JPH10115808A - 眼鏡レンズの選択方法及び選択装置 - Google Patents
眼鏡レンズの選択方法及び選択装置Info
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Abstract
最適なレンズを選択する手段を提供する。 【解決手段】眼鏡レンズ使用者のレンズ処方データとレ
ンズの使用目的とを入力する手順と、予め作成してある
眼鏡レンズの評価データを読み出す手順と、両者のデー
タから最適なレンズを選択する手順と、選択された結果
を表示する手順とを含む眼鏡レンズの選択方法。
Description
する人が、その個人に対して最適なレンズを選択する為
の方法及びその選択を行う為の装置に関する。
には、視野の広さや像の歪みの程度などによって様々な
タイプの設計があり、個々の使用者の装用状態や好みに
応じて最適なレンズを選択して使用する必要がある。眼
鏡レンズの選択方法に対しては、特開平3−20641
7にその方法が開示されているが、その内容には不適切
な点がある。また、選択方法が示されているのみであ
り、それを具体化する為の装置については全く触れられ
ていない。
平3−206417に示されている方法では、使用者の
年齢と装用環境に対する情報に基づいてレンズを選択し
ている。この時、年齢のデータは、使用者の近方視時の
調節能力やレンズに対する習熟度の目安として用いられ
ている。しかし、目の状態は同じ年齢の人でも個人差が
大きく、年齢のみによって目の調節力を知ることは出来
ず、このデータから最適なレンズを選択することは出来
ない。また、装用環境に関する情報としては、職業・装
用経験・趣味などを用いるとしており、実際に使用者が
その眼鏡をどの様な状態で使用するかという情報は含ま
れていない。例えば、前記の方法では、事務職で読書が
趣味の人は、近用重視のレンズが選択されるが、その人
が屋外で使用する為のレンズを求めている場合もあり、
レンズの使用目的を知らなければ、最適なレンズを選択
することは出来ない。そこで、使用者にとって最適なレ
ンズを選択する為に真に必要な情報を集め、その情報に
基づき的確に最適なレンズを選択するシステムが望まれ
ていた。また、選択されたレンズについての情報を使用
者が知ることによりより確実に最適なレンズを選択する
ことが出来る。
用者の眼鏡処方データと使用目的に関するデータと個々
の眼鏡レンズの適性度を評価したデータとを用いて使用
者に最適な眼鏡レンズを選択する。
と使用目的のデータを入力する手順と、予め製作してお
いた眼鏡レンズの評価データを読み出す手順と、両方の
データから最適なレンズを選び出す手順と、選択された
レンズの名称・形状・重量・光学性能(収差量・度数変
化・歪みなど)などの項目の内少なくとも1つの項目に
ついて表示する手順を経ることによって、確実に使用者
が望むレンズを選択することを可能にする。
れたレンズの光学性能を評価し、像のボケや歪みとして
表示し、レンズ使用者がそのレンズで良いか判断する手
順を含むことことによって、使用者がその眼鏡を掛けた
時にどの様に見えるかを知り、レンズ選択の為の情報と
することが出来る。。
として、眼鏡レンズ使用者の個人データを入力する為の
入力装置と、入力されたデータから使用者に最適な眼鏡
レンズを選択する為の演算を行う演算装置と、入力デー
タまたは演算結果を表示する為の表示装置と、眼鏡レン
ズの評価データと入力データまたは演算結果の一部又は
全部を記憶しておく為の記憶装置とを備え、内蔵のプロ
グラムにより眼鏡レンズの選択を行ない、使用者にその
結果を表示装置によって提示する。
れたレンズの光学性能を評価し、その映像を像のボケや
歪みとして表示する装置を含む場合もある。
を備え、選択されたレンズのデータに基づき、レンズの
発注を行う事が出来る。
を説明する。
進眼鏡レンズの収差分布を示しており、それぞれ明視域
や歪みの程度が異なっている。2はレンズの非点収差の
等高線を表し、非点収差の多い領域は像がボケると同時
に歪んで見える。Aは比較的遠用部の明視域が広い設計
であり、遠用重視のタイプと言える。これに対し、Bの
レンズは遠用明視域と近用明視域のバランスを取ったバ
ランス設計タイプ、Cは近用部の明視域を広く取った近
用重視タイプのレンズである。また、同じバランスタイ
プでも、Dのレンズの様に、収差や歪みを犠牲にしても
遠近の明視域を広げたタイプもある。この様なタイプを
ハード設計と呼び、Bの様に歪みを減らしたタイプをソ
フト設計と呼ぶ。この様に累進レンズの設計は多様であ
り、使用者はこの中から最も自分に合ったレンズを選択
する必要がある。
法の手順を示す図である。本発明は、眼鏡レンズ使用者
のレンズ処方データとレンズの使用目的とを入力する第
1手順と、予め作成してある眼鏡レンズの評価データを
読み出す第2手順と、両者のデータから最適なレンズを
選択する第3手順と、選択された結果を表示する第4手
順から成る。図では、第2手順は第1手順の後に行う様
に記してあるが、この順序が逆になっても良い。また、
レンズの評価データがレンズを選択する為のプログラム
の中に記入されていても良い。
ある。眼鏡レンズ使用者は、入力装置によって、レンズ
の処方(球面度数、乱視度数、乱視軸方向、プリズム、
加入度数など)とレンズの使用目的を入力する。また、
副次的な情報として、個人情報(職業、趣味、生年月
日、性別、住所、氏名、電話番号など)や過去の使用レ
ンズの種類と処方及びそのレンズに対する不満な点など
を入力しても良い。眼鏡レンズに対する評価データは記
憶装置に蓄えられており、必要に応じて記憶装置から読
み出される。入力された使用者のデータとレンズの評価
データから演算装置によって最適なレンズが選択され、
表示装置に結果が示される。
3は、データの入力装置であり、図4ではキーボードを
描いてあるが、他の入力装置、例えばタッチパネルやス
イッチ、マウス、ジョイスティックなどを用いても良
い。レンズの評価データを記憶しておく装置と演算装置
は4の筐体に収められている。5は、入力データーまた
は演算結果を表示する為の表示装置であり、CRT,L
CDやプラズマディスプレイなどが利用される。
選択する方法について説明する。
程度を表している。年齢が増すにつれて徐々に調節力は
落ち、加入度が上がってくる。従って、加入度が高い程
累進レンズに対する習熟度は高く、像の歪みに対する要
求は少なくなり、逆に明視域の広さに対する要求は大き
くなる傾向にある。従って、レンズとしては、加入度が
高い程ハード設計の物が好まれる。また、遠用・近用の
どちらを優先するかは、加入度では決まらないので、各
評価内容に対する評価点は下記の様になる。
変わってくる。目的は挙げればきりが無いが、例えば下
記の様になる。使用者は挙げられた使用目的の中から当
てはまる複数の項目を選択する。
満 過去のレンズ経験と不満点が判るとレンズ選択の上で有
用な情報となる。
れる。先ず、使用者は、上記の項目の中から複数の当て
はまる項目を選択する。そして、選択された項目に対す
る評価点をそれぞれ集計する。集計した評価点から、視
野の広さに対する要求度のパターンを作り、それを基に
レンズを選択する。
が車の運転とパソコンであり、過去のレンズに対する不
満が遠用部の狭さであり、趣味が競馬である場合、各要
求度の集計値は、 遠用 0+20+10+30+10=70 中間 0+10+10+ 0+ 0=20 近用 0+ 0+10+ 0+ 0=10 ハード 20+ 0+ 0+10+ 0=30 ソフト 0+10+ 0+ 0+ 5=15 となる。次に明視域の広さに対する要求度を足し合わ
せ、各要求度の集計値を割る。
×となり、これが選択パターンになる。最後にレンズと
選択パターンをつき合わせて1つのレンズを選択する。
の結果が表示される。
はなく、製作されるレンズの厚さや形状、重量、収差図
などが表示されれば、使用者は確実に自分の望むレンズ
を選択することができる。例えば、以前から累進焦点レ
ンズを使用しており、視野の広さに不満が有る場合、以
前使用していたレンズの収差図と新たに選択されたレン
ズの収差図を比較することによって、使用者は選択結果
に納得することが出来る。
基づき透過光線収差の計算を行い、レンズの収差分布や
像の歪みなどをシミュレーションしてやり、使用者が実
際にレンズを掛けた時にどの様に見えるか、その映像を
表示することによって、より確実に満足できるレンズを
選択することが出来る。この場合、表示装置としては、
臨場感のある大型スクリーンやHMDなどが適してい
る。
レンズの注文を出すシステムがあり、このシステムと本
発明による装置を接続すれば、選択されたレンズを直ち
に発注することができる。
使用者の個人データを記録しておき、必要に応じて随時
取り出せる様にしておけば、顧客管理の為のデータベー
スとして活用することが出来る。過去のレンズの履歴や
それに対する評価なども記録されるので、きめの細かい
サービスを行うことができる。
ターの基づいて最適な眼鏡が選択される為、満足感が大
きく、眼鏡販売店は、記録された個人情報を基にしてき
め細かい顧客管理を行う事により、売上の増大を図るこ
とが出来る。
Claims (6)
- 【請求項1】眼鏡レンズ使用者の眼鏡処方データと使用
目的に関するデータと個々の眼鏡レンズの適性度を評価
したデータとを用いて使用者に最適な眼鏡レンズを選択
する眼鏡レンズの選択方法。 - 【請求項2】使用者の眼鏡処方データと使用目的のデー
タを入力する手順と、予め製作しておいた眼鏡レンズの
評価データを読み出す手順と、両方のデータから最適な
レンズを選び出す手順と、選択されたレンズの名称・形
状・重量・光学性能(収差量・度数変化・歪みなど)な
どの項目の内少なくとも1つの項目について表示する手
順とを含むことを特徴とする請求項1記載の眼鏡レンズ
の選択方法。 - 【請求項3】入力されたデータによって選択されたレン
ズの光学性能を評価し、像のボケや歪みとして表示し、
レンズ使用者がそのレンズで良いか判断する手順を含む
ことを特徴とする請求項1または2記載の眼鏡レンズの
選択方法。 - 【請求項4】眼鏡レンズ使用者の眼鏡処方データと使用
目的に関するデータを入力する為の入力装置と、入力さ
れたデータから使用者に最適な眼鏡レンズを選択する為
の演算を行う演算装置と、入力データまたは演算結果を
表示する為の表示装置と、眼鏡レンズの評価データと入
力データまたは演算結果の一部又は全部を記憶しておく
為の記憶装置とを備え、内蔵のプログラムにより請求項
1記載の眼鏡レンズの選択を行ない、使用者にその結果
を表示装置によって提示することを特徴とする眼鏡レン
ズの選択装置。 - 【請求項5】入力されたデータによって選択されたレン
ズの光学性能を評価し、像のボケや歪みとして表示する
装置を含むことを特徴とする請求項4記載の眼鏡レンズ
の選択装置。 - 【請求項6】データを通信する装置を備え、選択された
レンズの情報に基づき、レンズの発注を行うことを特徴
とする請求項4記載の眼鏡レンズの選択装置。
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JP27091496A JP4088941B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 眼鏡レンズの選択方法及び選択装置 |
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ID=17492755
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