JP2005306288A - ルーフトリムにおけるモジュール化構造 - Google Patents

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Akira Kanashiki
昭 金敷
Kiyohiko Obara
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Abstract

【課題】ルーフトリムとアクセサリーパーツをモジュール化するルーフトリムにおけるモジュール化構造において、車体ユニットとの干渉を回避でき、かつルーフトリムの開口を小さく規制でき、外観性能を高めたモジュール化構造を提供する。
【解決手段】アシストグリップ(アクセサリーパーツ)20の支持部材52をルーフトリム10に取り付ける際、支持部材52に抜き差し自在に保持されるインサート体53をルーフトリム10の開口15内に挿入し、インサート体53の先端面531に鉄クリップ54をネジ止め固定するか、あるいは支持部材52の取付面にルーフトリム10の開口15内に挿入する突起524を突設し、突起524の下端面524aに鉄クリップ54をフローティング構造の長寸状ネジ56でネジ止めすることでモジュール化する。そして、ルーフトリム10における開口15の寸法を小径化する。
【選択図】図4

Description

この発明は、ルーフトリムにおけるモジュール化構造に関するもので、ルーフパネルの室内面にルーフトリムを取り付ける際、ルーフトリムの室内面に装着されるアシストグリップ、ルームミラー用ブラケット、サンバイザ用ブラケット等のアクセサリーパーツを一括して組み付けることができるとともに、部品点数を削減でき、しかも外観見栄えを向上させたルーフトリムにおけるモジュール化構造に関する。
通常、車体のルーフ部には、ルーフパネルの室内側にルーフトリムが内装され、更に、ルーフトリムの室内側には、アシストグリップ、ルームミラー用ブラケット、サンバイザ用ブラケット等の各種アクセサリーパーツが装着されている。
上記アクセサリーパーツの一例として、急カーブ時など、適正な乗車姿勢を維持できるようにルーフトリムの側縁部に取り付けられるアシストグリップとルーフトリムをルーフパネルに取り付ける取付構造について、図10を基に説明する。図面において、ルーフトリム1は、僅かに湾曲したパネル形状に成形され、適度の保形性を有するトリム基材1aの表面にクロス、不織布等の表皮1bを貼着して構成されている。
そして、ルーフトリム1とアシストグリップ2をルーフパネル3に取り付けるには、まず、ルーフトリム1をアシストグリップベース部2aとクリップ4のクリップベース4aで挟み込み、ビス4bで固定する。更に、アシストグリップ2を組み付けたルーフトリム1をルーフパネル3に位置決めした後、クリップ4をルーフパネル3の取付孔3aに係着することにより、図11に示すように、ルーフパネル3に対してルーフトリム1及びアシストグリップ2を一体に組付け固定している。
このように、ルーフトリム1をアシストグリップベース部2aとクリップ4のクリップベース4aで挟み付けた状態でルーフパネル3に同時組付けするというモジュール化構造においては、ルーフパネル3の取付面に対して車体組付け方向が約45°異なるため、ルーフパネル3の取付孔3aにクリップ4を挿入しづらく、作業性を低下させる大きな要因となっている。
更に、車体ユニット(ハーネス、フィーダー、ブラケット、カーテン式エアバッグ等)がルーフパネル3に装備されている場合には、図10中符号aで示す部分に設定されることがあるため、ルーフトリム1の取付軌跡でクリップ4がこれら車体ユニットと干渉し、クリアランスを充分に確保しなければモジュール化が困難となり、スペース的な制約が大きいという問題点が指摘されている。
これらの問題点を解決するために、出願人は、ルーフトリム1におけるアシストグリップ2のモジュール化構造の改良例を先に出願している。このものは、図12に示すように、アシストグリップ2の装着対象となるルーフトリム1の裏面には、樹脂製のルーフサイドブラケット5がプッシュオンフィックス等の機械止めや超音波溶着等により、ルーフトリム1の裏面側に取り付けられている。一方、アシストグリップ2の両端に設けられているリテーナ6は、ルーフトリム1及びサイドブラケット5に爪6aを介して取付用開口に仮保持されている。
そして、このリテーナ6の先端側に鉄クリップ6bがビス6cにより取り付けられており、リテーナ6の爪6aを介してアシストグリップ2をルーフトリム1に保持した状態でルーフトリム1をルーフパネル3に取り付けるのと同時にリテーナ6の取付端側に設けた鉄クリップ6bをルーフパネル3の取付孔3aに嵌着することで、ルーフトリム1におけるアシストグリップ2のモジュール化構造を達成している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2002−240644号公報 (第2頁、第4頁、図2、図14、図15)
このように、上述したルーフトリム1におけるアシストグリップ2のモジュール化構造によれば、車体パネルに装備される車体ユニットとの干渉が回避でき、アシストグリップ2等のアクセサリーパーツの円滑な取付作業性が期待できるものの、アシストグリップ2の両端に設けられるリテーナ6に対して鉄クリップ6bをビス6cにより固着する構成であり、部品点数が多く、コスト高を招くとともに、組付作業性の低下をもたらすという欠点があった。
また、ルーフトリム1の開口が大きいため、開口を塞ぐフランジやベース部の大型化を招くとともに、開口端縁の木口が室内側に露出し易く、見栄えが悪く、しかも剛性が低下するという問題点があった。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、ルーフトリムをルーフパネルに取り付ける際、アシストグリップ、ルームミラー用ブラケット、サンバイザ用ブラケット等のアクセサリーパーツを同時に取り付けることができるルーフトリムにおけるモジュール化構造であって、車体パネルに装備される車体ユニットとの干渉が回避できるとともに、部品点数を削減することで、組付作業性を高め、かつ廉価に実施でき、しかも、ルーフトリムの開口を小さくできるため、外観見栄えを向上させ、アクセサリーパーツの支持部の構造をコンパクト化できるルーフトリムにおけるモジュール化構造を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、車体のルーフパネルの室内面に装着されるルーフトリム並びにアクセサリーパーツを仮保持した状態でルーフパネルにルーフトリムを位置決めし、ルーフトリム及びアクセサリーパーツをルーフパネルに取り付けるルーフトリムにおけるモジュール化構造において、前記アクセサリーパーツは、支持部材により支持されており、ルーフトリムの表面に対して上記支持部材を位置決めし、支持部材の開口内にインサート体を抜き差し自在に挿入し、かつインサート体をルーフトリムの開口内に挿入した後、インサート体の先端面に鉄クリップをネジ止め固定することにより、ルーフトリムに対してアクセサリーパーツを仮保持し、ルーフパネルの取付孔に上記鉄クリップを対峙させるように、ルーフトリムを位置決めした後、インサート体を押し込むことにより、鉄クリップをルーフパネルの取付孔内に係着し、ルーフトリムとアクセサリーパーツをルーフパネルに一括して組み付けることを特徴とする。
ここで、ルーフトリムは、軽量で、かつ適度の保形性を備えるとともに、良好な手触り感、外観見栄えを備えることが望ましいことから、ガラス繊維を混入した合成樹脂板、PPO(ポリフェニレンオキシド)等の発泡樹脂板、繊維板等の成形基材の表面にクロス、不織布等の表皮を貼付した構成が一般に使用される。
更に、アクセサリーパーツとしては、アシストグリップ、ルームランプ用ブラケット、ルームミラー用ブラケット、サンバイザ用ブラケット並びにホルダ、フック等が挙げられる。また、アクセサリーパーツの支持部材とは、ルーフトリムやルーフパネルに固定されるパーツ本体を支持する部材のことを言う、例えば、アシストグリップの場合、グリップ本体の両端を支持する支持ブラケットがこれにあたり、サンバイザ用ブラケット、サンバイザ用ホルダの場合には、単体構造であるため、ブラケット本体、ホルダ本体自体が支持部材の機能をもつ。
そして、本発明によれば、アクセサリーパーツにおける支持部材の開口をルーフトリムの開口と合わせてルーフトリムの表面側に支持部材を位置決めした状態で、この支持部材の開口及びルーフトリムの開口内にインサート体を抜き差し可能に差し込み、インサート体の下端に鉄クリップをネジ止め等により固着すれば、ルーフトリムに対してアクセサリーパーツを仮保持することができる。
更に、このモジュール化したルーフトリムとアクセサリーパーツをルーフパネルに取り付けるには、ルーフパネルの取付孔に対して鉄クリップを対峙させ、インサート体をパネル側に押し込むことで車体パネルの取付孔に鉄クリップを嵌着することができ、ルーフパネルに対してルーフトリムとアクセサリーパーツとを一括して組み付ける作業を完了させることができる。
従って、アクセサリーパーツとルーフトリムの仮止め状態においては、インサート体を上方に持ち上げておけば、ルーフパネルへの取付時、車体ユニット等との干渉を回避できる。
また、ルーフトリムの開口は、インサート体を挿入する寸法が確保されていれば良いため、開口を小さく規制でき、隙間等が生じることがなく、外観見栄えが向上するとともに、ルーフトリムの剛性を強固に維持できる。
次いで、本発明の別の実施の態様は、車体のルーフパネルの室内面に装着されるルーフトリム並びにアクセサリーパーツを仮保持した状態でルーフパネルにルーフトリムを位置決めし、ルーフトリム及びアクセサリーパーツをルーフパネルに取り付けるルーフトリムにおけるモジュール化構造において、前記アクセサリーパーツは、支持部材により支持され、支持部材には、ルーフトリムの開口内に挿入する突起が一体化されており、該突起をルーフトリムの開口内に挿入した後、突起の下端面に鉄クリップを位置決めし、突起の内面側から長寸状ネジを挿入し、この長寸状ネジの先端に鉄クリップを仮止めし、鉄クリップを先端に仮保持した長寸状ネジを支持部材に対してフローティング構造に設定することで、ラフな状態でルーフトリムにアクセサリーパーツを仮保持し、ルーフパネルの取付孔に上記鉄クリップを対峙させて、ルーフトリムを位置決めした後、取付孔内に鉄クリップを係着し、更に、長寸状ネジを鉄クリップに対して締め付けていくことで、ルーフトリム及びアクセサリーパーツをルーフパネルに一括して組み付けることを特徴とする。
そして、この実施の態様によれば、ルーフトリムの開口内にアクセサリーパーツにおける支持部材の突起を挿入し、突起の先端面に鉄クリップを保持するように突起を挿通する長寸状ネジを室内側から取り付け、突起に対してフローティング構造となる長寸状ネジの先端に鉄クリップを保持するという構成であるから、ルーフトリムに対してアクセサリーパーツを仮保持でき、長寸状ネジを室内側に引き上げておけば、パネル側に突出する寸法を軽減でき、車体ユニットとの干渉を回避できる。
また、ルーフトリムに開設する開口は、支持部材に設けた突起を挿入する寸法を備えていれば良いため、ルーフトリムの開口を小さく規制でき、外観見栄えを低下させることがなく、開口を塞ぐ支持部材をコンパクト化でき、かつルーフトリムの剛性を強固に維持できる。更に、ルーフパネルに取り付ける際は、長寸状ネジの先端に仮止めした鉄クリップをルーフパネルの取付孔に係着した後、鉄クリップに対して長寸状ネジを締め付けていけば、ネジ先端部分が鉄クリップ内に入り込み、鉄クリップに外れ方向の外力が加わっても、鉄クリップが内方に向けて撓むことがないため、車体パネルへの強度を強固に維持できる。また、長寸状ネジは、室内側から緩めることができるため、ルーフトリムを取り外すことなくアクセサリーパーツだけを取り外すことができる。
以上説明した通り、本発明に係るルーフトリムにおけるモジュール化構造は、アクセサリーパーツにおける支持部材に抜き差し自在に差し込んだインサート体の先端面に鉄クリップをネジ止めするか、あるいはアクセサリーパーツの支持部材にパネル側に突出する突起を設け、突起の先端面に鉄クリップをフローティング構造の長寸状ネジで取り付けるというものであるから、インサート体、あるいは長寸状ネジを手前側に引き寄せれば、ルーフトリムとアクセサリーパーツとを仮保持した状態で鉄クリップの突出量が規制できるため、車体ユニットとの干渉を有効に回避できるとともに、ルーフパネルに対してルーフトリム並びにアクセサリーパーツを取り付けるには、インサート体を押し込むか、長寸状ネジを締め付けるだけで、ルーフトリム並びにアクセサリーパーツを一括して組み付けることができることから、取付作業性を向上させることができるという効果を有する。
更に、本発明に係るルーフトリムにおけるモジュール化構造によれば、アクセサリーパーツの支持部材に差し込むインサート体、あるいはアクセサリーパーツにおける支持部材にパネル側に突出する突起をルーフトリムの取付用開口内に挿入するという構成であるため、ルーフトリムに開設する開口の寸法は小さくて済み、開口が外部に目立たず、室内美観を低下させることがないとともに、開口を塞ぐ支持部材を大型化する必要がなく、かつルーフトリムの剛性が開口により低下することがないため、ルーフトリムの強固な剛性を維持できるという効果を有する。
また、本発明として、長寸状ネジの先端で鉄クリップを保持するフローティング構造を採用した場合は、ルーフパネル取付孔内に鉄クリップを係着した後、長寸状ネジの締め付けを最終的に完了した状態では、鉄クリップ内にネジの先端部が入り込み、ストッパとして機能するため、鉄クリップの撓み変形を阻止できることから、ルーフパネルへの取付強度を強固に維持できるとともに、メンテナンス時には、室内側からネジを緩めれば、アクセサリーパーツを簡単に取り外すことができ、メンテナンス作業性を高めることができるという効果を有する。
以下、本発明に係るルーフトリムにおけるモジュール化構造を実施するための最良の形態について、実施例1、実施例2において図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明に係るモジュール化構造を採用したルーフトリムを室内側からみた正面図、図2乃至図5は本発明に係るルーフトリムにおけるモジュール化構造に使用するアクセサリーパーツとしてアシストグリップに適用した第1実施例を示すもので、図2はルーフトリムとアシストグリップをルーフパネルに取り付けた状態を示す断面図、図3はアシストグリップの構成を示す分解斜視図、図4,図5はアシストグリップとルーフトリムをルーフパネルに取り付ける工程を示す各断面図である。
図1において、ルーフトリム10は、ルーフパネルの形状に略等しく、やや湾曲状に成形され、フロント縁部には、サンバイザ11のブラケット12やサンバイザ用ホルダ13及びルームミラー用ブラケット14が装着され、ルーフトリム10の側縁部には、リヤ側両側及びフロント側の助手席側にアシストグリップ20が装着されている。そして、ルーフトリム10をルーフパネル(図1では図示せず)に取り付ける際、上述した各部品(アクセサリーパーツ)をルーフパネルに同時に組付け固定する、いわゆるモジュール化構造が採用されている。
図2乃至図5は、本発明に係るモジュール化構造として、ルーフトリム10とアシストグリップ20との間のモジュール化構造を示すもので、図2はアシストグリップ20をルーフトリム10とともに、ルーフパネル40に取り付けた状態、図3はアシストグリップ20の斜視図を示す。すなわち、図2に示すように、ルーフトリム10は、この実施形態では、ガラス繊維を混入したPP(ポリプロピレン)樹脂基材10aの表面にクロスまたは不織布等からなる表皮10bを貼付して構成され、アシストグリップ20を取り付けるための小型の開口15が開設されている。また、ルーフトリム10の裏面には、スペーサ機能をもつ樹脂製ブラケット30が取り付けられている。
更に、樹脂製ブラケット30として、中空ボックス状に形成された構造体を使用した場合には、側突時、車両に加わる衝撃により、ブラケットが損壊するときのエネルギー消費で、側突時の衝撃を緩和することができるが、ルーフトリム10の裏面に接着固定される樹脂発泡体等を使用することもできる。
そして、本発明の課題は、ルーフトリム10をルーフパネル40に取り付ける際、ルーフトリム10とアシストグリップ20をモジュール化でき、しかも、ルーフパネル40側への突出量を軽減することにより、ルーフパネル40に装備されるカーテン式エアバッグのレール等の車体ユニットとの干渉を回避できることは勿論のこと、部品点数の削減、並びに組付け工数の低減及び外観見栄えの向上を図ることにある。すなわち、アシストグリップ20は、PP樹脂等、合成樹脂の射出成形体からなる把手状のアシストグリップ本体50と、このアシストグリップ本体50両端のベース部51に設けられる支持部材52と、この支持部材52内に挿入されるピン状のインサート体53と、インサート体53の取付端に固着される鉄クリップ54とから大略構成されている。
更に、図3に示すように、このアシストグリップ20におけるアシストグリップ本体50は、、非使用時にはルーフトリム10の製品表面と重なり合うように格納方向に付勢され、使用時には、格納状態からほぼ90°室内側にアシストグリップ本体50を回動操作してグリップ機能を果たすことになる。このように、アシストグリップ20は、格納式タイプに適用されている。そのための構成としては、アシストグリップ本体50の両端に位置するベース部51には、支持部材52を収容する凹部511が凹設されており、この凹部511の両側部には、ヒンジ軸512を軸受けする軸受孔513が開設されている。
そして、ヒンジ軸512を軸受孔513に挿通する際には、支持部材52の軸受孔521に挿通させることで、支持部材52に対してアシストグリップ本体50が回動可能となり、コイルスプリング514を介装することで、アシストグリップ本体50にバネ付勢力を与えている。更に、支持部材52には、インサート体53を挿入する開口522が開設され、その周囲にフランジ523が設けられている。そして、支持部材52の開口522内に挿入したインサート体53の先端面531に鉄クリップ54がネジ55により締め付け固定される。
次いで、図4,図5に基づいて、ルーフトリム10とアシストグリップ20とをモジュール化してルーフパネル40に一括して組み付ける工程について説明する。まず、ルーフパネル40に取り付ける前の状態においては、ルーフトリム10の表面の所定位置にアシストグリップ20を位置決めし、その際、アシストグリップ20における支持部材52の開口522と、ルーフトリム10の開口15とを合致させるように位置決めし、支持部材52の開口522及びルーフトリム10の開口15内に室内側からピン状のインサート体53を抜き差し自在に挿入し、インサート体53の先端面531に鉄クリップ54をネジ55により締め付け固定する。
従って、インサート体53を引き抜こうとした場合、鉄クリップ54の端末541がルーフトリム10の裏面に突き当たるため、ルーフトリム10に対してアシストグリップ20が仮保持状態となる。そして、図4に示すように、インサート体53に鉄クリップ54を固定した状態でインサート体53を手前側に持ち上げておけば、鉄クリップ54のパネル側に突出する突出量が樹脂製ブラケット30の厚みとほぼ同等であり、ルーフパネル40に取り付ける際、車体ユニット等と干渉することがなく、ルーフパネル40に対して円滑に位置決めでき、取付作業性を高めることができる。
そして、実際にルーフトリム10とアシストグリップ20とをモジュール化した状態でルーフパネル40に取り付けるには、ルーフパネル40の取付孔41に鉄クリップ54の先端を対峙させ、インサート体53をルーフパネル40側に押し込めば、図5に示すように、鉄クリップ54がルーフパネル40の取付孔41内に係着することで、ルーフパネル40に対してルーフトリム10及びアシストグリップ20とを一括して組み付けることができる。
上述したように、ルーフトリム10とアシストグリップ20とをモジュール化することで、作業者は片手作業でルーフパネル40に対してルーフトリム10及びアシストグリップ20を取り付けることができ、その際、車体ユニット等との干渉を回避でき、円滑な取付作業性が得られるとともに、特に、第1実施例においては、ルーフトリム10に開設する開口15の寸法は、インサート体53を挿入できるだけの寸法を備えていれば良いため、従来のようにリテーナ等の幅広部分を挿入する必要がなく、開口15を小さく規制できるため、開口15が外部に目立つことがなく、室内美観を良好に保ち、大きな開口を塞ぐためのフランジ、ベース等を大型化する必要もなく、ルーフトリム10に開設する開口15が小型であることから、剛性の低下を極力防止でき、強固な剛性を維持できるという効果がある。
図6乃至図8は、本発明の第2実施例の要部を示すもので、この第2実施例においてもルーフパネル40に対してルーフトリム10とアシストグリップ20とをモジュール化する構造に適用したもので、第1実施例と同一部分には同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
この第2実施例においては、図6に示すように、アシストグリップ20におけるグリップ本体50の両端のベース部51に取り付けられる支持部材52の取付面側には、突起524が突設形成されており、ルーフトリム10の開口15内に突起524を貫通させた後、この突起524の下端面524aに鉄クリップ54を位置決めし、長寸状ネジ56を突起524の上端面524bから挿通孔525内にフローティング状態で挿入して、長寸状ネジ56の先端部分561で鉄クリップ54を係着保持している。
従って、ルーフパネル40に取り付ける前の状態においては、支持部材52の突起524をルーフトリム10の開口15内に挿入し、突起524の下端面524aに鉄クリップ54を保持した状態であり、この状態においては、ルーフトリム10とアシストグリップ20とが相互に仮保持状態にあり、鉄クリップ54の端末541がブラケット30、あるいはルーフトリム10の裏面に突き当たるため、両者は確実に仮保持されている。
そして、ルーフパネル40に対してルーフトリム10を取り付ける際、ルーフトリム10とアシストグリップ20とが仮保持されているため、片手作業で作業が可能なことから、良好な作業性が得られるとともに、長寸状ネジ56は、フローティング構造であるため、図6中矢印方向に引き上げることができ、長寸状ネジ56を上方に持ち上げることで、鉄クリップ54が取付面側に突出することがなく、ルーフパネル40への取付時、車体ユニットとの干渉を回避できる。
次いで、ルーフトリム10及びアシストグリップ20をルーフパネル40に取り付けるには、図6に示す状態から図7に示すように、鉄クリップ54をルーフパネル40の取付孔41内に係着させる。この状態においては、長寸状ネジ56のヘッドは突起524の上端面524bよりも上方に浮いた位置にある。その後、長寸状ネジ56を鉄クリップ54に対して締め付けていき、長寸状ネジ56の締め付けが完了すれば、キャップ57で閉蓋する。従って、図8に示すように、長寸状ネジ56の先端部が鉄クリップ54内に入り込み、スペーサ562として機能し、鉄クリップ54内に外れ方向の外力が加わっても、鉄クリップ54はこのスペーサ562に阻止され、内方に撓み変形しない。
そして、この鉄クリップ54の取付状態にあっては、長寸状ネジ56の先端部分がスペーサ562として機能し、鉄クリップ54が撓み変形することがないため、ルーフトリム10及びアシストグリップ20の取付強度を強固に維持できるとともに、キャップ57を外して長寸状ネジ56を緩めれば、室内側からの操作でアシストグリップ20を取り外すことが可能になり、ルーフトリム10を取り外すことなく、アシストグリップ20のみを交換できる等、メンテナンス作業性を高めることができるという効果がある。
従って、第2実施例においても、ルーフトリム10とアシストグリップ20とをモジュール化できることで、ルーフパネル40への取付作業性に優れ、かつ車体ユニットとの干渉も回避でき、更に、ルーフトリム10の開口15は、支持部材52の突起524を差し込む寸法があれば良いため、開口15も小さくて済み、室内見栄えを高め、ルーフトリム10の剛性を強固に維持できるという第1実施例の作用効果と同一の効果が得られる。加えて、第2実施例では、鉄クリップ54の取付強度を高め、かつメンテナンス時、室内側からアシストグリップ20を簡単に取り外すことができ、メンテナンス作業性に優れるという付随的な効果がある。
図9は、本発明の第3実施例を示すもので、ルーフトリム10に取り付けられるサンバイザ用ホルダ13に本発明に係るモジュール化構造を適用した形態を示す。図面において、サンバイザ用ホルダ13は、図9では、図示しないサンバイザの補助ノブを係着するようにカール状に成形されたホルダ本体61と、取付面側のフランジ62とから構成され、合成樹脂の射出成形体から構成されている。
そして、このサンバイザ用ホルダ13は、単一構成であるため、アシストグリップ20における支持部材52はなく、サンバイザ用ホルダ13それ自体が支持部材としての機能を備えている。上記サンバイザ用ホルダ13には、貫通孔63が開設され、この貫通孔63内にインサート体53が差し込まれ、インサート体53をルーフトリム10の開口15内を貫通させた後、インサート体53の先端面531に鉄クリップ54がネジ55で固着される点は第1実施例と同様である。
このとき、サンバイザ用ホルダ13のフランジ62の幅寸法Aがルーフトリム10の開口15の幅寸法Bよりも大きく、かつ鉄クリップ54の幅寸法Cが開口15の幅寸法Bよりも大きく設定されているため、ルーフトリム10とサンバイザ用ホルダ13は、仮アッセンブリされた状態となる。
従って、ルーフトリム10をルーフパネル40に対して位置決めした後、インサート体53を押し込むことにより、鉄クリップ54がルーフパネル40の取付孔41内に係着することで、ルーフトリム10とサンバイザ用ホルダ13の取り付けを簡単に完了させることができる。
以上説明した実施例1、実施例2は、ルーフトリム10とアシストグリップ20のモジュール化構造について、また、実施例3は、サンバイザ用ホルダ13について説明したが、ルーフトリム10に対するサンバイザ用ブラケット12、あるいはルームミラー用ブラケット14等のモジュール化構造に適用することもできる等、本発明は、ルーフトリム10の室内側に装着されるアクセサリーパーツ全般に適用できる。
本発明に係るモジュール化構造におけるルーフトリムを室内側からみた正面図である。 本発明に係るモジュール化構造をアシストグリップに適用した第1実施例の構成を示す断面図である。 図2に示すモジュール化構造におけるアシストグリップの構成を示す斜視図である。 図2に示すモジュール化構造におけるアシストグリップとルーフトリムとの仮保持状態を示す説明図である。 図2に示すモジュール化構造におけるアシストグリップとルーフトリムとをルーフパネルに取り付けた状態を示す断面図である。 本発明に係るモジュール化構造をアシストグリップに適用した第2実施例を示すもので、アシストグリップとルーフトリムとの仮保持状態を示す説明図である。 本発明に係るモジュール化構造をアシストグリップに適用した第2実施例を示すもので、鉄クリップをルーフパネルに係着した状態を示す説明図である。 本発明に係るモジュール化構造をアシストグリップに適用した第2実施例を示すもので、ルーフトリムとアシストグリップをルーフパネルに取り付けた状態を示す説明図である。 本発明に係るモジュール化構造をサンバイザ用ホルダに適用した実施例を示す説明図である。 従来のルーフトリムとアシストグリップの取付作業を示す説明図である。 従来のルーフトリムとアシストグリップの取付構造を示す説明図である。 従来のアシストグリップのモジュール化構造を示す説明図である。
符号の説明
10 ルーフトリム
13 サンバイザ用ホルダ
15 開口
20 アシストグリップ
30 樹脂製ブラケット
40 ルーフパネル
41 取付孔
50 アシストグリップ本体
51 ベース部
52 支持部材
522 開口
523 フランジ
524 突起
53 インサート体
54 鉄クリップ
55 ネジ
56 長寸状ネジ
57 キャップ
61 ホルダ本体
62 フランジ
63 貫通孔

Claims (2)

  1. 車体のルーフパネル(40)の室内面に装着されるルーフトリム(10)並びにアクセサリーパーツ(20)を仮保持した状態でルーフパネル(40)にルーフトリム(10)を位置決めし、ルーフトリム(10)及びアクセサリーパーツ(20)をルーフパネル(40)に取り付けるルーフトリムにおけるモジュール化構造において、
    前記アクセサリーパーツ(20)は、支持部材(52)により支持されており、ルーフトリム(10)の表面に対して上記支持部材(52)を位置決めし、支持部材(52)の開口(522)内にインサート体(53)を抜き差し自在に挿入し、かつインサート体(53)をルーフトリム(10)の開口(15)内に挿入した後、インサート体(53)の先端面(531)に鉄クリップ(54)をネジ止め固定することにより、ルーフトリム(10)に対してアクセサリーパーツ(20)を仮保持し、ルーフパネル(40)の取付孔(41)に上記鉄クリップ(54)を対峙させるように、ルーフトリム(10)を位置決めした後、インサート体(53)を押し込むことにより、鉄クリップ(54)をルーフパネル(40)の取付孔(41)内に係着し、ルーフトリム(10)とアクセサリーパーツ(20)をルーフパネル(40)に一括して組み付けることを特徴とするルーフトリムにおけるモジュール化構造。
  2. 車体のルーフパネル(40)の室内面に装着されるルーフトリム(10)並びにアクセサリーパーツ(20)を仮保持した状態でルーフパネル(40)にルーフトリム(10)を位置決めし、ルーフトリム(10)及びアクセサリーパーツ(20)をルーフパネル(40)に取り付けるルーフトリムにおけるモジュール化構造において、
    前記アクセサリーパーツ(20)は、支持部材(52)により支持され、支持部材(52)には、ルーフトリム(10)の開口(15)内に挿入する突起(524)が一体化されており、該突起(524)をルーフトリム(10)の開口(15)内に挿入した後、突起(524)の下端面(524a)に鉄クリップ(54)を位置決めし、突起(524)の内面側から長寸状ネジ(56)を挿入し、この長寸状ネジ(56)の先端に鉄クリップ(54)を仮止めし、鉄クリップ(54)を先端に仮保持した長寸状ネジ(56)を支持部材(52)に対してフローティング構造に設定することで、ラフな状態でルーフトリム(10)にアクセサリーパーツ(20)を仮保持し、ルーフパネル(40)の取付孔(41)に上記鉄クリップ(54)を対峙させて、ルーフトリム(10)を位置決めした後、取付孔(41)内に鉄クリップ(54)を係着し、更に、長寸状ネジ(56)を鉄クリップ(54)に対して締め付けていくことで、ルーフトリム(10)及びアクセサリーパーツ(20)をルーフパネル(40)に一括して組み付けることを特徴とするルーフトリムにおけるモジュール化構造。
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