JP2005059404A - 液体収容容器の製造方法、樹脂フィルム製造装置、及び液体収容容器 - Google Patents
液体収容容器の製造方法、樹脂フィルム製造装置、及び液体収容容器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2005059404A JP2005059404A JP2003292661A JP2003292661A JP2005059404A JP 2005059404 A JP2005059404 A JP 2005059404A JP 2003292661 A JP2003292661 A JP 2003292661A JP 2003292661 A JP2003292661 A JP 2003292661A JP 2005059404 A JP2005059404 A JP 2005059404A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin film
- case
- film
- jig
- liquid
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Landscapes
- Ink Jet (AREA)
Abstract
【解決手段】樹脂フィルムに、ケースの内面の凹部に沿うフィルム側成形部を成形するフィルム成形ステップと、ケースの凹部に填るように成形された治具側成形部を有する固定治具に、樹脂フィルムのフィルム側成形部を填め込み、樹脂フィルムの一面を治具側成形部に接させる填込ステップと、固定治具を、樹脂フィルムを填め込んだまま、金属層を蒸着する蒸着槽に挿入する挿入ステップと、蒸着槽の中で、樹脂フィルムの他面に金属層を蒸着する蒸着ステップと、金属層を蒸着した後の樹脂フィルムのフィルム側成形部をケースの内面の凹部に重ねつつ、フィルム側成形部の外周を、ケースの凹部の外周に溶着し、樹脂フィルムとケースの間に液密の液体収容部を形成する収容部形成ステップとを有する。
【選択図】図11
Description
フィルム成形ステップにおいて、樹脂フィルムに、フィルム側成形部を複数並べて形成し、固定治具は、治具側成形部を複数並んで有し、かつ複数並んだ治具側成形部全体の外周に複数の突起を有し、成形後の樹脂フィルムは、複数のフィルム側成形部の外周の全周に、複数の孔部を、固定治具の複数の突起に係合すべく有し、填込ステップにおいて、樹脂フィルムの複数のフィルム側成形部を複数の治具側成形部に填め込み、かつ樹脂フィルムの複数の孔部を固定治具の複数の突起に係合させることにより、樹脂フィルムにおいて、隣接するフィルム側成形部の間を固定治具に密着させてもよい。この場合、フィルム側成形部とフィルム側成形部の間の部分から、樹脂フィルムのケースに溶着する部分には金属の蒸気が回り込みにくい。従って、樹脂フィルムのケースに溶着される部分には金属がさらに蒸着されにくくなり、更に確実にケースに溶着することができる。
樹脂フィルムは、金属層が蒸着されていない他面が、ケースに溶着されてもよい。この場合、樹脂フィルムは確実にケースに溶着される。
インク側ケース30は、平面形状が略長方形の枠体34を、裏面側から蓋体32により封止して形成されており、大気側ケース40と対向する面すなわち内面に、インク収容凹部70a、バッファ凹部72aを有する。また底面側に、枠体34と蓋体32の間隙として形成されている流路部74を有する。流路部74はインク収容凹部70aとバッファ凹部72aを連通している。
フィルム本体91は、インク封止樹脂フィルム50又は空気封止樹脂フィルム60のベースとなる樹脂層であり、インク側ケース30又は大気側ケース40と溶着されやすい材質すなわちインク側ケース30及び大気側ケース40と同系列の材料で形成されている。例えばインク側ケース30及び大気側ケース40がポリプロピレンで形成されている場合、フィルム本体91はCPP(無延伸ポリプロピレン)で形成されている。金属層92は空気がインク封止樹脂フィルム50及び空気封止樹脂フィルム60を透過しにくくする。また金属層92はインクの溶媒(例えば水)がインク封止樹脂フィルム50及び空気封止樹脂フィルム60を透過しにくくする。金属層92は、例えばアルミニウム層やインジウム層であり、蒸着によって形成されている。金属層92は2000オングストローム以上の厚さを有するのが好ましい。なお金属層92の代わりに、少なくともインクの溶媒を透過させない材料により形成された層、例えばシリカ層を設けてもよい。
本変形例において樹脂フィルムシート400における板部材350側のほぼ全面は、板部材350に密着する。このためインク封止樹脂フィルム50とインク封止樹脂フィルム50の間の領域には、金属の蒸気は回り込みにくい。従って、図6から図8に示す固定治具300を用いる場合と比べて、インク側ケース30に溶着される部分である、収容部凸部52の外周部及びバッファ凸部54の外周部には金属が更に蒸着されにくい。
そしてインク側ケース30に大気側ケース40を組み付けて樹脂ケース20を形成した後、インクをインク収容部70に注入する(S180)。
またインクカートリッジ10が用いられるインクジェット式記録装置は、液体噴射装置の一例である。しかしながら、液体噴射装置はこれに限られない。液体噴射装置の他の例は、液晶ディスプレイのカラーフィルタを製造するカラーフィルタ製造装置である。この場合、色材を収容するカートリッジが液体収容容器の一例である。液体噴射装置のさらなる他の例は、有機ELディスプレイ、FED(面発光ディスプレイ)等の電極を形成する電極形成装置である。この場合、電極形成装置の電極材(電導ペースト)を収容するカートリッジが液体収容容器の一例である。液体噴射装置のさらなる他の例は、バイオチップを製造するバイオチップ製造装置である。この場合、バイオチップ製造装置の生体有機物および試料を収容するカートリッジが液体収容容器の一例である。本発明の液体噴射装置は、産業用途を有するその他の液体噴射装置も含む。被記録物は、液体が噴射されることにより記録が行われる物であり、記録用紙の他に、ディスプレイの電極等の回路パターンが記録される回路基板、ラベルが印刷されるCD−ROM、DNA回路が記録されるプレパラートが含まれる。
Claims (12)
- 被記録物に液体を噴射して記録を行う液体噴射装置に用いられ、ケースと可撓性を有する樹脂フィルムにより形成された液体収容部を有する液体収容容器の製造方法であって、
前記樹脂フィルムに、前記ケースの内面の凹部に沿う形状を有するフィルム側成形部を成形するフィルム成形ステップと、
前記ケースの前記凹部に沿うように成形された治具側成形部を有する固定治具の前記治具側成形部に、前記樹脂フィルムの前記フィルム側成形部を填め込む填込ステップと、
前記固定治具を、前記樹脂フィルムを填め込んだまま、金属層を蒸着する蒸着槽に挿入する挿入ステップと、
前記蒸着槽の中で、前記樹脂フィルムに金属層を蒸着する蒸着ステップと、
前記ケースを準備する準備ステップと、
金属層を蒸着した後の前記樹脂フィルムの前記フィルム側成形部を前記ケースの内面の前記凹部に重ねつつ、前記フィルム側成形部の外周を、前記ケースの前記凹部の外周に溶着し、前記樹脂フィルムと前記ケースの間に液密の前記液体収容部を形成する収容部形成ステップと、
前記液体収容部に前記液体を注入する注入ステップと
を備える液体収容容器の製造方法。 - 前記填込ステップにおいて、前記フィルム側成形部の外周を前記固定治具の前記治具側成形部の外周に密着させ、
前記収容部形成ステップにおいて、前記樹脂フィルムの前記固定治具と接していなかった面を前記ケースに溶着させる、請求項1に記載の液体収容容器の製造方法。 - 前記固定治具は、前記治具側成形部の外周に、更に突起を有し、
成形後の前記樹脂フィルムは、前記フィルム側成形部の外周に、前記固定治具の前記突起に係合すべき孔部を有し、
前記填込ステップにおいて、前記樹脂フィルムの前記孔部を前記固定治具の前記突起に係合させることにより、前記フィルム側成形部の外周を前記固定治具の前記治具側成形部の外周に密着させる、請求項2に記載の液体収容容器の製造方法。 - 前記フィルム成形ステップにおいて、前記樹脂フィルムに、前記フィルム側成形部を複数並べて形成し、
前記固定治具は、前記治具側成形部を複数並んで有し、かつ前記複数並んだ治具側成形部全体の外周に複数の前記突起を有し、
成形後の前記樹脂フィルムは、前記複数のフィルム側成形部の外周の全周に、複数の前記孔部を、前記固定治具の前記複数の突起に係合すべく有し、
前記填込ステップにおいて、前記樹脂フィルムの前記複数のフィルム側成形部を前記複数の治具側成形部に填め込み、かつ前記樹脂フィルムの前記複数の孔部を前記固定治具の前記複数の突起に係合させることにより、前記樹脂フィルムにおいて、隣接する前記フィルム側成形部の間を前記固定治具に密着させる、請求項3に記載の液体収容容器の製造方法。 - 前記フィルム成形ステップにおいて、前記樹脂フィルムの前記樹脂フィルムに溶着する部分の外周に、更に余剰部を形成し、
前記孔部は、前記余剰部に形成され、
前記蒸着ステップと前記収容部形成ステップの間に、前記余剰部を前記樹脂フィルムから切り取る切取ステップを更に備える、請求項1に記載の液体収容容器の製造方法。 - 前記ケースは、2つのケース形成部品を組み合わせて形成され、
前記2つのケース形成部品は、一面に、互いに面対称な凹部をそれぞれ有しており、
前記収容部形成ステップにおいて、前記樹脂フィルムを一方の前記ケース形成部品の前記一面に溶着し、前記2つのケース形成部品を、互いが有する前記凹部が面対称に対向するように組み合わせる、請求項1に記載の液体収容容器の製造方法。 - 前記填込ステップにおいて、前記フィルム側成形部と前記治具側成形部との間隙の気圧を、前記フィルム側成形部の上部の気圧より低くすることにより、前記フィルム側成形部を前記治具側成形部に填め込む、請求項1に記載の液体収容容器の製造方法。
- 前記填込ステップにおいて、前記フィルム側成形部に圧空を吹き付けることにより、前記フィルム側成形部を前記治具側成形部に填め込む、請求項1に記載の液体収容容器の製造方法。
- 被記録物に液体を噴射して記録を行う液体噴射装置に液体を供給する液体収容容器に用いられ、前記液体収容容器のケースに溶着されて前記ケースとの間に前記液体を収容する液体収容部を形成する樹脂フィルムを製造する樹脂フィルム製造装置であって、
前記ケースの内面に形成された凹部に沿うように成形された治具側成形部を有し、前記ケースの前記凹部に沿う形状に成形された前記樹脂フィルムを前記治具側成形部に填め込んで保持する固定治具と、
成形された前記樹脂フィルムを填め込み保持した前記固定治具が挿入され、成形後の前記樹脂フィルムの、前記固定治具と接していない面に金属層を蒸着する蒸着槽と
を有する、樹脂フィルム製造装置。 - 被記録物に液体を噴射して記録を行う液体噴射装置に用いられる液体収容容器であって、
内面に凹部を有するケースと、
樹脂フィルムであって、前記ケースの凹部に沿うように成形されたフィルム側成形部と、前記フィルム側成形部が形成された後に一面に蒸着された金属層とを有し、前記フィルム側成形部の外周が前記ケースの前記凹部の外周に溶着されて前記ケースとの間に液密の液体収容部を形成する、可撓性を有する樹脂フィルムと
を備える、液体収容容器。 - 前記ケースは、2つのケース形成部品を組み合わせて形成され、
前記2つのケース形成部品は、一面に、互いに面対称であり互いに対向する凹部をそれぞれ有しており、
前記樹脂フィルムは、一方の前記ケース形成部品の前記一面に溶着される、請求項10に記載の液体収容容器。 - 前記樹脂フィルムは、前記金属層が蒸着されていない他面が、前記ケースに溶着される、請求項10に記載の液体収容容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003292661A JP4218464B2 (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | 液体収容容器の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003292661A JP4218464B2 (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | 液体収容容器の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005059404A true JP2005059404A (ja) | 2005-03-10 |
JP4218464B2 JP4218464B2 (ja) | 2009-02-04 |
Family
ID=34369903
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003292661A Expired - Fee Related JP4218464B2 (ja) | 2003-08-12 | 2003-08-12 | 液体収容容器の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4218464B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101434147B (zh) * | 2007-11-12 | 2010-09-15 | 研能科技股份有限公司 | 打印机的墨水匣承载装置 |
KR102215553B1 (ko) * | 2019-09-27 | 2021-02-15 | (주)연우 | 필름용기를 포함하는 내용기의 제조 방법 |
KR20210037617A (ko) * | 2019-09-27 | 2021-04-06 | (주)연우 | 필름용기를 포함하는 내용기의 제조 방법 |
-
2003
- 2003-08-12 JP JP2003292661A patent/JP4218464B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN101434147B (zh) * | 2007-11-12 | 2010-09-15 | 研能科技股份有限公司 | 打印机的墨水匣承载装置 |
KR102215553B1 (ko) * | 2019-09-27 | 2021-02-15 | (주)연우 | 필름용기를 포함하는 내용기의 제조 방법 |
WO2021060690A1 (ko) * | 2019-09-27 | 2021-04-01 | 주식회사 연우 | 필름용기를 포함하는 내용기의 제조 방법 |
KR20210037617A (ko) * | 2019-09-27 | 2021-04-06 | (주)연우 | 필름용기를 포함하는 내용기의 제조 방법 |
KR102479435B1 (ko) * | 2019-09-27 | 2022-12-20 | (주)연우 | 필름용기를 포함하는 내용기의 제조 방법 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP4218464B2 (ja) | 2009-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6945642B2 (en) | Liquid container | |
TWI602711B (zh) | 槽單元、具備槽單元之液體噴射系統 | |
US9233547B2 (en) | Liquid supply unit | |
JP2010208038A (ja) | 液体噴射装置及び液体収容容器 | |
CN103203998A (zh) | 液体容纳体以及液体消耗装置 | |
JP4218464B2 (ja) | 液体収容容器の製造方法 | |
CN105263712B (zh) | 液体容纳体 | |
JP6264109B2 (ja) | 液体収容容器 | |
JP2005047258A (ja) | 液体収容体及び液体噴射装置 | |
JP2009018844A (ja) | 液体収容容器用包装箱 | |
US6966637B2 (en) | Ink jet cartridge | |
JP2005059405A (ja) | 液体収容容器の製造方法及び液体収容容器 | |
JP3714372B2 (ja) | インクカートリッジ | |
JP6287325B2 (ja) | 液体供給ユニット | |
JP2008213192A (ja) | 流体収容容器 | |
US7659128B2 (en) | Method of processing silicon wafer and method of manufacturing liquid ejecting head | |
JP2017189949A (ja) | カートリッジ | |
US7258830B2 (en) | Method for direct blow molding | |
JPH0789087A (ja) | 交換型インクカートリッジ | |
JP2009129651A (ja) | 色素増感太陽電池の製造方法 | |
JP2005096420A (ja) | 液体封止部材及び液体噴射装置 | |
JP6332064B2 (ja) | 液体供給装置、および、液体消費システム | |
JP6417680B2 (ja) | 液体収容体、及び、電気接続体 | |
JP2002052734A (ja) | インクカートリッジ | |
EP2095956B1 (en) | Method for manufacturing an ink cartridge |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20051011 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070511 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080527 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080728 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20080826 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20080917 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20081021 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20081103 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 3 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111121 |
|
R150 | Certificate of patent (=grant) or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |