JP2005059728A - スピードスプレーヤ用キャビンの窓構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】側面窓を介してキャビン外部と容易に会話ができるとともに、外部状況を自分の耳でも把握しやすくでき、通気性や開放感も充分に得ることができ、しかも、既存のキャビンに低コストで容易に適用できるスピードスプレーヤ用キャビンの窓構造を提供する。
【解決手段】キャビン12を画成するカバーパネル32の側面窓用開口部35に固着された窓ガラス40に、小窓用開口部45が形成され、該小窓用開口部45を開閉すべく開閉窓部材60を有する開閉小窓50が設けられ、この開閉小窓50は、前記窓ガラス40の外面側における前記小窓用開口部45の端縁部周りを覆うように配在された枠状支持板52と、該枠状支持板52に取り付けられたヒンジ部材54と、前記枠状支持板に前記ヒンジ部材を介して回動可能に取り付けられた開閉窓部材60と、を備える。前記支持板は、前記窓ガラスに、間に弾性緩衝部材61が締め付け固定される。
【選択図】 図2

Description

本発明は、スピードスプレーヤ用キャビンの窓構造に係り、特に、側面窓を介してキャビン外部と会話ができるとともに、外部状況を把握しやすくでき、通気性や開放感も充分に得ることができるようにされた窓構造に関する。
果樹園等の防除作業を行う従来周知の構成のスピードスプレーヤにおいて、作業者の薬剤被曝を防止するために備えられたキャビンを画成するカバーパネルは、樹間走行中に枝や果実に傷を付けないようにするため、丸みを持たせる必要があるとともに、薬液等に対する耐食性が求められるので、通常、型や加工コストが比較的安くて済み、かつ、耐食性に優れるFRP等の合成樹脂製となっている。このように、キャビンに合成樹脂製のカバーリングが施された従来のスピードスプレーヤにおいては、前記カバーパネルに側面窓用開口部が形成され、この側面窓用開口部に窓ガラスが、所謂はめ殺しで固着されているのが普通であり、窓ガラスは開閉することができないようになっている。
これは、前記カバーパネルが合成樹脂製のため、剛性が足りず、撓み易いので、窓部分のシール性を確保するためには、窓ガラスを前記カバーパネルの側面窓用開口部にゴムグロメット等を介して直接的に固着しておく必要があるからである。
しかしながら、前記のように窓ガラスをはめ殺しで固着してしまうと、キャビン内のオペレーターは、キャビン外部の作業補助員等と会話することが難しく、キャビン外部の警報音等の音が聞き取りずらく、外部状況を把握しずらいとともに、キャビン内の換気(例えばエアコンのトラブル時において所要の通気性を確保すること等)が難しく、通気性や開放感を充分にえることができない、等の問題がある。
かかる問題を解消すべく、本発明の発明者等は、先に、下記特許文献1に所載のように、キャビンを画成するカバーパネルの側面窓用開口部に環状の剛性窓フレームが固着されるとともに、該窓フレームの内周側に可撓性連結材を介してサッシが連結固定され、該サッシに、スライド式で機体前後方向に開閉せしめられる窓ガラスが支持されてなるスピードスプレーヤ用キャビンの窓構造を提案した。
かかる窓構造は、より詳細には、前記サッシの内周に、外側溝と内側溝とが並設されており、前記外側溝に固定窓ガラスがはめ殺しで固着され、前記内側溝に可動窓ガラスが機体前後方向にスライド可能に支持されている。
従って、前記提案の窓構造によれば、キャビンの側面窓を開閉式とすることができ、そのため、可動窓ガラスを開ければ、キャビン外部と会話ができるとともに、外部状況を把握しやすくなり、通気性や開放感も充分に得ることができる。
また、下記特許文献2、3、4等には、スピードスプレーヤではないが、農用トラクター等の作業車両において、キャビンの側面窓を形成する窓ガラス(の一部又は全部)を開閉できるようにされた窓構造が開示されている。
特願2002−049508号の明細書・図面 実公平5−6378号公報(第1〜3頁、図1〜図3) 特開2002−316671号公報(第1〜7頁、図1〜図12) 実開昭60−9725号公報(第1〜2頁、図1〜図3)
しかしながら、前記従来の特許文献に記載の窓構造では、剛性窓フレーム等の強度補強部材や特殊構造のサッシ、あるいは、複雑な開閉機構を必要とするとともに、既存のキャビン(カバーパネル)に適用するには大幅な改造を必要とし、コストが高くついてしまうという問題があった。
本発明は、上述した如くの従来の問題を解消すべくなされたもので、その目的とするところは、側面窓を介してキャビン外部と会話ができるとともに、外部状況を把握しやすくでき、通気性や開放感も充分に得ることができ、しかも、剛性窓フレーム等の強度補強部材や特殊構造のサッシ、あるいは、複雑な開閉機構を必要とせず、既存のキャビンに低コストで容易に適用できるようにされたスピードスプレーヤ用キャビンの窓構造を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係るスピードスプレーヤ用キャビンの窓構造は、基本的には、キャビンを画成するカバーパネルの側面窓用開口部に固着された窓ガラスに、小窓用開口部が形成され、該小窓用開口部を開閉すべく開閉窓部材を有する開閉小窓が設けられていることを特徴としている。
前記開閉窓部材は、好ましくは、ヒンジ部材及び又は支持板を介して前記窓ガラスに回動自在に取り付けられる。
前記開閉小窓は、好ましい態様では、前記窓ガラスの外面側における前記小窓用開口部の端縁部周りを覆うように配在された枠状支持板と、該枠状支持板に取り付けられたヒンジ部材と、前記枠状支持板に前記ヒンジ部材を介して回動可能に取り付けられた前記開閉窓部材と、を備える。
他の好ましい態様では、前記ヒンジ部材の固定側半体又は前記支持板は、前記窓ガラスに、間に弾性緩衝部材を介してボルト・ナット類で締め付け固定され、また、前記ヒンジ部材の可動側半体は、前記開閉窓部材に、間に弾性緩衝部材を介してボルト・ナット類で締め付け固定される。
別の好ましい態様では、前記枠状支持板の内周端縁部全周又は前記小窓用開口部の開口端縁部全周に、前記開閉窓部材の内面側が圧接せしめられる、ゴム等からなる環状のパッキン材が配設される。
前記の如くの構成とされた本発明に係るスピードスプレーヤ用キャビンの窓構造においては、側面窓用開口部にはめ殺しで固着された窓ガラスに、開閉小窓が設けられるので、キャビン外部と容易に会話ができるとともに、外部状況を自分の耳でも把握し易くでき、通気性や開放感も充分に得ることができる。
それに加えて、剛性窓フレーム等の強度補強部材や特殊構造のサッシ、あるいは、複雑な開閉機構を必要としないので、キャビンを画成するカバーパネル等に改造を施す必要はなく、したがって、側面窓(はめ殺し固定窓ガラス)を有する既存のスピードスプレーヤ用キャビンに、低コストでかつ容易に開閉小窓を増設することができる。
また、前記ヒンジ部材の固定側半体又は前記支持板は、前記窓ガラスに、間に弾性緩衝部材を介してボルト・ナット類で締め付け固定され、また、前記ヒンジ部材の可動側半体は、前記開閉窓部材に、間に弾性緩衝部材を介してボルト・ナット類で締め付け固定されるので、ボルト・ナット類による前記ヒンジ部材の締め付け固定や前記開閉窓部材の開閉等に伴う前記窓ガラスに対する応力が緩和され、このため、前記窓ガラス及び前記開閉窓部材の破損、ひび割れ等を生じ難くできる。
さらに、前記枠状支持板の内周端縁部全周又は前記小窓用開口部の開口端縁部全周に、前記開閉窓部材の内面側が圧接せしめられる、ゴム等からなる環状のパッキン材が配設されることにより、前記開閉窓部材を閉めているときに前記小窓用開口部(前記開閉窓部材)周りに溜まった水滴等が、前記開閉窓部材を開けたときキャビン内に入り込むのを確実に防止できる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る窓構造の第一実施形態が採用されたスピードスプレーヤの一例を示す左前方斜視図、図2は、図1に示されるスピードスプレーヤのキャビンに適用された窓構造を示す左側面要部拡大図である。
図示のスピードスプレーヤ10は、車体前部に、運転席14やステアリングハンドル13等が配設されたキャビン12が設けられるとともに、左右一対の前輪11、11が配設され、車体後部に左右一対の後輪16、16が四輪操舵自在に配設されている。前記キャビン12は、樹木の枝に当たりにくくするため、上部が狭く下部が広い正面視台形状となるように、左右側面が内側に傾斜せしめられた構造となっており、後述する左側面窓30を構成する窓枠33や窓ガラス40も内側に傾斜せしめられている。
前記キャビン12の直後には、横倒し半円筒状の薬液タンク15が設けられ、この薬液タンク15の直後にエンジンルーム17が形成され、該エンジンルーム17の後方には、円筒状の風胴18や吐風口19等を備えた軸流送風ファン20が配され、前記吐風口19には前記風胴18の周方向に沿って所要数の薬液噴霧ノズル(図示省略)が配在されている。前記キャビン12内には、図示はされていないが、前記ノズルに薬液を圧送供給する薬液供給ポンプが配され、前記ノズルから外部に噴霧される薬液が、前記吐風口19から外部に向けて吹き出される前記軸流送風ファン20からの空気流により拡散され、それにより、果樹園等において作業者が前記キャビン12内で前記ステアリングハンドル13を操作しつつ走行しながら、薬液の散布作業を安全・快適に行うことができるようになっている。
前記キャビン12は、その左側面窓構造以外は従来周知のものであって、FRP製のカバーパネル32で密閉状に画成されており、このカバーパネル32における前面にはフロントガラス23が取り付けられ、右側面には乗降用ドア(図示せず)が設けられ、左側面の上半部には側面視砲弾形状の側面窓用開口部35が形成され、この側面窓用開口部35に、本発明第一実施形態の窓構造を持つ左側面窓30が設けられ、その下方には、はめ殺しの固定窓34が設けられている。
前記左側面窓30は、前記側面窓用開口部35に固着された窓枠33と、該窓枠33にはめ殺しで固着された窓ガラス40と、該窓ガラス40の中央部やや後方寄りに形成された角丸付き矩形状の小窓用開口部45を開閉すべく設けられた開閉小窓50と、を備えている。
該開閉小窓50は、図2に加えて図3、図4を参照すればよくわかるように、前記窓ガラス40の外面側における前記小窓用開口部45端縁部周りを覆うように配在された角丸付き矩形枠状の板金製又は合成樹脂製の枠状支持板52と、該枠状支持板52の前側縦辺部52aに取り付けられた上下一対のヒンジ部材54、54と、前記枠状支持板52に前記ヒンジ部材54、54を介して回動可能に取り付けられた、透明な合成樹脂板又はガラス板からなる開閉窓部材60と、を備えている。
より詳細には、前記枠状支持板52は、ゴムシート製の下敷き板53を介して前記窓ガラス40に密着せしめられて、その四隅が十字溝付きボルト56・袋付きナット57で締め付け固定されている。この場合、前記ボルト56・ナット57による締め付け固定や前記開閉窓部材60の開閉等に伴う前記窓ガラス40に対する応力を緩和するため、図5に示される如くに、前記ボルト56・ナット57と前記窓ガラス40との間には、鍔付きスリーブ状のゴム等からなる弾性緩衝部材61と、その押さえ部材62とが介装されている。また、前記枠状支持板52の内周端縁部全周には、断面U字状の弾性材料からなる縁当てトリム65が装着されるとともに、該縁当てトリム65の外面側には、前記開閉窓部材60の内面側が圧接せしめられる、チューブ状のゴム等からなる環状のパッキン材67が接着固定されている。
また、前記ヒンジ部材54は、前記枠状支持板52の前側縦辺部52aに溶接等により保持固定された断面L字形の固定側半体54aと、該固定側半体54aに保持されたピン54bと、該ピン54bに回動自在に支持された可動側半体54cと、からなっている。該ヒンジ部材54の可動側半体54cと前記開閉窓部材60とは、該開閉窓部材60に加わる応力を緩和するため、間に鍔付きスリーブ状のゴム等からなる弾性緩衝部材73を挟んでボルト71・ナット72により締め付け固定されている。
前記に加え、果樹園走行作業時等において、枝や葉が前記ヒンジ部材54等に引っ掛かったり、前記開閉窓部材60と前記窓ガラス40との間に入り込んだりするのを防止すべく、前記上下一対のヒンジ部材54、54間を橋絡するように邪魔板59が前記枠状支持板52の前端部に溶接等により固定されている。
一方、前記開閉窓部材60の後端側(反ヒンジ側)には、前記開閉窓部材60を閉状態でロックするためのロックレバー70がレバー支持部材70Aを介して回動自在に取り付けられている。前記レバー支持部材70Aと前記開閉窓部材60とは、該開閉窓部材60に対する応力を緩和するため、間に鍔付きスリーブ状のゴム等からなる弾性緩衝部材78を挟んでボルト76・ナット77により締め付け固定されている。また、前記枠状支持板52の後側縦辺部52bの中央付近には、前記ロックレバー70の掛止部70aを係止するための係止板75がスペーサ69を介して取付固定されている。
前記開閉窓部材60を閉じ、前記ロックレバー70を回してその掛止部70aを前記係止板75に引っ掛けた状態(図4に実線で示される状態)では、前記開閉窓部材60が前記パッキン67に圧接して、前記小窓用開口部45が完全に封止されるとともに、この状態では前記開閉窓部材60を外部から開けられないようになっている。
このような構成とされた本実施形態の窓構造においては、カバーパネル32に形成された側面窓用開口部35にはめ殺しで固着された窓ガラス40に、開閉小窓50が設けられるので、キャビン外部と容易に会話ができるとともに、外部状況を自分の耳でも把握し易くでき、通気性や開放感も充分に得ることができる。
それに加えて、従来のように、キャビンを画成するカバーパネルの側面窓用開口部に環状の剛性窓フレーム等の強度補強部材や特殊構造のサッシ、あるいは、複雑な開閉機構を設けなくて済むので、前記カバーパネル等に改造を施す必要はなく、したがって、側面窓(はめ殺し固定窓ガラス)を有する既存のスピードスプレーヤ用キャビンに、低コストでかつ容易に開閉小窓を増設することができる。
また、前記開閉窓部材60を前記ヒンジ部材54を介して開閉自在に支持する枠状支持板52が弾性緩衝部材61、61を介して前記窓ガラス40に固定されているので、前記ボルト56・ナット57による締め付け固定や前記開閉窓部材60の開閉等に伴う前記窓ガラス40に対する応力が緩和され、前記窓ガラス40の破損、ひび割れ等を生じ難くできる。同様に、前記開閉窓部材60と前記ヒンジ部材54(の可動側半体54c)及び前記ロックレバー70(のレバー支持部材70A)との間にも、弾性緩衝部材73、78が介装されているので、前記開閉窓部材60に対する応力も緩和され、該開閉窓部材60のの破損、ひび割れ等を生じがたくできる。また、前記枠状支持板52は、矩形枠状とされてその剛性が高められるとともに、前記小窓用開口部45の開口端縁部全周を覆っているので、これによっても、前記窓ガラス40の破損防止効果が一層高められる。
さらに、前記枠状支持板52の内周端縁部全周には、断面U字状の弾性材料からなる縁当てトリム65が装着されるとともに、該縁当てトリム65の外面側に、チューブ状とされたゴム等からなる環状のパッキン材67が接着固定されているので、前記開閉窓部材60を閉めているときに前記小窓用開口部45(前記開閉窓部材60)周りに溜まった水滴等が、前記開閉窓部材60を開けたときキャビン12内に入り込むのを確実に防止できる。
図6、図7は、本発明に係る窓構造の第二実施形態を示している。なお、この第二実施形態の窓構造において、図1〜図5に示される第一実施形態の窓構造の各部に対応する部分には同一の符号を付して重複説明を省略し、以下においては相違点を重点的に説明する。図示第二実施形態の窓構造においても、前記窓ガラス40に開閉小窓50’が設けられ、該開閉小窓50’の取着には、前記枠状支持板52に代えて、ヒンジ支持板82、82が用いられている。すなわち、前記ヒンジ支持板82は、前記実施形態の枠状支持板52の前側縦辺部52aに相当するもので、ゴムシート製の下敷き板83を介して前記窓ガラス40に密着せしめられて、その複数箇所がボルト86・ナット87で締め付け固定されている。この場合、前記ボルト86・ナット87による締め付け固定や開閉窓部材60’の開閉等に伴う前記窓ガラス40に対する応力を緩和するため、前記ボルト86・ナット87と前記窓ガラス40との間には、鍔付きスリーブ状のゴム等からなる弾性緩衝部材91とその押さえ部材92とが介装されている。また、前記窓ガラス40に形成された前記小窓用開口部45の端縁部全周には、断面U字状の弾性材料からなる縁当てトリム65’が装着されるとともに、該縁当てトリム65’の外面側には、前記開閉窓部材60の内面側が圧接せしめられる、チューブ状のゴム等からなる環状のパッキン材67’が接着固定されている。
そして、前記ヒンジ支持板82、82には、ヒンジ部材54’を介して前記開閉窓部材60’が回動自在に取り付けられている。前記ヒンジ部材54’は、前記ヒンジ支持板82に前記ボルト86・ナット87で共締め固定された断面L字形の固定側半体54a’と、該固定側半体54a’に保持されたピン54b’と、該ピン54b’に回動自在に支持された可動側半体54c’と、からなっている。前記ヒンジ部材54’の前記可動側半体54c’と前記開閉窓部材60’とは、該開閉窓部材60’に対する応力を緩和するため、間に鍔付きスリーブ状のゴム等からなる弾性緩衝部材73を挟んでボルト71・ナット72により締め付け固定されている。
一方、前記開閉窓部材60’の後端側(反ヒンジ側)には、前記開閉窓部材60’を閉状態でロックするためのロックレバー70がレバー支持部材70Aを介して回動自在に取り付けられている。前記レバー支持部材70Aと前記開閉窓部材60’とは、該開閉窓部材60’に加わる応力を緩和するため、間に鍔付きスリーブ状のゴム等からなる弾性緩衝部材78を挟んでボルト76・ナット77により締め付け固定されている。また、前記ロックレバー70の掛止部70aを係止するための係止板75’は、間に鍔付きスリーブ状のゴム等からなる弾性緩衝部材98を挟んでボルト96・ナット97により締め付け固定されている。
前記に加え、本実施形態では、果樹園走行作業時等において、枝や葉が前記ヒンジ部材54’等に引っ掛かったり、前記開閉窓部材60’と前記窓ガラス40との間に入り込んだりするのを防止すべく、前記上下一対のヒンジ部材54’、54’を含む前記開閉小窓50’全体の前面を覆うように、前方傾斜のカバーガイド99が設けられている。
このような構成とされた本第二実施形態の窓構造においても、前記第一実施形態と略同様な作用効果が得られる。特に、本実施形態では、前記枠状支持板52に代えて単純なヒンジ支持板82を用いているので、コスト的に有利である。なお、前記ヒンジ部材54’の前記固定側半体54a’を前記ヒンジ支持板82を介することなく直接前記窓ガラス40に取り付けるようにしてもよく、この場合は一層簡素となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の精神を逸脱しない範囲で、設計において、種々の変更ができるものである。
以上の説明から理解されるように、本発明のスピードスプレーヤ用キャビンの窓構造では、側面窓を介してキャビン外部と容易に会話ができるとともに、外部状況を自分の耳でも把握しやすくでき、通気性や開放感も充分に得ることができ、しかも、剛性窓フレーム等の強度補強部材や特殊構造のサッシ、あるいは、複雑な開閉機構を必要とせず、既存のキャビンに低コストで容易に適用できる。
本発明に係る窓構造の一実施形態が適用されたスピードスプレーヤの一例を示す左前方斜視図。 図1のスピードスプレーヤに適用された窓構造を示す左側面要部拡大図。 図1、図2に示される左側面窓に設けられた開閉小窓を開いた状態で示す拡大斜視図。 図2のIV−IV矢視断面図。 図2のV−V矢視断面図。 図1のスピードスプレーヤに適用された第二実施形態の窓構造を示す左側面要部拡大図。 図6のVII−VII矢視断面図。
符号の説明
10 スピードスプレーヤ
12 キャビン
32 カバーパネル
35 側面窓用開口部
40 窓ガラス
45 小窓用開口部
50 開閉小窓
54、54’ ヒンジ部材
54a、54a’ 固定側半体
54c、54c’ 可動側半体
52 枠状支持板
56、71、86 ボルト
57、72、87 ナット
60 開閉窓部材
61、73、91 弾性緩衝部材
67、67’ パッキン材
82 ヒンジ支持板

Claims (6)

  1. キャビン(12)を画成するカバーパネル(32)の側面窓用開口部(35)に固着された窓ガラス(40)に、小窓用開口部(45)が形成され、該小窓用開口部(45)を開閉すべく開閉窓部材(60)を有する開閉小窓(50)が設けられていることを特徴とするスピードスプレーヤ用キャビンの窓構造。
  2. 前記開閉窓部材(60)は、ヒンジ部材(54、54’)及び又は支持板(52、82)を介して前記窓ガラス(40)に回動自在に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載の窓構造。
  3. 前記開閉小窓(50)は、前記窓ガラス(40)の外面側における前記小窓用開口部(45)の端縁部周りを覆うように配在された枠状支持板(52)と、該枠状支持板(52)に取り付けられたヒンジ部材(54)と、前記枠状支持板(52)に前記ヒンジ部材(54)を介して回動可能に取り付けられた前記開閉窓部材(60)と、を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の窓構造。
  4. 前記ヒンジ部材(54’)の固定側半体(54a’)又は前記支持板(52、82)は、前記窓ガラス(40)に、間に弾性緩衝部材(61、91)を介して、ボルト(56、86)・ナット(57、87)類で締め付け固定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の窓構造。
  5. 前記ヒンジ部材(54、54’)の可動側半体(54c、54c’)は、前記開閉窓部材(60)に、間に弾性緩衝部材(73)を介して、ボルト(71)・ナット(72)類で締め付け固定されていることを特徴とする請求項2から4のいずれか一項に記載の窓構造。
  6. 前記枠状支持板(52)の内周端縁部全周又は前記小窓用開口部(45)の開口端縁部全周に、前記開閉窓部材(60)の内面側が圧接せしめられる、ゴム等からなる環状のパッキン材(67、67’)が配設されていることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の窓構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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