JP4323715B2 - アクセサリー取付方法およびアクセサリー取付構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、サンバイザー(日よけ板)等のアクセサリーを自動車の室内天井部に取り付ける取付方法および構造に関し、特に、ルーフパネルに積層されるヘッドライナーにあらかじめアクセサリーを取り付けておく取付方法および構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車の乗員室は、乗員室を構成する鋼板(ルーフパネル)に各種の内装材が被覆されて装飾および保護されている。例えば、乗員室の天井部はヘッドライナー内装材で被覆されている。ヘッドライナーは、熱可塑性樹脂等を自動車の天井部に沿う形状に成形した上で、クリップ等の取付具によって天井部のルーフパネルに取付けられる。また、自動車の天井部等には、自動車の室内で乗員が使用する種々のアクセサリーが取付けられる。このようなアクセサリーとしては、サンバイザーやアシストグリップのような比較的取付部の面積が小さいアクセサリーや、またルームランプハウジングやコンソールハウジングのような、収納空間(ハウジング)を形成してその中にアクセサリー本体を収納する大型のアクセサリーがある。これらのアクセサリーは、従来、各種のクリップやネジによって、ヘッドライナーを間に挟む形で天井部のルーフパネルに取付られていた。
【0003】
これに対し、近年これらアクセサリーをクリップやネジを用いずにワンタッチで簡単にルーフパネルやヘッドライナーにスナップ−イン取付できる取付構造が提案されている。
【0004】
また、ルーフパネルに取り付ける前に、あらかじめヘッドライナーにアクセサリーを取り付けておくサブアセンブリー構造が提案されている。このような構造を用いると、部品点数の削減につながり、自動車の生産ラインでの組み付け工数の低減につながる。
【0005】
代表的な従来技術として、米国特許第5662375号がある。これは、グラブハンドル116やサンバイザーのようなアクセサリーを、ヘッドライナー120を介して自動車のルーフパネル118に取り付けるためのマウンティングクリップ112に関する発明である。このマウンティンググリップ112の構成は、具体的には、第1の脚130と第2の脚132とが頂点134で弾性的に結合して互いに分岐しており、脚130、132の側方から1対の保持フィンガー(係合爪)144、146が下方に延びている。これらの保持フィンガー144、146は、ヘッドライナー120のルーフパネル118への取り付けに先立ち、マウンティングクリップ112およびグラブハンドル116をヘッドライナー120に取り付ける(サブアセンブルする)作用を有するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
前記した従来技術においては、以下の課題がある。
▲1▼ルーフパネルへの取り付けに先立ってクリップおよびアクセサリーが取り付けられた(サブアセンブリー状態にある)ヘッドライナーは、裏面に突出物が存在する状態となるため、ヘッドライナーの保管や輸送などのために多数積み重ねることが困難であり、作業効率が低下する。
▲2▼保持フィンガーが比較的細い場合には、サブアセンブリー状態で大きな負荷を受けたときに保持フィンガーが折れてしまう危険性があり、あまり重量の重いアクセサリーを支持することはできない。
【0007】
本発明の目的は、前記した課題に鑑み、作業効率が良好で比較的重いアクセサリーを取り付けることができる、アクセサリー取付方法および取付構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決する手段】
本発明の第1の特徴は、ルーフパネルと前記ルーフパネルに積層されるヘッドライナーとからなる被着材と、被着材に取り付けられるベース部とベース部に取り付けられるキャップ部とからなるブラケットとを用いるアクセサリー取付方法において、
ベース部にアクセサリーを保持させる工程と、
ベース部に設けられた実質的に長方形状のフランジ部を、ヘッドライナーに設けられた実質的に長方形状の対向穴に挿入して貫通させてから、ベース部をヘッドライナーに対して相対的に水平方向に実質的に90度回転することにより、フランジ部の端部を対向穴の長辺の位置の内縁部の上面に係合させて、ベース部をヘッドライナーに仮固定する工程と、
続いて、フランジ部を、ルーフパネルに設けられた実質的に長方形状の取付穴に挿入して貫通させてから、ヘッドライナーは非回転に保ちつつベース部をルーフパネルおよびヘッドライナーに対して相対的に水平方向に実質的に90度回転することにより、ベース部に設けられた2つの位置決め穴とヘッドライナーに設けられた2つのボス穴とをそれぞれ対向させ、フランジ部の端部を取付穴の長辺の位置の内縁部の上面に係合させて、ベース部をルーフパネルに固定する工程と、
続いて、キャップ部に設けられた2つの位置決めボスを、位置決め穴およびボス穴にそれぞれ貫通させさらに取付穴内に挿入し、キャップ部に設けられた係止部により、キャップ部をベース部に係止して固定する工程とを含むところにある。
【0009】
ベース部をルーフパネルに固定することにより、ヘッドライナーを、ベース部とルーフパネルにより挟み込んで離脱不能にすることが好ましい。
【0010】
取付穴の長辺は、2つの位置決めボスの外側端部間の間隔と実質的に一致しており、2つの位置決めボスを、位置決め穴およびボス穴を貫通させて取付穴内の両端部にそれぞれ挿入することにより、キャップ部、ベース部、およびヘッドライナーを、ルーフパネルに対して相対的に回転不能にすることが好ましい。
【0011】
アクセサリーには、略L字状の取付アームが設けられ、該取付アームの、ベース部に取り付けられる端部には、外径の拡張したリッジ部が形成されており、
ベース部には、被着部への取付面から突出する支柱が設けられ、該支柱には貫通孔が設けられており、該貫通孔は、根元部においてリッジ部の外径より大きく、先端部においてリッジ部の外径より僅かに小さくなるように内径が変化しており、
取付アームを、貫通孔に挿入し、リッジ部または支柱の少なくともいずれか一方を弾性変形させて、リッジ部に貫通孔を通り抜けさせ、リッジ部を支柱の上端に係合させてリッジ部を支柱の先端部から貫通孔内に挿入不能にすることによって、アクセサリーをベース部に離脱不能に保持させることが好ましい。
【0012】
キャップ部には、外周部から中央部にわたってスリット状の切欠部が形成されており、アクセサリーを保持しているベース部に取り付ける際には、取付アームを切欠部内に挿通させることが好ましい。
【0013】
本発明の第2の特徴は、ルーフパネルとルーフパネルに積層されるヘッドライナーとからなる被着材と、被着材に取り付けられるベース部とベース部に取り付けられるキャップ部とからなるブラケットとを有するアクセサリー取付構造において、
ルーフパネルは、略長方形状の取付穴を有し、
ヘッドライナーは、取付穴と対向する略長方形状の対向穴と、2つの位置決め穴とを有し、
ベース部は、被着材への取付面から突出する略長方形状のフランジ部と、アクセサリーを保持する保持部と、ヘッドライナーの位置決め穴と対向する2つのボス穴とを有し、
キャップ部は、位置決め穴およびボス穴に挿入する2つの位置決めボスと、ベース部に取り付けるための係止部とを有し、
取付穴の長辺は、2つの位置決めボスの外側端部間の間隔と実質的に一致しており、
フランジ部の長辺は、取付穴および対向穴の短辺よりも長く、フランジ部の短辺は、取付穴および対向穴の長辺よりも短く、
ベース部は、フランジ部が取付穴を貫通し、該取付穴の長辺の位置の内縁部の上面に係合することにより、ルーフパネルに固定されており、
ヘッドライナーは、フランジ部が対向穴を貫通した状態で、フランジ部およびルーフパネルに挟み込まれて固定されており、
キャップ部は、係止部によってベース部に固定され、2つの位置決めボスがボス穴および位置決め穴を貫通して取付穴内に挿入されており、キャップ部、ベース部、およびヘッドライナーが、ルーフパネルに対して相対的に回転不能であるところにある。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照して説明する。
【0015】
図1に、本実施形態においてアクセサリーを自動車の乗員室に取り付けた状態を、図2にその要部拡大図を示している。なお、本実施形態では、アクセサリーとしてサンバイザー(日よけ板)1を用いている。すなわち、サンバイザー1の取付アーム2が、ブラケット3を介して乗員室のヘッドライナー4およびルーフパネル5に取り付けられている。
【0016】
図3は、発明の取付構造を構成要素ごとにならべて配置した分解斜視図である。以下、各構成要素について説明する。
【0017】
(サンバイザー1)
サンバイザー1の本体6の一端に、樹脂製または鋼製の取付アーム2が固着されている。この取付アーム2は、一端が乗員室天井に、他端がサンバイザ−本体6にそれぞれ固定される略L字状のアームである。取付アーム2は中空であり、その内部において、サンバイザー1の照明ユニットに給電するための電気配線が延びている。取付アーム2の、乗員室天井へ取り付けられている側の端部には、他部分よりも外径の大きいリッジ部7が形成されている。
【0018】
図示しないが、サンバイザー1の本体6は取付アーム2に対して相対的に揺動可能であり、揺動することによって、本体6は、天井側の収納位置とフロントガラス側の使用位置とを選択的にとり得る。さらに、使用位置において取付アーム2が天井に対して揺動することによって、本体6は、フロントガラス側位置とサイドガラス側位置とを選択的にとり得る。なお、ヘッドライナー4には、サンバイザー1をフロントガラス側の使用位置に保持するためのホルダー8(図1参照)が設けられている。
【0019】
(ブラケット3のベース部9)
ブラケット3のベース部9は、板状の基体部12の中央付近から図2上方へ延びる支柱(保持部)10が設けられている。そして、この基体部12および支柱10を貫通する貫通孔11が設けられている。貫通孔11の内径は、全長に亘って一定ではなく、基体部12および支柱10の根元部においては前記したリッジ部7の外径より大きく、支柱10の先端部においてはリッジ部7の外径より僅かに小さくなっている。サンバイザー1がベース部9に保持された状態においては、取付アーム2が貫通孔11に挿通されて、リッジ部7は貫通孔11を通り抜けて支柱10の上端に係合している。
【0020】
支柱10の先端部近傍の外周部には、長方形板状のフランジ13が、外側に突出するように設けられている。フランジ13と基体部12との間隔は、ヘッドライナー4の厚みと同じか、それよりも薄くなっている。ただし、フランジ13の下方で基体部との間にスロープ23が設けられてもよい。このスロープ23はフランジ13がヘッドライナー4を締め付ける力を制御する。
【0021】
また、ベース部9には、後述する2本の位置決めボス18がそれぞれ挿通可能な2つのボス穴19が設けられている。
【0022】
ベース部9は、熱可塑性樹脂の射出成形により一体成形されることが好ましい。
【0023】
(ブラケット3のキャップ部14)
ブラケット3のキャップ部14は、ベース部9と実質的に同じ平面形状であり、係止部である係合爪15を有している。この係合爪15をベース部9の係合溝16に係合することによって、キャップ部14がベース部9に嵌合されて、ブラケット3が構成される。
【0024】
キャップ部14には、外周部から中央部にわたってスリット状の切欠部17が形成されている。この切欠部17は、取付アーム2が内部をスライドできる幅を有している。また、キャップ部14には、ベース部9への取付面から上方に突出する2本の位置決めボス18が設けられている。
【0025】
キャップ部14とベース部9が嵌合してブラケット3が構成されている状態においては、位置決めボス18は、ベース部9に形成されたボス穴19を貫通してベース部9の基体部12の上方に突出する。また、キャップ部14の切欠部17の一部とベース部9の貫通孔11とが一致している。
【0026】
キャップ部14は、熱可塑性樹脂の射出成形により一体成形されることが好ましい。また、ベース部9と一体的に形成され、ベース部9の一端部にヒンジ連結された構成であってもよい。
【0027】
(ヘッドライナー4)
ヘッドライナー4は、ルーフパネル5に対応する形状に成形された薄板状の内装材であり、ルーフパネル5の室内側表面に積層される。本実施形態では、厚さ5〜10mm程度の弾力性がある素材(および表皮材)、たとえば熱可塑性樹脂基材や、ウレタンフォーム基材、ダンボール基材、またこれらにガラス繊維を組み合わせた基材等からなる。
【0028】
ヘッドライナー4には、少なくとも前記したフランジ13が通り抜け可能な大きさの実質的に長方形状の対向穴20と、ボス穴19と対向可能な2つの位置決め穴21とが形成されている。ただし、対向穴20と位置決め穴21とは、本実施形態のように完全に分離していてもよいが、一部でつながって全体が大きな一つの開口となっていても構わない。
【0029】
(ルーフパネル5)
ルーフパネル5は、自動車の乗員室の天井部を構成する、ヘッドライナー4よりも薄い、厚さ1ミリ未満の鋼板パネルである。ルーフパネル5には、対向穴20と対向する、実質的に長方形の取付穴22が形成されている。この取付穴22の長辺は、2本の位置決めボス18の外側端部間の間隔と実質的に一致している。すなわち、長辺は、2本の位置決めボス18がちょうど内接する長さとなっている。
【0030】
ここで、それぞれ実質的に長方形である、フランジ13と対向穴20と取付穴22の関係について述べる。フランジ13の長辺は、対向穴20の長辺および取付穴22の長辺よりも短く、対向穴20の短辺および取付穴22の短辺よりも長い。そして、フランジ13の短辺は、対向穴20の短辺および取付穴22の短辺よりも短い。したがって、フランジ13が対向穴20や取付穴22と同様な姿勢、すなわち、各々の長辺同士、短辺同士が並ぶ状態であると、フランジ13は、対向穴20や取付穴22内に挿入および貫通可能である。一方、フランジ13が約90度回転した状態、すなわち、フランジ13の長辺と対向穴20や取付穴22の短辺が並ぶ状態では、フランジ13の端部が対向穴20や取付穴22の長辺の位置の内縁部に係合して、挿通不能になる。また、取付穴22の長辺の長さは、対向穴20の長辺の側方に位置する2つの位置決め穴21まで含んだ長さと、実質的に一致する。
【0031】
つぎに、本実施形態におけるサンバイザー(アクセサリー)1の取付方法を、図4〜9を参照して説明する。なお、図4〜9においては、見易くするために、ヘッドライナー4およびルーフパネル5は、各穴部、すなわち、ボス穴19、対向穴20、位置決め穴21、および取付穴22のみ図示している部分がある。
【0032】
本実施形態の取付方法は、サンバイザー1を保持するベース部9をヘッドライナー4に取り付ける一次取付(サブアッセンブリー)と、一時取付後の組立体を、キャップ部14を用いてルーフパネル5に取り付ける二次取付(ファイナルアッセンブリー)とからなる。
【0033】
(一次取付)
図4に示すように、あらかじめ、サンバイザー1をベース部9により保持させる。具体的には、サンバイザー1の取付アーム2を、ベース部9の貫通孔11に、基体部12側から挿入する。貫通孔11内に取付アーム2を挿入していくと、リッジ部7と貫通孔11との嵌め合いがきつくなっていき、リッジ部7または支柱10の少なくとも一方を弾性変形させて、リッジ部7に貫通孔11を通り抜けさせる。リッジ部7は、支柱10の先端部に係合して、貫通孔11内に再度挿入することは、無理に変形させない限り不可能になる。こうして、サンバイザー1をベース部9に離脱不能に保持させる。
【0034】
前記の通りサンバイザー1を保持しているベース部9のフランジ13を、図5に示すように、対向穴20と姿勢を合わせて、ヘッドライナー4の下方から挿入する。フランジ13が対向穴20を貫通してヘッドライナー4の上方に至ったところで、図6に示すように、ベース部9をヘッドライナー4に対して相対的に水平方向に約90度回転する。これによって、フランジ13の長辺が対向穴20の長辺と交差する、すなわち、対向穴20をまたぐ状態となり、フランジ13の両端部が、対向穴20の長辺の位置の内縁部の上面に係合する。こうして、サンバイザー1を保持しているベース部9が、ヘッドライナー4に離脱不能に取り付けられる。
【0035】
(二次取付)
次に、前記した一次取付により一体化したサンバイザー1およびベース部9およびヘッドライナー4を、キャップ部14を用いてルーフパネル5に取り付ける。
【0036】
まず、図7に示すように、ヘッドライナー4の上方に位置するフランジ13を、取付穴22と姿勢を合わせて、ヘッドライナー4を圧縮して弾性変形させながら、ルーフパネル5の下方から挿入する。フランジ13が取付穴22を貫通してルーフパネル5の上方に至ったところで、図8に示すように、ベース部9のみをルーフパネル5に対して相対的に水平方向に約90度回転する。このとき、ヘッドライナー4は回転させない。これによって、フランジ13の長辺が取付穴22の長辺と交差する、すなわち、取付穴22をまたぐ状態となり、フランジ13の両端部が、取付穴22の長辺の位置の内縁部の上面に係合する。こうして、サンバイザー1を保持しているベース部9が、ルーフパネル5に離脱不能に取り付けられる。このとき、フランジ13と対向穴20の姿勢が揃うが、フランジ13はルーフパネル5に係合しているので、ヘッドライナー4は、ベース部9の基体部12とルーフパネル5の下面とに挟み付けられて、離脱不能になる。また、この状態において、ベース部9の2つのボス穴19とヘッドライナー4の2つの位置決め穴21とがそれぞれ対向し、取付穴22の両端部に対向する。
【0037】
次に、図9に示すように、ベース部9の下方からキャップ部14を嵌め合わせる。すなわち、サンバイザー1の取付アーム2を、キャップ部14の切欠部17にスライド挿入し、キャップ部14の2本の位置決めボス18が、ベース部9の2つのボス孔19およびヘッドライナー4の2つの位置決め穴21をそれぞれ貫通して、ルーフパネル5の取付穴22の内縁部にそれぞれ内接させる。この状態で、係合爪15を係合溝16に係合させることにより、キャップ部14をベース部9に固定してブラケット3を完成させる。これにより、サンバイザー1を保持するベース部9と、キャップ部14と、ヘッドライナー4と、ルーフパネル5とが一体化される。
【0038】
なお、このようにブラケット3およびサンバイザー1がヘッドライナー4を間に挟んでルーフパネル5に取り付けられた状態で、キャップ部14の2本の位置決めボス18がルーフパネル5の取付穴22に内接しているので、ルーフパネル5に対するブラケット3の回転が阻止されている。係合爪15を係合溝16から離脱させてベース部9からキャップ部14を外さない限り、ブラケット3およびサンバイザー1が、ルーフパネル5およびヘッドライナー4から外れることはない。
【0039】
ブラケット3のベース部9の基体部12とフランジ13との間隔は、ヘッドライナー4の取付部の厚さと同じであってもよいが、前者を僅かに短くすることにより、基体部12とフランジ13がヘッドライナー4およびルーフパネル5を挟みつけて保持する力が強くなる。より好ましくは、基体部12とフランジ13との間隔をもっと短くして、ヘッドライナー4の反発力を強くし、フランジ13の下方で、基体部12との間に傾斜した突起等のスロープ23を設けることで、ベース部9の回転にともなって、スロープが、弾性のあるヘッドライナー4を押圧して、より強い摩擦係合が可能になる。
【0040】
以上説明した取付方法によると、一次取付においてベース部9およびサンバイザー1がヘッドライナー4に取り付けられているため、この状態のヘッドライナー4と(1つまたは複数の)サンバイザー1およびベース部9の組立体を1ユニットとして自動車の生産ラインに供給することができ、部品数の低減を図れる。自動車の生産ラインでは、ヘッドライナー4とサンバイザー1およびベース部9の組立体を、一部品として取り扱い、ルーフパネル5に取付(二次取付)することにより、部品組み付け工程の合理化を図れる。
【0041】
【発明の効果】
本発明によると、サンバイザー等のアクセサリーをヘッドライナーに取り付けて一体化した組立体を1ユニットとして取り扱い、ルーフパネルに取り付けられるので、自動車の生産ラインにおける部品数の低減と、組み付け工数の合理化が図れる。
【0042】
しかも、取付クリップやネジなしに、ワンタッチでアクセサリーのスナップイン組付が可能である。また、ブラケットのベース部からキャップ部を取り外せば、無理な力を加えることなくアクセサリーを取り外すことが可能なので、メンテナンス性にも優れている。
【0043】
アクセサリーをヘッドライナーに取り付ける一次取付(サブアッセンブリー)を、強い係合力で行うことが可能で、アクセサリーががたついたり、係合状態が緩むことを防止する。
【0044】
アクセサリーをヘッドライナーに取り付けて一体化した一次取付状態で、ヘッドライナーの裏面に大きな突起を生じないので、保管や積載輸送に便利で作業効率がよい。また、取付作業者がルーフパネルやヘッドライナーの裏面に手をまわす煩雑な作業から開放される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアクセサリー取付構造の全体図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本発明のアクセサリー取付構造の分解斜視図である。
【図4】本発明のアクセサリー取付方法において、アクセサリーをベース部に保持させた状態を示す三面図である。
【図5】本発明のアクセサリー取付方法の第1取付工程(サブアセンブリー)を示す三面図である。
【図6】本発明のアクセサリー取付方法の第1取付工程(サブアセンブリー)を示す三面図である。
【図7】本発明のアクセサリー取付方法の第2取付工程(ファイナルアセンブリー)を示す三面図である。
【図8】本発明のアクセサリー取付方法の第2取付工程(ファイナルアセンブリー)を示す三面図である。
【図9】本発明のアクセサリー取付方法の第2取付工程(ファイナルアセンブリー)を示す三面図である。
【図10】従来のアクセサリー取付構造を示す要部斜視図である。
【符号の説明】
1 サンバイザー(アクセサリー)
2 取付アーム
3 ブラケット
4 ヘッドライナー
5 ルーフパネル
6 サンバイザーの本体
7 リッジ部
8 ホルダー
9 ベース部
10 支柱(保持部)
11 貫通孔
12 基体部
13 フランジ
14 キャップ部
15 係合爪(係止部)
16 係合溝
17 切欠部
18 位置決めボス
19 ボス穴
20 対向穴
21 位置決め穴
22 取付穴
23 スロープ

Claims (10)

  1. ルーフパネルと前記ルーフパネルに積層されるヘッドライナーとからなる被着材と、前記被着材に取り付けられるベース部と前記ベース部に取り付けられるキャップ部とからなるブラケットとを用いるアクセサリー取付方法であって、
    前記ベース部にアクセサリーを保持させる工程と、
    前記ベース部に設けられた実質的に長方形状のフランジ部を、前記ヘッドライナーに設けられた実質的に長方形状の対向穴に挿入して貫通させてから、前記ベース部を前記ヘッドライナーに対して相対的に水平方向に実質的に90度回転することにより、前記フランジ部の端部を前記対向穴の長辺の位置の内縁部の上面に係合させて、前記ベース部を前記ヘッドライナーに仮固定する工程と、
    続いて、前記フランジ部を、前記ルーフパネルに設けられた実質的に長方形状の取付穴に挿入して貫通させてから、前記ヘッドライナーは非回転に保ちつつ前記ベース部を前記ルーフパネルおよび前記ヘッドライナーに対して相対的に水平方向に実質的に90度回転することにより、前記ベース部に設けられた2つの位置決め穴と前記ヘッドライナーに設けられた2つのボス穴とをそれぞれ対向させ、前記フランジ部の端部を前記取付穴の長辺の位置の内縁部の上面に係合させて、前記ベース部を前記ルーフパネルに固定する工程と、
    続いて、前記キャップ部に設けられた2つの位置決めボスを、前記位置決め穴および前記ボス穴にそれぞれ貫通させさらに前記取付穴内に挿入し、前記キャップ部に設けられた係止部により、前記キャップ部を前記ベース部に係止して固定する工程とを含む、アクセサリー取付方法。
  2. 前記ベース部を前記ルーフパネルに固定することにより、前記ヘッドライナーを、前記ベース部と前記ルーフパネルにより挟み込んで離脱不能にする、請求項1に記載のアクセサリー取付方法。
  3. 前記取付穴の長辺は、前記2つの位置決めボスの外側端部間の間隔と実質的に一致しており、前記2つの位置決めボスを、前記位置決め穴および前記ボス穴を貫通させて前記取付穴内の両端部にそれぞれ挿入することにより、前記キャップ部、前記ベース部、および前記ヘッドライナーを、前記ルーフパネルに対して相対的に回転不能にする、請求項1または2に記載のアクセサリー取付方法。
  4. 前記アクセサリーには、略L字状の取付アームが設けられ、該取付アームの、前記ベース部に取り付けられる端部には、外径の拡張したリッジ部が形成されており、
    前記ベース部には、前記被着部への取付面から突出する支柱が設けられ、該支柱には貫通孔が設けられており、該貫通孔は、根元部において前記リッジ部の外径より大きく、先端部において前記リッジ部の外径より僅かに小さくなるように内径が変化しており、
    前記取付アームを、前記貫通孔に挿入し、前記リッジ部または前記支柱の少なくともいずれか一方を弾性変形させて、前記リッジ部に前記貫通孔を通り抜けさせ、前記リッジ部を前記支柱の上端に係合させて前記リッジ部を前記支柱の前記先端部から前記貫通孔内に挿入不能にすることによって、前記アクセサリーを前記ベース部に離脱不能に保持させる、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアクセサリー取付方法。
  5. 前記キャップ部には、外周部から中央部にわたってスリット状の切欠部が形成されており、前記アクセサリーを保持している前記ベース部に取り付ける際には、前記取付アームを前記切欠部内に挿通させる、請求項4に記載のアクセサリー取付方法。
  6. ルーフパネルと前記ルーフパネルに積層されるヘッドライナーとからなる被着材と、前記被着材に取り付けられるベース部と前記ベース部に取り付けられるキャップ部とからなるブラケットとを有するアクセサリー取付構造であって、
    前記ルーフパネルは、略長方形状の取付穴を有し、
    前記ヘッドライナーは、前記取付穴と対向する略長方形状の対向穴と、2つの位置決め穴とを有し、
    前記ベース部は、前記被着材への取付面から突出する略長方形状のフランジ部と、アクセサリーを保持する保持部と、前記ヘッドライナーの前記位置決め穴と対向する2つのボス穴とを有し、
    前記キャップ部は、前記位置決め穴および前記ボス穴に挿入する2つの位置決めボスと、前記ベース部に取り付けるための係止部とを有し、
    前記取付穴の長辺は、前記2つの位置決めボスの外側端部間の間隔と実質的に一致しており、
    前記フランジ部の長辺は、前記取付穴および前記対向穴の短辺よりも長く、前記フランジ部の短辺は、前記取付穴および前記対向穴の長辺よりも短く、
    前記ベース部は、前記フランジ部が前記取付穴を貫通し、該取付穴の前記長辺の位置の内縁部の上面に係合することにより、前記ルーフパネルに固定されており、
    前記ヘッドライナーは、前記フランジ部が前記対向穴を貫通した状態で、前記フランジ部および前記ルーフパネルに挟み込まれて固定されており、
    前記キャップ部は、前記係止部によって前記ベース部に固定され、前記2つの位置決めボスが前記ボス穴および前記位置決め穴を貫通して前記取付穴内に挿入されており、前記キャップ部、前記ベース部、および前記ヘッドライナーが、前記ルーフパネルに対して相対的に回転不能である、アクセサリー取付構造。
  7. 前記アクセサリーには、略L字状の取付アームが設けられ、該取付アームの、前記ベース部に取り付けられる端部には、外径の拡張したリッジ部が形成されており、
    前記ベース部の保持部は、前記被着材への取付面から突出する支柱であり、該支柱には貫通孔が設けられており、該貫通孔は、根元部において前記リッジ部の外径より大きく、先端部において前記リッジ部の外径より僅かに小さくなるように内径が変化しており、
    前記リッジ部は、前記貫通孔を通り抜けて前記支柱の上端に係合し、前記支柱の前記先端部から前記貫通孔内に挿入不能になっており、前記アクセサリーが前記ベース部に固定されている、請求項6に記載のアクセサリー取付構造。
  8. 前記フランジ部は、前記支柱の外側に突出するように形成されている、請求項7に記載のアクセサリー取付構造。
  9. 前記キャップ部には、外周部から中央部にわたって形成されており、前記取付アームが内部をスライドできる幅を有するスリット状の切欠部が設けられている、請求項7または8に記載のアクセサリー取付構造。
  10. 前記キャップ部は、前記ベース部に対応する外形を有し、前記係止部は係合爪であり、該係合爪を前記ベース部に設けられた係合溝に係合することによって前記キャップ部が前記ベース部に取り付けられて前記ブラケットが構成されている、請求項6〜9のいずれか1項に記載のアクセサリー取付構造。
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