JP2005077667A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感光体ドラムから中間転写体への一次転写時の転写性、再転写性を改善しつつ、且つ、横スジの発生しない高画質のカラー画像を形成できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】 回転する感光体ドラム1に形成したトナー像を移動する中間転写体9に転写するに際し、前記感光体ドラム1の回転周速度と、中間転写体9の移動速度が異なる画像形成装置において、中間転写体9表面における移動方向と直交する走査方向の中央部9xの動摩擦係数値μと、両端部9yの動摩擦係数値μ′とがμ≪μ′となるように構成されていることを特徴とする。
【選択図】 図5

Description

本発明は例えばカラー複写機やカラープリンタとされる電子写真方式等の画像形成装置で中間転写体を用いた画像形成装置に関する。
近年、カラー画像の形成を行うことができるカラー電子写真画像形成装置の需要が増大しており、(1)低ランニングコスト、(2)小スペース、(3)低電力、(4)高画質、(5)ハイスピード、(6)操作性向上、(7)メディアフレキシビリティー、の7項目が達成できるカラー画像形成装置の投入が期待されている。
その中で、(7)メディアフレキシビリティーで且つ、(4)高画質のカラー画像を提供する技術方式として、カラー画像形成装置に中間転写体を用いて構成されたものがある。その中でも、より高画質のカラー画像を提供する手段として、感光体ドラムから中間転写体への一次転写時の転写性、再転写性を改善することが求められている。
これを改善するために、図7に示すように、感光体ドラム1の周速度Vと中間転写体9の速度V′に周速度差をつけて微小に中間転写体9の速度の方を速く駆動することにより、静電気的な転写以外に、感光体ドラム1上のトナー像Aを機械的に引き剥がして中間転写体9上に転写させる効果を狙った方式が採用されている。この方式を採用したカラー画像形成装置では、一次転写時の転写性という観点において、より高画質なカラー画像を提供することが可能となった。
特開2003−167411号公報
しかしながら、上記従来の構成では、感光体ドラム1と中間転写体9との間に周速度差を設けており、且つ中間転写体9の速度の方が感光体ドラム1の周速度よりも速くなるよう構成されているため、図7に示すように、感光体ドラム1には中間転写体9より、感光体ドラム1の回転方向に常に接線力F=μNが作用している。なお、μは中間転写体9の摩擦係数であり、Nは垂直抗力である。
この条件下において、感光体ドラム1上の現像トナーが中間転写体9との一次転写ニップ部に突入すると、感光体ドラム1と中間転写体9との間の動摩擦係数μが急変してほぼ0になってしまい、感光体ドラム1は作用している前記接線力Fから開放される。この瞬間に感光体ドラム1には接線力Fの開放による回転変動が発生し、感光体ドラム1周面上では潜像を作像しているレーザーLの書き込みムラが生じてライン間隔が縮まってしまう。これにより上記従来の構成では、前述したレーザーの書き込みムラによって実画像先端から感光体ドラム周面上における露光転写間距離の位置に、図8のJに示すように、横スジが発生してしまうという問題があった。
特に、4色のプロセスカートリッジそれぞれによって形成された各色のトナー像が中間転写体上に載ってトナーの載り量が多くなると、感光体ドラムの回転変動が顕著になって実画像上の横スジが悪化する傾向にある。
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的は、感光体ドラムから中間転写体への一次転写時の転写性、再転写性を改善しつつ、且つ、横スジの発生しない高画質のカラー画像を形成できる画像形成装置を提供するものである。
本発明における第1の手段は、回転する像担持体に形成したトナー像を移動する中間転写体に転写するに際し、前記像担持体の回転周速度と、前記中間転写体の移動速度が異なる画像形成装置において、前記中間転写体表面における移動方向と直交する走査方向の中央部の動摩擦係数値と、両端部の動摩擦係数値とが異なるように構成されていることを特徴とする。
第2の手段は、前記第1の手段において、前記中間転写体表面の走査方向両端部の動摩擦係数値は、前記中央部の動摩擦係数値よりも大きく構成されていることを特徴とする。
第3の手段は、前記第1又は第2の手段において、前記像担持体は前記中間転写体表面の走査方向中央部及び両端部の2つの領域にまたがって当接するよう構成されると共に、前記中間転写体の走査方向両端部は非画像形成領域であることを特徴とする。
第4の手段は、回転する像担持体に形成したトナー像を移動する中間転写体に転写するに際し、前記像担持体の回転周速度と、前記中間転写体の移動速度が異なる画像形成装置において、前記中間転写体表面の非画像形成領域であって前記像担持体と当接する領域の動摩擦係数値は、前記中間転写体表面の画像形成領域の動摩擦係数値よりも大きく構成されていることを特徴とする。
第5の手段は、前記第1乃至第4のいずれかの手段において、前記中間転写体の移動速度は前記像担持体の回転周速度よりも速いことを特徴とする。
第6の手段は、前記第1乃至第5のいずれかの手段において、前記像担持体を複数有し、各像担持体に形成したトナー像を前記中間転写体に順次一次転写し、該中間転写体に転写した像を転写材に転写して画像を形成することを特徴とする。
第7の手段は、前記第1乃至第5のいずれかの手段において、1個の前記像担持体に対して複数の現像器によってトナー像を形成し、該トナー像を前記中間転写体に転写して画像を形成することを特徴とする。
前記第1の手段においては、中間転写体の動摩擦係数値の大きな表面と像担持体との当接により、像担持体は転写ニップ部のトナーの有無に関わらず、常に中間転写体表面の動摩擦係数値の大きな表面から大きな接線力を受け続ける。これにより、像担持体の回転を安定させることができる。
前記第2の手段及び第3の手段においては、像担持体上のトナー像を中間転写体の走査方向中央部に転写することで、像担持体は転写ニップ部のトナーの有無に関わらず、常に中間転写体表面の両端部における大きな接線力を受け続け、これによって像担持体の回転を安定させることができる。
前記第4の手段においては、像担持体は転写ニップ部のトナーの有無に関わらず、常に中間転写体表面の非画像領域における動摩擦係数による大きな接線力を受け続ける。これによって像担持体の回転を安定させることができる。
前記第5の手段においては、像担持体周面上の現像トナー、もしくは中間転写体上の上流トナーが転写ニップ部に突入する際に、中間転写体速度の方が感光体ドラム周速度よりも速いために作用していた接線力が瞬時に変動して0になる様なことは無く、像担持体の回転変動を最小限に抑えることができる。
前記第6の手段及び第7の手段においては、像担持体の回転変動によって発生する潜像の書き込みムラ起因の横スジの発生を抑制したカラー画像を得ることが可能となる。
次に本発明の一実施形態に係る画像形成装置について、図面を参照して説明する。
〔第1実施形態〕
[画像形成装置の全体の説明]
まずカラー画像形成装置の全体構成について、通常の画像形成動作を図1を参照して概略説明する。
図1はカラー画像形成装置の一形態であるレーザープリンタの全体構成説明図である。
カラーレーザープリンタは、図1に示すように、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の各色毎に一定速度で回転する像担持体としての感光体ドラム1とカラー現像器をもつ画像形成部と画像形成部で現像され多重転写されたカラー画像を保持し給送部から給送された転写材2に更に転写する中間転写体9とからなる。カラー画像を転写された転写材2を次いで定着部17へ搬送してカラー画像を転写材2に定着し、排出ローラによって装置上面の排出部23へ排出するものである。尚、上記4色のカラー現像器はプリンタ本体に対して個別に着脱可能に構成されている。
次に上記画像形成装置の各部の構成について順次詳細に説明する。
[感光体ドラム]
像担持体としてのドラム状の電子写真感光体である感光体ドラム1(1Y,1M,1C,1K)は現像器や帯電手段とともにプロセスカートリッジ3(3Y,3M,3C,3K)として一体的に構成され、この現像器4(4Y,4M,4C,4K)はプリンタ本体に対して着脱自在に支持され、感光体ドラム1の寿命に合わせて容易にユニット交換可能であるよう構成されている。本実施形態に係わる感光体ドラム1はアルミシリンダの外側に有機光導電体層を塗布して構成し、感光体ドラム1のプロセスカートリッジ3の枠体に回転自在に支持されている。また図示後方の一方端に図示しない駆動モータの駆動力を伝達することにより、感光体ドラム1を画像形成動作に応じて図示反時計回り方向に回転させるようにしている。
[帯電手段]
帯電手段5(5Y,5M,5C,5K)は注入帯電方法を用いたものであり、帯電スリーブの印加電圧を帯電剤を介し感光体ドラム1の表面を一様に帯電させるものである。
[露光手段]
上記感光体ドラム1への露光はスキャナ部6(6Y,6M,6C,6K)から行われる。即ち画像信号がレーザーダイオードに与えられると、このレーザーダイオードは画像信号に対応する画像光をポリゴンミラー6a(6Ya,6Ma,6Ca,6Ka)へ照射する。このポリゴンミラー6aはスキャナモータによって高速回転し、ポリゴンミラー6aで反射した画像光が結像レンズ6b(6Yb,6Mb,6Cb,6Kb)を介して一定速度で回転する感光体ドラム1の表面を選択的に露光しその結果感光体ドラム1上に静電潜像を形成する。
[現像手段]
現像手段は、上記静電潜像を可視像化するために、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色現像を可能とする4個の現像器4から構成される。4色の各現像器4は対応する感光体ドラム1に対向した位置にスリーブ3S(3YS、3MS、3CS、3KS)が感光体ドラム1に対し微小間隔をもって配置され、感光体ドラム1に各色トナーによる可視像を形成する。
各色の現像器4は容器内のトナーを送り機構によって送り込み、スリーブ3Sの外周にトナー(非磁性)と現像剤(磁性)を混合させた粉末を図示時計回り方向に回転するスリーブ3Sの外周にコートする。その後、粉末の中のトナーを感光体ドラム1の静電潜像に対応してトナー現像を行うものである。
[中間転写体]
中間転写体9はカラー画像形成動作時には各現像器4により可視化された感光体ドラム1上のトナー画像を多重転写するため感光体ドラム1の外周速度と同期して図示時計回り方向に回転し、また多重転写を受けた中間転写体9は電圧を印加された二次転写ローラ10とによって転写材2を挟み込み搬送することにより転写材2に中間転写体上の各色トナー像を同時多重転写する。
本実施形態に係わる中間転写体9は周長約1000mmの樹脂ベルトで形成されていて、駆動ローラ9a、二次転写対向ローラ9b、テンションローラ9cの3軸で張架され、テンションローラ9cの両端にバネ荷重し、中間転写体9の周長が本体内の温湿度や径時変化により変化しても、変化量を吸収できる構成になっている。この中間転写体9は本体に駆動ローラを支点とし支持され駆動ローラに図示後方の一方端に図示しない駆動モータの駆動力を伝達することにより、中間転写体9を画像形成動作に応じて図示時計回り方向に回転させるようにしている。更に、この中間転写体9は前記駆動ローラ9aやテンションローラ9c等とともに中間転写体ユニット90として構成され、この中間転写体ユニット90が装置本体に対して図1の前方に簡単に着脱することが出来るようになっている。
[転写材搬送部]
給送部は画像形成部へ転写材2を給送するものであり、複数枚の転写材2を収納したカセット7と給送ローラ8a、フィードローラ8b、重送防止のリタードローラ8c、給送ガイド8d、レジストローラ8eから主に構成される。画像形成時には給送ローラ8aが画像形成動作に応じて駆動回転し、カセット7内の転写材2を一枚ずつ分離給送すると共に、ガイド板8dによってガイドし、搬送ローラを経由してレジストトローラ8eに至る。画像形成動作中にレジストローラ8eは、転写材2を静止待機させる非回転の動作と転写材2を中間転写体に向けて搬送する回転の動作とを所定のシーケンスで行い、次工程である転写工程時の画像と転写材2との位置合わせを行う。
また、トナー像が転写され、且つ定着された転写材2は排出ローラ20,21,22によって排出部23へ排出される。
[転写部]
感光体ドラム1から中間転写体9へトナー像を転写する一次転写部には、一次転写ローラ71(71Y,71M,71C,71K)が図示しない付勢力によって中間転写体9を介して、感光体ドラム1方向へ加圧されており、両者によってニップ部を形成して図中T1(T1Y,T1M,T1C,T1K)の位置において感光体ドラム1上のトナー像を中間転写体9へ一次転写する。
一方、中間転写体9から転写材2へトナー像を転写する二次転写部は、揺動可能な転写ローラ10からなる。転写ローラ10は金属軸を中抵抗発泡弾性体で巻いてあり、図示上下に移動可能で且つ駆動を有す。上記中間転写体9上に4色のトナー像を形成している間、即ち中間転写体9上のトナー像が二次転写部に至るまではその画像を乱さぬよう、図示点線に示すよう転写ローラ10は下方に位置し、中間転写体9とは離れている。
その後、転写材2にカラー画像を転写するタイミングに合わせて転写ローラ10はT2の位置に図示しないカム部材により図示実線で示す上方の位置、即ち転写材2を介して中間転写体9に所定の圧で押しつけられる。この時、同時に転写ローラ10にはバイアスが印加され中間転写体9上のトナー画像は転写材2に転写される。ここで中間転写体9と転写ローラ10とは夫々駆動されているため、両者に挟まれた状態の転写材2は転写工程が行われると同時に、図示左方向に所定の速度で搬送され次工程である定着器にむけて送られる。
[中間転写体クリーニング部]
中間転写体クリーニングユニット14はクリーニングブレード12aとクリーニングブレード12aを中間転写体9に押し当てるための加圧バネとファーブラシ13とこれらを保持するクリーナ容器14aからなる。
ファーブラシ13はレーヨンの糸で形成されていて、二次転写後中間転写体上の転写されなかったトナー画像を除電する。このファーブラシ13は図示前方の一方端に図示しない駆動モータの駆動力を伝達することにより、中間転写体9に対し逆方向(時計回り方向)に等速の周速度で回転している。尚、ファーブラシ13の対向部にはバックアップローラとしてテンションローラ9cが配置されている。
クリーニングブレード12aの材質はウレタンゴムで金属板12bに貼り付けてクリーナ容器14aに保持された軸12dを回転中心とし加圧バネ12eにより中間転写体9に所定の角度をもって押し当てられているため、中間転写体9に対し均一に当接することが出来る。尚、クリーニングブレード12aの対向部にはバックアップローラとしてテンションローラ9cが配置されていてクリーニングブレード12aが所定の当接圧で中間転写体9に当接できる構成になっている。このクリーニングブレード12aが当接した点でファーブラシ13により除電されたトナー画像を中間転写体9から掻き落とし中間転写体9をクリーニングする。
[定着部]
定着部17は上記現像手段により形成されたトナー画像を中間転写体9を介して転写材2上に形成したトナー画像を定着させるものであり、図1に示すように、転写材2に熱を加えるための定着ローラ18と転写材2を定着ローラ18に圧接させるための加圧ローラ19とからなり、各ローラは中空ローラであり内部に夫々ヒータ(不図示)を有し回転駆動され同時に転写材2を搬送するよう構成されている。即ち、トナー像を保持した転写材2は定着ローラー18と加圧ローラ19とにより搬送されると共に熱及び圧力を加えられることによりトナーが転写材2に定着される。
[画像形成動作]
次に上記のように構成された装置によって画像形成を行う場合の動作について説明する。
先ず図1に示す給送ローラ8aを回転して給送カセット1内の転写材2を一枚分離し、レジストローラ8eへと搬送する。
一方、感光体ドラム1と中間転写体9とが各々所定の外周速度V、及びV′で図示矢印方向へ回転する。
図2のように、中間転写体の外周の任意の点が図示Sの位置に来たときに、帯電手段によって表面を均一に帯電された感光体ドラム1は図示Eの位置でレーザー露光を受け画像形成を行う。感光体ドラム1周面上の露光位置Eから反時計回り方向に中間転写体9との接触部T1迄の距離aと中間転写体9の図示S点からT1迄の距離bは各々感光体ドラム1及び中間転写体9が一定時間tの間に進む距離に相当する。従って、時間tの経過後には画像の書き初めの点Eと中間転写体9上の点SはT1の位置で一致する。即ち中間転写体9に対して画像はS点を先端に反時計回り方向に形成される。
そして、スキャナ部6Yよりイエロー画像のレーザー照射が行われ、感光体ドラム1Yにイエロー潜像が形成され、現像器4Yによって現像されてイエロートナー像が形成され、そのトナー像が中間転写体9に一次転写される。同様にして、これをマゼンタM、シアンC、ブラックKの各色トナー像が中間転写体9に重畳転写されてカラー画像を形成され、二次転写部において搬送されてきた転写材2に一括転写され、フルカラーの画像が形成する。
二次転写部を経た転写材2は中間転写体9から剥離され、定着部17へ搬送されトナー定着を行った後に排出ローラ対20,21,22を介して本体上部の排出トレイ23上へ画像面を下向きにして排出され、画像形成動作を終了する。
[中間転写体の摩擦係数]
次に、本実施形態の特徴である感光体ドラム1と当接する中間転写体9の摩擦係数について説明する。
図3は一次転写像を形成する部位の画像形成装置本体の構成を説明する斜視図である。図3はユーザが上流から2色目(マゼンタ)のプロセスカートリッジ3を画像形成装置本体に装着する様子を表しており、下流2色(シアン、ブラック)のプロセスカートリッジはまだ装着されていない状態を示す。
プロセスカートリッジ3はユーザによって画像形成装置本体前面から挿入され、本体後方の駆動部103によって位置決め駆動され、プロセスカートリッジ3内の感光体ドラム1は反時計回りの方向に周速度Vで回転する。
図2中の一次転写ローラ71は図示しない付勢力によって中間転写体9を介して、プロセスカートリッジ3(図3参照)内に構成されている感光体ドラム1方向へ加圧されており、両者によってニップ部を形成して図中T1の位置において感光体ドラム1上のトナー像を中間転写体9へ一次転写する。この時、一次転写工程における転写性、再転写性を改善するため、感光体ドラム1の周速度Vと中間転写体9の速度V′との間には周速度差を設けており、且つ中間転写体9の方が感光体ドラム1よりも速い速度で駆動されて図中矢印方向へ回転する。また、V′>Vであることにより、図2に示すように、感光体ドラム1には中間転写体9より感光体ドラム1の回転方向に常に接線力F=μNが作用する(μ:中間転写体9の摩擦係数、N:垂直抗力)。
このままの条件下においては、感光体ドラム1上の現像トナーが中間転写体9との一次転写ニップ部に突入すると、感光体ドラム1と中間転写体9との間の動摩擦係数μが急変してほぼ0になってしまい、感光体ドラム1は作用している接線力Fから開放される。この瞬間に感光体ドラム1には接線力Fの開放による回転変動が発生し、感光体ドラム1周面上では同時に潜像を作像しているレーザーの書き込みムラが生じてライン間隔に変動が生じる。
そこで、本実施形態では図4に示すように、中間転写体9の回転方向と直交する方向である走査方向の中央部と両端部で摩擦係数が異なるように構成している。なお、図4は図3中のプロセスカートリッジ3内の感光体ドラム1と中間転写体9との構成を表す斜視図である。
中間転写体9は駆動部124によって位置決め、駆動され、図中矢印方向(時計回り方向)に回転する。中間転写体9の表面は、その中央部9xと両端部9y(図中斜線部)とで表面粗さが異なるように構成されており、中央部9xにおける動摩擦係数はμ、両端部9yにおける動摩擦係数はμ′である。また、動摩擦係数μ及びμ′の関係はμ≪μ′となるように中間転写体9表面を構成してある。
感光体ドラム1は図2中の一次転写ローラ71からの加圧力により前述した様な接線力をその回転方向に受けるが、本実施形態によれば感光体ドラム1における中間転写体表面中央部9xに作用する接線力はF=μNであり、また、感光体ドラム1における中間転写体表面両端部9yに作用する接線力はF′=μ′Nとなり且つ、μ≪μ′であることから、F≪F′となる。
また、図4に示すように、感光体ドラム1は中間転写体表面中央部9x及び両端部9yの2つの領域にまたがって当接するように配置されると共に、感光体ドラム1の周面上にトナー像を形成して中間転写体9に一次転写する画像形成領域は中間転写体表面中央部9xの領域内であり、中間転写体両端部9yはトナー像が浸入しない非画像形成領域であるように構成されている。図4はレーザーLによって露光が開始された後に図示しない現像手段によって感光体ドラム1周面上にトナー像を形成している状態を示しており、前述した接線力F及びF′は図に示すように一次転写ニップ部T1において感光体ドラム1の周面上に作用する。
この後、図5に示すように、感光体ドラム1周面上のトナー像が一次転写ニップ部に突入すると、その瞬間にトナー像を介した感光体ドラム1と中間転写体中央部9xとの間の動摩擦係数μが急変してほぼ0になってしまい、感光体ドラム1はその中央部に作用している接線力Fから開放される。しかし、感光体ドラム1両端部にはトナー像の載らない非画像形成領域9yにおける中間転写体表面の動摩擦係数μ′による接線力F′が依然として作用しているだけでなく、中央部9xに作用していた接線力Fに対して、両端部9yの接線力F′はF≪F′の関係にあるので、中央部9xの接線力Fが解放されただけでは感光体ドラム1は回転変動は発生しない。したがって同時に感光体ドラム1周面上で潜像を作像しているレーザーの書き込みムラも発生しないのでライン間隔変動はなく、出力される実画像上にもレーザー書き込みムラ起因の横スジの発生を防ぐことが出来る。
以上説明したように本発明によれば、トナー像が一次転写ニップ部に突入した際に、中間転写体9から感光体ドラム1に作用している接線力Fの開放よるレーザー露光ムラの発生を防ぐことができるので、出力された実画像上に横スジが発生してしまうのを防止することが可能となる。
〔第2実施形態〕
次に図6を参照して第2実施形態に係る現像装置について説明する。なお、第1実施形態と同様の機能を有する部材は同一符号を付して説明を省略する。
先の実施形態では4色の感光体ドラム1をインライン状に並べたタンデム方式のカラー画像形成装置に関して述べたが、ロータリー方式のカラー画像形成装置に対しても同様の効果を得ることができる。
図6はロータリー方式を用いたカラー画像形成装置を示した図である。ロータリー方式のカラー画像形成装置では、ロータリー40に搭載されているイエロー現像器80Yよって感光体ドラム1にイエロートナーが現像された後、ロータリー40が回転して次のマゼンタ現像器80Mが回転移動し、感光体ドラム1に対向した位置に位置決めされ、イエローと同様にしてマゼンタトナーが現像される。同様にして、シアン、ブラックの潜像形成がされ、それぞれの潜像がシアン現像器80C、ブラック現像器80Kによる現像及び中間転写体9への一次転写を4回順次行い、中間転写体9の表面にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの4種のトナーで成るカラー画像を形成する。
この時、中間転写体9は1色の一次転写を行うたびに1回転し、4色の一次転写を終えるまでに計4回転することになる。そして中間転写体9表面のカラー画像が形成された後、レジストローラ8eで待機させておいた転写材2を搬送し、転写ローラ10にて転写材2を中間転写体9に圧接すると同時に転写ローラ10にトナーと逆特性のバイアスを印加することで、中間転写体9上のカラー画像を転写材2に二次転写する。
この時、感光体ドラム1の周速度Vと中間転写体9の速度V′の関係はV<V′であり、感光体ドラム1には中間転写体9により感光体ドラム1の回転方向に常に接線力F=μNが作用する。
そこで、前述した第1実施形態と同様に、中間転写体9の表面をその中央部9xと両端部9y(図中斜線部)とで表面粗さが異なるように構成し、中央部9xにおける動摩擦係数はμ、両端部9yにおける動摩擦係数はμ′とする。また、動摩擦係数μ及びμ′の関係はμ≪μ′となるように中間転写体9表面を構成する。
これにより、感光体ドラム1は図6中の一次転写ローラ71からの加圧力により前述したような接線力をその回転方向に受けるが、本実施形態によれば感光体ドラム1における中間転写体表面中央部9xに作用する接線力はF=μNであり、また、感光体ドラム1における中間転写体表面両端部9yに作用する接線力はF′=μ′Nとなり且つ、μ≪μ′であることから、F≪F′となる。
また、感光体ドラム1は中間転写体表面中央部9x及び両端部9yの2つの領域にまたがって当接する様配置されると共に、感光体ドラム1の周面上にトナー像を形成して中間転写体9に一次転写する画像形成領域は中間転写体表面中央部9xの領域内であり、中間転写体両端部9yはトナー像が浸入しない非画像形成領域であるように構成されている。
上記構成においても、前述した実施形態と同様に、感光体ドラム1に形成したトナー像が一次ニップ部に突入し、中間転写体中央部9xでの動摩擦係数μが0になっても、トナー像が載らない非画像形成領域9yにおける中間転写体表面の動摩擦係数μ′による接線力F′が依然として作用しているために(F≪F′)、感光体ドラム1の回転変動は発生しない。よって、前述した実施形態と同様の効果を得ることができる。
〔他の実施形態〕
なお、前述した実施形態では中間転写体9の走査方向両端部9yの動摩擦係数を走査方向中央部9xの動摩擦係数より大きくした例を示したが、必ずしも端部でなくても、中間転写体9表面の非画像形成領域であって前記感光体ドラム1と当接する領域の動摩擦係数を、中間転写体9表面の画像形成領域の動摩擦係数よりも大きく構成することで前述した実施形態で述べた作用効果を得ることができる。
本発明が適用されたカラーレーザープリンタにおいて、第1実施形態に係わる全体構成を示す縦断面図である。 本発明が適用されたカラーレーザープリンタにおいて、第1実施形態に係わる一次転写の構成を説明する縦断面図である。 本発明が適用されたカラーレーザープリンタにおいて、第1実施形態に係わる一次転写の構成を説明する斜視図である。 本発明が適用されたカラーレーザープリンタにおいて、第1実施形態に係わる感光体ドラムと中間転写体の接線力を説明する斜視図である。 本発明が適用されたカラーレーザープリンタにおいて、第1実施形態に係わる感光体ドラムと中間転写体の接線力を説明する斜視図である。 本発明が適用されたカラーレーザープリンタにおいて、第2実施形態に係わる全体構成を示す縦断面図。 カラーレーザープリンタにおいて、従来例による一次転写の構成を説明する斜視図。 カラーレーザープリンタにおいて、従来例の構成を説明する縦断面図。
符号の説明
1 …感光体ドラム
2 …転写材
3 …プロセスカートリッジ
3S …スリーブ
4 …現像器
5 …帯電手段
6 …スキャナ部
6a …ポリゴンミラー
6b …結像レンズ
7 …カセット
8a …給送ローラ
8b …フィードローラ
8c …リタードローラ
8d …給送ガイド
8e …レジストローラ
9 …中間転写体
9a …駆動ローラ
9b …二次転写対向ローラ
9c …テンションローラ
9x …中央部
9y …両端部
10 …二次転写ローラ
12a …クリーニングブレード
12b …金属板
13 …ファーブラシ
14 …中間転写体クリーニングユニット
14a …クリーナ容器
17 …定着部
18 …定着ローラ
19 …加圧ローラ
20,21,22 …排出ローラ
23 …排出部
40 …ロータリー
71 …一次転写ローラ
80Y,80M,80C,80K …現像器
90 …中間転写体ユニット
103 …駆動部

Claims (7)

  1. 回転する像担持体に形成したトナー像を移動する中間転写体に転写するに際し、前記像担持体の回転周速度と、前記中間転写体の移動速度が異なる画像形成装置において、
    前記中間転写体表面における移動方向と直交する走査方向の中央部の動摩擦係数値と、両端部の動摩擦係数値とが異なるように構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体表面の走査方向両端部の動摩擦係数値は、前記中央部の動摩擦係数値よりも大きく構成されていることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記像担持体は前記中間転写体表面の走査方向中央部及び両端部の2つの領域にまたがって当接するよう構成されると共に、前記中間転写体の走査方向両端部は非画像形成領域であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 回転する像担持体に形成したトナー像を移動する中間転写体に転写するに際し、前記像担持体の回転周速度と、前記中間転写体の移動速度が異なる画像形成装置において、
    前記中間転写体表面の非画像形成領域であって前記像担持体と当接する領域の動摩擦係数値は、前記中間転写体表面の画像形成領域の動摩擦係数値よりも大きく構成されていることを特徴とする画像形成装置。
  5. 前記中間転写体の移動速度は前記像担持体の回転周速度よりも速いことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記像担持体を複数有し、各像担持体に形成したトナー像を前記中間転写体に順次一次転写し、該中間転写体に転写した像を転写材に転写して画像を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 1個の前記像担持体に対して複数の現像器によってトナー像を形成し、該トナー像を前記中間転写体に転写して画像を形成することを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
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