JP2005098974A - 免疫測定用金属含有樹脂粒子及びその製造方法並びに免疫測定用粒子 - Google Patents

免疫測定用金属含有樹脂粒子及びその製造方法並びに免疫測定用粒子 Download PDF

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JP2005098974A JP2004107557A JP2004107557A JP2005098974A JP 2005098974 A JP2005098974 A JP 2005098974A JP 2004107557 A JP2004107557 A JP 2004107557A JP 2004107557 A JP2004107557 A JP 2004107557A JP 2005098974 A JP2005098974 A JP 2005098974A
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Takayuki Oka
孝之 岡
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

【課題】 単位重量当たりの金属含有量が均一で粒子径分布が狭く且つ常磁性を有してい
る免疫測定用金属含有樹脂粒子を提供する。
【解決手段】 本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子は、核粒子の表面に、金属及び/又
は金属酸化物からなる微粒子の凝集層が形成され、更に、最外表面に有機高分子からなる
樹脂層が形成されてなり、平均粒子径が0.05〜0.5μm、粒子径のCv値が10%
以下であるとともに、常磁性を有するものである。
【選択図】 なし

Description

本発明は、免疫測定用金属含有樹脂粒子及びその製造方法、並びに、免疫測定用粒子に
関する。
従来、金属含有樹脂粒子を得る方法としては、1)金属又は金属酸化物からなる微粒子
と重合性モノマーとを溶媒中で懸濁又は乳化後、重合を行い、樹脂内部に金属又は金属酸
化物からなる微粒子を含有させる方法(例えば、特許文献1参照)、2)樹脂粒子を製造
した後、その表面を金属又は金属酸化物からなる微粒子により被覆する方法(例えば、特
許文献2参照)、3)金属又は金属酸化物からなる微粒子の表面を樹脂により被覆する方
法(例えば、特許文献3参照)などが知られている。
上記1)の方法は、金属又は金属酸化物からなる微粒子が均一に樹脂内部に取り込まれ
ないという問題や、粒子径制御が困難で、粒子径分布が広くなるという問題があった。又
、2)の方法は、樹脂粒子が凝集するため、粒子径が小さく、粒子径分布の狭い金属含有
樹脂粒子が得られないという問題があった。又、3)の方法は、樹脂による被覆が均一に
できないため、浮遊性や分散性が悪く、さらに金属又は金属酸化物からなる微粒子表面の
一部が露出している場合があった。
一方、従来から知られている微量免疫測定法としては、ラジオイムノアッセイ、酵素イ
ムノアッセイ、蛍光イムノアッセイなどが既に実用化されている。これらの方法は、それ
ぞれアイソトープ、酵素、蛍光物質を標識として付加した抗原又は抗体を用い、これと特
異的に反応する抗原又は抗体の有無を検出する方法である。
上述の免疫測定法に対して、金属含有樹脂粒子は、B/F分離(Bは反応によって結合
したもの、Fは未反応のもの)を効率良く且つ簡便に行うために用いられている。又、B
/F分離以外の使用(例えば、特許文献4参照。)や、金属含有樹脂粒子自体を標識材料
とする免疫測定法(例えば、特許文献5参照。)が開示されている。
しかしながら、従来の金属含有樹脂粒子は、1粒子あたりの金属含有量のばらつきが大
きく、粒子径分布の幅(粒子径分布の狭さ)が十分でなかったため、免疫測定法に供する
には、測定精度の点でより改善が要請されるものであった。
特開平9−208788号公報 特開平6−231957号公報 特開平6−92640号公報 特開2000−88852号公報 特開平7−225233号公報
本発明は、1粒子あたりの金属含有量が均一で且つ粒子径分布が狭く、免疫測定法に好
適に使用される免疫測定用金属含有樹脂粒子及びその製造方法、並びに、上記金属含有樹
脂粒子を用いた免疫測定用粒子を提供することを目的とする。
本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子は、核粒子の表面に、金属及び/又は金属酸化物
からなる微粒子の凝集層が形成されていると共に最外表面に有機高分子からなる樹脂層が
形成されてなり、平均粒子径が0.05〜0.5μm、粒子径のCv値が10%以下であ
ると共に常磁性を有することを特徴とする。
以下に、本発明を詳細に説明する。本発明で使用される核粒子は、本発明の免疫測定用
金属含有樹脂粒子の核となるものであり、重合性モノマーが重合或いは共重合してなる粒
子が好ましいが、それに限定されるものではなく、例えば、有機化合物からなるものであ
ってもよい。
上記核粒子を構成する樹脂としては、例えば、ポリエチレン、ポリブタジエンなどのポ
リオレフィン系樹脂;ポリテトラフルオロエチレンなどのフッ素樹脂;ポリノルボルネン
、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリエーテル;ジアリルフ
タレート樹脂などのアリル樹脂;ポリスチレン、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、ポ
リアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステル、ポリビニルアルコール、ポリビニル
エステル、ポリアミド、ポリイミド、飽和ポリエステル、不飽和ポリエステル、ポリウレ
タン、アクリロニトリル−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合体、ABS樹
脂、ビニル樹脂、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリエーテルスルホン、ポリフェ
ニレンオキシド、ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、
エポキシ樹脂、シリコン樹脂、糖、澱粉、セルロース、ポリペプチドなどが挙げられ、ポ
リスチレン、ポリアクリル酸エステル、ポリメタクリル酸エステルが好ましい。
上記核粒子は、予め合成樹脂を作製し、この合成樹脂を汎用の方法で粒子状にしたもの
であってもよいが、後述するように、免疫測定用金属含有樹脂粒子を製造する同一系にお
いて、重合性モノマーを重合或いは共重合して得られる粒子が好ましい。
上記重合性モノマーとしては、重合或いは共重合により核粒子を形成し得るものであれ
ば、特には限定されないが、ラジカル重合性のものが好ましく、ラジカル重合性モノマー
としては、従来公知のものが使用可能である。
上記ラジカル重合性モノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、p−
メチルスチレン、クロロメチルスチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル系モノマー
或いはその誘導体;(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)ア
クリル酸ブチル、(メタ)アクリル酸ベンジル、(メタ)アクリル酸グリシジル、(メタ
)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸ステアリル、(メタ)アクリル酸
トリフルオロエチル、(メタ)アクリル酸ペンタフルオロプロピル、(メタ)アクリル酸
シクロヘキシルなどの(メタ)アクリル酸エステル系モノマー或いは誘導体;エチレン、
ブタジエンなどのオレフィン系モノマー或いはその誘導体;ノルボルネン;塩化ビニル、
フッ化ビニリデンなどのハロゲン化ビニル系モノマー或いはその誘導体;アクリロニトリ
ルなどの不飽和ニトリル系モノマー或いはその誘導体;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル
などのビニルエステル系モノマー或いはその誘導体;メタクリル酸メトキシポリエチレン
グリコールなどの非イオン性官能基含有ビニル系モノマー或いはその塩;ビニルベンジル
アミン、3−アクリルアミド−3−メチルブチルトリメチルアンモニウムクロライド、(
メタ)アクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロライド、ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート四酸化物塩などの陽イオン性ビニルモノマー;スチレンスルホン酸、2
−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、スチレンスルホン酸ナトリウムなど
のスルホン酸基含有ビニルモノマーあるいはその塩;(メタ)アクリル酸ヒドロキシエチ
ルなどのヒドロキシ基含有ビニル系モノマーあるいはその塩などが挙げられ、ラジカル重
合性モノマーは単独で用いてもよく、2種類以上を併用してもよい。なお、本発明におい
て、(メタ)アクリルとは、アクリル又はメタクリルを意味する。
又、ラジカル重合性モノマーとして、架橋性モノマーを使用してもよい。上記架橋性モ
ノマーとしては、ジビニルベンゼン、ジビニルビフェニル、ジビニルナフタレンなどの芳
香族ビニル系モノマー;ジ(メタ)アクリル酸エチレングリコール、ジ(メタ)アクリル
酸1,6−ヘキサンジオール、ジ(メタ)アクリル酸ネオペンチルグリコール、トリ(メ
タ)アクリル酸トリメチロールプロパン、トリ(メタ)アクリル酸テトラメチロールメタ
ン、テトラ(メタ)アクリル酸テトラメチロールプロパンなどの(メタ)アクリル酸エス
テル系モノマー;フタル酸ジアリルエステル、トリアリルイソシアヌレートなどのアリル
系モノマーなどが挙げられる。これらの架橋性モノマーは単独で用いてもよく、2種類以
上を併用しても良い。
上記ラジカル重合性モノマーとしては、なかでも、粒子形成が容易な点で、芳香族ビニ
ル系モノマーであるスチレン、(メタ)アクリル酸エステル系モノマーである(メタ)ア
クリル酸メチルなどが好適に用いられる。
上記核粒子は、後述する金属及び/又は金属酸化物からなる微粒子との界面結合性を向
上させるため、核粒子の表面にシラノール基を有することが好ましい。上記核粒子にシラ
ノール基を導入する方法としては、特には限定されず、例えば、加水分解によってシラノ
ール基を生成する原子団を有する重合性モノマーを用いて重合を行った後、原子団を加水
分解してシラノール基を生成させて核粒子を得る方法などが挙げられる。なお、加水分解
によってシラノール基を生成する原子団を有する重合性モノマーは、所望のシラノール基
量に応じて、他の重合性モノマーと併用し、共重合体として核粒子を構成するのが好まし
い。
上記加水分解によってシラノール基を生成する原子団を有する重合性モノマーとしては
、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、アリルトリクロロシ
ラン、(メタ)アクリロキシトリメチルシラン、(メタ)アクリロキシプロピルジメトキ
シシラン、(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、(メタ)アクリロキシプ
ロピルメチルジクロロシラン、(メタ)アクリロキシプロピルトリス(トリメチルシロキ
シ)シラン、N−アリルアミノプロピルトリメトキシシラン、スチリルエチルトリメトキ
シシランなどが挙げられる。
上記核粒子表面のシラノール基量としては、核粒子を構成する重合性モノマーの総量(
加水分解によってシラノール基を生成する原子団を有する重合性モノマーとその他の重合
性モノマーの総量)中、加水分解によってシラノール基を生成する原子団を有する重合性
モノマー量が、0.1〜10重量%であることが好ましい。この範囲で使用することによ
り核粒子表面に十分な量のシラノール基を導入することができる。
上記核粒子を構成する有機化合物としては、特には限定されないが、例えば、(不)飽
和炭化水素、芳香族炭化水素、(不)飽和脂肪酸、芳香族カルボン酸、(不)飽和ケトン
、芳香族ケトン、(不)飽和アルコール、芳香族アルコール、(不)飽和アミン、芳香族
アミン、(不)飽和チオール、芳香族チオール、有機珪素化合物、これらの誘導体などが
挙げられる。なお、上記(不)飽和とは、飽和又は不飽和を意味する。
上記核粒子の粒子径は、特には限定されず、用途に応じて適宜決定してよいが、0.0
3〜0.45μmが好ましい。なお、核粒子の粒子径の測定方法としては、特には限定さ
れず、例えば、粒度分布計、電子顕微鏡(SEM)写真の画像解析などを用いて測定する
ことができる。
上記核粒子の製造方法としては特に限定されず、従来公知の方法を用いることができる
。例えば、ミニエマルション重合法、エマルション重合法、転相乳化重合、マイクロサス
ペンション重合法、懸濁重合法、分散重合法、シード重合法、ソープフリー析出重合法な
どが挙げられる。これらのなかでも粒子径の制御性に優れるソープフリー析出重合法が好
適に用いられる。
上記核粒子の粒子径分布は、広くなると得られる免疫測定用金属含有樹脂粒子の粒子径
分布が広くなり、又、1粒子あたりの金属含有量のばらつきが大きくなり、測定精度が低
下するので、Cv値が10%以下であることが好ましい。
Cv値は、核粒子径の平均粒子径と、標準偏差値を用いて次式で示される値である。
Cv(%)=(標準偏差/平均粒子径)×100
本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子を構成する凝集層は、金属及び/又は金属酸化物
からなる微粒子が上記核粒子表面に凝集してなるものである。なお、金属微粒子と金属酸
化物微粒子は、いずれか一方を使用しても両方を併用してもよい。
上記金属及び金属酸化物としては、得られる免疫測定用金属含有樹脂粒子に常磁性を付
与するために、常磁性を有するものが使用される。常磁性を有する金属としては、例えば
、Cr、Fe、Mn、Coなどが挙げられ、Mn合金、Co合金、Ni合金などの合金を
使用してもよい。常磁性を有する金属酸化物としては、各種フェライトやマグネタイトな
どの酸化鉄、酸化テルビウムなどが挙げられる。上記金属酸化物のなかでも、酸化鉄が好
適に用いられる。
上記金属及び/又は金属酸化物からなる微粒子は、得られる免疫測定用金属含有樹脂粒
子において、上記核粒子と凝集層との間、及び、凝集層と後述する樹脂層との間に化学結
合を形成することにより、これら界面での結合が強固なものとなるので、表面に重合性不
飽和基を有するものを使用するのが好ましい。上記重合性不飽和基としては、例えば、ビ
ニル基、アルケニル基、アリル基などが挙げられ、なかでもビニル基が好ましい。
上記重合性不飽和基を金属及び/又は金属酸化物からなる微粒子表面に導入する方法と
しては、特に限定されず、例えば、1)配位結合性化合物のような、金属と結合性を有す
る原子団と重合性不飽和基とを有する化合物を、微粒子表面に結合させる方法、2)微粒
子表面にヒドロキシル基を導入した後、ヒドロキシル基と反応性を有する原子団と、重合
性不飽和基とを有する化合物を、微粒子表面に結合させる方法、3)メルカプトヘキサノ
ールなどにより、微粒子の金属表面にヒドロキシル基を導入した後、メタクリロイルオキ
シエチルイソシアネートなどを反応させ、重合性ビニル基を導入するなど、多段で微粒子
表面に重合性不飽和基を導入する方法などが挙げられる。
上記1)の方法に記載の金属と結合性を有する原子団としては、金属と配位結合、イオ
ン結合、共有結合などが可能な原子団であれば、特には限定されず、例えば、加水分解に
よってシラノール基を生成する原子団、シラノール基、カルボキシル基、カルボニル基、
ヒドロキシル基、アミノ基、アンモニウム化合物、ニトロ基、シアノ基、メルカプト基、
スルホ基、スルホニウム基、ホウ酸基、オキサゾリン基、ピロリドン基、燐酸基などが挙
げられ、加水分解によってシラノール基を生成する原子団、シラノール基、金属への配位
結合性を示す硫黄原子、窒素原子、燐原子を含む原子団が好ましく、加水分解によってシ
ラノール基を生成する原子団、シラノール基がより好ましい。
上記1)の方法における、金属と結合性を有する原子団と、重合性不飽和基とを有する
化合物としては、例えば、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロキシ
プロピルジメトキシシランなどのシラン系化合物、(メタ)アクリル酸、アリルスルホン
酸、p−スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(
メタ)アクリル酸フェニルジメチルスルホニュウムメチル硫酸塩、ビニルベンジルアミン
、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエチル、2−メタクリロイロキシエチルアシッドホ
スフェートなどが挙げられ、シラン系化合物が好ましく、メタクリロキシプロピルトリメ
トキシシラン、メタクリロキシプロピルジメトキシシランがより好ましい。
上記2)の方法に記載のヒドロシキル基と反応性を有する原子団としては、例えば、加
水分解によってシラノール基を生成する原子団、シラノール基、クロロシリル基などが挙
げられ、ヒドロキシル基と反応性を有する原子団と、重合性不飽和基とを有する化合物と
しては、シランカップリング剤が挙げられ、例えば、ビニルトリメトキシシラン、ビニル
トリエトキシシラン、アリルトリクロロシラン、(メタ)アクリロキシトリメトキシシラ
ン、(メタ)アクリロキシプロピルジメトキシシラン、(メタ)アクリロキシプロピルト
リメトキシシラン、(メタ)アクリロキシプロピルメチルジクロロシラン、(メタ)アク
リロキシプロピルトリス(トリメチルシロキシ)シラン、N−アリルアミノプロピルトリ
メトキシシラン、スチリルエチルトリメトキシシランなどが挙げられる。なかでも、メタ
クリロキシプロピルジメトキシシランなどが好適に用いられる。
上記金属及び/又は金属酸化物からなる微粒子の平均粒子径は、得られる免疫測定用金
属含有樹脂粒子の粒子径や用途によって適宜選択され得るが、上記核粒子表面へのヘテロ
凝集が生じ易いので、1〜30nmが好ましい。なお、微粒子の平均粒子径は、例えば、
粒度分布計、電子顕微鏡(SEM)写真の画像解析などを用いて測定することができる。
又、得られる免疫測定用金属含有樹脂粒子の表面の平滑性を良好にするため、金属及び
/又は金属酸化物からなる微粒子の平均粒子径は、得られる免疫測定用金属含有樹脂粒子
の平均粒子径の5%以下であるのが好ましく、より好ましくは1%以下である。5%より
大きくなると、得られる免疫測定用金属含有樹脂粒子の表面の平滑性を良好にするために
、後述する樹脂層の厚さを必要以上に厚くしなければならず、金属及び/又は金属酸化物
からなる微粒子を用いることによる効果が発現されにくく、期待される性能が十分に得ら
れなくなる。
上記金属及び/又は金属酸化物からなる微粒子は、上記金属及び/又は金属酸化物から
従来公知の任意の方法により製造されるが、その粒子径分布が大きくなると、得られる免
疫測定用金属含有樹脂粒子の金属含有量のばらつきが大きくなるので、Cv値が20%以
下であることが好ましい。なお、異なった2種類以上の粒子径の微粒子を併用する場合は
、各々の粒子径についてのCv値が上記範囲であるのが好ましい。上記Cv値は、核粒子
に凝集させる前の微粒子の状態であれば、粒度分布計などで測定することできるが、核粒
子の表面に凝集した凝集層となった後は、SEMやTEM写真の画像解析などで測定する
ことができる。
得られる免疫測定用金属含有樹脂粒子中の上記金属及び/又は金属酸化物からなる微粒
子の含有量は、使用する金属種、用途などにより適宜決定してよいが、少なくなると金属
及び/又は金属酸化物からなる微粒子を含有させている効果が充分に発現されず、多くな
ると得られる免疫測定用金属含有樹脂粒子の比重が大きくなりすぎ、又、得られる免疫測
定用金属含有樹脂粒子の粒子径が不均一になり易いので、免疫測定用金属含有樹脂粒子中
0.1〜50重量%であることが好ましい。
本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子はその凝集層上に樹脂層が形成されている。この
樹脂層は、上記凝集層を被覆するものであり、有機高分子からなるものである。有機高分
子は、重合性モノマーを重合或いは共重合してなる。この樹脂層は、金属及び/又は金属
酸化物からなる微粒子を免疫測定用金属含有樹脂粒子の表面に露出させることなく凝集層
を全面的に被覆しており、樹脂層及び凝集層の合計厚みは、核粒子の粒子径の50%以下
であることが好ましい。
なお、凝集層の厚みの測定方法としては、凝集層を形成し始める直前の核粒子を100
個、電子顕微鏡(TEM)を用いて撮影して各核粒子の最大直径を測定し、最大直径の平
均値を算出する一方、核粒子の表面に凝集層を形成した粒子(凝集層形成粒子)を100
個、電子顕微鏡(TEM)を用いて撮影して各凝集層形成粒子の最大直径を測定し、最大
直径の平均値を算出し、下記式により算出することができる。
凝集層の厚み=(核粒子の最大直径の平均値
−凝集層形成粒子の最大直径の平均値)/2
同様に、樹脂層の厚みの測定方法としては、樹脂層を形成する直前の粒子(樹脂層形成
前粒子)を100個、電子顕微鏡(TEM)を用いて撮影して各樹脂層形成前粒子の最大
直径を測定し、最大直径の平均値を算出する一方、免疫測定用金属含有樹脂粒子を100
個、電子顕微鏡(TEM)を用いて撮影して各免疫測定用金属含有樹脂粒子の最大直径を
測定し、最大直径の平均値を算出し、下記式により算出することができる。
樹脂層の厚み=(樹脂層形成前粒子の最大直径の平均値
−免疫測定用金属含有樹脂粒子の最大直径の平均値)/2
上記有機高分子を構成する重合性モノマーとしては、上記核粒子を構成するものと同様
のものが挙げられる。又、後述するように、免疫測定用金属含有樹脂粒子の製造方法にお
いて、金属及び/又は金属酸化物からなる微粒子を核粒子表面に凝集させた後に、重合性
モノマーを添加する方法を用いると、核粒子を構成する重合性モノマーと同じ重合性モノ
マーだけでなく、核粒子を構成する重合性モノマーと異種類の重合性モノマーを2種類以
上用いることができ、樹脂層を2層以上(多層)とすることができる。
そして、本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子の粒子径は、小さいと、免疫測定用とし
て抗体などを結合させる際の遠心分離操作などが行い難くなる一方、大きいと、分散液中
における分散性が低下して沈降する等、取り扱い性が低下するので、0.05〜0.5μ
mに限定される。
更に、免疫測定用金属含有樹脂粒子は、その粒子径分布が大きくなると、均一性に欠け
るとともに、1粒子あたりの金属含有量のばらつきが大きくなるので、免疫測定用金属含
有樹脂粒子の粒子径のCv値は10%以下に限定される。なお、免疫測定用金属含有樹脂
粒子の粒子径のCv値は、粒度分布計などで測定することできる。
上記免疫測定用金属含有樹脂粒子の製造方法としては、特には限定されないが、以下の
方法が好ましい。1)予め別の系で製造された上記核粒子を溶媒に分散させて分散液とし
、この分散液に、上記常磁性を有する金属及び/又は金属酸化物からなり且つ表面に重合
性不飽和基を有する微粒子を添加し、核粒子の表面に微粒子を凝集させて凝集層を形成し
、更に、樹脂層を構成する重合性モノマー及び重合開始剤を添加して重合させ、最外表面
に樹脂層を形成して、平均粒子径が0.05〜0.5μm、粒子径のCv値が10%以下
で且つ常磁性を有する免疫測定用金属含有樹脂粒子を製造する方法、2)溶媒に核粒子を
構成する重合性モノマー及び重合開始剤を添加して重合性モノマーの一部を重合させて核
粒子の基となる種粒子を生成した後、上記溶媒中に、常磁性を有する金属及び/又は金属
酸化物からなり且つ表面に重合性不飽和基を有する微粒子を上記溶媒中に添加し、種粒子
を成長させて核粒子としつつ該核粒子表面に微粒子を凝集させて凝集層を形成し、次に、
樹脂層を構成する重合性モノマーを上記溶媒中に添加して重合させ、上記凝集層を被覆す
る樹脂層を形成し、平均粒子径が0.05〜0.5μm、粒子径のCv値が10%以下で
且つ常磁性を有する免疫測定用金属含有樹脂粒子を製造する方法、3)溶媒に核粒子を構
成する重合性モノマー及び重合開始剤を添加して重合性モノマーの一部を重合させて核粒
子の基となる種粒子を生成した後、上記溶媒中に、常磁性を有する金属及び/又は金属酸
化物からなり且つ表面に重合性不飽和基を有する微粒子を上記溶媒中に添加し、重合性モ
ノマーの一部を重合させることによって種粒子を成長させて核粒子としつつ該核粒子表面
に微粒子を凝集させて凝集層を形成し、残余の重合性モノマーを重合させ、上記凝集層を
被覆する樹脂層を形成し、平均粒子径が0.05〜0.5μm、粒子径のCv値が10%
以下で且つ常磁性を有する免疫測定用金属含有樹脂粒子を製造する方法などが挙げられる
。なかでも、免疫測定用金属含有樹脂粒子を連続的に製造可能であり、免疫測定用金属含
有樹脂粒子の粒子径及び粒径分布を制御し易いので、2)又は3)の方法が好ましく、さ
らに、核粒子及び樹脂層を構成する重合性モノマーとして、互いに異種類の重合性モノマ
ーを用いることが可能であることから、2)の方法がより好ましい。
又、上記2)、3)の方法において、樹脂層を構成する重合性モノマーの重合途上に、
常磁性を有する金属及び/又は金属酸化物からなり且つ表面に重合性不飽和基を有する微
粒子を溶媒中に一回或いは複数回に分けて添加し、樹脂層中に凝集層を一層或いは複数層
形成することによって、免疫測定用金属含有樹脂粒子中に凝集層を多層形成することもで
きる。
更に、上記1)〜3)の方法において、核粒子表面に、金属及び/又は金属酸化物から
なる微粒子を効率良く凝集させるためにヘテロ凝集させることが好ましい。このヘテロ凝
集とは、性質の異なる少なくとも2種以上の微粒子をファンデルワールス力もしくは静電
相互作用により凝集させることである。
上記溶媒は、析出重合に用いられる従来公知の溶媒を用いることができ、例えば、水系
、アルコール系、セルソルブ系、ケトン系、炭化水素系、その他有機溶媒などが挙げられ
、これらは単独で用いられても混合された混合溶媒であってもよい。なかでも、水系、ア
ルコール系の溶媒が好ましく、より好ましくは水系の溶媒である。又、重合性モノマーは
溶解するが、生成重合体或いは共重合体は溶解しないものを用いることが好ましい。
上記アルコール系溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノールなど
が挙げられ、上記セルソルブ系溶媒としては、例えば、メチルセロソルブ、エチルセロソ
ルブなどが挙げられ、上記ケトン系溶媒としては、例えば、アセトン、メチルエチルケト
ン、メチルブチルケトン、2−ブタノンなどが挙げられ、上記炭化水素系溶媒としては、
例えば、トルエン、キシレンなどが挙げられ、上記その他の有機溶媒としては、例えば、
アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、酢酸エチルな
どが挙げられる。
更に、上記溶媒としては、上記核粒子表面に、金属又は金属酸化物からなる微粒子を効
率良くヘテロ凝集させるため、水系溶媒のなかでも緩衝液であることが好ましい。
上記緩衝液としては、特に限定されず、使用するpHに応じて、公知の緩衝液が利用可
能である。緩衝液としては、例えば、塩酸−フタル酸水素カリウム緩衝液(pH2.2〜
3.8)、クエン酸−リン酸水素二ナトリウム緩衝液(pH2.2〜8.0)、塩酸−(
バルビタールナトリウム+酢酸ナトリウム)緩衝液(pH2.6〜9.2)、コハク酸−
四ホウ酸ナトリウム緩衝液(pH3.0〜5.8)、酢酸−酢酸ナトリウム緩衝液(pH
3.4〜5.9)、クエン酸二水素ナトリウム−水酸化ナトリウム緩衝液(pH3.8〜
6.0)、クエン酸二水素カリウム−四ホウ酸ナトリウム緩衝液(pH3.8〜6.0)
、フタル酸水素カリウム−水酸化ナトリウム緩衝液(pH4.0〜6.2)、クエン酸二
水素カリウム−水酸化ナトリウム緩衝液(pH5.0〜6.7)、マレイン酸−(Tri
s+水酸化ナトリウム)緩衝液(pH5.1〜8.5)、リン酸二水素カリウム−リン酸
二水素ナトリウム緩衝液(pH5.3〜8.0)、リン酸二水素カリウム−四ホウ酸ナト
リウム緩衝液(pH5.8〜9.2)、リン酸二水素カリウム−水酸化ナトリウム緩衝液
(pH5.8〜8.0)、塩酸−コリジン緩衝液(pH6.5〜8.4)、塩酸−バルビ
タールナトリウム緩衝液(pH6.8〜9.6)、塩酸−Tris緩衝液(pH7.2〜
9.1)、塩酸−四ホウ酸ナトリウム緩衝液(7.5〜9.2)、ホウ酸−炭酸ナトリウ
ム緩衝液(pH7.4〜11.0)、ホウ酸−四ホウ酸ナトリウム緩衝液(pH6.8〜
9.1)、塩酸−アミノメチルプロパンジオール緩衝液(pH7.8〜9.7)、リン酸
−酢酸−ホウ酸−水酸化ナトリウム緩衝液(pH1.8〜12)、クエン酸−リン酸二水
素ナトリウム−ホウ酸−塩酸−水酸化ナトリウム−バルビタールナトリウム緩衝液(pH
2.4〜pH12)などが挙げられる。なお、緩衝液は、組み合わせて広いpH領域に用
いうるようにしたものを用いてもよく、又、同程度のpH領域の緩衝液同士を、複数混合
して用いてもよい。なお、使用する緩衝液は、所望の重合系により適宜選択することが可
能であり、例えば、後述する重合開始剤の解離常数、等電位点などを考慮して決めること
が好ましい。
上記重合開始剤としては特に限定されず、従来公知の任意のラジカル重合開始剤が使用
できる。例えば、アゾ化合物、有機過酸化物、無機過酸化物などが好ましい。これらのな
かでも、好ましい溶媒である水系溶媒又はアルコール系溶媒に溶解する性質を有するもの
がさらに好ましく用いられ、例えば、2,2’−アゾビス{2−メチル−N−[2−(1
−ヒドロキシ−ブチル)]−プロピオンアミド}、2,2’−アゾビス[2−(2−イミ
ダゾリン−2−イル)プロパン]、2,2’−アゾビス(2−アミジノプロパン)、4,
4’−アゾビス(4−シアノペンタン酸)、これらの塩などの他、過硫酸カリウム、過硫
酸アンモニウム、2,2’−アゾビス{2−[N−(2−カルボキシエチル)アミジノ]
プロパン}、過酸化水素などが挙げられる。
本発明において、重合性モノマーの重合は、通常の方法に従い行うことができる。上記
1)の方法においては、例えば、攪拌機、窒素導入管、還流冷却器などを備えたセパラブ
ルフラスコなどの反応容器中に、溶媒、核粒子、並びに、金属及び/又は金属酸化物から
なり且つ表面に重合性不飽和基を有する微粒子を添加し、核粒子の表面に金属及び/又は
金属酸化物からなる微粒子を凝集させ、その後、樹脂層を構成する重合性モノマー及び重
合開始剤を添加し、一定時間窒素ガスなどの不活性ガスを吹き込み雰囲気を置換した後、
昇温することにより重合を開始し、重合反応系を一定温度で一定時間維持して重合を完了
させるのが好ましい。この際、重合開始剤は、溶媒に溶解した状態で添加することが好ま
しい。又、重合温度は、使用する重合性モノマーや重合開始剤などの種類、濃度などを考
慮し適宜選択することができるが、通常60〜90℃の範囲が好ましい。さらに、重合時
間も、重合条件などにより異なるが、通常は12〜36時間程度で重合反応は完結する。
上記2)の方法においては、例えば、攪拌機、窒素導入管、還流冷却器などを備えたセ
パラブルフラスコなどの反応容器中に、溶媒、核粒子を構成する重合性モノマー、及び重
合開始剤を入れ、一定時間窒素ガスなどの不活性ガスを吹き込み雰囲気を置換した後、昇
温することにより重合を開始して核粒子の基となる種粒子を生成する。この際、重合開始
剤は、溶媒に溶解した状態で添加することが好ましい。又、重合温度は、使用する重合性
モノマーや重合開始剤の種類、濃度などを考慮し適宜選択することができるが、通常60
〜90℃の範囲が好ましい。
続いて、上記重合性モノマーの重合を進行させた状態で、上記溶媒中に、金属及び/又
は金属酸化物からなり且つ表面に重合性不飽和基を有する微粒子を添加し、上記種粒子を
成長させて核粒子としつつ該核粒子の表面に微粒子を凝集させて凝集層を形成し、次に、
樹脂層を構成する重合性モノマーと必要に応じて重合開始剤とを添加し再度昇温すること
により重合を開始し、重合反応系を一定温度で一定時間維持して重合を完了させるのが好
ましい。この際の重合温度も、使用する重合性単量体や重合開始剤の種類及び濃度などを
考慮し適宜選択することができるが、通常60〜90℃の範囲が好ましい。又、重合時間
も、重合条件などにより異なるが、通常12〜36時間程度で重合反応は完結する。
上記3)の方法においては、例えば、攪拌機、窒素導入管、還流冷却器などを備えたセ
パラブルフラスコなどの反応容器中に、溶媒、核粒子を構成する重合性モノマー及び重合
開始剤を入れ、一定時間窒素ガスなどの不活性ガスを吹き込み雰囲気を置換した後、昇温
することにより重合を開始する。この際、重合開始剤は、溶媒に溶解した状態で添加する
ことが好ましい。重合反応途中に、金属及び/又は金属酸化物微粒子を添加し、重合によ
り生成した種粒子を成長させて核粒子としつつ該核粒子の表面に、金属及び/又は金属酸
化物からなり且つ表面に重合性不飽和基を有する微粒子を凝集させて、核粒子の表面に凝
集層を形成し、引き続き、重合反応系を一定温度で一定時間維持して重合を行って凝集層
を樹脂層で被覆して免疫測定用金属含有樹脂粒子を製造するのが好ましい。重合温度は、
使用する重合性モノマーや重合開始剤の種類、濃度などを考慮し適宜選択することができ
るが、通常60〜90℃の範囲が好ましい。又、重合時間も、重合条件などにより異なる
が、通常12〜36時間程度で重合反応は完結する。
得られた免疫測定用金属含有樹脂粒子は、通常、遠心分離などにより媒体と分離するこ
とができる。分離した免疫測定用金属含有樹脂粒子は、アルコール、水などにより繰り返
し洗浄することにより精製することができる。洗浄後は、噴霧乾燥又は減圧乾燥などによ
り粉体として単離することができる。
本発明の免疫測定用粒子は、上記免疫測定用金属含有樹脂粒子に、抗原又は抗体が、吸
着又は結合されたものである。抗原又は抗体を免疫測定用金属含有樹脂粒子に吸着又は結
合させる方法としては、物理吸着やカルボジイミドを用いた化学結合法などの公知の方法
を使用することができる。
上記免疫測定用粒子を用いた免疫測定法としては、上記免疫測定用粒子を用いたラジオ
イムノアッセイ、酵素イムノアッセイなどの公知の方法が挙げられ、サンドイッチ法や競
合法により、目的とする抗原又は抗体を測定することができる。
又、上記免疫測定用粒子を標識として用いてもよい。上記免疫測定用粒子を標識として
用いる場合は、上記ラジオイムノアッセイ、酵素イムノアッセイなどの方法の標識物質で
あるアイソトープ、酵素などの代わりに、上記免疫測定用粒子の磁性を標識として用いる
請求項1に記載された本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子は、上述の構成からなるの
で、単位重量当たりの金属含有量が均一で且つ特定の平均粒子径を有するとともに、粒子
径のCv値が10%以下で粒子径分布が狭く、更に、常磁性を有しているので、磁性を利
用して測定を行う免疫測定用の粒子として非常に有用である。
請求項2に記載された本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子は、上述の構成からなる免
疫測定用金属含有樹脂粒子において、核粒子と凝集層との間、及び、凝集層と樹脂層との
間に化学結合が形成されているので、各層間の界面での結合が強固なものとなり、製造過
程、使用途中などにおいて層間剥離が生じることはなく、上述の構成を確実に保持するこ
とができる。
請求項3に記載された本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子は、金属及び/又は金属酸
化物からなる微粒子の平均粒子径が特定範囲にあるので、製造過程において核粒子と微粒
子とのヘテロ凝集が生じ易く、即ち、上述の構成の免疫測定用金属含有樹脂粒子を確実に
得ることができると共に、免疫測定用金属含有樹脂粒子の単位重量当たりの金属含有量も
より均一となり、更に、最外表面の樹脂層の厚さを必要以上に厚くすることなく、免疫測
定用金属含有樹脂粒子の表面平滑性を良好なものすることができる。
請求項4に記載された本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子は、金属及び/又は金属酸
化物からなる微粒子の含有量が特定範囲内にあるので、免疫測定用として必要とされる比
重を保持しつつ、微粒子の常磁性を免疫測定用金属含有樹脂粒子に確実に反映することが
できるので、免疫測定用としてより好適に使用することができる。
請求項5に記載された本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子は、金属及び/又は金属酸
化物からなる微粒子が酸化鉄からなるので、優れた常磁性を確実に有するものである。
請求項6に記載された本発明の免疫測定用粒子は、上記免疫測定用金属樹脂粒子を使用
しているので、磁性を標識などに利用する体外診断薬などの免疫測定用粒子として非常に
有用であり、感度良く且つ精密に測定することができる。
請求項7に記載された本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子の製造方法は、粒子径の制
御に優れているので、上記免疫測定用金属含有樹脂粒子を容易に且つ確実に得ることがで
き、更に、核粒子である樹脂粒子を構成する重合性モノマーと最外表面の樹脂層を構成す
る重合性モノマーとを適宜、個別に選択することができるので、免疫測定用金属含有樹脂
粒子を用途、必要物性などに応じて所望の構成とすることができる。
以下、実施例を挙げて本発明をより詳しく説明する。なお、本発明は以下の実施例に限
定されるものではない。
(実施例1)
<金属酸化物からなる微粒子の作製>
1N塩化第二鉄水溶液60mL及び2N塩化第一鉄水溶液15mLを混合し、攪拌しな
がら0.7Nアンモニア水溶液750mLに添加し、酸化鉄を析出させた。その後、析出
した酸化鉄を収集し、1N−テトラメチルアンモニウムヒドロキシド溶液90mLを添加
し、さらに蒸留水750mLを添加することにより、2重量%の酸化鉄分散液を得た。
更に、酸化鉄分散液60mLに、メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン2mmo
lを添加することにより、平均粒子径15nmの表面にビニル基を有する酸化鉄微粒子の
分散液を得た。得られた酸化鉄微粒子は、常磁性を有するものであり、又、そのCv値は
12%であった。
<免疫測定用金属含有樹脂粒子の作製>
1000mLの四つ口フラスコに、緩衝液(pH4.4、酢酸:酢酸ナトリウム(重量
比)=2:1)411g、過硫酸カリウム1.62g(6mmol)、スチレン20.8
g(0.2mol)及びメタクリロキシプロピルジメトキシシラン0.87g(4mmo
l)を供給した。それぞれの口には撹拌シールと撹拌棒、窒素導入口、還流冷却管、温度
計を取り付けた。系を70℃の恒温槽に入れ、350rpmで撹拌しながら重合を行った
重合開始から0.5時間経過して種粒子が生成された後に、ビニル基を有する酸化鉄微
粒子の分散液20gを添加し、重合を継続した。更に、0.5時間間隔でビニル基を有す
る酸化鉄微粒子の分散液20gを2回添加し、12時間重合を継続することにより、核粒
子の表面に凝集層及び樹脂層がこの順序で形成され且つ樹脂層中に凝集層が3層に分けて
層状に形成された、最外表面が有機高分子層(スチレンを主成分とする高分子層)で覆わ
れた免疫測定用金属含有樹脂粒子を得た。
作製した免疫測定用金属酸化物含有粒子は、遠心分離・再分散を蒸留水で4回繰り返し
行うことにより精製した。この際、遠心分離は、20℃、13500rpmで行った。遠
心分離を行った後、上澄みをデカンテーションにより捨て、蒸留水を加え、ガラス棒によ
り再分散を行って免疫測定用金属含有樹脂粒子を得た。
得られた免疫測定用金属含有樹脂粒子は、平均粒子径が0.32μm、粒子径のCv値
が5%、微粒子の含有量は6重量%であった。又、免疫測定用金属含有樹脂粒子の核粒子
の粒子径は0.11μmであり、粒子径のCv値は5%であった。
(実施例2)
<免疫測定用金属含有樹脂粒子の作製>
免疫測定用金属含有樹脂粒子の作製工程で、1000mLの四つ口フラスコに緩衝液(
pH4.4、酢酸:酢酸ナトリウム(重量比)=2:1)411g、過硫酸カリウム1.
62g(6mmol)、スチレン20.8g(0.2mol)、メタクリロキシプロピル
ジメトキシシラン0.87g(4mmol)及びドデシル硫酸ナトリウム57.68g(
0.2mol)を供給したこと以外は、実施例1と同様にして、核粒子の表面に凝集層及
び樹脂層がこの順序で形成され且つ樹脂層中に凝集層が3層に分けて層状に形成された、
最外表面が有機高分子からなる樹脂層で覆われた免疫測定用金属含有樹脂粒子を得た。
得られた免疫測定用金属含有樹脂粒子は、平均粒子径が0.21μm、粒子径のCv値
が7%、微粒子の含有量は5重量%であった。又、免疫測定用金属含有樹脂粒子の核粒子
の粒子径は0.08μmであり、粒子径のCv値は6%であった。
(比較例1)
1000mLの四つ口フラスコに、緩衝液(pH4.4、酢酸:酢酸ナトリウム=2:
1)411g、過硫酸カリウム1.62g(6mmol)、スチレン20.8g(0.2
mol)、メタクリロキシプロピルジメトキシシラン0.87g(4mmol)及び実施
例1で作製したビニル基を有する酸化鉄微粒子の分散液60gを供給した。それぞれの口
には撹拌シールと撹拌棒、窒素導入口、還流冷却管、温度計を取り付けた。系を70℃の
恒温槽に入れ、350rpmで撹拌しながら12時間重合を行い、免疫測定用金属含有樹
脂粒子を得た。
作製した免疫測定用金属酸化物含有粒子は、遠心分離・再分散を蒸留水で4回繰り返し
行うことにより精製した。この際、遠心分離は、20℃、13500rpmで行った。遠
心分離を行った後、上澄みをデカンテーションにより捨て、蒸留水を加え、ガラス棒によ
り再分散を行って免疫測定用金属含有樹脂粒子を得た。
<評価>
実施例1と比較例1は、ほぼ同組成で重合を行ったが、得られた免疫測定用金属含有樹
脂粒子の粒子径分布に大きな差が認められた。実施例1は、重合初期に形成される均一粒
子径の種粒子表面に酸化鉄がヘテロ凝集しながら重合を継続しているため、免疫測定用金
属含有樹脂粒子の粒子径のCv値が小さく保たれている。これに対して、比較例1は、種
粒子表面への酸化鉄の凝集にムラが発生していることに起因して、免疫測定用金属含有樹
脂粒子の粒子径のCv値が広がったことが示唆され、粒子径分布の制御が困難であること
が示された。又、実施例2は、実施例1よりも小粒子径で、実施例1と同様、粒子径のC
v値が小さい免疫測定用金属酸化物含有粒子が得られた。
<常磁性確認>
作製した免疫測定用金属酸化物含有粒子(実施例1、2)の常磁性を確認するため、1
.5mLのマイクロチューブに試料を少量取り、蒸留水で適当に希釈して磁石つきマイク
ロチューブ立て(DYNAL社製、MPC(登録商標)M)にチューブを立てて、分散し
ている粒子が磁石に引き寄せられることを目視により確認した。
<抗体感作>
実施例1の免疫測定用金属酸化物含有粒子の固形分10%懸濁液を作製し、試験管に5
0μL添加した。この試験管の懸濁液中に、20mMリン酸生理食塩水緩衝液を400μ
L、濃度3.7mg/mL抗ヒト・フェリチン抗体溶液を23μL添加し、37℃で1時
間攪拌して、免疫測定用金属含有樹脂粒子表面に抗体を吸着させた。遠心分離後、反応液
の上澄みの抗体濃度を測定することにより、抗体吸着量12μg/mgの免疫測定用粒子
を作製した。
<免疫測定法>
(1)試験片:抗HBsAgモノクローナル抗体固定化膜の作製
ニトロセルロースメンブレン(日本ミリポア社製 商品名「SRHF」)を横30cm
、縦6cmの平面横長長方形状に裁断して小片を作製した。一方、HBsAgモノクロー
ナル抗体を10mmolのトリス塩酸緩衝液(pH7)に2.0mg/mLの濃度となる
ように溶解させてモノクロナール抗体溶液Aを作製した。
そして、上記小片における長辺縁から30mmの部分に、上記モノクロナール抗体溶液
Aを幅0.7mmでもって長辺に沿って直線状に塗布し、37℃で2時間に亘って乾燥し
た。そして、100mmolのリン酸緩衝液(pH7.5)に牛血清アルブミン(和光純
薬社製)を1重量%濃度となるように溶解してアルブミン溶液Aを作製し、このアルブミ
ン溶液A中に上記小片を1時間に亘って浸漬してブロッキング処理を行なった。
次に、100mmolのリン酸緩衝液(pH7)にラウリルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウムを0.1重量%濃度となるように溶解して洗浄溶液を作製し、この洗浄溶液でブロッ
キング処理を行なった小片を洗浄した後、シリカゲルデシケータ内に小片を投入して室温
にて乾燥させて抗HBsAgモノクローナル抗体固定化膜を作製した。
この抗HBsAgモノクローナル抗体固定化膜をその横方向に5mmの幅で切断して切
断片を作製し、この切断片の縦方向の端部に横5mm、縦2cmの吸水用濾紙(日本ミリ
ポア社製 商品名「HF120」)を重ね合わせて透明なテープで両者を一体化して試験
片を作製した。
(2)検出粒子:抗HBsAgモノクローナル抗体結合磁性粒子の作製
実施例1で作製した免疫測定用金属含有樹脂粒子10mgに100mmolのリン酸緩
衝液(pH7.5)9mLを加えて15000rpmで20分間に亘って遠心分離操作を
行なって沈渣を得た。
そして、10mmolのトリス塩酸緩衝液(pH7.4)に、上記で用いた抗HBsA
gモノクローナル抗体とは反応エピトープが異なる別の抗HBsAgモノクローナル抗体
を0.2mg/mLの濃度となるように溶解してモノクロナール抗体緩衝液Bを作製した
そして、上記沈渣に上記モノクロナール抗体緩衝液Bを1mL加えて十分混和して室温
にて1時間に亘って攪拌した。未反応の抗HBsAgモノクローナル抗体を除去するため
に1500rpmで20分間に亘って遠心分離操作を行ない、沈渣を100mmolのリ
ン酸緩衝液(pH7.5)2.5mLに懸濁させた上で再度、遠心分離操作を行なった。
一方、100mmolのリン酸緩衝液(pH7.5)に牛血清アルブミンを1重量%の
濃度となるように溶解させてアルブミン溶液Bを作製し、このアルブミン溶液B2.5m
L中に沈渣を懸濁させて室温にて1時間に亘って攪拌し、ブロッキング処理を行なった。
そして、上記沈渣を懸濁させたアルブミン溶液Bを15000rmpで20分間に亘って
攪拌して遠心分離操作を行った。
そして、100mmolのリン酸緩衝液(pH7.5)に牛血清アルブミンを1重量%
の濃度に溶解し、更に、アジ化ナトリウムを0.01重量%の濃度となるように溶解させ
てアルブミン溶液Cを作製し、このアルブミン溶液C2mLに上記沈渣を懸濁させた上で
冷蔵保存した。
(3)HBs抗原の測定
100mmolのリン酸緩衝液(pH7.5)に、抗HBsAgモノクローナル抗体結
合磁性体含有粒子を0.1重量%の濃度となるように、牛血清アルブミンを1重量%の濃
度となるように、アジ化ナトリウムを0.01重量%の濃度となるように溶解して混合溶
液を作製した。
この混合溶液20μLを96ウェルマイクロプレート(ナルジェヌンクインターナショ
ナル社製)の各ウェルに添加した。又、HBs抗原標準品(50IU/mL)を所定濃度
となるように100mmolのリン酸緩衝液(pH7.5)で希釈して希釈溶液を作製し
た。
そして、希釈溶液100μLをウェルに添加して混合した後、上記試験片をウェル内に
入れて起立状態に保持した。30分経過した後に試験片をウェル内から取り出して、試験
片をその反応部位から1cmだけ離間した位置で切断してサンプルシート(カンタムデザ
イン社製)に貼付し、磁気アッセイリーダーMAR(カンタムデザイン社製)を用いて反
応部位の磁性体量を測定し、その結果を表1に示した。
表1からもわかるように、抗原濃度に応じて磁性体量(MAR測定値)が増大すること
が確認され、本発明の免疫測定用金属含有樹脂粒子は、磁性体量を標識とする免疫測定法
に有用であることが分かった。又、測定対象物の濃度と磁性体量(MAR測定値)の関係
式から未知検体の測定対象物濃度の定量が可能であることが示唆された。
Figure 2005098974

Claims (7)

  1. 核粒子の表面に、金属及び/又は金属酸化物からなる微粒子の凝集層が形成されていると
    共に最外表面に有機高分子からなる樹脂層が形成されてなり、平均粒子径が0.05〜0
    .5μm、粒子径のCv値が10%以下であると共に常磁性を有することを特徴とする免
    疫測定用金属含有樹脂粒子。
  2. 核粒子と凝集層との間、及び、凝集層と樹脂層との間に、化学結合が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の免疫測定用金属含有樹脂粒子。
  3. 金属及び/又は金属酸化物からなる微粒子の平均粒子径が1〜30nmであることを特徴
    とする請求項1又は請求項2に記載の免疫測定用金属含有樹脂粒子。
  4. 金属及び/又は金属酸化物からなる微粒子の含有量が0.1〜50重量%であることを特
    徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の免疫測定用金属含有樹脂粒子。
  5. 微粒子が酸化鉄からなることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の免疫測定用
    金属含有樹脂粒子。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の免疫測定用金属含有樹脂粒子に抗原又は抗体が吸着又
    は結合されていることを特徴とする免疫測定用粒子。
  7. 溶媒に、核粒子を構成する重合性モノマー及び重合開始剤を添加して重合性モノマーを重
    合させ、核粒子の基となる種粒子を生成した後、上記溶媒中に、常磁性を有する金属及び
    /又は金属酸化物からなり且つ表面に重合性不飽和基を有する微粒子を上記溶媒中に添加
    し、種粒子を成長させて核粒子としつつ該核粒子表面に微粒子を凝集させて凝集層を形成
    し、次に、樹脂層を構成する重合性モノマーを上記溶媒中に添加して重合させ、上記核粒
    子表面の凝集層を被覆する樹脂層を形成し、平均粒子径が0.05〜0.5μm、粒子径
    のCv値が10%以下で且つ常磁性を有する免疫測定用金属含有樹脂粒子を製造すること
    を特徴とする免疫測定用金属含有樹脂粒子の製造方法。
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