JP2005080893A - 遊技機及び遊技プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 遊技状態の履歴に関する情報を十分に表示することができるスロットマシンとしての遊技機及び当該遊技機の遊技制御プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】 図柄の変動表示と共に、各変動図柄の停止態様及び当該停止態様に基づく遊技の履歴情報とが表示されることとなり、遊技者はこの表示により過去にどの役が成立したのかといった遊技機の過去の遊技状態を容易に確認することができるので、遊技者は表示画面に表示された履歴情報と自分の経験とに基づいて、遊技機の役の成立確率等を判断することもでき、有利と思われる遊技機を選択することができる。この結果、遊技機の選択という趣向性をも含めた遊技の楽しさを提供することができるようになる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、スロットマシンなどの遊技装置に関し、詳しくは、複数の図柄が所定数ずつ表示領域内で移動し、停止される遊技サイクルを繰り返すことによって遊技が進行されるスロットマシンなどの遊技装置に関する。
従来から、リプレイ図柄やチェリ図柄、或いは、赤「7」や青「7」図柄などの複数の図柄を設けた回転リールをスロットマシンの内部で変動させ、前記筐体内部を視認可能に設けた窓としての表示のための3つの領域でその変動状態を遊技者から視認できるように構成されている。そして、前記3つの領域でリールユニットのリール制御手段により変動表示される回転リール上の複数の図柄は、スロットマシンの制御手段によって実行された内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作により前記複数の領域において前記役ごとに設定された所定の図柄で停止制御可能としてなるものである。
前記リールユニットは、スロットマシン筐体の正面に設けられた3つの表示のための領域の背面に夫々設けられた3個の回転リールと、当該3個の回転リールを回転させるための3個のステッピングモータを備えている。
また、前記リールユニットは、前述したように、スロットマシンの表示のための前記領域の内部に設けられる回転リールの外周面の図柄を遊技者が視覚的に認識できるようになっており、遊技者が前記図柄停止操作手段としての停止ボタンスイッチを操作すると、その操作に応じて停止した図柄が前記表示のための複数の領域に設けられた有効ライン上に停止する。
さらに、前記スロットマシン筐体の前面には、メダル投入口と、停止ボタンスイッチが設けられており、前記メダル投入口にメダルを投入した後に、前記停止ボタンスイッチを遊技者が操作することによって、前記3つの回転リールが前記ステッピングモータによる回転を開始することになる。
前記図柄停止操作手段としての停止ボタンスイッチは、前記3つの回転リール毎に設けられた3つの領域ごとに当該領域の下方のスロットマシン筐体前面に設けられており、遊技者は、それぞれの領域内で変動表示される前記回転リールの図柄を視認しつつ対応する停止ボタンスイッチを一つずつ操作することによって、それぞれの領域で変動表示される図柄を停止可能に構成されている。
しかしながら、前述した停止ボタンスイッチの操作によって直ちに回転リールが停止するのではなく、前記停止ボタンスイッチを操作することによって、その操作毎に抽選される内部抽選結果に影響されるように遊技態様となっている、つまり、内部の記憶手段には、ハード乱数やソフト乱数によって、予めスロットマシン内の役の成立確率を制御するようにしており、内部で先ず役が成立してから、前記有効ライン上にその役ごとに予め定められた図柄で停止させなければ、遊技者がメダルなどの払い出しを受けることができない。
しかし、一方で、役は遊技者に小さい利益を提供する小役と、当該小役よりも大きい利益を提供するボーナス役とを有し、このボーナス役は、ビックボーナス(BB)とレギュラーボーナス(RB)とを有しており、これら役が内部的な内部抽選で成立すると、その役に応じた図柄で停止し易いようなリール制御を前記リール制御手段によって実行するようにしている。このようなリール制御は、一般的に引き込み制御と言われ、通常は、役が成立した場合に、その役を4コマずれて停止ボタンスイッチを操作しても、所定の領域に成立役に応じた図柄を停止させるような、4コマ引き込み制御が実行されるようになっている。前記ビックボーナスというのは、ある予め定められた所定サイクル遊技数を介在し、レギュラーボーナスを3回連続して獲得可能としたものである。
また、小役の成立役は、その回転リールが回転を開始し、全ての回転リールが停止するまでのサイクル遊技中に発生したら、そのサイクル遊技中にその役に対応した図柄列で有効ライン上に停止させないと、次にサイクル遊技まで持ち越せないようになっているが、ボーナス役については、次のサイクル遊技まで持ち越せるような遊技態様となっているものが殆どである。つまり、小役については、前記内部抽選で一旦成立すると、遊技者はその利益を得るためには、何の役に揃っているのかを感で推理し、その推理した図柄で停止スイッチボタンをタイミング良く操作するといった闇雲な遊技になっている。
このような、小役に関する闇雲な遊技態様をビックボーナス時のレギュラーボーナスとレギュラーボーナスとの間で、小役の成立をアシストするAT機能というものが最近設けられるようになってきている。このAT機能というのは、スロットマシン筐体の前面に設けられた液晶表示装置やランプ制御により、予め成立している小役の図柄を遊技者に対して予告してやることによって、前記停止ボタンスイッチの操作タイミングを遊技者が上手く操作すれば、成立した小役を予告がない場合に比べて取りこぼす率が少なくなるといった遊技態様のものである。
更に、前述したような引き込み制御とは相反する制御として、所謂蹴飛ばし制御と言われる制御もリール制御手段によって実行される。この蹴飛ばし制御とは、成立していない役では、その役に対応した図柄で停止しないようにリール制御を行うもので、この蹴飛ばし制御によって如何に上手いタイミングで遊技者が停止ボタンスイッチを操作(目押)しても、その狙った図柄で停止しないようにして、スロットマシンからの払い出し率を所定の払い出し率に強制的に修正しようとするものである。
また、前述した小役が内部抽選によって成立し、この成立した遊技サイクル中に、その成立した役に応じた図柄で遊技者が停止スイッチボタンの操作によって停止させることが出来た場合、つまり図柄表示が入賞となった場合に、所定枚数の遊技媒体としてのメダルが払い出されることになる。そして、前述したボーナス役(BB役、RB役)が内部抽選で成立し、その後の停止スイッチボタンの操作によって、当該成立した役に応じた図柄で停止させることが出来ると、ビックボーナス役やレギュラーボーナス役に応じた特別遊技が開始される。この特別遊技によって、遊技者は前述した小役よりも大量のメダル(遊技媒体)の取得が可能となり、遊技者が利益を得ることになる。特に、CT機能を備えたスロットマシンでは、ボーナス役に入賞して特別遊技が実行され、この特別遊技が終了する時、又は終了する際に、チャンスタイムに突入するかどうかの別の抽選を行うようにしている。このチャンスタイムに突入すると、リール制御が解除されて、前記停止ボタンスイッチの停止操作によって狙った図柄で停止できるようなリール制御に変更されることによって、所定遊技数又は所定時間だけ多数の小役の入賞を得ることができるようになる。つまり、チャンスタイムに突入すると、所定遊技数又は所定時間の間だけ、前述したような蹴飛ばし制御を解除するリール制御に変更されて、遊技者の技術に応じた遊技が実行されることになるのである。
また、前述したCT機能の他、AT機能がボーナス役の入賞に応じて成立するスロットマシンも存在する。このAT機能とは、ビックボーナス等の特別遊技中はもとより、通常遊技中でも内部的にATに関わる別の抽選が実行され、当該抽選によってAT当りが成立すると、小役を引き当てるためのアシスト告知を、スロットマシンに設けられた液晶画面などの報知手段で実行するアシストタイムを具備するものである。すなわち、アシスト告知とは、小役が内部的に成立すると、この成立した小役に応じた図柄を予め遊技者に報知手段で報知することによって、遊技者は小役の取りこぼしを少なく遊技が実行できる結果、大量のメダルの払出しを可能とするものである。
ところで、小役成立(当選)に対応する図柄は、各リールの外周面に比較的多く設けられているため、内部抽選により小役フラグが設定(小役が成立)されれば、1回の停止スイッチボタンの操作で、ボーナス役に比べて略確実に小役入賞を引き当てることができるものがある。一方、特別遊技当選であるボーナス役に対応した図柄の数は、各回転リールの外周面に1個又は2個しか付されていないため、たとえ特別遊技フラグ(ボーナスフラグ)が設定され、ボーナス役が内部的に成立していても、1回の停止スイッチボタンの操作で特別有利入賞を引き当てることは難しいものであった。
このような状況も相俟って、この種の目押しによって、遊技者自身の停止ボタンスイッチの操作で各回転リールを停止させ得ることが可能なスロットマシンでは、ボーナスフラグが内部的に成立しているにもかかわらず、特別遊技入賞を引き当てることができなかった場合に、この内部的に成立しているボーナスフラグを特別遊技入賞を引き当てるまで、後のサイクル遊技に持ち越す制御がなされて、遊技者の停止ボタンスイッチの操作の上手い下手の影響を受け難くして、興趣を高めるようにしている。
ところで、この種のスロットマシンにおいては、過去にどの図柄で入賞や特別遊技に移行したか、またその発生度合を遊技者が知ることができれば、遊技者にとってスロットマシンを選ぶ際の参考となりスロットマシンを選択することにも趣向性を持たせることができると考えられる。
この点に関し、例えば特開平10−155992号公報には、パチンコ遊技機において、過去の大当たりに関する情報を所定の表示手段により切り替え表示するようになされたものが提案されている。しかしながらこの方法によると、通常の変動図柄の表示と履歴情報の表示とを1つの表示画面で切り換える必要があり遊技者にとって煩雑な操作を避け得ない問題があった。
また特開平10−15222号公報においては、パチンコ遊技機において、過去の遊技状態の履歴を過去所定回数だけ表示するようにしたものが開示されている。
特開平10−15992号公報 特開平10−15222号公報
しかしながらこの方法によると、変動図柄を表示する表示装置において、この変動図柄と共に種々の演出表示と履歴情報とを併せて表示するようになされていることにより、遊技者に対して十分な情報を表示することが困難であった。
この発明では、遊技状態の履歴に関する情報を十分に表示することができるスロットマシンとしての遊技機及び当該遊技機の遊技制御プログラムを提供することを目的としている。
以上のような課題を解決するため、変動図柄と共に過去の停止図柄の組み合わせや成立役を表示することにより、遊技者は、その遊技機の過去の遊技状態を把握することが容易となり、遊技機を選択する判断材料とすることができ、これにより、一段とスロットゲームの趣向性を高めることができる。
より具体的には、請求項1の発明では、複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記複数の領域において前記役ごとに設定された所定の図柄で停止制御可能とし、各前記複数の領域において成立した役の組み合わせで図柄が停止したことを条件に遊技者に多くの賞を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンであって、前記変動する図柄を表示する図柄表示領域の前面部を含む前面所定領域に設けられ、前記図柄表示領域の図柄を透過して表示させると共に、前記各変動図柄の停止態様の履歴及び前記図柄の停止態様に基づく遊技の履歴を表す履歴情報を表示する表示手段を備えるスロットマシンとしての遊技機を提供する。
この発明によれば、図柄の変動表示と共に、各変動図柄の停止態様及び当該停止態様に基づく遊技の履歴情報とが表示されることとなり、遊技者はこの表示により過去にどの役が成立したのかといった遊技機の過去の遊技状態を容易に確認することができるので、遊技者は表示画面に表示された履歴情報と自分の経験とに基づいて、遊技機の役の成立確率等を判断することもでき、有利と思われる遊技機を選択することができる。この結果、遊技機の選択という趣向性をも含めた遊技の楽しさを提供することができるようになる。また遊技者は自分の遊技の履歴として停止した図柄の組み合わせを表示手段の表示により確認することができるので、過去の役の成立を判断することもでき、その遊技機で遊技を続けるか否かを判断することができるようになる。
また請求項2の発明では、前記表示手段は、前記各変動図柄の停止態様を、前記各変動図柄が停止可能とされる複数の有効ラインのうち前記変動図柄が停止した有効ラインの種別と共に表示する請求項1に記載のスロットマシンとしての遊技機を提供する。
この発明によれば、履歴情報として、停止図柄の組み合わせがその停止した有効ラインとともに表示されるので、遊技者はどの有効ラインでどの図柄の組み合わせが停止したのかを容易に確認することができる。
また請求項3の発明では、前記表示手段は、前記履歴情報として、前記成立した役の組み合わせで停止した結果を表示する請求項1に記載のスロットマシンとしての遊技機を提供する。
この発明によれば、成立した役の組み合わせで実際に図柄が停止した結果が表示されるので、遊技者は過去に特別遊技へ移行した際の図柄の組み合わせを表示手段の表示により確認することができる。これにより遊技者は過去にどの程度特別遊技へ移行したかという情報を得ることができ、これに基づいて遊技機の選択を行うことができる。
また請求項4の発明では、前記表示手段は、前記履歴情報として、前記成立した役を表示する請求項1に記載のスロットマシンとしての遊技機を提供する。
この発明によれば、実際に特別遊技へ移行したか否かに関わらず、過去に成立した役が履歴表示されることにより、遊技者はその遊技機の役の成立確率を正確に知ることができ、これにより有利な遊技機を選択することができる。
また請求項5の発明では、複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記複数の領域において前記役ごとに設定された所定の図柄で停止制御可能とし、各前記複数の領域において成立した役の組み合わせで図柄が停止したことを条件に遊技者に多くの賞を提供し得る特別遊技へ移行し得る遊技機の遊技プログラムであって、前記変動する図柄を表示する図柄表示領域の前面部を含む前面所定領域に設けられ前記図柄表示領域の図柄を透過して表示させる表示手段に、前記各変動図柄の停止態様の履歴及び前記図柄の停止態様に基づく遊技の履歴を表す履歴情報を表示する表示ステップを備えるスロットマシンの遊技プログラムを提供する。
この発明によれば、図柄の変動表示と共に、各変動図柄の停止態様及び当該停止態様に基づく遊技の履歴情報とが表示されることとなり、遊技者はこの表示により過去にどの役が成立したのかといった遊技機の過去の遊技状態を容易に確認することができるので、遊技者は表示画面に表示された履歴情報と自分の経験とに基づいて、遊技機の役の成立確率等を判断することもでき、有利と思われる遊技機を選択することができる。この結果、遊技機の選択という趣向性をも含めた遊技の楽しさを提供することができるようになる。また遊技者は自分の遊技の履歴として停止した図柄の組み合わせを表示手段の表示により確認することができるので、過去の役の成立を判断することもでき、その遊技機で遊技を続けるか否かを判断することができるようになる。
また請求項6の発明では、前記表示ステップでは、前記各変動図柄の停止態様が、前記各変動図柄が停止可能とされる複数の有効ラインのうち前記変動図柄が停止した有効ラインの種別と共に表示される請求項5に記載のスロットマシンの遊技プログラムを提供する。
この発明によれば、履歴情報として、停止図柄の組み合わせがその停止した有効ラインとともに表示されるので、遊技者はどの有効ラインでどの図柄の組み合わせが停止したのかを容易に確認することができる。
また請求項7の発明では、前記表示ステップでは、前記履歴情報として、前記成立した役の組み合わせで停止した結果が表示される請求項5に記載のスロットマシンの遊技プログラムを提供する。
この発明によれば、成立した役の組み合わせで実際に図柄が停止した結果が表示されるので、遊技者は過去に特別遊技へ移行した際の図柄の組み合わせを表示手段の表示により確認することができる。これにより遊技者は過去にどの程度特別遊技へ移行したかという情報を得ることができ、これに基づいて遊技機の選択を行うことができる。
また請求項8の発明では、前記表示ステップでは、前記履歴情報として、前記成立した役が表示される請求項5に記載のスロットマシンの遊技プログラムを提供する。
この発明によれば、実際に特別遊技へ移行したか否かに関わらず、過去に成立した役が履歴表示されることにより、遊技者はその遊技機の役の成立確率を正確に知ることができ、これにより有利な遊技機を選択することができる。
以上説明したこの発明によれば、図柄の変動表示と共に、各変動図柄の停止態様及び当該停止態様に基づく遊技の履歴情報とが表示されることとなり、遊技者は遊技機の選択という趣向性をも含めた遊技の楽しさを提供することができるようになる。また遊技者は自分の遊技の履歴として停止した図柄の組み合わせを表示手段の表示により確認することができるので、過去の役の成立を判断することもでき、その遊技機で遊技を続けるか否かを判断することができるようになる。
図1は、この発明の一実施の形態に関わるスロットマシンの外観斜視図、図2は図1のスロットマシンの正面図、図3は図1のスロットマシンの側面図、図4は図1のスロットマシンの上面図、図5は図1のスロットマシンの筐体の内部構造を示す概略図をそれぞれ示している。
(外観構成の説明)
図示するスロットマシン1は、ボックス形状の筐体2の前面開口2Aに扉部3を開閉自在に取り付けて構成されている。前記筐体2の内部空間には、上方にリールユニット20や、後述する制御手段26が搭載された制御基板100(メイン基板100A,サブ基板100B)などが組み込まれ、下方には、多数枚数のメダルを収容するホッパー25Aを有するメダル払出手段25が組み込まれている。
前記リールユニット20は、金属フレーム21に3個のリール22(左リール),23(中リール),24(右リール)と、当該リール22,23,24の駆動原となるステッピングモータ22A,23A,24Aと、後述する前記ステッピングモータの回転を制御するための左,中,右リールドライバ22B,23B,24Bと、各リール22,23,24の回転位置を検出するためのセンサー22C,23C,24Cとを主な構成としている。
前記リール22,23,24は、何れも円筒状の筒体の外周面に複数の図柄を連続して列状にシルクスクリーン印刷により印刷した帯状シートを貼着して構成している。この帯状シートを前記リール22,23,24に貼り付けた状態で、前記リール22,23,24の内周側に設けられた光源の光によって、前記帯状シートの外周面の図柄を目立つようにすることができるように、帯状シート自体を透光性の性質を有する樹脂で構成するとともに、リール22,23,24自体の素材を透光性樹脂で形成するか、或いは、図柄の印刷した背面に光通過穴を設ける構成を採用している。
前記図柄とは、「7」「チェリ」「ベル」「バー」などの遊技者にとって他の図柄と識別可能なシンボルを使用しているが、この実施の形態では、後述する図7,8に示すように簡易的に分かり易く説明するために、RB役の図柄とか、ある特定の小役の図柄といった表現にしている。
筐体2の扉部3は、内部のメダルが簡単に窃盗されることがないように金属フレームによって頑強に製作されており、筐体2に対して図示しないヒンジで開閉自在に設けられるとともに鍵3Aで施錠できるようになっている。また、前記扉3の前面部には、前記筐体2の内部空間に連通した内部に光源を備えた報知光源用の第1のパネル9と、各リール22,23,24の表示領域を含む前面に設けられ、リール22,23,24による図柄変動を透過して前面側から目視可能とすると共に後述する過去の変動図柄の停止態様の履歴や成立役の履歴等の履歴情報を表示するための液晶表示パネル10でなる第2のパネルと、スロットマシンの機種名やタイトルロゴを施した化粧用の第3のパネル11とが組み付けられている。
前記第2のパネルを構成する液晶表示パネル10と第3のパネル11との間には、メダルを直接機体に投入するためのメダル投入口7が設けられている。また、メダル投入口7と同様に液晶表示パネル10と第3パネル11との間には、スタートレバー8と、停止ボタンスイッチ19(左停止ボタンスイッチ19A,中停止ボタンスイッチ19B,右停止ボタンスイッチ19C)と、ベットボタンスイッチ12(MAXベットスイッチ12A,1枚ベットスイッチ12B)と、清算スイッチ13が設けられている。
また、第3のパネル11の下方には、正面の遊技者に向かって音を発するための一対のスピーカ14が設けられている。上記、ベットボタンスイッチ12と、清算スイッチ13及びスピーカ14に関しては、後述するハードブロック図としての図6に図示せずに省略している。
前記第2のパネルを構成する液晶表示パネル10は、透過型液晶パネルで構成されている。この透過型液晶パネルは、液晶層を2つの透明基板層で挟持してなり、各透明基板層は透明プラスチック又はガラス等で形成された透明基板と偏光板との2層により形成され、これら2つの透明基板層の相対向する面全体に透明電極をマトリクス状に配置している。これらの電極のうち表示しようとする画像に対応した電極に対して後述する表示制御手段により駆動電圧を印加することにより液晶分子の配列を変化させ、所望の画像を表示することができるようになされている。なお、電圧を印加しない場合は透明液晶パネルが透過状態となることにより、後方に各リール22,23,24が配置された領域においては、これら各リール22,23,24の図柄が透過して見えるようになされている。
また、液晶表示パネル10の背面側であって各リール22,23,24が配置されていない領域には白色等の遮蔽板が設けられており、透明液晶が透過状態となった際に筐体内部が見えないようになされている。なおこの遮蔽板に代えてバックライトを設けるようにしてもよい。このようにすれば、液晶表示パネル10の全領域のうちリール22,23,24が後方に配置された領域以外ではバックライトを用いた液晶画面表示を行うことができる。
また、図1において符号15はメダル払出し口,当該メダル払出し口15と連通したメダル受け皿16などが設けられている。前記清算スイッチ13を遊技者が操作して貯留メダルを清算すると、メダル払出し口15よりメダル受け皿16に貯留されたメダルを払出しすることができる。
前記液晶表示パネル10の下方中央部分には、役の入賞によって払い出されるメダル数を表示するためのPAY表示手段16A、ボーナスの数を表示するためのボーナス数/メダル貯留総数表示手段16B、投入メダル数を表示するためのベット表示手段16Cを設けている。これらの表示手段16A,16B,16Cは何れも7セグメントLEDを採用している。
(ハード構成の説明)
次に、図6及び図7に基づいて、前述した図1乃至5に示すスロットマシン1のハード構成について説明する。
図6において、26は制御手段であり、前述した制御基板100のメイン基板100Aとサブ基板100Bを総称して1ブロックで示している。この制御手段26には、メダル投入口7に投入されたメダルを検出しカウントするためのメダル検出手段30と、スターレバー8の操作を検出するためのスタート検出手段31と、前述した左,中,右リールドライバ22B,23B,24Bと、ステッピングモータ22A、23A,24Aによって回転するリール22,23,24の位置検出センサー22C,23C,24Cに接続されて位置検出を実行する回転位置検出手段32とが接続されている。この位置検出センサー22C,23C,24Cは、リール22,23,24の所定位置に設けられた貫通穴を利用して透過型或いは反射型のフォトセンサを採用することができる。
また、前記制御手段26には、前記リール22,23,24の変動表示中にそのリール22,23,24の回転を止めるための停止ボタンスイッチ19として、左停止ボタンスイッチ19A,中停止ボタンスイッチ19B,右停止ボタンスイッチ19Cが操作検出手段33を介して接続ており、この停止ボタンスイッチ19に対する遊技者の操作を受けて操作検出手段33がその操作を検知するとともに、この検知したことを受けて制御手段26が左,中,右リールドライバを制御してリール22,23,24を停止させる制御が可能となっている。
次に、前述したメダル払出手段を電気的に制御手段26が制御するために、払出ドライバー34を介して制御手段26に接続されており、清算スイッチ13(図1)を操作したり、貯留メダルのストック数が上限(例えば、50枚)を超えると、その払出すべきメダルの数だけメダル払出手段25に払い出す制御を前記制御手段26によって実行する。
また、同様に制御手段26に接続された、乱数発生手段35、クロック発生手段36、左リールカウンタ37、中リールカウンタ38、右リールカウンタ39、払出率設定手段40、引き込み設定手段41、蹴飛ばし設定手段42、図柄テーブル43、未払出数記憶手段44、記憶手段45の機能については、以下のフロー説明の中などで随時詳細に説明する。クロック発生手段36はクロック信号を発生し、このクロック信号に基づいて記憶手段45に予め記憶された各種の制御プログラムや遊技プログラムなどのプログラムを制御手段6が実行する。記憶手段45には、この制御プログラムを実行する場合のワークメモリ領域が形成されている。
また、図7は表示制御手段50を示すブロック図であり、この表示制御手段50は、制御手段26から発せられる画像表示命令に基づいて当該表示制御手段50に接続されている液晶表示パネル10を駆動するための駆動信号を発するようになされている。
すなわち表示制御手段50において、インターフェイス回路52は、入出力バス54に接続されており、上述した制御手段26から発せられた画像表示命令は、インターフェイス回路52を介して入出力バス54に供給される。入出力バス54は、中央処理回路(以下、CPUと称する)56にデータ信号又はアドレス信号が入出力されるようになされている。
上述した入出力バス54には、ROM(リード・オンリー・メモリ)58及びRAM(ランダム・アクセス・メモリ)60も接続されている。ROM58は、制御手段26から発せられた画像表示命令に基づいて液晶表示パネル10に供給する駆動信号を生成するための表示制御プログラムを記憶している。一方、RAM60は、上述したプログラムで使用するフラグや変数の値をCPU56の制御により記憶すると共に、各変動図柄の停止態様の履歴及び図柄の停止態様に基づく遊技の履歴を表す履歴情報等が図柄の停止及びこれに応じた特別遊技の開始に伴って記憶するようになされている。
更に、入出力バス54には、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する)62も接続されている。このVDP62は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、及びパレット回路等の回路を含み、液晶表示パネル10に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる処理装置である。
上述したVDP62には、制御手段26から発せられた画像表示命令に応じた画像データを記憶するためのビデオRAM64と、液晶表示パネル10に表示される背景画像のデータや、液晶表示パネル10において種々の演出を行うキャラクタの画像データ等の各種画像データを記憶する画像データ用ROM66と、が接続されている。更に、VDP62には、液晶表示パネル10を駆動するための駆動信号を発する駆動回路68も接続されている。
上述したCPU56は、ROM58に記憶されている表示制御プログラムを読み出して実行することにより、制御手段26から発せられた画像表示命令に応じて液晶表示パネル10に表示する画像データをビデオRAM64に記憶させる。制御手段26から発せられる画像表示命令には、後述する各変動図柄の停止態様の履歴及び図柄の停止態様に基づく遊技の履歴を表す履歴情報等の表示命令が含まれる。
また、画像データ用ROM66は、各変動図柄の停止態様の履歴及び図柄の停止態様に基づく遊技の履歴を表す履歴情報等を表示するための各種画像データや、演出画面として表示される種々のキャラクタを表すキャラクタ画像データ、液晶表示パネル10に表示される演出画像の背景を構成する背景画像データ等の画像データを記憶する。
ここで、制御手段26は、スタートレバー8を操作したことに応じて乱数発生手段35からの操作される乱数に基づいて内部的な抽選を実行し、その抽選結果が役の成立であった場合に、その役に応じて予め設定された前記図柄でリール22,23,24を停止させることが出来た時に入賞として制御し、以下の動作を実行する。前記役としては、ビックボーナス役、レギュラーボーナス役、及び、複数の小役とを有している。
(BB役)
抽選結果がビックボーナス役の成立であった場合には、ビックボーナスフラグを立てて、ビックボーナス図柄としての例えば「7」を、前記引き込み設定手段41に予め定められたビックボーナス役の成立時の引き込みコマ数を参照しつつ、引き込み制御を図8(A)に示す有効ラインA〜Eに前記「7」を揃えるようなリール制御を制御手段26が実行する。この有効ラインA〜Eの何れかの有効ラインにビックボーナス役の図柄「7」がゾロ目で揃うと、制御手段26がビックボーナス役に応じた所定の図柄で停止したと認識して、メダルの払出制御を行う。
このような引き込み制御を伴う前記リール制御によって、前記図柄の変動状態・停止状態を見るための領域(左リール用窓28A,中リール用窓28B,右リール用窓28C)を遊技者が視認識しつつ、停止させたい図柄を狙って停止ボタンスイッチ19A,19B,19Cを操作する時に、その操作タイミングに多少のズレ(失敗)があっても狙った図柄で停止できるようになるのである。そして、一旦成立したビックボーナス役の成立フラグは後述する小役の成立フラグとは異なり、図柄が変動じて停止するまでの1サイクル遊技で消滅することなく、ビックボーナスの入賞(ビックボーナス役に対する所定の図柄で停止)できるまで、消滅することがなく次のサイクル遊技に持ち越す制御を制御手段26が実行するのである。
ここで、リール22,23,24に対応したカウンタ37,38,39が設けられており、制御手段26は、ステッピングモータ22A,23A,24Aに駆動パルスを出力したときは対応するカウンタ37,38,39を駆動パルス数だけインクリメントするとともに、位置検出センサー22C,23C,24Cがリール22,23,24の基準回転位置を検出したときはカウンタ37,38,39をリセットするようにしている。このようにして、制御手段26は、カウンタ37,38,39のカウント値に基づいてリール22,23,24の基準回転位置からの現在の回転位置を判断する。しかし、回転位置を判断できてもどの図柄で停止するかを判断できなければ、前述したような引き込み制御は実現できないため、このような図柄の判断のために前述した操作検出手段33、図柄テーブル43を利用する。つまり、操作検出手段33は、各停止ボタンスイッチ19A,19B,19Cに対する操作を検出して制御手段26に通知する。この通知を受けた制御手段26は、操作検出手段33から通知に動じて、リール22,23,24の回転位置と図柄種類との位置関係を記憶した図柄テーブル43を利用して、引き込み停止動作を実行するのである。このように、リール22,23,24の外周のどの位置にどのような図柄が設けられているかを示す図柄テーブルを利用することによって、前述した引き込み制御や、後述する蹴飛ばし制御が実行できるのである。このような引き込み制御や蹴飛ばし制御は、一般的に日本においてはパチスロとも呼ばれるスロットマシンにおいて周知の技術である。
また、BB役などの各種役の成立のための確率を複数段階に設定できる機能として、払出率設定手段40を設けている。このようにスロットマシン1の払出率を複数段階に設定できることは現在のスロットマシンではポピュラーなものとなっている。しかして、ビックボーナスに入賞すると、制御手段26は、払出ドライバー34を駆動させて所定枚数のメダルの払出制御を実行するのである。
(RB役)
図8、図9に示すように、複数の図柄列を外周面に設けたリール22,23,24のそれぞれの3図柄を同時に表示可能な大きさを有する3つの表示領域(左リール用窓28A,中リール用窓28B,右リール用窓28C)で変動表示し、内部抽選の抽選結果によってRB役が成立したことに応じて、遊技者の停止ボタンスイッチ19A,19B,19Cの図柄停止操作により、前記複数の領域(左リール用窓28A,中リール用窓28B,右リール用窓28C)において前記役ごとに設定された所定の図柄としてのRB役の図柄で停止制御可能としてなり、更に、前記役は、少なくとも2種類以上の小役と、BBとRBとの2つのボーナス役とを有し、前記抽選結果として前記RB役と小役との2つの役が同時に成立した状態となり得る制御内容を担う制御プログラムが記憶手段45内に記憶されている。
しかして、前記RB役が内部抽選で成立し、且つ、前記小役の内の他の小役に比べて高確率で成立するように予め乱数発生手段35により設定された「ある特定の小役」が成立している場合には、前記「ある特定の小役」の成立後に実行される前記停止ボタンスイッチ19(19A,19B,19c)の図柄停止操作により、前記RB役が成立していない状態に比べて、前記「ある特定の小役」に設定された所定の図柄としての「ある特定の小役の図柄」で停止し易いように引き込み制御手段の引き込み情報に基づいて制御手段26が制御するものである。
一方、前記RB役が成立し、且つ、「ある特定の小役」以外の他の小役又はハズレが内部的に前記内部抽選で成立している場合には、前記RB役に対して設定された所定の図柄としての「RB役の図柄」で停止し易いように蹴飛ばし制御手段の蹴飛ばし情報に基づいて制御手段26が制御するものである。蹴飛ばし情報とは、遊技者が役の成立している図柄で停止させようと、タイミングを計って停止ボタンスイッチ19を操作するが、仮に、その操作タイミングが狙った図柄を停止させるタイミングに合致していても、前記蹴飛ばし制御手段の情報(プログラム)に基づいて、最後に停止する左リールのステッピングモータ24Aを通常の停止操作後に停止させる時間よりも遅延して停止させるような制御を制御手段26が実行するのである。このような制御によれば、内部的な抽選結果で前記役が成立してもリール制御で入賞できないように制御することによって、遊技者に公表する確率値が一概に入賞確率に直接的に関与しないようになり、リール制御も考慮するといった検討のためのパラメータ数が増えるため、遊技者にとって攻略本などで攻略する際の攻略案難易度を上げることができるから、遊技者に更に攻略する意欲を駆り立てて興趣を向上させ得ることができるのである。
図8,図9に示すのは、前述したように、内部的にRB役のフラグが成立した以後の遊技における表示状態を示す説明図であり、このRB役が内部的に成立している状態では、前記リール制御が他の役よりも高確率で内部的に成立するように設定された「ある特定の小役」が、前記RB役のフラグが成立していない遊技状態時に比べて入賞させ易い制御を制御手段26が実行することになる。このような入賞させ易い制御とは、引き込み制御の引き込みコマ数を増大させるとともに、蹴飛ばし制御を解除することによって実現することができるようになっている。
図8において、符号A,B,C,D,Eは、有効ラインであり、この有効ライン上に前記役ごとに設定された図柄が揃えば入賞となり、遊技者に前記役ごとに設定されたメダル数の払出しが制御手段26の制御の下で、メダル払出手段25が実行する。
図8(A)では、内部的に成立フラグが成立しているRB役が有効ラインBで左リール用窓28A,中リール用窓28Bで所定の図柄(RB役の図柄)で停止したリーチ状態になっており、未だ回転変動中の右リール用窓28Cの有効ラインB上にRB役の図柄が停止すれば、RB役の入賞になる遊技状態を示している。
そして、図8(B)では、上記回転変動中の右リール用窓28Cの有効ラインBにRB役の図柄が停止した状態を示しており、この表示が行われた後に、RB役に関わる特別遊技が開始される。
なお、図6における未払出数記憶手段44は、制御手段26で指示された記憶手段45に記憶される前記役ごとに予め定められた払出しメダル数を、前記役の入賞に応じて累積記憶するようにしている。
(動作フロー)
次に、図10乃至図11に基づいて、この実施の形態のスロットマシン1の動作について説明する。
まず、図10において、メダルが投入されると、メダル投入口7にメダルが投入されたことをメダル検出手段30が検出し(S100)、この検出結果を制御手段26に伝達する。当該検出結果を伝達された制御手段26は、投入されたメダルの数に応じて有効ラインを設定する(S101)。例えば、投入されたメダルの数が1枚投入された場合には、図8(A)の有効ラインBを有効とし、2枚のメダルが投入された場合には、同図(A)の有効ラインA,Cが更に有効ラインとして設定され、3枚のメダルが投入された場合には、同図の有効ラインA〜Eの5ラインが有効ラインとして設定される。
そして、遊技者がスタートレバー8を操作したとスタート検出手段が検出すると(S102:YES)、乱数発生手段35から抽出される役ごとの乱数に応じて内部抽選を実行する(S103)。つまり、乱数発生手段35から発生する乱数に応じて、BB役、RB役、或いは各種の払い出しメダル数の異なる小役、若しくは再ゲームに移行するためのリプレイ役が成立することになる。この成立した役は成立する毎に記憶手段45に記憶される。
前述した内部抽選と同時又は後に、制御手段26は左,中,右リールドライバを制御してステッピングモータ22A,23A,24Aでリール22,23,24を回転させる(S104)。
続いて、遊技者が停止ボタンスイッチ19の停止操作を行うと、前記停止ボタンスイッチ19と電気的に接続された操作検出手段33が操作があったことを制御手段26に伝達する(S105:YES)。
前記停止操作があったことを制御手段26が受信すると、制御手段26は停止操作のあったリール22,23,24に対して、停止処理を実行する(S106)。
前記制御手段26が全リール22,23,24の停止が完了したと判定した場合(S107:YES)には、停止した図柄の判定を行うと共に停止した図柄を記憶手段45に記憶し(S108)、この判定結果に対応する役に応じた払出処理やリプレイ処理(リプレイゲーム)(S109)を実行する。勿論、ハズレ役であった場合には、メダルの払出はなされない。
ビックボーナスやレギュラーボーナス役で入賞している場合(S110:YES)には、それぞれの役に応じた特別遊技処理を実行するとともに特別遊技に移行した履歴を記憶手段45に記憶する(S111)。
このように、停止した図柄の組み合わせを変動図柄の停止態様として記憶手段45に記憶すると共に、その図柄がビックボーナスやレギュラーボーナスに対応した特別図柄で停止している場合にはその特別遊技への移行履歴を記憶手段45に記憶することにより、記憶手段45には、過去の成立役とすべての図柄の停止態様と特別遊技への移行履歴とが履歴情報として記憶されることになる。
従って前記制御手段26は、記憶手段45に記憶されているこれら履歴情報が更新されると、新たな履歴情報を含めた過去の履歴情報を液晶表示パネル10に表示する(S112)。なおこれらの表示は、液晶表示パネル10のリール22,23,24の表示領域を除く領域に行われる。
図11は、液晶表示パネル10における履歴情報の表示例を示す略線図である。この図11に示すように、リール22,23,24を透過して表示する変動図柄表示領域以外の領域に、過去の停止図柄の組み合わせを示す停止図柄表示領域72とその左側に成立役表示領域71とが設けられている。なお2つ以上の役が同時に成立している場合はこれら2つ以上の役が成立役表示領域71に表示されるようにもなされている。なおこの実施の形態の場合、停止図柄表示領域72は、一度に確定する9つの図柄をすべて表示しているものであり、上から3列ごとに1回の停止態様を表示しているが、その表示形態はこれに限定されるものではない。
これらの表示領域の上から順に過去の停止図柄及び成立役(成立時)が表示される。なお図11には変動図柄表示領域の左右にこれらの表示領域が表示されるようになされており、この場合、変動図柄表示領域の左側の最上欄が最も古い履歴であり、変動図柄表示領域の右側の最下欄が最も新しい履歴である。従って新たな停止図柄の履歴が発生するごとにその停止図柄は変動図柄表示領域の右側の最下欄に追加され、それ以前の履歴は順次上へ移動するように表示が更新される。
また成立役表示領域71において、成立した役に対応した図柄が表示され、その図柄で変動図柄が停止した場合はその成立役の図柄が点滅表示される。またこの成立役表示領域71に表示される役に対応した図柄の背景色は、その役の種類(小役、レギュラーボーナス役、ビックボーナス役)に応じた色で表示されるようになされている。
これらにより、液晶表示パネル10には、過去の変動図柄の停止態様として過去の停止図柄が表示され、また成立役(BB役、RB役、ある特定の小役及びそれ以外の小役)及びその成立役に応じた図柄で停止したか否か、さらにはこの停止態様に続く変動図柄の停止態様が順次表示されることにより、停止態様、役の成立確率、停止態様に基づく遊技の履歴等が一目で分かるようになる。例えば、ある役が成立してその後当たりの停止態様が続いた場合には、蹴飛ばし制御が解除されたことが分かる等、履歴に基づいてそのスロットマシン1の遊技状態を容易に確認することができるようになる。これにより、遊技者は過去の変動図柄の停止態様や遊技の履歴を容易に確認することができ、そのスロットマシンでの内部抽選確率等を把握することで遊技者にとって有利な台であるか否かの判断を容易に行うことができるようになる。従って遊技者は、スロットマシンの選択や、これ以上そのスロットマシンで遊技を続けるか否かを判断することもでき、遊技者にとって有益になると共に、スロットマシンを選択するという楽しみをもたらすことが可能となる。
なお上述の実施の形態においては、液晶表示パネル10の各リール22,23,24が透過して前面側に表示される領域の左右に変動図柄の停止態様の履歴や成立役の履歴等の履歴情報を表示する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、液晶表示パネル10の上下を大きくして、各リール22,23,24が透過して前面側に表示される領域の上下に履歴情報を表示する等、種々の領域に履歴情報を表示することができる。
この発明の一実施の形態に関わるスロットマシンの外観斜視図である。 図1のスロットマシンの正面図である。 図1のスロットマシンの側面図である。 図1のスロットマシンの上面図である。 図1のスロットマシンの筐体の内部構造を示す概略図である。 図1のスロットマシンのハードブロック図である。 図1のスロットマシンの表示制御手段の構成を示すブロック図である。 図柄の変動表示する領域を部分的に拡大した説明図である。(A)は、ある特定の小役とRB役との両役でのリーチ状態を示す説明図である。(B)は、(A)のリーチ状態からRB役の図柄が入賞した状態を示す説明図である。 図柄の変動表示する領域を部分的に拡大した説明図である。(C)は、(A)のリーチ状態から「ある特定の小役」が入賞した状態を示す説明図である。(D)は、「ある特定の小役」が入賞した状態を示す説明図である。(E)は、RB役の図柄が入賞した状態を示す説明図である。 この発明の実施の形態を示すスロットマシンの動作フロー図である。 この発明の実施の形態を示すスロットマシンの液晶表示パネルの表示状態を示す略線図である。
符号の説明
1 スロットマシン
19 停止ボタンスイッチ
19A 左リール停止ボタンスイッチ
19B 中リール停止ボタンスイッチ
19C 右リール停止ボタンスイッチ
22 左リール
22A (左リール用)ステッピングモータ
22B 左リールドライバ
22C (左リール用)センサー
23 中リール
23A (中リール用)ステッピングモータ
23B 中リールドライバ
23C (中リール用)センサー
24 右リール
24A (右リール用)ステッピングモータ
24B 右リールドライバ
24C (右リール用)センサー
26 制御手段
35 乱数発生手段
36 クロック発生手段
37 左リールカウンタ
38 中リールカウンタ
39 右リールカウンタ
41 引き込み設定手段
42 蹴飛ばし設定手段
43 図柄テーブル
45 記憶手段

Claims (8)

  1. 複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記複数の領域において前記役ごとに設定された所定の図柄で停止制御可能とし、各前記複数の領域において成立した役の組み合わせで図柄が停止したことを条件に遊技者に多くの賞を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンであって、
    前記変動する図柄を表示する図柄表示領域の前面部を含む前面所定領域に設けられ、前記図柄表示領域の図柄を透過して表示させると共に、前記各変動図柄の停止態様の履歴及び前記図柄の停止態様に基づく遊技の履歴を表す履歴情報を表示する表示手段を備えることを特徴とする遊技機。
  2. 前記表示手段は、前記各変動図柄の停止態様を、前記各変動図柄が停止可能とされる複数の有効ラインのうち前記変動図柄が停止した有効ラインの種別と共に表示することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記表示手段は、前記履歴情報として、前記成立した役の組み合わせで停止した結果を表示することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  4. 前記表示手段は、前記履歴情報として、前記成立した役を表示することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  5. 複数の図柄を少なくとも3つ以上の領域で変動表示し、内部抽選の抽選結果によって役が成立したことに応じて、遊技者の図柄停止操作入力により前記複数の領域において前記役ごとに設定された所定の図柄で停止制御可能とし、各前記複数の領域において成立した役の組み合わせで図柄が停止したことを条件に遊技者に多くの賞を提供し得る特別遊技へ移行し得るスロットマシンの遊技プログラムであって、
    前記変動する図柄を表示する図柄表示領域の前面部を含む前面所定領域に設けられ前記図柄表示領域の図柄を透過して表示させる表示手段に、前記各変動図柄の停止態様の履歴及び前記図柄の停止態様に基づく遊技の履歴を表す履歴情報を表示する表示ステップを備えることを特徴とする遊技プログラム。
  6. 前記表示ステップでは、前記各変動図柄の停止態様が、前記各変動図柄が停止可能とされる複数の有効ラインのうち前記変動図柄が停止した有効ラインの種別と共に表示されることを特徴とする請求項5に記載の遊技プログラム。
  7. 前記表示ステップでは、前記履歴情報として、前記成立した役の組み合わせで停止した結果が表示されることを特徴とする請求項5に記載の遊技プログラム。
  8. 前記表示ステップでは、前記履歴情報として、前記成立した役が表示されることを特徴とする請求項5に記載の遊技プログラム。
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