JP2005092929A - 垂直磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
ノイズが少なく、またサイドフリンジングや記録信号の消去を防止できる垂直記録磁気ヘッド、およびその製造方法を提供する。
【解決手段】
主磁極30の上面30cが平坦化面として形成される。また前記主磁極30の上方部から両側方部にかけて一体的なシールド層77が形成される。さらに前記主磁極30の側面30a,30bから前記シールド層77までの膜厚方向と直交方向の間隔が、前記主磁極30の上面30cから前記シールド層77までの膜厚方向の間隔よりも大きく形成される。これにより、再生時にノイズの発生を防止することができ、記録フリンジングや隣接した記録トラックの記録信号を消去してしまうといった問題の防止、かつ前記主磁極から生じた記録磁束が前記シールド層に吸収され過ぎないため記録効率の低下抑制が可能となる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハード膜を有するディスクなどの記録媒体に対して垂直磁界を与えて記録を行う垂直記録磁気ヘッドに係り、特に主磁極の上面を平坦化するとともに、主磁極の両側方に形成されるサイドシールドおよび上方に形成される上部シールドとを一体化することにより、ノイズが少なく、またサイドフリンジングや記録信号の消去を防止できる垂直記録磁気ヘッド、およびその製造方法に関する。
ディスクなどの記録媒体に磁気データを高密度で記録する装置として垂直磁気記録方式がある。垂直磁気記録は水平磁気記録に比べて高記録密度化を実現する上で有利である。
しかし、高記録密度化には主磁極のトラック幅Twがさらに狭小化されるに伴い、各記録トラック間の間隔も狭小化される。したがって、高記録密度化に対応した垂直記録磁気ヘッドでは、書き込みの際に主磁極から発せられた磁束が前記主磁極の側方へ広がることによって、記録媒体への記録フリンジングが発生したり、隣接した記録トラックの記録信号を消去してしまうといった問題の影響が非常に大きいものとなる。
そこで、磁極の側方へ広がった磁束(側方磁束)による記録媒体への書き込みが生じないように、側方磁束が記録媒体に到達する前に前記側方磁束を吸収し、ライトフリンジングや記録信号の消去を抑制することが可能なシールドを設けた垂直記録磁気ヘッドが存在する。
この場合、シールドに多くの側方磁束を吸収させることができるようにするため、主磁極の両側方にサイドシールドを設けるとともに、主磁極の上方にも上部シールドを設けることが好ましい。
一方、主磁極はめっき法などにより形成されることが多いが、この場合主磁極の上面が例えば突状に盛り上がって形成されてしまい、平坦化面として形成されない。しかし、前記主磁極の上面が平坦化されていないと、記録信号が歪んで記録されてしまい記録媒体に正確に記録されないため、記録信号の再生時にノイズが発生するという、いわゆるスマイルの問題が生じる。したがって、前記主磁極の上面は平坦化面として形成されることが好ましい。
主磁極の両側方にサイドシールドを設けるとともに、主磁極の上方にも上部シールドを設けた垂直記録磁気ヘッドは、以下に示す非特許文献1のFig.4および特許文献1のFig.16Bに開示されている。
One Terabit Per Square Inch Perpendicular Recording Conceputual Design(IEEE TRANSACTIONS ON MAGNETICS,VOL.38,NO.4,JULY 2002) 特開平2−201710号公報
前記側方磁束をサイドシールドおよび上部シールドで多く吸収するには、シールド全体での磁束の吸収容量を大きくすることが必要である。したがって、サイドシールドと上部シールドとを分離して形成するよりも、サイドシールドと上部シールドとを一体的に形成することが好ましい。
ここで、前記非特許文献1には、サイドシールドと上部シールドとが一体的に形成された垂直記録磁気ヘッドが開示されているが、前記サイドシールドと上部シールドとが一体的に形成された形態をどのような方法で実現すれば良いのかについて何ら開示されていないため、製造方法については不明である。
しかし、サイドシールドと上部シールドとが一体的に形成するために、以下の図26ないし図28に示すような方法が採られるのが一般的である。
図26ないし図28は、サイドシールドと上部シールドとが一体的に形成された垂直記録磁気ヘッドの製造方法の一工程を示す部分正面図である。
まず図26に示すように、非磁性材料層101の上にめっき下地膜102を形成した後、このめっき下地膜102の上にフレームめっき法などの方法で、磁性材料によって主磁極103を形成する。
次に図27に示すように、前記主磁極103の上方から両側方にかけて非磁性材料層104を形成し、さらにその上にギャップ層105を形成する。
そして、図28に示すように、前記ギャップ層105の上に磁性材料からなるシールド層106を、前記主磁極103の上方から両側方にかけて形成する。その後、前記シールド層106を任意の高さ位置(図示D−D線)で削ると、サイドシールドと上部シールドとが一体的に形成された垂直記録磁気ヘッドを製造することができる。
しかし、このようにして製造された垂直記録磁気ヘッドでは、図26に示す工程で形成される主磁極103の上面が上方に向って凸状に盛り上がって形成されてしまう。そのため、製造された垂直記録磁気ヘッドは、前記スマイルの問題によりノイズが大きなものとなる。
したがって、前記非特許文献1に開示された垂直記録磁気ヘッドでも、主磁極Pの上面が平坦化されていないものと考えられ、前記スマイルの問題によってノイズが生じ易いものと考えられる。
そこで、前記主磁極103の上面103aが平坦化された垂直記録磁気ヘッドを製造するには、以下のような方法が採られるのが一般的である。
図29ないし図34は、主磁極103の上面103aが平坦化された垂直記録磁気ヘッドの製造方法の一工程を示す部分正面図である。
まず図29に示すように、非磁性材料層101の上にめっき下地膜102を形成した後、このめっき下地膜102の上にフレームめっき法などの方法で、磁性材料によって主磁極103を形成する。
次に図30に示すように、前記主磁極103の上方から両側方にかけて非磁性材料層104を形成した後、図31に示すように、さらに非磁性材料層104の上に磁性材料からなる第1のシールド層110を形成する。そして、前記第1のシールド層110を図示D−D線で削ると共に、前記主磁極103の上面103aをも削って,前記主磁極103の上面103aを前記第1のシールド層110から露出させて平坦化面を形成し、図32に示す状態にする。
次に、図33に示すように、前記第1のシールド層110および前記主磁極103の上面103aにギャップ層105を形成する。
次に、図34に示すように前記ギャップ層105の上に第2のシールド層111を形成した後、前記第2のシールド層111を任意の高さ位置(図示D−D線)で削ると、主磁極103の上面103aが平坦化された垂直記録磁気ヘッドを製造することができる。
図34に示す垂直記録磁気ヘッドでは、前記第1のシールド層110がサイドシールドとして機能し、第2のシールド層111が上部シールドとして機能する。
しかしこのようにして製造された垂直記録磁気ヘッドでは、サイドシールドとして機能する前記第1のシールド層110と、上部シールド層として機能する前記第2のシールド層111とが、前記ギャップ層105を介して分離しているため、第1のシールド層110および第2のシールド層111はすぐに磁気飽和を起こしてしまい、シールド全体として側方磁束を多く吸収することができず、サイドフリンジングや記録信号消去の問題を効果的に抑制することができない。
ここで、前記特許文献1のFig.16Bには、主磁極の側方に設けられたサイドシールドと、主磁極の上方に設けられた上部シールドとを備えた垂直記録磁気ヘッドが開示されているが、この垂直記録磁気ヘッドも前記サイドシールドと上部シールドとが分離形成されているものである。前記特許文献1には、Fig.16Bに開示された垂直記録磁気ヘッドについてどのように製造すれば良いのかについては明確に記載されていないが、前記図29ないし図34に示すような製造方法によって製造されたものと考えられる。したがって、前記特許文献1のFig.16Bに開示された垂直記録磁気ヘッドもシールド全体として側方磁束を多く吸収することができず、サイドフリンジングや記録信号消去の問題を効果的に抑制することができない。
以上のように、サイドシールドと上部シールドとが一体的に形成された垂直記録磁気ヘッドを製造すると、主磁極の上面が上方に向って凸状に盛り上がって形成されてしまうため、製造された垂直記録磁気ヘッド前記スマイルの問題によりノイズが大きなものとなる。一方、前記スマイルの問題を防止するために、主磁極の上面が平坦化された垂直記録磁気ヘッドを製造すると、サイドシールドと上部シールドとが分離したものとなってしまうため、サイドフリンジングや記録信号消去の問題を効果的に抑制することができない。
すなわち、第1の磁性部の上面の平坦化の実現と、サイドシールドおよび上部シールドとの一体化の実現とは、互いに相反するものとなっていた。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、主磁極の上面を平坦化するとともに、主磁極の両側方に形成されるサイドシールドおよび上方に形成される上部シールドとを一体化することにより、ノイズが少なく、またサイドフリンジングや記録信号の消去を防止できる垂直記録磁気ヘッド、およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、記録媒体との対向面にトラック幅で形成された主磁極を有する第1の磁性部と、トラック幅よりも広い幅寸法で形成された第2の磁性部とが形成され、前記第1の磁性部と第2の磁性部とが間隔を開けて位置するとともに、記録媒体との対向面よりもハイト側で直接あるいは間接的に接続されており、
前記第1の磁性部と第2の磁性部との前記間隔内に位置し、または前記第1の磁性部を軸として巻き回されるコイル層が設けられ、前記第1の磁性部からの磁界によって、前記記録媒体に磁気データを記録する垂直記録磁気ヘッドにおいて、
少なくとも主磁極の上方部から両側方部にかけて、非磁性材料層を介してシールド層が一体形成されており、前記主磁極の上面が平坦化されていることを特徴とするものである。
本発明の垂直記録磁気ヘッドは、主磁極の上面が平坦化面として形成されている。主磁極の上面が、例えば上方に向って凸状に形成されているなど湾曲し、平坦化面ではない場合には、記録信号が記録媒体に歪んで記録されてしまい正確に記録されないため、記録信号の再生時にノイズが発生するという、いわゆるスマイルの問題が生じる。これに対して本願発明では、前記主磁極の上面が平坦化面として形成されている。したがって、本願発明の垂直記録磁気ヘッドでは、前記スマイルの問題が発生することを効果的に抑制でき、記録信号の再生時にノイズの発生を防止することが可能となる。
また、前記主磁極の上方部から両側方部にかけて、前記主磁極を囲むシールド層が一体形成されている。このシールド層は、前記主磁極の両側方部に形成されているのみならず、上方部にも形成されており、しかもこのシールド層は、前記主磁極の両側方部に位置する部分と上方部に位置する部分とが一体的に形成されたものである。すなわち、本発明におけるシールド層は、主磁極の両側方部に位置する部分が従来の垂直記録磁気ヘッドにおけるサイドシールド層に該当し、前記主磁極の上方部に位置する部分が従来の垂直記録磁気ヘッドにおける上部シールドに該当するものである。そして、本願発明の垂直記録磁気ヘッドでは、これらの両シールド層に該当する部分が一体的に形成されたものである。
したがって、シールド層全体を大きくでき、これによって磁束吸収量を大きくできるため、書き込みの際に前記第1の磁性部から発せられた磁束が前記第1の磁性部の側方へ広がった場合、この側方へ広がった磁束(側方磁束)を吸収させ易くできる。そのため、前記側方磁束が記録媒体へ到達する前に前記シールド層で吸収されるため、前記側方磁束に基づく信号が記録媒体に記録されてしまうことがなくなり、記録媒体への記録フリンジングや隣接した記録トラックの記録信号を消去してしまうといった問題を防止することが可能となる。
この場合、前記主磁極の側面から前記シールド層までの幅方向の間隔が、前記主磁極の上面から前記シールド層までの膜厚方向の間隔よりも大きいものとして構成することが好ましい。
前記主磁極の両側方部においては、前記主磁極と前記シールド層との間隔が近すぎると、本来は記録媒体に書き込むために必要な磁束までもが前記シールド層に吸収されてしまい、記録効率が低下してしまう。したがって、前記主磁極の側面から前記シールド層までの幅方向の間隔が、前記主磁極の上面から前記シールド層までの膜厚方向の間隔よりも大きいものとして構成すると、前記主磁極から生じた記録磁束が前記シールド層に吸収され過ぎず、記録効率の低下を抑制することが可能となる。
また本発明は、記録媒体との対向面にトラック幅で形成された主磁極を有する第1の磁性部と、トラック幅よりも広い幅寸法で形成された第2の磁性部とが形成され、前記第1の磁性部と第2の磁性部とが間隔を開けて位置するとともに、記録媒体との対向面よりもハイト側で直接あるいは間接的に接続されており、
前記第1の磁性部と第2の磁性部との前記間隔内に位置し、または前記第1の磁性部を軸として巻き回されるコイル層が設けられ、前記第1の磁性部からの磁界によって、前記記録媒体に磁気データを記録する垂直記録磁気ヘッドの製造方法において、
(a)主磁極を有する磁性材料の第1の磁性部を形成する工程と、
(b)少なくとも前記主磁極の上面を平坦化面に形成する工程と、
(c)少なくとも主磁極の上方部から両側方部にかけて非磁性材料層を設ける工程と、
(d)前記主磁極の上方部から両側方部にかけて前記非磁性材料層を介して、シールド層を一体的に形成する工程と、
を有することを特徴とするものである。
本発明の垂直記録磁気ヘッドの製造方法は、前記主磁極の上面を平坦化面に形成する工程を有しているため、主磁極の上面が平坦化面として形成される。前記主磁極の上面が平坦化面ではない場合には、いわゆるスマイルの問題が生じる。これに対して本願発明では、前記主磁極の上面が平坦化面として形成されるため、本願発明の製造方法で製造された垂直記録磁気ヘッドでは、前記スマイルの問題が発生することを効果的に抑制でき、記録信号の再生時にノイズの発生を防止することが可能となる。
また、前記主磁極の上方部から両側方部にかけて、シールド層を一体的に形成する工程を有している。
したがって、シールド層は、前記主磁極の両側方部に位置する部分と上方部に位置する部分とを一体的に形成することができる。すなわち、本発明の製造方法では、従来の垂直記録磁気ヘッドにおけるサイドシールド層に該当する部分と、上部シールドに該当する部分とを一体的に形成することができる。したがって、シールド層全体を大きくでき、主磁極の側方へ広がった磁束(側方磁束)を吸収させ易くできる。そのため、前記側方磁束が記録媒体へ到達する前に前記シールド層で吸収できるため、前記側方磁束に基づく信号が記録媒体に記録されてしまうことを抑制でき、記録媒体への記録フリンジングや隣接した記録トラックの記録信号を消去してしまうといった問題を防止することが可能となる。
すなわち本願発明の製造方法では、主磁極の上面の平坦化の実現と、サイドシールドおよび上部シールドとの一体化の実現とを同時に達成できるものである。
この場合、前記(c)工程において、前記主磁極の上方部に位置する前記非磁性材料層の膜厚に比べて、前記主磁極の両側方部に位置する非磁性材料層の幅方向への厚みを厚く形成するものとして構成することが好ましい。
前記主磁極の両側方部においては、前記主磁極と前記シールド層との間隔が近すぎると、本来は記録媒体に書き込むために必要な磁束までもが前記シールド層に吸収されてしまい、記録効率が低下してしまう。したがって本願発明の製造方法では、前記主磁極の上方部の前記第1非磁性材料層を削って前記主磁極の上面を平坦化面に形成した後、前記主磁極の上方部に位置する前記非磁性材料層の膜厚に比べて、前記主磁極の両側方部に位置する非磁性材料層の幅方向への厚みを厚く形成することにより、前記主磁極の側面から前記シールド層までの間隔を、前記主磁極の上面から前記シールド層までの間隔よりも大きくすることができる。そのため、前記磁性部から生じた記録磁束が前記シールド層に吸収され過ぎないように構成することができる。
また、前記(c)工程を以下の工程で行うものとして構成できる。
(e)前記主磁極の上方部から両側方部にかけて第1非磁性材料層を形成する工程と、
(f)前記主磁極の上方部に位置する前記第1非磁性材料層を削って前記主磁極の上面を露出させるとともに、前記主磁極の前記上面を平坦化面に形成する工程と、
(g) 前記主磁極の上面から前記主磁極の両側方部に残された第1非磁性材料層上にかけて第2非磁性材料層を形成する工程。
このように構成することによって、前記主磁極の両側方部では前記第1非磁性材料層と第2非磁性材料層の2つの層を介して前記シールド層が形成されるが、前記主磁極の上方部では前記第1非磁性材料層の1つの層のみを介して前記シールド層が形成される。したがって、前記主磁極の側面から前記シールド層までの間隔を、前記主磁極の上面から前記シールド層までの間隔よりも大きくすることができるため、前記磁性部から生じた記録磁束が前記シールド層に吸収され過ぎないように構成することができる。
また、前記(f)工程の前に、
(h)前記第1非磁性材料層の上に、第3非磁性材料層を形成する工程、
を有し、
前記(f)工程で、前記主磁極の上面が露出するまで前記第1非磁性材料層および前記第3非磁性材料層を削るとともに、前記主磁極の上面、第3非磁性材料層の上面を平坦化面にし、
前記(g)工程の前に、
(i)前記第3非磁性材料層を除去する工程、
を有するものとして構成することが好ましい。
このように(c)工程で、前記主磁極の上面が露出するまで前記第1非磁性材料層および前記第3非磁性材料層を削ると、前記主磁極の破損を防止し易いため、前記主磁極の前記上面を露出させ易い。また前記(g)工程の前に、前記第3非磁性材料層を除去する工程を有すると、前記主磁極の両側方部に、シールド層を形成するためのスペースを容易に、しかも精度良く確保することができる。
この場合、前記(h)工程で、前記第3非磁性材料層を、少なくとも前記主磁極の上面より高い位置まで形成することが好ましい。
このように構成すると、前記主磁極の破損をさらに防止し易くできる。
また、前記第3非磁性材料層にリアクティブ・イオン・エッチング可能な材質を使用するものとして構成することもできる。
このように構成すると、前記第3非磁性材料層を除去し易い。
この場合、前記第1非磁性材料層に、Al23、AlSiO、AlSiONのうち1種または2種以上から選択された材料を使用し、前記第3非磁性材料層に、SiO2、Ta25、Ti、W、Cr、TaおよびTi、W、Cr、Taの酸化物または窒化物、のうち1種または2種以上から選択された材料で形成するものとして構成できる。
また、前記(a)工程より後で、前記(d)工程より前の段階で、前記主磁極の両側方部から幅方向に所定距離離れた位置に、非磁性のシールド持上層を設け、前記(d)工程で、前記シールド層を主磁極の上方部から両側方部、さらには、前記シールド持上層上にかけて形成するものとして構成することもできる。
このように構成すると、前記持ち上げ層の厚さ分だけ、第2の磁性部とシールド層との距離を離すことができる。
この場合、前記(b)工程及び(c)工程を以下の工程で行うものとして構成することができる。
(j)前記主磁極の上方部から両側方部にかけて第1非磁性材料層を形成する工程と、
(k)前記第1非磁性材料層上に第4非磁性材料層を形成する工程と、
(l)前記主磁極よりも両側方部に所定距離離れた位置にある前記第4非磁性材料層を除去し、前記第4非磁性材料層上から前記第4非磁性材料層を除去した位置にかけて第5非磁性材料層を形成する工程と、
(m)前記主磁極の上面が露出するまで前記第5非磁性材料層及び第4非磁性材料層を削る工程と、
(n)残された前記第4非磁性材料層を除去するとともに、前記主磁極の両側方部から幅方向に所定距離離れた位置にある前記第5非磁性材料層を残し、この第5非磁性材料層をシールド持上層とする工程。
このように構成すると、前記主磁極の両側方部から幅方向に所定距離離れた位置に、前記シールド持ち上げ層を容易に形成することができる。
また、前記第4非磁性材料層にリアクティブ・イオン・エッチング可能な材質を使用するものとして構成することができる。
このように構成すると、前記第4非磁性材料層を除去し易い。
この場合、前記第1非磁性材料層及び第5非磁性材料層に、Al23、AlSiO、AlSiONのうち1種または2種以上から選択された材料を使用し、前記第4非磁性材料層に、SiO2、Ta25、Ti、W、Cr、TaおよびTi、W、Cr、Taの酸化物または窒化物、のうち1種または2種以上から選択された材料で形成するものとして構成できる。
本願発明の垂直記録磁気ヘッドでは、前記主磁極の上面が平坦化面として形成されている。したがって、本願発明の垂直記録磁気ヘッドでは、前記スマイルの問題が発生することを効果的に抑制でき、記録信号の再生時にノイズの発生を防止することが可能となる。
また、シールド層全体を大きくでき、これによって磁束吸収量を大きくできるため、記録媒体への記録フリンジングや隣接した記録トラックの記録信号を消去してしまうといった問題を防止することが可能となる。
さらには、前記主磁極の側面から前記シールド層までの間隔を、前記主磁極の上面から前記シールド層までの間隔よりも大きくすることによって、前記第1の磁性部から生じた記録磁束が前記シールド層に吸収され過ぎないように構成している。
本願発明の垂直記録磁気ヘッドの製造方法では、前記主磁極の前記上面を削って前記上面を平坦化面に形成する工程を有しているため、本願発明の製造方法で製造された垂直記録磁気ヘッドでは、前記スマイルの問題が発生することを効果的に抑制でき、記録信号の再生時にノイズの発生を防止することが可能となる。
また、前記主磁極の上方部から両側方部にかけて、シールド層を一体的に形成する工程を有しているため、シールド層全体を大きくでき、記録媒体への記録フリンジングや隣接した記録トラックの記録信号を消去してしまうといった問題を防止することが可能となる。
図1(a)は本発明の第1の実施の形態の第1の例である垂直記録磁気ヘッドを示す縦断面図、図2は図1(a)に示す前記磁気ヘッドH1aの正面図である。なお、図1(a)は、磁気ヘッドを図2に示されるD−D線で切断し、矢印方向からみた断面図である。図3は、図1(a)に示す垂直記録磁気ヘッドを模式図的に示した部分斜視図である。
図1(a)に示す垂直記録磁気ヘッドH1aは記録媒体Mに垂直磁界を与え、記録媒体Mのハード膜Maを垂直方向に磁化させるものである。
記録媒体Mは例えばディスク状であり、その表面に残留磁化の高いハード膜Maが、内方に磁気透過率の高いソフト膜Mbを有しており、ディスクの中心が回転軸中心となって回転させられる。
スライダ21はAl23・TiCなどの非磁性材料で形成されており、スライダ21の対向面21aが記録媒体Mに対向し、記録媒体Mが回転すると、表面の空気流によりスライダ21が記録媒体Mの表面から浮上し、またはスライダ21が記録媒体Mに摺動する。図1(a)においてスライダ21に対する記録媒体Mの移動方向はA方向である。
スライダ21のトレーリング側端面21bには、Al23またはSiO2などの無機材料による非磁性絶縁層22が形成されて、この非磁性絶縁層22の上に読取り部HRが形成されている。
読取り部HRは下部シールド層23と上部シールド層26と、下部シールド層23と上部シールド層26との間の無機絶縁層(ギャップ絶縁層)25内に位置する読取り素子24とを有している。読み取り素子24は、AMR、GMR、TMRなどの磁気抵抗効果を利用した素子である。
読取り部HRの上にAl23またはSiO2などの無機材料による分離層27が形成されて、分離層27の上に記録用の磁気ヘッドH1が設けられている。磁気ヘッドH1aの記録媒体との対向面H1aは、スライダ21の対向面21aとほぼ同一面である。
なお、読取り部HRを設けず、スライダ21のトレーリング側端部に垂直磁気記録用の磁気ヘッドH1aのみを搭載してもよい。
前記分離層27の上面には、NiFeなどの導電性金属膜による、めっき下地膜29がスパッタにより成膜されている。
図1(a)および図2に示すように、前記メッキ下地膜29の上に、対向面H0aからハイト方向(図示Y方向)に所定長さで形成され、トラック幅方向(図示X方向)への幅寸法がトラック幅Twで形成された主磁極30が形成されている。前記主磁極30の幅、すなわちトラック幅としては0.05μm〜1.0μmであり、好ましくは0.05μm〜0.2μmである。この主磁極30の基端から前記主磁極30と一体となり、ハイト方向へトラック幅方向への幅寸法が前記トラック幅Twよりも広がって延びるヨーク部31が形成されている。この主磁極部30とヨーク部31とで第1の磁性部60が構成される。この第1の磁性部60は強磁性材料でめっきされたものであり、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い材料で形成されている。
図2に示すように、対向面H1aに現れているめっき下地膜29、および主磁極30は、トラック幅方向への幅寸法がTwとなるように形成されている。
図2および図3に示されるように、主磁極30の両側面30a,30bから前記分離層27の上面27aにかけて、Al23、AlSiO、AlSiONのうち1種または2種以上から選択された材料からなる第1非磁性材料層50が形成されている。前記主磁極30の上面30cの上には、前記第1非磁性材料層50は形成されていない。
前記第1非磁性材料層50は、前記主磁極30の両側面30a,30bに接する垂直部50a,50aと、前記分離層27と対向し前記垂直部50a,50aと直交する方向に延びる水平部50b、50bとを有している。そして、前記垂直部50a,50aの上面50c,50cは、前記主磁極30の上面30cと同じ高さ位置に形成されている。
前記主磁極30の上面30cと前記垂直部50b,50bの前記上面50c,50cから、前記垂直部50a,50aの側面および前記水平部50bの上面50d,50dにかけて、Al23、SiO2などの無機材料からなる第2非磁性材料層51(ギャップ層)が形成されている。
図2に示すように、前記第2非磁性材料層51の上には、NiFe合金などの磁性材料からなる下地層78を介して、同じくNiFe合金などの磁性材料からなるシールド層77が形成されている。すなわち、前記主磁極30の上面30cおよびトラック幅方向の両側面には、第2非磁性材料層51の上にシールド層77が形成された構造である。
前記シールド層77のうち前記主磁極30のトラック幅方向の両側方に位置する部分がサイドシールド部77a,77aとなり、上方に位置する部分が上部シールド部77bとなっている。このため前記主磁極30を正面から見ると、図2に示すように、前記主磁極30の上方および両側方が、前記シールド層77よって囲まれた状態に構成されている。
図3に示すように、前記シールド層77のハイト方向への長さ寸法は、前記主磁極30のハイト方向への長さ寸法とほぼ同じであるが、前記シールド層77のハイト方向への長さ寸法が、前記主磁極30のハイト方向の長さ寸法よりも長く形成されていても良い。この場合、前記シールド層77は前記ヨーク部31の側方に広がって形成される。
前記シールド層77の上には、パーマロイなどの強磁性材料によって、第2の磁性部61として機能する補助磁極34が形成されている。前記補助磁極34の前端面34aは、記録媒体との対向面H1aに露出している。また、対向面H1tよりも奥側で、前記補助磁極34の接続部34bと第1の磁性部60とが、NiFe合金などの磁性材料からなる下地層78とNiFe合金などの磁性材料層79とを介して磁気的に接続されている。この下地層78と磁性材料層79は前記補助磁極層34の一部を構成し、これにより、前記補助磁極34、ヨーク部31、主磁極30を結ぶ磁路が形成されている。
接続部34bの周囲において、コイル絶縁下地層35が形成されている。このコイル絶縁下地層35の上にCuなどの導電性材料によりコイル層36が形成されている。このコイル層36はフレームメッキ法などで形成されたものであり、接続部34bの周囲に所定の巻き数となるようにスパイラル(螺旋)状にパターン形成されている。コイル層36の巻き中心側の接続端36a上には同じくCuなどの導電性材料で形成された底上げ層37が形成されている。
ただし、前記コイル層36は、前記主磁極30や前記ヨーク部31の周囲に所定の巻き数となるように、膜厚方向に向かってトロイダル状に巻き回された構造としても良い。
コイル層36および底上げ層37は、レジスト材料などの有機材料のコイル絶縁層38で被覆されている。図示はしないが、コイル絶縁層38が、さらにAl23などの無機絶縁層で覆われていてもよい。このコイル絶縁層38の上に、NiFe合金などの磁性材料からなる下地層78を介して前記補助磁極層34が形成されている。
また、底上げ層37の上面は、コイル絶縁層38の表面に露出しており、リード層39に接続されている。リード層39から底上げ層37およびコイル層36に記録電流の供給が可能となっている。
そして、前記補助磁極34およびリード層39が、無機非磁性絶縁材料などで形成された保護層41に覆われている。
図1(a)に示すように、前記対向面H1tには、前記補助磁極34の前端面34a、および主磁極30の前端面30aが現れている。
図1(a)に示す磁気ヘッドH1aでは、リード層39を介してコイル層36に記録電流が与えられると、コイル層36を流れる電流の電流磁界によって補助磁極34とヨーク部35および主磁極30に記録磁界が誘導される。図1(a)に示すように、前記対向面H1tでは、主磁極30の前端面30aと補助磁極34の前端面34aからの漏れ記録磁界が、記録媒体Mのハード膜Maを貫通しソフト膜Mbを通過する。このとき、主磁極30の前端面30aに洩れ記録磁界の磁束φが集中し、この集中している磁束φにより前記ハード膜Maが垂直方向へ磁化されて、磁気データが記録される。
以下に本願発明の前記垂直記録磁気ヘッドH1aの特徴点について説明する。
図1(a)ないし図3に示した垂直記録磁気ヘッドH1aは、主磁極30の上面30cが平坦化面として形成されている。
仮に、主磁極30の上面30cが、例えば上方に向って凸状に形成されているなど湾曲して形成され、平坦化面ではない場合には、磁気データである記録信号が記録媒体に歪んで記録されてしまい正確に記録されないため、記録信号の再生時にノイズが発生するという、いわゆるスマイルの問題が生じる。これに対して前記垂直記録磁気ヘッドH1aでは、前記主磁極30の上面30cが平坦化面として形成されている。したがって、記録信号が記録媒体に正確に記録することができるため、前記スマイルの問題が発生することを効果的に抑制でき、記録信号の再生時にノイズの発生を防止することが可能となる。
また、前記主磁極30の上方部から両側方部にかけて、前記主磁極30の3方を囲むようにシールド層77が形成されている。このシールド層77は、前記主磁極30の両側方部に形成されているのみならず、上方部にも形成されており、しかもこのシールド層77は、前記主磁極30の両側方部に位置する前記サイドシールド部77aと上方部に位置する前記上部シールド部77bとが一体的に形成されたものである。したがって、シールド層77全体を大きくでき、これによって磁束吸収量を大きくできるため、書き込みの際に前記主磁極30から発せられた記録磁束が、前記主磁極30の側方へ広がった場合、この側方へ広がった磁束(側方磁束)を吸収させ易くできる。そのため、前記側方磁束が記録媒体Mへ到達する前に前記シールド層77で吸収され易くなるため、前記側方磁束に基づく信号が記録媒体Mに記録されてしまうことがなくなり、記録媒体Mへの記録フリンジングや、隣接した記録トラックの記録信号を消去してしまうといった問題を防止することが可能となる。
ただし、前記主磁極の磁性部の両側方部においては、前記主磁極30と前記シールド層77との間隔が近すぎると、本来は記録媒体Mに書き込むために必要な磁束までもが前記シールド層77に吸収されてしまい、記録効率が低下してしまう。したがって前記垂直記録磁気ヘッドH1aでは、前記主磁極30の側面30a,30bから前記シールド層77までの膜厚方向と直交方向の間隔W1を、前記主磁極30の前記上面30cから前記シールド層77までの膜厚方向の間隔W2よりも大きく構成することが好ましい。
ここで図2に示すように、前記垂直記録磁気ヘッドH1aでは、前記主磁極30の両側方では、前記側面30a,30bと前記シールド層77との間には第1非磁性材料層50と第2非磁性材料層51の2つの層が介在している。これに対し、前記主磁極30の上方では、前記上面30cと前記シールド層77との間に、前記第2非磁性材料層51のみが介在している。したがって、前記W1がW2よりも大きく構成され、前記主磁極3から生じた記録磁束が前記シールド層77に吸収され過ぎないため、記録効率の低下を防止できる。
図1(b)は本発明の第1の実施の形態の第2の例である垂直記録磁気ヘッドH1bを示す縦断面図であり、図1(a)に相当する図である。図1(b)に示す垂直記録磁気ヘッドH1bは、図1(a)に示す垂直記録磁気ヘッドH1aとほぼ同様の構造である。図1(b)に示す垂直記録磁気ヘッドH1bのうち、図1(a)に示す垂直記録磁気ヘッドH1aと同様の構成部分には同じ符号を付している。
図1(b)に示すように、前記垂直記録磁気ヘッドH1bでは、図1(a)に示す垂直記録磁気ヘッドH1aと異なりシールド層77と磁性材料層79が形成されておらず、前記下地層78の上に直接前記補助磁極層34が形成されている。
このような構造の場合でも、図1(a)に示す垂直記録磁気ヘッドH1aと同様の効果を奏することが可能である。
図4は、本発明の第2の実施の形態の垂直記録磁気ヘッドH2を示す正面図であり、図2に相当する図である。
図4に示す符号のうち、図2に示す符号と同じものは図2に示す前記垂直記録磁気ヘッドH1と同じ構成要素である。
図4に示す垂直記録磁気ヘッドH2では、前記第1非磁性材料層50の上に、主磁極30の両側面から所定間隔L1離れた位置に第5非磁性材料層82からなるシールド持ち上げ層80が形成されている。前記シールド持ち上げ層80はAl23、AlSiO、AlSiONのうち1種または2種以上から選択された無機絶縁層で形成されている。したがって、前記シールド持ち上げ層80の厚さ寸法t1分だけ、前記シールド層77や前記補助磁極層34と、前記上部シールド層26との間隔を大きくすることができるため、前記シールド層77や前記補助磁極層34と、前記上部シールド層26との絶縁性を良好にすることが可能となる。ゆえに、高い絶縁性を要求されない部分では前記シールド持ち上げ層80を形成せず、高い絶縁性を要求される部分にのみ前記シールド持ち上げ層80を形成することによって、必要な部分のみ絶縁性を向上させることができる。
また、前記持ち上げ層80の分だけ前記シールド層77を小さくでき、前記垂直記録磁気ヘッドH2内部での磁束の漏れを抑制することができる。そのため、記録能力の低下を抑えることが可能となる。また、前記シールド層77の端部(図示せず)で発生する磁束集中を、前記持ち上げ層80などに分散化することができる。
なお、図1(a)ないし図3、図1(b)および図4に示す垂直記録磁気ヘッドH1a、H1bおよびH2では、主磁極30が補助磁極層34の下方(図示Z方向と反対方向)に形成されているものを例にして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば前記主磁極30が前記補助磁極層34の上方(図示Z方向)に形成されているものとして構成しても良い。
図1(a)ないし図3に示す前記垂直記録磁気ヘッドH1aの製造方法について以下に説明する。
図5ないし図1(a)は製造方法を工程別に示したものであるが、各図において(a)の記号が付された図は対向面H1t側から見た部分正面図、(b)の記号が付された図は部分縦断面図、(c)の記号が付された図は部分平面図である。
なお、以下に述べる工程では、前記分離層27から下方(図1(a)に示すZ方向とは反対方向)の構成部材を形成する方法は省略し、前記分離層27からシールド層77までの各構成部材の形成方法を中心に説明する。また、図5ないし図1(a)4の各図において(a)の記号が付された部分正面図では、図を分かり易くするため、第1の磁性部60のうち主磁極30のみを図示し、ヨーク部31の図示を省略している。
まず図5(a)(b)に示すように、Al23またはSiO2などの無機材料によって形成された前記分離層27の上に、NiFeなどの磁性材料によってめっき下地膜29をスパッタにて形成する。
次に、めっき下地膜29の上にレジスト層R1を形成し、前記レジスト層R1をパターン露光して現像することにより、図1(a)に示す前記主磁極30および前記ヨーク部31より形成される前記第1の磁性部60の形状を有する溝R1aを形成する。
次に、前記溝R1a内において、めっき下地膜29を電極として使用し、主磁極30およびヨーク部31から構成される第1の磁性部60をメッキ形成する。前記第1の磁性部60は、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い材料で形成することができる。
次に図6(a)(b)に示すように、レジスト層R1を除去した後、前記第1の磁性部60の周囲に露出している前記めっき下地膜29をイオンミリングなどによって除去する。このとき、前記主磁極30をもイオンミリングによってトラック幅方向に削り、前記主磁極30のトラック幅方向への幅寸法を調整しても良い。
次に図7(a)(b)(c)に示すように、主磁極30の上面30cおよび両側面30a,30bから前記分離層27の上面27aにかけて、第1非磁性材料層50を形成する。このとき、前記第1非磁性材料層50には、前記主磁極30の両側面30a,30bに接する垂直部50a,50aと、前記分離層27と対向し、前記垂直部50a,50aと直交する方向に延びる水平部50b、50bとが形成される。前記第1非磁性材料層50は、後記する第3非磁性材料層50をリアクティブ・イオン・エッチング(RIE)で除去する工程(後記図1(a)0参照)によって、RIEで除去され難い材質からなり、例えばAl23、AlSiO、AlSiONのうち1種または2種以上から選択された材料が使用できる。
次に図8(a)(b)(c)に示すように、前記第1非磁性材料層50上から前記分離層27上にかけて第3非磁性層70を形成する。この第3非磁性材料層50は、リアクティブ・イオン・エッチング(RIE)可能な材質であり、例えばSiO2、Ta25、Ti、W、Cr、TaおよびTi、W、Cr、Taの酸化物または窒化物、のうち1種または2種以上から選択された材料を使用できる。図8(a)に示すように、前記第3非磁性材料層70は、前記主磁極30およびその上に形成された前記第1非磁性層50の両側方に形成される。また後記するように前記主磁極30の破損を効果的に防止するため、前記第3非磁性材料層50を前記主磁極30の上面30cより高い位置まで形成し、前記主磁極30の上方および両側方の3方を前記第3非磁性材料層30で覆う状態に形成することが好ましい。そして、図8(b)に示すD−D線で、前記第3非磁性層70をCMPにより研削する。
図8(a)に示すように、前記第3非磁性層70を前記D−D線で削除する際、前記第1非磁性材料層50の前記垂直部50a,50aの一部と、前記主磁極30の上方領域も一緒に削り取られ、図9に示すように前記第3非磁性層70の上面70a、第1非磁性層50の前記垂直部50a,50aの上面50c,50c、および前記主磁極30の上面30cの前記上面30cが、前記D−D線を基準とした平坦化面として形成される。したがって、前記主磁極30の上面3cは平坦化面として形成される。仮に前記第3非磁性材料層70が無く、前記主磁極30および前記第1非磁性材料層50のみを削って平坦化工程を行なうと、前記主磁極30の幅はトラック幅、具体的には0.05μm〜1.0μmであり、好ましくは0.05μm〜0.2μmと非常に狭いため、前記主磁極3がCMPの際の外力によって折れるなどの損傷が生じ易いが、本願の製法では、前記主磁極30の側方には前記第3非磁性材料層70が形成されているため、前記主磁極30の破損を防止できる。また、前記第3非磁性材料層30を前記主磁極30の前記上面30cよりも高い位置まで形成すると、前記主磁極30を完全に覆った状態でCMPを行うことができるため、前記主磁極30の破損を効果的に防止し易い。
次に、図10(a)(b)(c)に示すように、前記第3非磁性材料層70を、RIEにより除去する。このとき、前記第1非磁性材料層50は、このRIEによって除去され難い材質からなるため、前記第1非磁性材料層50は除去されずに残される。
そして、図11(a)(b)(c)に示すように、前記第3非磁性材料層70を除去した部分に露出した前記主磁極30の上面30cと前記上面50c,50cから、前記垂直部50a,50aの側面および前記水平部50bの上面50d,50dにかけて、Al23、SiO2などの無機材料からなる第2非磁性材料層51(ギャップ層)を形成する。
次に図12(a)(b)に示すように、NiFe合金などの磁性材料からなる下地層78を形成した後、この下地層78の上にレジストR2を形成し、前記レジスト層R2をパターン露光して現像することにより、図3に示すシールド層77の形状を有する溝R2aと、第2の磁極部61として機能する補助磁極層34の一部を形成するための溝R2bを形成する。
次に図13(a)(b)に示すように、前記溝R2a内において、前記第2非磁性材料層51の上にNiFe合金などの磁性材料からなるシールド層77をめっき形成する。また、このシールド層77のめっき形成と同時に、前記溝R2b内に、NiFe合金などの磁性材料層79を形成する。
次に図14(a)(b)に示すように、レジスト層R2を除去した後、前記シールド層77および前記磁性材料層79の下方部分を残して前記下地層78を除去する。そして、前記シールド層77上および前記第2非磁性材料層51上から前記磁性材料層79上にかけて、Al2O3などからなる無機材料層(図示せず)を形成する。そして、前記シールド層77および前記磁性材料層79を図示D−D線で削って上面を平坦化した後、前記無機材料層を除去する。
図14(a)(b)に示す状態で、前記シールド層77のうち前記主磁極30のトラック幅方向の両側方に位置する部分がサイドシールド部77a,77aを形成し、上方に位置する部分が上部シールド部77bとして形成される。このため前記主磁極30を正面から見ると、図2に示すように、前記主磁極30の上方および両側方が、前記シールド層77よって囲まれた状態に形成することができる。
図14(a)(b)に示される工程の後、図1(a)に示すコイル絶縁下地層35、コイル層36、コイル絶縁層38を公知の方法で形成し、さらに前記コイル絶縁層38の側面および上面にNiFe合金などの磁性材料からなる前記下地層78をめっき形成した後、この下地層78の上から、前記シールド層77および前記磁性材料層79の上に、第2の磁極部61として機能する補助磁極層34、保護層41を公知の方法で形成すると、図1(a)ないし図3に示される垂直記録磁気ヘッドH1を得ることができる。第3絶縁性材料層33、コイル絶縁下地層35、コイル層36、コイル絶縁層38、補助磁極層34、保護層41の材料は、既に図1(a)ないし図3を用いて説明しているので、ここでの説明は省略する。
なお、前記コイル層36は、前記主磁極30や前記ヨーク部31の周囲に所定の巻き数となるように、膜厚方向に向かってトロイダル状に巻き回して製造しても良い。
また、図1(b)に示す垂直記録磁気ヘッドH1bを製造するには、図12(a)(b)に示す工程以降を以下のようにして製造することも可能である。
すなわち、まず図15に示すように、図11(a)で示す工程で形成した前記第2非磁性材料層51の上に、コイル絶縁下地層35を形成した後、このコイル絶縁下地層35の上にコイル層35を形成する。
次に図16に示すように、前記第2非磁性材料層51上、前記コイル絶縁下地層35上およびコイル層36上に、コイル絶縁層38を形成する。そして、このコイル絶縁層38のハイト方向(図示Y方向)前方部の前記第2非磁性材料層51から前記コイル絶縁層38の上方部から、前記コイル絶縁層38の上および前記コイル絶縁層38の後方部の前記ヨーク部31にかけて、NiFe合金などの磁性材料からなる下地層78をめっき形成する。
次に図17に示すように、前記下地層78上に補助磁極層34を形成する。このとき、補助磁極層34の一部がシールド層77を兼ねるように一体的に形成する。そして、さらにこの補助磁極層34の上に、保護層41を形成する。
すなわち図5ないし図14(a)(b)に示す製造方法と異なり、前記コイル絶縁下地層35、コイル層36およびコイル絶縁層38を形成した後に、前記補助磁極層34およびシールド層77を一体的に形成する。
図5ないし図14(a)(b)で示した本発明の垂直記録磁気ヘッドH1aの製造方法では、図8に示す工程で、前記主磁極30の前記上面30cを削って前記上面30cを平坦化面に形成する工程を有しているため、主磁極30として機能する第1の磁性部の上面30cが平坦化面として形成される。仮に、主磁極30の上面30cが平坦化面ではない場合には、いわゆる前記スマイルの問題が生じる。これに対して本願発明では、前記主磁極30の上面30cを平坦化面として形成することができるため、本願発明の製造方法で製造された垂直記録磁気ヘッドH1では、前記スマイルの問題が発生することを効果的に抑制でき、記録信号の再生時にノイズの発生を防止することが可能となる。
また、図8に示す工程で形成した前記第3非磁性材料層70を、図10(a)(b)(c)に示す工程で除去する工程を有している。したがって、前記主磁極30の両側方部にシールド層77を形成するためのスペースを容易に、しかも精度良く確保することができる。
また、図13(a)(b)に示す工程で、前記主磁極30の上方部から両側方部にかけて、前記第2非磁性材料層51の上にシールド層77を一体的に形成する工程を有している。したがって、シールド層77を、サイドシールド部77a,77aと、上部シールド部77bとを一体的に形成することができる。したがって、シールド層77全体を大きくでき、第1の磁性部の側方へ広がった磁束(側方磁束)を吸収させ易くできる。そのため、前記側方磁束が記録媒体へ到達する前に前記シールド層77で吸収できるため、前記側方磁束に基づく信号が記録媒体に記録されてしまうことを抑制でき、記録媒体への記録フリンジングや隣接した記録トラックの記録信号を消去してしまうといった問題を防止することが可能となる。
すなわち図5ないし図14(a)(b)に示す製造方法では、前記主磁極30の前記上面30cの平坦化の実現と、サイドシールド部77a,77aおよび上部シールド部77bとの一体化の実現とを同時に達成できるものである。
ただし、前記主磁極30の両側方部においては、前記主磁極30と前記シールド層77との間隔が近すぎると、本来は記録媒体に書き込むために必要な磁束までもが前記シールド層77に吸収されてしまい、記録効率が低下してしまう。
したがって図5ないし図14(a)(b)に示す製造方法では、図8に示す工程で前記主磁極30の上方部の前記第1非磁性材料層50を削るとともに、前記主磁極30の上面30cを露出させて平坦化した後、図11(a)(b)(c)に示す工程で、前記主磁極30の上方部から両側方部にかけて、第2非磁性材料層51を設ける工程を設けることによって、前記主磁極30の上には第2非磁性材料層51のみを介してシールド層77を形成するのに対し、主磁極30の両側方には、第1非磁性材料50と第2非磁性材料層51の双方を介してシールド層77を形成する。このようにすることで、前記主磁極30の側面30a,30bから前記シールド層77までの膜厚方向と直交方向の間隔W1(図3参照)を、前記主磁極30の上面30cから前記シールド層77までの膜厚方向の間隔W2(図3参照)よりも大きくすることができ、前記主磁極30から生じた記録磁束が前記シールド層77に吸収され過ぎないようにすることができる。
また、前記主磁極30の側面30a,30bには前記シールド層77を厚く形成することが難しいため、前記主磁極30とシールド層77との絶縁不良が起こり易いが、図5ないし図14(a)(b)の製造方法によれば、前記主磁極30の両側方に第1非磁性材料層50と第2非磁性材料層51の双方を介して、前記シールド層77を形成することができるため、前記主磁極30とシールド層77との絶縁性を高めることが可能となる。
これらの特有の効果は、図15ないし図17で示した前記垂直記録磁気ヘッドH1bの製造方法の場合でも同様である。
図4に示す垂直記録磁気ヘッドH2の製造方法を図18ないし図25によって説明する。図18ないし図25の各図においては、対向面H1a側から見た部分正面図のみを図示している。なお、以下に述べる工程では、前記分離層27から下方(図4に示すZ方向とは反対方向)の構成部材を形成する方法は省略し、前記分離層27からシールド層77までの各構成部材の形成方法を中心に説明する。また、図18ないし図25の各図においては、図を分かり易くするため、第1の磁性部60のうち主磁極30のみを図示し、ヨーク部31の図示を省略している。
まず図18に示すように、前記図5に示す工程と同様の工程によって、前記分離層27の上に、めっき下地膜29を電極として第1の磁性部60をメッキ形成する。そして、前記図7に示す工程と同様に、前記主磁極30の上面30cおよび両側面30a,30bから前記分離層27の上面27aにかけて、第1非磁性材料層50を形成する。前記第1非磁性材料層50は、後記する第3非磁性材料層50をリアクティブ・イオン・エッチング(RIE)で除去する工程(後記図23参照)によって、RIEで除去されない材質からなり、例えばAl23、AlSiO、AlSiONのうち1種または2種以上から選択された材料が使用できる。このとき、前記第1非磁性材料層50には、前記主磁極30の両側面30a,30bに接する垂直部50a,50aと、前記分離層27と対向し、前記垂直部50a,50aと直交する方向に延びる水平部50b、50bとが形成される。
次に図19に示すように、前記第1非磁性材料層50の上にSiO2、Ta25、Ti、W、Cr、TaおよびTi、W、Cr、Taの酸化物または窒化物、のうち1種または2種以上から選択された材料からなる第4非磁性材料層81を形成する。前記第4非磁性材料層81は、後記する図23に示す工程で、RIEによって除去可能な材料である。図19に示すように、前記第4非磁性材料層81は、前記主磁極30およびその上に形成された前記第1非磁性層50の両側方および上方の3方を覆う状態で形成する。次に、前記第4非磁性材料層81の上面にレジスト(図示せず)を形成した後、前記第4非磁性材料層81をRIEなどの方法により削り、図20に示す形状にする。このとき、前記第1非磁性材料層50は削らずに残す。
次に図21に示すように、前記第4非磁性材料層81の上に、Al23、AlSiO、AlSiONのうち1種または2種以上から選択された材料によって第5非磁性材料層82を形成する。図21に示すように、前記第5非磁性材料層82は、前記第4非磁性材料層81の両側方および上方の3方を覆う状態で形成する。そして、図21に示すD−D線で、前記第5非磁性材料層82をCMPにより研削する。
図21に示すように、前記第5非磁性材料層82を前記D−D線で研削する際、前記第4非磁性材料層81、前記第1非磁性材料層50の前記垂直部50a,50aの一部と、前記主磁極30の上方領域も一緒に削り取られ、図22に示すように前記第5非磁性材料層82の上面82a、前記第4非磁性材料層81の上面81a、第1非磁性層50の前記垂直部50a,50aの上面50c,50c、および前記主磁極30の上面30cが、前記D−D線を基準とした平坦化面として形成される。したがって、前記主磁極30の上面3cは平坦化面として形成される。このとき、前記第5非磁性材料層82をCMPにより研削した後に、残された部分が、シールド持ち上げ層80として構成される。
次に、図23に示すように、前記第4非磁性材料層81をRIEにより除去する。このとき、前記第1非磁性材料層50は、このRIEによって除去されない材質からなるため、前記第1非磁性材料層50は除去されずに残される。
そして、図24に示すように、前記第第4非磁性材料層81を除去した部分に露出した前記主磁極30の上面30cと前記垂直部50b、50bの前記上面50c,50cから、前記垂直部50a,50aの側面および前記水平部50bの上面50d,50d、さらには前記持ち上げ層80の上面80a,80aにかけて、Al23、SiO2などの無機材料からなる第2非磁性材料層51(ギャップ層)を形成する。
次に前記図12(a)(b)ないし14(a)(b)に示す工程と同様にして、図25に示すようにシールド層77をNiFe合金などの磁性材料によってめっき形成する。そして、前記シールド層77を図25に示すD−D線で削って上面を平坦化する。
図25に示される工程の後、図1(a)に示すコイル絶縁下地層35、コイル層36、コイル絶縁層38、第2の磁極部61として機能する補助磁極層34、保護層41を公知の方法で形成すると、図4に示される垂直記録磁気ヘッドH1を得ることができる。第3絶縁性材料層33、コイル絶縁下地層35、コイル層36、コイル絶縁層38、補助磁極層34、保護層41の材料は、既に図1(a)ないし図3を用いて説明しているので、ここでの説明は省略する。
図18ないし図25に示す垂直記録磁気ヘッドの製造方法では、前記図5ないし図14(a)(b)に示す垂直記録磁気ヘッドH1の製造方法と同様の効果に加え、さらに前記第1非磁性材料層50の上に、主磁極30の両側面から所定間隔L1離れた位置に、Al23、AlSiO、AlSiONのうち1種または2種以上から選択された無機絶縁層でシールド持ち上げ層80を形成することができる。したがって、前記シールド持ち上げ層80の厚さ寸法t1分だけ、前記シールド層77や前記補助磁極層34と、前記上部シールド層26との間隔を大きく形成することができるため、前記シールド層77や前記補助磁極層34と、前記上部シールド層26との絶縁性が良好な垂直記録磁気ヘッドを製造することが可能となる。ゆえに、高い絶縁性を要求されない部分では前記シールド持ち上げ層80を形成せず、高い絶縁性を要求される部分にのみ前記シールド持ち上げ層80を形成することによって、必要な部分のみ絶縁性を向上させることができる。
また、前記持ち上げ層80の分だけ前記シールド層77を小さく製造できるため、前記垂直記録磁気ヘッドH2内部での磁束の漏れを抑制することができる。したがって、記録能力の低下を抑えることが可能となる。また、前記シールド層77の端部(図示せず)で発生する磁束集中を、前記持ち上げ層80などに分散化することができる。
なお、図18ないし図25に示す垂直記録磁気ヘッドH2の製造方法では、図19に示す工程で、前記第1非磁性材料層50の上に導電性材料によって前記第4非磁性材料層81を形成することができるが、前記第4非磁性材料層81を導電性材料で形成した場合でも、この第4非磁性材料層81は図23に示す工程でRIEによって除去されるため、製造された垂直記録磁気ヘッドH2の絶縁性には問題は生じない。
また、図4に示す前記垂直記録磁気ヘッドH2の製造方法においても、図24で示す工程で形成した前記第2非磁性材料層51の上に、図15ないし図17に示す前記垂直記録磁気ヘッドH1の製造方法と同様に、前記コイル絶縁下地層35、コイル層36およびコイル絶縁層38を形成した後に、前記補助磁極層34およびシールド層77を一体的に形成し、さらにこの補助磁極層34の上に、保護層41を形成することとしても良い。
図5ないし図14(a)(b)に示す垂直記録磁気ヘッドH1の製造方法、および図18ないし図25に示す垂直記録磁気ヘッドH2の製造方法では、ともに主磁極30が補助磁極層34の下方に位置するものを例にして説明しているが、例えば前記分離層27の上に補助磁極層34をめっきなどの方法により形成した後、前記補助磁極層34の上に、コイル絶縁下地層35、コイル層36、コイル絶縁層38を形成した後、前記主磁極30、第1非磁性材料層50、シールド層77を形成するものとして構成しても良い。
本発明の第1の実施の形態の第1の例の垂直記録磁気ヘッドを示す縦断面図である。 本発明の第1の実施の形態の第2の例の垂直記録磁気ヘッドを示す縦断面図である。 図1(a)に示す前記磁気ヘッドの正面図である。 図1(a)に示す垂直記録磁気ヘッドの部分斜視図である。 本発明の第2の実施の形態の垂直記録磁気ヘッドの正面図である。 図1(a)に示す垂直記録磁気ヘッドの製造方法を記録媒体との対向面側から部分正面図として示す一工程図である。 図1(a)に示す垂直記録磁気ヘッドの製造方法を記録媒体との対向面側と直交する側から部分縦断面図として示す一工程図である。 図5(a)の次に行う工程を示す一工程図である。 図5(b)の次に行う工程を示す一工程図である。 図6(a)の次に行う工程を示す一工程図である。 図6(b)の次に行う工程を示す一工程図である。 図6(a)(b)の次に行う工程を上方から部分平面図として示す一工程図である。 図7(a)の次に行う工程を示す一工程図である。 図7(b)の次に行う工程を示す一工程図である。 図7(c)の次に行う工程を示す一工程図である。 図8(a)の次に行う工程を示す一工程図である。 図8(b)の次に行う工程を示す一工程図である。 図8(c)の次に行う工程を示す一工程図である。 図9(a)の次に行う工程を示す一工程図である。 図9(b)の次に行う工程を示す一工程図である。 図9(c)の次に行う工程を示す一工程図である。 図10(a)の次に行う工程を示す一工程図である。 図10(b)の次に行う工程を示す一工程図である。 図10(c)の次に行う工程を示す一工程図である。 図11(a)の次に行う工程を示す一工程図である。 図11(b)の次に行う工程を示す一工程図である。 図12(a)の次に行う工程を示す一工程図である。 図12(b)の次に行う工程を示す一工程図である。 図13(a)の次に行う工程を示す一工程図である。 図13(b)の次に行う工程を示す一工程図である。 図1(b)に示す垂直記録磁気ヘッドの製造方法を示す一工程図である。 図15の次に行う工程を示す一工程図である。 図16の次に行う工程を示す一工程図である。 図4に示す垂直記録磁気ヘッドの製造方法を示す一工程図である。 図18の次に行う工程を示す一工程図である。 図19の次に行う工程を示す一工程図である。 図20の次に行う工程を示す一工程図である。 図21の次に行う工程を示す一工程図である。 図22の次に行う工程を示す一工程図である。 図23の次に行う工程を示す一工程図である。 図24の次に行う工程を示す一工程図である。 従来の垂直記録磁気ヘッドの製造方法を示す一工程図である。 図26の次に行う工程を示す一工程図である。 図27の次に行う工程を示す一工程図である。 従来の垂直記録磁気ヘッドの他の製造方法を示す一工程図である。 図29の次に行う工程を示す一工程図である。 図30の次に行う工程を示す一工程図である。 図31の次に行う工程を示す一工程図である。 図32の次に行う工程を示す一工程図である。 図33の次に行う工程を示す一工程図である。
符号の説明
27 分離層
30 主磁極
30a,30b 側面
30c 上面
34 補助磁極
36 コイル層
50 第1非磁性材料層
51 第2非磁性材料層
60 第1の磁性部
61 第2の磁性部
70 第3非磁性材料層
77 シールド層
77a サイドシールド部
77b 上部シールド部
80 シールド持ち上げ層
81 第4非磁性材料層
82 第5非磁性材料層

Claims (13)

  1. 記録媒体との対向面にトラック幅で形成された主磁極を有する第1の磁性部と、トラック幅よりも広い幅寸法で形成された第2の磁性部とが形成され、前記第1の磁性部と第2の磁性部とが間隔を開けて位置するとともに、記録媒体との対向面よりもハイト側で直接あるいは間接的に接続されており、
    前記第1の磁性部と第2の磁性部との前記間隔内に位置し、または前記第1の磁性部を軸として巻き回されるコイル層が設けられ、前記第1の磁性部からの磁界によって、前記記録媒体に磁気データを記録する垂直記録磁気ヘッドにおいて、
    少なくとも主磁極の上方部から両側方部にかけて、非磁性材料層を介してシールド層が一体形成されており、前記主磁極の上面が平坦化されていることを特徴とする垂直記録磁気ヘッド。
  2. 前記主磁極の側面から前記シールド層までの幅方向の間隔が、前記主磁極の上面から前記シールド層までの膜厚方向の間隔よりも大きい請求項1記載の垂直記録磁気ヘッド。
  3. 記録媒体との対向面にトラック幅で形成された主磁極を有する第1の磁性部と、トラック幅よりも広い幅寸法で形成された第2の磁性部とが形成され、前記第1の磁性部と第2の磁性部とが間隔を開けて位置するとともに、記録媒体との対向面よりもハイト側で直接あるいは間接的に接続されており、
    前記第1の磁性部と第2の磁性部との前記間隔内に位置し、または前記第1の磁性部を軸として巻き回されるコイル層が設けられ、前記第1の磁性部からの磁界によって、前記記録媒体に磁気データを記録する垂直記録磁気ヘッドの製造方法において、
    (a)主磁極を有する磁性材料の第1の磁性部を形成する工程と、
    (b)少なくとも前記主磁極の上面を平坦化面に形成する工程と、
    (c)少なくとも主磁極の上方部から両側方部にかけて非磁性材料層を設ける工程と、
    (d)前記主磁極の上方部から両側方部にかけて前記非磁性材料層を介して、シールド層を一体的に形成する工程と、
    を有することを特徴とする垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記(c)工程において、前記主磁極の上方部に位置する前記非磁性材料層の膜厚に比べて、前記主磁極の両側方部に位置する非磁性材料層の幅方向への厚みを厚く形成する請求項3記載の垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
  5. 前記(c)工程を以下の工程で行う請求項4記載の垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
    (e)前記主磁極の上方部から両側方部にかけて第1非磁性材料層を形成する工程と、
    (f)前記主磁極の上方部に位置する前記第1非磁性材料層を削って前記主磁極の上面を露出させるとともに、前記主磁極の前記上面を平坦化面に形成する工程と、
    (g) 前記主磁極の上面から前記主磁極の両側方部に残された第1非磁性材料層上にかけて第2非磁性材料層を形成する工程。
  6. 前記(f)工程の前に、
    (h)前記第1非磁性材料層の上に、第3非磁性材料層を形成する工程、
    を有し、
    前記(f)工程で、前記主磁極の上面が露出するまで前記第1非磁性材料層および前記第3非磁性材料層を削るとともに、前記主磁極の上面、第3非磁性材料層の上面を平坦化面にし、
    前記(g)工程の前に、
    (i)前記第3非磁性材料層を除去する工程、
    を有する請求項5記載の垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
  7. 前記(h)工程で、前記第3非磁性材料層を、少なくとも前記主磁極の上面より高い位置まで形成する請求項6記載の垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
  8. 前記第3非磁性材料層にリアクティブ・イオン・エッチング可能な材質を使用する請求項6または7に記載の垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
  9. 前記第1非磁性材料層に、Al23、AlSiO、AlSiONのうち1種または2種以上から選択された材料を使用し、前記第3非磁性材料層に、SiO2、Ta25、Ti、W、Cr、TaおよびTi、W、Cr、Taの酸化物または窒化物、のうち1種または2種以上から選択された材料で形成する請求項6ないし8のいずれかに記載の垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
  10. 前記(a)工程より後で、前記(d)工程より前の段階で、前記主磁極の両側方部から幅方向に所定距離離れた位置に、非磁性のシールド持上層を設け、前記(d)工程で、前記シールド層を主磁極の上方部から両側方部、さらには、前記シールド持上層上にかけて形成する請求項3記載の垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
  11. 前記(b)工程及び(c)工程を以下の工程で行う請求項10記載の垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
    (j)前記主磁極の上方部から両側方部にかけて第1非磁性材料層を形成する工程と、
    (k)前記第1非磁性材料層上に第4非磁性材料層を形成する工程と、
    (l)前記主磁極よりも両側方部に所定距離離れた位置にある前記第4非磁性材料層を除去し、前記第4非磁性材料層上から前記第4非磁性材料層を除去した位置にかけて第5非磁性材料層を形成する工程と、
    (m)前記主磁極の上面が露出するまで前記第5非磁性材料層及び第4非磁性材料層を削る工程と、
    (n)残された前記第4非磁性材料層を除去するとともに、前記主磁極の両側方部から幅方向に所定距離離れた位置にある前記第5非磁性材料層を残し、この第5非磁性材料層をシールド持上層とする工程。
  12. 前記第4非磁性材料層にリアクティブ・イオン・エッチング可能な材質を使用する請求項11記載の垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
  13. 前記第1非磁性材料層及び第5非磁性材料層に、Al23、AlSiO、AlSiONのうち1種または2種以上から選択された材料を使用し、前記第4非磁性材料層に、SiO2、Ta25、Ti、W、Cr、TaおよびTi、W、Cr、Taの酸化物または窒化物、のうち1種または2種以上から選択された材料で形成する請求項11または12に記載の垂直記録磁気ヘッドの製造方法。
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