JP2002187813A - スティック状組成物 - Google Patents

スティック状組成物

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JP2002187813A JP2000386899A JP2000386899A JP2002187813A JP 2002187813 A JP2002187813 A JP 2002187813A JP 2000386899 A JP2000386899 A JP 2000386899A JP 2000386899 A JP2000386899 A JP 2000386899A JP 2002187813 A JP2002187813 A JP 2002187813A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉末量の多いスティック状化粧料等のスティ
ック状組成物のもつ欠点である使用時の折れを防止し
て、使用性、化粧仕上がりのよいスティック状組成物を
提供すること。 【解決手段】 粉末を30〜60重量%含有するスティ
ック状組成物において、球状粉末を全粉末中5〜40重
量%含有することを特徴とするスティック状組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はスティック状組成物
に関し、さらに詳しくは、使用性が良好で、優れた化粧
仕上がりが得られる、使用時の折れが抑制されたスティ
ック状組成物、特に、スティック状化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】スティック状組成物は、固形油分、液状
油分、粉末等を含有する組成物をスティック状に成型し
たもので、目もとを美しく装うためのアイシャドー、口
唇を魅力的に表現するための口紅等の化粧料等に用いら
れている。これらの中、アイシャドーのように粉末量の
多いスティック状組成物は、使用時の折れがしばしば生
じるという問題があった。これに対して従来は、固形油
分の種類の選択や配合量の増量等で解決を図っていた。
【0003】しかしながら、かかる方法で折れ強度をも
たせると、使用性の点で使用感が重くなったり、粉末が
皮膚にのらず仕上がりが悪くなったりするなどの問題を
生じていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたものであり、粉末量の多いスティック状化粧
料等のスティック状組成物のもつ欠点である使用時の折
れを、使用性、化粧仕上がりを維持しながら、防止する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前記課題を
解決するため鋭意研究を行った結果、球状の粉末を特定
量配合することにより、上記課題が解決されることを見
出し、本発明を完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、粉末を30〜60重
量%含有するスティック状組成物において、球状粉末を
全粉末中5〜40重量%含有することを特徴とするステ
ィック状組成物である。
【0007】球状粉末の配合量は、全粉末中15〜30
重量%であることが好ましい。
【0008】前記球状粉末は、球状樹脂粉末であること
が好ましく、この樹脂の例として、オルガノポリシロキ
サンエラストマー、架橋ポリスチレンまたはポリメチル
メタクリレート等が挙げられる。
【0009】前記球状粉末は、粒径が平均粒径で1.0
〜15.0μmであることが好ましい。
【0010】本発明においては、さらに固形油分、液状
油分が配合され、固形油分の配合量は球状粉末に対して
0.3〜5.6倍(重量)が好ましい。固形油分の前記
配合量が球状粉末との相乗的効果によって優れた効果を
奏する。
【0011】本発明におけるスティック状組成物は、ス
ティック状化粧料であることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0013】本発明は、粉体が30〜60重量%と多量
に含有されるスティック状組成物における技術である。
【0014】本発明に用いられる球状粉末は、化粧料等
で使用される粉末であればいかなるものでも使用可能で
あるが、球状樹脂粉末がより効果を発揮する点で好まし
い。好ましく用いられる球状樹脂粉末の樹脂の具体的な
例を示すと、例えば、オルガノポリシロキサンエラスト
マー、ポリスチレン、ポリメチルメタクリレート(以
下、PMMAともいう)、ポリアミド樹脂(ナイロ
ン)、ポリエチレン、スチレンとアクリル酸の共重合
体、ベンゾグアナミン樹脂、ポリ四フッ化エチレン、シ
リコーン樹脂等が挙げられる。これらの中で、オルガノ
ポリシロキサンエラストマー球状、ポリスチレン、特に
架橋ポリスチレン、PMMAが折れを防止する効果に特
に優れる点で好ましい。中でも、オルガノポリシロキサ
ンエラストマーが最も好ましい。
【0015】本発明において最も好ましく配合されるオ
ルガノポリシロキサンエラストマー球状粉末は、硬化性
オルガノポリシロキサン組成物から得られる球状粉末
で、例えば、硬化性オルガノポリシロキサン組成物を界
面活性剤の存在下で水と混合し、ホモミキサー等で均一
に混合後、50℃以上の熱水中に放出し硬化させ乾燥さ
せて得ることができる。オルガノポリシロキサンエラス
トマー球状粉体の詳細は、特公平4−66446号公
報、特開平2−243612号公報および特公平4−1
7162号公報に記載されており、市販品として、例え
ば、トレフィルE−505C、E−506C(東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン株式会社製)が挙げられる。
【0016】本発明で好ましく用いられる架橋ポリスチ
レン粉末とは、スチレンとジビニルベンゼンを共重合さ
せて得られるポリマーであり、市販品としてはファイン
パール(住友化学株式会社製)等がある。
【0017】また、PMMA粉末は、市販品を用いるの
が好適であり、例えばマイクロスフェアーM、マイクロ
スフェアーM−100、マイクロスフェアーM−306
(いずれも松本油脂製薬株式会社製)等がある。
【0018】前記本発明の球状粉末の粒径は、平均粒径
で1.0〜15.0μmであることが好ましい。この範
囲であると、特に優れた発揮する。15.0μmを超え
るとざらつき感がでてくる傾向にある。
【0019】前記球状粉末の配合量は、全粉末中5〜4
0重量%の範囲で、スティック状組成物全量中では1.
5〜24.0重量%の範囲で配合される。好ましい配合
量は、全粉末中10〜35重量%、スティック状組成物
全量中3.0〜21.0重量%の範囲である。特に好ま
しくは、全粉末中15〜30重量%、スティック状組成
物全量中4.5〜18.0重量%である。配合量が全粉
末中5重量%未満では、折れ防止効果が弱くなる。ま
た、全粉末中40重量%を超えると、使用性、仕上がり
感が悪くなる。
【0020】次に、本発明における上記球状粉末以外の
粉末について説明する。
【0021】本発明における上記球状粉末以外の粉末
は、一般に化粧品等に使用されている粉末であればいず
れでも配合出来る。例えば、タルク、カリオン、雲母、
絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅
雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケ
イ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウ
ム、マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウ
ム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコウ)、リン酸カルシ
ウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミ
ックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチ
ン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、窒化ホ
ウ素等の無機粉末、シリコ−ン樹脂粉末、セルロース粉
末等の有機粉末、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化鉄(ベ
ンガラ)、チタン酸鉄黄酸化鉄、カーボンブラック、低
次酸化チタン、マンゴバイオレット、コバルトバイオレ
ット 酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト、
群青、紺青等の無機顔料、酸化チタンコーテッドマイ
カ、酸化チタンコーテッドオキシ塩化ビスマス、酸化チ
タンコーテッドタルク、着色酸化チタンコーテッドマイ
カ、オキシ塩化ビスマス、魚鱗箔等のパール顔料、アル
ミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔
料、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色
205号、赤色220号、赤色226号、赤色228
号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色
205号、黄色401号、及び青色404号 赤色3
号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色
230号、赤色401号、赤色505号、橙色205
号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203
号、緑色3号及び青色1号などのジルコニウム、バリウ
ム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料、クロロフィ
ル、β−カロチン等の天然色素などが挙げられる。
【0022】また上記粉末をシリコーン処理、金属石鹸
処理、脂肪酸処理、界面活性剤処理、あるいは酸、アル
カリ、無機塩類による処理、さらにはこれらの複合処理
を行った後、配合してもよい。配合量は、上記球状粉末
をも加えた粉末全量として、スティック状組成物中30
〜60重量%である。
【0023】本発明においては、スティック状にするた
めに固形油分が配合される。固形油分としては、スティ
ック状化粧料に一般に用いられるものであって、固体油
脂、ロウ類、炭化水素、高級アルコール、シリコーン等
が挙げられる。例えば、モクロウ、カカオ脂、硬化ヒマ
シ油、硬化油、パーム油、硬化ヤシ油、モクロウ核油等
の固体油脂;カルナウバロウ、ミツロウ、キャンデリラ
ロウ、ジョジョバロウ、ラノリン、セラックロウ等のロ
ウ類:ポリエチレンワックス、パラフィンワックス、セ
レシン、マイクロクリスタリンワックス等の炭化水素系
ワックス類;ベヘニルアルコール、セタノール、バチル
アルコール等の高級アルコール;シリコンワックス等を
例示できるが、これらに限定されるものではない。これ
らの固形油分は、1種のみを用いてもよく、あるいは2
種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0024】固形油分の配合量は、一般的にはスティッ
ク状組成物全量中5〜25重量%である。好ましい配合
量は、10〜20重量%である。なお、固形油分は上記
球状粉末に対して0.3〜5.6倍(重量)の範囲の配
合が好ましい。固形油分のこの範囲の配合が前記球状粉
末との相乗効果を発揮し、優れた折れ防止効果、使用
性、仕上がり感効果を発揮することができる。さらに好
ましくは、0.6〜4.4倍(重量)である。特に、
0.8〜3.0倍(重量)が好ましい。
【0025】本発明においては、液状油分を配合するこ
とが好ましい。
【0026】液状油分としては、例えば、オリーブ油、
アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、月見草
油、ホホバ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、ヒマシ油、
サフラワー油、綿実油、大豆油、茶実油、コメヌカ油、
胚芽油、落花生油、ヒマワリ油、アーモンド油、トウモ
ロコシ油等の液体油脂類;スクワラン、流動パラフィ
ン、ポリブテン等の炭化水素油;
【0027】イソステアリン酸イソセチル、ジ−2−エ
チルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサ
ン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロー
ルプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリ
トリット、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライ
ド、アジピン酸ジイソブチル、セバシン酸2−ヘキシル
デシル、トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチ
ン酸グリセリン、リンゴ酸ジイソステアリル、イソプロ
ピルミリステート、2−オクチルドデシルオレエート、
ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ミリスチン酸2−
ヘキシルデシル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン
酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、2−
エチルヘキシルパルミテート、パルミチン酸2−ヘキシ
ルデシル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、ステ
アリン酸ブチル、ステアリン酸イソセチル、オレイン酸
デシル、ドデシルオレエート、オレイン酸オレイル、乳
酸ミリスチル、乳酸セチル、12−ヒドロキシステアリ
ル酸コレステリル、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、コ
ハク酸2−エチルヘキシル、アジピン酸2−ヘキシルデ
シル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、セバチ
ン酸ジイソプロピル、セバチン酸ジ−2−エチルヘキシ
ル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジオクタン
酸ネオペンチルグリコール、トリ−2−エチルヘキサン
酸グリセリン、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2
−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、トリイソステア
リン酸トリメチロールプロパン等のエステル油類;
【0028】ジメチルポリシロキサン、メチルフェニル
ポリシロキサン等の鎖状シリコーン油;オクタメチルシ
クロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキ
サン等の環状シリコーン油;トリグリセリン、フッ素変
性油等が挙げられる。これら液状油分を単独で、あるい
は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0029】液状油分の配合量は、一般的にはスティッ
ク状組成物全量中20〜65重量%である。
【0030】本発明には発明の効果を損なわない範囲
で、必要に応じ、保湿剤、界面活性剤、酸化防止剤、防
腐剤、紫外線防止剤、香料等を配合することができる。
【0031】本発明のスティック状組成物は、医薬品、
医薬部外品、化粧料、トイレタリー、雑貨等に広く応用
することができる。特に、スティック状化粧料、なかで
も油性スティック状化粧料において有効である。
【0032】スティック状化粧料の例としては、アイシ
ャドー、ファンデーション、アイブロー、アイカラー、
リップライナー等が挙げられる。
【0033】
【実施例】以下実施例を挙げて本発明を具体的に説明す
る。配合量は重量%である。実施例の説明に先立ち本発
明で用いた効果試験方法及び評価基準について説明す
る。
【0034】[折れ試験]通常の繰り出し式スティック
状化粧料容器に充填した試料を、70cmの高さから落
下させた。正立、倒立、横向きでの落下を1サイクルと
して、3サイクル行って折れないものを合格とした。 (評価) ○:合格 ×:不合格
【0035】[使用性(のび)]専門パネル(15名)
に各実施例、比較例のスティック状組成物(試料)を使
用してもらい、官能で5段階評価(総合評価)し、その
平均値で評価した。 <評価基準> 5:のびが良い(軽い) 4:のびがやや良い(やや軽い) 3:のびが普通 2:のびがやや悪い(やや重い) 1:のびが悪い(重い) (評価) ◎ :評価値(平均値)4.5以上5.0まで ○ :評価値(平均値)3.5以上4.5未満 △ :評価値(平均値)2.5以上3.5未満 × :評価値(平均値)1.5以上2.5未満 ××:評価値(平均値)1.0以上1.5未満
【0036】[化粧仕上がり]専門パネル(15名)に
各実施例、比較例のスティック状組成物(試料)を使用
してもらい、官能で5段階評価(総合評価)し、その平
均値で評価した。 <評価基準> 5:仕上がりがきれい 4:仕上がりがややきれい 3:仕上がりが普通 2:仕上がりがややきたない 1:仕上がりがきたない (評価) ◎ :評価値(平均値)4.5以上5.0まで ○ :評価値(平均値)3.5以上4.5未満 △ :評価値(平均値)2.5以上3.5未満 × :評価値(平均値)1.5以上2.5未満 ××:評価値(平均値)1.0以上1.5未満
【0037】表1〜表6に示す処方により実施例及び比
較例のスティック状アイシャドーを製造し、上記試験法
及び評価基準に従って評価した。結果を併せて表1〜表
6に示す。
【0038】[製法]固形油分部を除く、粉末部、液状
油分部、その他を撹拌混合した後、コロイドミルを用い
て湿式にて粉砕した。粉砕後、固形油分部を添加、混合
して容器に流し込み、冷却固化した。
【0039】
【表1】
【0040】表1は総粉末量30重量%、固形油分14
重量%、液状油分54重量%の実験例である。球状粉末
としてトレフィルE−506Cを全粉末量に対して5〜
40重量%配合した実施例は、いずれも使用時の折れに
対して強く、使用性、化粧仕上がりに優れていることが
分かる。一方、トレフィルE−506Cの配合されてい
ない比較例1は、折れ強度に劣り、50重量%配合した
比較例2は、使用性、化粧仕上がりが悪いことが分か
る。
【0041】
【表2】
【0042】表2は粉末量60重量%、固形油分14重
量%、液状油分24重量%の実験例である。トレフィル
E−506Cを全粉末量に対して5〜40重量%配合し
た実施例は、いずれも使用時の折れに対して強く、使用
性、化粧仕上がりに優れていることが分かる。一方、ト
レフィルE−506Cの配合されていない比較例3は、
折れ強度に劣り、50重量%配合した比較例4は、使用
性、化粧仕上がりが悪いことが分かる。
【0043】
【表3】
【0044】表3は総粉末量45重量%、固形油分14
重量%、液状油分39重量%の実験例である。球状粉末
としてトレフィルE−506Cを全粉末量に対して5〜
40重量%配合した実施例は、いずれも使用時の折れに
対して強く、使用性、化粧仕上がりに優れていることが
分かる。一方、トレフィルE−506Cの配合されてい
ない比較例5は、折れ強度に劣り、50重量%配合した
比較例6は、使用性、化粧仕上がりが悪いことが分か
る。
【0045】
【表4】
【0046】表4は球状粉末として、ファインパールを
配合した例である。総粉末量は40重量%である。球状
粉末としてファインパールを全粉末量に対して5〜40
重量%配合した実施例は、いずれも使用時の折れに対し
て強く、使用性、化粧仕上がりに優れていることが分か
る。一方、ファインパールの配合されていない比較例7
は、折れ強度に劣り、50重量%配合した比較例8は、
使用性、化粧仕上がりが悪いことが分かる。
【0047】
【表5】
【0048】表5は球状粉末として、マイクロスフェア
ーMを配合した例である。総粉末量は50重量%であ
る。球状粉末としてマイクロスフェアーMを全粉末量に
対して5〜40重量%配合した実施例は、いずれも使用
時の折れに対して強く、使用性、化粧仕上がりに優れて
いることが分かる。一方、マイクロスフェアーMの配合
されていない比較例9は、折れ強度に劣り、50重量%
配合した比較例10は、使用性、化粧仕上がりが悪いこ
とが分かる。
【0049】
【表6】
【0050】表6は、球状粉末と固形油分量との関係を
調べた結果である。固形油分を球状粉末に対して0.8
〜3.0倍(重量)の範囲で使用時の折れ、使用性、化
粧仕上がりともに優れていることが分かる。
【0051】以下、実施例29〜36の組成からなるス
ティック状化粧料を調製した。いずれも、使用性、化粧
仕上がりに優れ、使用時の折れの少ないスティック状化
粧料が得られた。製法は、いずれも表1〜6の方法に準
じて調製した。
【0052】 実施例29 アイシャドー 配合成分 配合量(重量%) セレシンワックス 9 カルナウバロウ 1 ポリエチレンワックス 2 デカメチルシクロペンタシロキサン 10 メチルフェニルポリシロキサン 10 トリオクタン酸グリセリン 残余 ポリエーテル変性シリコーン 2 マイカ 29 トレフィルE−506C 9 色材(顔料) 1 香料 適量 酸化防止剤 適量
【0053】 実施例30 アイシャドー 配合成分 配合量(重量%) セレシンワックス 9 カルナウバロウ 1.5 ポリエチレンワックス 1.5 α−オレフィンオリゴマー 7.0 セチルイソオクタノエート 10 デカメチルシクロペンタシロキサン 10 メチルフェニルポリシロキサン 10 トリオクタン酸グリセリン 残余 ポリエーテル変性シリコーン 1.5 セスキイソステアリン酸ソルビタン 0.5 パール剤 20 カオペーク 2 マイカ 7 トレフィルE−506C 4 ファインパール 5 色材(顔料) 1 香料 適量 酸化防止剤 適量
【0054】 実施例31 アイシャドー 配合成分 配合量(重量%) マイクロクリスタリンワックス 5 ポリエチレンワックス 7 バチルアルコール 1 メチルフェニルポリシロキサン 10 トリオクタン酸グリセリン 10 セチルイソオクタノエート 10 スクワラン 残余 パール剤 12 マイカ 9.5 カオペーク 5 トレフィルE−506C 4 ファインパール 8 色材(顔料) 0.5 香料 適量 酸化防止剤 適量
【0055】 実施例32 アイシャドー 配合成分 配合量(重量%) セレシンワックス 11 カルナウバロウ 1.5 ポリエチレンワックス 4.5 バチルアルコール 1 メチルフェニルポリシロキサン 10 セチルイソオクタノエート 10 トリオクタン酸グリセリン 10 スクワラン 残余 パール剤 15 マイカ 5 カオペーク 5 トレフィルE−506C 4 ファインパール 5 色材(顔料) 5 香料 適量 酸化防止剤 適量
【0056】 実施例33 アイブロー 配合成分 配合量(重量%) セレシンワックス 8 カルナウバロウ 2 マイクロクリスタリンワックス 2 ジメチルポリシロキサン 10 テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール 残余 ホホバ油 5 ポリエーテル変性シリコーン 2 パール剤 15 マイカ 12 タルク 2 トレフィルE−506C 10 マイクロスフェアーM−100 2 色材(顔料) 1 香料 適量 酸化防止剤 適量
【0057】 実施例34 リップライナー 配合成分 配合量(重量%) セレシンワックス 7 カルナウバロウ 2 ポリエチレンワックス 1 メチルフェニルポリシロキサン 10 オクタメチルシクロテトラシロキサン 8 トリオクタン酸グリセリン 10 トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン 残余 ポリエーテル変性シリコーン 2 パール剤 13 マイカ 10 トレフィルE−505C 6 色材(顔料) 1 香料 適量 酸化防止剤 適量
【0058】 実施例35 アイカラー 配合成分 配合量(重量%) セレシンワックス 6 カルナウバロウ 1 ポリエチレンワックス 1 メチルフェニルポリシロキサン 5 オクタメチルシクロテトラシロキサン 10 トリオクタン酸グリセリン 15 トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン 残余 ポリエーテル変性シリコーン 2 パール剤 13 マイカ 27.5 トレフィルE−506C 1.5 色材(顔料) 1 香料 適量 酸化防止剤 適量
【0059】 実施例36 ファンデーション 配合成分 配合量(重量%) セレシンワックス 6 カルナウバロウ 1 ポリエチレンワックス 3 メチルフェニルポリシロキサン 5 オクタメチルシクロテトラシロキサン 5 トリオクタン酸グリセリン 13 トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン 残余 ポリエーテル変性シリコーン 2 パール剤 13 マイカ 41.7 トレフィルE−506C 2.3 色材(顔料) 1 香料 適量 酸化防止剤 適量
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
使用性、化粧仕上がりに優れ、使用時の折れの少ない、
スティック状組成物が得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA012 AA122 AB432 AC012 AC022 AC172 AC342 AC392 AC422 AC442 AD021 AD022 AD091 AD092 AD152 AD161 AD162 AD172 BB12 BB13 BB21 BB24 BB26 CC01 CC12 CC13 CC14 DD02 DD11 EE03 EE06 EE07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末を30〜60重量%含有するスティ
    ック状組成物において、球状粉末を全粉末中5〜40重
    量%含有することを特徴とするスティック状組成物。
  2. 【請求項2】 粉末を30〜60重量%含有するスティ
    ック状組成物において、球状粉末を全粉末中15〜30
    重量%含有することを特徴とするスティック状組成物。
  3. 【請求項3】 球状粉末が球状樹脂粉末である請求項1
    または2記載のスティック状組成物。
  4. 【請求項4】 樹脂が、オルガノポリシロキサンエラス
    トマー、架橋ポリスチレンまたはポリメチルメタクリレ
    ートである請求項3記載のスティック状組成物。
  5. 【請求項5】 球状粉末の平均粒径が1.0〜15.0
    μmである請求項1乃至4のいずれか一項に記載のステ
    ィック状組成物。
  6. 【請求項6】 さらに、固形油分、液状油分を含有する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載
    のスティック状組成物。
  7. 【請求項7】 固形油分を球状粉末に対して0.3〜
    5.6倍(重量)含有することを特徴とする請求項6記
    載のスティック状組成物。
  8. 【請求項8】 スティック状組成物が、スティック状化
    粧料である請求項1乃至7のいずれか一項に記載のステ
    ィック状組成物。
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