JP2005061376A - 二輪自動車の出力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】二輪自動車に作用する荷重(乗員重量)を勘案して内燃機関の出力を制御し、よってアクセル開度の変化量(アクセルグリップの操作量)に対する加速度および減速度を前記荷重の多寡に関わらず一定にし、運転フィーリングを向上させるようにした二輪自動車の出力制御装置を提供する。
【解決手段】二輪自動車のフロントサスペンションとリアサスペンションに、それぞれフロント用ストロークセンサとリア用ストロークセンサを配置すると共に、それらの検出値であるフロントストローク量STFとリアストローク量STRに基づき、乗員重量PWおよび路面勾配Rangleの双方を勘案した総合的な負荷Lweightを推定し(S10,S12)、推定した負荷Lweightに基づいて目標スロットル開度THdを算出して(アクセル開度θAに応じて決定された基本スロットル開度THbsを補正して)エンジンの出力を制御する(S14からS18)。
【選択図】図3

Description

この発明は、二輪自動車の出力制御装置に関する。
近年、二輪自動車においても、スロットルバルブをアクチュエータで開閉するスロットル装置が実用化されている。かかるスロットル装置を備えた二輪自動車の出力制御装置あっては、一般に、アクセルグリップの付近にアクセル開度を検出するアクセル開度センサを設け、検出したアクセル開度に応じたスロットル開度となるようにスロットルバルブに接続されたアクチュエータを駆動し、よって内燃機関の出力を制御するように構成している(例えば特許文献1参照)。
特開2002−256903号公報(段落0031、図2など)
ところで、二輪自動車の車体重量は、四輪自動車のそれに比して非常に軽いため、二輪自動車に作用する荷重(乗員重量)が加減速性能に大きく影響する。即ち、二輪自動車にあっては、アクセル開度の変化量(アクセルグリップの操作量)に対する加速度および減速度が、乗員重量といった二輪自動車に作用する荷重によって大きく左右されることとなり、前記荷重の多寡によっては必ずしも良好な運転フィーリングを得ることができないという不具合があった。特に、排気量50ccから250cc程度の比較的小排気量の二輪自動車おいては、荷重の影響を大きく受けるため、上記した不具合が顕著であった。
従って、この発明の目的は上記した課題を解決し、二輪自動車に作用する荷重を勘案して内燃機関の出力を制御し、よってアクセル開度の変化量(アクセルグリップの操作量)に対する加速度および減速度を前記荷重の多寡に関わらず一定にし、運転フィーリングを向上させるようにした二輪自動車の出力制御装置を提供することにある。
また、従来技術にかかる二輪自動車の出力制御装置にあっては、アクセル開度に応じてスロットルバルブを開閉するに過ぎなかったため、走行路面の勾配が変化して負荷が増減すると、それに伴って車速が変動していた。特に、排気量50ccから250cc程度の比較的小排気量の二輪自動車にあっては、走行路面の勾配変化に応じて車速が大きく変動することから、乗員は頻繁なアクセル操作が要求され、運転フィーリングを低下させる一因となっていた。
従って、この発明のさらなる目的は、走行路面の勾配が変化しても車速に変動が生じないようにし、よって運転フィーリングを向上させるようにした二輪自動車の出力制御装置を提供することにある。
上記の目的を解決するために、請求項1にあっては、二輪自動車に搭載された内燃機関を、アクセルグリップの開度に応じて決定される出力となるように制御する二輪自動車の出力制御装置において、前記二輪自動車に作用する荷重を検出する荷重検出手段と、少なくとも前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関の出力を制御する制御手段とを備えるように構成した。
また、請求項2にあっては、さらに、前記アクセルグリップの開度を検出するアクセル開度検出手段を備えると共に、前記制御手段は、前記検出された荷重とアクセル開度とに基づいて前記内燃機関のスロットルバルブの開度を調整し、よって前記内燃機関の出力を制御するように構成した。
また、請求項3にあっては、前記スロットルバルブを、アクチュエータで開閉するように構成した。
また、請求項4にあっては、前記制御手段は、前記検出された荷重に基づいて乗員の重量を推定すると共に、少なくとも前記推定された乗員の重量に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成した。
また、請求項5にあっては、前記制御手段は、前記検出された荷重に基づいて前記二輪自動車が走行する路面の勾配を推定すると共に、少なくとも前記推定された路面の勾配に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成した。
また、請求項6にあっては、前記荷重検出手段が、前記二輪自動車の進行方向において前部に取り付けられた第1の荷重検出手段と、前記第1の荷重検出手段より後部に取り付けられた第2の荷重検出手段とからなると共に、前記制御手段は、前記第1および第2の荷重検出手段の出力の差分に基づいて前記路面の勾配を推定するように構成した。
また、請求項7にあっては、前記第1の荷重検出手段が、前記二輪自動車の前輪サスペンションに取り付けられた第1のストロークセンサからなると共に、前記第2の荷重検出手段が、前記二輪自動車の後輪サスペンションに取り付けられた第2のストロークセンサからなるように構成した。
また、請求項8にあっては、前記第1の荷重検出手段が、前記二輪自動車の前輪サスペンションに取り付けられた第1の歪みゲージからなると共に、前記第2の荷重検出手段が、前記二輪自動車の後輪サスペンションに取り付けられた第2の歪みゲージからなるように構成した。
また、請求項9にあっては、前記荷重検出手段が、前記二輪自動車の座席の下部に取り付けられた歪みゲージからなるように構成した。
また、請求項10にあっては、さらに、前記二輪自動車のスタンドが使用されているか否かを示す信号を出力するスタンドスイッチを備えると共に、前記制御手段は、前記スタンドスイッチによって前記スタンドが使用されていないことを示す信号が出力されたとき、前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成した。
また、請求項11にあっては、さらに、前記二輪自動車の車速を検出する車速検出手段を備えると共に、前記制御手段は、前記検出された車速が所定の範囲内にあるとき、前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成した。
請求項1にあっては、二輪自動車に搭載された内燃機関を、アクセルグリップの開度に応じて決定される出力となるように制御する二輪自動車の出力制御装置において、前記二輪自動車に作用する荷重を検出する荷重検出手段と、少なくとも前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関の出力を制御する制御手段とを備えるように構成した、即ち、内燃機関の出力を二輪自動車に作用する荷重を勘案して制御するように構成したので、アクセル開度の変化量(アクセルグリップの操作量)に対する加速度および減速度を前記荷重の多寡に関わらず一定にすることができ、運転フィーリングを向上させることができる。
また、請求項2にあっては、さらに、前記アクセルグリップの開度を検出するアクセル開度検出手段を備えると共に、前記制御手段は、前記検出された荷重とアクセル開度とに基づいて前記内燃機関のスロットルバルブの開度を調整し、よって前記内燃機関の出力を制御するように構成したので、請求項1で述べたのと同様の効果を得ることができる。
また、請求項3にあっては、前記スロットルバルブを、アクチュエータで開閉するように構成したので、従前の請求項で述べたのと同様の効果を得ることができる。
また、請求項4にあっては、前記制御手段は、前記検出された荷重に基づいて乗員の重量を推定すると共に、少なくとも前記推定された乗員の重量に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成したので、従前の請求項で述べたのと同様の効果を得ることができる。
また、請求項5にあっては、前記制御手段は、前記検出された荷重に基づいて前記二輪自動車が走行する路面の勾配を推定すると共に、少なくとも前記推定された路面の勾配に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成したので、従前の請求項で述べた効果に加え、走行路面の勾配が変化しても車速に変動が生じないようにすることができ、走行フィーリングを一層向上させることができる。
また、請求項6にあっては、前記荷重検出手段が、前記二輪自動車の進行方向において前部に取り付けられた第1の荷重検出手段と、前記第1の荷重検出手段より後部に取り付けられた第2の荷重検出手段とからなると共に、前記制御手段は、前記第1および第2の荷重検出手段の出力の差分に基づいて前記路面の勾配を推定するように構成したので、従前の請求項で述べた効果に加え、路面勾配をより精度良く推定できることから、勾配変化に起因する車速変動をより効果的に防止することができ、走行フィーリングをより一層向上させることができる。
また、請求項7にあっては、前記第1の荷重検出手段が、前記二輪自動車の前輪サスペンションに取り付けられた第1のストロークセンサからなると共に、前記第2の荷重検出手段が、前記二輪自動車の後輪サスペンションに取り付けられた第2のストロークセンサからなるように構成したので、請求項6で述べたのと同様の効果を得ることができる。
また、請求項8にあっては、前記第1の荷重検出手段が、前記二輪自動車の前輪サスペンションに取り付けられた第1の歪みゲージからなると共に、前記第2の荷重検出手段が、前記二輪自動車の後輪サスペンションに取り付けられた第2の歪みゲージからなるように構成したので、請求項6で述べたのと同様の効果を得ることができる。
また、請求項9にあっては、前記荷重検出手段が、前記二輪自動車の座席の下部に取り付けられた歪みゲージからなるように構成したので、請求項1から4で述べた効果に加え、乗員重量をより精度良く推定できることから、アクセル開度の変化量に対する加速度および減速度を、二輪自動車に作用する荷重の多寡に関わらずより確実に一定にすることができ、運転フィーリングをより一層向上させることができる。
また、請求項10にあっては、さらに、前記二輪自動車のスタンドが使用されているか否かを示す信号を出力するスタンドスイッチを備えると共に、前記制御手段は、前記スタンドスイッチによって前記スタンドが使用されていないことを示す信号が出力されたとき、前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成したので、従前の請求項で述べた効果に加え、乗員重量をより精度良く推定できることから、アクセル開度の変化量に対する加速度および減速度を、二輪自動車に作用する荷重の多寡に関わらずより確実に一定にすることができ、運転フィーリングをより一層向上させることができる。
また、請求項11にあっては、さらに、前記二輪自動車の車速を検出する車速検出手段を備えると共に、前記制御手段は、前記検出された車速が所定の範囲内にあるとき、前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成したので、従前の請求項で述べた効果に加え、乗員重量をより精度良く推定できることから、アクセル開度の変化量に対する加速度および減速度を、二輪自動車に作用する荷重の多寡に関わらずより確実に一定にすることができ、運転フィーリングをより一層向上させることができる。
以下、添付図面に即してこの発明に係る二輪自動車の出力制御装置を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、この発明の第1実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の全体構成を示す概略図である。
図1において符合10は、二輪自動車を示す。二輪自動車10のアクセルグリップ12の付近には、アクセル開度センサ14が配置される。アクセル開度センサ14は、アクセル開度θA(乗員によるアクセルグリップ12の操作角度(量))に応じた信号を出力する。
二輪自動車10のフロントタイヤ16を支持するフロントサスペンション18の付近には、フロント用ストロークセンサ20が配置される。フロント用ストロークセンサ20は、フロントサスペンション18のストローク量STF(以下「フロントストローク量」という)に比例した信号を出力する。また、リアタイヤ24を支持するリアサスペンション26の付近には、リア用ストロークセンサ28が配置され、リアサスペンション26のストローク量STR(以下「リアストローク量」という)に比例した信号を出力する。
また、フロントタイヤ16の付近には、車速センサ30が配置される。車速センサ30は、フロントタイヤ16が所定の角度だけ回転するごとに信号を出力する。さらに、二輪自動車10のスタンド32の付近には、スタンドスイッチ34が配置され、スタンド32が使用されているとき(二輪自動車10がスタンド32によって支持されているとき)にオン信号を出力し、使用されていないとき(スタンド32が解除されているとき)にオフ信号を出力する。
二輪自動車10の適宜位置に搭載されたECU38(電子制御ユニット)は、上記した各種センサおよびスイッチなどの出力に基づいてスロットルバルブ(図1で図示せず)に接続された電動モータ40(アクチュエータ。具体的には、ステッピングモータあるいはDCモータ)を駆動し、スロットルバルブの開度を調整する。
図2は、第1実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の構成を詳しく示すブロック図である。
図2において、符号42は、二輪自動車10に搭載される内燃機関(以下「エンジン」という)を示す。エンジン42は、例えば排気量250ccのDOHCエンジンからなる。エンジン42の吸気管44の上流側にはスロットルバルブ46が配置される。スロットルバルブ46は、前記した電動モータ40に接続され、その動作によって開閉させられる。電動モータ40の付近にはスロットルバルブ開度センサ50が設けられ、スロットルバルブ46の開度θTH(以下「スロットル開度」という)に応じた信号を出力する。
スロットルバルブ46より下流の吸気ポート付近には、インジェクタ52が配置される。インジェクタ52は、図示しない燃料ポンプから燃料の圧送を受けてガソリン燃料を噴射する。
エシジン42のシリンダブロックの冷却水通路(図示せず)には、水温センサ54が取り付けられ、エンジン冷却水温TWに応じた信号を出力する。また、エンジン42のクランクシャフト(図示せず)の付近には、クランク角センサ56が取り付けられる。クランク角センサ56は所定のクランク角度(例えば30度)ごとに信号を出力する。尚、符号60と62は、それぞれエンジン42に接続された排気管と触媒装置を示す。
上述した各種センサおよびスイッチの出力は、ECU38に入力される。ECU38は、入力されたセンサ出力のうち、クランク角センサ56が出力する信号をカウンタでカウントしてエンジン回転数Revを検出すると共に、車速センサ30が出力する信号をカウンタでカウントして車速Vspを検出する。
また、ECU38は、入力されたアクセル開度θAなどをパラメータとして演算を行い、スロットルバルブ46の開度THd(以下「目標スロットル開度」という)を算出し、電動モータ40に制御信号(通電指令値)として送出する。さらに、ECU38は、入力された各値をパラメータとして演算を行い、インジェクタ52や図示しないイグナイタなどに制御信号を送る。
続いて、第1実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の動作について説明する。
図3は、第1実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の動作を示すフローチャートである。図示のプログラムは、所定の周期(例えば100msec)ごとに実行される。
以下説明すると、先ず、S10において、二輪自動車10に作用する負荷Lweightを推定する。
図4は、負荷Lweightの推定処理を示すサブルーチン・フローチャートである。以下、図4を参照してその処理について説明すると、先ず、S100でフラグF.STのビットが1にセットされているか否か判断する。S100で否定されるときは、次いでS102に進み、スタータ(セルモータ)が動作しているか否か判断する。
S102で否定されるときは、以降の処理をスキップする。一方、S102で肯定されるときは、次いでS104に進み、前記したフラグF.STのビットを1にセットし、さらにS106に進んでスタンドスイッチ34がオフ信号を出力しているか否か、即ち、スタンド32が解除されているか否か判断する。
S106で否定されてスタンド32が使用されていると判断されるときは以降の処理をスキップする一方、S106で肯定されてスタンド32が解除されていると判断されるときは次いでS108に進み、車速Vspが第1の所定の車速Vspref1以上で、かつ第2の所定の車速Vspref2以下か否か判断する。ここで、第1の所定の車速Vspref1は、例えば3km/hに設定され、第2の所定の車速Vspref2は、例えば5km/hに設定される。
即ち、S102,S106およびS108における一連の判断は、スタータが動作してエンジン42が始動された後(S102)、スタンド32が解除され(S106)、二輪自動車10が走行を開始したか否か(S108)判断することに相当する。尚、スタータが動作してエンジン42が始動されてからスタンド32が解除されるまでの間は、S100で肯定されることにより、S102およびS104の処理はスキップされる。
S108で否定されるときは以降の処理をスキップする一方、S108で肯定されるときは次いでS110に進み、二輪自動車10が走行する路面の勾配Rangleを推定する。
路面勾配Rangleの推定手法について具体的に説明すると、通常、二輪自動車が登坂路を走行する場合、減速を意図しない限り二輪自動車はリア荷重となり、リアサスペンションが沈む。即ち、フロントサスペンションのストローク量に比してリアサスペンションのストローク量が大きくなる。他方、二輪自動車が降坂路を走行する場合、加速を意図しない限り二輪自動車はフロント荷重となり、フロントサスペンションのストローク量の方がリアサスペンションのストローク量より大きくなる。
そこで、この発明にあっては、路面勾配Rangleを下記の式1によって推定するようにした。
Rangle=tan−1{(STF−STR)/WB} (式1)
式1で、WBは二輪自動車10のホイールベースである。また、フロントストローク量STFおよびリアストローク量STRは、それぞれ二輪自動車10が平坦路に静止しているときの値(具体的には、二輪自動車10の自重と乗員の重量(標準体重)によるストローク量)が零として取り扱われるように予め設定されているものとする。式1から明らかなように、路面勾配Rangleは、フロントストローク量STFがリアストローク量STRより大きな値になるに従って正の方向に大きな値となる。他方、リアストローク量STRがフロントストローク量STFより大きな値になるに従い、路面勾配Rangleは負の方向に大きな値となる。即ち、路面勾配Rangleが正値であるときは走行路面が降坂路であることを示すと共に、その値が大きくなるに従って下り勾配が急になることを示す。一方、路面勾配Rangleが負値であるときは走行路面が登坂路であることを示すと共に、その値が絶対値において大きくなるに従って上り勾配が急になることを示す。また、路面勾配Rangleが零であるときは、走行路面が平坦路であることを示す。
尚、式1によって求められる路面勾配Rangleは、正確には走行路面に対する二輪自動車10のフレームの傾きであり、路面の実際の傾斜角度とは異なる。しかしながら、フロントストローク量STFとリアストローク量STRは、路面の傾斜角度の変化に対し、各サスペンション18,26のバネ特性に従って変化するため、かかる特性を予め実験を通じて知見しておくことにより、式1で求められた路面勾配Rangleを実際の路面の傾斜角度と等価に取り扱うことができる。
このように、この発明の第1実施例にあっては、フロントストローク量STFとリアストローク量STRに基づいて二輪自動車10が走行する路面の路面勾配Rangleを推定する、より具体的には、二輪自動車10の進行方向において前部に取り付けられたフロント用ストロークセンサ20と、それより後部に取り付けられたリア用ストロークセンサ28を、二輪自動車10に作用する荷重を検出する荷重検出手段として用い、それらの検出値の差分に基づいて(即ち、二輪自動車10がフロント荷重であるかリア荷重であるかに基づいて)路面勾配Rangleを推定するようにした。尚、上記のようにして推定した路面勾配Rangleは、ECU38のRAM(図示せず)にストアされる。
図4フローチャートの説明を続けると、次いでS112に進み、前記した負荷Lweightを推定する。
ここで、負荷Lweightとは、乗員の重量(体重。以下「乗員重量PW」という)に起因する重量的な負荷と、上記した路面勾配Rangleに起因する走行負荷の双方を勘案した、二輪自動車10に作用する総合的な負荷を意味する。
以下、負荷Lweightについて具体的に説明する。二輪自動車10が平坦路を一定の車速で走行している場合、フロントストローク量STFとリアストローク量STRは乗員の重量PWによって決定される。即ち、フロントストローク量STFとリアストローク量STRの大きさに基づいて乗員重量PWを推定することができる。
また、二輪自動車10が勾配のある路面を走行している場合、フロントストローク量STFとリアストローク量STRは、乗員重量PWに加え、前述した路面勾配Rangleも反映した値となる。従って、フロントストローク量STFとリアストローク量STRの大きさおよびそれらの差分を勘案することで、乗員重量PWと路面勾配Rangleの双方を鑑みた総合的な負荷を推定することができる。
そこで、この実施例にあっては、フロントストローク量STFとリアストローク量STRの大きさおよびそれらの差分に対する負荷Lweightの特性を予め実験を通して知見してマップ化しておき、図4フローチャートのS112において、検出されたフロントストローク量STFとリアストローク量STRに基づいて前記マップを検索する(あるいは予め設定された換算式に従って演算する)ことで、二輪自動車10に作用する総合的な負荷Lweightを推定するようにした。尚、S110で路面勾配Rangleが零と推定された(平坦路と推定された)ときは、S112における処理は乗員重量PWを推定することに相当する。
また、図4フローチャートにおいてS112の処理に進むには、S102,S106およびS108における一連の判断で、スタータが動作してエンジン42が始動された後、スタンド32が解除され、二輪自動車10が走行を開始したことが確認される必要がある。従って、S112の処理が実行されるときは、乗員の足は路面から離れ、全重量(体重)が二輪自動車10に加重しているものと考えられる。このため、負荷Lweight(より詳しくは、その中の乗員重量PW成分)をより精度良く推定することができる。
このように、この発明の第1実施例にあっては、フロントストローク量STFとリアストローク量STRに基づいて二輪自動車10に作用する負荷Lweightを推定する、より具体的には、フロント用ストロークセンサ20とリア用ストロークセンサ28を二輪自動車10に作用する荷重を検出する手段として用い、それらの検出値の大きさと差分に基づいて乗員重量と路面勾配の双方を鑑みた総合的な負荷Lweightを推定(負荷換算)するようにした。尚、上記のようにして推定した負荷Lweightも、ECU38の図示しないRAMにストアされる。
図4フローチャートの説明を続けると、次いでS114に進み、前記したフラグF.STのビットを0にリセットする。従って、次回以降のプログラム・ループにおいて、再度S102,S106およびS108における一連の判断で、スタータが動作してエンジン42が始動された後、スタンド32が解除され、二輪自動車10が走行を開始したことが確認されない限り、S112で負荷Lweightが再度推定されることはない。即ち、S112の処理は、二輪自動車10の走行開始直後において、負荷Lweightの初期値を推定することに相当する。
図3フローチャートの説明に戻ると、次いでS12に進み、路面勾配Rangleの変化に応じて負荷Lweightを更新する。
図5は、負荷Lweightの更新処理を示すサブルーチン・フローチャートである。以下、図5を参照してその処理について説明すると、先ず、S200で車速Vspが零より大きく、かつエンジン回転数Revが零より大きいか否か、換言すれば、二輪自動車10が走行しているか否か判断する。
S200で否定されるときは、以降の処理をスキップする一方、S200で肯定されるときは、次いでS202に進み、前記した路面勾配Rangleを推定し、S204に進んで路面勾配Rangleの変化量ΔRangleが所定の変化量ΔRanglerefより大きいか否か判断する。尚、路面勾配の変化量ΔRangleは、下記の式2に従って算出する。式2で、Rangle(n)は今回値を示し、Rangle(n-1)は前回以前のプログラム・ループでRAMにストアされた過去値を示す。
ΔRangle={(Rangle(n)−Rangle(n-1))/Rangle(n)}×100 (式2)
S204で否定されるときは以降の処理をスキップする一方、S204で肯定されるときは、次いでS206に進み、アクセル開度θAの変化量ΔθAが所定の変化量ΔθAref以上であり、かつ車速Vspの変化量ΔVspが所定の変化量ΔVspref以上か否か、換言すれば、二輪自動車10が加速あるいは減速しているか否か(またはその要求がなされているか否か)判断する。尚、アクセル開度の変化量ΔθAおよび車速の変化量ΔVspは、それぞれ式2に示す路面勾配の変化量ΔRangleの算出式と同様な式に従って算出する。
S206で肯定されるときは、以降の処理をスキップする一方、S206で否定されるときは、次いでS208に進み、路面勾配Rangleを更新する。即ち、今回のプログラム・ループにおいてS202で推定したRangle(n)を、Rangle(n-1)としてRAMに記憶する。
そして、続いてS210に進んで負荷Lweightを推定し、その値を負荷Lweightの最新値としてRAMに記憶(更新)する。
このように、図5フローチャートでは、路面勾配Rangleに変化が生じ(S204)、かつ二輪自動車10が加速あるいは減速していないとき(S206)、路面勾配Rangleおよび負荷Lweightを新たな値に更新するようにした。二輪自動車10が加速あるいは減速すると、フロント荷重あるいはリア荷重となり、フロントストローク量STFおよびリアストローク量STRが変化する。このため、二輪自動車10の加速あるいは減速によって生じるフロントストローク量STFおよびリアストローク量STRの変化を、路面勾配Rangleの変化と誤検出してしまうおそれがある。しかしながら、上記のように、二輪自動車10が加速あるいは減速しているとき(またはその要求がなされているとき)は路面勾配Rangleおよび負荷Lweightの更新を禁止するようにしたので、かかる不具合を解消することができる。
図3フローチャートの説明に戻ると、次いでS14に進み、図4フローチャートのS112で推定した負荷Lweight、あるいは図5フローチャートのS210で更新した負荷Lweightのいずれか最新の値に基づいて、第1の補正係数Kdbw1を算出する。具体的には、負荷Lweightに基づいて予め設定されたマップ(図示せず)を検索する(あるいは予め設定された換算式に従って演算する)ことにより、第1の補正係数Kdbw1を算出する。尚、かかるマップ(あるいは換算式)は、負荷Lweightが大きくなるに従って第1の補正係数Kdbw1が大きくなるように、その特性が設定される。
プログラムは次いでS16に進み、アクセル開度θAに基づいてスロットル開度の基本値THbs(以下「基本スロットル開度」という)を算出する。具体的には、検出したアクセル開度θAに基づいて予め設定されたマップ(図示せず)を検索する(あるいは予め設定された換算式に従って演算する)ことにより、基本スロットル開度THbsを算出する。尚、かかるマップ(あるいは換算式)は、アクセル開度θAが大きくなるに従って基本スロットル開度THbsが大きくなるように、その特性が設定される。
次いで、S18に進み、基本スロットル開度THbsを第1の補正係数Kdbw1で補正し、スロットル開度の目標値THd(以下「目標スロットル開度」という)を算出する。具体的には、下記の式3に従って目標スロットル開度THdを算出する。
THd=THbs×Kdbw1 (式3)
式3から明らかなように、第1の補正係数Kdbw1は基本スロットル開度THbsに乗算されるゲインである。第1の補正係数Kdbw1は、負荷Lweightが大きくなるに従って大きな値となるように設定されることから、負荷Lweightが大きくなるほど、目標スロットル開度THdも大きくなる。尚、第1の補正係数Kdbw1は、より具体的には、標準的な体重の乗員が乗車し、平坦路を走行しているときに1となるように設定されると共に、乗員重量が増加する、あるいは上り勾配が急になるに従って1より大きい値となり、乗員重量が減少する、あるいは下り勾配が急になるに従って1より小さい値となるように設定される。
ECU38は、上記のようにして算出した目標スロットル開度THdに応じた制御値(通電指令値)を電動モータ40に出力してスロットル開度θTHを調整し、よって吸入空気を調量してエンジン42の出力を制御する。即ち、乗員重量PWおよび路面勾配Rangleの双方に鑑みて推定された負荷Lweightに応じてスロットル開度θTHを調整し、エンジン42の出力を制御する、より具体的には、図6に示す如く、負荷Lweightが増加する(乗員重量が増加する、あるいは上り勾配が急になる)に従って、アクセル開度θAに対するスロットル開度θTHを大きく設定してエンジン42の出力を増加させると共に、負荷Lweightが減少する(乗員重量が減少する、あるいは下り勾配が急になる)に従って、アクセル開度θAに対するスロットル開度θTHを小さく設定してエンジン42の出力を低下させるようにした。
以上のように、この発明の第1実施例に係る二輪自動車の出力制御装置にあっては、二輪自動車10のフロントサスペンション18およびリアサスペンション26に、それぞれフロント用ストロークセンサ20およびリア用ストロークセンサ28を配置すると共に、それらの検出値であるフロントストローク量STFとリアストローク量STRに基づいて乗員重量PWおよび路面勾配Rangleの双方を勘案した総合的な負荷Lweightを推定し、推定した負荷Lweightに応じてスロットル開度θTHを調整して(アクセル開度θAに応じて決定された基本スロットル開度THbsを補正して)エンジン42の出力を制御するように構成したので、アクセル開度θAの変化量(アクセルグリップ12の操作量)に対する加速度および減速度を、二輪自動車10に作用する荷重、即ち、乗員重量PWの多寡に関わらず一定にすることができると共に、路面勾配Rangleが変化しても車速Vspに変動が生じないようにすることができ、よって運転フィーリングを向上させることができる。
また、二輪自動車10の進行方向において前部に取り付けられたフロント用ストロークセンサ20と、それより後部に取り付けられたリア用ストロークセンサ28の検出値の差分に基づいて(即ち、二輪自動車10がフロント荷重であるかリア荷重であるかに基づいて)路面勾配Rangleを推定するように構成したので、路面勾配Rangleをより精度良く推定できることから、路面勾配Rangleの変化に起因する車速Vspの変動をより効果的に防止することができ、走行フィーリングを一層向上させることができる。
また、二輪自動車10のスタンド32が使用されておらず、かつ二輪自動車10の車速Vspが所定の範囲内(3km/hから5km/hの低速走行時)であることが確認されたときに負荷Lweightを推定するように構成したので、乗員の足が路面から離れ、全重量(体重)が二輪自動車10に加重しているときに負荷Lweightを算出することが可能となり、よって負荷Lweight(具体的には、その中の乗員重量PW成分)をより精度良く推定することができるため、アクセル開度θAの変化量に対する加速度および減速度を、乗員重量PWの多寡に関わらずより確実に一定にすることができ、運転フィーリングをより一層向上させることができる。
次いで、図7を参照してこの発明の第2実施例に係る二輪自動車の出力制御装置について説明する。
図7は、第2実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の全体構成を示す概略図である。以下、第1実施例との相違点に焦点をおいて説明すると、第2実施例にあっては、第1実施例で述べたフロント用ストロークセンサ20およびリア用ストロークセンサ28に代えて、フロント用歪みゲージ70とリア用歪みゲージ72を使用するようにした。フロント用歪みゲージ70は、フロントサスペンション18のストローク量を歪み量として出力する。以下、フロント用歪みゲージ70の出力を「フロント歪み量εF」という。また、リア用歪みゲージ72は、リアサスペンション26のストローク量を歪み量として出力する。以下、リア用歪みゲージ72の出力を「リア歪み量εR」という。
第2実施例において、路面勾配Rangleや負荷Lweightの推定手法は、フロントストローク量STFおよびリアストローク量STRに代えてフロント歪み量εFおよびリア歪み量εRを使用することを除き、第1実施例となんら異ならない。また、残余の構成も第1実施例と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
このように、第2実施例にあっては、ストロークセンサに代えて歪みゲージを使用するように構成したので、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
次いで、図8から図11を参照してこの発明の第3実施例に係る二輪自動車の出力制御装置について説明する。
図8は、第3実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の全体構成を示す概略図である。以下、第1実施例との相違点に焦点をおいて説明すると、第3実施例にあっては、二輪自動車10の座席76(シート)の下部に歪みゲージ78(以下「シート用歪みゲージ」という)を設けるようにした。シート用歪みゲージ78は、座席76の歪み量(以下「シート歪み量εS」という)を示す信号をECU38に出力する。
図9は、第3実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の動作を示すフローチャートである。図示のプログラムは、所定の周期(例えば100msec)ごとに実行される。
以下説明すると、先ず、S1000において、検出したシート歪み量εSに基づいて第2の補正係数Kdbw2を算出する。
図10は、第2の補正係数Kdbw2の算出処理を示すサブルーチン・フローチャートである。以下、図10を参照してその処理について説明すると、S1100からS1108において、第1実施例で説明した図4フローチャートのS100からS108と同様な処理を行った後、次いでS1110に進み、シート歪み量εSに基づいて乗員重量PWを推定する。
シート用歪みゲージ78は、上記したように座席76の下部に取り付けられていることから、S1100からS1108において乗員重量PWの全てが二輪自動車10に加重されていると判断されるとき、シート歪み量εSは乗員重量PWに応じた値を示す。従って、第3実施例にあっては、シート歪み量εSに対する乗員重量PWの特性を予め実験を通じて知見してマップ化しておき、かかるマップをシート歪み量εSの検出値に基づいて検索する(あるいは予め設定された換算式に従って演算する)ことにより、乗員重量PWを推定するようにした。
プログラムは次いでS1112に進み、推定した乗員重量PWに基づいて第2の補正係数Kdbw2を算出する。
具体的には、推定した乗員重量PWに基づいて予め設定されたマップ(図示せず)を検索する(あるいは予め設定された換算式に従って演算する)ことにより、第2の補正係数Kdbw2を算出する。尚、かかるマップ(あるいは換算式)は、乗員重量PWが大きくなるに従って第2の補正係数Kdbw2が大きくなるように、その特性が設定される。
第2の補正係数Kdbw2を算出した後、次いでS1114に進んでフラグF.STのビットを0にリセットする。
図9フローチャートの説明に戻ると、次いでS1002に進み、路面勾配Rangleに基づいて第3の補正係数Kdbw3を算出する。
図11は、第3の補正係数Kdbw3の算出処理を示すサブルーチン・フローチャートである。以下、図11を参照してその処理について説明すると、先ず、S1200で車速Vspが零より大きく、かつエンジン回転数Revが零より大きいか否か判断する。
S1200で否定されるときは、以降の処理をスキップする一方、S1200で肯定されるときは、次いでS1202に進み、アクセル開度θAの変化量ΔθAが所定の変化量ΔθAref以上であり、かつ車速Vspの変化量ΔVspが所定の変化量ΔVspref以上か否か判断する。
S1202で肯定されるときは以降の処理をスキップする一方、S1202で否定されるときは、次いでS1204に進み、前述した図4フローチャートのS110と同様の手法で路面勾配Rangleを推定し、さらにS1206に進んで路面勾配Rangleに基づいて第3の補正係数Kdbw3を算出する。
具体的には、推定した路面勾配Rangleに基づいて予め設定されたマップ(図示せず)を検索する(あるいは予め設定された換算式に従って演算する)ことにより、第3の補正係数Kdbw3を算出する。尚、かかるマップ(あるいは換算式)は、路面勾配Rangleが大きくなるに従って第3の補正係数Kdbw3が大きくなるように、その特性が設定される。
図9フローチャートの説明に戻ると、次いでS1004に進み、前述した図3フローチャートのS16の処理と同様に、アクセル開度θAに基づいて基本スロットル開度THbsを算出し、次いでS1006に進んで基本スロットル開度THbsを第2の補正係数Kdbw2および第3の補正係数Kdbw3で補正して目標スロットル開度THdを算出する。具体的には、下記の式4に従って目標スロットル開度THdを算出する。
THd=THbs×Kdbw2×Kdbw3 (式4)
式4から明らかなように、第2の補正係数Kdbw2および第3の補正係数Kdbw3は、基本スロットル開度THbsに乗算されるゲインである。第2の補正係数Kdbw2は、乗員重量PWが大きくなるに従って大きな値となるように設定されることから、乗員重量PWが大きくなるほど、目標スロットル開度THdも大きくなる(エンジン42の出力が増加させられる)。また、第3の補正係数Kdbw3も、路面勾配Rangleが大きくなるに従って大きな値となるように設定されることから、路面勾配Rangleが大きくなるほど目標スロットル開度THdも大きくなる(エンジン42の出力が増加させられる)。
尚、第2の補正係数Kdbw2は、具体的には、標準的な体重の乗員が乗車しているときに1となるように設定されると共に、乗員重量が増加するに従って1より大きい値となり、乗員重量が減少するに従って1より小さい値となるように設定される。また、第3の補正係数Kdbw3は、具体的には、二輪自動車10が平坦路を走行しているときに1となるように設定されると共に、上り勾配が急になるに従って1より大きい値となり、下り勾配が急になるに従って1より小さい値となるように設定される。
ECU38は、上記のようにして算出した目標スロットル開度THdに応じた制御値(通電指令値)を電動モータ40に出力してスロットル開度θTHを調整し、よって吸入空気を調量してエンジン42の出力を制御する。
尚、乗員重量PWは走行中に変化することはないので、第2の補正係数Kdbw2は走行開始直後に一度だけ算出すれば足る(図10フローチャートのS1100からS1108)。これに対し、路面勾配Rangleは走行中に逐次変化するので、第3の補正係数Kdbw3は、走行中、加速あるいは減速している(またはその要求がなされている)場合を除いて絶えず算出し直すようにした(図11フローチャートのS1200,S1202)。
このように、第3実施例にあっては、二輪自動車10の座席76の下部に取り付けられたシート用歪みゲージ78の出力εSに基づいて乗員重量PWを推定すると共に、各サスペンションに取り付けられたストロークセンサ20,28の出力STF,STRに基づいて路面勾配Rangleを推定し、推定した乗員重量PWおよび路面勾配Rangleに応じてスロットル開度θTHを調整してエンジン42の出力を制御するように構成したので、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
また、座席76の下部にシート用歪みゲージ78を設けるように構成したので、乗員重量PWをより精度良く推定できることから、アクセル開度θAの変化量に対する加速度および減速度を、乗員重量PWの多寡に関わらずより確実に一定にすることができ、運転フィーリングをより一層向上させることができる。
尚、残余の構成については、第1実施例と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
また、第3実施例において、各サスペンションに取り付けるセンサとして、ストロークセンサに代え、第2実施例と同様な歪みゲージを使用するようにしても良い。また、二輪自動車10が2名乗車可能な場合は、シートの下部に歪みゲージを2個取り付け、各歪みゲージの検出値の合算値に基づいて乗員重量PWを推定するようにしても良い。
次いで、図12から図15を参照してこの発明の第4実施例に係る二輪自動車の出力制御装置について説明する。
図12は、第4実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の全体構成を示す概略図である。以下、第1実施例との相違点に焦点をおいて説明すると、第4実施例にあっては、二輪自動車10の適宜位置(好ましくは、重心付近)に傾斜センサ80を設けるようにした。傾斜センサ80は、二輪自動車10の傾きBangleを示す信号をECU38に出力する。
図13は、第4実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の動作を示すフローチャートである。図示のプログラムは、所定の周期(例えば100msec)ごとに実行される。
以下説明すると、先ず、S2000において、フロントストローク量STFとリアストローク量STRに基づいて第4の補正係数Kdbw4を算出する。
図14は、第4の補正係数Kdbw4の算出処理を示すサブルーチン・フローチャートである。以下、図14を参照してその処理について説明すると、S2100からS2108において、第1実施例で説明した図4フローチャートのS100からS108と同様な処理を行った後、次いでS2110に進み、検出したBangleが略零か否か判断する。
S2110で否定されるときは以降の処理をスキップする一方、S2110で肯定されてBangleが略零、即ち、二輪自動車10が傾斜していないと判断されるときは、次いでS2112に進み、フロントストローク量STFとリアストローク量STRに基づいて乗員重量PWを推定する。これは、二輪自動車10が傾斜していなければ(即ち、フロント荷重あるいはリア荷重になっていなければ)、フロントストローク量STFとリアストローク量STRは、乗員重量PWに応じた値を示すと考えられるためである。
尚、乗員重量PWは、具体的には、フロントストローク量STFとリアストローク量STRに基づいて予め設定されたマップ(図示せず)を検索する(あるいは予め設定された換算式に従って演算する)ことにより算出される。かかるマップ(あるいは換算式)は、STFおよびSTRが大きくなるに従って乗員重量PWが大きくなるように、その特性が設定される。
プログラムは次いでS2114に進み、推定した乗員重量PWに基づいて第4の補正係数Kdbw4を算出する。
具体的には、推定した乗員重量PWに基づいて予め設定されたマップ(図示せず)を検索する(あるいは予め設定された換算式に従って演算する)ことにより、第4の補正係数Kdbw4を算出する。尚、かかるマップ(あるいは換算式)は、乗員重量PWが大きくなるに従って第4の補正係数Kdbw4が大きくなるように、その特性が設定される。
第4の補正係数Kdbw4を算出した後、次いでS2116に進んでフラグF.STのビットを0にリセットする。
図13フローチャートの説明に戻ると、次いでS2002に進み、二輪自動車の傾きBangleに基づいて第5の補正係数Kdbw5を算出する。
図15は、第5の補正係数Kdbw5の算出処理を示すサブルーチン・フローチャートである。以下、図15を参照してその処理について説明すると、S2200およびS2202において、第3実施例で説明した図11フローチャートのS1200およびS1202と同様な処理を行った後、次いでS2204に進み、検出したBangleに基づいて路面勾配Rangleを推定する。
二輪自動車の傾きBangleは、路面勾配Rangleに、二輪自動車10がフロント荷重あるいはリア荷重となることに起因するフレームの傾きを加えた値を示す。従って、第4実施例にあっては、傾きBangleに対する路面勾配Rangleの特性を予め実験を通じて知見してマップ化しておき、かかるマップを傾きBangleの検出値に基づいて検索する(あるいは予め設定された換算式に従って演算する)ことにより、路面勾配Rangleを推定するようにした。
次いでS2206に進み、推定した路面勾配Rangleに基づいて第5の補正係数Kdbw5を算出する。
具体的には、推定した路面勾配Rangleに基づいてマップ(図示せず)を検索する(あるいは予め設定された換算式に従って演算する)ことにより、第5の補正係数Kdbw5を算出する。尚、かかるマップ(あるいは換算式)は、路面勾配Rangleが正値の方向に大きくなるに従って小さい値となり、路面勾配Rangleが負値の方向に大きくなるに従って大きい値となるように、その特性が設定される。
図13フローチャートの説明に戻ると、次いでS2004に進み、前述した図3フローチャートのS16の処理と同様に、アクセル開度θAに基づいて基本スロットル開度THbsを算出し、次いでS2006に進んで基本スロットル開度THbsを第4の補正係数Kdbw4および第5の補正係数Kdbw5で補正して目標スロットル開度THdを算出する。具体的には、下記の式5に従って目標スロットル開度THdを算出する。
THd=THbs×Kdbw4×Kdbw5 (式5)
式5から明らかなように、第4の補正係数Kdbw4および第5の補正係数Kdbw4は、基本スロットル開度THbsに乗算されるゲインである。第4の補正係数Kdbw4は、フロントストローク量STFおよびリアストローク量STRが大きくなるに従って大きな値となるように設定されることから、STF,STRが大きくなるほど、目標スロットル開度THdも大きくなる(エンジン42の出力が増加させられる)。また、第5の補正係数Kdbw5は、路面勾配Rangleが正値の方向に大きくなるに従って小さい値となるように設定され、路面勾配Rangleが負値の方向に大きくなるに従って大きい値となるように設定されることから、目標スロットル開度THdは、下り勾配が急になるほど小さくなる(エンジン42の出力が低下させられる)と共に、上り勾配が急になるほど大きくなる(エンジン42の出力が増加させられる)。
尚、第4の補正係数Kdbw4は、具体的には、標準的な体重の乗員が乗車しているときに1となるように設定されると共に、STFおよびSTRが増加するに従って1より大きい値となり、それらが減少するに従って1より小さい値となるように設定される。また、第5の補正係数Kdbw5は、具体的には、二輪自動車10が平坦路を走行しているときに1となるように設定されると共に、上り勾配が急になるに従って1より大きい値となり、下り勾配が急になるに従って1より小さい値となるように設定される。
ECU38は、上記のようにして算出した目標スロットル開度THdに応じた制御値(通電指令値)を電動モータ40に出力してスロットル開度θTHを調整し、よって吸入空気を調量してエンジン42の出力を制御する。
尚、第4の補正係数Kdbw4を走行開始直後に一度だけ算出し(図14フローチャートのS2100からS2108)、第5の補正係数Kdbw5を走行中、加速あるいは減速している場合を除いて絶えず算出し直す(図15フローチャートのS2200,S2202)ようにしたのは、第3実施例と同様な理由からである。
このように、第4実施例にあっては、各サスペンションの取り付けられたストロークセンサ20,28の出力STF,STRに基づいて乗員重量PWを推定すると共に、二輪自動車10の適宜位置に取り付けられた傾斜センサ80の出力Bangleに基づいて路面勾配Rangleを推定し、推定した乗員重量PWおよび路面勾配Rangleに応じてスロットル開度θTHを調整してエンジン42の出力を制御するように構成したので、第1実施例と同様な効果を得ることができる。
また、二輪自動車10の適宜位置に傾斜センサ80を設けるように構成したので、路面勾配Rangleをより精度良く推定できることから、走行路面の勾配変化に起因する車速Vspの変動をより効果的に防止することができ、走行フィーリングをより一層向上させることができる。
尚、残余の構成については、第1実施例と同様であるので、同一符号を付して説明を省略する。
また、第4実施例において、各サスペンションに取り付けるセンサとして、ストロークセンサに代え、第2実施例と同様な歪みゲージを使用するようにしても良い。また、各サスペンションに取り付けるセンサに代え、第3実施例と同様に座席の下部に歪みゲージを取り付け、その出力に基づいて乗員重量PWを推定するようにしても良い。
以上の如く、この発明の第1から第4実施例にあっては、二輪自動車(10)に搭載された内燃機関(エンジン42)を、アクセルグリップ(12)の開度に応じて決定される出力となるように制御する二輪自動車の出力制御装置において、前記二輪自動車(10)に作用する荷重を検出する荷重検出手段(フロント用ストロークセンサ20、リア用ストロークセンサ28、フロント用歪みゲージ70、リア用歪みゲージ72、シート用歪みゲージ78)と、少なくとも前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関(42)の出力を制御する制御手段(ECU38)とを備えるように構成した。
さらに、前記アクセルグリップ(12)の開度を検出するアクセル開度検出手段(アクセル開度センサ14)を備えると共に、前記制御手段(38)は、前記検出された荷重とアクセル開度とに基づいて前記内燃機関(42)のスロットルバルブ(46)の開度を調整し、よって前記内燃機関(42)の出力を制御するように構成した。
また、前記スロットルバルブ(46)を、アクチュエータ(電動モータ40)で開閉するように構成した。
また、前記制御手段(38)は、前記検出された荷重に基づいて乗員の重量を推定すると共に、少なくとも前記推定された乗員の重量に基づいて前記内燃機関(42)の出力を制御するように構成した。
また、前記制御手段(38)は、前記検出された荷重に基づいて前記二輪自動車(10)が走行する路面の勾配を推定すると共に、少なくとも前記推定された路面の勾配に基づいて前記内燃機関(42)の出力を制御するように構成した。
また、第1から第3実施例にあっては、前記荷重検出手段が、前記二輪自動車(10)の進行方向において前部に取り付けられた第1の荷重検出手段(フロント用ストロークセンサ20、フロント用歪みゲージ70)と、前記第1の荷重検出手段(20,70)より後部に取り付けられた第2の荷重検出手段(リア用ストロークセンサ28、リア用歪みゲージ72)とからなると共に、前記制御手段(38)は、前記第1および第2の荷重検出手段の出力の差分に基づいて前記路面の勾配を推定するように構成した。
また、第1、第3および第4実施例にあっては、前記第1の荷重検出手段が、前記二輪自動車(10)の前輪サスペンション(フロントサスペンション18)に取り付けられた第1のストロークセンサ(フロント用ストロークセンサ20)からなると共に、前記第2の荷重検出手段が、前記二輪自動車(10)の後輪サスペンション(リアサスペンション26)に取り付けられた第2のストロークセンサ(リア用ストロークセンサ28)からなるように構成した。
また、第2実施例にあっては、前記第1の荷重検出手段が、前記二輪自動車(10)の前輪サスペンション(フロントサスペンション18)に取り付けられた第1の歪みゲージ(フロント用歪みゲージ70)からなると共に、前記第2の荷重検出手段が、前記二輪自動車(10)の後輪サスペンション(リアサスペンション26)に取り付けられた第2の歪みゲージ(リア用歪みゲージ72)からなるように構成した。
また、第3実施例にあっては、前記荷重検出手段が、前記二輪自動車(10)の座席(76)の下部に取り付けられた歪みゲージ(シート用歪みゲージ78)からなるように構成した。
また、第1から第4実施例にあっては、さらに、前記二輪自動車(10)のスタンド(32)が使用されているか否かを示す信号を出力するスタンドスイッチ(34)を備えると共に、前記制御手段(38)は、前記スタンドスイッチ(34)によって前記スタンド(32)が使用されていないことを示す信号が出力されたとき、前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関(42)の出力を制御するように構成した。
さらに、前記二輪自動車(10)の車速を検出する車速検出手段(車速センサ30)を備えると共に、前記制御手段(38)は、前記検出された車速が所定の範囲内にあるとき、前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関(42)の出力を制御するように構成した。
この発明の第1実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の全体構成を示す概略図である。 図1装置の構成を詳しく示すブロック図である。 図1装置の動作を示すフローチャートである。 図3フローチャートにおける負荷算出処理を示すサブルーチン・フローチャートである。 図3フローチャートにおける負荷更新処理を示すサブルーチン・フローチャートである。 図1装置のアクセル開度とスロットル開度の関係を示す特性図である。 この発明の第2実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の全体構成を示す概略図である。 この発明の第3実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の全体構成を示す概略図である。 図8装置の動作を示すフローチャートである。 図9フローチャートにおける第2の補正係数算出処理を示すサブルーチン・フローチャートである。 図9フローチャートにおける第3の補正係数算出処理を示すサブルーチン・フローチャートである。 この発明の第4実施例に係る二輪自動車の出力制御装置の全体構成を示す概略図である。 図12装置の動作を示すフローチャートである。 図13フローチャートにおける第4の補正係数算出処理を示すサブルーチン・フローチャートである。 図14フローチャートにおける第5の補正係数算出処理を示すサブルーチン・フローチャートである。
符号の説明
10 二輪自動車
12 アクセルグリップ
14 アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)
18 フロントサスペンション(前輪サスペンション)
20 フロント用ストロークセンサ(荷重検出手段。第1の荷重検出手段。第1のストロークセンサ)
26 リアサスペンション(後輪サスペンション)
28 リア用ストロークセンサ(荷重検出手段。第2の荷重検出手段。第2のストロークセンサ)
30 車速センサ(車速検出手段)
32 スタンド
34 スタンドスイッチ
38 ECU(制御手段)
40 電動モータ(アクチュエータ)
42 エンジン(内燃機関)
46 スロットルバルブ
70 フロント用歪みゲージ(荷重検出手段。第1の荷重検出手段。第1の歪みゲージ)
72 リア用歪みゲージ(荷重検出手段。第2の荷重検出手段。第2の歪みゲージ)
76 座席
78 シート用歪みゲージ
80 傾斜センサ

Claims (11)

  1. 二輪自動車に搭載された内燃機関を、アクセルグリップの開度に応じて決定される出力となるように制御する二輪自動車の出力制御装置において、前記二輪自動車に作用する荷重を検出する荷重検出手段と、少なくとも前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関の出力を制御する制御手段とを備えるように構成したことを特徴とする二輪自動車の出力制御装置。
  2. さらに、前記アクセルグリップの開度を検出するアクセル開度検出手段を備えると共に、前記制御手段は、前記検出された荷重とアクセル開度とに基づいて前記内燃機関のスロットルバルブの開度を調整し、よって前記内燃機関の出力を制御するように構成したことを特徴とする請求項1記載の二輪自動車の出力制御装置。
  3. 前記スロットルバルブを、アクチュエータで開閉するように構成したことを特徴とする請求項2記載の二輪自動車の出力制御装置。
  4. 前記制御手段は、前記検出された荷重に基づいて乗員の重量を推定すると共に、少なくとも前記推定された乗員の重量に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成したことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の二輪自動車の出力制御装置。
  5. 前記制御手段は、前記検出された荷重に基づいて前記二輪自動車が走行する路面の勾配を推定すると共に、少なくとも前記推定された路面の勾配に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の二輪自動車の出力制御装置。
  6. 前記荷重検出手段が、前記二輪自動車の進行方向において前部に取り付けられた第1の荷重検出手段と、前記第1の荷重検出手段より後部に取り付けられた第2の荷重検出手段とからなると共に、前記制御手段は、前記第1および第2の荷重検出手段の出力の差分に基づいて前記路面の勾配を推定するように構成したことを特徴とする請求項5記載の二輪自動車の出力制御装置。
  7. 前記第1の荷重検出手段が、前記二輪自動車の前輪サスペンションに取り付けられた第1のストロークセンサからなると共に、前記第2の荷重検出手段が、前記二輪自動車の後輪サスペンションに取り付けられた第2のストロークセンサからなるように構成したことを特徴とする請求項6記載の二輪自動車の出力制御装置。
  8. 前記第1の荷重検出手段が、前記二輪自動車の前輪サスペンションに取り付けられた第1の歪みゲージからなると共に、前記第2の荷重検出手段が、前記二輪自動車の後輪サスペンションに取り付けられた第2の歪みゲージからなるように構成したことを特徴とする請求項6記載の二輪自動車の出力制御装置。
  9. 前記荷重検出手段が、前記二輪自動車の座席の下部に取り付けられた歪みゲージからなるように構成したことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の二輪自動車の出力制御装置。
  10. さらに、前記二輪自動車のスタンドが使用されているか否かを示す信号を出力するスタンドスイッチを備えると共に、前記制御手段は、前記スタンドスイッチによって前記スタンドが使用されていないことを示す信号が出力されたとき、前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成したことを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の二輪自動車の出力制御装置。
  11. さらに、前記二輪自動車の車速を検出する車速検出手段を備えると共に、前記制御手段は、前記検出された車速が所定の範囲内にあるとき、前記検出された荷重に基づいて前記内燃機関の出力を制御するように構成したことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の二輪自動車の出力制御装置。
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