JP2005075886A - 粘着フィルム - Google Patents
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Abstract
【課題】 粘着フィルムをロール状に巻き取る際のブロッキングを抑制することができ、且つ粘着フィルムとして使用する際には良好な粘着特性を有する粘着フィルムを提供する。
【解決手段】 フィルムの粘着性を有する表面aの中心線平均粗さRaが0.5μm以下で、且つ最大高さRyが3μm以下であり、反対側の表面bの最大高さRyが5μm以上である粘着フィルムである。フィルムの粘着性を有する表面aを構成する樹脂が、エチレンと酢酸ビニルの共重合樹脂及びエチレンとアクリル酸エステルの共重合樹脂の1種もしくは2種以上を主成分とする樹脂であることが好ましい。又、本発明の粘着フィルムは、単層の粘着フィルムであっても、表面aを構成する粘着剤層と、表面bを構成する基材層が異なる樹脂からなる多層の粘着フィルムで有っても良い。
【選択図】 図1
【解決手段】 フィルムの粘着性を有する表面aの中心線平均粗さRaが0.5μm以下で、且つ最大高さRyが3μm以下であり、反対側の表面bの最大高さRyが5μm以上である粘着フィルムである。フィルムの粘着性を有する表面aを構成する樹脂が、エチレンと酢酸ビニルの共重合樹脂及びエチレンとアクリル酸エステルの共重合樹脂の1種もしくは2種以上を主成分とする樹脂であることが好ましい。又、本発明の粘着フィルムは、単層の粘着フィルムであっても、表面aを構成する粘着剤層と、表面bを構成する基材層が異なる樹脂からなる多層の粘着フィルムで有っても良い。
【選択図】 図1
Description
本発明は、金属板や、ガラス板、アクリル板、ポリカーボネート板又は偏光板等の表面に仮貼りして使用する表面保護フィルムに関する。尚、本発明において、粘着剤層や基材層の組成比を表す「部」及び「%」等の単位は、特に断らない限り質量規準で表す。
従来より、金属板やガラス板、樹脂板等の表面に仮貼させて使用する粘着フィルムの構成としては、例えば、ポリエチレンやポリエステルなどからなる基材フィルムの片面に、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂を主成分とする粘着剤層を有する表面保護フィルム(特許文献1及び特許文献2)、低密度ポリエチレンと直鎖状低密度ポリエチレンからなるフィルム(特許文献3〜5)、更にはポリエチレンからなる基材層と低密度ポリエチレンを主成分とする粘着層からなるフィルム(特許文献6)等が開示されている。
これらの粘着フィルムを製造する際には、ロール状に巻き取って製品とするが、これらの粘着フィルムは少なくとも片面が粘着性を有していて、巻き取った際に粘着フィルムの粘着剤層と基材層が付着し剥がれなくなってしまう、いわゆるブロッキングの問題がある。この対策として、粘着フィルムの粘着性を有する面に離型紙を挟んで巻き取る方法があるが、このような方法では生産性が著しく低下するばかりか、この粘着フィルムを使用した後に不要な離型紙が大量に発生するという問題が有る。また、離型フィルムに使用によりコスト上昇を招いてしまう。従って、該粘着フィルムを巻き取る際に、離型フィルムを用いずにブロッキングを防止することが求められている。
特公昭46−22359号公報
実開平1−74249号公報
特開昭59−100151号公報
特開昭60−243142号公報
特開昭60−245549号公報
特開平5−229080号公報
本発明は、前記の問題を解決し、粘着フィルムをロール状に巻き取ることによって、前記のブロッキングを抑制することができ、且つ粘着フィルムとして使用する際には良好な粘着特性を有する粘着フィルムを提供することを課題とする。
本発明者等は、鋭意検討した結果、粘着フィルムの粘着性を有する面と、その反対側の面の表面粗さを、それぞれ特定の値の範囲に設定することによって、前記課題が解決できる事を見出し、本発明に至った。即ち本発明は、フィルムの粘着性を有する表面aの表面粗度(JIS B−0601−1994)が、中心線平均粗さRaが0.5μm以下で、且つ最大高さRyが3μm以下であり、反対側の表面bの最大高さRyが5μm以上である粘着フィルムである。フィルムの粘着性を有する表面aを構成する樹脂が、ポリエチレン系樹脂、エチレンと酢酸ビニルの共重合樹脂及びエチレンとアクリル酸エステルの共重合樹脂の1種もしくは2種以上の混合物を主成分とする樹脂であることが好ましい。又、本発明は、表面aを構成する粘着剤層と、表面bを構成する基材層が異なる樹脂からなる粘着フィルムも含まれる。更に基材層が、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムであることが好ましい。
本発明の粘着フィルムは、フィルムの表面aが粘着性を有しており、この粘着性を有する表面aの表面粗度を特定の数値以下とし、表面aに対して裏面の表面bの表面粗度を特定値以上とすることにより、フィルム巻き取り時のフィルム表裏面でのブロッキングを発生せず、また金属板、ガラス板、アクリル板、ポリカーボネート板、又は偏光板等樹脂板の表面に粘着させて表面保護フィルムとして使用することが出来る。
以下本発明を詳細に説明する。
本発明の粘着フィルムは、図1に示したような粘着性の樹脂からなる単層のフィルムでも良く、図2に示したような、粘着性の表面aを構成する樹脂と粘着性を有する表面aに対し裏側の表面bが異なる層からなる多層のフィルムであっても良いが、いずれの場合においても、フィルムの粘着性を有する表面aの表面粗度(JIS B−0601−1994)が、中心線平均粗さRaが0.5μm以下で、且つ最大高さRyが3μm以下であり、反対側の表面bの最大高さRyが5μm以上であることが必要である。即ち、表面a及び表面bの表面粗さを、前記の範囲とすることによって、該フィルムの表面aと表面bを接触させた時のフィルム同士のブロッキングを防止を図ることができ、該フィルムをロール状に巻いた時のフィルムのブロッキングを防ぐことが可能となる。
本発明の粘着フィルムは、図1に示したような粘着性の樹脂からなる単層のフィルムでも良く、図2に示したような、粘着性の表面aを構成する樹脂と粘着性を有する表面aに対し裏側の表面bが異なる層からなる多層のフィルムであっても良いが、いずれの場合においても、フィルムの粘着性を有する表面aの表面粗度(JIS B−0601−1994)が、中心線平均粗さRaが0.5μm以下で、且つ最大高さRyが3μm以下であり、反対側の表面bの最大高さRyが5μm以上であることが必要である。即ち、表面a及び表面bの表面粗さを、前記の範囲とすることによって、該フィルムの表面aと表面bを接触させた時のフィルム同士のブロッキングを防止を図ることができ、該フィルムをロール状に巻いた時のフィルムのブロッキングを防ぐことが可能となる。
該粘着フィルムの表面aは、Raが0.5μm以下で且つRyが3μm以下であるが、好ましくはRaが0.3μm以下で且つRyが2μm以下であり、さらに好ましくはRaが0.2μm以下で且つRyが1.5μm以下である。Raが0.5μmを超えるか、又はRyが3μmを超えると、金属板、ガラス板及び樹脂板等の被着体に貼付する際に、良好な粘着性が得られない。
一方で該粘着フィルムの反対側の表面bの最大高さRyは、5μm以上であるが、好ましくは10〜30μmである。Ryが5μm未満であると、該粘着フィルムの表面aと接触させたときにフィルム同士のブロッキングを生じるので、該フィルムをロール状に巻いた時のフィルムのブロッキングを防ぐことができない。
本発明の粘着フィルムの粘着性を有する表面aを構成する樹脂(以下「粘着性樹脂」と略す)としては、ポリエチレン系樹脂、エチレンと酢酸ビニルの共重合樹脂及びエチレンとアクリル酸エステルの共重合樹脂等の1種もしくは2種以上の混合物を主成分とする樹脂を用いることができる。特にエチレンと酢酸ビニルの共重合樹脂、またはエチレンとアクリル酸エステルの共重合樹脂は、樹脂が粘着性を有しており、粘着フィルムの材料として好適に用いることが出来る。エチレンと酢酸ビニル共重合樹脂としては、酢酸ビニル比率は40質量%以下が好ましく、さらに好ましくは30質量%以下である。酢酸ビニル比率が40質量%を越えると、製膜時に該フィルムがロールに付着し易いため製膜しにくくなったり、あるいは得られたフィルムの粘着力が強くなりすぎる恐れがある。また、エチレンとアクリル酸エステル共重合樹脂中のアクリル酸エステルは、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、又はアクリル酸ブチルなどの共重合物を好適に使用することが出来る。エチレンとアクリル酸エステル共重合樹脂中のアクリル酸エステル比率は40質量%以下が好ましく、さらに好ましくは30質量%以下である。アクリル酸エステル比率が40質量%を越えると、製膜時に該フィルムがロールに付着し易いため製膜しにくくなったり、あるいは得られたフィルムの粘着力が強くなりすぎる恐れがある。
本発明の粘着性樹脂には、通常使用されている添加物などを添加することが出来ることはいうまでもない。例えば、発明の目的を損なわない範囲で、帯電防止剤、カーボンブラックなどの導電化剤、持続性の帯電防止剤、滑剤、酸化防止剤、紫外線防止剤、造核剤、カップリング剤、染料、顔料などの着色剤を配合することも可能である。
前記の粘着性樹脂を主原料として本発明の粘着フィルムの作成方法としては、得られる粘着フィルムの表面a及び表面bの表面粗度を、前記の範囲に制御することのできるものであれば、特に限定されるものではなく、一般的なTダイ押出法等の樹脂フィルムの製膜方法を用いることができる。表面aの表面粗さ(Ra及びRy)を小さくする方法としては、例えばフィルムの製膜時に溶融状態で押出されたフィルムを引き取る際に、フィルムはキャスティングロールとピンチロールと呼ばれる二つのロールの間に挟まれるが、フィルムの表面aに接触するロールとして、鏡面金属ロールを用いる方法が挙げられる。また表面bのRyを大きくする方法としては、例えば溶融状態のフィルムを引き取る際のロールとして、砂入りゴムロールを用いる方法、サンドブラスト処理により表面に凹凸を形成したロールを用いる方法、又は彫刻ロールを用いる方法等がある。また、製膜後のフィルムをインライン或いはオフラインで再加熱しゴムロール及び/又はサンドブラスト処理したロール又は彫刻ロールによりピンチして表面のRyを大きくする方法等が挙げられる。
一方で該粘着フィルムの表面bの表面粗度を大きくする他の方法として、製膜後のフィルム表面に、球状シリカ等の微粉末を含む塗料をバーコーター等により塗工することで、表面に凹凸を形成する方法がある。この方法では、その塗料に帯電防止剤を配合したり、或いはカーボン微粉末やポリピロール等の導電化剤を配合して同時に帯電防止能や導電性を付与したり、染料や顔料を配合して同時に着色することも可能である。
本発明の粘着フィルムは、前記のように粘着性の樹脂からなる単層のフィルム(図1)でも良く、粘着性の表面aを構成する樹脂と、粘着性を有する表面aに対し裏側の表面bが異なる層からなる多層のフィルム(図2)であっても良い。更に粘着フィルムに屈曲強度、引張強度、及び/又は剛性等を高める目的で、粘着製樹脂フィルムに他の樹脂層を積層して多層構成とすることも可能である。このような多層構成とする方法としては、例えば複数の押出成形機を用い溶融した樹脂を押出機とダイスの間に設けたフィードブロックにて多層化した後Tダイより押出し得た多層のフィルムを成形する方法、複数の押出成形機にて溶融された樹脂をマルチマニホールドダイにより押出して多層化する方法等が挙げられる。
以下実施例によって本発明を具体的に説明する。なお、測定は以下の条件にて行った。又、評価結果は表1及び表2に纏めて示した。
1.表面粗度
キーエンス社超深度形状測定顕微鏡VK−8300を用い、JIS B−0601−1994に準拠して、各実施例及び比較例のフィルムの表面aの中心線平均粗さRa、及び表面aと表面bの最大高さRyを測定した。
2.ブロッキング性
各実施例及び比較例のフィルムを内径3インチ、肉厚10mmの紙管に100m長さ分を巻き取り、温度23℃、相対湿度60%環境下に72時間放置した後フィルムの巻きを解した際に、全くブロッキングの発生が観られなかったものをブロッキング無しとし、少しでもブロッキングの発生が観察されたものをブロッキング有りとした。
3.粘着性
各実施例及び比較例の粘着フィルムの表面aを、スライドガラス(MATSUNAMI社製 商品名MICROSLIDE GLASS)に載せ、ゴムロールで圧してその際のスライドグラスへの粘着性を評価した。手で粘着フィルムの剥離を行い感触で十分粘着しているものを「良好」とし、その他のものを「不良」とした。
1.表面粗度
キーエンス社超深度形状測定顕微鏡VK−8300を用い、JIS B−0601−1994に準拠して、各実施例及び比較例のフィルムの表面aの中心線平均粗さRa、及び表面aと表面bの最大高さRyを測定した。
2.ブロッキング性
各実施例及び比較例のフィルムを内径3インチ、肉厚10mmの紙管に100m長さ分を巻き取り、温度23℃、相対湿度60%環境下に72時間放置した後フィルムの巻きを解した際に、全くブロッキングの発生が観られなかったものをブロッキング無しとし、少しでもブロッキングの発生が観察されたものをブロッキング有りとした。
3.粘着性
各実施例及び比較例の粘着フィルムの表面aを、スライドガラス(MATSUNAMI社製 商品名MICROSLIDE GLASS)に載せ、ゴムロールで圧してその際のスライドグラスへの粘着性を評価した。手で粘着フィルムの剥離を行い感触で十分粘着しているものを「良好」とし、その他のものを「不良」とした。
(実施例1)
粘着性樹脂として、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(日本ユニカー社製 商品名:NUC−3195)を用いて、田辺機械社製φ40mm単軸押出機にてフィルムを押出した。Tダイより押出した樹脂を金属ロールと砂入りシリコンゴムロール(持田商工社製 商品名:IT68Sマット #600)でピンチすることにより、厚さ100μmのフィルムを製膜した。
粘着性樹脂として、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(日本ユニカー社製 商品名:NUC−3195)を用いて、田辺機械社製φ40mm単軸押出機にてフィルムを押出した。Tダイより押出した樹脂を金属ロールと砂入りシリコンゴムロール(持田商工社製 商品名:IT68Sマット #600)でピンチすることにより、厚さ100μmのフィルムを製膜した。
(実施例2)
粘着性樹脂として、エチレン−アクリル酸メチル共重合樹脂(日本ポリオレフィン社製 商品名:レクスパールRB3240)を用い対外は、実施例1と同様にして厚さ100μmのフィルムを製膜した。
粘着性樹脂として、エチレン−アクリル酸メチル共重合樹脂(日本ポリオレフィン社製 商品名:レクスパールRB3240)を用い対外は、実施例1と同様にして厚さ100μmのフィルムを製膜した。
(実施例3)
粘着性樹脂として、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂(日本ユニカー社製 商品名:NUC−6169)を用いて田辺機械社製φ40mm単軸押出機より押し出しし、また表面b層を成す樹脂を直鎖低密度ポリエチレン(日本ポリケム社製 商品名:ノバテックLL)をプラコー社製φ40mm単軸押出機より押出しし、この二種類の樹脂を押出機とダイス間に設置したフィードブロックにて積層した後、Tダイより二層の樹脂を押出し、総厚100μm(粘着性樹脂層:30μm)の積層フィルムを製膜した。
粘着性樹脂として、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂(日本ユニカー社製 商品名:NUC−6169)を用いて田辺機械社製φ40mm単軸押出機より押し出しし、また表面b層を成す樹脂を直鎖低密度ポリエチレン(日本ポリケム社製 商品名:ノバテックLL)をプラコー社製φ40mm単軸押出機より押出しし、この二種類の樹脂を押出機とダイス間に設置したフィードブロックにて積層した後、Tダイより二層の樹脂を押出し、総厚100μm(粘着性樹脂層:30μm)の積層フィルムを製膜した。
(比較例1)
粘着性樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(日本ユニカー社製 商品名:NUC−3195)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ100μmのフィルムを製膜した。尚、表2に示したようにこのフィルムの表面bのRyは2.42μmであった。
粘着性樹脂としてエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(日本ユニカー社製 商品名:NUC−3195)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ100μmのフィルムを製膜した。尚、表2に示したようにこのフィルムの表面bのRyは2.42μmであった。
(比較例2)
粘着性樹脂として、エチレン−アクリル酸メチル共重合樹脂(日本ポリオレフィン社製 商品名:レクスパールRB3240)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ100μmのフィルムを製膜した。尚、表2にしめしたようにこのフィルムの表面bのRyは3.42μmであった。
粘着性樹脂として、エチレン−アクリル酸メチル共重合樹脂(日本ポリオレフィン社製 商品名:レクスパールRB3240)を用いた以外は、実施例1と同様にして厚さ100μmのフィルムを製膜した。尚、表2にしめしたようにこのフィルムの表面bのRyは3.42μmであった。
(比較例3)
粘着性樹脂として、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂(日本ユニカー社製 商品名:NUC−6169)、表面b層を成す樹脂として直鎖低密度ポリエチレン(日本ポリケム社製 商品名:ノバテックLL)を用いた以外は、実施例3と同様にして積層フィルムを製膜した。尚、このフィルムの表面bのRyは2.33μmであった。
(比較例4)
粘着性樹脂として、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(日本ユニカー社製 商品名:NUC−3195)を用いて、田辺機械社製φ40mm単軸押出機にて押出した。Tダイより押出した樹脂を金属製のサンドブラストロールと砂入りシリコンゴムロール(持田商工社製 商品名:IT68Sマット #600)でピンチすることにより、100μm厚みのフィルムを製膜した。このフィルムの金属ロールに接触し引き取られた表面aの表面粗度は、Raが1.59μm、Ryが10.35μmであった。
粘着性樹脂として、エチレン−アクリル酸エチル共重合樹脂(日本ユニカー社製 商品名:NUC−6169)、表面b層を成す樹脂として直鎖低密度ポリエチレン(日本ポリケム社製 商品名:ノバテックLL)を用いた以外は、実施例3と同様にして積層フィルムを製膜した。尚、このフィルムの表面bのRyは2.33μmであった。
(比較例4)
粘着性樹脂として、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂(日本ユニカー社製 商品名:NUC−3195)を用いて、田辺機械社製φ40mm単軸押出機にて押出した。Tダイより押出した樹脂を金属製のサンドブラストロールと砂入りシリコンゴムロール(持田商工社製 商品名:IT68Sマット #600)でピンチすることにより、100μm厚みのフィルムを製膜した。このフィルムの金属ロールに接触し引き取られた表面aの表面粗度は、Raが1.59μm、Ryが10.35μmであった。
各実施例の粘着フィルムは、ブロッキングの発生は無く、又前記のような表面aのスライドガラスへの粘着性も良好であった。又、比較例1〜3の粘着フィルムはいずれも巻き取りの際にブロッキングが発生し、粘着性評価のサンプルが得られなかった。比較例4の粘着フィルムは、フィルム巻き取り時のブロッキングの発生はないが、このフィルムの表面aのスライドガラスへの粘着性が認められなかった。
本発明の粘着フィルムは、金属板や、ガラス板、アクリル板、ポリカーボネート板、偏光板等樹脂板の表面に粘着させて表面保護フィルムとして有用である。
1 粘着性を有する表面a
2 表面b
2 表面b
Claims (4)
- フィルムの粘着性を有する表面aの表面粗度(JIS B−0601−1994)が、中心線平均粗さRaが0.5μm以下で、且つ最大高さRyが3μm以下であり、反対側の表面bの最大高さRyが5μm以上である粘着フィルム。
- フィルムの粘着性を有する表面aを構成する樹脂が、ポリエチレン系樹脂、エチレンと酢酸ビニルの共重合樹脂又はエチレンとアクリル酸エステルの共重合樹脂の1種もしくは2種以上の混合物を主成分とする樹脂である、請求項1に記載の粘着フィルム。
- 表面aを構成する粘着剤層と、表面bを構成する基材層が異なる樹脂からなる請求項1又は請求項2に記載の粘着フィルム。
- 表面bを構成する基材層が、二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムである、請求項1〜3のいずれか1項に記載の粘着フィルム。
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2003
- 2003-08-29 JP JP2003306330A patent/JP2005075886A/ja active Pending
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