JP2018134328A - 雨除け付き担架 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、事前の準備を要さず、かつ簡易な操作で患者を雨等から保護することが可能な雨除け付き担架を提供することを目的とする。
【解決手段】上述の課題を解決するために、本発明は、寝台に架載する人体を覆う雨除け付き担架であって、寝台を部分的又は全体的に覆うことが可能な矩形の防水シートと、前記寝台の縁近傍に装着されるシート収納手段とを備え、非使用時には前記防水シートの幅方向縁部が前記シート収納手段に収納可能であり、使用時には引出して寝台上を覆うことが可能であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、雨除け用シートを備えた雨除け付き担架に関する。
災害時、緊急救命時等において患者を病院等の治療可能な場所や安全な場所へ運搬する場合や、遺体を運搬する場合には、簡易な運搬手段として担架又はストレッチャーが用いられる。これらの患者や遺体(以下「患者」と称する。)の運搬は、天候が良好とは限らず、雨、雪などの荒天の時にも行う必要がある。しかし、従来の患者の運搬では、救急隊員等の運搬者側の負担を考慮し、雨天下でも患者への雨よけ等を行わず、迅速な運搬を優先する場合もあった。また、荒天時において雨等から保護するシートを患者に被せて運搬を行うためには、運搬者とは別の人員を擁する必要があった。
一方で、患者が雨天下に置かれる場合は、介護者等が傘で患者を雨から保護する等の対応をしなければ、雨天下にさらされ患者への負担が大きかった。患者やその家族等にとって治療及び治療のための迅速な運搬が最優先ではあるものの、たとえ短時間・少量の雨天下であっても雨等から患者を保護するニーズ(潜在的ニーズも含む)があった。
これに対し、特許文献1に示されるストレッチャーに装着できる収納型雨よけ具は、収納型雨具をストレッチャーに取り付けておき、雨天時等にはシートを取り出して患者を上から覆って雨からの保護を行うものである。しかしながら、特許文献1の雨具は、担架又はストレッチャーに別途取り付けるものであることから、救急車等に雨具を準備しておく必要があり、緊急時には雨具の準備や取付け忘れや、雨具の準備時間が無い場合もありうる。
そのため、担架又はストレッチャーの使用時に、雨天下において緊急時や短時間・少量の雨量の場合も含めて、運搬者が簡易な準備及び手順で患者を雨等から保護することができるものが望まれていた。
特開2004−41651号公報
上述の事情を鑑みて、本発明は、別途の雨具を事前に準備することなく、簡易に使用可能な雨具を備える雨具付き担架を提供することを目的とする。ここで担架とは、脚を備えない担架、足を備える担架(ストレッチャー)及びその他の寝台(ベッド)部分を備える医療運搬用具の概念を含めるものとする。本明細書において、これらの区別を要する場合は、並列の記載又は説明の記載をすることとする。
上述の課題を解決するため、本発明は、寝台に架載する人体を覆う雨除け付き担架であって、寝台を部分的又は全体的に覆うことが可能な矩形の防水シートと、前記寝台の縁近傍に装着されるシート収納手段とを備え、非使用時には前記防水シートの幅方向縁部が前記シート収納手段に収納可能であり、使用時には引き出して寝台上を覆うことが可能である、ことを特徴とする。
ここで、寝台の縁近傍とは、寝台の縁(周囲)の他、手すりや寝台(ベッド等)を直接又は二次的に支える部材等の、寝台と連結若しくは略当接する位置にある部材のうち、寝台の周囲(縁)近傍の領域をいう。
上記の構成の雨除け付き担架は、予め防水シートが、シート収納手段に収納されて寝台に設けられている。従って、雨天時等の患者の防水が必要となるときにおいては、別途雨具を準備することなく、シート収納手段から防水シートを取り出し、患者を覆って、雨等から保護することが可能となる。また、シート収納手段が寝台の縁近傍に設けられることにより、非使用時には収納され、患者の運搬や治療の妨げとならず、使用時は防水シートを簡易に引き出すことが可能である。
前記シート収納手段は、前記防水シートを巻き取り又は引き出す巻取機構を有することが望ましい。
上記の構成の雨除け付き担架によれば、現場でシート収納手段に収納された防水シートを、巻き取り機構により容易に引き出すことが可能となり、また、容易にシート収納手段に収納された状態に戻すことが可能となる。
前記シート収納手段は、寝台の幅方向側縁部近傍に配設され、使用時に人体を幅方向に亘って覆ってもよい。
上記の構成の雨除け付き担架によれば、防水シートを引き出す距離が短く、容易な操作で人体を雨等から保護することができる。
前記シート収納手段は、寝台の足側縁部近傍に配設され、使用時に人体を体軸方向に足側から覆ってもよい。
上記の構成の雨除け付き担架によれば、治療のために人体の頭部のみを露出させ、他の部分は雨等から保護することが可能となる。
前記シート収納手段は、寝台の頭側縁部近傍に配設され、使用時に人体を体軸方向に頭側から覆ってもよい。
上記の構成の雨除け付き担架によれば、治療のために人体の足部のみを露出させ、他の部分は雨等から保護することが可能となる。
前記防水シートのシート収納手段と反対側の縁部近傍には、前記防水シートを前記反対側の縁部に可逆的に取り付けることが可能な機構を備えても良い。
上記の構成の雨除け付き担架によれば、縁近傍から引き出した防水シートで患者を覆った後、反対側の縁近傍への取り付けることが可能となり、運搬中の振動等によって防水シートがずれてしまうことを防止できる。これにより、外部からの影響によらず、安定して患者を雨から保護することができる。
少なくとも仰臥した人体の頭部の高さ以上の長さを有する一対の支持棒が、前記寝台の幅方向側の両縁部近傍に、側縁部の長手方向に沿って配置され、前記支持棒は、一端が前記寝台の幅方向側の両縁部近傍に固定され、前記固定された一端以外は可動であり、使用時には、地面から寝台方向に起立させる、ことを特徴とすることが好ましい。
上記の構成の雨除け付き担架によれば、雨除けの使用時には、人体を覆う防水シートが、支持棒によって患者との距離をあけて人体を覆うこととなり、顔面に防水シートが接触せず、患者にとって快適な環境での雨からの保護が可能となる。
また、本発明は、寝台に架載する人体を覆う雨除け付き担架であって、寝台を部分的又は全体的に覆うことが可能な矩形の防水シートを備え、前記防水シートの端辺が前記寝台の縁部に取り付けられて、前記防水シートが前記寝台上に重ねて配置されており、使用時には、人体を前記寝台と前記防水シートとの間に配置することが可能である、ことを特徴とする。
上記の構成の雨除け付き担架によれば、雨天等時以外は通常の担架として用いることができ、雨天等時には、寝台の表面に設けられる防水シートをめくり、患者を寝台に寝かせた後で、防水シートを患者に被せるという簡易な操作で患者の雨等からの保護が達成される。
本発明によれば、別途部材の準備・スペース確保を要さず、担架の運搬者にとって、簡易な操作での患者の雨等からの保護が可能となり、かつ患者負担の少ない雨除け付き担架が提供される。
本発明の担架の実施形態の(a)右から見た側面図、(b)左から見た側面図、(c)正面図(足側から見た側面図)、(d)(c)のシート収納手段使用時の図 本発明の担架の他の実施形態の(a)右から見た側面図、(b)正面図(足側から見た側面図) (a)シート収納手段の実施形態の斜視図、(b)シート収納手段の他の実施形態の斜視図、 (a)シート収納手段取り付け機構の実施形態の模式図、(b)シート収納手段取り付け機構の他の実施形態の模式図 (a)シート収納手段の配設機構の実施形態の模式図、(b)〜(d)シート収納手段の配設機構の他の実施形態の模式図 (a)本発明の担架の他の実施形態の右から見た側面図、(b)(a)のシート収納手段使用時の図、(c)シート収納手段使用時に用いる支持棒の他の実施形態の模式図 本発明の担架の他の実施形態の正面図(足側から見た側面図) (a)一般的な担架の例の斜視図、(b)一般的な担架の他の例の右から見た側面図
以下に、本発明及び一般的な担架の実施形態の代表例を、図を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明の担架は図示されるものに限られず、また図示及び説明の内容を搬送可能な寝台の範囲で改変したものをも含むことはいうまでもない。また各図は、容易な理解のために、必要に応じて寸法、比又は数を誇張して表示している場合もある。
説明の便宜上、まず、汎用の担架について説明した後、これ対して特徴を有する本発明の実施例を説明する。
図8(a)では、一般的な担架の一例として担架310の斜視図が示されている。担架310は、主に、台枠312と、台枠312上に配置される寝台314及び手すり316a、bと、台枠312の下部に配置される台支持部材320と、台支持部材320から下方に延びる支持脚322a、bと、支持脚322a、bに接続される前輪326、後輪328で構成される。
台枠312は、略矩形の枠及び図示しない枠内の補強部材によって略矩形を形成し、金属部材により構成される。寝台314は、台枠312の上面(紙面上方)に配置される、台枠312と略同一の略矩形状であり、布地又はポリエステルなどの可撓性を備える樹脂の袋状部材に綿等を詰めたクッション性を有するものや、布地のみものなど、患者を仰臥させることに適した素材が採用される。寝台314は、台枠312に載せて配置され、台枠312の長手方向側辺及び足側(紙面右方)側辺や、図示しない台枠312を亘る補強部材に取り付けられ固定される。寝台314は、頭側(紙面左方)の一部を、台枠312との連結部(図示せず)によって、図8(a)に示すように傾斜させることも可能である。
手すり316a、316bは、金属部材により構成される下に開放したコの字形状であり、両端部が、台枠312の長手方向の端辺の中央近傍に接続して、両端辺にそれぞれ配置され、手すり316aのように、上方に起立して台枠312に取り付けられる。手すり316a、316bは、手動又は図示しないロック機構を解除することで、台枠312周りに軸回転し、台枠312の外側で下方に手すり316bのように垂下させることが可能である。
台枠312と手すり316a、bとの接続部近傍を起点として、寝台314の幅方向に亘って2つの固定ベルト318が配設される。固定ベルト318は、面ファスナー等の着脱機構を備えた帯状部材であり、可撓性の高いポリエステル樹脂等により構成される。
台支持部材320は、台枠312の下部に接続されて配置され、外周が台枠312と略同一の略矩形を形成する金属部材で構成される。台支持部材320は、台支持部材320の下方に接続される支持脚322と、前輪326と、後輪328とともに台枠312を支える。
支持脚322a、bは、それぞれ2つ並行な略棒状部材が、中央近傍でこれらと垂直な略棒状部材の端部と連結することで一対の支持脚として形成される。図8(a)に示すように、支持脚322aは、頭側近傍において、一対の端部が台支持部材320の幅方向に対して並行に台支持部材320に接続され、支持脚322bは足側近傍において、同様に接続される。そして、支持脚322aは、台枠320に対して傾きをとりつつ足側方向へと傾斜し、支持脚322bは、逆に頭側方向へと傾斜することで、支持脚aとbとがそれぞれの中央近傍で交差している。支持脚322a、bの下方の端部(他端)は、前輪326、後輪328に接続される。支持脚322aとbとの交差角度は脚調整具324の操作により調整され、寝台を昇降可能である。後輪328の上部には、後輪328の回転のストッパーが設けられる。また、図8(a)の例では、前輪326と後輪328との間に上方に開口したカゴ332が設けられている。
上述の構成により、図8(a)で示した担架の例では、寝台の頭部側が傾斜可能であり、手すりが可動式である。また、寝台の高さを調整でき、車輪による移動が可能である。
一般的な担架の他の例について図8(b)を用いて、説明する。以下、担架において患者がうつ伏せで臥した際に、患者の頭部方向を頭部側(背面)、足方向を足側(正面)、右手方向を右、左手方向を左、患者の背中方向を上方、患者の胸方向を下方とする。図8(b)は担架の一例の右側面図である。担架410は、略矩形の台枠412と、略矩形の台枠412の下部(紙面下方)に配設される台枠412未満の長手方向の長さを備える略矩形の台支持部材420と、台支持部材420の下方に配設される支持脚422a、bと、支持脚の下方に配設され地面400に接する前輪426及び後輪428と、脚調整具424とで構成される。脚調整具424によって、図8(b)の支持脚422bの角度θを調整し、台枠412と地面との距離を適宜調整することが可能である。実際の使用時には、図8(a)の担架のように、台枠412上に寝台を配設し、患者が寝台上に寝かせることが可能となる。紙面右側が患者の頭部側、紙面左側が患者の足側である。
上述の構成により、図8(b)で示した担架の例では、寝台の高さを調整でき、車輪による移動が可能である。
次に、本発明の実施形態について説明する。なお、本発明は、少なくとも先述の一般的な担架の例(図8参照)の台支持部材320、420より下方の構成(支持脚322、422等)については任意に許容されるため、これらの構成については省略し、本発明の説明では、容易な理解のため、先述の例における台支持部材320、420から上方の構成に相当する構成(図8(b)における破線領域)について説明する。
図1は、本発明の雨除け付き担架の実施形態を示す。図1(a)は右側図、(b)は左側図、(c)は正面図(足側図)、(d)は雨除け使用時の正面図(足側図)である。図1(a)、(b)、(c)、(d)において、担架10は、台枠12と、寝台14と、手すり16と、台支持部材20と、枕34と、シート収納手段1と、取り付け部3とで構成される。台枠12は、一般例と同様に、外周が略矩形を形成し、金属部材により構成される。寝台14は台枠12上に配設され、寝台14状の頭側近傍には枕34が配設される。台枠12の左右の側辺の中央近傍において、下方に開いたコの字形状の手すり16が台枠12に連結して配設される。台枠12の下方には、図面に示さない支持脚に連結する台支持部材20が配設される。これらの支持枠12、寝台14、手すり16、台支持部材20及び枕34については、先述の一般例で示した構成又は一般に担架に用いられる構成と同様汎用のものが採用される。
台枠12の右側辺近傍の下方かつ台支持部材20の右側面近傍において、シート収納手段1が台枠12に取り付けられる。本発明の担架のシート収納手段1を拡大した斜視図を図3(a)に示す。シート収納手段1は、台枠12に沿って、台枠12と略同一に延びる略円柱状であり、シート収納手段1の頭側及び足側の端部の中心部(軸芯50の端部)と、台枠12とが連結している。シート収納手段1は、軸芯50に対して防水シート52をロール状に多重に巻きつけて構成されており、円柱の表面の防水シート52の端辺を手力等で引くことによって、シート収納手段1のロール状の防水シート52が軸芯50に対して容易に回転し、巻きつけた防水シート52を外部へと引き出すことが可能となる。防水シート52の素材としては、雨除けのため、撥水性又は防水性のナイロン、ポリエステル樹脂が採用される。引き出されたシート収納手段1の防水シート52の端辺には、面ファスナー雄部54(図3とともに後に説明する)が複数個設けられる。
図1(b)、(c)で示すように、台枠12の左側辺の下部分の表面に長手方向に亘って、取り付け部3が配設される。取り付け部3は、面ファスナー雌部で構成される。図1では取り付け部3は台枠12の長手方向に亘っているが、シート収納手段1の防水シート52が備える面ファスナー雄部54に対応して長手方向に間隔をあけて複数箇所に配設されてもよい。シート収納手段1の使用時には、図1(d)で示すように、防水シート52を引き出して寝台14を覆うように被せて、防水シート52の面ファスナーの雄部54を取り付け部3(面ファスナー雌部)に当接し取り付ける。
図1では、右側にシート収納手段1、左側に取り付け部3を備える担架10の実施例を示すが、シート収納手段1と取り付け部3とを左右逆に配設してもよい。
図2は、本発明の雨除け付き担架の他の実施形態を示す。図2(a)は右側図、(b)は正面図(足側図)である。本実施例の担架10は、先述の実施形態のシート収納手段1及び取り付け部3の配設場所を、台枠12の足側及び頭側とした変化形である。シート収納手段1は台枠12の下方に台枠12に沿って取り付けられ、取り付け部3は台枠12表面の下部に台枠12に沿って配設される。
図2では、足側にシート収納手段1、頭側に取り付け部3を備える担架10の実施例を示すが、シート収納手段1と取り付け部3とを足側・頭側を逆に配設してもよい。
図3は、本発明の雨除け付き担架のシート収納手段についての実施例を示す。図3(a)は先述したように本発明のシート収納手段1の実施例の斜視図である。軸芯50の両端部が、図示しない台枠12に連結し、シート収納手段1が台枠12に取り付けられている。
図3(b)はシート収納手段1の他の実施例であり、一面を略正方形とする略直方体の外側部材58の内部に、図3(a)と同様のロール状の防水シート52が配置されている。外側部材58の上面の長辺側には、外側部材の58の内部から防水シート52を引き出すことが可能な隙間である取り出し口60が長手方向に亘って設けられる。防水シート52の引き出した端辺近傍は長手方向に亘って面ファスナー雄部54が複数配設されている。また、巻き取り具62が、外側部材58の略正方形の側面の中央に設けられ、巻き取り具62は外側部材58を貫通して軸芯50へと連結し、巻き取り具62を軸周りに回転させることで、防水シート52を外側部材58から排出又は外側部材58内への巻き取りを可能とする。図示しないが、外側部材58の略矩形の側面の一つと、台枠12とが連結されることにより、シート収納手段1が台枠12に取り付けられている。なお、本実施形態の場合、図示しないが、取り付け3では、面ファスナー雄部54に対応するように、台枠12の長手方向に亘って面ファスナー雌部が配設される。
巻き取り具62は、図3(a)のシート収納手段1にも採用されてもよく、本発明の雨除け付き担架のシート収納手段1において、その他一般にシート形状物巻きとりに用いられる機構を備えてもよい。
図4は、シート収納手段の取り付け機構についての実施例の模式図を示す。具体的には、シート収納手段1の防水シート52の引き出した端辺に設けられる、取り付け部3との雄雌の取り付け機構の実施例である。
図4(a)は、鍵付きフック64と、孔部材66とが取り付けられている斜視図を示す。鍵付きフック64は、鍵付きフック連結部68と、固定爪70と、可動爪72とで構成され、図4(a)に示すように連結部68と略C字形状の固定爪70とが連結し、固定爪70と可動爪72とが連結している。可動爪72は、負荷がない状態では図に4(a)示すように、爪の先端が固定爪の先端と略当接し、鍵付きフック64は閉じた状態となる。可動爪に紙面右から左に負荷をかけると、可動爪72は回転部74を軸として紙面上時計回りに回転し、可動爪72の先端と固定爪70の先端とが離れ、鍵付きフック64は開いた状態となる。
孔部材66は、孔部材連結部76と、孔部78とが連結されて構成される。孔部78は固定爪70を通すことが可能な孔を備えた略トーラス形状である。孔部78に、開いた状態の鍵付きフック64の固定爪70を通し、鍵付きフック64を閉じた状態とすることで、鍵付きフック64と孔部材66とが取り付けられる。
鍵付きフック64は、鍵付きフック連結部68を介してシート収納手段1の防水シート52の端辺に沿って間隔をあけて複数個設けられる。孔部材66は、孔部材連結部76を介して取り付け部3に沿って間隔をあけて複数個設けられる。
図4(b)は、防水シート52と取り付け部3との雄雌の取り付け機構の他の実施例である、鍵なしフック80と棒部材82とが取り付けられている斜視図を示す。鍵なしフック80は、鍵なしフック連結部84と爪86とが連結して構成される。棒部材82は、軸方向に延びる略円柱形状であり、爪86を掛けることができる径を備える。爪86を棒部材82に掛けることにより、鍵なしフック80と棒部材とが取り付けられる。
鍵なしフック80は、鍵なしフック連結部84を介してシート収納手段1の防水シート52の端辺に沿って間隔をあけて複数個設けられる。棒部材82は、取り付け部3に沿って長手方向に亘って取り付けられる。
なお、雄雌の取り付け機構として、鍵付きフック64と棒部材80とを採用してもよいし、鍵なしフック80と孔部材66とを採用してもよい。フックの形状や孔の形状は使用用途に合わせて変化させてもよい。また、図示はしないが、他の実施例として、リングスナップを採用しても良い。リングスナップの雄部を防水シート52の端辺に沿って間隔をあけて複数個と、雌部を取り付け部3に沿って間隔をあけて複数個とを設け、雄部と雌部を嵌合することで、防水シート52が取り付け部3に取り付けられる。その他、本発明においては汎用の取り付け機構を採用しうる。
図5(a)〜(d)は本発明の雨除け付き担架において、シート収納手段1の担架1における配設の機構の実施例を示す。台枠が台支持部材から分離するタイプの担架については、防水シートを被覆したまま人体を運搬できるようシート収納手段1及び取り付け部3は台枠側に設けるのが好適である。
図5(a)は、正面図(足側図)である図1(c)の破線領域の拡大図であり、台枠12にシート収納手段1が取り付けられている。シート収納手段1は軸芯50と防水シート52と固定部88とで構成される。軸芯50は略円柱であり、台枠12の長手方向(紙面奥方向)に亘って延びており、その軸周りを防水シート52が多重に巻きついて台枠12の長手方向に亘って略円柱を形成する。軸芯50の両端部は固定部88と連結し、固定部88は台枠12と台枠12の短手側側面(足側及び頭側)で連結している。固定部88は、台枠12との当接箇所で端部が板状に展延された略円筒形状であり、連結方法は例えば鋲が採用される。その他、固定部88は、板形状であり、連結方法として鋲又は溶接を採用してもよい。
図5(b)、(c)及び(d)は、シート収納手段として図3(b)を採用した場合の図5(a)の変形例(正面図(足側図))を示す。図5(b)は直方体のシート収納手段1が、防水シート52の取り出し口60が右側方向下部に配置されて、台枠12の下部に連結されている。連結方法は例えば鋲又は溶接が採用される。図5(c)は、図5(b)の配設機構に、担持材90を加えたものである。担持材90は上に開いたコの字形状の板状部材であり、両端部が台枠12の短手側側面(足側及び頭側)と連結している。連結方法は例えば鋲又は溶接が採用される。担持材90の下部の上面と台枠12との間にシート収納手段1を配設する。
図5(d)は、直方体のシート収納手段1を台枠12と手すり16との間に配設したものを示す。シート収納手段1の左側面と台枠12とが連結し、上面と手すりとが連結している。連結方法は例えば鋲又は溶接が採用される。
本発明の雨除け付き担架の他の実施形態として、図6に示すような支持棒92を備える担架を示す。図6(a)は、本発明の担架の右側図であり、図2(a)で示す担架10と同様に足側にシート収納手段1と、頭側に取り付け部3を備える。支持棒92は、長手方向に延びる棒形状であり、台枠12の右側面の頭側に、台枠12の長手方向に沿って配設される。図示しないが、台枠12の左側面の頭側にも同様に対称に支持棒92が配設される。支持棒92は足側の一端に棒回転部94を備え、棒回転部94を介して台枠12と連結している。支持棒92は、棒回転部94において、左右方向(紙面の手前・奥行方向)を軸として手力で回転させることが可能である。図6(b)は、図6(a)において、一対の支持棒92を回転させて上方に起立させ、シート収納手段1を使用した状態を示す。シート収納手段1から引き出された防水シート52は、足側から頭側に向かって寝台14を覆うように取り付け部3まで配置され、この際、上方に起立した支持棒92の先端に当接し、枕34近傍において寝台14と防水シート52との距離が支持棒92の長さだけ保たれる。支持棒92の長さは、臥した患者の顔面近傍から寝台14までの距離よりも大きいものが採用される。
支持棒92は、枕34近傍で寝台14と防水シート52との距離を保てればよく、図6(a)、(b)で示す以外にも、棒回転部94が支持棒92の頭側先端にあってもよい。また、支持棒92は、寝台14と防水シート52との距離を、患者が臥した際に、患者の顔近傍に防水シート52が当接しなければ、台枠12の右又は左のいずれか一方の側面の頭側のみに配設されてもよい。また、台枠が台支持部材から分離するタイプの担架については、防水シートを被覆したまま人体を運搬できるよう支持棒92は台枠側に設けるのが好適である。
図6(c)に、支持棒92の他の実施形態の側面図を示す。図6(c)の支持棒92は、棒回転部94を軸として回転する本体が、鞘部96a〜d及び先端部98で構成されている。鞘部96a〜cは、棒回転部94に向かって(紙面左方向に)手力で押圧することで、それぞれ鞘部96b〜dを内部に収納可能な鞘形状であり、鞘部96b〜dをそれぞれ収納すると、先端部98が鞘部96aの右先端から突出する。先端部98を引っ張ることで、鞘部96b〜dが引き出され、図6(c)に示す状態となる。シート収納手段1の使用時、即ち支持棒92の使用時には、鞘部96b〜dが露出した状態で図6(b)に示すように、支持棒92を上方に起立させる。
本発明の他の実施形態を、図7に示す。図7は、寝台14が防水シート52を備えた担架10の正面図(足側図)である。寝台14は、上面が防水シート52で構成され、寝台14の右側面の長手方向に亘って寝台14と防水シート52とが連結しており、その他の箇所では容易に離すことができる。雨時には、防水シート52を寝台14からめくり(離して)、患者を寝台14上に寝かせ、患者を覆うように防水シート52を配置する。雨時等以外では、防水シートを寝台14からめくることなく(図7に示す状態で)防水シート52上に患者を寝かせる。
図7では、寝台14と防水シート52との連結が、寝台14の右側面の長手方向に亘ってされているものを示すが、連結は、寝台14の左側面、足側側面又は頭側側面の長手方向に亘ってされてもよい。また、連結は、寝台14の側面の長手方向全域ではなく、一部でもよい。
なお、本発明の雨除け付き担架において、防水シート52は、全部又はシート収納手段1の使用時の患者の顔近傍の部分について、透明な素材で構成されるものも採用される。
1 シート収納手段
3 取り付け部
10 担架
12 台枠
14 寝台
16 手すり
20 台支持部材
34 枕
50 軸芯
52 防水シート
54 面ファスナー雄部
58 外側部材
60 取り出し口
62 巻き取り具
64 鍵付きフック
66 孔部材
68 鍵付きフック連結部
70 固定爪
72 可動爪
74 回転部
76 穴部材連結部
78 孔部
80 鍵なしフック
82 棒部材
84 鍵なしフック連結部
86 爪
88 固定部
90 担持材
92 支持棒
94 棒回転部
96 鞘部
98 先端部

Claims (8)

  1. 寝台に架載する人体を覆う雨除け付き担架であって、
    寝台を部分的又は全体的に覆うことが可能な矩形の防水シートと、
    前記寝台の縁近傍に装着されるシート収納手段とを備え、
    非使用時には前記防水シートの幅方向縁部が前記シート収納手段に収納可能であり、使用時には引き出して寝台上を覆うことが可能である、雨除け付き担架。
  2. 前記シート収納手段は、前記防水シートを巻き取り又は引き出す巻取機構を有する、請求項1に記載の雨除け担架。
  3. 前記シート収納手段は、寝台の幅方向側縁部近傍に配設され、使用時に人体を幅方向に亘って覆う請求項1又は2に記載の雨除け担架。
  4. 前記シート収納手段は、寝台の足側縁部近傍に配設され、使用時に人体を体軸方向に足側から覆う請求項1又は2に記載の雨除け担架。
  5. 前記シート収納手段は、寝台の頭側縁部近傍に配設され、使用時に人体を体軸方向に頭側から覆う請求項1又は2に記載の雨除け担架。
  6. 前記防水シートのシート収納手段と反対側の縁部近傍には、前記防水シートを前記反対側の縁部に可逆的に取り付けることが可能な機構を備える、請求項1〜5のいずれか1項に記載の雨除け担架。
  7. 少なくとも仰臥した人体の頭部の高さ以上の長さを有する一対の支持棒が、前記寝台の幅方向側の両縁部近傍に、側縁部の長手方向に沿って配置され、前記支持棒は、一端が前記寝台の幅方向側の両縁部近傍に固定され、前記固定された一端以外は可動であり、使用時には、地面から寝台方向に起立させる、ことを特徴とする、請求項1〜6に記載の雨除け付き担架
  8. 寝台に架載する人体を覆う雨除け付き担架であって、
    寝台を部分的又は全体的に覆うことが可能な矩形の防水シートを備え、
    前記防水シートの端辺が前記寝台の縁部に取り付けられて、前記防水シートが前記寝台上に重ねて配置されており、
    使用時には、人体を前記寝台と前記防水シートとの間に配置することが可能である、雨除け付き担架。

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