JP2011521286A - 光学素子及び色合成器 - Google Patents

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Abstract

光学素子、この光学素子を使用する色合成器、及びこの色合成器を使用する像投影機を開示する。この光学素子は、光リサイクルスタックと、偏光ビームスプリッタと、色選択性スタックレターデーション偏光フィルタとを含む。偏光ビームスプリッタは、第1の偏光方向に対して調整された第1の反射偏光子を含む。光リサイクルスタックのそれぞれは、第1の偏光方向に対して調整された第2の反射偏光子と、第1の偏光方向に対して45度に調整された位相差板とを含む。色合成器は、光学素子に連結された、部分的に反射性の光源を含む。異なる色を有する非偏光は光リサイクルスタックを通って色合成器に入ることができ、所望の偏光状態の合成光が合成器を出ることができる。望ましくない偏光状態を有する光を色合成器内で所望の偏光状態にリサイクルすることができるので、光使用効率が増す。像投影機は、合成光の第1の部分が投影素子に向けて方向づけられ、合成光の第2の部分がリサイクルされて色合成器に戻るように画像源に連結された色合成器と投影素子とを含む。
【選択図】図3b

Description

スクリーン上に画像を投影するために使用される投影システムは、種々の色を有する発光ダイオード(LED)などの多色光源を使用して、照射光を生成することができる。光を合成し、LEDから画像表示装置に移動させるために、いくつかの光学素子がLEDと画像表示装置との間に配置される。画像表示装置は、様々な方法を使用して光に画像を与えることができる。例えば、画像表示装置は、透過型又は反射型液晶ディスプレイと同様に偏光を使用してもよい。
画像輝度は、投影システムの重要なパラメータである。色光源の輝度、及び光を収集し、合成し、均質化し、また画像表示装置へと伝送する効率性は、全て輝度に影響を及ぼす。現代のプロジェクタシステムのサイズは小型化するに従い、色光源によって生成される熱を、小さなプロジェクタシステム内に消散可能である低レベルに保ちながら、同時に、適切な出力輝度レベルを維持する必要がある。より効率的に複数の色光を合成して、光源が電力を過度に消費することなく適切な輝度レベルの光出力を供給する光合成光学システムが必要とされている。また、光合成器の、波長に反応しやすい構成要素の劣化を最小限にするやり方で、異なる波長スペクトルの光を方向づける光合成器も必要とされている。
一態様において、光学素子は、3つの入力面と1つの出力面を有する偏光ビームスプリッタ(PBS)を含む。PBSは第1の反射偏光子を含み、第1の反射偏光子はペリクルのような自立フィルムであってよい。第1の反射偏光子を、代わりに、PBS内の内部全反射(TIR)を促進するために研磨された面を有する2つの直角プリズム間に配置することができる。位相差板と第2の反射偏光子とを備える光リサイクル構造物を3つの入力面のそれぞれに面して配置し、出力面に面して偏光フィルタを配置する。第1の反射偏光子と第2の反射偏光子は、第1の偏光方向に調整されたデカルト反射偏光子でよく、それぞれの位相差板は第1の偏光方向に対して45度の角度であってよい。偏光フィルタは、選択された少なくとも1つの光の波長スペクトルの偏光方向を変えるが、少なくとも別の1つの選択された光の波長スペクトルの偏光方向は変えない能力を有する。光学素子は、更に、少なくとも1つの光リサイクル構造物とそれに対応する入力面との間に配置される偏光回転スタックを含み、その偏光回転スタックを通してその面にもたらされる入力光は、所望の偏光方向を有することになる。
一態様では、色合成器は、光学素子と、光リサイクル構造物を通してPBSに向けて光を発するように構成された第1の入力光源と、第2の入力光源と、(所望により)第3の入力光源とを含み、出力表面を通して合成色光を透過する。入力光源は非偏光の色光源でよく、合成色光は所望の方向に偏光された合成色光であってよい。入力光源はそれぞれ、望ましくない方向に偏光された光のリサイクルを可能にするために部分的に反射することができる。一態様では、光を合成する方法は、第1、第2、及び(所望により)第3の色の非偏光の光を色合成器の方へ向ける工程と、合成された偏光を偏光フィルタから受ける工程とを含む。別の態様では、画像プロジェクタは、色合成器と画像装置を含み、この画像装置は合成された色光出力の第1の部分を投射素子に向け、合成された色光出力の第2の部分を色合成器に戻してリサイクルするように配置される。
本明細書を通して、添付の図面を参照し、ここで、同じ参照番号は同じ要素を示す。
偏光ビームスプリッタの斜視図。 1/4波長位相差板を伴う偏光ビームスプリッタの斜視図。 研磨された面を伴う偏光ビームスプリッタの平面概略図。 色合成器及び平行光ライトガイドの平面概略図。 光合成器の平面概略図。 プロジェクタの概略図。 光合成器の平面概略図。 図面は、必ずしも一定の比率の縮尺ではない。図中で用いられる類似の数字は、類似の構成要素を示す。しかし、所与の図中の構成要素を意味する数字の使用は、同一数字でラベルした別の図中の構成要素を制約するものではないことは理解されよう。
本明細書に記載されている光学素子は、異なる波長スペクトルの光を受容し、異なる波長スペクトル光を含む合成光の出力を生成する色合成器として構成され得る。一態様では、受容される光入力は非偏光であり、合成光出力は所望の方向に偏光される。一実施形態では、望ましくない偏光方向を伴う受光は、リサイクルされ、所望の偏光方向に回転されて、光利用効率を改善する。いくつかの実施形態では、合成光は、受光のそれぞれと同一のエテンデューを有する。合成光は、2つ以上の波長スペクトル光を含む、合成された多色光であってもよい。合成光は、受光のそれぞれの時系列出力であってもよい。一態様では、異なる光の波長スペクトルのそれぞれは、異なる色光(例えば、赤色、緑色、及び青色)に対応し、合成光出力は白色光又は時系列で赤色、緑色、及び青色の光である。本明細書に提供される説明のために、「色光」及び「波長スペクトル光」は、両方とも、人間の目に可視的である場合に、特定の色と関連付けられ得る波長スペクトル範囲を有する光を意味することが意図される。より一般的な「波長スペクトル光」という用語は、可視光、及び例えば、赤外光を含む、他の光の波長スペクトルの両方を指す。
また、本明細書に提供される説明のために、「面する」という用語は、1つの要素が、要素の表面からの垂直線が同様にもう一方の要素に対して垂直である光学経路をたどるように配置されることを指す。別の要素に面する、ある要素には、互いに隣接して配置される要素を含むことができる。別の要素に面する、ある要素には、ある要素に対して垂直な光線が、もう一方の要素に対しても垂直になるように、光学素子によって分離される要素を更に含むことができる。
一態様によると、光学素子は、3つの入力面と、1つの出力面と、第1の反射偏光子とを有する偏光ビームスプリッタ(PBS)を備える。一実施形態では、第1の反射偏光子を第1の偏光方向に調整する場合がある。第1の反射偏光子は3つの色光からPBSに入力される光が約45度の角度で第1の反射偏光子とインターセプトするように位置づけられる。一実施形態では、インターセプト角度は35〜55度、40〜50度、43〜48度、又は44.5〜45.5度の範囲である。
第1の反射偏光子は、マクニール偏光子のような任意の既知の反射偏光子、又は多層光学フィルム偏光子でよい。一実施形態によると、第1の反射偏光子として多層光学フィルム偏光子が好ましい場合がある。第1の反射偏光子は、2つのプリズムの対角面間に配置してもよく、ペリクルのような自立フィルムであってもよい。いくつかの実施形態では、PBS光利用効率は、2つのプリズム間に第1の反射偏光子が配置されると改善される。この実施形態では、PBSを通過する光のうち本来なら光路から失われることになる光の一部がプリズム面からの内部全反射(TIR)を受けて光路と再結合する。少なくともこの理由のために、第1の反射偏光子が2つのプリズムの対角面間に配置されるPBSを目的として以下の説明をするが、ペリクルとして使用されたときもこのPBSは同じように機能できることを理解されたい。一態様では、PBSへの入光がTIRを受けるように、PBSプリズムの全ての外面をよく研磨する。このようにすると、光はPBS内に収容され、この光は、部分的に均質化されながらもエテンデューを保存する。
2つ以上の非偏光の色光を光学素子の入力面に向け、それぞれを、入力面のそれぞれに隣接する光リサイクルフィルムスタックによる偏光にしたがって分割することができる。偏光フィルタは、PBSの出力面に隣接して配置され、入力される色光の少なくとも1つの偏光方向を、それがPBSを出る際に、選択的に変更することができる。一実施形態では、それぞれの光リサイクルフィルムスタックは、位相差板と第2の反射偏光子とを備える。
1/8波長位相差板、1/4波長位相差板などの位相差板は、いずれの所望のレターデーションも提供することができる。本明細書に記載されている実施形態には、1/4波長位相差板と、関連する第2の反射偏光子を使用することによる利点がある。直線偏光は、45度の角度に調整された1/4波長位相差板を、光偏光軸に通過する際、円偏光に変化される。続く色合成器内での反射偏光子及び1/4波長位相差板からの反射は、結果として、光合成器からの有効な合成された光出力をもたらす。対照的に、直線偏光は、他の位相差板及び配向を通過する際、s偏光とp偏光との間の途中の偏光状態(楕円形又は直線形のいずれか)に変化され、結果として、合成器のより低い効率をもたらす可能性がある。
第2の反射偏光子は、マクニール偏光子のような任意の既知の反射偏光子、又は多層光学フィルム偏光子でよい。一実施形態では、第2の反射偏光子のそれぞれを第1の偏光方向と調整する場合がある。下記の一実施形態によると、色光合成光学システムは、異なる色の非偏光源から非偏光を受容し、所望の一方向に偏光される合成光出力を生成する。一態様では、3つまでの受容される色光のそれぞれが、第2の反射偏光子による偏光(例えば、s偏光及びp偏光)にしたがって分割される。それぞれの色のs偏光は、第2の反射偏光子を通過してPBSに向かう。それぞれの色のp偏光は、第2の反射偏光子から反射され、PBSに入る前にリサイクルされて光源に戻る。光源は少なくとも部分的に反射性である。リサイクルされたp偏光は、光源からの反射の前と後の両方に位相差板を2回通過し、次いで、第2の反射偏光子を通過してPBSに向かうことができるs偏光になる。一実施形態によると、位相差板は、第1の偏光方向に対して45度に調整された遅軸を有する1/4位相差板である。
一態様では、光学素子は、更に、2つの位相差板間に挟まれた色選択性ダイクロイックフィルタを含む偏光回転スタックを備える。一実施形態によると、位相差板のそれぞれは、第1の偏光方向に対して45度に調整された遅軸を有する1/4位相差板である。偏光回転スタックは、PBSの入力面と、対応する光リサイクルフィルムスタックとの間に配置される。色選択性ダイクロイックフィルタは、フィルタを通過する色光がPBSの入力面に入る前に偏光方向を変えるように選択される。
一実施形態では、第1の色光は赤色光を含み、第2の色光は青色光を含み、第3の色光は緑色光を含み、色光合成器は赤色光、青色光、及び緑色光を合成して、白色光又は時系列の赤色、青色、及び緑色光を生成する。一実施形態では、第2の色(青色光)のs偏光は、PBSに入る前に偏光回転スタックを通過する際にp偏光青色光に変わる。この実施形態では、色選択性ダイクロイックフィルタは、青色光を透過し、少なくとも赤色光を反射するように選択される。このようにすると、p偏光青色光のみがPBSに入り、通過する。偏光ビームスプリッタ内の第1の反射偏光子の寿命及び安定性は、p偏光青色光の単一光路への曝露を制限することによって改善できる。
光がPBSに入る際、光を合成、収束、発散することができる。PBSに入る収束光又は発散光は、PBSプリズムの面又は末端部のうちの1つによって損失される可能性がある。かかる損失を回避するために、PBSの外面の全ては、PBS内でのTIRを可能にするために、研磨することができる。TIRを可能にすることによって、角度範囲内のPBSに入る光の実質的にすべてが、所望の面を通ってPBSを出るように方向付け直されるように、PBSに入る光の利用が改善される。
プリズムと、反射偏光子と、1/4波長位相差板と、鏡と、フィルタとを含む、光合成器の構成要素は、適した光学接着剤によって共に固着することができる。構成要素を共に固着するために使用される光学接着剤は、光合成器で使用されるプリズムの屈折率より低い屈折率を有することができる。完全に共に固着された光合成器は、組み立て中、取り扱い中、及び使用中の調整安定性を含む利点を提供する。
一態様によると、反射偏光子のそれぞれは多層光学フィルムを含む。PBSは、p偏光の第1及び第2の色光とs偏光の第3の色光とを含む第1の合成光出力を生成する。第1の合成光出力は、色選択性スタックレターデーションフィルタのような、第3の色光が偏光フィルタを通過する際に第3の色光の偏光を選択的に変える偏光フィルタを通過する。この偏光フィルタは第1、第2、及び第3の色光を含む第2の合成光出力を生成し、これらの色光は合成されて同一の偏光(例えば、p偏光)を有する。第2の合成出力は、偏光を変調して画像を生成する透過型又は反射型表示機構の照明に有用である。
上述される実施形態は、図面及びそれらの以下の付随の説明を参照することによって、より容易に理解することができる。
図1は、PBSの斜視図である。PBS 100は、プリズム110及び120の対角面間に配置された第1の反射偏光子190を含む。プリズム110は、2つの端面175、185と、それらの間に90度の角度を有する、第1及び第2のプリズム面130、140とを含む。プリズム120は、2つの端面170、180と、それらの間に90度の角度を有する、第3及び第4のプリズム面150、160とを含む。第1のプリズム面130は、第3のプリズム面150に対して平行であり、第2のプリズム面140は、第4のプリズム面160に対して平行である。「第1の」、「第2の」、「第3の」、及び「第4の」で図1に示される4つのプリズム面の識別番号は、以下の記載中のPBS 100の説明を明確化するのに役立つ。第1の反射偏光子190は、デカルト反射偏光子であっても、非デカルト反射偏光子であってもよい。非デカルト反射偏光子には、マクニール偏光子など、無機誘電体の逐次堆積によって生成されるものなどの多層無機フィルムを挙げることができる。デカルト反射偏光子は、偏光軸方向を有し、これには、ワイヤグリッド偏光子、及び多層ポリマー積層体を押出成形し、続いて延伸することによって形成することができるものなどのポリマー多層光学フィルムの両方が挙げられる。一実施形態では、第1の反射偏光子190は、1つの偏光軸が、第1の偏光方向195に対して平行であり、第2の偏光方向196に対して垂直になるように調整されている。一実施形態では、第1の偏光方向195は、s偏光方向であってもよく、第2の偏光方向196は、p偏光方向であってもよい。図1に示されるように、第1の偏光方向195は、端面170、175、180、185のそれぞれに対して垂直である。
デカルト反射偏光子フィルムは、完全に平行ではなく、かつ中心光ビーム軸から逸脱又は歪曲している入力光線を通過させる能力を有する、偏光ビームスプリッタを提供する。デカルト反射偏光子フィルムには、誘電体又はポリマー材料の多層を含む、ポリマー多層光学フィルムを挙げることができる。誘電体フィルムを使用することによって、光の減衰が低く、光を通過させる効率が高いという利点を有することができる。多層光学フィルムには、米国特許第5,962,114号(Jonzaら)又は同第6,721,096号(Bruzzoneら)に記載されるものなどのポリマー多層光学フィルムを挙げることができる。
図2は、幾つかの実施形態で使用される、PBSに対する1/4波長位相差板の調整の斜視図である。1/4波長位相差板は、入射光の偏光状態を変化させるために使用することができる。PBS位相差板システム200は、第1のプリズム110及び第2のプリズム120を有する、PBS 100を含む。1/4波長位相差板220は、第1のプリズム面130に隣接して配置される。第1の反射偏光子190は、第1の偏光方向195に対して調整されている、デカルト反射偏光子フィルムである。1/4位相差板220は、第1の偏光方向195に対して45度に調整され得る1/4波長偏光方向295を含む。図2は、第1の偏光方向195に対して時計方向に45度に調整された偏光方向295を示すが、偏光方向295は、代わりに、第1の偏光方向195に対して反時計方向に45度に調整されてもよい。幾つかの実施形態では、1/4波長偏光方向295は、第1の偏光方向195に対して、任意の度数の配向、例えば、反時計方向に90度から時計方向に90度に調整させることができる。円偏光は、直線偏光が1/4波長位相差板を通過する際、偏光方向に対して非常によく調整されるという結果をもたらすため、記載されるように、位相差板を約+/−45度で配向することが有利である可能性がある。1/4波長位相差板の他の配向は、鏡からの反射を受けて、p偏光に完全に変換されていないs偏光、及び、s偏光に完全に変換されていないp偏光をもたらす可能性があり、結果として、本説明の他の場所に記載される光合成器の効率を低減する。
図3aは、研磨されたPBS 300内の光線経路の平面図である。一実施形態によると、プリズム110及び120の第1、第2、第3、及び第4のプリズム面130、140、150、160は、プリズム110及び120の屈折率「n」未満の屈折率「n」を有する物質と接触している、研磨された外表面である。別の実施形態によると、PBS 300の外面のすべて(図示されない端面を含む)は、研磨された面であり、これは、PBS 300内での斜光線のTIRを提供する。研磨された外表面は、プリズム110及び120の屈折率「n」未満の屈折率「n」を有する物質と接触している。TIRは、特に、PBSに方向付けられる光が、中心軸に沿って平行ではない、即ち、入射光が、収束光又は発散光のいずれかである際、PBS 300における光利用を改善する。少なくとも幾つかの光は、第3のプリズム面150を通って離れるまで、全内部反射によってPBS 300内に閉じ込められる。場合によっては、実質的にすべての光が、第3のプリズム面150を通って離れるまで、全内部反射によってPBS 300内に閉じ込められる。
図3aに示されるように、光線Lは、角度範囲θ内で第1のプリズム面130に入る。PBS 300内の光線Lは、プリズム面140、160、及び端面(図示せず)でTIR条件が満たされるように、角度範囲θ内で伝搬する。光線「AB」、「AC」、及び「AD」は、第3のプリズム面150を通って出る前と異なる入射角で第1の反射偏光子190を横断する、PBS 300を通る光の多くの経路のうちの3つを表す。また、光線「AB」及び「AD」は、出る前に、両方とも、それぞれ、プリズム面140及び160でTIRされる。また、PBS 300の端面でも反射を生じさせることができるように、角度θ及びθの範囲は、円錐角であってもよいことを理解されたい。一実施形態では、第1の反射偏光子190は、広範囲の入射角にわたり、異なる偏光の光を効率的に分割するように選択される。ポリマー多層光学フィルムは、広範囲の入射角にわたり、光を分割するために、特によく適している。マクニール偏光子及びワイヤグリッド偏光子を含む、他の反射偏光子を使用することができるが、偏光の分割にそれ程効率的ではない。マクニール偏光子は、高入射角の光を効率的に透過しない。マクニール偏光子を使用する、偏光の効率的な分割は、大きな角度で、両方の偏光状態の大幅な反射が生じるため、垂直から約6又は7度未満の入射角に制限される可能性がある。ワイヤグリッド偏光子を使用して、偏光を効率的に分割するには、典型的に、ワイヤの一方の側に隣接する空隙が必要であり、ワイヤグリッド偏光子が、より高い屈折率の媒体に埋没される際、効率が低下する。
一態様では、図3bは、第1、第2、及び第3の光源(320、330、340)とPBS 300の間にそれぞれ光トンネル350を備える、色合成器として構成された光学素子310を示す。光トンネル350は、光源から発する部分的に平行な光に対して有用である可能性があり、光がPBS 100に入る角度を減少させることができる。第1、第2、及び第3の光源320、330、340は第1、第2、及び第3の非偏光色光321、331、341を発し、これらは光トンネル350を通って移動し、(それぞれ)第1、第2、及び第3の光リサイクルフィルムスタック360、370、380を通過してPBS 300に入り、色選択性スタック型レターデーション偏光子390を通過し、第1の方向に偏光された第1、第2、及び第3の色光322、332、342として光学素子310を出る。光リサイクルフィルムスタック360、370、380については、別により詳細に説明するが、概して、反射偏光子と位相差板とを備えるものである。隣接する光源に対する位相差板及び反射偏光子の位置は、偏光構成要素のそれぞれの所望の経路に依存するものであり、図を参照して別に説明する。光トンネル350は、色合成器310のための任意の構成要素であり、以下の色合成器の説明からは除外されている。
一態様では、図4は、色合成器として構成された光学素子400の平面概略図であり、PBS 100を含む。第1の反射偏光子190は、別に説明するように第1の偏光方向195に対して調整されている。第2、第3、及び第4の反射偏光子192、193、194は、それぞれ第2、第3、及び第4のプリズム面130、140、150に配置される。第1、第2、第3、及び第4の反射偏光子190、192、193、194のそれぞれは、別に説明するようにデカルト偏光子であってよく、第1の偏光方向195に対して調整することができる。一態様では、第1の反射偏光子190は、高分子多層光学フィルムを備えるものであってよい。一態様では、第1〜第4の反射偏光子190、192、193、194のそれぞれは、高分子多層光学フィルムを備えるものであってよい。
位相差板420は、それぞれの反射偏光子が位相差板と、対応するプリズム面との間にあるように、第2、第3、及び第4の反射偏光子192、193、194のそれぞれに面して配置される。別に説明するように、位相差板420と第2の反射偏光器(192、193、194)との組み合わせが協調して、一偏光方向の光を透過し、他の偏光状態の入射光をリサイクルする。
偏光回転スタック425は、第3のプリズム面140と第3の反射偏光子193との間に配置することができる。偏光回転スタック425は、色選択性ダイクロイックフィルタ450のような波長選択性リフレクタのどちらかの側に配置される。色選択性ダイクロイックフィルタ450は、選択された波長スペクトルの光を透過し、少なくとも別の1つの波長スペクトルの光を反射するように選択される。フィルムスタックの位相差板420は、別に説明するように、透過された光が偏光回転スタック425を通過する際にその偏光方向を変える。一実施形態では、色合成器400のそれぞれの位相差板420は、第1の偏光方向195に対して45度に配向された1/4波長位相差板である。
光学素子400は、また、第1のプリズム面160に面して配置された偏光フィルタ410を含み、偏光フィルタ410は、少なくとも1つの選択された波長スペクトルの偏光方向を変えるが、少なくとも1つの別の選択された光の波長スペクトルの偏光方向は変えない能力を有する。一態様では、偏光フィルタ410は、ColorSelect(登録商標)フィルタ(コロラド州ボルダーのColorLink(登録商標)Inc.より入手可能)のような色選択性のスタック型レターデーション偏光子である。色合成器400は、別に説明するように、多様な光源と共に使用することができるものであり、図4は、色合成器400に向けて光を発する能力がある第1の光源460、第2の光源470、及び第3の光源480を示す。
光源(460、470、480)のそれぞれは、少なくとも部分的に光反射性の表面を有する。それぞれの光源は、同様に少なくとも部分的に反射性であり得る基板上に設置される。部分的に反射性の光源と所望により部分的に反射性の基板は色合成器と協調して光をリサイクルし、効率を改善する。更に別の態様によると、光源を偏光ビームスプリッタから分離する間隔を提供するために、光パイプが設けられてもよい。また、合成光出力の均一性を高めるために、インテグレータを設けてもよい。一態様によると、それぞれの光源(460、470、480)は、1つ以上の発光ダイオード(LED)を備える。様々な光源、例えば、レーザー、半導体レーザー、有機LED(OLED)、並びに適切な集光器及び反射体を備えた超高圧(UHP)ハロゲンランプ又はキセノンランプなどの非固体光源を使用することができる。
第1の色付き光の経路について、これから図4を参照して説明する。第1の光源460は、位相差板420を介して非偏光の第1の色光462を入射し、第2の反射偏光子192とインターセプトする。第2の反射偏光子192は、光を、透過される第1のs偏光色光463と、反射される第1のp偏光色光464とに分割する。第1のp偏光色光464は、位相差板420を通過し、円偏光の第1の色光465になり、第1の光源460から反射され、円偏光の方向を円偏光される第1の色光466に変え、再び位相差板420を通過することによってリサイクルされて、リサイクルされた第1のs偏光色光467になる。リサイクルされた第1のs偏光色光467は、下記に説明するように、透過される第1のs偏光色光463と同じ経路を辿って色合成器を通る。
第1のs偏光色光463は、第2のプリズム面130を通ってPBS 100に入り、第1の反射偏光子190から反射され、第3のプリズム面140を通ってPBS 100を出て、偏光回転スタック425の位相差板420を通過する際に第1の円偏光色光468に変わる。第1の円偏光色光468は、円偏光の方向を変える色選択性ダイクロイックフィルタ450から反射され、偏光回転スタック425の位相差板420を再び通過し、第3のプリズム面140を通って第1のp偏光色光469としてPBS 100に再び入る。第1のp偏光色光469は、変わらずに第1の反射偏光子190を通過して、第1のプリズム面160を通ってPBS 100を出て、変わらずに第1のp偏光色光469として偏光フィルタ410を通過する。
第2の色付き光の経路について、これから図4を参照して説明する。第2の光源470は、位相差板420を介して非偏光の第2の色光472を入射し、第3の反射偏光子193とインターセプトする。第3の反射偏光子193は、光を、透過される第2のs偏光色光473と、反射される第2のp偏光色光474とに分割する。第2のp偏光色光474は、第1のp偏光色光464について前述したのと同じやり方で、位相差板420を通過することによってリサイクルされ、下記に説明するように、透過される第2のs偏光色光473と同じ経路を辿り色合成器を通る。
第2のs偏光色光473は、位相差板420を通って偏光回転スタック425に入り、第2の円偏光色光475に変わり、変わらずに色選択性ダイクロイックフィルタ450を通過し、位相差板420を通って偏光回転スタック425を出る際に第2のp偏光色光476に変わる。第2のp偏光色光476は、第3のプリズム面140を通ってPBS 100に入り、変わらずに第1の反射偏光子190を通過し、第1のプリズム面160を通ってPBS 100を出て、変わらずに第2のp偏光色光476として偏光フィルタ410を通過する。
第3の色付き光の経路について、これから図4を参照して説明する。第3の光源480は、位相差板420を介して非偏光の第3の色光482を入射し、第4の反射偏光子194とインターセプトする。第4の反射偏光子194は、光を、透過される第3のs偏光色光483と、反射される第3のp偏光色光484とに分割する。第3のp偏光色光484は、第1のp偏光色光464について前述したのと同じやり方で、位相差板420を通過することによってリサイクルされ、下記に説明するように透過される第3のs偏光色光483として、色合成器を通る同じ経路を辿る。
第3のs偏光色光483は、第4のプリズム面150を通ってPBSに入り、第1の反射偏光子190から反射され、第1のプリズム面160を通ってPBS 100を出て、偏光フィルタ410を通過する際に偏光方向を変えて、第3のp偏光色光484になる。
一実施形態では、第1の色光460は赤色光、第2の色光470は青色光、第3の色光480は緑色光である。この実施形態では、色選択性ダイクロイックフィルタ450は、赤色光を反射し、青色光を透過するダイクロイックフィルタであり、偏光フィルタ410は、緑色光の偏光方向を変える一方で赤色光と青色光の両方がそのままの偏光で透過することを許すG/RB ColorSelect(登録商標)フィルタである。
図6は、本開示の一態様による色合成器の平面外略図である。図6には、PBS 100を含む折り畳まれていない色合成器600を通る第1〜第3の光線662、672、682が描かれている。折り畳まれていない色合成器600は、図4を参照して説明した色合成器400の一実施形態であってよく、別に説明する多様な光源とともに使用することができる。折り畳まれていない色合成器600の多様な構成要素の機能をより明確に図示するために、平面630に位置づけられている第1、第2、および第3の部分的に反射性の光源660、670、680から発されるそれぞれの偏光の光線経路を図6に示す。一実施形態では、平面630は、3つの光源が共有する熱交換器であってもよい。
折り畳まれていない光合成器600は、別に記載するように、PBS 100の第1のプリズム面130に面して配置された第3のプリズム610と、第3のプリズム面150に面して配置された第4のプリズム620とを含む。第3のプリズム610及び第4のプリズム620は、それぞれ、「回転プリズム」である。平面630上の第1及び第3の光源660、680から発する第1及び第3の光662、682は、第3及び第4のプリズム610、620によって、それぞれ、第1及び第3のプリズム面130、150に対して垂直な方向でPBS 100に入るように曲げられる。
第3のプリズム610は、第4及び第6のプリズム面612、614と、それらの間の対角プリズム面616とを含む。第5及び第6のプリズム面612、614は、「回転プリズム面」である。第5のプリズム面612は、第1の光源660からの第1の光662を受け、第1のプリズム面130に光を向ける。第4のプリズム620は、第7及び第8のプリズム面622、624と、それらの間の対角プリズム面626とを含む。第7及び第8のプリズム面622、624もまた、「回転プリズム面」である。第7のプリズム面622は、第3の光源680からの第3の光682を受け、第3のプリズム面150に光を向ける。
第5、第6、第7、及び第8のプリズム面612、614、622、624、並びに対角プリズム面616、626は、別に記載されるように、TIRを維持するために、研磨することができる。また、第3及び第4のプリズム610、620の対角プリズム面616、626は、反射を向上させるために、金属コーティング、誘電体コーティング、有機若しくは無機干渉スタック、又は組み合わせも含むことができる。
第1の反射偏光子190は、別に説明するように、第1の偏光方向195に対して調整される。第2、第3、及び第4の反射偏光子192、193、194は、それぞれ第2、第3、及び第4のプリズム面130、140、150に配置される。第1、第2、第3、及び第4の反射偏光子190、192、193、194のそれぞれは、別に説明するように、デカルト偏光子であってよく、第1の偏光方向195に対して調整することができる。一態様では、第1の反射偏光子190は、高分子多層光学フィルムを備えるものであってよい。一態様では、第1〜第4の反射偏光子190、192、193、194のそれぞれは、高分子多層光学フィルムを備えるものであってよい。
位相差板420は、それぞれの反射偏光子が位相差板と、対応するプリズム面との間にあるように、第2、第3、及び第4の反射偏光子192、193、194のそれぞれに面して配置される。図6に示すように、第3の反射偏光子193は、位相差板420に面して隣接して配置され、一方、第2及び第4の反射偏光子192、194は、第3及び第4のプリズム610、620によって位相差板420から分離される(すなわち、面しているが隣接していない)。別に説明するように、位相差板420と第2の反射偏光器(192、193、194)との組み合わせが協調して、一偏光方向の光を透過し、他の偏光状態の入射光のをリサイクルする。
図6の一実施形態において、第2の反射偏光子192及び関連する位相差板420は、それぞれ第6及び第5のプリズム面614、612に面して配置され、PBS 100の第1のプリズム面130にもまた面している。一実施形態では、第4の反射偏光器194及び関連する位相差板420は、それぞれ、第8及び第7のプリズム面624、622に面して配置され、また、PBS 100の第3のプリズム面150にも面している。別の実施形態(図示せず)では、第2の反射偏光子192及び関連する位相差板420は、第3の反射偏光子193及び関連する位相差板420の配置と同様のやり方で、互いに面するように配置される(例えば、互いに隣接する)。この場合、第2の反射偏光子192及び関連する位相差板420は、第5のプリズム面612に隣接して配置されるか、第1のプリズム面130に隣接して配置されるかのいずれかであってよい。原則として、折り畳まれていない光合成器600は、光線の経路に対するそれぞれの配向が変化されていない、即ち、それぞれが、光線の経路に対して実質的に垂直であるという条件で、反射偏光子と関連の位相差板との間の分離に関わらず、機能することができる。しかしながら、対角プリズム面616及び626からの反射の性質によって、これらの面からの反射によってもたらされる、より多い、又はより少ない偏光混合が存在し得る。結果的に光の効率を損なう場合があるこの偏光混合を、第2及び第4の反射偏光子192、194をプリズム面130及び150により近く配置することによって最低限にすることができる。
第2、第3、及び第4の反射偏光子192、193、194のそれぞれは、図6に示すように、関連する1/4波長位相差板420から分離されてもよい。更に、第2、第3、及び第4の反射偏光子192、193、194のそれぞれは、隣接する1/4波長位相差板420と直接接触していてもよい。あるいは、第2、第3、及び第4の反射偏光子192、193、194のそれぞれは、隣接する1/4波長位相差板420に光学接着剤で接着されてもよい。光学接着剤は、硬化性接着剤であってもよい。また、光学接着剤は、感圧性接着剤であってもよい。
一実施形態では、第1、第2、及び第3の光662、672、682のそれぞれは、非偏光の光であってもよく、合成された光は、非偏光である。更なる実施形態では、第1、第2、及び第3の光662、672、682のそれぞれは、赤色、緑色、及び青色の非偏光の光であってもよく、合成された光は、非偏光の白色光であってもよい。第1、第2、及び第3の光662、672、682のそれぞれは、図4を参照して別に記載される光を含むことができる。
一態様では、折り畳まれていない光合成器600は、図3bに記載されているように光学光トンネル350を含むことができる。光トンネル350は、光源から発する部分的に平行な光に対して有用である可能性があり、光がPBS 100に入る角度を減少させることができる。光トンネル350は、折り畳まれていない色合成器600の任意の構成要素であり、また、本明細書に記載されている色合成器及びスプリッタのいずれかの任意の構成要素であってもよい。光トンネルは、直線側面若しくは湾曲側面を有することができ、又は、それらは、レンズシステムで置換することができる。それぞれの用途の具体的詳細により、異なる手法が好ましい場合があり、当業者は、具体的な用途に最適な手法を選択することにおいて、困難に直面することはないであろう。
偏光回転スタック425は、第3のプリズム面140と第3の反射偏光子193との間に配置することができる。偏光回転スタック425は、色選択性ダイクロイックフィルタ450のような波長選択性リフレクタのどちらかの側に配置される。色選択性ダイクロイックフィルタ450は、選択された波長スペクトルの光を透過し、少なくとも別の1つの光の波長スペクトルを反射するように選択される。フィルムスタックの位相差板420は、別に説明するように、透過された光が偏光回転スタック425を通過する際にその偏光方向を変える。一実施形態では、色合成器400のそれぞれの位相差板420は、第1の偏光方向195に対して45度に配向された1/4波長位相差板である。
折り畳まれていない色合成器600は、また、第1のプリズム面160に面して配置された偏光フィルタ410を含み、偏光フィルタ410は、少なくとも1つの選択された波長スペクトルの偏光方向を変えるが、少なくとも1つの別の選択された光の波長スペクトルの偏光方向は変えない能力を有する。一態様では、偏光フィルタ410は、ColorSelect(登録商標)フィルタ(コロラド州ボルダーのColorLink(登録商標)Inc.より入手可能)のような色選択性のスタック型レターデーション偏光子である。折り畳まれていない色合成器600は、別に説明するように、多様な光源と共に使用することができるものであり、図6は、折り畳まれていない色合成器600に向けて光を発する能力がある第1の光源660、第2の光源670、及び第3の光源680を示す。
光源(660、670、680)のそれぞれは、少なくとも部分的に光反射性の表面を有する。それぞれの光源は、同様に少なくとも部分的に反射性であり得る平面630上に設置される。部分的に反射性の光源と所望により部分的に反射性の平面は色合成器と協調して光をリサイクルし、効率を改善する。更に別の態様によると、光源を偏光ビームスプリッタから分離する間隔を提供するために、光パイプが設けられてもよい。また、合成光出力の均一性を高めるために、インテグレータを設けてもよい。一態様によると、それぞれの光源(660、670、680)は、1つ以上の発光ダイオード(LED)を備える。様々な光源、例えば、レーザー、半導体レーザー、有機LED(OLED)、並びに適切な集光器及び反射体を備えた超高圧(UHP)ハロゲンランプ又はキセノンランプなどの非固体光源を使用することができる。
第1の色付き光の経路について、これから図6を参照して説明する。第1の光源660は、位相差板420を通して非偏光の第1の色光662を入射し、第5のプリズム面612を通って第3のプリズム610に入り、プリズム対角面616から反射され、第6のプリズム面614を通して第3のプリズム610を出て、第2の反射偏光子192とインターセプトする。第2の反射偏光子192は、光を、透過される第1のs偏光色光663と、反射される第1のp偏光色光664とに分割する。第1のp偏光色光664は、第6のプリズム面614を通って第3のプリズム610に入り、プリズム対角面616から反射され、第5のプリズム面612を通って第3のプリズム610を出て、位相差板420を通過し、円偏光の第1の色光665になり、第1の光源660から反射され、円偏光の方向を円偏光の第1の色光666に変え、再び位相差板420を通過してリサイクルされて、リサイクルされた第1のs偏光色光667になる。リサイクルされた第1のs偏光色光667は、第5のプリズム面612を通して第3のプリズム610に入り、プリズム対角面616から反射され、第6のプリズム面614を通して第3のプリズム610を出て、第1のs偏光色光667として第2の反射偏光子192を通過する。第1のs偏光色光667は、下記に説明するように、透過される第1のs偏光色光663と同じ経路を辿って色合成器を通る。
第1のs偏光色光663は、第2のプリズム面130を通ってPBS 100に入り、第1の反射偏光子190から反射され、第3のプリズム面140を通ってPBS 100を出て、偏光回転スタック425の位相差板420を通過する際に第1の円偏光色光668に変わる。第1の円偏光色光668は、円偏光の方向を変える色選択性ダイクロイックフィルタ450から反射され、偏光回転スタック425の位相差板420を再び通過し、第3のプリズム面140を通って第1のp偏光色光669としてPBS 100に再び入る。第1のp偏光色光669は、変わらずに第1の反射偏光子190を通過して、第1のプリズム面160を通ってPBS 100を出て、変わらずに第1のp偏光色光690として偏光フィルタ410を通過する。
第2の色付き光の経路について、これから図6を参照して説明する。第2の光源670は、位相差板420を介して非偏光の第2の色光672を入射し、第3の反射偏光子193とインターセプトする。第3の反射偏光子193は、光を、透過される第2のs偏光色光673と、反射される第2のp偏光色光674とに分割する。第2のp偏光色光674は、図4の第1のp偏光色光464について前述したのと同じやり方で、位相差板420を通過することによってリサイクルされ、下記に説明するように、透過される第2のs偏光色光673と同じ経路を辿り色合成器を通る。
第2のs偏光色光673は、位相差板420を通って偏光回転スタック425に入り、第2の円偏光色光675に変わり、変わらずに色選択性ダイクロイックフィルタ450を通過し、位相差板420を通って偏光回転スタック425を出る際に第2のp偏光色光676に変わる。第2のp偏光色光676は、第3のプリズム面140を通ってPBS 100に入り、変わらずに第1の反射偏光子190を通過し、第1のプリズム面160を通ってPBS 100を出て、変わらずに第2のp偏光色光690として偏光フィルタ410を通過する。
第3の色付き光の経路について、これから図6を参照して説明する。第3の光源680は、位相差板420を通して非偏光の第3の色光682を入射し、第7のプリズム面622を通って第4のプリズム620に入り、プリズム対角面626から反射され、第8のプリズム面624を通して第4のプリズム620を出て、第4の反射偏光子194とインターセプトする。第4の反射偏光子194は、光を、透過される第3のs偏光色光683と、反射される第3のp偏光色光684とに分割する。第3のp偏光色光684は、第1のp偏光色光664について前述したのと同じやり方で、位相差板420を通過することによってリサイクルされ、下記に説明するように、透過される第3のs偏光色光683と同じ経路を辿り色合成器を通る。
第3のs偏光色光683は、第4のプリズム面150を通ってPBS 100に入り、第1の反射偏光子190から反射され、第1のプリズム面160を通ってPBS 100を出て、偏光フィルタ410を通過する際に偏光方向を変えて、第3のp偏光色光684になる。
一実施形態では、第1の色光660は赤色光、第2の色光670は青色光、第3の色光680は緑色光である。この実施形態では、色選択性ダイクロイックフィルタ450は、赤色光を反射し、青色光を透過するダイクロイックフィルタであり、偏光フィルタ410は、緑色光の偏光方向を変える一方で赤色光と青色光の両方がそのままの偏光で透過することを許すG/RB ColorSelect(登録商標)フィルタである3色光合成光学システムの光源は、連続的に通電され得る。
一態様によると、時系列は、3色光合成光学システムから合成光出力を受信する投影システム内の透過型又は反射型撮像装置と同期される。一態様によると、時系列は、投影画像のちらつきの出現を回避し、また投影されたビデオ画像における色割れのようなモーションアーチファクトの出現を回避するように、十分に速い速度で繰り返される。
図5は、3色光合成光学システム502を含むプロジェクタ500を図示する。3色光合成光学システム502は、出力領域504で合成光出力をもたらす。一実施形態では、出力領域504での合成光出力は偏光される。出力領域504における合成光出力は、光エンジンオプティクス506を通ってプロジェクタオプティクス508へと通過する。
光エンジンオプティクス506は、レンズ522、524とリフレクタ526とを備える。プロジェクタオプティクス508は、レンズ528と、ビームスプリッタ530と、投影レンズ532とを備える。投影レンズ532のうち1つ以上は、投影画像512の焦点調節を提供するためにビームスプリッタ530に対して移動可能であってよい。反射撮像装置510は、PBSを通過して投影レンズに入る光の強度が、投影画像512を生成するために調節されるように、プロジェクタオプティクス内の光の偏光状態を調節する。制御回路514は、反射撮像装置510の動作を光源516、518及び520の順序と同期するように反射撮像装置510及び光源516、518及び520に連結されている。一態様で、出力領域504の合成光の第1の部分はプロジェクタオプティクス508を介して方向づけられ、合成光出力の第2の部分は出力領域504を介してリサイクルされて色合成器502に戻される。合成光の第2の部分は、例えば、鏡、反射偏光子、反射LCD及び同様のものなどからの反射によってリサイクルされて色合成器に戻ることができる。図5に図示した構成は代表的なものであり、本開示の光合成光学システムは、他の投影システムにも使用することができる。一代替態様によると、透過型撮像装置を使用することができる。
一態様によると、色光合成光学システムは3色(白)出力を生成する。別の態様によると、色光合成光学システムは時系列3色出力を生成する。反射偏光子フィルムを有する偏光ビームスプリッタの偏光特性(s偏光の反射及びp偏光の透過)は、広範囲の光源光の入射角に関して低い感度を有するので、本光学システムは高性能である。追加的なコリメーション構成要素を使用して、色合成器における光源からの光のコリメーションを改善することができる。ある程度のコリメーションがないと、TIRのフラストレーションのためのアプローチアングル(AOI)、TIRの損失、又はエバネセント結合増加の機能、及び/又はPBSにおける偏光差別の劣化及び機能としてのダイクロイック反射性の変動に関連する有意な光の損失が生じる。本開示において、偏光ビームスプリッタは、内部全反射に含まれて所望の表面を通ってのみ放射される光を保持するためのライトパイプとして機能する。
好ましい実施形態を参照しながら本発明を説明してきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱しない形態及び詳細の変更を行えることが、当業者であれば理解できるであろう。

Claims (38)

  1. 光学素子であって、
    偏光ビームスプリッタであって、
    第1及び第2のプリズムと、
    第1、第2、第3、及び第4のプリズム面と、
    前記第1のプリズムと前記第2のプリズムとの間に配置される、第1の反射偏光子と、を備える、偏光ビームスプリッタと、
    第1のプリズム面に面して配置された偏光フィルタであり、少なくとも1つの選択された波長スペクトルの偏光方向を変えるが、少なくとも1つの別の選択された光の波長スペクトルの偏光方向は変えない能力を有する、偏光フィルタと、
    前記第2、第3、及び第4のプリズム面にそれぞれ配置された第2、第3、及び第4の反射偏光子と、
    反射偏光子に対向して前記第2、第3、及び第4のプリズム面に面してそれぞれ配置された第1、第2、及び第3の位相差板と、
    前記第3の反射偏光子と前記第3のプリズム面との間に配置された偏光回転スタックと、を備える光学素子であり、前記偏光回転スタックが、
    第4及び第5の位相差板と、
    第1の光の波長スペクトルを透過し、他の光の波長を遮断する、前記第4及び第5の位相差板の間に配置された色選択性のダイクロイックフィルタと、
    を備える、光学素子。
  2. 前記第1〜第5の位相差板のそれぞれが、第1の偏光方向に対して45度に調整された1/4波長位相差板である、請求項1に記載の光学素子。
  3. 前記第1〜第4の反射偏光子のそれぞれが、前記第1の偏光方向に対して調整されたものである、請求項2に記載の光学素子。
  4. 前記第1〜第4の反射偏光子のそれぞれが、デカルト反射偏光子である、請求項3に記載の光学素子。
  5. 前記デカルト反射偏光子が、ポリマー多層光学フィルムである、請求項4に記載の光学素子。
  6. 前記偏光フィルタが、色選択性スタックレターデーション偏光フィルタを備えている、請求項1に記載の光学素子。
  7. 前記偏光ビームスプリッタが端面を更に備え、前記プリズム面及び端面が研磨されたものである、請求項1に記載の光学素子。
  8. 前記研磨された面のそれぞれと接触している、光学的に透過性の物質を更に備え、前記第1及び第2のプリズム内で全内部反射を生じさせることができるように、前記第1及び第2のプリズムのそれぞれの屈折率が、前記光学的に透過性の物質の屈折率を上回る、請求項7に記載の光学素子。
  9. 前記研磨された面のうちの少なくとも1つと接触している前記光学的に透過性の物質が、空気である、請求項8に記載の光学素子。
  10. 前記研磨された面のうちの少なくとも1つと接触している前記光学的に透過性の物質が、光学接着剤である、請求項8に記載の光学素子。
  11. 色合成器であって、
    請求項1に記載の光学素子と、
    前記第1の位相差板に向けて光を発するように構成された第1の光源と、
    前記第2の位相差板に向けて光を発するように構成された第2の光源と、
    合成色光出力を透過するように配置された出力領域と、
    を備える、色合成器。
  12. 前記第1及び第2の光源が、それぞれ、第1及び第2の色のLEDを備える、請求項11に記載の色合成器。
  13. 前記第1及び第2の色のLEDのそれぞれが反射面を備える、請求項12に記載の色合成器。
  14. 合成された色光出力が偏光される、請求項11に記載の色合成器。
  15. 前記第3の位相差板に向けて光を発するように構成された第3の光源を更に備える、請求項11に記載の色合成器。
  16. 前記第3の光源が第3の色のLEDを備える、請求項15に記載の色合成器。
  17. 前記第3の色のLEDが反射面を備える、請求項16に記載の色合成器。
  18. 前記合成された色光出力が偏光される、請求項15に記載の色合成器。
  19. 前記光源のそれぞれと、対応する前記位相差板との間に配置された光パイプを更に備える、請求項11又は請求項15のいずれか一項に記載の色合成器。
  20. 光を合成する方法であって、
    請求項11に記載の光合成器を提供する工程と、
    前記第1及び第2の色の非偏光を、それぞれ前記第1及び第2の位相差板を通して方向づける工程と、
    合成された偏光を前記偏光フィルタから受信する工程と、
    を含む、方法。
  21. 光を合成する方法であって、
    請求項15に記載の光合成器を提供する工程と、
    前記第1、第2、及び第3の色の非偏光を、それぞれ前記第1、第2、及び第3の位相差板を通して方向づける工程と、
    合成された偏光を前記偏光フィルタから受信する工程と、
    を含む、方法。
  22. 前記方向づけられた光及び前記受信された光が、発散光線から収束光線まで様々な光線を含む、請求項20又は21に記載の方法。
  23. 前記第1、第2、及び第3の色が、それぞれ青色、赤色、及び緑色であり、前記合成された光が白色光である、請求項21に記載の方法。
  24. 前記色選択性ダイクロイックフィルタが、赤色光を反射し青色光を透過するように選択された赤色/青色ダイクロイックフィルタを備える、請求項21に記載の方法。
  25. 前記偏光フィルタが、偏光を変えずに赤色光及び青色光を透過し、偏光を変化させて緑色光を透過するように選択される、請求項21に記載の方法。
  26. 前記第1、第2、及び第3の色の非偏光が順に励起される、請求項21に記載の方法。
  27. 像投影機であって、
    請求項11又は請求項15のいずれか一項に記載の色合成器と、
    前記合成された色光出力の第1の部分を投影素子に向けて方向づけるように配置されたイメージャーと、
    を備える、像投影機。
  28. 前記合成された色光出力の第2の部分が、前記出力領域を通してリサイクルされて前記色合成器に入る、請求項27に記載の像投影機。
  29. 前記イメージャーがLCOSイメージャーを備える、請求項27に記載の像投影機。
  30. 前記イメージャーがマイクロミラーアレイを備える、請求項27に記載の像投影機。
  31. 前記イメージャーが透過可能なLCDイメージャーを備える、請求項27に記載の像投影機。
  32. 光学素子であって、
    それぞれの入力面が受光能力を有する3つの入力面と1つの出力面とを含む偏光ビームスプリッタと、
    前記入力面のそれぞれに面して配置された光リサイクルフィルムスタックと、
    前記入力面の少なくとも1つと、それぞれに対応する前記光リサイクルフィルムスタックとの間に配置された、偏光回転スタックと、
    前記出力面に面して配置された色選択性のスタックレターデーション偏光フィルタと、を備え、
    前記第1、第2、及び第3の面に入る非偏光の第1、第2、及び第3の色光入力が、第1の偏光方向を有する合成光として前記色選択性のスタックレターデーション偏光フィルタを通過する、
    光学素子。
  33. 前記偏光ビームスプリッタが、前記第1の偏光方向に対して調整された第1の反射偏光子を備える、請求項32に記載の光学素子。
  34. 前記光リサイクルフィルムスタックのそれぞれがプリズム面に隣接して配置されるように、前記第1の反射偏光子が第1と第2の直角プリズムの間に配置される、請求項33に記載の光学素子。
  35. 前記プリズムのそれぞれが研磨面を有する、請求項34に記載の光学素子。
  36. 請求項32の光学素子であって、それぞれの光リサイクルフィルムスタックが、
    前記第1の偏光方向に対して45度に調整された位相差板と、
    前記第1の偏光方向に対して調整されている、それぞれの位相差板に面してそれぞれの入力面に隣接して配置された第2の反射偏光子と、
    を備える、請求項32に記載の光学素子。
  37. 請求項32の光学素子であって、前記偏光回転スタックが、
    第1の1/4波長位相差板と、
    第2の1/4波長位相差板と、
    前記第1と第2の1/4波長位相差板の間に配置された色選択性ダイクロイックフィルタと、を備え、
    前記第1と第2の1/4波長位相差板の両方が、前記第1の偏光方向に対して45度に調整されている、
    請求項32に記載の光学素子。
  38. 対角面及び回転プリズム面を有する少なくとも1つの回転プリズムを更に備え、前記回転プリズム面が、前記第1、第2、又は第3の位相差板のうち1つに面して配置されている、請求項1に記載の光学素子。
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