JP2005067259A - ルーフトリムにおけるモジュール化構造 - Google Patents

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Akira Kanashiki
昭 金敷
Kiyohiko Obara
清彦 小原
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Abstract

【課題】ルーフトリムとアクセサリーパーツをモジュール化するルーフトリムにおけるモジュール化構造において、カーテン式エアバッグ等の車体ユニットとの干渉を回避でき、かつ構造を簡素化し、作業性並びに外観性能を高めたモジュール化構造を提供する。
【解決手段】アシストグリップ(アクセサリーパーツ)20における取付部材50をルーフトリム10及び樹脂製ブラケット30に仮止めし、取付部材50の先端の係止片53が樹脂製ブラケット30内に納まる状態で、他部品との干渉を回避しながらルーフパネルPに対して位置決めし、次いで、取付部材50をルーフパネルP側に押し込み、更に、インサート体60を差込み操作することで、取付部材50の係止片53をロックする。また、インサート体60の頭部に一体化したカバー体64、周縁フランジ64aにより外観見栄えを向上させる。
【選択図】 図10

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、ルーフトリムにおけるモジュール化構造に関するもので、ルーフパネルの室内面にルーフトリムを取り付ける際、ルーフトリムの室内面に装着されるアシストグリップ、ルームミラー用ハウジング、サンバイザ用ブラケット等のアクセサリーパーツを同時に組み付けることができるとともに、部品点数を削減でき、しかも外観見栄えを向上させたルーフトリムにおけるモジュール化構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、車体のルーフ部には、ルーフパネルの室内側にルーフトリムが内装され、更に、ルーフトリムの室内側には、アシストグリップ、ルームミラー用ブラケット、サンバイザ用ブラケット等の各種アクセサリーパーツが装着されている。
【0003】
上記アクセサリーパーツの一例として、急カーブ時など、適正な乗車姿勢を維持できるようにルーフトリムの側縁部に取り付けられるアシストグリップとルーフトリムをルーフパネルに取り付ける取付構造について、図12を基に説明する。図面において、ルーフトリム1は、僅かに湾曲したパネル形状に成形され、適度の保形性を有するトリム基材1aの表面にクロス等の表皮1bを貼着して構成されている。
【0004】
そして、ルーフトリム1とアシストグリップ2をルーフパネル3に取り付けるには、まず、ルーフトリム1をアシストグリップベース部2aとクリップ4のクリップベース4aで挟み込み、ビス4bで固定する。更に、アシストグリップ2を組み付けたルーフトリム1をルーフパネル3に位置決めした後、クリップ4をルーフパネル3の取付孔3aに係着することにより、図13に示すように、ルーフパネル3に対してルーフトリム1及びアシストグリップ2を一体に組付け固定している。
【0005】
このように、ルーフトリム1をアシストグリップベース部2aとクリップ4のクリップベース4aで挟み付けた状態でルーフパネル3に同時組付けするというモジュール化構造においては、ルーフパネル3の取付面に対して車体組付け方向が約45°異なるため、ルーフパネル3の取付孔3aにクリップ4を挿入しづらく、作業性を低下させる大きな要因となっている。
【0006】
更に、車体ユニット(ハーネス、フィーダー、ブラケット、カーテン式エアバッグ等)がルーフパネル3に装備されている場合には、図12中符号aで示す部分に設定されることがあるため、ルーフトリム1の取付軌跡でクリップ4がこれら車体ユニットと干渉し、クリアランスを充分に確保しなければモジュール化が困難となり、スペース的な制約が大きいという問題点が指摘されている。
【0007】
これらの問題点を解決するために、出願人は、ルーフトリム1におけるアシストグリップ2のモジュール化構造の改良例を先に出願している。このものは、図14に示すように、アシストグリップ2の装着対象となるルーフトリム1の裏面には、樹脂製のサイドブラケット5がプッシュオンフィックス等の機械止めや超音波溶着等により、ルーフトリム1の裏面側に取り付けられている。一方、アシストグリップ2の両端に設けられているリテーナ6は、ルーフトリム1及びサイドブラケット5に爪6aを介して取付用開口に仮保持されている。
【0008】
そして、このリテーナ6の先端側に鉄クリップ6bがビス6cにより取り付けられており、リテーナ6の爪6aを介してアシストグリップ2をルーフトリム1に保持した状態でルーフトリム1をルーフパネル3に取り付けるのと同時にリテーナ6の取付端側に設けた鉄クリップ6bをルーフパネル3の取付孔3aに嵌着することで、ルーフトリム1におけるアシストグリップ2のモジュール化構造を達成している(例えば、特許文献1参照。)。
【0009】
【特許文献1】
特開2002−240644号公報 (第2頁、第4頁、図2、図14、図15)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
このように、上述したルーフトリム1におけるアシストグリップ2のモジュール化構造によれば、車体パネルに装備される車体ユニットとの干渉が回避でき、アシストグリップ2等のアクセサリーパーツの円滑な取付作業性が期待できるものの、アシストグリップ2の両端に設けられるリテーナ6に対して鉄クリップ6bをビス6cにより固着する構成であり、部品点数が多く、コスト高を招くとともに、組付作業性の低下をもたらすという欠点があった。
【0011】
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ルーフトリムをルーフパネルに取り付ける際、アシストグリップ、ルームミラー用ブラケット、サンバイザ用ブラケット等のアクセサリーパーツを同時に取り付けることができるルーフトリムにおけるモジュール化構造であって、車体パネルに装備される車体ユニットとの干渉が回避できるとともに、部品点数を削減することで、廉価で、かつ組付作業性を高め、しかも外観見栄えを向上させたルーフトリムにおけるモジュール化構造を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、車体のルーフパネルの室内面に装着されるルーフトリム並びにアクセサリーパーツをルーフパネルに組み付ける際、アクセサリーパーツ対応箇所におけるルーフトリムとルーフパネルとの間にスペーサ機能を有するブラケットを介してルーフトリム及びアクセサリーパーツをルーフパネルに取り付けるルーフトリムにおけるモジュール化構造において、前記アクセサリーパーツに設けられている取付部材をルーフトリムの開口を通してルーフトリム裏面に配設されたブラケットに係着し、アクセサリーパーツ、ルーフトリム、ブラケットの3者を仮止めした後、ルーフパネルの取付孔に対してアクセサリーパーツの取付部材が対応する位置に、ルーフトリムを位置決めし、その後、取付部材をルーフパネル側に押し込み、取付部材の係止片をルーフパネルの取付孔に嵌着するとともに、取付部材の内部スペースにインサート体を差し込み、取付部材の係止片をロックすることで、ルーフトリムとアクセサリーパーツを一体に組み付ける一方、上記取付部材に装着されるカバーフランジにより、ルーフトリムの開口と取付部材との間の隙間が被覆されることを特徴とする。
【0013】
ここで、ルーフトリムは、軽量で、かつ適度の保形性を備えるとともに、良好な手触り感、外観見栄えを備えることが望ましいことから、ガラス繊維を混入した合成樹脂板、PPO(ポリフェニレンオキシド)等の発泡樹脂板、繊維板等の成形基材の表面にクロス、不織布等の表皮を貼付した構成が一般に使用される。
【0014】
更に、アクセサリーパーツとしては、アシストグリップ、ルームランプ用ブラケット、ルームミラー用ブラケット、サンバイザ用ブラケット並びにホルダ、フック等が挙げられる。
【0015】
次いで、本発明の好ましい実施態様は、前記アクセサリーパーツの取付部材をルーフトリムの開口を通してブラケット内に差し込んだ際、上記ブラケットと取付部材とを仮止め位置で係着する係止構造により、アクセサリーパーツの取付部材がブラケット内に仮保持されていることを特徴とする。
【0016】
ここで、取付部材とブラケットとの間の係止構造としては、一方側に係止爪、他方側にこの係止爪と係着する溝部が形成されていれば良い。更に、溝部としては、仮止め位置のみ、あるいは仮止め位置、固定位置の双方のいずれを適用しても良い。
【0017】
また、ブラケットとして、中空ボックス状に形成された樹脂成形体を使用した場合には、側突時、車両に加わる衝撃により、ブラケットが損壊するときのエネルギー消費で、側突時の衝撃を緩和することができる。
【0018】
そして、本発明によれば、ルーフトリムの裏面にブラケットをあてがい、アクセサリーパーツの取付部材をルーフトリムの開口を通してブラケット内に挿入すれば、取付部材先端の係止片がブラケット内に納まる状態で取付部材が樹脂製ブラケットと係着できるため、ルーフトリムに対してアクセサリーパーツとブラケットを仮止め固定できる。
【0019】
そして、このモジュール化した3者をルーフパネルに取り付けるには、ルーフパネルの取付孔に対してアクセサリーパーツの取付部材が対応する位置にルーフトリムを位置決めした後、アクセサリーパーツの取付部材をルーフパネル側に押し込めば、取付部材の係止片がブラケットからルーフパネル側に突出し、ルーフパネルの取付孔に嵌着するとともに、取付部材内にインサート体を差し込むことで係止片をロックすることができ、取り付けを簡単に完了させることができる。
【0020】
従って、従来の鉄クリップや鉄クリップ取付用のビスが不要になるとともに、ブラケットをルーフトリムに溶着固定する必要もないことから、部品点数を削減できるとともに、取付工数を大幅に低減できる。
【0021】
また、取付部材に装着されるカバーフランジは、取付部材に最終的にインサートされるインサート体の頭部に設けても良く、また、インサート体とは別体で、取付部材の外周溝部に装着するようにしても良い。
【0022】
従って、このカバーフランジにより、ルーフトリムの開口と取付部材との間の隙間を被覆することができるため、ルーフトリムの開口を比較的大きく開設しておき、取付部材の良好な取付作業性が得られるとともに、外観見栄えについても良好に維持できる。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るルーフトリムにおけるモジュール化構造の好適な実施の形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0024】
図1は本発明に係るモジュール化構造を採用したルーフトリムを室内側からみた正面図、図2乃至図11は本発明に係るルーフトリムにおけるモジュール化構造に使用するアクセサリーパーツとしてアシストグリップに適用した実施形態を示すもので、図2はルーフトリムとアシストグリップをルーフパネルに取り付けた状態を示す断面図、図3乃至図5は同アシストグリップの正面図、背面図、取付部材を起立させた状態を示す背面図、図6は同アシストグリップにおける取付部材にインサート体を挿入する状態を示す説明図、図7はルーフトリム裏面に配設される樹脂製ブラケットを示す(a)側面図、(b)底面図、(c)断面図、図8はルーフトリムの取付構造における取付前状態を示す断面図、図9,図10はルーフトリムの取付構造における取付完了時の状態を示す各断面図、図11は本発明に係るモジュール化構造の変形例を示す説明図である。
【0025】
図1において、ルーフトリム10は、ルーフパネルの形状に略等しく、やや湾曲状に成形され、フロント縁部には、サンバイザ11のブラケット12やホルダ13及びルームミラー用ブラケット14が装着され、ルーフトリム10の側縁部には、リヤ側両側及びフロント側の助手席側にアシストグリップ20が装着されている。
【0026】
そして、ルーフトリム10をルーフパネル(図1では図示せず)に取り付ける際、上述した各部品(アクセサリーパーツ)をルーフパネルに同時に組付け固定する、いわゆるモジュール化構造が採用されている。
【0027】
図2乃至図11は、本発明に係るモジュール化構造として、ルーフトリム10とアシストグリップ20との間のモジュール化構造を示すもので、図2はアシストグリップ20をルーフトリム10とともに、ルーフパネルPに取り付けた状態、図3乃至図5はアシストグリップ20の単品図をそれぞれ示す。
【0028】
すなわち、図2に示すように、ルーフトリム10は、この実施形態では、ガラス繊維を混入したPP(ポリプロピレン)樹脂基材10aの表面にクロスまたは不織布等からなる表皮10bを貼付して構成され、アシストグリップ20を取り付けるための矩形状の開口15が開設されている。
【0029】
更に、アシストグリップ20とルーフトリム10をルーフパネルPに取り付ける際、ルーフトリム10とルーフパネルPとの間にボックス状の樹脂成形体からなり、スペーサ機能を有する樹脂製ブラケット30が介装されている。
【0030】
そして、本発明の特徴は、ルーフトリム10をルーフパネルPに取り付ける際、ルーフトリム10とアシストグリップ20に加えて樹脂製ブラケット30を一体化することにより、ルーフパネルPに装備されるカーテン式エアバッグのレール等の車体ユニットとの干渉を回避できることは勿論のこと、部品点数の削減、並びに組付け工数の低減及び外観見栄えの向上を図ることにある。
【0031】
すなわち、アシストグリップ20は、PP樹脂等、合成樹脂の射出成形体からなる把手状のアシストグリップ本体40と、このアシストグリップ本体40両端のベース部41に設けられる取付部材50と、この取付部材50内に挿入されるインサート体60とから大略構成されている。
【0032】
次に、図3乃至図5に基づいて、アシストグリップ20の構成について説明する。アシストグリップ本体40両端のベース部41に設けられる中空ボックス状の取付部材50は、軸受部51が設けられ、アシストグリップ本体40のベース部41における取付用脚部収容凹部42に設けた軸受部43との間に、一方側は図示しないヒンジ軸を介して、かつ他方側はヒンジ軸の外周にコイルスプリング44を介してそれぞれの軸受部51,43が装着されている。
【0033】
従って、取付部材50に対してアシストグリップ本体40は、ほぼ90°の回動角度内で回動可能に支持されている。すなわち、非使用時は、アシストグリップ本体40は、ルーフトリム10の製品表面と重なり合うように格納方向に付勢され、使用時は、この状態からほぼ90°室内側に回動操作してグリップ機能を果たすことになる。このように、アシストグリップ20は、格納式タイプとして適用されている。
【0034】
更に、取付部材50には、中空四角柱状の取付用脚部52が突設され、この取付用脚部52の先端には、図4,図5に示すように、独立する係止片53(53a,53b,53cで示す)が3方に向けてそれぞれ係止機能をもつように一体成形されている。また、取付用脚部52の外側面には、取付部材50を仮止めするための仮止め用溝部54と、ルーフパネルPに取付部材50を固定するように機能する固定用溝部55とが係止片53の長さ寸法に相当する間隔を開けて設けられている。
【0035】
次いで、図6に示すように、アシストグリップ20における取付部材50は、ルーフトリム10と、樹脂製ブラケット30とを仮保持できるとともに、ルーフパネルPに対する取付時、車体ユニットとの干渉を避けるために、樹脂製ブラケット30内に収容される。そして、この取付用脚部52の先端には、3方に広がる係止片53a,53b,53cが形成され、この取付部材50内にインサート体60が挿入される。このインサート体60は、PP樹脂の射出成形体から構成されている。すなわち、3方に広がる係止片53a,53b,53cで画成されるスペース内に挿入され、ストッパー機能を果たすストッパー片61と、取付用脚部52の内部と当接して面接触状態で滑り挿入できる背面プレート部62が備わっており、かつストッパー片61の基部には、取付用脚部52の内面に設けられた爪56が係止する係止溝部63が形成されている。
【0036】
更に、このインサート体60の頭部には、カバー体64が一体化されており、このカバー体64及びその周縁フランジ64aにより、取付部材50の開口50a及びルーフトリム10の開口15を被覆する。
【0037】
そして、取付部材50内にインサート体60を挿入すれば、取付部材50内部の爪56でインサート体60における傾斜溝部65が嵌まり込み、インサート体60が一定角度傾斜した状態で保持される(図8参照)。このことは、取付部材50における軸受部51にアシストグリップ本体40が支持されているため、それとの干渉を避けるために有利である。
【0038】
更に、このインサート体60を差し込めば、インサート体60の先端部分が係止片53a,53b,53cで画成されるスペース内に入り込み、これら係止片53の内方への撓みを規制し、係止片53をロックすることができるとともに、ストッパー片61の基部側の係止溝部63に取付部材50における爪56が係着することでインサート体60を取付部材50内部にロックすることができる。
【0039】
次に、ルーフトリム10の裏面側に配設される樹脂製ブラケット30について図7を基に説明する。この樹脂製ブラケット30は、ルーフトリム10の裏面に接合するプレート部31と、このプレート部31からパネル側に延びる側壁32と、側壁32内に設けられる隔壁33とがプレート部31と一体に成形され、開口面がパネル側に向くボックス形状となっている。
【0040】
従って、この樹脂製ブラケット30は、スペーサ機能を備えるとともに、特に、樹脂製ボックス体から構成した場合には、側突時、車両に衝撃が加わった際、樹脂製ブラケット30が損壊するときのエネルギー消費により、側突時の衝撃荷重を有効に吸収することができるが、特に、ボックス形状に限定するものではなく、スペーサ機能を備えていれば、チャンネル形状等でも良い。
【0041】
そして、アシストグリップ20における取付部材50を取り付けるための開口34が両サイドに設けられており、この開口34に対応する側壁32には、コ字状スリット35で画成される係止爪36が形成されている。
【0042】
このとき、アシストグリップ20の取付部材50と樹脂製ブラケット30との間には、取付部材50の仮止め位置及び取付位置で係止する係止構造が採用されている。この実施例では、樹脂製ブラケット30の係止爪36が取付部材50の各溝部54,55に選択的に係着されるが、取付部材50側に爪を設け、樹脂製ブラケット30側に爪と係着する溝部を設けるようにしても良い。
【0043】
本発明に係るモジュール化構造をアシストグリップ20に適用した場合について、図8乃至図10を基に説明する。まず、図8に示すように、ルーフトリム10の裏面にスペーサ機能を有する樹脂製ブラケット30を双方の開口15,34が一致するように両者を重ね合わせ、アシストグリップ20における取付部材50における取付用脚部52をルーフトリム10の開口15並びに樹脂製ブラケット30の開口34内に差し込み、樹脂製ブラケット30に設けた係止爪36が取付用脚部52における仮止め用溝部54に係着することで、ルーフトリム10と樹脂製ブラケット30に対してアシストグリップ20を仮保持させることができ、これら3者を一体化してルーフパネルPの適正位置に位置決めする。このとき、取付部材50は、樹脂製ブラケット30内に収容されているため、車体ユニットと干渉することがない。
【0044】
そして、取付部材50における取付用脚部52の先端に設けた係止片53をルーフパネルPの取付孔P1にロケートする。このとき、取付部材50内部にインサート体60が差し込まれている。また、アシストグリップ20における取付部材50に対してアシストグリップ本体40は、スプリングのバネ力に対して起立状態に保持してインサート体60の挿入作業を行なうが、このとき、インサート体60は、傾斜溝部65により所定角度傾斜状に保持されるため、アシストグリップ本体40とさほど干渉することがなく、挿入作業もやり易い。
【0045】
そして、図9,図10に示すように、取付部材50をルーフパネルP側に押し込み、係止片53をルーフパネルPの取付孔P1の縁部に係着するとともに、樹脂製ブラケット30の係止爪36が取付用脚部52の固定用溝部55内に係着することで、ルーフトリム10と樹脂製ブラケット30に対してアシストグリップ20の取付部材50を強固に一体化できる。更にインサート体60の差込み操作が完了すれば、インサート体60はストッパー片61の基部に設けた係止溝部63に取付部材50内部の爪56が係着することでインサート体60が取付部材50内にロックされ、かつインサート体60の先端部分が取付部材50における係止片53をロックするため、ルーフパネルPに対する係止片53のロックも強固なものとなり、確実な取付強度が得られる。
【0046】
このように、本発明に係るモジュール化構造をアシストグリップ20に適用した場合、ルーフトリム10と樹脂製ブラケット30に対してアシストグリップ20を簡単に仮保持でき、ルーフパネルPに位置決めした後、取付部材50をルーフパネルP側に押し込み、更にインサート体60を差込み操作すれば、アシストグリップ20をルーフトリム10及びルーフパネルPに簡単に取付固定することができる。
【0047】
更に、インサート体60の頭部に一体化したカバー体64は、図9,図10に示すように、周縁フランジ64aを備えており、特に、この周縁フランジ64aによりルーフトリム10の開口15を覆うとともに、ルーフトリム10の表面にフィットするように圧接状態で取り付けられるため、良好な外観見栄えを確保できる。
【0048】
従って、ルーフパネルPに設けられているカーテン式エアバッグのレール等の車体ユニットとの干渉が生じることがなく、かつアシストグリップ20は、アシストグリップ本体40を支持する取付部材50に取付用脚部52を設け、かつ取付部材50内にインサート体60を差し込むという構成であるため、従来の別物のクリップ片やクリップ固定用のビス等が不要となり、備品点数を削減することができる。また、樹脂製ブラケット30をルーフトリム10と一体に仮保持でき、従来のように、樹脂製ブラケットを予めルーフトリムに溶着固定する手間が省け、簡単かつ廉価にアシストグリップ20の取り付けを完了させることができることに加えて、インサート体60の頭部に一体化したカバー体64及び周縁フランジ64aにより、外観見栄えを高めることができるという利点がある。
【0049】
また、図11に示すように、取付部材50の外表面に外周溝部57を設け、この外周溝部57にプレート状のカバーフランジ70を取り付けて、ルーフトリム10の開口15を被覆する構成を採用しても良い。このカバーフランジ70の取付時期は、取付部材50をルーフパネルPに固定した後、行なうのが、作業効率上、最も好ましい。
【0050】
そして、この実施形態においても、ルーフトリム10とアシストグリップ20とをモジュール化してルーフパネルPに取り付けることができ、その際、取付備品等を簡素化できるとともに、カーテンレール等の相手部品との干渉という問題もなく、カバーフランジ70により外観見栄えを良好に維持できるという上述実施形態と同様の作用効果がある。
【0051】
以上説明した実施形態は、ルーフトリム10とアシストグリップ20のモジュール化構造について説明したが、ルーフトリム10に対するサンバイザ用ブラケット、あるいはホルダ、またはルームミラー用ブラケット等のモジュール化構造に適用することもでき、本願発明は、ルーフトリム10の室内側に装着されるアクセサリーパーツ全般に適用できる。
【0052】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明に係るルーフトリムにおけるモジュール化構造は、アクセサリーパーツの取付部材をルーフトリムの開口及びブラケットの開口内にスライド可能に挿入し、アクセサリーパーツをルーフトリム及びブラケットに対して仮保持状態とした後、ルーフトリムをルーフパネルに取り付け、その後、取付部材をルーフパネル側に押し込んで、アクセサリーパーツの取付部材を固定するというものであるから、取付部材先端の係止片がブラケット内部に納まり、外部に突出することがないため、車体ユニットとの干渉を有効に回避できるとともに、一人作業でルーフパネルに対してルーフトリム並びに各種アクセサリーパーツを確実かつ簡単に取り付けることができ、取付作業性を向上させることができるという効果を有する。
【0053】
更に、本発明に係るルーフトリムにおけるモジュール化構造によれば、アクセサリーパーツの取付部材をルーフトリムの開口及びブラケットの開口に差し込み、ブラケットと取付部材を仮保持することで、アクセサリーパーツ、ルーフトリム、ブラケットを簡単に仮保持することができ、従来のように、ルーフトリム裏面に予め樹脂製ブラケットを溶着固定する手間が省け、更に、取付部材内にインサート体を挿入するだけの簡単な操作で、アクセサリーパーツをルーフトリム及びルーフパネルに確実に固着することができ、簡単かつ確実なアクセサリーパーツの取付構造が確保できるという効果を有する。
【0054】
加えて、本発明に係るルーフトリムのモジュール化構造によれば、アクセサリーパーツの取付部材をルーフパネルに取り付けた後、取付部材に装着されるカバーフランジにより、ルーフトリムの開口を被覆できるため、良好な外観見栄えが得られるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るモジュール化構造におけるルーフトリムを室内側からみた正面図である。
【図2】本発明に係るモジュール化構造をアシストグリップに適用した一実施形態を示す断面図である。
【図3】図2に示すモジュール化構造におけるアシストグリップの正面図である。
【図4】図2に示すモジュール化構造におけるアシストグリップの背面図である。
【図5】図2に示すモジュール化構造においてアシストグリップにおける取付部材を起立させた状態の背面図である。
【図6】図2に示すモジュール化構造におけるアシストグリップの取付部材にインサート体を挿入する状態を示す説明図である。
【図7】本発明に係るモジュール化構造におけるルーフトリム裏面に配置する樹脂製ブラケットを示す(a)側面図、(b)平面図、(c)図7(b)中VII −VII 線断面図である。
【図8】図2に示すモジュール化構造におけるインサート体の挿入前の状態を示す説明図である。
【図9】図2に示すモジュール化構造におけるインサート体の差込み完了時の状態を示す説明図である。
【図10】図2に示すモジュール化構造におけるアシストグリップの取付構造を示す説明図である。
【図11】本発明に係るモジュール化構造におけるアシストグリップの変形例を示す断面図である。
【図12】従来のアシストグリップの取付作業を示す説明図である。
【図13】従来のアシストグリップの取付構造を示す説明図である。
【図14】従来のアシストグリップのモジュール化構造を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ルーフトリム
15 開口
20 アシストグリップ
30 樹脂製ブラケット
31 プレート部
32 側壁
34 開口
36 係止爪
40 アシストグリップ本体
41 ベース部
50 取付部材
51 軸受部
52 取付用脚部
53(53a,53b,53c) 係止片
54 仮止め用溝部
55 固定用溝部
56 爪
57 外周溝部
60 インサート体
61 ストッパー片
62 背面プレート部
63 係止溝部
64 カバー体
64a 周縁フランジ
65 傾斜溝部
P ルーフパネル
P1 取付孔

Claims (7)

  1. 車体のルーフパネル(P)の室内面に装着されるルーフトリム(10)並びにアクセサリーパーツ(20)をルーフパネル(P)に組み付ける際、アクセサリーパーツ(20)対応箇所におけるルーフトリム(10)とルーフパネル(P)との間にスペーサ機能を有するブラケット(30)を介してルーフトリム(10)及びアクセサリーパーツ(20)をルーフパネル(P)に取り付けるルーフトリムにおけるモジュール化構造において、
    前記アクセサリーパーツ(20)に設けられている取付部材(50)をルーフトリム(10)の開口(15)を通してルーフトリム(10)裏面に配設されたブラケット(30)に係着し、アクセサリーパーツ(20)、ルーフトリム(10)、ブラケット(30)の3者を仮止めした後、ルーフパネル(P)の取付孔(P1)に対してアクセサリーパーツ(20)の取付部材(50)が対応する位置に、ルーフトリム(10)を位置決めし、その後、取付部材(50)をルーフパネル(P)側に押し込み、取付部材(50)の係止片(53)をルーフパネル(P)の取付孔(P1)に嵌着するとともに、取付部材(50)の内部スペースにインサート体(60)を差し込み、取付部材(50)の係止片(53)をロックすることで、ルーフトリム(10)とアクセサリーパーツ(20)を一体に組み付ける一方、上記取付部材(50)に装着されるカバーフランジにより、ルーフトリム(10)の開口(15)と取付部材(50)との間の隙間が被覆されることを特徴とするルーフトリムにおけるモジュール化構造。
  2. 前記取付部材(50)に装着されるカバーフランジは、インサート体(60)の頭部に一体に設けられるカバー体(64)並びにその周縁フランジ(64a)であって、ルーフトリム(10)より室内側に露出する取付部材(50)を上記隙間とともに被覆することを特徴とする請求項1に記載のルーフトリムにおけるモジュール化構造。
  3. 前記取付部材(50)に取り付けられるカバーフランジは、ルーフパネル(P)の取付孔(P1)に取付部材(50)の係止片(53)を嵌着し、インサート体(60)を取付部材(50)内にインサートした後、取付部材(50)の外表面に設けられている外周溝部(57)に装着されるカバーフランジ(70)であることを特徴とする請求項1に記載のルーフトリムにおけるモジュール化構造。
  4. 前記アクセサリーパーツ(20)の取付部材(50)をルーフトリム(10)の開口(15)を通してブラケット(30)内に差し込んだ際、上記ブラケット(30)と取付部材(50)とを仮止め位置で係着する係止構造により、アクセサリーパーツ(20)の取付部材(50)がブラケット(30)内に仮保持されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のルーフトリムにおけるモジュール化構造。
  5. 前記アクセサリーパーツ(20)の取付部材(50)とブラケット(30)との間の係止構造は、一方側に係止爪、他方側に該係止爪と係着する溝部が設けられていることを特徴とする請求項4に記載のルーフトリムにおけるモジュール化構造。
  6. 前記アクセサリーパーツ(20)の取付部材(50)をルーフパネル(P)側に突出させた状態で、該取付部材(50)とブラケット(30)が係着する係止構造を付設することでアクセサリーパーツ(20)の取付部材(50)がロック位置で保持されることを特徴とする請求項5に記載のルーフトリムにおけるモジュール化構造。
  7. 前記ブラケット(30)は、中空ボックス状に形成された樹脂成形体から構成され、側突時における衝撃吸収機能を備えていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のルーフトリムにおけるモジュール化構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008024089A (ja) * 2006-07-19 2008-02-07 Mazda Motor Corp 車両用内装部材、及びその取り外し方法
JP2009067101A (ja) * 2007-09-10 2009-04-02 Honda Motor Co Ltd 車両用内装部材の取付構造
JP2009120119A (ja) * 2007-11-16 2009-06-04 Toyoda Gosei Co Ltd アシストグリップ及びその取付方法

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