JP2005068027A - 口紅用組成物 - Google Patents
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Abstract
【目的】口唇に対して、皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える効果のある水溶性抽出物を見極め、この水溶性抽出物を口紅へ配合しても、口紅が本来有している艶を損なわないように設計した口紅用組成物を提供するものである。
【構成】マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物と、ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することにより、塗布後の艶に優れ、口唇の皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える優れた口紅用組成物を得ることができる。
【構成】マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物と、ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することにより、塗布後の艶に優れ、口唇の皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える優れた口紅用組成物を得ることができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、口紅用組成物、特に塗布後の艶に優れ、口唇の皺を目立たなくし、はりのあるみずみずしい外観を有する使用性の優れた口紅用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
口紅用組成物は一般にワックス、液状油剤、粉体などから構成される。近年、口紅用組成物には様々な機能が求められるため、機能性原料を配合することも多くなってきた。
【0003】
一方、女性の口唇に関する悩みとして、荒れ、くすみ、皺などが挙げられるが、これらの原因の大部分は口唇の水分不足であると考えられている。
【0004】
これらの問題を解決する手段として、ラノリンなどの油分を配合する方法、植物エキス成分を同化した蜂蜜を配合する方法(特許文献1)、光の反射/干渉を利用した顔料を利用する方法(特許文献2)などの手段が用いられていた。
【0005】
【特許文献1】
特開昭59−55809号
【特許文献2】
特開2001−288039号
【0006】
しかしながら、蜂蜜を配合した文献では唇に対する効果や口紅塗布時の仕上がり状態が一切示されておらず、また、光の反射/干渉を利用した従来技術では、皺などの隠蔽においてはある程度の効果を有するものの、塗布時における一時的なものであり、口唇の荒れ、くすみを含め長期的な改善という面では問題があった。
【0007】
一方、油性の組成物である口紅組成物に、様々な効果を有する水溶性抽出物を配合して口紅にスキンケア的な効果を持たせる試みがなされているが、単純に油性物質中に水溶性物質を混合する方法では製品の安定性に欠け、また、油性物質中に水性の抽出物を界面活性剤により乳化又は可溶化させて配合させると、口紅塗布後の仕上がりで艶が無くなってしまう問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、口唇に対して、皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える効果のある水溶性抽出物を見極め、この水溶性抽出物を口紅へ配合しても、口紅が本来有している艶を損なわないように設計した口紅用組成物を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはこのような事情に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物と、ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することにより、塗布後の艶に優れ、口唇の皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える優れた口紅用組成物を得られることを見いだし、本発明を完成した。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
本発明の構成成分であるマンネンタケの水溶性抽出物は、生薬「霊芝」に用いられる担子菌でありマンネンタケ科(Ganodermataceae)、マンネンタケ属(Ganoderma)に属する、霊芝(赤芝)、黒霊芝(黒芝)、紫芝等のマンネンタケを、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール等)、液状多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)等の、1種、又は2種以上混合した溶媒を用いて抽出した液状のものである。マンネンタケ抽出物が乾固物の場合は、前記溶媒に溶解させたものを使用することができる。具体的には特許番号第1698547号、特許番号第2136097号、特許番号第3199277号、特開2002−29996号、特開2002−173441号、特開2002−322081号、特開2003−12539号及び特開2003−40757号に記載されている水溶性の抽出物で液状のもの又は乾固物を溶解したものをさす。
【0012】
本発明におけるイチョウ葉の水溶性抽出物は、イチョウの葉を水、低級アルコール類(メタノール、エタノール等)、液状多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)等の、1種、又は2種以上混合した溶媒を用いて抽出した水溶性の抽出物で液状のものある。
【0013】
本発明で用いられるマンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物の配合量は、特に限定されるものではないが、好ましくはそれぞれ0.01〜1重量%、さらに好ましくはそれぞれ0.05〜0.2重量%である。配合量が0.01重量%未満では口唇の荒れ、くすみ、皺の改善に効果が得られない場合があり、1重量%を超える場合では塗布時の艶が得られにくく、伸び、べたつきなどの使用性が悪くなる場合や、製品の安定性に欠ける場合がある。また、マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物の配合比は特に限定されるものではないが、好ましくは配合比が1:2から2:1の範囲である。
【0014】
本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルは、脂肪酸とポリグリセリンのエステルである。ポリグリセリン鎖としては平均2〜10モルのもの、脂肪酸としてはステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸などの飽和、不飽和もしくは直鎖、分岐のいずれでも良く、モノエステル、ジエステル、トリエステルからフルエステルのものを用いることができ、本発明ではこれらポリグリセリン脂肪酸エステルを1種又は2種以上を用いることができる。そして、塗布後の良好な艶と水溶性抽出物の乳化可溶化特性から判断すると、好ましくはトリイソステアリン酸ポリグリセリルが良い。
【0015】
本発明で用いられるポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は、特に限定されるものではないが、好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは2〜40重量%、最も好ましくは10〜20重量%である。配合量が1重量%未満では塗布時の艶が得られない場合があり、50重量%を超える場合では他のワックス成分などの配合が低下するため伸び、べたつきなどの使用性と口紅としての成型性が悪くなる場合がある。
【0016】
さらに、本発明の化粧料には、本発明で必須のマンネンタケの抽出物、イチョウ葉の抽出物及びポリグリセリン脂肪酸エステル以外に通常の化粧品原料として使用される油脂、ロウ類、炭化水素、脂肪酸、アルコール、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコーン油、フッ素油、多価アルコール、糖類、高分子、界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、殺菌・防腐剤、染料、香料、色素、可塑剤、有機溶媒、薬剤、動植物抽出物、体質粉体、有機色材、無機色材、パール顔料、表面処理粉体、複合顔料、油性ゲル化剤、アミノ酸及びペプチド、ビタミン等を本発明の効果が損なわれない範囲で配合することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の口紅用組成物について実施例をあげて更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。例中の配合量の%はすべて重量%とする。
【0018】
本発明者らは本発明の口紅用組成物の評価について各種試験を行なった。実施例に先立ちその試験方法及び評価基準について説明する。
【0019】
口唇の仕上がりの艶は専門パネル(25名)に各口紅用組成物を使用してもらい、官能で下記の5段階(スコア)の評価をし、その平均値により下記の評価基準に従って評価した。
<評価スコア>
5点:艶が良い
4点:艶がやや良い
3点:艶が普通
2点:艶がやや悪い
1点:艶が悪い
<評価基準>
◎:スコア平均値 4.0以上5.0未満
○:スコア平均値 3.0以上4.0未満
△:スコア平均値 2.0以上3.0未満
×:スコア平均値 1.0以上2.0未満
【0020】
口紅用組成物の伸びは専門パネル(25名)に各口紅組成物を使用してもらい、官能で下記の5段階(スコア)の評価をし、その平均値により下記の評価基準に従って評価した。なお、評価基準は口唇の艶の項と同様である。
<評価スコア>
5点:伸びが良く使用性が良い
4点:伸びがやや良く使用性が良い
3点:伸びが普通
2点:伸びがやや重く使用性が悪い
1点:伸びが重く使用性が悪い
【0021】
口紅用組成物のべたつきは専門パネル(25名)に各口紅組成物を使用してもらい、官能で下記の5段階(スコア)の評価をし、その平均値により下記の評価基準に従って評価した。なお、評価基準は口唇の艶の項と同様である。
<評価スコア>
5点:べたつかず使用性が良い
4点:ほとんどべたつかず使用性が良い
3点:べたつきが普通
2点:ややべたついて使用性が悪い
1点:べたついて使用性が悪い
【0022】
口唇の皺改善効果は専門パネル(5名)に各口紅組成物を1ヶ月連用して使用してもらい、官能で下記の5段階(スコア)の評価基準により評価した。なお、評価基準は口唇の艶の項と同様である。
<評価スコア>
5点:皺がほとんど目立たなくなった
4点:皺がかなり目立たなくなった
3点:皺の目立ち具合にあまり変化がなかった
2点:皺の目立ち具合は全く変化がなかった
1点:皺が目立つようになった
【0023】
さらに口唇の皺はレプリカによる画像解析を行なって改善度を評価した。専門パネル(5名)について使用前及び1ヶ月連用後にシリコンレプリカ剤により下口唇全体のレプリカを採取し、射光下、実体顕微鏡(50倍)にて皺の拡大像をCCD(Charge Coupled Device、電化結合素子)カメラにより画像として捉え、パソコンにデジタルデータとして保存した。その後保存画像を汎用画像解析ソフト(例えば、Adobe社製Photoshopなど)で皺部分を一定輝度レベルで抽出する二値化抽出法を用いて皺量として算出し、次式のように改善度を求めた。
<改善度>
{1−([1ヶ月連用後の皺量]/[使用前の皺量])}×100
【0024】
口唇のみずみずしさの指標としては口唇角質の水分量を測定した。専門パネル(5名)について使用前及び1ヶ月連用後にインピーダンスメータ(IBS社、SKICON−200)にて、下口唇中央部の角質水分量を測定した。
【0025】
表1に示す処方により実施例1〜4及び比較例A〜Fの口紅用組成物を製造し、上記試験法及び評価基準に従って評価した。結果もあわせて表1に示す。
【0026】
なお、表1でのマンネンタケの水溶性抽出物は、次のようにして得た。すなわち、特許番号第3199277号に準じ、赤芝及び黒霊芝の各50gを混合し、3Lの精製水を加え、100℃で3時間抽出し冷却後ろ過した。その後ろ液に、等倍量の1,3−ブチレングリコールを加え、多糖を沈殿させろ過した。得られたろ液を赤黒霊芝から抽出したマンネンタケ水溶性抽出物として用いた。イチョウ葉の水溶性抽出物は市販の香栄興業社製イチョウ抽出液 BG−50を、トリイソステアリン酸ポリグリセリルは高級アルコール工業社製リソレックス PGIS−23を用いた。
【0027】
<製造方法>
1:A部を90℃にて均一に溶解する。
2:B部を三本ローラーにて均一に分散し、A部に添加し、さらにC部を添加する。
3:A〜C部を脱泡し、容器に充填成型する。
【0028】
【表1】
【0029】
表1の結果より、マンネンタケの水溶性抽出物、イチョウ葉の水溶性抽出物及びポリグリセリン脂肪酸エステルを配合した本発明にかかる実施例1〜4の口紅用組成物は、マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物を併用することで、仕上がりの艶、伸びやべとつきの使用性を損なわずに、口唇の皺やみずみずしさが改善されていることがわかる。
【0030】
これに対し、水溶性抽出物を配合していない比較例Aや各水溶性抽出物を単独で配合している比較例B〜Fでは、口唇の皺やみずみずしさにおいては効果が少ない、あるいはほとんどなかった。
【0031】
表2に示す処方により実施例5の口紅用組成物を製造し(表中のマンネンタケ水溶性抽出物、イチョウ葉水溶性抽出物及びトリイソステアリン酸ポリグリセリルは表1と同じものを用いた)、上記試験法及び評価基準に従って評価した。なお、製造方法は実施例1に準じた。結果もあわせて表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
表2で示したように、マンネンタケの水溶性抽出物及びイチョウ葉の水溶性抽出物の本発明における好ましい配合量はそれぞれ0.01〜1重量%であり、さらに好ましくはそれぞれ0.05〜0.2重量%であることが明らかになった。また、実施例5の▲8▼と▲9▼では、経時的な水分の蒸発による成型物の重量減少や水分の分離傾向が認められ、やや経時的な安定性欠ける傾向があった。
【0034】
表3に示す処方により実施例1、6〜8及び比較例G〜Jの口紅用組成物を製造し(表中のマンネンタケ水溶性抽出物、イチョウ葉水溶性抽出物及びトリイソステアリン酸ポリグリセリルは表1と同じものを用いた)、上記試験法及び評価基準に従って評価した。なお、製造方法は実施例1に準じた。結果もあわせて表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】
表3の結果より、マンネンタケの水溶性抽出物、イチョウ葉の水溶性抽出物及びポリグリセリン脂肪酸エステルを配合した本発明にかかる実施例1及び6〜8の口紅用組成物は、使用性に優れ、口唇の皺やみずみずしさが改善されていることがわかる。また、その中でも実施例1のようにポリグリセリン脂肪酸エステルとしてトリイソステアリン酸ポリグリセリルを用いたものの効果が高いことがわかる。
【0037】
これに対し、比較例G〜Jの口紅用組成物は、特に使用性や口唇の艶においてほとんど効果がなく、実施例に比べその性能の劣ることがわかる。
【0038】
表4に示す処方により実施例9の口紅用組成物を製造し(表中のマンネンタケ水溶性抽出物、イチョウ葉水溶性抽出物及びトリイソステアリン酸ポリグリセリルは表1と同じものを用いた)、上記試験法及び評価基準に従って評価した。なお、製造方法は実施例1に準じた。結果もあわせて表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】
表4で示したように、ポリグリセリン脂肪酸エステルの本発明における好ましい配合量は1〜50重量%、さらに好ましくは2〜40重量%、最も好ましくは10〜20重量%であることが明らかになった。
【0041】
実施例10
成分 重量%
1.重質流動イソパラフィン 50
2.マイクロクリスタリンワックス 5
3.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 残量
4.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 20
5.赤色202号 1
6.黄色4号 2.5
7.雲母チタン 5
8.マンネンタケ水溶性抽出物 0.2
9.イチョウ葉水溶性抽出物 0.2
10.香料 適量
製造方法は実施例1に準じた。
なお、本実施例では、トリイソステアリン酸ポリグリセリルは日清オイリオ社製コスモール 43V、マンネンタケ水溶性抽出物は特開2002−322081の製造例7の黒霊芝の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物、イチョウ葉水溶性抽出物は市販の香栄興業社製イチョウ抽出液 BG−50を用いた。
【0042】
実施例11
成分 重量%
1.重質流動イソパラフィン 20
2.セレシンワックス 12
3.カルナウバワックス 1
4.メチルフェニルポリシロキサン 10
5.ジメチルポリシロキサン 5
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
7.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 10
8.赤色202号 5
9.黄酸化鉄被覆雲母チタン 5
10.マンネンタケ水溶性抽出物 0.2
11.イチョウ葉水溶性抽出物 0.2
12.香料 適量
製造方法は実施例1に準じた。
なお、本実施例では、トリイソステアリン酸ポリグリセリルは日清オイリオ社製コスモール 43V、マンネンタケ水溶性抽出物は特開2002−322081の製造例8の霊芝(赤芝)の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物、イチョウ葉水溶性抽出物は市販の香栄興業社製イチョウ抽出液 BG−50を用いた。
【0043】
実施例12
成分 重量%
1.重質流動イソパラフィン 10
2.パラフィンワックス 8
3.マイクロクリスタリンワックス 6
4.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 8
5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
6.モノオレイン酸ポリグリセリル 30
7.赤色104号アルミニウムレーキ 1
8.黄色5号アルミニウムレーキ 3
9.酸化チタン 3
10.マンネンタケ水溶性抽出物 0.1
11.イチョウ葉水溶性抽出物 0.1
12.香料 適量
製造方法は実施例1に準じた。
なお、本実施例では、モノオレイン酸ポリグリセリルは日光ケミカルズ社製Decaglyn 1−VO、マンネンタケ水溶性抽出物は特開2002−322081の製造例7の黒霊芝の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物と製造例8の霊芝(赤芝)の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を等量混合して用い、イチョウ葉水溶性抽出物は市販の香栄興業社製イチョウ抽出液 BG−50を用いた。
【0044】
実施例10〜12において得られた本発明にかかる口紅用組成物は塗布後の艶に優れ、口唇の皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える優れた口紅用組成物であることが明らかになった。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、マンネンタケの水溶性抽出物と、イチョウ葉の水溶性抽出物と、ポリグリセリン脂肪酸エステルとを配合することにより、塗布後の艶に優れ、口唇の皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える優れた口紅用組成物を提供できる。
【発明の属する技術分野】
本発明は、口紅用組成物、特に塗布後の艶に優れ、口唇の皺を目立たなくし、はりのあるみずみずしい外観を有する使用性の優れた口紅用組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
口紅用組成物は一般にワックス、液状油剤、粉体などから構成される。近年、口紅用組成物には様々な機能が求められるため、機能性原料を配合することも多くなってきた。
【0003】
一方、女性の口唇に関する悩みとして、荒れ、くすみ、皺などが挙げられるが、これらの原因の大部分は口唇の水分不足であると考えられている。
【0004】
これらの問題を解決する手段として、ラノリンなどの油分を配合する方法、植物エキス成分を同化した蜂蜜を配合する方法(特許文献1)、光の反射/干渉を利用した顔料を利用する方法(特許文献2)などの手段が用いられていた。
【0005】
【特許文献1】
特開昭59−55809号
【特許文献2】
特開2001−288039号
【0006】
しかしながら、蜂蜜を配合した文献では唇に対する効果や口紅塗布時の仕上がり状態が一切示されておらず、また、光の反射/干渉を利用した従来技術では、皺などの隠蔽においてはある程度の効果を有するものの、塗布時における一時的なものであり、口唇の荒れ、くすみを含め長期的な改善という面では問題があった。
【0007】
一方、油性の組成物である口紅組成物に、様々な効果を有する水溶性抽出物を配合して口紅にスキンケア的な効果を持たせる試みがなされているが、単純に油性物質中に水溶性物質を混合する方法では製品の安定性に欠け、また、油性物質中に水性の抽出物を界面活性剤により乳化又は可溶化させて配合させると、口紅塗布後の仕上がりで艶が無くなってしまう問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明は、口唇に対して、皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える効果のある水溶性抽出物を見極め、この水溶性抽出物を口紅へ配合しても、口紅が本来有している艶を損なわないように設計した口紅用組成物を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らはこのような事情に鑑み、鋭意研究を重ねた結果、マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物と、ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することにより、塗布後の艶に優れ、口唇の皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える優れた口紅用組成物を得られることを見いだし、本発明を完成した。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳細に説明する。
【0011】
本発明の構成成分であるマンネンタケの水溶性抽出物は、生薬「霊芝」に用いられる担子菌でありマンネンタケ科(Ganodermataceae)、マンネンタケ属(Ganoderma)に属する、霊芝(赤芝)、黒霊芝(黒芝)、紫芝等のマンネンタケを、水、低級アルコール類(メタノール、エタノール等)、液状多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)等の、1種、又は2種以上混合した溶媒を用いて抽出した液状のものである。マンネンタケ抽出物が乾固物の場合は、前記溶媒に溶解させたものを使用することができる。具体的には特許番号第1698547号、特許番号第2136097号、特許番号第3199277号、特開2002−29996号、特開2002−173441号、特開2002−322081号、特開2003−12539号及び特開2003−40757号に記載されている水溶性の抽出物で液状のもの又は乾固物を溶解したものをさす。
【0012】
本発明におけるイチョウ葉の水溶性抽出物は、イチョウの葉を水、低級アルコール類(メタノール、エタノール等)、液状多価アルコール(1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等)等の、1種、又は2種以上混合した溶媒を用いて抽出した水溶性の抽出物で液状のものある。
【0013】
本発明で用いられるマンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物の配合量は、特に限定されるものではないが、好ましくはそれぞれ0.01〜1重量%、さらに好ましくはそれぞれ0.05〜0.2重量%である。配合量が0.01重量%未満では口唇の荒れ、くすみ、皺の改善に効果が得られない場合があり、1重量%を超える場合では塗布時の艶が得られにくく、伸び、べたつきなどの使用性が悪くなる場合や、製品の安定性に欠ける場合がある。また、マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物の配合比は特に限定されるものではないが、好ましくは配合比が1:2から2:1の範囲である。
【0014】
本発明におけるポリグリセリン脂肪酸エステルは、脂肪酸とポリグリセリンのエステルである。ポリグリセリン鎖としては平均2〜10モルのもの、脂肪酸としてはステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、リノール酸などの飽和、不飽和もしくは直鎖、分岐のいずれでも良く、モノエステル、ジエステル、トリエステルからフルエステルのものを用いることができ、本発明ではこれらポリグリセリン脂肪酸エステルを1種又は2種以上を用いることができる。そして、塗布後の良好な艶と水溶性抽出物の乳化可溶化特性から判断すると、好ましくはトリイソステアリン酸ポリグリセリルが良い。
【0015】
本発明で用いられるポリグリセリン脂肪酸エステルの配合量は、特に限定されるものではないが、好ましくは1〜50重量%、さらに好ましくは2〜40重量%、最も好ましくは10〜20重量%である。配合量が1重量%未満では塗布時の艶が得られない場合があり、50重量%を超える場合では他のワックス成分などの配合が低下するため伸び、べたつきなどの使用性と口紅としての成型性が悪くなる場合がある。
【0016】
さらに、本発明の化粧料には、本発明で必須のマンネンタケの抽出物、イチョウ葉の抽出物及びポリグリセリン脂肪酸エステル以外に通常の化粧品原料として使用される油脂、ロウ類、炭化水素、脂肪酸、アルコール、アルキルグリセリルエーテル、エステル、シリコーン油、フッ素油、多価アルコール、糖類、高分子、界面活性剤、保湿剤、紫外線吸収剤、キレート剤、pH調整剤、酸化防止剤、金属イオン封鎖剤、殺菌・防腐剤、染料、香料、色素、可塑剤、有機溶媒、薬剤、動植物抽出物、体質粉体、有機色材、無機色材、パール顔料、表面処理粉体、複合顔料、油性ゲル化剤、アミノ酸及びペプチド、ビタミン等を本発明の効果が損なわれない範囲で配合することができる。
【0017】
【実施例】
以下、本発明の口紅用組成物について実施例をあげて更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。例中の配合量の%はすべて重量%とする。
【0018】
本発明者らは本発明の口紅用組成物の評価について各種試験を行なった。実施例に先立ちその試験方法及び評価基準について説明する。
【0019】
口唇の仕上がりの艶は専門パネル(25名)に各口紅用組成物を使用してもらい、官能で下記の5段階(スコア)の評価をし、その平均値により下記の評価基準に従って評価した。
<評価スコア>
5点:艶が良い
4点:艶がやや良い
3点:艶が普通
2点:艶がやや悪い
1点:艶が悪い
<評価基準>
◎:スコア平均値 4.0以上5.0未満
○:スコア平均値 3.0以上4.0未満
△:スコア平均値 2.0以上3.0未満
×:スコア平均値 1.0以上2.0未満
【0020】
口紅用組成物の伸びは専門パネル(25名)に各口紅組成物を使用してもらい、官能で下記の5段階(スコア)の評価をし、その平均値により下記の評価基準に従って評価した。なお、評価基準は口唇の艶の項と同様である。
<評価スコア>
5点:伸びが良く使用性が良い
4点:伸びがやや良く使用性が良い
3点:伸びが普通
2点:伸びがやや重く使用性が悪い
1点:伸びが重く使用性が悪い
【0021】
口紅用組成物のべたつきは専門パネル(25名)に各口紅組成物を使用してもらい、官能で下記の5段階(スコア)の評価をし、その平均値により下記の評価基準に従って評価した。なお、評価基準は口唇の艶の項と同様である。
<評価スコア>
5点:べたつかず使用性が良い
4点:ほとんどべたつかず使用性が良い
3点:べたつきが普通
2点:ややべたついて使用性が悪い
1点:べたついて使用性が悪い
【0022】
口唇の皺改善効果は専門パネル(5名)に各口紅組成物を1ヶ月連用して使用してもらい、官能で下記の5段階(スコア)の評価基準により評価した。なお、評価基準は口唇の艶の項と同様である。
<評価スコア>
5点:皺がほとんど目立たなくなった
4点:皺がかなり目立たなくなった
3点:皺の目立ち具合にあまり変化がなかった
2点:皺の目立ち具合は全く変化がなかった
1点:皺が目立つようになった
【0023】
さらに口唇の皺はレプリカによる画像解析を行なって改善度を評価した。専門パネル(5名)について使用前及び1ヶ月連用後にシリコンレプリカ剤により下口唇全体のレプリカを採取し、射光下、実体顕微鏡(50倍)にて皺の拡大像をCCD(Charge Coupled Device、電化結合素子)カメラにより画像として捉え、パソコンにデジタルデータとして保存した。その後保存画像を汎用画像解析ソフト(例えば、Adobe社製Photoshopなど)で皺部分を一定輝度レベルで抽出する二値化抽出法を用いて皺量として算出し、次式のように改善度を求めた。
<改善度>
{1−([1ヶ月連用後の皺量]/[使用前の皺量])}×100
【0024】
口唇のみずみずしさの指標としては口唇角質の水分量を測定した。専門パネル(5名)について使用前及び1ヶ月連用後にインピーダンスメータ(IBS社、SKICON−200)にて、下口唇中央部の角質水分量を測定した。
【0025】
表1に示す処方により実施例1〜4及び比較例A〜Fの口紅用組成物を製造し、上記試験法及び評価基準に従って評価した。結果もあわせて表1に示す。
【0026】
なお、表1でのマンネンタケの水溶性抽出物は、次のようにして得た。すなわち、特許番号第3199277号に準じ、赤芝及び黒霊芝の各50gを混合し、3Lの精製水を加え、100℃で3時間抽出し冷却後ろ過した。その後ろ液に、等倍量の1,3−ブチレングリコールを加え、多糖を沈殿させろ過した。得られたろ液を赤黒霊芝から抽出したマンネンタケ水溶性抽出物として用いた。イチョウ葉の水溶性抽出物は市販の香栄興業社製イチョウ抽出液 BG−50を、トリイソステアリン酸ポリグリセリルは高級アルコール工業社製リソレックス PGIS−23を用いた。
【0027】
<製造方法>
1:A部を90℃にて均一に溶解する。
2:B部を三本ローラーにて均一に分散し、A部に添加し、さらにC部を添加する。
3:A〜C部を脱泡し、容器に充填成型する。
【0028】
【表1】
【0029】
表1の結果より、マンネンタケの水溶性抽出物、イチョウ葉の水溶性抽出物及びポリグリセリン脂肪酸エステルを配合した本発明にかかる実施例1〜4の口紅用組成物は、マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物を併用することで、仕上がりの艶、伸びやべとつきの使用性を損なわずに、口唇の皺やみずみずしさが改善されていることがわかる。
【0030】
これに対し、水溶性抽出物を配合していない比較例Aや各水溶性抽出物を単独で配合している比較例B〜Fでは、口唇の皺やみずみずしさにおいては効果が少ない、あるいはほとんどなかった。
【0031】
表2に示す処方により実施例5の口紅用組成物を製造し(表中のマンネンタケ水溶性抽出物、イチョウ葉水溶性抽出物及びトリイソステアリン酸ポリグリセリルは表1と同じものを用いた)、上記試験法及び評価基準に従って評価した。なお、製造方法は実施例1に準じた。結果もあわせて表2に示す。
【0032】
【表2】
【0033】
表2で示したように、マンネンタケの水溶性抽出物及びイチョウ葉の水溶性抽出物の本発明における好ましい配合量はそれぞれ0.01〜1重量%であり、さらに好ましくはそれぞれ0.05〜0.2重量%であることが明らかになった。また、実施例5の▲8▼と▲9▼では、経時的な水分の蒸発による成型物の重量減少や水分の分離傾向が認められ、やや経時的な安定性欠ける傾向があった。
【0034】
表3に示す処方により実施例1、6〜8及び比較例G〜Jの口紅用組成物を製造し(表中のマンネンタケ水溶性抽出物、イチョウ葉水溶性抽出物及びトリイソステアリン酸ポリグリセリルは表1と同じものを用いた)、上記試験法及び評価基準に従って評価した。なお、製造方法は実施例1に準じた。結果もあわせて表3に示す。
【0035】
【表3】
【0036】
表3の結果より、マンネンタケの水溶性抽出物、イチョウ葉の水溶性抽出物及びポリグリセリン脂肪酸エステルを配合した本発明にかかる実施例1及び6〜8の口紅用組成物は、使用性に優れ、口唇の皺やみずみずしさが改善されていることがわかる。また、その中でも実施例1のようにポリグリセリン脂肪酸エステルとしてトリイソステアリン酸ポリグリセリルを用いたものの効果が高いことがわかる。
【0037】
これに対し、比較例G〜Jの口紅用組成物は、特に使用性や口唇の艶においてほとんど効果がなく、実施例に比べその性能の劣ることがわかる。
【0038】
表4に示す処方により実施例9の口紅用組成物を製造し(表中のマンネンタケ水溶性抽出物、イチョウ葉水溶性抽出物及びトリイソステアリン酸ポリグリセリルは表1と同じものを用いた)、上記試験法及び評価基準に従って評価した。なお、製造方法は実施例1に準じた。結果もあわせて表4に示す。
【0039】
【表4】
【0040】
表4で示したように、ポリグリセリン脂肪酸エステルの本発明における好ましい配合量は1〜50重量%、さらに好ましくは2〜40重量%、最も好ましくは10〜20重量%であることが明らかになった。
【0041】
実施例10
成分 重量%
1.重質流動イソパラフィン 50
2.マイクロクリスタリンワックス 5
3.トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン 残量
4.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 20
5.赤色202号 1
6.黄色4号 2.5
7.雲母チタン 5
8.マンネンタケ水溶性抽出物 0.2
9.イチョウ葉水溶性抽出物 0.2
10.香料 適量
製造方法は実施例1に準じた。
なお、本実施例では、トリイソステアリン酸ポリグリセリルは日清オイリオ社製コスモール 43V、マンネンタケ水溶性抽出物は特開2002−322081の製造例7の黒霊芝の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物、イチョウ葉水溶性抽出物は市販の香栄興業社製イチョウ抽出液 BG−50を用いた。
【0042】
実施例11
成分 重量%
1.重質流動イソパラフィン 20
2.セレシンワックス 12
3.カルナウバワックス 1
4.メチルフェニルポリシロキサン 10
5.ジメチルポリシロキサン 5
6.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
7.トリイソステアリン酸ポリグリセリル 10
8.赤色202号 5
9.黄酸化鉄被覆雲母チタン 5
10.マンネンタケ水溶性抽出物 0.2
11.イチョウ葉水溶性抽出物 0.2
12.香料 適量
製造方法は実施例1に準じた。
なお、本実施例では、トリイソステアリン酸ポリグリセリルは日清オイリオ社製コスモール 43V、マンネンタケ水溶性抽出物は特開2002−322081の製造例8の霊芝(赤芝)の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物、イチョウ葉水溶性抽出物は市販の香栄興業社製イチョウ抽出液 BG−50を用いた。
【0043】
実施例12
成分 重量%
1.重質流動イソパラフィン 10
2.パラフィンワックス 8
3.マイクロクリスタリンワックス 6
4.ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 8
5.トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 残量
6.モノオレイン酸ポリグリセリル 30
7.赤色104号アルミニウムレーキ 1
8.黄色5号アルミニウムレーキ 3
9.酸化チタン 3
10.マンネンタケ水溶性抽出物 0.1
11.イチョウ葉水溶性抽出物 0.1
12.香料 適量
製造方法は実施例1に準じた。
なお、本実施例では、モノオレイン酸ポリグリセリルは日光ケミカルズ社製Decaglyn 1−VO、マンネンタケ水溶性抽出物は特開2002−322081の製造例7の黒霊芝の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物と製造例8の霊芝(赤芝)の1,3−ブチレングリコール水溶液抽出物を等量混合して用い、イチョウ葉水溶性抽出物は市販の香栄興業社製イチョウ抽出液 BG−50を用いた。
【0044】
実施例10〜12において得られた本発明にかかる口紅用組成物は塗布後の艶に優れ、口唇の皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える優れた口紅用組成物であることが明らかになった。
【0045】
【発明の効果】
以上述べたように、マンネンタケの水溶性抽出物と、イチョウ葉の水溶性抽出物と、ポリグリセリン脂肪酸エステルとを配合することにより、塗布後の艶に優れ、口唇の皺を目立たなくし、はりとみずみずしさを与える優れた口紅用組成物を提供できる。
Claims (7)
- マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物と、ポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することを特徴とする口紅用組成物
- ポリグリセリン脂肪酸エステルとしてトリイソステアリン酸ポリグリセリルを配合することを特徴とする請求項1記載の口紅用組成物
- マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物を、それぞれ0.01〜1重量%配合することを特徴とする請求項1〜2記載の口紅用組成物
- マンネンタケ及びイチョウ葉の水溶性抽出物を、それぞれ0.05〜0.2重量%配合することを特徴とする請求項1〜2記載の口紅用組成物
- ポリグリセリン脂肪酸エステルを1〜50重量%配合することを特徴とする請求項1〜4記載の口紅用組成物
- ポリグリセリン脂肪酸エステルを2〜40重量%配合することを特徴とする請求項1〜4記載の口紅用組成物
- ポリグリセリン脂肪酸エステルを10〜20重量%配合することを特徴とする請求項1〜4記載の口紅用組成物
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