JP2005076652A - ボールねじ装置 - Google Patents

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JP2005076652A
JP2005076652A JP2003209759A JP2003209759A JP2005076652A JP 2005076652 A JP2005076652 A JP 2005076652A JP 2003209759 A JP2003209759 A JP 2003209759A JP 2003209759 A JP2003209759 A JP 2003209759A JP 2005076652 A JP2005076652 A JP 2005076652A
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ball
nut
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ball screw
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Atsushi Mizukami
敦司 水上
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

【課題】ボールねじ装置の低騒音化を図る。
【解決手段】ナット6の外周部に形成された孔7の下孔7aと循環チューブ8の端部内径面との径方向の段差寸法をΔtとし、ボール5の直径寸法をDwとした場合に、両者の関係を|Δt/Dw|≦0.03として、ボール5の直径寸法Dwによって前記段差寸法Δtの最大値を規制する。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、各種機器の送り機構等に用いられるボールねじ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のボールねじ装置としては、例えば図3に示すものが知られている。このボールねじ装置1は、外周面に螺旋状のねじ溝2を有するねじ軸3に、内周面にねじ溝2に対応する螺旋状のねじ溝4を有するナット6が螺合されている。
ナット6のねじ溝4とねじ軸3のねじ溝2とは互いに対向して両者の間に螺旋状の負荷軌道を形成しており、該負荷軌道には転動体としての多数のボール5が転動可能に装填されている。そして、ねじ軸3(又はナット6)の回転により、ナット6(又はねじ軸3)がボール5の転動を介して軸方向に移動するようになっている。
【0003】
ところで、ナット6(又はねじ軸3)が軸方向に移動する際には、ボール5が両ねじ溝2,4で形成される螺旋状の負荷軌道を転動しつつ移動するが、ナット6(又はねじ軸3)を継続して移動させていくためには、ボール5を無限循環させる必要がある。
このため、ナット6の外周面の一部を平坦面にしてこの平坦面に両ねじ溝2,4に連通する2個一組の孔7をねじ軸3を跨ぐように形成し、この一組の孔7に略コ字状の循環チューブ8の両端を嵌め込むことにより、両ねじ溝2,4間の負荷軌道に沿って公転するボール5を該負荷軌道の途中から循環チューブ8のタング部8aですくい上げて元の負荷軌道に戻し、これにより、ボール5を無限循環させるようにしている。
なお、ナット6の平坦面に形成される孔7は、図4に示すように、下孔7aを有しており、この下孔7aと孔7との間に形成される段差座面9に循環チューブ8の端部が支持されると共にタング部8aが両ねじ溝2,4間に配置されてボール5をすくい上げるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のボールねじ装置においては、図4に示すように、下孔7aと循環チューブ8の端部内径面との間に径方向の段差部9aができるため、この段差部9aにボール5が衝突してナット6が振動し、騒音が発生する。高速で回転するボール5はその遠心力によりナット6のねじ溝4に張りつきながら回転しているため、段差部9aの寸法がボール径に対して大きすぎると、高速回転するボール5がこの段差部9aを通過する際に衝突して無駄なエネルギーが発生し、騒音が大きくなるという問題がある。
本発明はこのような不都合を解消するためになされたものであり、低騒音化を図ることができるボールねじ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、外周面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸のねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有して前記ねじ軸に螺合されるナットと、前記両ねじ溝間に転動可能に装填された多数のボールと、前記両ねじ溝間を転動する前記ボールを無限循環させるべく前記ナットの外周部に形成された孔に端部が嵌合される略コ字状の循環チューブとを備えたボールねじ装置において、
前記ナットの外周部に形成された前記孔の下孔と前記循環チューブの端部内径面との径方向の段差寸法Δtと、前記ボールの直径寸法Dwとの関係を|Δt/Dw|≦0.03としたことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態の一例を図を参照して説明する。
図1は本発明の実施の形態の一例であるボールねじ装置を説明するための要部断面図、図2はΔt/Dwの値と騒音との関係を示すグラフ図である。なお、図3及び図4で既に説明した従来例と重複する部分については、図に同一符号を付して説明を省略する。
【0007】
本発明の実施の形態の一例であるボールねじ装置は、図1に示すように、ナット6の外周部に形成された孔7の下孔7aと循環チューブ8の端部内径面との径方向の段差寸法をΔtとし、ボール5の直径寸法をDwとした場合に、両者の関係を|Δt/Dw|≦0.03として、ボール5の直径寸法Dwによって前記段差寸法Δtの最大値を規制している。これにより、高速で回転するボール5が段差部9aに衝突した際に発生するエネルギーを大幅に低減することができ、ボールねじ装置の低騒音化を図ることができる。
【0008】
図2にΔt/Dwの値と騒音との関係を示す。図中縦軸は段差寸法Δt=0のときの騒音との差を表す。また、横軸の+は循環チューブ8の端部内径面がナット6の下孔7aより径方向外側(段差座面9の内側:図2の位置)に位置する場合、−は同径方向内側(段差座面9の外側)に位置する場合である。
図2から明らかなように、|Δt/Dw|≦0.03で騒音が小さく、|Δt/Dw|>0.03で騒音が大きくなるのが判る。
なお、本発明のボールねじ装置は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0009】
【発明の効果】
上記の説明から明らかなように、本発明によれば、ナットの外周部に形成された孔の下孔と循環チューブの端部内径面との径方向の段差寸法をΔtとし、ボールの直径寸法をDwとした場合に、両者の関係を|Δt/Dw|≦0.03として、ボールの直径寸法によって前記段差寸法Δtの最大値を規制しているので、高速で回転するボールが段差部に衝突した際に発生するエネルギーを大幅に低減することができ、ボールねじ装置の低騒音化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例であるボールねじ装置を説明するための要部断面図である。
【図2】Δt/Dwの値と騒音との関係を示すグラフ図である。
【図3】従来のボールねじ装置の一例を説明するための断面図である。
【図4】循環チューブの端部内径面とナットの下孔との間の段差部を説明するための断面図である。
【符号の説明】
1…ボールねじ装置
2…ねじ溝(ねじ軸側)
3…ねじ軸
4…ねじ溝(ナット側)
5…ボール
6…ナット
7…孔
7a…下孔
8…循環チューブ
9a…段差部
Δt…段差寸法

Claims (1)

  1. 外周面に螺旋状のねじ溝を有するねじ軸と、該ねじ軸のねじ溝に対応する螺旋状のねじ溝を内周面に有して前記ねじ軸に螺合されるナットと、前記両ねじ溝間に転動可能に装填された多数のボールと、前記両ねじ溝間を転動する前記ボールを無限循環させるべく前記ナットの外周部に形成された孔に端部が嵌合される略コ字状の循環チューブとを備えたボールねじ装置において、
    前記ナットの外周部に形成された前記孔の下孔と前記循環チューブの端部内径面との径方向の段差寸法Δtと、前記ボールの直径寸法Dwとの関係を|Δt/Dw|≦0.03としたことを特徴とするボールねじ装置。
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