JP2002197609A - 垂直磁気記録ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

垂直磁気記録ヘッドおよびその製造方法

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JP2002197609A JP2000394723A JP2000394723A JP2002197609A JP 2002197609 A JP2002197609 A JP 2002197609A JP 2000394723 A JP2000394723 A JP 2000394723A JP 2000394723 A JP2000394723 A JP 2000394723A JP 2002197609 A JP2002197609 A JP 2002197609A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の垂直磁気記録方式の垂直磁気記録ヘッ
ドでは、主磁極層の高さ寸法とトラック幅方向の幅寸法
を独立して制御できず、メッキ下地層を除去する際など
のミリングの影響で、前記主磁極層の高さ寸法が所定値
より小さくなる問題があった。 【解決手段】 主磁極層24の上に非磁性層40を重ね
て形成する。これにより前記主磁極層24の高さ寸法を
一定値に保ちながら、製造工程の際に前記主磁極層24
の両側端面24dに付着したメッキ下地層71の付着膜
を適切に除去でき、また前記主磁極層24のトラック幅
Twを小さくすることができ、トラック幅方向の幅寸法
の制御と高さ寸法の制御とを独立して行うことが可能で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハード膜を有する
ディスクなどの記録媒体に対して垂直磁界を与えて記録
を行う垂直磁気記録ヘッドに係り、主磁極層の高さ寸法
及びトラック幅方向の寸法を適切に所定値内で形成する
ことが可能な垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ディスクなどの記録媒体に磁気データを
高密度で記録する装置として垂直磁気記録方式がある。
図28は前記垂直磁気記録方式の装置に使用される垂直
磁気記録ヘッドの一般的な構造を示す断面図である。
【0003】図28に示すように、垂直磁気記録方式の
垂直磁気記録ヘッドHは、記録媒体上を浮上して移動し
または摺動するスライダ1の側端面に設けられるもので
あり、例えばスライダ1の側端面1aにおいて、前記垂
直磁気記録ヘッドHは、非磁性膜2と、非磁性の被覆膜
3との間に配置される。
【0004】前記垂直磁気記録ヘッドHは、強磁性材料
で形成された補助磁極層4と、前記補助磁極層4の上に
間隔を開けて形成された同じく強磁性材料で形成された
主磁極層5とを有しており、前記補助磁極層4の端面4
aと前記主磁極層5の端面5aとが、記録媒体Mとの対
向面Haに現れている。前記対向面Haよりも奥側にお
いて、前記補助磁極層4と前記主磁極層5は、磁気接続
部6において磁気的に接続されている。
【0005】前記補助磁極層4と前記主磁極層5との間
にはAl23、SiO2などの無機材料による非磁性絶
縁層7が位置しており、前記対向面Haでは、この非磁
性絶縁層7の端面7aが、前記補助磁極層4の端面4a
と前記主磁極層5の端面5aとの間に現れている。
【0006】そして、前記非磁性絶縁層7内には、Cu
などの導電性材料で形成されたコイル層8が埋設されて
いる。
【0007】図28に示すように、主磁極層5の端面5
aの厚みhwは、補助磁極層4の端面4aの厚みhrよ
りも小さくなっている。また前記主磁極層5のトラック
幅方向(図示X方向)の端面5aの幅寸法はトラック幅
Twであり、この幅寸法は、前記補助磁極層4のトラッ
ク幅方向の端面4aの幅寸法よりも十分に小さくなって
いる。
【0008】前記垂直磁気記録ヘッドHにより磁気記録
が行われる記録媒体Mは、垂直磁気記録ヘッドHに対し
てZ方向へ移動するものであり、その表面にハード膜M
aが内方にソフト膜Mbが設けられている。
【0009】前記コイル層8に通電されることにより補
助磁極層4と主磁極層5とに記録磁界が誘導されると、
補助磁極層4の端面4aと、主磁極層5の端面5aとの
間での漏れ記録磁界が、記録媒体Mのハード膜Maを垂
直に通過し、ソフト膜Mbを通る。ここで、前記のよう
に主磁極層5の端面5aの面積が、補助磁極層4の端面
4aでの面積よりも十分に小さくなっているため、主磁
極層5の端面5aの対向部分で磁束φが集中し、端面5
aが対向する部分での前記ハード膜Maに対し、前記磁
束φにより磁気データが記録される。
【0010】図29は、図28に示す垂直磁気記録ヘッ
ドの製造方法を示す一工程図である。
【0011】前記主磁極層5は、図示しないレジスト層
によって図のようにメッキ形成された後、前記非磁性絶
縁層7の上面に形成されたメッキ下地層9のうち、前記
主磁極層5の下以外に形成されたメッキ下地層9a,9
aをミリングにて除去する。このように不必要な前記メ
ッキ下地層9aを除去することで、膜内では、例えば前
記コイル層8に電流を導くためのリード層と前記メッキ
下地層9aとが接触するのを防止でき、電気特性を良好
に保つことができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図29に
示すように、不必要なメッキ下地層9aをミリングにて
除去している最中、前記主磁極層5の上面も前記ミリン
グの影響を受けて削られ、前記主磁極層5の高さ寸法が
L1からL2に減少してしまう。前記主磁極層5の高さ
寸法が小さくなり、前端面5aの面積が小さくなるとオ
ーバーライト特性等の低下を招き好ましくない。
【0013】しかも前記メッキ下地層9aを除去する
と、前記メッキ下地層9aの構成材料が前記主磁極層5
の両側端面5b,5bに付着し(矢印B)、トラック幅
Twが大きくなるため、前記両側端面5bに付着した付
着膜9bを除去しなければならない。
【0014】ところが、前記付着膜9bを図29に示す
斜め方向Aからのミリングで除去すると、それと共に前
記主磁極層5の上面も削られ、さらに前記前端面5aの
高さ寸法は減少してしまう。
【0015】また今後の高記録密度化に伴い狭トラック
化を図ることが必要であるが、前記主磁極層5の前端面
5aの両側端面5bを斜め方向からのミリングで削りト
ラック幅Twを小さくしても同時に前記前端面5aの上
面も削られて高さ寸法が小さくなるため、前記前端面5
aの面積を所定値内に収めることが非常に難しく、オー
バーライト特性等の記録特性の低下を招く。
【0016】このように図28、29に示す従来の垂直
磁気記録ヘッドの構造では、前記主磁極層5の高さ寸法
を一定に保ったまま、前記主磁極層5の両側端面5bに
付着した付着膜9bを除去できず、また前記主磁極層5
の狭トラック化を図ることができず、すなわちトラック
幅方向の幅寸法の制御と、高さ寸法の制御とを独立して
行うことが不可能であった。
【0017】そこで本発明は上記従来の課題を解決する
ものであり、主磁極層上に非磁性層を重ねて形成するこ
とで、前記主磁極層5の高さ寸法を一定に保ったまま、
前記主磁極層の両側端面に付着した付着膜を除去でき、
さらに前記主磁極層の狭トラック化を図ることが可能な
垂直磁気記録ヘッド及びその製造方法を提供することを
目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、記録媒体との
対向面に、補助磁極層と主磁極層とが間隔を開けて位置
し、前記対向面よりもハイト方向後方に前記補助磁極層
と前記主磁極層とに記録磁界を与えるコイル層が設けら
れ、前記主磁極層に集中する垂直磁界によって、前記記
録媒体に磁気データを記録する垂直磁気記録ヘッドにお
いて、前記主磁極層の上には、非磁性層が形成されてお
り、前記対向面よりもハイト方向後方では前記補助磁極
層から立ち上がる接続層が設けられ前記接続層の周囲に
前記コイル層が巻回形成されており、前記主磁極層と前
記接続層間が磁気的に接続されていることを特徴とする
ものである。
【0019】本発明では、上記のように主磁極層の上に
非磁性層が重ねて形成されている。前記非磁性層は、ミ
リングの際に前記主磁極層を保護すべきカバー層の役割
を有し、前記主磁極層の高さ寸法を一定値に保ちなが
ら、製造工程の際に前記主磁極層の両側端面に付着した
メッキ下地層の付着膜を適切に除去でき、また前記主磁
極層のトラック幅Twを小さくすることができ、トラッ
ク幅方向の幅寸法の制御と高さ寸法の制御とを独立して
行うことが可能になっている。
【0020】従って本発明では、前記主磁極層の前端面
を所定のトラック幅Tw及び高さ寸法で形成でき、よっ
て前記前端面の面積を所定値内に収めやすく、オーバー
ライト特性等の諸特性を向上させることが可能である。
【0021】また本発明では、前記非磁性層は非磁性金
属材料で形成されていることが好ましく、さらに前記主
磁極層と前記非磁性層とは、メッキで形成されているこ
とが好ましい。これにより前記主磁極層と非磁性層とを
連続メッキ形成でき、製造工程の簡略化を図ることがで
きる。
【0022】また本発明では、前記主磁極層と接続層間
はヨーク層によって磁気的に接続されていることが好ま
しい。
【0023】また本発明では、前記対向面に現れている
前記主磁極層の前端面は、下面から上面に向けてトラッ
ク幅方向の幅寸法が広がる形状で形成されていることが
好ましく、このとき前記前端面の両側端面は、傾斜面あ
るいは湾曲面で形成されていることが好ましい。
【0024】また本発明では、前記主磁極層は磁性材料
からなるメッキ下地層上に形成され、前記メッキ下地層
のトラック幅方向における両側端面の少なくとも一部
は、前記主磁極層の下面のトラック幅方向の端部よりも
トラック幅方向へはみ出して形成されており、そのはみ
出し量は、記録媒体への記録時にスキュー角が生じたと
きに、前記記録媒体に記録される記録トラック幅Tw1
からはみ出さない長さであることが好ましい。これによ
りフリンジングの発生を防止でき、オフトラック性能の
向上を図ることができる。ただし前記主磁極層の前端面
の形状は、下面から上面に向けてトラック幅方向の幅寸
法が広がる形状に限定される。
【0025】また本発明では、前記主磁極層は磁性材料
からなるメッキ下地層上に形成され、前記メッキ下地層
のトラック幅方向における両側端面は、前記主磁極層の
トラック幅方向における両側端面と連続面とされ、前記
メッキ下地層のトラック幅方向への幅寸法は、前記主磁
極層の下面のトラック幅方向への幅寸法以下で形成され
ることが好ましい。これにより適切にフリンジングの発
生を抑制できる。なおかかる場合、前記主磁極層の前端
面の形状は、下面から上面に向けてトラック幅方向の幅
寸法が広がる形状で形成されていなくても、記録時にス
キュー角が発生しなければ、例えば前記前端面が正方形
や長方形等で形成されていても、記録時にフリンジング
が発生せず、オフトラック性能を向上させることができ
る。
【0026】また本発明では、前記主磁極層は非磁性金
属材料からなるメッキ下地層上に形成されることが好ま
しい。かかる場合、前記非磁性金属材料からなるメッキ
下地層のトラック幅方向の幅寸法が、前記主磁極層の下
面のトラック幅方向の幅寸法よりも大きくてもよい。前
記メッキ下地層が非磁性金属材料で形成されている場合
には、前記メッキ下地層が記録トラック幅Tw1からは
み出す程度に長く形成されてもフリンジングの発生はな
く、オフトラック性能の向上を図ることが可能である。
【0027】また本発明では前記主磁極層の飽和磁束密
度が、前記ヨーク層の飽和磁束密度よりも高いことが好
ましい。本発明では、前記主磁極層とヨーク層とを別工
程で形成することが可能であるため、前記主磁極層とヨ
ーク層とを異なる磁性材料で形成でき、前記主磁極層に
高い飽和磁束密度を有する磁性材料を選択することが可
能である。
【0028】また本発明では、前記補助磁極層上には絶
縁層が形成され、この絶縁層内に前記コイル層が埋設さ
れ、前記接続層の上面は前記絶縁層の上面と同一平面で
形成され、前記絶縁層上面及び接続層上面に前記ヨーク
層が形成され、前記ヨーク層の前端面は、前記対向面よ
りもハイト方向後方に位置しており、前記主磁極層及び
非磁性層は、前記ヨーク層の前記前端面と前記対向面間
に位置する前記絶縁層上面から前記ヨーク層上面にかけ
て形成されていることが好ましい。
【0029】このとき前記ヨーク層の前端面は下面から
上面にかけてハイト方向に傾く傾斜面あるいは湾曲面で
形成されていることが好ましい。この実施形態は図1に
示されている。
【0030】あるいは本発明では、前記補助磁極層上に
は絶縁層が形成され、この絶縁層内に前記コイル層が埋
設され、前記接続層の上面は前記絶縁層の上面と同一平
面で形成され、前記絶縁層上面及び接続層上面に前記ヨ
ーク層が形成され、前記ヨーク層の前端面は、前記対向
面よりもハイト方向後方に位置しており、前記ヨーク層
の前記前端面と前記対向面間には第2の絶縁層が形成さ
れ、前記ヨーク層の上面と前記第2の絶縁層の上面とが
同一平面で形成され、前記主磁極層及び非磁性層は、前
記第2の絶縁層の上面から前記ヨーク層の上面にかけて
形成されていることが好ましい。このとき、前記ヨーク
層の前端面は上面から下面にかけてハイト方向に傾く傾
斜面あるいは湾曲面で形成されていることが好ましい。
この実施形態は図2に示されている。
【0031】また本発明では、前記ヨーク層と主磁極層
とが重なる位置での前記ヨーク層の前記対向面と平行な
方向からの断面積は、前記主磁極層の前記対向面と平行
な方向からの断面積よりも大きいことが好ましい。これ
により前記ヨーク層から主磁極層への磁束の流れを良好
にでき、磁束の通過効率を向上させることが可能であ
る。
【0032】また本発明における垂直磁気記録ヘッドの
製造方法は、以下の工程を有することを特徴とするもの
である。 (a)磁性材料で補助磁極層を形成する工程と、(b)
前記補助磁極層上であって、記録媒体との対向面よりも
ハイト方向後方に接続層を形成し、次に前記対向面と接
続層間に、前記補助磁極層上に絶縁下地層を介してコイ
ル層を形成した後、前記コイル層上を絶縁層で埋める工
程と、(c)前記絶縁層の表面を削り、前記絶縁層上面
と前記接続層上面を同一面とする工程と、(d)前記絶
縁層上に前端面が前記対向面よりもハイト方向後方に位
置し且つ前記接続層上にまで延びるヨーク層を形成する
工程と、(e)前記絶縁層上及びヨーク層上にメッキ下
地層を形成し、さらに前記メッキ下地層上にレジスト層
を形成し、前記レジスト層に前記対向面での絶縁層上か
ら前記ヨーク層上にまで延びる抜きパターンを形成する
工程と、(f)前記抜きパターン内に主磁極層と非磁性
金属材料から成る非磁性層を連続メッキした後、前記レ
ジスト層を除去する工程と、(g)前記主磁極層と非磁
性層のトラック幅方向における両側側面をミリングで削
る工程。
【0033】本発明では、前記(f)工程で、レジスト
層に形成された抜きパターン内に主磁極層と非磁性層を
連続メッキしている。このため次の(g)工程で、前記
主磁極層の両側端面をミリングで削る時、前記主磁極層
の上面は前記非磁性層に守られているので、前記主磁極
層の高さ寸法を一定値に保ったまま前記メッキ下地層の
除去が可能である。前記主磁極層の両側端面を削ること
で、前記主磁極層のトラック幅を狭くして狭トラック化
に対応可能な垂直磁気記録ヘッドを製造できる。
【0034】また前記(g)工程において、前記主磁極
層下の前記メッキ下地層を残し、それ以外のメッキ下地
層をミリングで削ることが好ましい。このときも、前記
非磁性層の上面はミリングで削られるが、前記主磁極層
の上面は前記非磁性層に守られているので、前記主磁極
層の高さ寸法を一定値に保ったまま前記メッキ下地層の
除去を行うことが可能である。
【0035】また前記メッキ下地層を除去したとき、前
記主磁極層の両側端面に付着した付着膜を前記主磁極層
の高さ寸法を一定値に保ったまま除去することが可能で
ある。
【0036】以上のように本発明における製造方法によ
れば、前記主磁極層の高さ寸法を所定値に保ったまま、
狭トラック化を図ることができ、また前記主磁極層の両
側端面に付着した付着膜を除去できるため、本発明では
トラック幅方向の幅寸法の制御と高さ寸法の制御とを独
立して行うことが可能である。
【0037】また本発明では、前記(d)工程を除き、
前記(e)工程で、メッキ下地層を絶縁層上に形成し、
さらに前記メッキ下地層上にレジスト層を形成し、前記
レジスト層に前記対向面での絶縁層から前記接続層上に
まで延びる抜きパターンを形成してもよい。
【0038】また本発明では、前記(e)工程に代え
て、以下の工程を有するものであってもよい。 (h)前記ヨーク層の周囲を第2の絶縁層で埋め、前記
第2の絶縁層の表面を削り、前記第2の絶縁層の上面と
前記ヨーク層の上面とを同一面にする工程と、(i)前
記第2の絶縁層及びヨーク層上にメッキ下地層を形成
し、さらに前記メッキ下地層上にレジスト層を形成し、
前記レジスト層に前記対向面での前記第2の絶縁層上か
ら前記ヨーク層上にまで延びる抜きパターンを形成する
工程。
【0039】また本発明では、前記(e)工程あるいは
(i)工程において、少なくとも前記対向面でのトラッ
ク幅方向の内幅寸法が、下面から上面にかけて広がる抜
きパターンを前記レジスト層に形成することが好まし
い。
【0040】これによって、前記主磁極層の前端面を下
面から上面に向けて徐々にトラック幅方向の幅寸法が広
がる形状で形成できる。
【0041】また本発明では、前記メッキ下地層を非磁
性金属材料で形成することが好ましい。非磁性金属材料
の場合は前記メッキ下地層に磁性材料を使用する場合に
比べてエッチング制御を容易にすることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1実施形態の垂
直磁気記録ヘッドを備えた磁気ヘッドの構造を示す縦断
面図である。
【0043】図1に示す垂直磁気記録ヘッドHは記録媒
体Mに垂直磁界を与え、記録媒体Mのハード膜Maを垂
直方向に磁化させるものである。
【0044】前記記録媒体Mはディスク状であり、その
表面に残留磁化の高いハード膜Maが、内方に磁気透過
率の高いソフト膜Mbを有しており、ディスクの中心が
回転軸中心となって回転させられる。
【0045】前記垂直磁気記録ヘッドHのスライダ11
はAl23・TiCなどのセラミック材料で形成されて
おり、スライダ11の対向面11aが前記記録媒体Mに
対向し、記録媒体Mが回転すると、表面の空気流により
スライダ11が記録媒体Mの表面から浮上し、またはス
ライダ11が記録媒体Mに摺動する。図1においてスラ
イダ11に対する記録媒体Mの移動方向は図示Z方向で
ある。垂直磁気記録ヘッドHはスライダ11のトレーリ
ング側端面に設けられる。
【0046】前記スライダ11の側端面11bには、A
23またはSiO2などの無機材料による非磁性絶縁
層54が形成されて、この非磁性絶縁層の上に読取り部
Rが形成されている。
【0047】前記読取り部HRは、下から下部シールド
層52、ギャップ層55、磁気抵抗効果素子53、およ
び上部シールド層51から成る。前記磁気抵抗効果素子
53は、異方性磁気抵抗効果(AMR)素子、巨大磁気
抵抗効果(GMR)素子、トンネル型磁気抵抗効果(T
MR)素子などである。
【0048】前記上部シールド層51の上には、Al2
3またはSiO2などの無機材料による非磁性絶縁層1
2が形成されて、前記非磁性絶縁層12の上に本発明の
記録用の垂直磁気記録ヘッドHが設けられている。そし
て垂直磁気記録ヘッドHは無機非磁性絶縁材料などで形
成された保護層13により被覆されている。そして前記
垂直磁気記録ヘッドHの記録媒体との対向面H1aは、
前記スライダ11の対向面11aとほぼ同一面である。
【0049】前記垂直磁気記録ヘッドHでは、パーマロ
イ(Ni−Fe)などの強磁性材料がメッキされて補助
磁極層21が形成されている。なお前記上部シールド層
52が前記補助磁極層21として兼用されていてもよ
い。前記非磁性絶縁層12は、前記補助磁極層21の下
(補助磁極層21とスライダ11の側端面11bとの
間)および前記補助磁極層21の周囲に形成されてい
る。そして図1に示すように、補助磁極層21の表面
(上面)21aと前記非磁性絶縁層12の表面(上面)
12aとは同一の平面上に位置している。
【0050】図1に示すように、前記対向面H1aより
もハイト方向後方(図示Y方向)では、前記補助磁極層
21の表面21a上にNi−Feなどの接続層25が形
成されている。
【0051】前記接続層25の周囲において、前記補助
磁極層21の表面21aおよび前記非磁性絶縁層12の
表面12a上に、Al23などの絶縁下地層26が形成
されて、この絶縁下地層26の上にCuなどの導電性材
料によりコイル層27が形成されている。このコイル層
27はフレームメッキ法などで形成されたものであり、
前記接続層25の周囲に所定の巻き数となるように螺旋
状にパターン形成されている。コイル層27の巻き中心
側の接続端27a上には同じくCuなどの導電性材料で
形成された底上げ層31が形成されている。
【0052】前記コイル層27および底上げ層31は、
レジスト材料などの有機材料の絶縁層32で被覆されて
おり、さらに絶縁層33で覆われている。
【0053】前記絶縁層33は無機絶縁材料で形成され
ることが好ましく、前記無機絶縁材料としては、Al
O、Al23、SiO2、Ta25、TiO、AlN、
AlSiN、TiN、SiN、Si34、NiO、W
O、WO3、BN、CrN、SiONのうち少なくとも
1種以上を選択できる。
【0054】そして前記接続層25の表面(上面)25
a、底上げ層31の表面(上面)31a、および絶縁層
33の表面(上面)33aは、同一面となるように加工
されている。このような平坦化加工は後述の製造方法で
説明するように、CMP技術などを用いて行なわれる。
【0055】この第1実施形態では、前記絶縁層33の
上に、ヨーク層35が形成されている。図1に示すよう
に前記ヨーク層35の前端面35aは、前記対向面H1
aよりもハイト方向(図示Y方向)後方に形成されてい
る。また前記ヨーク層35の基端部35cは、前記接続
層25の上面に形成され、前記基端部35cと接続層2
5とが磁気的に接続された状態になっている。前記ヨー
ク層35の下の絶縁層33は平坦化面で形成されている
ので、前記ヨーク層35をパターン精度良く形成するこ
とができる。
【0056】またこの実施形態では前記前端面35a
は、下面から上面にかけて(図示Z方向)、ハイト方向
(図示Y方向)に傾く傾斜面あるいは湾曲面となってい
る。これによって後述する主磁極層24を対向面側H1
aの絶縁層33上から前記ヨーク層35上にかけてメッ
キ形成しやすく、また前記ヨーク層35から主磁極層2
4に磁束の流れを緩やかにでき、磁束の通過効率を良好
にできる。
【0057】また図1に示すように、前記底上げ層31
の表面31aにはリード層36が形成され、リード層3
6から前記底上げ層31およびコイル層27に記録電流
の供給が可能となっている。なお、前記リード層36
は、前記ヨーク層35と同じ材料で形成でき、前記ヨー
ク層35とリード層36を、同時にメッキで形成するこ
とが可能である。
【0058】また図1に示すように、前記ヨーク層35
よりも前記対向面H1a側に位置する絶縁層33上から
前記ヨーク層35上にかけてNiFe等の磁性材料で形
成された主磁極層24が形成されている。さらに非磁性
層40が、前記主磁極層24上に重ねられて形成されて
いる。そして前記主磁極層24及び非磁性層40の前端
面24a,40aは共に前記対向面H1aから現れてい
る。
【0059】なお図1に示す実施形態では、前記主磁極
層24及び非磁性層40は、前記対向面H1aからハイ
ト方向にかけてL3の長さ寸法で形成されているが、前
記主磁極層24とヨーク層35とが一部で重なり、磁気
的に接続されていれば、前記長さ寸法L3は限定されな
い。したがって、前記主磁極層24及び非磁性層40
は、ハイト方向にさらに長く形成され、例えば前記ヨー
ク層35の後端面35bと同一位置まで延ばされていて
も良い。
【0060】なお図1に示すように前記非磁性層40上
及びヨーク層35上が前記保護層13によって覆われて
いる。
【0061】図2は本発明における別の実施形態を示す
垂直磁気記録ヘッドを装備した磁気ヘッドの縦断面図で
ある。
【0062】図1との違いは、特にヨーク層35の構造
にある。図2では、前記絶縁層33の上面33aに前記
ヨーク層35が形成され、前記ヨーク層35の基端部3
5cは、前記接続層25の上面25aに形成され、前記
基端部35cと前記接続層25とが磁気的に接続された
状態になっている。
【0063】また図2に示すように前記ヨーク層35の
前端面35aは、前記対向面H1aよりもハイト方向
(図示Y方向)後方に位置し、前記前端面35aは前記
対向面H1aから現れない。
【0064】また前記前端面35aは、上面から下面に
かけて(図示Z方向とは逆方向)ハイト方向に傾く傾斜
面あるいは湾曲面となっている。前記前端面35aと上
面間の外角θは、90°以上であることが好ましい。こ
れによって後述の主磁極層24から前記ヨーク層35に
向けて漏れる磁界を少なくでき前記主磁極層24により
磁界を集中させることができる。
【0065】また図2に示すように、前記前端面35a
と前記対向面H1a間には第2の絶縁層57が埋められ
ている。なお前記第2の絶縁層57は、前記ヨーク層3
5のトラック幅方向(図示X方向)の両側、および後端
側にも形成されている。
【0066】従って図2では、前記ヨーク層35の前端
面35aよりも前方に位置する前記第2の絶縁層57が
前記対向面H1aから現れる。
【0067】本発明では、前記第2の絶縁層57の上面
と前記ヨーク層35の上面はCMP技術などを用いて平
坦化加工が成されている。
【0068】また前記第2の絶縁層57は無機絶縁材料
で形成されることが好ましく、前記無機絶縁材料として
は、AlO、Al23、SiO2、Ta25、TiO、
AlN、AlSiN、TiN、SiN、Si34、Ni
O、WO、WO3、BN、CrN、SiONのうち少な
くとも1種以上を選択できる。
【0069】そして本発明では前記平坦化された前記第
2の絶縁層57上からヨーク層35上にかけて主磁極層
24が形成されている。このように前記主磁極層24を
平坦化面上に形成できることから、前記主磁極層24を
パターン精度良く形成することが可能である。なお前記
主磁極層24の前端面24aは前記対向面H1aに現れ
ている。また図2に示す実施形態では前記主磁極層24
は、前記ヨーク層35の後端面35b上にまで延ばされ
て形成されているが、これより短く形成されていてもか
まわない。前記ヨーク層35と主磁極層24が一部で重
ねられて、磁気的に接続されていれば良い。
【0070】また図2に示すように、前記主磁極層24
上には非磁性層40が重ねて形成されている。この非磁
性層40も前記主磁極層24と同様に前記ヨーク層35
の後端面35bにまで延ばされて形成されている。
【0071】図3は本発明における第3実施形態の垂直
磁気記録ヘッドを装備した磁気ヘッドの縦断面図であ
る。
【0072】図3では、図1及び図2と異なり、平坦化
された絶縁層33上に主磁極層24が形成され、この上
に非磁性層40が重ねられて形成されている。図1及び
図2に示したヨーク層35は、この実施形態では、前記
主磁極層24と一体化し、前記主磁極層24の後方領域
がヨーク層35として機能している。そして前記ヨーク
層35と接続層25とが磁気的に接続されている。
【0073】次に本発明における主磁極層24及び非磁
性層40の前端面24a,40aの形状について説明す
る。図4及び図5は、本発明の図1ないし図3の垂直磁
気記録ヘッドの部分正面図である。
【0074】図4,5に示すように、前記絶縁層33あ
るいは第2の絶縁層57と主磁極層24との間にはメッ
キ下地層71が形成されている。前記主磁極層24は前
記メッキ下地層71上からメッキ成長して形成されたも
のであり、前記主磁極層24の高さ寸法H1はある所定
値に設定されている。
【0075】図4,5に示すように、前記主磁極層24
の前端面24aの両側端面24d,24dは、下面から
上面に向かう(図示Z方向)にしたがってトラック幅方
向(図示X方向)の幅寸法が徐々に広がる形状で形成さ
れている。図4のように前記両側端面24d,24dは
傾斜面、あるいは図5に示すような湾曲面で形成されて
いることが好ましい。
【0076】さらに図4,5に示すように、前記主磁極
層24上に形成された非磁性層40の前端面40aも下
面から上面に向かうにしたがってトラック幅方向の幅寸
法が徐々に広がる形状で形成されている。また図4,5
に示すように前記前端面40aの両側端面40d,40
dは、前記主磁極層24の両側端面24d,40dと連
続面とされ、よって図4では前記非磁性層40の前端面
40aの両側端面40dは傾斜面となっており、また図
5では前記前端面40aの両側端面40dは湾曲面とな
っている。
【0077】なお図4,5に示すように前記主磁極層2
4の上面24g(トレーリング側の端面)のトラック幅
方向の幅寸法でトラック幅Twが規制される。
【0078】ところで本発明では、非磁性層40が前記
主磁極層24の上に重ねられて形成されている点に特徴
がある。
【0079】ここで前記非磁性層40は前記主磁極層2
4の高さ寸法がミリングによって減少しないようにする
ためのカバー層としての役割を有する。
【0080】後述する製造方法で説明するように、本発
明では、前記主磁極層24をメッキ形成するため、その
下にメッキ下地層71を敷かなければならないが、前記
メッキ下地層71は、前記主磁極層24の下以外にも形
成されるため、前記主磁極層24の下以外に形成された
前記メッキ下地層71を後から除去する工程が必要にな
る。前記メッキ下地層71はミリングなどによって除去
される。
【0081】不必要なメッキ下地層71を除去するとき
のミリング時、本発明では、前記主磁極層24の上に非
磁性層40が形成されているため、前記メッキ下地層7
1と共にミリングによって削られるのは前記非磁性層4
0の上面であり、前記主磁極層24の高さ寸法H1が減
少することはなく、従って前記高さ寸法H1を一定値に
保ったまま、前記メッキ下地層71の除去を行うことが
できる。
【0082】また前記不必要なメッキ下地層71を除去
すると、そのとき前記主磁極層24のトラック幅方向
(図示X方向)における両側端面24d,24dには、
前記メッキ下地層71の構成材料が付着するが、この付
着膜を除去するために斜め方向からミリングしても、前
記付着膜とともに削られるのは非磁性層40の上面であ
り、前記主磁極層24の高さ寸法H1が減少することは
なく、前記高さ寸法H1を一定に保ったまま、前記付着
膜の除去を行うことができる。
【0083】また斜め方向からのミリングによって前記
主磁極層24の両側端面24dを削ると、前記主磁極層
24の上面24g(トレーリング側の端面)の幅寸法で
規制されるトラック幅Twが小さくなり、狭トラック化
に対応可能な垂直磁気記録ヘッドを製造することができ
るが、このミリングによって、前記両側端面24dとと
もに削られるのは前記非磁性層40の上面であり、前記
主磁極層24の高さ寸法H1が減少することはなく、前
記高さ寸法H1を一定に保ったまま、狭トラック化を図
ることができる。
【0084】このように本発明では、主磁極層24の高
さ寸法を一定値に保ったまま、前記主磁極層24の両側
端面24d,24dに付着したメッキ下地層71の付着
膜の除去、および狭トラック化を図ることが可能であ
る。
【0085】すなわち本発明では、前記主磁極層24の
高さ寸法と、トラック幅方向における幅寸法をそれぞれ
独立に制御できるものである。前記主磁極層24の高さ
寸法の制御は、前記主磁極層24をメッキ成長させたと
きの高さ寸法で規制でき、またトラック幅方向の幅寸法
は、上記のミリング工程で制御することができる。
【0086】このように本発明では、主磁極層24の高
さ寸法H1及びトラック幅Twを所定値に設定できるた
め、前記主磁極層24の前端面24aの面積を所定値内
に適切に収めることができ、狭トラック化とともにオー
バーライト特性等の諸特性を向上させることが可能であ
る。
【0087】また本発明では、前記非磁性層40は非磁
性金属材料で形成されていることが好ましい。前記非磁
性金属材料には、NiP、NiCu、NiMn、Ni
W、NiB、Pd、Rh、Ru、Au、Cuを選択でき
る。この中でもNiPを選択することが好ましい。
【0088】上記非磁性金属材料を選択する理由は、メ
ッキ形成される主磁極層24上に前記非磁性層40を連
続してメッキ形成でき、製造工程の簡略化を図ることが
できるからである。
【0089】また前記非磁性層40をメッキで形成する
と前記非磁性層40の膜厚を適切に調整しやすい。すな
わち上記で述べたように前記非磁性層40の上面はミリ
ング工程に曝され削られるため、ある程度の膜厚を確保
しておく必要があるが、メッキ形成であると前記非磁性
層40の膜厚を所定膜厚で形成しやすい。
【0090】また前記非磁性層40はNiPであると、
製造上の連続メッキ容易性に加えて、耐熱性に優れ主磁
極層24との密着性も良い。また主磁極層24との硬さ
も同等とすることができるので、後述するイオンミリン
グ等による非磁性層40と主磁極層24の加工量も同等
とすることができ加工性を向上させることができる。
【0091】ただし本発明では前記非磁性層40とし
て、Al23などの一般的な非磁性材料を選択しても良
い。かかる場合、前記非磁性層40をスパッタで成膜す
ることになる。
【0092】また本発明では、図1及び図2に示す垂直
磁気記録ヘッドにおいては、いずれも主磁極層24とヨ
ーク層35を別々に形成することができる。よって前記
主磁極層24とヨーク層35とを異なる磁性材料で形成
することが可能である。かかる場合、前記主磁極層24
の飽和磁束密度が、ヨーク層35の飽和磁束密度よりも
高くなるように磁性材料を選択することが好ましい。主
磁極層24をヨーク層35よりも飽和磁束密度の高い磁
性材料で形成しておくと、幅寸法Twと膜厚の小さい主
磁極層24からハード膜Maに対して密度の高い磁束φ
を垂直方向へ与えることが可能となり、オーバーライト
特性が向上するようになる。
【0093】なお前記主磁極層24及びヨーク層35に
は、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの
磁性材料が選択されるが、主磁極層24及びヨーク層3
5に同じ磁性材料を選択する場合には、組成比を変える
ことで飽和磁束密度に差を出すことが可能である。
【0094】また本発明では、図4及び図5で示したよ
うに前記主磁極層24の前端面24aは、トラック幅方
向の幅寸法が下面から上面にかけて徐々に広がる形状で
形成されている。例えば前記前端面24aの両側端面2
4d,24dは傾斜面あるいは湾曲面となっており、前
記前端面24aの形状は略逆台形状である。このように
前記主磁極層24の前端面24aの両側端面24d,2
4dが傾斜面あるいは湾曲面とされ、前記前端面24a
の形状が略逆台形状であると、実際に記録媒体に記録を
行うとき、図11の破線で示すように記録媒体の移動接
線方向(図示Z方向)に対してスキュー角を生じたとし
ても、(iii)で示す前記端面24dが記録トラック
幅Tw1から側方へ斜めに大きくはみ出すことがない。
よって前記両側端面24dによるフリンジングを防止で
きるようになり、オフトラック性能の向上を図ることが
できる。
【0095】一方、図30は図28に示す従来の主磁極
層5の正面図であるが、図30のように前記主磁極層5
の端面5aが正方形または長方形であると、主磁極層5
の端面5aが、記録媒体の移動接線方向(図示Z方向)
に対してスキュー角を有すると、破線で示すように主磁
極層の側辺5bがトラック幅Tw1内に斜めの漏れ磁界
を与えてフリンジングFが発生し、オフトラック性能の
低下を招いてしまう。
【0096】よって本発明のように前記主磁極層24の
前端面24aは略逆台形状であることが良い。
【0097】次に図4及び図5に示すメッキ下地層71
の材質及び形状について以下に説明する。
【0098】前記メッキ下地層71をNiFeなどの磁
性材料で形成するとき、図5に示すように、前記メッキ
下地層71の両側端面71bが前記主磁極層24の両側
端面24dと連続面とされ、前記メッキ下地層71のト
ラック幅方向への幅寸法が前記主磁極層24の下面24
iのトラック幅方向への幅寸法以下で形成されているこ
とが好ましい。
【0099】かかる場合、前記主磁極層24の前端面2
4aが下面から上面にかけてトラック幅方向への幅寸法
が広がる形状で形成されていれば、スキュー角を生じた
としてもより適切にフリンジングの発生を防止できる。
またスキュー角が生じない場合には、前記主磁極層24
の前端面24aが図30に示す正方形あるいは長方形で
形成されていても、フリンジングの発生を防止すること
ができる。
【0100】一方図4のように、前記メッキ下地層71
のトラック幅方向(図示X方向)における両側端面71
bが、前記主磁極層24のトラック幅方向における両側
端面24dと連続面で形成されても、ミリング精度によ
り、前記メッキ下地層71の前記両側端面71bの少な
くとも一部が前記主磁極層24の下面24iのトラック
幅方向の端部24jから、トラック幅方向へはみ出して
形成されることがある。
【0101】あるいは図4の点線で示すように、前記メ
ッキ下地層71の両側端面71b全体が、前記主磁極層
24の下面24iの端部24jからトラック幅方向へは
み出して形成されることがある。
【0102】上記の場合、本発明では前記主磁極層24
の前端面24aが下面から上面にかけてトラック幅方向
の幅寸法が広がるように形成されていても、記録時にス
キュー角が生じ、前記メッキ下地層71が記録トラック
幅Tw1(図11を参照のこと)よりもはみ出している
ときは、そのはみ出した部分がフリンジングとなる不具
合が発生する。
【0103】図26は、メッキ下地層71が磁性材料を
用いて形成され主磁極層24以外の領域にもメッキ下地
層71が残存した垂直磁気記録ヘッドの磁気記録特性を
マイクロトラックプロファイル法によって測定した結果
を示している。
【0104】マイクロトラックプロファイル法とは、記
録媒体上に微小トラックである信号を記録しておき、磁
気抵抗効果素子などの再生素子を記録トラック上でトラ
ック幅方向に走査させて再生出力を読み取ることによ
り、記録トラック上のトラック幅方向の記録信号強度分
布を測定するものである。
【0105】図26に示されるように、磁性材料を用い
て形成されたメッキ下地層71が主磁極層24以外の領
域に残存しているとき、スキュー角によって、記録トラ
ック上には主信号Smのピーク以外にサイド信号Ssの
ピークが現れる。このサイド信号Ssは、記録トラック
幅Tw1よりもはみ出したメッキ下地層71によって書
き込まれた、フリンジングである。
【0106】このように、メッキ下地層71が磁性材料
で形成され、図4のように前記メッキ下地層71の両側
端面71bが主磁極層24の下面24iの端部24jか
らトラック幅方向にはみ出していると、フリンジングは
発生しやすくなるが、ただしそのはみ出し量が、記録時
にスキュー角が生じても、記録トラック幅Tw1からは
み出さなければ、フリンジングの発生を防止することが
できる。
【0107】従って、前記メッキ下地層71を磁性材料
で形成するときは、できる限り前記メッキ下地層71の
はみ出し量を少なくし、前記はみ出し量が記録時にスキ
ュー角が生じたとき、記録トラック幅Tw1内に収まる
ように、ミリング精度を適切に制御する必要がある。
【0108】一方、前記メッキ下地層71がCuなどの
非磁性金属材料で形成される場合、上記のような前記メ
ッキ下地層71のはみ出し量を考慮する必要性はない。
すなわちメッキ下地層71を非磁性金属材料で形成する
場合、スキュー角が生じ、記録トラック幅Tw1から前
記メッキ下地層71がはみ出したとしても、前記メッキ
下地層71の部分で記録は行なわれないので、前記メッ
キ下地層71のはみ出しによるフリンジングが発生する
ことはなく、オフトラック性能の向上を図ることができ
る。
【0109】図27は、メッキ下地層71が非磁性材料
を用いて形成され主磁極層24以外の領域にもメッキ下
地層71が残存した垂直磁気記録ヘッドの磁気記録特性
をマイクロトラックプロファイル法によって測定した結
果を示している。
【0110】図27に示されるように、非磁性材料を用
いて形成されたメッキ下地層71が主磁極層24以外の
領域に残存し、前記メッキ下地層71が記録トラック幅
Tw1からはみ出していても、記録トラック上には主信
号Smのピークのみが現れ、サイド信号Ss、すなわち
フリンジグは検出されない。
【0111】従って前記メッキ下地層71に非磁性金属
材料を使用した方がミリング制御を容易にできて好まし
い。
【0112】次に前記主磁極層24及びヨーク層35を
真上から見た平面形状について以下に説明する。なお以
下に説明する平面図は図1及び図2に示す垂直磁気記録
ヘッドのいずれにも適用できるものである。
【0113】図6の平面図に示すように、前記ヨーク層
35は、対向面H1a側である前方領域35dでトラッ
ク幅方向の幅寸法Wyが細くなり、後方領域35eでト
ラック幅方向の幅寸法が徐々に大きくなる平面形状であ
る。そして、前記前方領域35d上に主磁極層24が重
ねられている。なお前記前方領域35dのトラック幅方
向(図示X方向)における幅寸法Wyは、トラック幅T
wよりも広い幅寸法で形成される。
【0114】図6に示すように前記主磁極層24は前端
面24aの上面(トレーリング側の端面)がトラック幅
Twで規制され、その幅寸法を保ってあるいはやや幅広
になってハイト方向後方に向けて短い長さ寸法で形成さ
れている。
【0115】なお本発明では、前記対向面H1aに露出
する前記主磁極層24の前端面24aが、前記補助磁極
層21の前端面21bの面積よりも大きいことが必要
で、例えば図6に示すように、補助磁極層21のトラッ
ク幅方向の幅寸法Wrは、前記トラック幅Twよりも十
分に大きい幅寸法で形成されることが好ましい。
【0116】図7では、前記ヨーク層35が前記前方領
域35dを有することなく、奥側に至るにしたがって幅
寸法Wyが徐々に広がる形状である。そして前記ヨーク
層35上に主磁極層24が重ねられている。
【0117】図7に示すように前記主磁極層24は前端
面24aの上面(トレーリング側の端面)がトラック幅
Twで規制され、その幅寸法を保ってあるいはやや幅広
になってハイト方向後方に向けて短い長さ寸法で形成さ
れている。
【0118】図8では、前記ヨーク層35の形状は図7
と同じであるが、前記主磁極層24の後方領域24eが
幅寸法が徐々に広がる形状であり、この後方領域24e
とヨーク層35とが重なり合っている。ただし、前記ヨ
ーク層35がさらに対向面側H1aに寄って形成され、
前記主磁極層24の幅細形状の前方領域24fの一部も
前記ヨーク層35と重なり合っていてもよい。
【0119】また前記ヨーク層35に図6に示すような
前方領域35dが形成されていても良い。
【0120】図9では、前記ヨーク層35の形状は、図
7及び図8と同じであるが、前記主磁極層24の後方領
域24eが幅寸法が徐々に広がる形状であり、さらにこ
の後方領域24eは、ハイト方向(図示Y方向)に長く
延びて形成されている。前記後方領域24eの後端は、
図2のように前記ヨーク層35の後端面35bと同一面
にまで延ばされていても良い。
【0121】また前記ヨーク層35に図6に示すような
前方領域35dが形成されていても良い。さらには前記
主磁極層24には、漸次的に幅寸法が広がる後方領域2
4eが形成されず、ハイト方向に向けてトラック幅Tw
を保って、あるいはハイト方向に向けて前記トラック幅
Twよりもやや幅広になった幅細の前方領域24fがハ
イト方向に長く延ばされていても良い。
【0122】上記した図6ないし図9に示す平面図で
は、いずれも前記ヨーク層35にはハイト方向に至るに
したがって幅寸法Wyが漸次的に広がる領域が形成され
ており、特に前記ヨーク層35と主磁極層24とが重な
る位置において、前記ヨーク層35のトラック幅方向の
幅寸法が、前記主磁極層24のトラック幅方向の幅寸法
よりも広くなっている。
【0123】また前記ヨーク層35の膜厚は前記主磁極
層24の膜厚と同程度か、あるいは図2に示すように前
記ヨーク層35の膜厚H6が前記主磁極層24の膜厚H
5よりも大きく形成されている。
【0124】従って前記ヨーク層35と主磁極層24と
が重なる位置において、前記ヨーク層35の前記対向面
H1aと平行な方向への断面積は、前記主磁極層24の
前記対向面H1aと平行な方向への断面積よりも大きく
なっている。これにより前記ヨーク層35から前記主磁
極層24に適切に記録磁界を導くことができ、磁束の通
過効率が良くなって、オーバーライト特性を向上でき
る。
【0125】また図1及び図2のように主磁極層24と
ヨーク層35とを別々に形成し、前記ヨーク層35の上
に主磁極層24を重ねる構造である場合、前記主磁極層
24の幅細で形成された前方領域24fを長く延ばして
形成する方が、前記前方領域24fの全体の幅寸法をほ
ぼトラック幅Twでパターン精度良く形成できて好まし
い。さらにかかる場合、前記ヨーク層35をできる限り
対向面H1a側に寄せて形成することで、前記主磁極層
24の磁気飽和を抑制でき、前記主磁極層24に磁束を
集中させることができる。
【0126】なお図6ないし図9は一例であり、主磁極
層24及びヨーク層35の平面形状がこれら平面形状に
限定されるものではない。本発明では、前記主磁極層2
4とヨーク層35とが重なる位置において、前記ヨーク
層35の前記対向面H1aと平行な方向への断面積が、
前記主磁極層24の前記対向面H1aと平行な方向への
断面積よりも大きくなっていれば、如何なる平面形状で
形成されていてもよい。
【0127】また図10は図3に示す垂直磁気記録ヘッ
ドの平面図であり、前端面24aがトラック幅で形成さ
れ、この幅寸法を保ってあるいはこの幅寸法よりもやや
幅広にされた幅細領域が主磁極層24であり、この主磁
極層24の基端からトラック幅方向(図示X方向)にお
ける幅寸法が漸次的に広がる領域がヨーク層35となっ
ている。
【0128】図1ないし図3に示す垂直磁気記録ヘッド
では、リード層36を介してコイル層27に記録電流が
与えられると、コイル層27を流れる電流の電流磁界に
よって補助磁極層21とヨーク層35に記録磁界が誘導
される。図1ないし図3に示すように、対向面H1aで
は、前記主磁極層24の前端面24aと補助磁極層21
の前端面21bからの漏れ記録磁界が、記録媒体Mのハ
ード膜Maを貫通しソフト膜Mbを通過する。前記主磁
極層24の前端面24aの面積が補助磁極層21の前端
面21bの面積よりも十分に小さいために、前記主磁極
層24の前端面24aに洩れ記録磁界の磁束φが集中
し、この集中している磁束φにより前記ハード膜Maが
垂直方向へ磁化されて、磁気データが記録される。
【0129】次に本発明の垂直磁気記録ヘッドの製造方
法について以下に説明する。図12から図25は本発明
における垂直磁気記録ヘッドの製造工程を示す工程図で
ある。なお図12から図14は図1ないし図3に示す垂
直磁気記録ヘッドの共通の製造工程を示している。
【0130】図12に示す工程では、非磁性絶縁層12
上に磁性材料製の補助磁極層21を形成した後、前記補
助磁極層21のハイト方向後方も前記非磁性絶縁層12
で埋め、さらに前記補助磁極層21および非磁性絶縁層
12の上面をCMP技術などを用いて平坦化加工する。
【0131】次に前記補助磁極層21のハイト方向後方
に、磁性材料製の接続層25をメッキ形成し、さらに前
記補助磁極層21上面から接続層25の上面にかけて無
機絶縁材料をスパッタして絶縁下地層26を形成する。
【0132】次に図13に示すように前記絶縁下地層2
6の上にフレームメッキ法によりコイル層27を形成
し、さらに底上げ層31を同じくメッキにより形成す
る。このときコイル層27は、前記接続層25の高さよ
りも十分に低い位置に形成する。そして前記コイル層2
7と底上げ層31を有機材料の絶縁層32で覆い、さら
に、無機絶縁材料をスパッタして、全ての層を覆う絶縁
層33を形成する。
【0133】次に、図13の状態に成膜された各層に対
して、図示上方からCMP技術などを用いて研磨加工を
行なう。この研磨加工は、前記絶縁層33、接続層25
および底上げ層31の全てを横断する水平面(L−L
面)の位置まで行なう。
【0134】前記研磨加工の結果、図14に示すよう
に、接続層25の表面25a、絶縁層33の表面33a
および底上げ層31の表面31aが全て同一面となるよ
うに加工される。
【0135】ここまでが各実施形態において共通する製
造工程である。次に図1に示す構造の垂直磁気記録ヘッ
ドの製造方法について説明する。
【0136】図15は平面図でありこの工程では、前記
絶縁層33の上にレジスト層73を形成する。さらに前
記レジスト層73にヨーク層35の平面形状となる抜き
パターン73aを露光現像により形成する。前記抜きパ
ターン73aは、ヨーク層35が形成される領域のヨー
クパターン73cと、その後方に位置するコモンパター
ン73dとで構成される。前記抜きパターン73aは、
その前端面73bが前記対向面H1aよりもハイト方向
(図示Y方向)後方に位置し、また前記抜きパターン7
3aのヨークパターン73cは前記接続層25にまで延
びて形成されている。
【0137】そして、前記抜きパターン73a内にメッ
キ下地層72をスパッタ成膜し、前記レジスト層73を
除去する。
【0138】図16に示す工程では前記コモンパターン
73d上にレジスト層74を形成し、前記レジスト層7
4に覆われていない前記ヨークパターン73c上に形成
されたメッキ下地層72上にヨーク層35をメッキ成長
させる。そして前記レジスト層74を除去、さらにコモ
ンパターン73d上のメッキ下地層72を除去すると、
この時点での垂直磁気記録ヘッドの縦断面図は図17の
ようになる。
【0139】図17に示すように、前記メッキ下地層7
2上にメッキ形成されたヨーク層35は、その前端面3
5aがだれて、下面から上面にかけてハイト方向(図示
Y方向)に傾く傾斜面あるいは湾曲面で形成される。こ
のように前記前端面35aにだれが生じるのは、前記ヨ
ークパターン73cよりも前方が前記レジスト層74に
よって覆われておらず開放されているからである。
【0140】そして前記前端面35aが下面から上面に
かけてハイト方向に傾く傾斜面あるいは湾曲面で形成さ
れることで、後工程で形成される主磁極層24をメッキ
形成しやすくできると共に、前記ヨーク層35から主磁
極層24への磁束の流れを良好にでき、磁束の通過効率
が向上させることができる。
【0141】また図17には示されていないが、前記底
上げ層31の上面31aにも図15及び図16に示す工
程と同じ工程時にリード層36をメッキ形成することが
好ましい。
【0142】次に図18は平面図であり、この工程で
は、前記ヨーク層35及びその周囲に広がる絶縁層33
上にメッキ下地層71をスパッタ成膜し、その上にレジ
スト層75を形成し、前記レジスト層75に主磁極層2
4の形成のための抜きパターン75aを露光現像により
形成する。
【0143】図18に示すように前記抜きパターン75
aの前端面75bは前記対向面H1aと同一面上に形成
され、さらに前記抜きパターン75aは、前記ヨーク層
35上にまで延びて形成されている。またこの工程では
前記抜きパターン75aは、その後端面75dが一点鎖
線で示すようにさらにハイト方向(図示Y方向)後方に
延びて形成されていてもかまわない。
【0144】本発明における前記レジスト層75は、前
記対向面H1a側から見ると図19に示す形状となって
いる。
【0145】図19に示すように、前記レジスト層75
に形成された抜きパターン75aの内側側面75e,7
5eは、下面から上面にかけて(図示Z方向)、トラッ
ク幅方向(図示X方向)の幅寸法が徐々に広がって形成
されている。前記内側側面75eは、図19に示すよう
に湾曲面で形成されていてもよいし、傾斜面で形成され
ていてもよい。
【0146】このような形状の抜きパターン75aを前
記レジスト層75に形成するには、前記レジスト層75
を塗布した後、露光現像で前記抜きパターン75aを形
成し、さらに熱処理によって前記抜きパターン75aの
内側側面75eをだれさせることで、前記内側側面75
eを傾斜面あるいは湾曲面に形成できる。
【0147】次に図20に示すように、前記抜きパター
ン75a内に露出した前記メッキ下地層71上に主磁極
層24をメッキ成長させる。このとき前記主磁極層24
をある所定の膜厚H1までメッキ成長させる。
【0148】さらに本発明では前記主磁極層24上にN
iP等の非磁性金属材料からなる非磁性層40をメッキ
成長させる。そして前記レジスト層75を除去する。
【0149】なお、非磁性層40はNiP合金であって
元素Pの濃度は8質量%以上で15質量%以下であるこ
とが好ましい。これにより例えば発熱等の外的要因に対
しても安定して非磁性であることが可能である。また、
NiP合金等の非磁性層40の合金組成の測定は、SE
MやTEM等の組合わされたX線分析装置や波形分散形
線分析装置等で特定可能である。
【0150】図21は、前記レジスト層75を除去した
状態を示す図である。図21に示すように、前記メッキ
下地層71の上には、トラック幅方向の幅寸法が下面か
ら上面にかけて徐々に広がるように両側端面が傾斜面あ
るいは湾曲面とされた主磁極層24及び非磁性層40が
積層されている。
【0151】図21に示すように、前記主磁極層24の
下のみならず他の領域にも前記メッキ下地層71が形成
されているため、前記メッキ下地層71を除去しなけれ
ばならない。
【0152】図21に示す工程では、異方性のイオンミ
リングによって、前記主磁極層24の下以外に形成され
た前記メッキ下地層71を除去する。このとき前記非磁
性層40の上面40eも前記イオンミリングの影響を受
けて削られていく。
【0153】また図22に示すように、除去された前記
メッキ下地層71aの一部は、前記主磁極層24及び非
磁性層40の両側端面24d,40dに再付着するため
(矢印方向C)、前記両側端面に付着した付着膜76,
76を異方性のイオンミリングで除去する(図22に示
す点線領域)。このときも前記非磁性層40の上面40
eは前記イオンミリングの影響を受けて削られていく。
【0154】上記のように本発明では主磁極層24の上
に非磁性層40が形成されているため、イオンミリング
でメッキ下地層71及びその付着膜76を除去するとき
に、前記非磁性層40の上面40eが削れるだけで前記
主磁極層24の高さ寸法H1は減少しない。
【0155】また図22の一点鎖線で示すように、前記
主磁極層24の両側端面24d,及び非磁性層40の両
側端面40dを異方性のイオンミリングでさらに削っ
て、前記主磁極層24の上面24g(トレーリング側の
端面)の幅寸法で決まるトラック幅Twを小さくする場
合でも、イオミリングで非磁性層40の上面40eは削
られるものの、前記主磁極層24の高さ寸法H1は減少
しない。
【0156】したがって本発明の製造方法によれば、主
磁極層24の高さ寸法H1を減少させることはなく一定
値に保った状態で、メッキ下地層71a、付着膜76の
除去や狭トラック化を実現することが可能である。
【0157】なお本発明では前記イオンミリングは、メ
ッキ下地層71に対して垂直方向から45°から70°
前後傾いた角度で行なわれることが好ましい。
【0158】また45°から60°の範囲内とするとメ
ッキ下地層71a、付着膜76の除去、さらには狭トラ
ック化を1回のイオンミリング工程で行うことが可能で
あり、製造工程を簡略化できる。
【0159】また前記主磁極層24の両側側面24dの
みをミリングで削りたい場合には、ミリング角度をメッ
キ下地層71に対して垂直方向から60°以上で70°
以下に傾けて行う。
【0160】なお本発明では、前記主磁極層24の高さ
寸法H1は0.25μm以上で0.5μm以下程度であ
ることが好ましい。本発明では、この高さ寸法H1を図
20に示す主磁極層24のメッキ成長工程で調整でき
る。
【0161】また本発明では、前記主磁極層24のトラ
ック幅Twは0.7μm以下であることが好ましく、よ
り好ましくは0.5μm以下である。なお図20に示す
レジスト層75に形成された抜きパターン75aの内幅
寸法を所定のトラック幅Tw程度に狭くできれば、前記
主磁極層24のメッキ成長工程で前記トラック幅Twを
決定することが可能であるが、そうではない場合には図
22に示すようにイオンミリング工程で主磁極層24の
両側端面24dを削って、所定のトラック幅Twに調整
する。なお主磁極層24をレジスト層75の抜きパター
ン75a内にメッキ成長させる工程でトラック幅Twを
決定できたとしても、図22に示すように、メッキ下地
層71aの除去、および両側端面24dに付着した付着
膜76の除去のためのミリング工程が必要であることは
言うまでもない。
【0162】このように本発明では、前記主磁極層24
の高さ寸法H1の調整とトラック幅Twの調整を独立し
て行うことが可能であり、所定の高さ寸法H1及びトラ
ック幅Twに容易に調整することができる。
【0163】また本発明では前記メッキ下地層71は、
磁性メッキ材料であってもよいし、非磁性メッキ材料で
あってもよい。前記メッキ下地層71に非磁性の例えば
Cuなどの非磁性金属材料を用いた場合、前記メッキ下
地層71が前記主磁極層24下の周囲に若干延出し、前
記メッキ下地層71が記録時にスキュー角が生じたとき
に、記録媒体に記録した記録トラック幅Tw1からはみ
出していてもかまわないので、前記メッキ下地層71に
磁性メッキ材料を用いる場合に比べてエッチング制御を
容易にすることができる。
【0164】なお前記メッキ下地層71が非磁性メッキ
材料である場合、前記主磁極層24の両側端面24dに
付着した付着膜76を除去しなくても良い。前記付着膜
76が付いたままでもトラック幅Twの大きさはかわら
ないからである。ただしかかる場合でも前記主磁極層2
4の両側端面24dを削ることで狭トラック化に対応可
能な垂直磁気記録ヘッドを製造することが可能である。
【0165】図23ないし図25は、図2に示す垂直磁
気記録ヘッドの製造方法を示す工程図である。
【0166】図23に示す工程では、前記絶縁層33の
上面33a、接続層25の上面25a、および底上げ層
31の上面31aの全体にレジスト層64を形成し、露
光現像により、ヨーク層35の抜きパターン64aを形
成する。
【0167】図23に示すように前記抜きパターン64
aの前端面64bを前記対向面H1aよりもハイト方向
奥側に形成する。また前記前端面64bと前記対向面H
1a間に残されたレジスト層64の後端面64cは、下
面から上面にかけて前記対向面H1a側に傾く傾斜面と
なっているが、この傾斜面は前記レジスト層64に熱処
理を施し、だれを発生させることにより形成することが
可能である。また前記抜きパターン64aを前記接続層
25上にまで形成する。
【0168】そして前記抜きパターン64a内にヨーク
層35をメッキ形成し、その後前記レジスト層64を除
去する。これによって前端面35aが前記対向面H1a
よりもハイト方向奥側に位置する前記ヨーク層35を形
成することができる。また前記前端面35aは下面から
上面にかけてハイト方向後方に傾く傾斜面あるいは湾曲
面であることが好ましい。また前記前端面35aと上面
間の外角θは90°以上であることが好ましい。また前
記ヨーク層35は前記接続層25上に磁気的に接続され
た状態になっている。
【0169】なお前記レジスト層64を除去した後、前
記ヨーク層35の下以外の部分に形成されたメッキ下地
層(図示しない)をエッチングで除去する。
【0170】次に図24に示す工程では、前記ヨーク層
35上及び絶縁層33上に、無機絶縁材料による第2の
絶縁層57を形成する。さらに図24に示すM−M線か
ら前記第2の絶縁層57をCMP技術により研磨加工
し、これにより前記第2の絶縁層57の上面とヨーク層
35の上面とを同一平坦化面にできる。
【0171】次に図25に示す工程では、図18ないし
図20と同様の方法により主磁極層24及び非磁性層4
0をメッキ形成する。図25に示すように、前記第2の
絶縁層57の上、および前記ヨーク層35の上にレジス
ト層75を形成し、前記レジスト層75に主磁極層24
の抜きパターン75aを形成する。前記レジスト層75
下の第2の絶縁層57及びヨーク層35上面が平坦化さ
れているので、前記抜きパターン75aを高精度に形成
することができる。
【0172】図25に示すように、前記レジスト層75
の膜厚を、図23工程でのレジスト層64の膜厚よりも
小さくし、しかも前記レジスト層75の抜きパターン7
5aの前端面75bを、対向面H1aと同一面となるよ
うに形成する。前記抜きパターン75aの後端面75d
に関しては、図25のように、ヨーク層35の後端面と
同一面上にまで形成すれば、主磁極層24の形状を図2
のように形成できるが、前記抜きパターン75の後端面
75dを対向面H1a側に短く形成してもよい。
【0173】そして前記抜きパターン75a内に主磁極
層24をメッキ形成し、さらにその上に非磁性層40を
メッキ形成し、その後前記レジスト層75を除去する。
これにより、前端面24aが対向面H1aに現れ、膜厚
がヨーク層35よりも薄い主磁極層24を前記ヨーク層
35の上に重ねて形成することができる。
【0174】次に図21及び図22と同様に、イオンミ
リングを用いてメッキ下地層71aを除去し、付着膜7
6を除去し、さらに主磁極層24の両側端面24d,2
4dを削って狭トラック化を図る。
【0175】なお図3に示す垂直磁気記録ヘッドの製造
は、図14に示す工程後、図13以降の工程を施すこと
で行うことができる。
【0176】なお本発明では、図19に示すレジスト層
75は、前記対向面H1aでのトラック幅方向(図示X
方向)の内幅寸法が、下面から上面にかけて広がるよう
に形成されていなくても良く、前記主磁極層24の前端
面24aが従来と同様に正方形や長方形等の形状で形成
されていても本発明の効果を得ることが可能である。
【0177】また図1及び図2に示す実施形態では、読
取り部HRが形成されているが、これが形成されていな
くても良い。
【0178】
【発明の効果】以上のように本発明では、主磁極層の上
に非磁性層が重ねて形成されている。そして前記非磁性
層は、ミリングの際に前記主磁極層を保護すべきカバー
層の役割を有するため、前記主磁極層の高さ寸法を一定
値に保ちながら、製造工程の際に前記主磁極層の両側端
面に付着したメッキ下地層の付着膜を適切に除去でき、
また前記主磁極層のトラック幅Twを小さくすることが
でき、トラック幅方向の幅寸法の制御と高さ寸法の制御
とを独立して行うことが可能である。
【0179】従って本発明では、前記主磁極層の前端面
を所定のトラック幅Tw及び高さ寸法で形成でき、よっ
て前記前端面の面積を所定値内に収めやすく、オーバー
ライト特性等の諸特性を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1実施形態の垂直磁気記録ヘ
ッドを備えた磁気ヘッドの縦断面図、
【図2】本発明における第2実施形態の垂直磁気記録ヘ
ッドを備えた磁気ヘッドの縦断面図、
【図3】本発明における第3実施形態の垂直磁気記録ヘ
ッドを備えた磁気ヘッドの縦断面図、
【図4】本発明における垂直磁気記録ヘッドの部分正面
図、
【図5】本発明における垂直磁気記録ヘッドの別の部分
正面図、
【図6】図1あるいは図2の垂直磁気記録ヘッドの平面
図、
【図7】図1あるいは図2の垂直磁気記録ヘッドの別の
平面図、
【図8】図1あるいは図2の垂直磁気記録ヘッドの別の
平面図、
【図9】図1あるいは図2の垂直磁気記録ヘッドの別の
平面図、
【図10】図3の垂直磁気記録ヘッドの平面図、
【図11】本発明における磁気ヘッドにスキュー角が発
生した状態を示す説明図、
【図12】本発明における垂直磁気記録ヘッドの製造方
法を示す一工程図、
【図13】図12に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図14】図13に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図15】図14に示す工程の次に行なわれ、図1に示
す垂直磁気記録ヘッドの製造方法を示す一工程図、
【図16】図15に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図17】図16に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図18】図17に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図19】図18に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図20】図19に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図21】図20に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図22】図21に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図23】図14に示す工程の次に行なわれ、図2に示
す垂直磁気記録ヘッドの製造方法を示す一工程図、
【図24】図23に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図25】図24に示す工程の次に行なわれる一工程
図、
【図26】主磁極層以外の領域に磁性材料からなるメッ
キ下地層が残存した垂直磁気記録ヘッドの磁気記録特性
を示すグラフ、
【図27】主磁極層以外の領域に非磁性金属材料からな
るメッキ下地層が残存した垂直磁気記録ヘッドの磁気記
録特性を示すグラフ、
【図28】従来の垂直磁気記録ヘッドの構造を示す縦断
面図、
【図29】図28の一製造工程を示す正面図、
【図30】従来における磁気ヘッドにスキュー角が発生
した状態を示す説明図、
【符号の説明】
H 垂直磁気記録ヘッド H1a 対向面 M 記録媒体 Ma ハード膜 Mb ソフト膜 11 スライダ 21 補助磁極層 24 主磁極層 25 接続層 27 コイル層 33 絶縁層 35 ヨーク層 40 非磁性層 64、73、74、75 レジスト層 71、72 メッキ下地層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢澤 久幸 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アルプ ス電気株式会社内 Fターム(参考) 5D033 AA05 BA08 BA13 DA04 DA07 DA08 DA31

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体との対向面に、補助磁極層と主
    磁極層とが間隔を開けて位置し、前記対向面よりもハイ
    ト方向後方に前記補助磁極層と前記主磁極層とに記録磁
    界を与えるコイル層が設けられ、前記主磁極層に集中す
    る垂直磁界によって、前記記録媒体に磁気データを記録
    する垂直磁気記録ヘッドにおいて、 前記主磁極層の上には、非磁性層が形成されており、 前記対向面よりもハイト方向後方では前記補助磁極層か
    ら立ち上がる接続層が設けられ前記接続層の周囲を前記
    コイル層が巻回形成されており、前記主磁極層と前記接
    続層間が磁気的に接続されていることを特徴とする垂直
    磁気記録ヘッド。
  2. 【請求項2】 前記主磁極層と接続層間はヨーク層によ
    って磁気的に接続されている請求項1記載の垂直磁気記
    録ヘッド。
  3. 【請求項3】 前記非磁性層は非磁性金属材料で形成さ
    れている請求項1または2に記載の垂直磁気記録ヘッ
    ド。
  4. 【請求項4】 前記主磁極層と前記非磁性層とは、メッ
    キで形成されている請求項3記載の垂直磁気記録ヘッ
    ド。
  5. 【請求項5】 前記対向面に現れている前記主磁極層の
    前端面は、下面から上面に向けてトラック幅方向の幅寸
    法が広がる形状で形成されている請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の垂直磁気記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 前記前端面の両側端面は、傾斜面あるい
    は湾曲面で形成されている請求項5記載の垂直磁気記録
    ヘッド。
  7. 【請求項7】 前記主磁極層は磁性材料からなるメッキ
    下地層上に形成され、前記メッキ下地層のトラック幅方
    向における両側端面の少なくとも一部は、前記主磁極層
    の下面のトラック幅方向の端部よりもトラック幅方向へ
    はみ出して形成されており、そのはみ出し量は、記録媒
    体への記録時にスキュー角が生じたときに、前記記録媒
    体に記録される記録トラック幅Tw1からはみ出さない
    長さである請求項5または6に記載の垂直磁気記録ヘッ
    ド。
  8. 【請求項8】 前記主磁極層は磁性材料からなるメッキ
    下地層上に形成され、前記メッキ下地層のトラック幅方
    向における両側端面は、前記主磁極層のトラック幅方向
    における両側端面と連続面とされ、前記メッキ下地層の
    トラック幅方向への幅寸法は、前記主磁極層の下面のト
    ラック幅方向への幅寸法以下で形成される請求項1ない
    し6のいずれかに記載の垂直磁気記録ヘッド。
  9. 【請求項9】 前記主磁極層は非磁性金属材料からなる
    メッキ下地層上に形成される請求項1ないし6のいずれ
    かに記載の垂直磁気記録ヘッド。
  10. 【請求項10】 前記非磁性金属材料からなるメッキ下
    地層のトラック幅方向の幅寸法が、前記主磁極層の下面
    のトラック幅方向の幅寸法よりも大きい請求項9記載の
    垂直磁気記録ヘッド。
  11. 【請求項11】 前記主磁極層の飽和磁束密度が、前記
    ヨーク層の飽和磁束密度よりも高い請求項2ないし10
    のいずれかに記載の垂直磁気記録ヘッド。
  12. 【請求項12】 前記補助磁極層上には絶縁層が形成さ
    れ、この絶縁層内に前記コイル層が埋設され、前記接続
    層の上面は前記絶縁層の上面と同一平面で形成され、 前記絶縁層上面及び接続層上面に前記ヨーク層が形成さ
    れ、前記ヨーク層の前端面は、前記対向面よりもハイト
    方向後方に位置しており、 前記主磁極層及び非磁性層は、前記ヨーク層の前記前端
    面と前記対向面間に位置する前記絶縁層上面から前記ヨ
    ーク層上面にかけて形成されている請求項2ないし11
    のいずれかに記載の垂直磁気記録ヘッド。
  13. 【請求項13】 前記ヨーク層の前端面は下面から上面
    にかけてハイト方向に傾く傾斜面あるいは湾曲面で形成
    されている請求項12記載の垂直磁気記録ヘッド。
  14. 【請求項14】 前記補助磁極層上には絶縁層が形成さ
    れ、この絶縁層内に前記コイル層が埋設され、前記接続
    層の上面は前記絶縁層の上面と同一平面で形成され、 前記絶縁層上面及び接続層上面に前記ヨーク層が形成さ
    れ、前記ヨーク層の前端面は、前記対向面よりもハイト
    方向後方に位置しており、 前記ヨーク層の前記前端面と前記対向面間には第2の絶
    縁層が形成され、前記ヨーク層の上面と前記第2の絶縁
    層の上面とが同一平面で形成され、 前記主磁極層及び非磁性層は、前記第2の絶縁層の上面
    から前記ヨーク層の上面にかけて形成されている請求項
    2ないし11のいずれかに記載の垂直磁気記録ヘッド。
  15. 【請求項15】 前記ヨーク層の前端面は上面から下面
    にかけてハイト方向に傾く傾斜面あるいは湾曲面で形成
    されている請求項14記載の垂直磁気記録ヘッド。
  16. 【請求項16】 前記ヨーク層と主磁極層とが重なる位
    置での前記ヨーク層の前記対向面と平行な方向からの断
    面積は、前記主磁極層の前記対向面と平行な方向からの
    断面積よりも大きい請求項12ないし15のいずれかに
    記載の垂直磁気記録ヘッド。
  17. 【請求項17】 以下の工程を有することを特徴とする
    垂直磁気記録ヘッドの製造方法。 (a)磁性材料で補助磁極層を形成する工程と、(b)
    前記補助磁極層上であって、記録媒体との対向面よりも
    ハイト方向後方に接続層を形成し、次に前記対向面と接
    続層間に、前記補助磁極層上に絶縁下地層を介してコイ
    ル層を形成した後、前記コイル層上を絶縁層で埋める工
    程と、(c)前記絶縁層の表面を削り、前記絶縁層上面
    と前記接続層上面を同一面とする工程と、(d)前記絶
    縁層上に前端面が前記対向面よりもハイト方向後方に位
    置し且つ前記接続層上にまで延びるヨーク層を形成する
    工程と、(e)前記絶縁層上及びヨーク層上にメッキ下
    地層を形成し、さらに前記メッキ下地層上にレジスト層
    を形成し、前記レジスト層に前記対向面での絶縁層上か
    ら前記ヨーク層上にまで延びる抜きパターンを形成する
    工程と、(f)前記抜きパターン内に主磁極層と非磁性
    金属材料から成る非磁性層を連続メッキした後、前記レ
    ジスト層を除去する工程と、(g)前記主磁極層と非磁
    性層のトラック幅方向における両側側面をミリングで削
    る工程。
  18. 【請求項18】 前記(g)工程において、前記主磁極
    層下の前記メッキ下地層を残し、それ以外のメッキ下地
    層をミリングで削る請求項17記載の垂直磁気記録ヘッ
    ドの製造方法。
  19. 【請求項19】 前記(d)工程を除き、前記(e)工
    程で、メッキ下地層を絶縁層上に形成し、さらに前記メ
    ッキ下地層上にレジスト層を形成し、前記レジスト層に
    前記対向面での絶縁層から前記接続層上にまで延びる抜
    きパターンを形成する請求項17または18に記載の垂
    直磁気記録ヘッドの製造方法。
  20. 【請求項20】 前記(e)工程に代えて、以下の工程
    を有する請求項17または18に記載の垂直磁気記録ヘ
    ッドの製造方法。 (h)前記ヨーク層の周囲を第2の絶縁層で埋め、前記
    第2の絶縁層の表面を削り、前記第2の絶縁層の上面と
    前記ヨーク層の上面とを同一面にする工程と、(i)前
    記第2の絶縁層及びヨーク層上にメッキ下地層を形成
    し、さらに前記メッキ下地層上にレジスト層を形成し、
    前記レジスト層に前記対向面での前記第2の絶縁層上か
    ら前記ヨーク層上にまで延びる抜きパターンを形成する
    工程。
  21. 【請求項21】 前記(e)工程あるいは(i)工程に
    おいて、少なくとも前記対向面でのトラック幅方向の内
    幅寸法が、下面から上面にかけて広がる抜きパターンを
    前記レジスト層に形成する請求項17ないし20のいず
    れかに記載の垂直磁気記録ヘッドの製造方法。
  22. 【請求項22】 前記メッキ下地層を非磁性金属材料で
    形成する請求項17ないし21のいずれかに記載の垂直
    磁気記録ヘッドの製造方法。
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