JP2005102084A - 画像形成装置 - Google Patents

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【課題】音声ガイダンス機能を備える画像形成装置において、ユーザの熟練度や聴力の個別具体的な条件に応じて、最適な音量レベルで音声ガイダンスを出力すること。
【解決手段】音声ガイダンス機能を備える画像形成装置を、ユーザと音声ガイダンスを出力する音量レベルとを対応付けて登録する登録手段25と、ユーザ認証を行う認証手段27とを備える構成とし、認証手段27により認証されたユーザが登録手段25により登録されているユーザである場合には、認証手段27により認証されたユーザと、そのユーザと対応付けて登録手段25により登録されている音量レベルに基づいて音声ガイダンスの音量レベルを変更するように制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、音声ガイダンス機能を備える画像形成装置に関する。
従来、複合機、コピー機、ファクシミリ、プリンタ等の画像形成装置では、トラブル(用紙ジャム、用紙切れ、トナー切れ等)発生時の対処方法や、ワンタッチ登録等の設定登録の操作方法を音声メッセージにて発声する音声ガイダンス機能を備えたものが知られている。この音声ガイダンスの内容に従った手順で操作を行えば、操作に不慣れなユーザにとっても、取扱説明書を参照しながらの操作と比べて、スムーズに操作を行うことができるという利点がある。
このような画像形成装置では、一般的に、出力される音声ガイダンスの音量レベル(ボリューム)が調節可能となっている。また、例えば、特許文献1に示されるように、周囲の騒音度を検出し、この周囲の騒音に基づいてボリュームを調節可能とした画像形成装置(ファクシミリ装置)も知られている。
実開平6−2855号公報
ところが、複合機等の画像形成装置は、複数のユーザによって共用される場合が多い。そして、この場合、共用するすべてのユーザに対して一様な音量レベルで音声ガイダンスが発声(出力)されている。つまり、音量レベルが調節可能な画像形成装置であっても、特定のユーザ毎に音声ガイダンスの音量レベルを設定したりすることはできなかった。このため、例えば、複合機の操作を熟知している人にとってはボリュームが大きすぎたり、難聴者にとってはボリュームが小さすぎたりするという問題点があった。
そこで、本発明では、音声ガイダンス機能を備える画像形成装置において、ユーザの熟練度や聴力の個別具体的な条件に応じて、最適な音量レベルで音声ガイダンスを出力することを課題とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
すなわち、請求項1においては、音声ガイダンス機能を備える画像形成装置であって、ユーザと音声ガイダンスを出力する音量レベルとを対応付けて登録する登録手段と、ユーザ認証を行う認証手段と、該認証手段により認証されたユーザと、そのユーザと対応付けて前記登録手段により登録されている音量レベルとに基づいて音声ガイダンスの音量レベルを変更する制御手段と、を備えたものである。
請求項2においては、前記音声ガイダンスの出力を指示する所定の操作キーを備え、該操作キーの表面に指紋検出部を設け、前記認証手段は、該指紋検出部により検出される指紋に基づいてユーザ認証を行うものである。
請求項3においては、出力した音声ガイダンスに対するユーザの操作状況を検出する操作状況検出手段を備え、前記制御手段は、該操作状況検出手段により検出されるユーザの操作状況と、前記登録手段により登録されている音量レベルとに基づいて音声ガイダンスの音量レベルを変更するものである。
請求項4においては、前記操作状況と音量レベルとの関係をユーザと対応付けて登録する第2の登録手段を備えたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、請求項1に示すような画像形成装置によれば、予め登録されているユーザに対しては、ユーザと対応付けて登録されている音量レベルで音声ガイダンスが音声出力手段により出力される。これにより、ユーザの熟練度や聴力の個別具体的な条件に応じて最適な音量レベルで音声ガイダンスを出力できる。
請求項2に示すような画像形成装置によれば、指紋検出部を設けている所定の操作キーを操作するという簡単な操作だけでユーザ認証を行うことができる。
請求項3に示すような画像形成装置によれば、登録されている音量レベルを基準として、操作状況に応じて音量ガイダンスの音量レベルを徐々に上げたりするような音量制御が実現できる。
請求項4に示すような画像形成装置によれば、熟練度等に合わせて操作状況と音量レベルとの関係をユーザ毎に個別に登録でき、便利である。これにより、ユーザと対応付けて登録されている操作状況と音量レベルとの関係に基づいて音声ガイダンスの音量レベルの制御を行うことが可能となる。
次に、発明を実施するための最良の形態を添付の図面を用いて説明する。
図1は本発明を適用する複合機の制御構成の一実施例を示す図、図2はユーザと音声ガイダンスの音量レベルとを対応付けるテーブルの一例を示す図、図3はユーザと、音声ガイダンスの音量レベル、ユーザの操作状況、音量レベルの変更量とを対応付けるテーブルの一例を示す図である。
まず、ファクシミリ機能とコピー機能とを備える複合機の概略構成について、図1を用いて説明する。複合機には、制御手段であるCPU(主制御部)11、ROM12、RAM13、画像読取部14、画像記録部15、表示部16、画像メモリ17、コーデック(符号化・復号化器)18、モデム19、NCU(ネットワーク制御回路)20、操作部21、音声出力手段23、登録手段25、認証手段27、操作状況検出手段29が備えられ、前記の各部がバス10を介して、通信可能に接続されている。
CPU11は、操作部21への入力操作等に基づいて、複合機の各部を制御する制御手段である。ROM12には、複合機を制御する制御プログラム等が記憶されている。また、ROM12には、音声ガイダンスデータや、ユーザと音声ガイダンスの音量レベルとを対応付けるデータ等が記憶されている。RAM13には、複合機の制御状態等の各種情報が一時的に記憶される。
画像読取部14は、写真、文書、図面等の原稿を光学的に走査(スキャン)して、その反射光や透過光の強度を計測し、これをAD変換(アナログ−デジタル変換)して、イメージデータである原稿画像を出力する。画像記録部15は、電子写真方式のプリンタで構成され、画像読取部14で出力された原稿画像や、モデム19を介して受信した受信画像を、記録紙上に記録(印刷)する。表示部16は、LCD(液晶ディスプレイ)で構成され、複合機の動作状態等の各種情報(文字メッセージ)を表示したり、コピー機能またはファクシミリ機能を利用する際の操作手順を表示したりするのに使用される。画像メモリ17には、画像読取部14で読み取られた原稿画像や、モデム19を介して受信した受信画像等のイメージデータが一時的に記憶される。
コーデック18は、一方では符号化器として機能し、画像読取部14で読み取られた原稿画像を、バス10を介して送信するために、例えば、MH、MR、MMR方式により符号化(エンコード)する。また、他方では復号化器として機能し、符号化されているイメージデータを、復号化(デコード)する。モデム19は、ITU(国際電気通信連合)勧告に従ったファクシミリ伝送制御手順に基づいて、送受信データの変調および受信データの復調を行う。NCU(ネットワーク制御回路)20は、通信回線(電話回線)との接続制御を行い、また、相手先の電話番号(ファクシミリ番号を含む)に対応したダイアル信号の送出および着信を検出する。
操作部21には、複合機を操作するための入力手段として、コピー枚数や送信先電話番号を入力するためのテンキーや、ファクシミリ送信先電話番号が登録されるワンタッチキー、コピーまたはファクシミリ送信などを開始させるスタートキー、コピー機能とファクシミリ機能とを切り換えるモード切換キー等、各種の操作キー30が設けられている。各操作キー30の入力操作はCPU11に伝えられ、この入力操作に基づいて複合機の制御が行われる。また、操作キー30には、音声ガイダンスの発声(出力)を指示する音声ガイダンスキー31や、ユーザ登録キー33が含まれる。音声ガイダンスキー31の表面には、指紋を検出する指紋検出部としての指紋センサ32が設けられている。
本実施例の複合機は音声ガイダンス機能を備える。音声ガイダンス機能は、複合機の動作状態に応じた音声ガイダンスを出力して、複合機の操作手順をユーザに案内する機能である。一例を挙げれば、トラブル(用紙ジャム、用紙切れ、トナー切れ等)発生時の対処方法や、設定登録(ワンタッチキーの登録等)の操作方法を案内する。音声ガイダンスを出力する際には、音声出力手段(例えば、スピーカを備えた音声出力回路)23を作動される。CPU11は、ROM12に記憶されている音声ガイダンスデータを読み出し、読み出した音声ガイダンスデータを音声出力手段23から音声ガイダンスとして出力する。
なお、複合機が音声ガイダンスを出力可能な状態になっている場合には、音声ガイダンスキー31を押すことによっても、音声出力手段23から音声ガイダンスが出力される。この場合、例えば、音声ガイダンスキー31(指紋センサ32以外の部分)を点灯・消灯切換可能(または点滅可能)に構成して、音声ガイダンスを出力可能なとき音声ガイダンスキー31を点灯(または点滅)させるようにしていもよい。
複合機において、例えば、トラブルが発生した場合には、音声ガイダンスが開始される。CPU11は、ROM12に記憶されている対応する音声ガイダンスデータを読み出して、トラブルの発生、発生箇所、トラブル解消に必要な操作等を案内する。具体的には、用紙ジャムが発生した場合には、用紙ジャムの発生について「用紙ジャムが発生しました」、用紙ジャムの発生箇所について「用紙ジャムが給紙部で発生しました」、用紙ジャムの解消に必要なカバーの開閉操作について「ジャムアクセスカバーを開けて、詰まっている用紙を取り除いてください」、「ジャムアクセスカバーを閉めてください」等の音声ガイダンスを音声出力手段23から出力する。
また、複合機において、ワンタッチキーの登録等の設定登録は、操作部21に配置されている操作キー30を操作することによって行われる。この場合にも同様に、CPU11は、ROM12に記憶されている対応する音声ガイダンスデータを読み出して、順次操作すべき操作キー30を案内する。
本実施例では、複合機において、ユーザ認証を行い、ユーザ毎に予め登録した音量レベル(ボリューム)で音声ガイダンスを出力するようにしている。ユーザ認証は、認証手段27による認証処理によって行われる。認証手段27は、ユーザ認証を行ってユーザを特定するために設けられており、具体的には、プログラムまたは回路で構成される。なお、プログラム(認証用プログラム)で構成される場合には、このプログラムはROM12に記憶される。そして、CPU11が、ROM12に記憶されているプログラムを読み出してRAM13で展開し、認証処理を実行する。
この認証処理は、指紋センサ32が設けられている音声ガイダンスキー31が操作されることで開始される。ユーザが音声ガイダンスキー31を押すと、指紋センサ32によりユーザの指紋が検出され、該指紋センサ32により検出された指紋の情報が認証手段27に送られる。なお、指紋センサ32を配設する位置は、音声ガイダンスキー31表面に限定されず、操作部21のいずれかの操作キー30(例えば、複合機を省エネモード等の待機状態から解除するキー)の表面であってもよい。また、操作部21の操作キー30が配置されていない空きスペースに、専用の配置スペースを設けてもよい。
そして、認証手段27による認証処理によりユーザの指紋が特定されると、CPU11は、ROM12にユーザの情報として予め記憶されている指紋の中に、認証手段27により特定された指紋と一致する指紋があるか否かを判定する。判定の結果、一致する指紋がある場合、言い換えれば、予め登録されているユーザである場合には、CPU11は、音声ガイダンスの音量レベルを、ROM12にこの指紋と対応付けて記憶されている音量レベルに変更する。つまり、CPU11は、認証手段27により特定されたユーザと対応付けて記憶されている音量レベルに変更するように制御する。これにより、ユーザが予め設定し、ROM12に記憶されている音量レベルで音声ガイダンスが音声出力手段23により出力される。
一方、判定の結果、一致する指紋がない場合、言い換えれば、予め登録されているユーザではない場合には、CPU11は、音声ガイダンスの音量レベルを変更せず、現在設定されている音量レベルのままとしておく。なお、指紋によるユーザの認証に替えて、パスワード入力によるユーザ認証や、ICカードを用いたユーザ認証としてもよい。
ユーザと音声ガイダンスの音量レベルとを対応付けるデータは、例えば、図2に示すようなテーブルとしてROM12に予め記憶されている。このテーブルでは、指紋がユーザを特定するデータとなっており、指紋毎に音声ガイダンスの音量レベル(図2では、「5」とか「3」とか「MAX」等)が対応付けられている。このデータは、図2のテーブルによれば、「指紋Aのユーザは音量レベル5」とか「指紋Bのユーザは音量レベル3」等となっている。なお、図2のテーブル中、音量レベル「MAX」は、最大音量で音声ガイダンスが出力されることを意味し、また、音量レベル「MIN」は、最小音量(無音量であってもよい)で音声ガイダンスが出力されることを意味し、この音量レベル「MAX」と音量レベル「MIN」との間で音量レベルを段階的に設定可能となっている。
このようなユーザ毎の情報(指紋および音量レベル)は、登録手段25による登録処理によってROM12に予め記憶されている。登録手段25は、ユーザと音声ガイダンスを発声する音量レベルとを対応させて登録するために設けられており、具体的には、プログラムまたは回路で構成される。なお、プログラム(登録用プログラム)で構成される場合には、このプログラムはROM12に記憶される。そして、CPU11が、ROM12に記憶されているプログラムを読み出してRAM13で展開し、登録処理を実行する。
この登録処理は、ユーザが操作部21のユーザ登録キー33を操作することで開始される。なお、操作部21にユーザ登録キー33を設ける替わりに、表示部16にユーザ登録メニューを含む各種メニューを表示させて、ユーザ登録メニューを選択することによって登録処理が開始されるようにしてもよい。
登録処理では、ユーザは、音声ガイダンスキー31を押すことによって指紋センサ32で指紋を検出させるとともに、表示部16を音量設定画面に切り換えて音量レベルの設定を行うキー(例えば、表示部16に付設される表示対応キー)を押すことによって希望する音量レベルに設定する。これにより、登録手段25によって指紋センサ32で検出されたユーザの指紋と、設定された音量レベルとが対応付けられてROM12に記憶される。なお、一旦設定登録した音声ガイダンスの音量レベルを変更することも可能である。この場合には、ユーザの指紋は既にROM12に記憶されているため、音声ガイダンスの音量レベルのみを変更するようにする。また、音量レベルの設定操作は、図2のテーブルに示すような音量レベルを設定可能なものであれば、前述したものに限定されない。
以上のように、本実施例では、複合機において、予め登録されているユーザに対しては、ユーザと対応付けて登録されている音量レベルで音声メッセージが音声出力手段23により発声される。これにより、音量調節ダイアル等を特に操作しなくても、ユーザの熟練度や聴力の個別具体的な条件に応じて最適な音量レベルで音声ガイダンスを発声できる。具体的には、難聴者であれば大きな音量レベルを登録しておけばよく、また、複合機の操作を熟知している人であれば小さな音量レベル(音量レベル0の無音であってもよい)を登録しておけばよい。
また、ユーザ認証を指紋認証としているため、指紋センサ32を設けている音声ガイダンスキー31を押すという簡単な操作だけでユーザ認証を行うことができる。
ユーザがトラブルの対処や設定登録の操作を、音声ガイダンスの内容に応じた正しい順序で行っている場合には、音声ガイダンスは、予め定められている順序で音声出力手段23から出力される。しかし、ユーザが音声ガイダンスの内容と異なる操作を行った場合(言い換えれば、操作に失敗した場合)には、音声ガイダンスの内容に応じた正しい操作が行われるまで繰り返し同じ内容の音声ガイダンスが行われる。例えば、用紙ジャムを解消するときに関係ないカバーが開けられた場合には、必要なカバーが開けられるまで、繰り返し、同じ内容の音声ガイダンスが行われる。また、設定登録するときに間違った操作キーが押された場合には、正しい操作キーが押されるまで、繰り返し、同じ内容の音声ガイダンスが行われる。
このように、ユーザが音声ガイダンスの内容と異なる操作を行った場合には、その状況に応じて、音声ガイダンスの音量レベルを変更するようにしてもよい。この際、予め登録されているユーザである場合には、前述したユーザ毎に予め登録されている音量レベルで音声ガイダンスを行う制御に加えて、ユーザの操作状況に応じて音声ガイダンスの音量レベルを変更するように制御する。ここで、ユーザの操作状況とは、ユーザが音声ガイダンスの内容と異なる操作を行った場合(状況)を意味する。言い換えれば、ユーザが「操作に失敗」した場合を意味する。また、操作に失敗したとは、通常の操作ミスよりも狭い意味で用いており、音声ガイダンスの内容と異なる操作を行ったことのみを意味する。
そして、ユーザの操作状況と音量レベルの変更量とを、ユーザ毎の情報として、ユーザと対応付けてROM12に予め記憶させておく。例えば、図3に示すようなテーブルとしてROM12に予め記憶させておく。このテーブルは、前述したユーザ(指紋)と音声ガイダンスの音量レベルとを対応付けるデータ(図2)に加えて、ユーザ(指紋)と操作状況(失敗状況)および音量レベルの変更量とを対応付けたデータとなっている。操作状況は、図3では、「所定回数続けて失敗」等となっており、また「設定なし」とすることもできる。また、音量レベルの変更量とは、登録されている音量レベル(初期の音量レベル)から変更される量であり、図3では、「+2」とか「+1」等となっている。そして、このデータは、図3のテーブルによれば、「指紋Aのユーザに対しては、初期の音量レベルは5であり、2度続けて操作に失敗した場合には音量レベルを2アップする」とか「指紋Bのユーザに対しては、初期の音量レベルは3であり、操作に失敗する毎に音量レベルを1ずつアップする」等となっている。
このようなユーザ毎の情報(指紋、音量レベル、操作状況、および変更量)は、前述した登録手段25と略同様の登録手段25´(第2の登録手段)による登録処理によってROM12に記憶される。登録手段25´は、ユーザと、音声ガイダンスを発声する音量レベル、操作状況、および音量レベルの変更量とを対応させて登録するために設けられ、また言い換えれば、操作状況と音量レベルとの関係と、ユーザとを対応付けて登録するために設けられており、具体的には、プログラムまたは回路で構成される。なお、プログラム(登録用プログラム)で構成される場合には、このプログラムはROM12に記憶される。そして、CPU11が、ROM12に記憶されているプログラムを読み出してRAM13で展開し、登録処理を実行する。
この登録処理は、ユーザが操作部21のユーザ登録キー33を操作することで開始される。なお、操作部21にユーザ登録キー33を設ける替わりに、表示部16にユーザ登録メニューを含む各種メニューを表示させて、ユーザ登録メニューを選択することによって登録処理が開始されるようにしてもよい。
登録処理では、ユーザは、音声ガイダンスキー31を押すことによって指紋センサ32で指紋を検出させ、音量レベルの設定を行うキー(例えば、テンキー)を押すことによって希望する音量レベルに設定するとともに、表示部16に表示される操作状況の中から選択することによって希望する操作状況を設定し、さらに、音量レベルの設定キーを押すことによって希望する音量レベルの変更量を設定する。これにより、登録手段25´によって指紋センサ32で検出されたユーザの指紋と、設定された音量レベル、操作状況、および音量レベルの変更量とが対応付けられてROM12に記憶される。このように、操作状況と音量レベルとの関係を熟練度等に合わせてユーザ毎に個別に登録でき、便利である。なお、一旦設定登録した音量レベル、操作状況、音量レベルの変更量をそれぞれ変更することも可能である。この場合には、ユーザの指紋は既にROM12に記憶されているため、音量レベル、操作状況、または音量レベルの変更量を変更するようにする。また、音量レベル、操作状況、および音量レベルの変更量の設定操作は、図3のテーブルに示すような音量レベル、操作状況、および音量レベルの変更量を設定可能なものであれば、前述したものに限定されない。
出力した音声ガイダンスに対するユーザの操作状況は、操作状況検出手段29によって検出される。
操作状況検出手段29は、出力した音声ガイダンスのユーザの操作状況を検出するために設けられており、具体的には、プログラムまたは回路で構成される。なお、プログラム(操作状況検出用プログラム)で構成される場合には、このプログラムはROM12に記憶される。そして、CPU11が、ROM12に記憶されているプログラムを読み出してRAM13で展開し、操作状況検出処理を実行する。
CPU11は、操作状況検出手段29により検出された特定のユーザの操作状況が、この特定のユーザの情報としてROM12に予め記憶されている操作状況と一致するか否かを判定する。なお、特定のユーザとは、認証手段27によって認証された特定のユーザのことである。判定の結果、一致しない場合には、CPU11は、音声ガイダンスの音量レベルを変更せず、現在設定されている音量レベルのままとしておく。
一方、判定の結果、一致する場合には、CPU11は、音声ガイダンスの音量レベルを、ROM12に記憶されている音量レベルの変更量に基づいて変更するように制御する。図3に示すテーブルを用いて具体的に言えば、認証手段27により認証されたユーザAに対しては、2度続けて操作に失敗すると操作状況と一致したと判定され、この場合には、初期の音量レベル5から音量レベルが2アップされ、この結果、音量レベル7で音声ガイダンスが出力される。そして、さらに2度続けて操作に失敗すると、再び操作状況と一致したと判定され、この場合には、現在設定されている音量レベル7から音量レベルが2アップされ、音量レベル9で音声ガイダンスが出力される。この制御は、音声ガイダンスの内容に応じた正しい操作が行われるまで繰り返される。なお、音量レベルの最大値を「MAX」としているため、認証手段27により認証されたユーザCに対しては、操作状況および音量レベルの変更量を登録できないこととしている。また、認証手段27により認証されたユーザGに対しては、操作状況が登録されていないため、仮に何度操作に失敗しても、初期の音量レベル3は変更されない。
このように、操作状況検出手段29により検出された特定のユーザの操作状況が、ユーザと対応付けてROM12に予め記憶されている操作状況と一致した場合には、現在設定されている音量レベルを、ユーザと対応付けてROM12に予め記憶されている音量レベルの変更量を加味した音量レベルに変更するように制御している。つまり、CPU11は、音声ガイダンスの内容と異なる操作を行った場合には、ユーザと対応付けて登録されている操作状況と音量レベルの関係に基づいて、音声ガイダンスの音量レベルの制御を行っている。これにより、複合機において、登録されている音量レベル(初期の音量レベル)を基準として、操作状況に応じて音量ガイダンスの音量レベルを徐々に上げたりするような音量制御が実現できる。なお、音声ガイダンスの音量レベルの変更後に、音声ガイダンスの内容に応じた正しい操作が行われた場合、または、音声ガイダンスの内容に従った正しい操作手順で一連の操作を終了した場合には、音量レベルを変更前の初期の音量レベルに戻すようにしておく。
本発明を適用する複合機の制御構成の一実施例を示す図。 ユーザと音声ガイダンスの音量レベルとを対応付けるテーブルの一例を示す図。 ユーザと、音声ガイダンスの音量レベル、ユーザの操作状況、音量レベルの変更量とを対応付けるテーブルの一例を示す図。
符号の説明
11 CPU
23 音声出力手段
25 登録手段
27 認証手段

Claims (4)

  1. 音声ガイダンス機能を備える画像形成装置であって、
    ユーザと音声ガイダンスを出力する音量レベルとを対応付けて登録する登録手段と、
    ユーザ認証を行う認証手段と、
    該認証手段により認証されたユーザと、そのユーザと対応付けて前記登録手段により登録されている音量レベルとに基づいて音声ガイダンスの音量レベルを変更する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記音声ガイダンスの出力を指示する所定の操作キーを備え、該操作キーの表面に指紋検出部を設け、
    前記認証手段は、該指紋検出部により検出される指紋に基づいてユーザ認証を行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 出力した音声ガイダンスに対するユーザの操作状況を検出する操作状況検出手段を備え、
    前記制御手段は、該操作状況検出手段により検出されるユーザの操作状況と、前記登録手段により登録されている音量レベルとに基づいて音声ガイダンスの音量レベルを変更することを特徴とする請求項1、または請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記操作状況と音量レベルとの関係をユーザと対応付けて登録する第2の登録手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
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