JP2005056294A - プリンタドライバプログラム、それを備えた印刷システム、及びプリンタ選択方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のプリンタが共有される環境にあって、それらのプリンタを省資源・環境に関連する仕様内容に応じて重み付けをおこなって結果を表示させることで利用者が適切なプリンタを選択出来るプリンタ選択方法を提供する。
【解決手段】表示手段を備えた情報処理装置にインストールされるプリンタドライバプログラムにおいて、該プリンタドライバプログラムは、予めプリンタ2a〜2eの省資源及び環境対応に係わる複数の仕様項目とその仕様内容が登録され、それぞれの前記仕様項目に対して、その仕様内容に応じて重み付けを行うとともに、全ての前記仕様項目の重みを前記プリンタ2a〜2eごとに集計して重みの合計を算出し、その合計に従って前記プリンタ2a〜2eの順位付けを行って、前記プリンタ2a〜2eごとに、前記仕様項目と、その仕様項目の重みと、前記重みの合計と、前記順位とを、前記表示手段に表示させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、プリンタで印刷を行うときに省資源及び環境対応を促進することができるプリンタドライバプログラム、それを備えた印刷システム、及びプリンタ選択方法に関する。
従来から、様々な機能や性能を有した複数のプリンタがネットワークに接続されて複数の情報処理装置から印刷を行えるようになっている。これらのプリンタの中には、トナーや用紙の使用量を低減可能な、省資源に対応したプリンタもあれば、騒音やオゾンの発生を抑制して環境に配慮したプリンタもある。
反面、そのような省資源に対応した機能や環境に配慮したプリンタを利用するか否かは、利用者の判断と意志に依存しており、必ずしも効果的に利用されていないのが現状である。また、プリンタのどのような機能が省資源や環境に配慮しているのかも分かりづらく、そのような機能や、省資源や環境に配慮したプリンタが積極的に利用されない要因にもなっている。
特許文献1は、上記の問題を解決するために、印刷時に省資源印刷が行われているか否かを、LEDを点滅させて利用者に知らせることが可能なプリンタを提案している。このプリンタでは、印刷データの最初の5KBを解析し、省資源印刷を実現する命令が含まれているか否かを判断して省資源印刷を知らせるLEDを点滅させる。そのような命令が含まれていない場合は、非省資源印刷を知らせるLEDを点滅させ、アラームを鳴動させる。これにより、利用者は省資源印刷を行っているか否かを認識できる。
特許文献1のプリンタが省資源印刷と判断する命令には、例えば、用紙の節約が可能な両面印刷や、用紙とともにトナーの節約が可能な集約印刷、或いは再生紙が使用される場合などが含まれる。
特開2002−264453号公報(第2頁−第3頁、図3)
特許文献1による方法は、一旦印刷を行うプリンタが選択された後、利用者がそのプリンタのLEDを視認できる位置にいれば、省資源印刷を行わせることを利用者に喚起する面で効果はある。しかし、最近のネットワーク環境の発展にともない、必ずしも利用者は印刷が行われるプリンタを視認できる位置にいるとは限らない。また、使用可能な複数のプリンタの中から、省資源及び環境配慮の面で最も適切なプリンタを選択させることを提案しておらず、最近のネットワークを介して共有する複数のプリンタで、省資源及び環境を配慮したプリンタを選択して印刷を実行させることは困難である。
本発明は、このような状況に鑑みなされたものであり、複数のプリンタが共有される環境にあって、情報処理装置から印刷を行う際、それらのプリンタを省資源・環境に関連する仕様内容に応じて重み付けをおこなって、その仕様や重み付け結果を情報処理装置に表示させることで利用者が適切なプリンタを選択して、印刷が行えるようにしたプリンタドライバプログラム、それを備えた印刷システム、及びプリンタ選択方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明では、表示手段を備えた情報処理装置にインストールされて、複数のプリンタのいずれかに対する印刷出力時に実行されるプリンタドライバプログラムにおいて、該プリンタドライバプログラムには、予め前記プリンタの省資源及び環境対応に係わる複数の仕様項目とその仕様内容が登録され、前記プリンタドライバプログラムは、それぞれの前記仕様項目に対して、その仕様内容に応じて重み付けを行うとともに、全ての前記仕様項目の重みを前記プリンタごとに集計して重みの合計を算出し、その合計に従って前記プリンタの順位付けを行って、前記プリンタごとに、前記仕様項目と、その仕様項目の重みと、前記重みの合計と、前記順位とを、前記表示手段に表示させる。
請求項2によるプリンタドライバプログラムは、請求項1に記載の重み付けが、印刷される文書のトナーを消費する画素の比率によって異なることを特徴とする。
請求項3によるプリンタドライバプログラムは、請求項1または請求項2に記載の重み付けが、プリンタドライバプログラム上で設定されるトナーの消費を抑制させる試し刷りモード(ドラフトモード)とトナーの消費を抑制させない仕上げモード(通常モード)とによって異なることを特徴としている。
請求項4によるプリンタドライバプログラムは、前記複数のプリンタとともに、仮想プリンタを印刷出力先として選択可能なプリンタとして前記表示部に表示させ、該表示部で前記仮想プリンタが選択されて印刷の実行が行われる場合にのみ、前記重み付けと、その重み付けの合計処理と、前記順位付けと、を行って前記表示部に表示させる。
請求項5によるプリンタドライバプログラムにおいて、仕様項目として、前記プリンタが発生する騒音レベルとオゾン発生量と、前記プリンタのプリント時の平均消費電力とが含まれる。
請求項6による印刷システムは、ネットワークに接続された複数のプリンタと、それらの複数のプリンタをネットワークを介して共有する情報処理装置と、その情報処理装置にインストールされた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のプリンタドライバプログラムとからなる。
また、請求項7によるプリンタ選択方法は、表示手段を備え、複数のプリンタに出力可能に構成された情報処理装置から、前記複数のプリンタのいずれかに対して文書が印刷される際に、前記プリンタの省資源及び環境対応に係わる複数の仕様項目とその仕様内容に対して、その仕様内容に応じて重み付けを行うとともに、全ての前記仕様項目の重みを前記プリンタごとに集計して重みの合計を算出し、その合計に従って前記プリンタの順位付けを行って、前記プリンタごとに、前記仕様項目と、その仕様項目の重みと、前記重みの合計と、前記順位とを、前記表示手段に表示させる。
本発明の請求項1によるプリンタドライバは、プリンタごとの、省資源・環境に関する仕様項目と、その仕様項目の重みと、重みの合計と、その合計によるプリンタの順位とを、情報処理装置の表示手段に表示させるため、利用者は各プリンタの仕様内容を事前に調べる必要がなく、その表示に基づいて、省資源・環境に適したプリンタを選択することが可能になる。
請求項2によるプリンタドライバプログラムは、前記した重みが、印刷される文書のトナーを消費する画素の比率によって異なることを特徴としているため、トナーを多く消費するような文書が印刷される場合、利用者はトナーをより節約できるプリンタを選択することができる。
請求項3によるプリンタドライバプログラムは、前記の重み付けが、プリンタドライバプログラム上で設定されるトナーの消費を抑制させる試し刷りモードとトナーの消費を抑制させない仕上げモードとによって異なることを特徴としているため、利用者は、試し刷り時と仕上げ印刷時とで、それぞれに省資源・環境に対して適切なプリンタを選択することができる。
請求項4によるプリンタドライバプログラムは、仮想プリンタが選択された場合にのみ、請求項1に記載の重み付けと表示を行うため、重み付けが行われないプリンタで印刷する場合や緊急印刷時に、即座に印刷出力を実行することが可能である。
請求項5によるプリンタドライバプログラムにおいて、仕様項目として、前記プリンタが発生する騒音レベルとオゾン発生量と、前記プリンタのプリント時の平均消費電力とが含まれるため、特にそれらのプリンタが設置される場所や部門の作業環境を悪化させないようなプリンタを容易に選択することも可能になる。
請求項6によるネットワークに接続された複数のプリンタとそれらの複数のプリンタをネットワークを介して共有する情報処理装置とからなる印刷システムにおいて、情報処理装置に請求項1〜請求項5によるプリンタドライバプログラムを搭載することによって、プリンタごとの省資源・環境に関する仕様項目と、その仕様項目の重みと、重みの合計と、その合計によるプリンタの順位とを、情報処理装置の表示手段に表示させるため、利用者は各プリンタの仕様内容を事前に調べる必要がなく、その表示に基づいて、省資源・環境に適したプリンタを選択することが可能になる。
請求項7によるプリンタ選択方法は、表示手段を備え、複数のプリンタに出力可能に構成された情報処理装置から、前記複数のプリンタのいずれかに対して文書が印刷される際に、プリンタごとの省資源・環境に関する仕様項目と、その仕様項目の重みと、重みの合計と、その合計によるプリンタの順位とを、情報処理装置に表示させるため、利用者は各プリンタの仕様内容を事前に調べる必要がなく、その表示に基づいて、省資源・環境に適したプリンタを選択することが可能になる。
以下、本発明の詳細を添付図面に基づいて説明する。図1は、複数の情報処理装置と複数のプリンタがネットワークで接続された模式図である。例えばLANを構成するネットワーク3に、複数の情報処理装置1a、1b、1c(以下、情報処理装置1と総称する)と、これらの情報処理装置1によって共有される複数のプリンタ2a、2b、2c、2d、2e(以下、プリンタ2と総称する)とが接続されている。
上記のネットワーク3は、LANによる構成のみならず、例えばセントロニクス、RS−232などのシリアル接続、USB、IEEE1394などのインターフェイス規格を利用した通信媒体であっても本発明の実施は可能である。
上記した情報処理装置1の概略構成を、図2を参照して説明する。図2は、情報処理装置1の概略構成を示すブロック図である。情報処理装置1では、OS(Operating System)5を核に、アプリケーションプログラム(以下アプリケーション)6が稼働し、そのアプリケーション6によって開かれた図示しない文書を、出力先のプリンタが印刷可能な印刷データに展開するプリンタドライバプログラム(以下プリンタドライバ)7が必要に応じて稼働する。また、情報処理装置1は表示部8と、前記ネットワーク3を介して通信を行う通信制御部9とを備えている。
なお、上記したプリンタドライバ7は、プリンタ2のいずれにも共通のものであり、プリンタ2のいずれかが出力先として選択されても、プリンタドライバ7を介して印刷条件の設定と印刷の実行を行うことが可能である。すなわち、プリンタドライバ7には、プリンタ2a〜2eそれぞれの機能や性能及び構成などに関する仕様が、データとして組み込まれている。
以上説明した情報処理装置1のプリンタドライバ7を使用して印刷条件の設定を行い、プリンタ2のいずれかでプリントを行う具体的な手順を、図1〜図4を参照して説明する。図3は、アプリケーション6で開かれた文書を印刷する際に、情報処理装置1の表示部8に表示されるプリンタドライバ7の「印刷画面」である。
印刷出力先を容易に決定できる場合は、この印刷画面10のプリンタ選択ボックス11から、後述する「環境プリンタ」を除き、プリンタ2の中から出力先のプリンタを選択する。そして、印刷範囲ボックス12で印刷する文書のページ範囲を設定し、印刷部数ボックス13で部数を設定する。また、ドラフト印刷選択ボックス14で、ドラフト印刷を行うか否かの選択をする。尚、ドラフト印刷とは、いわゆる試し刷りとして使用される印刷モードで、使用されるトナー量を抑制した印刷が行われる。トナーセーブモードと呼称される場合もある。OKボタン16が押されると、選択された出力先のプリンタで印刷が実行される。印刷を実行する前にプロパティボタン15を押すと、更に細かい印刷条件を設定することが可能である。
図4は、図3のプロパティボタン15が押されると表示される、「プロパティ」画面の例である。プロパティ画面20は、選択されたプリンタ2が有する様々な仕様に対しての設定が行える設定画面であり、この例は、画面上部のレイアウトタブ21が選択され、用紙上に画像を割り付けるレイアウトの設定例を示すものである。両面印刷ボックス22では、複数のページが印刷される場合、用紙の片面のみに、或いは両面に印刷するかの設定が可能である。集約印刷ボックス23では、1枚の用紙上に1つのページを割り付ける1in1モード,2つのページを割り付ける2in1モード、4つのページを割り付ける4in1モードのいずれかの選択が可能である。画面下部のOKボタン24を押すと、図3に示した印刷画面10に戻る。印刷画面10で、OKボタン16を押すと選択されたプリンタで印刷が実行される。
上記した設定例とその説明は、利用者自身が種々の条件を考慮して、省資源と環境に配慮した印刷が行われるプリンタ2を決定できる場合である。しかし、従来技術の問題として説明したように、利用者が複数のプリンタの中から、省資源と環境に配慮した最適のプリンタを選択することは困難である。以下、使用可能なプリンタの中から省資源と環境に配慮した最適のプリンタを利用者が選択できる本発明のプリンタドライバとそれを備えた印刷システム、及びプリンタ選択方法について、新たに図5〜図8を参照して具体的に説明する。図5は、プリンタ2それぞれに備わった、省資源や環境に有効な仕様項目と、その仕様内容に対しての重み付けを説明するための図である。
図5には、前記したドラフト印刷を行った場合に、トナーの節約を行うトナーセーブ機能を表す「トナー節約」項目と、既に片面が印刷された用紙の裏面に印刷が行われるように、用紙の再利用を可能にする給紙カセットが装着されているか否かを示す「裏紙専用カセット」項目と、再生紙或いはリサイクル紙の使用を可能にする給紙カセットが装着されているか否かを示す「再生紙専用カセット」項目がプリンタ2ごとに示されている。
また、その他の項目として、プリンタ2が発生する騒音の大小を示す「騒音」項目、オゾンの量の大小を示す「オゾン発生量」項目、プリンタ2の印刷時の平均消費電力の大小を示す「消費電力」項目がプリンタ2ごとに示され、更に、印刷形態として用紙の両面に印刷して用紙の使用量を半分にする「両面印刷」項目、2ページを1枚の用紙に集約印刷して用紙の使用量を半分に減らすとともに、トナーの使用量も約半分にする「2in1」項目、4ページを1枚の用紙に集約印刷して用紙の使用量を1/4に減らすとともに、トナーの使用量も約1/4分にする「4in1」項目がある。これらの印刷形態が可能か否かも個々のプリンタ2の仕様の1つである。
実際には、図3で示した印刷画面10のプリンタ選択ボックス11から、仮想プリンタである「環境プリンタ」が選択されてから、以下に説明するように各項目に対して重み付けが行われる。この例では各仕様項目に対してその仕様内容に応じた重み付けとしてポイントを付与するようにしている。図6は、印刷される文書が文字や線主体の文字文書の場合のポイント付けの例を示し、(a)はドラフト印刷時の、(b)は通常(仕上げ)印刷時のポイントの例である。図7は、印刷される文書が写真やベタ黒主体のベタ黒文書の場合のポイント付けの例を示し、(a)はドラフト印刷時の、(b)は仕上げ(通常)印刷時のポイントの例である。
各項目の内容(例えば、大小または有り無し)に対して与えられるポイントは、プリンタ2の製造者や供給者が設定してもよいし、利用者が環境に対する方針に従って設定できるようにしてもよい。従って、図6と図7に示すポイントは説明のための一例であり、本発明がこのポイントに限定されることはない。
ドラフト印刷と仕上げ印刷は、前者が社内などの内部、或いは個人で印刷具合や文書内容のチェックを行うための印刷形態であり、画像を形成するトナーの使用量が自動的に抑制される、いわゆるトナーセーブモードである。仕上げモードとは、正式な保存や外部に送付するための通常印刷形態であり、トナーの使用量は抑制されない。
従って、ドラフト印刷が可能なプリンタ2であれば、自動的にトナーの使用量を抑制するのでポイントが与えられる。また、その抑制量はプリンタの型式によっても異なるため、ポイントも異なる。更に、ベタ黒文書では消費するトナー量が多いため、ドラフト印刷によるトナー量抑制効果も大きい。そのため、文字文書よりベタ黒文書のほうが与えられるポイントは高い。裏紙専用カセットと再生紙専用カセットは、内部用途などのドラフト印刷時に使用されるため、その項目を有するプリンタはドラフト印刷時にポイントが与えられるが、文字文書とベタ黒文書との間にポイントの差はない。
騒音項目は、周囲の環境に与える影響を考慮して、騒音が小さいと高いポイントが与えられる。オゾン発生量も同様である。印刷時の平均消費電力は、周囲への影響としては熱の放射があるが、広義の省資源に属する項目であり、消費電力が小さいと高いポイントが与えられる。これらの項目は、文字文書、ベタ黒文書、ドラフト印刷、仕上げ印刷ともポイント数は同じである。
両面印刷項目は、用紙を半分に低減できる省資源効果があるため、ポイントが与えられるが、文字文書、ベタ黒文書、ドラフト印刷、仕上げ印刷とも同じである。2in1項目は、用紙の使用量を半分にするとともに、トナーの使用量も約半分にするため、省資源効果が大きく、用紙節約効果として、例えば5ポイント、トナー節約効果として、文字文書で2.5ポイント、ベタ黒文書として5ポイント、つまり文字文書の場合は、ドラフト印刷、仕上げ印刷に関係なく7.5ポイント、ベタ黒文書の場合は、ドラフト印刷、仕上げ印刷に関係なく10ポイントが与えられる。4in1項目は、用紙の使用量を1/4にするとともに、トナーの使用量も約1/4にするため、省資源効果がさらに大きく、用紙節約効果として10ポイント、トナー節約効果として、文字文書で5ポイント、ベタ黒文書として10ポイント、つまり文字文書の場合、ドラフト印刷、仕上げ印刷に関係なく15ポイント、ベタ黒文書の場合、ドラフト印刷、仕上げ印刷に関係なく20ポイントが与えられる。
ここで、プリンタドライバ7によって行われる、ドラフト印刷か仕上げ印刷かの判断は、図3で示したドラフト印刷選択ボックス14内での利用者による選択結果に基づく。また、文字文書かベタ黒文書かの判断は、アプリケーション6で開かれて印刷の対象になっている文書の黒画素部分(カラーの場合はカラー画素部分)の全体に占める比率からプリンタドライバ7が判断する。ちなみに、通常の文字文書の黒画素比率は数%〜十数%前後の範囲にある。そのため、例えば黒画素比率が20%以上であると黒ベタ文書、それ未満の場合は文字文書と判断してもよい。
以上説明したように、プリンタ選択ボックス11で、環境プリンタが選択されてOKボタン16が押されると、プリンタドライバ7によって設定が可能なプリンタ2全ての省資源、環境配慮に関する仕様項目に対してポイント付けが行われて、ドラフト印刷選択ボックス14内でのドラフト印刷か否かの設定と、文書の黒画素比率からの判断によって、図6(a)、(b)と図7(a)、(b)のいずれかのポイントの表が情報処理装置1の表示部8に表示される。
例えば、利用者がベタ黒文書をドラフト印刷で印刷する場合、環境プリンタを選択してOKボタン16を押すと、図7(a)に示す表が表示部8に表示される。この表の集計欄には、プリンタ2ごとの各項目の「合計点」と、その合計点に従った「優先順位」が示される。そのため、利用者は、優先順位の高いプリンタ、例えばプリンタ2b或いはプリンタ2aを出力先として印刷を行えば、省資源や環境の配慮がなされた印刷を実行できる。但し、利用者は、必要な場合には、図4で示した各プリンタ2のプロパティ画面20で、裏紙専用カセットや再生紙専用カセット(以上、不図示)、両面印刷や、2in1印刷或いは4in1印刷を選択して設定する必要がある。
上記のドラフト印刷が終了し、同じ利用者が外部用に送付するため、同じ文書原稿から印刷を行う場合は、ドラフト印刷選択ボックス14で、ドラフト印刷をしない用に設定する。その後、環境プリンタを選択してOKボタン16を押す。すると、今度は、図7(b)の表が表示部8に表示される。この表の集計欄には、プリンタ2ごとの各項目の「合計点」と、その合計点に従った「優先順位」が示される。そのため、利用者は、優先順位の高いプリンタ、例えばプリンタ2a或いはプリンタ2bを出力先として印刷を行えば、省資源や環境の配慮がなされた仕上げ印刷を実行できる。但し、利用者は、必要な場合には、図4で示した各プリンタ2のプロパティ画面20で、両面印刷や、2in1印刷或いは4in1印刷を選択して設定する必要がある。
図8は、プリンタが省資源・環境に関して優先順位付けされ、利用者がその優先順位を参考にして選択したプリンタで印刷が行われる概略ステップを示すフローチャートである。図8を使用して、これまでの説明をまとめる。S1(ステップ1)で、アプリケーション6によって印刷される文書が選択される。S2で、プリンタドライバ7の印刷画面10で基本的な印刷条件の設定とともに、出力先のプリンタとして仮想プリンタである環境プリンタが選択される。
S3で、印刷画面10のドラフト印刷選択ボックス14内での選択結果に基づいて、ドラフト印刷で印刷が行われるか否かの判断が行われ、S4とS7で、印刷対象の文書が文字文書がベタ黒文書かの判断が行われ、S5〜S8で、ドラフト印刷文字文書、ドラフト印刷ベタ黒文書、仕上げ印刷文字文書、仕上げ印刷ベタ黒文書のいずれかに基づいた、プリンタの省資源・環境に関する各項目のポイントが集計されて、総合的な優先順位が割り当てられる。その後、S9で情報処理装置1の表示部8に、図6(a)、(b)、図7(a)、(b)のいずれかが表示される。S10で、情報処理装置1の利用者はその表示結果を参考にして、プリンタ2のいずれかを選択し、S11で実際の印刷条件の設定を行い、S12で印刷の実行を行う。
尚、図5で例示した各プリンタ2の省資源項目や環境に関する項目は一例である。実際のプリンタの仕様と対応させてこれらの項目を決定するとよい。図6と図7に示したポイントとその配分方法も同様に一例であり、プリンタの製造者や供給者、或いは利用者の省資源や環境に関するの考え方に基づいて決定するとよい。
また、プリンタドライバ7上で、仮想プリンタである環境プリンタを選択することによって、各プリンタ2の省資源・環境に関する仕様項目の集計を行うようにしたが、本発明は、この方法に限定されるものではなく、集計を実行させるボタンをプリンタドライバ7による設定画面10上に設けたり、その他の方法を採用してもよい。
更に、これまでの説明は、白黒のプリンタを前提として行ったが、カラープリンタであっても基本的な考え方は同じであるので、カラープリンタの性能や使用に応じて、省資源や環境に関する仕様項目を変更したり、そのポイントを変えたりすれば本発明の実施は可能である。
複数の情報処理装置と複数のプリンタがネットワークで接続された模式図である。 情報処理装置1の概略構成を示すブロック図である。 アプリケーション6で開かれた文書を印刷する際に、情報処理装置1の表示部8に表示されるプリンタドライバ7の「印刷画面」である。 図3のプロパティボタン15が押されると表示される、「プロパティ」画面の例である。 プリンタ2それぞれに備わった、省資源や環境に有効な仕様項目と、その仕様内容に対しての重み付けを説明するための図である。 印刷される文書が文字や線主体の文字文書の場合のポイント付けの例を示し、(a)はドラフト印刷時の、(b)は通常(仕上げ)印刷時のポイントの例である。 印刷される文書が写真やベタ黒主体のベタ黒文書の場合のポイント付けの例を示し、(a)はドラフト印刷時の、(b)は仕上げ(通常)印刷時のポイントの例である。 プリンタが省資源・環境に関して優先順位付けされ、利用者がその優先順位を参考にして選択したプリンタで印刷が行われる概略ステップを示すフローチャートである。
符号の説明
1、1a、1b、1c 情報処理装置
2、2a、2b、2c、2d、2e プリンタ
3 ネットワーク
5 OS
6 アプリケーションプログラム
7 プリンタドライバプログラム
8 表示部
9 通信制御部
10 印刷画面
11 プリンタ選択ボックス
12 印刷範囲ボックス
13 印刷部数ボックス
14 ドラフト印刷選択ボックス
15 プロパティボタン
16、24 OKボタン
20 プロパティ画面
21 レイアウトタブ
22 両面印刷ボックス
23 集約印刷ボックス

Claims (7)

  1. 表示手段を備えた情報処理装置にインストールされて、複数のプリンタのいずれかに対する印刷出力時に実行されるプリンタドライバプログラムにおいて、
    前記プリンタドライバプログラムには、予め前記プリンタの省資源及び環境対応に係わる複数の仕様項目とその仕様内容が登録され、前記プリンタドライバプログラムは、それぞれの前記仕様項目に対して、その仕様内容に応じて重み付けを行うとともに、全ての前記仕様項目の重みを前記プリンタごとに集計して重みの合計を算出し、その合計に従って前記プリンタの順位付けを行って、前記プリンタごとに、前記仕様項目と、その仕様項目の重みと、前記重みの合計と、前記順位とを、前記表示手段に表示させることを特徴とするプリンタドライバプログラム。
  2. 前記重み付けの程度は、印刷される文書のトナーを消費する画素の比率によって異なることを特徴とする請求項1に記載のプリンタドライバプログラム。
  3. 前記重み付けの程度は、前記プリンタドライバプログラム上で設定可能なトナーの消費を抑制させる試し刷りモード(ドラフトモード)と、トナーの消費を抑制させない仕上げモード(通常モード)とによって異なることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のプリンタドライバプログラム。
  4. 前記プリンタドライバプログラムは前記複数のプリンタとともに、仮想プリンタを、印刷出力先として選択可能なプリンタとして前記表示部に表示させ、該表示部で前記仮想プリンタが選択されて印刷の実行が行われる場合にのみ、前記重み付けとそれに関する前記表示が行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のプリンタドライバプログラム。
  5. 前記仕様項目には、前記プリンタが発生する騒音レベルとオゾン発生量と、前記プリンタのプリント時の平均消費電力とが含まれることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のプリンタドライバプログラム。
  6. ネットワークに接続された複数のプリンタと、それらの複数のプリンタをネットワークを介して共有する情報処理装置と、その情報処理装置にインストールされた請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のプリンタドライバプログラムとからなることを特徴とする印刷システム。
  7. 表示手段を備え、複数のプリンタに出力可能に構成された情報処理装置から、前記複数のプリンタのいずれかに対して文書が印刷される際に、前記プリンタの省資源及び環境対応に係わる複数の仕様項目とその仕様内容に対して、その仕様内容に応じて重み付けを行うとともに、全ての前記仕様項目の重みを前記プリンタごとに集計して重みの合計を算出し、その合計に従って前記プリンタの順位付けを行って、前記プリンタごとに、前記仕様項目と、その仕様項目の重みと、前記重みの合計と、前記順位とを、前記表示手段に表示させることを特徴とするプリンタ選択方法。
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