JP2005093570A - 磁性粉末およびその製造方法ならびに磁気記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来に比べて、より微粒子で、かつより高保磁力を有し、しかも適度な飽和磁化を有し、さらに保存安定性にもすぐれた、高密度記録用の磁気記録媒体にとくに適した磁性粉末を提供することを目的とする。
【解決手段】 鉄および窒素を少なくとも構成元素とし、かつFe16N2 相を少なくとも含み、鉄に対する窒素の含有量が1.0〜20.0原子%である粒状ないし楕円状の磁性粉末であり、粉末表面が希土類元素あるいはホウ素、シリコン、アルミニウム、リンの中から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物層で構成されており、この表面化合物層の平均厚さが1〜5nmであることを特徴とする磁性粉末。
【選択図】 なし
Description
また、これら公知の磁性粉末は、保存安定性にも劣っており、磁性粉末そのものまたはこれを用いた磁気記録媒体を高温多湿環境下に保存すると、飽和磁化などが徐々に低下して、磁気特性が安定しないという問題もあった。
また、このような特徴を持った磁性粉末は、出発原料に鉄系酸化物または水酸化物を用い、これに希土類元素あるいはホウ素、シリコン、アルミニウム、リンの中から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物を被着したのち、加熱還元処理を行い、ついで、還元処理温度以下の温度で窒化処理を行い、その後、適度な酸素濃度下において酸化処理を行うことにより、製造できるものであることもわかった。
さらに、この磁性粉末を使用することにより、記録減磁による出力低下の問題のない、超薄型磁性層を有する塗布型磁気記録媒体を実現できて、これにより高出力化をはかれ、すぐれた短波長記録特性が得られることがわかった。
すなわち、本発明は、鉄および窒素を少なくとも構成元素とし、かつFe16N2 相を少なくとも含み、鉄に対する窒素の含有量が1.0〜20.0原子%である粒状ないし楕円状の磁性粉末であり、粉末表面が希土類元素あるいはホウ素、シリコン、アルミニウム、リンの中から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物層で構成されており、この表面化合物層の平均厚さが1〜5nmであることを特徴とする磁性粉末に係るものである。
とくに、本発明は、表面化合物層が酸化物である上記構成の磁性粉末、鉄に対する希土類元素あるいはホウ素、シリコン、アルミニウム、リンの総含有量が、0.1〜40.0原子%である上記構成の磁性粉末、飽和磁化が50〜150Am2 /kg(50〜150emu/g)、保磁力が119.4〜318.5kA/m(1,500〜4,000エルステッド)である上記構成の磁性粉末、BET比表面積が40〜100m2 /gである上記構成の磁性粉末を提供できるものである。
さらに、本発明は、非磁性支持体上に上記各構成の磁性粉末と結合剤を含有する磁性層を有することを特徴とする磁気記録媒体に係るものである。とくに、非磁性支持体と磁性層との間に非磁性粉末および結合剤を含有する少なくとも1層の下塗り層を有し、磁性層の厚さが300nm以下である上記構成の磁気記録媒体を提供できるものである。
鉄に対する希土類元素あるいはホウ素、シリコン、アルミニウム、リンの総含有量は、0.1〜40.0原子%が好ましく、さらに好ましくは1.0〜30.0原子%、より好ましくは3.0〜25.0原子%であるのがよい。これらの元素が少なすぎると、表面化合物層の形成が困難となり、磁性粉末の磁気異方性が減少するだけでなく、保存安定性に劣る。またこれらの元素が多すぎると、飽和磁化の過度な低下が起こりやすい。
表面化合物層の厚さは1〜5nmが好ましい。1nmより薄いと、保存安定性に劣り、5nmより厚いと、磁性粉末中に占める表面化合物層の割合が増加して、粒子サイズが小さくなるにつれて、適度な飽和磁化量を維持できなくなる。
球状ないし楕円状とは、軸比〔長軸長(長径)と短軸長(短径)との比〕の平均値が1以上2以下(好ましくは1以上1.5以下)のものを指し、表面に凹凸のあるものや、若干の変形を有するものも含まれる。
測定粒子は平均粒子サイズに相当する粒子を選択するのが望ましく、表面化合物と粒子内部の境界は、電子顕微鏡写真のコントラストや格子像、電界放出型透過電子顕微鏡(FE−TEM)による微小部分析などにより判別するのが望ましい。
このような効果が奏される理由については、必ずしも明らかではないが、以下のように考えられる。すなわち、Fe16N2 相の高い結晶磁気異方性と表面化合物層の表面磁気異方性が合わさることにより、従来の磁性粉末にはみられない特有の性能を示すこと、とくに表面化合物層の厚さが特定の範囲にあるときにき、より高い保磁力が得られやすくなることなど、多くの要因に基づくものと考えられる。
また、上記の希土類元素とさらにホウ素、シリコン、アルミニウムおよびリン以外の元素として、必要により、炭素、マグネシウム、チタニウム、マンガンなどを、用いることもできる。これらの元素を組み合わせて使用することで、所望の磁気特性、保存安定性、さらにはコストを考慮した材料設計を行うことができる。
出発原料としては、鉄系酸化物または水酸化物を使用する。たとえば、ヘマタイト、マグネタイト、ゲータイトなどが挙げられる。平均粒子サイズは、とくに限定されないが、通常は、5〜100nm程度であるのが望ましい。粒子サイズが小さすぎると、還元処理時に粒子間焼結が生じやすく、また粒子サイズが大きすぎると、還元処理が不均質となりやすく、粒子径や磁気特性の制御が困難となる。
ホウ素、シリコン、アルミニウム、リンなどの中から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物を被着させる場合は、原料粉末を浸漬した溶液にこれらの化合物を溶解させ、吸着により被着させるか、沈澱析出を行うことにより被着させる。
原料粉末に対して、希土類元素とホウ素、シリコン、アルミニウム、リンなどの中から選ばれた少なくとも1種の元素を同時にあるいは交互に被着させてもよい。また、これらの被着処理を効率良く行うために、還元剤、pH緩衝剤、粒径制御剤などの添加剤を混入させるようにしてもよい。
還元温度としては、300〜600℃とするのが望ましい。還元温度が300℃より低くなると、還元反応が十分進まなくなり、また600℃を超えると、粉末粒子の焼結が起こりやすくなり、いずれも好ましくない。
窒化処理温度は、100〜300℃とするのがよい。窒化処理温度が低すぎると、窒化が十分進まず、保磁力増加の効果が少ない。窒化処理温度が高すぎると、窒化が過剰に促進されて、Fe4 NやFe3 N相などの割合が増加し、保磁力がむしろ低下し、さらに、飽和磁化の過度な低下を引き起こしやすい。
酸化処理の温度は200℃以下とするのがよい。この温度が高すぎると、酸化が過剰に進み、窒化鉄相が著しく減少し、保磁力や飽和磁化の劣化を招きやすい。
すなわち、この磁性粉末と結合剤を含有する磁性層を非磁性支持体上に設けた本発明の磁気記録媒体は、磁気ヘッドでの記録・消去が可能な範囲内で高い保磁力と適度な飽和磁化を示し、薄層領域の塗布型磁気記録媒体として、すぐれた電磁変換特性を付与し、さらに保存安定性にすぐれたものとなる。
さらに、磁気記録媒体が磁気テープである場合、非磁性支持体の磁性層形成面とは反対面側にバックコート塗料を塗布し乾燥して、(ヘ)バックコート層を形成するのが望ましく、このバックコート層についても、説明する。
また、磁気記録媒体の製造における、(ト)磁性塗料、下塗り塗料、バックコート塗料に用いられる溶剤、(チ)上記各塗料の分散、塗布方法、(リ)磁性層のLRT処理方法について、説明する。
非磁性支持体としては、従来から使用されている磁気記録媒体用の非磁性支持体をいずれも使用できる。たとえば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどのポリエステル類、ポリオレフィン類、セルローストリアセテート、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリスルフォン、アラミド、芳香族ポリアミドなどからなる厚さが通常2〜15μm、とくに2〜7μmのプラスチックフィルムが用いられる。厚さが2μm未満では製膜が難しく、またテープ強度が小さくなり、15μmを超えるとテープ全厚が厚くなり、テープ1巻当りの記憶容量が小さくなる。
磁性層の厚さは、長手記録の本質的な課題である減磁による出力低下の問題を解決するため、300nm以下の薄層とされる。磁性層の厚さは、使用する記録波長との関係で決められるものであり、最短記録波長が1.0μm以下のシステムに適用する場合に、本発明の効果がとくに顕著に発揮される。
磁性層の厚さは、このように、300nm以下、とくに10〜300nmが好ましく、10〜250nmがより好ましく、10〜200nmが最も好ましい。300nmを超えると、厚さ損失により再生出力が小さくなったり、残留磁束密度と厚さの積が大きくなりすぎて、MRヘッドの飽和による再生出力の歪が起こりやすい。10nm未満では、均一な磁性層が得られにくい。
本発明では、磁性粉末が極めて微粒子の粒状ないし楕円状であるため、従来の針状磁性粉末ではほとんど不可能な極めて薄い磁性層厚さも実現できる。
また、磁性層の長手方向の角形比(Br/Bm)としては、通常0.6〜0.9であり、とくに好ましくは0.8〜0.9である。
さらに、磁性層の長手方向の飽和磁束密度と厚さの積は、0.001〜0.1μTm、好ましくは0.0015〜0.05μTmである。0.001μTm未満では、MRヘッドを使用した場合にも再生出力が小さく、0.1μTmを超えると、目的とする短波長領域で高い出力を得にくくなる傾向がある。
カーボンブラックの含有量としては、磁性粉末に対し、0.2〜5重量%が好ましく、0.5〜4重量%がより好ましい。0.2重量%未満では、効果が小さくなり、5重量%を超えると、磁性層の表面が粗くなりやすい。
下塗り層は、必須の構成要素ではないが、耐久性の向上を目的として、非磁性支持体と磁性層との間に設けられる。下塗り層の厚さは、0.1〜3.0μmが好ましく、0.15〜2.5μmがより好ましい。
0.1μm未満では、磁気テープの耐久性が悪くなる場合があり、3.0μmを超えると、磁気テープの耐久性の向上効果が飽和し、またテープ全厚が厚くなり、1巻当りのテープ長さが短くなり、記憶容量が小さくなる。
非磁性の酸化鉄を単独でまたは酸化アルミニウムと混合して用いるのが好ましい。非磁性の酸化鉄の含有量は、通常35〜83重量%が好ましく、40〜80重量%がより好ましい。35重量%未満では、塗膜強度の向上効果が小さく、83重量%を超えると、塗膜強度がかえって低下する。酸化アルミニウムの含有量は、通常0〜20重量%、好ましくは2〜10重量%である。
酸化アルミニウムは、平均粒径が10〜100nmであるのが好ましく、20〜100nmであるのがより好ましく、30〜100nmであるのが最も好ましい。平均粒径が上記よりも小さいと、均一分散が難しくなり、また上記よりも大きいと、下塗り層と磁性層の界面の凹凸が増加しやすい。
これらのカーボンブラックは、平均粒径が通常5〜200nmであるのが好ましく、より好ましくは10〜100nmであるのがよい。カーボンブラックは、ストラクチャー構造を持っており、平均粒径が小さすぎると、カーボンブラックの分散が難しくなり、また大きすぎると、表面平滑性が悪くなる。
なお、表面平滑性を損なわない範囲で、平均粒径が前記範囲を超える大粒径のカーボンブラックを含ませることを排除するものではない。この場合、カーボンブラックの使用量は、小粒径カーボンブラックと大粒径カーボンブラックの和が上記した範囲内とするのが好ましい。
下塗り層、磁性層に使用する結合剤には、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合樹脂、塩化ビニル−ビニルアルコール共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール共重合樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合樹脂、塩化ビニル−水酸基含有アルキルアクリレート共重合樹脂などの塩化ビニル系樹脂、ニトロセルロース、エポキシ樹脂などの中から選ばれる少なくとも1種と、ポリウレタン樹脂との組み合わせが挙げられる。
とくに、塩化ビニル系樹脂とポリウレタン樹脂とを併用するのが好ましい。その中でも、塩化ビニル−水酸基含有アルキルアクリレート共重合樹脂とポリウレタン樹脂を併用するのが最も好ましい。
ポリウレタン樹脂には、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレタン、ポリエーテルポリエステルポリウレタン、ポリカーボネートポリウレタン、ポリエステルポリカーボネートポリウレタンなどがある。
この範囲が好ましいのは、30重量%未満となると、磁性層の塗膜強度が弱くなりやすく、また60重量%を超えると、スライダに対する摩擦係数を小さくするために、ティッシュによる拭き取り処理条件(後述のLRT処理条件)を強くする必要があり、コストアップにつながるためである。
下塗り層、磁性層に含ませる潤滑剤には、従来公知の脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪酸アミドなどがいずれも用いられる。その中でも、炭素数10以上、好ましくは12〜30の脂肪酸と、融点35℃以下、好ましくは10℃以下の脂肪酸エステルとを併用するのが、とくに好ましい。
下塗り層には、全粉体に対して、0.5〜4重量%の高級脂肪酸を含有させ、0.2〜3重量%の高級脂肪酸エステルを含有させると、磁気テープと走行系のガイドなどとの摩擦係数が小さくなり、好ましい。高級脂肪酸の量が0.5重量%未満となると、摩擦係数の低減効果が小さくなり、4重量%を超えると、下塗り層が可塑化してしまい強靭性が失われやすい。また、高級脂肪酸エステルの量が0.5重量%未満となると、摩擦係数の低減効果が小さくなり、3重量%を超えると、磁性層への移入量が多すぎるため、磁気テープと走行系のガイドなどとが貼り付くなどの副作用が生じやすい。
MRヘッドの場合、MRヘッドのスライダとの摩擦係数(μMsl)は0.30以下が好ましく、0.25以下がより好ましい。0.30を超えると、スライダ汚れによるスペーシングロスが起こりやすい。0.10未満では実現が困難である。
SUSとの摩擦係数(μMsus )は0.10〜0.25が好ましく、0.12〜0.20がより好ましい。0.10未満では、ガイド部分で滑りやすく走行が不安定になり、また0.25を超えると、ガイドが汚れやすくなる。
〔(μMsl)/(μMsus )〕は0.7〜1.3、とくに0.8〜1.2が好ましい。これにより磁気テープの蛇行によるトラッキングずれ(オフトラック)が小さくなる。
バックコート層は、必須の構成要素ではないが、磁気テープの場合、非磁性支持体の磁性層形成面の反対面にバックコート層を形成するのが望ましい。
バックコート層の厚さとしては、0.2〜0.8μmが好ましく、0.3〜0.8μmがより好ましく、0.3〜0.6μmがさらに好ましい。0.2μm未満では、走行性の向上効果が不十分であり、0.8μmを超えると、テープ全厚が厚くなり、1巻当たりの記憶容量が小さくなる。
また、バックコート層の中心線表面粗さRaは、3〜15nmであるのが好ましく、4〜10nmであるのがより好ましい。
また、〔(μMsl)/(μBsus )〕は0.8〜1.5が好ましく、0.9〜1.4がより好ましい。この範囲とすることにより、磁気テープの蛇行によるトラッキングずれ(オフトラック)が小さくなる。
大粒径のカーボンブラックとしては、上記小粒径のカーボンブラックの5〜15重量%で、平均粒子径が300〜400nmのカーボンブラックを使用すると、表面も粗くならず、走行性向上効果も大きくなる。
なお、通常は、酸化鉄などを単独で添加するが、酸化鉄と酸化アルミニウムを同時に添加する場合は、この酸化アルミニウムの添加量としては、酸化鉄の20重量%以下とするのが望ましい。
結合剤の量としては、カーボンブラックと前記した無機非磁性粉末との合計量100重量部に対して、通常40〜150重量部であり、とくに50〜120重量部が好ましく、60〜110重量部がより好ましく、70〜110重量部がさらに好ましい。結合剤の量が少なすぎると、バックコート層の強度が不十分となり、また結合剤の量が多すぎると、摩擦係数が高くなりやすい。セルロース系樹脂を30〜70重量部、ポリウレタン系樹脂を20〜50重量部使用するのが、最も好ましい。
磁性塗料、下塗り塗料、バックコート塗料の調製にあたり、溶剤としては、従来から使用されている有機溶剤をすべて使用することができる。たとえば、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族系溶剤、アセトン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤、ジメチルカーボネート、ジエチルカーボネートなどの炭酸エステル系溶剤、エタノール、イソプロパノールなどのアルコール系溶剤などを使用できる。その他、ヘキサン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミドなどの各種の有機溶剤が用いられる。
磁性塗料、下塗り塗料、バックコート塗料の調製にあたり、従来から公知の塗料製造工程を使用でき、とくにニーダなどによる混練工程や一次分散工程を併用するのが好ましい。一次分散工程では、サンドミルを使用すると、磁性粉末などの分散性の改善とともに、表面性状を制御できるので、望ましい。
磁性層については、LRT処理を施すことにより、表面平滑性、MRヘッドのスライダ材料やシリンダ材料との摩擦係数や表面粗さ、表面形状が最適化され、磁気テープの走行性、スペーシングロスの低減、MR再生出力の向上をはかれるものである。
このLRT処理としては、下記のように、(a)ラッピング処理、(b)ロータリー処理、(c)ティッシュ処理からなっている。
研磨テープ(ラッピングテープ)は、回転ロールによってテープ送り(標準:400m/分)と反対方向に一定の速さ(標準:14.4cm/分)で移動し、上部からガイドブロックにより押さえられてテープ磁性層表面と接触し、この際の磁気テープ巻き出しテンションおよび研磨テープのテンションを一定(標準:各100g、250g)にして、研磨処理が行われる。
この処理に用いる研磨テープは、たとえば、M20000番、WA10000番、K10000番のような研磨砥粒の細かい研磨テープである。研磨ホイール(ラッピングホイール)を、研磨テープの代わりに用いるまたは研磨テープと併用することを排除するものではなく、頻繁に交換を要する場合は、研磨テープのみを使用する。
空気抜き用溝付ホイール〔標準:幅1寸(25.4mm)、直径60mm、空気抜き用溝2mm幅、溝の角度45度、協和精工株式会社製〕と、磁性層とを、一定の接触角度(標準:90度)でテープと反対方向に一定の回転速度(通常:200〜3,000rpm、標準:1,100rpm)で接触させて処理を行う。
ティッシュ(たとえば、東レ株式会社製の織布トレシー)を、回転棒でそれぞれバックコート層および磁性層面をテープ送りと反対方向に一定の速度(標準:14mm/分)で送り、クリーニング処理を行う。
なお、上記「実施例1〜4」の対照例として「比較例1,2」、上記「実施例5〜9」の対照例として「比較例3,4」を、併せて記載した。
なおまた、以下において、部とあるのは重量部を意味する。
上記の水酸化ナトリウム水溶液を上記の分散液に約30分間かけて滴下し、滴下終了後、さらに1時間攪拌した。この処理により、マグネタイト粒子表面にイットリウムの水酸化物を被着析出させた。これを水洗し、ろ過後、90℃で乾燥して、マグネタイト粒子の表面にイットリウムの水酸化物を被着形成した粉末を得た。
その後、アンモニアガスを窒素ガスに切り替え、150℃から100℃まで降温した。100℃に到達した状態で、酸素と窒素の混合ガスに切り替え、3時間酸化処理を行った。ついで、混合ガスを流した状態で、100℃から30℃まで降温し、30℃で約12時間保持して、表面化合物層を形成し、空気中に取り出した。
また、表面化合物層の厚さは2.0nmであった。X線光電子分光法により表面化合物を分析したところ、表面化合物層はイットリウムを含む酸化物層であることがわかった。図1は、この磁性粉末の透過型電子顕微鏡写真を示したものである。また、BET法により求めた比表面積は、53.2m2 /gであった。
また、この磁性粉末を60℃,90%RH下で1週間保存したのち、上記と同様に飽和磁化を測定した結果、132.4Am2 /kg(132.4emu/g)となり、保存前の飽和磁化の維持率が91.8%であった。
このようにして得た窒化鉄系磁性粉末について、イットリウムと窒素の含有量を蛍光X線により測定したところ、それぞれFeに対して6.1原子%と13.1原子%であった。また、X線回折パターンより、Fe16N2 相を示すプロファイルを得た。さらに、高分解能分析透過電子顕微鏡で粒子形状を観察したところ、球状ないし楕円状の粒子で平均粒子サイズが15nmであることがわかった。
また、表面化合物層の厚さは2.0nmであった。X線光電子分光法により表面化合物を分析したところ、表面化合物層はイットリウムを含む酸化物層であることがわかった。図2は、この磁性粉末の透過型電子顕微鏡写真を示したものである。また、BET法により求めた比表面積は、60.1m2 /gであった。
また、この磁性粉末を60℃,90%RH下で1週間保存したのち、上記と同様に飽和磁化を測定した結果、121.2Am2 /kg(121.2emu/g)となり、保存前の飽和磁化の維持率が89.3%であった。
このようにして得た窒化鉄系磁性粉末について、イットリウムと窒素の含有量を蛍光X線により測定したところ、それぞれFeに対して5.5原子%と9.5原子%であった。また、X線回折パターンより、Fe16N2 相を示すプロファイルを得た。さらに、高分解能分析透過電子顕微鏡で粒子形状を観察したところ、球状ないし楕円状の粒子で平均粒子サイズが20nmであることがわかった。
また、表面化合物層の厚さは4.0nmであった。X線光電子分光法により表面化合物を分析したところ、表面化合物層はイットリウムを含む酸化物層であることがわかった。また、BET法により求めた比表面積は、55.6m2 /gであった。
また、この磁性粉末を60℃,90%RH下で1週間保存したのち、上記と同様に飽和磁化を測定した結果、120.6Am2 /kg(120.6emu/g)となり、保存前の飽和磁化の維持率が93.1%であった。
その後、アンモニアガスを窒素ガスに切り替え、150℃から100℃まで降温した。100℃に到達した状態で、酸素と窒素の混合ガスに切り替え、3時間酸化処理を行った。ついで、混合ガスを流した状態で、100℃から30℃まで降温し、30℃で約12時間保持して、表面化合物層を形成し、空気中に取り出した。
また、表面化合物層の厚さは2.0nmであった。X線光電子分光法により表面化合物を分析したところ、表面化合物層はシリコンを含む酸化物層であることがわかった。また、BET法により求めた比表面積は、58.5m2 /gであった。
また、この磁性粉末を60℃,90%RH下で1週間保存したのち、上記と同様に飽和磁化を測定した結果、119.7Am2 /kg(119.7emu/g)となり、保存前の飽和磁化の維持率が91.9%であった。
酸化処理を行わず、室温で2日間保持したのち、取り出した以外は、実施例1と同様にして、窒化鉄系磁性粉末を得た。
このようにして得た窒化鉄系磁性粉末について、イットリウムと窒素の含有量を蛍光X線により測定したところ、それぞれFeに対して4.9原子%と11.8原子%であった。また、X線回折パターンより、Fe16N2 相を示すプロファイルを得た。さらに、高分解能分析透過電子顕微鏡で粒子形状を観察したところ、球状ないし楕円状の粒子で平均粒子サイズが20nmであることがわかった。
また、表面化合物層の厚さは0.8nmであった。X線光電子分光法により表面化合物を分析したところ、表面化合物層はイットリウムを含む酸化物層であることがわかった。また、BET法により求めた比表面積は、52.3m2 /gであった。
また、この磁性粉末を60℃,90%RH下で1週間保存したのち、上記と同様に飽和磁化を測定した結果、133.7Am2 /kg(133.7emu/g)となり、保存前の飽和磁化の維持率が86.7%であった。
酸化処理温度を100℃から300℃に変更した以外は、実施例1と同様にして、窒化鉄系磁性粉末を得た。
このようにして得た窒化鉄系磁性粉末について、イットリウムと窒素の含有量を蛍光X線により測定したところ、それぞれFeに対して2.8原子%と1.5原子%であった。また、X線回折パターンより、Fe16N2 相を示すプロファイルを得た。さらに、高分解能分析透過電子顕微鏡で粒子形状を観察したところ、球状ないし楕円状の粒子で平均粒子サイズが21nmであることがわかった。
また、表面化合物層の厚さは6.0nmであった。X線光電子分光法により表面化合物を分析したところ、表面化合物層はイットリウムを含む酸化物層であることがわかった。また、BET法により求めた比表面積は、57.5m2 /gであった。
また、この磁性粉末を60℃,90%RH下で1週間保存したのち、上記と同様に飽和磁化を測定した結果、43.3Am2 /kg(43.3emu/g)となり、保存前の飽和磁化の維持率が95.0%であった。
┌────┬────┬────────┬────────┬────────┐
│ │原料粉末│ 還元処理条件 │ 窒化処理条件 │ 酸化処理条件 │
│ │の平均粒├────┬───┼────┬───┼────┬───┤
│ │子サイズ│処理温度│時間 │処理温度│時間 │処理温度│時間 │
│ │(nm)│ (℃)│(h)│ (℃)│(h)│ (℃)│(h)│
├────┼────┼────┼───┼────┼───┼────┼───┤
│実施例1│ 25 │ 450│ 2 │ 150│ 30│ 100│ 3 │
│ │ │ │ │ │ │ │ │
│実施例2│ 20 │ 450│ 2 │ 150│ 30│ 100│ 3 │
│ │ │ │ │ │ │ │ │
│実施例3│ 25 │ 450│ 2 │ 150│ 30│ 140│ 3 │
│ │ │ │ │ │ │ │ │
│実施例4│ 25 │ 450│ 2 │ 150│ 30│ 130│ 3 │
├────┼────┼────┼───┼────┼───┼────┼───┤
│比較例1│ 25 │ 450│ 2 │ 150│ 30│ なし │ − │
│ │ │ │ │ │ │ │ │
│比較例2│ 25 │ 450│ 2 │ 150│ 30│ 300│ 3 │
└────┴────┴────┴───┴────┴───┴────┴───┘
┌────┬──────────────┬────┬──────┬────┐
│ │ 組成(原子%) │平均粒子│表面化合物層│BET │
│ ├────┬────┬────┤サイズ │の厚さ │比表面積│
│ │ 窒素 │イットリ│シリコン│ │ │ │
│ │ │ウム │ │(nm)│ (nm) │(m2 /g)│
├────┼────┼────┼────┼────┼──────┼────┤
│実施例1│10.8│ 5.3│ 0 │ 20 │ 2.0 │53.2│
│ │ │ │ │ │ │ │
│実施例2│13.1│ 6.1│ 0 │ 15 │ 2.0 │60.1│
│ │ │ │ │ │ │ │
│実施例3│ 9.5│ 5.5│ 0 │ 20 │ 4.0 │55.6│
│ │ │ │ │ │ │ │
│実施例4│11.9│ 0 │ 8.1│ 20 │ 2.0 │58.5│
├────┼────┼────┼────┼────┼──────┼────┤
│比較例1│11.8│ 4.9│ 0 │ 20 │ 0.8 │52.3│
│ │ │ │ │ │ │ │
│比較例2│ 1.5│ 2.8│ 0 │ 21 │ 6.0 │57.5│
└────┴────┴────┴────┴────┴──────┴────┘
┌────┬─────┬─────┬──────────────┐
│ │ │ │ 保存安定性 │
│ │飽和磁化 │保磁力 ├────────┬─────┤
│ │(Am2/kg) │ (kA/m) │保存後の飽和磁化│ 維持率 │
│ │ │ │ (Am2/kg) │ (%) │
├────┼─────┼─────┼────────┼─────┤
│実施例1│144.2│250.8│ 132.4 │ 91.8│
│ │ │ │ │ │
│実施例2│135.8│226.9│ 121.2 │ 89.3│
│ │ │ │ │ │
│実施例3│129.6│254.8│ 120.6 │ 93.1│
│ │ │ │ │ │
│実施例4│130.2│235.7│ 119.7 │ 91.9│
├────┼─────┼─────┼────────┼─────┤
│比較例1│154.3│221.3│ 133.7 │ 86.7│
│ │ │ │ │ │
│比較例2│ 45.6│182.3│ 43.3 │ 95.0│
└────┴─────┴─────┴────────┴─────┘
酸化鉄粉末(平均粒径:55nm) 70部
酸化アルミニウム粉末(平均粒径:80nm) 10部
カーボンブラック(平均粒径:25nm) 20部
塩化ビニル−ヒドロキシプロピルメタクリレート共重合樹脂 10部
(含有−SO3 Na基:0.7×10-4当量/g)
ポリエステルポリウレタン樹脂 5部
(含有−SO3 Na基:1.0×10-4当量/g)
メチルエチルケトン 130部
トルエン 80部
ミリスチン酸 1部
ステアリン酸ブチル 1.5部
シクロヘキサノン 65部
実施例1の窒化鉄系磁性粉末 100部
塩化ビニル−ヒドロキシプロピルアクリレート共重合樹脂 8部
(含有−SO3 Na基:0.7×10-4当量/g)
ポリエステルポリウレタン樹脂 4部
(含有−SO3 Na基:1.0×10-4当量/g)
α−アルミナ(平均粒径:80nm) 10部
カーボンブラツク(平均粒径:25nm) 1.5部
ミリスチン酸 1.5部
メチルエチルケトン 133部
トルエン 100部
ステアリン酸 1.5部
ポリイソシアネート 4部
(日本ポリウレタン工業社製の「コロネートL」)
シクロヘキサノン 133部
トルエン 33部
カーボンブラツク(平均粒径:25nm) 40.5部
カーボンブラツク(平均粒径:370nm) 0.5部
硫酸バリウム 4.05部
ニトロセルロース 28部
ポリウレタン樹脂(SO3 Na基含有) 20部
シクロヘキサノン 100部
トルエン 100部
メチルエチルケトン 100部
磁性塗料成分(1)における実施例1の窒化鉄系磁性粉末100部に代えて、比較例1の窒化鉄系磁性粉末100部を使用するとともに、乾燥およびカレンダ処理後の磁性層の厚さが80nmとなるようにし、その他は実施例5と同様にして、磁気テープを作製し、これをカートリツジに組み込み、コンピユ―タ用テ―プとした。
磁性塗料成分(1)における実施例1の窒化鉄系磁性粉末100部に代えて、比較例2の窒化鉄系磁性粉末100部を使用するとともに、乾燥およびカレンダ処理後の磁性層の厚さが80nmとなるようにし、その他は実施例5と同様にして、磁気テープを作製し、これをカートリツジに組み込み、コンピユ―タ用テ―プとした。
電磁変換特性として、ヒユーレツトパツカード社製のLTOドライブを用い、40℃,5%RHの条件下で5回走行後、最短記録波長0.33μmのランダムデータ信号を記録し、再生ヘッドからの出力を読み取り、比較例3の値を基準(0)とした相対値(dB)を求めた。
┌──────┬────────────────────┬─────────┐
│ │ 実施例 │ 比較例 │
│ ├───┬───┬───┬───┬────┼────┬────┤
│ │ 5 │ 6 │ 7 │ 8 │ 9 │ 3 │ 4 │
├──────┼───┼───┼───┼───┼────┼────┼────┤
│磁性粉末の平│ 20│ 20│ 15│ 20│ 20 │ 20 │ 21 │
│均粒子サイズ│ │ │ │ │ │ │ │
│ (nm)│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │ │
│表面化合物層│2.0│2.0│2.0│4.0│ 2.0│ 0.8│ 6.0│
│の厚さ │ │ │ │ │ │ │ │
│ (nm)│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │ │
│磁性層の厚さ│ 80│ 50│ 80│ 80│ 80 │ 80 │ 80 │
│ (nm)│ │ │ │ │ │ │ │
├──────┼───┼───┼───┼───┼────┼────┼────┤
│保磁力:Hc│ 283.4│ 277.1│ 274.7│ 282.6│ 268.3│ 245.2│ 195.1│
│(kA/m)│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │ │
│角形比 │ 0.89 │ 0.85 │ 0.87 │ 0.91 │ 0.88 │ 0.88 │ 0.85 │
│:Br/Bm│ │ │ │ │ │ │ │
│ │ │ │ │ │ │ │ │
│飽和磁束密度│ │ │ │ │ │ │ │
│×磁性層厚さ│ 33│ 16│ 32│ 25│ 27 │ 36 │ 9 │
│:Bm・t │ │ │ │ │ │ │ │
│ (μTm) │ │ │ │ │ │ │ │
├──────┼───┼───┼───┼───┼────┼────┼────┤
│出力(dB)│0.1│1.2│0.4│0.2│ 0.1│ 0 │−1.2│
│ │ │ │ │ │ │ │ │
│保存後の出力│ 0 │0.8│0.1│0.1│−0.4│−1.1│−1.2│
│ (dB)│ │ │ │ │ │ │ │
└──────┴───┴───┴───┴───┴────┴────┴────┘
Claims (8)
- 鉄および窒素を少なくとも構成元素とし、かつFe16N2 相を少なくとも含み、鉄に対する窒素の含有量が1.0〜20.0原子%である粒状ないし楕円状の磁性粉末であり、粉末表面が希土類元素あるいはホウ素、シリコン、アルミニウム、リンの中から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物層で構成されており、この表面化合物層の平均厚さが1〜5nmであることを特徴とする磁性粉末。
- 表面化合物層が酸化物である請求項1に記載の磁性粉末。
- 鉄に対する希土類元素あるいはホウ素、シリコン、アルミニウム、リンの総含有量が、0.1〜40.0原子%である請求項1または2に記載の磁性粉末。
- 飽和磁化が50〜150Am2 /kg(50〜150emu/g)、保磁力が119.4〜318.5kA/m(1,500〜4,000エルステッド)である請求項1〜3のいずれかに記載の磁性粉末。
- BET比表面積が40〜100m2 /gである請求項1〜4のいずれかに記載の磁性粉末。
- 出発原料に鉄系酸化物または水酸化物を用い、これに希土類元素あるいはホウ素、シリコン、アルミニウム、リンの中から選ばれた少なくとも1種の元素を含む化合物を被着したのち、加熱還元処理を行い、ついで、還元処理温度以下の温度で窒化処理し、その後、酸化処理を行うことにより、請求項1〜5のいずれかに記載の磁性粉末を得ることを特徴とする磁性粉末の製造方法。
- 非磁性支持体上に請求項1〜5のいずれかに記載の磁性粉末と結合剤を含有する磁性層を有することを特徴とする磁気記録媒体。
- 非磁性支持体と磁性層との間に非磁性粉末および結合剤を含有する少なくとも1層の下塗り層を有し、磁性層の厚さが300nm以下である請求項7に記載の磁気記録媒体。
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