JP2002193742A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JP2002193742A JP2000404472A JP2000404472A JP2002193742A JP 2002193742 A JP2002193742 A JP 2002193742A JP 2000404472 A JP2000404472 A JP 2000404472A JP 2000404472 A JP2000404472 A JP 2000404472A JP 2002193742 A JP2002193742 A JP 2002193742A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の課題は、液状2層分離タイプの化粧
料において、使用時に振り混ぜることにより均一に混合
することが一目で認識でき、そのことにより使用部位へ
の有効性を高めると共に、剤形の特異性を強調し外観的
にも美しさを備えることにより他製剤との差別化された
液状2層分離タイプの化粧料を提供することである。 【解決手段】 上層が油性成分、下層が水および水溶性
成分で構成されている液状2層分離タイプの化粧料にお
いて、上層と下層の界面に特定の有機又は有機無機複合
粉体を浮遊させることで、均一に混合したことを知るた
めの指標とできることを見いだした。この特定の粉体に
ついては比重が1.00〜1.60g/cmの疎水性
粉体、特にポリエチレンテレフタレートまたは、ポリエ
チレン、ポリメチルメタクリレート、ポリオレフィン、
エポキシ樹脂より1種又は2種以上を選択した積層粉体
または、前記樹脂類とアルミニウムの積層粉体を配合す
ることで課題を達成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液状2層分離タイプの
化粧料に関して、2層の層間に粉体を浮遊させることに
より、一目で混合の必要性の認識を与えると共に、混合
時に適当な指標を与えることで、より使用部位への有効
性を高めることができると共に、剤形の特異性を強調し
且美しい外観を有する化粧料を提供することに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の化粧料は、毛髪処理剤を初めとし
てメーキャップ化粧料や紫外線防止化粧料においては、
液状2層分離タイプの形状をした製剤が市場で存在して
いる。しかしながら、これらの製品は使用時に2層即ち
上層と下層を振り混ぜて均一に混合して用いるのである
が、その殆どは不透明な容器に充填されているか、又は
振り混ぜても完全に均一に混合されているかどうかが判
別しにくい外観を呈している。そして、これらの製剤
は、使用時に充分な有効性を得るためには完全に均一に
混合する必要があるにもかかわらず使用時振り混ぜても
完全に均一に混合しているか判別しにくいという問題を
有している。
【0003】次に毛髪処理剤を例として詳しく説明す
る。一般に高級アルコール−塩化アルキルアンモニウム
のコンプレックスによるゲルで増粘させた処方系につい
て、よく利用されている。この処方系については、適度
な粘度を有するため使用性が良好であり、処理によって
柔軟性が向上すること、帯電防止効果、保湿性に優れる
ことはよく知られている。しかしながら、塩化アルキル
アンモニウムは、皮膚に吸着しやすく安全性が低いため
刺激の原因となりやすい。又、この処方系については一
般的に市販されている剤型となっているため、製剤の外
観による差別化を訴求することができない。そこで、高
級アルコール−塩化アルキルアンモニウムを使用しない
剤型として多価アルコール、シリコンポリマー、タンパ
ク質誘導体などを用いた安全性の高い毛髪処理剤とし
て、2層分離タイプの液状毛髪処理剤が開発されたが、
そのままでは2層に分離していることがわかりにくいた
め、上層又は下層を染料などで着色して分離しているこ
とをわかりやすくしている。使用時に充分な有効性を得
るため、使用時には上層、下層を振り混ぜて均一に混合
して用いる。ところが実際、着色しているだけでは使用
時に完全に均一かどうかは分かりにくい。もしも充分な
混合がなされない場合は、使用感触等の使用性が悪く、
目的とするパーマネントウェーブ、染毛剤による化学的
な毛髪損傷やブラッシング、洗髪などによる物理的損傷
に対する保護、回復効果をも充分得ることができなくな
る。このように液状2層タイプの化粧料にとって、使用
時に完全に均一に混合することは最も重要な要素の一つ
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】液状2層分離タイプの
化粧料においては使用時に振り混ぜることにより均一に
混合することが一目で認識できることが必要であり、ま
た、外観的にも美しさを備えることにより使用性を高め
ることが期待できる。従って、本発明では、使用時に振
り混ぜることにより一目で混合度合いが識別でき完全に
均一に混合された状態で使用できることで使用時の有効
性を高め、且美麗な外観で市場の同形状の製剤と差別化
された化粧料を提供することにある。
【0005】本発明が解決しようとする課題について毛
髪処理剤を例にとして更に詳しく説明する。安全性の高
い剤形として開発された液状2層分離タイプの毛髪処理
剤では、使用時に振り混ぜて均一に混合することが一目
で認識できることが必要である。つまり、2層の界面を
強調する必要がある。それは充分混合されない場合、容
器を倒立させて使用する時には、下層の水溶性成分のみ
が毛髪に供与され、比重の軽い油性成分で得られる毛髪
間の摩擦を低減させる、毛髪の表面をコートし毛髪内部
からの水分蒸散を防ぎ、しなやかな状態を保つといった
効果が得られにくいためである。また、そのまま使用を
続けると最後には油性成分のみとなってしまうため、水
溶性成分である毛髪補修や帯電防止などの効果成分が供
与されず、油性成分のみ毛髪に塗布されるため、ベトつ
いた仕上がりになったり、静電気の影響でまとまりが悪
くなったり、毛髪が損傷する原因になることが考えられ
る。つまり使用時に均一に混合されないと本来設計され
た毛髪処理剤としての効能効果を得ることができない。
従って本発明は、液状2層分離タイプの毛髪処理剤に関
して、2層の層間に粉体を浮遊させることにより、使用
時に一目で混合の必要を認識されると共に、振り混ぜて
均一にさせる際の適切な混合度合いの指標を与えること
で、毛髪の補修性、毛髪保護のために櫛どおり性の向
上、帯電防止効果等の毛髪処理剤としての有効性を高め
ること、及び製造方法が簡便で安定性、安全性に優れ、
かつ美麗な外観で他製剤と差別化された毛髪処理剤組成
物を提供することが可能となる。また、本発明が解決し
ようとする課題は、毛髪化粧料以外にも液状2層分離タ
イプの化粧料であれば応用が可能である。
【0006】
【問題を解決するための手段】本発明者らは、上記の状
況に鑑み優れた化粧料を開発すべく鋭利検討を行った結
果、上層が油性成分、下層が水、及び水溶性成分で構成
されている液状2層分離タイプの化粧料において、上層
と下層の界面に特定の有機又は、有機無機複合粉体を浮
遊させることで、使用時に均一に適切な混合度合いを知
るための指標とできることを見いだした。この特定の粉
体については比重が1.00〜1.60g/cmの疎
水性粉体、特にポリエチレンテレフタレート又は、ポリ
エチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリオレフィ
ン、エポキシ樹脂より1種又は2種以上を選択した積層
粉体又は、前記樹脂類とアルミニウムの積層粉体が最も
目的に合致していた。通常のタルク、マイカなどの無機
粉体では、下層の液体よりも比重が重いため容器底部に
沈降する。しかも、固化するため、振り混ぜても均一に
混合しない。このことは一般にケーキングといわれる現
象であり、粉体を配合した剤形の液状化粧料において
は、発生しやすい問題の一つである。また、一般的に比
重が、上層<粉体<下層の関係式であれば、上層と下層
の界面に粉体を浮遊させることが可能と考えられるが、
この関係式を満たす粉体では、もともと上層と下層の比
重差が少ないため混合後の分離が遅く、単に一方の層が
白濁した外観になってしまう。
【0007】そこで、速やかに上層と下層の界面に粉体
を浮遊させるために、以下の考え方で粉体を検討した。
処方設計上で上層が油性成分、下層が水と水溶性成分で
あることが通常である。実際上、上層の比重が1.0以
下であり、下層の比重が1.0以上に調製される。ここ
で、疎水性粉体で比重が1.0以上であれば、上層であ
る油性成分の最下層に配置される。また、下層との比重
の関係が疎水粉体>下層であっても比重差が少なけれ
ば、疎水性粉体は比重の軽い上層に取り込まれているた
めそれ以上沈降しない。つまり、比重が上層<下層<粉
体の関係であっても粉体を上層と下層の界面に浮遊させ
ることが可能になる。また同時に、粉体が浮遊している
ためケーキングも発生しない。このように各種粉体を検
討した結果、比較的比重の軽い有機粉体または有機無機
複合粉体が有用であった。
【0008】本発明で使用される疎水性有機または有機
無機複合粉体の比重は、1.00〜1.60g/cm
が適当であり、更に好ましくは1.10〜1.50g/
cmである。これは上層と下層の比重の設計により、
ある程度異なるが実際に2層分離タイプの毛髪処理剤と
して処方化した場合は上記条件が良好である。1.00
g/cmより軽い場合は、粉体が上層の油性成分全体
に分散するため上層と下層の界面に浮遊するまで長時間
かかり実用的ではない、また、著しく軽い場合は上層の
上面に配置され2層分離を混合する際の指標とはならな
い。一般的に1.60g/cmより重い場合は、下層
の底部に配置され、著しく軽い場合と同様で混合の指標
とはならない。
【0009】本発明で使用される疎水性有機または有機
無機複合粉体の組成は、上記設定の比重より有機粉体が
有利である。例としては、ポリアクリル酸アルキルやナ
イロン、セルロース、シリコンパウダーなどの有機粉体
があげられるが、特に光学的に干渉色を有する設計がな
されたポリエチレンテレフタレートまたは、ポリエチレ
ン、ポリメチルメタクリレート、ポリオレフィン、エポ
キシ樹脂より1種又は2種以上を選択した積層粉体また
は、前記樹脂類とアルミニウムの積層粉体については、
外観が非常に美麗であり望ましい。また、これら積層粉
体については、干渉色の他に色材を含有させることで多
種多様な色を発現させることも可能である。このことか
ら多量に含有させることによりメーキャップ効果を得る
ことも可能である。さらに、粉体の形状が球形である場
合は、毛髪処理剤においては毛髪間の摩擦を低減し切れ
毛、枝毛などを防止する効果を得ることもでき、その他
の化粧料においては肌への滑り改善し使用感触の工場が
期待できる。本発明液状2層化粧料における、疎水性有
機または有機無機複合粉体の配合量は、液状2層化粧料
の混合時の指標としてのみ用いる場合は、全体に対して
0.05重量%以上,1.0重量%以下であり、好まし
くは同0.1重量%以上,0.5重量%以下である。ま
た、メーキャップ効果を同時に得る場合は、全体に対し
て5.0重量%以上,50.0重量%以下であり、好ま
しくは同10.0重量%以上,30.0重量%以下であ
る。すなわち、0.05重量%以下では混合時の指標と
しての視認性が充分でなく、また50.0重量%より多
い場合では、製造、充填が困難になるといった問題が生
じ、毛髪処理剤においては使用時に毛髪全体に広がりな
い等の問題も生じる。
【0010】本発明の液状2層分離タイプに配合される
成分として次に示す。その配合に際しては、本発明の効
果を損なわない量的、質的範囲内である。もちろんこれ
に限定されるものではない。油性成分としては、通常の
化粧料に使用できるものであれば配合可能で、植物油と
しては、オリーブ油、ホホバ油、ヒマシ油、コメヌカ
油、ヤシ油など、動物油としては、スクワラン、牛脂、
ラノリンなど、合成油としては、シリコーン油、ポリイ
ソブテン、脂肪酸エステル、脂肪酸グリセリンなど、ロ
ウとして、ミツロウ、モクロウ、キャンデリラロウ、カ
ルナウバロウなど、炭化水素としては、流動パラフィ
ン、セレシン、マイクロクリスタリンワックス、ワセリ
ンなど、高級アルコールとしては、セタノール、ステア
リルアルコール、オクチルドデカノールなど、高級脂肪
酸としては、イソステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチ
ン酸、オレイン酸など、その他、高重合シリコーン、架
橋型シリコーン樹脂、固形ポリエーテル変性シリコー
ン、パーフルオロエーテルなど、着色剤としては青色1
号、緑色3号、赤色202号、赤色227号、黄色4号
などの有機色素、クロロフィル、βーカロチンなどの天
然色素があげられる。これらの中から1種または2種以
上を任意に選択して用いてもかまわない。
【0011】また、その他の効果成分としてビタミン
A,B,C,Eやその誘導体、各種アミノ酸、イオウや
チアントールなどの抗脂漏剤、ジンクピリチオンなどの
抗菌剤、ヒアルロン酸ナトリウムやトリメチルグリシン
などの保湿剤を必要に応じて適宜配合してもよい。乳
化、可溶化、分散剤としての界面活性剤としてはPOE
脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、PO
E高級アルコールエーテル、POE.POPブロックポ
リマーなどの非イオン性界面活性剤、脂肪酸カリウム、
脂肪酸ナトリウム、高級アルキル硫酸エステル塩、アル
キルエーテル硫酸エステル塩、アシルサルコシン酸塩、
スルホコハク酸塩などのアニオン性界面活性剤、アルキ
ルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアン
モニウム塩、アルキルピリジニウム塩、塩化ベンザルコ
ニウムなどのカチオン性界面活性剤、イミダゾリン系や
ベタイン系の両性界面活性剤など、剤形として2層分離
する範囲であれば配合可能である。また、本発明の組成
物は、系の安定性を損なわない範囲であれば、上記成分
のほかにグアーガムやタマリンドガムなどの非イオン性
高分子、カチオン化セルロースや、ジアリルジメチルア
ンモニウムクロリドポリマーなどのカチオン性高分子、
キサンタンガムやアルギン酸ナトリウムなどのアニオン
性高分子、その他天然水溶性化合物及びその誘導体、防
腐剤、キレート剤、酸化防止剤、保湿剤、低級アルコー
ル、多価アルコール、香料、清涼剤、PH調整剤、紫外
線防止剤などを配合することも可能である。
【0012】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に的に説
明するが、これによって本発明の技術的範囲が限定的に
解釈されるべきものではない。なお、以下の表に示す組
成物の配合量は総て重量%で示す。
【0013】実施例1〜4及び比較例1〜4の処方例を
表1及び表2弐示す。
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】実施例および比較例の製造方法について
は、油性成分を順次溶解し粉体を混合した油相と、精製
水に順次溶解した水相を作成した後、両相を均一になる
まで攪拌混合した。
【0016】次に実施例及び比較例に示した界面に浮遊
させる粉体の比重を表3に示す。
【表3】
【0017】次に実施例及び比較例について以下の
(1)〜(4)の方法にて評価を実施し、その結果を表
4に示す。
【0018】(1)状態評価は、各試料を300ml透
明PET容器に250ml充填し、上下に20回激しく
振り混ぜ、1時間静置後に状態を確認した。 (2)官能評価(乾燥後のなめらかさに対する評価)
は、試験対象者としは20才から40才の女性20名を
選び、各試験者は、市販のシャンプー(ポリオキシエチ
レンアルキルエーテル硫酸塩を洗浄主剤とする)で洗髪
後の毛髪に、各試料を10gずつ塗布した後、40℃の
温湯ですすいでから、ドライヤーで乾燥し、精製水のみ
の処理と比較して評価した。◎:15名以上が「著しく
良好」、「良好」と答えたもの○:10名以上が「著し
く良好」、「良好」とこたえたもの△:5名以上が「著
しく良好」、「良好」と答えたもの×:4名以下が「著
しく良好」、「良好」と答えたもの。 (3)使用性は、混合状態のわかりやすさについて、上
記試験対象者20名に対して質問を行いその回答により
評価した。◎:15名以上が「著しく良好」、「良好」
と答えたもの○:10名以上が「著しく良好」、「良
好」とこたえたもの△:5名以上が「著しく良好」、
「良好」と答えたもの×:4名以下が「著しく良好」、
「良好」と答えたもの。 (4)安定性は、各試料を300ml透明PET容器に
250ml充填し、5℃、40℃で放置試験を行い、1
ヶ月後に状態を確認した。
【0019】次に実施例1〜4及び比較例1〜4につい
て官能評価、使用性、及び安定性について表4に示す。
【表4】
【0020】更に実施例、比較例及びその評価について
詳細に説明する。実施例1〜4は、3例全て上層と下層
の界面に粉体が浮遊し、混合状態が一目で解りやすかっ
た。また、ポリエチレンテレフタレート積層末(実施例
2)を配合したものについては、2層に分離した直後か
ら界面で浮遊するため、最も指標として有効であった。
しかも界面でキラキラと光が反射し美麗であったし、振
り混ぜることで光が乱反射し全体に美しい状態になっ
た。1ヶ月後の安定性においても実施例については、同
様の状態が保持されていた。
【0021】また、比較例1,2,4ではすべての粉体
が容器底部に沈降するため2層に分離していることがわ
かりずらく、混合の指標とはならなかった。また、1ヶ
月後においては比較例1,2,4の3例とも容器底部で
ケーキングが発生しており、振り混ぜても容器底部の沈
殿については充分な分散は得られなかった。しかも比較
例2については、40℃1ヶ月で酸化チタンの触媒効果
によりオリーブ油が、酸化して変臭が発生していた。比
較例3は粉体が油相の上部で浮遊し指標とはなり得なか
った。1ヶ月後でも振り混ぜることで簡単に分散は行わ
れた。また、官能評価については、球状粒子(実施例
2)については非常に良好であった。そして、有機粉体
(実施例1〜4及び比較例3)は無機粉体(比較例1,
2)に比較して良好であった。
【0022】表1に示す実施例2の配合でトリートメン
トを作成した。(1)精製水65.2995%2)加水
分解ケラチン液3.0%(3)ブチレングリコール2.
0%(4)トリメチルグリシン2.0%(5)カチオン
化グアーガム1.0%(6)メチルパラベン0.1%
(7)赤色227号0.0005%(8)デカメチルシ
クロペンタシロキサン15.0%(9)メチルポリシロ
キサン100000cs1.0%(10)メチルポリシ
ロキサン5cs5.0%(11)トリオクタノイン5.
0%(12)ビタミンEアセテート0.5%(13)ポ
リエチレンテレフタレート・ポリメチルメタクリレート
積層フィルム末0.1%製法;(1)〜(7)の各成分
を順次混合して水相を得た。次に(8)〜(13)の各
成分を順次混合して油相を得た。次に水相と油相を均一
に混合し、容器に充填して2層分離タイプのトリートメ
ントを得た。このトリートメントは、ポリエチレンテレ
フタレート・ポリメチルメタクリレート積層フィルム末
が、水相と油相の界面でキラキラと光が反射し美麗であ
ったし、振り混ぜることで光が乱反射し製剤全体に美し
い状態になった。また、適度な粘度を持つため毛髪への
延び、なじみが良好であり使用性が良好であった。ま
た、洗い流し後も櫛どおり性、補修効果、乾燥後のなめ
らかさに優れていた。
【0023】表1に示す実施例3の配合でカラーリング
トリートメントを作成した。(1)精製水43.4%
(2)加水分解ケラチン液1.0%(3)ブチレングリ
コール7.0%(4)トリメチルグリシン1.0%
(5)カチオン化グアーガム1.0%(6)メチルパラ
ベン0.1%(7)ポリビニルピロリドン5.0%
(8)デカメチルシクロペンタシロキサン15.0%
(9)メチルポリシロキサン100000cs1.0%
(10)メチルポリシロキサン5cs5.0%(11)
トリメチルシロキシケイ酸・デカメチルシクロペンタシ
ロキサン混合物5.0%(12)ビタミンEアセテート
0.5%(13)ポリエチレンテレフタレート・アルミ
ニウム・エポキシ積層末15.0%製法;(1)〜
(7)の各成分を順次混合して水相を得た。次に(8)
〜(13)の各成分を順次混合して油相を得た。次に水
相と油相を別々に、分離充填して2層分離タイプのトリ
ートメントを得た。このカラーリングトリートメント
は、ポリエチレンテレフタレート・アルミニウム・エポ
キシ積層末が、水相と油相の界面でキラキラと光が反射
し美麗であったし、振り混ぜることで光が乱反射し製剤
全体に美しい状態になった。また、アウトバスで使用す
ることで毛髪に対してポリエチレンテレフタレート・ア
ルミニウム・エポキシ積層末が樹脂によって固定される
ことで、毛髪にキラキラとした輝きを与えるメーキャッ
プ効果が得られた。また、櫛どおり性、補修効果、乾燥
後のなめらかさに優れたトリートメント効果を持つ毛髪
着色剤であった。
【0024】表1に示す実施例4の配合でサンスクリー
ン化粧料を作成した。(1)精製水44.3%(2)ブ
チレングリコール7.0%(3)アラントイン0.1%
(4)メチルパラベン0.1%(5)流動パラフィン1
5.0%(6)パラメトキシケイヒ酸オクチル5.0%
(7)オキシベンゾン2.0%(8)メチルポリシロキ
サン100000cs1.0%(9)メチルポリシロキ
サン5cs5.0%(10)トリメチルシロキシケイ酸
・デカメチルシクロペンタシロキサン混合物5.0%
(11)ビタミンEアセテート0.5%(12)ポリエ
チレンテレフタレート・アルミニウム・エポキシ積層末
15.0%製法;(1)〜(4)の各成分を順次混合し
て水相を得た。次に(5)〜(12)の各成分を順次混
合して油相を得た。次に水相と油相を別々に、分離充填
して2層分離タイプのサンスクリーン化粧料を得た。こ
のサンスクリーン化粧料は、ポリエチレンテレフタレー
ト・アルミニウム・エポキシ積層末が水層と油層の界面
でキラキラと光が反射し美麗で、しかも振り混ぜること
で光が乱反射し製剤全体が美しい状態を呈した。
【0025】
【発明の効果】本発明の化粧料においては、液状2層分
離タイプの化粧料に関して、2層の層間に粉体を浮遊さ
せることにより、使用時に一目で混合の必要を認識され
ると共に、振り混ぜて均一にさせる際の適切な混合度合
いの指標を与えることで、より化粧料の有効性を高める
ことを特徴とし、なお且つ美麗な外観が得られるため、
他製剤との差別化を可能とした。とりわけ毛髪処理化粧
料においては、多量の塩化アルキルアンモニウムを配合
することなく毛髪の損傷を補修して毛髪に艶と柔軟性を
付与し、保湿性も向上させ、そして櫛通り性をも改善す
る効果が得られる安全性の高い良好な安定性を有する毛
髪処理剤を可能とした。また、メーキャップ化粧料や紫
外線防止化粧料においても同様に各々の化粧料の有効性
を高めることを特徴とし、なお且つ美麗な外観が得られ
る製品を可能とし、他製剤との差別化をも可能とした。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2層分離の液状化粧料において上層と下
    層の界面に粉体を浮遊させることを特徴とした化粧料。
  2. 【請求項2】 浮遊させる粉体の比重が1.00〜1.
    60g/cmである請求項1記載の化粧料。
  3. 【請求項3】 浮遊させる粉体が、疎水性有機または有
    機無機複合粉体であることを特徴とする請求項1又2記
    載の化粧料。
  4. 【請求項4】 浮遊させる疎水性粉体が、ポリエチレン
    テレフタレート又は、ポリエチレン、ポリメチルメタク
    リレート、ポリオレフィン、エポキシ樹脂より1種又は
    2種以上を選択した積層粉体又は、前記樹脂類とアルミ
    ニウムの積層粉体である請求項3記載の化粧料。
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