JP2005088608A - 車両用カップホルダ装置 - Google Patents

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Hiroyuki Sakurai
寛幸 櫻井
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Abstract

【課題】 夜間の視認性を向上することができるようにする。
【解決手段】 車室内に設けられた本体ケーシング2と、本体ケーシング2に引出収納可能に取付けられたカップホルダ本体3とを備えると共に、カップホルダ本体3を照明可能とした車両用カップホルダ装置であって、収納時にカップホルダ本体3の表面部が光り、引出時にカップホルダ本体3のカップホールド部5が光り得るよう、照明を切替可能に構成している。
【選択図】 図2

Description

この発明は、車両用カップホルダ装置に関するものである。
自動車などの車両の室内には、カップホルダなどの収納装置が設けられている。このようなカップホルダには引出式のものがある(例えば、特許文献1参照)。
実用新案登録第2580530号
しかしながら、従来の引出式の車両用カップホルダ装置では、照明などを備えていないので、夜間などにその位置を認識しにくいという問題があった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、車室内に設けられた本体ケーシングと、該本体ケーシングに引出収納可能に取付けられたカップホルダ本体とを備えると共に、該カップホルダ本体を照明可能とした車両用カップホルダ装置において、収納時にカップホルダ本体の表面部が光り、引出時にカップホルダ本体のカップホールド部が光り得るよう、照明を切替可能に構成した車両用カップホルダ装置を特徴としている。
請求項2に記載された発明では、前記本体ケーシングに光源を取付け、収納時に光源からの光を前記表面部へ導く導光体をカップホルダ本体に取付けると共に、引出時に光源からの光を前記カップホールド部へ導く上記とは別の導光体をカップホルダ本体に取付けた請求項1記載の車両用カップホルダ装置を特徴としている。
請求項3に記載された発明では、引出中にカップホールド部の照明が徐々に強くなるように構成した請求項1または2記載の車両用カップホルダ装置を特徴としている。
請求項1の発明によれば、収納時に表面部が光ることにより、車室内を加飾することができる。引出時にカップホールド部が光ることにより、周囲が暗くてもカップ類の置き場所がすぐにわかるようにすることができる。また、表面部とカップホールド部とを切替えて択一的に光らせるようにしたことにより、必要部分のみを有効に光らせることができる。
請求項2の発明によれば、前記本体ケーシングに光源を設け、収納時に光源からの光を前記表面部へ導く導光体をカップホルダ本体に取付けると共に、引出時に光源からの光を前記カップホールド部へ導く上記とは別の導光体をカップホルダ本体に取付けたことにより、単一の光源で表面部とカップホールド部との照明の切替えを行わせることができる。
請求項3の発明によれば、引出中にカップホールド部の照明が徐々に強くなるように構成したことにより、高級感のある照明効果を演出することができる。
夜間の視認性を向上するという目的を、インストルメントパネルに引出収納可能に取付けられた収納装置本体のインストルメントパネル表面側の面を、金属調を有すると共に照明光を透過可能な加飾面とする、という手段によって実現した。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図3は、この発明の実施例を示すものである。
まず、構成を説明すると、自動車などの車両には、車室内に、カップホルダ装置1が設けられる。このようなカップホルダ装置1には引出式のものがある。この引出式のカップホルダ装置1は、車室内に設けられた本体ケーシング2と、この本体ケーシング2に引出収納可能に取付けられたカップホルダ本体3とを備えている。
本体ケーシング2は、インストルメントパネルやセンタークラスターなどの車室構成部材(以下、インストルメントパネルなど、と言う)に形成した開口部に対して取付可能な略箱枠状を呈している。この本体ケーシング2は、インストルメントパネルなどの内側に隠れるように配設されると共に、インストルメントパネルなどの開口部に対応する開口部4を有している。
カップホルダ本体3は、本体ケーシング2の開口部4内に収容可能な略板状をしており、その先端側の部分に、コップやマグカップや缶飲料やペットボトルなどの飲料容器を上方から挿入してその側部を保持するための孔状のカップホールド部5を有している。そして、カップホルダ本体3は、引出時に自重で下方へ傾動してカップホールド部5の下部に位置する底部支持アーム6を備えている。この底部支持アーム6は、収納時に本体ケーシング2の開口部4下辺にガイドされて上方へ傾動しカップホルダ本体3の裏面に収納されるようになっている。また、カップホルダ本体3は、カップホールド部5と飲料容器との間隙を調整しつつ飲料容器の側部を押さえる可動フラップ7を備えている。この可動フラップ7は特に図示しないバネによって押付方向へ付勢されている。そして、カップホルダ本体3は、インストルメントパネルなどに形成した開口部を塞いで、インストルメントパネルなどと面一となるリッド部8を先端側の面9に取付けられている。リッド部8は別部材で構成されている。
本体ケーシング2の開口部4内側壁と、カップホルダ本体3の両側部との間には、カップホルダ本体3の開閉を案内するガイド部11,12が設けられている。
また、本体ケーシング2には、カップホルダ本体3をプッシュオープン式に開閉可能なラッチ装置13が取付けられており、カップホルダ本体3の対応する位置には、ラッチ装置13によって把持・解放される爪部14が取付けられている。ラッチ装置13は本体ケーシング2の後端部に取付けられ、爪部14はカップホルダ本体3の後端部に取付けられる。
更に、本体ケーシング2とカップホルダ本体3との間には、カップホルダ本体3を開方向へ駆動する開方向駆動機構16が介装されている。この開方向駆動機構16は、カップホルダ本体3を開方向へ付勢する弾性体17と、弾性体17の弾性力を減衰するダンパ装置18とを備えている。開方向駆動機構16は、例えば、以下の構造とする。即ち、弾性体17としてゼンマイ状に巻きグセを付けた板バネを用い、この板バネを回転筒体19に巻付ける。そして、この回転筒体19の両端部内周部分に内歯の歯部20を形成し、左右の歯部20に一対のダンパ装置18の入力歯車21をそれぞれ歯合させる。この一対のダンパ装置18をカップホルダ本体3の後端側に形成した座部22に回転不能で且つ先端側へ移動不能に係止し、板バネの先端を弾性力に抗して引き伸ばしつつ、先端に設けたフック部23を本体ケーシング2先端の係止部24に係止する。このような構成にすることにより、簡単な構成で、設定の容易な開方向駆動機構16を得ることができる。
そして、カップホルダ本体3を照明可能とする。そのために、本体ケーシング2に光源26を設ける。例えば、光源26は、本体ケーシング2の裏面に取付ける。また、光源26は、この場合、本体ケーシング2の前後方向中央部、または、それよりも後端側に設けられている。光源26は、車両の照明スイッチにより点灯されるようにする。そして、本体ケーシング2に出射部27を形成する。例えば、出射部27は、本体ケーシング2底面の先端部に設けられる。そして、出射部27は、本体ケーシング2の幅方向略全域に延びるスリット状を呈している。よって、出射部27は、孔状のカップホールド部5と対応する位置に形成されている。そして、本体ケーシング2の裏面に、光源26からの光を出射部27へと導く固定側導光体28を取付ける。固定側導光体28は、透明樹脂で形成され、光源26から出射部27へ向けて略末拡がりの形状を呈している。
この実施例では、収納時にカップホルダ本体3の表面部(リッド部8)が光り、引出時にカップホルダ本体3のカップホールド部5が光り得るよう、照明を切替可能に構成する。
そのために、カップホルダ本体3に対して光源26からの光を収納時にリッド部8へ導く透明な第1の導光体31を設けると共に、カップホルダ本体3に対して光源26からの光を引出時にカップホールド部5(の周囲)へ導く上記とは別の(第2)の透明な導光体32を設ける。第1の導光体31は収納時に出射部27と対向する入射部33を有している。第2の導光体32は引出時に出射部27と対向する入射部34を有している。
ここで、カップホルダ本体3の表面部を光らせるために、リッド部8を加飾フィニッシャーとして、図3(a)に示すように、この加飾フィニッシャーを透明樹脂36で構成する。そして、その表面にカップホルダ本体3の基本色となるベース色インキ層37を形成する。表面を金属調とする場合には、更に、その表面側に金属調インキ層38を形成する。必要に応じて、その表面側に抽象柄インキ層39を形成して、抽象柄が見えるようにしても良い。最後に、その表面側に仕上げとしてクリア塗装40を形成する。ベース色インキ層37、金属調インキ層38、抽象柄インキ層39は、いずれも、光源26からの光を通し得る程度の極く薄い層としておく。
一方、図3(b)に示すように、第1の導光板31のリッド部8と対向する対向部の表面に、透明シート41に調光印刷42を施してなる調光シート43を貼付ける。また、対向部の裏面および導光板の側面や裏面などに反射用塗装44を適宜施す。
第2の導光体32は、カップホールド部5の周囲に対して適宜、出射部45を形成するようにする。
更に、引出中にカップホールド部5の照明が徐々に強くなるように構成する。そのために、第2の導光体32の入射部34の引出収納方向の寸法47を、出射部27、および、第1の導光体31の入射部33の引出収納方向の寸法よりも大きくする。
また、必要に応じて、本体ケーシング2における光源26からの光の出射部27に、光を遮断可能なシャッター機構48を設ける。
次に、この実施例の作用について説明する。
引出式のカップホルダ装置1は、収納時にリッド部8を押すことにより、ラッチ装置13から爪部14が解放され、開方向駆動機構16が作動するため、カップホルダ本体3が引出されるようになっている。
この際、開方向駆動機構16は、弾性体17が弾性力で回転筒体19に巻取られることにより、カップホルダ本体3後端と本体ケーシング2先端との距離が短くなるようにしてカップホルダ本体3を引出すように機能する。弾性体17の弾性力は、回転筒体19の両端部内周部分に形成した内歯の歯部20に入力歯車21をそれぞれ歯合された一対のダンパ装置18により減衰され、カップホルダ本体3を高級感のあるゆっくりした動きで引出させる。
そして、底部支持アーム6が自重で下方へ傾動してカップホールド部5の下部に位置し、底部支持アーム6とカップホールド部5との間で飲料容器を保持させることができる。カップホールド部5へ挿入された飲料容器は、可動フラップ7が間隙を調整することにより、ガタ付きを防止されつつ安定して保持される。
反対に、引出状態のカップホルダ本体3を、開方向駆動機構16に抗して本体ケーシング2内へ押込むことにより、ラッチ装置13に爪部14が把持され、収納状態となる。
昼間の非点灯時には、カップホルダ本体3の表面部は、ベース色インキ層37、金属調インキ層38、抽象柄インキ層39などにより、ベース色、金属調、抽象柄などに見えている。
夜間点灯時に、本体ケーシング2に設けた光源26が点灯されると、カップホルダ本体3が照明される。
この実施例によれば、照明を切替可能として、収納時にはカップホルダ本体3の表面部(リッド部8)が光り、引出時にはカップホルダ本体3のカップホールド部5が光り得るようにしている。
このように、収納時に表面部(リッド部8)が光ることにより、車室内を加飾することができる。引出時にカップホールド部5が光ることにより、周囲が暗くてもカップ類の置き場所がすぐにわかるようにすることができる。また、表面部とカップホールド部5とを切替えて択一的に光らせるようにしたことにより、必要部分のみを有効に光らせることができる。
本体ケーシング2に光源26を設け、収納時に光源26からの光を表面部へ導く導光体31,32をカップホルダ本体3に取付けると共に、引出時に光源26からの光をカップホールド部5へ導く上記とは別の導光体31,32をカップホルダ本体3に取付けたことにより、単一の光源26で表面部とカップホールド部5との照明の切替えを行わせることができる。
引出中にカップホールド部5の照明が徐々に強くなるように構成したことにより、高級感のある照明効果を演出することができる。これは、第2の導光体32の入射部34の引出収納方向の寸法47を、出射部27、および、第1の導光体31の入射部33の引出収納方向の寸法よりも大きくして、引出中に出射部27と第2の導光体32の入射部34との重なり代が徐々に大きくなるようにすることによって、実現させることができる。
本発明の実施例にかかる分解斜視図である。 図1の概略側方断面図である。 (a)はリッド部の拡大側方断面図、(b)は対向部の拡大側方断面図である。
符号の説明
2 本体ケーシング
3 カップホルダ本体
5 カップホールド部
8 表面部(リッド部)
26 光源
31 導光体
32 導光体

Claims (3)

  1. 車室内に設けられた本体ケーシングと、該本体ケーシングに引出収納可能に取付けられたカップホルダ本体とを備えると共に、該カップホルダ本体を照明可能とした車両用カップホルダ装置において、
    収納時にカップホルダ本体の表面部が光り、引出時にカップホルダ本体のカップホールド部が光り得るよう、照明を切替可能に構成したことを特徴とする車両用カップホルダ装置。
  2. 前記本体ケーシングに光源を取付け、収納時に光源からの光を前記表面部へ導く導光体をカップホルダ本体に取付けると共に、引出時に光源からの光を前記カップホールド部へ導く上記とは別の導光体をカップホルダ本体に取付けたことを特徴とする請求項1記載の車両用カップホルダ装置。
  3. 引出中にカップホールド部の照明が徐々に強くなるように構成したことを特徴とする請求項1または2記載の車両用カップホルダ装置。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
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