JP4954899B2 - 位置決め装置および位置決めシステム - Google Patents

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    • B23Q1/009Connecting non-slidable parts of machine tools to each other using an expanding clamping member insertable in a receiving hole the receiving hole being cylindrical or conical

Description

この発明は、工作機械のテーブル等の固定ブロックにワークパレットやワーク等の可動ブロックを位置決めするための装置に関し、さらには、その装置を利用した位置決めシステムに関する。
この種の位置決め装置には、従来では、下記の特許文献1(日本国・特開2003−311572)の図4A及び図4Bに記載されたものがある。その従来技術は、本件発明の譲受け人が提案したものであって、次のように構成されている。
固定ブロックから基準プラグを上向きに一体に突出させる。その基準プラグの外周に、可動ブロックの位置決め孔に挿入される環状コレットを配置する。位置決め時には、上記の基準プラグに挿入した出力部材の上部によって上記コレットを下降させる。すると、そのコレットが上記の基準プラグにテーパ係合して拡径し、そのコレットの外周面が、上記の位置決め孔を押圧して可動ブロックを移動させると共に上記の位置決め孔に密着する。これにより、その位置決め孔の軸心を基準プラグの軸心に合致させる。
特開2003−311572
上記の従来装置は、基準プラグの軸心に位置決め孔の軸心を合致させることにより、固定ブロックに可動ブロックを正確に位置決めできる点で優れるが、次の点で改善の余地が残されていた。
上記コレットは、弾性変形によって直径方向へ拡大および縮小する構造であるため、その拡径量および縮径量が小さい。このため、可動ブロックの位置決め孔を上記コレットに嵌合するときの嵌合隙間が小さくなり、その嵌合操作に手間がかかる。
また、上記の従来装置では、前述したように、上記コレットの外周面が位置決め用の基準面として機能している。しかし、上記コレットは基準プラグに対して相対的に移動する部材であるので、そのコレットの外周面によって位置決め精度を向上させることは困難であった。
本発明の目的は、固定ブロックに可動ブロックを容易に位置決めできるようにすると共に、その位置決め精度を向上することにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、例えば、図1から図5B、又は、図7、図8から図12E、図13、図14、若しくは、図20Aから図21の各図に示すように、固定ブロックに可動ブロックを位置決めする装置を次のような基本構成を備えるものにした。
上記の固定ブロック(1)に設けた筒状の基準プラグ(21)を上記の可動ブロック(2)の位置決め孔(3)に挿入可能に構成する。上記の基準プラグ(21)の外周に少なくとも一つの基準面(31)を設ける。上記の基準プラグ(21)内に出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入する。上記の基準プラグ(21)の周壁(29)に少なくとも一つの押具(33)を半径方向へ移動可能に挿入する。上記の出力部材(48)が上記の押具(33)を半径方向の外方へ移動可能に構成する。上記の外方へ移動された押具(33)が前記の位置決め孔(3)の受け部(35)を押すことによって上記の可動ブロック(2)を移動させ、これにより、上記の位置決め孔(3)の被基準面(36)を上記の基準プラグ(21)の前記の基準面(31)に押圧する。
本発明の基本構成は、例えば図3Aから図4Bに示すように、次のように作用する。
図3Aと図3Bのリリース状態では、出力部材48が上昇され、押具33が半径方向の内方の係合解除位置Yへ切り換えられている。
固定ブロック1に可動ブロック2を位置決めするときには、まず、図3Aに示すように、上記リリース状態で可動ブロック2を下降させて位置決め孔3を基準プラグ21に外嵌させる。次いで、出力部材48を下降させる。すると、その出力部材48の出力部(傾斜面)55が、押具33を半径方向の外方へ移動させて上記の位置決め孔3に接当させる。
引き続いて、図4Aと図4Bに示すように、上記の半径方向の外方へ押圧された押具33が前記の位置決め孔3の受け部35を押すことによって前記の可動ブロック2を水平方向へ移動させ、上記の位置決め孔3の被基準面36を上記の基準プラグ21の前記の基準面31に密着させる。そして、上記の位置決め孔3に密着した押具33及び基準面31が、前記の可動ブロック2を前記の固定ブロック1に強力に位置決めする。
本発明の基本構成は、上記のように作用することから、次の効果を奏する。
本発明の押具は、前記の従来例のコレットと比べると、半径方向の外方への移動量を大きくできる。このため、可動ブロックの位置決め孔と基準プラグとの間の嵌合隙間を大きくすることが可能となり、その位置決め孔と基準プラグとの嵌合操作が容易になる。
しかも、前記の基準面は、基準プラグに形成したので、前記のコレットとは異なり、上記の基準プラグに対して相対的に移動しない。このため、上記の基準面を位置決めの基準として利用することにより、位置決め精度を向上させることが可能になった。
従って、本発明は、固定ブロックに可動ブロックを容易に位置決めできるようにすると共に、その位置決め精度を向上できる。
さらには、上記の押具は、柱状または球状に形成することにより、押圧時の面圧が大きくなるので、可動ブロックの位置決め孔を弾性変形または塑性変形させて上記位置決め孔に強力に密着することが可能になる。従って、本発明の装置は、所定のクランプ力を確保することも可能である。
本発明は、上記基本構成に加えて、以下のいずれか構成を備えて成る。
(1)基準プラグ21の外周に突起部30を設け、上記の突起部30に基準面31を形成する。
(2)固定ブロック1と基準プラグ21とを別体に構成し、上記の固定ブロック1に上記の基準プラグ21を位置決め固定する手段22を設ける。
(3)固定ブロック1と基準プラグ21とを別体に構成し、上記の固定ブロック1から環状の心柱95を先端方向へ突出させ、その心柱95内に出力部材48を軸心方向へ移動可能に挿入すると共に、上記の心柱95に上記の基準プラグ21を軸心方向へ移動可能に外嵌する。
なお、上記(2)(3)の場合、前記の基準プラグ21を進出手段45によって先端方向へ押圧することが好ましい。
本発明は、上記基本構成に加えて、以下のいずれか構成を備えて成る。
(4)基準プラグ21に基準面31を周方向へほぼ90度の間隔をあけて2つ設け、上記の各基準面31に半径方向に向かい合うように押具33を設ける。
(5)基準プラグ21に基準面31を1つだけ設け、前記の基準プラグ21に押具33を周方向へ間隔をあけて少なくとも2つ設ける。
(6)基準プラグ21に基準面31を1つだけ設け、前記の基準プラグ21の筒孔21aと出力部材48の外周面との間に、その出力部材48の半径方向への移動を許容するスライド部材87を装着する。
前記の基準面は、前記の基準プラグに周方向へ間隔をあけて少なくとも2つ設ける場合と1つだけ設ける場合とが考えられる。なお、前記の押具は、少なくとも1つ配置すればよい。その押具は、円柱状・楕円柱状・角柱状または球状に形成することが考えられる。
上記の各発明においては、前記の基準プラグの前記の基準面に圧力流体の吐出口を開口させ、前記の位置決め孔の前記の被基準面が上記の基準面に押圧されたときに上記の被基準面が上記の吐出口を閉じるように構成することが好ましい。
上記の位置決め装置を利用した位置決めシステムとしては、
上記(1)〜(3)構成のいずれかを備える位置決め装置を少なくとも一つ備える場合と、
上記(4)構成を備える位置決め装置を少なくとも2つ備える場合と、
上記(4)構成を備える位置決め装置を第1位置決め装置11として一つ設け、上記(5)構成を備える位置決め装置を第2位置決め装置12として一つ設け、上記の第1位置決め装置11の基準プラグ21に対して可動ブロック2が旋回するのを阻止するように上記の第2位置決め装置12を配置した場合とが考えられる。
上記の位置決めシステムとしては、例えば、図13に示すように、次のように構成することが考えられる。固定ブロック1に可動ブロック2を位置決めする装置であって、上記の固定ブロック1に設けた筒状の基準プラグ21を上記の可動ブロック2の位置決め孔3に挿入可能に構成し、上記の基準プラグ21の外周に少なくとも一つの基準面31を設け、上記の基準プラグ21内に出力部材48を軸心方向へ移動可能に挿入し、上記の基準プラグ21の周壁29に少なくとも一つの押具33を半径方向へ移動可能に挿入し、上記の出力部材48が上記の押具33を半径方向の外方へ移動可能に構成し、上記の外方へ移動された押具33が前記の位置決め孔3の受け部35を押すことによって上記の可動ブロック2を移動させ、これにより、上記の位置決め孔3の被基準面36を上記の基準プラグ21の前記の基準面31に押圧し、前記の基準プラグ21に前記の基準面31を1つだけ設けた、位置決め装置12について、上記の位置決め装置12を少なくとも3つ設ける。2つの位置決め装置(12)(12)の前記の基準面(31)(31)の共通接線(K)に沿って前記の可動ブロック(2)が移動するのを阻止するように、残りの位置決め装置(12)を配置する。
また、上記の位置決めシステムとしては、例えば、図13と図12Aに示すように、次のように構成することが考えられる。
上記の固定ブロック(1)に筒状の基準プラグ(21)を水平方向へ間隔をあけて3つ設ける。上記の可動ブロック(2)に、上記の3つの基準プラグ(21)が挿入される3つの位置決め孔(3)を設ける。上記の3つの基準プラグ(21)の外周にそれぞれ1つの基準面(31)を設ける。上記の3つの基準面(31)のうちの2つの基準面(31)の共通接線(K)に沿って前記の可動ブロック(2)が移動するのを阻止するように、残りの基準面(31)を配置する。上記の各基準プラグ(21)内に出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入する。上記の各基準プラグ(21)の周壁(29)に少なくとも一つの押具(33)を半径方向へ移動可能に挿入する。上記の各出力部材(48)が上記の押具(33)を半径方向の外方へ移動可能に構成する。上記の外方へ移動された押具(33)が前記の各位置決め孔(3)の受け部(35)を押すことによって上記の可動ブロック(2)を移動させ、これにより、上記の位置決め孔(3)の被基準面(36)を上記の基準プラグ(21)の前記の基準面(31)に押圧する。
図1は、位置決めシステムの第1実施形態を示す模式図であって、そのシステムの横断面図である。 図2Aは、上記システムの第1位置決め装置を示し、図2Bの2A−2A線の矢視図に相当する断面図である。 図2Bは、上記の位置決め装置の平面図である。 図3Aは、上記の第1位置決め装置のリリース状態を示し、上記の図2Aの要部拡大図であって、図3Bの3A−3A線断面図に相当する図である。 図3Bは、上記の図3Aの3B−3B線断面図である。 図4Aは、上記の第1位置決め装置のロック状態を示し、上記の図3Aに類似する図である。 図4Bは、前記の図3Bに類似する図である。 図5Aは、前記の位置決めシステムの第2位置決め装置を示し、前記図3Aに類似する図である。 図5Bは、上記の図5Aの5B−5B線の断面図である。 図5Cと図5Dは、それぞれ第2位置決め装置の変形例を示し、上記の図5Bに類似する図である。 図6Aは、前記の位置決めシステムのクランプ装置を示し、前記の図3Aに類似する図である。 図6Bは、上記の図6Aの6B−6B線の断面図である。 図7は、位置決めシステムの第2実施形態を示し、前記の図1に類似する図である。 図8は、位置決めシステムの第3実施形態を示し、前記の図1に類似する図である。 図9Aは、上記の第3実施形態に係る位置決めシステムの第1位置決め装置のリリース状態を示し、前記の図2Aに類似する図である。 図9Bは、図9Aの平面図である。 図10Aは、第1位置決め装置のリリース状態を示し、図9Aの要部拡大図である。 図10Bは、第1位置決め装置のロック状態を示し、上記の図10Aに類似する図である。 図11Aは、上記の図10Aの横断面図を示し、前記の図3Bに類似する図である。 図11Bは、上記の図10Bの横断面図を示し、前記の図4Bに類似する図である。 図11Cと図11Dは、それぞれ第1位置決め装置の変形例を示し、上記の図11Bに類似する図である。 図12Aは、第2位置決め装置のロック状態を示し、上記の図11Bに類似する図である。 図12Bは、第2位置決め装置の変形例のリリース状態を示し、上記の図12Aに類似する図である。 図12Cは、上記の変形例のロック状態を示し、上記の図12Aに類似する図である。 図12Dと図12Eは、それぞれ第2位置決め装置の別の変形例を示し、上記の図12Aに類似する図である。 図13は、位置決めシステムの第4実施形態を示し、前記の図1に類似する図である。 図14は、位置決め装置の別の実施形態を示し、前記の図9Aに類似する図である。 図15Aと図15Bは、他の実施形態の位置決め装置のリリース状態を示している。 図15Aは、前記の図3Aに類似する図である。 図15Bは、前記の図3Bに類似する図である。 図16Aと図16Bは、上記の他の実施形態の位置決め装置のロック状態を示している。 図16Aは、前記の図4Aに類似する図である。 図16Bは、前記の図4Bに類似する図である。 図17Aと図17Bは、位置決め装置の別の実施形態を示している。 図17Aは、前記の図4Aに類似する図である。 図17Bは、前記の図4Bに類似する図である。 図18Aと図18Bは、位置決め装置の他の実施形態を示している。 図18Aは、前記の図17Aに類似する図である。 図18Bは、前記の図17Bに類似する図である。 図19Aと図19Bは、位置決め装置の他の実施形態を示している。 図19Aは、前記の図10Aに類似する図である。 図19Bは、前記の図10Bに類似する図である。 図20Aは、位置決め装置の別の実施形態を示し、前記の図12Aに類似する図である。 図20Bは、位置決め装置のさらに別の実施形態を示し、前記の図11Bに類似する図である。 図21は、位置決め装置の他の実施形態を示し、前記の図20Bに類似する図である。
符号の説明
1:固定ブロック,2:可動ブロック(ワークパレット),3:位置決め孔(円形のストレート孔、四角形の孔),11:第1位置決め装置,12:第2位置決め装置,21:基準プラグ,21a:筒孔,22:位置決め固定手段,29:周壁,30:突起部,31:基準面,33:押具(ボール),33b:ガイド面,35:受け部(受け面),36:被基準面,45:進出手段(弾性部材),48:出力部材,55:傾斜面(出力部),57:伝動部,58:逃し溝,85:圧力流体の吐出口,87:スライド部材,95:心柱,96:傾斜嵌合部,97:凹溝,98:クランプ用の入力部(受け部35),K:共通接線.
図1から図6Bは、本発明の位置決めシステムの第1実施形態を示し、本発明をワークパレットの位置決めシステムに適用したものを例示してある。
まず、図1から図3Bによって上記システムの全体構成を説明する。
この実施形態では、図1と図2Aに示すように、工作機械のテーブルTに固定ブロック1を載置し、その固定ブロック1の支持面1aに、可動ブロックとしてのワークパレット2の被支持面2aを受け止めるように構成してある。その被支持面2aには、円形のストレート孔からなる位置決め孔3が複数開口される。ここでは、4つの位置決め孔3を図示している。
上記の固定ブロック1は、上記テーブルTに固定したベースプレート4を備える。そのベースプレート4には、上記の位置決め孔3に対応させて、位置決め機能とロック機能とを備えた第1位置決め装置11および第2位置決め装置12と、ロック機能だけを備えた二つのクランプ装置13・13とが設けられる。第1位置決め装置11と第2位置決め装置12とが対角線上に配置されると共に、二つのクランプ装置13・13も対角線上に配置されている。
上記の各装置11・12・13は、図1に示すように、後述する基準プラグ21の基準面31及び2つの押具33を位置決め孔3に密着させた状態で下方へ駆動し、これにより、固定ブロック1にワークパレット2を固定するようになっている。
第1位置決め装置11は、上記の密着とほぼ同時に固定ブロック1に対して上記の基準プラグ21(図3A参照)を水平方向かつ垂直方向へ位置決めする。また、第2位置決め装置12は、基準プラグ21(後述の図5A及び図5Bを参照)を基準軸心A・B同士を結ぶ直線Lにほぼ直交する水平方向へ位置決めすると共に垂直方向へも位置決めして、前記のワークパレット2が上記の軸心Aの回りに旋回するのを阻止する。なお、クランプ装置13は、固定ブロック1に対して基準プラグ21を水平方向へ移動可能に構成してあり(後述の図6A及び図6Bを参照)、このため、垂直位置決め機能だけを備え、水平位置決め機能を備えてない。
上記の第1位置決め装置11と第2位置決め装置12とは、後述する相違点を除いて同一の構造であって、基本的には下記の構造が共通している。
図1から図2Bに示すように、前記ベースプレート4の装着穴4aにハウジング15の下部が嵌入され、そのハウジング15のフランジ16が4本の締付けボルト17によって上記の装着穴4aの周壁に固定される。
上記ハウジング15の上半部には、上下方向へ延びる中心孔20が、基準軸心A(図1と図2Aを参照)と同心状に形成される。その中心孔20は、前記位置決め孔3に対面可能に配置されている。上記の中心孔20に筒状の基準プラグ21が上下方向(軸心方向)へ移動可能に挿入されている。即ち、上記ハウジング15と上記の基準プラグ21とが別体に構成されている。そして、そのハウジング15に上記の基準プラグ21を位置決め固定する手段22が設けられる。
より詳しくいえば、上記の位置決め固定手段22は、図3Aの拡大図に示すように、次のように構成されている。
上記の中心孔20の内周にテーパ内面23が形成される。そのテーパ内面23は下方(基端方向)へ向かうにつれて縮径されている。
上記の基準プラグ21は、上記の中心孔20に挿入される基部24と、前記位置決め孔3に挿入可能な突出部25とを備える。その突出部25は、上記の中心孔20の上端よりも上方(先端方向)へ突出されている。上記の基準プラグ21の筒孔21aの上部が頂壁21bによって覆われている。その頂壁21bの外周面は、上向きにすぼまるテーパ面によって構成されている。
上記の基部24の外周面には、上記テーパ内面23にテーパ係合可能なテーパ外面27が設けられる。また、前記の突出部25の下部からフランジ部28が半径方向の外方へ突出される。
上記の基準プラグ21の突出部25の周壁29の外周に、周方向へ約90度の間隔をあけて2つの突起部30が設けられる。各突起部30に、位置決め用の基準面31が形成される。
また、上記の周壁29には、半径方向へ延びる円形の貫通孔32が形成される。各貫通孔32は、上記の各基準面31に半径方向に向かい合うように配置されている。そして、各貫通孔32に円柱状の押具33が半径方向へ移動可能に挿入される。
上記の押具33の外端部の押面34は、上記の位置決め孔3の受け面(受け部)35とほぼ同じ半径の円弧面によって構成されている。また、前記の基準面31も、前記の位置決め孔3の被基準面36とをほぼ同じ半径の円弧面によって構成されている。
前記の中心孔20の周壁の上部と前記フランジ部28との間に弾性部材(進出手段)45が配置される。その弾性部材45は、ゴム又は合成樹脂などのシール部材によって構成されており、基準プラグ21を上方(先端方向)へ押圧している。上記の基準プラグ21が所定量以上に上昇することは、その基準プラグ21の下部に装着したストッパー47によって阻止されている。
前記ハウジング15内に出力部材48が上下移動自在に挿入される。その出力部材48は、ハウジング15の下部のシリンダ孔49に保密状に挿入したピストン50と、そのピストン50から上向きに突出されると共にロッド孔51に保密状に挿入されたピストンロッド52と、そのピストンロッド52に半径方向へ移動可能に連結した出力ロッド53とを備える。前記の基準プラグ21の筒孔21aに上記の出力ロッド53が挿入される。その出力ロッド53の上端部(先端部)には、前記の押具33と嵌合する傾斜溝54が形成される。その傾斜溝54の底壁に、下方へ向かうにつれて軸心に近づく傾斜面(出力部)55が設けられる。
上記の押具33の半径方向の内端部には、下方へ向かうにつれて軸心に近づく入力面33aが設けられる。その入力面33aが上記の傾斜面55に接当可能になっている。また、上記の押具33の半径方向の外端部には、上方へ向かうにつれて軸心に近づくガイド面33bが設けられる。
また、前記の2つの基準面31に対応する位置で前記の出力ロッド53の外周には、後述する伝動部57・57が設けられる。これら伝動部57・57の間に逃し溝58が形成されている。
図2Aに示すように、上記ハウジング15内には、駆動手段Dを構成するロック手段61およびリリース手段62が設けられる。そのロック手段61は、上記ピストン50と、そのピストン50の上側に形成したロック室63とによって構成される。そのロック室63がロック用の圧油給排口64へ連通される。また、上記リリース手段62は、上記ピストン50と、そのピストン50の下側に形成したリリース室66とによって構成される。そのリリース室66にリリース用の圧油給排口67が連通される。
なお、ロック用給排路69の縦路には絞りピン70が嵌合され、その嵌合隙間によって絞り路を構成している。
上記ハウジング15の上面には周方向へ間隔をあけて複数のボス72が上方へ突出され、そのボス72の上面が固定ブロック1の支持面1aを構成している。
また、第1位置決め装置11には着座確認手段が設けられる。即ち、前記の支持面1aに検出孔74を開口し、その検出孔74に検出用の圧縮空気を供給する。そして、前記ワークパレット2の被支持面2aが上記の支持面1aに接当して着座隙間Eが消失すると、上記の検出孔74内の圧力が上昇する。その圧力上昇を圧力スイッチ等で検出することによって、ワークパレット2がハウジング15に着座したことを確認できる。
さらに、図2Aと図3Aに示すように、クリーニング手段が設けられる。即ち、エアー供給口76の圧縮空気が、ハウジング15内の斜め路77と、基準プラグ21の筒孔21aと出力ロッド53の外周面との間の嵌合隙間78と、前記の貫通孔32と押具33との間の嵌合隙間79とを順に通って、外部空間へ吐出される。これにより、上記の嵌合隙間79に侵入した異物が外部へ吹き飛ばされる。なお、上記の嵌合隙間78により、基準プラグ21に対して出力ロッド53が半径方向へ移動可能になっている。
前記の第2位置決め装置12の第2位置決め機構12aは、図5A及び図5Bに示すように、前記の第1位置決め装置11の第1位置決め機構11a(図3Aを参照)と比べると、基準プラグ21の上半部分の構造は同一であるが、その下半部分の構造が異なる。
なお、図5Aは、図5Bの5A−5A線の断面図であって、前記の図3Aに類似する図である。図5Bは、上記の図5Aの5B−5B線の断面図である。
前記の基準プラグ21の基部24の外周に、半径方向に向かい合う一対の突出部80・80が設けられ、各突出部80に前記テーパ外面27が形成される。そして、上記の中心孔20の内周と上記の基準プラグ21の外周との間に、上記の突出部80・80によって区画された移動許容スペース81・81が半径方向に向かい合うように形成されている。これにより、基準プラグ21は、上記突出部80・80の対面方向に嵌合隙間を無くすように機能し、一方、その対面方向に対して直交する半径方向へ基準プラグ21が相対的に移動することが許容される。なお、図5Aと図5B中の参照数字82は回り止めピンである。
図5Cは、上記の第2位置決め機構12aの第1変形例を示している。この場合、前記の中心孔20の内周に、半径方向に向かい合う一対の突出部80・80が設けられ、各突出部80に前記テーパ内面23が形成される。また、前記の一対の移動許容スペース81・81も図5Bと同様に形成されている。
図5Dの第2変形例は、上記の図5Cの第1変形例を次のように変更したものである。即ち、前記テーパ内面23と前記テーパ外面27とが、円周面に代えて平面で構成されている。
前記クランプ装置13は、図6Aと図6Bに示すように、上記の第1位置決め装置11と比べると、筒状プラグ21の上半部分の構造は同一であるが、その下半部分の構造が異なる。なお、図6Aは、前記の図3Aに類似する図である。図6Bは、上記の図6Aの6B−6B線の断面図である。
即ち、前記の中心孔20の内周面と筒状プラグ21の外周面との両周面が上下方向へストレートに形成される。そして、これら両周面の間に、その筒状プラグ21がハウジング15に対して半径方向へ移動するのを許容する環状隙間Gが設けられる。これにより、前記位置決め孔3の軸心と中心孔20の軸心との心ズレを吸収できる。
なお、環状ゴム製の進出手段45は断面視でU字状に形成されている。
上記の各装置11・12・13は、ほぼ同様に、次のように作動する。
上記の図2Aと図3Aのリリース状態では、ロック室63の圧油を排出すると共にリリース室66へ圧油を供給している。これにより、ピストン50が出力ロッド53を上昇させ、その押具33が半径方向の内方の係合解除位置Yへ切り換えられている。基準プラグ21は、進出手段としての弾性部材45によって進出ストロークだけ上昇している。
固定ブロック1にワークパレット2を位置決めするときには、まず、図1と図2A(及び図3A)に示すように、上記リリース状態でワークパレット2を下降させて位置決め孔3を上記の基準プラグ21に外嵌させ、そのワークパレット2を基準プラグ21のフランジ部28によって受け止める。この状態では、支持面1aと被支持面2aとの間には前記の着座隙間Eが形成されている。また、図3Aに示すように、テーパ内面23とテーパ外面27との間にはロック隙間Fが形成されている。
なお、上記のようにロック隙間Fを設けたので、ワークパレット2の位置決め孔3を上記の基準プラグ21に嵌合させるときに、その位置決め孔3の軸心と基準プラグ21の軸心との心ズレを許容できる。
次いで、前記リリース室66の圧油を排出すると共に前記ロック室63へ圧油を供給し、ピストン50によって出力ロッド53を下降させる。すると、その出力ロッド53の傾斜面55が押具33の入力面33aを押圧し、前記の弾性部材45の付勢力によってほぼ上昇位置に保持された基準プラグ21に対して上記の押具33が半径方向の外方へ移動して上記の位置決め孔3に接当する。
引き続いて、上記の出力ロッド53の傾斜面55によって押具33が下方かつ半径方向の外方へ押圧されることにより、図4Aと図4Bに示すように、次のように作動する。
下方へ押圧された上記の押具33が前記の弾性部材45に抗して基準プラグ21を下降させ、これにより、前記ワークパレット2の被支持面2aが前記の固定ブロック1の前記の支持面1aに接当する。また、半径方向の外方へ押圧された同上の押具33・33が前記の位置決め孔3の受け部35・35を押すことによって前記ワークパレット2を水平方向へ移動させ、上記の位置決め孔3の被基準面36・36を上記の基準プラグ21の前記の基準面31・31に押圧する。この場合、上記の受け部35から押具33に作用する反力は、前記の伝動部57と基準面31とを順に経由して前記の被基準面36に受け止められる。このため、上記の被基準面36を上記の基準面31に強力に押圧できる。
これとほぼ同時に、下降された上記の基準プラグ21のテーパ外面27が中心孔20のテーパ内面23にテーパ係合する。これにより、上記の基準プラグ21は、上記テーパ係合を介して、半径方向(水平方向)および軸心方向(上下方向)で固定ブロック1に拘束される。そして、前記の出力ロッド53が、位置決め孔3に強力に密着した押具33及び基準面31を介して、前記ワークパレット2の被支持面2aを前記の固定ブロック1の支持面1aに押圧する。
なお、前記の図3Aのリリース状態において、上記の支持面1aと上記の被支持面2aとがほぼ完全に接当するように構成してもよい。この場合、半径方向の外方へ移動して上記の位置決め孔3に接当した押具33は、その位置決め孔3の内周面に対して下方へ摺動しながら前記の弾性部材45に抗して基準プラグ21を下降させる。
上記の第1位置決め装置11と第2位置決め装置12の作動と同時に、ロック機能だけを備えた前記二つのクランプ装置13・13が位置決め孔3に強力に密着した押具33及び基準面31を介して、上記ワークパレット2を前記の固定ブロック1に強力に固定するのである。この場合、半径方向の外方へ移動された押具33が前記の位置決め孔3の受け部35を押したときに、その反力によって上記プラグ21が半径方向へ調心移動し、これとほぼ同時に、そのプラグ21の前記の基準面31が上記の位置決め孔3の被基準面36を押圧する。
上記ロック状態から前記リリース状態へ切り換えるときには、前述したように前記ロック室63の圧油を排出すると共に前記リリース室66へ圧油を供給して、ピストン50によって出力ロッド53を上昇させればよい。この場合、前記の押具33は、半径方向の外方の係合位置Xへ切り換えられたままである。しかし、固定ブロック1に新たなワークパレット2を装着するときに、位置決め孔3の周壁の下部が、上記の押具33の前記ガイド面33bを介して上記の係合位置Xの押具33を半径方向の内方の係合解除位置Yへ押し動かすのである。
前記の進出手段45は、前記の基準プラグ21を上方(先端方向)へ押圧するものであればよい。従って、その進出手段45は、その基準プラグ21の前記フランジ部28と前記ハウジング15との間に装着することに代えて、基準プラグ21の下部と前記ハウジング15との間に装着してもよい。また、上記の進出手段45は、例示したゴム等の弾性部材や皿バネ等のバネに代えて、又は、これに加えて、圧縮空気や圧油等の圧力流体とピストンとの組み合わせを利用してもよい。
上記の第1実施形態(および後述の各実施形態)は次の長所を奏する。
上記の基準プラグ21の基準面31は、前述した従来例のテーパ係合式コレットと比べると、そのテーパ係合によって摩耗する部分が無い。このため、位置決め装置は、位置決め精度を長期間にわたって良好に保持でき、また、メンテナンスにも手間がかからない。
前記の押具33は、上記コレットと比べて半径方向の移動量を大きくできるので、位置決め孔3の孔径が変化した場合でも容易に追従できる。
しかも、構成部品が少なくて簡素な構成なので、コンパクトな位置決め装置を提供できる。
図7、図8から図12E、図13は、それぞれ、本発明に係る位置決めシステムの第2実施形態と第3実施形態と第4実施形態とを示している。これらの別の実施形態においては、上記の第1実施形態の構成部材と類似する部材には原則として同一の符号を付けてあり、上述した第1実施形態とは異なる構成について説明する。
第2実施形態を示す図7は、前記の図1に類似する図である。
この場合、前記の第2位置決め装置12を3つのコーナに設けると共に、前記クランプ装置13を1つのコーナに設けてある。
そして、図7中の左上部および左下部に配置した2つの位置決め装置12・12の位置決め方向を同じ方向に設定する。これらの位置決め方向に対して、同上の図7中の右下部に配置した位置決め装置12の位置決め方向を、直交させてある。
図8から図12Eは、第3実施形態を示している。
この第3実施形態では、図8の模式図に示すように、位置決め機能とロック機能とを備えた第1位置決め装置11および第2位置決め装置12と、ロック機能だけを備えた二つのクランプ装置13・13とが設けられる。第1位置決め装置11と第2位置決め装置12とが対角線上に配置されると共に、二つのクランプ装置13・13も対角線上に配置されている。
第1位置決め装置11(図11A及び図11Bを参照)は、固定ブロック1に固定した基準プラグ21に対してワークパレット2の位置決め孔3を水平方向のほぼ全周で位置決めする。また、第2位置決め装置12(図12Aを参照)は、上記ワークパレット2の位置決め孔3を基準軸心A・B同士を結ぶ直線Lにほぼ直交する方向へ位置決めして、そのワークパレット2が上記の軸心Aの回りに旋回するのを阻止する。なお、クランプ装置13は、固定ブロック1に対してプラグ21を水平方向へ移動可能に構成してある。
上記の第1位置決め装置11と第2位置決め装置12とは、後述する相違点を除いて同一の構造であって、基本的には下記の構造が共通している。
前記の基準プラグ21は前記ハウジング15と一体に形成されている。前記の出力ロッド53の上部(先端部)に設けた傾斜溝54には、上方(先端方向)へ向かうにつれて軸心に近づく傾斜面(出力部)55が設けられる。また、前記の貫通孔32には、ボール(押具)33が挿入される。
また、前記の第1実施形態とは逆に、前記ピストン50の下側にロック室63が形成され、同上ピストン50の上側にリリース室66が形成されている。そして、図10Bに示すように、上記の出力部材48を上方へ駆動したときに、上記の傾斜面55が前記ボール33を半径方向の外方へ移動させる。
また、主として図11A及び図11Bに示すように、前記の基準プラグ21の前記の基準面31に圧力流体の吐出口85が開口される。
第1位置決め装置11の第1位置決め機構11aは、図8と図11A及び図11Bに示すように、前記の基準プラグ21に前記の基準面31を周方向へほぼ90度の間隔をあけて2つ設け、上記の各基準面31に半径方向に向かい合うように前記のボール33を設けてある。
第2位置決め装置12の第2位置決め機構12aは、図8と図12Aに示すように、前記の基準プラグ21に前記の基準面31を1つだけ設け、また、その基準プラグ21に前記ボール33を周方向へほぼ90度の間隔をあけて2つ設けてある。さらに、基準プラグ21の筒孔21aと前記の出力部材48の出力ロッド53の外周面との間に、その出力ロッド53の半径方向への移動を許容するスライド部材87を装着してある。
前記クランプ装置13は、ここでは具体的な構造を図示してないが、例えば、前記の第1実施形態の図6Aおよび図6Bの構造において、前記の円柱状の押具33に代えてボールを設けると共に、傾斜面55を上下逆に配置してある。そして、そのクランプ装置13は、図8に示すように、上記ボール33を周方向へほぼ90度の間隔をあけて4つ設けてある。しかしながら、上記ボール33の設置数は2つ又は3つ若しくは5つ以上であってもよい。
上記の各位置決め装置11・12は、ほぼ同様に、次のように作動する。
上記の図9Aと図10Aのリリース状態では、ロック室63の圧油を排出すると共にリリース室66へ圧油を供給している。これにより、ピストン50が出力ロッド53を下降させ、上記ボール33が半径方向の内方の係合解除位置Yへ切り換え可能になっている。なお、ここでは上記ボール33が係合解除位置Yへ既に切り換わった状態を示している。
また、前記の基準プラグ21の基準面31と前記の位置決め孔3の被基準面36との間には隙間が形成されており、前記の吐出口85が開かれている。このため、ロック状態検出路86の圧力が設定圧力よりも低くて、リリース状態であると判定されている。
固定ブロック1にワークパレット2を位置決めするときには、まず、図8と図9A(及び図10A)に示すように、上記リリース状態でワークパレット2を下降させて位置決め孔3を上記の基準プラグ21に外嵌させ、そのワークパレット2の被支持面2aをハウジング15の支持面1aによって受け止める。
次いで、前記リリース室66の圧油を排出すると共に前記ロック室63へ圧油を供給し、ピストン50によって出力ロッド53を上昇させる。すると、その出力ロッド53の傾斜面55がボール33を押圧し、上記ボール33が半径方向の外方へ移動して上記の位置決め孔3に接当する。
引き続いて、上記ボール33は、上記の傾斜面55によって上方かつ半径方向の外方へ押圧されることにより、図10Bに示すように、反時計回りの方向へ回転しながら前記の位置決め孔3の受け部35を押す。これにより、上記ボール33は、前記ワークパレット2を下向きに押しながら水平方向へ移動させ、上記の位置決め孔3の被基準面36を上記の基準プラグ21の前記の基準面31に押圧する。そして、上記の被基準面36が上記の基準面31に押圧されたときには、上記の被基準面36が前記の吐出口85を閉じるようになっている。このため、前記のロック状態検出路86の圧力が設定圧力よりも高くなり、ロック状態であると判定される。
上記の場合、上記の受け部35からボール33に作用する反力は、図11Bの前記の伝動部57(又は図12Aのスライド部材87)と基準面31とを順に経由して前記の被基準面36に受け止められる。このため、上記の被基準面36を上記の基準面31に強力に押圧できる。
これとほぼ同時に、前記の出力ロッド53の傾斜面55が、位置決め孔3を下降させる方向へボール33を回転させ、これにより、前記ワークパレット2の被支持面2aを前記の固定ブロック1の支持面1aに押圧する。
上記の第1位置決め装置11と第2位置決め装置12の作動と同時に、ロック機能だけを備えた前記二つのクランプ装置13・13が位置決め孔3に密着したボール33を介して、上記ワークパレット2を前記の固定ブロック1に強力に固定するのである。この場合、半径方向の外方へ移動されたボール33が前記の位置決め孔3を押したときに、その反力によって前記プラグ21が半径方向へ調心移動される。
上記ロック状態から前記リリース状態へ切り換えるときには、前述したように前記ロック室63の圧油を排出すると共に前記リリース室66へ圧油を供給して、ピストン50によって出力ロッド53を下降させればよい。この場合、前記ボール33は、半径方向の外方の係合位置Xへ切り換えられたままである。しかし、次回にワークパレット2を装着するときに、位置決め孔3の周壁の下部が、上記の係合位置Xのボール33を半径方向の内方の係合解除位置Yへ押し動かすのである。
図11Cと図11Dは、それぞれ第1位置決め装置11の第1位置決め機構11aの変形例を示し、上記の図11Bに類似する図である。
図11Cの変形例は、周方向へ約90度の間隔をあけて配置した基準面31・31の中間位置に対面するように、前記ボール33を一つだけ設けたものである。
また、図11Dの変形例は、前記ボール33を周方向へ約90度の間隔をあけて3つ設けたものである。
図12Bは、第2位置決め装置12の第2位置決め機構12aの変形例のリリース状態を示し、上記の図12Aに類似する図である。図12Cは、上記の変形例のロック状態を示し、上記の図12Aに類似する図である。この変形例では、基準プラグ21の基準面31に半径方向に対面するように、前記ボール33を一つだけ設けてある。また、その基準面31に前記の吐出口85を開口させてある。
図12Dと図12Eは、それぞれ第2位置決め装置12の第2位置決め機構12aの別の変形例を示し、上記の図12Aに類似する図である。
図12Dでは、上記の図12Aの前記スライド部材87に代えて、伝動用の突起89を設けてある。また、2つのボール33を周方向へ約120度の間隔をあけて配置してある。
図12Eでは、前記ボール33を周方向へ約90度の間隔をあけて3つ設けてある。
なお、前記の基準面31に開口させた吐出口85は、上記の第3実施形態に設けることに限定されるものではなく、前記の第1実施形態や第2実施形態または後述する別の実施形態に設けてもよいことは勿論である。
第4実施形態を示す図13は、前記の図8に類似する図である。
この場合、前記の第2位置決め装置12を3つのコーナに設けると共に、前記クランプ装置13を1つのコーナに設けてある。
そして、上記2つの位置決め装置12・12の前記の基準面31・31の共通接線Kに沿って前記ワークパレット2が移動するのを阻止するように、残りの位置決め装置12を配置してある。
より具体的にいえば、図13中の左下部および右下部に配置した位置決め装置12・12の位置決め方向を同じ方向に設定してある。そして、これらの位置決め方向に対して、同上の図13中の左上部に配置した位置決め装置12の位置決め方向を、直交させてある。
図14は、前記の位置決め装置11又は12の別の実施形態を示し、前記の図9Aに類似する図である。この場合、前記の駆動手段Dを人力式に構成してある。
より詳しくいえば、前記の出力部材48の下部の脚ネジ48aが、前記ハウジング15のネジ孔91に螺合される。ここでは上記ネジ孔91を左ネジによって構成してある。
ロック駆動時には、出力部材48の上部の入力穴92に六角レンチ93を挿入して上記の出力部材48を平面視で時計回りの方向へ回転させる。すると、その出力部材48が上昇して、その出力ロッド53の傾斜面55が前記ボール33を半径方向の外方へ移動させるのである。参照数字56は、上記ボール33の退避溝を示している。
なお、上記ハウジング15とベースプレート4とは、例示したように別体に構成することに代えて、一体に形成することも可能である。
図15Aから図21は、位置決め装置11又は12の他の実施形態を示している。
図15Aから図16Bの実施形態は、第1位置決め装置11を示し、次のように構成されている。図15Aは、リリース状態を示し、前記の図3Aに類似する図である。図15Bは、前記の図3Bに類似する図である。図16Aは、ロック状態を示し、前記の図4Aに類似する図である。図16Bは、前記の図4Bに類似する図である。
この場合、前記ハウジング15と前記の基準プラグ21とを別体に構成し、上記ハウジング15から環状の心柱95を上方(先端方向)へ突出させてある。その心柱95内に、前記の出力部材48の前記の出力ロッド53が軸心方向へ移動可能に挿入される。また、上記の心柱95の外周に上記の基準プラグ21が軸心方向へ移動可能に外嵌される。さらに、上記の基準プラグ21のフランジ部28と上記ハウジング15との間に、前記の弾性部材(進出手段)45を装着してある。また、押具としてのボール33は、基準プラグ21の貫通孔32と心柱95の貫通孔95aとに挿入されている。
上記の装置は次のように作動する。
上記の図15Aと図15Bのリリース状態では、出力部材48の出力ロッド53が上昇し、ボール(押具)33が半径方向の内方の係合解除位置Yへ切り換えられている。基準プラグ21は、弾性部材45によって進出ストロークだけ上昇している。
固定ブロック1のハウジング15にワークパレット2を位置決めするときには、まず、上記リリース状態でワークパレット2を下降させて位置決め孔3を上記の基準プラグ21に外嵌させ,そのワークパレット2を基準プラグ21のフランジ部28によって受け止める。この状態では、支持面1aと被支持面2aとの間には前記の着座隙間Eが形成されている。
次いで、上記の出力ロッド53を下降させる。すると、前記の出力ロッド53の傾斜面55がボール33を押圧し、前記の弾性部材45の付勢力によってほぼ上昇位置に保持された基準プラグ21に対して上記ボール33が半径方向の外方へ移動して上記の位置決め孔3に接当する。
引き続いて、図16Aと図16Bに示すように、上記の出力ロッド53の傾斜面55によってボール33が下方かつ半径方向の外方へ押圧されることにより、次のように作動する。
下方へ押圧された上記のボール33が前記の弾性部材45に抗して基準プラグ21を下降させ、これにより、前記ワークパレット2の被支持面2aが前記の固定ブロック1の前記の支持面1aに接当する。また、半径方向の外方へ押圧された同上のボール33・33が前記の位置決め孔3の受け部35・35を押すことによって前記ワークパレット2を水平方向へ移動させ、上記の位置決め孔3の被基準面36・36を上記の基準プラグ21の前記の基準面31・31に押圧する。そして、前記の出力ロッド53が、位置決め孔3に強力に密着したボール33及び基準面31を介して、前記ワークパレット2の被支持面2aを前記の固定ブロック1の支持面1aに押圧する。
図17Aと図17Bは、第1位置決め装置11の別の実施形態を示している。図17Aは、前記の図4Aに類似する図である。図17Bは、前記の図4Bに類似する図である。
この場合、図4A及び図4Bの貫通孔32と押具33とが、断面視で円形に代えて、断面視で四角形に形成されている。
図18Aと図18Bは、第2位置決め装置12の他の実施形態を示している。図18Aは、前記の図17Aに類似する図である。図18Bは、前記の図17Bに類似する図である。
この場合、基準プラグ21に基準面31と押具33とが1つずつ設けられる。そして、前記の出力ロッド53の上端部(先端部)に、下方へ向かうにつれて軸心に近づく傾斜嵌合部96を設け、上記の傾斜嵌合部96に前記の押具33を相対移動可能に嵌合させてある。
なお、上記の傾斜嵌合部96と押具33との嵌合構造は、例示の平面視でT字状に代えてV字状等であってもよい。また、傾斜嵌合部96は、上方へ向かうにつれて軸心に近づく形状であってもよい。
図19Aと図19Bは、位置決め装置11又は12の他の実施形態を示している。図19Aは、前記の図10Aに類似する図である。図19Bは、前記の図10Bに類似する図である。
この場合、前記の位置決め孔3に、周方向へ延びる凹溝97を形成し、その凹溝97の下部に設けたクランプ用の入力部98(受け部35)に前記のボール(押具)33が係合するようになっている。なお、上記の位置決め孔3の被基準面36は、上記の凹溝97の上下両側に形成されている。
上記の装置は次のように作動する。
図19Aのリリース状態で出力ロッド53を下降させると、図19Bに示すように、前記の出力ロッド53の傾斜面55がボール33を介して上記クランプ用の入力部98を押圧し、前記ワークパレット2を水平方向へ移動させ、上記の位置決め孔3の被基準面36・36を上記の基準プラグ21の前記の基準面31に押圧する。これとほぼ同時に、前記の出力ロッド53が、ボール33とクランプ用の入力部98を介して、前記ワークパレット2の被支持面2aを前記の固定ブロック1の支持面1aに押圧する。これにより、大きなクランプ力が得られる。
図20Aは、位置決め装置の別の実施形態を示し、前記の図12Aに類似する図である。
前記ワークパレット2の前記の位置決め孔3が四角形に形成され、その四角形の一辺によって被基準面36が構成されている。これに対応して、前記の基準プラグ21の前記の基準面31も平面によって構成される。
前記の押具としてのボール33は、上記の基準面31に半径方向に対面するように1つだけ配置されている。また、出力部材48の出力ロッド53には、一対の伝動部57・57と逃し溝58が形成されている。
図20Bは、位置決め装置のさらに別の実施形態を示し、前記の図20Aを次のように変更したものである。
この場合、四角形からなる前記の位置決め孔3の隣り合う2辺に被基準面36・36が形成されている。これに対応して、前記の基準プラグ21に、平面からなる前記の基準面31・31が隣り合うように形成されている。
前記の押具としてのボール33は、上記の各基準面31に半径方向に対面するように配置されている。また、出力部材48の出力ロッド53には、一対の伝動部57・57及び逃し溝58が、上記の各基準面31に対して45度の角度だけ位相をズラした状態で斜め向きに形成されている。
図21は、位置決め装置の他の実施形態を示し、前記の図20Bを次のように変更したものである。
前記の基準プラグ21が四角形に形成される。その四角形の隣り合う2辺のうちの1辺に一対の突起部30・30が設けられ、他の1辺に1つの突起部30が設けられる。そして、上記の各突起部30に前記の基準面31が形成される。また、四角形からなる基準プラグ21の別の隣り合う2辺に、それぞれ、一対のボール33・33が配置されている。
上記構成によれば、一つの位置決め装置によって位置決めシステムを構成することが可能である。
上記の図20A,図20B,図21の各実施形態は次のように変更可能である。
前記ワークパレット2の前記の位置決め孔3は、多角形であればよく、例示した四角形に代えて、例えば、三角形や五角形や六角形などであってもよい。
上記の各実施形態や変形例は次のように変更可能である。
位置決めシステムにおいては、ロック機能だけを備えた前記クランプ装置13は、例示した一つ又は二つに代えて、三つ以上設置してもよい。そのクランプ装置13は、例示の構造に限定されるものではなく、別の種類のクランプであってもよい。
各装置11・12・13の駆動形式は、例示した油圧複動式に代えて、バネロックかつ油圧リリース式、又は、油圧ロックかつバネリリース式であってもよい。
ロック又はリリースに使用する圧力流体は、例示の圧油に代えて、圧縮空気等のガスであってもよい。また、クリーニング用の圧力流体は、例示の圧縮空気に代えて、窒素等のガスや液体であってもよい。
位置決め装置におけるロック駆動時の引き下げ力を十分に大きい値に設定した場合には、上記クランプ装置13を省略可能である。
前記の支持面1aは、前記ハウジング15のボス72の上面に設けることに代えて、前記ベースプレート4に設けてもよい。
前記の固定ブロックと可動ブロックとの組み合わせは、例示したベースプレート4とワークパレット2の組み合わせに代えて、工作機械のテーブルとワークパレットの組み合わせ、ワークパレットと治具ベースの組み合わせ、治具ベースとワークピースの組み合わせ、溶接治具等の作業用治具とワークピース等の作業物の組み合わせであってもよい。また、本発明は、レーザー加工機や放電加工機などの各種の加工機械のワークピース・ツール等の位置決めにも適用可能である。
なお、本発明の位置決め装置は、複数セットで使用することに代えて、1セットだけで使用できることは勿論である。

Claims (13)

  1. 固定ブロック(1)に可動ブロック(2)を位置決めする装置であって、
    上記の固定ブロック(1)に設けた筒状の基準プラグ(21)を上記の可動ブロック(2)の位置決め孔(3)に挿入可能に構成し、
    上記の基準プラグ(21)の外周に少なくとも一つの基準面(31)を設け、
    上記の基準プラグ(21)内に出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入し、
    上記の基準プラグ(21)の周壁(29)に少なくとも一つの押具(33)を半径方向へ移動可能に挿入し、
    上記の出力部材(48)が上記の押具(33)を半径方向の外方へ移動可能に構成し、
    上記の外方へ移動された押具(33)が前記の位置決め孔(3)の受け部(35)を押すことによって上記の可動ブロック(2)を移動させ、これにより、上記の位置決め孔(3)の被基準面(36)を上記の基準プラグ(21)の前記の基準面(31)に押圧し、
    前記の基準プラグ(21)の外周に突起部(30)を設け、上記の突起部(30)に前記の基準面(31)を形成した
    ことを特徴とする位置決め装置。
  2. 固定ブロック(1)に可動ブロック(2)を位置決めする装置であって、
    上記の固定ブロック(1)に設けた筒状の基準プラグ(21)を上記の可動ブロック(2)の位置決め孔(3)に挿入可能に構成し、
    上記の基準プラグ(21)の外周に少なくとも一つの基準面(31)を設け、
    上記の基準プラグ(21)内に出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入し、
    上記の基準プラグ(21)の周壁(29)に少なくとも一つの押具(33)を半径方向へ移動可能に挿入し、
    上記の出力部材(48)が上記の押具(33)を半径方向の外方へ移動可能に構成し、
    上記の外方へ移動された押具(33)が前記の位置決め孔(3)の受け部(35)を押すことによって上記の可動ブロック(2)を移動させ、これにより、上記の位置決め孔(3)の被基準面(36)を上記の基準プラグ(21)の前記の基準面(31)に押圧し、
    前記の固定ブロック(1)と前記の基準プラグ(21)とを別体に構成し、上記の固定ブロック(1)に上記の基準プラグ(21)を位置決め固定する手段(22)を設けた
    ことを特徴とする位置決め装置。
  3. 固定ブロック(1)に可動ブロック(2)を位置決めする装置であって、
    上記の固定ブロック(1)に設けた筒状の基準プラグ(21)を上記の可動ブロック(2)の位置決め孔(3)に挿入可能に構成し、
    上記の基準プラグ(21)の外周に少なくとも一つの基準面(31)を設け、
    上記の基準プラグ(21)内に出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入し、
    上記の基準プラグ(21)の周壁(29)に少なくとも一つの押具(33)を半径方向へ移動可能に挿入し、
    上記の出力部材(48)が上記の押具(33)を半径方向の外方へ移動可能に構成し、
    上記の外方へ移動された押具(33)が前記の位置決め孔(3)の受け部(35)を押すことによって上記の可動ブロック(2)を移動させ、これにより、上記の位置決め孔(3)の被基準面(36)を上記の基準プラグ(21)の前記の基準面(31)に押圧し、
    前記の固定ブロック(1)と前記の基準プラグ(21)とを別体に構成し、上記の固定ブロック(1)から環状の心柱(95)を先端方向へ突出させ、その心柱(95)内に前記の出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入すると共に、上記の心柱(95)に上記の基準プラグ(21)を軸心方向へ移動可能に外嵌した
    ことを特徴とする位置決め装置。
  4. 請求項の位置決め装置において、
    前記の基準プラグ(21)を進出手段(45)によって先端方向へ押圧した、ことを特徴とする位置決め装置。
  5. 請求項の位置決め装置において、
    前記の基準プラグ(21)を進出手段(45)によって先端方向へ押圧した、ことを特徴とする位置決め装置。
  6. 固定ブロック(1)に可動ブロック(2)を位置決めする装置であって、
    上記の固定ブロック(1)に設けた筒状の基準プラグ(21)を上記の可動ブロック(2)の位置決め孔(3)に挿入可能に構成し、
    上記の基準プラグ(21)の外周に少なくとも一つの基準面(31)を設け、
    上記の基準プラグ(21)内に出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入し、
    上記の基準プラグ(21)の周壁(29)に少なくとも一つの押具(33)を半径方向へ移動可能に挿入し、
    上記の出力部材(48)が上記の押具(33)を半径方向の外方へ移動可能に構成し、
    上記の外方へ移動された押具(33)が前記の位置決め孔(3)の受け部(35)を押すことによって上記の可動ブロック(2)を移動させ、これにより、上記の位置決め孔(3)の被基準面(36)を上記の基準プラグ(21)の前記の基準面(31)に押圧し、
    前記の基準プラグ(21)に前記の基準面(31)を周方向へほぼ90度の間隔をあけて2つ設け、上記の各基準面(31)に半径方向に向かい合うように前記の押具(33)を設けた
    ことを特徴とする位置決め装置。
  7. 固定ブロック(1)に可動ブロック(2)を位置決めする装置であって、
    上記の固定ブロック(1)に設けた筒状の基準プラグ(21)を上記の可動ブロック(2)の位置決め孔(3)に挿入可能に構成し、
    上記の基準プラグ(21)の外周に少なくとも一つの基準面(31)を設け、
    上記の基準プラグ(21)内に出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入し、
    上記の基準プラグ(21)の周壁(29)に少なくとも一つの押具(33)を半径方向へ移動可能に挿入し、
    上記の出力部材(48)が上記の押具(33)を半径方向の外方へ移動可能に構成し、
    上記の外方へ移動された押具(33)が前記の位置決め孔(3)の受け部(35)を押すことによって上記の可動ブロック(2)を移動させ、これにより、上記の位置決め孔(3)の被基準面(36)を上記の基準プラグ(21)の前記の基準面(31)に押圧し、
    前記の基準プラグ(21)に前記の基準面(31)を1つだけ設け、
    前記の基準プラグ(21)に前記の押具(33)を周方向へ間隔をあけて少なくとも2つ設けた
    ことを特徴とする位置決め装置。
  8. 固定ブロック(1)に可動ブロック(2)を位置決めする装置であって、
    上記の固定ブロック(1)に設けた筒状の基準プラグ(21)を上記の可動ブロック(2)の位置決め孔(3)に挿入可能に構成し、
    上記の基準プラグ(21)の外周に少なくとも一つの基準面(31)を設け、
    上記の基準プラグ(21)内に出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入し、
    上記の基準プラグ(21)の周壁(29)に少なくとも一つの押具(33)を半径方向へ移動可能に挿入し、
    上記の出力部材(48)が上記の押具(33)を半径方向の外方へ移動可能に構成し、
    上記の外方へ移動された押具(33)が前記の位置決め孔(3)の受け部(35)を押すことによって上記の可動ブロック(2)を移動させ、これにより、上記の位置決め孔(3)の被基準面(36)を上記の基準プラグ(21)の前記の基準面(31)に押圧し、
    前記の基準プラグ(21)に前記の基準面(31)を1つだけ設け、
    前記の基準プラグ(21)の筒孔(21a)と前記の出力部材(48)の外周面との間に、その出力部材(48)の半径方向への移動を許容するスライド部材(87)を装着した
    ことを特徴とする位置決め装置。
  9. 請求項1からのいずれかの位置決め装置を少なくとも一つ備える、ことを特徴とする位置決めシステム。
  10. 請求項の位置決め装置を少なくとも2つ設けた、ことを特徴とする位置決めシステム。
  11. 請求項の位置決め装置を第1位置決め装置(11)として一つ設け、請求項の位置決め装置を第2位置決め装置(12)として一つ設け、
    上記の第1位置決め装置(11)の前記の基準プラグ(21)に対して前記の可動ブロック(2)が旋回するのを阻止するように上記の第2位置決め装置(12)を配置した、ことを特徴とする位置決めシステム。
  12. 固定ブロック(1)に可動ブロック(2)を位置決めする装置であって、
    上記の固定ブロック(1)に設けた筒状の基準プラグ(21)を上記の可動ブロック(2)の位置決め孔(3)に挿入可能に構成し、
    上記の基準プラグ(21)の外周に少なくとも一つの基準面(31)を設け、
    上記の基準プラグ(21)内に出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入し、
    上記の基準プラグ(21)の周壁(29)に少なくとも一つの押具(33)を半径方向へ移動可能に挿入し、
    上記の出力部材(48)が上記の押具(33)を半径方向の外方へ移動可能に構成し、
    上記の外方へ移動された押具(33)が前記の位置決め孔(3)の受け部(35)を押すことによって上記の可動ブロック(2)を移動させ、これにより、上記の位置決め孔(3)の被基準面(36)を上記の基準プラグ(21)の前記の基準面(31)に押圧し、
    前記の基準プラグ(21)に前記の基準面(31)を1つだけ設けた、位置決め装置(12)について、
    上記の位置決め装置(12)を少なくとも3つ設け、
    2つの位置決め装置(12)(12)の前記の基準面(31)(31)の共通接線(K)に沿って前記の可動ブロック(2)が移動するのを阻止するように、残りの位置決め装置(12)を配置した
    ことを特徴とする位置決めシステム。
  13. 固定ブロック(1)に可動ブロック(2)を位置決めするシステムであって、
    上記の固定ブロック(1)に筒状の基準プラグ(21)を水平方向へ間隔をあけて3つ設け、
    上記の可動ブロック(2)に、上記の3つの基準プラグ(21)が挿入される3つの位置決め孔(3)を設け、
    上記の3つの基準プラグ(21)の外周にそれぞれ1つの基準面(31)を設け、上記の3つの基準面(31)のうちの2つの基準面(31)の共通接線(K)に沿って前記の可動ブロック(2)が移動するのを阻止するように、残りの基準面(31)を配置し、
    上記の各基準プラグ(21)内に出力部材(48)を軸心方向へ移動可能に挿入し、上記の各基準プラグ(21)の周壁(29)に少なくとも一つの押具(33)を半径方向へ移動可能に挿入し、上記の各出力部材(48)が上記の押具(33)を半径方向の外方へ移動可能に構成し、上記の外方へ移動された押具(33)が前記の各位置決め孔(3)の受け部(35)を押すことによって上記の可動ブロック(2)を移動させ、これにより、上記の位置決め孔(3)の被基準面(36)を上記の基準プラグ(21)の前記の基準面(31)に押圧する、
    ことを特徴とする位置決めシステム。
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