JP2005059784A - 車両用操舵装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フェイルの発生時に必要な連動連結手段に加わるトルクを低減でき、連動連結手段を小形化することができ、しかも、リンク式の車両用操舵装置においてアクティブ制御が行われた場合に運転者に違和感を与えないようにすることができるようにする。
【解決手段】 ステアリングホイール2の操作によって回転する伝動軸25の回転を増速する第1の増速機構4と、車輪に繋がるピニオン軸16の回転を増速する第2の増速機構5と、第1及び第2の増速機構4,5を連動連結可能とした第1及び第2の連結体62,64とを備える構成とし、フェイルの発生時には第1及び第2の連結体62,64を係合させ、アクティブ制御が行われる場合、第1及び第2の連結体62,64を離脱させるようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、運転者により行われるステアリングホイール等の操舵部材の操作に応じて車輪を転舵する車両用操舵装置に関する。
車両用操舵装置は、操舵部材の操作によって回転する第1の回転部材と車輪に繋がる第2の回転部材とが機械的に連結されているリンク式と、第1及び第2の回転部材が機械的に連結されていないステアバイワイヤ式とが一般に知られている。
前者のリンク式は車室内に配置される第1の回転部材と、車室外に配置され、車輪に繋がるラック軸のラック歯に噛合するピニオンを備えた第2の回転部材とがユニバーサルジョイントにより連動連結された構成になっている(例えば、特許文献1参照。)。
また、リンク式の操舵装置として、横風による車両の横移動、雨水による車両の横滑り等、外部の状況によって車両が横移動するような状況になった場合、車両の横移動を自動的に小さく抑えるためのアクティブ制御手段を備えた車両用操舵装置も知られている。
後者のステアバイワイヤ式は、車室内の第1の回転部材を車室外の舵取機構から機械的に分離して配置する一方、舵取機構の一部に操舵アクチュエータを付設し、該操舵アクチュエータを、前記操舵部材の操作方向及び操作量の検出結果に基づいて動作させ、舵取機構に操舵力を加えて前記操舵部材の操作に応じた操舵を行わせる構成になっている(例えば、特許文献2参照。)。
また、ステアバイワイヤ式の車両用操舵装置においては、操舵アクチュエータ、走行状態を検出する各種のセンサ、及びこれらのセンサの検出結果に基づいて前記操舵アクチュエータを制御する操舵制御部のフェイルセーフ対策が必要であり、第1及び第2の回転部材間に電磁クラッチ又は噛み合いクラッチを介装し、この電磁クラッチ又は噛み合いクラッチをフェイル発生時に係合動作させ、操舵部材の操作力を舵取機構に機械的に伝達可能として、マニュアル操舵が行えるようにしている(例えば、特許文献3参照。)。
特開平9−20256号公報 特開平10−218000号公報 特開2001−341655号公報
ところが、従来のステアバイワイヤ式にあっては、第1の回転部材の回転が等速度で第2の回転部材に伝動されるため、電磁クラッチ又は噛み合いクラッチに加わるトルクが比較的大きくなる。この結果、トルクの増加に対応して電磁クラッチ又は噛み合いクラッチが大形となり、しかも、車両用操舵装置のコストの増大を招来するという問題があった。
また、アクティブ制御手段を備えた従来のリンク式の車両用操舵装置にあっては、車両の横移動が自動的に小さく抑えられる場合、アクティブ制御による抑止力と運転者による操舵部材の操作力とが干渉して運転者に違和感を与えることがあり、改善策が要望されていた。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、フェイルの発生時に必要な連結手段に加わるトルクを低減でき、連結手段を小形化することができ、しかも、リンク式の車両用操舵装置においてアクティブ制御が行われる場合に運転者に違和感を与えないようにすることができる車両用操舵装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車両用操舵装置は、操舵部材の操作に応じて車輪を転舵する車両用操舵装置において、前記操舵部材の操作によって回転する第1の回転部材の回転を増速する第1の増速機構と、前記車輪に繋がる第2の回転部材の回転を増速する第2の増速機構と、第1及び第2の増速機構を連動連結可能とした連動連結手段とを備えていることを特徴とする。
本発明にあっては、第1の回転部材の回転を第2の回転部材に伝動する必要がない場合、第1及び第2の増速機構は連動連結されていないため、第1の回転部材の回転は第2の回転部材に伝動されていない。また、第1の回転部材の回転を第2の回転部材に伝動する必要がある場合、連動連結手段を動作させることにより、第1の回転部材の回転を第1の増速機構、連動連結手段及び第2の増速機構から第2の回転部材に伝動することができる。この場合、操舵部材の操作によって回転する第1の回転部材の回転は第1の増速機構により増速されて連動連結手段に伝動され、逆入力荷重によって回転する第2の回転部材の回転は第2の増速機構により増速されて連動連結手段に伝動されるため、連動連結手段に加わるトルクを低減でき、連動連結手段を小形化することができる。
また、アクティブ制御手段を備えたリンク式の車両用操舵装置において、アクティブ制御が行われていない場合、連動連結手段により第1及び第2の増速機構が連動連結されており、第1の回転部材の回転は第1の増速機構により増速されて連動連結手段に伝動され、さらに第2の増速機構により減速されて第2の回転部材に伝動することができる。そして、アクティブ制御が行われる場合、連動連結手段による第1及び第2の増速機構の連動連結が解除され、第1及び第2の回転部材の連結が解除され、第1の回転部材の回転が第2の回転部材に伝動されなくなる。
本発明によれば、第1及び第2の回転部材の回転を第1及び第2の増速機構により増速して連動連結手段に伝動するため、連動連結手段に加わるトルクを低減でき、しかも、連動連結手段を小形化、ひいては車両用操舵装置の全体を小形にできるとともにコストの低減を図ることができる。また、第1及び第2の増速機構と連動連結手段とを備える簡単な構成によりフェイルの発生及びアクティブ制御に対応することができる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係る車両用操舵装置の実施の形態1の全体構成を示す模式図である。
図示の車両用操舵装置は、車体の左右に配された一対の操舵用の車輪10,10を操舵させるための舵取機構1と、該舵取機構1から機械的に分離して配され、操舵のために回転操作されるステアリングホイール(操舵部材)2とを備え、更にステアリングホイール2の操作に応じた操舵を実現すべく舵取機構1に付設された操舵モータM1を制御し、またステアリングホイール2に操舵反力を加えるべく反力モータM2を制御する操舵制御部3を備えるステアバイワイヤ式の操舵装置として構成されており、操舵動作中の各種のフェイル発生時に、舵取機構1とステアリングホイール2との間に機械的な連結状態を得るべく、これらの間に介装して用いられる第1及び第2の増速機構4,5と、この増速機構4,5を連動連結可能とした連動連結手段6とを備えている。
舵取機構1は、車体の左右方向に延設された筒形をなすハウジングH1と、該ハウジングH1の内部に軸長方向への移動自在に支持された操舵軸11とを備えており、ハウジングH1の両側に突出する操舵軸11の両端部を、操舵用の車輪10,10のナックルアーム12,12に各別のタイロッド13,13を介して連結し、操舵軸11の両方向への移動によりタイロッド13,13を介してナックルアーム12,12を押し引きし、車輪10,10を左右に操舵せしめる構成となっている。
操舵モータM1は、操舵軸11を支持するハウジングH1の一側半部の外位置に取り付けられ、該ハウジングH1の内部において、ボールねじ機構等の運動変換機構を介して操舵軸11の中途に伝動構成されており、操舵制御部3から図示しない駆動回路に与えられる制御指令に従って回転駆動されるようになしてある。操舵制御部3は、ステアリングホイール2の回転操作に応じた操舵を行わせるべく前記制御指令を発し、操舵モータM1を駆動せしめる操舵制御動作を行う。
このように駆動される操舵モータM1の回転は、前記運動変換機構により操舵軸11の軸長方向の移動に変換されて前述した操舵がなされる。この操舵により変化する操舵用の車輪10,10の実舵角は、操舵軸11と一側のタイロッド13との連結部の変位を検出すべく構成された実舵角センサ14により検出され、操舵制御部3に与えられている。また、一側のタイロッド13には、軸方向に作用する軸力を検出するタイロッド軸力センサ15が付設されており、この検出結果は、操舵に伴って舵取機構1に実際に加わる操舵反力を示す信号として、操舵制御部3に与えられている。
ハウジングH1の他側半部には、これと交叉するようにピニオンハウジングH2が連設されており、該ピニオンハウジングH2の内部には、軸心回りでの回動自在にピニオン軸16(第2の回転部材)が支持されている。ピニオンハウジングH2の内部に位置するピニオン軸16の下半部には、図示しないピニオンが一体形成され、ハウジングH1との交叉部において、操舵軸11の該当部位に形成された図示しないラック歯に噛合させてある。
ピニオン軸16の上端部はピニオンハウジングH2の上部に突出され、該上端部に第2の増速機構5の大歯車51が外嵌固定されている。
以上の構成により、操舵のために操舵軸11が軸長方向に移動した場合、この移動は、前記ラック歯及びピニオンの噛合部においてピニオン軸16の軸回りの回転に変換される。このようにピニオン軸16は操舵軸11の移動、即ち、舵取機構1の動作に伴って軸回りに回転する。
また逆に、第1の増速機構4及び連動連結手段6からピニオン軸16に回転力が加えられた場合、この回転力は、前記ピニオン及びラック歯の噛合部において運動変換され、操舵軸11に軸長方向の移動力が加えられる。
以上のような舵取機構1から分離して配されたステアリングホイール2は、コラム軸20の先端に嵌着固定され、該コラム軸20を回転自在に支承するコラムハウジングH3を介して車室内の適宜部位に支持されている。コラムハウジングH3の中途部には、ステアリングホイール2に操舵反力を加えるべく回転駆動される反力モータM2が付設されている。該反力モータM2の出力軸は、コラムハウジングH3の内部に延設され、ウォームギヤ等の減速装置(図示せず)を介してコラム軸20の中途部に伝動構成されており、反力モータM2が回転駆動された場合、この回転力が前記減速装置による減速下にてコラム軸20に付加され、該コラム軸20の上端部に固定されたステアリングホイール2に操舵反力が付与されるようになしてある。
反力モータM2は、操舵制御部3から図示しない駆動回路に与えられる制御指令に従って駆動される。操舵制御部3は、舵取機構1に実際に加わる操舵反力に基づいて前記制御指令を発し、ステアリングホイール2に適正な操舵反力を付与すべく反力モータM2を駆動せしめる反力制御動作を行う。
この操舵反力に抗して回転操作されるステアリングホイール2の操作角は、コラムハウジングH3の中途部に付設された操舵角センサ21により検出され、操舵制御部3に与えられている。更に、操舵制御部3には、車速、ヨーレート、横加速度、前後加速度等、操舵に影響を与える走行状態の検出結果が、車両の各部に設置された走行状態センサ22から与えられている。
以上のようなステアリングホイール2の回転軸となるコラム軸20は、コラムハウジングH3の下方に適長突出する連動軸23及び中間軸24を介して伝動軸(第1の回転部材)25に連結されている。尚、伝動軸25は操舵部材としてのステアリングホイール2の操作に応じて回転する部材であればよい。このような伝動軸25の下端部に第1の増速機構4の大歯車41が外嵌固定されている。
第1の増速機構4は伝動軸25の回転を増速して連動連結手段6に伝動するものであり、平歯の大歯車41と該大歯車41に噛合しコラムハウジングH3等の静止部材に回転及び軸長方向へ移動自在に支持された平歯の小歯車42とを有する。小歯車42は大歯車41の歯幅寸法よりも広幅に形成されており、大歯車41に噛合した状態で小歯車42を伝動軸25の中心軸線と平行的に移動させ、連動連結手段6の連結を離脱することができるように構成されている。また、小歯車42は駆動部7により移動する。
駆動部7は可動部71aを有するソレノイド71からなり、可動部71aに小歯車42の中心部が結合されている。ソレノイド71は操舵制御部3からの制御指令信号に応じて電磁コイルへ通電されることにより可動部71aが進出移動し、電磁コイルへの通電が禁止されたときコイルバネ等の力で可動部71aが後退移動するように構成されている。また、ソレノイド71はコラムハウジングH3等の静止部材に取着されている。
第2の増速機構5はピニオン軸16の回転を増速して連動連結手段6に伝動するものであり、ピニオン軸16に外嵌固定された平歯の大歯車51と該大歯車51に噛合しピニオンハウジングH2等の静止部材に回転自在に支持された平歯の小歯車52とを有する。
図2は図1のII−II線の拡大断面図である。
連動連結手段6は小歯車42の中心部に軸体61を介して連結され、非連結位置/連結位置への移動が可能な第1の連結体62と、小歯車52の中心部に軸体63を介して連結された第2の連結体64とを有する。第1の連結体62は軸体61の軸心に対して偏倚する凸部62aを有しており、第2の連結体64は軸体63の軸心に対して偏倚し凸部62aと係合可能な凸部64aを有しており、小歯車42の移動により凸部62a,64a同士が凸部62a,64a間の周方向隙間分を周方向に相対移動して係合可能として、小歯車42の回転を軸体61、凸部62a,64a及び軸体63を介して小歯車52に伝動、又は、小歯車52の回転を軸体63、凸部64a,62a及び軸体61を介して小歯車42に伝動するように構成されている。
以上のように構成された本発明に係る車両用操舵装置において、操舵モータM1を対象とする操舵制御部3の操舵制御動作は、例えば、操舵角センサ21により検出されるステアリングホイール2の操作角度に所定の制御ゲインを乗じて目標舵角を求め、この目標舵角と、実舵角センサ14により検出される操舵用の車輪10,10の実舵角との偏差に基づくフィードバック制御により行われる。
このとき走行状態センサ22により検出される走行状態は、前記制御ゲインの選定に用いられる。この制御ゲインは、例えば、車速の増大に伴って減少し、またヨーレート、横加速度により定まる車両の旋回程度の増大に伴って減少する値として設定されている。これにより、前記目標舵角は、高速走行中に小、低速走行中に大となり、また旋回走行中には、急旋回となるに従って小さくなり、このような目標舵角に基づく操舵モータM1の制御により、走行状態に応じた操舵特性が得られる。
また反力モータM2を対象とする操舵制御部3の反力制御動作は、例えば、タイロッド軸力センサ15からの入力に基づいて舵取機構1に加わる実反力を求め、求められた実反力に所定の制御ゲインを乗じてステアリングホイール2に加えるべき目標反力を算出し、この目標反力に対応する駆動電流を反力モータM2に供給せしめて行われる。
このとき走行状態センサ22により検出される走行状態は、前記制御ゲインの補正に用いられる。この補正は、例えば、車速及び旋回程度が大きくなるに従って制御ゲインを大とし、また、前後加速度により求められる減速程度が大きくなるに従って制御ゲインを大とするように行われる。また、操舵角センサ21により検出されるステアリングホイール2の操作角度を前記目標反力の補正に用い、反力モータM2の駆動電流の増加特性を変更することも可能である。以上の反力制御動作によりステアリングホイール2には、コラム軸20に加わる反力モータM2の回転力が操舵反力として付加される。この操舵反力は、舵取機構1に加わる実反力を走行状態に応じて補正したものであり、ステアリングホイール2を操作する運転者に良好な操舵感を体感させることができる。
このような操舵制御及び反力制御によりなされる通常の操舵中には、第1の増速機構4の小歯車42が移動していないため、第1の連結体62は非連結位置にあり、凸部62a,64a同士の係合が解除されており、伝動軸25の回転はピニオン軸16に伝動されない。
図3はフェイルが発生したときの状態を示す模式図である。
一方、以上のような操舵制御及び反力制御動作の実施中に操舵制御部3は、入力側の各センサ、出力側の操舵モータM1及び反力モータM2のフェイル判定を行っており、この判定の結果、いずれかがフェイル状態にあると判定された場合、操舵制御部3からソレノイド71に制御指令信号が発信され、電磁コイルへ通電される。この結果、ソレノイド71の可動部71aが進出移動し、第1の増速機構4の小歯車42が大歯車41との噛合が離脱しない状態で移動し、第1の連結体62が連結位置へ移動して凸部62a,64a同士が凸部62a,64a間の周方向隙間分を周方向に相対移動して係合可能として、伝動軸25とピニオン軸16とを機械的に連動連結させることができる。これに伴いステアリングホイール2の操作に応じてマニュアル操舵が可能となる。これにより運転者は、至近の目的地までの運転が可能となり、例えば、修理工場、サービスセンターに車両を移送し、故障修理を依頼することもできる。
また、伝動軸25の回転を第1の増速機構4により増速して連動連結手段6に伝動し、ピニオン軸16の回転を第2の増速機構5により増速して連動連結手段6に伝動するため、ステアリングホイール2の操作により伝動軸25を介して連動連結手段6に加わるトルク、及び逆入力荷重によりピニオン軸16を介して連動連結手段6に加わるトルクを低減できる。
しかも、ステアリングホイール2が操舵操作される場合の遊びは、凸部62a,64a間の周方向隙間に相当する第1の連動体62の回転量に対して第1の増速機構4の増速比分の1となり、ステアリングホイール2を操作する運転者に違和感のない操舵感を体感させることができる。
また、ステアリングホイール2に繋がる伝動軸25及び操舵軸11に繋がるピニオン軸16とは別個の部材(第1の連結体62)を移動させるため、中間軸24の位置が変化せず、トルクむらの発生をなくすることができる。
実施の形態2
図4は本発明に係る車両用操舵装置の実施の形態2の全体構成を示す模式図である。
この車両用操舵装置は、ステアバイワイヤ式が備える反力モータM2をなくし、伝動軸25の回転を増速する第1の増速機構4と、ピニオン軸16の回転を増速する第2の増速機構5と、第1及び第2の増速機構4,5を連動連結可能とした連動連結手段6とにより伝動軸25及びピニオン軸16を機械的に連結し、操舵制御部3にアクティブ制御手段を備えたリンク式の操舵装置として構成したものである。
実施の形態2において、第1の増速機構4の小歯車42を移動させるためのソレノイド71は、操舵制御部3からの制御指令信号に応じて電磁コイルへ通電されることにより可動部71aが後退移動し、電磁コイルへの通電が禁止されたときコイルバネ等の力で可動部71aが進出移動するように構成されている。可動部71aに結合されている小歯車42は大歯車41に対して軸長方向へ移動し、該小歯車42に結合された第1の連結体62は連結位置にあり、凸部62a,64a同士が係合可能な位置にある。
この実施の形態2にあっては、伝動軸25とピニオン軸16とが第1及び第2の増速機構4,5と、第1及び第2の連結体62,64とにより連動連結されているため、ステアリングホイール2を操作することにより、伝動軸25と連動してピニオン軸16を回転させ、操舵制御部3からの動作指令信号に応じて操舵モータM1を制御し、操舵用の車輪10,10を操舵させることができる。
図5はアクティブ制御が行われる場合の状態を示す模式図である。
通常の操舵中に横風による車両の横移動、雨水による車両の横滑り等、外部の状況によって車両が横移動するような状況になり、アクティブ制御が行われる場合、操舵制御部3からの動作指令信号によりソレノイド71が動作し、可動部71aが後退移動して第1の増速機構4の小歯車42を介して第1の連結体62が非連結位置へ移動し、第1及び第2の連結体62,64による伝動軸25とピニオン軸16との連結が解除される。この結果、アクティブ制御による抑止力と運転者によるステアリングホイールの操作力との干渉を防ぐことができ、ステアリングホイール2を操作する運転者に違和感のない操舵感を体感させることができる。
一方外部の状況変化により車両が横移動するような状況でなくなりアクティブ制御が行われなくなった場合、操舵制御部3からソレノイド71の電磁コイルへの通電が禁止され、ソレノイド71の可動部71aがコイルバネ等の力で進出移動し、第1の増速機構4の小歯車42を介して第1の連結体62が連結位置へ移動し、伝動軸25とピニオン軸16とが第1及び第2の増速機構4,5と、第1及び第2の連結体62,64とにより連動連結される。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用効果の説明を省略する。
尚、以上説明した実施の形態では連動連結手段6の第1の連結体62を移動させる手段として第1の増速機構4の小歯車42を伝動軸25の中心軸線と平行的に移動させるようにしたが、その他、例えば第2の増速機構5の小歯車52をピニオン軸16の中心軸線と平行的に移動可能に構成してもよいし、また、小歯車42,52を移動させる代わりに、第1の連結体62を小歯車42に対して移動可能又は第2の連結体64を小歯車52に対して移動可能としてもよい。この後者の場合、例えば小歯車42(又は52)の中心部に非円形の貫通孔を設け、この貫通孔に軸体61(又は63)を相対回転不可能かつ軸長方向相対移動可能に嵌入し、該軸体61(又は63)をソレノイド71の可動部71aに結合した構成とする。
また、以上説明した実施の形態における第1及び第2の連結体62,64は凸部62a,64aを小歯車42,52の一側面に突設した構成としてもよい。また、連動連結手段6は実施の形態のようにピニオン軸16と中間軸24との間に配置した構成である他、例えばピニオン軸16に連結された中間軸24等の第2の回転部材と連動軸23等の第1の回転部材との間に配置した構成としてもよい。
また、増速機構4,5は平歯の大歯車41,51及び小歯車42,52を有する構成としたが、増速機構4,5の構成は特に制限されない。
本発明に係る車両用操舵装置の実施の形態1の全体構成を示す模式図である。 図1のII−II線の拡大断面図である。 実施の形態1のフェイルが発生したときの状態を示す模式図である。 本発明に係る車両用操舵装置の実施の形態2の全体構成を示す模式図である。 実施の形態2のアクティブ制御が行われる場合の状態を示す模式図である。
符号の説明
2 ステアリングホイール(操舵部材)
4 第1の増速機構
5 第2の増速機構
6 連動連結手段
16 ピニオン軸(第2の回転部材)
25 伝動軸(第1の回転部材)
41,51 大歯車
42,52 小歯車

Claims (1)

  1. 操舵部材の操作に応じて車輪を転舵する車両用操舵装置において、前記操舵部材の操作によって回転する第1の回転部材の回転を増速する第1の増速機構と、前記車輪に繋がる第2の回転部材の回転を増速する第2の増速機構と、第1及び第2の増速機構を連動連結可能とした連動連結手段とを備えていることを特徴とする車両用操舵装置。
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