JP2005074590A - 位置決め装置、及び、それを備えるクランピングシステム - Google Patents

位置決め装置、及び、それを備えるクランピングシステム Download PDF

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Abstract

【課題】 第2ブロック2を第1ブロック1に位置決めする位置決め装置において、位置決め孔23の形状を簡素として、第2ブロック2に当該位置決め孔23を形成するためのコストを低減する。
【解決手段】 第2ブロック2に備えた位置決め孔23に挿入可能となるように第1ブロック1からプラグ部24を突出させる。プラグ部24の外周面には、前記位置決め孔23の内周面に密着可能なストレート面43が備えられる。前記プラグ部24には、前記位置決め孔23に接当可能な接当部60が備えられる。前記第2ブロック2と第1ブロック1とが近接されるときに、前記接当部60が前記位置決め孔23によって押動されて前記プラグ部24の基端方向に移動すると、前記プラグ部24の前記ストレート外面43が拡径して前記位置決め孔23の内周面に密着して、前記プラグ部24の軸心方向に垂直な方向に前記第2ブロック2を前記第1ブロック1に対し位置決めする。
【選択図】図1


Description

この発明は、工作機械のテーブルや成形機の盤面等の基準ブロックにパレットやワークや金型等の可動ブロックを精密に位置決めするための位置決め装置に関し、更には、その位置決め装置を利用したクランピングシステムに関する。
この種の装置には特許文献1に記載されたものがある。この特許文献1においては、ワークパレット(第2ブロックに相当)に位置決め孔を備え、この位置決め孔に挿入可能となるようにクランプパレット(第1ブロックに相当)からプラグ部を突出させて、このプラグ部にシャトル部材を上下移動自在に外嵌している。このシャトル部材の外周面及び前記位置決め孔の内周面にはテーパ面を形成しており、前記シャトル部材が前記位置決め孔にテーパ係合することにより、前記ワークパレットを前記クランプパレットに精密に位置決めすることができる。
特開2001−38564号公報
しかし、上記特許文献1の構成は、第2ブロックたるワークパレットに位置決め孔をテーパ状に形成する必要がある。また、このテーパ状の孔の精度が不十分であると位置決めの精度の低下に直結するため、当該テーパ状の孔の精度が厳しく要求される。従って、製作コストが増大し、その点で改善の余地が残されていた。
この問題は、前記クランプパレットに対して複数の前記ワークパレットを交換可能に着脱するような使用態様では、複数の前記ワークパレットのすべてに前記位置決め孔を形成する必要があるので、大きな弊害となる。
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、位置決め孔の形成コストを安価とできる位置決め装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び効果
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
(第1の発明)
本発明の位置決め装置は、例えば図1、図9から図14までの各図に示すように、以下のように構成した(第1の発明)。
第2ブロック2に備えた位置決め孔23に挿入可能となるように第1ブロック1からプラグ部24を先端方向へ突出させる。このプラグ部24には、前記位置決め孔23の内周面に直径方向に密着可能なストレート外面43と、同上の位置決め孔23の孔壁または周囲壁Wに軸心方向に接当可能な接当部60とが備えられる。前記第2ブロック2と第1ブロック1とが近接されるときに、前記接当部60が前記位置決め孔23の孔壁または周囲壁Wによって押動されて基端方向に移動し、これにより、前記ストレート外面43が拡径して前記位置決め孔23の内周面に密着して、前記第1ブロック1に対して前記第2ブロック2を前記の直径方向に位置決めする。
これによると、プラグ部24の外周面(拡径して前記位置決め孔23の内周面に密着する面)をストレート外面43に形成することによって、位置決め孔23の内周面もストレート面に形成できる。即ち、その位置決め孔23を、前述の従来技術と比べて形状が単純なストレート状の孔とすることができる。従って、位置決め孔23の形成コストを大幅に低減できる。
(第2の発明)
前記第1の発明においては、例えば図1、図12から図14までの各図に示すように、以下のように構成することが好ましい(第2の発明)。
前記第1ブロック1から心柱27を先端方向へ突出させる。この心柱27に、径方向へ拡大及び縮小可能な内スリーブ31のストレート内面32を軸心方向に移動自在に支持し、この内スリーブ31の外周面にはテーパ外面33を形成する。前記内スリーブ31の外側には径方向へ拡大及び縮小可能な外スリーブ41を配置し、この外スリーブ41の内周面には前記テーパ外面33にテーパ係合可能なテーパ内面42を形成し、また、この外スリーブ41の外周面に前記ストレート外面43を形成する。前記テーパ係合を緊密にする方向に前記内スリーブ31を押動する第1進出手段30と、前記テーパ係合を解除する方向に前記外スリーブ41を押動する第2進出手段40とを備える。前記接当部60が前記位置決め孔23によって基端方向に押動されると、前記外スリーブ41が前記第2進出手段40に抗する方向に押動されて前記内スリーブ31とテーパ係合し、これによって前記外スリーブ41が径方向へ拡大して前記ストレート外面43が前記位置決め孔23の内周面に密着する。
これによると、前記接当部60が前記位置決め孔23によって押動されることで、前記外スリーブ41が前記内スリーブ31に対するテーパ係合により拡径して前記位置決め孔23の内周面に密着する。このようにテーパ係合による位置決めを行う構成とすることで、確実な位置決めが達成されるとともに位置決め装置の構成を簡素とすることができる。
(第3の発明)
前記第2の発明においては、例えば図1、図9から図12までの各図、図14に示すように、前記接当部60は前記外スリーブ41に形成されていることが好ましい(第3の発明)。
これによると、前記位置決め孔23が前記外スリーブ41を直接押動することにより当該外スリーブ41が拡径する。従って、位置決め装置の一層簡素な構成が実現される。
(第4の発明)
前記第2又は第3の発明においては、例えば図8に示すように、以下のように構成することが好ましい(第4の発明)。
前記位置決め孔23の内周面と、前記ストレート外面43と、前記テーパ内面42と、前記テーパ外面33と、前記ストレート内面32と、前記心柱27の外周面とのうちの少なくとも何れかに、半径方向に対面する一対の突出部62・62を設ける。これら突出部62・62の間に逃し溝63・63を形成する。
これによると、突出部62・62の突出方向においては前記第2ブロック2を前記第1ブロック1に対し精密に位置決めできる一方、当該方向と垂直な方向においては前記第2ブロック2の前記第1ブロック1に対する心ズレを許容できる。
(第5の発明)
前記第1から第4までの発明においては、例えば図1、図9から図12までの各図に示すように、前記ストレート外面43よりも先端側の位置に保護部材28を備え、この保護部材28は少なくとも軸心方向の移動が不能に固定されていることが好ましい。
これによると、何らかの事情で上記第2ブロック2の位置決め孔23と上記プラグ部24との間に大きな軸心ズレが生じた状態で前記第2ブロック2と上記第1ブロック1とが近接され、前記第2ブロック2が前記プラグ部24に衝突したとしても、その衝撃は前記保護部材28で最初に受け止められるので、前記ストレート外面43を構成する部材に伝達される衝撃は緩和される。従って、装置の寿命を延ばすことができる。
(第6の発明)
前記第5の発明においては、例えば図1、図9から図12までの各図に示すように、前記保護部材28は、先端方向に向かうにつれて軸心に近づく形状のガイドテーパ面70を有していることが好ましい。
これによると、前記ガイドテーパ面70の誘い込み作用によって、上記プラグ部24の上記位置決め孔23への差込みを容易とできる。この結果、作業性が向上される。
(第7の発明)
前記第1から第6までの発明においては、例えば図10や図11に示すように、前記位置決め孔23の周囲壁23dが前記接当部60を押動可能に構成することが好ましい。
これによると、上記位置決め孔23を段付き状に形成する必要がないので、前記位置決め孔23の形成コストを一層低減できる。
(第8の発明)
前記第7の発明においては、例えば図10や図11に示すように、前記位置決め孔23は前記第2ブロック2を貫通して設けられていることが好ましい。
これによると、上記位置決め孔23の形成が一層容易になる。また、上記プラグ部24に上記位置決め孔23を差し込んで位置決めがなされた状態を前記第2ブロック2側から前記位置決め孔23を通じて視認できるので、位置決め動作が正常に行われているか否かを容易に確認することができる。
(第9の発明)
前記第7又は第8の発明においては、例えば図10や図11に示すように、前記ストレート外面43よりも基端側の位置に外方突出部79を備え、前記接当部60はこの外方突出部79に備えられていることが好ましい。
これによると、上記ストレート外面43が前記位置決め孔23に挿入された状態で、それより基端側の前記外方突出部79を前記周囲壁23dが軸心方向に押動することによって、前記ストレート外面43が拡径して前記位置決め孔23の内周面に密着する。従って、簡素で合理的な構成とできる。
(第10の発明)
前記第9の発明においては、例えば図10や図11に示すように、前記外方突出部79は鍔状に形成されていることが好ましい。
これによると、前記周囲壁23dが確実に且つ安定して前記接当部60を軸心方向に押動できる。
(第11の発明)
前記第9又は第10の発明においては、例えば図10や図11に示すように、前記外方突出部79は前記外スリーブ41に一体形成されていることが好ましい。
これによると、位置決め装置の簡素な構成を達成でき、部品点数を少なくできる。
(第12の発明)
前記第9から第11までの発明においては、例えば図10や図11に示すように、前記外方突出部79は前記外スリーブ41の基端部に設けられていることが好ましい。
これによると、前記ストレート外面43を備える前記外スリーブ41に上記外方突出部79を設けるので、位置決め装置を一層簡素な構成とできる。
(第13の発明)
前記第7から第12までの発明においては、例えば図10や図11に示すように、以下のように構成することが好ましい。
前記ストレート外面43よりも先端側の位置に保護部材28を備え、この保護部材28は少なくとも軸心方向の移動が不能に固定されている。前記保護部材28の基端部の外径は前記ストレート外面43の径とほぼ一致している。
これによると、前記ストレート外面43を構成する部材の先端面のほぼ全体が前記保護部材28によって覆われる構成となる。従って、何らかの事情で上記第2ブロック2の位置決め孔23と上記プラグ部24との間に大きな軸心ズレが生じた状態で前記第2ブロック2と上記第1ブロック1とが近接された場合でも、前記ストレート外面43を構成する部材に前記第2ブロック2が直接衝突することは回避される。この結果、前記ストレート外面43を構成する部材を衝撃から確実に保護することができる。
(第14の発明)
前記第1から第6までの発明においては、例えば図1、図9、図12、図14に示すように、前記位置決め孔23の前記孔壁Wの段部23cが前記接当部60を押動可能に構成することが好ましい(第14の発明)。
これによると、プラグ部24の中途部あるいは基端部に前記ストレート面43を配置した場合でも、前記接当部60を当該ストレート面43の近傍位置とすることができる。この結果、接当部60が前記プラグ部24の基端方向に押動されると前記ストレート面43が拡径する構成を、より簡素に構成することができる。
(第15の発明)
なお、前記第1から第4までの発明においては、例えば図13に示すように、前記接当部60が前記プラグ部24の先端部に位置するように構成することもできる(第15の発明)。
これによると、位置決め孔23の天井壁23eによって接当部60を前記プラグ部24の基端方向へ押動して、前記ストレート面43を拡径させることができる。従って、前記位置決め孔23を段付き状に形成する必要もなくなり、前記位置決め孔23の加工コストを一層低減させることができる。
(第16の発明)
前記第1から第15までの発明の位置決め装置は、例えば図1、図9から図14までの各図に示すように、以下のように構成することが好ましい(第16の発明)。
クランプ手段10を付設する。このクランプ手段10が、前記第2ブロック2と第1ブロック1のうち少なくとも何れか一方を他方に対して近接させるとともに、前記第2ブロック2を前記第1ブロック1に対し前記プラグ部24の軸心方向に拘束してクランピングする。
これによると、前記第2ブロック2を前記第1ブロック1に対し前記プラグ部24の軸心方向に垂直な方向に精密に位置決めしながら、前記プラグ部24の軸心方向に拘束しクランプすることができる。
(第17の発明)
前記第16の発明においては、例えば図1、図9から図14までの各図に示すように、以下のように構成することが好ましい(第17の発明)。
前記クランプ手段10は、前記第2ブロック2の被支持面2aと前記第1ブロック1の支持面50aとを接当させることで前記クランピングを行うように構成する。前記被支持面2aと前記支持面50aとの間に接当隙間Dが形成されている状態で、前記ストレート外面43を前記位置決め孔23の内周面に密着させて前記第2ブロック2を前記第1ブロック1に対し位置決めする。上記位置決めの後に、前記クランプ手段10を駆動して前記接当隙間Dを消失させて前記被支持面2aと前記支持面50aとを接当させて前記クランピングを行うように構成する。
これによると、前記接当隙間Dが形成されている状態での前記第2ブロック2の前記第1ブロック1に対する位置決め(即ち、空中調心)が実現される。従って、位置決め時に前記被支持面2aと前記支持面50aとの間に摩擦が生じず、スムーズに位置決めすることができる。
(第18の発明)
また、本発明のクランピングシステムは、図15から図17までの各図に示すように、前記第1から第17までのいずれかの発明の位置決め装置を備えて構成した(第18の発明)。
これによると、第2ブロック2を第1ブロック1に対して精密に位置決めしてクランプできるクランピングシステムを安価に製造できる。
〔第1実施形態〕
最初に、図1及び図2を参照して、第1実施形態の位置決め装置を説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る位置決め装置のリリース状態を示す立面断面図、図2は図1における2−2線断面矢視図である。
本実施形態の位置決め装置11は、図1に示すように、第1ブロックであるベースプレート1に対し、第2ブロックであるパレット2を位置決めして固定するためのものである。前記ベースプレート1は、マシニングセンタの図示しないテーブルの上面に固設されている。
以下、この位置決め装置11の具体的な構成を説明する。即ち図1に示すように、上記ベースプレート1の上面には取付孔20が形成されている。そして、この取付孔20に一部を埋入させるようにして、かつ前記ベースプレート1に対し精密に位置決めされた状態で、ハウジング21が取り付けられる。このハウジング21はフランジ部25を有しており、このフランジ部25が、複数のボルト7(図1では1本のみ図示)によって上記ベースプレート1に固定されている。
前記フランジ部25の中央部からは、心柱27が上向き突出状に一体形成される。この心柱27の上端部には保護部材としての蓋ボルト28がネジ止めされている。この蓋ボルト28の上部(先端部)には、先端方向に向かうにつれて軸心に近づく形状のガイドテーパ面70が形成されている。
一方、前記パレット2の下面には、前記心柱27を挿入可能な位置決め孔23が形成されている。この位置決め孔23は、その開口端側が大径部23a、それ以外の部分が小径部23bとなるような、段付き状の円穴として形成している。これら大径部23a・小径部23bの内周面は、いずれもストレート面に構成している。また、前記大径部23aと前記小径部23bとの境界において、円環状の段部23cが形成されている。
前記心柱27には、環状の内スリーブ31が上下移動可能に外嵌される。この内スリーブは、前記心柱27の基端部周囲に配置される2枚の皿バネからなる内バネ(第1進出手段)30によって上向きに付勢されるとともに、上記の蓋ボルト28の下端面によって受止め可能になっている。
より詳しく言えば、上記内スリーブ31は、その内周面をストレート内面32とするとともに、外周面を上向きに窄まるテーパ外面33としている。そして前記内スリーブ31の環状壁には、上下方向のスリット34が設けられている(図2を併せて参照)。これにより上記内スリーブ31は、上記テーパ外面33及びストレート内面32が直径方向へ拡大および縮小するように、弾性変形可能になっている。そして、上記ストレート内面32を上記心柱27のストレート外周面に軸心方向へ移動自在に支持している。
前記内スリーブ31の外側には外スリーブ41が配置される。図1に示すように前記外スリーブ41は、前記内バネ30の外側に配置される1枚の皿バネからなる外バネ(第2進出手段)40によって上向きに付勢されるとともに、上記の蓋ボルト28の下端面によって受止め可能になっている。
より詳しく言えば、上記外スリーブ41は、その内周面を上向きに窄まるテーパ内面42とするとともに、外周面をストレート外面43としている。そして前記外スリーブ41の環状壁には、上下方向のスリット44が設けられている(図2を併せて参照)。これにより上記外スリーブ41は、上記テーパ内面42及びストレート外面43が直径方向へ拡大および縮小するように、弾性変形可能になっている。そして、上記テーパ内面42を、前記内スリーブ31の前記テーパ外面33にテーパ係合可能としている。
前記内バネ30は、前記内スリーブ31を前記テーパ係合を緊密にする方向に押動する。前記外バネ40は、前記外スリーブ41を前記テーパ係合を解除する方向に押動する。前記外スリーブ41の上端部の径方向外側には、前記位置決め孔23の段部23cに接当可能な接当部60が構成されている。
図1・図2に示すように、前記内スリーブ31には回り止めピン55が固着される。この回り止めピン55の内端は前記内スリーブ31の内方に突出して、前記心柱27の外周面に上下に細長く形成された止め溝56に挿入されている。また、この回り止めピン55の外端は前記内スリーブ31の外方に突出して、前記外スリーブ41の上記スリット44に挿入されている。これにより、前記内スリーブ31及び外スリーブ41の回り止めがなされている。
以上のような構成において、本発明のプラグ部24は、前記心柱27と前記蓋ボルト28と前記内スリーブ31と前記外スリーブ41等を含んで構成されている。
次に、上記位置決め装置11に付設されるクランプ手段10を説明する。図1に示すように、上記ベースプレート1には、ボス部50が上向き突出状に一体形成されている。このボス部50の上端面にはネジ孔51が形成されるとともに、このネジ孔51の周囲には、平坦な支持面50aが形成されている。
一方、前記パレット2には、前記ネジ孔51の形成位置に対応する位置に貫通孔52が形成されており、この貫通孔52にはクランプボルト(図3の符号53で図示)を挿通可能になっている。このクランプボルト53は、前記ボス部50に形成されている上記ネジ孔51に螺合可能に構成されている。前記パレット2の下面において、前記貫通孔52の開口部の周囲には平坦な被支持面2aが形成されており、この被支持面2aは前記ベースプレート1の前記支持面50aに対面している。
前記ハウジング21には空気路57が上下貫通状に形成され、その一端は上記心柱27の上端面に開口している。また、前記蓋ボルト28には空気噴出孔58が形成されている。更には、前記空気路57の中途から分岐するようにして第2空気路59が形成されており、この第2空気路59は前記心柱27の基端部に開口している。なお、上記ベースプレート1にはエア供給路54が形成されており、このエア供給路54が前記取付孔20の底面に開口している。
この構成で前記エア供給路54に圧縮空気を供給すると、その圧縮空気は上記空気路57を経由して前記蓋ボルト28の内部空間に導かれた後、上記空気噴出孔58から外部に噴出される。また同時に圧縮空気は前記第2空気路59を経由して前記内バネ30に向かって噴出される。こうして前記位置決め孔23や前記内バネ30及び外バネ40等の各部位をクリーニングすることができる。
以上の構成の位置決め装置11の動作を、図3から図7までを参照して説明する。
図3は、位置決め装置において、図1の状態からパレット2が下降し、位置決め孔23の段部23cが外スリーブ41の上面に接当した状態を示す立面断面図である。図4は図3の要部拡大図である。
図5は、図4の状態からパレット2が更に下降し、そのパレット2の水平方向の位置決めがされた様子を示す立面断面要部拡大図である。
図6は位置決め装置のロック状態を示す立面断面図、図7は図6の要部拡大図である。
図1のリリース状態では、前記外バネ40が前記外スリーブ41を上昇させるとともに、前記内バネ30が前記内スリーブ31を上昇させている。前記ベースプレート1に上記パレット2を位置決めするときは、当該パレット2を上記ベースプレート1に向けて自重で下降させ、そのパレット2の前記位置決め孔23を前記プラグ部24に外嵌させていく。
すると先ず、図3に示すように、前記位置決め孔23の前記段部23cが、前記外スリーブ41の上面(前記接当部60)に軸心方向に接当する。図3の要部拡大図たる図4に示すように、この接当状態では、前記ボス部50上面の上記支持面50aと、前記パレット2の被支持面2aとの間に、離間隙間Aが形成されている。また、前記位置決め孔23の大径部23aの内周面と、前記外スリーブ41のストレート外面43との間には、環状隙間Hが形成されている。
引き続いて、上記パレット2が自重で更に下降することで、前記位置決め孔23の前記段部23cが前記外スリーブ41の上面(前記接当面60)を下方へ押動する。これによって、前記内バネ30の付勢力によって上昇位置に保持された上記内スリーブ31のテーパ外面33に上記外スリーブ41のテーパ内面42がテーパ係合していき、この外スリーブ41が、前記外バネ40の付勢力に抗して下降しながら、拡径方向の弾性変形を呈する。この結果、図5に示すように、上記外スリーブ41の前記ストレート外面43が前記位置決め孔23の大径部23aの内周面に直径方向に密着して(即ち、前記の図4の環状隙間Hが消失して)、前記パレット2が水平方向(即ち、前記プラグ部24の軸心に垂直な方向)に位置決めされる。なお、前記環状隙間Hが消失するまでに前記外スリーブ41が下降した距離(図5に示す距離B)が、前記外スリーブ41が拡径するためのストローク(拡径ストローク)となる。この水平位置決め段階では、前記ボス部50の支持面50aと前記パレット2の被支持面2aとの間には、接当隙間Dが存在している(図5)。この接当隙間Dの隙間量は、前記の図4の離間隙間Aから前記拡径ストロークBを減じたものに相当する。
その後、前記クランプボルト53を回転させることによって上記パレット2を下方へ駆動する。すると、図6および図7に示すように、このパレット2の前記段部23cが前記外スリーブ41を強力に下降させ、この外スリーブ41が前記内バネ30の付勢力に抗して前記内スリーブ31を下降させる。これにより、上記パレット2の被支持面2aを前記ボス部50の支持面50aに接当させる(即ち、前記の図5の接当隙間Dを消失させる)とともに、上記被支持面2aを上記支持面50aに押圧する。
こうしてロック状態が現出され、このロック状態では、上記パレット2が前記ボス部50の支持面50aを介して上下方向(前記プラグ部24の軸心方向)に拘束されるとともに、前記外スリーブ41及び内スリーブ31を介して前記心柱27に水平方向に拘束される。また、前記水平位置決め段階からこのロック状態に至るまでに前記外スリーブ41及び前記内スリーブ31が下降した距離(図7に示す距離E)は、前記接当隙間Dを消失させるためのストローク(クッションストローク)となる。即ち、このクッションストロークEは、前記接当隙間Dに等しい。
以上に構成及び動作を説明した本実施形態の位置決め装置は、前記パレット2の前記位置決め孔23の内周面をテーパ面でなくストレート面に構成できるから、上記位置決め孔23の形成のためのコストを低減することができる。また、上記外スリーブ41と上記内スリーブ31とのテーパ係合による位置決めを行う構成であるから、確実な位置決めが達成されるとともに前記位置決め装置11の構成を簡素とすることができる。
なお、何らかの事情で上記位置決め孔23と前記プラグ部24とが大きく心ズレしていた場合は、下降する前記パレット2の下面が前記プラグ部24と衝突する心配がある。
この点、本実施形態の位置決め装置11においては、前記外スリーブ41及び前記内スリーブ31よりも先端側に、前記蓋ボルト28が配置される。従って、前記パレット2を下降させたときに、当該パレット2が上記外スリーブ41に直接衝突することは回避されている。
そして、前記パレット2が前記蓋ボルト28に衝突したとしても、当該蓋ボルト28は前記心柱27に固定され、軸方向に移動不能とされているから、その衝撃は前記外スリーブ41や前記内スリーブ31に伝達される前に緩和される。従って、前記内スリーブ31の前記テーパ外面33や前記外スリーブ41の前記テーパ内面42、或いは前記内バネ30や前記外バネ40を衝撃から保護でき、長寿命化が達成されている。
加えて、前記蓋ボルト28の上部に形成されている前記ガイドテーパ面70の誘い込み作用によって、上記プラグ部24を上記位置決め孔23に差し込み易くなっている。この結果、作業性が向上されている。
更には、前記接当部60が前記外スリーブ41に形成されているから、上記位置決め孔23(上記段部23c)が直接前記外スリーブ41を押動する構成となっている。この点からも前記位置決め装置11を簡素に構成することができる。
そして、前記位置決め孔23は段部23cを有する段付き状に形成されており、この段部23cが前記接当部60を軸心方向に押動可能に構成している。従って、本実施形態のように前記プラグ部24の基端部に前記ストレート外面43(前記外スリーブ41)を配置した場合でも、前記接当部60を当該ストレート外面43の近傍に配置することができる。従って、位置決め装置11の構成を簡素とすることができる。
次に、図8から図14を参照して、本発明についての他の複数の実施形態及び変形例を説明する。これらの別の実施形態においては、上記の第1実施形態の構成部材と同じ部材又は類似する部材に原則として同一の符号を付している。
〔第2実施形態〕
図8は第2実施形態の位置決め装置の平面断面図であって、図2に類似する図である。
この第2実施形態の位置決め装置12は、上記の第1実施形態とは以下の点が異なっている。
即ち、図8に示すように、前記心柱27の外周面に、半径方向に対面する一対の突出部62・62を設けるとともに、これら突出部62・62の形成部位以外の部位(即ち、突出部62・62の間)には、逃し溝63・63を形成している。
以上の構成で、前記の水平位置決め段階では、上記の突出部62・62が前記外スリーブ41の前記ストレート外面43の対面する2箇所に拡径力を作用させる一方、この拡径力の作用方向と垂直な方向のズレ(前記の図1中の前記の位置決め孔23と前記心柱27の軸心ズレ)は、前記逃し溝63・63によって許容される。
なお、前記突出部62・62や前記逃し溝63・63は、上記心柱27の外周面に設けることに代えて、前記位置決め孔23の内周面や、前記ストレート外面43や、前記テーパ内面42や、前記テーパ外面33や、前記ストレート内面32に設けることもできる。
〔第3実施形態〕
図9は第3実施形態の位置決め装置の立面断面図である。この第3実施形態の位置決め装置11xは、上記の第1実施形態とは以下の点が異なっている。
即ち、図9に示すように、上記貫通孔52を、前記位置決め孔23の軸心に同心させて形成する。これに対応させて、前記ハウジング21には軸孔77を貫通状に設ける。この軸孔77の軸心は、前記心柱27の軸心とほぼ一致させている。また、前記蓋ボルト28にも同様に挿通孔78を設ける。更には、前記取付孔20の底面に前記ネジ孔51を形成する。
この構成において、前記クランプボルト53は、上側から、前記貫通孔52、前記挿通孔78、前記軸孔77と順に挿通され、前記ネジ孔51に螺入される。このクランプボルト53を回転させることによって、上記パレット2を下方へ駆動することができる。その他の構成及び動作は、前記第1実施形態と全く同様である。
〔第4実施形態〕
図10は第4実施形態の位置決め装置の立面断面図である。この第4実施形態の位置決め装置11yは、上記の第1実施形態とは以下の点が異なっている。
即ち、図10に示すように、前記位置決め孔23は、前記パレット2を上下方向に貫通させて形成している。本実施形態では、この位置決め孔23は、第1実施形態(図1)に示すような段部23cを有していない。
前記外スリーブ41の前記ストレート外面43より下側(基端側)の位置には、鍔状の外方突出部79が一体形成されている。この外方突出部79の上面に前記接当部60を形成している。この接当部60は、前記位置決め孔23が前記パレット2の下面に形成する開口端の周囲壁23dに接当可能に構成している。
前記心柱27に螺合される前記蓋ボルト28の下端部(基端部)の外径は、前記外スリーブ41の前記ストレート外面43の径とほぼ一致させている。また、前記蓋ボルト28の上部には、上方(先端側)に向かうに従って軸心に近づく形状のガイドテーパ面70が形成されている。このガイドテーパ面70の誘い込み作用によって、上記プラグ部24を上記位置決め孔23に差し込み易くなっている。
本実施形態の位置決め装置11yの動作が前述の第1実施形態の位置決め装置11の動作と異なる点を説明する。
即ち、前記の第1実施形態(図1)では位置決め孔23の上記段部23cが上記外スリーブ41の上端部(接当部60)を軸心方向に直接押動していたのに対し、この第4実施形態(図10)では、位置決め孔23の上記周囲壁23dが前記鍔部79の前記接当面60を軸心方向に押動する結果、前記外スリーブ41が下降して、前述の水平位置決め動作が行われる。
本実施形態の構成では、前記位置決め孔23を段付き状の孔として形成する必要がないので、上記位置決め孔23の形成のためのコストを一層低減できる。また、前記位置決め孔23を貫通状に形成できるから、上記位置決め孔23の形成が一層容易になる。また、前述のように上記プラグ部24に上記位置決め孔23を差し込んで位置決めがなされた状態を前記パレット2の上方から貫通状の前記位置決め孔23を介して視認できるので、位置決め動作が正常に行われているか否かを容易に確認することができる。
また、本実施形態では、前記ストレート外面43よりも基端側の位置に外方突出部79が備えられ、前記接当部60はこの外方突出部79に備えられている。従って、上記ストレート外面43が前記位置決め孔23に挿入された状態で、それより基端側の前記外方突出部79を前記周囲壁23dが軸心方向に押動することによって、前記ストレート外面43が拡径して前記位置決め孔23の内周面に密着することになる。従って、簡素で合理的な構成とできる。
加えて本実施形態では、前記外方突出部79は鍔状に形成されている。従って、前記周囲壁23dが確実に且つ安定して前記接当部60を軸心方向に押動できる。また、前記外方突出部79は前記外スリーブ41に一体形成されている。従って、位置決め装置の簡素な構成を達成でき、部品点数を少なくできている。ただし鍔状に一体形成することに限定されず、例えば前記外スリーブ41の基端側から複数の棒状の部材(例えば、ピン)を径方向に突出させる構成であっても良い。
また、本実施形態の位置決め装置11yにおいては、前記蓋ボルト28の基端部の外径が、前記外スリーブ41の前記ストレート外面43の径とほぼ等しい。このように構成することで、前記蓋ボルト28は、前記内スリーブ31の上端面及び前記外スリーブ41の上端面を全体にわたって覆う結果となる。従って、前記パレット2を下降させたときに、当該パレット2(具体的には、前記周囲壁23d)が上記外スリーブ41に直接衝突することは一層確実に回避される。また、上記のように前記外スリーブ41等の保護の効果を有効に発揮させる一方で、前記蓋ボルト28の外径(ひいては前記プラグ部24の太さ)を小さくでき、前記位置決め装置11yのコンパクト化を達成できるとともに、前記位置決め孔23の径を小さくすることができる。
〔第5実施形態〕
図11は第5実施形態の位置決め装置の立面断面図である。この第5実施形態の位置決め装置11yは、上記の第4実施形態の位置決め装置の変形例として構成されている。以下、第4実施形態の位置決め装置と異なる点を説明する。
即ち、前記心柱27の基端部が、前記ベースプレート1に形成された前記取付孔20に、直接嵌入させて取り付けられる。この心柱27の軸心にはボルト孔85を貫通状に形成している。また、この心柱27の先端には保護部材としてのキャップ部材28が嵌合される。当該キャップ部材28には段付き状の孔87が形成されている。この孔87に前記ボルト7を上側から差し込み、更に前記ボルト孔85を挿通させて、前記取付孔20の底面に形成されたネジ孔89に螺着させることで、前記心柱27および前記キャップ部材28を固定している。
なお、前記内スリーブ31を進出方向に付勢する前記内バネ30は、断面矩形状のコイルバネとして構成されている。この内バネ30は、前記内スリーブ31と前記ベースプレート1との間に配置される。
同様に、前記外スリーブ41を進出方向に付勢する前記外バネ40は、断面矩形状のコイルバネとして構成されている。この外バネ40は、前記外スリーブ41と前記ベースプレート1との間に配置される。
この構成によれば、第1実施形態に示すような前記ハウジング21の前記フランジ部25を省略できるから、前記ベースプレート1上の小面積のスペースに設置することができる。また、前記内バネ30・前記外バネ40が径方向に場所をとらないコイルバネとして構成されているので、この点でも省スペース化が達成されている。更には、前記フランジ部25を省略できるために、前記プラグ部24の先端の高さを低くできる。この結果、前記プラグ部24を前記位置決め孔23から抜くために必要な前記パレット2のリフト量を小さくできる。
〔第6実施形態〕
図12は第6実施形態の位置決め装置の立面断面図である。この第6実施形態の位置決め装置11zは、上記の第1実施形態とは以下の点が異なっている。
即ち、図12に示すように、前記外スリーブ41の内周面(上記テーパ内面42)の上端部に縮径フランジ部を設ける。この縮径フランジ部の下面と前記内スリーブ31の上面との間に、断面円形状かつコイルバネ状の進出バネ40を設ける。この進出バネ40によって前記の第2進出手段を構成するようにしている。その他の構成及び動作は、前記第1実施形態と全く同様である。
〔第7実施形態〕
図13は第7実施形態の位置決め装置の立面断面図である。この第7実施形態の位置決め装置11wは、上記の第1実施形態とは以下の点が異なっている。
即ち、図13に示すように、前記心柱27の先端には止めボルト65が螺着される。前記心柱27の先端部には段部66が形成され、この段部66と前記止めボルト65の頭部との間には、環状かつ断面L字状の固定部材29が挟着されている。この固定部材29の下面によって、前記内バネ30によって上記プラグ部24の先端方向に付勢される前記内スリーブ31や、前記外バネ40によって同方向に付勢される前記外スリーブ41を、受止め可能となっている。
前記固定部材29の外側には環状の押動部材67が支持され、この押動部材67は上下方向(即ち、前記心柱27の軸心方向)に所定のストロークだけ移動自在とされている。また、この押動部材67の上面には接当部としての突起60が上向き突出状に一体形成されている。この突起60は、前記止めボルト65の頭部の周囲に、周方向に等しい間隔をおいて独立した島状に3つ形成されている(図13では2つのみ図示)。更に、前記押動部材67の下端面は、前記外スリーブ41の上端面を下方に押動可能となっている。
この第7実施形態においてプラグ部24は、前記心柱27と前記固定部材29と前記止めボルト65と前記押動部材67と前記内スリーブ31と前記外スリーブ41等により構成されている。そして、前記突起(接当部)60は前記止めボルト65の上端面や前記心柱27の上端面よりも上側に突出するように配置されており、この結果、前記接当部60が前記プラグ部24の最先端部に位置する。
本実施形態の前記位置決め装置11wの動作が前述の第1実施形態の位置決め装置11の動作と異なる点を説明する。
即ち、前記の第1実施形態(図1)では位置決め孔23の上記段部23cが上記外スリーブ41の上端部(接当部60)を直接下方へ押動していたのに対し、この第7実施形態(図13)では、位置決め孔23の天井壁23eが前記突起60を軸心方向に押動する結果、下方へ移動する前記押動部材67が前記外スリーブ41を下方に押動する。この結果、前述の水平位置決め動作が行われる。
本実施形態では、前記の第1実施形態のように位置決め孔23を段付き状に形成する必要がないので、前記位置決め孔23の形成のためのコストを一層低減することができる。
なお、本実施形態では、前記突起60は、その各々が独立した小さい島状となるように複数形成している。この結果、例えば前記止めボルト65の頭部を取り囲むように環状に単一の突起60を形成する構成に比して、前記の位置決め孔23の天井壁23eに前記突起60が接当する際に、金属切屑等の異物が当該突起60と前記天井壁23eとの間に噛み込まれる可能性を低くすることができている。
〔第8実施形態〕
図14は第8実施形態の位置決め装置の立面断面図である。
図14に示すように、マシニングセンタのテーブルT上に固定されている前記ベースプレート1上に、上記ハウジング21が図示しないボルトによって固定されている。このハウジング21から環状の心柱27が、前記位置決め孔23の内部に挿入可能となるよう上向きに突出されている。また、前記の心柱27の基端部周囲において、上記ハウジング21の上面に突起50が形成され、この突起50の上面に、前記被支持面2aに対面する支持面50aが構成されている。
前記の心柱27の基端部には、前記内スリーブ31が上下方向変位自在に外嵌され、更にこの内スリーブ31には前記外スリーブ41が上側からテーパ嵌合されている。また、前記内スリーブ31を上方向に付勢する前記内バネ30と前記外スリーブ41を上方向に付勢する前記外バネ40が配置される。これら内スリーブ31、外スリーブ41、内バネ30、及び外バネ40の構成は、前述の第1実施形態と全く同様である。
上記心柱27の中途部には環状の受止めカラー29が取り付けられ、該受止めカラー29の上方において前記心柱27には止め輪68が嵌着されている。この構成で、前記内バネ30及び外バネ40によってそれぞれ上方向に付勢される前記内スリーブ31及び外スリーブ41の上端部を、前記受止めカラー29を介して前記止め輪68によって受止め可能に構成している。
この第8実施形態において、上記パレット2に形成される上記位置決め孔23は、大径部23aと小径部23bとを有する段付き状に形成されている。更に前記小径部23bの上側において前記位置決め孔23の内周面を内方へ突出させており、環状のテーパ縮径部90を形成している。
前記ハウジング21の下部にはピストン22が保密状に挿入される。このピストン22から上向きに突出するようにピストンロッド26が一体形成され、このピストンロッド26は前記心柱27の軸孔に軸心方向に挿入される。一方、前記心柱27の上部には周方向へ所定の間隔をあけて複数の貫通孔81が形成され、この貫通孔81のそれぞれに、鋼球82が半径方向に移動可能に支持される。なお前記貫通孔81の外端部には縮径部が形成されており、この縮径部によって、前記鋼球82が前記貫通孔81から外れて落下することが防止されている。
前記ピストンロッド26の外周面の上部には、前記の鋼球82に対面可能なように、出力傾斜面83と退避溝84とを上下に連ねて形成してある。また、前記心柱27の上端部には伝動具86が保密状に支持され、上下方向移動自在とされている。この伝動具86の下面は前記ピストンロッド26の上端面に接触可能に構成している。また、前記伝動具86と前記ピストンロッド26の上端面との間には付勢バネ88が弾設されて、この付勢バネ88によって前記伝動具86が上方に付勢されている。
前記ハウジング21内には、ロック手段とリリース手段とが設けられている。このうちロック手段は、前記ピストン22と、このピストン22の上側に配置される付勢バネ36と、によって構成される。本実施形態において付勢バネ36は、複数枚積層された皿バネとして構成される。また前記リリース手段は、前記ピストン22と、このピストン22の下側に形成したリリース用の油圧室35と、によって構成される。
この第8実施形態では、貫通孔81、鋼球82、ピストンロッド26(出力傾斜面83及び退避溝84を含む)、上記ロック手段が、上記クランプ手段10を構成する。
前記ハウジング21の下面にはエアポート39が設けられるとともに、このエアポート39は、前記ハウジング21に形成された前記空気路57に連通している。この空気路57は、前記ピストンロッド26を挿入するために前記ハウジング21に形成された孔の内周面に開口している。そして、この開口に対面するように、前記ピストンロッド26の外周面には環状溝71が形成される。また、前記ピストンロッド26の内部には第3空気路73が形成され、当該第3空気路73の一端は前記環状溝71に接続するとともに、他端は前記ピストンロッド26の上端面に開口している。
また、前記空気路57の中途からは前記第2空気路59が枝分かれ状に形成され、この第2空気路59に導入された空気は、前記内バネ30の配置スペースに向けて噴出可能になっている。
以上の構成において、図14はクランプ手段10のロック状態を示している。即ち、図14には、ベースプレート1に形成された圧油給排路75を介してリリース用の前記油圧室35から圧油を排出した状態が示されている。このロック状態では、付勢バネ36の弾発力によってピストン22及びピストンロッド26が押し下げられる結果、前記鋼球82に出力傾斜面83が対面し、当該鋼球82が外方へ突出して前記テーパ縮径部90のテーパ面に接触し、この鋼球82の外方への突出力が当該テーパ面によって下方への力へ変換され、パレット2を下方へ引っ張っている。この結果、前記被支持面2aと前記支持面50aとが接当している。
このロック状態では、上記パレット2は、前記の位置決め孔23の大径部23aと前記外スリーブ41と前記内スリーブ31とを介して上記心柱27によって水平二軸方向に位置決めされるとともに、上記の支持面50aによって上下の一軸方向に拘束(クランプ)される。こうして、上記パレット2を上記のベースプレート1に精密かつ強力に位置決め固定できる。
図14のロック状態からリリース状態へ切り替えるときには、リリース用の油圧室35に圧油を供給すれば良い。すると、前記ピストン22を介して上記のピストンロッド26が上昇するので、前記鋼球82が前記退避溝84に対面し、内方へ移動することが許容される。また、前記ピストンロッド26が前記伝動具86を介して前記固定穴80の天井壁91を上方へ押動することによって、上記パレット2を上方へ押し上げる。こうして前記パレット2を上記のベースプレート1から取り外すことができる。
〔クランピングシステム〕
次に、上記実施形態の位置決め装置のクランピングシステムへの適用例について、図15から図17を参照して説明する。
図15は位置決め装置を使用したクランピングシステムの立面図である。図16は図15におけるP−P線矢視図、図17は図15におけるQ−Q線矢視図である。
図15に示すように、マシニングセンタのテーブルTの上面に、第1ブロックとしてのベースプレート1が固着される。第2ブロックとしてのパレット2は、このクランピングシステムを介して、ベースプレート1に対し着脱自在に構成されている。ベースプレート1には図16に示すように、上述の第1実施形態の位置決め装置(以下、「第1位置決め装置」)11と第2実施形態の位置決め装置(以下、「第2位置決め装置」)12が設置されている。また、前記第1実施形態で説明したボス部50が前記ベースプレート1上に4つ形成されている。これら4つのボス部50は、平面視で矩形の頂点をなすように配置される。また、2つの上記位置決め装置11・12は、上記の矩形内に配置される。
図15から図17までにはパレット2を1個のみしか図示していないが、このパレット2は複数個用意されており、必要に応じて交換してベースプレート1に対し装着可能となっている。そして、上記パレット2がベースプレート1に対し装着される際は、上記2つの位置決め装置11・12によって位置決めされるとともに、前述のクランプ手段10としてのボルト53(図15)によって固定される。クランピングシステムは、これら位置決め装置11,12とボルト53とによりなる。
また、図16に示すように、2つの前記位置決め装置11,12のそれぞれに対応する位置に、前記パレット2には段付き状の位置決め孔23が開口されている。更には、2つの前記ボス部50のそれぞれに対応する位置に、前記パレット2には前記ボルト53を挿通可能な前記貫通孔52が形成されている。
上記第1位置決め装置11は、前記第1実施形態で詳述したとおり、前記外スリーブ41の外周面(上記ストレート外面)43に対し、上記パレット2の上記位置決め孔23を図17に示す基準軸心G上で精密に嵌合できるようになっている。
また、上記第2位置決め装置12には、前記第2実施形態で詳述したとおり、前記突出部62及び上記逃し溝63が形成されている(図8参照)。そして、このクランピングシステムの例においては、前記突出部62の突出方向は、2つの前記位置決め装置11・12を結ぶ対角線に垂直となるよう設定されている。従って、前記突出部62の作用によって上記パレット2の上記の基準軸心Gに対する周方向の正確な位置決めが行われるとともに、前記逃し溝63の存在によって、上記の基準軸心Gに対する半径方向の誤差を吸収できるようになっている。
このクランピングシステムでは、前記位置決め孔23をテーパ状ではなくストレート状に形成できるので、位置決め孔23の形成のためのコストを低減することができる。
なお、上記クランピングシステムの例においては、例えば前記第1位置決め装置11に代えて、図9から図13までの各図に示すような様々な形態の位置決め装置を適用可能であることは勿論である。
〔変更態様〕
以上に本発明の複数の実施形態を示したが、本発明は更に次のように変更して実施することができる。
(1)上記第1から第3まで、第5、第6、及び第8の実施形態においては、前記段部23cは前記位置決め孔23の軸心に垂直な面に構成している。しかしながらこれに代えて、例えば前記小径部23bから大径部23aにかけて緩やかに拡径するテーパ部を構成し、このテーパ部に前記外スリーブ41の接当部60を接当させるように構成することも可能である。
(2)前記第2実施形態の構造、即ち図8に示すような突出部62と逃し溝63とを有する構造は、前記の第3から第8までの実施形態の位置決め装置にも適用することが可能である。
(3)前記第1から第8までの実施形態において例示されている前記内バネ30や前記外バネ40は、ゴム等の弾性体や、流体圧(例えば、空気圧)によって前記プラグ部24の先端方向に駆動されるピストン等に置き換えることができる。
(4)図15から図17までに例示するクランピングシステムにおいては、前記クランプ手段10は、例示した4つ(図16)に代えて、1つから3つ設置してもよく、又は5つ以上設置してもよい。また、前記クランプ手段10は、図15等に例示のボルト53を用いた構造に限定されるものではなく、別の種類のクランプであってもよい。
(5)クランピングシステムにおいては、前記第1位置決め装置11を設置せず、前記第2位置決め装置12を複数設置してもよい。この場合は、第2位置決め装置12のそれぞれにおける前記突出部62の突出方向を異ならせるとよい。
(6)位置決め装置及びクランピングシステムにおいては、前記クランプ手段10を設けない構成とすることもできる。例えば、当該パレット2をその自重のみによって下降させ、上記被支持面2aを前記支持面50aに接当させて上下方向の位置決めを行う構成が考えられる。この場合、上記パレット2の下方への移動は前記支持面50aによって阻止される。また、上記パレット2の重量が大きい場合には、当該パレット2の上方への移動は、当該パレット2の自重によって事実上阻止される。従って、前記クランプ手段10によってクランプがなされているのと実質的に等価なものとすることができる。
(7)前記位置決め装置及びクランピングシステムにおいては、上記パレット2と前記ベースプレート1の位置関係は任意である。例えば、前記パレット2を左側に、前記ベースプレート1を右側に配置して、水平方向に前記パレット2を駆動して位置決めを行う構成とすることもできる。この場合は、前記位置決め装置は、そのプラグ部24が水平左方を向くように配置すれば良い。また、前記パレット2を前記ベースプレート1に対し斜め方向に着脱する構成であっても良い。
(8)前記ロック動作においては、前記パレット2が前記ベースプレート1に対して近づくように駆動される場合に限らず、逆に、前記ベースプレート1が前記パレット2に近づくように駆動されても良い。また、前記パレット2と前記ベースプレート1の双方が同時に相手側に近接するように駆動されても良い。
(9)図1の状態となる前に、前記パレット2を水平方向に駆動される動作があっても良い。即ち、上記パレット2を前記ベースプレート1に装着させる前の段階で前記パレット2を水平方向に移動させ、前記位置決め孔23と前記プラグ部24との大体の心合わせを予め行って図1の状態としてから、上記のように前記パレット2を下降させるようにしても良い。上記パレット2が水平方向に駆動される代わりに前記ベースプレート1が水平方向に駆動される構成としても良い。
(10)前記の第1ブロックと第2ブロックの組み合わせは、例示したベースプレート1とパレット2の組み合わせに代えて、工作機械のテーブルとワークパレットの組み合わせ、ワークパレットと治具ベースの組み合わせ、治具ベースとワークピースの組み合わせ、溶接治具等の作業用治具とワークピース等の作業物の組み合わせであってもよい。更には、射出成形機やプレス機の盤面と金型の組み合わせであってもよい。このほかにも、本発明は、レーザ加工機や放電加工機などの各種の加工機械のワークピース・ツール等の位置決めにも適用可能である。
以上に本発明の好ましい実施形態とその変更態様を示したが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることが可能であることは理解されよう。
本発明の第1実施形態に係る位置決め装置のリリース状態を示す立面断面図。 図1における2−2線断面矢視図。 位置決め装置において、図1の状態からワークパレットが下降し、位置決め孔の段部が外スリーブの上面に接当した状態を示す立面断面図。 図3の要部拡大図。 図4の状態からワークパレットが更に下降し、ワークパレットの水平方向の位置決めがされた様子を示す立面断面要部拡大図。 位置決め装置のロック状態を示す立面断面図。 図6の要部拡大図。 第2実施形態の位置決め装置の平面断面図であって、図2に類似する図。 第3実施形態の位置決め装置の立面断面図。 第4実施形態の位置決め装置の立面断面図。 第5実施形態の位置決め装置の立面断面図。 第6実施形態の位置決め装置の立面断面図。 第7実施形態の位置決め装置の立面断面図。 第8実施形態の位置決め装置の立面断面図。 位置決め装置を使用したクランピングシステムの立面図。 図15におけるP−P線矢視図。 図15におけるQ−Q線矢視図。
符号の説明
1 ベースプレート(第1ブロック)
2 パレット(第2ブロック)
23 位置決め孔(孔)
24 プラグ部
43 ストレート外面
60 接当部

Claims (18)

  1. 第2ブロック(2)に備えた位置決め孔(23)に挿入可能となるように第1ブロック(1)からプラグ部(24)を先端方向へ突出させ、
    このプラグ部(24)には、前記位置決め孔(23)の内周面に直径方向に密着可能なストレート外面(43)と、同上の位置決め孔(23)の孔壁または周囲壁(W)に軸心方向に接当可能な接当部(60)とが備えられ、
    前記第2ブロック(2)と第1ブロック(1)とが近接されるときに、前記接当部(60)が前記位置決め孔(23)の孔壁または周囲壁(W)によって押動されて基端方向に移動し、これにより、前記ストレート外面(43)が拡径して前記位置決め孔(23)の内周面に密着して、前記第1ブロック(1)に対して前記第2ブロック(2)を前記の直径方向に位置決めすることを特徴とする、
    位置決め装置。
  2. 請求項1に記載の位置決め装置であって、
    前記第1ブロック(1)から心柱(27)を先端方向へ突出させ、
    この心柱(27)に、径方向へ拡大及び縮小可能な内スリーブ(31)のストレート内面(32)を軸心方向に移動自在に支持し、この内スリーブ(31)の外周面にはテーパ外面(33)を形成し、
    前記内スリーブ(31)の外側には径方向へ拡大及び縮小可能な外スリーブ(41)を配置し、この外スリーブ(41)の内周面には前記テーパ外面(33)にテーパ係合可能なテーパ内面(42)を形成し、また、この外スリーブ(41)の外周面に前記ストレート外面(43)を形成し、
    前記テーパ係合を緊密にする方向に前記内スリーブ(31)を押動する第1進出手段(30)と、前記テーパ係合を解除する方向に前記外スリーブ(41)を押動する第2進出手段(40)とを備え、
    前記接当部(60)が前記位置決め孔(23)によって基端方向に押動されると、前記外スリーブ(41)が前記第2進出手段(40)に抗する方向に押動されて前記内スリーブ(31)とテーパ係合し、これによって前記外スリーブ(41)が径方向へ拡大して前記ストレート外面(43)が前記位置決め孔(23)の内周面に密着することを特徴とする、
    位置決め装置。
  3. 請求項2に記載の位置決め装置であって、前記接当部(60)は前記外スリーブ(41)に形成されていることを特徴とする位置決め装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の位置決め装置であって、
    前記位置決め孔(23)の内周面と、前記ストレート外面(43)と、前記テーパ内面(42)と、前記テーパ外面(33)と、前記ストレート内面(32)と、前記心柱(27)の外周面とのうちの少なくとも何れかに、半径方向に対面する一対の突出部(62)(62)を設け、
    これら突出部(62)(62)の間に逃し溝(63)(63)を形成したことを特徴とする、
    位置決め装置。
  5. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の位置決め装置であって、前記ストレート外面(43)よりも先端側の位置に保護部材(28)を備え、この保護部材(28)は少なくとも軸心方向の移動が不能に固定されていることを特徴とする位置決め装置。
  6. 請求項5に記載の位置決め装置であって、前記保護部材(28)は、先端方向に向かうにつれて軸心に近づく形状のガイドテーパ面(70)を有していることを特徴とする位置決め装置。
  7. 請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の位置決め装置であって、前記位置決め孔(23)の周囲壁(23d)が前記接当部(60)を押動可能に構成したことを特徴とする位置決め装置。
  8. 請求項7に記載の位置決め装置であって、前記位置決め孔(23)は前記第2ブロック(2)を貫通して設けられていることを特徴とする位置決め装置。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の位置決め装置であって、前記ストレート外面(43)よりも基端側の位置に外方突出部(79)を備え、前記接当部(60)はこの外方突出部(79)に備えられていることを特徴とする、位置決め装置。
  10. 請求項9に記載の位置決め装置であって、前記外方突出部(79)は鍔状に形成されていることを特徴とする位置決め装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の位置決め装置であって、前記外方突出部(79)は前記外スリーブ(41)に一体形成されていることを特徴とする位置決め装置。
  12. 請求項9から請求項11までの何れか一項に記載の位置決め装置であって、前記外方突出部(79)は前記外スリーブ(41)の基端部に設けられていることを特徴とする位置決め装置。
  13. 請求項7から請求項12までの何れか一項に記載の位置決め装置であって、
    前記ストレート外面(43)よりも先端側の位置に保護部材(28)を備え、この保護部材(28)は少なくとも軸心方向の移動が不能に固定されており、
    前記保護部材(28)の基端部の外径は前記ストレート外面(43)の径とほぼ一致していることを特徴とする、
    位置決め装置。
  14. 請求項1から請求項6までの何れか一項に記載の位置決め装置であって、前記位置決め孔(23)の前記孔壁(W)の段部(23c)が前記接当部(60)を押動可能に構成したことを特徴とする位置決め装置。
  15. 請求項1から請求項4までの何れか一項に記載の位置決め装置であって、前記接当部(60)が前記プラグ部(24)の先端部に位置することを特徴とする位置決め装置。
  16. 請求項1から請求項15までの何れか一項に記載の位置決め装置であって、
    クランプ手段(10)を付設し、
    このクランプ手段(10)が、前記第2ブロック(2)と第1ブロック(1)のうち少なくとも何れか一方を他方に対して近接させるとともに、前記第2ブロック(2)を前記第1ブロック(1)に対し前記プラグ部(24)の軸心方向に拘束してクランピングすることを特徴とする、
    位置決め装置。
  17. 請求項16に記載の位置決め装置であって、
    前記クランプ手段(10)は、前記第2ブロック(2)の被支持面(2a)と前記第1ブロック(1)の支持面(50a)とを接当させることで前記クランピングを行うように構成し、
    前記被支持面(2a)と前記支持面(50a)との間に接当隙間(D)が形成されている状態で、前記ストレート外面(43)を前記位置決め孔(23)の内周面に密着させて前記第2ブロック(2)を前記第1ブロック(1)に対し位置決めし、
    上記位置決めの後に、前記クランプ手段(10)を駆動して前記接当隙間(D)を消失させて前記被支持面(2a)と前記支持面(50a)とを接当させて前記クランピングを行うように構成したことを特徴とする、
    位置決め装置。
  18. 請求項1から請求項17までの何れか一項に記載の位置決め装置を備えるクランピングシステム。
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