JP2005096505A - エアバッグ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 インストルメントパネルの意匠性を良好なものとすることができるエアバッグ装置を提供する。
【解決手段】 インストルメントパネル18の下面には、ドア補強板21が溶着されおり、このドア補強板21の車両幅方向の両端部には、被締結部28が形成されている。また、エアバッグモジュールのケース12には、前記被締結部28と対応するように、フランジ部17が形成されている。ナット42と、被締結部28に収容されたボルト41とにより、被締結部28と、フランジ部17とが締結されている。なお、ボルト41の頭部を覆う位置に固定された蓋部30はボルト41の頭部を押さえており、その蓋部30の上面はインストルメントパネル18に溶着されている。
【選択図】 図2
Description
本発明は、車両のインストルメントパネルに取り付けられるエアバッグ装置に関するもので、特に、そのドア構造に関する。
乗用車のインストルメントパネルには助手席の乗員を保護するためにエアバッグモジュールが備えられている(例えば特許文献1)。特許文献1に記載のインビジブルエアバッグ構造においては、図6に示すように、エアバッグモジュール87は、そのケース87aの下端が車両のリインフォースメント95に支持固定されている。そして、車両衝突時には、インフレータ100からガスが発生してエアバッグ101が膨張展開する。膨張展開したエアバッグ101は、インストルメントパネル80をその溝部103の部分から破断させて、ドア102を変形開放させ、車室側に突出して乗員保護を行う。なお「インビジブルエアバッグ構造」とは、車室側には、エアバッグ101の膨張展開のためのドアの継目等が見えない構造を意味している。
ここで、エアバッグ101の膨張展開時にドア102の一部または全部が飛散しないようにするため、インストルメントパネル80の下面のエアバッグモジュール87と対応する部分に、2分割された鉄板81が配設されている。すなわち、エアバッグ101の膨張展開時において、開放されたドア102は鉄板81によって保持されることとなる。
また、インストルメントパネル80の下面に、凸部82が一体成形され、その凸部82に固定した枠体83には開口部85が形成されており、前記ケース87aの係合爪88が開口部85に係合している。
以上のように、リインフォースメント95に固定したケース87aにインストルメントパネル80が連結されているため、エアバッグの展開時において、インストルメントパネル80が上方へ飛び出るということはなく、ドア102部分のみが上方へと開く。
また、図7(a),(b)に示すように、エアバッグモジュール87とインストルメントパネル80とを固定した別の構成も知られている。ここで、図示していないが、前記と同様に、エアバッグモジュール87のケース87aの下端はリインフォースメントに固定されている。インストルメントパネル80のドア102部分の下面には、ドア補強板90が固定されるとともに、そのドア補強板90の周辺近傍には、ボルト締め用の、側方に開口した箱状をなす座89がインストルメントパネル80と一体成形されている。エアバッグモジュール87には、ブラケット91が取り付けられており、前記座89とブラケット91とを、座89を挟持するための挟持片92aを有するケースナット92及びボルト93により締結して、エアバッグモジュール87とインストルメントパネル80とが固定されている。
特開2002−347555号公報 (明細書の段落[0012]〜[0022]、図1、図2)
ところが、特許文献1及び図7(a),(b)に記載の構成においては、インストルメントパネル80の下面に凸部82や座89を形成したため、凸部82や座89の上面側(インストルメントパネル80の表面側)にヒケやツヤムラ等が生じてインストルメントパネル80の意匠性が損なわれる虞がある。また、特許文献1において、凸部82のインストルメントパネル80に対する角度は、インストルメントパネル80の成形時における金型の型抜き方向により制約を受ける。そのため、その角度を、エアバッグ展開時における凸部82の根元への応力集中を低減する角度に設定できない場合がある。従って、エアバッグの展開時において、凸部82の根元またはその周辺に応力が集中して、その部分が割れてしまう虞がある。
また、図7(a),(b)に示す構成では、座89が一側を開放した箱状をなしているため、座89を形成するためには、インストルメントパネル80成形のための金型にスライド構造が含まれるとともに、金型の型抜き方向も制約を受ける。そのため、スライドする金型が抜けなくなるような形状は採用できず、インストルメントパネル80の形状は意匠的な制約を受けることとなる。また、スライド構造を有する金型が高価であるばかりでなく、前述した固定に用いられるケースナット92も比較的高価であるため、全体的な製造コストが増加してしまう。
本発明は、前記の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、インストルメントパネルの意匠性を良好なものとすることができるエアバッグ装置を提供することにある。
前記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、インストルメントパネルの裏面側に取り付けられ、エアバッグの展開時には、そのエアバッグがインストルメントパネルのドア部を開放して車室側に突出するようにしたエアバッグ装置において、前記インストルメントパネルのドア部の裏面にドア補強板を固着するとともに、そのドア補強板にエアバッグを収容するためのエアバッグケースの上面を固定した構成であって、エアバッグケースとドア補強板とをそれらの外周部を通る複数のネジとナットとにより固定し、ドア補強板には前記ネジの頭部を押さえる押さえ部材を固定したことを特徴とする。
この発明によれば、ドア補強板により、エアバッグ膨張時における、インストルメントパネルのドア部及びその周辺部分の飛散を抑制することができる。また、ドア補強板にエアバッグケースの上面を固定したため、インストルメントパネルの下面に、エアバッグケースを固定するための凸部や座面等の構造を形成する必要がない。従って、インストルメントパネルの上面に、ヒケやツヤムラ等が生じる虞を低減することができる。また、インストルメントパネルの成形のための金型が受ける制約が少なく、インストルメントパネルの意匠面の設計の自由度が増し、インストルメントパネルの意匠性を良好なものとすることができる。さらに、ネジの頭部が押さえ部材により押さえられているため、ネジの動きを抑制してネジに対するエアバッグケースの取り付け、つまりドア補強板に対するエアバッグケースの取り付けを容易に行うことができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記押さえ部材をヒンジ部を介してドア補強板と一体形成し、ヒンジ部を中心に回動した押さえ部材をネジの頭部を覆う位置に固定するための固定部を押さえ部材とドア補強板との間に設けたことを特徴とする。
この発明によれば、押さえ部材がドア補強板と一体であるため、部品点数が増えることがなく、紛失の虞もない。そして、押さえ部材をドア補強板に対して固体部により固定すれば、ネジを所定の位置で確実に保持できて、ドア補強板に対するエアバッグケースの固定を更に簡単に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記押さえ部材がインストルメントパネルの裏面に固着されたことを特徴とする。
この発明によれば、押さえ部材がインストルメントパネルの裏面に固着されることにより、例えば、押さえ部材の係合爪を介してインストルメントパネルとエアバッグケースとが連結され、エアバッグ膨張時に押さえ部材上部のインストルメントパネルの浮き上がりが防止される。
この発明によれば、押さえ部材がインストルメントパネルの裏面に固着されることにより、例えば、押さえ部材の係合爪を介してインストルメントパネルとエアバッグケースとが連結され、エアバッグ膨張時に押さえ部材上部のインストルメントパネルの浮き上がりが防止される。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちずれか1項に記載の発明において、前記固着が振動溶着によって行われることを特徴とする。
この発明によれば、押さえ部材の下部がネジの頭部に接し、より下降することが抑制され、振動溶着の際、インストルメントパネル裏面と押さえ部材上面とが離間することがない。
この発明によれば、押さえ部材の下部がネジの頭部に接し、より下降することが抑制され、振動溶着の際、インストルメントパネル裏面と押さえ部材上面とが離間することがない。
本発明によれば、インストルメントパネルの意匠性を良好なものとすることができる等の効果を奏する。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
助手席の乗員を保護するために、合成樹脂製のインストルメントパネル18の裏面側の下方にはエアバッグモジュール11が設けられている。図1に示すように、エアバッグモジュール11は、エアバッグケースとしてのケース12と、そのケース12に収容されたエアバッグ13及びインフレータ14とを備えており、自動車衝突時には前記インフレータ14からガスが噴出し、エアバッグ13が展開膨張する仕組みになっている。なお、図中の「FR」は、自動車の前方向を示している。前記ケース12はその下部の取付ブラケット15において、リインフォースメント(図示せず)に固定されている。また、ケース12の前後両面の上部には、ケース12の外側へと突出する係合爪16が設けられている。さらに、図2に示すように、前記ケース12の左右両面の上端には、孔17aが形成されたフランジ部17が一体成形されている。
以下、本発明を具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。
助手席の乗員を保護するために、合成樹脂製のインストルメントパネル18の裏面側の下方にはエアバッグモジュール11が設けられている。図1に示すように、エアバッグモジュール11は、エアバッグケースとしてのケース12と、そのケース12に収容されたエアバッグ13及びインフレータ14とを備えており、自動車衝突時には前記インフレータ14からガスが噴出し、エアバッグ13が展開膨張する仕組みになっている。なお、図中の「FR」は、自動車の前方向を示している。前記ケース12はその下部の取付ブラケット15において、リインフォースメント(図示せず)に固定されている。また、ケース12の前後両面の上部には、ケース12の外側へと突出する係合爪16が設けられている。さらに、図2に示すように、前記ケース12の左右両面の上端には、孔17aが形成されたフランジ部17が一体成形されている。
図1及び図3に示すように、インストルメントパネル18の下面には、車両幅方向に延びるティアライン19a,19bと、車両前後方向に延びるティアライン19cとが刻設されている。ティアライン19a,19cは、エアバッグ13の展開時にインストルメントパネル18がこの部分で破断されるようにしたものであり、ティアライン19bは、破断に続いてインストルメントパネル18が展開するように補助するためのものである。従って、ティアライン19a,19b,19cで囲まれる部分が、エアバッグ13の展開膨張時に開放されるドア部としてのドア予定部50になっている。
ドア予定部50を含むように、インストルメントパネル18の下面には、柔軟性を有するエラストマー製のドア補強板21が振動溶着によって固着されている。このドア補強板21は、エアバッグ13の膨張展開時にドア予定部50が飛散しないようにするために設けられている。すなわち、エアバッグ13の膨張展開時において、開放されたドア予定部50はドア補強板21によって保持されることとなる。
図1及び図4(a)に示すように、前記ドア補強板21において、前記ドア予定部50と対応する部分は、ドア部22となっている。そして、ドア部22において、前記ティアライン19aと対応する部分は薄くなっており、この部分がエアバッグ13の展開時において破断する破断部22aとなっている。図4(a)に示すように、ドア部22の上面に、前後方向及び左右方向に延び、互いに交差してなる凸部23が形成されている。この凸部23は、ドア補強板21をインストルメントパネル18の下面に振動溶着する際に溶着代となるものであり、溶着後は、図1〜図3に示すように、凸部23はその形状を失うこととなる。なお、図4(a)は、溶着前のドア補強板21を示したものである。ドア部22の前縁及び後縁のほぼ全領域にはヒンジ部24が形成されており、このヒンジ部24を介して、ドア部22とドア補強板21の周縁部25とが連結されている。
周縁部25は、前記ドア部22の周囲を囲むように形成されており、その上面には、周方向に沿うように、幅の異なる3本の凸部26が形成されており、この凸部26も凸部23と同様に振動溶着の際に溶着代となる。また、周縁部25には、開口27aを有する垂下片27が形成され、この開口27aに前記係合爪16aが係合している。
図2〜図4(a)に示すように、周縁部25の左右の縁の中央部には、その周縁部25と一体となるように被締結部28が形成されており、この被締結部28は本体部29と、その本体部29よりもやや幅の狭い、押さえ部材としての蓋部30とにより構成されている。前記本体部29と前記蓋部30とが、インテグラルヒンジ形状のヒンジ部37を介して連結されており、蓋部30は、そのヒンジ部37を中心として回動が可能となっている。また、被締結部28の本体部29の上面は、その周囲の周縁部25に比べて1段低くなっており、図5に示すように、蓋部30を閉じたとき、蓋部30の上面と周縁部25の上面とが同一平面となる。本体部29には円形の孔33が形成されており、その孔33の内側には、段部34が設けられている。なお、段部34の側壁は締結用のボルト41の頭部41bの平面視形状に相似して形成され、ナット42の回転と共回りしないようになっている。そして、本体部29のドア部22側には、前記孔33と連通した切欠き36が形成されている。
ヒンジ部37を中心として回動する前の蓋部30の(図4(a)における)上面には、本体部29の孔33に収容されるネジとしてのボルト41の頭部41bと接触する突出部38が突設され、さらに、切欠き36の上縁と係合する係合爪39が形成されている。また、蓋部30の(図4(a)における)下面には、凸部40が形成されており、その凸部40も振動溶着する際に溶着代となるものである。この凸部40は、蓋部30を図3の実線位置に配置すると、周縁部25に形成された外側の2本の凸部26に隣接する。なお、前記切欠き36及び係合爪39が蓋部30を固定するための固定部を構成している。
さて、エアバッグモジュール11をインストルメントパネル18に組み付ける場合には、まず、ケース12から分離した状態のドア補強板21をインストルメントパネル18に組み付ける。すなわち、まず、図2及び図3に示すように、ドア補強板21の外周部の被締結部28の孔33にボルト41を通せば、そのボルト41の頭部41bが段部34に係合するとともに、ネジ部41aが孔33から下方へ突出する。そして、この状態で、ヒンジ部37を中心として蓋部30を図3の2点鎖線位置から実線位置へ回動させ、本体部29の蓋をする。ここで、蓋部30の係合爪39が、本体部29の切欠き36の上面に係合するため、蓋部30はドア補強板21に固定された状態となる。この状態では、突出部38がボルト41の頭部41bを押さえており、蓋部30に形成された突出部38がボルト41を安定させている。
次に、図4(b)に示すように、ドア補強板21の上面にある凸部23,26,40を、インストルメントパネル18の下面に当接させ、振動溶着を行う。すると、図4(c)に示すように、凸部23,26,40が溶着代として作用し、凸部23,26,40の形状が失われるとともに、それらの部分で溶着される。これにより、ドア補強板21はインストルメントパネル18の下面に固着される。
その後、垂下片27を広げた状態で、ケース12をドア補強板21の下面に配置し、そして、同ケース12の係合爪16を垂下片27の開口27aと係合させ、車両前後方向において固定する。それから、ボルト41にナット42を螺合すれば、エアバッグモジュール11のケース12が車両幅方向において、ドア補強板に21に固定される。ここで、前記固定部により固定された蓋部30がインストルメントパネル18に溶着されているため、被締結部28は安定化されており、ケース12の固定状態も安定なものとなっている。
ここで、この実施形態とは異なり、車両幅方向においても、ケース12をインストルメントパネル18に対して、垂下片27の開口27aと係合爪16とによって固定するということも考えられる。しかし、係合爪16を開口27aに係止するためには、前記のように垂下片27を広げた状態にしなければならず、結果として、車両前後方向のみならず、車両左右幅方向に形成された垂下片27も広げなければならなくなるので、作業が困難になってしまう。そのため、この実施形態では、車両幅方向においては、図3に示すフランジ部17やボルト41等を用いた前記のような方法で固定を行っている。
この自動車の衝突時においては、インフレータ14からガスが放出され、エアバッグ13が展開する。展開されたエアバッグ13は、ドア部22を上方へ押し上げて、破断部22a、ティアライン19a,19cを破断し、ドア部22とインストルメントパネル18のドア予定部50とを、インストルメントパネル18の上方へと開き、そのエアバッグ13が車室側に展開される(図1の2点差線に示す)。
そして、この実施形態では、以下の効果を有する。
(1) インストルメントパネル18にドア補強板21を固着し、そのドア補強板21にケース12を固定する構成としている。そのため、インストルメントパネル18には、下面に突出する、図7の凸部82等の構造が形成されておらず、全体的にほぼ同一の厚さとなっているため、成形後において、インストルメントパネル18の上面側にヒケやツヤムラが生じる虞を低減することができる。従って、インストルメントパネル18の意匠性を向上させることができる。
(1) インストルメントパネル18にドア補強板21を固着し、そのドア補強板21にケース12を固定する構成としている。そのため、インストルメントパネル18には、下面に突出する、図7の凸部82等の構造が形成されておらず、全体的にほぼ同一の厚さとなっているため、成形後において、インストルメントパネル18の上面側にヒケやツヤムラが生じる虞を低減することができる。従って、インストルメントパネル18の意匠性を向上させることができる。
(2) インストルメントパネル18を成形するための金型にスライド構造が不要であるため、インストルメントパネル18が受ける形状面での制約が少なく、インストルメントパネル18の意匠面を自在に設計できる。また、金型にスライド構造が不要であるため、製造コストを低減させることができる。
(3) 蓋部30の上面に溶着代としての凸部40を形成し、溶着を行うため、被締結部28付近もしっかりとインストルメントパネル18に溶着することができ、被締結部28が安定化される。従って、ケース12のドア補強板21の周縁部25への固定がより確かなものとなる。そのため、当該部分のインストルメントパネルの浮き上がりが抑制され、ティアライン19a,19cにおいてスムーズな破断が実現する。
(4) 蓋部30の突出部38によりボルト41の頭部41bを押さえつけて安定化させているため、ボルト41の動きが抑制され、ずれたりぐらついたりすることがない。従って、ドア補強板21に対するケース12の取り付け、つまり、ボルト41にフランジ部17の孔17aを嵌めたり、ナット42を螺合したりする作業を円滑に行うことができる。
(5) フランジ部17をケース12に一体成形しているため、製造コストを低減することができる。
(6) 金型の抜き方向における制約を受ける、前述した従来の凸部82のようなものが不要であるため、応力集中等によるインストルメントパネル18の破損を防止することができる。
(6) 金型の抜き方向における制約を受ける、前述した従来の凸部82のようなものが不要であるため、応力集中等によるインストルメントパネル18の破損を防止することができる。
(7) 蓋部30の突出部38がボルト41の頭部41bに接し、より下降することが抑制され、振動溶着の際、インストルメントパネル18裏面と蓋部30の上面とが離間することがない。
(8) 蓋部30がドア補強板21と一体であるため、部品点数が増えることがなく、紛失の虞もない。
(9) 切欠き36及び係合爪39により蓋部30をドア補強板21に固定しているため、ボルト41を所定の位置で確実に保持することができ、ドア補強板21に対するケース12の固定を簡単に行うことができる。
(9) 切欠き36及び係合爪39により蓋部30をドア補強板21に固定しているため、ボルト41を所定の位置で確実に保持することができ、ドア補強板21に対するケース12の固定を簡単に行うことができる。
なお、実施形態は前記に限らず、例えば、次のように具体化してもよい。
・ ドア補強板21とインストルメントパネル18とを溶着する方法は振動溶着に限らず、例えば、熱板による加熱溶着にて行ってもよい。
・ ドア補強板21とインストルメントパネル18とを溶着する方法は振動溶着に限らず、例えば、熱板による加熱溶着にて行ってもよい。
・ 被締結部28を形成する位置は前記実施形態の構成に限らず、例えば、更に、ドア補強板21の前後位置にもそれぞれ被締結部28を形成し、合計4箇所をボルト41及びナット42で締結する構成としてもよい。
12…エアバッグケースとしてのケース、13…エアバッグ、18…インストルメントパネル、21…ドア補強板、30…押さえ部材としての蓋部、36…固定部を構成する切欠き、37…ヒンジ部、39…固定部を構成する係合爪、41…ネジとしてのボルト、41b…頭部、42…ナット、50…ドア部としてのドア予定部。
Claims (4)
- インストルメントパネルの裏面側に取り付けられ、エアバッグの展開時には、そのエアバッグがインストルメントパネルのドア部を開放して車室側に突出するようにしたエアバッグ装置において、
前記インストルメントパネルのドア部の裏面にドア補強板を固着するとともに、そのドア補強板にエアバッグを収容するためのエアバッグケースの上面を固定した構成であって、
エアバッグケースとドア補強板とをそれらの外周部を通る複数のネジとナットとにより固定し、ドア補強板には前記ネジの頭部を押さえる押さえ部材を固定したことを特徴とするエアバッグ装置。 - 前記押さえ部材をヒンジ部を介してドア補強板と一体形成し、ヒンジ部を中心に回動した押さえ部材をネジの頭部を覆う位置に固定するための固定部を押さえ部材とドア補強板との間に設けたことを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記押さえ部材がインストルメントパネルの裏面に固着されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアバッグ装置。
- 前記固着が振動溶着によって行われることを特徴とする請求項1〜請求項3のうちいずれか1項に記載のエアバッグ装置。
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