JP2005070089A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】反射型液晶表示素子10r、10g、10bと、入射光を複数の光束に分割する光束分割手段と、コンデンサーレンズ5及びフィールドレンズ7及び偏光ビームスプリッター8a,8b,8c及び該偏光ビームスプリッターと前記反射型液晶表示素子との間に配置された1/4位相板11とを備えて前記複数の光束を前記反射型液晶表示素子10r、10g、10bに導く集光光学系とを有する画像表示装置であって、前記集光光学系の合成焦点距離fとコンデンサーレンズ5の有効域幅Lとすると、
により決まる前記集光光学系の光束の最大角度θにおいて、前記1/4位相板11の位相差φが π/2×0.8<φ<π/2×1.2を満足する。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶パネル等の画像表示素子、特に反射型の画像表示素子を用いた画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
反射型液晶表示装置を用いた画像投射装置において、光源からの光を偏光ビームスプリッターを介して反射型液晶表示素子に導き、反射型液晶表示素子を反射した光を再び偏光ビームスプリッターで検光し投影する構成で、前記偏光ビームスプリターと前記反射型液晶表示素子の間に1/4位相板を設け、コントラスト補正を行う形態が特許文献1に開示されている(図6)。
【0003】
【特許文献1】
特開平02−250026号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
画像投射装置で投射する画像の明るさを明るくするためには、均一な照明領域を形成するための光束分離手段と照明光の偏光方向をそろえるための偏光分離手段を有し、偏光分離手段を射出する複数の光束を集光するコンデンサーレンズと反射型液晶表示素子への入射光をテレセントリックな光とするフィールドレンズからなる集光光学系が必要となり、かつこれらから成る照明系の利用効率を高くするためには集光光学系の合成焦点距離fとコンデンサーレンズの有効域幅Lにより決まる照明光学系のFno(=f/L)を小さくする必要があり、これにより反射型液晶表示素子上の任意の1点に集光する光束の最大入射角度はより大きくする必要がある。
【0005】
しかしながら、1/4位相板は所定の厚みを有する異方性の構造体であるので、入射角によって生じる位相差が異なる。常光線の屈折率no、異常光線の屈折率neである異方性の物質中を、常光線と異常光線の軸に対して45°傾いた偏光軸の光が常光線方向に伝播すると、光の位相差φは
【外3】
と表される。ここで、λは波長、lは光が伝播する物質の厚さである。
【0006】
式(1)から、波長λの光が物質を通過することにより常光線方向と異常光線方向で発生する光路差が
【外4】
のとき、位相差
【外5】
となり、直線偏光で入射された光は円偏光に変換され、1/4位相板となる。
【0007】
しかし、異方性のある上記物質中に光が斜入射すると、図5に示すx軸方向とy軸方向に屈折率no、z軸方向に屈折率neの屈折率楕円体で示されるようになり、波面の伝播方向(ベクトルa)を異常光線方向からyz平面上でα傾いた方向に入射された場合、互いに垂直な電場に対する常光線の屈折率no’と異常光線の屈折率ne’は、
【0008】
【外6】
【外7】
となり、光の位相差φ’は
【外8】
と表され、位相差φは入射角度αに依存することになり、1/4位相板に対する入射角度が基準の入射角度(α=90°)からはずれると式(3)で表される位相差φ’が式(1)から得られる値とは大きく異なることとなってしまい、1/4位相板を用いても十分なコントラストが得られないという問題があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記のような問題を解決するために、本発明の画像表示装置は、反射型液晶表示素子と、光源からの光を複数の光束に分割する光束分割手段と、該光束分割手段からの出射光を前記反射型液晶表示素子に導く集光光学系とを有する画像表示装置であって、前記集光光学系が、前記光源側から順に、前記光束分割手段からの出射光を集光するコンデンサーレンズと、前記反射型液晶表示素子への入射光を略テレセントリックな光とするフィールドレンズと、前記フィールドレンズから出射した光を偏光分離する偏光ビームスプリッターと、該偏光ビームスプリッターと前記反射型液晶表示素子との間に配置された1/4位相板とを有しており、前記集光光学系の合成焦点距離fとコンデンサーレンズの有効域幅Lとすると
【外9】
により決まる前記集光光学系の光束の最大角度θにおいて、前記1/4位相板の位相差φが
π/2×0.8<φ<π/2×1.2
を満足することを特徴としている。
【0010】
ここで、前記集光光学系の光束の最大角度θが
θ≧10°
を満足することが好ましい。
【0011】
さらに、前記位相差φが
π/2×0.9<φ<π/2×1.1
を満足することが好ましい。
【0012】
また、本発明の画像投射装置は、白色光源と画像を表示する反射型液晶表示素子と投射光学系を有し、前記白色光源からの光を光束分割手段と偏光変換手段からなる照明光学系と、照明光学系からの光を集光するコンデンサーレンズと反射型液晶表示素子への入射光をテレセントリックな光とするフィールドレンズからなる集光光学系により反射型液晶表示素子に光を導き、かつ反射型液晶表示素子からの光を投射光学系に導く偏光ビームスプリッターを有し、前記偏光ビームスプリターと前記反射型液晶表示素子の間に1/4位相板を設け、前記集光光学系の合成焦点距離fとコンデンサーレンズの有効域幅Lとすると
【外10】
により決まる前記集光光学系の光束の最大角度θにおいて、前記1/4位相板の位相差φが
π/2×0.8<φ<π/2×1.2
を満足することを特徴としている。
【0013】
さらに、前記集光光学系の光束の最大角度θが
θ≧10°
を満足し、かつ位相差φが
π/2×0.9<φ<π/2×1.1
を満足すると尚好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
上記の条件式について簡単に説明する。白色光源と画像を表示する反射型液晶表示素子と投射光学系を有し、前記白色光源からの光を光束分割手段と偏光変換手段からなる照明光学系と、照明光学系からの光を集光するコンデンサーレンズと反射型液晶表示素子への入射光をテレセントリックな光とするフィールドレンズからなる集光光学系により反射型液晶表示素子に光を導き、かつ反射型液晶表示素子からの光を投射光学系に導く偏光ビームスプリッターを有し、前記偏光ビームスプリターと前記反射型液晶表示素子の間に1/4位相板を設け、偏光ビームスプリッターと反射型液晶表示素子の間に設けられた1/4位相板への最大入射角度θは、集光光学系の合成焦点距離fとコンデンサーレンズの有効域幅Lによって決まるθ=tan−1(L/2f)であり、図4で示されるように最大入射角度θのS偏光の光束が理想的な偏光ビームスプリッターPの偏光分離膜Tを反射し1/4位相板Qを透過し反射型液晶表示素子Lに入射され、更に反射型液晶表示素子Lを反射した光が再度1/4位相板Qを透過して偏光ビームスプリッターPに入射し検光される光学系において、照明光学系の利用効率を高くすることのできる集光光学系の光束の最大角度θの光線において1/4位相板の位相差φが
π/2×0.8<φ<π/2×1.2
を満足するような1/4位相板を用いることで、反射型液晶表示素子Lを反射し1/4位相板Qを透過した光が偏光分離膜Tで漏れるP成分の光量を少なくすることができ、コントラストのとれた明るい投射光を得ることができる。
【0015】
さらにコントラストの高い画像を得る為に、集光光学系の光束の最大角度θが
θ≧10°
を満足し、かつ位相差φが
π/2×0.9<φ<π/2×1.1
を満足する1/4位相板を用いることで、さらに偏光分離膜Tで漏れるP成分の光量を少なくすることができ、コントラストを向上させることが可能となる。
【0016】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例を表す図である。図中、1は高圧水銀ランプなどからなる光源で、2は光源から光を所定の方向に放射するためのリフレクターで、3は均一な照明領域を作成するためのインテグレーターで、フライアイレンズ3a,3bからなり、4は光源からの無偏光光を所定の方向に揃える偏光変換素子で、偏光分離膜4aと反射膜4bと1/2位相板4cからなり、5は照明光を集光するコンデンサーレンズで、6は光路を照明光学系に導くためのミラーで、7はフィールフドレンズで、8a,8b,8cはP偏光透過しS偏光を反射する偏光ビームスプリッターで、9a,9bは緑の波長領域の光の偏光方向を90°変換させる色選択位相差板で、10r,10g,10bは各色の画像を表示するための反射型液晶表示素子で、11は1/2位相板で、12r,12g,12bは赤用の1/4位相板、緑用の1/4位相板、青用の1/4位相板で、13は投射レンズ系で、14は青と緑の波長領域の光を透過し赤の波長領域の光を反射するダイクロイックミラーである。
【0017】
次に光学的な作用を説明する。光源1から出射した光はリフレクター2により、フライアイレンズ3aの方向に集光される。この光束はフライアイレンズ3aにより複数の光束に分離された後、複数の光束はフライアイレンズ3b、コンデンサーレンズ5およびフィールドレンズ7の作用により、反射型液晶表示素子10r,10g,10b上に重ね合わされ、均一な照明強度の光を各反射型液晶表示素子10r,10g,10b上に形成する。また、このときフライアイレンズ3bから出射した多数の光束は、偏光変換素子4によりS偏光に変換される(P偏光でも構わない)。詳細には、それぞれの光束に対応した偏光分離膜4aでP偏光とS偏光に分離され、S偏光は反射膜4bを反射し、P偏光は偏光分離膜4aを透過した後、1/2位相板4cを透過しS偏光に変換され、S偏光成分と同じ方向に出射し、結局所定の偏光光(S偏光光)として同方向に出射される。
【0018】
光源からの光偏光変換素子4を出射した光は、コンデンサーレンズ5およびフィールドレンズ7により集光され、ダイクロイックミラー14に入射する。ダイクロイックミラー14は図3で示すような特性を有しており、青と緑の波長領域の光は透過し、赤の波長領域の光は反射する。ダイクロイックミラー14を反射した赤の光は偏光ビームスプリッター8aを反射し、1/4位相板12rを透過し、反射型液晶表示素子10rに入射する。反射型液晶表示素子10rに入射された光は反射型液晶表示素子10rにより画像変調されて、反射される。画像変調された光は再度1/4位相板12rを透過し、偏光ビームスプリッター8bに入射する。このとき反射型液晶表示素子を出射した光のうちS偏光成分の光(黒表示の光)は偏光ビームスプリッター8aを反射し、光源側に戻され除去される。また反射型液晶表示素子により画像変調されてP偏光成分となった光(白表示の光)は偏光ビームスプリッター8aを透過し、投射光学系13に導かれて、被投影面上に投影される。
【0019】
このとき、液晶表示素子10rで画像変調されない光が、偏光ビームスプリッター8aの偏光分離膜でS偏光(黒表示の光)になるように、偏光ビームスプリッター8aと反射型液晶表示素子10rの間に設けられた1/4位相板12rの進相軸を所定の方向に補正し、偏光ビームスプリッター8aと反射型液晶表示素子10rで発生する偏光状態の乱れを小さく抑える。
【0020】
反射型液晶表示素子10rで画像変調され偏光ビームスプリッター8aにP偏光で入射される光は偏光ビームスプリッター8aを透過し、1/2位相板11で偏光方向を90°変換されS偏光となり、偏光ビームスプリッター8cに入射し偏光ビームスプリッター8cにおいて反射することで投射レンズ13に導かれ投影される。
【0021】
ダイクロイックミラー14を透過したS偏光の青と緑の光は、緑の波長領域の光だけ偏光方向を90°変換させる色選択性位相差板9aに入射され、青の波長領域の偏光方向は変換されずS偏光のままで、緑の波長領域の偏光方向はP偏光に変換され、偏光ビームスプリッター8bに入射する。偏光ビームスプリッター8bでは、S偏光である青の波長領域の光を反射し、P偏光である緑の波長領域の光が透過することで色分解する。偏光ビームスプリッター8bを反射した青の波長領域の光は、1/4位相板12bを透過し、反射型液晶表示素子10bに入射する。反射型液晶表示素子10bから出射する光のうちのP偏光成分(反射型液晶表示素子10bで偏光方向が変わった成分)は、再度1/4位相板12bを透過し、偏光ビームスプリッター8b及び偏光ビームスプリッター8cを透過して、投射レンズ13によって被投影面に投影される。また、反射型液晶表示素子10bから出射する光のうちのS偏光成分(反射型液晶表示素子10bで偏光方向が変わらなかった成分)は偏光ビームスプリッター8bで反射されて、光源側に戻され除去される。
【0022】
また、偏光ビームスプリッター8bを透過した緑の波長領域の光は、1/4位相板12gを透過し、反射型液晶表示素子10gに入射する。反射型液晶表示素子10gから出射する光のうちS偏光成分(反射型液晶表示素子10gによって偏光方向が変わった成分)は、再度1/4位相板12gを透過し、偏光ビームスプリッター8bで反射されて、投射レンズ13に導かれる。また、反射型液晶表示素子10gから出射する光のうちP偏光成分(反射型液晶表示素子10gで偏光方向が変わらなかった成分)は偏光ビームスプリッター8bを透過し光源側に戻され除去される。
【0023】
偏光ビームスプリッター8bを出射した投影光である青色領域のP偏光の光と緑色領域のS偏光の光は、緑の波長領域の偏光方向のみ90°変換させる色選択性位相差板9bに入射され、青の波長領域の偏光方向は変換されずP偏光のままで、緑の波長領域の偏光方向がP偏光に変換され、青と緑の波長領域の光は偏光ビームスプリッター8cを透過することで投射レンズ13に導かれ投影される。このとき、偏光ビームスプリッター8bと反射型液晶表示素子10g,10bの間に設けられた1/4位相板12g,12bの進相軸を補正して、赤光路で用いた1/4位相板12rと同様に黒の表示の調節を行う。
【0024】
ここで、勿論赤色成分の偏光方向を回転させる1/2波長板(位相板)11を除き、色選択性位相差板9bの代わりに、青の波長領域の光の偏光方向を90度変換し、緑の波長領域の光の偏光方向を変化させない特性を有する色選択性位相差板を配置し、投影レンズ13の配置位置を図1における偏光ビームスプリッターの紙面上側(すなわち、ビームスプリッター8aと8cと投影レンズ13とがほぼ一直線に並ぶように配置する)に変更しても構わない。
【0025】
ここで、偏光ビームスプリッター8a,8bに入射角度θで入射される光が入射角度θにおける位相差φの1/4位相板12r,12g,12bを透過し、反射型液晶表示素子10r,10g,10bを反射した後、再度1/4位相板12r,12g,12bを透過し、偏光ビームスプリッター8a,8bを透過(或いは反射)するときの漏れ光量を、P偏光を全て透過させS偏光を全て反射させる理想的な偏光ビームスプリッターPと、反射する光の偏光状態が変わらない理想的な反射型液晶表示素子LLを用いてあらわすと、図2で示すように偏光ビームスプリッターPの偏光分離膜Tに45°で入射される光軸をX軸、偏光ビームスプリッターPを反射し1/4位相板Qおよび反射型液晶表示素子LLに垂直に入射される光線cの軸方向をZ軸、X軸とZ軸に垂直な軸をY軸とすると、XY平面内でパネルに入射角度θで入射するS偏光の入射光線aが偏光ビームスプリッターPを反射し、ベクトルf’の進相軸(遅相軸方向のベクトルs’はベクトルf’に直交する)をY軸方向とした1/4位相板Qを透過し反射型液晶表示素子LLに入射され、更に反射型液晶表示素子LLをz軸に対称な方向に反射する光線bが再度1/4位相板Qを透過して偏光ビームスプリッターPで検光される光学系において、入射光線aの入射光強度I0と黒表示にした反射型液晶表示素子LLを反射した光線bが偏光ビームスプリッターPで検光されずに漏れるP成分の光強度Ipの比をジョーンズベクトルを用いて表すと、S偏光の入射光線aは偏光ビームスプリッターPの偏光分離膜Tを反射することでY軸に対するS偏光の方向がXY平面で右回りにθ傾くために、1/4位相板Qに入射された光線の偏光軸βは進相軸に対してf’s’平面でθ傾くことになる。さらに黒を表示した反射型液晶表示素子LLにより入射光線aは偏光状態を変えずにYZ平面上でZ軸に対称な方向に反射し入射角度θで1/4位相板Qに入射する。このとき1/4位相板は入射角度によって決められた位相差をもつため、入射角度θにおける1/4位相板Qの位相差をφとすると、同じ入射角度θで2度1/4位相板Qを透過することから、
1/4位相板QのジョーンズベクトルAは
【外11】
となる。また、1/4位相板Qに入射する偏光軸βは1/4位相板Qの進相軸f’に対してθ傾いているために1/4位相板QのジョーンズベクトルA’(φ,θ)は、
回転行列
【外12】
によって、式(4)を座標変換し
【外13】
と表される。
【0026】
また偏光ビームスプリッターPに入射する光線aを直線偏光のジョーンズベクトル
【外14】
で表すと、1/4位相板Qを2度透過した後の光線bのジョーンズベクトル
【外15】
は
【外16】
と表される。
【0027】
ここで、入射光線aの偏光分離膜TにおけるS偏光の方向(ベクトルu)が光線bの偏光分離膜TにおけるS偏光の方向(ベクトルu’)に対して2θ回転しているために、偏光分離膜TにおいてS成分を検光するジョーンズベクトルPδは、
回転行列P
【外17】
をもちいて
【外18】
とあらわされ、偏光ビームスプリッターPに入射される光線b(式(6))が偏光ビームスプリッターPの偏光分離膜TでS検光され出射するジョーンズベクトル
【外19】
は
【外20】
とあらわされる。
【0028】
偏光ビームスプリッターPで検光されたS偏光成分の光強度ISは
【外21】
であり、入射光線aの強度I0とすると
【外22】
と表すことができ、また偏光ビームスプリッターPで検光されたP偏光成分の光強度Ipは
【外23】
と表される。
【0029】
ここで、Fnoを2とすると光束の最大角度は14°であり、最大入射角度14°の入射光線aが1/4位相板Qに入射される光の偏光軸は1/4位相板Qの進相軸に対して14°傾いているためθ=14°であり、また14°入射のときの1/4位相板の位相差φがφ=π/2×1.2(=108°)のとき、
入射強度I0=1として、
S偏光方向強度 IS=0.979
P偏光方向強度 IP=0.021 (12)
入射光とP偏光成分の強度比 I0/IPは
I0/IP=47.6 (13)
となる。
【0030】
また同様に、1/4位相板の位相差φ=π/2×0.8(=72°)のときの入射光とP成分の強度比 I0/IPは、
IO/IP=47.6 (14)
となり、図2の光学系において入射角度(θ)14°の光線が偏光ビームスプリッターPで漏れる光の強度Ipと入射光の強度I0の比が式(13)と式(14)で表される値以上となることが望ましい。
【0031】
このとき偏光ビームスプリッター8a,8bと反射型液晶表示素子10r,10g,10bの間に設けられた1/4位相板12r,12g,12bは、それぞれの波長領域(赤の波長領域は590〜650nm、緑の波長領域は500〜590nm、青の波長領域は430〜500nm)において、1/4位相板の位相差φが照明光学系の利用効率を高くすることのできる集光光学系の光束の最大角度(θ)14°において
π/2×0.8<φ<π/2×1.2
を満足することによって、コントラストの高い画像を投影することができる。
【0032】
【発明の効果】
1/4位相板の入射角特性をよくすることで、明るい照明系に対しても適切な補正ができ、明るくコントラストの高い投射装置が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例を説明する図
【図2】第1の実施例の1/4位相板へ入射された光の偏光軸方向を表す図
【図3】赤反射用ダイクロミラーの特性を表す図
【図4】偏光ビームスプリッターに入射する光線を説明する図
【図5】異方性物質に斜入射したときの屈折率を説明する図
【図6】従来例を説明する図
【符号の説明】
1 光源
2 リフレクター
3a,3b フライアイレンズ
4 偏光変換素子
5 コンデンサーレンズ
6 ミラー
7 フィールドレンズ
8a,8b,8c 偏光ビームスプリッター
9a,9b 色選択位相差板
10r,10g,10b 反射型液晶表示素子
11 1/4位相板
12r,12g,12b 1/4位相板
13 投射レンズ
14 赤反射用ダイクロイックミラー
Claims (6)
- 反射型液晶表示素子と、光源からの光を複数の光束に分割する光束分割手段と、該光束分割手段からの出射光を前記反射型液晶表示素子に導く集光光学系とを有する画像表示装置であって、
前記集光光学系が、前記光源側から順に、前記光束分割手段からの出射光を集光するコンデンサーレンズと、前記反射型液晶表示素子への入射光を略テレセントリックな光とするフィールドレンズと、前記フィールドレンズから出射した光を偏光分離する偏光ビームスプリッターと、該偏光ビームスプリッターと前記反射型液晶表示素子との間に配置された1/4位相板とを有しており、
前記集光光学系の合成焦点距離fとコンデンサーレンズの有効域幅Lとすると
【外1】
により決まる前記集光光学系の光束の最大角度θにおいて、前記1/4位相板の位相差φが
π/2×0.8<φ<π/2×1.2
を満足することを特徴とする画像表示装置。 - 前記集光光学系の光束の最大角度θが
θ≧10°
を満足することを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。 - 前記位相差φが
π/2×0.9<φ<π/2×1.1
を満足することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像表示装置。 - 赤色波長領域、緑色波長領域、青色波長領域の夫々に対応する3つの反射型液晶表示素子と、前記3つの反射型液晶表示素子からの光を被投影面に投影する投影光学系とを有することを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記載の画像表示装置。
- 画像を形成する反射型液晶表示素子と投射光学系を有し、白色光源からの光を光束分割手段と偏光変換手段を有する照明光学系と、照明光学系からの光を集光するコンデンサーレンズと反射型液晶表示素子への入射光をテレセントリックな光とするフィールドレンズからなる集光光学系により反射型液晶表示素子に光を導き、かつ反射型液晶表示素子からの光を投射光学系に導く偏光ビームスプリッターを有し、前記偏光ビームスプリターと前記反射型液晶表示素子の間に1/4位相板を設け、前記集光光学系の合成焦点距離fとコンデンサーレンズの有効域幅Lとすると
【外2】
により決まる前記集光光学系の光束の最大角度θにおいて、前記1/4位相板の位相差φが
π/2×0.8<φ<π/2×1.2
を満足することを特徴とする画像表示装置。 - 前記集光光学系の光束の最大角度θが
θ≧10°
を満足し、かつ位相差φが
π/2×0.9<φ<π/2×1.1
を満足することを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
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