JP2005091425A - 眼鏡レンズの製造システム、眼鏡レンズの製造方法、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】眼鏡レンズ製造システム1では、端末11でマーク情報及びレンズ情報を取得した後、このマーク情報及びレンズ情報を計算サーバ14に出力して、計算サーバ14の判定部141でマーキング可能かどうか判定する。判定部141でマーキング可能とされた場合には、端末11の画像表示部に表示された眼鏡レンズのシミュレーション画像に基づいて、製造するかどうかを判断し、製造するとした場合には、計算サーバ14の加工情報生成部142にて眼鏡レンズの加工情報が生成される。
【選択図】図3
Description
顧客が要望するマーキングが可能か否かは、マークの形状や、眼鏡レンズの外形形状、厚さ寸法等によって判断しなければならないが、従来のマーキング方法は、製品名、製造メーカ、ブランド名等を非常に小さな文字でマーキングすることのみを前提としているため、このような判断を行うことができない。そのため、多様なマーキングの要望に対応することができない。
これに加え、小売店においては内部にマークが形成された眼鏡レンズのサンプルを多数用意することが困難であるため、眼鏡レンズの外観等を顧客が確認することができないという問題もある。
また、画像生成部により生成される眼鏡レンズのシミュレーション画像は、眼鏡レンズの外観を示し、第三者からの見栄えを確認することができるような画像であってもよく、また、顧客が眼鏡を装着した際の、視界を確認することができるような画像であってもよい。
サーバは、眼鏡レンズの製造メーカの工場等に設置されていてもよく、また、小売店に設置されていてもよい。
このような本発明では、端末は、情報取得部、画像生成部、許否選択部を備えており、他の構成はサーバに搭載されているので、端末の容量を軽くすることができる。
このような本発明によれば、複数の異なるマークのマーク情報を予め記憶部に記憶させ、記憶部に記憶された複数のマーク情報の中から、マーク情報を選択しているので、本発明の眼鏡レンズの製造システムにより眼鏡レンズの製造する場合には、マーク情報を生成する必要がない。これにより、眼鏡レンズの製造を簡易化することができる。
このような本発明では、マーク情報を生成するマーク情報生成部を備えているので、顧客が持ち込んだ写真や、ロゴマーク等をスキャナ等で取り込み、これをもとにマーク情報を生成することができる。これにより、顧客のニーズに的確に対応することが可能となる。
なお、本発明の製造システムは、複数の異なるマークのマーク情報を記憶した記憶部と、前述したマーク情報生成部との双方を備え、マーク情報取得部は、記憶部からマーク情報を読み出して選択すること、及びマーク情報生成部で生成されたマーク情報を取得することができるものとしてもよい。
すなわち、本発明の眼鏡レンズの製造方法は、内部にマークが形成された眼鏡レンズを製造するための眼鏡レンズの製造方法であって、コンピュータが、前記マークの形状情報を含むマーク情報を取得するマーク情報取得手順と、眼鏡レンズの外形形状情報、光学的特性情報を含むレンズ情報を取得するレンズ情報取得手順と、前記マーク情報取得手順で取得したマーク情報及び前記レンズ情報取得手順で取得したレンズ情報に基づいて、眼鏡レンズへのマーキングが可能か否かを判定する判定手順と、前記判定手順で、マーキング可能とされたマーク情報及びレンズ情報に基づいて、内部にマークが形成された眼鏡レンズのシミュレーション画像を生成し、画像表示部に表示させる画像生成手順と、前記画像表示部に表示された眼鏡レンズの製造の許可又は拒否の選択を促す許否選択手順と、前記許否選択手順で許可を選択した場合に、マーク情報及びレンズ情報に基づいて眼鏡レンズの加工情報を生成する加工情報生成手順とを備えることを特徴とする。
また、本発明の眼鏡レンズの製造方法は、眼鏡レンズ内部にマーキングされるマークのマーク情報を生成するマーク情報生成手順を備え、前記マーク情報取得手順では、前記マーク情報生成手順で生成されたマーク情報を取得するものであってもよい。
[1.眼鏡レンズの構成]
図1及び図2には、内部にマーク100が施された眼鏡レンズ3が示されている。
なお、図1は、眼鏡レンズ3と、この眼鏡レンズ3が嵌め込まれるフレーム41とを備えた眼鏡4を示す斜視図であり、図2は、眼鏡レンズ3を示す斜視図である。
マーク100は、立体的な構造となっており、ここでは、例えば、イニシャル等であり、英字のEPという文字である。なお、マーク100は、英字に限らず、例えば、星型の模様等であってもよい。
このような眼鏡レンズ3は、図3に示すような、眼鏡レンズの製造システム1を用いて製造される。
この眼鏡レンズの製造システム1は、眼鏡4の小売店に設置される端末11と、眼鏡レンズ3の製造メーカの工場に設置されるデータサーバ12と、受注サーバ13と、計算サーバ14と、機械端末15とを備える。
取得部11Aは、CPUの動作制御を行うマルチタスク機能を有するOS(Operating System)上に展開されるプログラムとして構成される情報取得部111と、顔画像取得部112と、許否選択部113と、判定情報取得部114、再表示選択部115とを備える。
この情報取得部111は、マーク情報を選択し、取得するマーク情報取得部111Aと、眼鏡レンズがはめ込まれるフレームを選択し、フレーム情報を取得するフレーム情報取得部111Bと、眼鏡レンズの屈折率(光学的特性情報)、色、表面処理の情報を選択する第一レンズ情報取得部111Cと、眼鏡レンズの眼鏡処方(光学的特性情報)を取得する第二レンズ情報取得部111Dとを備える。
ここで、眼鏡レンズの屈折率(光学的特性情報)、色、表面処理の情報を第一レンズ情報とし、レンズの眼鏡処方(光学的特性情報)を第二レンズ情報とする。
ここで、マーク情報は、マークの形状情報(マークの外形形状、マークの厚さ寸法等)やマークの濃さ等の情報を含むものである。
なお、データサーバ12に記憶された複数の異なるマークのマーク情報は、処理部11Bの画像生成部116により読み出されて、各マーク情報に応じたマーク画像が生成される。そして、画像表示部11Eに表示される。これにより、顧客が、複数のマークの中から好みのマークを選択できるようになっている。
ここで、表面処理の情報とは、眼鏡レンズに耐擦傷性を向上させるためのハードコート膜を形成するハードコート膜の形成の有無、反射防止膜の形成の有無、水やけ防止コート膜の形成の有無等をいう。
ここで、第二レンズ情報取得部111Dは、検眼したデータを図示しないキーボード等を介して、端末11に入力することにより、眼鏡処方を取得してもよく、また、過去に入力された眼鏡レンズの眼鏡処方を端末11の記憶部11Dや、データサーバ12に記憶させておき、端末11内の記憶部11Dやデータサーバ12から読み出して取得してもよい。
ここで、フレーム情報としては、例えば、フレームの中心からの距離を極座標系の座標の集合で示したフレームの形状、フレームサイズを表す情報や、フレームタイプ(フルリム、ツーポイント、ナイロール等)を示したレンズ端面の形状情報等が挙げられる。
このようなフレーム情報を取得することにより、眼鏡レンズの外形形状情報を得ることができる。すなわち、フレーム情報取得部111Bは、眼鏡レンズの外形形状情報を取得するためのレンズ情報取得部としての役割を果たす。
従って、レンズの光学的特性情報及び眼鏡レンズの外形形状情報を含んだレンズ情報は、情報取得部111のフレーム情報取得部111Bで取得されるフレーム情報の一部、第一レンズ情報取得部111Cで取得される第一レンズ情報、第二レンズ情報取得部111Dで取得される第二レンズ情報により構成されることとなる。
なお、データサーバ12に記憶された複数の異なるフレーム情報は、処理部11Bの画像生成部116により読み出され、各フレーム情報に応じたフレーム画像が生成される。そして、画像表示部11Eに表示される。これにより、顧客が複数のフレームの中から好みのフレームを選択できるようになっている。
以上のような、顔画像取得部112で取得された顔画像情報、情報取得部111で取得した第一レンズ情報、第二レンズ情報、フレーム情報、マーク情報は、記憶部11Dに記憶された後、処理部11Bの画像生成部116により、読み出され、合成されて、シミュレーション画像が生成される。
画像生成部116で合成したシミュレーション画像は、出力部11Cの画像出力部118を介して画像表示部11Eに表示される。
例えば、画像表示部11Eには、図5に示すような顧客が眼鏡レンズを装着した状態のシミュレーション画像G1が表示される。顧客は、このシミュレーション画像G1に基づいて、眼鏡の外観等を確認することができる。
これにより、顧客は、シミュレーション画像G2,G3に基づいて、眼鏡レンズの厚さ寸法や、眼鏡レンズを通してみた場合の視野の確認を行うことができる。
再表示選択部115で再表示を行うという情報を取得した場合には、情報取得部111でマーク情報、眼鏡レンズの第一レンズ情報、フレーム情報等の再取得が行われる。そして、再取得された情報に基づいて画像生成部116で新たなシミュレーション画像の生成が行われ、画像表示部11Eに表示される。
再表示選択部115で再表示を行わないという情報を取得した場合には、画像表示部11Eに表示されたシミュレーション画像を形成したマーク情報、第一レンズ情報、第二レンズ情報、フレーム情報が出力部11Cの情報出力部117から計算サーバ14(図3参照)に出力される。
計算サーバ14では、判定部141により、マーク情報、第一レンズ情報、第二レンズ情報、フレーム情報に基づいて、眼鏡レンズ内部へのマークのマーキングが可能であるか否かの判定が行われる。
許否選択部113は、判定情報取得部114でマーキング可能という判定結果を受けた場合に、眼鏡レンズの製造の許可又は拒否の選択を促し、許可又は拒否の情報を取得するものである。
この許否選択部113で眼鏡レンズの製造の許可の情報を取得した場合には、出力部11Cの情報出力部117から、眼鏡レンズの第一レンズ情報、第二レンズ情報、フレーム情)、マーク情報が受注サーバ13に出力される。
本実施形態では、データサーバ12を設置したが、これに限らず、データサーバ12内のデータを小売店に設置された端末11の記憶部11Dに記憶させておいてもよい。また、データサーバ12及び端末11の記憶部11Dの双方にデータを記憶させておいてもよい。
なお、この受注サーバ13には、各受注情報に異なる管理番号を付与する管理番号付与部132が設けられている。
判定部141は、端末11の情報出力部117から出力されたマーク情報、第一レンズ情報、第二レンズ情報、フレーム情報を受信し、これらの情報に基づいて、眼鏡レンズ内部へのマークのマーキングが可能か否か判定するものである。
そして、マーク情報と照合して、マーキング可能な部分の範囲内にマーキングができるか、例えば、マークが眼鏡レンズの厚さ寸法内におさまるかどうか、マークがマーキング可能な面積内におさまるか否か等を判定する。
このような判定部141による判定結果は、端末11の判定情報取得部114へ出力される。計算サーバ14と端末11とは、例えば、インターネットや専用回線等により接続されている。
なお、判定部141でマーキングが不可能とされた場合には、再度、情報取得部111で、マーク情報等のマーキングに必要な情報を取得することとなるが、このとき、判定部141でマーキングを可能にするための情報を出力してもよい。例えば、図8(A)に示すように、マーキング可能な領域1000に対してマーク1001のX軸方向の範囲が領域内に収まらなかった場合、図8(B)に示すように、X軸方向の長さを縮小して領域1000内に収まるようにしたり、図8(C)に示すように、マーク全体の大きさを縮小して領域1000に収まるように修正する。このときの修正データを判定部141で出力し、情報取得部111のマーク取得部111Aのデータに反映させればよい。厚み方向の場合も同様である。
なお、修正して出力するデータはマーク情報に限らず、フレーム情報および第一レンズ情報、第二レンズ情報でもよい。
ここで、マーキング装置の駆動情報としては、マーキング装置の眼鏡レンズを保持するステージをレーザ光出力部に対して移動させる際のステージの移動量、ステージの移動方向、レーザ光の強度、レーザ光を遮るシャッターの開閉のタイミング等のデータがあげられる。
機械端末15は、眼鏡レンズを研磨して所望の度数に設定するための研磨装置、玉型加工等を行うNC工作機械、マーキング装置等に接続されており、各装置、機械に加工情報に応じた指令を出す。
以上のような、眼鏡レンズの製造システム1を用いた眼鏡レンズ3の製造方法について、図1及び図9を参照して説明する。図9は、眼鏡レンズ3の製造方法を示すフローチャートである。
まず、小売店に設置された端末11の顔画像取得部112により顧客の顔画像を取得する(処理S1)。
次に、情報取得部111でマーク100のマーク情報、眼鏡レンズ3のレンズ情報を取得する(情報取得手順、処理S2)。
具体的には、マーク情報取得部111Aにより、データサーバ12に記憶された複数のマーク情報のなかからマーク100のマーク情報を選択して取得する。また、フレーム情報取得部111Bにより、データサーバ12に記憶された複数のフレーム情報のなかから、フレーム41のフレーム情報を選択して取得する。さらに、第一レンズ情報取得部111Cにより、データサーバ12に記憶された複数の第一レンズ情報のなかから、眼鏡レンズ3に関する第一レンズ情報(眼鏡レンズの屈折率、色、表面処理の情報)を選択して取得する。また、第二レンズ情報取得部111Dにより、第二レンズ情報である眼鏡レンズ3の眼鏡処方を取得する。
画像生成部116では、眼鏡と顔画像とを合成したシミュレーション画像G1(図5参照)のみならず、眼鏡レンズの立体画像G2(図6参照)や眼鏡レンズを通して見た視野のシミュレーション画像G3(図7参照)をも生成し、画像表示部11Eでは、これらのシミュレーション画像G1〜G3を表示する。
再表示選択部115において、再表示の選択を行った場合、すなわち、顧客が画像表示部11Eに表示された眼鏡の変更を要望する場合、再度、情報取得部111でマーク情報、第一レンズ情報、フレーム情報を取得し(処理S2)、画像生成(処理S3)と、画像表示(処理S4)とを繰り返す。
再表示選択部115において再表示しない選択を行った場合には、画像表示部11Eに表示された眼鏡レンズのマーク情報、第一レンズ情報、第二レンズ情報、フレーム情報を端末11の情報出力部117から計算サーバ14へ出力する(処理S6)。
なお、再表示しない選択を行った場合には、画像生成部116で生成したシミュレーション画像G1〜G3は、端末11内の記憶部11Dに記憶される。
そして、この判定結果を端末11の判定情報取得部114で取得する。
ここでは、判定情報取得部114でマーキング可能と判定された眼鏡レンズの画像は、前述した画像生成手順で既に生成され、記憶部11Dに記憶されているので、ここでは、画像の表示のみを行う。
なお、再度、判定情報取得部114でマーキング可能と判定された眼鏡レンズのシミュレーション画像の生成をおこなってもよい。
顧客は、画像表示部11Eに表示されたシミュレーション画像を確認し、この眼鏡レンズ3を製造するかどうかを判断する。
一方、判定情報取得部114でマーキング不可能という判定結果を取得した場合(処理S8)には、再度、情報取得部111でマーク情報、第一レンズ情報、フレーム情報の取得を行う(処理S2)。
なお、前述したように、例えば、マーキング可能領域1000にマーク1001が収まらず、マーキング不可能とされた場合(図8参照)において、判定部141からマークの修正データを出力できるような場合には、情報取得部111で修正データを取得し、画像生成部116でこれを反映したシミュレーション画像を生成する。そして、この生成したシミュレーション画像を画像表示部11Eで表示する。
許否選択部113で眼鏡レンズ3の製造の許可を選択した場合には、マーク情報、第一レンズ情報、第二レンズ情報、フレーム情報が端末11の情報出力部117から受注サーバ13に転送される。
許否選択部113で眼鏡レンズ3の製造を拒否した場合には、再度、情報取得部111でマーク情報、フレーム情報等の取得を行う(処理S2)。
そして、この受注情報は、計算サーバ14の加工情報生成部142に送られ、加工情報生成部142では、受注情報に基づいて眼鏡レンズの加工情報が生成される(加工情報生成手順、処理S13)。
さらに、この加工情報は、機械端末15に出力され(処理S14)、機械端末15に接続された装置等に指令が出される。
まず、円形の眼鏡レンズ(セミフィニッシュレンズ)を切削、研磨し、眼鏡処方に合わせて加工する加工工程が行われる(処理S21)。次に、端末11の第一レンズ情報取得部111Cで、取得した情報に基づいて、眼鏡レンズ3を染色する染色工程(処理S22)、眼鏡レンズ3に耐擦傷性を向上させるためのハードコート膜を形成するハードコート膜形成工程(処理S23)、光の反射により生じるちらつきやゴースト等を防止するための反射防止膜を形成する反射防止膜形成工程(処理S24)、水やけ防止コート膜形成工程(処理S25)の各工程が行われる。なお、各工程は、必ずしも全行程を経る必要はない。
次に、このようにして加工された眼鏡レンズ3内部にレーザ光によりマークを施すマーキング工程(処理S27)が行われる。
マーキング工程では、モードロックチタンサファイアレーザを用いて、波長800nm、最大出力1W、パルス幅100fs、繰り返し数1kHzのいわゆるフェムト秒レーザ光によりマーキングが行われる。
これにより、内部にマーク100が形成された眼鏡レンズ3を得ることができる。
検査工程では、受注サーバ13で受注した受注情報に基づいた加工指示書と、眼鏡レンズ3とを照合することで、眼鏡レンズ3の検査を行う。
なお、眼鏡レンズ3のマーク100の検査は、受注情報に基づいて、工場内でシミュレーション画像を形成し、そのシミュレーション画像と、マーク100とを比較して行う。例えば、マークを所定の角度から見た場合に、眼鏡レンズ3内のマーク100と、シミュレーション画像のマークの見え方が一致するか否か等を検査する。
このような検査工程で、良好と判断されると、眼鏡レンズ3は、小売店に向けて出荷される。
従って、本実施形態によれば、以下のような効果を奏することができる。
(4-1)眼鏡レンズの製造システム1は、マーク情報及び眼鏡レンズのレンズ情報に基づいてマーキング可能か否かを判定する判定部141を備えているため、小売店で顧客等が要望したマーキングが可能か否か判断することができる。
そして、例えば、判定部141で、マークが眼鏡レンズ内部におさまらず、マーキングが不可能であると判断された場合には、マークを小さくしたり、マークを変更したりすることにより、顧客等が要望する多様なマーキングに対応することができる。
これにより、顧客の要望に応じた眼鏡レンズを製造することができるとともに、顧客の要望に合わない眼鏡レンズの製造を防止することができる。
特に、画像生成部116では、眼鏡と顔画像とを合成したシミュレーション画像G1のみならず、眼鏡レンズを通して見た視野のシミュレーション画像G3も生成し、これを画像表示部11Eで表示しており、これにより、顧客は眼鏡レンズの特性を充分に把握して、眼鏡レンズを購入することができる。
(4-4)本実施形態では、工場に設置された計算サーバ14に眼鏡レンズ内部へのマークのマーキングが可能か否か判定する判定部141と、眼鏡レンズの加工情報を生成する加工情報生成部142とが設けられているため、これらが小売店に設置される端末に設けられている場合にくらべ、端末11の容量を軽くすることができる。
(4-5)本実施形態の眼鏡レンズの製造システム1では、データサーバ12に記憶された複数の異なるマークのマーク情報のなかから、マーク情報を選択することで、眼鏡レンズに形成されるマークを決定しているため、眼鏡レンズに形成されるマークのマーク情報を生成する必要がない。これによりマーク情報を生成する手間を省くことができ、眼鏡レンズの製造を簡易化することができる。
さらに、マーク100の検査は、シミュレーション画像と、マーク100とを比較して行っており、これにより、所望の形状に形成されていないマークを備えた眼鏡レンズをチェックすることができる。
(4-7)本実施形態の眼鏡レンズの製造システム1により製造された眼鏡レンズ3は、内部にイニシャル等のマーク100が施されたマークとなり、他の眼鏡レンズとの差別化を図ることができる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、データサーバ12に複数のマーク情報が蓄積されており、このデータサーバ12からマーク情報を選択することで、マークを選んでいたが、これに限らず、小売店の端末11内に、マーク情報生成部を設け、このマーク情報生成部でマーク情報を生成し、生成したマーク情報を取得してもよい。
例えば、スキャナ等で顧客が持ち込んだ写真やロゴマーク等を取り込み、これに基づいてマーク情報を生成してもよい。また、顧客が持ち込んだ2次元のマークを、マーク情報生成部で3次元のマーク情報に変換し、この3次元のマーク情報を取得して3次元のマークを眼鏡レンズに付してもよい。
さらに、端末11内にマーク情報を生成するためのソフトウエアを搭載させておき、端末11でマーク情報を生成してもよい。
このようにすることで、より的確に、顧客の要望に応えることができるようになる。
また、加工情報生成も計算サーバでなく、小売店の端末で行ってもよい。このようにすることで、計算サーバが不要となる。
例えば、マークを製品名、製造メーカ、ブランド名、シリアルナンバーとする場合には、顧客に、眼鏡レンズ内部にマークを付して良いか否かを確認する。顧客がマークを付すことを承諾した場合には、情報取得部111で、製品名、製造メーカ、ブランド名、シリアルナンバー等のマーク情報を取得する。その後の工程は、前記実施形態と同様である。
Claims (9)
- 内部にマークが形成された眼鏡レンズを製造するための眼鏡レンズの製造システムであって、
眼鏡レンズ内部に形成されるマークの形状情報を含むマーク情報を取得するマーク情報取得部と、
眼鏡レンズの外形形状情報、光学的特性情報を含むレンズ情報を取得するレンズ情報取得部と、
前記マーク情報取得部により取得したマーク情報及び前記レンズ情報取得部により取得したレンズ情報に基づいて眼鏡レンズへのマーキングが可能か否かを判定する判定部と、
前記判定部によりマーキング可能とされたマーク情報及びレンズ情報に基づいて、内部にマークが形成された眼鏡レンズのシミュレーション画像を生成し、画像表示部に表示させる画像生成部と、
画像表示部に表示された眼鏡レンズの製造の許可又は拒否の選択を促す許否選択部と、
前記許否選択部で製造の許可を選択した場合に、マーク情報及びレンズ情報に基づいて眼鏡レンズの加工情報を生成する加工情報生成部とを備えることを特徴とする眼鏡レンズの製造システム。 - 請求項1に記載の眼鏡レンズの製造システムにおいて、
眼鏡レンズを販売する小売店に設置される端末と、この端末と通信回線を介して接続されるサーバとを備え、
前記端末は、前記マーク情報取得部、レンズ情報取得部、画像生成部及び許否選択部を有し、
前記サーバは、判定部及び加工情報生成部を有することを特徴とする眼鏡レンズの製造システム。 - 請求項1又は2に記載の眼鏡レンズの製造システムにおいて、
複数の種類の異なるマークのマーク情報を記憶した記憶部を備え、
前記マーク情報取得部は、前記記憶部に記憶されたマーク情報のなかからマーク情報を選択することによりマーク情報を取得することを特徴とする眼鏡レンズの製造システム。 - 請求項1から3の何れかに記載の眼鏡レンズの製造システムにおいて、
前記眼鏡レンズ内部にマーキングするマークのマーク情報を生成するマーク情報生成部を備え、
前記マーク情報取得部は、前記マーク情報生成部で生成されたマーク情報を取得することを特徴とする眼鏡レンズの製造システム。 - 内部にマークが形成された眼鏡レンズを製造するための眼鏡レンズの製造方法であって、
コンピュータが、前記マークの形状情報を含むマーク情報を取得するマーク情報取得手順と、
眼鏡レンズの外形形状情報、光学的特性情報を含むレンズ情報を取得するレンズ情報取得手順と、
前記マーク情報取得手順で取得したマーク情報及び前記レンズ情報取得手順で取得したレンズ情報に基づいて、眼鏡レンズへのマーキングが可能か否かを判定する判定手順と、
前記判定手順で、マーキング可能とされたマーク情報及びレンズ情報に基づいて、内部にマークが形成された眼鏡レンズのシミュレーション画像を生成し、画像表示部に表示させる画像生成手順と、
前記画像表示部に表示された眼鏡レンズの製造の許可又は拒否の選択を促す許否選択手順と、
前記許否選択手順で許可を選択した場合に、マーク情報及びレンズ情報に基づいて眼鏡レンズの加工情報を生成する加工情報生成手順とを備えることを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。 - 請求項5に記載の眼鏡レンズの製造方法において、
前記マーク情報取得手順では、複数の種類の異なるマークのマーク情報を記憶した記憶部からマーク情報を選択することにより、マーク情報を取得することを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。 - 請求項5又は6に記載の眼鏡レンズの製造方法において、
眼鏡レンズ内部にマーキングされるマークのマーク情報を生成するマーク情報生成手順を備え、
前記マーク情報取得手順では、前記マーク情報生成手順で生成されたマーク情報を取得することを特徴とする眼鏡レンズの製造方法。 - 請求項5から7の何れかに記載の眼鏡レンズの製造方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
- 請求項5から7の何れかに記載の眼鏡レンズの製造方法を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
Priority Applications (5)
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