JPH08266465A - 眼光学系のシミュレーション装置 - Google Patents

眼光学系のシミュレーション装置

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JPH08266465A JP7076586A JP7658695A JPH08266465A JP H08266465 A JPH08266465 A JP H08266465A JP 7076586 A JP7076586 A JP 7076586A JP 7658695 A JP7658695 A JP 7658695A JP H08266465 A JPH08266465 A JP H08266465A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 両眼における像の見え方の違いを容易に確認
できるようにする。 【構成】 光学系データ4は、右眼の光学系データ4a
と左眼の光学系データ4bとに分けられる。右眼の光学
系データ4aと左眼の光学系データ4bとは、同じ光源
画面を見ている状態での光学系データである。PSF演
算手段5,6は、右眼の光学系データ4aと左眼の光学
系データ4bとを基にそれぞれのPSF7,8を求め
る。網膜像演算手段2,3は、視標として設定された画
像データ1をそれぞれのPSF7,8によって、たたみ
込み積分を行い、右眼網膜像データ9と左眼網膜像デー
タ10とを生成する。表示制御手段11は、網膜像デー
タ9,10を表示装置12の表示画面上に、左右の網膜
像を比較し易いように画面内に並べて表示する。表示さ
れた左右の網膜像の大きさ、ボケ具合、あるいは歪み具
合を比べることにより、左右の網膜に写る像の違いを客
観的に判断することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は眼光学系のシミュレーシ
ョン装置に関し、特に眼鏡レンズなどの光学レンズを装
用したときの網膜像をシミュレーションする眼光学系の
シミュレーション装置に関する。
【0002】
【従来の技術】正常な視力を維持するために、眼鏡レン
ズ、コンタクトレンズ、眼内レンズ等の光学レンズが使
用される。光学レンズは、光学的特性の異なるものが多
数販売されている。眼鏡レンズの分類を光学的仕様別に
大きく分けると、1つのレンズ内において1つの焦点を
有する単焦点レンズと、1つのレンズ内において複数の
焦点を有する多焦点レンズとに分けられる。さらに、単
焦点レンズは球面レンズと非球面レンズとに分けられ
る。非球面レンズの設計はメーカによって異なる。同様
に、多焦点レンズにおいても多くの種類に分けられる。
例えば二重焦点レンズ、三重焦点レンズ、累進多焦点レ
ンズがあり、これらのレンズはさらに細分化される。
【0003】光学レンズの選定の際には、これらの多種
多様の光学的仕様のレンズから装用者に適したレンズを
選定することになる。その選定における判断材料として
は、装用者に適したレンズ度数を有する複数種のレンズ
を用意して実際に装用するか、あるいは眼鏡店の店員が
装用者の要望を聞くことによって、店員が選定する方法
があった。
【0004】ところが、装用者に適した度数を有する複
数種の光学的仕様別のレンズを眼鏡店で所有すること
は、種類が膨大となり、実際には困難である。一方、店
員が装用者に希望を聞いて選定する方法は、店員の熟練
を要する。さらに、店員には、装用者にとって実際にど
のように見えるかを知ることはできないため、常に正確
な判断をすることは困難である。
【0005】そこで、このような問題点を解決するため
に、光学レンズを装用した時の網膜像をシミュレーショ
ンできる眼光学系のシミュレーション装置がある。眼光
学系のシミュレーション装置では、まず光源画面からの
平行光線を光学レンズ及び角膜等の光学系内において追
跡し、PSF(Point Spread Function )を求める。P
SFとは、物体上の一点から発した光が像面上どのよう
に分布するかを表す関数である。このPSFと画像デー
タとから網膜像データを演算する。このようにして得ら
れた画像データに対する網膜像データを、表示装置の画
面に表示することによって、どのように画像が見えるか
を客観的に判断することができる。このような例として
本出願人は特願平7−26936号を出願している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際に物を見
る際には、左右の眼それぞれの網膜に映し出された像を
脳が融像することにより物体を認識しているにも係わら
ず、従来の眼光学系のシミュレーション装置では、両眼
における像の見え方の違いを考慮せずにシミュレーショ
ンを行っていた。そのため、左右の眼それぞれにおける
眼光学系のシミュレーションを行い最適な光学レンズを
選んだとしても、実際に眼鏡等を装用した際の見やすさ
の点で、本当にそのレンズが最適であるのかは定かでは
ない。これは、左右の網膜に写る像の大きさや形状のず
れが大きいと、脳が融像を行う際の障害となってしまう
からである。例えば、左右の網膜に写る像の大きさが違
う場合、特に高さ方向の大きさが違う場合には、左右の
像を融像するのが困難であることが知られている。
【0007】通常、人の右眼と左眼の視力は異なる。従
って、眼鏡等で視力の矯正を行っているかどうかにかか
わらず、左右の網膜に映し出される像は、全くの同一で
はない。このような像のずれが微小であれば、脳が融像
する際に問題にはならない。ところが、片方の眼だけ近
視の人などは、片方の眼だけ視力の矯正をすると左右の
像の間のずれが大きくなることがあり得る。
【0008】また、片方の眼が白内障になり眼内レンズ
を使用する場合には、左右の像のずれが大きくなりやす
いとともに、眼内レンズを挿入してしまうと簡単には交
換できない。そのため、眼内レンズの挿入手術をする前
に、両眼における像の見え方の違いを確認しておく必要
がある。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、両眼における像の見え方の違いを容易に確認
することのできる眼光学系のシミュレーション装置を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、光学レンズを装用したときの網膜像をシ
ミュレーションする眼光学系のシミュレーション装置に
おいて、所定の位置に置かれた光源画面と、左右の眼光
学系の一方若しくは双方に設けられた前記光学レンズ及
び左右の人眼に関する光学系データに基づいて、前記左
右の眼光学系それぞれにおけるPSF(Point Spread F
unction )を演算するPSF演算手段と、所定の位置に
置かれた画像データと前記PSFとによって、前記左右
の眼光学系それぞれにおける網膜像を演算する網膜像演
算手段と、を有することを特徴とする眼光学系のシミュ
レーション装置が提供される。
【0011】
【作用】PSF演算手段は、所定の位置に置かれた光源
画面と、左右の眼光学系の一方若しくは双方に設けられ
た光学レンズ及び左右の人眼に関する光学系データに基
づいて、左右の眼光学系それぞれにおけるPSF(Poin
t Spread Function )を演算する。網膜像演算手段は、
所定の位置に置かれた画像データとPSFとによって、
左右の眼光学系それぞれにおける網膜像を演算する。
【0012】これにより、両眼における像の見え方の違
いを容易に確認することのできる網膜像のシミュレーシ
ョンを行うことができる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の眼光学系のシミュレーション装置
の原理図である。光学系データ4には、シミュレーショ
ンの対象となる画像が表示される光源画面、及び光学レ
ンズ、角膜、瞳孔、水晶体、網膜等の左右の人眼に関す
るデータが設定されている。光源画面は、任意の位置に
設定する。光学レンズに関する光学系データは、レンズ
の設計値より求める。左右の人眼に関するデータは、基
本的にはグルストランドの模型を使用して求め、眼軸長
か角膜の凸面の曲率半径の値を装用者の視力に応じて決
定する。さらに、測定可能なデータを装用者から直接測
定することもできる。
【0014】光学系データ4は、右眼の光学系データ4
aと左眼の光学系データ4bとに分けられる。右眼の光
学系データ4aと左眼の光学系データ4bとは、同じ光
源画面を見ている状態での光学系データである。つま
り、両眼の輻輳性斜視を考慮に入れたうえで、左右の眼
の視点が同じ光源画面上になるように、人眼の回旋角度
を設定する。これにより、右眼の光学系データ4aと左
眼の光学系データ4bとが特定される。
【0015】右眼の光学系データ4aと左眼の光学系デ
ータ4bとに対応して、PSF(Point Spread Functio
n )演算手段5,6が設けられている。PSF演算手段
5,6は、右眼の光学系データ4aと左眼の光学系デー
タ4bとを基にそれぞれのPSF7,8を求める。PS
F7,8はある点から発した光が像面上にどのように分
布するかを表す関数である。網膜像演算手段2,3は、
視標として設定された画像データ1をそれぞれのPSF
7,8によって、たたみ込み積分を行い、右眼網膜像デ
ータ9と左眼網膜像データ10とを生成する。網膜像デ
ータ9,10の像は、視標に対してボケた状態になる。
【0016】表示制御手段11は、網膜像データ9,1
0を表示装置12の表示画面上に表示する。表示装置1
2には、右眼の網膜像12aと左眼の網膜像12bとを
比較し易いように、例えば一つの画面内に並べて表示す
る。表示された左右の網膜像の大きさ、ボケ具合、ある
いは歪み具合を比べることにより、左右の網膜に写る像
の違いを客観的に判断することができる。従って、この
左右の網膜像の誤差が少ないレンズを選定することが容
易になり、光学レンズの選定ミスによる融像障害の発生
を防ぐことができる。
【0017】次に、眼鏡を装用した場合を想定したシミ
ュレーションの例について詳しく説明する。図2は両眼
の眼光学系を示す図である。これは、眼鏡により両眼の
視力を矯正した装用者の光学系を頭上から見た状態を表
している。右眼23と左眼24とは、瞳孔間距離「D」
だけ離れている。この瞳孔間距離は、装用者の実際の値
を測定するか、あるいは装用者の年齢や性別に応じた平
均的な値を用いる。両眼は、それぞれの視力に応じた眼
鏡レンズ21,22を介して、光源画面20に正対して
いる。光源画面20は、両眼の間を結ぶ直線に対し距離
「L」だけ離れている。
【0018】ここで、両眼の回旋中心OR ,OL と眼鏡
レンズ21,22の中心点を通る直線を、それぞれの光
学系における基準軸27,28と定め、人眼の角膜の中
心と回旋中心OR ,OL とを結ぶ直線と、基準軸27,
28との成す角度を回旋角度θR ,θL と定義する。す
ると、光源画面20に正対するための両眼の回旋角度θ
R ,θL は、瞳孔間距離「D」と光源画面までの距離
「L」から求めることができる。なお、光源画面20か
らの両眼に入射する光25,26は、眼鏡レンズ21,
22内を通過する際に、方向が変化する。そのため、光
25,26と基準軸27,28との成す角度は、回旋角
度θR ,θL と若干異なる。
【0019】このような条件の光学系に基づき、右眼の
光学系データと左眼の光学系データとが設定される。上
記の瞳孔間距離、回旋角度、光源画面までの距離以外
に、眼鏡レンズの屈折率と凸面と凹面の曲率半径が、レ
ンズの設計値に基づき設定される。人眼に関するデータ
のうち、角膜等における屈折率や曲率半径は、グルスト
ランドの模型の値を使用し、眼軸長はシミュレーション
の対象となる人眼の視力に応じて設定する。
【0020】PSF演算手段は、右眼と左眼の光学系デ
ータに基づき、両眼それぞれのPSFを算出する。PS
Fはある物体上の一点から発した光が像面上どのように
分布するかを表す関数である。PSFは、物体面上の一
点から像面に向かって各方向へ均等に配分されたn本の
光線を追跡し、像面と交わる光線の密度を求めることに
よって得られる。一般には幾何光学の結像理論から求め
るが、収差の少ない光学系、回折素子を含む光学系では
波動光学による結像理論を適用しなければならない場合
があり、そのような光学系ではPSFはフレネル積分に
よって求められる。
【0021】網膜像演算手段は、互いに対応関係にある
単色画像データとPSFとのたたみ込み積分によって、
右眼と左眼との網膜像データを求める。像面での理想像
の光強度分布をf(y,z)、点(y,z)におけるP
SFをp(x,y,u,v)とすると、網膜上の点
(y,z)における光強度は、以下の式で表すことがで
きる。
【0022】
【数1】
【0023】ここで、p(u,v,u−y,u−z)は
各点(u,v)から(u−y,v−z)離れた点におけ
るPSFの値である。また、aはPSFの広がり半径で
ある。この式を用い、網膜上の全ての点において光強度
を求めることにより、左右それぞれの画像データが求め
られる。
【0024】このようにして得られた網膜像データを、
表示制御手段が、表示装置に表示させる。これにより、
両眼の網膜に写しだされる像を表示装置の画面上でシミ
ュレーションし、それぞれの網膜像の違いを確認するこ
とができる。
【0025】以下に、画像データとしてランドルト視環
を使用した場合のシミュレーションにより生成される網
膜像の例を示す。図3に画像として使用するランドルト
視環を示す。ランドルト視環40はそれぞれ、視力0.
2用の41、視力0.3用の42、視力0.4用の4
3、視力0.5用の44、0.6用の45、視力0.7
用の46、視力0.8用の47、視力0.9用の48、
視力1.0用の49からなる。このランドルト視環40
全体のサイズは250×250ピクセルとし、ピクセル
の間隔は0.001mmとする。また、このランドルト
視環40は白の背景に黒字で書かれている。
【0026】このランドルト視環40を、右眼と左眼そ
れぞれの光学系においてシミュレーションを実行する。
その結果生成された網膜像は、表示装置の画面上に並べ
て表示される。
【0027】図4はランドルト視環の画像データから得
られる左右の網膜像を示す図である。表示画面50内
の、右半分は右眼の網膜像50aであり、左半分は左眼
の網膜像50bである。
【0028】右眼の網膜像50a中の51a〜59a
は、図3のランドルト視環41〜49に対応する像であ
る。なお、実際には網膜像は濃淡が連続的な、いわゆる
ボケた像になるが、図4ではこれを等高線で示してい
る。すなわち、各網膜像の中心程濃く、外部に向かう程
薄くなる。
【0029】左眼の網膜像50b中の51b〜59b
は、図3のランドルト視環41〜49に対応する像であ
る。この例では、左眼の網膜像のボケ具合は右眼に比べ
小さい。このように、左右の網膜像が同一ではない場
合、一方の光学系の眼鏡レンズのデータを変更すること
により、網膜像のずれが小さくなるような眼鏡レンズを
選びだす。これにより、両眼の視力の矯正と、両眼の網
膜像の融像のし易さに関し、バランスのとれたレンズを
選定することが可能となる。
【0030】また、図4では左右の網膜像を横に並べて
表示しているが、2つの網膜像を重ね合わせて画面表示
することも可能である。2つの網膜像を重ね合わせる
と、網膜像の微妙なずれを比較することができ、左右の
網膜像の間のずれの少ないレンズの選定をより厳密に行
うことができる。
【0031】網膜像を重ね合わせるだけでなく、左右の
網膜像を画面内の任意の位置に移動できるようにしても
よい。左右の網膜像の位置を自由に移動させることによ
り、網膜像の比較をさらに容易にすることができる。例
えば、図4において左右の網膜像の上下方向の大きさの
ずれを比較する場合には、右眼の網膜像50aを移動
し、ランドルト視環51aの上端をランドルト視環51
bの上端と一致させる。これにより、ランドルト視環5
1aとランドルト視環51bとの上下方向の大きさのず
れを容易に見分けることができる。
【0032】さらに、このようなシミュレーション結果
を、人間の脳が行っている融像処理を理解するのに役立
てることも可能である。例えば、被験者に左右の網膜像
のずれが大きい眼鏡を掛けてもらい、物の見やすさを判
断してもらう。これを様々なレンズの組み合せで行う。
この結果から、左右の網膜像にどのようなずれが生じた
場合に融像障害が発生するのかを解析することができ
る。
【0033】次に上記のようなシミュレーションを行う
ためのハードウェアについて簡単に説明する。図5は上
記のシミュレーションを行うワークステーションのハー
ドウェアのブロック図である。
【0034】図に示すように、ワークステーションは、
プロセッサ61、グラフィック制御回路64及び表示装
置65と、マウス66、キーボード67、ハードディス
ク装置(HDD)68、フロッピーディスク装置(FD
D)69、プリンタ70、磁気テープ装置71から構成
されている。これ等の要素はバス72によって結合され
ている。
【0035】プロセッサ61はワークステーション全体
を統括的に制御する。読み取り専用メモリ62には立ち
上げ時に必要なプログラムが格納される。メインメモリ
63にはシミュレーションを行うためのシミュレーショ
ンプログラム等が格納される。
【0036】グラフィック制御回路64はビデオメモリ
を含み、得られた網膜像データを表示信号に変換して、
表示装置65に表示する。マウス66は表示装置上のマ
ウスの制御、各種のアイコン、メニューを選択するポイ
ンティングデバイスである。
【0037】ハードディスク装置68にはシステムプロ
グラム、シミュレーションプログラムが格納され、電源
投入後にメインメモリ63にローディングされる。ま
た、シミュレーションデータ等を一時的に格納する。
【0038】フロッピーディスク装置69は原画像デー
タ等の必要なデータをフロッピィ69aから入力した
り、必要に応じてフロッピィ69aにセービィングす
る。プリンタ装置70はPSF、網膜像データ等をプリ
ントアウトするのに使用する。
【0039】磁気テープ装置71は必要に応じて、シミ
ュレーションデータを磁気テープにセービィングするの
に使用する。なお、ワークステーション以外に高性能の
パーソナルコンピュータ、あるいは一般の汎用コンピュ
ータを使用することもできる。
【0040】なお、上記の例では、装用する光学レンズ
を眼鏡レンズとして光学系を構成したが、コンタクトレ
ンズあるいは眼内レンズを光学レンズとして光学系を構
成し、シミュレーション画像を得るようにすれば、コン
タクトレンズの選定、あるいは眼内レンズの選定にも有
用である。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、左右の
眼それぞれの光学系データに基づき、それぞれの眼で物
を見たときの網膜像をシミュレーションするようにした
ため、両眼における像の見え方の違いを確認することが
容易となり、両眼の網膜像の融像のしやすさを考慮にい
れたレンズの選定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の眼光学系のシミュレーション装置の原
理図である。
【図2】両眼の眼光学系を示す図である。
【図3】画像として使用するランドルト視環を示す図で
ある。
【図4】ランドルト視環の画像データから得られる左右
の網膜像を示す図である。
【図5】本発明のシミュレーションを行うためのワーク
ステーションのハードウェアのブロック図である。
【符号の説明】
1 画像データ 2,3 網膜像演算手段 4 光学系データ 4a 右眼の光学系データ 4b 左眼の光学系データ 5,6 PSF演算手段 7,8 PSF 9 右眼網膜像データ 10 左眼網膜像データ 11 表示制御手段 12 表示装置 12a 右眼の網膜像 12b 左眼の網膜像

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学レンズを装用したときの網膜像をシ
    ミュレーションする眼光学系のシミュレーション装置に
    おいて、 所定の位置に置かれた光源画面と、左右の眼光学系の一
    方若しくは双方に設けられた前記光学レンズ及び左右の
    人眼に関する光学系データに基づいて、前記左右の眼光
    学系それぞれにおけるPSF(Point Spread Function
    )を演算するPSF演算手段と、 所定の位置に置かれた画像データと前記PSFとによっ
    て、前記左右の眼光学系それぞれにおける網膜像を演算
    する網膜像演算手段と、 を有することを特徴とする眼光学系のシミュレーション
    装置。
  2. 【請求項2】 前記光学系データは、前記光源画面上に
    視点が定められるように前記左右の人眼が回旋した状態
    におけるデータであることを特徴とする請求項1記載の
    眼光学系のシミュレーション装置。
  3. 【請求項3】 前記網膜像を表示装置に表示する表示制
    御手段をさらに有することを特徴とする請求項1記載の
    眼光学系のシミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 前記表示制御手段は、前記左右の眼光学
    系それぞれにおける前記網膜像を同一の画面内に表示す
    ることを特徴とする請求項3記載の眼光学系のシミュレ
    ーション装置。
  5. 【請求項5】 前記表示制御手段は、前記左右の眼光学
    系それぞれにおける前記網膜像を同一の画面内に表示
    し、前記網膜像を画面内の任意の位置に移動できること
    を特徴とする請求項3記載の眼光学系のシミュレーショ
    ン装置。
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