JP2001331550A - 眼鏡フレーム選択システム - Google Patents

眼鏡フレーム選択システム

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JP2001331550A
JP2001331550A JP2001064329A JP2001064329A JP2001331550A JP 2001331550 A JP2001331550 A JP 2001331550A JP 2001064329 A JP2001064329 A JP 2001064329A JP 2001064329 A JP2001064329 A JP 2001064329A JP 2001331550 A JP2001331550 A JP 2001331550A
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lens
frame
spectacle
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Takeyuki Kato
健行 加藤
Yasufumi Fukuma
康文 福間
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Topcon Corp
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 顧客のレンズ処方値に基づく眼鏡レンズの影
響が分かるように眼鏡レンズの画像と眼鏡フレーム及び
顧客の顔面像を画像合成できる眼鏡フレーム選択システ
ムを提供すること。 【解決手段】 顧客の被検眼の屈折特性に基づく眼鏡レ
ンズのレンズ処方値のデータ及び玉型形状データを入力
するキーボード3と、キーボード3で入力されたレンズ
処方値に基づく眼鏡レンズ像及び顔面像20を眼鏡フレ
ーム像Lに画像合成回路10を介して合成させて表示装
置8に表示させる演算制御回路1bを備える眼鏡フレー
ム選択システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、選択した眼鏡フ
レーム像及び眼鏡レンズ像を顧客の顔面像に重ねて合成
する眼鏡フレーム選択システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の眼鏡フレーム選択システムとし
ては、例えば特開昭61−80222号公報に開示され
たようなメガネ合わせ装置、特開昭63−76581号
公報に開示されたような眼鏡装用シュミレーション装置
や、特願昭62−306998号に開示された装置があ
る。
【0003】この様な眼鏡フレーム選択システムでは、
記録手段に多数の眼鏡フレーム像を記録しておいて、こ
の記録された眼鏡フレーム像を順次呼び出して表示画面
に表示させると共に、呼び出した眼鏡フレーム像をテレ
ビカメラで撮像した顧客の顔面像に合成して表示させる
ことにより、選択した眼鏡フレームを実際に装用しなく
ても、表示画面上で装用したときの状態を見ることがで
きるようにしている。
【0004】ところで、近視の場合には眼鏡レンズに凹
レンズが用いられ、遠視の場合には眼鏡レンズに凸レン
ズが用いられる。そして、眼鏡レンズを通して見える顧
客の眼は実際の大きさと異なって見える。例えば、凹レ
ンズを通して見える顧客の眼は実際の大きさより小さく
見え、凸レンズを通して見える顧客の眼は実際の大きさ
より大きく見える。
【0005】この様な現象において、顧客の近視や遠視
の程度が小さければ、眼鏡レンズを通して見える顧客の
眼の大きさは実際の眼の大きさと殆ど変わらない。
【0006】しかし、顧客が強度の近視や遠視の場合、
被検眼の屈折特性に基づいて処方される眼鏡レンズの球
面度数や円柱度数は高くなる。この様な処方値(眼鏡処
方値すなわちレンズ処方値)に基づいて加工された眼鏡
レンズを眼鏡フレームに装着して、この眼鏡フレームを
顧客が装用した場合、眼鏡レンズを通して見える眼の大
きさが実際の眼の大きさと大きく異なって見えることに
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この様
な眼鏡フレーム選択システムでは、眼鏡レンズの屈折特
性までは考慮せずに、眼鏡フレーム像を顧客の顔面像に
単に合成して見せるようにしているので、眼鏡レンズ像
に合成される眼の像の大きさが実際の眼鏡レンズを通し
て見える眼の大きさと異なる。
【0008】このため、この様な眼鏡フレーム選択シス
テムで選択した眼鏡フレームに実際の処方値に基づく眼
鏡レンズを取り付けて、この眼鏡レンズが取り付けられ
た眼鏡フレームを顧客が装用した場合、眼鏡レンズを通
して見える顧客の眼と眼鏡フレームとの見え方の関係が
眼鏡フレーム選択システムで選択した眼鏡フレームと眼
の大きさとの関係と大きく異なって見える。
【0009】この結果、顧客は、眼鏡フレーム選択シス
テムで選択され且つ実際の眼鏡レンズが取り付けられた
眼鏡フレームを装用したとき、選択時の眼鏡フレーム像
のイメージと異なって見え、満足できないことも考えら
れる。
【0010】また、同じレンズ処方値でも眼鏡レンズの
材質によってはコバ厚が大きく異なる。即ち、眼鏡レン
ズのコバ厚は、レンズ処方値が同じであれば低屈折,中
屈折,高屈折の材質の眼鏡レンズの順に薄くなる。しか
し、眼鏡レンズは、低屈折,中屈折,高屈折の材質の順
に価格が高くなる傾向にある。
【0011】しかも、眼鏡レンズの屈折度数が高い場
合、ガラスレンズや低屈折のレンズではコバ厚が非常に
厚くなり、眼鏡フレームに眼鏡レンズを取り付けたとき
に、眼鏡レンズのコバ端が眼鏡フレームのレンズ枠(リ
ム)から前側又は後側に大きくはみ出して、見栄えが悪
くなる。
【0012】従って、顧客が眼鏡レンズを選択する場合
には価格とコバ厚の関係を考慮せざるを得ない。
【0013】しかしながら、上述した眼鏡フレーム選択
システムにおいては、レンズ処方値に基づく実際の眼鏡
レンズのコバ厚を考慮せずに、眼鏡フレーム像と顧客の
顔面像のみを単に合成して、この合成画像のみのイメー
ジから眼鏡フレームを選択していた。
【0014】この結果、実際の眼鏡レンズを装着した眼
鏡フレームと眼鏡レンズのコバ厚との関係が分からない
状態で、眼鏡レンズの材質を選択していた。
【0015】そこで、この発明は、顧客のレンズ処方値
に基づく眼鏡レンズの影響が分かるように眼鏡レンズの
画像と眼鏡フレーム及び顧客の顔面像を画像合成できる
眼鏡フレーム選択システムを提供することを目的とする
ものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1の発明は、リムレスフレームの眼鏡フレー
ムを含む多数の眼鏡フレーム像を入力する眼鏡フレーム
入力手段と、前記眼鏡フレーム入力手段により入力され
た多数の眼鏡フレーム像を記録する眼鏡フレーム記録手
段と、顧客の顔面像を撮影する撮影手段と、前記撮影手
段により撮影された前記顔面像を表示する表示手段と、
前記眼鏡フレーム記録手段に記録された多数の眼鏡フレ
ーム像の一つを選択するフレーム画像選択手段と、前記
フレーム画像選択手段により選択された眼鏡フレーム像
を前記表示手段に表示された顔面像に合成させる画像合
成手段を有する眼鏡選択システムであって、前記顧客の
被検眼の屈折特性に基づく眼鏡レンズのレンズ処方値を
入力するデータ入力手段と、前記データ入力手段で入力
されたレンズ処方値の眼鏡レンズ像及び顔面像のサイズ
を求めて、求めたサイズの眼鏡レンズ像及び顔面像を前
記画像合成手段を介して前記眼鏡フレーム像に合成し且
つ前記表示手段に表示させる演算制御手段を備える眼鏡
フレーム選択システムとしたことを特徴とする。
【0017】また、請求項2の発明の眼鏡フレーム選択
システムは、請求項1に記載の眼鏡フレーム選択システ
ムにおいて、前記画像合成手段は、前記顔面像のうち前
記レンズ処方値のデータの眼鏡レンズを通して視認され
る眼のサイズの眼像を前記眼鏡フレームの眼鏡レンズ像
内に合成して前記表示手段に表示させる様に設定されて
いることを特徴とする。
【0018】請求項3の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項1に記載の眼鏡フレーム選択システムにお
いて、前記画像合成手段は、前記レンズ処方値のデータ
及び玉型形状データから得られる眼鏡レンズのレンズ側
面像を前記眼鏡フレーム及び眼鏡レンズ像と共に前記顔
面像である横顔像に合成して前記表示手段に表示させる
様に設定されていることを特徴とする。
【0019】請求項4の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項3に記載の眼鏡フレーム選択システムにお
いて、前記演算制御手段は、表示手段に表示された眼鏡
フレームの大きさ形状とその表示倍率から前記玉型形状
データを演算により求めることを特徴とする。
【0020】請求項5の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項3に記載の眼鏡フレーム選択システムにお
いて、前記演算制御手段は、玉型形状測定装置から入力
される玉型形状データ及び前記レンズ処方値のデータか
ら眼鏡レンズのレンズ側面像を求めることを特徴とす
る。
【0021】請求項6の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項3に記載の眼鏡フレーム選択システムにお
いて、前記演算制御手段は、前記表示手段に表示された
レンズ側面像のコバ端の面取加工のシュミレーションを
行ったとき、そのコバ端の面取形状をレンズ側面像に表
示させる様に設定されていることを特徴とする。
【0022】請求項7の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項3に記載の眼鏡フレーム選択システムにお
いて、前記演算制御手段は、レンズ材質の屈折率を材質
選択手段で選択することにより、この選択された屈折率
と前記レンズ処方値及び玉型形状データとからレンズ側
面像の厚さを求めて、求めたレンズ側面像を前記眼鏡フ
レーム及び眼鏡レンズ像と共に前記横顔像に合成して前
記表示手段に表示させる様に設定されていることを特徴
とする。
【0023】請求項8の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項6又は7に記載の眼鏡フレーム選択システ
ムにおいて、前記演算制御手段は、前記横顔像に重ねて
合成表示したレンズ側面像の形状や厚さが変更操作され
たとき、前回の合成表示画像と今回の合成表示画像を並
設して表示する様に設定されていることを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。 [構成]図1(a),(b)は、この発明に係る眼鏡フレ
ーム選択システムを示したものである。図1(a)にお
いて、1は眼鏡フレーム選択システムのパソコン(パー
ソナルコンピュータ)、1aはパソコン1の本体であ
る。この本体1a内には図1(b)に示した演算制御回
路(演算制御手段)1bが内蔵されている。
【0025】2は演算制御回路1bに接続された画像入
力手段としてのテレビカメラ(撮影手段)である。テレ
ビカメラ2は、顧客の顔面像(人物像)を撮影したり、
眼鏡フレーム(メガネフレーム)を撮影したりするのに
用いられ、撮影した画像信号を演算制御回路1bに入力
するようになっている。尚、眼鏡フレームには、レンズ
枠を有するフレームや、リムレスフレームも含まれる。
【0026】また、パソコン1は、キーボード3,マウ
ス4及びライトペン5等の画像選択手段、及び、モニタ
ーテレビ等の表示装置(表示手段)を有する。このキー
ボード3はデータ入力手段としても用いられる。即ち、
キーボード3は、顧客のPD(瞳孔間距離)や眼鏡フレ
ームデータ等を入力したりするのに用いられる。また、
このキーボード3は、眼鏡レンズのレンズ処方値のデー
タを入力するのにも用いることができる。
【0027】マウス4は、通常、図2に示したような矢
印状のカーソル4aの移動操作を行うが、サイズ測定に
際しては図5,6に示したような十字状のカーソルCの
移動操作を行うようになっている。しかも、マウス4及
びカーソル4aは材質選択手段としても用いられる。ま
た、表示装置8には、モニターテレビを用いているが、
液晶表示器等を用いることができる。
【0028】更に、本体1内には、図1(b)に示した
第1〜第3画像メモリ(記憶手段)6,7a,7b、フ
レーム記録手段としての情報記録再生装置9及び画像合
成回路(画像合成手段)10が内蔵されている。この第
1〜第3画像メモリ6,7a,7b、情報記録再生装置
9及び画像合成回路10は演算制御回路1bに接続され
ている。情報記録再生装置9には、ハードディスク、光
磁気ディスク(MO,CD−ROM,CDR等)等の大
容量記録再生手段が用いられる。
【0029】また、演算制御回路1bには、レンズメー
タ50,玉型形状測定装置(フレーム形状測定装置)5
1,玉摺機52等が接続されている。 [作用]次に、この様な構成の眼鏡フレーム選択システム
の演算制御回路1bの機能及び作用を説明する。
【0030】システムを立ち上げてマウス4の図示しな
い右ボタンをクリックすると、表示装置8にメニュー
(図示せず)が表示される。このメニューには、眼鏡レ
ンズのレンズ処方値入力、玉型形状データ入力、眼鏡フ
レーム撮影,人物撮影,眼鏡フレーム選択等の項目(モ
ード)が表示される。レンズ処方値としては、レンズの
球面度数S,円柱度数C,円柱軸角度Aや瞳孔間距離P
D等がある。また、情報記録再生装置9には、多数の眼
鏡フレーム像及び各眼鏡フレーム像に対応する玉型形状
データ(θi,ρi)が記録されている。また、眼鏡店
にモデルフレームがある場合には玉型形状データ(θ
i,ρi)を玉型形状測定装置51で入力しても良い。
【0031】更に、情報記録再生装置9には、眼鏡レン
ズの材質や屈折度数等に応じてレンズの前側屈折面及び
後側屈折面の曲率半径と光軸中心におけるレンズ厚さの
データ、或いは光軸中心から周縁までのレンズ厚さのデ
ータ(情報)がレンズ厚情報として記録されている。
【0032】これらの玉型形状データ(θi,ρi)と
眼鏡フレーム像及びレンズ厚情報は、フレームメーカー
やレンズメーカのホストコンピュータ或いはデータセン
タのホストコンピュータに蓄積しておいて、パソコン1
によりインターネットを介して取り出すようにしてもよ
い。 (1)眼鏡フレーム像 <眼鏡フレーム選択画面>マウス4により上述のメニュ
ーを開いて眼鏡フレーム選択の項目を選択する。この選
択により、演算制御回路1bは、「フレーム形状名,ブ
ランド名等その他」の項目を表示装置8の画面8aに表
示させる。そして、演算制御回路1bは、フレーム形状
名が選択されたとき、第1画像メモリ6に構築した表示
枠データを基に、フレームの形状に応じた眼鏡フレーム
の画像を情報記録再生装置9から読み出し、ブランド名
が選択されたとき、第1画像メモリ6に構築した表示枠
データを基に、そのブランドに対応する眼鏡フレームの
画像を情報記録再生装置9から読み出す。この様にフレ
ーム記録手段である情報記録再生装置9にはフレーム形
状名やブランド名と関連付けた眼鏡フレーム像が記録さ
れている。また、画像選択手段であるマウス4はフレー
ム記録手段である情報記録再生装置9に記録された多数
の眼鏡フレーム像の一つをフレーム形状名やブランド名
に応じて選択可能である。
【0033】この後、演算制御回路1bは、画像合成回
路10で表示装置8の画面8aに図2に示したように眼
鏡フレーム選択のための表示枠11,12,13を表示
させる。
【0034】そして、演算制御回路1bは、フレーム形
状名やブランド名等で情報記録再生装置9から読み出し
た種類(タイプ)の異なる眼鏡フレーム(メガネフレー
ム)14,15,16のデータを第1画像メモリ6の表
示枠データ内に構築して、眼鏡フレーム(メガネフレー
ム)14,15,16の像を表示枠11,12,13内
にそれぞれ眼鏡フレーム選択画面として表示させる様に
なっている。
【0035】この際、表示枠11,12,13内に表示
される眼鏡フレーム(メガネフレーム)14,15,1
6の像は、斜め上前方から撮影した三次元的な画像なっ
ている。これにより、眼鏡フレーム14,15,16は
レンズ枠LFやテンプルT等が見やすい状態となってい
る。特に、テンプルTは、斜めから視認しないと、レン
ズ枠等との関係での意匠的な審美感が得られにくいが、
本実施例の様に眼鏡フレーム14,15,16を斜め上
前方から視認することで、意匠的な審美感を得ることが
できる。この結果、好みの眼鏡フレームの選択がより現
実的な状態でできることになる。
【0036】そして、本実施例では、マウス4のカーソ
ル4aを表示枠11〜13のいずれかに合わせてクリッ
クすることにより、眼鏡フレーム像14〜16のいずれ
かを選択できる。この選択された眼鏡フレームは後述す
るように第3画像メモリ7bを介して合成表示倍率Mx
で表示枠11〜13の外側に表示される様になってい
る。 <眼鏡フレーム表示変更>表示枠11〜13内の眼鏡フ
レームの表示は、画面8aに表示させたボタン17をク
リックすることで順次新たなものに変更でき、画面8a
に表示させたボタン18をクリックすることで一つ前の
表示に戻すことができる様になっている。 <表示サイズ(倍率)変更手段>更に、マウス4のカー
ソル4aを表示枠11〜13のいずれかに合わせてクリ
ックし、眼鏡フレーム14〜16のいずれかを選択する
と、例えば眼鏡フレーム16を選択すると、演算制御回
路1bは選択された眼鏡フレーム16を表示枠11〜1
3の外側に図2のごとく表示させる。この際、演算制御
回路1bは、選択された眼鏡フレーム像の表示サイズを
任意に変更するサイズ変更メニュー19を画面8aの左
下にサイズ変更手段として表示させる。
【0037】尚、選択された眼鏡フレームのサイズが1
つの場合には1つのサイズをサイズ変更メニュー19に
数値で表示し、選択された眼鏡フレームのサイズが多数
の場合には図示したように多数のサイズをサイズ変更メ
ニュー19に数値で表示する。従って、使用者(ユーザ
ー)は、眼鏡フレームの選択時に使用者に合うサイズが
あるか否かを迅速に知ることができる。
【0038】また、サイズ変更メニュー19は、基準値
(標準値)aの上下に多数の段階的に異なるサイズ変更
数値を表示したものである。
【0039】本実施例では、58.8mmを基準値にし
ていて、基準値58.8mmの上側に0.2mm毎に数
値が大きくなる値60.0mm,60.2mm,60.
4mmを表示し、基準値58.8mmの下側に0.2m
m毎に数値が小さくなる値58.6mm,58.4m
m,58.2mmを表示したものである。この基準値a
を変更することで、その上下の値も自動的に変更設定さ
れ、その変化値も0.2mm毎ではなく、0.3mmや
或いは更に細かな値に設定することができる。この為の
設定メニューの表示は省略してある。 <眼鏡フレーム像の取り込み例>この情報記録再生装置
9に記録されて表示枠11,12,13内に表示される
眼鏡フレーム像は、例えば図3に示したように眼鏡フレ
ームMFをモデル顔Hに掛けて、この眼鏡フレームMF
をテレビカメラ3で撮影することによる得ることができ
る。
【0040】この際、撮影によりテレビカメラ3から出
力される画像信号は、演算制御回路1bに入力されて、
演算制御回路1bにより眼鏡フレーム像のデータが第2
画像メモリ7aに構築される。この第2画像メモリ7a
に構築されたデータを基に図4に示したような眼鏡フレ
ーム像mfが画面8aに表示される。
【0041】そして、図5,図6に示したように十字カ
ーソルCを表示された眼鏡フレーム像mfの左右の端に
合わせることで、眼鏡フレームmfの表示サイズを自動
的求めることができる。一方、撮影した眼鏡フレームM
Fのデータ(眼鏡フレームのテンプルに記録されている
データ)、例えばフレーム幾何学中心間距離−ブリッジ
間隔(左右レンズ枠間の間隔)−眼鏡フレームの左右サ
イズ等のデータを予めキーボード3から入力する。
【0042】これにより、演算制御回路1bは、実際に
撮影されて表示された眼鏡フレーム像mfの左右の距離
或いはブリッジの距離等と、眼鏡フレームMFのデータ
とから、撮像された眼鏡フレーム像mfの表示倍率Ma
を求めることができる。そして、演算制御回路1bは、
この求められた眼鏡フレーム像mfの表示倍率Maに基
づいて、眼鏡フレーム像mfを実際に合成に用いる合成
表示倍率Mxの画像に処理する。この合成表示倍率Mx
としては、例えば現物の1/2(0.5倍)や1/3等
その他の倍率が考えられる。この様にして得られた合成
表示倍率Mxの眼鏡フレーム像のデータを情報記録再生
装置9に記録させる。
【0043】また、眼鏡フレーム像mfの表示倍率と表
示サイズが予め分かっていることで、基準値の上下に
0.2mm毎に変化する眼鏡フレーム像の拡大、縮小の
倍率は演算制御回路1bにより容易に求めることができ
る。
【0044】尚、眼鏡フレーム像のデータはCAD等の
ソフトを用いた画像処理により構築することもできる。
この場合には、キーボード3やマウス4等が眼鏡フレー
ム入力手段として機能する。 (2)顔面像(人物像)の取り込み 第2画像モリ7aには、上述のようにテレビカメラ2で
撮像された画像が演算制御回路1bにより構築される。
このテレビカメラ2で顧客の顔面像(人物像)を撮影し
た場合、顔面像のデータが演算制御回路1bにより第2
画像メモリ7aに構築される。そして、演算制御回路1
bは、第2画像メモリ7aに構築された顧客の顔面像
(人物像)データを基に、顔面像20を図7の如く画像
合成回路6を介して表示装置8の画面8aに表示させ
る。
【0045】この撮影は、顧客に5m以上遠方にある視
標を目視させた状態で行うことにより、撮像された顔面
像20の左眼像21,右眼像22の瞳孔21a,21b
の中心間距離pdが瞳孔間距離PDの表示サイズとな
る。従って、演算制御回路1bは、顔面像20の左眼像
21,右眼像22の瞳孔21a,21bの中心に図8,
図9の如く十字カーソルCを合わせてクリックすること
で、左右の眼像21,22の瞳孔21a,22aの中心
間距離pdを表示サイズとして容易に求めることができ
る。そして、演算制御回路1bは、キーボード3から入
力される顧客の実際の瞳孔間距離PDのデータと、上述
の左右の眼像21,22の瞳孔21a,22aの中心間
距離pd(表示サイズ)とから顔面像の実際の表示倍率
Mbを求める。
【0046】そして、演算制御回路1bは、顔面像20
と眼鏡フレーム像との合成のために、求められた顔面像
20の表示倍率Mbに基づいて、顔面像20を実際に合
成に用いる合成表示倍率Mxの大きさの画像に処理す
る。 (3)顔面像への眼鏡フレームの合成 <正面からの合成>最初に、眼鏡フレーム選択システム
を立ち上げると、演算制御回路1bは第1画像メモリ6
及び画像合成回路10を介して表示枠11〜13を表示
させる。
【0047】この状態で、上述のように顧客の顔をテレ
ビカメラ2で撮影し、この撮影した顔の画像信号を演算
制御回路1bに入力して、撮影した顔面像20を撮影時
の表示倍率Mbに基づいて合成倍率Mxの大きさの画像
に処理させ、この合成表示倍率Mxの大きさの顔面像2
0を第2画像メモリ7a及び画像合成回路10を介して
表示装置8の画面8aに表示枠11〜13の外に表示さ
せる。
【0048】この後、マウス4のカーソル4aを表示枠
11〜13のいずれかに合わせてクリックし、眼鏡フレ
ーム14〜16のいずれかを選択する。これにより、演
算制御回路1bは、選択された眼鏡フレームを第2画像
メモリ7a及び画像合成回路10を介して顔面像20の
上に合成表示倍率Mxの大きさで重ねて表示させる。
【0049】この際、選択されて顔面像20に合成され
る眼鏡フレームの像は、眼鏡フレーム選択のための像の
様に三次元画像を用いずに、二次元的なものを用いる。
これは、三次元画像の眼鏡フレームと顔面像の合成が難
しいからである。尚、フレーム記録手段である情報記録
再生装置9には、斜めからみた眼鏡フレーム像が上述し
たように三次元的なフレーム選択用の画像として記録さ
れていると共に、このフレーム選択用の画像と関連づけ
て正面から見た眼鏡フレーム像が画像合成用の画像とし
て記録されている。
【0050】本実施例では、マウス4のカーソル4aを
表示枠14に合わせてクリックすることにより、眼鏡フ
レーム像16を選択している。そして、演算制御回路1
bは、この選択した眼鏡フレーム像16を第3画像メモ
リ7bに構築させ、この眼鏡フレーム像16を画像合成
回路10を介して合成表示倍率Mxの大きさで顔面像2
0に重ね合わせている。この重ね合わせられた眼鏡フレ
ーム像16の部分にマウス4のカーソル4aを合わせて
ドラッグすることで眼鏡フレーム像16を左右上下に移
動させることができる。
【0051】尚、眼鏡フレーム像16は、時計回り方向
や反時計回り方向に回転させることができる。この操作
は、CAD等の図形作成プログラムで行われているよう
に、マウス4によって回転中心と回転方向及び回転角度
を指定することで容易に行うことができる。この眼鏡フ
レーム像16の表示サイズは、最初は基準値aとなって
いる。
【0052】この基準値aの眼鏡フレーム像16のサイ
ズが顔面像20の大きさに合わない場合、マウス4のカ
ーソル4aを数値58.2〜58.6、60.0〜6
0.4のいずれかに合わせてマウス4をクリックするこ
とで、眼鏡フレーム像16のサイズが選択された数値に
応じたものに簡易且つ迅速に変更されるので、選択され
た眼鏡フレーム像16のサイズ合わせを迅速に行うこと
ができる。この選択はライトペン5を用いて行うことも
できる。
【0053】この際、サイズ変更のための演算処理は、
顔面像20については行わず、第3メモリ7bに表示さ
れた眼鏡フレーム16の必要最小限のデータのみでよい
ので、サイズ変更のための演算処理に時間がかからな
い。また、予め各数値に対応するサイズの眼鏡フレーム
像を用意しておくことで、眼鏡フレームのサイズ変更を
更に迅速行うことができる。
【0054】この様に本実施例では、第1〜第3画像メ
モリ6,7a,7bを用意して、眼鏡フレーム表示画面
用の表示枠11〜13及び表示サイズ選択メニュー19
を表示させるプレーンを第1画像メモリ6に構築し、顔
面像20を表示させるプレーンを第2画像メモリ7aに
構築し、選択された眼鏡フレームを表示させるプレーン
を第3画像メモリ7bに構築させて、これらを合成表示
させるようにしているので、選択された眼鏡フレームの
サイズ変更やこの眼鏡フレームの顔面像への位置合わせ
等を簡易且つ迅速に行うことができる。
【0055】この様にして顔面像20と眼鏡フレーム像
16との合成画像が表示装置8の画面8aに表示される
と、顧客はこの合成画像から眼鏡フレームが顧客の好み
に合うか又は顧客の顔にフィットするか否かを容易に判
断できる。従って、顔面像20に合成される眼鏡フレー
ム像を順次選択変更することで、顧客にフィットする眼
鏡フレームを選択できる。 (4)レンズ処方値に基づく眼像サイズ補正 この様な眼鏡フレームの合成前、又は合成後に、データ
入力手段であるキーボード3を介して顧客の被検眼の屈
折特性に基づく眼鏡レンズのレンズ処方値を演算制御回
路1bに入力すると、演算制御回路1bはレンズ処方値
から眼像21,22の表示サイズの補正表示を以下のよ
うにして行う。
【0056】尚、レンズ処方値としては、レンズの球面
度数S,円柱度数C,円柱軸角度Aや瞳孔間距離PD等
がある。 (a)合成前のレンズ処方値入力による眼像サイズデー
タ補正 即ち、演算制御回路1bは、合成前にレンズ処方値が入
力されている場合には、選択された眼鏡フレームが顔面
像20に合成される前に、顧客のレンズ処方値に基づい
て顔面像20の眼像21,22のサイズデータが補正さ
れる。
【0057】例えば、顧客の被検眼が近視の場合には眼
像21,22のサイズデータがレンズ処方値の屈折度数
に応じて小さく補正され、顧客の被検眼が遠視の場合に
は眼像21,22のサイズデータがレンズ処方値の屈折
度数に応じて大きく補正される。
【0058】そして、演算制御回路1bは、選択された
眼鏡フレーム像を顔面像20に画像合成回路10を介し
て合成させて表示装置8の画面8aに表示させるとき
に、眼像21,22のサイズを補正されたサイズデータ
に基づいて顔面像20の表示倍率よりも小さく表示させ
る。 (b)合成後のレンズ処方値入力による眼像サイズ補正 上述のように顔面像20と眼鏡フレーム像が合成されて
表示装置8の画面8aに表示された後に、上述したレン
ズ処方値が入力された場合、演算制御回路1bは合成画
像の眼像21,22のサイズを顧客のレンズ処方値に基
づいて補正する。この場合も上述と同様に、例えば、顧
客の被検眼が近視の場合には、眼像21,22のサイズ
データがレンズ処方値の屈折度数に応じて小さく補正さ
れ。このサイズデータに基づいて、眼像21,22が合
成画像の表示倍率よりも小さく補正した状態で再合成表
示される。同様に、顧客の被検眼が遠視の場合には眼像
21,22のサイズデータがその屈折度数に応じて大き
く補正される。そして、演算制御回路1bは、このサイ
ズデータに基づいて、眼像21,22を合成画像の表示
倍率よりも大きく補正した状態で画像合成回路10を介
して表示装置8の画面8aに再合成表示させる。 (c)この結果、顧客のレンズ処方値に基づく眼鏡レン
ズを眼鏡フレームに装着して、この眼鏡レンズを顧客が
装用したときに、第三者が眼鏡レンズを通して見た顧客
の実際の眼の大きさのサイズの眼像、又は鏡を通して見
た顧客の実際の眼の大きさのサイズの眼像をごく自然な
状態で眼鏡フレームと合成できる。従って、より自然な
状態で眼鏡フレームと顔面像を合成できるので、眼鏡フ
レーム選択システムで選択され且つ実際の眼鏡レンズが
取り付けられた眼鏡フレームを装用したとき、選択時の
眼鏡フレーム像のイメージと同じに見えることになり、
満足できる眼鏡フレームの選択が可能となる。 (5)眼鏡レンズの側面像の表示 また、眼鏡レンズLの側面像Laと眼鏡フレーム像16
の表示に際しては、キーボード3やマウス4を利用し
て、眼鏡フレーム16の合成前、又は合成後に顧客の横
顔像(横から見た顔面像)20aに眼鏡フレーム16及
び眼鏡レンズLを合成して表示させるモードにする。
【0059】一方、側面像Laの表示に際しては、デー
タ入力手段であるキーボード3を介して顧客の被検眼の
屈折特性に基づく眼鏡レンズのレンズ処方値のデータを
演算制御回路1bに入力させると共に、眼鏡レンズの玉
型形状データ(玉型形状情報)(θi,ρi)はデータ
入力手段である玉型形状測定装置51から演算制御回路
1bに入力させる。
【0060】また、眼鏡レンズの材質を画面8aに表示
させて、この表示された眼鏡レンズの材質の一つをキー
ボード3やマウス4を利用して選択する。この選択によ
り演算制御回路1bは、選択された眼鏡レンズLの材質
や屈折度数等に応じて、レンズの前側屈折面及び後側屈
折面の曲率半径と光軸中心におけるレンズ厚さのデー
タ、或いは光軸中心から周縁までのレンズ厚さのデータ
(情報)を情報記録再生装置9から読み出す。
【0061】この後、演算制御回路1bは、この読み出
されたデータと玉型形状データ(θi,ρi)から、角
度θiで動径ρiにおけるレンズコバ厚Wiを眼鏡レン
ズのコバ厚として求める。
【0062】次に演算制御回路1bは、この求めたレン
ズコバ厚Wiと眼鏡フレーム像の表示倍率(実寸に対す
る倍率)から、眼鏡フレーム像に合成するための眼鏡レ
ンズのコバ厚像(眼鏡レンズのレンズ側面像)のコバ厚
DWiを角度θiで動径ρiごとに合成サイズとして求
める。
【0063】そして、演算制御回路1bは、玉型形状デ
ータ(θi,ρi)におけるコバ厚DWiに基づいて、
図11に示した如く眼鏡レンズ像Lを横(側面)から見
たレンズ側面像(コバ厚像)Laを眼鏡フレーム像16
及び顧客の横顔像(顔面像)20aに画像合成回路10
を介して合成させて、この合成画像を表示装置8の画面
8aに表示させる。この際、眼鏡レンズ像Lの側面像
(側部コバ端像)Laも表示装置8の画面8aの左下の
部分に表示させる。
【0064】この画面8aには、眼鏡レンズ像Lの側面
像(側部コバ端像)LaのヤゲンYgも表示させると共
に、矢印53で示した左方向にヤゲンYgを移動操作す
るために用いる「−」ボタン53aを側面像Laの左側
に表示させ、矢印54で示した右方向にヤゲンYgを移
動操作するために用いる「+」ボタン54aを側面像L
aの右側に表示させさせる。
【0065】また、「入力変更」のボタン55を画面8
aに表示させると共に、ヤゲン移動操作のモードを表す
「全体」,「厚」,「薄」の表示を画面8aにさせ、
又、カーソル枠56を画面8aに表示させる。
【0066】この「全体」はヤゲンYg全体を左右に平
行移動操作させるモードであり、「厚」はヤゲンYgの
最大コバ厚における部分をヤゲンYgの最小コバ位置を
中心に左右に回転移動操作させるモードであり、「薄」
はヤゲンYgの最小コバ厚における部分をヤゲンYgの
最大コバ位置を中心に左右に回転移動操作させるモード
である。
【0067】そして、「入力変更」のボタン55にカー
ソル4aを合わせて、マウス4をクリックすることで、
クリックするごとにカーソル枠56が「全体」,
「厚」,「薄」の順に移動し、ヤゲンYgの移動操作モ
ードが選択される。
【0068】この選択後に、ボタン53aにマウス4の
カーソル4aを合わせて、マウス4をクリックすること
で、ヤゲンYgが選択されたヤゲン移動操作モードに応
じて左側に所定量づつ微小移動する一方、ボタン54a
にマウス4のカーソル4aを合わせて、マウス4をクリ
ックすることで、ヤゲンYgが選択されたヤゲン移動操
作モードに応じて右側に所定量づつ微小移動するように
なっている。
【0069】しかも、このヤゲンYgの左右への移動操
作に伴い、眼鏡レンズLの側面像Laが眼鏡フレーム像
16に対して左右(ヤゲンの移動方向とは反対方向)に
移動して、眼鏡レンズLの側面像Laが眼鏡フレーム1
6の側面から前側及び後側に突出する突出量を変更(調
整)できる。この変更調整は、顧客の好みや見栄えを考
慮して簡単に行うことができる。
【0070】この様にレンズ処方値に基づく実際の眼鏡
レンズのコバ厚を考慮して、眼鏡フレーム像と顧客の顔
面像に眼鏡レンズのレンズ側面像(コバ厚像)を合成で
きる結果、眼鏡レンズのコバ厚が見栄えに及ぼす影響を
考慮しながら眼鏡レンズや眼鏡フレームの選択を行うこ
とができる。また、この際、眼鏡レンズの材質を低屈
折,中屈折,高屈折のものに変えることで、画像表示さ
れているコバ厚を変化させ、コバ厚と眼鏡フレームとの
位置関係を確認できる。しかも、この際、ヤゲンを設け
る位置を眼鏡フレームとの関係で変更して、眼鏡フレー
ムに最も適したヤゲン位置を設定するの用いることもで
きる。
【0071】また、この様にして得られたヤゲンYgの
位置データは、玉摺機52に送られてヤゲン加工をする
際のヤゲン位置データとして利用できる。
【0072】尚、上述した玉型形状データ(θi,ρ
i)やヤゲン位置データ或いはレンズ処方値(眼鏡の処
方箋)等は、レンズメータ50や玉摺機52に入力して
おいて、レンズメータ50や玉摺機52から演算制御回
路1bに入力することもできる。
【0073】尚、本実施例では左側の顔面像,眼鏡フレ
ーム像の左側の像及び左側の眼鏡レンズのコバ厚の像を
表示するようにした例を示したが、必ずしもこれに限定
されるものではない。即ち、実際には、右側の顔面像,
眼鏡フレーム像の右側の像及び右側の眼鏡レンズのコバ
厚の像も上述と同様にレンズ処方値に基づいてを表示す
る様にする。 (6)眼鏡フレーム及びレンズ選択のための他のパラメ
ータ また、眼鏡レンズは、その材質によって比重や屈折率が
異なる。例えば、眼鏡レンズの比重は、ガラス、プラス
チック等によっても異なるし、又、プラスチックでも低
屈折の材料,中屈折の材料,高屈折の材料でも異なる。
このプラスチックにおいては、低屈折の材料,中屈折の
材料,高屈折の材料の順に比重が大きくなる。このた
め、この眼鏡レンズの重さも眼鏡レンズの選択や眼鏡フ
レームの選択のためのファクターとなる。これに加え
て、眼鏡フレームの重さも眼鏡フレームの選択のための
ファクターとなる。
【0074】即ち、実際には眼鏡フレームと眼鏡レンズ
からなる眼鏡(メガネ)全体の重さが、眼鏡の装用感に
大きな影響を与える。この眼鏡は、実際に装用していて
も、できるだけ重量を小さくすることで、装用していな
いように感じるのが望ましい。また、レンズの重さとフ
レームの重さとのバランスも重要であり、デザイン重視
より重いレンズに耐えられるフレームを選ばせるのも重
要であり、このためのツール(ファクター、情報)にも
なる表示を以下のように行うのが望ましい。
【0075】一方、眼鏡レンズが枠入れされる眼鏡フレ
ームのレンズ枠のリム厚さ(リム巾)等と眼鏡レンズの
コバ厚との比率が見栄えに影響する。また、眼鏡レンズ
の価格は、低屈折の材料,中屈折の材料,高屈折の材料
の順に高くなる。
【0076】従って、顧客は、この様な眼鏡の重さ(重
量)や、眼鏡レンズが枠入れされる眼鏡フレームのレン
ズ枠のリム厚さ(リム巾)等と眼鏡レンズのコバ厚との
比率、及び価格等を考慮して、眼鏡フレームや眼鏡レン
ズ等を選択するものと考えられる。
【0077】このため、眼鏡フレームの重さや眼鏡レン
ズの重さ及びこれらを加えた重さ、眼鏡レンズや眼鏡フ
レームの価格も上述した画面に表示させるようにすると
良い。
【0078】尚、上述したこの玉型形状データ(θi,
ρi)を用いて被加工レンズの加工データ(θi′,ρ
i′)を求める際に、玉型形状データ(θi,ρi)に
基づいて玉型形状(レンズ形状)を表示手段の画面に表
示させると共に、この玉型形状と顧客の瞳孔間距離から
玉型形状の幾何学中心に対してアイポイント(被加工レ
ンズの光学中心)を上寄せ(移動)させるようにしてい
る。
【0079】この技術は周知の技術であるので、その詳
細な説明は省略する。また、この加工データ(θi′,
ρi′)を求める際には、加工データ(θi′,ρ
i′)におけるレンズコバ厚Wiを求めるようにしてい
る。このレンズコバ厚Wiは、加工データ(θi′,ρ
i′)における被加工レンズの前側屈折面と後側屈折面
との間隔を測定することで求めることができる。また、
この測定に際して、被加工レンズの前側屈折面の曲率と
後側屈折面の曲率を測定するようにしている。
【0080】従って、上述した眼鏡レンズの重さを求め
るには、まず加工データ(θi′,ρi′)や被加工レ
ンズのレンズコバ厚Wi及び被加工レンズの前側屈折面
の曲率と後側屈折面の曲率等から、被加工レンズを玉型
形状に加工したときの眼鏡レンズの体積を演算制御回路
1bにより求めさせる。そして、この求めた体積と眼鏡
レンズの材質の比重から眼鏡レンズの重さを演算制御回
路1bにより求めさせるようにする。
【0081】この様な眼鏡レンズの重さを求めるには、
眼鏡レンズの材質や比重、価格、屈折率等、及び眼鏡フ
レームのリム厚さや価格等その他の必要な情報を予め情
報記録再生装置9に記憶させておくと良い。 [変形例1]上述した実施例では、選択された眼鏡フレー
ム像の表示サイズを任意に変更するサイズ変更メニュー
19を画面8aにサイズ変更手段として表示させて、サ
イズ変更メニュー19のサイズの数値を選択することに
より、選択された眼鏡フレーム像の表示サイズを変更さ
せるように設定したが、必ずしもこれに限定されるもの
ではない。例えば、図10に示した様に、演算制御回路
1bによって表示装置8にアップボタン30及びダウン
ボタン31をサイズ変更手段として表示させて、アップ
ボタン30にカーソル4aを合わせてマウス4でクリッ
クする毎に、表示サイズを基準値aから0.2mmづつ
大きくなるようにし、ダウンボタン31にカーソル4a
を合わせてマウス4でクリックする毎に、表示サイズを
基準値aから0.2mmづつ小さくなるようにしてもよ
い。 (その他)また、瞳孔間距離PDを入力する距離(P
D)入力手段を設けると共に、マウス4で選択された眼
鏡フレーム像であって且つ距離入力手段で入力された瞳
孔間距離PDに対応するサイズの眼鏡フレーム像を画像
合成回路10(画像合成手段)で表示手段である表示器
8に表示させて顔面像に合成させる様にしてもよい。 [変形例2]また、上述した表示とは別に、図13,図1
4に示したような表示をさせるようにしても良い。この
図13において上述した演算制御回路1bは、表示装置
8の表示画面8aに表示枠11〜13を表示させると共
に、同じ形状でサイズの異なる眼鏡フレーム像14,1
5,16を表示枠11〜13に順に表示させる。そし
て、カーソル4aを表示枠11〜13のいずれかに移動
して、マウス4のボタンをクリックすることにより、演
算制御回路1bは表示枠11〜13のうちクリックされ
たものに表示されている眼鏡フレーム像を顔面像20に
重ねて表示させる。この画像の重ね合わせ(合成)は、
演算制御回路1bにより制御される画像合成回路10を
介して行われる。以下、この画像合成回路10の記載は
省略するが、画像合成は同様にして行われる。
【0082】また、演算制御回路1bは、アップボタン
30,ダウンボタン31を操作することで、表示枠11
〜13内に表示される眼鏡フレーム像14〜16のサイ
ズを順次変更させる。
【0083】更に、図14において演算制御回路1b
は、表示装置8の表示画面8aに表示枠60,61を並
設表示させると共に、顔面像20及び前回選択して顔面
像20に重ね合わせた眼鏡フレーム像を表示枠60に表
示させ、顔面像20及び今回選択して顔面像20に重ね
合わせた眼鏡フレーム像を表示枠61に表示させるよう
になっている。尚、本変形例では、顔面像20及びサイ
ズの小さい眼鏡フレーム像14が表示枠60に重ねて表
示され、顔面像20及びサイズの大きい眼鏡フレーム像
16が表示枠61に重ねて表示されている。この表示に
よれば、表示枠60表示された眼鏡フレーム像14より
も表示枠61に表示された眼鏡フレーム像16の方が顧
客の顔にフィットしていることが比較することにより分
かる。 [変形例3]更に、上述した表示とは別に、図15〜図1
6に示したような表示をさせるようにしても良い。この
図15において演算制御回路1bは、表示装置8の表示
画面8aに表示枠62,63を左右に並設表示させると
共に、顧客の右横顔像(右横から見た顔面像)20R及
び選択した眼鏡フレーム像(例えば、眼鏡フレーム像1
6)を表示枠62に重ねて表示させると共に、顧客の左
横顔像(左横から見た顔面像)20L及び選択した眼鏡
フレーム像(例えば、眼鏡フレーム像16)を表示枠6
3に重ねて表示させる様になっている。また、この眼鏡
フレーム像16の右レンズ枠像FR及び左レンズ枠像F
Lが右横顔像20R及び左横顔像20Lにそれぞれ重ね
て表示されていると共に、右レンズ枠像及び左レンズ枠
像FLにそれぞれ枠入れされた眼鏡レンズ像LR,LL
の側面形状(レンズ側面像)であるコバ端像(即ちコバ
厚像)Ra,Laがそれぞれ重ねて表示されている。
【0084】このレンズ側面像(即ちコバ厚像)Ra,
Laの厚さの演算や、演算に基づく表示も図11及びそ
の説明で説明したように、レンズ処方値(眼鏡の処方
箋)に基づいて演算制御回路1bにより行う。しかも、
演算制御回路1bは、表示枠62,63のいずれかにカ
ーソル4aを移動させてマウス4のボタンをクリックす
ることにより、表示枠62,63の一方を選択する。し
かも、演算制御回路1bは、「−」ボタン53a,
「+」ボタン54aをマウス4とカーソル4aによりク
リック操作することにより、ヤゲンYgの位置を左右に
変更し、表示枠62又は63内の右レンズ枠像FR又は
左レンズ枠像FLに対するコバ端像(即ちコバ厚像)R
a,Laの前後方向の位置を変更表示する。 [変形例4]また、同じ屈折度数でもレンズ材質が低屈折
率,中屈折率,高屈折率と異なると、レンズ材質に応じ
て厚さが異なる。即ち、同じ屈折度数であれば、低屈折
率,中屈折率,高屈折率のレンズ材質の順にレンズの厚
さが小さくなる。従って、この様なレンズ材質に応じて
眼鏡レンズの側面から見た厚さをレンズ処方値(眼鏡の
処方箋)の屈折度数に基づいてコバ端像として求めて、
求めたコバ端像を眼鏡フレームの側面像及び横顔像に重
ねて表示して、レンズの側面厚さと横顔像とのバランス
を見ることができると良い。
【0085】このために演算制御回路1bは、表示装置
8の表示画面8aに材質及び屈折率を示す表示枠64を
表示させる様になっている。この屈折力の表示として
は、高屈折率を示す「高」、中屈折率を示す「中」、低
屈折率を示す「低」等を材質の右に表示させる。
【0086】しかも、上述した様に表示枠62,63の
いずれかにカーソル4aを移動させてマウス4のボタン
をクリックすることにより、表示枠62,63の一方を
選択した後、表示枠64内の材料表示枠部64a,64
b,64c・・・64nのいずれかをマウス4のカーソル
4aで選択してクリックすることにより、演算制御回路
1bは以下の様な制御をする。
【0087】即ち、演算制御回路1bは、材料表示枠部
64a,64b,64c・・・64nのうち選択されたも
のと、選択された表示枠62(又は63)の眼鏡レンズ
像LR(又はLL)のレンズ処方値(眼鏡の処方箋)と
に基づいて、眼鏡レンズ像LR(又はLL)を側面から
見たコバ端像(即ちコバ厚像)Ra,Laの厚さを算出
する。そして、演算制御回路80は、算出した厚さの眼
鏡レンズ像LR(又はLL)のコバ端像(即ちコバ厚
像)Ra,Laを眼鏡フレーム像16の右レンズ枠像F
R(又は左レンズ枠像FL)に合成して表示すると共
に、右横顔像20R(又は左横顔像20L)に重ねて表
示する。
【0088】ところで、レンズ処方値(処方箋)に基づ
くレンズの屈折度数が小さい場合、コストが安い低屈折
率の材質のガラスやプラスチックを用いても、眼鏡フレ
ーム像16の右レンズ枠像FR(又は左レンズ枠像F
L)に合成される眼鏡レンズ像LR(又はLL)を側面
から見たコバ端像(即ちコバ厚像)Ra,Laの厚さが
厚くなることはない。この場合には、側面から見た眼鏡
レンズ像LR(又はLL)のコバ端像(即ちコバ厚像)
Ra,Laが見栄えを損なうようなことはない。
【0089】しかし、レンズ処方値(処方箋)に基づく
レンズの屈折度数が大きい場合、コストが安い低屈折率
の材質のガラスやプラスチックを用いると、眼鏡フレー
ム像16の右レンズ枠像FR(又は左レンズ枠像FL)
に合成される眼鏡レンズ像LR(又はLL)を側面から
見たコバ端像(即ちコバ厚像)Ra,Laの厚さが非常
に厚くな傾向にある。この場合、側面から見た眼鏡レン
ズ像LR(又はLL)のコバ端像(即ちコバ厚像)R
a,Laが厚いため見栄えが損なわれる様に見える。
【0090】この様に見栄えが損なわれると感じたとき
に、上述した表示枠64内の材料表示枠部64a,64
b,64c・・・64nの中屈折率「中」の材料を上述し
たように選択することで、眼鏡フレーム像16の右レン
ズ枠像FR(又は左レンズ枠像FL)に合成される眼鏡
レンズ像LR(又はLL)のコバ端像(即ちコバ厚像)
Ra,Laの厚さが低屈折率の材料を用いたときよりも
薄くなる。また、この選択でも眼鏡フレーム像16の右
レンズ枠像FR(又は左レンズ枠像FL)に合成される
眼鏡レンズ像LR(又はLL)を側面から見たコバ端像
(即ちコバ厚像)Ra,Laの厚さが厚い場合には、上
述した表示枠64内の材料表示枠部64a,64b,6
4c・・・64nの高屈折率「高」の材料を選択すること
で、眼鏡フレーム像16の右レンズ枠像FR(又は左レ
ンズ枠像FL)に合成される眼鏡レンズ像LR(又はL
L)のコバ端像(即ちコバ厚像)Ra,Laの厚さを更
に薄くすることができる。しかも、この様な眼鏡フレー
ム像16の右レンズ枠像FR(又は左レンズ枠像FL)
に合成される眼鏡レンズ像LR(又はLL)のコバ端像
(即ちコバ厚像)Ra,Laの厚さは右横顔像20R
(又は左横顔像20L)に重ねて表示されるので、眼鏡
レンズ像LR(又はLL)のコバ端像(即ちコバ厚像)
Ra,Laの厚さを屈折率に応じた材料の選択で上述し
たように変更させることにより、右横顔像20R(又は
左横顔像20L)の大きさや右レンズ枠像FR(又は左
レンズ枠像FL)に対してバランスが大きく崩れている
か否かを簡易且つ迅速に判断できることになる。
【0091】尚、眼鏡フレーム像16の右レンズ枠像F
R(又は左レンズ枠像FL)や右横顔像20R(又は左
横顔像20L)とは別に、眼鏡レンズ像LR(又はL
L)の側面形状を表示させる表示枠を設けて、この表示
枠内においての眼鏡レンズ像LR(又はLL)側面の厚
さのみを変更する様にした場合には、眼鏡レンズ像LR
(又はLL)側面の厚さが眼鏡フレーム像16の右レン
ズ枠像FR(又は左レンズ枠像FL)や右横顔像20R
(又は左横顔像20L)との関係で判断できないので、
上述したバランスの判断を簡易且つ迅速に行うことは難
しい。 [変形例5]また、上述した変形例4におけるように「低
屈折率」、「中屈折率」、「高屈折率」に応じた材質の
レンズ材質を選択して、眼鏡レンズ像LR(又はLL)
のコバ端像(即ちコバ厚像)Ra,Laの厚さを求めて
表示させた場合において、図16に示したように前回の
合成表示画像を表示させる表示枠65と今回の合成表示
画像を表示させる表示枠66を上下に並設して表示させ
ても良いし、図16に示したように表示枠65,66を
左右に並設して表示させても良い。この表示は演算制御
回路1bにより行うようにする。
【0092】更に、この場合、図16に示したように、
眼鏡レンズ像LR(又はLL)のコバ端像(即ちコバ厚
像)Ra,Laのコバ端部のファセット(Facet)加工
(面取加工)のシュミレーションを行う表示枠67,6
8を表示させるようにしても良い。この表示も演算制御
回路1bにより行うようにする。
【0093】このシュミレーションは、マウス4のカー
ソル4aで直線の表示枠69をクリックした後、マウス
4のカーソル4aで位置P1,P2に移動させてクリッ
クすることにより面取位置を指定する。この指定は任意
に行うことができる。また、P2を図示の如く曲線にす
る場合、曲線の表示枠70をマウス4のカーソル4aで
クリックした後、マウス4のカーソル4aを位置P2に
移動させてクリックする。この後、P2における曲線の
曲率を拡大縮小するには、拡大の表示枠71又は縮小の
表示枠72をクリックして、マウス4のカーソル4aを
位置P2に移動してクリックすることにより、クリック
する毎に拡大又は縮小をするようにするとよい。
【0094】そして、この様にしてシュミレーションし
た眼鏡レンズ像LR(又はLL)のコバ端像(即ちコバ
厚像)Ra,Laのコバ端部の形状を、表示枠65,6
6内の眼鏡レンズ像LR(又はLL)に反映させる様に
する。これにより、表示枠65,66内の眼鏡レンズ像
LR(又はLL)のコバ端像(即ちコバ厚像)Ra,L
aの幅の感じを変化させることができ、コバ端部の形状
を最も見栄えの良い状態に容易に変更できる。そして、
この様にして得られたコバ端部の面取形状はレンズ加工
データとして利用することもできる。 [変形例6]また、上述した実施例及び変形例において、
液晶表示器8の画面8aに表示される眼鏡フレームは、
異なる形状のみならず、色違いのものも表示して選択で
きるようにする。
【0095】更に、上述した実施例では、実際に測定し
た玉型形状データ(フレーム形状データ)を用いて、こ
の玉型形状データ(θi,ρi)に対応する位置のレン
ズコバ厚をレンズ処方値の屈折度数に応じたレンズに対
して求める様にしたが、必ずしもこれに限定されるもの
ではない。
【0096】例えば、図13の様に顔面像20に重ねて
表示された眼鏡フレーム像16の左右のレンズ枠FL,
FRの表示画面上の形状及び大きさを画像処理により求
めると共に、この求めた形状及び大きさと上述した合成
表示倍率Mxから液晶表示器8の画面8aに表示された
眼鏡フレーム像16の左右のレンズ枠FL,FRの玉型
形状データ(θi,ρi)を演算して求める様にするこ
とができる。
【0097】この場合、左右のレンズ枠FL,FRの内
周縁及び外周縁の形状を求めて、この内周縁及び外周縁
の形状データから内周縁及び外周縁の中央位置における
形状を求めることにより、左右のレンズ枠FL,FRの
幅方向中央における大きさ形状を求め、この大きさ形状
と上述した合成表示倍率Mxからレンズ枠FL,FRの
玉型形状データ(θi,ρi)を求めるようにして、よ
り正確な玉型形状データを求めることができる。また、
左右のレンズ枠FL,FRの内周縁から外周側に所定距
離におけるレンズ枠FL,FRの玉型形状データ(θ
i,ρi)を同様にして求めることもできる。
【0098】この様なレンズ枠FL,FRの玉型形状デ
ータ(θi,ρi)の演算は、図13に示したようにサ
イズの異なる眼鏡フレーム14,15,16のいずれか
を選択して顔面像20に重ねて表示した場合において、
この眼鏡フレーム14,15,16に装着する眼鏡レン
ズのレンズ側面像の厚さや形状を求めるデータとして利
用する場合に有効である。即ち、各サイズの多数の眼鏡
フレーム毎に玉型形状データを測定して情報記録再生装
置9に記録しておかなくても、その都度、玉型形状デー
タを求めることで、情報記録再生装置9に記録できる眼
鏡フレーム像のデータ量を多くできるからである。
【0099】尚、この様にして一度求めた玉型形状デー
タは情報記録再生装置9に記録しておいてもよい。この
場合には、一度求めた眼鏡フレームの玉型形状データを
再度求める必要はなくなり、次の眼鏡フレームの玉型形
状データの利用を迅速に行うことができる。また、眼鏡
フレーム像を演算制御回路1bに入力して情報記録再生
装置9に記録する際に、玉型形状データも求めて記録す
ることもできる。
【0100】この様にして求めた玉型形状データは、変
形例4におけるレンズコバ厚を求めるデータとして利用
できると共に、変形例5におけるファセット加工のため
のシュミレーションに用いることができる。
【0101】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明
は、請求項1の発明は、リムレスフレームの眼鏡フレー
ムを含む多数の眼鏡フレーム像を入力する眼鏡フレーム
入力手段と、前記眼鏡フレーム入力手段により入力され
た多数の眼鏡フレーム像を記録する眼鏡フレーム記録手
段と、顧客の顔面像を撮影する撮影手段と、前記撮影手
段により撮影された前記顔面像を表示する表示手段と、
前記眼鏡フレーム記録手段に記録された多数の眼鏡フレ
ーム像の一つを選択するフレーム画像選択手段と、前記
フレーム画像選択手段により選択された眼鏡フレーム像
を前記表示手段に表示された顔面像に合成させる画像合
成手段を有する眼鏡選択システムであって、前記顧客の
被検眼の屈折特性に基づく眼鏡レンズのレンズ処方値を
入力するデータ入力手段と、前記データ入力手段で入力
されたレンズ処方値の眼鏡レンズ像及び顔面像のサイズ
を求めて、求めたサイズの眼鏡レンズ像及び顔面像を前
記画像合成手段を介して前記眼鏡フレーム像に合成し且
つ前記表示手段に表示させる演算制御手段を備える構成
としたので、顧客のレンズ処方値に基づく眼鏡レンズの
影響が分かるように眼鏡レンズの画像と眼鏡フレーム及
び顧客の顔面像を画像合成できる。
【0102】また、請求項2の発明の眼鏡フレーム選択
システムは、請求項1に記載の眼鏡フレーム選択システ
ムにおいて、前記画像合成手段は、前記顔面像のうち前
記レンズ処方値のデータの眼鏡レンズを通して視認され
る眼のサイズの眼像を前記眼鏡フレームの眼鏡レンズ像
内に合成して前記表示手段に表示させる様に設定されて
いる構成としたので、顧客のレンズ処方値に基づく眼鏡
レンズを眼鏡フレームに装着して、この眼鏡レンズを顧
客が装用したときに、第三者が眼鏡レンズを通して見た
顧客の実際の眼の大きさのサイズの眼像、又は鏡を通し
て見た顧客の実際の眼の大きさのサイズの眼像をごく自
然な状態で眼鏡フレームと合成できる。従って、より自
然な状態で眼鏡フレームと顔面像を合成できるので、眼
鏡フレーム選択システムで選択され且つ実際の眼鏡レン
ズが取り付けられた眼鏡フレームを装用したとき、選択
時の眼鏡フレーム像のイメージと同じに見えることにな
り、満足できる眼鏡フレームの選択が可能となる。
【0103】更に、請求項3の発明の眼鏡フレーム選択
システムは、請求項1に記載の眼鏡フレーム選択システ
ムにおいて、前記画像合成手段は、前記レンズ処方値の
データ及び玉型形状データから得られる眼鏡レンズのレ
ンズ側面像を前記眼鏡フレーム及び眼鏡レンズ像と共に
前記顔面像である横顔像に合成して前記表示手段に表示
させる様に設定されている構成としたので、レンズ処方
値に基づく実際の眼鏡レンズのコバ厚を考慮して、眼鏡
フレーム像と顧客の顔面像に眼鏡レンズのコバ厚の像
(コバ像又はコバ厚像)を合成できる。この結果、眼鏡
レンズのコバ厚が見栄えに及ぼす影響を考慮しながら眼
鏡レンズや眼鏡フレームの選択を行うことができる。ま
た、この際、眼鏡レンズの材質を低屈折,中屈折,高屈
折のものに変えることで、画像表示されているコバ厚を
変化させ、コバ厚と眼鏡フレームとの位置関係を確認で
きる。しかも、この際、ヤゲンを設ける位置を眼鏡フレ
ームとの関係で変更して、眼鏡フレームに最も適したヤ
ゲン位置を設定するのに用いることもできる。
【0104】請求項4の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項3に記載の眼鏡フレーム選択システムにお
いて、前記演算制御手段は、表示手段に表示された眼鏡
フレームの大きさ形状とその表示倍率から前記玉型形状
データを演算により求める構成としたので、眼鏡フレー
ムの玉型形状データがなくても、顔面像に合成した眼鏡
フレームの玉型形状データを簡易に求めることができ
る。
【0105】請求項5の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項3に記載の眼鏡フレーム選択システムにお
いて、前記演算制御手段は、玉型形状測定装置から入力
される玉型形状データ及び前記レンズ処方値のデータか
ら眼鏡レンズのレンズ側面像を求める構成としたので、
顔面像に合成した眼鏡フレームの玉型形状データを簡易
且つ迅速に利用できる。
【0106】請求項6の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項3に記載の眼鏡フレーム選択システムにお
いて、前記演算制御手段は、前記表示手段に表示された
レンズ側面像のコバ端の面取加工のシュミレーションを
行ったとき、そのコバ端の面取形状をレンズ側面像に表
示させる様に設定されている構成としたので、レンズ側
面像のコバ端の見え方を簡易にシュミレーションして、
最も見栄えのよいコバ端の形状とすることができる。
【0107】請求項7の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項3に記載の眼鏡フレーム選択システムにお
いて、前記演算制御手段は、レンズ材質の屈折率を材質
選択手段で選択することにより、この選択された屈折率
と前記レンズ処方値及び玉型形状データとからレンズ側
面像の厚さを求めて、求めたレンズ側面像を前記眼鏡フ
レーム及び眼鏡レンズ像と共に前記横顔像に合成して前
記表示手段に表示させる様に設定されている構成とした
ので、レンズ側面像の厚さを簡易に変更して、見栄えの
良い状態とすることができる。
【0108】請求項8の発明の眼鏡フレーム選択システ
ムは、請求項6又は7に記載の眼鏡フレーム選択システ
ムにおいて、前記演算制御手段は、前記横顔像に重ねて
合成表示したレンズ側面像の形状や厚さが変更操作され
たとき、前回の合成表示画像と今回の合成表示画像を並
設して表示する様に設定されている構成としたので、前
回の合成表示画像と今回の合成表示画像を比較しなが
ら、見栄えの良いものを簡易に選択できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明に係る眼鏡フレーム選択シス
テムの概略説明図、(b)は(a)のパソコンの制御回
路図である。
【図2】図1に示した制御回路による眼鏡フレーム選択
画面を示す説明図である。
【図3】眼鏡フレーム撮影(眼鏡フレーム画像データ取
り込み)のための説明図である。
【図4】図3のテレビカメラにより撮影されて画面表示
された眼鏡フレーム像の説明図である。
【図5】図4の眼鏡フレーム像の表示倍率を求めるため
の作業を行う説明図である。
【図6】図4の眼鏡フレーム像の表示倍率を求めるため
の作業を行う説明図である。
【図7】顧客の顔面像の表示説明図である。
【図8】顧客の顔面像の表示倍率を求めるための説明図
である。
【図9】顧客の顔面像の表示倍率を求めるための説明図
である。
【図10】この発明に係るシステムのサイズ変更手段の
他の例を示す説明図である。
【図11】眼鏡レンズの側面像と顧客の横顔像の合成表
示の説明図である。
【図12】ヤゲンの移動操作例を示す説明図である。
【図13】図1に示した制御回路による眼鏡フレーム選
択画面の変形例を示す説明図である。
【図14】図1に示した制御回路による眼鏡フレーム選
択画面の変形例を示す説明図である。
【図15】図1に示した制御回路による眼鏡レンズの側
面の表示例を示す説明図である。
【図16】図1に示した制御回路による眼鏡レンズの側
面の表示例を示す説明図である。
【図17】図1に示した制御回路による眼鏡レンズの側
面の表示例を示す説明図である。
【符号の説明】
1b・・・演算制御回路(演算制御手段) 2・・・テレビカメラ(眼鏡フレーム入力手段、撮影手
段) 4・・・マウス(画像選択手段) 5・・・ライトペン(画像選択手段) 8・・・表示装置(表示手段) 9・・・情報記録再生装置(フレーム記録手段) 10・・・画像合成回路(画像合成手段) 14,15,16・・・眼鏡フレーム像 19・・・サイズ変更メニュー(サイズ変更手段) 20・・・顔面像 21・・・左眼像 22・・・右眼像 20a・・・横顔像(顔面像) 30・・・アップボタン(サイズ変更手段) 31・・・ダウンボタン(サイズ変更手段) mf・・・眼鏡フレーム像

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】リムレスフレームの眼鏡フレームを含む多
    数の眼鏡フレーム像を入力する眼鏡フレーム入力手段
    と、 前記眼鏡フレーム入力手段により入力された多数の眼鏡
    フレーム像を記録する眼鏡フレーム記録手段と、 顧客の顔面像を撮影する撮影手段と、 前記撮影手段により撮影された前記顔面像を表示する表
    示手段と、 前記眼鏡フレーム記録手段に記録された多数の眼鏡フレ
    ーム像の一つを選択するフレーム画像選択手段と、 前記フレーム画像選択手段により選択された眼鏡フレー
    ム像を前記表示手段に表示された顔面像に合成させる画
    像合成手段を有する眼鏡選択システムであって、 前記顧客の被検眼の屈折特性に基づく眼鏡レンズのレン
    ズ処方値を入力するデータ入力手段と、 前記データ入力手段で入力されたレンズ処方値の眼鏡レ
    ンズ像及び顔面像のサイズを求めて、求めたサイズの眼
    鏡レンズ像及び顔面像を前記画像合成手段を介して前記
    眼鏡フレーム像に合成し且つ前記表示手段に表示させる
    演算制御手段を備えることを特徴とする眼鏡フレーム選
    択システム。
  2. 【請求項2】前記画像合成手段は、前記顔面像のうち前
    記レンズ処方値のデータの眼鏡レンズを通して視認され
    る眼のサイズの眼像を前記眼鏡フレームの眼鏡レンズ像
    内に合成して前記表示手段に表示させる様に設定されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の眼鏡フレーム選
    択システム。
  3. 【請求項3】前記画像合成手段は、前記レンズ処方値の
    データ及び玉型形状データから得られる眼鏡レンズのレ
    ンズ側面像を前記眼鏡フレーム及び眼鏡レンズ像と共に
    前記顔面像である横顔像に合成して前記表示手段に表示
    させる様に設定されていることを特徴とする請求項1に
    記載の眼鏡フレーム選択システム。
  4. 【請求項4】前記演算制御手段は、表示手段に表示され
    た眼鏡フレームの大きさ形状とその表示倍率から前記玉
    型形状データを演算により求めることを特徴とする請求
    項3に記載の眼鏡フレーム選択システム。
  5. 【請求項5】前記演算制御手段は、玉型形状測定装置か
    ら入力される玉型形状データ及び前記レンズ処方値のデ
    ータから眼鏡レンズのレンズ側面像を求めることを特徴
    とする請求項3に記載の眼鏡フレーム選択システム。
  6. 【請求項6】前記演算制御手段は、前記表示手段に表示
    されたレンズ側面像のコバ端の面取加工のシュミレーシ
    ョンを行ったとき、そのコバ端の面取形状をレンズ側面
    像に表示させる様に設定されていることを特徴とする請
    求項3に記載の眼鏡フレーム選択システム。
  7. 【請求項7】前記演算制御手段は、レンズ材質の屈折率
    を材質選択手段で選択することにより、この選択された
    屈折率と前記レンズ処方値及び玉型形状データとからレ
    ンズ側面像の厚さを求めて、求めたレンズ側面像を前記
    眼鏡フレーム及び眼鏡レンズ像と共に前記横顔像に合成
    して前記表示手段に表示させる様に設定されていること
    を特徴とする請求項3に記載の眼鏡フレーム選択システ
    ム。
  8. 【請求項8】前記演算制御手段は、前記横顔像に重ねて
    合成表示したレンズ側面像の形状や厚さが変更操作され
    たとき、前回の合成表示画像と今回の合成表示画像を並
    設して表示する様に設定されていることを特徴とする請
    求項6又は7に記載の眼鏡フレーム選択システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012502306A (ja) * 2008-09-04 2012-01-26 エシロール アンテルナシオナル (コンパニー ジェネラル ドプティック) 眼鏡用システムの設定を最適化するための方法
JP2019045660A (ja) * 2017-09-01 2019-03-22 株式会社ニデック 眼鏡マッピング情報取得装置、眼鏡マッピング情報取得方法、及び眼鏡マッピング情報取得プログラム

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