JP4622448B2 - 車両用操舵装置 - Google Patents

車両用操舵装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4622448B2
JP4622448B2 JP2004304391A JP2004304391A JP4622448B2 JP 4622448 B2 JP4622448 B2 JP 4622448B2 JP 2004304391 A JP2004304391 A JP 2004304391A JP 2004304391 A JP2004304391 A JP 2004304391A JP 4622448 B2 JP4622448 B2 JP 4622448B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
motor
shaft
current
vehicle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004304391A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006117015A (ja
Inventor
基生 中井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2004304391A priority Critical patent/JP4622448B2/ja
Priority to PCT/JP2005/019109 priority patent/WO2006043540A1/ja
Priority to CNB2005800356975A priority patent/CN100475626C/zh
Priority to EP05795814A priority patent/EP1834861B1/en
Priority to US11/577,589 priority patent/US20070250235A1/en
Priority to DE602005020356T priority patent/DE602005020356D1/de
Publication of JP2006117015A publication Critical patent/JP2006117015A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4622448B2 publication Critical patent/JP4622448B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/0481Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures
    • B62D5/0487Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures detecting motor faults
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/001Mechanical components or aspects of steer-by-wire systems, not otherwise provided for in this maingroup
    • B62D5/003Backup systems, e.g. for manual steering
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/046Controlling the motor
    • B62D5/0463Controlling the motor calculating assisting torque from the motor based on driver input
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D5/00Power-assisted or power-driven steering
    • B62D5/04Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear
    • B62D5/0457Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such
    • B62D5/0481Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures
    • B62D5/0484Power-assisted or power-driven steering electrical, e.g. using an electric servo-motor connected to, or forming part of, the steering gear characterised by control features of the drive means as such monitoring the steering system, e.g. failures for reaction to failures, e.g. limp home

Description

本発明は、車輪の舵取機構に操舵力を与える2つの電動モータと、操舵トルク又は操舵量に基づき、2つの車輪転舵電動モータを同一の電流で駆動制御する制御手段とを備える車両用操舵装置に関するものである。
車両用操舵装置として、近年、車室内部の操舵手段を車室外部の舵取機構との機械的な連結なしに配すると共に、舵取機構の一部に操舵用のアクチュエータを付設し、このアクチュエータを、前記操舵手段の操作方向及び操作量の検出結果に基づいて動作させ、舵取機構に操舵力を加えて、前記操舵手段の操作に応じた操舵を行わせる構成とした分離型の操舵装置が提案されている。
また、車両用操舵装置には、電動モータを駆動して操舵補助を行ない、運転者の負担を軽減する電動パワーステアリング装置がある。これは、操舵部材(ステアリングホイール、ハンドル)に繋がる入力軸と、ピニオン及びラック等により操向車輪に繋がる出力軸と、入力軸及び出力軸を連結する連結軸とを備え、連結軸に生じる捩れ角度によって、トルク検出装置が入力軸に加わる操舵トルクを検出し、検出した操舵トルク値に基づき、出力軸に連動する操舵用の電動モータを駆動制御するものである。
上述したような車両用操舵装置では、操舵用の電動モータを2個備えたものがある。この場合、2個の電動モータを個別に駆動制御すると、互いに逆方向に制御することがあるので、2個の電動モータに同一電流を流すようにしているものがある。
本願出願人は、特許文献1において、所定の出力比率で主操舵モータ及び副操舵モータを作動させ、何れかのモータが故障した場合は、その故障したモータの動作を禁止し、故障していないモータの出力比率を高める分離型の操舵装置が提案されている。
また、特許文献2には、電動機電流のオーバーシュートを推定して比例・積分制御手段の比例感度及び/又は積分ゲインを制御し、ラックエンド状態での電動機電流のオーバーシュートを抑制することの出来る電動パワーステアリング装置が開示されている。
特開平10−218000号公報 特許第3232030号公報
上述したような操舵用の電動モータを2個備えた車両用操舵装置では、一方の電動モータが駆動不能状態になると、操舵部と転舵部とで応答遅れが大きくなり、操舵部側に発生する操舵トルクも大きくなる。その結果、運転者は、操舵時にハンドルを重く感じたり、操舵入力に対する出力が遅れるという問題がある。
本発明は、上述したような事情に鑑みてなされたものであり、第1,2発明では、操舵用の電動モータを2個備え、一方の電動モータが駆動不能状態になった場合でも、操舵部材(ハンドル)が重くならない車両用操舵装置を提供することを目的とする。
第3発明では、操舵用の電動モータを2個備え、一方の電動モータが駆動不能状態になった場合でも、操舵部材(ハンドル)が重く感じたりせず、操舵入力に対する出力遅れが生じず、また、一方の電動モータが駆動不能状態になったことを、運転者に報知することが出来る車両用操舵装置を提供することを目的とする。
第1発明に係る車両用操舵装置は、舵取機構に操舵力を与える2つの電動モータと、操舵トルク又は操舵量に基づき、前記2つの電動モータを同一の電流で駆動制御する制御手段とを備える車両用操舵装置において、前記制御手段により制御され、前記2つの電動モータを駆動する1つの駆動回路と、前記電動モータが駆動不能であることを検出する検出手段を備え、該検出手段が前記電動モータの何れか一方の駆動不能を検出したときは、前記制御手段は、前記電流を所定量増大させるように構成してあることを特徴とする。
第2発明に係る車両用操舵装置は、前記検出手段の1つは、前記制御手段の駆動制御における応答遅れに基づき、電動モータが駆動不能であることを検出するように構成してあることを特徴とする。
第3発明に係る車両用操舵装置は、前記検出手段が、電動モータの駆動不能を検出したときは、電動モータの駆動不能を表示する手段を更に備えることを特徴とする。
第1,2発明に係る車両用操舵装置によれば、操舵用の電動モータを2個備え、一方の電動モータが駆動不能状態になった場合でも、ハンドル操舵に対し、車輪転舵が遅れない、また、前記操舵軸と舵取機構が機械連結している場合に生じるハンドル重さを解消する、操舵部材(ハンドル)が重く感じたりせず、操舵入力に対する出力遅れが生じない車両用操舵装置を実現することが出来る。
第3発明に係る車両用操舵装置によれば、操舵用の電動モータを2個備え、一方の電動モータが駆動不能状態になった場合でも、ハンドル操舵に対し、車輪転舵が遅れず、また、前記操舵軸と舵取機構が機械連結している場合に生じるハンドル重さを解消し、操舵部材(ハンドル)が重く感じたりせず、操舵入力に対する出力遅れを生じることが無く、また、一方の電動モータが駆動不能状態になったことを、運転者に報知することが出来る車両用操舵装置を実現することが出来る。
以下に、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る車両用操舵装置の実施の形態1である分離型の操舵装置の構成を模式的に示す説明図である。この車両用操舵装置は、左右の前輪10,10を操舵させる為の舵取機構1と、舵取機構1から機械的に分離して配されたステアリングホイール2(操舵部材、ハンドル)と、ステアリングホイール2の操作に応じて舵取機構1を作動させるべく所定の制御動作を行う操舵制御部3とを備えている。
舵取機構1は、公知のラックピニオン式の舵取機構であり、車体の左右方向に延設されて軸長方向に移動する操舵軸(ラック軸)11の両端を、前輪10,10のナックルアーム12,12に各別のタイロッド13,13により連結している。操舵軸11の両方向の移動によりタイロッド13,13を介してナックルアーム12,12を押し引きし、前輪10,10を左右に操舵させる構成となっている。
この車両用操舵装置は、以上の操舵を行わせる為に、2つの操舵モータM1,M2を備えている。一方の操舵モータM1は、操舵軸11を支承する筒形のハウジングH1の中途部外側に取り付けられ、他方の操舵モータM2は、ハウジングH1の一部に交叉する態様に連設されたピニオンハウジングH2の外側に取り付けられている。前輪10,10の操舵は、操舵モータM1,M2の回転を各別の伝動手段により操舵軸11に伝え、操舵軸11を軸長方向に移動させて行われる。
操舵モータM1は、ハウジングH1の中途部に斜めに交叉して連設された筒形のモータブラケット14の開口端にフランジ固定されている。操舵モータM1の出力軸は、モータブラケット14の内部に同軸的に、即ち、ハウジングH1及び操舵軸11の軸心に対して斜交するように延設され、出力軸の先端部には図示しない小傘歯車が嵌着固定されている。
ハウジングH1の内部には、図示しない筒形のボールナットが、モータブラケット14の連設部の両側に嵌着された一対の玉軸受により、操舵軸11と同軸上で回転自在に支持されている。ボールナットの外周面には、図示しない大傘歯車が一体形成されており、大傘歯車は、操舵モータM1の出力軸に嵌着固定された小傘歯車に噛合され、小傘歯車とにより傘歯車機構を構成している。
以上の構成により操舵モータM1が回転駆動された場合、この回転は、傘歯車機構を介してボールナットに伝達され、ボールナットが軸回りに回転する。この回転は、操舵軸11の軸長方向の移動に変換され、この移動に応じて前輪10,10が操舵される。
他方の操舵モータM2が取り付けられたピニオンハウジングH2の内部には、ラックピニオン式舵取機構の構成要素であるピニオン軸15が、回動自在に支承されている。図1において、ピニオンハウジングH2の上部への突出端が示されたピニオン軸15は、公知の如く、ピニオンハウジングH2とハウジングH1との交叉部において、ハウジングH1内部のラック軸11の該当部位に形成されたラック歯に噛合させてある。
また、ピニオンハウジングH2の内部に延びる操舵モータM2の出力端は、ウォームギヤ機構等の適宜の伝動手段を介して、ピニオン軸15に伝動構成されている。この伝動構成は、ラックピニオン式の電動パワーステアリング装置において、操舵用のモータからピニオン軸への伝動の為に広く実用化されている構成であり、各部の具体的な構成についての説明は省略する。
以上の構成により操舵モータM2が回転駆動された場合、前記ウォームギヤ機構等の伝動手段による減速下にてピニオン軸15が回動し、この回動が、ラック歯との噛合部において操舵軸11の軸長方向の移動に変換され、この移動に応じて前記前輪10,10が操舵される。
2つの操舵モータM1,M2は、操舵制御部3に制御されるモータ駆動回路24により駆動され、操舵モータM1,M2に流れる電流は、電流検出器25により検出され、その検出信号は操舵制御部3に与えられる。
以上のように、操舵モータM1,M2は、操舵制御部3からの動作指令に従って駆動制御される。この駆動に応じた舵取機構1の動作量、即ち、左右の前輪10,10の実舵角は、例えば、ラック軸11と一方側のタイロッド13との連結部の変位を検出するタイロッド変位センサ16により検出され、操舵制御部3に与えられている。また、ラック軸11の両側のタイロッド13,13には、これらの軸方向に作用する軸力を検出するタイロッド軸力センサ17,17が付設されており、これらの検出結果は、操舵に伴って左右の前輪10,10に加わる路面反力を示す信号として操舵制御部3に与えられている。
また、舵取機構1から機械的に分離されたステアリングホイール2は、コラムハウジングH3に回転自在に支持されたコラム軸20の上端に固定されている。コラムハウジングH3は、図示しない車体の一部に固定支持されており、コラムハウジングH3には、反力モータM3が付設されている。反力モータM3は、コラムハウジングH3の内部において,コラム軸20に伝動構成されており、コラム軸20及びステアリングホイール2には、操舵制御部3からの動作指令に従って駆動される反力モータM3の回転力が、操舵のためのステアリングホイール2の回転操作の方向と逆向きの反力として加えられる。
以上のような反力に抗してステアリングホイール2に加えられる操舵トルクは、コラムハウジングH3の中途部に付設されたトルクセンサ21により検出される。また、ステアリングホイール2の操作量は、トルクセンサ21の一方側に配した操舵角センサ22により検出されており、これらの検出結果は、ステアリングホイール2の操作状態を示す信号として操舵制御部3に与えられている。更に、操舵制御部3の入力側には、車速センサ23により検出された車速を示す信号が与えられている。
以下に、このような構成の車両操舵装置の操舵制御動作を、それを示す図2のフローチャートを参照しながら説明する。
操舵制御部3による操舵モータM1,M2の制御は、例えば、操舵角センサ22により検出されるステアリングホイール2の操作量に、比例ゲインを乗じて目標舵角を求め、この目標舵角とタイロッド変位センサ16により検出された左右の前輪10,10の実舵角との偏差に基づくフィードバック制御により行われる。操舵モータM1,M2は、同一電流が流されるようになっている。
操舵制御部3は、先ず、操舵角センサ22が検出したステアリングホイール2の操舵角度(操作量)を読み込み(S2)、タイロッド変位センサ16が検出した左右の前輪10,10の転舵角度(実舵角)を読み込む(S4)。次いで、操舵角度と転舵角度との偏差を、転舵アクチュエータ目標操作量として演算し(S6)、演算した目標操作量と所定値とを比較して、応答遅れ要因が発生しているか否かを判定する(S8)(検出手段)。
操舵制御部3は、演算した目標操作量が所定値以下であり、応答遅れ要因が発生していないと判定した(S8)ときは、比例ゲインを通常の値X1に、積分ゲインを通常の値Y1にして(S10)、転舵アクチュエータの制御量を(1)式により演算する(S12)。
制御量=目標操作量×X1+目標操作量の積分値×Y1 (1)
操舵制御部3は、演算した目標操作量が所定値を超えており、応答遅れ要因が発生していると判定した(S8)ときは、比例ゲインを通常の値X1より大きい値X2に、積分ゲインを通常の値Y1より大きい値Y2にして(S28)、転舵アクチュエータの制御量を(2)式により演算する(S12)。
制御量=目標操作量×X2+目標操作量の積分値×Y2 (2)
次に、操舵制御部3は、演算した転舵アクチュエータの制御量(S12)に基づき、モータ目標電流を演算し(S14)、電流検出器25が検出したモータ電流の値を読み込む(S16)。次いで、モータ目標電流とモータ電流との電流偏差を演算し(S18)、演算した電流偏差と所定電流値とを比較して、応答遅れ要因が発生しているか否かを判定する(S20)(検出手段)。
操舵制御部3は、演算した電流偏差が所定電流値以下であり、応答遅れ要因が発生していないと判定した(S20)ときは、比例ゲインを通常の値X3に、積分ゲインを通常の値Y3にして(S22)、モータ電流の制御量を(3)式により演算する(S24)。
制御量=電流偏差×X3+電流偏差の積分値×Y3 (3)
操舵制御部3は、演算した電流偏差が所定値を超えており、応答遅れ要因が発生していると判定した(S20)ときは、比例ゲインを通常の値X3より大きい値X4に、積分ゲインを通常の値Y3より大きい値Y4にした(S30)後、図示しない表示部に、モータが異常であることを表示させる(S32)。次いで、モータ電流の制御量を(4)式により演算する(S24)。
制御量=電流偏差×X4+電流偏差の積分値×Y4 (4)
操舵制御部3は、演算したモータ電流の制御量(S24)を出力するように、モータ駆動回路24に指示して(S26)リターンする。
(実施の形態2)
図3は、本発明に係る車両用操舵装置の実施の形態2である電動パワーステアリング装置の構成を模式的に示す説明図である。この車両用操舵装置は、左右の前輪10,10を操舵させる為の舵取機構51と、舵取りの為のステアリングホイール31に連結される操舵手段としての第1操舵軸32と、ステアリングホイール31の操舵を舵取機構51に伝える伝動手段6とを備えている。
伝動手段6は、第2操舵軸42が、第1操舵軸32にトルクセンサ30の図示しないトーションバーを介して連結され、第2操舵軸42は、ユニバーサルジョイント等の連結軸43を介して、舵取機構51のピニオン軸15に連結されている。
舵取機構1は、公知のラックピニオン式の舵取機構であり、車体の左右方向に延設されて軸長方向に移動する操舵軸(ラック軸)11の両端を、前輪10,10のナックルアーム12,12に各別のタイロッド13,13により連結している。操舵軸11の両方向の移動によりタイロッド13,13を介してナックルアーム12,12を押し引きし、前輪10,10を左右に操舵させる構成となっている。
この車両用操舵装置は、以上の操舵を行わせる為に、2つの操舵モータM1,M2を備えている。一方の操舵モータM1は、操舵軸11を支承する筒形のハウジングH1の中途部外側に取り付けられ、他方の操舵モータM2は、ハウジングH1の一部に交叉する態様に連設されたピニオンハウジングH2の外側に取り付けられている。前輪10,10の操舵は、操舵モータM1,M2の回転を各別の伝動手段により操舵軸11に伝え、操舵軸11を軸長方向に移動させて行われる。
操舵モータM1は、ハウジングH1の中途部に斜めに交叉して連設された筒形のモータブラケット14の開口端にフランジ固定されている。操舵モータM1の出力軸は、モータブラケット14の内部に同軸的に、即ち、ハウジングH1及び操舵軸11の軸心に対して斜交するように延設され、出力軸の先端部には図示しない小傘歯車が嵌着固定されている。
ハウジングH1の内部には、図示しない筒形のボールナットが、モータブラケット14の連設部の両側に嵌着された一対の玉軸受により、操舵軸11と同軸上で回転自在に支持されている。ボールナットの外周面には、図示しない大傘歯車が一体形成されており、大傘歯車は、操舵モータM1の出力軸に嵌着固定された小傘歯車に噛合され、小傘歯車とにより傘歯車機構を構成している。
以上の構成により操舵モータM1が回転駆動された場合、この回転は、傘歯車機構を介してボールナットに伝達され、ボールナットが軸回りに回転する。この回転は、操舵軸11の軸長方向の移動に変換され、この移動に応じて前輪10,10が操舵される。
他方の操舵モータM2が取り付けられたピニオンハウジングH2の内部には、ラックピニオン式舵取機構の構成要素であるピニオン軸15が、回動自在に支承されている。ピニオン軸15は、公知の如く、ピニオンハウジングH2とハウジングH1との交叉部において、ハウジングH1内部のラック軸11の該当部位に形成されたラック歯に噛合させてある。
また、ピニオンハウジングH2の内部に延びる操舵モータM2の出力端は、ウォームギヤ機構等の適宜の伝動手段を介して、ピニオン軸15に伝動構成されている。この伝動構成は、ラックピニオン式の電動パワーステアリング装置において、操舵用のモータからピニオン軸への伝動の為に広く実用化されている構成であり、各部の具体的な構成についての説明は省略する。
以上の構成により操舵モータM2が回転駆動された場合、前記ウォームギヤ機構等の伝動手段による減速下にてピニオン軸15が回動し、この回動が、ラック歯との噛合部において操舵軸11の軸長方向の移動に変換され、この移動に応じて前記前輪10,10が操舵される。
2つの操舵モータM1,M2は、制御部37に制御されるモータ駆動回路40により駆動され、操舵モータM1,M2に流れる電流は、電流検出器41により検出され、その検出信号は制御部37に与えられる。操舵モータM1,M2は、同一電流が流されるようになっている。
制御部37は、トルクセンサ30が検出した、ステアリングホイール31に加えられた操舵トルク、及び車速センサ23が検出した車速に基づき、モータ駆動回路40を制御する。
以下に、このような構成の車両操舵装置の操舵制御動作を、それを示す図4のフローチャートを参照しながら説明する。
制御部37は、先ず、トルクセンサ30が検出した、ステアリングホイール31に加えられた操舵トルクの値を読み込み(S33)、読み込んだ操舵トルクの値に基づきモータ目標電流を決定し(S34)、次いで、電流検出器41が検出したモータ電流の値を読み込む(S35)。
制御部37は、次に、モータ目標電流とモータ電流との電流偏差を演算し(S36)、演算した電流偏差と所定電流値とを比較して、応答遅れ要因が発生しているか否かを判定する(S38)(検出手段)。
制御部37は、演算した電流偏差が所定電流値以下であり、応答遅れ要因が発生していないと判定した(S38)ときは、比例ゲインを通常の値X5に、積分ゲインを通常の値Y5にして(S40)、モータ電流の制御量を(5)式により演算する(S42)。
制御量=電流偏差×X5+電流偏差の積分値×Y5 (5)
制御部37は、演算した電流偏差が所定値を超えており、応答遅れ要因が発生していると判定した(S38)ときは、比例ゲインを通常の値X5より大きい値X6に、積分ゲインを通常の値Y5より大きい値Y6にした(S46)後、図示しない表示部に、モータが異常であることを表示させる(S48)。次いで、モータ電流の制御量を(6)式により演算する(S42)。
制御量=電流偏差×X6+電流偏差の積分値×Y6 (6)
制御部37は、演算したモータ電流の制御量(S42)を出力するように、モータ駆動回路40に指示して(S44)リターンする。
尚、上述した実施の形態1,2では、操舵モータM1が操舵軸11を駆動し、操舵モータM2がピニオン軸15を回転駆動する構成であるが、これに限らず、操舵モータM2が第2操舵軸42を回転駆動する構成、又は操舵モータM2も操舵軸11を駆動する構成等、操舵モータM1,M2の取付け位置については、種々の組合せが可能である。
本発明に係る車両用操舵装置の実施の形態である分離型の操舵装置の構成を模式的に示す説明図である。 図1に示す車両用操舵装置の操舵制御動作を示すフローチャートある。 本発明に係る車両用操舵装置の実施の形態である電動パワーステアリング装置の構成を模式的に示す説明図である。 図3に示す車両用操舵装置の操舵制御動作を示すフローチャートある。
符号の説明
1,51 舵取機構
2,31 ステアリングホイール(操舵部材、ハンドル)
3 操舵制御部
6 伝動手段
10 前輪
11 操舵軸(ラック軸)
12 ナックルアーム
13 タイロッド
14 モータブラケット
15 ピニオン軸
16 タイロッド変位センサ
20 コラム軸
24,40 モータ駆動回路
25,41 電流検出器
30 トルクセンサ
32 第1操舵軸
37 制御部
42 第2操舵軸
43 連結軸
H1 ハウジング
H2 ピニオンハウジング
M1,M2 操舵モータ

Claims (3)

  1. 舵取機構に操舵力を与える2つの電動モータと、操舵トルク又は操舵量に基づき、前記2つの電動モータを同一の電流で駆動制御する制御手段とを備える車両用操舵装置において、
    前記制御手段により制御され、前記2つの電動モータを駆動する1つの駆動回路と、前記電動モータが駆動不能であることを検出する検出手段を備え、該検出手段が前記電動モータの何れか一方の駆動不能を検出したときは、前記制御手段は、前記電流を所定量増大させるように構成してあることを特徴とする車両用操舵装置。
  2. 前記検出手段の1つは、前記制御手段の駆動制御における応答遅れに基づき、電動モータが駆動不能であることを検出するように構成してある請求項1記載の車両用操舵装置。
  3. 前記検出手段が、電動モータの駆動不能を検出したときは、電動モータの駆動不能を表示する手段を更に備える請求項1又は2記載の車両用操舵装置。
JP2004304391A 2004-10-19 2004-10-19 車両用操舵装置 Expired - Fee Related JP4622448B2 (ja)

Priority Applications (6)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004304391A JP4622448B2 (ja) 2004-10-19 2004-10-19 車両用操舵装置
PCT/JP2005/019109 WO2006043540A1 (ja) 2004-10-19 2005-10-18 車両用操舵装置
CNB2005800356975A CN100475626C (zh) 2004-10-19 2005-10-18 车辆转向装置及其控制方法
EP05795814A EP1834861B1 (en) 2004-10-19 2005-10-18 Steering device for vehicles
US11/577,589 US20070250235A1 (en) 2004-10-19 2005-10-18 Method for Controlling Steering Device for Vehicles, and Steering Device for Vehicles
DE602005020356T DE602005020356D1 (de) 2004-10-19 2005-10-18 Lenkvorrichtung für fahrzeuge

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004304391A JP4622448B2 (ja) 2004-10-19 2004-10-19 車両用操舵装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006117015A JP2006117015A (ja) 2006-05-11
JP4622448B2 true JP4622448B2 (ja) 2011-02-02

Family

ID=36202955

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004304391A Expired - Fee Related JP4622448B2 (ja) 2004-10-19 2004-10-19 車両用操舵装置

Country Status (6)

Country Link
US (1) US20070250235A1 (ja)
EP (1) EP1834861B1 (ja)
JP (1) JP4622448B2 (ja)
CN (1) CN100475626C (ja)
DE (1) DE602005020356D1 (ja)
WO (1) WO2006043540A1 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ATE540851T1 (de) * 2006-11-10 2012-01-15 Jtekt Corp Elektrische servolenkvorrichtung
JP2010095075A (ja) * 2008-10-15 2010-04-30 Jtekt Corp 車両用操舵装置
JP5418056B2 (ja) * 2009-08-14 2014-02-19 日産自動車株式会社 操舵制御装置
JP5633260B2 (ja) * 2010-09-07 2014-12-03 株式会社ジェイテクト 電動パワーステアリング装置
DE112011105939B4 (de) * 2011-12-12 2018-12-13 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Lenkvorrichtung
JP6209930B2 (ja) * 2013-10-18 2017-10-11 株式会社ジェイテクト 油圧パワーステアリング装置
US9487231B2 (en) * 2013-11-26 2016-11-08 Steering Solutions Ip Holding Corporation Tie rod force sensing systems and methods
US10829153B1 (en) * 2017-12-12 2020-11-10 Nissan Motor Co., Ltd. Vehicle steering control method and vehicle steering control device
CN109235352A (zh) * 2018-09-14 2019-01-18 中建八局第建设有限公司 一种建筑工地动态巡察与扬尘测控机器人
CN111605611A (zh) * 2020-05-25 2020-09-01 杭州世宝汽车方向机有限公司 一种电动智能线性伺服横拉杆车辆转向方法和系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1045012A (ja) * 1996-08-02 1998-02-17 Jidosha Kiki Co Ltd ブラシレスモータを用いた油圧式動力舵取装置の故障検出方法
JPH10218000A (ja) * 1997-02-07 1998-08-18 Koyo Seiko Co Ltd 自動車の舵取装置
JP3232030B2 (ja) * 1997-09-01 2001-11-26 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置
JP2004129402A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3460885B2 (ja) * 1995-03-09 2003-10-27 三菱電機株式会社 電動パワーステアリング制御装置
JP3091388B2 (ja) * 1995-04-19 2000-09-25 ファナック株式会社 モータの暴走検出方法および暴走検出装置
DE19754258A1 (de) * 1997-12-06 1999-06-10 Bosch Gmbh Robert Verfahren zur Betätigung eines Steer-by-Wire-Lenkantriebs
US7014008B2 (en) * 2002-06-27 2006-03-21 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Steering system for vehicle
JP4151496B2 (ja) * 2002-08-30 2008-09-17 日産自動車株式会社 車両の操舵装置
JP3847702B2 (ja) * 2002-12-02 2006-11-22 株式会社ジェイテクト 車両の操舵制御装置
JP4140372B2 (ja) * 2002-12-18 2008-08-27 日産自動車株式会社 多重系車両操舵装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1045012A (ja) * 1996-08-02 1998-02-17 Jidosha Kiki Co Ltd ブラシレスモータを用いた油圧式動力舵取装置の故障検出方法
JPH10218000A (ja) * 1997-02-07 1998-08-18 Koyo Seiko Co Ltd 自動車の舵取装置
JP3232030B2 (ja) * 1997-09-01 2001-11-26 本田技研工業株式会社 電動パワーステアリング装置
JP2004129402A (ja) * 2002-10-03 2004-04-22 Honda Motor Co Ltd 電動パワーステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP1834861A4 (en) 2008-01-02
EP1834861B1 (en) 2010-03-31
CN100475626C (zh) 2009-04-08
WO2006043540A1 (ja) 2006-04-27
DE602005020356D1 (de) 2010-05-12
US20070250235A1 (en) 2007-10-25
JP2006117015A (ja) 2006-05-11
EP1834861A1 (en) 2007-09-19
CN101052558A (zh) 2007-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1834861B1 (en) Steering device for vehicles
JPH10203393A (ja) 車両用操舵装置
EP1607303B1 (en) Vehicle steering apparatus
JP5019104B2 (ja) 車両用操舵装置
EP1860019B1 (en) Power steering apparatus
JP2008184004A (ja) 車両用操舵装置
WO2020080435A1 (ja) ステアリング装置
JP4055520B2 (ja) 車両用操舵装置
JP4055519B2 (ja) 車両用操舵装置
JP3605885B2 (ja) 車両の自動操舵装置
JP3643942B2 (ja) 車両用操舵装置
JP4287219B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP4114686B2 (ja) 車両用操舵装置
JP2003267249A (ja) 車両用操舵装置
JP4254671B2 (ja) 車両用操舵装置
JP4474298B2 (ja) 車両の操舵装置
JP2694213B2 (ja) 動力舵取装置
JP4594129B2 (ja) 車両の操舵装置
JP4957359B2 (ja) ステアリング装置
JP4193635B2 (ja) 車両用操舵装置
JP3985678B2 (ja) 電動パワーステアリング装置
JP2017149330A (ja) 車両用操舵装置
JP4285369B2 (ja) 車両の操舵装置
JP2003137127A (ja) 車両の操舵装置
JPH03231070A (ja) パワーステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100709

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101005

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101018

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4622448

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees