JP2005069102A - 燃料蒸気の漏れ検査モジュール - Google Patents

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Abstract

【課題】 検出精度の高い燃料蒸気の漏れ検査モジュールを提供する。
【解決手段】 圧力センサ400はブラシレスモータ210の軸方向においてブラシレスモータ210を挟んでポンプ200の吸入口201の反対側に配置されている。センサ室170と吸入口201との間には、圧力導入通路164およびポンプ通路162が介在している。そのため、センサ室170と吸入口201との間には、十分な距離と容積とが確保される。その結果、ポンプ200の圧力脈動が生じても、センサ室170の圧力変動は低減される。また、排出通路163を構成する隙間204にブラシレスモータ210の制御回路部280を設置することにより、制御回路部280はポンプ200の排出流により冷却される。排出通路163とセンサ室170とは隔離されているため、排出流がセンサ室170に流入せず、圧力センサ400は温度の影響が低減される。したがって、検出精度が向上する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料タンクで発生した燃料蒸気の燃料タンク外部への漏れを検査する燃料蒸気の漏れ検査モジュールに関する。
近年、環境保護の観点から、車両に搭載されているエンジンからの排出ガスの規制に加え、燃料タンクから外部へ漏れる燃料蒸気の排出規制が強化されている。特にアメリカ合衆国環境庁(EPA)およびカリフォルニア州環境庁(CARB)の定める基準では、燃料タンクのわずかな開口から漏れる燃料蒸気の検出を要求している。
従来、広く用いられている燃料蒸気漏れ検査モジュールでは、ポンプを用いて燃料タンクの内部と外部との間に圧力差を形成している。燃料タンクの内部と外部との間に圧力差を形成することにより、燃料タンクから燃料蒸気を含む空気が漏れている場合、ポンプを駆動するモータの負荷が変動する。このモータの負荷の変動を検出することにより、燃料タンクからの燃料蒸気を含む空気漏れを検出している(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1に開示されている技術の場合、モータの負荷は例えばモータに供給される電流値や電圧値などにより検出される。そのため、検出されるモータの負荷は、モータに電力を供給する電源の電圧変化、あるいはモータの周囲の温度による影響を受けやすい。その結果、燃料タンクの内部における圧力変化の検出精度の確保は困難である。
そこで、燃料タンクに連通している通路に圧力センサを設置し、圧力センサにより燃料タンクの内部の圧力を検出することが考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開平10−90107号公報 特開2003−90270号公報
しかしながら、ポンプへ吸入またはポンプから排出される空気の流れは、周期的に圧力が変化する圧力脈動を含んでいる。そのため、ポンプの吸入口または排出口の近傍に圧力センサを設置すると、ポンプの脈動の影響を受け、圧力センサの検出精度が低下する。
そこで、本発明の目的は、検出精度の高い燃料蒸気の漏れ検査モジュールを提供することにある。
請求項1記載の発明では、圧力センサはモータの軸方向においてモータを挟んで吸入口の反対側に設置されている。そのため、圧力センサはポンプの吸入口から離れた位置に設置される。これにより、圧力センサは、ポンプの吸入口における圧力脈動の影響が低減される。したがって、燃料蒸気漏れの検出精度を高めることができる。
請求項2記載の発明では、圧力センサはハウジングのセンサ室に設置されている。センサ室は、ポンプおよびモータを収容するポンプ収容部を挟んでポンプ通路の反対側に配置されている。そのため、センサ室はポンプの吸入口から離れた位置に設置される。センサ室とポンプ通路とは圧力導入通路によって接続されている。これにより、センサ室の圧力はポンプ通路と概ね同一となり、センサ室に設置された圧力センサによりポンプ通路の圧力が検出される。また、センサ室はポンプ通路から分岐する圧力導入通路と接続されている。そのため、ポンプの吸入口からセンサ室までの間には十分な距離と容積とが確保され、センサ室に設置された圧力センサはポンプの圧力脈動の影響を受けにくい。したがって、燃料蒸気漏れの検出精度を高めることができる。
請求項3記載の発明では、モータとしてブラシレスモータを使用している。ブラシレスモータは、従来の直流モータと比較して軸方向の長さが短縮される。そのため、モータの背面側すなわちモータを挟んでポンプの反対側には、空間的な余裕が確保される。これにより、ポンプの吸入口の反対側にはセンサ室を設置する空間が確保される。したがって、ハウジングの体格の大型化を招くことなく、燃料蒸気漏れの検出精度を高めることができる。
なお、ブラシレスモータは、コイルを収容する金属製のカバーを有していることが望ましい。ブラシレスモータは、カバーを有することにより、例えばコイルの断線などによって放電が生じた場合でも、放電の伝播が防止される。
請求項4記載の発明では、ハウジングはポンプ、モータおよび切換弁との間に排出通路を形成している。燃料タンクの内部を減圧するポンプの場合、ポンプの排出口からの空気は外部へ排出する必要がある。ハウジングとポンプ、モータおよび切換弁との間に排出通路を形成することにより、ハウジングに別途排出通路のための流路を形成する場合と比較して、ハウジングの体格を低減することができる。
請求項5記載の発明では、排出通路にはモータへ供給する電力を制御する制御回路部が設置されている。例えばモータにブラシレスモータを適用する場合、制御回路部には例えばツェナーダイオードなどの発熱素子が設置される。排出通路ではポンプの排出口から外部への空気の流れが形成されるため、この空気の流れによって排出通路に設置された制御回路部は冷却される。その結果、制御回路部の温度による特性変化が低減され、モータおよびポンプはより高い精度で駆動される。したがって、燃料蒸気漏れの検出精度をさらに高めることができる。
請求項6記載の発明では、センサ室は排出通路と隔離されている。センサ室を吸入口とは反対側に設置することにより、センサ室はポンプの排出口または排出通路に近い位置となるおそれがある。排出通路には制御回路部が設置されるため、排出通路では制御回路部を冷却し温度が上昇した空気が流れる。センサ室に設置されている圧力センサは温度変化による影響を受けやすい。そのため、センサ室を排出通路から隔離している。その結果、排出通路に制御回路部を設置する場合でも、圧力センサは温度の影響を受けにくい。したがって、燃料蒸気漏れの検出精度をさらに高めることができる。
請求項7記載の発明では、圧力導入通路はポンプ収容部と切換弁収容部との間に配置されている。ポンプ収容部と切換弁収容部との間は、例えばハウジングの強度の確保、ならびに切換弁の駆動部から生じるノイズの影響を低減するために一定の距離を確保することが望ましい。そこで、圧力導入通路は、一定の距離を確保する必要があるポンプ収容部と切換弁収容部との間に配置されている。したがって、ハウジングの体格の大型化を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態による燃料蒸気漏れ検査モジュール(以下、単に「検査モジュール」という。)を適用した燃料蒸気漏れ検査システム(以下、単に「検査システム」という。)を図2に示す。
検査システム10は、検査モジュール100、燃料タンク20、キャニスタ30、吸気装置40およびECU50から構成されている。検査モジュール100は、図1に示すように主にハウジング110、ポンプ200、ブラシレスモータ210、切換弁300および圧力センサ400を備えている。検査モジュール100は、燃料タンク20およびキャニスタ30よりも上方に設置されている。これにより、燃料タンク20からキャニスタ30および検査モジュールへの液体の燃料あるいは水分の侵入が防止される。
ハウジング110は、ハウジング本体111、ハウジングカバー112およびハウジングピース113を有している。ハウジング110には、ポンプ200、ブラシレスモータ210および切換弁300が収容されている。ハウジング110は、ポンプ200およびブラシレスモータ210を収容するポンプ収容部120ならびに切換弁300を収容する切換弁収容部130を有している。ハウジング110は、キャニスタポート140および大気ポート150を有している。キャニスタポート140および大気ポート150は、ハウジング本体111に形成されている。キャニスタポート140は、キャニスタ通路141を経由してキャニスタ30に接続されている。大気ポート150は、図2に示すように大気通路151に接続されている。大気通路151は、反検査モジュール側の端部にエアフィルタ152が設置されている開放端153を有している。これにより、大気通路151は、反検査モジュール側の端部において大気に開放されている。
ハウジング110は、図1に示すようにさらに接続通路161、ポンプ通路162、排出通路163、圧力導入通路164およびセンサ室170を有している。接続通路161は、キャニスタポート140と大気ポート150とを接続している。ポンプ通路162は、接続通路161とポンプ200の吸入口201とを接続している。排出通路163は、ポンプ200の排出口202と大気ポート150とを接続している。圧力導入通路164は、ポンプ通路162から分岐しており、ポンプ通路162とセンサ室170とを接続している。センサ室170には、圧力センサ400が設置されている。センサ室170は、圧力導入通路164に接続されているため、内部がポンプ通路162と概ね同一の圧力となる。
排出通路163は、ポンプ収容部120においてポンプ200およびブラシレスモータ210とハウジング110との間に形成され、切換弁収容部130において切換弁300とハウジング110との間に形成されている。そのため、ポンプ200の排出口202から排出された空気は、ポンプ200とハウジング110との間に形成されている隙間203、ならびにブラシレスモータ210とハウジング110との間に形成されている隙間204を経由して切換弁300とハウジング110との間に形成される図示しない隙間に流入する。そして、切換弁300とハウジング110との間に流入した空気は、切換弁300とハウジング110との間に沿って流れ、大気ポート150へ排出される。
ハウジング110は、キャニスタポート140側にオリフィス部500を有している。オリフィス部500は、キャニスタポート140から分岐するオリフィス通路510を有している。オリフィス通路510は、キャニスタポート140とポンプ通路162とを接続している。オリフィス通路510にはオリフィス520が配置されている。オリフィス520は、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れが許容される開口の大きさに対応している。例えば、CARBおよびEPAの基準では、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れの検出精度として、φ0.5mm相当の開口からの空気漏れの検出を要求している。そのため、本実施形態の場合、例えばφ0.5mm以下の開口を有するオリフィス520がオリフィス通路510に配置されている。オリフィス通路510は、キャニスタポート140の内周側に設置されている。これにより、ハウジング110は、外側に接続通路161ならびに内側にオリフィス通路510を有する二重環状に形成されている。
ポンプ200は、ポンプ収容部120に収容されており、吸入口201および排出口202を有している。吸入口201はポンプ通路162に開口し、排出口202は排出通路163に開口している。ポンプ200の吸入口201側には、チェックバルブ220が設置されている。チェックバルブ220は、ポンプ200が駆動されると開弁する。ポンプ200が駆動していないときチェックバルブ220が閉弁することにより、燃料蒸気を含む空気がポンプ200へ流入するのを防止する。
ポンプ200は、ポンプハウジング250およびポンプケース260を有している。また、ポンプ200は、ポンプハウジング250の内部に回転駆動されるベーン251を有している。ベーン251が回転することにより吸入口201から吸入された空気は排出口202へ排出される。本実施形態の場合、ポンプ200はキャニスタ30を介して燃料タンク20の内部を減圧する減圧ポンプとして機能する。
ポンプ200にはブラシレスモータ210が取り付けられている。ブラシレスモータ210はポンプ200を駆動する。ブラシレスモータ210のシャフト211にはポンプ200のベーン251が固定されている。ブラシレスモータ210は、コイルへの通電位置を変更することにより、図示しない可動子回転子を回転駆動する電気的に無接点の直流モータである。ブラシレスモータ210は、制御回路部280に接続されている。制御回路部280は、図示しない電源から供給される電力を制御し、ブラシレスモータ210へ供給する。ブラシレスモータ210は、制御回路部280から供給される電力により一定の回転数に制御される。制御回路部280は、排出通路163を構成する隙間204に設置されている。制御回路部280には例えばツェナーダイオードやホール素子などの素子が含まれる。これらの素子には発熱するものも含まれている。そこで、制御回路部280を排出通路163を構成する隙間204に設置することにより、制御回路部280はポンプ200から排出された空気により冷却される。
ブラシレスモータ210は、図3に示すようにカバー212を有している。カバー212は、金属により形成されている。カバー212は、マグネット213が設置されている回転子214、ならびにコイル215が設置されている固定子216を内部に収容している。これにより、内部のコイル215の断線などにより放電が生じた場合でも、カバー212がその伝播を防止する。
切換弁300は、弁ボディ310、弁軸部材320および電磁駆動部330から構成されている。弁ボディ310は、ハウジング110の切換弁収容部130に収容されている。切換弁300は、開閉バルブ340およびリファレンスバルブ350を有している。開閉バルブ340は、弁ボディ310に形成されている第一弁座341、ならびに弁軸部材320に装着されているワッシャ342から構成されている。また、リファレンスバルブ350は、ハウジング110に形成されている第二弁座351、ならびに弁軸部材320のキャニスタ30側の端部に装着されているバルブキャップ352から構成されている。
弁軸部材320は、電磁駆動部330により駆動される。弁軸部材320は、軸方向の途中にワッシャ342が装着され、軸方向の端部にバルブキャップ352が装着されている。電磁駆動部330は、弁軸部材320を第二弁座351方向へ付勢する例えばスプリング331などの付勢手段を有している。電磁駆動部330はコイル332を有しており、コイル332は図2に示すECU50に接続されている。ECU50は、コイル332への通電を断続する。コイル332に通電されていないとき、電磁駆動部330の固定コア333と可動コア334との間には磁気吸引力が発生していない。そのため、可動コア334と一体に接続されている弁軸部材320は、スプリング331の付勢力により図1の下方へ移動している。
コイル332へ通電していないとき弁軸部材320は図1の下方へ移動しているため、バルブキャップ352は第二弁座351に着座している。これにより、接続通路161とポンプ通路162との間は遮断されている。一方、ワッシャ342は第一弁座341から離座している。これにより、キャニスタポート140と大気ポート150とは接続通路161を経由して連通する。したがって、コイル332への通電が停止されているとき、キャニスタポート140とポンプ通路162との間の空気の流れは遮断され、キャニスタポート140と大気ポート150との間の空気の流れは許容される。
ECU50からの指令によりコイル332に通電されると、固定コア333と可動コア334との間には磁気吸引力が発生する。そのため、可動コア334と一体に接続されている弁軸部材320は、スプリング331の付勢力に抗して図1の上方へ移動する。この結果、バルブキャップ352は第二弁座351から離座するとともに、ワッシャ342は第一弁座341に着座する。これにより、接続通路161とポンプ通路162とは連通する。一方、キャニスタポート140と大気ポート150との間は遮断される。したがって、コイル332へ通電されているとき、キャニスタポート140とポンプ通路162との間の空気の流れは許容され、キャニスタポート140と大気ポート150との間の空気の流れは遮断される。なお、オリフィス通路510とポンプ通路162とは、コイル332への通電または非通電にかかわらず、常に接続されている。
図2に示すように、キャニスタ30は吸着剤31を有している。吸着剤31は、例えば活性炭などであり、燃料タンク20で発生した燃料蒸気を吸着する。キャニスタ30は、検査モジュール100と燃料タンク20との間に設置されている。キャニスタ30は、キャニスタ通路141により検査モジュール100と接続され、タンク通路32により燃料タンク20に接続されている。また、キャニスタ30には、吸気装置40の吸気管41へ連通するパージ通路33が接続されている。燃料タンク20で発生した燃料蒸気は、キャニスタ30を通過することにより吸着剤31に吸着される。これにより、キャニスタ30から流出する空気に含まれる燃料蒸気は所定の濃度以下となる。吸気装置40は、エンジンの吸気系に接続される吸気管41を有している。吸気管41には内部を流れる吸気の流量を調整するスロットルバルブ42が設置されている。キャニスタ30と吸気管41とを接続するパージ通路33には、パージバルブ34が設置されている。パージバルブ34は、ECU50からの指令によりパージ通路33を開閉する。
圧力センサ400は、図1に示すようにハウジング110に形成されているセンサ室170に設置されている。圧力センサ400は、センサ室170の圧力を検出し、ECU50に圧力に応じた信号を出力する。センサ室170は、圧力導入通路164を経由してポンプ通路162に連通している。そのため、センサ室170に設置されている圧力センサ400で検出される圧力は、ポンプ通路162の圧力とほぼ同一となる。圧力センサ400は、ポンプ通路162から遠隔のセンサ室170に配置するとともに、ポンプ収容部120および圧力導入通路164によって容積が確保されている。これにより、圧力センサ400をポンプ200の吸入口201側に設置する場合と比較して、ポンプ200の作動によって生じる圧力変動の影響が低減される。
ECU50は、図示しないCPU、ROMおよびRAMなどを有するマイクロコンピュータから構成されている。ECU50は、検査モジュール100をはじめ検査モジュール100が搭載される車両の各部を制御する。ECU50には、圧力センサ400をはじめとして車両の各部に設置されている種々のセンサから出力された信号が入力される。ECU50は、これら入力された種々の信号からROMに記録されている所定の制御プログラムにしたがって各部を制御する。ブラシレスモータ210および切換弁300なども、ECU50により制御される。
次に、ハウジング110について詳細に説明する。
ハウジング本体111は、図4に示すようにカップ部121およびカップ部131を有している。カップ部121はハウジングカバー112とともにポンプ収容部120を構成し、カップ部131はハウジングカバー112とともに切換弁収容部130を構成する。また、ハウジング本体111は、カップ部121とカップ部131との間に筒状に伸びる筒部114を有している。筒部114は、一方の端部がポンプ通路162を構成する穴部115に連通している。筒部114の他方の端部には、ハウジングピース113が取り付けられている。
ハウジングピース113は、ハウジング本体111とハウジングカバー112との間に配設されている。ハウジングピース113はポンプ収容部120側に筒状の筒部113aを有しており、筒部113aはハウジング本体111の筒部114に挿入されている。ハウジング本体111の筒部114、ならびにハウジングピース113の筒部113aの内周側は、圧力導入通路164を形成している。ハウジング本体111とハウジングカバー112との間にハウジングピース113を配設することにより、ハウジング本体111とハウジングカバー112との間に形成される空間は仕切られる。これにより、ハウジングピース113のハウジング本体111側はポンプ収容部120となり、ハウジングピース113のハウジングカバー112側はセンサ室170となる。すなわち、ハウジングカバー112とハウジングピース113とにより囲まれた空間がセンサ室170となる。
センサ室170は、ハウジングピース113に形成されている筒部113aを経由してハウジング本体111の筒部114に連通している。これにより、センサ室170は、圧力導入通路164を経由してポンプ通路162に接続される。センサ室170には、圧力センサ400が設置されている。圧力センサ400は、例えば接着などによりハウジングカバー112の内壁面に取り付けられている。
ポンプ収容部120を構成するカップ部121には、図1に示すようにポンプ200が設置される。ポンプ200の外径はカップ部121の内径よりもやや小さく形成されている。そのため、ポンプ200とカップ部121を形成するハウジング本体111との間には隙間203が形成される。また、ポンプ収容部120において、ポンプ200の反ポンプ通路側にはブラシレスモータ210が設置される。ブラシレスモータ210の外径はカップ部121の内径よりも小さく形成されている。これにより、ブラシレスモータ210とカップ部121を形成するハウジング本体111との間には隙間204が形成される。
ブラシレスモータ210は、ブラシや整流子が不要であり、従来の直流モータと比較して軸方向の長さが短縮される。そのため、ハウジング110に形成されるポンプ収容部120にポンプ200およびブラシレスモータ210を収容した場合、ブラシレスモータ210の反ポンプ側には空間的な余裕が生じる。そこで、ブラシレスモータ210からハウジングカバー112までの間にセンサ室170を設置可能な空間が確保される。
一方、カップ部131には切換弁300が設置される。切換弁300の弁ボディ310は、電磁駆動部330側の一部の外径がカップ部131の内径よりもやや小さく形成されている。これにより、切換弁300の弁ボディ310とカップ部131を形成するハウジング本体111との間には図示しない隙間が形成される。ポンプ200およびブラシレスモータ210とハウジング本体111との間に形成される隙間203、204は、切換弁300とハウジング本体111との間に形成される図示しない隙間と連通している。また、切換弁300とハウジング本体111との間に形成される図示しない隙間は、大気ポート150と連通している。そのため、ポンプ200から排出された空気は、隙間203、隙間204、ならびに切換弁300とハウジング本体111との間に形成される図示しない隙間を経由して大気ポート150へ排出される。すなわち、隙間203、隙間204、ならびに切換弁300とハウジング本体111との間に形成される図示しない隙間は、ポンプ200から排出された空気が流れる排出通路163を構成している。
排出通路163を構成する隙間204には、制御回路部280が設置されている。制御回路部280は、上述のようにブラシレスモータ210を一定の回転数に制御するものである。また、制御回路部280にはツェナーダイオードなどの発熱性の素子が設置されている。ブラシレスモータ210を精度よく一定の回転数に制御するためには、制御回路部280において自身の発熱による影響を低減する必要がある。そのため、本実施形態では、制御回路部280は排出通路163を構成する隙間204に設置されている。排出通路163には、ポンプ200から排出された空気により流れが形成される。排出通路163に制御回路部280を設置することにより、制御回路部280は排出通路163を流れるポンプ200の排出流によって冷却される。制御回路部280を冷却することにより加熱された空気は、排出通路163を構成する切換弁300とハウジング本体111との間に形成される図示しない隙間を経由して大気ポート150へ排出される。ハウジング本体111とハウジングカバー112との間に形成されているポンプ収容部120は、ハウジングピース113により仕切られている。そのため、隙間204を流れる空気は、センサ室170に流入することがない。すなわち、センサ室170は、ポンプ200から排出され制御回路部280で加熱された空気の流れから隔離されている。
ポンプ200の吸入口201は、ブラシレスモータ210よりもキャニスタ30側のポンプケース260に設置され、ポンプ通路162に開口している。一方、センサ室170はブラシレスモータ210よりも反キャニスタ側に設置されている。そのため、センサ室170の圧力センサ400は、ブラシレスモータ210の軸方向においてブラシレスモータ210を挟んで吸入口201の反対側に設置されている。また、センサ室170とポンプ200の吸入口201との間には、圧力導入通路164およびポンプ通路162が存在している。そのため、センサ室170とポンプ200の吸入口201との間には、十分な距離と容積とが確保される。ポンプ200はベーン251が回転することにより吸入口201から空気を吸入するため、吸入口201における空気の流れは周期的に変化する圧力脈動を含んでいる。センサ室170と吸入口201との間に十分な距離と容積とを確保することにより、吸入口201において圧力脈動が生じても、センサ室170では圧力の変化が小さくなる。したがって、圧力センサ400は、ポンプ200による圧力脈動の影響を受けることなくポンプ通路162に連通する燃料タンク20の内部の圧力を検出することができる。
次に、上記の構成における検査システム10の検査モジュール100の作動について説明する。
車両に搭載されたエンジンの運転が停止されてから所定期間が経過すると、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れの検査が開始される。この所定期間は、車両の温度が安定するために必要な期間に設定されている。また、エンジンの運転中、ならびにエンジンの運転が停止されてから所定の期間が経過するまでは、検査モジュール100による検査は実施されない。そのため、コイル332には通電されておらず、キャニスタポート140と大気ポート150とは接続通路161により接続されている。したがって、燃料タンク20で発生した燃料蒸気を含む空気は、キャニスタ30を通過することにより燃料蒸気が除去された後、大気通路151の開放端153から大気へ放出される。さらに、このとき、チェックバルブ220は閉弁しており、燃料タンク20で発生した燃料蒸気を含む空気はポンプ200への流入が防止される。
(1)エンジンの運転が停止されてから所定の期間が経過すると、空気漏れの検査に先立って大気圧の検出が実施される。本実施形態の場合、燃料蒸気を含む空気漏れは圧力の変化に基づいて検出する。そのため、標高差による大気圧の影響を低減する必要がある。そこで、燃料蒸気を含む空気漏れの検査に先立って車両周囲の大気圧を検出する。大気圧の検出は、センサ室170に設置されている圧力センサ400によって実施される。コイル332に通電されていないとき、オリフィス通路510を経由して大気ポート150とポンプ通路162とは連通している。そのため、圧力導入通路164を経由してポンプ通路162と連通しているセンサ室170の圧力は大気圧と概ね同一である。圧力センサ400により検出された圧力は、圧力信号としてECU50に出力される。圧力センサ400から出力される圧力信号は、電圧比、デューティ比またはビット出力として出力される。これにより、電磁駆動部330など周囲の電気的な駆動部から発生するノイズの影響を低減することができ、圧力の検出精度が維持される。このとき、圧力センサ400のみがONされ、ブラシレスモータ210および切換弁300への通電は停止されている。この状態を、図5に示すように大気圧検出期間Aとする。圧力センサ400が検出したセンサ室170の圧力は大気圧と同一である。
(2)大気圧の検出が完了すると、検出した大気圧から車両が停車されている位置の標高を算定する。例えば、ECU50のROMに記録されている大気圧と標高との相関マップから標高を算定し、算定された標高に基づいてその後の検査を実施するための各種のパラメータを補正する。これらの処理はECU50により実行される。
パラメータの補正が完了すると、切換弁300のコイル332への通電が開始され、図5に示す燃料蒸気発生検出状態Bとなる。コイル332へ通電されているため、弁軸部材320は可動コア334とともに固定コア333側に吸引される。そのため、ワッシャ342は第一弁座341に着座するとともに、バルブキャップ352は第二弁座351から離座する。これにより、大気ポート150とポンプ通路162との間が遮断されるとともに、キャニスタポート140とポンプ通路162とが連通する。その結果、ポンプ通路162に接続されているセンサ室170はキャニスタ30を経由して燃料タンク20と連通する。燃料タンク20の内部で燃料蒸気が発生している場合、燃料タンク20の内部の圧力は車両の周囲すなわち大気圧に比較して高くなっている。そのため、圧力センサ400が検出する圧力は図5に示すようにわずかに上昇する。
(3)燃料タンク20における燃料蒸気の発生にともなう圧力上昇が検出されると、切換弁300のコイル332への通電は停止される。この状態を図5に示す基準検出状態Cとする。コイル332への通電が停止されることにより、可動コア334および弁軸部材320はスプリング331の付勢力により移動する。そのため、ワッシャ342は第一弁座341から離座するとともに、バルブキャップ352は第二弁座351に着座する。これにより、ポンプ通路162は、オリフィス通路510を経由してキャニスタポート140および大気ポート150と連通する。また、キャニスタポート140と大気ポート150とは接続通路161を経由して連通する。
ここで、ブラシレスモータ210に通電すると、ポンプ200が駆動されポンプ通路162は減圧される。そのため、チェックバルブ220は開弁し、大気ポート150からキャニスタポート140へ流入した空気、ならびにキャニスタポート140から流入した燃料蒸気を含む空気は、オリフィス通路510を経由してポンプ通路162へ流入する。ポンプ通路162へ流入する空気の流れはオリフィス通路510に設置されているオリフィス520により絞られるため、図5に示すようにポンプ通路162の圧力は低下する。オリフィス520は所定の大きさに設定されているため、ポンプ通路162の圧力は所定の圧力まで低下し一定となる。このとき、検出されたポンプ通路162の所定の圧力は、基準圧力Prとして検出され、ECU50のRAMに記録される。基準圧力の検出が完了すると、ブラシレスモータ210への通電は停止される。
(4)基準圧力の検出が完了すると、再び切換弁300のコイル332に通電される。この状態を減圧状態Dとする。コイル332に通電することにより、ワッシャ342は第一弁座341に着座するとともに、バルブキャップ352は第二弁座351から離座する。これにより、大気ポート150とポンプ通路162との間が遮断されるとともに、キャニスタポート140とポンプ通路162とが連通する。
キャニスタポート140とポンプ通路162との連通により、燃料タンク20はポンプ通路162と連通する。そのため、燃料タンク20とポンプ通路162とは圧力が同一となり、ポンプ通路162の圧力は一旦上昇する。そして、ブラシレスモータ210に再び通電すると、ポンプ200が作動し、チェックバルブ220は開弁する。そして、ポンプ200の作動により、燃料タンク20の内部は図5に示すように時間の経過とともに減圧される。このとき、ポンプ通路162は燃料タンク20に連通しているため、ポンプ通路162に連通するセンサ室170に設置されている圧力センサ400が検出する圧力は燃料タンク20の内部の圧力とほぼ同一である。
ポンプ200の作動の継続にともなって、センサ室170すなわち燃料タンク20の内部の圧力が上記(3)において記録された基準圧力Prよりも低下した場合、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れは許容以下と判断される。燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prよりも低下する場合、燃料タンク20の外部から内部へ空気の侵入がないか、または侵入する空気がオリフィス520の流量以下である。そのため、燃料タンク20の気密は十分に達成されていると判断される。
一方、燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prまで低下しない場合、燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気漏れは許容超過と判断される。燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prまで低下しない場合、燃料タンク20の内部の減圧にともなって外部から空気が侵入していると考えられる。そのため、燃料タンク20の気密が十分に達成されていないと判断される。燃料タンク20の気密が十分に達成されていない場合、燃料タンク20の内部で燃料蒸気が発生すると、発生した燃料蒸気を含む空気は燃料タンク20の外部へ放出されると考えられる。燃料タンク20からの燃料蒸気を含む空気の漏れが許容超過と判断されると、ECU50はエンジンの次回の運転時において図示しないダッシュボードに警告ランプが点灯させる。これにより、運転者に燃料タンク20から燃料蒸気を含む空気漏れが発生していることを伝達する。
なお、燃料タンク20の内部の圧力が基準圧力Prとほぼ同一の場合、燃料タンク20からオリフィス520に対応する燃料蒸気を含む空気漏れが発生していることになる。
(5)燃料蒸気を含む空気漏れの検査が完了すると、ブラシレスモータ210および切換弁300への通電が停止される。この状態を図5に示す判断終了状態Eとする。ECU50は、ポンプ通路162の圧力が図5に示すように大気圧に回復したことを確認した後、圧力センサ400の作動を停止させ、全ての検査工程を終了する。
本発明の一実施形態では、圧力センサ400はブラシレスモータ210の軸方向においてブラシレスモータ210を挟んでポンプ200の吸入口201の反対側に配置されている。また、圧力センサ400を設置するセンサ室170とポンプ200の吸入口201との間には、圧力導入通路164およびポンプ通路162が介在している。そのため、センサ室170と吸入口201との間には、十分な距離と容積とが確保される。その結果、ポンプ200の吸入口201側で圧力脈動が生じても、センサ室170における圧力の変動は低減される。したがって、燃料タンク20の内部の圧力を高精度に検出することができ、燃料蒸気漏れの検出精度を高めることができる。
本発明の一実施形態では、ブラシレスモータ210を採用している。ブラシレスモータ210は従来の直流モータと比較して軸方向の長さを短縮できるため、ブラシレスモータ210の反ポンプ側にはセンサ室170を設置可能な空間が容易に確保される。したがって、ハウジング110の大型化を抑制することができる。
本発明の一実施形態では、排出通路163はポンプ200とハウジング本体111との間の隙間203、ブラシレスモータ210とハウジング本体111との隙間、ならびに切換弁300とハウジング本体111との間に形成される図示しない隙間とから構成されている。ハウジング110とポンプ200、ブラシレスモータ210および切換弁300との間には、組み付け時の寸法誤差を吸収するため、あらかじめ一定の隙間が設定されている。これらの隙間を排出通路163として利用することにより、例えば筒状の排出通路を別途ハウジング110に設置する必要がない。したがって、ハウジング110の体格の大型化を抑制することができる。
本発明の一実施形態では、ブラシレスモータ210とハウジング本体111との間の隙間204にブラシレスモータ210の制御回路部280が設置されている。制御回路部280はブラシレスモータ210の安定的な作動のために冷却を必要とする。そのため、ポンプ200から排出された空気が流れる排出通路163を構成する隙間204に制御回路部280を設置することにより、制御回路部280はポンプ200の排出流により冷却される。したがって、ブラシレスモータ210を温度の影響を受けることなく精密に制御することができ、燃料蒸気漏れの検出精度を高めることができる。
一方、吸入口201から離れた位置に圧力センサ400を設置するとともに、排出通路163に制御回路部280を設置することにより、排出通路163と圧力センサ400とは接近する。圧力センサ400は温度の影響を受けやすいため、排出通路163と圧力センサ400とは隔離する必要がある。そこで、本発明の一実施形態では、制御回路部280が設置される排出通路163と圧力センサ400が設置されるセンサ室170との間に、隔離部材であるハウジングピース113を設置している。これにより、排出通路163とセンサ室170とは隔離され、排出通路163を流れる制御回路部280で加熱された空気はセンサ室170に流入することがない。その結果、圧力センサ400をポンプ200の吸入口201から離れた位置に設置する場合でも、圧力センサ400はポンプ200から排出される空気の熱による影響が低減される。したがって、燃料蒸気の漏れ検出精度を高めることができる。
本発明の一実施形態では、圧力導入通路164はポンプ収容部120と切換弁収容部130との間に配置されている。ポンプ収容部120と切換弁収容部130との間は、ハウジング本体111の強度を確保するとともに、例えばコイル332への電力供給の断続により生ずるノイズが制御回路部280に与える影響を低減するため、一定の距離を確保することが望ましい。そこで、ポンプ収容部120と切換弁収容部130との間の距離を確保しつつ、ハウジング110の大型化を回避するため、ポンプ収容部120と切換弁収容部130との間に圧力導入通路164を配置している。したがって、ハウジング110の大型化を抑制することができる。
本発明の一実施形態では、燃料タンク20の内部を減圧して燃料蒸気を含む空気漏れを検出している。そのため、漏れの検査時に、燃料蒸気を含む空気が燃料タンク20の外部へ流出することがない。したがって、環境へ与える負荷を低減することができる。また、ブラシレスモータ210を採用することにより、接点の摩耗などが生じることがなく、かつ作動が安定する。また、圧力センサ400を併用することにより、車両が停車されている標高に関係なく、燃料タンク20の内部の圧力が精度よく検出される。したがって、検査モジュール100の寿命が延長されるとともに、検出精度を高めることができる。
以上説明した本発明の一実施形態では、モータとしてブラシレスモータを適用する例について説明した。しかし、ブラシレスモータに限らず、従来の直流モータあるいは交流モータなど、本発明には他のモータを適用してもよい。
本発明の一実施形態による検査モジュールを示す断面図である。 本発明の一実施形態による検査モジュールを適用した検査システムを示す模式図である。 本発明の一実施形態による検査モジュールのブラシレスモータを示す部分断面図である。 本発明の一実施形態による検査モジュールのハウジングを示す断面図である。 本発明の一実施形態による検査モジュールの圧力センサにより検出される圧力の変化を示す模式図である。
符号の説明
20 燃料タンク、100 検査モジュール、110 ハウジング、120 ポンプ収容部、130 切換弁収容部、162 ポンプ通路、163 排出通路、164 圧力導入通路、170 センサ室、200 ポンプ、201 吸入口、202 排出口、203 隙間(排出通路)、204 隙間(排出通路)、210 ブラシレスモータ、280 制御回路部、300 切換弁、400 圧力センサ

Claims (7)

  1. 燃料タンクの内部を減圧し、前記燃料タンクからの燃料蒸気の漏れを検査する燃料蒸気の漏れ検査モジュールであって、
    吸入口および排出口を有し、前記燃料タンクの内部を減圧するポンプと、
    前記ポンプを駆動するモータと、
    前記モータの軸方向において、前記モータを挟んで前記吸入口の反対側に設置されている圧力センサと、
    を備えることを特徴とする燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  2. 前記吸入口に連通する通路を切り換え可能な切換弁と、
    前記ポンプおよび前記モータを収容するポンプ収容部、前記切換弁を収容する切換弁収容部、前記切換弁の前記ポンプ側と前記吸入口とを接続するポンプ通路、前記ポンプ通路から分岐している圧力導入通路、ならびに前記圧力センサが設置され前記圧力導入通路の反ポンプ通路側に接続され前記ポンプ収容部を挟んで前記ポンプ通路の反対側に配置されているセンサ室を有するハウジングと、
    を備えることを特徴とする請求項1記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  3. 前記モータは、ブラシレスモータであることを特徴とする請求項2記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  4. 前記ハウジングは、前記ポンプ、前記モータおよび前記切換弁との間に前記排出口から排出された空気が流れる排出通路を形成していることを特徴とする請求項2または3記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  5. 前記排出通路に設置され、電源から供給される電力を制御して前記モータへ供給する制御回路部をさらに備えることを特徴とする請求項4記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  6. 前記センサ室は、前記排出通路と隔離されていることを特徴とする請求項5記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
  7. 前記圧力導入通路は、前記ポンプ収容部と前記切換弁収容部との間に配置されていることを特徴とする請求項2から6のいずれか一項記載の燃料蒸気の漏れ検査モジュール。
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