JP2006343778A - 眼鏡の疑似体験装置、眼鏡の疑似体験方法及び記録媒体 - Google Patents

眼鏡の疑似体験装置、眼鏡の疑似体験方法及び記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2006343778A
JP2006343778A JP2006238651A JP2006238651A JP2006343778A JP 2006343778 A JP2006343778 A JP 2006343778A JP 2006238651 A JP2006238651 A JP 2006238651A JP 2006238651 A JP2006238651 A JP 2006238651A JP 2006343778 A JP2006343778 A JP 2006343778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
user
spectacles
glasses
field
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006238651A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3897058B2 (ja
Inventor
Akira Komatsu
朗 小松
Kazuhisa Kato
一寿 加藤
Hiroyuki Mukoyama
浩行 向山
Tadayuki Kaga
唯之 加賀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2006238651A priority Critical patent/JP3897058B2/ja
Publication of JP2006343778A publication Critical patent/JP2006343778A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3897058B2 publication Critical patent/JP3897058B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】眼鏡レンズの購入の際に、眼鏡の特性を十分に把握して、ユーザーに一番合った
眼鏡レンズを提供可能にする。
【解決手段】眼鏡を掛けて見たときの視野画像であって、様々な状況の視野画像を生成ま
たは選択する画像処理機能13を備えた眼鏡の疑似体験システム1を提供する。この疑似
体験システム1では、ユーザーの個人情報あるいは視野画像などを入力選択機能11で選
択して、それに適した視野画像をCRT21などに出力することにより、ユーザーが実際
に眼鏡を掛けて見える画像を自分自身で見ることができるので、事前に眼鏡の特性を十分
に把握することができ、自分に一番適した眼鏡を納得がいくように選択することができる

【選択図】図2

Description

本発明は、眼鏡を掛けた状態を疑似体験できる装置、方法およびプログラムを記録した
記録媒体に関するものである。
眼鏡を購入するときは、ユーザーが眼鏡レンズと眼鏡フレームを選択し、これらが組み
合わされたものが納入される。眼鏡レンズを選択するときは、眼鏡店にサンプルとして用
意されているレンズを装着して見え方をチェックし、店員の説明などを聞きながら自分に
適していると思われるものを選択する。この際、眼科医の処方などを考慮して眼鏡レンズ
を選択することもある。また、眼鏡フレームを選択するときは、店に用意されている眼鏡
フレームを掛けて鏡に写し、ユーザーが気に入ったものを選択する。そして、選択された
眼鏡フレームに眼鏡レンズが装着された眼鏡が作られてユーザーに納品される。
このようにしてユーザーが自分に適していると思われる眼鏡を選んで購入するのである
が、幾つかの問題がある。まず、眼鏡を掛けたときに視野がどの様に見えるかは、実際に
納品された眼鏡を掛けてみるまでは判らない。というのは、店にサンプルで用意されてい
る眼鏡レンズは数が限られており、サンプルとして用意されていない種類のレンズ、ある
いは、サンプルとして用意されたレンズの中間的な性質を持つレンズなどがユーザーに適
していると判断した場合には、実際に納品された眼鏡を掛けてみるまでは、その眼鏡の特
性は実際には判らない。特に、遠用および近用の2つの屈折力の異なる領域を備えた累進
多焦点レンズを選択する場合は、遠用および近用の度数、さらに、遠用あるいは近用のい
ずれを重視するかなどによって累進面の性質が異なるので、サンプルを掛けてみただけで
は視野がどのように見えるかは判らない。また、眼鏡店の店員でも、実際に累進レンズを
使用した経験のないユーザーに対しては、その視野の状態を説明することは困難である。
さらに、眼鏡レンズの処方は度数に限らず、乱視、累進レンズでは加入度などがあり、
これらが異なると見え方が様々に変化する。このため、サンプルや店員の説明だけでは全
てを把握することは不可能である。また、眼鏡メーカーからは様々な観点に基づいて異な
ったシリーズの眼鏡レンズが提供されているが、これらの候補の中から適当な性能をもの
を選択するには、その光学的な性質が判らなければ難しい。また、サンプルを掛けてみた
としても、生活の様々な場面でその眼鏡によりどのような視野が得られるかを確かめるこ
とは不可能である。
また、眼鏡を掛けているユーザーが眼鏡フレームを選択するために店にある眼鏡フレー
ムを掛けた場合は、視力が矯正されないので、眼鏡を掛けている自分の姿が明確に把握で
きないという問題もある。特に、日常、眼鏡を放すことができない、度の強い眼鏡を必要
とするユーザーは、新しい眼鏡フレームを掛けて自分に合うものを選択しようとしても、
眼鏡をとると自分の顔を明確に見ることができないので自分にあう眼鏡を自分の目で見て
選択することができない。
このように、眼鏡店で眼鏡を選択する過程では幾つかの問題があり、選択した眼鏡が必
ずしも満足のいくものではないこともある。眼鏡の価格はそれほど安くなく、特に性能の
良いものは価格が高くなる傾向があるので、自分にあったものが得られるまで安易に買い
換えることもできない。一方、自分にあっていない眼鏡を装着していると、歪み、ぼけ、
あるいは揺れなどがある視野しか得られないので、快適な生活を送ることができない。
そこで、本発明においては、ユーザーが眼鏡を購入するときに多くの種類あるいは仕様
の眼鏡の中から自分に一番あった眼鏡を自ら選択できるようにする手段を提供することを
目的としている。さらに、眼鏡を掛けたときの外観も自分で確実に把握して眼鏡を選択す
ることができる手段を提供することを目的としている。
本発明においては、眼鏡店においてあるサンプルの眼鏡、眼鏡レンズあるいは眼鏡フレ
ームと、店員の説明によって眼鏡を選択するのではなく、自分に合うと思われる眼鏡を掛
けて見たときの視野画像をユーザーが実際に見て、自分に合う眼鏡を選択できるようにし
ている。このため、本発明においては、眼鏡を掛けて見たときの視野画像であって、状況
の異なる視野画像を生成または選択して出力可能な画像処理部を有する眼鏡の疑似体験装
置を提供するようにしている。視野画像は、予め用意された画像からユーザーの要求に適
したものを選択して出力することも可能であり、また、画像を加工してユーザーの要求に
適したものを生成して出力することも可能である。選択される画像の全てを記憶した記憶
部を疑似体験装置に設けておいても良く、また、インターネットなどを介して他のサーバ
ーから適当な画像を選択して出力することも可能である。画像を加工してユーザーに適し
た画像を生成する画像処理をインターネットで接続されたサーバーなどの他の情報処理装
置で行って視野画像を出力することも可能である。
さらに、眼鏡を掛けて見たときの視野画像であって、状況の異なる視野画像を生成また
は選択して出力する画像処理工程を有する眼鏡の疑似体験方法、およびこの画像処理を実
行可能な命令を備えたプログラムが記録された記録媒体を提供することにより、パソコン
などの汎用的な情報処理装置を用いて眼鏡の疑似体験システムを実現できる。また、イン
ターネットを介してアクセス可能なホームページ上で眼鏡の疑似体験サービスを提供する
こともできる。従って、パソコンなどの簡易な情報処理装置を用いてディスプレイあるい
はヘッドマウントディスプレイなどに視野画像を写し出し、ユーザーが実際に眼鏡を掛け
た状況を疑似体験することができる。もちろん、本発明に係る疑似体験システムを構築可
能なプログラムをインターネットなどのコンピュータネットワークを介して供給すること
も可能である。
本発明の眼鏡の疑似体験装置、方法あるいはプログラムが記録された媒体を用いること
により、眼鏡レンズのサンプルを用意しなくても、画像処理によって生成された、あるい
は蓄積された画像データから選択された視野画像を用いてその眼鏡レンズを掛けたときの
視野を実際にユーザーに見せることができる。特に、累進多焦点レンズのような多用な性
質を付加可能な眼鏡レンズが選択の対象となる場合でも、実際に着用する眼鏡レンズを介
して見た視野画像を選択あるいは生成して出力(表示)することによりユーザーが疑似体
験できるので、自分に一番合った眼鏡レンズを自らの判断で選択することができる。
本発明の眼鏡の疑似体験装置、疑似体験方法あるいは疑似体験プログラムにおいては、
レンズの種類、度数、加入度、厚さ、形状を少なくとも含む設計パラメータ群の内、少な
くとも1つ設計パラメータが異なる眼鏡を掛けて見たときの視野画像を生成または選択可
能であることが望ましい。
設計パラメータの異なる眼鏡レンズを介して見たときの視野画像を出力することにより
、多種多用な眼鏡レンズのそれぞれに対応した視野画像を提供できるので、ユーザーが選
択可能な範囲が広がる。このような設計パラメータの異なる眼鏡レンズの視野画像を出力
可能にすることにより、画像の変形の表現(揺れ、歪み)、部分的な画像のボケの表現(
収差の表現)、色によって像がずれる表現(色収差の表現)などが可能である。
さらに、これらの設計パラメータを、処方、使用状況、趣味、職業、好みを少なくとも
含むユーザーの個人情報の内、少なくとも1つの個人情報に基づいて自動的に変更できる
ようにすることにより、多種多用な眼鏡の中から個々のユーザーに適した眼鏡を予め選択
し、それらの眼鏡を掛けて見た視野画像を提供できる。従って、ユーザーの自己に合うよ
うにカスタマイズされた眼鏡の視野画像を、その眼鏡が製造される前に体験することがで
きるので、そのカスタマイズされた眼鏡が自分に本当に適していることを事前に確認し、
満足のいく眼鏡レンズを入手することができる。
眼鏡の疑似体験装置、疑似体験方法あるいは疑似体験プログラムにおいて、画像表示す
る対象物の種類、対象物との遠近、対象物を見る方向を少なくとも含む表示パラメータの
内、少なくとも1つの表示パラメータが異なる眼鏡を掛けて見たときの視野画像を生成ま
たは選択できるようにすることが望ましい。
これにより、様々な状態で眼鏡を掛けたときにユーザーが見たい視野画像を事前に体験
できる。
このように、設計パラメータが異なる眼鏡レンズの眼鏡の視野画像、あるいは、表示パ
ラメータの異なる場面での視野画像などの、様々に状況の異なる視野画像を出力可能な疑
似体験装置、疑似体験方法、さらに、疑似体験プログラムを記録した記録媒体を提供する
ことにより、選択しようとしている眼鏡を掛けた状態を実際に眼鏡が製造される前にユー
ザーが自ら体験することができる。従って、眼鏡を購入する際にユーザーに対し十分な情
報を提供することが可能となり、選択した眼鏡の特性を事前によく把握して自分に本当に
適しており、納得のゆく品物を得ることができる。
また、眼鏡を提供する側にとっても、事前にユーザーが自ら疑似体験して満足した眼鏡
を提供することができるので、クレームなどが発生するのを最小限に止めることができ、
サービスの質の向上と、クレームに対処する手間および費用を削減することができる。さ
らに、本発明の眼鏡の疑似体験装置を用意して眼鏡店に用意することにより実物のレンズ
サンプルは不要となるので、数多くのサンプルを揃える必要はなく、この点でも費用の軽
減を図ることができる。また、本発明の眼鏡の疑似体験装置を導入することにより、特性
の異なる眼鏡レンズが開発された場合でも、その眼鏡レンズを掛けた視野画像を生成でき
るソフトウェア、あるいはその視野画像を記憶した記録媒体を購入することにより、次々
と開発される眼鏡レンズにも容易に対処し、その情報をユーザーに対し迅速に提供するこ
とができる。
眼鏡レンズと同様に、眼鏡の疑似体験装置、疑似体験方法あるいは疑似体験プログラム
において、種類の異なる眼鏡フレームを示すフレーム画像を生成または選択可能とし、フ
レーム画像と共に視野画像を出力可能にすることにより、その眼鏡を掛けると視野がどの
ように見えるか、フレームの形、大きさによって視野の広さはどう違うか、などを事前に
知った上でユーザーは眼鏡を購入することができる。
さらに、レンズのベースカーブが小さくなると、レンズは薄くなる傾向にあるが、その
反面、表面反射によるゴーストが増え、見え味を損なう場合がある。このため、レンズの
表面反射によるフレアおよびゴーストが反映された視野画像を出力することにより、さら
に現実に近い視野を疑似体験できるようにしてレンズの選択に十分な情報を提供すること
ができる。
また、眼鏡の疑似体験装置、疑似体験方法あるいは疑似体験プログラムにおいて、使用
者の顔の画像を入力し、種類の異なる眼鏡フレームを表示するフレーム画像、および種類
の異なる眼鏡レンズを表示するレンズ画像を生成または選択し、使用者の顔の画像にフレ
ーム画像およびレンズ画像を合成した外観画像を出力できるようにすることにより、第3
者から見た様子も疑似体験することができる。
さらに、使用者の顔の画像をレンズ画像を透かして見た状態で出力することにより、い
っそう現実に第3者が見た状態を再現することができる。
このような眼鏡の疑似体験装置、疑似体験方法あるいは疑似体験プログラムを用いるこ
とにより、眼鏡を掛けたときの自分の顔などを客観的に見ることができ、さらに、度の強
い眼鏡を掛けたユーザーであっても、その眼鏡を外さないで選択しようとしている眼鏡を
掛けた状態を見ることができる。従って、自分に一番良く似合っていると自ら判断する眼
鏡を選択することができる。
以下に図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。図1に、本発明の眼鏡の
疑似体験システムの一例を示してある。本例の疑似体験システム1は、パーソナルコンピ
ュータ(パソコン)10を中心に構成されており、視野画像を表示可能な画像表示装置と
してCRT21およびヘッドマウントディスプレイ(HMD)22が用意されている。も
ちろん、視野画像をスクリーンに投影したり、レーザー照射するなどの他の方法で表示す
ることも可能である。また、情報入力装置としてはキーボード23が用意されているが、
マウス、トラックボール、ジョイスティックなどのポインティングデバイス、タッチパネ
ル、スイッチなどの多種多用な入力装置を用いることができる。さらに、画像入力装置と
してCCDカメラ24が用意されているが、テレビカメラ、ビデオカメラ、デジタルチル
カメラなど画像情報をデジタイズして入力できる装置であればもちろん良い。また、画像
あるいはその他の情報を記憶可能な記憶装置としては、ハードディスク25およびCD−
ROMドライブ26が用意されており、CD27に記憶された画像情報あるいはプログラ
ムなどを利用できるようになっている。もちろん、DVD、MO、あるいはメモリユニッ
トなどの記憶媒体用の装置で構成することも可能である。さらに、本例のパソコン10は
、コンピュータネットワーク(ネットワーク)としてインターネットに接続できるように
なっており、ネットワークを介して画像情報あるいはソフトウェアなどの情報を授受でき
るようになっている。
図2に、本例の疑似体験システム1の機能構成をブロック図を用いて示してある。疑似
体験システム1の中核であるパソコン10は、まず、キーボード23から疑似体験システ
ム1を操作する命令を受け付けると共に、ユーザーの個人情報、視野画像の表示パラメー
ターなどのデータあるいは選択命令を受け付け可能な選択入力機能11と、CCDカメラ
24からデジタイズされた画像データの入力を受け付け可能な画像入力機能12とを備え
ており、これらの入力データに従って画像処理を行い適当な視野画像を選択または形成(
生成)して出力可能な画像処理機能13を備えている。また、疑似体験システム1のソフ
トウェア、画像情報、および選択して表示可能な視野画像のサンプルなどを記憶可能な記
憶部14を備えており、この内容は、CD−ROM27あるいは通信機能15を通じてイ
ンターネットから随時アップデートすることができる。画像処理機能によって生成または
選択された視野画像は表示出力部16からCRT21あるいはHMD22に出力され、表
示される。これらの各機能をパソコン10で実際に実現しても良く、また、パソコン10
でブラウザを起動し、インターネットを介して所定のアドレスのWWWサーバーとコネク
ションを張り、同等の機能をパソコン10を経由して提供することも可能である。本例の
画像処理機能13は、さらに、顔画像などと合成して表示するためのレンズ画像およびフ
レーム画像を選択あるいは生成する機能と、選択入力機構から入力された個人情報に基づ
いて設計パラメータを設定するなどの機能も備えている。
図3に、本例の眼鏡の疑似体験システム1の処理の概略をフローチャートを用いて示し
てある。本例の疑似体験システム1は、大きく分けて2のモードが選択できるようになっ
ている。1つのモードは視野画像を示して主に眼鏡レンズの選択するためのモードであり
、ステップ51で視野画像を選択すると、ステップ52で個人情報が入力可能となり、ス
テップ53でそれに係わるレンズの設計パラメータが設定される。これに続いて、あるい
は前後してステップ54でステップ55に移行し表示用のフレームを選択することも可能
である。さらに、ステップ56で表示パラメータが入力可能となり、ステップ57では、
設計パラメータおよび表示パラメータに基づいて画像処理が行われて視野画像が生成され
、ステップ58で表示される。ステップ57の画像処理では、記憶部14に用意された画
像データから設計パラメータあるいは表示パラメータに合致する視野画像を選択して表示
処理することも可能である。
一方、ステップ51で顔画像を選択すると主にフレームを選択するためのモードとなる
。ステップ60でユーザーの顔画像が入力可能となり、これに前後したステップ61で眼
鏡フレームを選択することができる。さらに、ステップ62で眼鏡フレーム(フレーム)
と合わせて表示するレンズが選択でき、レンズ選択では、上記と同様にステップ63で個
人情報が入力でき、ステップ64でその情報に基づき設計パラメータが生成される。顔画
像などの入力が終わると、ステップ56に移行して表示パラメータが入力可能となり、画
像処理57で顔画像にレンズおよびフレームの画像が合成されて、実際にユーザーがフレ
ームを装着した状態の画像が生成される。
ステップ56の表示パラメータでは、顔表示パラメータとして正面、斜め、横顔などの
表示される顔の角度を選択することができる。また、視野表示パラメータとしては、歪み
やボケの画像処理を行う前の原画を変えたり、見る物体の距離を変えるなどの変更が可能
である。このため、ユーザーはいろいろな角度などから見た視野画像あるいは眼鏡を掛け
たユーザー自身の映像を手軽に出力できるようになっている。例えば、本例のシステム1
のCRT21の画面21aには、図5に示すように、鼻31の側方にフレーム(眼鏡フレ
ーム)32が表示され、その内部に眼鏡レンズを掛けて見たときの視野画像33が表示さ
れる。このように、ユーザーは選択しようとしている眼鏡を実際に掛けたときの視野画像
を見ることができ、眼鏡を掛けた状態を疑似体験することができる。
さらに、表示された視野画像あるいは顔画像を異なった条件で表示する場合は、ステッ
プ59で再表示を選択する。再表示が選択されると、図4に示したように、ステップ71
、72、75、76および78で表示パラメータ、個人情報、設計パラメータ、顔画像お
よびフレームといった再表示するときに変更する、あるいは再入力する項目を選択するこ
とができる。それぞれの項目が選択されると、上記にて示した各項目の入力処理、すなわ
ち、個人情報入力(ステップ73)、設計パラメータ入力(ステップ74)、顔画像入力
(ステップ77)およびフレーム選択(ステップ79)が実行される。
図3に示したフローチャートに従って、さらに詳しく本例の眼鏡の疑似体験システムに
ついて説明する。ステップ51でレンズを選択する処理に入ると、ステップ52で眼鏡を
選択するために有用と考えられる個人情報が入力可能になる。この個人情報には、眼科医
などから提供される処方、過去あるいは現在の眼鏡の使用状況、ユーザーの趣味および職
業、さらには幾つかの分野にわたる好みなどが含まれる。ステップ52でこれらの個人情
報のうち、1つ、または複数が入力されると、ステップ53において、その個人情報に関
連する設計パラメータが適当な値に設定される。設計パラメータとしては、単焦点レンズ
、多焦点レンズ(バイフォーカスレンズ)、あるいは累進多焦点レンズなどのレンズのタ
イプ、あるいは近用重視、遠用重視等の適応の異なるレンズなども含めたレンズの種類が
含まれ、さらに、度数、加入度、厚さ、形状などのレンズを製造する際に必要とされるパ
ラメータが含まれる。
眼鏡レンズの設計パラメータが設定されると、ステップ57の画像処理において、その
パラメータに合致する視野画像が記憶部14に用意されている画像データの中から選択さ
れ、ステップ58で表示される。あるいは、設定されたパラメータに従って光学的なシミ
ュレーションを行い、その結果として得られる視野画像を出力して表示することも可能で
ある。もちろん、パソコン10自体でこのような処理を行っても良く、ネットワーク経由
で画像処理を行っても良いことは上述した通りである。
ユーザーの個人情報に基づき適当な設計パラメータを設定することにより、多種多用な
眼鏡レンズの中からユーザーに適した仕様の眼鏡レンズを選択することができる。そして
、その眼鏡レンズの視野画像を生成または選択して表示することにより、眼鏡を掛けて見
たときの視野を実際に体験することができ、その眼鏡の特性を直に見て十分に把握するこ
とができる。従って、従来の眼鏡店に用意されている数少ないレンズサンプルで概要を把
握したり、店員の説明で性能を把握するのに比べて、本例の疑似体験システムでは、該当
する眼鏡を掛けて見た状態を実際に疑似体験できるので遙に簡単に、そして確実に眼鏡の
特性を理解することができる。
例えば、本例の疑似体験システムでは、図6に示すような眼鏡を掛けたときに現れる画
像の変形(本例では歪み)を視野像として確実に表現することができる。また、図7に示
すように、眼鏡を掛けて書籍36を見たときに、ある部分34が明瞭になり、その一方で
ある部分35がボケるといった、レンズの収差によって発生する部分的な画像のボケも視
野像として確実に表現してユーザーに理解してもらうことができる。同様に、眼鏡を掛け
たときに色によって像がずれることなど、様々な特性を細かなところまで十分に表現する
ことができる。
また、ステップ54でフレームを選択し、図5に示したように眼鏡フレームを示すフレ
ーム画像32と共に視野画像33を出力することにより、その眼鏡を掛けると視野がどの
ように見えるか、フレームの形、大きさによって視野の広さはどう違うかなどを、ユーザ
ーが的確に把握できる情報として提供することができる。さらに、レンズのベースカーブ
が小さくなるとレンズは薄くなるが、その反面、図8に示すように、視野画像33に表面
反射によるゴースト37あるいはフレアが増え、見え味を損なうといった重要な情報も、
漏れなくユーザーに伝達できる。このため、購入前に説明不足、あるいはユーザーの理解
不足によって購入後にクレームが発生する頻度を大幅に低減することができ、そのような
クレームの解決にかかる手間および費用を確実に減らすことができる。
さらに、本例の疑似体験システム1においては、ステップ56で、画像表示する対象物
の種類、対象物との遠近、対象物を見る方向などの表示パラメータを設定して、ユーザー
が実際に見たい種類の視野画像を出力できるようにしている。従って、実際に眼鏡を掛け
たときに快適な視野を得たい状況をユーザーが選び、その視野画像で眼鏡の適否をユーザ
ー自身が判断できる。このため、眼鏡を購入する前に選択した眼鏡の特性を十分に把握し
て自分に一番合い、納得のゆく眼鏡を選択することができる。
また、本例の疑似体験システムを用いて、鏡に写したように第3者の目で眼鏡を掛けた
状態を見て眼鏡を選択できるようになっている。このため、図9に示すように、ステップ
60で顔の画像をカメラ24で入力し、次に、ステップ61でユーザーがフレームを選択
すると、フレーム画像を生成または選択し、ステップ57の画像処理でこれらを合成して
表示できるようにしている。フレームと共にステップ62からの処理で眼鏡レンズも選択
することにより、フレームにレンズの嵌め込まれた状態で、レンズの度数や色の影響で自
分の顔がどう見えるかを、よりリアルな画像で見ることができる。従って、眼鏡を掛けた
ときの自分の顔などを客観的に見ることができる。さらに、度の強い眼鏡を掛けたユーザ
ーであっても、その眼鏡を外さないで、自分が選択しようとしている眼鏡を確認できるの
で、鏡に写す場合と異なり、自分に一番良く似合っていると自ら判断する眼鏡を実際に選
択することができる。
このように、本例の眼鏡の疑似体験システムを導入することにより、ユーザーはレンズ
のサンプルや店員の説明では判り難いレンズの特性、見え方などを実際に体験できる。こ
のため、眼鏡の特性を十分に理解し、ユーザーが満足できる眼鏡を選択することができる
。また、眼鏡を提供する側にとっても、ユーザーに理解してもらい難い説明を繰り返す手
間および費用を省くことができる。さらに、本例の眼鏡の疑似体験システムで事前にユー
ザーが自ら疑似体験して満足した眼鏡を提供することができるので、クレームなどが発生
するのを最小限に止めることができ、サービスの質の向上と、クレームに対処する手間お
よび費用を削減することができる。また、眼鏡店には疑似体験システムを構成可能なパソ
コンなどを用意しておけば、実物のレンズのサンプル、あるいは多種多用なフレームのサ
ンプルなどを数多く揃える必要はなく、この点でも費用の軽減を図ることができる。
また、技術の進歩やメーカーの研究成果によって特性の異なる眼鏡レンズが次々と開発
されているが、それらに対しても、その眼鏡レンズを掛けた視野画像を生成あるいは選択
できる図3にフローチャートで示したような処理が可能なプログラムあるいは画像処理の
部分を更新できるプログラムが記録されたCD−ROMなどの記憶媒体、あるいはその新
しいシリーズの眼鏡の視野画像を記録した記録媒体の提供を受けることにより容易に対処
できる。このため、ユーザー側にも最新の眼鏡の情報を迅速に提供することができ、自分
にあった眼鏡を見つける機会をさらに拡大することができる。もちろん、これらのプログ
ラムあるいは画像データはインターネットなどを介して提供できることは説明した通りで
ある。
以上に説明したように、本発明においては、眼鏡を掛けたときの様々な視野画像を提供
することによって、ユーザーが眼鏡を掛けた状態を疑似体験できるようにしている。従っ
て、様々な条件をユーザーが自分で確認して自分に一番合った眼鏡を選択することが可能
であり、明朗な視野が得られる眼鏡を購入可能としている。このため、本発明により眼鏡
のユーザーに対し、いっそう快適な生活を送るために好適なサービスを提供することがで
きる。また、眼鏡のディーラーにおいても眼鏡の選択の手間および費用を削減でき、販売
後のクレームも大幅に削減できる。
本発明の眼鏡の疑似体験システムのハードウェアの一例を示す図である。 図1に示す疑似体験システムの機能構成を示すブロック図である。 図1に示す疑似体験システムの概略処理を示すフローチャートである。 図3に続いて疑似体験システムの概要処理を示すフローチャートである。 図1に示す疑似体験システムで表示可能な視野画像の一例を示す図である。 眼鏡を掛けたときの歪みを表現する例を示す図である。 眼鏡を掛けたときのボケを表現する例を示す図である。 眼鏡を掛けたときのゴーストを表現する例を示す図である。 眼鏡フレームを選択するときの画像処理の例を示す図である。
符号の説明
1…疑似体験システム、10…パソコン、11…選択入力機能、12…画像入力機能、
13…画像処理機能、14…記憶部、15…通信機能、16…表示出力機能、21…CR
T、22…ヘッドマウトディスプレイ、23…キーボード、24…カメラ、25…ハード
ディスクドライブ、26…CD−ROMドライブ。

Claims (3)

  1. 眼鏡を掛けて見たときの視野画像であって、状況の異なる視野画像を生成または選択し
    て出力可能な画像処理部を有する眼鏡の疑似体験装置において、
    前記画像処理部は、レンズの表面反射によるフレアおよびゴーストが反映された視野画
    像を出力可能であることを特徴とする眼鏡の疑似体験装置。
  2. 眼鏡を掛けて見たときの視野画像であって、状況の異なる視野画像を生成または選択し
    て出力する画像処理工程を有する眼鏡の疑似体験方法において、
    前記画像処理工程では、レンズの表面反射によるフレアおよびゴーストが反映された視
    野画像を出力可能であることを特徴とする眼鏡の疑似体験方法。
  3. 眼鏡を掛けて見たときの視野画像であって、状況の異なる視野画像を生成または選択し
    て出力する画像処理を実行可能な命令を有する眼鏡の疑似体験プログラムが記録されてい
    ることを特徴とする記録媒体において、
    前記画像処理では、レンズの表面反射によるフレアおよびゴーストが反映された視野画
    像を出力する処理を実行可能な命令を有する眼鏡の疑似体験プログラムが記録されている
    ことを特徴とする記録媒体。
JP2006238651A 2006-09-04 2006-09-04 眼鏡の疑似体験装置、眼鏡の疑似体験方法及び記録媒体 Expired - Fee Related JP3897058B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006238651A JP3897058B2 (ja) 2006-09-04 2006-09-04 眼鏡の疑似体験装置、眼鏡の疑似体験方法及び記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006238651A JP3897058B2 (ja) 2006-09-04 2006-09-04 眼鏡の疑似体験装置、眼鏡の疑似体験方法及び記録媒体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9277846A Division JPH11120213A (ja) 1997-10-09 1997-10-09 眼鏡の疑似体験装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006343778A true JP2006343778A (ja) 2006-12-21
JP3897058B2 JP3897058B2 (ja) 2007-03-22

Family

ID=37640739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006238651A Expired - Fee Related JP3897058B2 (ja) 2006-09-04 2006-09-04 眼鏡の疑似体験装置、眼鏡の疑似体験方法及び記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3897058B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2098902A1 (en) 2008-03-06 2009-09-09 Seiko Epson Corporation Simulation apparatus, simulation program, and recording medium on which simulation program is recorded
US8082188B2 (en) 2006-08-03 2011-12-20 Seiko Epson Corporation Lens order system, lens order method, lens order program and recording medium storing the lens order program
US8090628B2 (en) 2006-08-04 2012-01-03 Seiko Epson Corporation Lens order system, lens order method, lens order program and recording medium storing the lens order program
WO2022138073A1 (ja) * 2020-12-21 2022-06-30 株式会社ニコン・エシロール 画像生成装置、頭部装着表示装置、画像生成方法、及びプログラム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8082188B2 (en) 2006-08-03 2011-12-20 Seiko Epson Corporation Lens order system, lens order method, lens order program and recording medium storing the lens order program
US8090628B2 (en) 2006-08-04 2012-01-03 Seiko Epson Corporation Lens order system, lens order method, lens order program and recording medium storing the lens order program
EP2098902A1 (en) 2008-03-06 2009-09-09 Seiko Epson Corporation Simulation apparatus, simulation program, and recording medium on which simulation program is recorded
WO2022138073A1 (ja) * 2020-12-21 2022-06-30 株式会社ニコン・エシロール 画像生成装置、頭部装着表示装置、画像生成方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP3897058B2 (ja) 2007-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1949174B1 (en) Ophthalmic lens simulation system and method
JP5648299B2 (ja) 眼鏡販売システム、レンズ企業端末、フレーム企業端末、眼鏡販売方法、および眼鏡販売プログラム
JP3250184B2 (ja) 眼鏡装用シミュレーションシステム
JP5410241B2 (ja) 眼鏡レンズ用視覚シミュレーション装置、眼鏡レンズ用視覚シミュレーション方法及び眼鏡レンズ用視覚シミュレーションプログラム
JP6088549B2 (ja) シミュレーションシステムおよびシミュレーション装置
JP6014038B2 (ja) 眼鏡装用シミュレーション方法、プログラム、装置、眼鏡レンズ発注システム及び眼鏡レンズの製造方法
JP4306702B2 (ja) メガネレンズ発注システム
JP6276691B2 (ja) シミュレーション装置、シミュレーションシステム、シミュレーション方法及びシミュレーションプログラム
JP2008059548A (ja) レンズ発注システム、レンズ発注方法、レンズ発注プログラム、およびレンズ発注プログラムを記録した記録媒体
JP4609581B2 (ja) シミュレーション装置、シミュレーションプログラムおよびシミュレーションプログラムを記録した記録媒体
KR20170071967A (ko) 안경 온라인 판매 시스템의 안경 추천 방법
JP3897058B2 (ja) 眼鏡の疑似体験装置、眼鏡の疑似体験方法及び記録媒体
WO2017177425A1 (zh) 一种虚拟现实设备中的图像处理方法和装置
JPH11120213A (ja) 眼鏡の疑似体験装置
JP3893760B2 (ja) 眼鏡の視野体験装置、眼鏡の視野体験方法及び記録媒体
JPH10115808A (ja) 眼鏡レンズの選択方法及び選択装置
WO2020184590A1 (ja) レンズオーダーシステム、レンズオーダー方法、プログラム、およびデータ構造
JP3738563B2 (ja) 眼鏡の視野体験装置、眼鏡の視野体験方法及び記録媒体
JP2000047154A (ja) 眼鏡の視野体験装置、眼鏡の視野体験方法及び記録媒体
JPH11142797A (ja) 眼鏡の視野体験装置、視野体験方法および記録媒体
JPH11183856A (ja) 眼鏡の視野体験装置、視野体験方法および記録媒体
JPH11119172A (ja) 眼鏡の視野体験装置、視野体験方法および記録媒体
JP2000047155A (ja) 眼鏡の視野体験装置、眼鏡の視野体験方法及び記録媒体
WO2017051915A1 (ja) 視覚シミュレーション装置
CN117716435A (zh) 视力测试和处方眼镜的提供

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061211

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100105

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110105

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120105

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130105

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140105

Year of fee payment: 7

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees