JP2005075727A - 生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体 - Google Patents
生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】架橋処理や親油化処理をしなくても容易に製造でき、しかも長期安定性に優れ、かつ複数回使用できる生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体を提供する。
【解決手段】本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、エチレン・スチレン共重合体と、可塑剤とを含むポリエチレンゲルが、薬物を含有することを特徴とする。
【選択図】 なし
【解決手段】本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、エチレン・スチレン共重合体と、可塑剤とを含むポリエチレンゲルが、薬物を含有することを特徴とする。
【選択図】 なし
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生材料、雑貨等の分野に用いられる、生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
美容、美顔および皮膚の治療等に用いられるパック料や添付剤、または経皮吸収剤、生体用粘着テープ、創傷被覆剤、消炎鎮痛剤などの生体用粘着シートとしては、皮膚への密着性や閉塞性を向上させたシップ薬に代表されるようなゲルシートが使用されている。近年支持基材および粘着面が、ともにゲル体であるゲルシートが開発されている。このようなゲルシートとしては、アクリルアミド系もしくは、メタクリルアミド系、アセトアミド架橋体などの親水性高分子が用いられている(例えば特許文献1、2参照)。
【0003】
しかし、高分子を用いてゲル体を得る場合には、ゲル体の腰強度を保つために、通常、架橋剤を用いて高分子を架橋する。このため、架橋処理工程が必要となる。また、用いる架橋剤の種類や量を適切に選ばなければ、ゲル体に封じ込める溶媒や薬効成分等を保持できなくなるという問題や、ゲル体自体が脆くなり、切断や破壊が生じるという問題がある。
【0004】
浸水性高分子を用いる場合には、皮膚への密着性を向上させるために、親水性高分子中の水酸基やカルボキシル基などの親水性基を親油化させている。すなわち、親水性高分子を用いたゲルは、皮膚への密着性が良くないという問題がある。
【0005】
また、従来の高分子ゲル体は、水を必須構成要素としている。しかし、水などの極性の大きい溶媒と、薬効成分とを共存しておくと、薬効成分が酸化変性するため、長期安定性に欠けるという問題がある。
【0006】
さらに、高分子ゲルは、一旦生体表面に貼付して使用すると、皮膚表面の皮脂や角質がゲル表面に付着して粘着力が低下するため、使い捨てされるのが普通である。しかし、ゲル内に有効成分を含んだままで、使い捨てするのは、経済的に不利益である。一方、ゲル表面に付着した皮膚表面の皮脂や角質を水洗すると、ゲルが短時間に水を吸収して膨潤し、ゲル強度が著しく低下してゲル破壊が生じ、粘着力が消失するという問題がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−406号公報(段落0006)
【特許文献2】
特開平9−286891号公報(段落00019)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記に鑑みなされたものであり、その目的は、架橋処理や親油化処理をしなくても容易に製造でき、しかも長期安定性に優れ、かつ複数回使用できる生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する為に、本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、エチレン・スチレン共重合体と、可塑剤とを含むポリエチレンゲルが、薬物を含有することを特徴とする。
【0010】
本発明で用いられるポリエチレンゲルを構成するエチレン・スチレン共重合体は、直鎖の炭化水素系の高分子である。本発明のポリエチレンゲルは、多数のエチレン・スチレン共重合体分子が絡み合って網目構造を形成し、網目の間に可塑剤が保持されている。このため、網目構造ができているので、架橋処理をしなくても可塑剤を保持できる。また、直鎖の炭化水素系の高分子であるため、親油化処理をしなくても、親油性を有するので、皮膚への密着性に優れる粘着性のゲルが提供できる。
【0011】
さらに、本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、水や親水性物質を必須構成要件としないので、添加する薬物が酸化され難く、長期安定性に優れる。また、直鎖の炭化水素系の高分子は、親油性を有するので、水洗しても、ゲルは水をほとんど吸収しない。この結果、ゲル表面に付着した皮膚の皮脂や角質を水洗することにより、粘着力が回復し、繰り返し使用をすることができる。
【0012】
このような、生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、前記エチレン・スチレン共重合体のメルトフローレートが0.15g/10min〜65.0g/10minであるとよい。
【0013】
メルトフローレートが、上記範囲にあれば、エチレン・スチレン共重合体分子が絡み合って網目構造を形成できる程度まで分子が重合される。また、所定の形状を保持できる程度の機械的強度を有すると共に、使用部位や、生体の動きに追従できる引っ張り強さなどの力学的性質に優れる。
【0014】
このような、生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、薬物が、マイクロカプセルに封入されているものであってもよい。この構成によれば、親油性物質の中で、安定性の悪い薬物や徐放性を望む薬物を封入することができる。
【0015】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、エチレン・スチレン共重合体と、可塑剤とを含むポリエチレンゲルを、成形温度に加熱し、薬物を混入して、成形して製造できる。
【0016】
本発明の構成によると、極めて、容易に生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体を製造できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体を構成するエチレン・スチレン共重合体は、エチレンと、スチレンがアタクチックに重合したアタクチックポリマーである。アタクチックに重合しているため、立体規則性がなく、分子がランダムに折り曲がることができる。このような分子が多数集まり、お互いが絡み合って、網目構造を形成している。このため、架橋処理を必要としない。
【0018】
このようなエチレン・スチレン共重合体の分子量としては、メルトフローレートが0.15g/10min〜65.0g/10minであるものを用いればよい。
【0019】
使用する可塑剤としては、流動パラフィン、鉱物油、パラフィン系プロセスオイル、ブチルベンジルフタレート(BBP)、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジイソノニルフタレート(DINP)などのフタル酸系可塑剤、大豆油、オレイン酸、リノール酸などの脂肪酸などがあげられる。好ましくは、パラフィン系プロセスオイルである。
【0020】
可塑剤の添加量としては、エチレン・スチレン共重合体に対して、5質量%〜30質量%、好ましくは5質量%〜20質量%である。添加する可塑剤が、5質量%以下であると、十分にゲル化できなくなる。一方、添加する可塑剤が30質量%以上であると、ゲル体から、可塑剤が漏出するので、好ましくない。
【0021】
本発明にかかるポリエチレンゲルは、SRIS0101(日本ゴム協会標準規格)に規定されたデュロメータ(アスカーC硬度計)で測定した硬度(アスカーC)が、7°〜30°と、柔軟性に富む材料である。このため、適用部位や生体の動きにも容易に追従できる。また、本発明にかかるポリエチレンゲルは、皮膚刺激性試験規格が0.20以下で、急性毒性試験規格が、>60mI/kg〈LD50値〉であり、人体に直接接触して害の無い素材である。
【0022】
本発明にかかるポリエチレンゲルの粘着力は、JIS Z 0237 に準拠し、180℃剥離試験によって粘着力を測定した。試験片は、25mm幅で、圧着法は、2kgロール1往復、試験は、貼合直後(20分後)で、同温度圧着後同温度保持、同温度測定、剥離試験速度300mm/分の条件で行う。粘着力は、20〜40N/10mmである。
【0023】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体の厚みは、特に制限されず、使用目的、使用部位などにより、適宜決定できる。厚みは、全体に均一であっても、部分的に異なっていてもよいが、皮膚に貼り付けたときの違和感や強度を考慮すると、0.1mm〜5mmの範囲であるのが好ましい。生体粘着ポリエチレンゲルシートの厚みが0.1mmより小さくなると、ゲルシートの強度が弱くなる恐れがある。一方、5mmを超えると、シートの自重が大きくなりすぎて、皮膚に貼り付けたときに違和感が生じるおそれがある。なお、ゲルシート全体が厚くないのであれば、部分的に5mmより厚くなる部分があってもよい。
【0024】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体には、薬物が含有される。含有される薬物としては、従来、医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生材料、雑貨等で使用されるものであれば、特に制限はない。
具体的には、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0025】
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子;アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシン等の保湿成分;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分;ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;ビタミンA、B2、B6、C、D、E、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類;アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分;トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸等の細胞賦活剤;γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤;レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤;アルブチン、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤;セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、鎮痛剤、精神安定剤、抗高血圧剤、抗生物質、抗ヒスタミン剤、抗菌性物質、皮膚刺激剤および鎮痛消炎剤、副腎費質ホルモン剤、局所麻酔剤、β−遮断薬、冠血管拡張剤、気管支喘息治療剤、抗アレルギー剤、ホルモン剤、植物由来成分、海藻由来成分、薬用炭等も挙げられる。これらの薬物は、単独で使用してもよいが、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0026】
これらの薬物は、そのままポリエチレンゲルに添加しても良く、マイクロカプセルなどの封入剤に封入して添加してもよい。マイクロカプセルへの封入は、界面重合法、in−situ重合法などの化学的方法、溶液乾燥法、コアセルベーション法などの物理化学的方法、噴霧乾燥法、乾式混合法などの機械的方法などの、公知の封入方法を用いることができる。
【0027】
本発明にかかる薬物の配合量は、特に制限されず、用いる薬物に応じて適宜選択されるが、ポリエチレンゲル80質量部に対して、添加する薬物が20質量部以下であれば好ましく、0.5〜15質量部であれば特に好ましい。
【0028】
また、これらの薬物以外に、保湿剤、増粘剤、香料、着色料、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘着付与剤、pH調整剤、キレート剤、界面活性剤、防腐剤、抗菌剤などを添加してもよい。
【0029】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体は、例えば、以下のようにして製造できる。エチレン・スチレン共重合体を成形温度に加熱し、この共重合体に、可塑剤、薬物等を添加して、成形をする。本発明にかかるエチレン・スチレン共重合体の成形温度は、100〜170℃程度である。成形方法は、公知の樹脂の成形方法によればよいが、好ましくは射出成形である。本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体は、例えば、深さ0.1mm〜5mmの凹部を設けた合成樹脂からなるシート部材に上記エチレン・スチレン共重合体溶融物に可塑剤、薬物等を添加したものを注入することによって、製造される。上記合成樹脂からなるシート部材としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルあるいは、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。この方法によると、ゲルシートまたは成形品を皮膚に適用する形状にした凹部に成形したシート部材にエチレン・スチレン共重合体溶融物を注入するので、その後の加工が必要とされない。
【0030】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体は、実際に使用されるまでの間、少なくとも粘着面側にポリエチレンや、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックフィルムをそのままの状態で、またはそのプラスチックフィルムの表面にシリコーン樹脂などの離型剤を塗布もしくは焼付けした状態で、離型紙として貼り付けておくのが、衛生上好ましい。使用に際しては、離型紙をゲルシートから剥がして使用する。また、非接着面に置いても、同様に離型紙を貼り付けておく。
【0031】
本発明の生体用粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体の形状としては特に制限はなく、楕円形、円形、ハート形、半円形、半楕円形、正方形、長方形、台形、三角形、適用部位に沿った形状、あるいはこれら組み合わせ等、使用部位により最も適切に貼り付けることができる形状を適宜選択できる。また、生体用粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体は、その表面に突起部を設ける、あるいは、その表面が膨出していてもよい。このような形状にすることで、例えば体のつぼを刺激する、あるいは足裏の土踏まずに適合する形状とすることができる。粘着ゲルシートの中心部や周辺部に位置合わせ等の目的で凸部や凹部を設ける、あるいは使用部位の形状に応じて切り込みやくり抜き部分等を設けることにより、粘着ゲルシートの取り扱い性を向上させることができる。
【0032】
本発明の生体用粘着ポリエチレンゲルシートの適用部位としては、顔(唇、頬部、目元部、目の上下部、鼻部、額部)、腕部、脚部、胸部、腹部、背部、首部等が挙げられる。生体用粘着ポリエチレンゲルシートの形状、面積、厚み、粘着面の粘着特性等は、適用部位に応じて適宜選択できる。
【0033】
本発明の生体用粘着ポリエチレンゲルシートまたはその成形体は、生体に貼付して使用した後のポリエチレンゲルの粘着力を回復させることもできる。具体的には、生体から剥離したポリエチレンゲルシートの表面に水を付けて、指先で軽く洗う、水に浸した布で軽く拭くなど、粘着力の回復方法は、特に制限されない。また、ここでいう水とは、エタノールなどの親油性溶媒が含まれていてもよい。
【0034】
【実施例】
以下、実施例に基づいて、本発明の内容を具体的に説明する。
(実施例1)
主剤としてポリエチレンとポリスチレンの共重合体(株式会社コスモ計器製、コスモゲル1C04V)80質量部と、日本薬局方流動パラフィン(カネダ(株)製、ハイコールM−172)20質量部とを、150℃に加熱して、混合し、下敷材であるポリプロピレンシート(厚さ100μm)上にドクターブレードを用いて、厚さ0.8mmに均一に延展し、冷却して、シート状のポリエチレンゲルシートを得た。
(実施例2)
主剤としてポリエチレンとポリスチレンの共重合体(株式会社コスモ計器製、コスモゲル1C04V)90質量部と、日本薬局方流動パラフィン(カネダ(株)製、ハイコールM−172)10質量部とを、170℃に加熱して、混合し、下敷材であるポリプロピレンシート(厚さ100μm)上にドクターブレードを用いて、厚さ1.2mmに均一に延展し、冷却して、シート状のポリエチレンゲルシートを得た。
【0035】
(比較例1)
合成高分子ゲルとして、市販の架橋ポリアクリル酸ナトリウムゲルを使用した。
【0036】
(実験例1)
実施例1、2と、比較例1のゲルを、20℃のイオン交換水に浸漬し、このゲルを10秒後、30秒後、1分後、5分後、30分後、24時間後に取り出し、軽く水を切ってから、質量を測定し、吸水倍率を次式により、算出した。
吸水倍率=(吸水後の質量)/(初期の質量)
結果を表1に示す。
【表1】
【0037】
実施例1、2のゲルは、浸漬時間の間、吸水量が少なかった。これに対して、初期吸水速度が大きく、大量の水に急速に取り込んだ。これは、本実施例のゲルは、ゲル内に水を含まないためと考えられた、その上、比較例1のゲルは、ゲルの表面が急速に膨潤して、波打ち現象が生じ、粘着力が著しく低下した。一方、実施例1、2のゲルでは、10秒間浸漬後でも、ゲルの表面が滑らかで、十分な粘着力があった。
【0038】
(試験例2)
実施例1、2および比較例1のゲルについて、皮膚貼付試験および粘着力測定を行った。皮膚貼付試験は、エタノールで脱脂した上腕部皮膚にゲルを貼付してから10分後にゆっくり剥がして、皮膚への貼り付きを目視および触感により判断した。粘着力は、JIS Z0237、粘着テープ試験法により、粘着力を測定した。さらに、このゲルの表面を、20℃のイオン交換水で、10秒間洗浄し、軽く水を切り60℃のオーブン中で、10分間乾燥した後、23℃、60%RHで、2時間放置する操作を、1サイクルとして、30サイクル後に、皮膚貼付試験、及び粘着力の測定を行った。結果を表2に示す。
【表2】
【0039】
比較例1のゲルは、水洗により内包していた多価アルコールなどが流失したため、ゲルの表面がヌルヌルし、乾燥すると固くなって、サイクルを重ねると、粘着力が著しく低下した。一方、本発明のゲルは、可塑剤が疎水性成分なので、乾燥・水洗を繰り返しても、粘着力が変わらなかった。
【0040】
(実験例3)
実施例1、2および比較例1のゲルについて、水洗によるゲルの粘着力低下を調べた。まず、ゲルの初期の粘着力を測定した。次に、このゲルを、皮膚に貼り付けた後、剥がす行為を50回繰り返して、ゲルの表面を汚した後、粘着力を再び測定した。さらに、このゲルの表面を、20℃のイオン交換水で、10秒間洗浄し、軽く水を切り60℃のオーブン中で、10分間乾燥した後、28℃、60%RHで、2時間放置した後の、粘着力を測定した。結果を表3に示す。
【表3】
【0041】
実施例1および2のゲルは、水洗してもゲルの劣化は少なく、しかも汚れを除去すると、粘着力が回復した。比較例1のゲルは水洗しても、粘着力が回復しなかった。
【0042】
(実施例3)
下記の組成(表4)および製造方法により、薬物含有ポリエチレンゲルシートを作成した。
【表4】
上記表1の薬効成分を、体積平均粒径3μmの粒材にし、これを芯物質として、カプセル壁物質(鈴木油脂工業(株)製、ゴッドボールB−6C)を混合しながら、乾式混合法により、薬効成分をマイクロカプセルに封入した。このマイクロカプセルと、エチレン・スチレン共重合体、および可塑剤とを、170℃の温度で、加熱して、混合し、下敷材であるポリプロピレンシート(厚さ100μm)上にドクターブレードを用いて、厚さ0.8mmに均一に延展し、冷却して、実施例3のシート状のポリエチレンゲルシートを得た。
【0043】
(実施例4)
下記の組成(表5)および製造方法により、薬物含有ポリエチレンゲルシートを作成した。
【表5】
上記表1の薬効成分を、体積平均粒径3μmの粒材にし、これを芯物質として、カプセル壁物質(鈴木油脂工業(株)製、ゴッドボールB−6C)を混合しながら、乾式混合法により、薬効成分をマイクロカプセルに封入した。このマイクロカプセルと、エチレン・スチレン共重合体、および可塑剤とを、150℃の温度で、加熱して、混合し、下敷材であるポリプロピレンシート(厚さ100μm)上にドクターブレードを用いて、厚さ0.9mmに均一に延展し、冷却して、実施例4のシート状のポリエチレンゲルシートを得た。
【0044】
実施例3および4のポリエチレンゲルシートを、専門パネラーが顔に貼り付けて使用し、評価をした。実施例3および4のポリエチレンゲルシートとも、温感を感じ、よい評価を得た。
また、マイクロカプセルからの薬剤の徐放効果により、持続性のある温感が得られた。また、皮膚に対する密着性が強いので、短時間で効果を体感できた。しかも粘着性が低下しないので、効果が長時間得られた。
【0045】
【発明の効果】
以上で説明したように、本発明の生体用粘着ポリエチレンゲルシートは、架橋処理をしなくても製造できる。また、本発明で用いるポリエチレン系ゲルは親油性の直鎖の炭化水素系の高分子を主剤とするので、皮膚への密着性に優れる。さらに、可塑剤が親油性であり、水や親水性物質を必須構成要件としないので、添加する薬物が酸化され難く、長期安定性に優れる。
また、直鎖の炭化水素系の高分子は、親油性を有するので、水洗しても水をほとんど吸収しないため、ゲル表面に付着した皮膚の皮脂や角質を水洗することにより、粘着力が回復し、繰り返し使用できる生体用粘着ポリエチレンゲルシートが提供できる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生材料、雑貨等の分野に用いられる、生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体に関する。
【0002】
【従来の技術】
美容、美顔および皮膚の治療等に用いられるパック料や添付剤、または経皮吸収剤、生体用粘着テープ、創傷被覆剤、消炎鎮痛剤などの生体用粘着シートとしては、皮膚への密着性や閉塞性を向上させたシップ薬に代表されるようなゲルシートが使用されている。近年支持基材および粘着面が、ともにゲル体であるゲルシートが開発されている。このようなゲルシートとしては、アクリルアミド系もしくは、メタクリルアミド系、アセトアミド架橋体などの親水性高分子が用いられている(例えば特許文献1、2参照)。
【0003】
しかし、高分子を用いてゲル体を得る場合には、ゲル体の腰強度を保つために、通常、架橋剤を用いて高分子を架橋する。このため、架橋処理工程が必要となる。また、用いる架橋剤の種類や量を適切に選ばなければ、ゲル体に封じ込める溶媒や薬効成分等を保持できなくなるという問題や、ゲル体自体が脆くなり、切断や破壊が生じるという問題がある。
【0004】
浸水性高分子を用いる場合には、皮膚への密着性を向上させるために、親水性高分子中の水酸基やカルボキシル基などの親水性基を親油化させている。すなわち、親水性高分子を用いたゲルは、皮膚への密着性が良くないという問題がある。
【0005】
また、従来の高分子ゲル体は、水を必須構成要素としている。しかし、水などの極性の大きい溶媒と、薬効成分とを共存しておくと、薬効成分が酸化変性するため、長期安定性に欠けるという問題がある。
【0006】
さらに、高分子ゲルは、一旦生体表面に貼付して使用すると、皮膚表面の皮脂や角質がゲル表面に付着して粘着力が低下するため、使い捨てされるのが普通である。しかし、ゲル内に有効成分を含んだままで、使い捨てするのは、経済的に不利益である。一方、ゲル表面に付着した皮膚表面の皮脂や角質を水洗すると、ゲルが短時間に水を吸収して膨潤し、ゲル強度が著しく低下してゲル破壊が生じ、粘着力が消失するという問題がある。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−406号公報(段落0006)
【特許文献2】
特開平9−286891号公報(段落00019)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記に鑑みなされたものであり、その目的は、架橋処理や親油化処理をしなくても容易に製造でき、しかも長期安定性に優れ、かつ複数回使用できる生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決する為に、本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、エチレン・スチレン共重合体と、可塑剤とを含むポリエチレンゲルが、薬物を含有することを特徴とする。
【0010】
本発明で用いられるポリエチレンゲルを構成するエチレン・スチレン共重合体は、直鎖の炭化水素系の高分子である。本発明のポリエチレンゲルは、多数のエチレン・スチレン共重合体分子が絡み合って網目構造を形成し、網目の間に可塑剤が保持されている。このため、網目構造ができているので、架橋処理をしなくても可塑剤を保持できる。また、直鎖の炭化水素系の高分子であるため、親油化処理をしなくても、親油性を有するので、皮膚への密着性に優れる粘着性のゲルが提供できる。
【0011】
さらに、本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、水や親水性物質を必須構成要件としないので、添加する薬物が酸化され難く、長期安定性に優れる。また、直鎖の炭化水素系の高分子は、親油性を有するので、水洗しても、ゲルは水をほとんど吸収しない。この結果、ゲル表面に付着した皮膚の皮脂や角質を水洗することにより、粘着力が回復し、繰り返し使用をすることができる。
【0012】
このような、生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、前記エチレン・スチレン共重合体のメルトフローレートが0.15g/10min〜65.0g/10minであるとよい。
【0013】
メルトフローレートが、上記範囲にあれば、エチレン・スチレン共重合体分子が絡み合って網目構造を形成できる程度まで分子が重合される。また、所定の形状を保持できる程度の機械的強度を有すると共に、使用部位や、生体の動きに追従できる引っ張り強さなどの力学的性質に優れる。
【0014】
このような、生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、薬物が、マイクロカプセルに封入されているものであってもよい。この構成によれば、親油性物質の中で、安定性の悪い薬物や徐放性を望む薬物を封入することができる。
【0015】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体は、エチレン・スチレン共重合体と、可塑剤とを含むポリエチレンゲルを、成形温度に加熱し、薬物を混入して、成形して製造できる。
【0016】
本発明の構成によると、極めて、容易に生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体を製造できる。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体を構成するエチレン・スチレン共重合体は、エチレンと、スチレンがアタクチックに重合したアタクチックポリマーである。アタクチックに重合しているため、立体規則性がなく、分子がランダムに折り曲がることができる。このような分子が多数集まり、お互いが絡み合って、網目構造を形成している。このため、架橋処理を必要としない。
【0018】
このようなエチレン・スチレン共重合体の分子量としては、メルトフローレートが0.15g/10min〜65.0g/10minであるものを用いればよい。
【0019】
使用する可塑剤としては、流動パラフィン、鉱物油、パラフィン系プロセスオイル、ブチルベンジルフタレート(BBP)、ジオクチルフタレート(DOP)、ジブチルフタレート(DBP)、ジイソノニルフタレート(DINP)などのフタル酸系可塑剤、大豆油、オレイン酸、リノール酸などの脂肪酸などがあげられる。好ましくは、パラフィン系プロセスオイルである。
【0020】
可塑剤の添加量としては、エチレン・スチレン共重合体に対して、5質量%〜30質量%、好ましくは5質量%〜20質量%である。添加する可塑剤が、5質量%以下であると、十分にゲル化できなくなる。一方、添加する可塑剤が30質量%以上であると、ゲル体から、可塑剤が漏出するので、好ましくない。
【0021】
本発明にかかるポリエチレンゲルは、SRIS0101(日本ゴム協会標準規格)に規定されたデュロメータ(アスカーC硬度計)で測定した硬度(アスカーC)が、7°〜30°と、柔軟性に富む材料である。このため、適用部位や生体の動きにも容易に追従できる。また、本発明にかかるポリエチレンゲルは、皮膚刺激性試験規格が0.20以下で、急性毒性試験規格が、>60mI/kg〈LD50値〉であり、人体に直接接触して害の無い素材である。
【0022】
本発明にかかるポリエチレンゲルの粘着力は、JIS Z 0237 に準拠し、180℃剥離試験によって粘着力を測定した。試験片は、25mm幅で、圧着法は、2kgロール1往復、試験は、貼合直後(20分後)で、同温度圧着後同温度保持、同温度測定、剥離試験速度300mm/分の条件で行う。粘着力は、20〜40N/10mmである。
【0023】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体の厚みは、特に制限されず、使用目的、使用部位などにより、適宜決定できる。厚みは、全体に均一であっても、部分的に異なっていてもよいが、皮膚に貼り付けたときの違和感や強度を考慮すると、0.1mm〜5mmの範囲であるのが好ましい。生体粘着ポリエチレンゲルシートの厚みが0.1mmより小さくなると、ゲルシートの強度が弱くなる恐れがある。一方、5mmを超えると、シートの自重が大きくなりすぎて、皮膚に貼り付けたときに違和感が生じるおそれがある。なお、ゲルシート全体が厚くないのであれば、部分的に5mmより厚くなる部分があってもよい。
【0024】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体には、薬物が含有される。含有される薬物としては、従来、医薬品、医薬部外品、化粧品、衛生材料、雑貨等で使用されるものであれば、特に制限はない。
具体的には、アシタバエキス、アボガドエキス、アマチャエキス、アルテアエキス、アルニカエキス、アロエエキス、アンズエキス、アンズ核エキス、イチョウエキス、ウイキョウエキス、ウコンエキス、ウーロン茶エキス、エイジツエキス、エチナシ葉エキス、オウゴンエキス、オウバクエキス、オウレンエキス、オオムギエキス、オトギリソウエキス、オドリコソウエキス、オランダカラシエキス、オレンジエキス、海水乾燥物、海藻エキス、加水分解エラスチン、加水分解コムギ末、加水分解シルク、カモミラエキス、カロットエキス、カワラヨモギエキス、甘草エキス、カルカデエキス、カキョクエキス、キウイエキス、キナエキス、キューカンバーエキス、グアノシン、クチナシエキス、クマザサエキス、クララエキス、クルミエキス、グレープフルーツエキス、クレマティスエキス、クロレラエキス、クワエキス、ゲンチアナエキス、紅茶エキス、酵母エキス、ゴボウエキス、コメヌカ発酵エキス、コメ胚芽油、コンフリーエキス、コラーゲン、コケモモエキス、サイシンエキス、サイコエキス、サイタイ抽出液、サルビアエキス、サボンソウエキス、ササエキス、サンザシエキス、サンショウエキス、シイタケエキス、ジオウエキス、シコンエキス、シソエキス、シナノキエキス、シモツケソウエキス、シャクヤクエキス、ショウブ根エキス、シラカバエキス、スギナエキス、セイヨウキズタエキス、セイヨウサンザシエキス、セイヨウニワトコエキス、セイヨウノコギリソウエキス、セイヨウハッカエキス、セージエキス、ゼニアオイエキス、センキュウエキス、センブリエキス、ダイズエキス、タイソウエキス、タイムエキス、茶エキス、チョウジエキス、チガヤエキス、チンピエキス、トウキエキス、トウキンセンカエキス、トウニンエキス、トウヒエキス、ドクダミエキス、トマトエキス、納豆エキス、ニンジンエキス、ニンニクエキス、ノバラエキス、ハイビスカスエキス、バクモンドウエキス、パセリエキス、蜂蜜、ハマメリスエキス、パリエタリアエキス、ヒキオコシエキス、ビサボロール、ビワエキス、フキタンポポエキス、フキノトウエキス、ブクリョウエキス、ブッチャーブルームエキス、ブドウエキス、プロポリス、ヘチマエキス、ベニバナエキス、ペパーミントエキス、ボダイジュエキス、ボタンエキス、ホップエキス、マツエキス、マロニエエキス、ミズバショウエキス、ムクロジエキス、メリッサエキス、モモエキス、ヤグルマギクエキス、ユーカリエキス、ユキノシタエキス、ユズエキス、ヨクイニンエキス、ヨモギエキス、ラベンダーエキス、リンゴエキス、レタスエキス、レモンエキス、レンゲソウエキス、ローズエキス、ローズマリーエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス等を挙げることができる。
【0025】
また、デオキシリボ核酸、ムコ多糖類、ヒアルロン酸ナトリウム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、コラーゲン、エラスチン、キチン、キトサン、加水分解卵殻膜等の生体高分子;アミノ酸、乳酸ナトリウム、尿素、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ベタイン、ホエイ、トリメチルグリシン等の保湿成分;スフィンゴ脂質、セラミド、コレステロール、コレステロール誘導体、リン脂質等の油性成分;ε−アミノカプロン酸、グリチルリチン酸、β−グリチルレチン酸、塩化リゾチーム、グアイアズレン、ヒドロコルチゾン等の抗炎症剤;ビタミンA、B2、B6、C、D、E、パントテン酸カルシウム、ビオチン、ニコチン酸アミド、ビタミンCエステル等のビタミン類;アラントイン、ジイソプロピルアミンジクロロアセテート、4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の活性成分;トコフェロール、カロチノイド、フラボノイド、タンニン、リグナン、サポニン等の抗酸化剤;α−ヒドロキシ酸、β−ヒドロキシ酸等の細胞賦活剤;γ−オリザノール、ビタミンE誘導体等の血行促進剤;レチノール、レチノール誘導体等の創傷治癒剤;アルブチン、プラセンタエキス、イオウ、エラグ酸、リノール酸、トラネキサム酸、グルタチオン等の美白剤;セファランチン、カンゾウ抽出物、トウガラシチンキ、ヒノキチオール、ヨウ化ニンニクエキス、塩酸ピリドキシン、dl−α−トコフェロール、酢酸dl−α−トコフェロール、ニコチン酸、ニコチン酸誘導体、パントテン酸カルシウム、D−パントテニルアルコール、アセチルパントテニルエチルエーテル、ビオチン、アラントイン、イソプロピルメチルフェノール、エストラジオール、エチニルエステラジオール、塩化カプロニウム、塩化ベンザルコニウム、塩酸ジフェンヒドラミン、タカナール、カンフル、サリチル酸、ノニル酸バニリルアミド、ノナン酸バニリルアミド、ピロクトンオラミン、ペンタデカン酸グリセリル、l−メントール、モノニトログアヤコール、レゾルシン、γ−アミノ酪酸、塩化ベンゼトニウム、塩酸メキシレチン、オーキシン、カンタリスチンキ、シクロスポリン、ヒドロコルチゾン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ハッカ油、鎮痛剤、精神安定剤、抗高血圧剤、抗生物質、抗ヒスタミン剤、抗菌性物質、皮膚刺激剤および鎮痛消炎剤、副腎費質ホルモン剤、局所麻酔剤、β−遮断薬、冠血管拡張剤、気管支喘息治療剤、抗アレルギー剤、ホルモン剤、植物由来成分、海藻由来成分、薬用炭等も挙げられる。これらの薬物は、単独で使用してもよいが、二種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0026】
これらの薬物は、そのままポリエチレンゲルに添加しても良く、マイクロカプセルなどの封入剤に封入して添加してもよい。マイクロカプセルへの封入は、界面重合法、in−situ重合法などの化学的方法、溶液乾燥法、コアセルベーション法などの物理化学的方法、噴霧乾燥法、乾式混合法などの機械的方法などの、公知の封入方法を用いることができる。
【0027】
本発明にかかる薬物の配合量は、特に制限されず、用いる薬物に応じて適宜選択されるが、ポリエチレンゲル80質量部に対して、添加する薬物が20質量部以下であれば好ましく、0.5〜15質量部であれば特に好ましい。
【0028】
また、これらの薬物以外に、保湿剤、増粘剤、香料、着色料、安定剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、粘着付与剤、pH調整剤、キレート剤、界面活性剤、防腐剤、抗菌剤などを添加してもよい。
【0029】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体は、例えば、以下のようにして製造できる。エチレン・スチレン共重合体を成形温度に加熱し、この共重合体に、可塑剤、薬物等を添加して、成形をする。本発明にかかるエチレン・スチレン共重合体の成形温度は、100〜170℃程度である。成形方法は、公知の樹脂の成形方法によればよいが、好ましくは射出成形である。本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体は、例えば、深さ0.1mm〜5mmの凹部を設けた合成樹脂からなるシート部材に上記エチレン・スチレン共重合体溶融物に可塑剤、薬物等を添加したものを注入することによって、製造される。上記合成樹脂からなるシート部材としては、例えばポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステルあるいは、ポリ塩化ビニルなどが挙げられる。この方法によると、ゲルシートまたは成形品を皮膚に適用する形状にした凹部に成形したシート部材にエチレン・スチレン共重合体溶融物を注入するので、その後の加工が必要とされない。
【0030】
本発明の生体粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体は、実際に使用されるまでの間、少なくとも粘着面側にポリエチレンや、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどのプラスチックフィルムをそのままの状態で、またはそのプラスチックフィルムの表面にシリコーン樹脂などの離型剤を塗布もしくは焼付けした状態で、離型紙として貼り付けておくのが、衛生上好ましい。使用に際しては、離型紙をゲルシートから剥がして使用する。また、非接着面に置いても、同様に離型紙を貼り付けておく。
【0031】
本発明の生体用粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体の形状としては特に制限はなく、楕円形、円形、ハート形、半円形、半楕円形、正方形、長方形、台形、三角形、適用部位に沿った形状、あるいはこれら組み合わせ等、使用部位により最も適切に貼り付けることができる形状を適宜選択できる。また、生体用粘着ポリエチレンゲルシートまたは成形体は、その表面に突起部を設ける、あるいは、その表面が膨出していてもよい。このような形状にすることで、例えば体のつぼを刺激する、あるいは足裏の土踏まずに適合する形状とすることができる。粘着ゲルシートの中心部や周辺部に位置合わせ等の目的で凸部や凹部を設ける、あるいは使用部位の形状に応じて切り込みやくり抜き部分等を設けることにより、粘着ゲルシートの取り扱い性を向上させることができる。
【0032】
本発明の生体用粘着ポリエチレンゲルシートの適用部位としては、顔(唇、頬部、目元部、目の上下部、鼻部、額部)、腕部、脚部、胸部、腹部、背部、首部等が挙げられる。生体用粘着ポリエチレンゲルシートの形状、面積、厚み、粘着面の粘着特性等は、適用部位に応じて適宜選択できる。
【0033】
本発明の生体用粘着ポリエチレンゲルシートまたはその成形体は、生体に貼付して使用した後のポリエチレンゲルの粘着力を回復させることもできる。具体的には、生体から剥離したポリエチレンゲルシートの表面に水を付けて、指先で軽く洗う、水に浸した布で軽く拭くなど、粘着力の回復方法は、特に制限されない。また、ここでいう水とは、エタノールなどの親油性溶媒が含まれていてもよい。
【0034】
【実施例】
以下、実施例に基づいて、本発明の内容を具体的に説明する。
(実施例1)
主剤としてポリエチレンとポリスチレンの共重合体(株式会社コスモ計器製、コスモゲル1C04V)80質量部と、日本薬局方流動パラフィン(カネダ(株)製、ハイコールM−172)20質量部とを、150℃に加熱して、混合し、下敷材であるポリプロピレンシート(厚さ100μm)上にドクターブレードを用いて、厚さ0.8mmに均一に延展し、冷却して、シート状のポリエチレンゲルシートを得た。
(実施例2)
主剤としてポリエチレンとポリスチレンの共重合体(株式会社コスモ計器製、コスモゲル1C04V)90質量部と、日本薬局方流動パラフィン(カネダ(株)製、ハイコールM−172)10質量部とを、170℃に加熱して、混合し、下敷材であるポリプロピレンシート(厚さ100μm)上にドクターブレードを用いて、厚さ1.2mmに均一に延展し、冷却して、シート状のポリエチレンゲルシートを得た。
【0035】
(比較例1)
合成高分子ゲルとして、市販の架橋ポリアクリル酸ナトリウムゲルを使用した。
【0036】
(実験例1)
実施例1、2と、比較例1のゲルを、20℃のイオン交換水に浸漬し、このゲルを10秒後、30秒後、1分後、5分後、30分後、24時間後に取り出し、軽く水を切ってから、質量を測定し、吸水倍率を次式により、算出した。
吸水倍率=(吸水後の質量)/(初期の質量)
結果を表1に示す。
【表1】
【0037】
実施例1、2のゲルは、浸漬時間の間、吸水量が少なかった。これに対して、初期吸水速度が大きく、大量の水に急速に取り込んだ。これは、本実施例のゲルは、ゲル内に水を含まないためと考えられた、その上、比較例1のゲルは、ゲルの表面が急速に膨潤して、波打ち現象が生じ、粘着力が著しく低下した。一方、実施例1、2のゲルでは、10秒間浸漬後でも、ゲルの表面が滑らかで、十分な粘着力があった。
【0038】
(試験例2)
実施例1、2および比較例1のゲルについて、皮膚貼付試験および粘着力測定を行った。皮膚貼付試験は、エタノールで脱脂した上腕部皮膚にゲルを貼付してから10分後にゆっくり剥がして、皮膚への貼り付きを目視および触感により判断した。粘着力は、JIS Z0237、粘着テープ試験法により、粘着力を測定した。さらに、このゲルの表面を、20℃のイオン交換水で、10秒間洗浄し、軽く水を切り60℃のオーブン中で、10分間乾燥した後、23℃、60%RHで、2時間放置する操作を、1サイクルとして、30サイクル後に、皮膚貼付試験、及び粘着力の測定を行った。結果を表2に示す。
【表2】
【0039】
比較例1のゲルは、水洗により内包していた多価アルコールなどが流失したため、ゲルの表面がヌルヌルし、乾燥すると固くなって、サイクルを重ねると、粘着力が著しく低下した。一方、本発明のゲルは、可塑剤が疎水性成分なので、乾燥・水洗を繰り返しても、粘着力が変わらなかった。
【0040】
(実験例3)
実施例1、2および比較例1のゲルについて、水洗によるゲルの粘着力低下を調べた。まず、ゲルの初期の粘着力を測定した。次に、このゲルを、皮膚に貼り付けた後、剥がす行為を50回繰り返して、ゲルの表面を汚した後、粘着力を再び測定した。さらに、このゲルの表面を、20℃のイオン交換水で、10秒間洗浄し、軽く水を切り60℃のオーブン中で、10分間乾燥した後、28℃、60%RHで、2時間放置した後の、粘着力を測定した。結果を表3に示す。
【表3】
【0041】
実施例1および2のゲルは、水洗してもゲルの劣化は少なく、しかも汚れを除去すると、粘着力が回復した。比較例1のゲルは水洗しても、粘着力が回復しなかった。
【0042】
(実施例3)
下記の組成(表4)および製造方法により、薬物含有ポリエチレンゲルシートを作成した。
【表4】
上記表1の薬効成分を、体積平均粒径3μmの粒材にし、これを芯物質として、カプセル壁物質(鈴木油脂工業(株)製、ゴッドボールB−6C)を混合しながら、乾式混合法により、薬効成分をマイクロカプセルに封入した。このマイクロカプセルと、エチレン・スチレン共重合体、および可塑剤とを、170℃の温度で、加熱して、混合し、下敷材であるポリプロピレンシート(厚さ100μm)上にドクターブレードを用いて、厚さ0.8mmに均一に延展し、冷却して、実施例3のシート状のポリエチレンゲルシートを得た。
【0043】
(実施例4)
下記の組成(表5)および製造方法により、薬物含有ポリエチレンゲルシートを作成した。
【表5】
上記表1の薬効成分を、体積平均粒径3μmの粒材にし、これを芯物質として、カプセル壁物質(鈴木油脂工業(株)製、ゴッドボールB−6C)を混合しながら、乾式混合法により、薬効成分をマイクロカプセルに封入した。このマイクロカプセルと、エチレン・スチレン共重合体、および可塑剤とを、150℃の温度で、加熱して、混合し、下敷材であるポリプロピレンシート(厚さ100μm)上にドクターブレードを用いて、厚さ0.9mmに均一に延展し、冷却して、実施例4のシート状のポリエチレンゲルシートを得た。
【0044】
実施例3および4のポリエチレンゲルシートを、専門パネラーが顔に貼り付けて使用し、評価をした。実施例3および4のポリエチレンゲルシートとも、温感を感じ、よい評価を得た。
また、マイクロカプセルからの薬剤の徐放効果により、持続性のある温感が得られた。また、皮膚に対する密着性が強いので、短時間で効果を体感できた。しかも粘着性が低下しないので、効果が長時間得られた。
【0045】
【発明の効果】
以上で説明したように、本発明の生体用粘着ポリエチレンゲルシートは、架橋処理をしなくても製造できる。また、本発明で用いるポリエチレン系ゲルは親油性の直鎖の炭化水素系の高分子を主剤とするので、皮膚への密着性に優れる。さらに、可塑剤が親油性であり、水や親水性物質を必須構成要件としないので、添加する薬物が酸化され難く、長期安定性に優れる。
また、直鎖の炭化水素系の高分子は、親油性を有するので、水洗しても水をほとんど吸収しないため、ゲル表面に付着した皮膚の皮脂や角質を水洗することにより、粘着力が回復し、繰り返し使用できる生体用粘着ポリエチレンゲルシートが提供できる。
Claims (4)
- エチレン・スチレン共重合体と、可塑剤とを含むポリエチレンゲルが、薬物を含有することを特徴とする生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体。
- 前記エチレン・スチレン共重合体のメルトフローレートが0.15g/10min〜65.0g/10minであることを特徴とする請求項1に記載の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体。
- 前記薬物は、マイクロカプセルに封入されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体。
- エチレン・スチレン共重合体と、可塑剤とを含むポリエチレンゲルを、成形温度に加熱し、薬物を混入して、成形する生体粘着ポリエチレンゲルシートおよび成形体の製造方法。
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