JP2008090014A - 画像形成装置 - Google Patents

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洋平 鈴木
Michio Uchida
内田  理夫
Keisuke Mihashi
慶輔 三橋
Shoichi Zenzai
彰一 善財
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Abstract

【課題】簡易な構成で転写部材からトナーが転写材の裏側に付着することを抑制することができると共に、より多くの種類の転写材に該転写部材を用いて良好な転写性能を得ることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置100は、転写部T2における像担持体35と転写部材51との相対位置の状態を、両者の間に空隙を有する第1の状態と、両者が当接する第2の状態との間で変更する変更手段55を有すると共に、縁無し画像を形成するための画像形成モードであって、転写時に転写部T2を転写材Pが通過中の少なくとも一部の期間において上記相対位置の状態が前記第1の状態とされる第1の画像形成モードと、縁有り画像を形成するための画像形成モードであって、転写時に転写部T2を転写材Pが通過中は上記相対位置の状態が第2の状態とされる第2の画像形成モードと、を有する構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子写真方式、静電記録方式等を採用し、像担持体上に形成されたトナー像を転写材に転写させて記録画像を得る画像形成装置に関するものである。
従来、例えば電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置は、像担持体としての電子写真感光体(感光体)を帯電させた後、画像情報に応じて露光(画像書き込み)することで、感光体上に静電像(潜像)を形成する。感光体上の静電像は、現像装置によってトナーを用いて現像する。この感光体上のトナー像は、最終的に記録用紙やOHPシート等の転写材上に転写させる。その後、転写材上に画像を定着させた後に、転写材を画像形成装置外に排出する。
又、例えばフルカラー画像の形成が可能な画像形成装置において、第1の像担持体としての単数又は複数の感光体上に順次に形成された異なる色のトナー像を、第2の像担持体としての中間転写体上に重ね合わせて転写(1次転写)する中間転写方式がある。中間転写体上のトナー像は、その後一括して転写材に転写(2次転写)する。
従来、像担持体としての感光体や中間転写体から転写材にトナー像を転写させるために、像担持体に転写部材としてのローラを圧接させ、両者の間に転写材を通過させる方式が広く用いられている(例えば、特許文献1参照)。例えば、図14は、2次転写方式の画像形成装置の一例における2次転写部T2の近傍を示す断面図である。2次転写部T2では、2次転写部材である2次転写ローラ51を、第2の像担持体としての中間転写体である中間転写ベルト35に圧接させて、転写材Pへのトナー像の2次転写を行う。
又、像担持体上に形成されたトナー像を、その像担持体に転写部材を当接させずに、即ち、転写材を像担持体に接触させる一方で転写部材を転写材には接触させずに転写材に転写する方式が提案されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照)。
又、近年では、画像形成装置の画質の向上に伴って、フルカラーの写真画像などを転写材の全面に形成することに対する要求が高まっている。この場合、像担持体上に転写材の大きさよりも大きい、即ち、転写材の移動方向(搬送方向)において前後左右に転写材からはみ出すサイズのトナー像を形成する。そして、このトナー像を転写材に転写することで、最終的に転写材の全面に余白(周辺マージン)の無い、所謂、縁無し画像を形成することができる。
特開平1−177063号公報 特開平6−308843号公報 特開平6−130839号公報
しかしながら、従来、例えば上述のように縁無し画像を形成しようとする場合に、次のような課題があった。上述のような中間転写方式の画像形成装置を例に説明する。
中間転写方式の画像形成装置においては、転写材のサイズより大きなサイズで中間転写ベルト35にトナー像を1次転写し、このトナー像を2次転写部T2において転写材Pに2次転写することで、転写材P上に縁無し画像を形成することができる。この場合、特許文献1に記載されるような像担持体に対して転写部材を圧接させる方式を用い、2次転写ローラ51と中間転写ベルト35とを圧接させた状態とすると、2次転写ローラ51の表面に転写材Pからはみ出したトナーが付着する。そして、そのトナーが2次転写ローラ51の回転に伴って、転写材Pの裏側(転写工程時に転写部材が対向する側の面であって、その転写工程時にトナーが転写される面の反対側の面)に付着し、汚れ(以下、単に「裏汚れ」ともいう)となる。
そのため、この転写材Pの裏汚れを防止するために、転写工程中に常時2次転写ローラ51をクリーニングする機構を設けることが考えられる。例えば、2次転写ローラ51にブレード等のクリーニング部材を当接させて、2次転写ローラ51からトナーを掻き取り、掻き取った廃トナーを回収箱に回収するような機構である。しかし、この方法では、装置複雑化や大型化、或いは廃トナー容器の交換等の操作の煩雑化を招き易い。
又、特許文献2、特許文献3に記載の方法によれば、転写工程中に2次転写ローラ51が転写材Pに接触しないため、転写材Pの裏側に汚れは付着しないものの、多種多様な転写材に対してほぼ均等に良好な転写性能を得ることは困難であった。特に、トナーが重畳されるカラー画像形成装置においては、より高い転写性能が要求されるため、この傾向はより顕著となる。
更に説明すると、例えば、転写材Pの移動方向において上流側及び下流側をガイドで保持しながら転写を行うようにすることができる。しかし、このガイドによって保持できない転写材Pの移動方向先端や後端においては、転写材Pのコシなどの影響により、転写材Pが垂れ下がり、中間転写ベルト35と転写材Pが要求する圧力で接触できなくなることがある。このため、転写材Pの移動方向先端や後端において、トナー像の転写ができなかったり、転写性能が落ちたりする現象が発生することがある。
尚、上述では中間転写方式の画像形成装置を例にして従来の課題について説明したが、例えば感光体から転写材上に直接トナー像を転写するような画像形成装置においても同様の課題がある。
従って、本発明の目的は、簡易な構成で転写部材からトナーが転写材の裏側に付着することを抑制することができると共に、より多くの種類の転写材に該転写部材を用いて良好な転写性能を得ることが可能な画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係る画像形成装置にて達成される。要約すれば、本発明は、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写させる転写部材と、を有し、前記像担持体上のトナー像を前記転写部材側に移動させることによって前記像担持体と前記転写部材との間の転写部を通過中の転写材上にトナー像を転写させる画像形成装置において、前記転写部における前記像担持体と前記転写部材との相対位置の状態を、前記像担持体と前記転写部材との間に空隙を有する第1の状態と、前記像担持体と前記転写部材とが当接する第2の状態と、の間で変更する変更手段を有すると共に、前記転写部を通過する転写材の移動方向及びそれに直交する方向における各端部のうち少なくとも1つよりも転写材の外側にはみ出すように前記像担持体上に形成されたトナー像が前記転写部を通過中に前記トナー像の移動が行われる画像形成モードであって、前記転写時に前記転写部を転写材が通過中の少なくとも一部の期間において前記相対位置の状態が前記第1の状態とされる第1の画像形成モードと、前記転写部を通過する転写材の移動方向及びそれに直交する方向における各端部よりも転写材の内側に収まるように前記像担持体上に形成されたトナー像が前記転写部を通過中に前記トナー像の移動が行われる画像形成モードであって、前記転写時に前記転写部を転写材が通過中は前記相対位置の状態が前記第2の状態とされる第2の画像形成モードと、を有することを特徴とする画像形成装置である。
本発明の他の態様によると、トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写させる転写部材と、を有し、前記像担持体上のトナー像を前記転写部材側に移動させることによって前記像担持体と前記転写部材との間の転写部を通過中の転写材上にトナー像を転写させる画像形成装置において、前記転写部における前記像担持体と前記転写部材との相対位置の状態を、前記像担持体と前記転写部材との間に空隙を有する第1の状態と、前記像担持体と前記転写部材とが当接する第2の状態と、の間で変更する変更手段を有し、前記転写時に前記転写部を転写材が通過中に、前記相対位置の状態が前記第1の状態と前記第2の状態との間で変化することを特徴とする画像形成装置が提供される。
本発明によれば、簡易な構成で転写部材からトナーが転写材の裏側に付着することを抑制することができると共に、より多くの種類の転写材に該転写部材を用いて良好な転写性能を得ることが可能である。
以下、本発明に係る画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
[画像形成装置の全体構成]
図1は本発明に係る画像形成装置の一実施例の全体構成を示す。本実施例の画像形成装置100は、電子写真方式を用いてフルカラー画像の形成が可能なカラーレーザプリンタである。又、本実施例では、画像形成装置100は、中間転写方式、インライン方式を採用している。
画像形成装置100は、それぞれが像担持体上にトナー像を形成する複数の画像形成部として、第1、第2、第3、第4の画像形成部10Y、10M、10C、10Kを有する。第1、第2、第3、第4の画像形成部10Y、10M、10C、10Kはそれぞれ、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像を形成するためのものである。
各画像形成部毎に、一定速度で回転する第1の像担持体としての円筒型の感光体(感光ドラム)21Y、21M、21C、21Kを有するプロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kが装着されるようになっている。又、各画像形成部の感光ドラム21Y、21M、21C、21Kと対向するように、各感光ドラム上に形成されたトナー像が転写(1次転写)される第2の像担持体としての中間転写体35を有する中間転写ユニット30が設けられている。
後述するように、例えばフルカラー画像形成動作時には、中間転写体35は、各画像形成部の感光ドラム21Y、21M、21C、21K上に形成されたトナー像が多重転写されたカラー画像を保持する。そして、中間転写体35上に転写されたトナー像は、給送部40から給送された転写材Pに更に転写(2次転写)される。トナー像が転写された転写材Pは、定着器70へと搬送されて、ここでトナー像は転写材Pに定着される。その後、転写材Pは、排出ローラ群63、64、65によって装置上面の排出トレイ67上へと排出される。
尚、4色のプロセスカートリッジ2Y、2M、2C、2Kは、画像形成装置本体110に対して個別に着脱可能に構成されている。又、本実施例では、各画像形成部の構成及び動作は、トナーの色を除いて実質的に同じであるので、以下、特に区別を要しない場合は、いずれかの色用に設けられた要素であることを表す符号の添え字Y、M、C、Kは省略して総括的に説明する。
[画像形成装置の各部の構成]
次に、本実施例の画像形成装置100の各部の構成について、より詳細に説明する。
各画像形成部10において、感光ドラム21の周囲には、感光ドラム21を帯電させる帯電手段22、感光ドラム21に形成された静電像を現像する現像手段23、感光ドラム21上を清掃するクリーニング手段24が配置されている。又、各画像形成部10には、各感光ドラム21を露光して静電像(潜像)を形成する露光手段1が設けられている。尚、本実施例では、感光ドラム21と、感光ドラム21に作用するプロセス手段としての帯電手段22、現像手段23及びクリーニング手段24とが一体的にまとめられてプロセスカートリッジ2が構成されている。このプロセスカートリッジ2は、画像形成装置本体110に対して着脱自在に支持され、例えば感光ドラム21の寿命に合わせて容易にユニット交換可能とされている。
第1の像担持体としての感光ドラム21は、アルミシリンダの外側に有機光導電体層を塗布して構成されている。感光ドラム21はプロセスカートリッジ2を構成する枠体(容器)に回転自在に支持されている。又、感光ドラム21は、図1の紙面奥側の一方の端部に、駆動手段としての駆動モータ(図示せず)の駆動力が伝達されることにより、画像形成動作に伴って図示矢印R1方向(反時計回り)に回転する。本実施例では、感光ドラム21の帯電極性は負極性である。
帯電手段としての帯電ローラ22は、感光ドラム21に接触して回転しながら感光ドラム21を帯電させるローラ帯電方法を用いたものである。帯電ローラ22には、帯電バイアス出力手段としての帯電バイアス電源(図示せず)より、帯電バイアス電圧が印加される。これにより、感光ドラム21の表面を所定の極性、電位に略一様に帯電させる。
感光ドラム21への静電像の書き込みは、露光手段としてのスキャナ部1によって行われる。即ち、スキャナ部1において、画像信号がレーザダイオードに与えられると、このレーザダイオードは画像信号に対応する画像光12をポリゴンミラー13へ照射する。このポリゴンミラー13はスキャナモータ(図示せず)によって高速回転し、ポリゴンミラー13で反射した画像光12が一定速度で回転する感光ドラム21の表面を選択的に露光する。その結果、感光ドラム21上に静電像が形成される。
現像手段としての現像器23は、感光ドラム21上に形成された静電像を現像剤のトナーを用いて可視像化する。各画像形成部の現像器23Y、23M、23C、23Kはそれぞれ、プロセスカートリッジ2の枠体に一体で形成された現像剤容器内にイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナーが収容されている。本実施例では、トナーの正規の帯電極性は負極性である。又、本実施例では、現像器23は、感光ドラム21に接触しながら回転する位置に配置された現像剤担持体としての現像ローラを有する。現像ローラは、トナーを担持して感光ドラム21との接触部(現像部)まで搬送する。又、現像ローラには、現像バイアス出力手段としての現像バイアス電源(図示せず)から現像バイアスが印加される。これにより、感光ドラム21に各色トナーによる可視像(トナー像)が形成される。本実施例では、感光ドラム21の帯電極性と同極性に帯電したトナーを、感光ドラム21上の露光により電荷が減衰した部分(露光部、画像部)に付着させる反転現像方式が採用されている。
クリーニング手段としてのクリーナ24は、感光ドラム21上に付着したトナー等の付着物を除去、回収する。本実施例では、クリーナ24は、クリーニング部材としての、感光ドラム21に当接するクリーニングブレードによって感光ドラム21上からトナー等の付着物を掻き取り、プロセスカートリッジ2の枠体に一体で形成された廃トナー容器内に回収する。
中間転写ユニット30は、第2の像担持体としての中間転写体である、無端状ベルトで構成された中間転写ベルト35を有する。又、中間転写ユニット30は、中間転写ベルト35の内周側において、各感光ドラム21Y、21M、21C、21Kと対向する位置に、1次転写部材としての回転体である1次転写ローラ34Y、34M、34C、34Kを有する。各1次転写ローラ34Y、34M、34C、34Kにはそれぞれ、1次転写バイアス出力手段としての1次転写バイアス電源36Y、36M、36C、36Kが電気的に接続されている。1次転写ローラ34Y、34M、34C、34Kはそれぞれ、中間転写ベルト35を感光ドラム21Y、21M、21C、21Kに向けて押圧する。これにより、中間転写ベルト35に対して各感光ドラム21Y、21M、21C、21Kが接触する1次転写部T1Y、T1M、T1C、T1Kにニップ部(一次転写ニップ)が形成されている。
本実施例では、中間転写ベルト35はシームレスベルトで形成されており、複数の支持部材としての駆動ローラ31、2次転写対向ローラ32及びテンションローラ33の3軸で張架されている。2次転写対向ローラ32及びテンションローラ33は、中間転写ベルト35に従動して回転する。そして、テンションローラ33の回転軸線方向両端を付勢手段としてのばねで荷重することで、中間転写ベルト35の周長が画像形成装置本体110内の温湿度や経時変化により変化しても、その変化量を吸収できるようになっている。
中間転写ベルト35の内周側の片側縁部には、ガイドリブ(図示せず)が全周にわたって接着剤により貼り付けられている。そして、テンションローラ33の回転軸線方向片側端部には、勾配を持ち、樹脂で形成されたフランジ(図示せず)が配置されている。これにより、ガイドリブとフランジとで、中間転写ベルト35の走行方向と直交する方向への動き(寄り)を規制している。
中間転写ベルト35は、画像形成装置本体110に、駆動ローラ31を支点とし支持されている。又、駆動ローラ31の図1の紙面奥側の一方の端部に、駆動手段としての駆動モータ(図示せず)の駆動力が伝達されることにより、中間転写ベルト35は、画像形成動作に伴って図示矢印R2方向(時計回り)に周回移動(回転)する。本実施例では、中間転写ベルト35は、感光ドラム21と同期して、感光ドラム21の外周速度(プロセス速度)と同じ外周速度で回転する。
感光ドラム21上に形成されたトナー像は、1次転写バイアス電源36から1次転写ローラ34に1次転写バイアスが印加されることによって、1次転写部T1において中間転写ベルト35上に転写(1次転写)される。即ち、1次転写工程時には、感光ドラム21と中間転写ベルト35との間に、正規の帯電極性に帯電したトナーを中間転写ベルト35側に移動させる方向の電界が形成される。
給送部40は、転写材Pへの画像の転写部、即ち、本実施例では2次転写部T2へ転写材Pを給送するものである。給送部40は、主に複数枚の転写材Pを収納したカセット47、給送ローラ41、分離パッド42、給送ガイド板43、搬送ローラ対45、レジストローラ対44、転写前ガイド群46を有して構成される。画像形成時には、給送ローラ41が画像形成動作に伴って駆動されて回転し、分離パッド42と協働してカセット47内の転写材Pを一枚ずつ分離して給送する。そして、記録材Pは、給送ガイド板43によってガイドされ、搬送ローラ45を経由してレジストローラ44に至る。画像形成動作中にレジストローラ44は、転写材Pを静止待機させる非回転の動作と、転写材Pを2次転写部T2に向けて搬送する回転の動作とを、所定のシーケンスで行い、次工程である2次転写工程時の画像と転写材Pとの位置合わせを行う。
中間転写ベルト35上のトナー像は、2次転写部T2において転写材Pに転写(2次転写)される。詳しくは後述するように、2次転写部T2では、中間転写ベルト35を介して、2次転写対向ローラ32と、2次転写部材としての回転体である2次転写ローラ51とが対向している。本実施例では、2次転写ローラ51には、2次転写バイアス出力手段としての2次転写バイアス電源52が電気的に接続されている。又、2次転写対向ローラ32は電気的に接地可能とされている。
2次転写工程時には、2次転写バイアス電源52から2次転写ローラ51に2次転写バイアスが印加され、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に、正規の帯電極性に帯電したトナーを2次転写ローラ51側に移動させる方向の電界が形成される。即ち、本実施例では、転写材Pにトナー像を転写するタイミングに合わせて、2次転写バイアス電源52から出力された、トナーの正規の帯電極性(本実施例では負極性)とは逆極性のバイアスが2次転写ローラ51に印加される。そして、2次転写ローラ51との間の2次転写部T2に転写材Pを通すことによって、2次転写部T2に形成された電界によって、中間転写ベルト35上のトナー像は転写材Pに転写(2次転写)される。
転写材Pは、給送部40のレジストローラ対44により図1中左方向に所定の速度で搬送され、転写材搬送部60の転写後ガイド61、搬送ベルト62により次工程である定着工程のために、定着手段としての定着器70に向けて搬送される。
尚、本実施例では、2次転写ローラ51は駆動力を持たず、中間転写ベルト35に従動するように構成されている。但し、本発明はこれに限定されるものではなく、2次転写ローラ51に別途駆動力が伝達されてもよい。この場合、2次転写ローラ51は、後述するように中間転写ベルト35に当接した状態では、例えば中間転写ベルト35の表面移動速度とほぼ等速で回転するように駆動することができる。又、後述するように2次転写ローラ51を中間転写ベルト35から離間させた状態とする場合には、例えば離間させるのと同時に、2次転写ローラ51の回転を停止させることができる。
定着器70は、転写材P上のトナー像を加熱、加圧して、記録材Pに定着させる。本実施例では、定着器70は、転写材Pに熱を加えるためのセラミックヒータを内蔵したフィルムガイドユニット71と、転写材Pをフィルムガイドユニット71に圧接させるための加圧ローラ72とを有する。即ち、トナー像を保持した転写材Pは、フィルムガイドユニット71と加圧ローラ72とにより搬送されると共に、熱及び圧力を加えられる。これにより、トナーが転写材Pに定着される。
[画像形成動作]
次に、本実施例の画像形成装置100による画像形成動作を、フルカラー画像形成時を例として説明する。
先ず、給送ローラ41を回転させてカセット47内の転写材Pを1枚分離し、レジストローラ44へと搬送する。一方、各画像形成部の感光ドラム21と、中間転写ベルト35とが、各々所定の外周速度(プロセス速度)で回転する。又、各感光ドラム21は、帯電ローラ22によって、その表面をほぼ均一に帯電させられた後に、各色の画像情報に応じた画像光(レーザ)12による露光を受ける。
第1の画像形成部10Yでは、スキャナ部1Yによりイエロー画像の情報に応じたレーザ12Yが感光ドラム21Yに照射され、感光ドラム21Y上にイエロー画像の潜像が形成される。この潜像の形成と同時に現像器23Yが駆動され、感光ドラム21Y上の潜像にイエロートナーが付着するように、感光ドラム21Yの帯電極性と同極性で略同電位のバイアスが現像ローラに印加され、感光ドラム21Y上にイエロートナー像が形成される。感光ドラム21Y上に形成されたイエロートナー像は、現像部よりも感光ドラム21Yの表面移動方向下流側の1次転写部T1Yで、中間転写ベルト35の外周上に1次転写される。この時、中間転写ベルト35には、1次転写ローラ34Yによりイエロートナーと逆極性のバイアスが印加される。
次いで、第2の画像形成部10Mでは、中間転写ベルト35の外周上のイエロー画像と先端が一致するように、スキャナ部1Mによる、マゼンタ画像の情報に応じたレーザ12Mでの感光ドラム21Mの照射が開始される。そして、第1の画像形成部10Yと同様にして感光ドラム21M上にマゼンタトナー像が形成され、このマゼンタトナー像が、1次転写部T1Mで、中間転写ベルト35上のイエロートナー像に重ね合わせて1次転写される。
次いで、第3の画像形成部10Cでは、中間転写ベルト35の外周上のイエロー及びマゼンタ画像と先端が一致するように、スキャナ部1Cによる、シアン画像の情報に応じたレーザ12Cでの感光ドラム21Cの照射が開始される。そして、第1、第2の画像形成部10Y、10Mと同様にして感光ドラム21C上にシアントナー像が形成され、このシアントナー像が、1次転写部T1Cで、中間転写ベルト35上のイエロー及びマゼンタのトナー像に重ね合わせて1次転写される。
次いで、第4の画像形成部10Kでは、中間転写ベルト35の外周上のイエロー、マゼンタ及びシアン画像と先端が一致するように、スキャナ部1Kによる、ブラック画像の情報に応じたレーザ12Kでの感光ドラム21Kの照射が開始される。そして、第1〜第3の画像形成部10Y、10M、10Cと同様にして感光ドラム21K上にブラックトナー像が形成される。又、このブラックトナー像が、1次転写部T1Kで、中間転写ベルト35上のイエロー、マゼンタ及びシアンの各トナー像に更に重ね合わせて1次転写される。
以上のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順で、中間転写ベルト35の表面に4種類(色)のトナーから成るフルカラーの画像が形成される。
ブラックトナーの中間転写ベルト35への1次転写が終了する前に、即ち、4色目のトナー像の1次転写が終了して中間転写ベルト35上のフルカラー画像の先端が2次転写部T2へ到達する前に、転写材Pの搬送が開始される。この転写材Pは、それまでレジストローラ44で待機させられていたものであり、タイミングを合わせてその搬送が開始される。
転写材Pが中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間の2次転写部T2に突入すると同時に、2次転写ローラ51にトナーと逆極性のバイアスが印加される。これにより、中間転写ベルト35上のフルカラー画像が転写材Pに一括して2次転写される。2次転写部T2を通過した転写材Pは、中間転写ベルト35から剥離されて、定着器70へと搬送される。記録材Pは、定着器70においてトナー像が定着された後に排出ローラ対63、64、65を介して画像形成装置本体110の上部の排出トレイ67上へ、画像面を下向きにして排出される。こうして画像形成動作が終了する。
尚、画像形成装置100は、所望の単独又は4個の画像形成部のうちのいくつかのみを用いてトナー像を形成することで、単色又はマルチカラーの画像を形成することもできる。この場合も、トナー像を形成しない画像形成部があることを除けば、画像形成動作は上述のフルカラー画像形成時と同様である。
又、本実施例では、画像形成装置100は、詳しくは後述するように、画像形成モードとして、少なくとも次の2種類の画像形成モードを有する。
一つは、転写部を通過する転写材の移動方向及びそれに直交する方向における各端部よりも転写材の内側に収まるように像担持体上に形成されたトナー像が転写部を通過中に、像担持体から転写部材側へのトナー像の移動が行われるモードである。このモードは、転写材Pの画像転写面上において、転写材Pの移動方向の先端部、後端部、左端部及び右端部のそれぞれから内側に、画像を形成することのできない所定の領域(余白)が設定された、所謂、「縁有り画像」を形成する縁有り画像形成モードである。
もう一つは、転写部を通過する転写材の上記各端部のうち少なくとも1つよりも転写材の外側にはみ出すように像担持体上に形成されたトナー像が転写部を通過中に、像担持体から転写部材側へのトナー像の移動が行われるモードである。このモードは、典型的には、転写材Pの画像転写面上において、転写材Pの移動方向の先端部から後端部、及び左端部から右端部の全域に、所謂、「縁無し画像」を形成することのできる縁無し画像形成モードである。尚、縁無し画像は、一般に、転写材Pの画像転写面上において、転写材Pの移動方向の先端部、後端部、左端部、及び右端部に関して余白が無い画像であるが、縁無し画像として、このうち少なくとも1つの余白がない無い画像も形成することができる。
図15(a)は縁有り画像を、図15(b)は縁無し画像を模式的に示している。縁有り画像形成時には、像担持体上には、転写材P内に収まる大きさのトナー像が形成される。従って、転写材P上では、転写材Pの画像転写面を移動方向前方を上にして見たとき、上余白(mh)、下余白(mb)、左余白(ml)、右余白(mr)の各周辺マージンが存在する。一方、縁無し画像形成時には、像担持体上に転写材Pからはみ出す大きさのトナー像が形成される。従って、転写材P上では、トナー像が縁にまで達しており、周辺マージンが無くなる。尚、図15(b)には、上記上余白、下余白、左余白、右余白の全てが無い状態を図示するが、これらの余白のうち少なくとも1つがゼロとされた縁無し画像を形成することもできる。より具体的には、使用者が縁無し画像形成を選択した場合、例えばホストコンピュータ上の画像ファイルに対して、コントローラは、選択されている転写材Pのサイズに対して縁無し画像となるように画像をリサイズすることができる。そして、典型的には、リサイズ後のトナー像のサイズを縦Iv、横Ihとし、転写材Pのサイズを縦Pv、横Phとしたとき、トナー像と転写材Pのサイズの関係はPv<Iv、Ph<Ihとなるように設定される。従って、額縁状のトナー像が、転写部材に付着し易くなる。
[2次転写部]
次に、2次転写部T2の構成及び動作について更に詳しく説明する。
前述のように、中間転写ベルト35に2次転写ローラ51を当接させて2次転写工程を行う構成では、例えば縁無し画像を形成すると、転写材Pの裏汚れが発生し易くなる。又、この裏汚れを抑制するために常時2次転写ローラ51をクリーニングする機構を設けると、装置複雑化や大型化、或いは廃トナー容器の交換等の操作の煩雑化を招き易い。一方、像担持体と転写部材とを当接させずに両者の間に転写材を通過させて像担持体上のトナー像を転写材に転写させる方法は、例えば縁無し画像を形成する場合などにおける転写材Pの裏汚れ防止のためには有効である。しかし、この方法では、多種多様な転写材に対して安定して良好な転写性能を得ることは困難である。
従って、本発明の主要な目的は、簡易な構成で転写部材からトナーが転写材の裏側に付着することを抑制することができると共に、より多くの種類の転写材に該転写部材を用いて良好な転写性能を得ることを可能とすることである。
本発明のより詳細な第1の目的は、転写部材にトナーが付着し易く、転写材の裏汚れの発生し易い特定のタイプの画像を形成する場合に、転写材の裏側にトナーが付着することを抑制することである。本発明のより詳細な第2の目的は、特に、上述のような転写材の裏汚れの発生し易い特定のタイプの画像を形成することのできる転写材の種類を増やすことである。典型的には、上述のような転写材の裏汚れの発生し易い特定のタイプの画像は、縁無し画像である。
そこで、本発明の一態様によれば、画像形成装置は、上述のような転写材の裏汚れの発生し易い特定のタイプの画像を形成するモードとして、次のような第1の画像形成モードを有する。即ち、像担持体と転写部材との間を通過する転写材に像担持体からトナー像を転写する転写工程時に、像担持体と転写部材との相対位置の状態が、像担持体と転写部材との間に空隙を有する「第1の状態」となる期間を有するモードである。上記相対位置の状態が上記第1の状態の時、転写材は像担持体に接触するが、転写部材には接触しない。
本発明の一実施態様によれば、上記第1の画像形成モードにおいて、転写工程時に転写部を転写材がその移動方向の先端から後端まで通過する全期間で、上記相対位置の状態を上記第1の状態とする。この場合、上記第1の画像形成モードに使用できる転写材の種類を予め指定された特定の種類の転写材に限定することができる。或いは、上記特定のタイプの画像を形成する場合であって、転写材として予め指定された特定の種類の転写材が用いられる場合に限定して、上記第1の画像形成モードで上記特定のタイプの画像の形成を行うようにすることができる。ここで、上記特定の種類の転写材は、転写工程時に転写部を転写材がその移動方向の先端から後端まで通過する全期間で上記相対位置の状態を上記第1の状態とした場合にも、良好な転写性能を得られる種類のものである。そして、上記特定の種類の転写材の指定は、例えば、転写材の秤量、厚さ、コシ等の観点からなされてよい。
一方、画像形成装置は、上記特定のタイプの画像を形成する場合と比較して、転写部材にトナーが付着し難く、転写材の裏汚れが発生し難い画像を形成するモードとして、次のような第2の画像形成モードを有する。即ち、像担持体と転写部材との間を通過する転写材に像担持体からトナー像を転写する転写工程時に、像担持体と転写部材との相対位置の状態が、像担持体と転写部材とが当接する「第2の状態」とされるモードである。第2の画像形成モードでは、転写工程時に転写部を転写材がその移動方向の先端から後端まで通過する全期間で、上記相対位置の状態を上記第2の状態とする。上記第2の画像形成モードに使用できる転写材の種類は、次のものを含んでいてよい。即ち、転写工程時に転写部を転写材がその移動方向の先端から後端まで通過する全期間で上記相対位置の状態を上記第1の状態とした場合に、良好な転写性能を得ることができない虞のある種類のものである。そして、典型的には、上記第2の画像形成モードに使用できる転写材の種類は、上記特定の転写材の種類よりも多く、画像形成装置にて使用可能な転写材の種類の全てを含んでいてよい。
典型的には、上記特定のタイプの画像は縁無し画像であって、上記第1の画像形成モードは、縁無し画像形成モードとして実行されるものである。又、典型的には、上記特定のタイプの画像を形成する場合と比較して上述のように転写材の裏汚れが発生し難い画像は縁有り画像であって、上記第2の画像形成モードは、縁有り画像形成モードとして実行されるものである。
特に、本実施例では、裏汚れの発生し易い縁無し画像を形成する場合には、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有した2次転写部T2において、中間転写ベルト35に転写材Pを接触させて、2次転写工程を行う。この時、縁無し画像の形成を特定の種類の転写材に限定して可能とするか、或いは縁無し画像を特定の種類の転写材に形成する場合に限定して上記空隙を有した2次転写部T2で2次転写工程を行うようにすることができる。一方、裏汚れが発生し難い縁有り画像を形成する場合には、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pを通過(挟持)させることで2次転写工程を行う。これにより、特定の種類の転写材に対する縁無し画像形成時にその転写材の裏汚れを抑制することができると共に、縁有り画像形成時には多種多様な転写材Pに対して良好な転写性能を得ることが可能である。又、本実施例によれば、裏汚れを抑制するために常時2次転写ローラ51をクリーニングする機構を設ける必要はなく、構成の簡易化が可能である。
このように、本実施例によれば、縁無し画像を形成する場合に、転写材Pの種類限定で、2次転写ローラ51に付着したトナーが転写材Pの裏側に付着することを防ぐことができる。一方、縁有り画像を形成する場合には、多種多様な転写材Pに対して良好な転写性能を得ることが可能となる。以下、更に詳しく説明する。
本実施例では、縁無し画像を形成する場合、転写材Pの移動方向の長さ(以下、単に「転写材の長さ」ともいう)及び移動方向と直交する方向の長さ(以下、単に「転写材の幅」ともいう)において、転写材Pより大きなトナー像を中間転写ベルト35上に形成する。このトナー像を中間転写ベルト35から転写材Pへ2次転写することにより、転写材Pの画像転写面上において、転写材Pの移動方向の先端部から後端部、及び左端部から右端部の全域に、縁無し画像を形成することができる。
尚、本実施例では、移動方向の全域で中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する上記第1の状態で良好な転写性能を得ることが可能な特定の種類の転写材Pに限り、縁無し画像を形成することができるようになっている。
縁無し画像を形成する場合には、画像形成動作が開始され、転写材Pの移動方向先端が2次転写部T2に進入してきた時には、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態は、図2に示す状態になっているようにする。即ち、この時、上記相対位置の状態は、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する「第1の状態」になっているようにする。即ち、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とが離間した状態で、中間転写ベルト35から転写材Pにトナー像を2次転写する(第1の画像形成モード)。図3に示すように、上記第1の状態での2次転写工程中には、転写材Pは、転写前ガイド群46及び転写後ガイド61にガイドされながら中間転写ベルト35のトナー像が形成されている面に接触して搬送され、2次転写ローラ51には接触しない。そして、本実施例では、少なくとも転写材Pの後端が2次転写部T2を通過し終えるまでは、上記第1の状態が維持される。
尚、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間の空隙の値(最近接位置における間隙)は、本実施例では2mmとした。本実施例の画像形成装置100の構成では、この空隙が2mmより小さくなると、転写材Pと2次転写ローラ51とが接触し、転写材Pの裏側にトナーが付着することがある。又、好ましくは、この空隙は、4mm以下であった。これより空隙が大きくなると、良好な転写性能を得ることが困難になる。但し、この空隙の大きさは、本実施例のものに限定されるものではなく、画像形成装置の構成などによって適宜設定し得るものである。この空隙の大きさは、裏汚れを実用上十分に抑制できるように転写材Pの厚みよりも十分に大きく、且つ、所定の搬送経路を移動する転写材Pへのトナーの適正な転写を可能とする範囲内に適宜設定することができる。
一方、縁有り画像を形成する場合には、コシが弱いなどの理由で、移動方向の全域で上記第1の状態としたのでは良好な転写性能が得られないことのある種類の転写材Pでも、ほぼ均等に良好な転写性能を得ることができるようにする。つまり、画像形成動作が開始され、転写材Pの先端が2次転写部T2に進入してきた時には、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態は、図4に示す状態になっているようにする。即ち、この時、上記相対位置の状態は、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とが圧接した「第2の状態」になっているようにする。このように、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とで転写材Pを挟持した状態で、中間転写ベルト35から転写材Pにトナー像を2次転写する(第2の画像形成モード)。この時は、転写材Pからはみ出したトナーは実質的に存在しないため、2次転写ローラ51にトナーが付着することはなく、転写材Pの裏側にもトナーが付着することはない。そして、本実施例では、少なくとも転写材Pの後端が2次転写部T2を通過し終えるまでは、上記第2の状態が維持される。
尚、後述する各実施例と同様、本実施例においても、2次転写部T2を第1の状態として2次転写工程を行うモードと、第2の状態として行うモードとで、2次転写バイアスを定電流制御することができる。2次転写バイアスの値は、環境差などによっても変化するが、5μA〜20μAの範囲が好適である。これにより、両モードで、より均一な転写性能を得ることができる。
図1に示すように、本実施例では、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態は、変更手段55によって、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する第1の状態と、両者が当接する第2の状態との間で切り換えられる。特に、本実施例では、変更手段55は、2次転写ローラ51を中間転写ベルト35に対して移動させることで、第1の状態と第2の状態とを切り換える。又、本実施例では、変更手段55は、2次転写ローラ51の回転軸線方向両端部でその回転軸を支持する軸受けを中間転写ベルト35に対して近接又は離間するように移動させる移動手段53と、移動手段53の駆動手段(駆動源)54とを有する。移動手段53としては、例えばカム部材を用いることができ、又駆動手段54としてはカム部材に回転駆動力を伝達する駆動モータを用いることができる。但し、変更手段55の構成はこれに限定されるものではなく、第1の状態と第2の状態とを切り換えることができれば、利用可能な任意の手段を適用することができる。
本実施例では、画像形成装置100の動作は、制御手段としてのコントローラ80によって統括的に制御される。コントローラ80は、内蔵又は接続された記憶手段に記憶されたプログラムや各種データに従って画像形成装置100をシーケンス動作させる。特に、本実施例との関連で言えば、コントローラ80は、変更手段55の駆動手段54に制御信号を送り、所定のタイミングで移動手段53を動作させて、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態を切り換える。即ち、コントローラ80には、情報入力手段として画像形成装置100に設けられた操作部又は画像形成装置100と通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等の外部機器の操作部から、画像形成モード選択情報、転写材選択情報などが入力される。同時に、その他の画像形成動作に関する各種設定がコントローラ80に入力されてよい。画像形成モード選択情報は、縁無し画像形成モードと縁有り画像形成モードとを選択する情報を含んでいてよい。又、転写材選択情報は、画像形成に使用する転写材Pの種類を指定する情報、特に、上述のような特定の種類の転写材であるか否かを識別する情報を含んでいてよい。
本実施例では、コントローラ80は、縁無し画像形成モードが選択され、又縁無し画像が形成可能な特定の転写材Pが選択されている場合に、縁無し画像形成モードを実行するべく画像形成装置100、特に、変更手段55を制御する。一方、コントローラ80は、縁有り画像形成モードが選択されている場合に、縁有り画像形成モードを実行するべく画像形成装置100、特に、変更手段55を制御する。
転写材Pの種類を識別する情報をコントローラ80に入力する手段として、上述のように操作部から使用者が入力する代わりに、画像形成装置100内の例えば給送部40に、転写材Pの種類を検知する転写材種類検知手段を有していてもよい。この検知手段は、例えば、転写材Pの厚さ、重さ等の物理的特性を検知して、転写材Pの種類を検知するものであってよい。
ここで、画像形成装置の構成などに応じて適宜予め指定することができるものであるが、本実施例にて縁無し画像形成モードに使用できる上記特定の種類の転写材Pとしては、例えば、光沢紙、フィルムシート、厚紙などが挙げられる。又、上記同様、適宜予め指定することができるものであるが、本実施例にて縁有り画像形成モードに使用できる転写材Pは、画像形成装置にて使用可能な全ての種類(上記特定の種類を含む)のものであり、例えば、普通紙、葉書、封筒、OHPシートが挙げられる。
以上、本実施例によれば、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する状態で2次転写工程を行うことが可能な転写材Pについては、その裏面へのトナー付着による汚れのない、高品質の美しい縁無し画像を提供することができる。又、縁有り画像を形成する場合には、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pを挟持した状態で2次転写工程を行う。これにより、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する状態で2次転写工程を行うことができないか又は難しい転写材Pに対しても、ほぼ均一に良好な転写性能を得ることができる。
ところで、本実施例では、上述のような特定の種類の転写材Pに限り、縁無し画像を形成することができるようにした。別法として、前述のように、縁無し画像の形成に用いられる転写材Pが上記特定の種類の転写材Pである場合に限り、本実施例にて説明した中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する状態での2次転写工程を行うようにしてもよい。この場合、上記特定の種類以外の転写材Pに縁無し画像を形成すると、転写材Pの裏汚れが発生することがある。但し、上記特定の種類の転写材Pを用いて特に高品質の縁無し画像を形成したい時に裏汚れを抑制すれば実用上十分である場合などには、斯かる態様も有効である。更に、場合によっては、画像形成装置100にて使用可能な全ての種類の転写材Pに関して、縁無し画像の形成時に、本実施例にて説明した中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する状態での2次転写工程を行うこともできる。但し、この場合、上述のような特定の種類以外の転写材Pを用いる場合には、移動方向先端及び/又は後端に発生することのある転写不良を、例えば後述の実施例2〜4で説明するようにして防止することがより好ましい。尚、これらのことは、後述の実施例5についても当てはまる。
実施例2
次に、本発明の第2の実施例について説明する。尚、本実施例では、画像形成装置の基本的な構成は実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明を省略し、ここでは主に本実施例にて特徴的な点について説明する。
本発明の他の態様によれば、転写工程時に転写部を転写材がその移動方向の先端から後端まで通過する間に、像担持体と転写部材との相対位置の状態が第1の状態と第2の状態との間で変化するようにする。好ましい一実施態様では、実施例1にて説明した特定のタイプの画像を形成するモードとしての、転写工程時に上記相対位置の状態が第1の状態となる期間を有する第1の画像形成モードにおいて、上記相対位置の状態の変化を行うようにする。典型的には、この特定のタイプの画像は、縁無し画像である。
特に、本実施例では、転写工程時に転写部を転写材がその移動方向の先端から後端まで通過する間に、像担持体と転写部材との相対位置の状態が上記第1の状態から上記第2の状態へと変化する。
つまり、より詳細には、本実施例では、2次転写工程中の少なくとも一部の期間で中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有した状態とする。これと共に、転写材Pの少なくとも一部分としてその後端において、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pを挟持する。これにより、上記空隙のある状態では良好な転写性能を得られなかった転写材Pに対しても、良好な転写性能を得ることが可能となる。その結果、裏汚れを抑制することができると共に良好な転写性能を得ることのできる転写材Pの種類を増やすことができる。
本実施例によれば、特に縁無し画像を形成する場合に、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有した状態で2次転写工程を行うことで、2次転写ローラ51に付着したトナーが転写材Pの裏側に付着することを抑制することができる。しかも、本実施例によれば、転写材Pの種類によっては良好な転写性能を得られないことのある部分として、転写材Pの後端では、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pを挟持する。これにより、上記空隙のある状態では良好な転写性能を得られなかった転写材Pに対しても、良好な転写性を得ることを可能とする。その結果、特に、縁無し画像を転写できる転写材Pの種類を増やすことが可能となる。以下、更に詳しく説明する。
尚、本実施例では、縁有り画像を形成する場合の2次転写部の動作は、実施例1にて説明したものと同じであるので、以下、特に縁無し画像を形成する場合の2次転写部の動作について説明する。
本実施例では、移動方向の全域で中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する状態で良好な転写性能を得ることが可能な特定の種類の転写材Pに加えて、この特定の種類以外の転写材Pに対しても縁無し画像を形成することができる。特定の種類の転写材Pとしては、実施例1にて例示したものが挙げられ、又この特定の種類以外で縁無し画像の形成が可能な転写材Pとしては、例えば普通紙に代表されるよりコシの弱い転写材Pが挙げられる。
縁無し画像を形成する場合には、画像形成動作が開始され、転写材Pの移動方向先端が2次転写部T2に進入してきた時には、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態は、図2に示す状態になっているようにする。即ち、この時、上記相対位置の状態は、中間転写ベルト35と2次転写ローラとの間に空隙を有する「第1の状態」になっているようにする。即ち、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とが離間した状態で、中間転写ベルト35から転写材Pにトナー像を2次転写する。上記第1の状態での2次転写工程中には、転写材Pは、転写前ガイド群46及び転写後ガイド61にガイドされながら中間転写ベルト35のトナー像が形成されている面に接触して搬送され、2次転写ローラ51には接触しない。尚、第1の状態における中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間の空隙の設定は、実施例1と同様である。
ここで、転写材Pがコシの弱い種類のものなどであった場合、転写材Pが転写前ガイド群46を抜けた時、即ち、転写材Pの移動方向後端が転写前ガイド群46のガイド領域を通過し終えた時に、転写材Pの移動方向後端が垂れ下がることがある。その結果、転写材Pの後端を中間転写ベルト35に接触させることができずに、転写不良が発生する場合がある。
そこで、本実施例では、図5のように、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態を、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pの後端を挟持する「第2の状態」にする。これにより、転写材Pの移動方向後端において転写不良が発生することを防止することができる。そして、本実施例では、少なくとも転写材Pの後端が2次転写部T2を通過し終えるまでは、上記第2の状態が維持される。
本実施例では、転写材Pの移動方向において2次転写部T2の上流側、下流側で転写材Pをそれぞれ支持する転写前ガイド群46と転写後ガイド61との間が、転写材Pの移動経路に沿って30mm空いている。そのため、給送部40で検知した転写材Pのサイズ又は使用者によって指定された転写材Pのサイズと、転写材Pの搬送速度とから、転写材Pの後端が2次転写部T2のどの位置にあるかを計算する。そして、転写材Pの移動方向後端が転写前ガイド群46から離れる前に、2次転写ローラ51を、2次転写ローラ51と中間転写ベルト35とで転写材Pの移動方向後端を挟持する位置に移動させる。
本実施例では、コントローラ80が、転写材Pの位置の計算を行い、その結果に基づいて変更手段55を制御して、上述のような所定のタイミングで2次転写ローラ51を移動させる。
尚、本実施例では、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態を第1の状態とした場合と第2の状態とした場合とで、2次転写バイアスの制御は定電流制御を行った。2次転写バイアスの値は、環境差などによっても変化するが、本実施例では、5μA〜20μAの範囲とした。これにより、第1の状態、第2の状態の両方においてより均一な転写性能を得ることができる。
又、本実施例では、転写材Pが2次転写部T2を抜けた後、即ち、転写材Pの移動方向後端が2次転写部T2を通過し終えた後に、2次転写ローラ51と中間転写ベルト35とが当接している。そのため、縁無し画像を形成する場合には、2次転写ローラ51に、転写材Pからはみ出したトナーが付着することがある。
そこで、本実施例では、縁無し画像の形成時には、転写材Pの移動方向後端が2次転写部T2を通過し終えた後に、図6に示すように、2次転写ローラ51と中間転写ベルト35とが当接した第2の状態とする。本実施例では、2次転写工程時に転写材Pの後端側で2次転写ローラ51を移動させて中間転写ベルト35に当接させた状態を、転写材Pが2次転写部T2を通過した後も維持しておくことができる。そして、2次転写工程時とは逆極性(トナーの正規の帯電極性と同極性:本実施例では負極性)のバイアスが、2次転写バイアス電源52より2次転写ローラ51に印加される。これにより、2次転写工程時とは逆向きの電界、即ち、正規の帯電極性に帯電したトナーを2次転写ローラ51から中間転写ベルト35に向けて移動させる方向の電界が、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に形成される。このようにして、2次転写ローラ51に付着したトナーを中間転写ベルト35に転写して戻すことで、2次転写ローラ51の表面をクリーニングすることができる。
更に、本実施例では、上述のようにして2次転写ローラ51から中間転写ベルト35に戻されたトナーは、その後感光ドラム21に転写して戻され、プロセスカートリッジ2内に回収される。
より詳細には、図1に示すように、本実施例の画像形成装置100は、中間転写ベルト35上のトナーを所定の極性(本実施例では負極性)に帯電させるトナー除去用の帯電手段として、トナー帯電ローラ37を中間転写ベルト35に当接可能に有する。トナー帯電ローラ37は、中間転写ベルト35の表面移動方向において、2次転写部T2よりも下流側で、第1の画像形成部10Yの1次転写部T1Yよりも上流側に配置されている。又、2次転写ローラ51のクリーニング動作時には、4個の1次転写ローラ34のうちの少なくとも1つに、1次転写工程時とは逆極性(トナーの正規の帯電極性と同極性:本実施例では負極性)のバイアスが、対応する1次転写バイアス電源より印加される。これにより、1次転写工程時とは逆向きの電界、即ち、正規の帯電極性に帯電したトナーを中間転写ベルト35から感光ドラム21に向けて移動させる方向の電界が、中間転写ベルト35と感光ドラム21との間に形成される。そして、2次転写ローラ51から中間転写ベルト35に戻されたトナーは、トナー帯電ローラ37によって帯電された後、4個の画像形成部10のうちの少なくとも1つのクリーナ24によって、感光ドラム21上から除去され、回収される。
尚、2次転写ローラ51のクリーニング転写工程時に2次転写ローラ51に印加するバイアスは、例えば、−0.5kV〜−2kVの範囲とすることができる。この値は環境などの変化に合わせて可変とされている。又、2次転写ローラ51が中間転写ベルト35に当接し、上記所定のバイアスが印加された状態で回転を開始して、少なくとも1周の間は、その当接回転状態及びバイアス印加状態を維持することが好ましい。これにより、良好に2次転写ローラ51上のトナーを中間転写ベルト35側に移動させて、転写し戻すことができる。
本実施例では、コントローラ80が、2次転写ローラ51のクリーニング動作を制御するようになっており、上述のような所定のタイミングで2次転写ローラ、トナー帯電ローラ、1次転写ローラのそれぞれに対するバイアスの印加、及び変更手段の動作を行う。
但し、2次転写ローラ51のクリーニング方法は、上述のものに限定されるものではない。例えば、トナー除去用の帯電手段は必ずしも設けられている必要はない。又、2次転写ローラ51に異なる極性のバイアスを順次に印加して、2次転写ローラ51上に付着している可能性のある両極性のトナーを中間転写ベルト35に戻すようにしてもよい。又、中間転写ベルト35の移動方向において複数の1次転写ローラ34に対して異なる極性のバイアスを印加することで、それぞれ異なる極性に帯電したトナーを感光ドラム21に戻すようにしてもよい。更に、中間転写ベルト35上からトナーを除去して回収する個別のクリーニング手段が設けられていてもよい。
このクリーニング動作は、非画像形成時に実行される。非画像形成時としては、画像形成動作後の整理動作(後回転動作)期間、画像形成動作前の準備動作(前回転動作)期間、或いは複数の転写材に画像を形成する一連の画像形成動作中の転写材と転写材との間に相当する期間が挙げられる。
ここで、上述のような2次転写ローラ51のクリーニング動作は、1枚の転写材に対する2次転写工程を行う毎に実行することができる。但し、2次転写工程中に上記相対位置の状態が第1の状態となる期間があるために、2次転写ローラ51に付着するトナー量が比較的少ない。このため、転写材Pの裏汚れを実用上許容し得る範囲内に抑えることができれば、複数枚の転写材Pに対する2次転写工程を行う毎に上記クリーニング工程を実行するようにしてもよい。又、後述するように、本実施例の2次転写部T2の動作は、縁無し画像の形成を行う場合以外にも適用できる。そのような場合は、上記クリーニング動作は、省略することができるか、或いは縁無し画像形成時よりも多数枚の転写材Pに対する2次転写工程毎に実行することができる。
以上、本実施例によれば、特に縁無し画像を形成する場合に、2次転写ローラ51に付着したトナーが転写材Pの裏側に付着することを抑制することができる。又、これと共に、転写材Pの種類によっては発生することのある転写材Pの撓みによる転写不良を抑制することができる。
ところで、本実施例における縁無し画像形成時の2次転写部T2の動作は、縁無し画像の形成に使用可能な全ての種類の転写材Pに関して行うことができる。別法として、縁無し画像の形成に用いられる転写材Pが、上述のような特定の種類以外の転写材Pである場合に行うことができる。或いは、縁無し画像の形成に用いられる転写材が、コシが弱いなどの理由により予め指定されている、移動方向の全域で上記第1の状態としたのでは良好な転写性能が得られないことのある種類の転写材Pを用いる場合にのみ行うことができる。一方、縁無し画像の形成に用いられる転写材Pが上述のような特定の種類の転写材Pである場合には、縁無し画像形成時における2次転写部T2の動作は実施例1と同様にすればよい。尚、これらのことは、後述の実施例3及び4についても当てはまる。
又、別法として、縁無し画像の形成動作時に限らず、縁有り画像に代表される、画像形成装置で形成可能なその他の形態の全て又は一部の形成動作時においても、上述の本実施例における2次転写部T2の動作を行うことができる。これにより、縁無し画像以外の形態の画像の形成時においても、比較的少量であるが2次転写ローラ51に付着することのあるトナーによって転写材Pの裏汚れが発生することを抑制することができる。又、これと共に、転写材Pの種類によっては発生することのある転写不良を抑制することができる。例えば、上述のような特定の種類以外の転写材Pを用いる場合に、例えば縁無し画像であるか縁有り画像であるかなどの、形成する画像のタイプに拘わらず、上述の本実施例における2次転写部T2の動作を行うことができる。或いは、コシが弱いなどの理由により予め指定されている、移動方向の全域で上記第1の状態としたのでは良好な転写性能が得られないことのある種類の転写材Pを用いる場合にのみ行うことができる。尚、これらのことは、後述の実施例3及び4についても当てはまる。
実施例3
次に、本発明の第3の実施例について説明する。尚、本実施例では、画像形成装置の基本的な構成は実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明を省略し、ここでは主に本実施例にて特徴的な点について説明する。
特に、本実施例では、転写工程時に転写部を転写材がその移動方向の先端から後端まで通過する間に、像担持体と転写部材との相対位置の状態が前述の第2の状態から前述の第1の状態へと変化する。
つまり、より詳細には、本実施例では、2次転写工程中の少なくとも一部の期間で中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有した状態とする。これと共に、転写材Pの少なくとも一部分としてその先端において、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pを挟持する。これにより、上記空隙のある状態では良好な転写性能を得られなかった転写材Pに対しても、良好な転写性能を得ることが可能となる。その結果、裏汚れを抑制することができると共に良好な転写性能を得ることのできる転写材Pの種類を増やすことができる。
本実施例によれば、特に縁無し画像を形成する場合に、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有した状態で2次転写工程を行うことで、2次転写ローラ51に付着したトナーが転写材Pの裏側に付着することを抑制することができる。しかも、本実施例によれば、転写材Pの種類によっては良好な転写性能を得られないことのある部分として、転写材Pの先端では、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pを挟持する。これにより、上記空隙のある状態では良好な転写性能を得られなかった転写材Pに対しても、良好な転写性を得ることを可能とする。その結果、特に、縁無し画像を転写できる転写材Pの種類を増やすことが可能となる。以下、更に詳しく説明する。
尚、本実施例では、縁有り画像を形成する場合の2次転写部の動作は、実施例1にて説明したものと同じであるので、以下、特に縁無し画像を形成する場合の2次転写部の動作について説明する。
本実施例では、実施例2と同様に、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する状態で良好な転写性能を得ることが可能な特定の種類の転写材Pに加えて、この特定の種類以外の転写材Pに対しても縁無し画像を形成することができる。
ここで、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する状態で2次転写工程を行う場合に、転写材Pがコシの弱い種類のものなどであると、転写材Pが転写後ガイド61に到達する前に、その移動方向先端が垂れ下がることがある。その結果、転写材Pの先端を中間転写ベルト35に接触させることができずに、転写不良が発生する場合がある。
そこで、本実施例では、転写材Pが転写部T2に進入した時には、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態は、図4に示す状態になっているようにする。即ち、この時、上記相対位置の状態は、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pの移動方向先端を挟持する「第2の状態」になっているようにする。これにより、転写材Pの移動方向先端において転写不良が発生することを防止することができる。
その後、2次転写ローラ51へのトナーの付着を防止するために、図3に示すように、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態を、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する「第1の状態」にする。上記第1の状態での2次転写工程中には、転写材Pは、転写前ガイド群46及び転写後ガイド61にガイドされながら中間転写ベルト35のトナー像が形成されている面に接触して搬送され、2次転写ローラ51には接触しない。そして、本実施例では、少なくとも転写材Pの後端が2次転写部T2を通過し終えるまでは、上記第1の状態が維持される。
この時、縁無し画像を形成すると、2次転写ローラ51と中間転写ベルト35とは、転写材Pが侵入してくる前から接触しているため、2次転写ローラ51には転写材Pからはみ出したトナーが付着することがある。そのため、好ましくは、2次転写ローラ51に付着したトナーが転写材Pの裏側に付着しないように、2次転写ローラ51が1周する以前に、所定のタイミングで、図3に示すように上記相対位置の状態を第1の状態にする。特に、本実施例では、2次転写ローラ51の直径は16mm、周長が50.26mmであることから、転写材Pが2次転写部T2を50mm通過する以前に、上記第1の状態にするべく2次転写ローラ51を移動させた。
このように、上記第2の状態の2次転写部T2を通過する移動方向先端側の転写材Pの長さが、2次転写ローラ51の周長よりも短くなるタイミングで、上記相対位置の状態を第2の状態から第1の状態に変化させることが好ましい。又、特に、縁無し画像を形成する場合には、次のように設定することができる。即ち、上記第2の状態の2次転写部T2を通過する移動方向先端側の中間転写ベルト35上のトナー像の長さが、2次転写ローラ51の周長よりも短くなるタイミングで、上記相対位置の状態を第2の状態から第1の状態に変化させることができる。尚、第1の状態における中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間の空隙の設定は、実施例1と同様である。
本実施例では、コントローラ80が、転写材Pの位置(或いは中間転写ベルト35上のトナー像の位置)の計算を行い、その結果に基づいて変更手段55を制御して、上述のような所定のタイミングで2次転写ローラ51を移動させる。
尚、本実施例では、実施例2と同様にして、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態を第1の状態とした場合と第2の状態とした場合とで、2次転写バイアスの制御は定電流制御を行った。
又、本実施例では、転写材Pが2次転写部T2に進入する前に、2次転写ローラ51と中間転写ベルト35とが当接している。そのため、縁無し画像を形成する場合には、2次転写ローラ51に、転写材Pからはみ出したトナーが付着することがある。
そこで、本実施例では、縁無し画像の形成時には、転写材Pの移動方向後端が2次転写部T2を通過し終えた後に、図6に示すように、2次転写ローラ51と中間転写ベルト35とが当接した第2の状態とする。本実施例では、転写材Pが2次転写部T2を通過した後に、2次転写ローラ51を移動させて中間転写ベルト35に当接させる。そして、実施例2にて説明したものと同様にして、2次転写ローラ51のクリーニングを行うことができる。
以上、本実施例によれば、特に縁無し画像を形成する場合に、2次転写ローラ51に付着したトナーが転写材Pの裏側に付着することを抑制することができる。又、これと共に、転写材Pの種類によっては発生することのある転写材Pの撓みによる転写不良を抑制することができる。
実施例4
次に、本発明の第4の実施例について説明する。尚、本実施例では、画像形成装置の基本的な構成は実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明を省略し、ここでは主に本実施例にて特徴的な点について説明する。
特に、本実施例では、転写工程時に転写部を転写材がその移動方向の先端から後端まで通過する間に、像担持体と転写部材との相対位置の状態が前述の第2の状態から前述第1の状態へと変化し、且つ、第1の状態から第2の状態へと変化する。
つまり、より詳細には、本実施例では、2次転写工程中の少なくとも一部の期間で中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有した状態とする。これと共に、転写材Pの少なくとも一部分としてその先端及び後端において、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pを挟持する。これにより、上記空隙のある状態では良好な転写性能を得られなかった転写材Pに対しても、良好な転写性能を得ることが可能となる。その結果、裏汚れを抑制することができると共に良好な転写性能を得ることのできる転写材Pの種類を増やすことができる。
本実施例によれば、特に縁無し画像を形成する場合に、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有した状態で2次転写工程を行うことで、2次転写ローラ51に付着したトナーが転写材Pの裏側に付着することを抑制することができる。しかも、本実施例によれば、転写材Pの種類によっては良好な転写性能を得られないことのある部分として、転写材Pの先端及び後端では、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pを挟持する。これにより、上記空隙のある状態では良好な転写性能を得られなかった転写材Pに対しても、良好な転写性を得ることを可能とする。その結果、特に、縁無し画像を転写できる転写材Pの種類を増やすことが可能となる。以下、更に詳しく説明する。
尚、本実施例では、縁有り画像を形成する場合の2次転写部の動作は、実施例1にて説明したものと同じであるので、以下、特に縁無し画像を形成する場合の2次転写部の動作について説明する。
本実施例では、実施例2、3と同様に、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する状態で良好な転写性能を得ることが可能な特定の種類の転写材Pに加えて、この特定の種類以外の転写材Pに対しても縁無し画像を形成することができる。
先ず、実施例3にて説明したように、2次転写部T2を第1の状態として2次転写を行う場合に、転写材Pがコシの弱い種類のものなどであると、転写材Pが転写後ガイド61に到達する前に、その移動方向先端が垂れ下がることがある。その結果、転写材Pの先端を中間転写ベルト35に接触させることができずに、転写不良が発生する場合がある。
そこで、本実施例では、転写材Pが転写部T2に進入した時には、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態は、図4に示す状態になっているようにする。即ち、この時、上記相対位置の状態は、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pの移動方向先端を挟持する「第2の状態」になっているようにする。これにより、転写材Pの移動方向先端において転写不良が発生することを防止することができる。
その後、2次転写ローラ51へのトナーの付着を防止するために、図3に示すように、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態を、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間に空隙を有する「第1の状態」にする。上記第1の状態での2次転写工程中には、転写材Pは、転写前ガイド群46及び転写後ガイド61にガイドされながら中間転写ベルト35のトナー像が形成されている面に接触して搬送され、2次転写ローラ51には接触しない。
この時、縁無し画像を形成すると、2次転写ローラ51と中間転写ベルト35とは、転写材Pが侵入してくる前から接触しているため、2次転写ローラ51には転写材Pからはみ出したトナーが付着することがある。そのため、好ましくは、2次転写ローラ51に付着したトナーが転写材Pの裏側に付着する前であり、後述するように2次転写部T2で転写材Pの後端を再度挟持した時にも転写材Pの裏面にトナーが付着しないようにする。即ち、好ましくは、そのような所定のタイミングで、図3のように、上記相対位置の状態を第1の状態にする。特に、本実施例では、2次転写ローラ51の直径が16mm、周長が50.26mmであること、及び後述するように2次転写部T2で転写材Pの後端を再度挟持する距離が30mmであることから、次のように設定した。即ち、本実施例では、転写材Pが2次転写部T2を20mm通過する以前に、上記第1の状態にするべく2次転写ローラ51を移動させた。尚、第1の状態における中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との間の空隙の設定は、実施例1と同様である。
次に、実施例2にて説明したように、転写材Pがコシの弱い種類のものなどであった場合、転写材Pの移動方向後端が転写前ガイド群46のガイド領域を通過し終えた時に、転写材Pの移動方向後端が垂れ下がることがある。その結果、転写材Pの後端を中間転写ベルト35に接触させることができずに、転写不良が発生する場合がある。
そこで、本実施例では、図5のように、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態を、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51とを圧接させてその間に転写材Pの後端を挟持する「第2の状態」にする。これにより、転写材Pの移動方向後端において転写不良が発生することを防止することができる。そして、本実施例では、少なくとも転写材Pの後端が2次転写部T2を通過し終えるまでは、上記第2の状態が維持される。
本実施例では、転写材Pの移動方向において2次転写部T2の上流側、下流側で転写材Pをそれぞれ支持する転写前ガイド群46と転写後ガイド61との間が、転写材Pの移動経路に沿って30mm空いている。そのため、給送部40で検知した転写材Pのサイズ又は使用者によって指定された転写材Pのサイズと、転写材Pの搬送速度とから、転写材Pの後端が2次転写部T2のどの位置にあるかを計算する。そして、転写材Pの移動方向後端が転写前ガイド群46から離れる前に、2次転写ローラ51を、2次転写ローラ51と中間転写ベルト35とで転写材Pの移動方向後端を挟持する位置に移動させる。
本実施例では、転写前ガイド群46と転写後ガイド61との間の距離、及び転写材Pの搬送速度の関係から、2次転写部T2で転写材Pの後端を挟持する距離を30mmとした。又、上述のように2次転写部T2で転写材Pの先端の20mmを挟持した。両方の長さを合わせて、転写材Pの50mmを2次転写部T2で挟持した。本実施例では、2次転写ローラ51の周長が50.26mmであることから、このように設定することで、転写材Pの裏面にトナーが付着することを防止することができる。
このように、上記第2の状態の2次転写部T2を通過する移動方向先端側及び後端側の転写材Pの長さの合計が、2次転写ローラ51の周長よりも短くなるタイミングで、上記相対位置の状態を第2の状態から第1の状態に変化させることが好ましい。又、特に、縁無し画像を形成する場合には、次のタイミングで、上記相対位置の状態を第2の状態から第1の状態に変化させることができる。即ち、上記第2の状態の2次転写部T2を通過する移動方向先端側の中間転写ベルト35上のトナー像の長さと移動方向後端側の転写材Pの長さとの合計が、2次転写ローラ51の周長よりも短くなるタイミングである。
本実施例では、コントローラ80が、転写材Pの位置(或いは中間転写ベルト35上のトナー像の位置)の計算を行い、その結果に基づいて変更手段55を制御して、上述のような所定のタイミングで2次転写ローラ51を移動させる。
尚、本実施例では、実施例2、3と同様にして、中間転写ベルト35と2次転写ローラ51との相対位置の状態を第1の状態とした場合と第2の状態とした場合とで、2次転写バイアスの制御は定電流制御を行った。
又、本実施例では、縁無し画像を形成する場合には、実施例2と同様にして、2次転写ローラ51に付着したトナーを除去するためのクリーニング動作を行うことができる。
以上、本実施例によれば、特に縁無し画像を形成する場合に、2次転写ローラ51に付着したトナーが転写材Pの裏側に付着することを抑制することができる。又、これと共に、転写材Pの種類によっては発生することのある転写材Pの撓みによる転写不良を抑制することができる。
実施例5
次に、本発明の第5の実施例について説明する。尚、本実施例では、画像形成装置の基本的な構成は、2次転写部材の構成が異なることを除いて実施例1のものと同じである。従って、実施例1のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明を省略し、ここでは主に本実施例にて特徴的な点について説明する。
図7を参照して、本実施例では、2次転写部材として、実施例1にて用いた2次転写ローラ51に代えて、回転体である無端状ベルトで構成された2次転写ベルト51cを用いる。2次転写ベルト51cは、複数の支持部材として2次転写ベルト駆動ローラ51aと、2次転写ベルトテンションローラ51bに掛け回されている。2次転写ベルトテンションローラ51bは、2次転写ベルト51cに従動して回転すると共に、2次転写ベルト51cに所定の張力を付加する。2次転写ベルト駆動ローラ51aには、駆動手段としての駆動モータ56の駆動力が伝達される。
又、本実施例では、中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態は、変更手段55によって切り換えられる。特に、本実施例では、変更手段55は、2次転写ベルト駆動ローラ51aを回動中心として、2次転写ベルトテンションローラ51bを回動(揺動)させる。これにより、2次転写ベルト51cを中間転写ベルト35に対して移動させることで、中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの間に空隙を有する第1の状態と、両者が当接する第2の状態とが切り換えられる。尚、本実施例では、上記変更手段55としては、2次転写ベルトテンションローラ51bを移動手段53によって移動させて、2次転写ベルト51cを移動させるようになっていることを除いて、実質的に実施例1にて用いたものと同様の構成のものを用いた。
更に、本実施例では、2次転写部T2において、2次転写ベルト51cの内周面側には、バイアス印加部材として、バイアス印加ローラ51dが設けられている。このバイアス印加ローラ51dに、2次転写バイアス電源52が電気的に接続されている。そして、バイアス印加ローラ51dに2次転写バイアス電源52からバイアスを印加することで、実施例1において2次転写ローラ51を介して行ったのと同様にして、2次転写ベルト51dを介して2次転写部T2に所望の電界を形成することができる。
尚、本実施例では、2次転写ベルト51cを中間転写ベルト35から離間させた状態とする場合には、離間させるのと同時に、2次転写ベルト51cの回転は停止される。
本実施例では、コントローラ50は、実施例1〜4と同様に変更手段55や2次転写バイアス電源52を制御すると共に、2次転写ベルト駆動ローラ51aの駆動モータ56をも制御するようになっている。
そして、本実施例は、上述のような2次転写部T2の構成を有する画像形成装置100において、実施例1と同様の2次転写部T2の動作を適用することを特徴とする。本実施例の画像形成装置100は、2次転写部材が実施例1における2次転写ローラ51に代えて2次転写ベルト51cであることを除けば、実施例1にて説明したものと実質的に同じ特徴を全て備えている。
詳しい説明は省略するが、本実施例では、縁無し画像を形成する場合には、2次転写部T2における中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を、図8に示すように「第1の状態」として、2次転写工程を行う。図8の状態は、実施例1における図2の状態に対応する。図9に示すように、上記第1の状態での2次転写工程中には、転写材Pは、転写前ガイド群46及び転写後ガイド61にガイドされながら中間転写ベルト35のトナー像が形成されている面に接触して搬送され、2次転写ベルト51cには接触しない。尚、第1の状態における中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの空隙の設定は、実施例1と同様である。
一方、本実施例では、縁有り画像を形成する場合には、2次転写部T2における中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を、図10に示すように「第2の状態」として、2次転写工程を行う。図10の状態は、実施例1における図4の状態に対応する。上記第2の状態での2次転写工程中には、転写材Pは、中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとで挟持される。尚、中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を第1の状態とした場合と第2の状態とした場合とでの2次転写バイアスの制御は、上述の各実施例と同様とすることができる。
以上、本実施例によれば、実施例1と同様の効果を得ることができる。
実施例6
次に、本発明の第6の実施例について説明する。尚、本実施例では、画像形成装置の基本的な構成は実施例5のものと同じである。従って、実施例5のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明を省略し、ここでは主に本実施例にて特徴的な点について説明する。
本実施例は、図7に示す実施例5にて説明したものと同じ2次転写部T2の構成を有する画像形成装置100において、実施例2と同様の2次転写部T2の動作を適用することを特徴とする。本実施例の画像形成装置100は、2次転写部材が実施例2における2次転写ローラ51に代えて2次転写ベルト51cであることを除けば、実施例2にて説明したものと実質的に同じ特徴を全て備えている。
詳しい説明は省略するが、本実施例では、転写材Pの移動方向先端側では、2次転写部T2における中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を、図8に示すように「第1の状態」として、2次転写工程を行う。図8の状態は、実施例2における図2の状態に対応する。
そして、転写材Pの移動方向後端側で、2次転写部T2における中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を、図11に示すように「第2の状態」として、2次転写工程を行う。図11の状態は、実施例2における図5に示す状態に対応する。
尚、本実施例では、転写材Pの移動方向において2次転写部T2の上流側、下流側で転写材Pをそれぞれ支持する転写前ガイド群46と転写後ガイド61との間が、転写材Pの移動経路に沿って40mm空いている。そのため、本実施例では、これに応じて、実施例2と同様にして、転写材Pの移動方向後端が転写前ガイド群46から離れる前に、2次転写ベルト51cを、2次転写ベルト51cと中間転写ベルト35とで転写材Pの移動方向後端を挟持する位置に移動させる。
本実施例においても、図12に示すように、バイアス印加ローラ51dにバイアスを印加することで2次転写ベルト51cを介して2次転写部T2に所望の電界を形成して、実施例2と同様の2次転写ベルト51cのクリーニング動作を行うことができる。図12の状態は、実施例2における図6の状態に対応する。又、2次転写ベルト51cから中間転写ベルト35に転写し戻されたトナーは、実施例2と同様にして除去、回収することができる。
以上、本実施例によれば、実施例2と同様の効果を得ることができる。
実施例7
次に、本発明の第7の実施例について説明する。尚、本実施例では、画像形成装置の基本的な構成は実施例5のものと同じである。従って、実施例5のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明を省略し、ここでは主に本実施例にて特徴的な点について説明する。
本実施例は、図7に示す実施例5にて説明したものと同じ2次転写部T2の構成を有する画像形成装置100において、実施例3と同様の2次転写部T2の動作を適用することを特徴とする。本実施例の画像形成装置100は、2次転写部材が実施例3における2次転写ローラ51に代えて2次転写ベルト51cであることを除けば、実施例3にて説明したものと実質的に同じ特徴を全て備えている。
詳しい説明は省略するが、本実施例では、転写材Pの移動方向先端側で、2次転写部T2における中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を、図10に示すように「第2の状態」として、2次転写工程を行う。図10の状態は、実施例3における図4の状態に対応する。
そして、その後、2次転写部T2における中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を、図9に示すように「第1の状態」として、2次転写工程を行う。図9の状態は、実施例3における図3に示す状態に対応する。
尚、本実施例では、2次転写ベルト51cの周長が80mmであることから、転写材Pが2次転写部T2を80mm通過する以前に、中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を第1の状態にするべく2次転写ベルト51cを移動させた。
本実施例においても、図12に示すように、バイアス印加ローラ51dにバイアスを印加することで2次転写ベルト51cを介して2次転写部T2に所望の電界を形成して、実施例3と同様の2次転写ベルト51cのクリーニング動作を行うことができる。図12の状態は、実施例3における図6の状態に対応する。又、2次転写ベルト51cから中間転写ベルト35に転写し戻されたトナーは、実施例3と同様にして除去、回収することができる。
以上、本実施例によれば、実施例3と同様の効果を得ることができる。
実施例8
次に、本発明の第8の実施例について説明する。尚、本実施例では、画像形成装置の基本的な構成は実施例5のものと同じである。従って、実施例5のものと同一又はそれに相当する機能、構成を有する要素には同一符号を付して詳しい説明を省略し、ここでは主に本実施例にて特徴的な点について説明する。
そして、本実施例は、図7に示す実施例5にて説明したものと同じ2次転写部T2の構成を有する画像形成装置100において、実施例4と同様の2次転写部T2の動作を適用することを特徴とする。本実施例の画像形成装置100は、2次転写部材が実施例4における2次転写ローラ51に代えて2次転写ベルト51cであることを除けば、実施例4にて説明したものと実質的に同じ特徴を全て備えている。
詳しい説明は省略するが、本実施例では、転写材Pの移動方向先端側で、2次転写部T2における中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を、図10に示すように「第2の状態」として、2次転写工程を行う。図10の状態は、実施例4における図4の状態に対応する。
その後、2次転写部T2における中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を、図9に示すように「第1の状態」として、2次転写工程を行う。図9の状態は、実施例4における図3に示す状態に対応する。
尚、本実施例では、2次転写ベルト51cの周長が80mmであること、及び後述するように2次転写部T2で転写材Pの後端を再度挟持する距離が40mmであることから、次のように設定した。即ち、本実施例では、転写材Pが2次転写部T2を40mm通過する以前に、上記第1の状態にするべく2次転写ベルト51cを移動させた。
そして、その後更に、転写材Pの移動方向後端側で、2次転写部T2における中間転写ベルト35と2次転写ベルト51cとの相対位置の状態を、図11に示すように「第2の状態」として、2次転写工程を行う。図11の状態は、実施例4における図5に示す状態に対応する。
尚、本実施例では、転写材Pの移動方向において2次転写部T2の上流側、下流側で転写材Pをそれぞれ支持する転写前ガイド群46と転写後ガイド61の間が、転写材Pの移動経路に沿って40mm空いている。そのため、本実施例では、これに応じて、実施例4と同様にして、転写材Pの移動方向後端が転写前ガイド群46から離れる前に、2次転写ベルト51cを、2次転写ベルト51cと中間転写ベルト35とで転写材Pの移動方向後端を挟持する位置に移動させる。
本実施例では、転写前ガイド群46と転写後ガイド61との間の距離、及び転写材Pの搬送速度の関係から、2次転写部T2で転写材Pの後端を挟持する距離を40mmとした。又、上述のように2次転写部T2で転写材Pの先端の40mmを挟持した。両方の長さを合わせて、転写材Pの80mmを2次転写部T2で挟持した。本実施例では、2次転写ベルト51cの周長が80mmであることから、このように設定することで、転写材Pの裏面にトナーが付着することを防止することができる。
本実施例においても、図12に示すように、バイアス印加ローラ51dにバイアスを印加することで2次転写ベルト51cを介して2次転写部T2に所望の電界を形成して、実施例4と同様の2次転写ベルト51cのクリーニング動作を行うことができる。図12の状態は、実施例4における図6の状態に対応する。又、2次転写ベルト51cから中間転写ベルト35に転写し戻されたトナーは、実施例4と同様にして除去、回収することができる。
以上、本実施例によれば、実施例4と同様の効果を得ることができる。
尚、本発明を具体的な実施例に則して説明したが、本発明は上述の各実施例に限定されるものではないことを理解されたい。
例えば、上述の各実施例において言及した各種の数値は、例えば画像形成装置本体の構成によって最適値が変わるものであり、本発明はそれらの数値に限定されるものではない。
又、上記各実施例では、画像形成装置は、中間転写方式のカラー画像形成装置であり、像担持体から転写材へのトナー像の転写部としての2次転写部に関連して本発明を具現化した。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、図13に示すように、像担持体として単一の感光ドラム21を有し、感光ドラム21上に形成されたトナー像を転写材Pに転写する画像形成装置200においも、本発明は等しく適用し得るものである。尚、図13中、図1に示す画像形成装置100のものと同一又はそれに相当する構成、機能を有する要素には同一符号を付して詳しい説明は省略する。図13に示す画像形成装置200では、転写部材としての転写ローラ51が感光ドラム21に対して離接可能に設けられている。そして、この転写ローラ51による、感光ドラム21から転写材Pへのトナー像の転写部Tの動作について、上記各実施例にて説明したものと実質的に同じ特徴を備えることができる。これにより、上記各実施例と同様の効果を奏することができる。
本発明の一実施例に係る画像形成装置の概略断面構成図である。 本発明に従う2次転写ローラの動作(離間状態での転写材先端に対する転写工程)を説明するための2次転写部近傍の概略断面図である。 本発明に従う2次転写ローラの動作(離間状態での転写材後端に対する転写工程)を説明するための2次転写部近傍の概略断面図である。 本発明に従う2次転写ローラの動作(当接状態での転写材先端に対する転写工程)を説明するための2次転写部近傍の概略断面図である。 本発明に従う2次転写ローラの動作(当接状態での転写材後端に対する転写工程)を説明するための2次転写部近傍の概略断面図である。 本発明に従う2次転写ローラの動作(当接状態でのクリーニング工程)を説明するための2次転写部近傍の概略断面図である。 本発明の他の実施例に係る画像形成装置の概略断面構成図である。 本発明に従う2次転写ベルトの動作(離間状態での転写材先端に対する転写工程)を説明するための2次転写部近傍の概略断面図である。 本発明に従う2次転写ベルトの動作(離間状態での転写材後端に対する転写工程)を説明するための2次転写部近傍の概略断面図である。 本発明に従う2次転写ベルトの動作(当接状態での転写材先端に対する転写工程)を説明するための2次転写部近傍の概略断面図である。 本発明に従う2次転写ベルトの動作(当接状態での転写材後端に対する転写工程)を説明するための2次転写部近傍の概略断面図である。 本発明に従う2次転写ベルトの動作(当接状態でのクリーニング工程)を説明するための2次転写部近傍の概略断面図である。 本発明の更に他の実施例に係る画像形成装置の要部概略断面構成図である。 従来の画像形成装置の一例の2次転写部を説明するための断面図である。 縁無し画像と縁有り画像を説明するための模式図である。
符号の説明
21 感光ドラム
30 中間転写ユニット
35 中間転写ベルト
46 転写前ガイド群
51 2次転写ローラ
51c 2次転写ベルト
55 変更手段
61 転写後ガイド
T 転写部
T1 1次転写部
T2 2次転写部

Claims (25)

  1. トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写させる転写部材と、を有し、前記像担持体上のトナー像を前記転写部材側に移動させることによって前記像担持体と前記転写部材との間の転写部を通過中の転写材上にトナー像を転写させる画像形成装置において、
    前記転写部における前記像担持体と前記転写部材との相対位置の状態を、前記像担持体と前記転写部材との間に空隙を有する第1の状態と、前記像担持体と前記転写部材とが当接する第2の状態と、の間で変更する変更手段を有すると共に、
    前記転写部を通過する転写材の移動方向及びそれに直交する方向における各端部のうち少なくとも1つよりも転写材の外側にはみ出すように前記像担持体上に形成されたトナー像が前記転写部を通過中に前記トナー像の移動が行われる画像形成モードであって、前記転写時に前記転写部を転写材が通過中の少なくとも一部の期間において前記相対位置の状態が前記第1の状態とされる第1の画像形成モードと、
    前記転写部を通過する転写材の移動方向及びそれに直交する方向における各端部よりも転写材の内側に収まるように前記像担持体上に形成されたトナー像が前記転写部を通過中に前記トナー像の移動が行われる画像形成モードであって、前記転写時に前記転写部を転写材が通過中は前記相対位置の状態が前記第2の状態とされる第2の画像形成モードと、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1の画像形成モードにおいて、前記転写時に前記転写部を転写材が通過中の全期間で、前記相対位置の状態は前記第1の状態とされることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1の画像形成モードに使用可能な転写材の種類は予め定められていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第1の画像形成モードにおいて、前記転写時に前記転写部を転写材が通過中に、前記相対位置の状態が前記第1の状態と前記第2の状態との間で変化することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1の画像形成モードにおいて、前記転写時に前記転写部を転写材が通過中に、前記相対位置の状態は前記第1の状態から前記第2の状態に変化することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記第1の画像形成モードにおいて、転写材の移動方向先端が前記転写部を通過する時には、前記相対位置の状態は前記第1の状態にあり、転写材の移動方向後端が前記転写部を通過する時には、前記相対位置の状態は前記第2の状態にあることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記第1の画像形成モードにおいて、前記転写時に前記転写部を転写材が通過中に、前記相対位置の状態は前記第2の状態から前記第1の状態に変化することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記第1の画像形成モードにおいて、転写材の移動方向先端が前記転写部を通過する時には、前記相対位置の状態は前記第2の状態にあり、転写材の移動方向後端が前記転写部を通過する時には、前記相対位置の状態は第1の状態にあることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記第1の画像形成モードにおいて、前記転写時に前記転写部を転写材が通過中に、前記相対位置の状態は、前記第2の状態から前記第1の状態に変化し、且つ、前記第1の状態から前記第2の状態に変化することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  10. 前記第1の画像形成モードにおいて、転写材の移動方向先端及び後端のそれぞれが前記転写部を通過する時には、前記相対位置の状態は前記第2の状態にあることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記第1の画像形成モードに使用可能な転写材の種類は予め定められていることを特徴とする請求項4〜10のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  12. 前記第1の状態と前記第2の状態との間での前記相対位置の状態の変化は、前記転写部材が前記像担持体に対して移動することで行われることを特徴とする請求項4〜11のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  13. 前記転写部材はローラ又は無端状ベルトであることを特徴とする請求項1〜12のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  14. トナー像を担持する像担持体と、前記像担持体上のトナー像を転写材に転写させる転写部材と、を有し、前記像担持体上のトナー像を前記転写部材側に移動させることによって前記像担持体と前記転写部材との間の転写部を通過中の転写材上にトナー像を転写させる画像形成装置において、
    前記転写部における前記像担持体と前記転写部材との相対位置の状態を、前記像担持体と前記転写部材との間に空隙を有する第1の状態と、前記像担持体と前記転写部材とが当接する第2の状態と、の間で変更する変更手段を有し、
    前記転写時に前記転写部を転写材が通過中に、前記相対位置の状態が前記第1の状態と前記第2の状態との間で変化することを特徴とする画像形成装置。
  15. 前記転写時に前記転写部を転写材が通過中に、前記相対位置の状態は前記第1の状態から前記第2の状態に変化することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 転写材の移動方向先端が前記転写部を通過する時には、前記相対位置の状態は前記第1の状態にあり、転写材の移動方向後端が前記転写部を通過する時には、前記相対位置の状態は前記第2の状態にあることを特徴とする請求項15に記載の画像形成装置。
  17. 前記転写時に前記転写部を転写材が通過中に、前記相対位置の状態は前記第2の状態から前記第1の状態に変化することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  18. 転写材の移動方向先端が前記転写部を通過する時には、前記相対位置の状態は前記第2の状態にあり、転写材の移動方向後端が前記転写部を通過する時には、前記相対位置の状態は前記第1の状態にあることを特徴とする請求項17に記載の画像形成装置。
  19. 前記転写時に前記転写部を転写材が通過中に、前記相対位置の状態は、前記第2の状態から前記第1の状態に変化し、且つ、前記第1の状態から前記第2の状態に変化することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  20. 転写材の移動方向先端及び後端のそれぞれが前記転写部を通過する時には、前記相対位置の状態は前記第2の状態にあることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
  21. 前記第1の状態と前記第2の状態との間での前記相対位置の状態の変化は、予め定められた種類の転写材が使用される時に行われることを特徴とする請求項14〜20のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  22. 前記第1の状態と前記第2の状態との間での前記相対位置の状態の変化は、前記転写部を通過する転写材の移動方向及びそれに直交する方向における各端部のうち少なくとも1つよりも転写材の外側にはみ出すように前記像担持体上に形成されたトナー像が前記転写部を通過中に前記トナー像の移動が行われる画像形成モードにおいて行われることを特徴とする請求項14〜20のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  23. 前記第1の状態と前記第2の状態との間での前記相対位置の状態の変化は、前記転写部を通過する転写材の移動方向及びそれに直交する方向における各端部のうち少なくとも1つよりも転写材の外側にはみ出すように前記像担持体上に形成されたトナー像が前記転写部を通過中に前記トナー像の移動が行われる画像形成モードにおいて、且つ、予め定められた種類の転写材が使用される場合に行われることを特徴とする請求項14〜20のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  24. 前記第1の状態と前記第2の状態との間での前記相対位置の状態の変化は、前記転写部材が前記像担持体に対して移動することで行われることを特徴とする請求項14〜23のいずれかの項に記載の画像形成装置。
  25. 前記転写部材はローラ又は無端状ベルトであることを特徴とする請求項14〜24のいずれかの項に記載の画像形成装置。
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JP2009265404A (ja) * 2008-04-25 2009-11-12 Canon Inc 画像形成装置
JP2011064917A (ja) * 2009-09-16 2011-03-31 Oki Data Corp 画像形成装置
JP2014134614A (ja) * 2013-01-09 2014-07-24 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

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