JP2005087694A - 車椅子の屋根 - Google Patents

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Abstract

【課題】 雨除けとなる屋根を前側に設けた場合でも、前側からの乗り降りが可能であるような、車椅子の屋根を提供する。
【解決手段】 雨除けとなる屋根シートを2本の支柱で張設する車椅子の屋根であって、2本の支柱をビヤ樽形状または平行な状態に変形・移行させる拡開手段として、(1)支柱とこの支柱を取り付ける車椅子側の取付部との間に、支柱を車椅子から側方へ遠ざける部材を設けた、(2)平行時の支柱間の距離よりやや長い突っ張り杆を支柱間に架け渡すようにした。
【選択図】 図1

Description

この発明は車椅子の乗員の前面と少なくとも乗員の上面とを覆って雨を除けるための車椅子の屋根に係り、特に屋根シートの伸展が確実に行なえ且つ折り畳み作業が容易な車椅子の屋根に関するものである。
降雨時に傘を差して自転車に乗ることにはハンドル操作を誤るなどの危険があるため、自転車に取り付ける屋根が各種提案されている。実登3059121号の自転車の屋根は当発明者に係るものであり、略平行に延びて少なくとも自転車の乗員の前面と上面を被覆し得る長さを有した伸縮自在で且つ弾力的に変形自在な2本の支柱で略方形のシート張設枠を構成し、該シート張設枠をビヤ樽形状または平行な状態に変形、移行させ得る拡開手段を支柱の基部に取り付け、ビヤ樽形状に変形したシート張設枠より若干小さな略相似形の透明な屋根シートを支柱に連結し、支柱の伸縮により屋根シートの伸展若しくは折り畳みを可能にしたことを特徴とするものを提案した。支柱の基端は回動自在に軸支され、支柱は逆ハ字状または平行な状態に移行自在とされており、また支柱の端末に固着した端末バーに屋根シートの末端を固定し、シート張設枠を弓状に湾曲させる紐をシート張設枠の端部と自転車の後部との間に着脱自在に連結している。
前記拡開手段は支柱の基部に、支柱を逆ハ字状に拡開し得るように設けられている。この拡開手段を実登3059121号では図4および図5を用いて説明している。図4のものは中央で回動自在に連結した2本のリンクからなり、リンクの端部を支柱の基部に回動自在に連結し、く字状に屈曲して支柱を逆ハ字状から平行な状態に移行させ得るようにしたものである。また図5のものは複数の孔を間隔をおいて形成した拡開板と、該孔に係入するフックを備えた拡開バーとからなり、拡開バーの端部を支柱に回動自在に連結し、フックと孔の係入位置によって支柱を逆ハ字状の状態と平行な状態とに移行自在としたものである。
実登3059121号公報
確かに実登3059121号では、それまでの自転車の屋根で問題と成っていた晴天時等に防水性の屋根シートを折り畳んで格納することが出来ない点を解決することが出来た。
このような降雨時の問題は単に自転車に限られることではなく車椅子に於いても見られるものであるが、では実登3059121号の屋根シートを車椅子にも取り付ければ良いではないかと言うことにはならない。それは多くの車椅子が文字通り椅子のように前側から乗り降りしなくてはならないからである。自転車では横方向から乗り降りしているため、実登3059121号は正に自転車専用の設計に成っているのである。しかしながら降雨時の憂鬱な気分を払い除けて外出出来るようにしたいのである。車椅子はその乗員が両手で車を回して走行する場合と(電動車椅子の場合は自転車と同じように横方向から乗り降りするタイプが多い)付添人が後ろから押す場合とがあるが、少なくとも乗員だけは屋根シートで覆って上げたいのである。ところが実登3059121号の屋根シートでは、所要部材で前側を塞いでいるために、車椅子の前側からの乗り降りには対応出来ない。
従ってこの発明は、前側からの乗り降りを可能にする車椅子の屋根を提供することを課題とする。
課題を解決するための手段及び作用
上記の課題は、略平行に延びて少なくとも車椅子の乗員の前面と上面とを覆い得る長さを有した伸縮自在且つ弾性変形可能な2本の支柱で略方形のシート張設枠を構成し、該シート張設枠をビヤ樽形状または平行な状態に変形・移行させる拡開手段を少なくとも一側の支柱とこの支柱を取り付ける車椅子側の取付部との間に設け、ビヤ樽形状に変形したシート張設枠より若干小さな略相似形を呈する透明な屋根シートを支柱に連結して支柱の伸縮と共に屋根シートの伸展または折り畳みまたは屋根シートの下部の上げ下げを可能にし、紐状体の一端部をシート張設枠の端部に取り付けると共に他端部を車椅子の後部に着脱自在に連結して伸張したシート張設枠を弓状に湾曲可能にしたことを特徴とする車椅子用の屋根とすることにより達成される。
この発明の車椅子の屋根は、車椅子側の取付部に支柱を取り付け、支柱を伸張させ屋根シートを伸展させたら、前記拡開手段を操作してシート張設枠をビヤ樽形状にした所で固定する。シート張設枠は元の平行な状態に変形・移行しようとするが、前記拡開手段が固定されているために不可能である。そして前記紐状体を引きその端部を車椅子の後部に連結すれば完了である。この目的のための連結具を車椅子の後部に設けておくと都合がよい。なお屋根シートは風が強い環境でもしなって風をうまく逃がすことが出来る。
前記拡開手段は支柱とこの支柱を取り付ける車椅子側の取付部との間に設けられるものであるが、これは少なくとも一側の支柱に設けられていればよい。何となれば一側の支柱だけでも拡開固定することが出来れば、シート張設枠を略ビヤ樽形状に変形させて屋根シートを張ることが出来るからである。勿論両側の支柱に設けられていればよりよく屋根シートを張ることが出来る。また必要に応じて拡開手段を操作して拡開状態を解除し、前記シート張設枠を平行な状態に変形・移行させると、2本の支柱を縮小させて畳むことが出来るようになる。この拡開手段による操作は恰かも傘を広げるのと同じような操作性であって、雨が降っている中や急ぎの時などでも行ないやすく見た目もスマートである。
この構成で重要な点は、前記拡開手段が支柱とこの支柱を取り付ける車椅子側の取付部との間に設けられていることすなわち両側の支柱間に架け渡されているものではないこと、及び屋根シートの下部の上げ下げが可能とされていることにある。従って屋根シートの下部を引き上げるとこの部位に乗り下りのための口が開くことに成る。これにより前側からの乗り降りが可能と成っている。
次に、車椅子側の取付部に略垂直軸回りに回動自在に取り付けた回動アームの先に前記支柱の受け具を備え、この受け具を車椅子から離れる方向へ回動させて前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させた時に回動アームを固定可能にしまたはこの固定状態を解除可能にする固定具を取り付けて前記拡開手段とすることができる。
回動アームは車椅子側の取付部を中心にして回動するものであり、この先には支柱の受け具によって支柱が取り付けられている。従ってこの受け具を車椅子から離れる方向へ回動させることにより、アームの長さだけ支柱が車椅子から離れることになる。この結果は前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させることになる。この固定状態を解除して回動アームを元の位置まで逆方向へ回動させることによってシート張設枠を平行な状態に変形・移行させることが出来るのである。この一連の操作は容易である。
次に、車椅子側の取付部に前記支柱の受け具を備え、この受け具は第1の受け部と第2の受け部との間に山越えを備えて両者間での支柱の移動が可能とされ、第2の受け部は第1の受け部よりも車椅子から離れた方向に設けられ、支柱を第1の受け部から第2の受け部へ移動させて前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させ、または支柱を第1の受け部へ戻すことで前記シート張設枠を平行な状態に変形・移行させるようにして前記拡開手段とすることができる。
支柱が第1の受け部で受けられている時にはシート張設枠は平行な状態にあるが、支柱を山越えの力に抗して第2の受け部側に移動させると、第1の受け部と第2の受け部との間の距離だけ支柱が車椅子から離れることになり、前記シート張設枠がビヤ樽形状に変形・移行することになる。当然のことながらシート張設枠は元の平行な状態に変形・移行しようとするが、山越えの力に逆らって支柱を第1の受け部側に移動させることは不可能である。しかしながら人の力にかかれば支柱の第1の受け部・第2の受け部間の移動は容易である。
また上記の課題は、略平行に延びて少なくとも車椅子の乗員の前面と上面とを覆い得る長さを有した伸縮自在且つ弾性変形可能な2本の支柱で略方形のシート張設枠を構成し、シート張設枠をビヤ樽形状または平行な状態に変形・移行させる拡開手段を2本の支柱間に着脱自在に取り付け、ビヤ樽形状に変形したシート張設枠より若干小さな略相似形を呈する透明な屋根シートを支柱に連結して支柱の伸縮により屋根シートの伸展若しくは折り畳みまたは屋根シートの下部の上げ下げを可能にし、紐状体の一端部をシート張設枠の端部に取り付けると共に他端部を車椅子の後部に着脱自在に連結して伸張したシート張設枠を弓状に湾曲可能にしたことを特徴とする車椅子用の屋根とすることにより達成される。
この構成で重要な点は、前記拡開手段が2本の支柱間に着脱自在に取り付けられていること、すなわち両側の支柱間を遮るも必要に応じて前側を開けることが出来るものであること、及び屋根シートの下部の上げ下げが可能とされていることにある。従って前記拡開手段を除けて屋根シートの下部を引き上げると、この部位に乗り下りのための口が開くことに成る。これにより前側からの乗り降りが可能と成っている。
次に、平行時の支柱間の距離よりやや長い突っ張り杆が一側の支柱の基部に支柱に沿った状態と支柱に対して略直角になる状態との間で回動自在と成るように取り付けられ、この突っ張り杆の先方部または他側の支柱に突っ張り杆の固定具が設けられており、この固定具を介して突っ張り杆を他側の支柱に突き当てて前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させ、または突き当てを解除することで前記シート張設枠を平行な状態に変形・移行させるようにして請求項4の拡開手段とすることができる。更に前記突っ張り杆に雨除け用の膝掛けシートが引き出したり巻き戻したりすることが可能なように設けられているものとすることができる。
支柱に沿った状態の突っ張り杆を回動させるとこの先端部は他側の支柱を突っ張ることになる。この状態で固定具によって突っ張り杆を他側の支柱に固定すると、突っ張り杆の長さは平行時の支柱間の距離よりやや長いものであるため前記シート張設枠がビヤ樽形状に変形・移行して固定されることになる。この固定状態を解除して突っ張り杆を元の位置まで逆方向へ回動させることによってシート張設枠を平行な状態に変形・移行させることが出来る。さて突っ張り杆を支柱に沿った状態にしておくと、この状態で屋根シートの下部を引き上げればこの部位に乗り下りのための口が開く。これにより突っ張り杆に塞がれることなく前側からの乗り降りが可能になる。なお前記固定具は突っ張り杆の先方部に設けられているか、支柱の側に設けられているか、或いは両側にあって互いに関係し合うように設けられていてもよい。さらに前記突っ張り杆に膝掛けシートが設けられている場合には、必要に応じて膝掛けシートを引き出して膝から足の方に垂らすようにして用いることができる。この際、屋根シートの下部が膝掛けシートの上に出るようにすると都合がよい。膝掛けシートが不要になったら突っ張り杆に巻き戻すようにすればよい。
なお上記の突っ張り杆は回動軸を介して一側の支柱の基部と一体化されているが、次に説明する突っ張り杆はどちらの支柱からも独立したものとなっており、さらにその次に説明する突っ張り杆はどちらの支柱とも一体化されており、突っ張り杆の中央部で突っ張り杆そのものが2分割されるものである。
即ち平行時の支柱間の距離よりやや長い突っ張り杆の両端部付近または両側の支柱に突っ張り杆の固定具が設けられており、この固定具を介して突っ張り杆を両側の支柱に突き当てて前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させ、または突き当てを解除することで前記シート張設枠を平行な状態に変形・移行させるようにして請求項4の拡開手段とすることができる。なお更に前記突っ張り杆に雨除け用の膝掛けシートが引き出したり巻き戻したりし得るように設けられているものとすることができる。
両側の支柱間に突っ張り杆を架け渡して支柱を突っ張り、固定具によって突っ張り杆を支柱に固定すると、突っ張り杆の長さは平行時の支柱間の距離よりやや長いものであるため前記シート張設枠がビヤ樽形状に変形・移行して固定されることになる。この固定状態を解除して突っ張り杆を支柱から取り外すことによりシート張設枠を平行な状態に変形・移行させることが出来るが、この状態はまた前側からの乗り降りを可能にするものである。屋根シートの下部を引き上げればここに乗り下りのための口が開く。なお前記固定具は突っ張り杆の先端部に設けられているか、支柱の側に設けられているか、或いは両側にあって互いに関係し合うように設けられていてもよい。更に前記突っ張り杆に膝掛けシートが設けられている場合には、突っ張り杆から膝掛けシートを引き出したり巻き戻したりすることが出来る。従ってこれを引き出して膝から足の方に垂らし、突っ張り杆の部位が屋根シートの下部の下側に入るようにすると、雨水が屋根シートから自然に膝掛けシートの上を流れるように成り身体を濡らすような不都合がない。
次に、平行時の支柱間の距離よりやや長い突っ張り杆の中央部分が着脱具にて着脱自在に設けられ、突っ張り杆の両端部付近が各々の支柱の基部に支柱に沿った状態と支柱に対して略直角になる状態との間で回動自在と成るように取り付けられており、着脱具にて両側の突っ張り杆を連結して前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させ、または連結を解除することで前記シート張設枠を平行な状態に変形・移行させるようにして請求項4の拡開手段とすることができる。
着脱具で外した状態では突っ張り杆は二つに分割されてその各々が左右の支柱に沿った状態になっている。そこでこの両側の突っ張り杆を回動させて着脱具で接続すると、一本に繋がって平行時の支柱間の距離よりやや長い寸法の突っ張り杆が左右の支柱を突っ張ることになり、前記シート張設枠がビヤ樽形状に変形・移行して固定されることになる。この固定状態を解除して突っ張り杆を元の位置まで逆方向へ回動させることによってシート張設枠を平行な状態に変形・移行させることが出来る。この状態で屋根シートの下部を引き上げればこの部位に乗り下りのための口が開くため、突っ張り杆に塞がれることなく前側からの乗り降りができるようになる。
次に、雨除け用の膝掛けシートを備え、膝掛けシートと車椅子とにこの膝掛けシートの取付手段が設けられているものとすることができる。
取付手段としては、面ファスナーを膝掛けシート側と車椅子側とに設けておいたり、両者間にホックを取り付けたり、車椅子側の鉄パイプに磁着し得るように磁石を膝掛けシート側に取り付けることなどを上げ得る。そして膝掛けシートを付けたら屋根シートの下部が膝掛けシートの上に出るようにすればセットは完了である。
次に、屋根シートをその下端部から引き上げた時にその位置を固定可能にしまたはこの固定状態を解除可能にするストッパが屋根シートまたは支柱に取り付けられているものとすることができる。
この発明の屋根は前側からの乗り降りを行なう車椅子のために開発されたものであるから、シート張設枠に屋根シートを張ったままの状態でも乗り降りできることが好ましい。このためには最低限屋根シートの下端部を引き上げて乗り降りのための口が開くようにする必要がある。この際に前記ストッパは屋根シートの下端部が自然には下りて来ないようにしてくれるのである。
次に、畳んだ支柱と屋根シートとを収納するための収納ケースが設けられているものとすることができる。
この発明の車椅子用の屋根は主として降雨時のために開発されたものである。従ってそれ以外の場合では車椅子から取り外しておく方がよいが、いざ降雨という時のために車椅子に備えられていることが望ましい。この発明の屋根は車椅子から取り外して折り畳むと主として支柱部、屋根シート部とに分解されるため、これ等を収納ケースが収容してくれる。なお収納ケースの底部などに水抜きの孔を設けておくと都合が良い。或いは収納ケースの素材に網状の布を用いることでも実現可能である。この収納ケースの取付位置は任意であるが、例えば車椅子の後側など比較的目立たない箇所に取り付けるようにする。
発明の効果
以上説明したように、この発明の車椅子の屋根は、支柱そのものを車椅子から離れる方向へ移動させたり、支柱間に架け渡す突っ張り杆の場合ではそれを取り払うことが出来るような、拡開手段を備えることによって、前側からの乗り降りが可能となる効果を奏する。
発明を実施するための最良の形態・実施例
第1実施形態
図1乃至図4はこの発明の第1実施形態を表わす。この実施形態の屋根は車椅子9に取り付けられるものであって、車椅子9の肘掛けパイプ90の前側が下方に折曲されて垂直姿勢の脚部91とされ、この下端部にキャスターが取り付けられているが、この脚部91の上側に図3で図示した固定筒4が固定され、この固定筒4に挿入筒41,42が併設されており、この挿入筒41,42により屋根を構成する支柱1が取り付けられると言うものである。なお脚部91の下側には固定筒43が固定され、この固定筒43には支持筒44が回動軸45を介して回動自在に併設されており、この支持筒44で支柱1の下端部分を受ける。回動軸45によって支持筒44は緩く動くことが出来る。また支持筒44の口にはゴムパッキンが施されており、支柱1の下端部分をきつく受けることが出来るようになっている。
上述したように固定筒4には挿入筒40,41が併設されており、この挿入筒40,41は中央部の山越え42を介して中空部が連続されている。従って挿入筒40に挿入した支柱1に一定以上の力を加えると、山越え42を押し広げるようにして挿入筒41側へと移る。また同様にして挿入筒40側へ戻すことが可能である。このような支柱1の移動に際して支柱1の下端部は支持筒44に支えられて幾分遊びがある状態となっている。なお支柱1がより外側の挿入筒41側にある時が、後述する屋根シート3がビヤ樽形状に変形した時の位置に当たるものである(図1)。
次に左右の支柱1,1に釣竿様の多段伸縮式の伸縮支柱11,11を連結して締結螺子10で強固に固定し、伸縮支柱11,11の先端部には図4で表わした端末バー2を取り付けるが、この端末バー2の両端部を挿入部20,20として両者が略平行と成るように屈曲し、この挿入部20,20を前記伸縮支柱11,11の先端部に挿着した。なおこの挿着に先立ち、前記伸縮支柱11,11及び当該端末バー2にはナイロン製の透明な屋根シート3を、その周囲に取り付けたリング31を支柱11及び端末バー2に通すようにして装着する。また前記端末バー2の両端部に縮小する方向に弾性を示す伸縮自在のカールコード22を取り付け、この先端部にフック23を設けて成る。このように構成して前記伸縮支柱11,11をビヤ樽形状に変形・移行させてから前記カールコード22を引き、そのフック23を車椅子のハンドル92の端部に設けたリング94に掛止することによってしならせ、車椅子の乗員の前面と上面と、およびハンドル92を握って後から押す付添人の上面を覆うようにした(図1)。なお前記伸縮支柱11,11はグラスファイバー製のものである。また前記端末バー2は収納時に場所を取らないように中央部および両端部の挿入部20,20の付け根に折曲部21が設けられている。これ等を展開した時に一定角度以上曲がらないようにするためのストッパがこの折曲部21に設けられている。また屋根シート3の下端部30の両側部分に取り付けたリングについて、ここだけは合成樹脂製のものではなくゴムリング32とした。これは屋根シート3を下端部30から引き上げた時に、ゴムリング32であればゴムの引っ張り力によって伸縮支柱11に対して摩擦を生じ不本意に下りてこないようにすることが出来るからである。伸縮支柱11,11をビヤ樽形状から平行にする必要がなく屋根シート3を下端部30から必要分だけ引き上げておくことが可能なのである。なお前記リング94に付いて図4の円内で表わしたようにリング94にはゴム鈎93が設けられており、このゴム鈎93部分を前記ハンドル92の端部の孔から内部に差し込んで、ハンドル92にリング94を取り付けるようにしたものである。
なお図2で表わしたものは膝掛けシート5であり、その上側の両側に取り付けた面ファスナー50,50で、車椅子の肘掛けパイプ90の前側の両内側および支柱91の上側の両内側に取り付けた面ファスナー51,51に接着させ、乗員の膝から下を覆うように垂らして雨から守るものである。装着時には後述するように屋根シート3の下端部30がこの膝掛けシート5の上側にあるようにすることが望ましい。そうすると屋根シート3を伝った雨水が膝掛けシート5の内側に入ることなく外側を流れ下るからである。なお膝掛けシート5を面ファスナーで車椅子に取り付ける際には、下側両端部に設けたゴム輪53,53を車椅子側に止め合わせるようにすると、不意の風などによって膝掛けシート5が捲れるような心配がない。
さてこの実施形態の使用法を説明する。屋根シート3の末端部には端末バー2を取り付けておく。支柱1,1を挿入筒40,40に通してからその下端部分を支持筒44に挿入し、伸縮支柱11,11を支柱1,1に挿して締結螺子10,10で固定し、伸縮支柱11,11を伸張させ、屋根シート3を恰かもカーテンのように伸縮支柱11,11に沿って滑らせて最大まで張って、前記端末バー2を伸縮支柱11,11の先端部に取り付ける。続いて支柱1,1を握って挿入筒40,40からその外側の挿入筒41,41の方向へ移動させるように力を加える。すると支柱1,1は山越え42を越えて挿入筒41,41の内に入り込む。従って屋根シート3は両側の伸縮支柱11,11共々、ビヤ樽形状に変形・移行する。そこでカールコード22,22を引いて、屋根シート3を伸縮支柱11,11共々しならせて車椅子の乗員の前面と上面とを覆うようにすればよい。伸縮支柱11,11は柔軟でありカールコード22,22はこの変形状況に対応可能であるため、強風や風向きが定まらない風に対してもこれをうまく逃がしてかわすことが出来るのである。
この状態で車椅子9から降りるには、膝掛けシート5を外し、屋根シート3の下端部を持って図1の上矢印で表わしたように引き上げると、ここに乗り下りのための口が開いて前側からの乗り降りが可能に成る。
この後屋根シート3を折り畳んだり伸縮支柱11,11を縮めるには上述とは逆の手順に従えば良い。伸縮支柱11,11を挿入筒41,41から山越え42を越えて挿入筒40,40へ移行させる。これにより支柱1,1すなわち伸縮支柱11,11を平行にすることによって、この一連の作業を行なうことが出来るようになるのである。なお折り畳んだ屋根シート3や他の部材は車椅子92背面に取り付けた収納袋95に仕舞うようにする。この収納袋95の底部は開孔されてハトメが設けられており(図示せず)、濡れた屋根シート3などを収納した際にここから排水することが可能である。
なお固定筒4と挿入筒40,41との構成は、左右何れか一の支柱1に付いて実現するだけでもよい。片側だけの構成であっても屋根シート3を略ビヤ樽形状に変形・移行させることが可能だからである。
第2実施形態
次にこの実施形態を図5を用いて説明する。この実施形態の構成はその殆どの部分を上述した第1実施形態に倣うものであるが、図3で図示した挿入筒41に代えて挿入筒46を設けている点に特徴がある。すなわち伸縮支柱11,11をビヤ樽形状に変形・移行させる際には、支柱1,1の下端部が実質的な回動の軸に成っている。従って挿入筒40と挿入筒41とを平行に設けるよりは、挿入筒46を傾斜させて設けたほうがより実状に合うことになる。
第3実施形態
次にこの実施形態を図6を用いて説明する。この実施形態の構成はその殆どの部分を上述した第1実施形態に倣うものであるが、図1で図示した支持筒44と回動軸45との構成に代えて、コイルバネ47を挿着した支持筒44を直接固定筒43に取り付けて成る。支柱1,1は挿入筒40,40に通してからその下端部分を支持筒44のコイルバネ47に挿入することになる。こうして支柱1,1の山越え42を越えての移動に際しての、支柱1,1の下端部分の僅かな運動をコイルバネ47によって吸収させることが出来るのである。
第4実施形態
次にこの実施形態を図7および図8を用いて説明する。この実施形態の構成はその殆どの部分を上述の第1実施形態に倣うものであるが、図3で示した挿入筒41に代えて挿入筒400を設けている点に特徴がある。またこの挿入筒400を支持する回動筒48は肘掛けパイプ90の下側で前記脚部91の近傍に立設された回動軸96に装着されている点に特徴を有する。この回動筒48にはアーム49を介して挿入筒400が設けられている。また前記回動筒48にはこれ自体を貫き回動軸96に達し得る掛止ピン401が設けられており、またこれに対応する回動軸96側の外周に掛止孔402が刻設されている。従って支柱1,1は挿入筒400,400に挿着されるがこの際にはアーム49と挿入筒400との向きを回動筒48より後方に向けておき、支柱1,1を左右に拡開する際には挿入筒400を外側へ90度ほど回動させるようにするのである。すると掛止ピン401が掛止孔402に掛かりこの拡開状態を維持することになる。この後屋根シート3を折り畳んだり伸縮支柱11,11を縮めるには、掛止ピン401を引いて掛止孔402から外して、挿入筒400を約90度ほど後方へ回動させればよい。これにより伸縮支柱11,11がビヤ樽形状から平行な状態へ変形・移行する。
なお図7中で符号98が指示するものは肘掛けパイプ90の上に設けた肘掛けクッションである。また支柱1に描かれているフック17は下向きに尖るクサビ形状を呈し、図示しないバネによって常に突出する方向へ付勢されており、支柱1を挿入筒400に挿入する際にはフック17は挿入筒400の所で後退するが挿入筒400を過ぎると突出してくる。従って指でこのフック17を押さえないと支柱1を挿入筒400から抜き出すことが出来ず、不本意に支柱1が外れるようなことがない。
第5実施形態
次にこの実施形態を図9を用いて説明する。この実施形態の構成はその殆どの部分を上述の第4実施形態に倣うものであるが、回動筒48を取り付ける部位を前記回動軸96の代わりに回動軸97としている点に特徴がある。回動軸96は肘掛けパイプ90から下方へ支柱のように立設された軸であるが、回動軸97は回動筒48を肘掛けパイプ90に回動自在に止めるための実質的なピンである。従ってこの下方は空いた状態となっており見た目もスッキリしている。
第6実施形態
次に図10はこの発明の第6実施形態を表わす。この実施形態の屋根は車椅子9に取り付けられるものであって、車椅子9の肘掛けパイプ90の前側が下方向に折曲されて垂直姿勢の脚部91とされこの下端部にキャスターが取り付けられているが、この左右の脚部91の下側に支柱1,1がその下端部分を回動軸12によって回動自在に取り付けられている。また一方の支柱1には、平行時の支柱1,1間の距離よりやや長い寸法の突っ張り杆6が、その連結片60を介して支柱1側の連結片13に回動螺子14により回動自在に取り付けられている。これに対する他方の支柱1には前記突っ張り杆6の先端部を挿入可能な受け筒15が設けられている。なお前記突っ張り杆6はスリット61を有する円筒形状の容器と成っており、その内部にはロールシート52が納められており、ロールシート52は前記スリット61から外部に取り出したり、内部に収納したり出来るように構成されている。このロールシート52は膝掛けシートである。
さて前記屋根シート3を、その周囲に取り付けたリング31を支柱11及び端末バー2に通すようにして装着するが、この時点では前記突っ張り杆6は一方の支柱1側に沿った状態にされている。そこで突っ張り杆6を持って回動螺子14により90度ほど回動させ、突っ張り杆6の先端部を他側の支柱1の受け筒15に挿入する。こうして前記伸縮支柱11,11をビヤ樽形状に変形・移行させてから前記カールコード22を引き、そのフック23を車椅子の背面部などに掛止させれば準備完了である。なお突っ張り杆6の前記スリット61に止められているロールシート52の端部を持って引き出して膝掛けとする。この突っ張り杆6の内部構造に付いてはロールブラインドなどの技術があることなどから明白であるため説明を省略する。
この突っ張り杆6の長さは平行時の支柱1,1間の距離よりやや長い。従って突っ張り杆6を横にして支柱1,1間に架け渡すと、伸縮支柱11,11が屋根シート3共々ビヤ樽形状に変形・移行して固定されることになる。次に突っ張り杆6の先端部を受け筒15から抜き出して固定状態を解除すると伸縮支柱11,11を平行な状態に変形・移行させることが出来る。受け筒15から抜き出した突っ張り杆6は回動螺子14を軸にして下方へ回動させて一方の支柱1に副わせることが出来る。この状態では前側からの乗り降りが可能となる。屋根シート3の下端部30を引き上げればここに乗り下りのための口が開く訳である。
第7実施形態
次にこの実施形態を図11を用いて説明する。この実施形態の構成はその殆どの部分を上述の第6実施形態に倣うものであるが、図10で図示した突っ張り杆6の構成に代えて2本の突っ張り杆62,62を備えている点に特徴を有する。すなわち平行時の支柱1,1間の距離よりやや長い突っ張り杆を2分割して突っ張り杆62,62とし、各々の一端部に設けた連結片60,60を介して、各々支柱1,1側の連結片13,13に回動螺子14,14によって回動自在に取り付けられている。また各々の開放端部には螺刻しておき、連結螺子63を以って2本の突っ張り杆62,62を連結・固定し得るように構成した。これにより連結された2本の突っ張り杆62,62の全長は平行時の支柱1,1間の距離より長く成るため、伸縮支柱11,11が屋根シート3共々ビヤ樽形状に変形・移行して固定されることになる。この逆に連結螺子63を一方へ寄らせるようにして緩めれば、2本の突っ張り杆62,62の連結は解かれて、各々を支柱1,1に副わせることが出来るように成る訳である。
第8実施形態
次にこの実施形態を図12を用いて説明する。この実施形態の構成はその殆どの部分を上述した第6実施形態に倣うものであるが、図10で図示した突っ張り杆6の構成に代えてチャンネル材7,70の構成を備えている点で異なる。すなわちガイド部材であるチャンネル材7に摺動部材であるチャンネル材70が摺動自在に組み付けられており、チャンネル材7の開放された側の端部およびチャンネル材20の開放された側の端部には各々U字形状の掛止部材73,73が設けられている。この掛止部材73,73はU字形状の二股部が支柱1,1に掛止し得るように形成されており、支柱1,1に設けられた上下2本の節部16,16間に納まるものである。さて前記チャンネル材70の内部にシーソー板8を回動軸82で回動自在に設け、この回動軸82にバネ83を取り付けることによって常にはシーソー板8の外側の端部が上昇するように付勢した。このシーソー板8の外側の端部には上方向に突出する略半円形状の押圧突起80を設け、内側の端部には下方向に突出する略三角形状のフック81を設けた。またこれ等の突起がチャンネル材70の上下壁から突出し得るように、シーソー板8の対応する部位に切欠孔71,72を設けた。なお特に切欠孔72の位置はチャンネル材70をチャンネル材7から所要寸法だけ引き出した位置に当たり、これは屋根シート3がビヤ樽形状に変形された時の位置に当たるものである(図12)。
さてこの実施形態の使用法を説明する。伸縮支柱11,11を伸張させ、屋根シート3を恰かもカーテンのように伸縮支柱11,11に沿って滑らせて最大まで張って端末バー2を伸縮支柱11,11の先端部に取り付け、支柱1,1間にチャンネル材7とチャンネル材70との組を架け渡す。両端部の掛止部材73,73を支柱1,1の節部16,16間にはめ込むようにする。その後チャンネル材7とチャンネル材70との組を伸張させると、屋根シート3は両側の伸縮支柱11,11共々、ビヤ樽形状に変形・移行する。次にカールコード22を引いてフック23を車椅子の背面部に掛止させる。チャンネル材7とチャンネル材70との組を伸張させると、図12で表わすように押圧突起80が切欠孔71の位置に来た時に、また同時にフック81が切欠孔72の位置に来た時に、バネ83の力によって押圧突起80が切欠孔71から突出して、フック81が切欠孔72から突出する。これによって突出したフック81がチャンネル材7の端部に掛止して、チャンネル材7とチャンネル材70との伸張状態、すなわち屋根シート3がピンと張られた状態が維持されるのである。次に押圧突起80を指で押し込むように操作すると、押圧突起80が切欠孔71からまたフック81が切欠孔72から外れるため、チャンネル材7とチャンネル材70とを縮小させることが可能と成る。この後屋根シート3を折り畳んだり伸縮支柱11,11を縮めるには上述とは逆の手順に従えば良い。支柱1,1すなわち伸縮支柱11,11を平行にすることによってこの一連の作業を行なうことが出来るようになるのである。なお屋根シート3を折り畳まない状態でも、チャンネル材7,70の組を外して屋根シート3の下端部30を引き上げればここに乗り下りのための口が開く。
なおこの発明は上述の実施形態に限定されないから、例えば透明な屋根シートと言う場合、全体は不透明であっても視界を確保したい部位のみ透明にしたものであってよい。拡開手段に用いる素材や拡開手段の形状などは任意設計事項である。シート張設枠に屋根シートを伸展・折り畳み可能にする機構に付いても同様である。2本の支柱で構成するシート張設枠を略方形としたが、台形状などもこれに含まれる。この他雨除けシートをシート張設枠の後端部に取り付けて背中側に垂らすようにしたり、シート張設枠の側縁部に取り付けるようにしてもよい。車椅子側の取付部に関しては支柱が取り付けられる部位であれば何であってもよい。また上述した実施形態に於ける山越えに付いて通常は連通する挿入筒間の境が場合によっては閉じたものであってもよく、この意味では挿入筒間を塞ぐ手段を着脱可能に取り付けることも可能である。なおこの発明の屋根を備えた車椅子もこの発明の権利範囲内のものである。
第1実施形態の使用状態説明図である。 同実施形態の膝掛けシートの説明図である。 同実施形態の受け具の斜視図である。 同実施形態の端末バーの平面図である。 第2実施形態の受け具の斜視図である。 第3実施形態の支持具の斜視図である。 第4実施形態の部分を表わす説明図である。 同実施形態の受け具の斜視図である。 第5実施形態の部分を表わす説明図である。 第6実施形態の使用状態説明図である。 第7実施形態の使用状態説明図である。 第8実施形態の使用状態説明図である。
符号の説明
1 支柱
10 締結螺子
11 伸縮支柱
12 回動軸
13 連結片
14 回動螺子
15 受け筒
16 節部
17 フック
2 端末バー
20 挿入部
21 折曲部
22 カールコード
23 フック
3 屋根シート
30 下端部
31 リング
32 ゴムリング
4 固定筒
40 挿入筒
41 挿入筒
42 山越え
43 固定筒
44 支持筒
45 回動軸
46 挿入筒
47 コイルバネ
48 回動筒
49 アーム
400 挿入筒
401 掛止ピン
402 掛止孔
5 膝掛けシート
50 面ファスナー
51 面ファスナー
52 ロールシート
53 ゴム輪
6 突っ張り杆
60 連結片
61 スリット
62 突っ張り杆
63 連結螺子
7 チャンネル材
70 チャンネル材
71 切欠孔
72 切欠孔
73 掛止部材
8 シーソー板
80 押圧突起
81 フック
82 回動軸
83 バネ
9 車椅子
90 肘掛けパイプ
91 脚部
92 ハンドル
93 ゴム鈎
94 リング
95 収納袋
96 回動軸
97 回動軸
98 肘掛けクッション

Claims (11)

  1. 略平行に延びて少なくとも車椅子の乗員の前面と上面とを覆い得る長さを有した伸縮自在且つ弾性変形可能な2本の支柱で略方形のシート張設枠を構成し、該シート張設枠をビヤ樽形状または平行な状態に変形・移行させる拡開手段を少なくとも一側の支柱とこの支柱を取り付ける車椅子側の取付部との間に設け、ビヤ樽形状に変形したシート張設枠より若干小さな略相似形を呈する透明な屋根シートを支柱に連結して支柱の伸縮と共に屋根シートの伸展または折り畳みまたは屋根シートの下部の上げ下げを可能にし、紐状体の一端部をシート張設枠の端部に取り付けると共に他端部を車椅子の後部に着脱自在に連結して伸張したシート張設枠を弓状に湾曲可能にしたことを特徴とする車椅子用の屋根。
  2. 車椅子側の取付部に前記支柱の受け具を備え、この受け具は第1の受け部と第2の受け部との間に山越えを備えて両者間での支柱の移動が可能とされ、第2の受け部は第1の受け部よりも車椅子から離れた方向に設けられ、支柱を第1の受け部から第2の受け部へ移動させて前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させ、または支柱を第1の受け部へ戻すことで前記シート張設枠を平行な状態に変形・移行させるようにして前記拡開手段とした、請求項1に記載の車椅子用の屋根。
  3. 車椅子側の取付部に略垂直軸回りに回動自在に取り付けた回動アームの先に前記支柱の受け具を備え、この受け具を車椅子から離れる方向へ回動させて前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させた時に回動アームを固定可能にしまたはこの固定状態を解除可能にする固定具を取り付けて前記拡開手段とした、請求項1に記載の車椅子用の屋根。
  4. 略平行に延びて少なくとも車椅子の乗員の前面と上面とを覆い得る長さを有した伸縮自在且つ弾性変形可能な2本の支柱で略方形のシート張設枠を構成し、該シート張設枠をビヤ樽形状または平行な状態に変形・移行させる拡開手段を2本の支柱間に着脱自在に取り付け、ビヤ樽形状に変形したシート張設枠より若干小さな略相似形を呈する透明な屋根シートを支柱に連結して支柱の伸縮により屋根シートの伸展若しくは折り畳みまたは屋根シートの下部の上げ下げを可能にし、紐状体の一端部をシート張設枠の端部に取り付けると共に他端部を車椅子の後部に着脱自在に連結して伸張したシート張設枠を弓状に湾曲可能にしたことを特徴とする車椅子用の屋根。
  5. 平行時の支柱間の距離よりやや長い突っ張り杆が一側の支柱の基部に支柱に沿った状態と支柱に対して略直角になる状態との間で回動自在と成るように取り付けられ、この突っ張り杆の先端部または他側の支柱に突っ張り杆の固定具が設けられており、この固定具を介して突っ張り杆を他側の支柱に突き当てて前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させ、または突き当てを解除することで前記シート張設枠を平行な状態に変形・移行させるようにして前記拡開手段とした、請求項4に記載の車椅子用の屋根。
  6. 平行時の支柱間の距離よりやや長い突っ張り杆の両端部または両側の支柱に突っ張り杆の固定具が設けられており、この固定具を介して突っ張り杆を両側の支柱に突き当てて前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させ、または突き当てを解除することで前記シート張設枠を平行な状態に変形・移行させるようにして前記拡開手段とした、請求項4に記載の車椅子用の屋根。
  7. 雨除け用の膝掛けシートが引き出したり巻き戻したりすることが可能と成るように前記突っ張り杆に設けられている、請求項5または請求項6に記載の車椅子用の屋根。
  8. 平行時の支柱間の距離よりやや長い突っ張り杆の中央部が着脱具にて着脱自在に設けられ、突っ張り杆の両端部が各々の支柱の基部に支柱に沿った状態と支柱に対して略直角になる状態との間で回動自在と成るように取り付けられており、着脱具で両側の突っ張り杆を連結して前記シート張設枠をビヤ樽形状に変形・移行させ、または連結を解除することで前記シート張設枠を平行な状態に変形・移行させるようにして前記拡開手段とした、請求項4に記載の車椅子用の屋根。
  9. 雨除け用の膝掛けシートを備えて、この膝掛けシートと車椅子とにこの膝掛けシートの取付手段が設けられている、請求項1に記載の車椅子用の屋根。
  10. 屋根シートをその下端部から引き上げた時にその位置を固定可能にしまたはこの固定状態を解除可能にするストッパが屋根シートまたは支柱に取り付けられている、請求項1に記載の車椅子用の屋根。
  11. 畳んだ支柱と屋根シートとを収納するための収納ケースが設けられている、請求項1に記載の車椅子用の屋根。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2417867A1 (en) * 2010-08-11 2012-02-15 Robert Cooper Canopy
JP2014028009A (ja) * 2012-07-31 2014-02-13 Hayashi Bussan Co Ltd 車椅子に対する院内感染防止用カバー
JP2018134328A (ja) * 2017-02-23 2018-08-30 株式会社Mom Kids Club 雨除け付き担架

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