JP2006164464A - 磁気ヘッド及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 段差のある絶縁層上に形成される上層コイル片を所定形状にて精度良く形成できるとともに、ヨーク長を短くでき、記録効率の向上を図ることが可能な磁気ヘッド及びその製造方法を提供することを目的としている。
【解決手段】 上層コイル片23は、コイル絶縁層(第2絶縁層)19上から突出するコイル絶縁下地層(第1絶縁層)22の両側端部22aの延出方向(ハイト方向)に対して直交する方向(トラック幅方向)に形成されている。しかも、下層コイル片18は、前記上層コイル片23と同一方向であるトラック幅方向に延びるストレート領域を有して形成されている。この結果、段差のある第1絶縁層22上から第2絶縁層19上にかけて前記上層コイル片23を所定形状にて精度良く形成できるとともに、ヨーク長を短くできる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、特に下層コイル片と上層コイル片とを有し、軸となる磁性層に巻回形成されるトロイダルコイル層に係り、特に、段差のある絶縁層上に形成される上層コイル片を所定形状にて精度良く形成できるとともに、ヨーク長を短くでき、記録効率の向上を図ることが可能な磁気ヘッド及びその製造方法に関する。
下記の特許文献には、いずれにも一つの磁性層を軸として前記磁性層に巻回形成されるトロイダルコイル層の構造が開示されている。
これら文献にも記載されているように前記トロイダルコイル層は、軸となる磁性層の下側に形成される下層コイル片と、前記磁性層の上側に形成される上層コイル片とを有して構成される。そして前記下層コイル片の端部と、上層コイル片の端部とが膜厚方向にて相対向して設けられ、これら端部どうしが電気的に接続され、トロイダル状のコイル層が形成される。
例えば図15には、従来の下層コイル片の形状が図示されており、図16には、従来の上層コイル片の形状が図示されている。図15,図16は、いずれも、下層コイル片と上層コイル片の部分平面図である。
図15に示すように前記下層コイル片1は、記録媒体との対向面側(図示Y方向と反対方向)からハイト方向(図示Y方向)に向けて複数、配列されている。各下層コイル片1は、ほぼトラック幅方向(図示X方向)の中心からハイト方向に引いた中心線Aに対し左右対称形状で形成されている。図15に示すように各下層コイル片1は、トラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に延びるストレート領域1aと、前記ストレート領域1aの両端からハイト方向(図示Y方向)に向けて屈曲する屈曲領域1bとで構成され、各下層コイル片1の屈曲領域1bの端部1cが上層コイル片2との接続箇所となっている。
図16に示すように、前記上層コイル片2は、記録媒体との対向面側(ずいSY方向と反対方向)からハイト方向(図示Y方向)に向けて複数、配列されている。各上層コイル片2は、ほぼトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に延びるストレート領域2aと、前記ストレート領域2aの図示下側の端部側からハイト方向(図示Y方向)に向けて屈曲する屈曲領域2bとで構成され、各上層コイル片2の両端部2cが下層コイル片1との接続箇所となっている。
下記の特許文献にも示すように、前記上層コイル片2は、軸となる磁性層上を覆う隆起形状のコイル絶縁層3上からその両側に広がる前記コイル絶縁層3よりも一段低い絶縁層4上にかけて形成される。
図15に示す下層コイル片1の符号Bで示した端部と、上層コイル片2の符号Bで示した端部2cとが電気的に接続され、下層コイル片1の符号Cで示した端部1cと、上層コイル片2の符号Cで示した端部2cが電気的に接続され、さらに、下層コイル片1の符号Dで示した端部1cと、上層コイル片2の符号Dで示した端部2c及び、下層コイル片1の符号Eで示した端部1cと、上層コイル片2の符号Eで示した端部2cとが電気的に接続される。このようにして他の前記下層コイル片1及び上層コイル片2の端部1c,2cも電気的に接続されると、トロイダル形状のコイル層が完成する。
あるいは下記の特許文献(例えば特許文献1の図2や特許文献3の図2を参照されたい)にも示されているように、上層コイル片2は全体が、トラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に延びる形状で形成され、一方、下層コイル片1は、トラック幅方向に対しハイト方向(図示Y方向)へ傾く形状で形成される。そして、前記上層コイル片2の端部2cと、下層コイル片1の端部1cどうしが電気的に接続されて、トロイダル形状のコイル層が形成される。
特開平5−242429号公報 特開平5−250636号公報 特開平5−342529号公報
しかし、図15,図16に示す下層コイル片1と上層コイル片2とで構成されるトロイダルコイル層、及び図17に示す下層コイル片1と上層コイル片2とで構成されるトロイダルコイル層には、それぞれ以下のような問題点があった。
図15,図16に示す下層コイル片1と上層コイル片2とで構成されるトロイダルコイル層の場合、上層コイル片2を所定形状に高精度に形成できないといった問題点があった。
図17は、前記上層コイル片2の製造工程を示す製造工程図であり、図16に示すI−I線(I−I線は、前記コイル絶縁層3のトラック幅方向の端部に沿っている)から製造工程中の磁気ヘッドを切断し矢印方向から見た前記磁気ヘッドの部分断面図である。
図17に示すように、絶縁層4上からコイル絶縁層3上にかけてレジスト層5を塗布し、露光現像によって前記上層コイル片2と同形状の抜きパターン5aを前記レジスト層5に形成する。
ところで上記で説明したように、前記コイル絶縁層3は前記絶縁層4の表面から上方に向けて隆起した形状であり、このため図18に示すように、前記コイル絶縁層3のトラック幅方向(図示X方向)における両側端部3aと絶縁層4の表面との間には段差Pが形成されている。なお図18は、図16に示すII−II線から製造工程中の磁気ヘッドを切断し矢印方向から見た前記磁気ヘッドの部分断面図である。
前記上層コイル片2は、図16で説明したようにストレート領域2aと屈曲領域2bとで構成され、ちょうど前記屈曲領域2bの部分が前記段差Pにかかるように形成されている。そして前記コイル絶縁層3の端部3aの延出方向(図示Y方向)に対し前記屈曲領域2bが斜めに配置されているため、図18に示すように、屈曲領域2bの抜きパターン5aを形成する露光現像の際に前記段差Pの部分で起こる乱反射によって、高精度に屈曲領域2bの抜きパターン形状を形成することができなかった。
具体的な不具合としては、隣り合う上層コイル片2どうしが、屈曲領域2bの部分で電気的に繋がってしまったり、あるいは前記屈曲領域2bの部分に穴等の欠陥部が形成された。
一方、図19に示すトロイダルコイル層の場合は、特に下層コイル片1をトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向からハイト方向(図示Y方向)へ斜めに配置させるため、前記下層コイル片1のハイト方向(図示Y方向)への形成領域が広がり、その結果、磁性層のヨーク長が長くなりやすいといった問題があった。そしてヨーク長が長くなることに起因したインダクタンスの増加等による記録効率の低下が問題となった。
そこで本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、段差のある絶縁層上に形成される上層コイル片を所定形状にて精度良く形成できるとともに、ヨーク長を短くでき、記録効率の向上を図ることが可能な磁気ヘッド及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明における磁気ヘッドは、
第1の磁性層と、前記第1の磁性層の上方に間隔をおいて対向する第2の磁性層と、前記第1の磁性層あるいは第2の磁性層のどちらか一方を軸として、巻回形成されたトロイダルコイル層と、を有し、
前記トロイダルコイル層は、軸となる磁性層の下側に設けられ記録媒体との対向面側からハイト方向へ向けて配列された複数本の下層コイル片と、前記軸となる磁性層の上側に設けられ前記対向面側からハイト方向へ向けて配列された複数本の上層コイル片とを有し、前記下層コイル片のトラック幅方向における端部と、前記上層コイル片のトラック幅方向における端部どうしが電気的に接続されており、
前記上層コイル片は、第1絶縁層上からトラック幅方向の両側に下方への段差を介して前記第1絶縁層の両端に広がる第2絶縁層上に延出形成され、少なくとも前記上層コイル片の形成領域では前記第1絶縁層のトラック幅方向の両側端部がハイト方向と平行な方向に延びており、前記下層コイル片は、第3絶縁層上に形成されており、
前記上層コイル片は、前記第1絶縁層の両側端部の延出方向に対して直交する方向に形成され、
前記下層コイル片は、前記第3絶縁層上に前記上層コイル片の延出方向と同一方向に延びるストレート領域と、トラック幅方向の一方の端部側で前記対向面方向あるいはハイト方向へ屈曲する屈曲領域とを有して形成され、
前記ストレート領域の端部と前記上層コイル層の一方の端部とが電気的に接続されるともに、前記屈曲領域の端部と前記上層コイル層の他方の端部とが電気的に接続されることを特徴とするものである。
上記のように、前記上層コイル片は、前記第1絶縁層の両側端部の延出方向に対して直交する方向に形成されている。しかも、前記下層コイル片は、前記第3絶縁層上に前記上層コイル片と同一方向に延びるストレート領域を有して形成されている。この結果、段差のある第1絶縁層上から第2絶縁層上にかけて前記上層コイル片を所定形状にて精度良く形成できるとともに、ヨーク長を短くできる。
本発明では、前記ストレート領域及び屈曲領域の端部上にはそれぞれ上方に向けて突出する接続層が形成され、前記接続層の上面は前記第2絶縁層の上面と同一面で形成され、前記接続層の上面に前記上層コイル層の端部が電気的に接続されることが、簡単な構造で且つ確実に下層コイル片と上層コイル片間の電気的接続を図ることができて好ましい。
また本発明では、前記第3絶縁層のコイル形成面上は平坦化面で形成されていることが好ましい。これにより前記下層コイル片をパターン精度良く形成することが出来る。
また本発明は、
第1の磁性層と、前記第1の磁性層の上方に間隔をおいて対向する第2の磁性層と、前記第1の磁性層あるいは第2の磁性層のどちらか一方を軸として、巻回形成されたトロイダルコイル層と、を有し、
前記トロイダルコイル層は、軸となる磁性層の下側に設けられ記録媒体との対向面側からハイト方向へ向けて配列された複数本の下層コイル片と、前記軸となる磁性層の上側に設けられ前記対向面側からハイト方向へ向けて配列された複数本の上層コイル片とを有し、前記下層コイル片のトラック幅方向における端部と、前記上層コイル片のトラック幅方向における端部どうしが電気的に接続されてなる磁気ヘッドの製造方法において、以下の工程を有することを特徴とするものである。
(a) 第3絶縁層上に、前記下層コイル片を形成し、このとき、前記下層コイル片を、トラック幅方向と平行な方向に延出するストレート領域と、前記ストレート領域の一方の端部側から前記対向面方向あるいはハイト方向へ屈曲する屈曲領域とで構成する工程と、
(b) 前記下層コイル片上を第2絶縁層で覆う工程と、
(c) 前記第2絶縁層上に前記軸となる磁性層を形成する工程と、
(d) 前記磁性層上に第1絶縁層を形成し、このとき、前記第1絶縁層の少なくとも上層コイル片の形成領域でのトラック幅方向の両側端部をハイト方向と平行な方向に延出形成する工程と、
(e) 前記第1絶縁層の両側端部との直交方向であるトラック幅方向に、前記上層コイル片を形成し、このとき前記上層コイル片を前記第1絶縁層の両側端部から下方への段差を介して前記第1絶縁層の両端に広がる前記第2絶縁層上にまで形成し、前記ストレート領域の端部と前記上層コイル層の一方の端部とを電気的に接続させるともに、前記屈曲領域の端部と前記上層コイル層の他方の端部とを電気的に接続させる工程。
本発明では、前記(a)工程と(b)工程の間に、前記下層コイル層の端部上に突出する接続層を形成し、前記(b)工程時に、前記第2絶縁層の上面から前記接続層の上面を露出させ、前記(e)工程時に、露出した前記接続層の上面に前記上層コイル片の端部を重ねることが好ましい。
また本発明では、前記(b)工程時、前記第2絶縁層の上面を平坦化処理することが好ましい。
さらに本発明では、前記(e)工程時、第1絶縁層上から第2絶縁層上にかけてレジスト層を形成し、前記レジスト層を露光現像して、前記上層コイル片の抜きパターンを前記レジスト層に形成し、前記抜きパターン内に前記上層コイル片をメッキ形成し、その後、前記レジスト層を除去することが好ましい。
本発明では前記第1絶縁層を有機絶縁材料で形成することが好ましい。
本発明では、(e)工程時、第1絶縁層上から第2絶縁層上にかけてレジスト層を形成し、前記レジスト層を露光現像して、前記上層コイル片の抜きパターンを前記レジスト層に形成するときに、前記上層コイル片の抜きパターンを前記第1絶縁層のトラック幅方向の両側端部の延出方向に対して直交する方向に形成するから、従来のように乱反射によって抜きパターンの形成精度が悪化するのを抑制でき、高精度に上層コイル片を形成できる。しかも、(a)工程時、前記下層コイル片を、トラック幅方向と平行な方向に延出するストレート領域を有して構成するから、各下層コイル片を前記対向面方向にできるだけ詰めて形成でき、前記下層コイル片の形成領域のハイト方向への長さを短くできる結果、磁性層のヨーク長を短く形成できる。
本発明によれば、段差のある絶縁層上に形成される上層コイル片を所定形状にて精度良く形成できるとともに、ヨーク長を短くでき、記録効率の向上を図ることが可能となる。
図1は本発明の垂直磁気記録ヘッドの部分縦断面図、図2は、図1に示す垂直磁気記録ヘッドの部分平面図、図3は図2に示す垂直磁気記録ヘッドをIII−III線から切断しその切断面を矢印方向から見た部分断面図、図4は特に上層コイル片の形状を説明するための部分斜視図、図5は下層コイル片の形状を説明するための部分平面図、である。
以下では図示X方向をトラック幅方向と呼び、図示Y方向をハイト方向と呼ぶ。また記録媒体との対向面Fは前記トラック幅方向(図示X方向)と膜厚方向(図示Z方向)からなる面と平行な方向に形成されている。また特に断わらない限り「端部」とはトラック幅方向の両側の端部のことを指している。また「下方」という場合は特に断わらない限り、膜厚方向(図示Z方向)と逆方向を指し、「上方」という場合は特に断わらない限り、膜厚方向(図示Z方向)を指している。
図1に示す垂直磁気記録ヘッドH1は、記録媒体Mに垂直磁界を与え、記録媒体Mのハード膜Maを垂直方向に磁化させる。
記録媒体Mは例えばディスク状であり、その表面に残留磁化の高いハード膜Maが、内方に磁気透過率の高いソフト膜Mbを有しており、ディスクの中心が回転軸中心となって回転させられる。
スライダ10はAl・TiCなどの非磁性材料で形成されており、スライダ10の対向面10aが記録媒体Mに対向し、記録媒体Mが回転すると、表面の空気流によりスライダ10が記録媒体Mの表面から浮上し、またはスライダ10が記録媒体Mに摺動する。
スライダ10のトレーリング側端面(上面)10bには、AlまたはSiOなどの無機材料による非磁性絶縁層12が形成されて、この非磁性絶縁層12の上に読取り部Hが形成されている。
読取り部Hは下部シールド層13と上部シールド層16と、下部シールド層13と上部シールド層16との間の無機絶縁層(ギャップ絶縁層)15内に位置する読み取り素子14とを有している。読み取り素子14は、AMR、GMR、TMRなどの磁気抵抗効果素子である。
前記上部シールド層16の上には、コイル絶縁下地層(第3絶縁層)17を介して、導電性材料で形成された複数本の下層コイル片18が形成されている。前記下層コイル片18は、例えばAu,Ag,Pt,Cu,Cr,Al,Ti,NiP,Mo,Pd,Rhから選ばれる1種、または2種以上の非磁性金属材料からなる。あるいはこれら非磁性金属材料が積層された積層構造であってもよい。
前記下層コイル片18の周囲には、Alなどの無機絶縁材料や、レジストなどの有機絶縁材料で形成されたコイル絶縁層(第2絶縁層)19が形成されている。
前記コイル絶縁層19の上面は平坦化面に形成され、この上面に、図示しないメッキ下地層が形成され、このメッキ下地層の上に、記録媒体との対向面F(以下、単に対向面Fという)からハイト方向(図示Y方向)に所定長さで形成され、前端面20cのトラック幅方向(図示X方向)への幅寸法がトラック幅Twで形成された主磁極層20が形成されている。
前記主磁極層20は強磁性材料で例えばメッキ形成され、Ni−Fe、Co−Fe、Ni−Fe−Coなどの飽和磁束密度の高い材料で形成されている。
図2に示すように、前記主磁極層20は前方部S1の基端部20eからハイト方向(図示Y方向)へトラック幅方向(図示X方向)への幅寸法W1が前記トラック幅Twよりも広がって延びる傾斜部S2と後方部S3を有して構成される。図2に示すように前記主磁極層20の後方部S3のトラック幅方向(図示X方向)における両側端部20d,20dは、ハイト方向(図示Y方向)と平行な方向に延出形成されている。なお図2の主磁極層20の構成のうち、前方部S1を主磁極層と、傾斜部S2と後方部S3をヨーク層と呼ぶ場合もある。
前記トラック幅Twは具体的には0.01μm〜0.5μm、前方部S1のハイト方向への長さ寸法は具体的には0.01μm〜0.5μmの範囲内で形成される。
また、前記後方部S3は、トラック幅方向(図示X方向)への幅寸法W1が最も広い部分で1μm〜100μm程度であり、また前記傾斜部S2と後方部S3のハイト方向への長さ寸法は1μm〜100μm程度である。
前記主磁極層20の上には、アルミナまたはSiOなどの無機材料によって、ギャップ層21が形成されている。前記ギャップ層21は、AuやPt等の貴金属などで形成されてもよいし、または、無機材料及び/または貴金属の積層構造であってもよい。
図1に示すように、前記ギャップ層21上には、コイル絶縁下地層(第1絶縁層)22を介して上層コイル片23が形成されている。前記上層コイル片23は前記下層コイル片18と同様に、導電性材料によって複数本形成されている。前記上層コイル片23は、例えばAu,Ag,Pt,Cu,Cr,Al,Ti,NiP,Mo,Pd,Rhから選ばれる1種、または2種以上の非磁性金属材料からなる。あるいはこれら非磁性金属材料が積層された積層構造であってもよい。
前記下層コイル片18と上層コイル片23とは、トロイダル状になるように、それぞれのトラック幅方向(図示X方向)における端部同士が電気的に接続されている。
前記上層コイル片23の周囲には、Alなどの無機絶縁材料や、レジストなどの有機絶縁材料で形成されたコイル絶縁層26が形成され、このコイル絶縁層26の上から前記ギャップ層21上にかけて、パーマロイなどの強磁性材料によってリターンパス層27が形成されている。前記リターンパス層27のハイト方向の後端部は、前記主磁極層20と磁気的に接続する接続部20bである。なお、前記ギャップ層21上であって、前記対向面Fから所定距離離れた位置に、無機または有機材料によってGd決め層28が形成されている。前記対向面FからGd決め層28の前端縁までの距離で、磁気ヘッドH1のギャップデプス長が規定される。
図1に示すように、前記リターンパス層27上は、無機非磁性絶縁材料などで形成された保護層30に覆われている。
主磁極層20の前端面20cの厚み寸法は、リターンパス層27の前端面27aの厚みよりも小さく、主磁極層20の前端面20cのトラック幅方向(図示X方向)の幅寸法Twは、リターンパス層27の前端面27aの同方向での幅寸法よりも十分に短くなっている。その結果、前記対向面Fでは、主磁極層20の前端面20cの面積が、リターンパス層27の前端面27aでの面積よりも十分に小さい。従って、主磁極層20の前端面20cに洩れ記録磁界の磁束φが集中し、この集中している磁束φにより前記ハード膜Maが垂直方向へ磁化されて、磁気データが記録される。
本発明の特徴的な部分について以下に説明する。まず下層コイル片18の形状について説明する。図1,図3及び図5に示されるように前記下層コイル片18はコイル絶縁下地層(第3絶縁層)17上に形成される。前記コイル絶縁下地層17の上面は平坦化面であることが好ましい。これによって前記下層コイル片18を前記コイル絶縁下地層17上にパターン精度良く形成できる。
前記下層コイル片18は例えば図5に示すように、対向面F側からハイト方向(図示Y方向)に向けてほぼ所定間隔を空けて複数本設けられている。前記下層コイル片18はメッキ形成されたものであり、前記コイル絶縁下地層17上には、前記下層コイル片18のほかに対向面F側に引き出し層31がメッキ形成されており、もう一方の引き出し層32は、最もハイト側に設けられた下層コイル片18と一体にメッキ形成されている。
図5に示すように前記下層コイル片18は、トラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に延びるストレート領域18aと、前記ストレート領域18aの図示下側端部からハイト方向(図示Y方向)へ向けて屈曲する屈曲領域18bとで構成される。前記下層コイル片18のトラック幅方向(図示X方向)の両側端部の一部が上層コイル片23との接続領域18cとなっている。前記接続領域18cは前記引き出し層31の一方の端部にも設けられており、また最もハイト側に形成された下層コイル片18に一体に延出形成された引き出し層32には上層コイル片18との接続領域18cは設けられていない。図5に示すように、下層コイル片18及び引き出し層31に形成された接続領域18cは、トラック幅方向(図示X方向)の両側でハイト方向(図示Y方向)と平行な方向に向けて一列に並ぶように形成される。前記接続領域18c上には上層コイル片23側の接続領域が膜厚方向(図示Z方向)にて対向している。
前記下層コイル片18間の間隔L1は、0.1μm〜1.5μmの範囲内で形成される。そして各下層コイル片18には、トラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に延出するストレート領域18aが設けられ、各ストレート領域18aが間隔L1を空けてハイト方向に配列されている。これにより、図17に示した下層コイル片をトラック幅方向から斜めに配置させる形態に比べて、前記下層コイル片18の形成領域のハイト方向への長さを短くできる。前記主磁極層20下には、前記下層コイル片18のうち前記ストレート領域18aのみが存在するように、前記下層コイル片18を形成することが好ましい。すなわち前記下層コイル片18の屈曲領域18b上にまで主磁極層20がオ−バーラップしないように前記主磁極層20の大きさ及び下層コイル片18のストレート領域18aの長さを制御することが好ましい。前記主磁極層20下に、前記下層コイル片18のうち前記ストレート領域18aのみが存在するようにすれば、前記主磁極層20のハイト方向への長さ寸法を効果的に短くすることが出来る。
図3に示すように前記下層コイル片18及び引き出し層31の接続領域18c上には上方へ向けて突出する接続層33が形成されている。前記接続層33は例えばメッキ形成されたものである。前記接続層33は、導電性材料によって形成されている。前記接続層33は、例えばAu,Ag,Pt,Cu,Cr,Al,Ti,NiP,Mo,Pd,Rhから選ばれる1種、または2種以上の非磁性金属材料からなる。あるいはこれら非磁性金属材料が積層された積層構造であってもよい。
図3に示すように前記下層コイル片18及び引き出し層31上を覆うコイル絶縁層(第2絶縁層)19の上面19aは平坦化面で形成されている。そして前記上面19aから前記接続層33の上面33aが露出している。
図2,図3に示すように前記コイル絶縁層19上には、上述した主磁極層20がメッキ形成されている。そして前記主磁極層20上にギャップ層21が形成され、さらに前記ギャップ層21上にコイル絶縁下地層(第1絶縁層)22が形成されている。前記コイル絶縁下地層22は無機絶縁材料で形成されても有機絶縁材料で形成されてもどちらでも良いが、特にレジスト等の有機絶縁材料で形成されていることが好ましい。前記コイル絶縁下地層22を有機絶縁材料で形成することで前記コイル絶縁下地層22を所定位置に部分的に形成しやすい。
前記主磁極層20は平坦化された前記コイル絶縁層19上に形成され、前記主磁極層20上を覆うコイル絶縁下地層22が前記主磁極層20上から前記コイル絶縁層19上にかけて部分的に形成されているので、前記コイル絶縁下地層22のトラック幅方向の両側端部22a、22aと前記コイル絶縁層19間には段差Gが形成されている(図3,図4を参照)。
前記コイル絶縁下地層22の前記両側端部22a、22aは図2に示すようにハイト方向(図示Y方向)と平行な方向に延出形成されている。前記コイル絶縁下地層22の前記両側端部22a、22aは、少なくとも、次に説明する上層コイル片23の形成領域ではハイト方向(図示Y方向)と平行な方向に延出形成されている。このように、上層コイル片23の形成領域で、前記コイル絶縁下地層22の前記両側端部22a,22aをハイト方向(図示Y方向)と平行な方向に延出形成するには、前記上層コイル片23の形成領域下にある主磁極層20の両側端部20dをハイト方向と平行な方向に向けて延出形成しておくと、前記主磁極層20上に重ねて形成されるコイル絶縁下地層22の両側端部22aを、ハイト方向(図示Y方向)と平行な方向に延出形成しやすい。図2では、コイル絶縁下地層22が少なくとも前記主磁極層20の後方部S3上に重ねて形成されている。前記後方部S3では、その両側端部22aがハイト方向(図示Y方向)と平行な方向に向けて延出形成されており、従って前記後方部S3上に重ねて形成されるコイル絶縁下地層22の両側端部22aをハイト方向(図示Y方向)と平行な方向に向けて延出形成しやすくなっている。
図2,図3及び図4に示すように、前記上層コイル片23は対向面F側からハイト方向(図示Y方向)に向けて複数本設けられ、各上層コイル片23は、トラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に形成されている。前記上層コイル片23はそれぞれ間隔L2をあけて形成される。前記間隔L2は0.1μm〜1.5μmで形成される。前記間隔L2は、下層コイル片18での間隔L1とほぼ同じであり、これにより前記上層コイル片23と前記下層コイル片18のストレート領域18aとを膜厚方向(図示Z方向)にて相対向させることが出来る。図3,図4に示すように、前記上層コイル片23は、コイル絶縁下地層22上から、その両側に下方への段差Gを介して広がるコイル絶縁層19上に形成されるので、前記上層コイル片23のトラック幅方向(図示X方向)の両側端部23a,23aは、下方向へ屈曲する屈曲形状で形成され、前記コイル絶縁層19上に延出形成された前記両側端部23aが前記コイル絶縁層19上に露出した接続層33の露出面に電気的に接続されている。
図2,図5に示すように、最も対向面F側に設けられた下層コイル片18の図示上側の端部での符号Hで示された接続領域18cと、最も対向面F側に設けられた上層コイル片23の図示上側の端部での符号Hで示された接続領域23cとは膜厚方向に対向し接続層33を介して電気的に接続され、前記対向面F側に設けられた引き出し層31の端部での接続領域Iと、最も対向面F側に設けられた上層コイル片23の図示下側の端部での接続領域Iとが膜厚方向に対向し接続層33を介して電気的に接続される。また、前記対向面F側からハイト側に数えて二列目の下層コイル片18の図示上側の端部での接続領域Jと、対向面F側から数えて二列目の上層コイル片23の図示上側の端部での接続領域Jとが膜厚方向に対向し接続層33を介して電気的に接続され、最も対向面F側に設けられた下層コイル片18の図示下側の端部での接続領域Kと、対向面F側から数えて二列目の上層コイル片23の図示下側の端部での接続領域Kとが膜厚方向に対向し接続層33を介して電気的に接続されている。このように、図示上側の端部では、対向面F側から数えて同じ列にある前記上層コイル片23と下層コイル片18との端部どうしが接続され、図示下側の端部では、前記上層コイル片23の端部が、前記上層コイル片23よりも一つ対向面F寄りに形成された下層コイル片18の端部と電気的に接続される。図示下側の端部で、前記上層コイル片23の端部と、前記上層コイル片23よりも一つ対向面F寄りに形成された下層コイル片18の端部とを膜厚方向にて対向させるために、前記下層コイル片18の図示下側の端部は、ハイト方向に屈曲した屈曲領域18bにて形成されているのである。このようにして前記上層コイル片23と下層コイル片18の端部どうしが接続されることで、トロイダル状のコイル層が完成する。
図2に示すように前記上層コイル片23は、トラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に向けて形成され、真上から見ると各上層コイル片23の平面形状はストレート形状で形成される。前記コイル絶縁下地層22の両側端部22aはハイト方向と平行な方向に延出して形成されているから、前記両側端部22aに対し前記上層コイル片23全体は直交する方向に形成される。この結果、前記上層コイル片23をコイル絶縁下地層22上から段差Gを介してコイル絶縁層19上にメッキ形成する際、レジスト層に露光現像によって前記上層コイル片23の抜きパターンを形成するときに、乱反射による前記抜きパターン形状の精度低下が従来に比べて抑えられ、前記上層コイル片23を高精度に形成できる。このため、例えば従来のように隣り合う上層コイル片23どうしが繋がって短絡してしまったり、あるいは前記上層コイル片23に穴等の欠陥が形成されたりする従来の不具合を適切に抑制できる。
さらに図5に示すように、各下層コイル片18に前記上層コイル片23の延出方向と同方向であるトラック幅方向(図示X方向)に延出するストレート領域18aを設けることで、前記下層コイル片18のコイル形成領域のハイト方向(図示Y方向)への長さを前記ストレート領域が形成されている領域にて短く出来る。このため特に前記各下層コイル片18のうち前記ストレート領域18a上のみに主磁極層20を重ねて形成するようにすれば、前記主磁極層20のハイト方向への長さ寸法を図17に示す従来の形状に比べて短く出来る。よって主磁極層20からリターンパス層27にいたるヨーク長を短くできる。この結果、インダクタンスの増大等に伴う記録効率の低下を適切に抑制することが出来る。また図5に示すように、トロイダル状で下層コイル片18と上層コイル片23とを電気的に接続していくために、前記下層コイル片18の一方の端部にハイト方向(図示Y方向)に屈曲する屈曲領域18bを設けることで、簡単な構造にて、トラック幅方向と平行な方向に延びる上層コイル片23と確実に接続出来る前記下層コイル片18を形成することが可能である。
図6は、本発明の第2実施形態の垂直磁気記録ヘッドの部分縦断面図、図7は、図6に示すIV−IV線から前記磁気ヘッドをトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に切断し、その切断面を矢印方向から見た部分断面図である。なお図1と同じ符号が付けられている層は図1と同じ層を示している。
図6では、前記上部シールド層16の上に、非磁性絶縁層70が形成され、前記非磁性絶縁層70上にリターンパス層(第1磁性層)71が形成されている。前記リターンパス層71のハイト方向後方には突出するバックヨーク層72が形成され、前記リターンパス層71とバックヨーク層72との間に、コイル絶縁下地層(第3絶縁層)73を介して下層コイル片18が形成されている。前記非磁性絶縁層70の上面とリターンパス層71の上面は平坦化処理されているから、前記非磁性絶縁層70の上及びリターンパス層71の上に形成される前記コイル絶縁下地層73の上面も平坦化面となっている。
前記下層コイル片18の形状は図1ないし図5で説明したものと同じである。図6では、前記下層コイル片18上がコイル絶縁層(第2絶縁層)74で覆われており、前記コイル絶縁層74の上面と前記バックヨーク層72の上面は平坦化処理されている。前記コイル絶縁層74上には主磁極層(第2磁性層)75が形成され、対向面Fからハイト方向に離れた位置の前記主磁極層75にヨーク層76が設けられる。前記主磁極層75及びヨーク層76上を覆うコイル絶縁下地層(第1絶縁層)77の上に上層コイル片23が形成されている。前記上層コイル片23の形状は図1ないし図5で説明したものと同じである。
図6及び図7に示す垂直磁気記録ヘッドは図1ないし図5に示す垂直磁気記録ヘッドと異なって、主磁極層75がリターンパス層71の膜厚方向の上側に設けられている。図6,図7では、主磁極層75とリターンパス層71との間に下層コイル片18が設けられ、前記主磁極層75の上に上層コイル片23が設けられている。図6,図7では、前記下層コイル片18は、リターンパス層71とバックヨーク層72とで囲まれた空間内に形成されるといった制約がある。前記下層コイル片18の形成領域がハイト方向へ延びるほど、前記リターンパス層71をハイト方向へ延ばすことが必要となり、その結果、主磁極層75のハイト方向への長さ寸法も延びヨーク長が長くなってしまう。従って、前記下層コイル片18のコイル形成領域のハイト長さを出来る限り短く形成したい。本発明では、上記したように、前記下層コイル片18のコイル形成領域のハイト長さを効果的に短く出来るから、図6,図7の垂直磁気記録ヘッドの構成において従来に比べて適切に、ヨーク長を短く出来る。
図8は、本発明の第3実施形態の薄膜磁気ヘッドの部分縦断面図、図9は、図8に示すV−V線から前記薄膜磁気ヘッドをトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に切断し、その切断面を矢印方向から見た部分断面図である。なお図1と同じ符号が付けられている層は図1と同じ層を示している。
図8に示すように上部シールド層16の上には、Alなどで形成された分離層40が形成され、前記分離層40上に下部コア層(第1磁性層)41が形成されている。前記下部コア層41はNiFe系合金などの磁性材料で形成される。前記下部コア層41は対向面Fからハイト方向(図示Y方向)に所定の長さ寸法で形成される。前記下部コア層41の後端面よりもハイト方向後方及び前記下部コア層41のトラック幅方向(図示X方向)における両側には非磁性絶縁材料層42が設けられている。図8に示すように前記下部コア層41及び非磁性絶縁材料層42の各層の表面は連続した平坦化面である。
前記下部コア層41上には記録媒体との対向面からハイト方向(図示Y方向)にかけて所定の長さ寸法で形成された隆起層43が形成されている。さらに前記隆起層43のハイト方向後端面からハイト方向(図示Y方向)に所定距離離れた位置にバックギャップ層44が前記下部コア層41上に形成されている。
前記隆起層43及びバックギャップ層44は磁性材料で形成され、前記下部コア層41と同じ材質で形成されてもよいし、別の材質で形成されていてもよい。また前記隆起層43及びバックギャップ層44は単層であってもよいし多層の積層構造で形成されていてもよい。前記隆起層43及びバックギャップ層44は前記下部コア層41に磁気的に接続されている。
図8に示すように、前記隆起層43とバックギャップ層44間の下部コア層41上にはコイル絶縁下地層(第3絶縁層)45が形成され、前記コイル絶縁下地層45上には、図5と同形状の下層コイル片18がハイト方向に並んで形成されている。
前記下層コイル片18上はAlなどの無機絶縁材料で形成されたコイル絶縁層(第2絶縁層)46で埋められている。図8に示すように前記隆起層43の上面、コイル絶縁層46の上面、及びバックギャップ層44の上面は連続した平坦化面となっている。
図9に示すように、前記下層コイル片18のトラック幅方向(図示X方向)における端部上には接続層33が突出形成されている。図9に示すように各下層コイル片18のトラック幅方向(図示X方向)における端部上に形成された接続層33の上面33aは前記コイル絶縁層46の上面と同一面上で形成される。
図9に示すように前記隆起層43及びコイル絶縁層46の平坦化面上には、前記対向面Fからハイト方向(図示Y方向)に所定の距離離れた位置からハイト方向に向けてGd決め層47が形成されている。
図9に示すように、対向面Fから前記Gd決め層47の前端面までの隆起層43上、前記Gd決め層47の後端面よりハイト方向のコイル絶縁層46上、及び前記バックギャップ層44上に、下から下部磁極層50,及びギャップ層51が形成されている。前記下部磁極層50及びギャップ層51はメッキ形成されている。
また図8に示すように前記ギャップ層51上及びGd決め層47上には、上部磁極層52がメッキ形成され、さらに前記上部磁極層52上には上部コア層53がメッキ形成されている。
この実施の形態では、前記下部磁極層50、ギャップ層51、上部磁極層52及び上部コア層53の4層で磁極層(第2磁性層)62が構成されている。
図8及び図9に示すように前記上部コア層53の上には、例えばAlなどの絶縁材料で形成されたコイル絶縁下地層(第1絶縁層)58が形成されている。前記コイル絶縁下地層58は無機絶縁材料あるいは有機絶縁材料で形成され、前記コイル絶縁下地層58は前記磁極層62のトラック幅方向(図示X方向)の両側に広がるコイル絶縁層46上にも形成されている。前記コイル絶縁下地層58は有機絶縁材料で形成されることが好ましい。あるいは前記コイル絶縁下地層58を、前記磁極層62の上面に形成される薄膜層と、前記磁極層62の両側に形成される厚膜層とで構成し、前記薄膜層を無機絶縁材料で、前記厚膜層を有機絶縁材料で形成してもよい。これにより、前記磁極層62と上層コイル片23とを距離的に近づけることができ磁化効率を向上させることができるとともに、前記磁極層62のトラック幅方向における両側で、前記磁極層62と上層コイル片23間の絶縁を良好に保つことが可能である。
前記コイル絶縁下地層58の上には、図2に示す形状と同形状の上層コイル片23がハイト方向(図示Y方向)に向けて複数本配列されている。
図8,図9に示す薄膜磁気ヘッドの上部磁極層52は、図2に示す主磁極層20とほぼ同じ形態で形成される。しかし図8,図9の薄膜磁気ヘッドは図1と異なって面内記録方式に用いられる磁気ヘッドである。
図8,図9に示す磁気ヘッドでも、軸となる磁性層である磁極層62の周囲にトロイダルコイル層が巻回形成された構造であり、前記トロイダルコイル層は、下層コイル片18と上層コイル片23と接続層33とで構成される。
前記上層コイル片23は、図2に示すものと同様にトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に向けて形成され、真上から見ると各上層コイル片23の平面形状はストレート形状で形成される。前記コイル絶縁下地層58の両側端部はハイト方向と平行な方向に延出して形成されており、このため前記両側端部に対し前記上層コイル片23は直交する方向に形成される。この結果、前記上層コイル片23をコイル絶縁下地層58上から段差Gを介してコイル絶縁層46上にメッキ形成する際、レジスト層に露光現像によって前記上層コイル片23の抜きパターンを形成するときに、乱反射による前記抜きパターン形状の精度低下が従来に比べて抑えられ、前記上層コイル片23を高精度に形成できる。このため、例えば従来のように隣り合う上層コイル片23どうしが繋がって短絡したり、あるいは前記上層コイル片23に穴等の欠陥が形成されたりする従来の不具合を適切に抑制できる。
また下層コイル片18は図5に示すものと同様にように前記上層コイル片23の延出方向と同方向であるトラック幅方向(図示X方向)に延出するストレート領域18aを設けることで、前記下層コイル片18のコイル形成領域のハイト方向(図示Y方向)への長さを前記ストレート領域が形成されている領域にて短く出来る。このため前記各下層コイル片18のうち前記ストレート領域18aが、前記下部コア層41、隆起層43及びバックギャップ層44で囲まれた空間内に形成されるようにし、前記屈曲領域18bが前記空間内の両側からはみ出すように形成すれば、前記下部コア層41のハイト方向への長さ寸法を効果的に短くでき、ひいては磁極層62のハイト方向への長さ寸法を短く出来る。よって磁極層62から、バックバック層44及び下部コア層41にいたるヨーク長を短くできる。この結果、インダクタンスの増大等に伴う記録効率の低下を適切に抑制することが出来る。またトロイダル状で下層コイル片18と上層コイル片23とを電気的に接続していくために、前記下層コイル片18の一方の端部にハイト方向(図示Y方向)に屈曲する屈曲領域18bを設けることで、簡単な構造にて、トラック幅方向と平行な方向に延びる上層コイル片23と確実に接続出来る前記下層コイル片18を形成することが出来る。
図10ないし図14は、図1に示す磁気ヘッドの製造工程を示す一工程図であり、特にトロイダルコイル層の形成方法について以下に説明する。なお場合によっては、図10ないし図14以外の図面を適用する。
まず図5に示すように下層コイル片18を前記コイル絶縁下地層(第3絶縁層)17上にメッキ形成する。前記コイル絶縁下地層17上にレジスト層(図示しない)を塗布し、前記レジスト層に露光現像により前記下層コイル片18と同じ形状の抜きパターンを形成する。前記レジスト層には前記下層コイル片18の抜きパターンと同時に引き出し層31,32の抜きパターンも露光現像により形成する。
各下層コイル片18が、トラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に延びるストレート領域18aと、前記ストレート領域18aの一端部から、ハイト方向(図示Y方向)に向けて屈曲する屈曲領域18bを有する形状にて形成されるように、前記抜きパターンにストレート領域と屈曲領域に対応する空間を露光現像にて形成し、前記抜きパターン内に下層メッキ片18をメッキ形成した後、前記レジスト層を除去する。前記下層コイル片18は平坦な前記コイル絶縁下地層17上にメッキ形成されることが好ましい。これによって、前記下層コイル片18の屈曲領域18bのパターン精度が、レジスト層に対する露光現像の際の乱反射によって悪化することはなく、前記下層コイル片18をパターン精度良く形成できる。
図10(部分平面図)に示すように前記下層コイル片18及び引き出し層31の接続端上に接続層33をメッキ形成する。そして前記下層コイル片18,引き出し層31,32,及び接続層33上をコイル絶縁層(第2絶縁層)19によって覆う。前記コイル絶縁層19は例えばAl等の無機絶縁材料でスパッタ形成されたものである。
図10及び図11(図3の断面図と同じ位置での部分断面図)に示すように、前記コイル絶縁層19の上面19aをCMP技術等を用いて平坦化処理し、前記コイル絶縁層19の上面19aから前記接続層33の上面33aを露出させる。次に図11に示す工程では、前記コイル絶縁層19上に主磁極層20を例えばメッキ形成する。前記主磁極層20の平面形状は図2に示すものと同じである。次に前記主磁極層20上にギャップ層21をスパッタ等で形成する。なお前記ギャップ層21によって前記接続層33の上面33aが覆われてしまうと後工程で上層コイル片23と前記接続層33とを電気的に接続させることが出来なくなるため、例えばレジスト層等を用いて予め前記ギャップ層21が前記接続層33の上面33aに形成されないようにしておくか、あるいは前記接続層33の上面33aを前記ギャップ層21で覆ってしまった場合には、後工程で部分的に前記接続層33の上面33aを覆うギャップ層21を削除することが必要である。
さらに前記ギャップ層21上にレジストなどからなるコイル絶縁下地層(第1絶縁層)22を形成する。前記コイル絶縁下地層22のトラック幅方向(図示X方向)の両側端部22aは、図2に示すように、ハイト方向(図示Y方向)と平行な方向に向けて延出形成されている。特に前記主磁極層20を構成する後方部S3のトラック幅方向の両側端部20dはハイト方向と平行な方向に向けて延出形成されているため、前記後方部S3上に重ねて形成される部分の前記コイル絶縁層22の両側端部22aをハイト方向と平行な方向に延出形成しやすい。図2に示すように前記主磁極層20の後方部S3上は前記コイル絶縁下地層22を介して前記上層コイル片23が形成される領域である。本発明では前記上層コイル片23が形成される前記コイル絶縁下地層22の両側端部22aをハイト方向と平行な方向に高精度に延出形成するため、前記上層コイル片23の形成領域と膜厚方向にて対向する位置にある前記主磁極層20の後方部S3の両側端部20dをハイト方向と平行な方向に向けて延出形成することが好ましい。
次に図13(製造工程中における磁気ヘッドの部分拡大斜視図)に示すように前記コイル絶縁下地層22の上にレジスト層70を形成し、前記レジスト層70に露光現像によって前記上層コイル片23の抜きパターン70aを形成する。図2に示すように前記上層コイル片23を真上から見てトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に形成するために、前記抜きパターン70aを、トラック幅方向と平行な方向に形成する。前記抜きパターン70aの箇所は、レジスト層70に対し露光現像された箇所である。前記抜きパターン70aは、前記コイル絶縁下地層22の両側端部22aの延出方向(ハイト方向)に対し直交する方向であるトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に向けられて形成されるから、前記抜きパターン70a形成時の露光現像のときに乱反射によって前記抜きパターン70aの形状が乱れ難く、高精度に前記抜きパターン70aを形成することが出来る。
そして図14(図3の断面図と同じ位置での部分断面図)では前記抜きパターン70a内に上層コイル片23をメッキ形成し、前記レジスト層70を除去する。上記したように前記抜きパターン70aを高精度に形成できるから例えば隣り合う前記上層コイル片23どうしが繋がってしまう等の不具合を適切に回避することが出来る。
本発明では特に磁気ヘッドの構造を上記で説明したものに限定しない。また、下層コイル片18に設けられた屈曲領域18bは、上記では全てハイト方向に屈曲しているが対向面F方向に屈曲していてもよい。ただしヨーク長を短くするといった観点からすれば前記屈曲領域18bをハイト方向に屈曲させたほうがストレート領域18aを対向面F寄りに、より詰めて形成できることから好ましい。また前記屈曲領域18bは、図5に示すように、ハイト方向に湾曲する部位と、前記湾曲する部位から接続領域18cにかけてトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に延びる部位とに分けられるが、特に湾曲する部位では直線的に延びる傾斜形状であってもよいし、接続領域18cにかけてトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に延びる部位が形成されていなくてもよい。
本発明の垂直磁気記録ヘッドの部分縦断面図、 図1に示す垂直磁気記録ヘッドの部分平面図、 図1に示す垂直磁気記録ヘッドをIII−III線から切断しその切断面を矢印方向から見た部分断面図、 特に上層コイル片の形状を説明するための部分斜視図、 下層コイル片の形状を説明するための部分平面図、 本発明の第2実施形態の垂直磁気記録ヘッドの部分縦断面図、 図6に示すIV−IV線から前記磁気ヘッドをトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に切断し、その切断面を矢印方向から見た部分断面図、 本発明の第3実施形態の薄膜磁気ヘッドの部分縦断面図、 図8に示すV−V線から前記薄膜磁気ヘッドをトラック幅方向(図示X方向)と平行な方向に切断し、その切断面を矢印方向から見た部分断面図である。なお図1と同じ符号が付けられている層は図1と同じ層を示している。 図1に示す磁気ヘッドの製造工程を示す一工程図で、特にトロイダルコイル層の形成方法について説明するための図であり、図10は、製造工程中における磁気ヘッドの部分平面図、 図1に示す磁気ヘッドの製造工程を示す一工程図で、特にトロイダルコイル層の形成方法について説明するための図であり、図11は、製造工程中における磁気ヘッドの部分断面図、 図11の次の工程を示す部分断面図、 図1に示す磁気ヘッドの製造工程を示す一工程図で、特にトロイダルコイル層の形成方法について説明するための図であり、図13は、製造工程中における磁気ヘッドの部分斜視図、 図13の次の工程を示す部分断面図、 従来の下層コイル片の形状を示す部分平面図、 従来の上層コイル片の形状を示す部分平面図、 従来における上層コイル片の製造工程を示す製造工程図であり、図16に示すI−I線(I−I線は、コイル絶縁層3のトラック幅方向の端部に沿っている)から製造工程中の磁気ヘッドを切断し矢印方向から見た前記磁気ヘッドの部分断面図、 従来における上層コイル片の製造工程を示す製造工程図であり、図18は、図16に示すII−II線から製造工程中の磁気ヘッドを切断し矢印方向から見た前記磁気ヘッドの部分断面図、 従来のトロイダルコイル層の部分平面図、
符号の説明
17、45、73 コイル絶縁下地層(第3絶縁層)
18 下層コイル片
19、46、74 コイル絶縁層(第2絶縁層)
20、75 主磁極層
22、58、77 コイル絶縁下地層(第1絶縁層)
23 上層コイル片
27、71 リターンパス層
41 下部コア層
62 磁極層
70 レジスト層

Claims (8)

  1. 第1の磁性層と、前記第1の磁性層の上方に間隔をおいて対向する第2の磁性層と、前記第1の磁性層あるいは第2の磁性層のどちらか一方を軸として、巻回形成されたトロイダルコイル層と、を有し、
    前記トロイダルコイル層は、軸となる磁性層の下側に設けられ記録媒体との対向面側からハイト方向へ向けて配列された複数本の下層コイル片と、前記軸となる磁性層の上側に設けられ前記対向面側からハイト方向へ向けて配列された複数本の上層コイル片とを有し、前記下層コイル片のトラック幅方向における端部と、前記上層コイル片のトラック幅方向における端部どうしが電気的に接続されており、
    前記上層コイル片は、第1絶縁層上からトラック幅方向の両側に下方への段差を介して前記第1絶縁層の両端に広がる第2絶縁層上に延出形成され、少なくとも前記上層コイル片の形成領域では前記第1絶縁層のトラック幅方向の両側端部がハイト方向と平行な方向に延びており、前記下層コイル片は、第3絶縁層上に形成されており、
    前記上層コイル片は、前記第1絶縁層の両側端部の延出方向に対して直交する方向に形成され、
    前記下層コイル片は、前記第3絶縁層上に前記上層コイル片の延出方向と同一方向に延びるストレート領域と、トラック幅方向の一方の端部側で前記対向面方向あるいはハイト方向へ屈曲する屈曲領域とを有して形成され、
    前記ストレート領域の端部と前記上層コイル層の一方の端部とが電気的に接続されるともに、前記屈曲領域の端部と前記上層コイル層の他方の端部とが電気的に接続されることを特徴とする磁気ヘッド。
  2. 前記ストレート領域及び屈曲領域の端部上にはそれぞれ上方に向けて突出する接続層が形成され、前記接続層の上面は前記第2絶縁層の上面と同一面で形成され、前記接続層の上面に前記上層コイル層の端部が電気的に接続される請求項1記載の磁気ヘッド。
  3. 前記第3絶縁層のコイル形成面上は平坦化面で形成されている請求項1または2に記載の磁気ヘッド。
  4. 第1の磁性層と、前記第1の磁性層の上方に間隔をおいて対向する第2の磁性層と、前記第1の磁性層あるいは第2の磁性層のどちらか一方を軸として、巻回形成されたトロイダルコイル層と、を有し、
    前記トロイダルコイル層は、軸となる磁性層の下側に設けられ記録媒体との対向面側からハイト方向へ向けて配列された複数本の下層コイル片と、前記軸となる磁性層の上側に設けられ前記対向面側からハイト方向へ向けて配列された複数本の上層コイル片とを有し、前記下層コイル片のトラック幅方向における端部と、前記上層コイル片のトラック幅方向における端部どうしが電気的に接続されてなる磁気ヘッドの製造方法において、以下の工程を有することを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
    (a) 第3絶縁層上に、前記下層コイル片を形成し、このとき、前記下層コイル片を、トラック幅方向と平行な方向に延出するストレート領域と、前記ストレート領域の一方の端部側から前記対向面方向あるいはハイト方向へ屈曲する屈曲領域とで構成する工程と、
    (b) 前記下層コイル片上を第2絶縁層で覆う工程と、
    (c) 前記第2絶縁層上に前記軸となる磁性層を形成する工程と、
    (d) 前記磁性層上に第1絶縁層を形成し、このとき、前記第1絶縁層の少なくとも上層コイル片の形成領域でのトラック幅方向の両側端部をハイト方向と平行な方向に延出形成する工程と、
    (e) 前記第1絶縁層の両側端部との直交方向であるトラック幅方向に、前記上層コイル片を形成し、このとき前記上層コイル片を前記第1絶縁層の両側端部から下方への段差を介して前記第1絶縁層の両端に広がる前記第2絶縁層上にまで形成し、前記ストレート領域の端部と前記上層コイル層の一方の端部とを電気的に接続させるともに、前記屈曲領域の端部と前記上層コイル層の他方の端部とを電気的に接続させる工程。
  5. 前記(a)工程と(b)工程の間に、前記下層コイル層の端部上に突出する接続層を形成し、前記(b)工程時に、前記第2絶縁層の上面から前記接続層の上面を露出させ、前記(e)工程時に、露出した前記接続層の上面に前記上層コイル片の端部を重ねる請求項4記載の磁気ヘッドの製造方法。
  6. 前記(b)工程時、前記第2絶縁層の上面を平坦化処理する請求項4または5に記載の磁気ヘッドの製造方法。
  7. 前記(e)工程時、第1絶縁層上から第2絶縁層上にかけてレジスト層を形成し、前記レジスト層を露光現像して、前記上層コイル片の抜きパターンを前記レジスト層に形成し、前記抜きパターン内に前記上層コイル片をメッキ形成し、その後、前記レジスト層を除去する請求項4ないし6のいずれかに記載の磁気ヘッドの製造方法。
  8. 前記第1絶縁層を有機絶縁材料で形成する請求項4ないし7のいずれかに記載の磁気ヘッドの製造方法。
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