JP2005065530A - 天然芝生の成育方法及び天然芝生の成育装置 - Google Patents

天然芝生の成育方法及び天然芝生の成育装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 土や人口培地を一切使用することなく無機繊維のみを培地として天然芝生を成育させることができ、また、建物の屋上に防水用や防根用のシートを敷設する必要がなく天然芝生を成育できること。
【解決手段】 多数の開口部7を備えてベース基盤1の下面には多数の下部支柱5と垂設すると共に、上面には上部支柱6を立設する。ベース基盤1の上面に無機繊維からなる培地20の下層培地マット22を上部支柱6の突き刺して配置する。下層培地マット22の上面には上層培地マット21を被せる。天然芝生23を上層培地マット21にて育苗し、下層培地マット22にて天然芝生23の根を成育させる。下部支柱5により施工面との間に空間部31が形成され、培地20からの根が伸びてきても根が空気に接触して根の成長が止まり、そのため、防根用のシートが不要となる。
【選択図】 図10

Description

本発明は、一般の家屋やビルなどの建物の屋上や、ベランダ、バルコニー、玄関先などの出入口付近、駐車場などに植栽用として用いる天然芝生の成育方法及び天然芝生の成育装置に関するものである。
従来よりビルなどの建物の屋上に大きな鉢に木々を植え込んで緑化が進められてきているが、特に最近では、都市部でのヒートアイランド現象の対策として、緑化が一層期待されている。周知のように都市部では木々が少なく、建築物のコンクリートが外気にむき出しとなり、コンクリートに熱が吸収されることで、建物内での冷房能力を上げることになり、その排気熱と相まって都市部では、一層悪循環となっている。
そこで、ビルの屋上を緑化するために種々の提案がされている。例えば、以下に示す特許文献1、2などである。
特開2002−4482号公報 特開平4−144611号公報(特公平7−7号公報)
特許文献1は、植栽用の人工地盤が記載されており、升状のパレットの中に土を入れて、この中に植物を植えるようにしたものであり、特に、パレットの上に人間が歩いた時に靴により土を踏み固め、保水機能の低下や根張りを悪くするという問題を解決するために、パレット内に多数のピンを突設しているものである。
また、特許文献2は、建築物の屋上を緑化する際に、土壌を屋上に敷設すると土壌の重量が重いため、許容積載荷重の点や、雨水などで土が流されて建築物が汚される点などから、土を使用せずに合成繊維を主材とした方法で緑化を図っている。
しかしながら、前記特許文献1では、パレット内に土を入れて植栽を行なっているため、雨が降った場合の土の流出を防止するために、屋上の床面に防水用のシートを敷設する必要がある。また、植栽用の培地として土を用いているために重量が重くなるという問題がある。
さらに、重量を軽くするために、土の容積を少なくすると植物の生育に問題も生じてくる。そのため特許文献1では、地上での植栽は有効であるものの、ビルの屋上では問題が有り過ぎて有効に用いることが出来ない。
また、特許文献2においては、培地として土を用いていないものの、屋上の床面に防水用と防根用を兼ねた合成樹脂シートを敷設しなければならないという問題がある。そのため、前記特許文献1も同じであるがこの特許文献2においても、ビルの屋上に全面にわたって防水用や防根用のシートを敷設しなければならず、その分、施工に時間がかかり、しかもコスト高になるという問題があった。
また、施工後の排水の観点から考慮すると、特許文献1ではパレットの底面に水抜き穴が複数設けてあるものの、雨が大量に降った場合には水はけが悪く根腐れを起こす可能性がある。
特許文献2では、下層に排水層が設けてあるものの、この排水層の下面と合成樹脂製シートが密着しているために、特許文献1と同様に雨が大量に降った場合には水はけが悪く根腐れを起こす可能性がある。
さらに、特許文献1及び特許文献2は共に、植物の根の部分が直接空気と接触する箇所がないために、下方から根に空気、つまり酸素の供給が出来ない構造となっている。
また、特許文献1では、施工場所とは別の箇所で人口地盤にて天然芝生等を育苗させる場合、人口地盤自体が一体化されているので分離させることができず、施工と育苗とを分けて行なうことができない。そのため、人口地盤の施工や天然芝生等の育苗を同時にする必要があり、特に土を用いているので、搬入時の運賃が高くなったり、手間が大幅にかかるという問題を有している。
さらに、特許文献2においては、別の場所で植生層のみに種を播き発芽させた後、層状構造体として重合作成させるようにしても良いと記載されているが、かかる場合、例えば、植生層に播いた種が発芽した場合には、早期に施工しなければ、芝生の根が植生層の下面より突き進んで植生層の下方の培地と一体となってしまって当該植生層のみを層状構造体として重合作成できないという問題がある。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、少なくとも以下の目的を備えた天然芝生の成育方法及び天然芝生の成育装置を提供するものである。
(1)土や人口培地を一切使用することなく無機繊維のみを培地として天然芝生を成育させること。
(2)建物の屋上に防水用や防根用のシートを敷設する必要がなく天然芝生を成育できること。
(3)培地に繊維質を使用した場合の繊維質の欠点である踏み圧によるヘタリを防止すること。
(4)大雨は勿論、通常の降雨時や灌水時の余分な水を効率良く排水させて、根腐れを防止すること。
(5)培地の下方には空間を設けて、培地より下方に伸びようとする根の成長を止めて防根シートなどを不要とすること。
(6)本発明の天然芝生の成育装置を用いることで、建物の屋上に超軽量で薄層にし、短時間で施工を可能にすること。
そこで、本発明の請求項1記載の天然芝生の成育方法では、下面が空気と接触するようにして配置した培地20を無機繊維で構成し、前記培地20により天然芝生23を育苗するようにしていることを特徴としている。
請求項2記載の天然芝生の成育方法では、前記培地20は所定の厚みを有するスペーサ34の上に配置され、該スペーサ34の厚み部分で形成され該スペーサ34以外の空間部により培地20の下面に空気を接触させていることを特徴としている。
請求項3記載の天然芝生の成育方法では、前記培地20の繊維の筋方向を横方向としていることを特徴としている。
請求項4記載の天然芝生の成育方法では、下面が空気と接触するようにして配置した培地20を無機繊維で構成すると共に、前記培地20を上層と下層とに分離可能にし、上層の育苗用マット21で天然芝生23を成育し、下層の成育用マット22で前記育苗用マット21から伸びてきた天然芝生23の根を成育させるようにしていることを特徴としている。
請求項5記載の天然芝生の成育方法では、前記育苗用マット21の繊維の筋方向を横方向とし、前記成育用マット22の繊維の筋方向を縦方向としていることを特徴している。
請求項6記載の天然芝生の成育装置では、下面が空気と接触するようにして配置した培地20を無機繊維で構成し、前記培地20により天然芝生23を育苗するようにしていることを特徴としている。
請求項7記載の天然芝生の成育装置では、前記培地20を上層と下層とに分離可能にすると共に、上層の育苗用マット21で天然芝生23の成育用とし、下層の成育用マット22で前記育苗用マット21から伸びてきた天然芝生23の根の成育用としていることを特徴としている。
請求項8記載の天然芝生の成育装置では、前記育苗用マット21の繊維の筋方向を横方向とし、前記成育用マット22の繊維の筋方向を縦方向としていることを特徴としている。
請求項9記載の天然芝生の成育装置では、平面部に多数の開口部7を有し、上面には前記成育用マット22と略同一の縦方向の寸法を有して耐踏み圧用の上部支柱6を多数立設すると共に、下面には下部支柱5を多数垂設したベース基盤1を形成し、このベース基盤1により前記成育用マット22の下面を空気と接触させる空間部31を形成していることを特徴としている。
請求項10記載の天然芝生の成育装置では、前記ベース基盤1は合成樹脂製で形成されていることを特徴としている。
また、請求項11記載の天然芝生の成育装置では、前記培地20の嵩密度を60kg/m3 〜200kg/m3 の範囲のものを使用していることを特徴としている。
本発明によれば、土や従来の人工培土を使用せずに無機繊維の培地20で天然芝生23を成育させることができ、しかも、培地20の下面は空気と接触するようにしているので、天然芝生23の根が空気と接触して根の成長が止まり、防根シートなどを敷設することなく天然芝生23を成育させることができる。
また、土や従来の人工培土を用いていないので、降雨時や灌水時の場合でも濁り水が排水されず、単なる水が排水されるだけであり、そのため、従来のように防水用のシートを敷設することなく施工することができる。また、ベース基盤1の下面には下部支柱5を設けているので、この下部支柱5により施工面との間に空間部31が形成されることになり、培地20からの根が伸びてきても空間部31で根が空気に接触することで、根の成長が止まり、そのため、従来のように防根用のシートを敷設することなく施工することができる。このように従来必要としていた防水用、防根用のシートが不要となるので、既存の建物に対して新たな工事をする必要がなく、施工コスト、材料を大幅に安価にすることができる。
また、ベース基盤1の下部支柱5により形成される空間部31により、大雨は勿論、通常の降雨時や灌水時の余分な水を流れ落とすことができる。また、培地20には余分な水は溜まらないので、根腐れを防止できる。特に、培地20に水が滞留しないので、滞留水によるレジオネラ菌が発生しない。さらには、空間部31を介して培地20の根に酸素(空気)の供給を行なうことができる。特に、水はけが悪くて根腐れを起こし易い無機繊維を本発明により培地20として使用することが可能となる。
また、下層培地マット22の繊維の方向を縦方向とし、この下層培地マット22の上に配置される上層培地マット21の繊維の方向を横方向とすることで、繊維質マットの踏み圧に弱いのを補い、繊維質マットの利点であるクッション性を活かすことができる一石二鳥の特徴を備えている。
また、ベース基盤1の上面には複数の上部支柱6を立設しているので、培地20に無機繊維を使用していても、上部支柱6が踏み圧に耐えることができ、そのため、繊維質の欠点であるヘタリを防止し、且つ繊維質の利点であるクッション性を活かすことができるものである。
また、培地20に無機繊維を使用しているので、天然芝生23の根が発達し易い空隙を作ることができ、芝生の成育に適している。さらに、培地20が無機繊維であるので、土などに混ざっている雑草の種が含まれておらず、そのため、特に培地20の初期管理の手間を省くことができる。また、培地20の材料に無機繊維を使用しているので、火災の時、他の有機材(例えば、ヤシの実繊維、発泡スチロール、繊維屑等)を使用した人工培土のように燃えることがない。そのため、炎の勢いを増すこともない。
さらに、天然芝生の成育装置としての植栽用人工地盤を施工する場合、ベース基盤1の上に下層培地マット22だけを設けて、これを先に施工することで、天然芝生23あるいは種を植えている上層培地マット21のみ湿潤させておくだけで良いので、搬入時の運賃や手間を大幅に削減することができる。
また、培地20を上層培地マット21と下層培地マット22とに層分けしているので、現場で下層培地マット22のみを先に施工することができ、肥料もこの時に下層培地マット22に蒔いておくことができる。
特に、ベース基盤1、上層培地マット21及び下層培地マット22からなる天然芝生の成育装置としての植栽用人工地盤は、建物の屋上や舗装された駐車場等の施工面の防水や防根対策が不要であり、そのまま施工が可能である。すなわち、施工面(床面30)とベース基盤1の下面との間に空間部31が形成されているので、排水性を良くし、また、この空間部31を介して根に酸素を培地20の繊維質の空隙を利用して供給される。さらに、下層培地マット22の下面まで伸びてきた根は、ベース基盤1の開口部7の空気に触れて成長が止まるものであり、空間部31へは根は伸びないものである。そのため、床面30等の施工面には防根対策が不要となるものである。
また、ベース基盤1を合成樹脂製としているので、無機繊維で構成した培地20と相まって、全体を超軽量で薄層にでき、短時間で施工を行なうことができる。
さらに、培地20の嵩密度を60kg/m3 〜200kg/m3 の範囲のものを使用していることで、繊維質の特徴である透水性、保水性、保肥性をその嵩密度で調整できるものである。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は本発明の天然芝生の成育装置としての植栽用人工地盤を構成するベース基盤1の平面図を示し、図1(b)はベース基盤1の正面図を示している。また、図2はベース基盤1の底面図を、図3はベース基盤1の斜視図をそれぞれ示している。なお、図3のベース基盤1は説明の便宜上詳細な部分は図示省略している。
このベース基盤1の平面部分は、四角枠状の枠体2の内側に複数の縦桟3が所定の間隔毎に配置されており、また、縦桟3に所定の間隔毎に配置されている横桟4が直交して全体として格子状に形成されている。そして、縦桟3と横桟4の1条おきに交差している直交部分の下面からは略円筒状の下部支柱5が一体に垂設されている。この下部支柱5は上下に貫通しており、また、上下方向の寸法は同一としている。
ベース基盤1の上面の縦桟3と横桟4とが直交している任意の位置に、略円筒状の上部支柱6(図1(a)の線巾を太くした○印の部分)が一体的に突設されている。この上部支柱6を突設する位置は任意であり、図示例では、下部支柱5の位置とは1つおきに形成しているが、左右方向、あるいは上下方向に少しずれた位置に形成しても良いものである。
ここで、図1(a)及び図2で、上部支柱6、下部支柱5、縦桟3及び横桟4からなる枠体2を示している実線部分以外の部分は所謂穴あき部分の上下に貫通した開口部7としている。
なお、上部支柱6の機能は、ベース基盤1の上面に配設される培地の人による踏み圧に対するものであり、人が靴で培地を踏んだ場合に2〜3つの上部支柱6が位置するように形成するようにしている。この上部支柱6の数は任意である。また、前記下部支柱5の数は、培地を人が踏んでもベース基盤1自体が変形しないような数としている。
また、上部支柱6の周面には複数の穴10が穿孔されており、この穴10により培地に排水の機能を持たせたり、同時に穴10を介して培地に浸透している植栽の根に空気(酸素)を与えることができるようにしている。
ベース基盤1は上下左右に連結可能な構造としており、ベース基盤1の一方には先端を略L型にしたフック11が枠体2の下面より一体に垂下され、また、ベース基盤1の他方には、このフック11と係止される係止部12が枠体2の下面より一体に垂設されている。なお、フック11及び係止部12は左右にだけ図示しているが、実際には上下にも設けてあり、左右上下にベース基盤1を連結することができるようになっている。
複数のベース基盤1をビルなどの建築物の屋上に敷設する場合、隣接するベース基盤1の係止部12の係止孔13にフック11を挿入係止することで、互いに隣接するベース基盤1が連結固定されることになる。
ここで、ベース基盤1の材料は、プラスティック、金属、木などで構成することができるが、現在、市場で回収され、その利用が促進されている廃ペットボトルの再生樹脂を使用するのがリサイクル化の点から好適例である。
上部支柱6の構造は図4に示すように単体とした上部支柱6をベース基盤1の上面に接着剤等で固着して、上部支柱6と下部支柱5との内部を連通して配置固定した場合の例を示している。
また、図5は上部支柱6の下部を先端に至るほど細くして、その細くした先端を下部支柱5の上部の開口部に圧入、あるいは圧入接着して上部支柱6を固定するようにしても良い。さらに、図6に示すように、上部支柱6をベース基盤1と一体に成形して形成するようにしても良い。
図7は上部支柱6をベース基盤1に一体成形した場合であって、上部支柱6の上部から下部に至るほど太径にしている。上部支柱6をかかる構成とすることで、人による踏み圧に対する耐荷重性能を向上させることができると同時に、繊維質の培地を突き刺し易くすることができる。
無機繊維質の培地は後述するように2層構造で構成されており、その下層の培地をベース基盤1の上面に配置した際に、下層の培地の上面と上部支柱6の上面とは略面一となり、万一、素足で下層の培地に乗った時のことを想定して、図8及び図9に示すように、ゴルフのマーカ状の安全蓋14を装着するようにしている。すなわち、略円板状の安全蓋14の下面の中央部分には突起15を一体に突設しておき、この突起15を上部支柱6の上部の開口部に挿入ないし圧入して、上部支柱6の上面に突起15を装着するものである。
なお、図8は、上下にわたって直径を同一とした図4〜図6に示すような上部支柱6の場合の安全蓋14の例を示し、図9は先端を細径とした図7に示すような上部支柱6の安全蓋14の例を示している。
次に、ベース基盤1の上面に配置する培地の構造ないし構成について説明する。図10は、ベース基盤1の上面にマット状の培地20を配置した状態の正面図を示し、このベース基盤1と培地20とで植栽用人工地盤(天然芝生の成育装置)を構成している。図11はこの植栽用人工地盤の斜視図を示している。
本発明の培地20は、土や、従来のパーライト、バーミキュライト、セラミック粒、有機繊維、樹脂類等やこれらと土を混合した類の人工培土を一切使用せずに、ロックウール、スラグウール、岩綿、グラスウール、セラミックウール等の無機繊維のみを材料としているものである。
この培地20の材料として、上述したように無機繊維を使用しているので(土を使用していないので)、本発明の天然芝生の成育装置を建物の屋上に施工した場合、降雨時や灌水時における濁り水(土汁)が流れ出ることはなく、また、そのためのビルなどの建築物の屋上の排水口のメンテナンスが不要である。
マット状の培地20は、図示するように育苗用マットとしての上層培地マット21と、成育用マットとしての下層培地マット22との複数層で構成されており、上層培地マット21に地被植物である天然芝生の種を蒔いて発芽させ、上層培地マット21の上面で天然芝生23を育苗している。
また、下層培地マット22は、上層培地マット21で伸びてきた天然芝生23の根を浸透させて、該天然芝生23の根を成育させるようにしている。
培地20を無機繊維で構成しているので、繊維質の特徴である透水性、保水性、保肥性を、その嵩密度で調整できる利点がある。本発明では、培地20の嵩密度を60kg/m3 〜200kg/m3 の範囲の中で任意の嵩密度のものを用いている。
なお、本発明では、特に、80kg/m3 〜120kg/m3 が好適例である。
また、培地20の上層培地マット21の厚みは、実施例では26mm、下層培地マット22の厚みは34mmとし、ベース基盤1の上部支柱6を除いた厚みを20mmとし、植栽用人工地盤の全体の高さを約80mmとしている。
また、上層培地マット21及び下層培地マット22は無機繊維つまり繊維質なので、繊維の筋方向を横方向にした場合に上から踏んだ場合にはクッション性に富んでいる。しかし、人が植栽用人工地盤の天然芝生23を踏んだ場合に、クッション性が有り過ぎると天然芝生23を用いているにも関わらず違和感を与えてしまうことになる。
さらに、上層培地マット21及び下層培地マット22の繊維の筋方向を共に横方向にした場合には、踏み圧に耐え切れず、植栽用人工地盤の上にかなりの頻度で踏み続けられると、やがてヘタリが生じて元のようなクッション性が無くなる恐れもある。
そこで、本発明では試行錯誤の結果、もともと備えているクッション性を損なわず、且つ踏み圧に対してヘタリが生じないように、マット状の培地20を上述したように上層培地マット21と下層培地マット22との2層に分離し、且つ、上層培地マット21の繊維の筋の向きは横方向とし(図10の横方向の波形参照)、下層培地マット22の繊維の筋の向きは縦方向(図10の縦方向の波形参照)としたものである。
下層培地マット22では、その繊維の方向を縦方向としているので、踏み圧に対して耐久性があり、そのため踏み圧に対してのヘタリを防止することができる。また、同時に上層培地マット21はその繊維の方向を横方向としているので、人が踏んだ場合のクッション性を維持でき、地面の天然芝生を踏んだ場合と同様な感触を与えることができ、天然芝生23を踏んだ場合に人に違和感を与えることもない。
このように、下層培地マット22の繊維の方向を縦方向とし、この下層培地マット22の上に配置される上層培地マット21の繊維の方向を横方向とすることで、繊維質マットの踏み圧に弱いのを補い、繊維質マットの利点であるクッション性を活かすことができる一石二鳥の特徴を備えている。
さらに、図10に示すように、上部支柱6の上部を細く、下部を太くしていることで、一層踏み圧に耐えることができ、また、下層培地マット22の繊維質マットを上部支柱6に突き刺し易くしている。また、安全蓋14も円板状となっているので、荷重を受ける面積が広くなってこの部分でも耐踏み圧性を向上させることができる。
次に、植栽用人工地盤の施工について説明する。ビルなどの建築物の屋上の床面には、従来のように防水用のシートや防根用のシートを敷設することなく、屋上の床面30に直にベース基盤1を連結しながら敷設していく。そのベース基盤1の上に下層培地マット22を上部支柱6に突き刺しながら施工しても良いが、ベース基盤1の上面に予め下層培地マット22を配置して施工したり、あるいは下層培地マット22と上層培地マット21とを配置した植栽用人工地盤を連結しながら敷設するようにしても良い。
図10及び図11に示す施工後の状態において、降雨時や灌水時においては、あるいは肥料を与えた場合などにおいて、上層培地マット21から下層培地マット22へと水は浸透していく。無機繊維の上層培地マット21及び下層培地マット22は、繊維質のために、従来の土や種々の人工土壌と比べて保水性や保肥性が良く、上層培地マット21及び下層培地マット22に十分に水を与えることができる。
また、余分な水は、下層培地マット22を通り越してベース基盤1の開口部7から床面30に流れ落ちていき、この流れ落ちた水は屋上の排水溝ないし排水口から排水される。特に、下層培地マット22はその繊維の筋方向を縦方向としているので、水はけが一層良く、余分な水をスムーズに排水させることができる。また、水はけが良いので、水が滞留することがなく、滞留水によるレジオネラ菌が発生することもない。また、培地20に従来とは異なり土を用いていないので、土の類は一切流れず、余分な水のみが排水されるだけであり、濁り水(土汁)の心配や排水口のメンテナンスが不要となる。特に、大雨の場合にでも、余分な水として、濁り水を伴うことなく効率良く排水することができる。
また、このように余分な水を培地20に溜めることなく排水を良くしているので、従来、水はけが悪くて根腐れを起こし易いこの種の繊維質を培地20として本発明では使用することが可能となったものである。
また、ベース基盤1の下部支柱5により床面30との間に形成される空間部31からも天然芝生23の根に酸素(空気)を与えることができ、また、この空間部31により従来のほとんどの人工地盤に必要であった防根層(防根シート)や防水層(防水シート)が全く不要になり、既設の建物に対しても新たな工事をする必要がなく、その分、作業費用や材料費用が無くなり、安価に緑化することができるという大きなメリットを有している。
なお、植栽用人工地盤(ベース基盤1及び培地20)の大きさは任意に製作可能であり、本発明では、例えばベース基盤1を約30cm角で成形し、ベース基盤1の周囲には上述したフック11、係止部12を形成しておくことで、隣接するベース基盤1を連結でき、植栽用人工地盤を床面30の全体、あるいは任意の面積に合わせて仕上げることができる。
また、ベース基盤1を上述の約30cm角で成形した場合、上部支柱6は縦方向に4本、横方向に4本の計16本としている。勿論、上部支柱6はこれに限られるものではなく、任意に設定できるものである。
このようにして植栽用人工地盤を施工した後に、植栽(天然芝生23やセダム)成育して根詰まりが起こした時など、この植栽用人工地盤の1ピース毎に培地20を取り出し、上層培地マット21と下層培地マット22の間にカッターナイフやハサミを差し込んで根切りやエアーレーションを行なうことができる。
その後、根詰まりをしている下層培地マット22を取り去り、新しい下層培地マット22をベース基盤1の上部支柱6に突き刺して元の位置に戻し、上層培地マット21を下層培地マット22の上に被せることで、また、上層培地マット21の植栽の根が下層培地マット22に新しく根が生えてくるので、簡単に新旧交代を行なうことができる。
すなわち、培地20に根がはびこった時に、上層培地マット21と下層培地マット22の層間にカッターナイフやハサミで切り離し、下層培地マット22を新しく入れ替えることにより、土や従来の人工培土使用時と比べて簡単に根切りやエアーレーションをすることができるものである。
また、上層培地マット21と下層培地マット22からなるマット状の培地20の厚みを60mmとしており、培地20の材料に無機繊維を用いていることにより、従来の土や人工培土を使用する場合と比較して、水分を含んだ状態での培土(培地20)の重量が概ね1/3〜1/5の重量で済み、そのため、既存の建物の屋上にも充分に施工が可能である。なお、培地20の厚みを60mmとした場合で、降雨時に最大でも重量は55kg/m2 である。
更に、培地20に無機繊維を使用しているので、水分を含んでいない状態での施工時における培地20の重量が5kg/m2 であり、施工時の重量が土や従来の人工培土を使用する時の1/6〜1/20と軽くなり、そのため、重機や特殊な道具が不必要で、しかも、工期が非常に早くなり、施工コストを大幅に安価にすることができる。
特に、ベース基盤1も廃ペットボトルの再生樹脂(合成樹脂)を使用しているので、無機繊維の培地20と相まって全体を超軽量で薄層にでき、施工も短時間で行なうことができる。
また、植栽用人工地盤の培地20に無機繊維を使用しているので、天然芝生23の根が発達し易い空隙を作ることができ、芝生の成育に適している。
また、培地20が無機繊維であるので、土などに混ざっている雑草の種が含まれておらず、そのため、特に培地20の初期管理の手間を省くことができる。さらに、培地20の材料に無機繊維を使用しているので、火災の時、他の有機材(例えば、ヤシの実繊維、発泡スチロール、繊維屑等)を使用した人工培土のように燃えることがない。そのため、炎の勢いを増すこともない。
さらに、植栽用人工地盤を施工する場合、ベース基盤1の上に下層培地マット22だけを設けて、これを先に施工することで、天然芝生23あるいは種を植えている上層培地マット21のみ湿潤させておくだけで良いので、搬入時の運賃や手間を大幅に削減することができる。
また、培地20を上層培地マット21と下層培地マット22とに層分けしているので、現場で下層培地マット22のみを先に施工することができ、肥料もこの時に下層培地マット22に蒔いておくことができる。
特に、ベース基盤1、上層培地マット21及び下層培地マット22からなる植栽用人工地盤は、建物の屋上や舗装された駐車場等の施工面の防水や防根対策が不要であり、そのまま施工が可能である。すなわち、施工面(床面30)とベース基盤1の下面との間に空間部31が形成されているので、排水性を良くし、また、この空間部31を介して根に酸素を培地20の繊維質の空隙を利用して供給される。さらに、下層培地マット22の下面まで伸びてきた根は、ベース基盤1の開口部7の空気に触れて成長が止まるものであり、空間部31へは根は伸びないものである。そのため、床面30等の施工面には防根対策が不要となるものである。
なお、先の実施形態では、主にビルの屋上に植栽用人工地盤を施工する場合について説明したが、本発明の植栽用人工地盤はビルの屋上に限らず、ベランダ、バルコニー、玄関先などの出入口付近、駐車場などにも適用することができる。また、施工面はコンクリートに限らず、一般の地面にも容易且つ簡単に施工することができるものである。
(第2の実施の形態)
図12は第2の実施形態を示し、この天然芝生の成育装置では、先の実施形態とは異なり、培地20の上層の上層培地マット21のみを用いて天然芝生23を育苗ないし成育させるようにしたものである。この上層培地マット21は先の実施形態と同様に材料としては無機繊維のみを用いているものであり、土や人工培土は用いていない。
上層培地マット21の繊維の筋方向は横方向であり、地面35に対して所定の厚みを有するスペーサ34を介して配置し、このスペーサ34により空間部36が形成され、この空間部36により上層培地マット21の下面に直に空気と接触させる構成としている。
図13は前記スペーサ34の一例を示し、このスペーサ34は四角枠状に形成されていて、上層培地マット21の大きさと略同一か少し小さめに形成されている。また、スペーサ34は一対の棒体で構成し、この一対の棒体の上に上層培地マット21を隣接して配置するようにしても良い。
上層培地マット21に天然芝生23の種を播き、肥料を与えて発芽させる。天然芝生23の根は、上述したように上層培地マット21の下面では空間部36により空気と接触して成長が止まり、上層培地マット21だけで天然芝生23を育苗ないし成育させても根の成長は上層培地マット21の下面までとなる。
別の場所で上層培地マット21のみで天然芝生23を発芽させ、上述したようにベース基盤1及び下層培地マット22の上に置いていくだけで良いので、施工が容易となる。
すなわち、上層培地マット21と下層培地マット22とを一体して施工する場合には、上層培地マット21には天然芝生23が植えてあるので、灌水を行なうのが通常であり、そのため、上層培地マット21はもちろん下層培地マット22まで湿潤して培地20全体の重量が重くなっている。
上層培地マット21のみ後から下層培地マット22の上に施工する場合には、下層培地マット22へは灌水する必要がなく、上層培地マット21のみ灌水しておくだけで良い。そのため、下層培地マット22は湿潤していないので重量は軽く、建物の屋上でのベース基盤1と下層培地マット22の施工時の搬入時における運賃が安くなり、手間も大幅に削減することができる。
また、上層培地マット21のみ搬入する場合、上層培地マット21のみ湿潤していても重量は比較的軽いので、当該上層培地マット21のみの搬入の手間も大幅に削減でき、運賃も安くできる。
なお、図12では、上層培地マット21及び下層培地マット22とで構成される培地20の上層培地マット21を例として説明したが、上層培地マット21のみに限らず、上層培地マット21を育苗用マット21として1層の培地20として天然芝生23を育苗、成育させる天然芝生の成育装置あるいは天然芝生の成育方法として適用できるのは言うまでもない。
(第3の実施の形態)
図14及び図15はベース基盤1の他の例を示し、材料をステンレス板、あるいはアルミ板として多数の穴40を穿孔したパンチングメタル39を用い、このパンチングメタル39の周縁を下方に折曲した側片41をそれぞれ形成している。また、パンチングメタル39の穴40の下面側にナット43を固着し、パンチングメタル39の上から穴40を介してボルト42を螺着して該ボルト42をパンチングメタル39に固定するようにしている。
なお、このボルト42が上述した上部支柱6に対応するものであり、また、ナット43及びパンチングメタル39の周囲の側片41が下部支柱5に対応するものである。また、側片41の縦方向の寸法とナット43の厚みを同じとし、例えば上述の20mmとしている。
また、頭部を有するボルトをパンチングメタル39の下面から穴40に挿入し、そのボルトにナットを螺着して該ボルトをパンチングメタル39に固定するようにしても良い。
このパンチングメタル39でベース基盤1を構成する場合には、ベース基盤1を金型でもって製造する必要がなく、金型代が不要となり、市販の材料で製造できるので、コストを安価にすることができる。
また、ベース基盤1の材料をステンレス板、あるいはアルミ板を用いているので、長年使用しても錆びたり、腐食することもなく、長年にわたって使用することができる。
(第4の実施の形態)
第4の実施形態を図16に示す。この実施形態では、先の実施形態と同じ材料(無機繊維)からなる培地20の嵩密度を120kg/m3 とした場合であり、2層ではなく1層としたものである。
また、培地20の嵩密度を120kg/m3 としているので、先の実施形態とは異なりベース基盤1の上面には上部支柱6を設けずに、空間部31を形成するために下面に下部支柱5だけを設けているものである。
培地20の嵩密度を120kg/m3 としているので、例えば、嵩密度を80kg/m3 とした場合と比べて踏み圧に対して耐過重性が向上するので、上部支柱6を無くしても、踏み圧に対して強くなるからである。
もちろん、自然の芝生を踏んだ場合のクッション性を考慮して、培地20の繊維の筋方向を横方向としている。
(第5の実施の形態)
図17に第5の実施形態を示す。この実施形態では、図16の場合と比べて培地20の層を上層培地マット21と下層培地マット22との2層としたものである。そして、上層培地マット21及び下層培地マット22の無機繊維の嵩密度を同様に120kg/m3 とし、ベース基盤1の上面は上部支柱6を形成せず、図16に示すのと同じベース基盤1を用いている。
なお、上層培地マット21と下層培地マット22との上下方向の寸法の割合であるが、第1の実施形態と同じでも良く、また、上下同じ割合でも良い。上層培地マット21の厚さを薄くしておく方が、施工の際に水分を含んだ上層培地マット21を運搬する際に軽量となり、好都合である。
この実施形態では、ベース基盤1と水分を含んでいない状態での下層培地マット22とを先に施工しておき、その後、水分を含んだ上層培地マット21を搬送、施工することで、運賃を抑え、手間も省けることができる。
また、後から下層培地マット22の上に上層培地マット21を被せることができるので、その際に下層培地マット22に肥料を蒔いておくことができ、天然芝生23の成育に好都合である。
(a)は本発明の第1の実施の形態におけるベース基盤の平面図である。(b)は本発明の第1の実施の形態におけるベース基盤の正面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるベース基盤の底面図である。 本発明の第1の実施の形態におけるベース基盤の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態における上部支柱の固着方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における他の例の上部支柱の固着方法を示す図である。 本発明の第1の実施の形態における上部支柱を一体に成形した場合の図である。 本発明の第1の実施の形態における上部支柱を下部ほど太径とした場合の図である。 本発明の第1の実施の形態における上部支柱に安全蓋を設けた場合の図である。 本発明の第1の実施の形態における上部支柱に安全蓋を設けた場合の図である。 本発明の第1の実施の形態における植栽用人工地盤の正面図である。 本発明の第1の実施の形態における植栽用人工地盤の斜視図である。 本発明の第2の実施の形態における天然芝生の成育装置の正面図である。 本発明の第2の実施の形態における天然芝生の成育装置の斜視図である。 本発明の第3の実施の形態におけるベース基盤の他の例を示す図である。 本発明の第3の実施の形態におけるベース基盤の他の例を示す図である。 本発明の第4の実施の形態における培地の構成図である。 本発明の第5の実施の形態における培地の構成図である。
符号の説明
1 ベース基盤
5 下部支柱
6 上部支柱
7 開口部
20 培地
21 上層培地マット
22 下層培地マット
31 空間部
34 スペーサ
36 空間部

Claims (11)

  1. 下面が空気と接触するようにして配置した培地(20)を無機繊維で構成し、前記培地(20)により天然芝生(23)を育苗するようにしていることを特徴とする天然芝生の成育方法。
  2. 前記培地(20)は所定の厚みを有するスペーサ(34)の上に配置され、該スペーサ(34)の厚み部分で形成され該スペーサ(34)以外の空間部により培地(20)の下面に空気を接触させていることを特徴とする請求項1記載の天然芝生の成育方法。
  3. 前記培地(20)の繊維の筋方向を横方向としていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の天然芝生の成育方法。
  4. 下面が空気と接触するようにして配置した培地(20)を無機繊維で構成すると共に、前記培地(20)を上層と下層とに分離可能にし、上層の育苗用マット(21)で天然芝生(23)を成育し、下層の成育用マット(22)で前記育苗用マット(21)から伸びてきた天然芝生(23)の根を成育させるようにしていることを特徴とする天然芝生の成育方法。
  5. 前記育苗用マット(21)の繊維の筋方向を横方向とし、前記成育用マット(22)の繊維の筋方向を縦方向としていることを特徴とする請求項4に記載の天然芝生の成育方法。
  6. 下面が空気と接触するようにして配置した培地(20)を無機繊維で構成し、前記培地(20)により天然芝生(23)を育苗するようにしていることを特徴とする天然芝生の成育装置。
  7. 前記培地(20)を上層と下層とに分離可能にすると共に、上層の育苗用マット(21)で天然芝生(23)の成育用とし、下層の成育用マット(22)で前記育苗用マット(21)から伸びてきた天然芝生(23)の根の成育用としていることを特徴とする請求項6に記載の天然芝生の成育装置。
  8. 前記育苗用マット(21)の繊維の筋方向を横方向とし、前記成育用マット(22)の繊維の筋方向を縦方向としていることを特徴とする請求項7に記載の天然芝生の成育装置。
  9. 平面部に多数の開口部(7)を有し、上面には前記成育用マット(22)と略同一の縦方向の寸法を有して耐踏み圧用の上部支柱(6)を多数立設すると共に、下面には下部支柱(5)を多数垂設したベース基盤(1)を形成し、このベース基盤(1)により前記成育用マット(22)の下面を空気と接触させる空間部(31)を形成していることを特徴とする請求項8に記載の天然芝生の成育装置。
  10. 前記ベース基盤(1)は合成樹脂製で形成されていることを特徴とする請求項9に記載の天然芝生の成育装置。
  11. 前記培地(20)の嵩密度を60kg/m3 〜200kg/m3 の範囲のものを使用していることを特徴とする請求項6〜請求項10のいずれかに記載の天然芝生の成育装置。
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