回転中心となる点、121,122はタイロッド113,114のスイング軸とするためにステアリングアーム66に設けたボールジョイント、123,124はタイロッド113,114の軸線である。
以上に述べたステアリング装置60の作用を次に説明する。
図1において、前輪14,15(符号15は不図示)を車両前方に向け、且つハンドル13を左右に延ばしたときに、図3に示したように、入力側ヨーク91の中心線102を水平とする。この状態を、車両が前方へ直進するときのステアリング装置の直進状態(以下同じ。)とする。
図6において、直進状態からハンドル13を左又は右に切ったときの、入力軸としてのアッパシャフト71の回転角度α1と、出力軸としてのミドルシャフト73(図2参照)の回転角度(これをα2とする。)との関係は以下の[数1]に示したようになる。
Figure 2005104288
このような回転角度α1と回転角度α2との関係を図7に示す。
図7は本発明に係るステアリング装置の作用を示す第1作用図であり、アッパシャフトとミドルシャフトとのそれぞれの回転角度の関係を示すグラフである。グラフの縦軸はミドルシャフトの回転角度、即ち出力軸回転角度α2(単位:°)、横軸はアッパシャフトの回転角度、即ち入力軸回転角度α1(単位:°)を示し、太線は実施例、細線は比較例(入力軸回転角度α1と出力軸回転角度α2とが同一となる線である。)を示す。入力軸回転角度α1がα1=0(ゼロ)のときが直進状態である。なお、このときのジョイント角はθ1=40°とした。
入力軸回転角度α1が正側に増加する(例えばハンドルを右に切る)と、実施例では、入力軸回転角度α1がゼロと90°とでは比較例と同じ値となるが、入力軸回転角度α1がゼロを超え、且つ90°を下回る範囲では比較例よりも小さくなる。しかも、入力軸回転角度α1がゼロと90°との間のほぼ中央で比較例と実施例との差は最も大きくなる。例えば、入力軸回転角度α1が60°のときに出力軸回転角度α2は53°となる。
入力軸回転角度α1が負側に増加する(例えばハンドルを左に切る)と、実施例では、入力軸回転角度α1がゼロと−90°とでは比較例と同じ値となるが、入力軸回転角度α1がゼロを下回り、且つ−90°を越える範囲では比較例よりも大きくなる。しかも、入力軸回転角度α1がゼロと−90°との間のほぼ中央で実施例と比較例との差は最も大きくなる。このように、実施例は、グラフの原点に対して点対称な曲線となる。
また、図6において、直進状態からハンドルを左又は右に切ったときの、入力軸としてのアッパシャフトの回転角度α1と、出力軸としてのロアシャフト75の回転角度α3との関係は以下の[数2]に示したようになる。
Figure 2005104288
このような回転角度α1と回転角度α3との関係を図8に示す。
図8は本発明に係るステアリング装置の作用を示す第2作用図であり、アッパシャフトとロアシャフトとのそれぞれの回転角度の関係を示すグラフである。グラフの縦軸はロアシャフトの回転角度、即ち出力軸回転角度α3(単位:°)、横軸はアッパシャフトの回転角度、即ち入力軸回転角度α1(単位:°)を示し、太線は実施例、細線は比較例(入力軸回転角度α1と出力軸回転角度α3とが同一となる線である。)を示す。入力軸回転角度α1がα1=0(ゼロ)のときが直進状態である。なお、このときのジョイント角はθ1=θ2=40°とした。
入力軸回転角度α1が正側に増加する(例えばハンドルを右に切る)と、実施例では、入力軸回転角度α1がゼロと90°とでは比較例と同じ値となるが、入力軸回転角度α1がゼロを超え、且つ90°を下回る範囲では出力軸回転角度α3は比較例よりも小さくなる。しかも、入力軸回転角度α1がゼロと90°との間のほぼ中央で比較例と実施例との出力軸回転角度α3の差は最も大きくなる。例えば、入力軸回転角度α1が60°のときに出力軸回転角度α3は45.5°となる。
入力軸回転角度α1が負側に増加する(例えばハンドルを左に切る)と、実施例では、入力軸回転角度α1がゼロと−90°とでは出力軸回転角度α3は比較例と同じ値となるが、入力軸回転角度α1がゼロを下回り、且つ−90°を越える範囲では出力軸回転角度α3は比較例よりも大きくなる。しかも、入力軸回転角度α1がゼロと−90°との間のほぼ中央で実施例と比較例との差は最も大きくなる。このように、実施例は、グラフの原点に対して点対称な曲線となる。
従って、図7及び図8において、フック式ジョイントを1個よりも2個にした方が、入力軸回転角度に対する出力軸回転角度をより一層小さくすることができる。
図9は本発明に係るステアリング装置の作用を示す第3作用図であり、図7及び図8に示した入力軸と出力軸とのそれぞれの回転角度の関係から、入力軸の回転角度と入力軸に対する出力軸の回転遅れ角度との関係を求めたものであり、縦軸は出力軸回転遅れ角度(単位:°)、横軸は入力軸回転角度α1(単位:°)を表す。グラフ中の(α1−α2)は図7に示したアッパシャフトの回転角度α1とミドルシャフトの回転角度α2との差、(α1−α3)は図8に示したアッパシャフトの回転角度α1とロアシャフトの回転角度α3との差を表すものである。
出力軸回転遅れ角度、即ち(α1−α2)は、入力軸回転角度α1がゼロから正側に次第に大きくなるにつれてゼロから次第に増加して最大となり、その後、(α1−α2)は次第に減少して入力軸回転角度α1が90°でゼロとなる。また、入力軸回転角度α1がゼロから負側に次第に大きくなると、原点に対して正側と点対称になるように(α1−α2)は増減する。
出力軸回転遅れ角度、即ち(α1−α3)は、(α1−α2)と同様の傾向で増減し、(α1−α2)に対してほぼ2倍となる。
図6に戻って、ハンドル操作時のステアリング装置の入力側と出力側との作動状態を説明する。
ハンドル13を、例えば想像線で示す直進状態から実線位置まで矢印Aで示すように、右に角度α1(図8に示した入力軸回転角度α1である。)だけ切ると、ステアリングアーム66は直線116に対して角度α3(図8に示した出力軸回転角度α3である。)だけ回転し、このステアリングアーム66の回転に伴って、タイロッド113,114及びナックル111,112を介して前輪14,15がそれぞれ直進状態から矢印B,Cで示すように操舵される。なお、点118と支軸121,122とを結ぶ線分をそれぞれ127,128とすると、これらの線分127,128とタイロッド113,114の軸線123,124とのなす角度はトグル角β1,β2である。
このように、ハンドル13の切れ角である角度α1に対して、ステアリングアーム66の左右のスイング角である角度α3を小さくする、即ち回転角度の比(ここでは、「ステアリングレシオ」と呼ぶ。)α1/α3を大きくすることで、ハンドル13の操作力をより軽減することができる。
図10(a),(b)はステアリングシャフトの比較例を示す側面図である。
(a)は、ステアリングシャフト220をアッパシャフト221、ミドルシャフト222及びロアシャフト223とに3分割し、アッパシャフト221とミドルシャフト222とをフック式ジョイント225で連結し、ミドルシャフト222とロアシャフト223とをフック式ジョイント226で連結したことを示す。なお、θ3はジョイント角である。
フック式ジョイント225を構成する出力側ヨーク228に取付ける十字軸の一方の軸の軸線231と、フック式ジョイント226を構成する入力側ヨーク232に取付ける十字軸の一方の軸の軸線233とは、矢視Eでは一致している、即ち、これらの軸線231と軸線233とは、ミドルシャフト222の回転方向になす角度がゼロである。
更に、フック式ジョイント225を構成する入力側ヨーク235に取付ける十字軸の一方の軸の軸線(図の表裏方向に延びる)を236(軸線を点で示す。)とすると、この軸線236は、ステアリングシャフト220の直進状態では水平である。
従って、ステアリングシャフト220のアッパシャフト221を直進状態(即ち、この図の状態である。)から時計回り又は反時計回りに回転させると、ミドルシャフト222の回転角度は、アッパシャフト221の回転角度よりも小さくなり、反対に、ロアシャフト223の回転角度は、ミドルシャフト222の回転角度よりも大きくなるから、アッパシャフト221とロアシャフト223のそれぞれの回転角度は等しくなる。即ち、等速性を示す。
(b)は、ステアリングシャフト240を、アッパシャフト241、ミドルシャフト242及びロアシャフト243とに3分割し、アッパシャフト241とミドルシャフト242とをフック式ジョイント245で連結し、ミドルシャフト242とロアシャフト243とをフック式ジョイント246で連結したことを示す。なお、θ5,θ6はジョイント角である。
フック式ジョイント245を構成する出力側ヨーク248に取付ける十字軸の一方の軸の軸線(図の表裏方向に延びる軸線である。)251(軸線を点で示す。)と、フック式ジョイント246を構成する入力側ヨーク252に取付ける十字軸の一方の軸の軸線253とは、矢視Fでは、ミドルシャフト242の回転方向になす角度が90°である。
更に、フック式ジョイント245を構成する入力側ヨーク255に取付ける十字軸の一方の軸の軸線を256とすると、この軸線256は、ステアリングシャフト240の直進状態では鉛直な面に含まれる。
従って、ステアリングシャフト240のアッパシャフト241を直進状態(即ち、この図の状態である。)から時計回り又は反時計回りに回転させると、ミドルシャフト242の回転角度は、アッパシャフト241の回転角度よりも大きくなり、ロアシャフト243の回転角度は、ミドルシャフト242の回転角度よりも大きくなるから、アッパシャフト241の回転角度に対してロアシャフト243の回転角度はより一層大きくなる。
以上の(a),(b)に示した3分割構造の比較例に対して、図2に示した本発明のステアリング装置60では、ミドルシャフト73のアッパシャフト71側の端部に出力側ヨーク94を設け、ミドルシャフト73のロアシャフト75側の端部に入力側ヨーク91を設け、出力側ヨーク94に取付ける十字軸92の一方の軸の軸線103(図4参照)と、入力側ヨーク91に取付ける十字軸92の一方の軸の軸線104(図4参照)との回転方向の角度を90°だけずらし、更に、車両の直進状態では、図3において、アッパシャフト71の端部に設けた入力側ヨーク91に取付ける十字軸92の一方の軸の軸線104を水平にしたことで、直進状態からハンドルを左右に切れば、ハンドルの切れ角に対してステアリングアームの揺動角をより一層小さくすることができ、ハンドル操作を軽減することができる。
以上に述べたステアリング装置60の原理を次に説明する。
図11(a),(b)は本発明に係るステアリング装置の原理を示す説明図であり、フック式ジョイントの入力側ヨークの回転角度と出力側ヨークの回転角度との差が生じる理由について説明する。
まず、図2において、第1フック式ジョイント72の入力側ヨーク91が軸線76を中心にして回転すると、入力側ヨーク91は回転運動し、軌跡として円を描く。
このときに、回転運動をする入力側ヨーク91を、出力側ヨーク94側の軸線77方向から見ると、入力側ヨーク91は軌跡として水平方向に長径を有する楕円を描く。
図11(a)に示した円131は、上記の入力側ヨーク91の円軌跡、図11(a)に示した楕円132は、上記の入力側ヨーク91の楕円軌跡である。
(b)において、軸線76に直交する線分134を前述の円131((a)参照)の側面視とすると、この線分134を、軸線77に直交する平面に投影したときに破線の線分135が出来る。これは前述の楕円132((a)参照)の側面視に相当する。
従って、線分134の長さを1とすると、線分135の長さはcosθ1となる。即ち、(a)に戻って、円131の直径を1とすると、楕円132の短径はcosθ1となる。
例えば、円131上に位置するとともに水平軸137上に位置する白丸141,142が矢印で示すように反時計回りに円131上を移動して(即ち、入力側ヨークが反時計回りに回転するのに相当する。)、白丸141が点143に至ると、この点143は、この点143を通って鉛直軸144に沿って下ろした直線145と楕円132とが交わった点146に相当する。このときの円131及び楕円132の中心である中心点CLと、点143及び点144とを通る直線をそれぞれ直線147、直線148とすると、水平軸137と直線147とのなす角度α1(ここでは、α1は、水平軸137からの回転角度とした。)よりも、水平軸137と直線148とのなす角度α2(ここでは、α2は、水平軸137からの回転角度とした。)の方が小さくなる。即ち、入力側ヨークの回転角度α1よりも出力側ヨークの回転角度α2の方が小さくなる。
また、円131上に位置するとともに鉛直軸144上に位置する白丸151,152が矢印で示すように時計回りに円131上を移動して(即ち、入力側ヨークが時計回りに回転するのに相当する。)、白丸151が点143に至ると、この点143は楕円132上の点146に相当する。このとき、鉛直軸144と直線147とのなす角度(α1)(ここでは、(α1)は、鉛直軸144からの回転角度とした。)よりも、鉛直軸144と直線148とのなす角度(α2)(ここでは、(α2)は、鉛直軸144からの回転角度とした。)の方が大きくなる。即ち、入力側ヨークの回転角度(α1)よりも出力側ヨークの回転角度(α2)の方が大きくなる。
次に、上記の回転角度α1と回転角度α2との関係を求める。
中心点CLと点143(及び点146)との水平方向の距離をx、中心点CLと点143との鉛直方向の距離をy1、中心点CLと点146との鉛直方向の距離をy2とすると、回転角度α1と回転角度α2との関係は、[数3]に示すように求まる。
Figure 2005104288
以上の図2、図3、図6及び図11で説明したように、本発明は第1に、車体フレーム11(図1参照)にステアリングシャフト12を回転自在に取付け、このステアリングシャフト12の下部にステアリングアーム66を介してタイロッド113,114を取付け、これらのタイロッド113,114の先端にそれぞれナックルアーム111,112を取付け、これらのナックルアーム111,112にそれぞれ前輪14,15を回転自在に取付け、ステアリングシャフト12の上部に取付けたハンドル13を操作することで前輪14,15を操舵する車両10(図1参照)のステアリング装置60において、ステアリングシャフト12を複数のシャフト(アッパシャフト71、ミドルシャフト73及びロアシャフト75)に分割し、これらの分割したシャフト71,73,75をそれぞれフック式ジョイント(第1フック式ジョイント72及び第2フック式ジョイント74)で連結したことを特徴とする。
ステアリングシャフト12を複数のシャフト71,72,75に分割し、これらの分割したシャフト71,73,75をそれぞれフック式ジョイント72,74で連結したので、各フック式ジョイント72,74の入力側ヨーク91に対して出力側ヨーク94をジョイント角θ1,θ2だけ傾斜させた場合には、出力側ヨーク94の軸線77方向から見て、入力側ヨーク91に楕円状の軌跡、即ち楕円132を描かせ、例えば、入力側ヨーク91が楕円132の長径側から回転を開始した場合には、入力側ヨーク91の円状の軌跡、即ち円131における回転角度α1よりも楕円132における回転角度α2を小さくする、というように入力側ヨーク91の回転角度α1(又は回転角度α2)と出力側ヨーク94の回転角度α2(又は回転角度α3)とを異ならせることができる。
分割したシャフト71,73,75をフック式ジョイント72,74で連結するだけであるから、ステアリングシャフト12の構造が従来に比べて簡単になり、ステアリングシャフト12のコストを低減することができる。
また、フック式ジョイント72,74を使用することで、従来のステアリングシャフトのような突出部が本発明のステアリングシャフト12には無くなり、更に、フック式ジョイント72,74の外形を小さくできるから、ステアリング装置60の小型化及びコンパクト化を図ることができ、また更に、ステアリングシャフト12の周囲に大きなスペースを必要とせず、ステアリングシャフト12の周囲の部品をステアリングシャフト12により近接させて配置することができ、ステアリングシャフト12周りのコンパクト化をも図ることができる。
本発明は第2に、ステアリングシャフト12を、3分割構造にするとともに、中央のミドルシャフト73の両端に設けた出力側ヨーク94及び入力側ヨーク91に取付けるそれぞれの軸(出力側軸部92b、92b及び入力側軸部92a、92a)同士を回転方向で直交させたことを特徴とする。
ステアリングシャフト12を、3分割構造にするとともに、中央のミドルシャフト73の両端に設けたヨーク94,91に取付けるそれぞれの軸92b、92a同士を回転方向で直交させたので、例えば、ステアリングシャフトを2分割構造として1個のフック式ジョイントを用いる場合に比べて、本発明では2個のフック式ジョイント72,74によって、ハンドル13の回転角度α1に対するステアリングアーム66の回転角度α3をより一層小さくすることができ、ステアリングレシオを大きくすることができて、ハンドル操作力を軽減することができる。従って、車両10の運転性を向上させることができる。
本発明は第3に、ステアリングシャフト12を、その軸線76〜78を側面視で屈曲させたことを特徴とする。
ステアリングシャフト12の軸線76〜78を側面視で屈曲させたので、各フック式ジョイント72,74の入力側ヨーク91に対して出力側ヨーク94を傾斜させ、入力側ヨーク91の回転角度α1と出力側ヨーク94の回転角度α2(及び入力側ヨーク91の回転角度α2と出力側ヨーク94の回転角度α3)とを異ならせることができ、ハンドル13の回転角度α1よりもステアリングアームα3の回転角度を小さくすることができる。
本発明は第4に、車両10(図1参照)を、ステアリングシャフト12をバー状のハンドル13で回転させる鞍乗り型とし、3分割した各シャフト71,73,75のうちの中央に位置するミドルシャフト73を他の2本のシャフト71,75よりも水平に近い角度に傾斜させたことを特徴とする。
3分割した各シャフト71,73,75のうちの中央に位置するミドルシャフト73を他の2本のシャフト71,75よりも水平に近い角度に傾斜させたので、他の2本のシャフト71,75をほぼ鉛直に近い角度に傾斜させるとともにほぼ平行に配置すれば、鞍乗り型車両10におけるステアリングシャフト12の占有するスペースを小さくすることができ、鞍乗り型車両10のコンパクト化及び小型化を図ることができる。
本発明は第5に、軸線76〜78の屈曲角度θ1,θ2を変更することで、ハンドル13の操舵角α1に対するステアリングアーム66の揺動角α3を変更可能にしたことを特徴とする。
軸線76〜78の屈曲角度θ1,θ2を変更することで、ハンドル13の操舵角α1に対するステアリングアーム66の揺動角α3を変更可能にしたので、軸線76〜78の屈曲角度θ1,θ2を例えば、大きくすれば、ハンドル13の操舵角α1に対するステアリングアーム66の揺動角α3をより小さくすることができるとともに、ハンドル13の操作力をより小さくすることができ、車両10の使い勝手を向上させることができる。
尚、本発明の実施形態では、図2に示したように、ステアリングシャフトを3分割構造としてフック式ジョイントを2個設けたが、これに限らず、ステアリングシャフトの分割数、フック式ジョイントの個数を更に増やしてもよい。
また、本発明のステアリング装置を四輪車に採用したが、これに限らず、前輪1輪、後輪2輪の三輪車、又は前輪2輪、後輪1輪の三輪車に採用してもよい。更に、後輪を操舵する車両に採用してもよい。
また更に、本実施形態では、ステアリングシャフトにおけるアッパシャフトとミドルシャフトの屈曲の方向及びミドルシャフトとロアシャフトの屈曲の方向を逆としたが、これに限らず、同一方向に屈曲させてもよい。
本発明の車両のステアリング装置は、三輪車及び四輪車に好適である。
本発明に係る車両の側面図である。 本発明に係る車両のステアリング装置を示す側面図である。 本発明に係るステアリング装置を構成するフック式ジョイントを示す分解斜視図である。 本発明に係るステアリング装置のミドルシャフト及びフック式ジョイントを示す斜視図である。 図4の5矢視図である。 本発明に係るステアリング装置の構成及び作用を示す模式図である。 本発明に係るステアリング装置の作用を示す第1作用図である。 本発明に係るステアリング装置の作用を示す第2作用図である。 本発明に係るステアリング装置の作用を示す第3作用図である。 ステアリングシャフトの比較例を示す側面図である。 本発明に係るステアリング装置の原理を示す説明図である。 従来の車両のステアリング装置を示す要部側面図である。
符号の説明
10…車両、11…車体フレーム、12…ステアリングシャフト、13…ハンドル、14,15…車輪(前輪)、60…ステアリング装置、66…ステアリングアーム、71,73,75…シャフト(アッパシャフト、ミドルシャフト、ロアシャフト)、72,74…フック式ジョント(第1フック式ジョイント、第2フック式ジョイント)、76,77,78…軸線、91…入力側ヨーク、92a,92b…軸(入力側軸部、出力側軸部)、94…出力側ヨーク、111,112…ナックルアーム、113,114…タイロッド、α1…バーハンドルの操舵角(回転角度)、α3…ステアリングアームの揺動角(回転角度)、θ1,θ2…屈曲角度(ジョイント角)。

Claims (5)

  1. 車体フレームにステアリングシャフトを回転自在に取付け、このステアリングシャフトの下部にステアリングアームを介してタイロッドを取付け、このタイロッドの先端にナックルアームを取付け、このナックルアームに車輪を回転自在に取付け、前記ステアリングシャフトの上部に取付けたハンドルを操作することで車輪を操舵する車両のステアリング装置において、
    前記ステアリングシャフトを複数のシャフトに分割し、これらの分割したシャフトをそれぞれフック式ジョイントで連結したことを特徴とする車両のステアリング装置。
  2. 前記ステアリングシャフトは、3分割構造にするとともに、中央のステアリングシャフトの両端に設けたヨークに取付けるそれぞれの軸同士を回転方向で直交させたことを特徴とする車両のステアリング装置。
  3. 前記ステアリングシャフトは、その軸線を側面視で屈曲させたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の車両のステアリング装置。
  4. 前記車両は、前記ステアリングシャフトをバーハンドルで回転させる鞍乗り型であり、前記3分割した各シャフトのうちの中央に位置する中間シャフトを他の2本のシャフトよりも水平に近い角度に傾斜させたことを特徴とする請求項2又は請求項3記載の車両のステアリング装置。
  5. 前記軸線の屈曲角度を変更することで、バーハンドルの操舵角に対するステアリングアームの揺動角を変更可能にしたことを特徴とする請求項3又は請求項4記載の車両のステアリング装置。
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