JP2005098491A - 電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】ステータ28の内周部にカップ26が嵌め込まれている電磁弁1において、ギャップを縮小するために内周側隙間βを小さくしても、カップ26の軸ズレを吸収できるとともに、ヨーク24とステータ28との間で軸方向に磁気を良好に受け渡すことができる構造を提供することにある。
【解決手段】取付ブラケット27の被拘束部42を、ヨーク24の内周に形成された段差部36とステータ28の外周部とにより軸方向で挟み込み、ヨーク24とステータ28との間で軸方向に磁気の受渡しを行う磁気受渡部材として機能させる。また、外周側隙間αが内周側隙間βよりも大きくなるように、各部材の寸法等を設定する。これにより、内周側隙間βを小さくしても、カップ26の軸ズレを吸収できるとともに、ヨーク24とステータ28との間で軸方向に磁気を良好に受け渡すことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、電磁弁に関するものである。
一般に、電磁弁とは、ソレノイドへ通電することにより磁気吸引力を発生させ、この磁気吸引力により弁体を駆動して流体通路を流れるガスや液の流れを制御する弁である。電磁弁は、例えば内燃機関の可変バルブタイミング制御を行う液圧装置に搭載されている。そして、液圧装置内部の流体通路間の連通状態を、ソレノイドへの通電状態により制御する。
上記のような液圧装置(図示せず)に搭載される電磁弁100は、図4に示すごとく、液圧装置の内部に挿入されて流体通路(図示せず)と連通するとともに弁体としてのスプール106を収容する弁本体部101と、液圧装置の外部に固定されるとともに弁体を駆動するプランジャ102を収容する弁駆動部103とからなる。
弁本体部101は流体通路に接続されるポート104を有するスリーブ105と、このスリーブ105の内周部を摺動しながら移動することによりポート104を開閉する弁体としてのスプール106と、このスプール106をスリーブ105内から押し出す方向に付勢するスプリング107とを有している。弁駆動部103は、電子制御装置(ECU)からの指令により通電されて磁気吸引力を発生するソレノイド108と、この磁気吸引力を受けることによりスプール106を駆動するプランジャ102と、このプランジャ102を摺動自在に保持するカップ109とを有している。
また、ソレノイド108への通電により生じる磁気回路は、主に、プランジャ102と、ソレノイド108を収容するヨーク110と、このヨーク110とプランジャ102との間に介在しプランジャ102を磁気吸引するステータ111とから形成される。なお、ヨーク110およびステータ111も、弁駆動部103の一部をなしている。
また、従来の電磁弁100では、弁駆動部103を液圧装置の外部に固定する取付ブラケット112が、ヨーク110の外周に溶接により取り付けられている。
そして、ECUからの指令に応じてソレノイド108への通電状態が変わると、プランジャ102がカップ109内を摺動する。これに伴い、スプリング107に付勢されたスプール106が、プランジャ102と同軸的にスリーブ105内を摺動する。このようにしてポート104の開閉状態が変わるとともに、流体通路間の連通状態が制御される。
ところで、図5に示すように、カップ109がステータ111の内周部に嵌め込まれている電磁弁100では、カップ109の軸ズレが発生しやすい。そして、この軸ズレを吸収できないと、ステータ111とプランジャ102との間の磁気吸引力が径方向に大きく作用し、カップ109の変形やプランジャ102の摺動不良などが発生する。
このため、ヨーク110の内周面とステータ111の外周面との間、またはカップ109の外周面とステータ111の内周面との間に径方向の隙間を設けることにより、カップ109の軸ズレを吸収する構造が採用されている。ここで、ヨーク110の内周面とステータ111の外周面との間で径方向に形成される隙間を外周側隙間αと呼び、カップ109の外周面とステータ111の内周面との間で径方向に形成される隙間を内周側隙間βと呼ぶ。
通常、ヨーク110とステータ111との間で軸方向に磁気を良好に受け渡すため、外周側隙間αはできるだけ小さく設計される。そこで、カップの軸ズレは、専ら、内周側隙間βを大きくすることにより、内周側隙間βで吸収されている。しかし、内周側隙間βを大きくすると、ステータ111とプランジャ102とのギャップが大きくなるので、所定の磁気特性を得るために、ソレノイド108のコイル巻回数を増やす必要がある。このため、弁駆動部103の体格が大きくなってしまう。
なお、ステータ111と取付ブラケット112とを一体化し、直接的に、ステータ111を液圧装置の外部に固定する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかし、ステータ111を直接的に液圧装置の外部に固定しても、カップ109の軸ズレを吸収することはできない。
特開2000−193120号公報
本発明が解決しようとする課題は、ステータの内周部にカップが嵌め込まれている電磁弁において、ギャップを縮小するために内周側隙間を小さくしても、カップの軸ズレを吸収できるとともに、ヨークとステータとの間で軸方向に磁気を良好に受け渡すことができる構造を提供することにある。
〔請求項1の手段〕
請求項1に記載の電磁弁は、ソレノイドと同軸的に配置され磁気吸引力を受けることにより、流体通路を開閉する弁体を軸方向に駆動するプランジャと、ソレノイドの外周を覆う筒状のヨークと、ヨークおよびプランジャとともに磁気回路を形成し、プランジャを磁気吸引する環状のステータと、ヨークの内周に形成された段差部とステータの外周部とにより軸方向で挟まれ、ヨークとステータとの間で軸方向に磁気の受渡しを行う磁気受渡部材と、ステータの内周部に嵌め込まれ、プランジャを摺動自在に保持する筒状のカップとを備え、ヨークの内周面とステータの外周面との間で径方向に形成される外周側隙間は、カップの外周面とステータの内周面との間で径方向に形成される内周側隙間よりも大きい。
これにより、内周側隙間を小さくしても、カップの軸ズレを外周側隙間で吸収することができるので、カップの軸ズレを吸収することができる。また、ヨークの内周に形成された段差部とステータの外周部との間に、磁気受渡部材を介在させることにより、ヨークとステータとの間で軸方向に磁気を良好に受け渡すことができる。この結果、ギャップを縮小するために内周側隙間を小さくしても、カップの軸ズレを吸収できるとともに、ヨークとステータとの間で軸方向に磁気を良好に受け渡すことができる。したがって、ギャップを縮小し、ソレノイドのコイル巻回数を減らして弁駆動部の体格を小さくすることができるとともに、カップの軸ズレによるカップの変形やプランジャの摺動不良などを防止することができる。
〔請求項2の手段〕
請求項2に記載の電磁弁は、電磁弁の内部に拘束され磁気受渡部材として機能する被拘束部と、電磁弁の外部の所定位置に固定される被固定部とを有する取付ブラケットを備え、カップは、外周面から外側に伸びる鍔部を有し、鍔部は、電磁弁の内部で、被拘束部よりも弁体側に配置される。
これにより、弁体からソレノイドの方向へ向かってプランジャに液圧が作用しても、鍔部および被拘束部を介して被固定部へ確実に作用力が伝達される。このため、電磁弁が液圧装置から抜け出すのを確実に防止することができる。
〔請求項3の手段〕
請求項3に記載の電磁弁によれば、ステータは取付ブラケットと別体である。
これにより、ステータを取付ブラケットと独立して用いることができる。このため、ステータを異機種間で共通使用できるようになり、生産性が向上する。
最良の形態の電磁弁は、ソレノイドと同軸的に配置され磁気吸引力を受けることにより、流体通路を開閉する弁体を軸方向に駆動するプランジャと、ソレノイドの外周を覆う筒状のヨークと、ヨークおよびプランジャとともに磁気回路を形成し、プランジャを磁気吸引する環状のステータと、ヨークの内周に形成された段差部とステータの外周部とにより軸方向で挟まれ、ヨークとステータとの間で軸方向に磁気の受渡しを行う磁気受渡部材と、ステータの内周部に嵌め込まれ、プランジャを摺動自在に保持する筒状のカップとを備え、ヨークの内周面とステータの外周面との間で径方向に形成される外周側隙間は、カップの外周面とステータの内周面との間で径方向に形成される内周側隙間よりも大きい。
また、最良の形態の電磁弁は、電磁弁の内部に拘束され磁気受渡部材として機能する被拘束部と、電磁弁の外部の所定位置に固定される被固定部とを有する取付ブラケットを備え、カップは、外周面から外側に伸びる鍔部を有し、鍔部は、電磁弁の内部で、被拘束部よりも弁体側に配置される。また、ステータは、取付ブラケットと別体である。
〔実施例1の構成〕
本実施例の電磁弁1を図面に基づいて説明する。本実施例の電磁弁1は、ソレノイド2への通電により生じる磁気吸引力によって、弁体としてのスプール3を駆動する。この電磁弁1は、内燃機関(図示せず)の可変バルブタイミング制御を行う液圧装置(図示せず)に搭載されている。そして、液圧装置内部の流体通路(図示せず)間の連通状態を、ソレノイド2への通電状態により制御する。
電磁弁1は、図1に示すごとく弁本体部4と弁駆動部5とからなる。弁本体部4は、液圧装置の内部に挿入されて流体通路と連通するとともに、流体通路間の連通状態を切り替えるスプール3を収容する部分である。弁駆動部5は、液圧装置の外部に固定されるとともに、スプール3を駆動するプランジャ6および通電を受け磁気吸引力を発生させるソレノイド2を収容する部分である。なお、以降の説明において、前後、上下は図1に示す方向に準ずるものとする。
弁本体部4は、流体通路に接続される複数のポートからなるポート群7を有する筒状のスリーブ8と、スリーブ8の内周部を摺動しながら移動することによりポート群7を開閉するスプール3と、スプール3をスリーブ8内から押し出す方向に付勢するスプリング9とを有している。
スプール3は円筒状の弁体であり、前端面が開口部10をなすとともに、円筒状の中空部11が、長軸方向に形成されている(以降、スプール3の長軸方向を、単に軸方向と呼ぶ)。また、スプール3の外周面には、軸方向に幅広の周溝12が設けられている。さらに、周溝12を挟んで前後対称となる位置には、外周面から中空部11に向かい垂直に貫通した貫通穴13、14が、スプール3の長軸を挟んで上下に設けられている。なお、開口部10にはスプール3の長軸と同軸的にスプリング9が配設されている。また、後端面からは、プランジャ6と当接する当接部15が後方に伸びている。
スリーブ8は、スプール3を前後方向に摺動自在に収容する円筒状の弁ハウジングである。スリーブ8の前端面は開口部16をなし、スプール3側の開口部10に、常時、臨んでいる。また、スリーブ8の内周面には、3つの周溝17、18、19が設けられている。これらの周溝17、18、19に向かって、外周面から垂直に貫通したポート20、21、22が設けられている。すなわち、周溝17、19には、外周面の下側からポート20、22が貫通して設けられ、周溝18には、上側から貫通したポート21が設けられている。そして、ポート20は主に貫通穴13と連通し、ポート21は主に周溝12と連通し、ポート22は主に貫通穴14と連通する。なお、スプール3の幅広の周溝12は、周溝17と周溝18、または周溝18と周溝19とが連通できる程度の幅を軸方向に有している。また、スリーブ8の後端部は、ポート20、21、22が設けられている円筒部よりも径大のフランジ部23をなしている。フランジ部23の前端面の外周縁には段差部が設けられ、ヨーク24の先端部がかしめられて係合されている。また、フランジ部23の内周側にはOリング25が装着されている。
弁駆動部5は、ECUからの指令により通電を受け磁気吸引力を発生するソレノイド2と、磁気吸引力を受けることによりスプール3を駆動するプランジャ6と、プランジャ6を摺動自在に保持するカップ26と、弁駆動部5を液圧装置の外部に固定する取付ブラケット27を有している。また、ソレノイド2への通電により生じる磁気回路は、主に、プランジャ6と、ソレノイド2を収容するヨーク24と、ヨーク24とプランジャ6との間に介在するステータ28との間で形成される。ここで、ヨーク24およびステータ28も、弁駆動部5の一部をなしている。
ソレノイド2は、軸方向に所定間隔で巻かれたコイル29とコイル29が埋設される樹脂部30とからなる筒状体である。ソレノイド2の外周面および後端面は筒状のヨーク24で覆われ、前端面はステータ28により覆われている。また、ソレノイド2の前端面の外周縁には段差部31が設けられ、内周縁には後方に向かって径小となるテーパ部32が設けられている。なお、コイル29は、コネクタの端子ピン33を介して電源(図示せず)に接続される。
ヨーク24は、主に、ソレノイド2の外周を覆う径大部34と、カップ26の後端側を支持するとともにプランジャ6との間で磁気の受け渡しを行う径小部35とからなる。径大部34の前端部には内周に段差部36が設けられている。また、径大部34の前方部、すなわちヨーク24の先端部は、スリーブ8のフランジ部23にかしめられて係合される被かしめ部37が設けられている。これにより弁本体部4と弁駆動部5とが一体となっている。
ステータ28は、ソレノイド2の前端側に配置されて、ヨーク24とプランジャ6との間に磁気回路を形成する。ステータ28は径方向に所定の幅を有する略円環状の平板をなしている。ステータ28の内周部には、カップ26の筒部38が前方から嵌め込まれ、鍔部39の後端面がステータ28の前端面に面接している。また、ステータ28の内周縁から後方に向かって筒状のコア部40が突出している。コア部40の外周面は後方に向かい径小となるテーパ状をなしており、ソレノイド2のテーパ部32に嵌めこまれている。これにより、ステータ28とプランジャ6との間で軸方向に磁気の受け渡しが行われる。ステータ28の後端面とソレノイド2の前端面との間には軸方向に隙間が保持され、各部品の公差が吸収されている。
取付ブラケット27は、図1および図2に示すごとく電磁弁1の外部の所定位置に固定される被固定部41と、電磁弁1の内部に拘束され後記する磁気受渡部材として機能する被拘束部42とを有する。そして、被固定部41がネジ止めされて固定されることにより、弁駆動部5が液圧装置の外部に固定される。
被固定部41は、図2に示すごとく平板状をなし、ボルト(図示せず)等が挿通される挿通穴43を有している。
被拘束部42は、径方向に所定の幅を有する円環状をなしている。そして、被拘束部42は、ヨーク24の段差部36に嵌め込まれるとともに、ヨーク24の段差部36とステータ28の外周部の後端面とにより軸方向で挟まれることにより、電磁弁1内に拘束されている。また、被拘束部42は、ヨーク24の段差部36とステータ28の外周部の後端面とにより軸方向で挟まれることにより、ヨーク24とステータ28との間で軸方向に磁気の受渡しを行う磁気受渡部材として機能する。
なお、取付ブラケット27は、ステータ28と別体であり、被拘束部42の前端面がステータ28の後端面と面接している。また、被拘束部42の外周面はヨーク24の内周部に密接しているが、被拘束部42の内周面はソレノイド2の段差部31との間に隙間を生じている。また、被固定部41と被拘束部42とは互いに平行であり、連結部44により連結されている。そして、図1に示すごとく被固定部41が被拘束部42よりも前方に位置するように、電磁弁1に組み込まれる。
プランジャ6は、当接部15によりスプール3に当接されるとともに、ソレノイド2の中心軸と同軸的に配置されて磁気吸引力を受けることにより、スプール3を軸方向に駆動する柱状体である。プランジャ6には、軸方向に貫通した空気穴45が設けられ、プランジャ6の移動に伴いカップ26の後端部内への空気又は液の出し入れが行われる。
カップ26は、ソレノイド2と同軸的にその内周側に配置される筒部38と、筒部38の前端部外周から外側に向かって延設された鍔部39とからなる。筒部38は、後端が閉鎖されるとともに、前端が開口されてスプール3の後端部が出し入れ自在となっている。また、プランジャ6を摺動自在に保持するとともに、液圧によりプランジャ6が後方へ抜け出るのを防止している。すなわち、筒部38の内周面とプランジャ6の外周面とが摺動しつつ、プランジャ6が前後に移動する。また、筒部38の後端にプランジャ6の後端面が突き当たることにより、プランジャ6の後方への抜け出しが防止されている。鍔部39は、電磁弁1の内部で取付ブラケット27の被拘束部42よりも前方に配置されるとともに、Oリング25とステータ28の前端面とで挟持されている。
また、本実施例の電磁弁1では、図3に示すように、ヨーク24の内周面とステータ28の外周面との間で径方向に形成される外周側隙間αが、カップ26の外周面とステータ28の内周面との間で径方向に形成される内周側隙間βよりも大きい。
〔実施例1の作用〕
本実施例の電磁弁1の作用を説明する。まず、ECUからの指令に応じてソレノイド2のコイル29への通電状態が変わると、プランジャ6に作用する磁気吸引力が変わる。これに伴い、プランジャ6がカップ26の筒部38内を摺動する。そして、プランジャ6と当接したスプール3が駆動されてスリーブ8内を摺動する。例えば、コイル29への通電量が増え、磁気吸引力が大きくなるとプランジャ6は前方へ移動する。これにより、スプール3が駆動され、スプリング9の付勢力に抗して前方へ移動する。逆に、コイル29への通電量が減り、磁気吸引力が小さくなるとスプリング9の付勢力により、スプール3およびプランジャ6は後方へ移動する。このようにして、各ポートの開閉状態が変わるとともに、各ポートに接続された流体通路間の連通状態が制御される。
〔実施例1の効果〕
実施例1の電磁弁1では、取付ブラケット27の被拘束部42が、ヨーク24の内周に形成された段差部36とステータ28の外周部とにより軸方向で挟まれ、ヨーク24とステータ28との間で軸方向に磁気の受渡しを行う磁気受渡部材として機能する。また、電磁弁1は、カップ26がステータ28の内周部に嵌め込まれる構造を有し、外周側隙間αが内周側隙間βよりも大きくなるように設けられている。
これにより、内周側隙間βを小さくしても、カップ26の軸ズレを外周側隙間αで吸収することができる。また、磁気受渡部材としての被拘束部42により、ヨーク24とステータ28との間で軸方向に磁気を良好に受け渡すことができる。この結果、ギャップを縮小するために内周側隙間βを小さくしても、カップ26の軸ズレを吸収できるとともに、ヨーク24とステータ28との間で軸方向に磁気を良好に受け渡すことができる。したがって、ギャップを縮小し、ソレノイド2のコイル巻回数を減らして弁駆動部5の体格を小さくすることができるとともに、カップ26の軸ズレによるカップ26の変形やプランジャ6の摺動不良などを防止することができる。
また、ヨーク24の段差部36および取付ブラケット27の被拘束部42、取付ブラケット27の被拘束部42およびステータ28は面接触しているので、接触状態を維持するのが容易であり、軸方向に磁気を確実に受け渡すことができる。
また、取付ブラケット27は、電磁弁1の外部に固定される被固定部41と、電磁弁1の内部に拘束される被拘束部42とを有している。また、カップ26が、プランジャ6を保持する筒部38の前端部外周から外側に向かって延設された鍔部39を有している。そして、鍔部39が電磁弁1の内部で被拘束部42よりも前方に配置されている。
これにより、スプール3およびプランジャ6に前方からかかる液圧は、鍔部39および被拘束部42を介して確実に被固定部41へ伝達される。このため、液圧装置から電磁弁1が抜け出すのを確実に防止することができる。なお、この効果は、本実施例のように、スリーブ8の開口部16およびスプール3の開口部10を介して、液圧が軸方向に、直接、作用する場合、特に有効である。
また、ステータ28は、取付ブラケット27と別体である。
これにより、ステータ28を取付ブラケット27と独立して用いることができる。このため、ステータ28を異機種間で共通使用できるようになり、生産性が向上する。
〔変形例〕
本実施例では、電磁弁1を内燃機関の可変バルブタイミング制御を行う液圧装置に搭載したが、自動変速機の他板クラッチや多板ブレーキの駆動制御を行う液圧装置などに搭載することもできる。
本実施例では、前方から後方に向かいカップ26の鍔部39、ステータ28、取付ブラケット27の被拘束部42の順に、これらが配置されていたが、鍔部39が被拘束部42よりも前方にあれば、それらの配置順序は任意である。例えば、ステータ28、鍔部39、被拘束部42の順に前方から並んでいてもよい。
本実施例では、スプール3とプランジャ6とが別体であったが、一体であってもよく、さらにスプール3とプランジャ6との間に、スプール3およびプランジャ6と別体のシャフトを配置するようにしてもよい。
本実施例では、磁気受渡部材としての被拘束部42が、取付ブラケット27の一部であったが、磁気受渡部材は取付ブラケット27と別体であってもよい。
電磁弁の断面図である(実施例)。 取付ブラケットの正面図である(実施例)。 カップ、ステータおよびヨークの径方向の隙間を示す説明図である(実施例) 電磁弁の断面図である(従来例)。 カップ、ステータおよびヨークの径方向の隙間を示す説明図である(従来例)
符号の説明
1 電磁弁
2 ソレノイド
3 スプール(弁体)
6 プランジャ
24 ヨーク
26 カップ
27 取付ブラケット
28 ステータ
36 段差部
39 鍔部
41 被固定部
42 被拘束部(磁気受渡部材)
α 外周側隙間
β 内周側隙間

Claims (3)

  1. ソレノイドと同軸的に配置され磁気吸引力を受けることにより、流体通路を開閉する弁体を軸方向に駆動するプランジャと、
    前記ソレノイドの外周を覆う筒状のヨークと、
    このヨークおよび前記プランジャとともに磁気回路を形成し、前記プランジャを磁気吸引する環状のステータと、
    前記ヨークの内周に形成された段差部と前記ステータの外周部とにより軸方向で挟まれ、前記ヨークと前記ステータとの間で軸方向に磁気の受渡しを行う磁気受渡部材と、
    前記ステータの内周部に嵌め込まれ、前記プランジャを摺動自在に保持する筒状のカップとを備え、
    前記ヨークの内周面と前記ステータの外周面との間で径方向に形成される外周側隙間は、前記カップの外周面と前記ステータの内周面との間で径方向に形成される内周側隙間よりも大きいことを特徴とする電磁弁。
  2. 請求項1に記載の電磁弁において、
    この電磁弁の内部に拘束され前記磁気受渡部材として機能する被拘束部と、前記電磁弁の外部の所定位置に固定される被固定部とを有する取付ブラケットを備え、
    前記カップは、外周面から外側に伸びる鍔部を有し、
    この鍔部は、前記電磁弁の内部で、前記被拘束部よりも弁体側に配置されることを特徴とする電磁弁。
  3. 請求項2に記載の電磁弁において、
    前記ステータは、前記取付ブラケットと別体であることを特徴とする電磁弁。
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