JP2005088506A - 画像形成装置、画像形成方法およびそのプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】
指定した印刷属性によって印刷された印刷物がどの程度環境負荷を与えるかを数値で表示し、環境負荷を抑えた印刷属性の設定が可能な画像形成装置、画像形成方法およびそのプログラムを提供する。
【解決手段】
印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出するための負荷ポイントを予め設定する負荷ポイント設定手段と、指定された印刷属性および負荷ポイント設定手段で設定された負荷ポイントを参照して環境負荷値を負荷ポイントとして算出して表示する。
【選択図】 図3
指定した印刷属性によって印刷された印刷物がどの程度環境負荷を与えるかを数値で表示し、環境負荷を抑えた印刷属性の設定が可能な画像形成装置、画像形成方法およびそのプログラムを提供する。
【解決手段】
印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出するための負荷ポイントを予め設定する負荷ポイント設定手段と、指定された印刷属性および負荷ポイント設定手段で設定された負荷ポイントを参照して環境負荷値を負荷ポイントとして算出して表示する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、画像形成装置、画像形成方法およびそのプログラムに関し、特に、指定した印刷属性によって印刷された印刷物がどの程度環境負荷を与えるかを数値で表示し、環境負荷を抑えた印刷属性の設定が可能な画像形成装置、画像形成方法およびそのプログラムに関する。
近年、産業の発達に伴い、産業活動が自然環境に与える影響等の問題が生じている。
今日の環境問題は、廃棄物問題や自動車公害、地球温暖化等空間的、時間的広がりを持つ問題にまで拡大し、深刻化しており、地球温暖化問題では主要な温室効果ガスである二酸化炭素の排出量が問題となっている。
この二酸化炭素は、人間活動のあらゆる局面から生じるものであり、その排出の抑制・削減に当たっては、産業活動の中のさまざまの場所で従来の環境問題対策とは異なった対応策が必要とされている。
また、その他の温室効果ガスであるメタン、一酸化二窒素、代替フロン等のガスについても、それぞれの排出実態を踏まえた対策が必要とされている。
例えば、近年の情報処理技術の発展と普及により、情報を記録する種々の情報記録媒体が提供されており、情報記録媒体の1つであるプリンタの印刷用紙も大量に使用され破棄されている。
また、印刷用紙へ情報を記録する際には、情報を処理する情報処理装置が使用する電力やインクやトナーなど種々の資源が消費されており、これらの消費量を抑えることも地球環境保護や地球温暖化問題の対策の1つとなる。
そこで、例えば情報処理装置の1つである画像形成装置において、印刷用紙やトナー、インク、電力等を節約するような装置が各種提案されている。
例えば、特許文献1、特許文献2および特許文献3に示されるように、印刷モードとしてノーマルモードとエコノミーモードを設け、エコノミーモードを選択することによりトナー量を抑えて環境を配慮した印刷が可能な装置が提案されている。
また、特許文献4に示されるように、環境負荷情報の記録再生を行う環境負荷情報記録領域を設けた情報記録媒体が提案されている。
また、特許文献5に示されるように、印刷モードとしてエコノミーモード等を設け、エコノミーモードを選択することにより裏紙印刷が可能な装置が提案されている。
また、特許文献6に示されるように、再生紙使用の催促メッセージを表示してユーザに再生紙使用を促すような装置が提案されている。
また、特許文献7に示されるように、画像形成装置のインク使用量が小さくなるように連続トーンのハーフトーンに変換して出力するような装置が提案されている。
また、特許文献8に示されるように、出力対象となる1画面分または1頁分の画像データのうちの特定の画像データの色情報や濃度情報を変換してトナーやインクの消費量を効率的に低減するような装置が提案されている。
また、特許文献9に示されるように、常時電源を提供する非スリープ状態と消費電力を抑えたスリープ状態との2つの機能を有する複数の画像形成装置が接続されたシステムにおいて、システムを管理するホストコンピュータがシステムに接続された画像形成装置の状態を監視し、非スリープ状態にある画像形成装置を選択して印刷させることによりシステム全体の消費電力を抑えるような装置が提案されている。
また、特許文献10に示されるように、印刷依頼するデータの印刷属性に対応するプリントショップの情報をウェブサーバ上で絞込み、その絞り込んだ一覧情報の中から印刷依頼者が印刷依頼先のプリントショップを選択し印刷出力するようなシステムが提案されている。
また、特許文献11に示されるように、ユーザーが画像形成装置で印刷ジョブを実行する際に、ユーザーに対して当該印刷ジョブの環境負荷値を事前に知らせることにより、ユーザーの環境保護意識を喚起する情報処理装置が提案されている。
特開2001−188445号公報
特開平10−278349号公報
特開2002−182529号公報
特開2001−250353号公報
特開平11−291575号公報
特開平10−167522号公報
特願平7−256636号公報
特開2000−050096号公報
特願平8−137637号公報
特開2000−148425号公報
特開2003−150695号公報
しかし、上記提案の環境を配慮した印刷が可能な画像形成システムや画像形成装置および情報記録媒体では、各ドキュメントや各頁毎に環境に配慮した印刷属性の設定を行うような機能、資源の節約の度合いや環境負荷の軽減がどの程度、向上できたかを具体的数値として表示する機能および最も節約効果の大きな印刷属性の設定を行う機能等を有するような画像形成システムや画像形成装置等の提案はなされていない。
そこで、この発明は、指定した印刷属性によって印刷された印刷物がどの程度環境負荷を与えるかを数値で表示し、環境負荷を抑えた印刷属性の設定が可能な画像形成装置、画像形成方法およびそのプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、印刷属性の指定を行うことによって所望の印刷を行う画像形成装置において、前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出する環境負荷値算出手段と、前記印刷属性の印刷を行うに際して前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値を表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記環境負荷値算出手段は、各印刷属性に対応して前記環境負荷値を算出するための負荷ポイントを予め設定する負荷ポイント設定手段と、指定された印刷属性および前記負荷ポイント設定手段で設定された負荷ポイントを参照して前記環境負荷値を負荷ポイントとして算出する負荷ポイント算出手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2の発明において、前記負荷ポイント算出手段は、各ページ毎に指定された第1の印刷属性および前記負荷ポイント設定手段で設定された負荷ポイントを参照して前記第1の印刷属性に対応するページ毎の第1の負荷ポイントを算出する第1のポイント算出手段と、ページ全体に対して指定された第2の印刷属性および前記負荷ポイント設定手段で設定された負荷ポイントを参照して前記第2の印刷属性に対応するページ全体の第2の負荷ポイントを算出する第2のポイント算出手段と、前記第1のポイント算出手段で算出された前記第1の負荷ポイントと前記第2のポイント算出手段で算出された前記第2の負荷ポイントとを加算して全体の負荷ポイントを算出する第3のポイント算出手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記表示手段は、前記第1のポイント算出手段で算出された前記第1の負荷ポイントと前記第2のポイント算出手段で算出された前記第2の負荷ポイントおよび前記第3のポイント算出手段で算出された前記第3の負荷ポイントを個別に表示することを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項3の発明において、前記各ページ毎に指定された第1の印刷属性に基づく印刷画面を各ページ毎にプレビューするプレビュー手段を更に具備することを特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項3の発明において、前記第1の印刷属性を変更する第1の印刷属性変更手段と、前記第2の印刷属性を変更する第2の印刷属性変更手段と、前記第1の印刷属性変更手段による前記第1の印刷属性の変更および前記第2の印刷属性変更手段による前記第2の印刷属性の変更に対応して前記第1のポイント算出手段で算出された第1の負荷ポイントおよび前記第2のポイント算出手段で算出された第2の負荷ポイントおよび前記第3のポイント算出手段で算出された第3の負荷ポイントを再計算する再計算手段とを更に具備することを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項6の発明において、エコモードを指定するエコモード指定手段と前記エコモード指定手段で指定されるエコモードに対応して前記各印刷属性の優先順位を予め設定する優先順位設定手段とを更に具備し、前記第1の印刷属性変更手段による第1の印刷属性の変更順序および前記第2の印刷属性変更手段による第2の印刷属性の変更順序を前記優先順位設定手段により設定された優先順位にしたがって指示することを特徴とする。
また、請求項8の発明は、請求項6または7のいずれかの発明において、前記エコモード指定手段により設定されたエコモードに対応して前記第1の負荷ポイントおよび前記第3の負荷ポイントの許容最大ポイントを予め設定する許容ポイント設定手段を更に具備し、前記第1の印刷属性変更手段および前記第2の印刷属性変更手段は、前記第1の負荷ポイントおよび前記第3の負荷ポイントが前記許容ポイント設定手段で設定された許容最大ポイントを越えない範囲で前記第1の印刷属性および前記第2の印刷属性の変更を許可することを特徴とする。
また、請求項9の発明は、請求項3の発明において、エコモードを指定するエコモード指定手段と、前記エコモード指定手段で指定されるエコモードに対応して前記各印刷属性の優先順位を予め設定する優先順位設定手段と、前記第3のポイント算出手段で算出された第3の負荷ポイントを変更する負荷ポイント変更手段と、前記負荷ポイント変更手段による前記第3の負荷ポイントの変更に対応して前記第1の印刷属性および前記第2の印刷属性を前記優先順位設定手段により設定された優先順位にしたがって自動変更する印刷属性変更手段とを更に具備することを特徴とする。
また、請求項10の発明は、請求項1の発明において、前記環境負荷値算出手段は、各印刷属性に対応して二酸化炭素換算値で予め設定する設定手段と、指定された印刷属性および前記設定手段で設定された二酸化炭素換算値を参照して前記環境負荷値を二酸化炭素換算値として算出する算出手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項11の発明は、指定された印刷属性にしたがって所望の印刷を行う画像形成装置において、環境負荷レベルを選択する環境負荷レベル選択手段と、前記環境負荷レベル選択手段で選択される環境負荷レベルに対応して印刷属性を予め設定する印刷属性設定手段と、前記環境負荷レベル選択手段による環境負荷レベルの選択に対応して前記印刷属性設定手段に設定された印刷属性を自動指定する属性指定手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項12の発明は、印刷属性の指定を行うことによって所望の印刷を行う画像形成装置において、前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出する環境負荷値算出手段と、基準環境負荷値を予め設定する基準環境負荷値設定手段と、前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値を前記基準環境負荷値設定手段に設定された基準環境負荷値の相対値として表示する表示手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項13の発明は、請求項11の発明において、前記表示手段は、前記基準環境負荷値設定手段に設定された基準環境負荷値に対する前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値の割合を表示することを特徴とする。
また、請求項14の発明は、請求項11の発明において、前記表示手段は、前記基準環境負荷値設定手段に設定された基準環境負荷値と前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値との差を用紙換算で表示することを特徴とする。
また、請求項15の発明は、指定された印刷属性にしたがって所望の印刷を行う画像形成装置において、印刷モードを指定する印刷モード指定手段と、前記印刷モード指定手段で指定される印刷モードに対応して各印刷属性を所定の優先順位で登録する登録手段と、前記印刷モード指定手段による印刷モードの指定に対応して前記登録手段で登録された各印刷属性を選択可能に表示する印刷属性表示手段と、前記印刷属性表示手段に表示された各印刷属性の選択に対応して環境負荷寄与度を表示する環境負荷表示手段とを具備することを特徴とする。
また、請求項16の発明は、請求項14の発明において、前記環境負荷表示手段は、前記環境負荷寄与度を用紙節約度に換算して表示することを特徴とする。
また、請求項17の発明は、印刷属性の指定を行うことによって所望の印刷を行う画像形成方法において、前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を環境負荷値算出手段により算出する第1のステップと、前記印刷属性の印刷を行うに際して前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値を表示する第2のステップとを具備することを特徴とする。
また、請求項18の発明は、指定された印刷属性にしたがって所望の印刷を行う画像形成方法において、環境負荷レベルを環境負荷レベル選択手段により選択する第1のステップと、前記環境負荷レベル選択手段で選択される環境負荷レベルに対応して印刷属性を印刷属性設定手段により予め設定する第2のステップと、前記環境負荷レベル選択手段による環境負荷レベルの選択に対応して前記印刷属性設定手段に設定された印刷属性を属性指定手段により自動指定する第3のステップとを具備することを特徴とする。
また、請求項19の発明は、印刷属性の指定を行うことによって所望の印刷を行う画像形成方法において、前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を環境負荷値算出手段により算出する第1のステップと、基準環境負荷値を基準環境負荷値設定手段により予め設定する第2のステップと、前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値を前記基準環境負荷値設定手段に設定された基準環境負荷値の相対値として表示する第3のステップとを具備することを特徴とする。
また、請求項20の発明は、指定された印刷属性にしたがって所望の印刷を行う画像形成方法において、印刷モードを印刷モード指定手段により指定する第1のステップと、前記印刷モード指定手段で指定される印刷モードに対応して各印刷属性を所定の優先順位で登録手段により登録する第2のステップと、前記印刷モード指定手段による印刷モードの指定に対応して前記登録手段で登録された各印刷属性を選択可能に印刷属性表示手段により表示する第3のステップと、前記印刷属性表示手段に表示された各印刷属性の選択に対応して環境負荷寄与度を表示する第4のステップとを具備することを特徴とする。
また、請求項21の発明は、印刷属性の指定と、該指定された印刷属性に基づく印刷処理を行う画像形成装置の前記印刷属性を指定する処理を行わせるプログラムであって、前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出する環境負荷値算出処理と、前記印刷属性の印刷を行うに際して前記環境負荷値算出処理で算出した環境負荷値を表示する表示処理とを行うことを特徴とする。
また、請求項22の発明は、印刷属性の指定と、該指定された印刷属性に基づく印刷処理を行う画像形成装置の前記印刷属性を指定する処理を行わせるプログラムであって、環境負荷レベルを選択する環境負荷レベル選択処理と、前記環境負荷レベル選択処理で選択した環境負荷レベルに対応して印刷属性を予め設定する印刷属性設定処理と、前記環境負荷レベル選択処理による環境負荷レベルの選択に対応して前記印刷属性設定処理に設定した印刷属性を自動指定する属性指定処理とを行うことを特徴とする。
また、請求項23の発明は、印刷属性の指定と、該指定された印刷属性に基づく印刷処理を行う画像形成装置の前記印刷属性を指定する処理を行わせるプログラムであって、前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出する環境負荷値算出処理と、基準環境負荷値を予め設定する基準環境負荷値設定処理と、前記環境負荷値算出処理で算出した環境負荷値を前記基準環境負荷値設定処理で設定した基準環境負荷値の相対値として表示する表示処理とを行うことを特徴とする。
また、請求項24の発明は、印刷属性の指定と、該指定された印刷属性に基づく印刷処理を行う画像形成装置の前記印刷属性を指定する処理を行わせるプログラムであって、
印刷モードを指定する印刷モード指定処理と、前記印刷モード指定処理で指定した印刷モードに対応して各印刷属性を所定の優先順位で登録する登録処理と、前記印刷モード指定処理による印刷モードの指定に対応して前記登録処理で登録した各印刷属性を選択可能に表示する印刷属性表示処理と、前記印刷属性表示処理より表示された各印刷属性の選択に対応して環境負荷寄与度を表示する環境負荷表示処理とを行うことを特徴とする。
印刷モードを指定する印刷モード指定処理と、前記印刷モード指定処理で指定した印刷モードに対応して各印刷属性を所定の優先順位で登録する登録処理と、前記印刷モード指定処理による印刷モードの指定に対応して前記登録処理で登録した各印刷属性を選択可能に表示する印刷属性表示処理と、前記印刷属性表示処理より表示された各印刷属性の選択に対応して環境負荷寄与度を表示する環境負荷表示処理とを行うことを特徴とする。
印刷属性の指定を行うことによって所望の印刷を行う画像形成装置に、指定した印刷属性に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出する環境負荷値算出手段と、印刷属性の印刷を行うに際して環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値を表示する表示手段とを設けるように構成したので、ユーザが各ドキュメントや各頁毎に環境に配慮した印刷属性の設定を容易に行うことができ、資源の節約の度合いや環境負荷の軽減がどの程度、向上できたかを具体的数値として確認することができる。
また、最も節約効果の大きな印刷属性の設定が容易に行うことができ、設定ミスを抑制し、資源節約度合いを向上させることができるという効果を奏する。
この発明に係わる画像形成装置、画像形成方法およびそのプログラムは、例えば、情報を記録する種々の情報記録媒体の1つであるプリンタの印刷用紙へドキュメント等を印刷する際において、ドキュメントの現在設定されている印刷属性が環境に与える負荷を具体的数値で表示してユーザへ認識させるとともに、環境負荷を低減するような印刷属性が容易に設定でき、環境へ配慮した印刷を行うような画像形成装置、画像形成方法およびそのプログラムを有する画像形成システムとして用いられるものである。
画像形成装置〜プログラムは、画像形成システムとして用いられる→画像形成システムに実装される
図1は、この発明に係わる画像形成装置の全体の構成を示す構成図である。
図1に示すように、この発明に係わる画像形成装置は、複数の印刷属性設定機能を有するプリントサーバ1と、プリントサーバ1の印刷指示に基づいてテキストや画像情報のドキュメントを印刷出力する複数のプリンタ2−1、2−2、・・・2−m(以下、「プリンタ2」という。)と、ドキュメントを印刷依頼するために各ユーザが用いる複数のクライアントコンピュータ3−1、3−2、・・・、3−n(以下、「クライアント3」という。)とがネットワーク5で接続されて構成されている。
クライアント3は、作成したドキュメントをプリントサーバ1に印刷依頼するに先立って、現在設定されている印刷属性でドキュメントを印刷した場合の環境負荷を可視化することを主目的としたエコプレビュー機能を備えており、環境負荷に対応した印刷頁毎の印刷属性が設定可能な機能を有している。
プリントサーバ1は、クライアント3から印刷依頼されたドキュメントのデータや印刷頁毎の印刷属性に基づいてプリンタ2の印刷制御を行う機能を備えており、プリンタ2は、プリントサーバ1の印刷指示に基づきドキュメントデータをカラーの電子写真方式あるいはインクジェット方式等により印刷属性に対応して印刷用紙へ印刷するとともにパンチ処理等のフィニッシャー処理を行うことができる。
プリントサーバ1とクライアント3とは同一装置を用いることも可能であるが、この実施例では、プリントサーバ1とクライアント3およびプリンタ2とをLAN(=Local Area Network)等のネットワーク5を介して接続し、プリントサーバ1がプリンタ2を管理するものとする。
図2は、プリントサーバ1、プリンタ2およびクライアント3の要部の構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、クライアント3は、パソコン等のワークステーションとして利用可能なコンピュータ全般のことであり、クライアント3の構成は、例えばクライアント3全体を総括制御するCP制御部30と、各種処理結果や情報を出力するディスプレイ等のCP出力機能部31、マウスやキーボード等のCP入力機能部32、CP入力機能部32等から入力されたデータやプログラム、処理結果等を記憶するCP記憶部33、LAN等のネットワーク5上に接続された機器等とデータ授受の通信を可能とするCPネットワークインタフェース部34等で構成されている。
CP制御部30は、クライアント3を構成する各部を制御し、各部と周辺機器との間でデータ授受を可能とするような種々のコマンド処理を行う。
CP記憶部33は、例えばCP制御部30がコマンド等を実行する場合の一時的にデータを記憶格納するRAM332やブート処理等のコマンド等を記憶するROM331、プログラムやデータ等を記憶するハードディスク333等で構成されている。
プログラムには、例えばOS(=Operating System)や各種アプリケーションプログラム、通信プログラム等があり、これらのプログラムがハードディスク333に記憶管理されてCP制御部30によって適時読み出されて実行処理される。
クライアント3の電源を投入すると、CP制御部30がOSのブートを行い、各種アプリケーションプログラムの管理を行う初期画面が立ち上げた後、ユーザの入力操作やCPネットワークインタフェース部34からの入力待機とする。
プリントサーバ1は、クライアント3と同様に、実体がコンピュータであり、プリントサーバ1全体を総括制御するサーバ制御部10と、各種処理結果や情報を出力するディスプレイ等のサーバ出力機能部11、マウスやキーボード等のサーバ入力機能部12、サーバ入力機能部12等から入力されたデータやプログラム、処理結果等を記憶するサーバ記憶部13、LAN等のネットワーク5上に接続された機器等とデータ授受の通信を可能とするサーバネットワークインタフェース部14等で構成されている。
サーバ制御部10は、プリントサーバ1を構成する各部を制御し、各部と周辺機器との間でデータ授受を可能とするような種々のコマンド処理を行う。
サーバ記憶部13は、例えばサーバ制御部10がコマンド等を実行する場合の一時的にデータを記憶格納するRAM132やブート処理等のコマンド等を記憶するROM131、プログラムやデータ等を記憶するハードディスク133等で構成されている。
プログラムには、例えばOS(=Operating System)やアプリケーションプログラム、プリンタ2用のデバイスドライバー、印刷ジョブのキュー管理プログラム、通信プログラム等があり、これらのプログラムがハードディスク133に記憶管理されてサーバ制御部10によって適時読み出されて実行処理される。
プリントサーバ1は、各クライアント3から印刷依頼されたプリントジョブのキュー管理を行うとともに、各プリントジョブの印刷属性に対応したプリンタ2の印刷制御を行う。
例えばクライアント3から送られてきた印刷データ(ドキュメントや印刷属性のデータ)を一旦記憶領域に蓄えた後、各印刷ジョブ毎にプリンタ2を介して印刷出力を行い、正常処理された印刷ジョブを記憶領域から削除する。
ここでのOSやデバイスドライバー、印刷ジョブのキュー管理プログラム、通信プログラム等の種類は、特に限定されるものではない。
プリンタ2は、LAN等のネットワーク5上に接続された機器等とデータ授受の通信を可能とする印刷ネットワークインタフェース部24と、プリンタ2全体を統括制御するとともにプリントサーバ1から入力される印刷データに基づいて、印刷用紙に印刷する画像データを生成する印刷制御部20と、印刷制御部20で生成された画像データをカラーの電子写真方式あるいはインクジェット方式等により印刷用紙に印刷する印刷部21と、操作パネル22と、印刷出力された印刷出力紙をステーブル処理やパンチ処理等を行うフィニッシャー処理部23により構成されている。
前述の説明の如くに構成されたプリントサーバ1、プリンタ2およびクライアント3において、クライアント3で作成したドキュメントがプリンタ2に印刷出力されるまでの動作について簡単に説明すると、次のような動作となる。
例えば図示せぬユーザがクライアント3でドキュメントを作成し、もしくは既に作成され記憶されたドキュメントを指定してプリントサーバ1へ印刷指示すると、印刷データ(ドキュメントのデータとドキュメントの各頁毎の印刷属性データ)がCP制御部30、CPネットワークインタフェース部34を経てネットワーク5へ出力される。
ネットワーク5に接続されたクライアント3から出力され印刷データは、プリントサーバ1のサーバネットワークインタフェース部14とサーバ制御部10を介してサーバ記憶部13の図示せぬキュー管理記憶領域へ印刷ジョブとして一旦蓄積され記憶管理される。
キュー管理記憶領域には各クライアント3から印刷依頼を受け付けた順に印刷ジョブとして時系列に記憶管理されており、受け付けた印刷ジョブの順に順次、プリンタ2へ入力され印刷処置される。
キュー管理記憶領域に記憶管理されていたクライアント3の印刷ジョブがプリンタ2へ入力されると、プリンタ2は入力された印刷データの印刷属性に基づいてドキュメントデータを印刷用紙へ印刷し、フィニッシャー処理の指定があればフィニッシャー処理する。
プリンタ2によって印刷処理が正常処理されると、クライアント3の印刷ジョブがプリントサーバ1のキュー管理記憶領域から削除されて印刷処理が終了する。
ところで、この発明に係わる画像形成装置においては、ドキュメントをプリントサーバ1に印刷依頼するに先立って、現在設定されているドキュメントの印刷属性で印刷した場合の環境負荷を数値で表示するとともに、環境負荷を低減するような印刷属性へ変更可能なように構成されている。
このように構成することにより、ユーザが各ドキュメントや各頁毎に環境に配慮した印刷属性の設定を容易に行うことができ、資源の節約の度合いや環境負荷の軽減がどの程度、向上できたかを具体的数値として確認することができる。
この実施例においては、現在設定されているドキュメントの印刷属性で印刷した場合の環境負荷を数値で表示し、環境負荷を低減するような印刷属性へ変更可能な機能をエコ印刷属性設定機能としてプログラム化してクライアント3にインストールするように構成されている。
このプログラム化されたエコ印刷属性設定機能は、次の3つの機能を有している。
第1のエコ印刷属性設定機能は、設定された印刷属性に対応してドキュメントや各頁毎の環境負荷値を表示し、環境負荷値がより小さくなるような印刷属性の設定が容易にできるような処理をクライアント3に行わせるプログラムである(第1エコ印刷属性設定プログラム)。
第2のエコ印刷属性設定機能は、設定された印刷属性に対応した環境負荷値をユーザ所望の指標、例えば印刷用紙に換算して何枚分の節約、もしくは通常の印刷属性の設定値に対して何パーセント節約等に換算して表示するように構成されたプログラムである(第2エコ印刷属性設定プログラム)。
第3のエコ印刷属性設定機能は、ユーザ所望の節約種別、例えば用紙の節約、トナーやインクの節約等の節約種別に対して最も節約効果の大きな印刷属性を優先的に表示し、各印刷属性の設定値が選択可能に構成されたプログラムである(第3エコ印刷属性設定プログラム)。
これらの第1、第2および第3エコ印刷属性設定プログラムは、エコプレビュー機能プログラムの中にサブルーチン化されて組み込まれている。
図3は、エコプレビュー機能プログラムにおける第1、第2および第3エコ印刷属性設定プログラムを選択する処理の処理フロー図である。
図3に示すように、ユーザによってクライアント3にインストールされたエコプレビュー機能プログラムが起動され(ステップ300)、第1のエコ印刷属性設定機能が選択されると(ステップ301でYES)、第1エコ印刷属性設定プログラムを実行し(ステップ302)、第2のエコ印刷属性設定機能が選択されると(ステップ303でYES)、第2エコ印刷属性設定プログラムを実行し(ステップ304)、第3のエコ印刷属性設定機能が選択されると(ステップ305でYES)、第3第2エコ印刷属性設定プログラムを実行する(ステップ306)。
このように、ユーザによって第1、第2および第3のエコ印刷属性設定機能のうちのいずれかのエコ印刷属性設定機能が選択されると、選択されたエコ印刷属性設定機能に対応したエコ印刷属性設定プログラムが実行され、選択されたエコ印刷属性設定機能がクライアント3、プリトサーバ1およびプリンタ2により実現される。
第1、第2および第3の各エコ印刷属性設定プログラムに基づく処理の詳細について、第1、第2および第3エコ印刷属性設定プログラムの順に説明する。
図4は、第1エコ印刷属性設定プログラムの処理フローの概略を示した図であり、図5から図16は、第1エコ印刷属性設定プログラムの動作を示す画面および参照される表を示した図である。
第1エコ印刷属性設定プログラムの処理フローについて簡単に説明すると、第1エコ印刷属性設定プログラムは、図4に示すように、ユーザがプリントサーバ2にドキュメントの印刷依頼をするに先き立ち、ユーザによって第1のエコ印刷属性設定機能が選択され、後述する印刷属性設定画面を用いて印刷属性を設定した時点で実行され開始される(ステップ400)。
ユーザによってドキュメントの印刷属性が設定されると(ステップ401)、クライアント3のCP制御部30がCP記憶部33に記憶管理された後述する表1に設定された印刷属性の各設定値に対応した負荷ポイント情報を取得し(ステップ402)、設定された印刷属性と印刷属性の各設定値に対応した負荷ポイント値を後述する「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面に表示する(ステップ403)。
ここでいう負荷ポイントとは、各印刷属性の設定値で印刷出力した場合の消費トナー量や消費電力、印刷出力紙枚数、古紙回収効率等に基づく環境負荷の特定値で示した値である。
クライアント3のCP記憶部33には第1、第2および第3エコ印刷属性設定プログラムで参照される種々のデータや画面データおよび管理テーブル等が記憶管理されており、これらのデータは、CP制御部30が適時読み出し参照するように構成されている。
ユーザは、クライアント3に表示された「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面の各印刷属性の設定値に対応した負荷ポイント情報を参考に、印刷属性をより環境を考慮したエコ印刷属性へ変更することが容易に行える。
なお、この実施例では、ユーザがドキュメントを印刷指示する際に、ユーザの所望に応じて設定した印刷属性を通常印刷属性、環境を考慮して設定した印刷属性をエコ印刷属性という。
ユーザによって「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面に表示された各印刷属性の設定値のうちのいずれかが変更されると、変更された印刷属性に基づいて、ユーザにより各印刷属性を直接変更する指示がなされたか、もしくはドキュメント全体の負荷ポイント値を直接変更する操作がなされたかのいずれかを判断して処理を分岐する(ステップ404)。
ユーザにより各印刷属性を直接変更する指示がなされたと判断した場合には(ステップ404でNO)、「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面で直接変更された各印刷属性の設定値に対応した負荷ポイント値を再計算し、再計算した負荷ポイント値を「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面に表示する(ステップ408、ステップ409)。
直接変更した各印刷属性の設定値と、設定値に対応した負荷ポイント値がユーザ所望の値であれば、ユーザは「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面の「OK」ボタンをクリックし、この操作によりユーザによって変更されたエコ印刷属性をドキュメントの印刷属性として設定する(ステップ412)。
前述のステップ405において、ユーザによりドキュメント全体の負荷ポイント値を直接変更する操作がなされたと判断した場合には(ステップ405でYES)、ユーザによって「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面に表示されたドキュメント全体の負荷ポイント値の変更ボタンがクリックされる毎に、ドキュメント全体の負荷ポイント値が順次小さくなるように各印刷属性の設定値を自動設定する。
この各印刷属性の設定値を自動設定する処理は、例えばドキュメント全体の負荷ポイント値の変更ボタンがユーザによってクリックされる毎に、CP制御部30がCP記憶部33に記憶管理された後述する表2に対応するテーブルからエコモードに対応した印刷属性の変更優先順位情報を取得し(ステップ406)、取得した印刷属性の変更優先順位に基づいて優先順位の高い印刷属性から順に現在設定されている印刷属性の負荷ポイント値より次に小さい負荷ポイント値に対応した印刷属性の設定値へ自動変更する(ステップ407、ステップ410でYES、ステップ411でYES、ステップ412)。
自動変更する際には、現在の印刷属性の設定値に対応した負荷ポイント値が「1」より小さい場合には、この印刷属性の設定値は変更せずに、次に優先順位の高い印刷属性の設定値を変更する(ステップ410でNO)。
また、印刷属性の設定値を変更する際に、現在の設定値に対応した負荷ポイント値よりも次候補の設定値に対応した負荷ポイント値が小さくない場合には、現在の設定値は変更せずに次に優先順位の高い印刷属性の設定値の変更を行う(ステップ411でNO)。
このように動作する第1エコ印刷属性設定プログラムの詳細について図5から図16の画面および表を参照しながら詳細に説明する。
エコプレビュー機能プログラムの実行は、図5に示すように、印刷属性設定画面200のメニューバーに登録された「エコプレビュー」ボタンをクリックし、第1のエコ印刷属性設定機能である「エコ印刷属性の設定(負荷値別)」201と第2のエコ印刷属性設定機能である「エコ印刷属性の設定(指標別)」202および第3のエコ印刷属性設定機能である「エコ印刷属性の設定(節約種別)」203のうちの「エコ印刷属性の設定(負荷値別)」201が選択されることにより第1エコ印刷属性設定プログラムを実行する。
第1エコ印刷属性設定プログラムが実行されると、印刷属性設定画面200でユーザによって設定入力された印刷属性の設定値に対応した負荷ポイント情報を取得し、設定された印刷属性と印刷属性に対応した負荷ポイント値を図6に示すような「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300でクライアント3に表示する。
「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300には、設定可能な印刷属性の項目名や各印刷属性に設定された設定値に対応した負荷ポイント値と、現在設定された各印刷属性の設定値に対応したドキュメント全体の負荷ポイント値や各頁毎の負荷ポイント値がそれぞれ表示されており、これらのデータは、第1エコ印刷属性設定プログラムの実行の際に、クライアント3もしくはプリントサーバ1上に設定登録された印刷属性と各印刷属性に対応した環境負荷値との関係がテーブル化されて管理された図7から図9に示すような表1、表2および表3を参照し取得する。
表1(図7)、表2(図8)および表3(図9)に示すように、表1には、プリンタ2での設定可能な印刷属性と各印刷属性に対応した環境負荷を表す負荷ポイント値が示されており、表2には、エコモードに対応した各印刷属性の優先順位、表3には、エコモードに対応したドキュメント全体もしくは頁毎の許容値がそれぞれ設定され登録されている。
これらの印刷属性やエコモードおよび各設定値等は、管理者によって任意に追加、削除が可能である。
例えば表1には、プリンタ2で設定可能な印刷属性として色(カラー)、Nup/面(印刷用紙1面当りのUP数)、解像度、用紙種別、両面(両面印刷)、フィニッシャー等が表1の行方向に登録され、各印刷属性の設定値に対応する負荷ポイント値が表1の列方向にそれぞれ設定されている。
例えば、表1に登録された印刷属性の「色(カラー)」は、印刷する色を示しており、「色(カラー)」属性を「白黒(2間引)」に指定した場合の負荷ポイント値が「0」、「フルカラー」を指定した場合の負荷ポイント値が「5」であることを示している。
また、「白黒(間引)」、「フルカラー」の設定値以外にも階調差つけた色の指定が可能であり、この色の階調差によるディスクやCPU処理の環境負荷を考慮した負荷ポイント値がそれぞれ設定されている。
「Nup/面」は、印刷用紙1枚の片面にドキュメントN頁分のデータを印刷するような印刷属性を示しており、例えば「4up」を指定した場合は、1枚の印刷用紙の片面にドキュメント4頁分のデータを印刷し、この場合の負荷ポイント値が「1」、「2up」を指定した場合の負荷ポイント値が「2」であることを示している。
「解像度」の指定値に対応する負荷ポイント値は、指定した「解像度」のデータ量の処理負荷を考慮して設定されており、例えば印刷属性の「解像度」を「100」と指定した場合の負荷ポイント値が「1」、「解像度」を「200」と指定した場合の負荷ポイント値が「3」にそれぞれ設定してある。
「用紙種別」は、印刷用紙として使用する用紙の種類を選択する印刷属性であり、例えば「OHPシート」を指定した場合の負荷ポイント値が「5」を示している。
印刷属性の「両面」の「する」は、「両面印刷する」のことを示しており、この「する」を指定した場合の負荷ポイント値は、「0」である。
「フィニッシャー」は、印刷出力した印刷物をパンチ処理や糊付け処理等の機能を有するフィニッシャー装置で各処理を行うか否かを指定する項目であり、例えばパンチ止めの処理を行う「パンチ」を指定した場合の負荷ポイント値が「2」に設定されている。
この表1に登録されている印刷属性の種類や負荷ポイント値は、プリンタ2で設定できる印刷属性の種類に応じて追加および削除が可能であり、負荷ポイント値は、印刷出力した紙の回収方法や使用するトナーの種類や量、印刷処理に要する使用電気量等を考慮して任意に変更可能である。
これらの追加、削除および変更等は、管理者が任意に行うことが可能である。
なお、表1における各欄の空欄は、該当する印刷属性が設定できないことを示している。
クライアント3に表示された「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300の画面構成は、画面の上から順に 「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300の画面名を表示するタイトル部301と、設定された印刷属性に対応したドキュメント全体の環境負荷値である負荷ポイントを表示するドキュメント全体負荷ポイント表示部302(破線で囲まれた部分)と、印刷されたドキュメントの用途を示すエコモードを指定するエコモード指定部303と、ドキュメントの各頁毎の印刷属性を表示し、ドキュメントの各頁データが印刷される印刷頁毎のプレビューが可能な頁毎印刷属性プレビュー部304(破線で囲まれた部分)と、印刷媒体に対する両面印刷やN−UP印刷、用紙種別やフィニッシャー等の印刷属性を指定する印刷媒体属性指定部305(破線で囲まれた部分)から構成されている。
ドキュメント全体負荷ポイント表示部302の四角い枠の中には、現在設定されている各印刷属性の設定値で印刷した場合のドキュメント全体の負荷ポイント値が数値で表示される。
ドキュメント全体負荷ポイント表示部302の四角い枠の中に表示された例えば「37」は、頁毎印刷属性プレビュー部304および印刷媒体属性指定部305で指定された各印刷属性に対応した負荷ポイント値の合計値として算出されてドキュメント全体の負荷ポイント値として表示される。
「+」付き「▲」または「−」付き「▼」の負荷値増減ボタンの「▲」をクリックするとクリックする毎に負荷ポイント「37」の値が順次大きくなるように変化し、「▼」をクリックするとクリックする毎に負荷ポイント「37」の値が順次小さくなるように変化するとともに変化した負荷ポイント値に対応した印刷属性の設定値が自動的に選択設定される。
モード指定部303には、印刷するドキュメントの用途、例えばドキュメントをお客様のプレゼンテーション用として印刷する場合を「プレゼン(お客様)用」、お客様配布用を「プレゼン(配布)用」、ドラフト用を「ドラフト用」、特に指定しない場合を「デフォルト」等のエコモードのいずれかが表示され、必要に応じてエコモードの設定値が変更可能である。
エコモードは、各エコモードの設定値に対応して変更できる印刷属性の優先順位や制限値等が課せられており、これらの情報が図8に示した表2に記憶管理されている。
図8に示すように、表2は印刷するドキュメントの各エコモード(表2の列方向)に対応して指定可能な印刷属性(表2の行方向)の優先順位が付けられて管理されており、例えば、エコモードが「デフォルト」の場合は、プリンタ2で設定変更可能な印刷属性(色、Nup/面、解像度、用紙種別、両面、フィニッシャー等)のうちの全ての印刷属性に対して各設定値の指定が可能である。
この例では、エコモードが「デフォルト」の場合は、Nup/面の印刷属性が優先順位1番として優先的に設定値変更が行われ、次に優先順位2番の色の印刷属性が設定値変更されることを示している。
また、エコモードが「プレゼン(お客様)用」の場合は、印刷属性のうちのNup/面と両面の各印刷属性のみが指定可能であり、両面の印刷属性が優先順位1番、Nup/面の印刷属性が優先順位2番にそれぞれ設定値の変更が行われることを示している。
なお、表2において各エコモードに対応した各印刷属性の優先順位が「−」になっている印刷属性は、指定変更できない印刷属性を示しており、また、各エコモードに対応した各印刷属性の優先順位が同順位の印刷属性は、同順位の印刷属性のうちのより負荷ポイント値が小さくなるような印刷属性を優先して設定値変更を行うように構成されている。
また、エコモードが「プレゼン(お客様)用」の場合は、印刷属性のうちのNup/面と両面の各印刷属性のみが指定可能であり、両面の印刷属性が優先順位1番、Nup/面の印刷属性が優先順位2番にそれぞれ設定値の変更が行われることを示している。
なお、表2において各エコモードに対応した各印刷属性の優先順位が「−」になっている印刷属性は、指定変更できない印刷属性を示しており、また、各エコモードに対応した各印刷属性の優先順位が同順位の印刷属性は、同順位の印刷属性のうちのより負荷ポイント値が小さくなるような印刷属性を優先して設定値変更を行うように構成されている。
また、モード指定部303のエコモードの設定値を変更した場合は、図10に示すような表3に基づいて各エコモードに対応した許容値より大きな負荷ポイント値とならないような制御が行われる。
例えば、表3によると、エコモードが「ドラフト用」へ変更された場合には、ドキュメント全体の負荷ポイント値が「30」、各頁当りの負荷ポイント値が「10」より大きくならないように各印刷属性の設定値を設定するように制御する。
頁毎印刷属性プレビュー部304は、「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300の左部から順にドキュメントの各頁番号を示す「頁」、色(カラー)の印刷属性を示す「カラー」、印刷される印刷頁番号を示す「印刷頁」、解像度の印刷属性を示す「解像度」等の各印刷属性と、印刷頁毎の負荷ポイント値合計を示す「頁合計」と、印刷頁毎のプレビューを行うプレビューボタンが表示されている。
例えば、ドキュメントの1頁目(下線3041を付した行)の左から順に表示された「1」、「1(白黒(2階調))」、「1」、「(0)」、「1」は、左から順にそれぞれドキュメントの「1」頁目を「(白黒(2階調))」の色で印刷用紙の「1」頁目に解像度「0」で印刷するような印刷属性の設定状態を示している。
そして、この印刷属性で印刷した場合の印刷用紙の「1」頁目の負荷ポイント値が「1」であることを示している。
印刷属性「カラー」の「1(白黒(2階調))」の「1」は、ドキュメントのデータを「白黒(2階調)」に指定して印刷する場合の負荷ポイント値が「1」であることを示している。
また、ドキュメントの4頁目(下線3044を付した行)の左から順に表示された「4」、「5(フルカラー)」、「4」、「5(400)」、「10」は、左から順にそれぞれドキュメントの「4」頁目を「(フルカラー)」の色で印刷用紙の「4」頁目に解像度「400」で印刷するような印刷属性を示しており、この印刷属性で印刷する場合の負荷ポイント値が「10」であることを示している。
印刷属性「カラー」の「5(フルカラー)」の「5」は、印刷するドキュメントの色を「フルカラー」に指定した場合の負荷ポイント値が「5」であることを示している。
頁合計の「10」は、印刷用紙「4」頁目の負荷ポイント値を示しており、印刷するカラー(色)を「フルカラー」に指定した場合の負荷ポイント値「5」と、印刷する解像度を「400」に指定した場合の負荷ポイント値「5」とを加算した値「10」が算出されて表示される。
ドキュメントの各印刷頁の行に対応して表示されているプレビューボタンをクリックすると各印刷頁の印刷イメージがプレビューでき、各印刷頁に印刷されるドキュメントデータの印刷属性、例えばカラー属性や解像度属性等の設定値を変更することができる。
印刷媒体属性指定部305には、前述の如く、印刷媒体に対するN−up印刷や両面印刷、用紙種別やフィニッシャー等の印刷属性を指定する項目が表示されている。
印刷媒体属性指定部305のN−up項目に対応して表示されたN−up指定部3051の「4(1up)」は、ドキュメント1頁分のデータを1枚の印刷用紙の片面に印刷すること示す「(1up)」の印刷属性と、この印刷属性「(1up)」を指定して印刷した場合の負荷ポイント値が「4」であることを示している。
N−up指定部3051の「▽」ボタンをクリックするとクリックする毎に現在表示されている「1−up」より負荷ポイント値が順次小さくなるような順、例えば「2(2up)」、「1(4up)」順に表示され指定される。
この負荷ポイント値が順次小さくなるような順で表示する動作は、前述の説明で示した表1に対応したデータを記憶したテーブルを参照して行われる。
印刷種別に対応して表示された用紙種別指定部3052の「再生紙優先」は、ドキュメントを印刷する印刷用紙として再生紙を優先して使用する印刷属性を示している。
用紙種別指定部3052の「▽」ボタンをクリックするとクリックする毎に現在表示されている「再生紙優先」より負荷ポイント値が順次小さくなるような順、例えば「裏紙優先」が表示される(「再生紙優先」の次に負荷ポイント値が小さい印刷属性は、「裏紙優先」である。表1参照)。
用紙種別指定部3052の「▽」ボタンをクリックするとクリックする毎に現在表示されている「再生紙優先」より負荷ポイント値が順次小さくなるような順、例えば「裏紙優先」が表示される(「再生紙優先」の次に負荷ポイント値が小さい印刷属性は、「裏紙優先」である。表1参照)。
印刷する面に対応して表示された両面指定部3053の「する」は、ドキュメントを印刷用紙の両面に印刷するか否かの印刷属性を示している。
両面指定部3053の「▽」ボタンをクリックするとクリックする毎に現在表示されている両面印刷を行うという印刷属性「する」より負荷ポイント値が順次小さくなるような順で次の指定内容が表示されるが、「する」の印刷属性の次に小さな負荷ポイントの印刷属性が存在しないので、この場合は「する」が表示されたままとなる。
両面指定部3053の「▽」ボタンをクリックするとクリックする毎に現在表示されている両面印刷を行うという印刷属性「する」より負荷ポイント値が順次小さくなるような順で次の指定内容が表示されるが、「する」の印刷属性の次に小さな負荷ポイントの印刷属性が存在しないので、この場合は「する」が表示されたままとなる。
フィニッシャー指定項目に対応して表示されたフィニッシャー指定部3054の「なし」は、印刷されたドキュメントの印刷物に対して糊付けやステーブル、パンチ等の処理を行わないことを示している。
フィニッシャー指定部3054の「▽」ボタンをクリックするとクリックする毎に現在表示されている「なし」より負荷ポイント値が順次小さくなるような順で次の指定内容が表示されるが、「なし」の印刷属性の次に小さな負荷ポイントの印刷属性が存在しないので、この場合は「なし」が表示されたままとなる。
「ページ枚数負荷」の「20(4×4+4×1+4×0+4×0)」は、前述で説明した印刷媒体に対する印刷媒体属性指定部105のN−up指定部3051、用紙種別指定部3052、両面指定部3053およびフィニッシャー指定部3054で指定されたそれぞれの指定値に基づいて算出された負荷ポイント値の合計値(=ページ枚数負荷)「20」とその内訳(4×4+4×1+4×0+4×0)を示している。
例えば、4頁分のデータからなるドキュメントをN−up指定部3051の「4(1up)」、用紙種別指定部3052の「再生紙優先」、両面指定部3053の「する」およびフィニッシャー指定部3054の「なし」を指定した場合は、N−up指定部3051の「4(1up)」の指定による負荷ポイント値の合計は、負荷ポイント値「4」の印刷物が「4」枚出力されるので4枚×4(負荷ポイント値)、用紙種別指定部3052の「再生紙優先」の指定による負荷ポイント値の合計は、負荷ポイント値「1」の印刷物が「4」枚出力されるので4枚×1(負荷ポイント値)、両面指定部3053の「する」の指定による負荷ポイント値の合計は、負荷ポイント値「0」の印刷物が「4」枚出力されるので4枚×0(負荷ポイント値)、フィニッシャー指定部3054の「なし」の指定による負荷ポイント値の合計は、負荷ポイント値「0」の印刷物が「4」枚出力されるので4枚×0(負荷ポイント値)となりページ枚数負荷の値が「20」、内訳が「(4×4+4×1+4×0+4×0)」で表示される。
図10は、図6に示した「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300の頁毎印刷属性プレビュー部304の3行目3043に表示されているプレビューボタンをクリックした場合の各頁毎の「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面310を示した図である。
「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面310は、画面の上から順に「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面310の画面名を表示するタイトル部311と、「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300の頁毎印刷属性プレビュー部304の3行目3033で表示された印刷属性「カラー」の「5(フルカラー)」と「解像度」の「(0)」の各印刷属性に対応してドキュメントのテキストやイメージ画像データを表示するドキュメント表示部312と、印刷属性「カラー」に設定されている「5(フルカラー)」や「解像度」に設定されている「(0)」のそれぞれの値を変更する設定値変更部(破線で囲まれた部分)313から構成されている。
「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面310は、画面の上から順に「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面310の画面名を表示するタイトル部311と、「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300の頁毎印刷属性プレビュー部304の3行目3033で表示された印刷属性「カラー」の「5(フルカラー)」と「解像度」の「(0)」の各印刷属性に対応してドキュメントのテキストやイメージ画像データを表示するドキュメント表示部312と、印刷属性「カラー」に設定されている「5(フルカラー)」や「解像度」に設定されている「(0)」のそれぞれの値を変更する設定値変更部(破線で囲まれた部分)313から構成されている。
「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面310のドキュメント表示部312には、ドキュメントの3頁目のデータである例えば「これはカラーを使った文字です」というテキストデータを「(フルカラー)」で印刷した場合の印刷例がフルカラーで表示されている。
設定値変更部313は、印刷属性の変更が可能な、例えばカラー属性指定部3131や図示せぬ解像度属性指定部が表示され、カラー属性指定部3131には現在設定されているカラー属性の設定値「5(フルカラー)」が表示される。
また、図示せぬ解像度属性指定部には現在設定されている解像度属性の設定値が表示され、各属性指定部3131の各負荷ポイント値がより小さくなるような指定ができるように構成されている。
カラー属性の設定値「5(フルカラー)」の「(フルカラー)」は、ドキュメントを印刷する色(カラー)が「フルカラー」で、「5」は「フルカラー」で印刷した場合の負荷ポイント値「5」を示している。
設定値変更部313は、前述の説明の如く、「解像度」の設定値も変更可能であるが、この「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」310の例では、「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300の頁毎印刷属性プレビュー部304の3行目3033で指定された「解像度」が「(0)」で指定されており、これ以上負荷ポイント値を下げることができないので印刷属性の「解像度」を変更する解像度属性指定部が表示されていない。
カラー属性指定部3131の負荷値増減ボタンの「▲」をクリックするとクリックする毎に負荷ポイント値が大きくなるように変化し、「▼」をクリックするとクリックする毎に負荷ポイント値が小さくなるように変化する。
例えば負荷ポイント値「5」の「5(フルカラー)」の状態で負荷値増減ボタンの「▼」をクリックすると、クリックする毎に負荷ポイント値「4」の「4(カラー(256色))」、負荷ポイント値「2」の「2(グレー(8階調))」、負荷ポイント値「1」の「1(白黒(2階調))」、負荷ポイント値「0」の「0(白黒(2階調))」の順に表示され指定される。
このようにカラー属性指定部3131に設定された設定値を負荷ポイント値が小さくなるように変更すると、例えば負荷ポイント値「5」の「5(フルカラー)」から負荷ポイント値「4」の「4(カラー256色)」へ変更すると、変更したカラー属性「4(カラー256色)」に対応した色のテキストデータ、例えば「これはカラーを使った文字です」3121(破線で囲まれたテキスト)がドキュメント表示部112に表示され見栄え等を確認することができる。
このように、「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300および「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面310のような構成および動作するプログラムにより、図示せぬユーザは、ドキュメントの印刷をプリントサーバ1へ依頼するに先立って、クライアント3の第1エコ印刷属性設定プログラムを実行し、環境を考慮したより環境負荷値を小さくするよなエコ印刷属性の設定を容易に行うことが可能となる。
ところで、第1エコ印刷属性設定プログラムによる環境を考慮した、より環境負荷値を小さくするようなエコ印刷属性の設定方法には、以下の2つの方法がある。
第1の方法は、ドキュメントの各頁毎の印刷属性もしくは印刷媒体に対するN−UP印刷やフィニッシャー等の印刷属性をユーザが直接変更して負荷ポイント値を下げるような方法であり、第2の方法は、特定の印刷属性を変更するのではなく、ドキュメント全体の負荷ポイント値を直接変更し、変更した負荷ポイント値に対応した印刷属性を自動設定する方法である。
まず、第1の方法について、4頁分のデータを有するドキュメントを印刷する場合を例に説明する。
なお、説明の便宜上、図6に示した「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面300の印刷属性の設定値とは値が異なる例の図11に示した「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面320を用いて説明する。
「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面320によると、現在設定された印刷属性で印刷した場合のドキュメント全体の負荷ポイント値は「33」である。
また、設定された印刷属性に対応した各印刷頁毎の負荷ポイント値および印刷媒体に対するN−UP印刷、フィニッシャー等の各負荷ポイント値に着目してみると、ドキュメントの4頁目(下線3244を付した行)の印刷属性に対応した印刷頁4頁目の負荷ポイント値が「10」であり、各印刷頁毎の負荷ポイント値の中で最も大きな値である。
印刷媒体に対するN−UP印刷、フィニッシャー等の印刷属性に対応したページ枚数負荷の負荷ポイント値は「20」であり、内訳「4枚×4+4枚×1+4枚×0+4枚×0」である。
そこで、環境をより考慮した印刷を行うために、現在設定されている印刷属性の各頁毎の負荷ポイント値の合計が最大である「10」に着目し、この印刷頁の負荷ポイント値「10」が小さくなるようなエコ印刷属性を指定する。
ドキュメント4頁目(下線3244を付した行)に設定されているカラー属性や解像度属性等の印刷属性を変更する場合は、ドキュメント4頁目に対応したプレビューボタン3245をクリックして行う。
ドキュメント4頁目に対応したプレビューボタン3245がクリックされるとドキュメント4頁目に設定された印刷属性に対応した図12に示すような「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面330を表示する。
ドキュメント4頁目に対応したプレビューボタン3245がクリックされるとドキュメント4頁目に設定された印刷属性に対応した図12に示すような「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面330を表示する。
「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面330のドキュメント表示部332には、ドキュメント4頁目のカラー属性「5(フルカラー)」と解像度属性「5(400)」に対応してドキュメントデータ、例えば「これはカラーイメージ画像です」というテキストデータと立方体や球体のイメージ画像が表示され、設定値変更部333には印刷属性の変更が可能なカラー属性指定部3331の現在設定値「5(フルカラー)」と解像度属性指定部3332の現在設定値「5(400)」が表示されている。
カラー属性指定部3331の負荷値増減ボタンの「▼」がクリックされると、クリックされる毎に、現在設定されているカラー属性の「5(フルカラー)」の次に負荷ポイント値が小さな例えば「4(カラー(256色))」、「2(グレー(8階調))」、「1(白黒(2階調))」、「0(白黒(2階調))」の順にそれぞれ表示し設定する。
カラー属性指定部3331の負荷値増減ボタンの「▼」がクリックされると、クリックされる毎に、現在設定されているカラー属性の「5(フルカラー)」の次に負荷ポイント値が小さな例えば「4(カラー(256色))」、「2(グレー(8階調))」、「1(白黒(2階調))」、「0(白黒(2階調))」の順にそれぞれ表示し設定する。
カラー属性指定部3331が「2(グレー(8階調))」に変更されると、ドキュメントの4頁目のデータがグレー(8階調))の色で例えば「これはカラーイメージ画像です」というテキストデータと立方体や球体のイメージ画像をドキュメント表示部332に再描画し、図13に示すような「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面340を表示する。
同様に、「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」340の解像度属性指定部3432に表示された現在設定されている解像度属性の「5(400)」は、負荷値増減ボタンの「▼」をクリックすることにより、クリックする毎に現在設定された印刷属性の負荷ポイント値より小さくなるような設定値に順次変更され、変更されたエコ印刷属性に対応したドキュメントデータがドキュメント表示部342に再描画して確認することができる。
また、「グレー(8階調)」の負荷ポイント値「2」と解像度属性「5(400)」の負荷ポイント値「5」を加算した合計値「7」の値が「負荷ポイント」として表示される。
このように変更した印刷属性に対応してドキュメントデータがドキュメント表示部342に再描画されるので、変更したエコ印刷属性に対応したドキュメントデータの見栄へ等の視覚的許容範囲を確認しながら環境を考慮したエコ印刷属性の設定ができる。
図13の「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」340でユーザ所望の設定値が選択設定され、図示せぬ「戻る」ボタンがクリックされると図11に示した「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面320へ戻る。
しかし、図13の「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」340において、カラー属性「5(フルカラー)」を「2(グレー)」が変更されたので「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面320へ戻った時の印刷属性の各設定値および負荷ポイント値は、図14に示すような「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面350となる。
図11の「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面320と図14の「負荷値別エコプレビュー(全体)」350とを比較してみると、ドキュメント4頁目に設定されていた各印刷属性のうちのカラー属性「5(フルカラー)」を「2(グレー)」へ変更することにより、ドキュメント全体の負荷ポイント値が「33」(図11参照)から「30」(図14参照)へ小さくなったことが確認できる。
次に第2の方法である、特定の印刷属性を直接変更するのではなく、ドキュメント全体の負荷ポイント値を直接変更し、変更した負荷ポイント値に対応した印刷属性を自動設定する方法について説明する。
なお、説明の便宜上、第1の方法で説明した「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面350(図14参照)を用いて説明する。
図14に示した「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面350によると、現在設定された印刷属性で印刷した場合のドキュメント全体の負荷ポイント値は、「30」である。
そこで、環境をより考慮した印刷を行うために、ドキュメント全体負荷ポイント表示部352の負荷値増減ボタンの「▼」をクリックしてドキュメント全体の負荷ポイント「30」の値が小さくなるように操作する。
ドキュメント全体負荷ポイント表示部352の負荷値増減ボタン「▼」をクリックすると、クリックする毎にモード指定部353に設定されたエコモードの現在設定値「デフォルト」に対応した変更可能な印刷属性の優先順位情報を図8に示した表2から取得し、取得した優先順位情報に基づいた印刷属性の設定値変更を行う。
例えば、表2に示すようにエコモードが「デフォルト」の場合の変更可能な印刷属性の優先順位1番がNup/面の印刷属性であるので、この印刷属性に現在設定されている「4(1up)」から次に負荷ポイント値の小さい「2(2−up)」に自動的に変更され、図15に示すような「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面360となる。
図15に示すように、Nup/面の印刷属性が「4(1up)」から「2(2−up)」へ自動的に変更されたことにより、「負荷値別エコプレビュー(全体)」画面360の印刷媒体属性指定部365に表示されたN−up指定部3651が「4(1up)」から「2(2up)」へ自動的に変更され、ページ枚数負荷の値が「6」、内訳が「(2×2+2×1+2×0+2×0)」で表示される。
このページ枚数負荷の値「6」と内訳の「(2×2+2×1+2×0+2×0)」は、Nup/面の印刷属性が「4(1up)」から「2(2−up)」へ変更されることにより、ドキュメント4頁分のデータが印刷用紙の2枚に印刷され、負荷ポイント値「2」の「2−up」が2枚、負荷ポイント値「1」の「再生紙優先」が2枚、両面印刷属性が負荷ポイント値「0」の「する」が2枚、フィニッシャー属性が負荷ポイント値「0」の「なし」が2枚となるので、ページ枚数負荷の内訳が「2枚×2+2枚×1+2枚×0+2枚×0」、印刷頁枚数から算出される負荷ポイント値の合計が「6」と算出され、「ページ枚数負荷」が「6(2×4+2×1+2×0+2×0)」と表示される。
また、頁毎印刷属性プレビュー部364のドキュメント2頁目の印刷頁が「2」から「1」へ、ドキュメント3頁目の印刷頁が「3」から「2」へ、ドキュメント4頁目の印刷頁が「4」から「2」へ変化し、各印刷頁毎の負荷ポイント値が1頁目が「1」、2頁目が「7」となる。
このことによりドキュメント全体負荷ポイント表示部362の四角い枠の中には、頁毎印刷属性プレビュー部364の各頁毎の負荷ポイント値「1」と「7」および印刷媒体属性指定部365のページ枚数負荷の値「6」を加算した値「14」が表示され、ドキュメント全体の負荷ポイント値が「30」から「14」へと小さくなる。
このようにドキュメント全体の負荷ポイント値を直接変更し、変更した負荷ポイント値に対応した各印刷属性の設定値を自動変更した後、更にドキュメントの各頁毎の印刷属性もしくは印刷媒体に対するN−UP印刷やフィニッシャー等の印刷属性の設定値を直接変更することも可能である。
例えば、図15に示した「負荷値別エコプレビュー(全体)」360に表示されたドキュメントの3頁目の印刷頁2頁(下線3643を付した行)に対応したプレビューボタン3645をクリックすると、図16に示すような「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」画面370が表示される。
図16に示すように、「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」370のドキュメント表示部372には、ドキュメントの3頁目のデータである例えば、「これはカラーを使った文字です。」と、ドキュメントの4頁のデータである例えば、「これはカラーイメージ画像です」というテキストデータと立方体や球体のイメージ画像データが印刷イメージに対応して各ドキュメント頁のカラーおよび解像度属性に基づいて表示される。
この場合は、ドキュメント2頁分のデータが印刷用紙の1枚の片面に印刷されるので、ドキュメント3頁目のデータとドキュメント4頁目のデータのカラー属性および解像度属性は、それぞれ負荷ポイント値が大きい方に設定された印刷属性に対応して表示され印刷される。
また、「負荷値別エコプレビュー(頁毎)」370の設定値変更部373には、印刷属性の変更可能な、例えば現在設定されているカラー属性の設定値「2(グレー)」がカラー属性指定部3731に表示され、解像度属性の設定値「5(400)」が解像度属性指定部3732にそれぞれ表示される。
このカラー属性指定部3731に表示された「2(グレー)」の設定値と解像度属性指定部3732に表示された「5(400)」の設定値は、ドキュメント3頁目のデータとドキュメント4頁目のそれぞれの各印刷属性のうちの負荷ポイント値が大きい方に設定されて表示される。
ここでカラー属性指定部3731の負荷値増減ボタンの「▼」をクリックすると、クリックする毎に現在設定されているカラー属性の「2(グレー)」の負荷ポイント値が順次下がるような順番で、例えば「1(白黒(2階調))」、「0(白黒(2階調))」の順にそれぞれ表示され設定され、解像度指定部3732の負荷値増減ボタンの「▼」をクリックすると、クリックする毎に現在設定されている解像度属性の「5(400)」の負荷ポイント値が順次下がるような順番で、例えば「3(200)」、「1(100)」の順にそれぞれ表示されて、その時の各印刷属性に対応したドキュメントデータがドキュメント表示部372に再描画される。
以上説明したような動作が第1エコ印刷属性設定プログラムとしてプログラム化されている。
前述の説明においては、環境負荷を負荷ポイントという特定値に換算した値を用いて説明したが、例えば図17(a)、(b)および(c)の表4、表5および表6に示すような、例えば用紙種別(例えば裏紙や再生紙等、表7(a))、カラー(表7(b))、Nup(表7(c))等の印刷属性やデータ処理法(イメージスケーリング方法や色空間方法等)により消費電力やディスクの消費量の概算値を予め設定し、これらを一般的なエコロジーで評価可能なCO2換算量に置き換えた負荷ポイントとして登録して、負荷ポイントを標準的な値として示すことも可能である。
また、図7の表1で設定した「負荷ポイント値」を図18の表7に示すような「負荷レベル」で設定し、例えば印刷指示時に負荷レベル「1」と指定すると表7を参照し、「負荷レベル」の値が「1」に対応した「カラー属性」が「白黒(2階調)」、「N−UP属性」が「4−UP」、「解像度属性」が「100」、「用紙種別属性」が「再生紙」、「両面属性」が「しない」、「フィニッシャー属性」が「なし」等に自動設定するような構成にしても良い。
このような第1エコ印刷属性設定プログラムを起動することにより、ユーザは予測の難しい環境負荷を考慮した印刷属性の設定を容易に行うことができ、設定された印刷属性に対応した環境負荷値を確認することが可能となる。
図19は、第2エコ印刷属性設定プログラムの処理フローの概略を示したものであり、図20から図23は、第2印刷属性設定プログラムの動作を示す画面を示した図である。
第2エコ印刷属性設定プログラムの処理フローについて簡単に説明すると、図19に示すように、ユーザがプリントサーバ2にドキュメントの印刷依頼をするのに先き立ち、ユーザによって図5に示した印刷属性設定画面200の第2のエコ印刷属性設定機能が選択され印刷属性が設定された時点で実行され開始される(ステップ1900)。
ユーザによってドキュメントの印刷属性が設定されると(ステップ1901)、CP制御部30がCP記憶部33に記憶管理された画面データを取得し、設定された印刷属性と環境負荷指標の選択設定が可能な後述する「指標別エコプレビュー(基準)」画面を表示する(ステップ1902)。
「指標別エコプレビュー(基準)」画面は、今回、印刷依頼を行ったドキュメントの印刷属性と各印刷属性に対応した環境負荷値をユーザ所望の環境負荷指標、例えば「印刷用紙何枚分の節約」、「通常設定値の何%節約」等の指標が選択できるように構成されている。
ユーザによって「指標別エコプレビュー(基準)」画面の各印刷属性の設定値と環境負荷指標が選択設定されると(ステップ1903)、CP制御部30が「指標別エコプレビュー(基準)」画面で指定された環境負荷指標に基づいてCP記憶部33に記憶管理された後述する表8のCO2換算値データを取得し(ステップ1904)、「指標別エコプレビュー(基準)」画面で設定された各印刷属性に対応した基準環境負荷値と設定環境負荷値とを算出し(ステップ1905、ステップ1906)、基準環境負荷値と設定環境負荷値との相対値である環境負荷低減情報を算出する(ステップ1908)。
基準環境負荷値と設定環境負荷値および環境負荷低減情報が算出されると、これらの情報を「指標別エコプレビュー(エコ)」画面に表示する(ステップ1909)。
ユーザは、「指標別エコプレビュー(エコ)」画面に表示された現在設定された印刷属性の環境負荷指標に対応した環境負荷低減情報を参考に、より環境を考慮したエコ印刷属性の設置を行うための各印刷属性の設定値を変更する。
ユーザによって「指標別エコプレビュー(エコ)」画面に表示された印刷属性の設定値が変更されると(ステップ1910でYES)、変更された印刷属性の設定値に対応した設定環境負荷値と環境負荷値情報を再計算し、再計算した結果を「指標別エコプレビュー(エコ)」画面に表示する(ステップ1906、ステップ1907、ステップ1908、ステップ1909)。
ユーザは、「指標別エコプレビュー(エコ)」画面に表示されたユーザ所望の環境負荷指標に対応した環境負荷値情報を確認し、ユーザ所望の各印刷属性の設定値と環境負荷低減情報が得られたならば、「指標別エコプレビュー(エコ)」画面の「OK」ボタンをクリックすることによりエコ印刷属性の設定を終了する。
このように動作する第2エコ印刷属性設定プログラムの詳細について図20から図23の画面を参照しながら説明する。
第2エコ印刷属性設定プログラムが実行されると、図20に示すような「指標別エコプレビュー(基準)」画面400を表示する。
「指標別エコプレビュー(基準)」画面400は、ユーザが設定可能な印刷属性を選択設定する印刷属性設定部401と、環境負荷指標を選択設定する環境負荷指標設定部402から構成されており、環境負荷指標設定部402の「▼」ボタンをクリックすると環境負荷指標として選択可能な、例えば環境負荷の軽減率をパーセント表示したり、印刷用紙(ISOA4、ISOA3、ISOB4・・・)の枚数に換算して表示するような環境負荷指標が選択設定できるように構成されている。
ユーザによって「指標別エコプレビュー(基準)」400で設定可能な印刷属性と環境負荷指標が選択設定され、図示せぬ「OK」ボタンがクリックされると、図21に示すような「指標別エコプレビュー(エコ)」画面410を表示する。
「指標別エコプレビュー(エコ)」画面410は、現在設定されているエコ印刷属性情報を表示するエコ印刷属性情報部411と環境負荷値情報を表示する環境負荷値情報部412から構成されており、エコ印刷属性情報部411には、「指標別エコプレビュー(基準)」400で設定された各印刷属性の設定値が初期設定されて表示されている。
エコ印刷属性情報部411に表示された各印刷属性の設定値は、各印刷属性の設定値が表示された四角内の「▼」をクリックし、クリックする毎に次候補の設定可能な設定値が順次表示され、ユーザ所望の設定値へ変更が可能である。
環境負荷値情報部412には、「指標別エコプレビュー(基準)」画面400で設定された印刷属性に対応した基準環境負荷値、例えば「A(Kg−CO2)」と、エコ印刷属性情報部411で設定された印刷属性に対応したエコ環境負荷値、例えば「A(Kg−CO2)」および「指標別エコプレビュー(基準)」400で設定された環境負荷指標に対応した環境負荷削減情報、例えば「ISOA4用紙 0枚削減」等が表示されている。
環境負荷削減情報は、例えば「指標別エコプレビュー(基準)」画面400の環境負荷指標設定部402で「パーセント表示」を選択設定した場合であれば、図22に示すような「指標別エコプレビュー(エコ)」画面420の基準環境負荷値が例えば「A(Kg−CO2)」、エコ環境負荷値が例えば「A(Kg−CO2)」、環境負荷削減情報が例えば「0%削減」のように表示される。
ユーザによって「指標別エコプレビュー(エコ)」画面410のエコ印刷属性情報部411に表示された各印刷属性の設定値が変更されると、変更された設定値に対応して設定環境負荷値と環境負荷削減情報を計算して環境負荷値情報部412に表示する。
例えば、「指標別エコプレビュー(エコ)」画面410のエコ印刷属性情報部411の印刷属性「両面印刷:」の設定値を初期設定値の「しない」から「する」、印刷属性「N−UP:」の設定値を初期設定値の「1−UP」から「2−UP」にそれぞれ変更されると、変更された印刷属性の設定値に対応して設定環境負荷値と環境負荷削減情報を再計算し、図23に示すような「指標別エコプレビュー(エコ)」画面430の基準環境負荷値を例えば「A(Kg−CO2)」、エコ環境負荷値を例えば「B(Kg−CO2)」、環境負荷削減情報を例えば「ISOA4用紙 2枚削減」等に表示する。
基準環境負荷値「A(Kg−CO2)」、エコ環境負荷値「B(Kg−CO2)」、環境負荷削減情報「ISOA4用紙 2枚削減」の計算方法は、例えば次のような方法で計算することができる。
例えば、ISOA4用紙を1枚印刷するためのCO2換算係数がy、ISOA4用紙の1面に白黒で印刷するためのCO2換算係数がz、ドキュメントの頁枚数が7頁、印刷属性「用紙サイズ」の設定値が「A4」とし、「指標別エコプレビュー(基準)」画面400で設定した印刷属性「両面印刷:」の設定値が「しない」、印刷属性「カラー」が「白黒」、印刷属性「N−UP:」が「1−UP」と設定されると、基準環境負荷値がA4サイズの印刷用紙7枚×y(Kg−CO2)+7面×zで算出する。
すなわち、「A(Kg−CO2)」 = 7×y+7×z である。
すなわち、「A(Kg−CO2)」 = 7×y+7×z である。
「指標別エコプレビュー(基準)」画面400で印刷属性「両面印刷:」の設定値を「する」、印刷属性「N−UP:」の設定値を「2−UP」へ変更すると、ドキュメントの7頁分のデータは、「2−UP」で両面印刷されるのでA4サイズの印刷用紙2枚にそれぞれ両面印刷される。
したがって、エコ環境負荷値は、A4サイズの印刷用紙2枚×y(Kg−CO2)+5面×zで算出する。
すなわち、「B(Kg−CO2)」 = 2×y+5×z である。
環境負荷削減情報は、基準環境負荷値「A(Kg−CO2)」からエコ環境負荷値「B(Kg−CO2)」を差し引いた値をISOA4用紙を1枚印刷するためのCO2換算係数yで割った値が削減されたISOA4用紙の枚数として算出する。
すなわち、環境負荷削減情報「ISOA4用紙 2枚削減」は、(「A(Kg−CO2)」−「B(Kg−CO2)」)/yで算出する。
また、環境負荷指標が「パーセント表示(N%)」と設定された場合は、環境負荷削減情報「N%」が基準環境負荷値からエコ環境負荷値を差し引いた値をISOA4用紙を1枚印刷するためのCO2換算係数yで割った値に100を掛けた値で算出する。
すなわち、環境負荷削減情報「N%」は、(「A(Kg−CO2)」−「B(Kg−CO2)」)/y×100で算出する。
前述の各環境負荷指標(例えば、ISOA4用紙)別のCO2換算係数yや印刷属性に対応したCO2換算係数zは、予め各環境負荷指標(例えば、ISOA4用紙)に対応した基準単位(1枚)当りのCO2換算係数yと、各印刷属性(カラー等の印刷属性)に対応したCO2換算係数zとを計測して図24に示すような表8、表9として記憶管理されており、適時参照される。
以上説明したような動作が第2エコ印刷属性設定プログラムとしてプログラム化されている。
図25は、第3エコ印刷属性設定プログラムの処理フローの概略を示したものであり、図26から図29は、第3エコ印刷属性設定プログラムの動作の示す画面および参照する表を示した図である。
第3エコ印刷属性設定プログラムの処理フローについて簡単に説明すると、第3エコ印刷属性設定プログラムは、図25に示すように、ユーザがプリントサーバ2にドキュメントの印刷依頼をするのに先き立ち、ユーザによって図5に示した印刷属性設定画面200の第3のエコ印刷属性設定機能が選択され印刷属性が設定された時点で実行され開始される(ステップ2500)。
ユーザによってドキュメントの印刷属性が設定されると(ステップ2501)、CP制御部30がCP記憶部33に記憶管理された画面データを取得し、設定された印刷属性と節約種別の選択設定が可能な後述する「節約種別エコプレビュー」画面を表示する(ステップ2502)。
「節約種別エコプレビュー」画面にはドキュメントの印刷属性と節約したい種別、例えば資源節約の対象とする「用紙節約」、「インク、トナー節約」、「電力節約」等の節約種別が選択できるように構成されている。
ユーザによって「節約種別エコプレビュー」画面の所望の節約種別が選択設定されると(ステップ2503)、選択された節約種別に対応して節約効果の大きな順の印刷属性(エコ印刷属性)を後述する表10を参照して取得し(ステップ2504)、エコモードとエコモードに対応したエコ印刷属性と、エコ印刷属性に設定可能な設定値および設定値に対応した節約種別の節約度等の情報、再利用度情報等を表示した「節約種別エコプレビュー(エコ)」画面をクライアント3に表示する(ステップ2505)。
「節約種別エコプレビュー(エコ)」画面に表示されたエコモードは、印刷されたドキュメントの用途、例えばドキュメントをお客様のプレゼンテーション用として印刷する場合を「プレゼン(お客様)用」、お客様配布用を「プレゼン(配布)用」、ドラフト用を「ドラフト用」、特に指定しない場合を「デフォルト」等のエコモードのいずれかを表示し、必要に応じてエコモードの設定値が変更可能である。
このエコモードは、各エコモードに対応してエコ印刷属性の設定可能な設定値が制限されており、例えばエコモードを「プレゼン(配布)用」と設定した場合には、例えば「N−UP」属性が「2−UP」もしくは「1−UP」のいずれかが選択されるように制限される。
この各エコモードに対応した制限情報は、図示せぬ制限情報テーブルとしてCP記憶部33に記憶管理されており適時読み出されて参照される。
ユーザが必要に応じてエコモードを変更すると(ステップ2507でYES)、エコモードに対応したエコ印刷属性の制限情報を図示せぬ制限情報テーブルから取得し(ステップ2508)、エコモードに対応したエコ印刷属性および選択設定可能な設定値を「節約種別エコプレビュー(エコ)」画面を表示する。
表示された「節約種別エコプレビュー(エコ)」画面でユーザがエコ印刷属性の設定値を変更すると(ステップ2509でYES)、変更したエコ印刷属性の設定値に対応して節約種別の節約度、再利用度等の情報を再計算して「節約種別エコプレビュー(エコ)」画面に表示する(ステップ2511)。
ユーザは、表示されたエコ印刷属性の各設定値と、節約種別の節約度、再利用度等の情報を確認し、ユーザ所望の値であれば図示せぬ「設定」ボタンをクリックしてエコ印刷属性の設定が終了する(ステップ2506でYES)。
このように動作する第3エコ印刷属性設定プログラムの詳細について図26から図29の画面および表を参照しながら説明する。
第3エコ印刷属性設定プログラムが実行されると、図26に示すような「節約種別エコプレビュー」画面500を表示する。
「節約種別エコプレビュー」画面500は、節約したい種別を選択設定可能な節約種別設定部502と、節約種別設定部502で選択設定した設定値に対応して節約効果の大きい印刷属性の順に表示する節約種別印刷属性設定部501から構成されており、節約種別設定部502の「▼」ボタンをクリックすると選択可能な節約種別を表示する。
節約種別は、資源節約の対象とする例えば「用紙節約」、「インク、トナー節約」、「電力節約」および「通常」等が設定されており、用紙を節約するようなエコ印刷属性を設定したい場合は「用紙節約」、プリンタ2のインクやトナーを節約したい場合は「インク、トナー節約」、電力消費を節約したい場合は「電力節約」等を選択し、環境を考慮した印刷を行わない場合には「通常」をそれぞれ選択設定する。
節約種別印刷属性設定部501には、節約種別設定部502で選択設定した設定値に対応して節約効果の大きい印刷属性の順に表示された各印刷属性の設定値が変更可能なように構成されている。
節約種別に対応した節約効果の大きい印刷属性の順番は、例えば図27に示すような表10の各節約種別に対応した印刷属性の優先順位に基づいて表示する。
表10によると、例えば節約種別に「用紙節約」が選択設定されると、最も節約効果の大きい印刷属性が優先順位「1」の「両面」、次に「2」の「Nup/面」、優先順位「3」の「解像度」の順に表示する。
図5に示した「エコ印刷属性の設定(節約種別)」をクリックして最初に表示された「節約種別エコプレビュー」画面500の節約種別設定部502には、初期値としての「通常」を表示し、節約種別「通常」に対応した節約種別印刷属性設定部501は、通常印刷する場合に設定した印刷属性の設定値が初期設定されている。
ユーザが例えば用紙を節約するような印刷属性を設定する場合には、「節約種別エコプレビュー」画面500の節約種別設定部502の「▼」ボタンをクリックして「用紙節約」を選択すると、節約種別印刷属性設定部501には図28に示すような「節約種別エコプレビュー(エコ)」画面510を表示する。
「節約種別エコプレビュー(エコ)」画面510は、「節約種別エコプレビュー」画面500で選択設定した節約種別に対応した節約効果の大きい順のエコ印刷属性を表示するエコ印刷属性設定部511と、印刷ドキュメントの用途のエコモードを指定するエコモード指定部512と、エコ印刷属性設定部511の設定値に対応した節約種別の節約度や再利用度の情報を表示する節約情報表示部513から構成されている。
例えば、「節約種別エコプレビュー」画面500の節約種別設定部502で「用紙節約」を選択すると、エコ印刷属性設定部511には用紙節約効果の大きな印刷属性の順に、例えば「N−UP:」、「両面印刷:」、「用紙種別」の順に表示され、ユーザが最も用紙節約の効果が大きくなるような各印刷属性の設定値を設定する。
また、節約情報表示部513には、各エコ印刷属性の設定値に対応して用紙節約度5131と用紙再利用度5132が算出されて横長四角のレベルメータとして表示される。
例えば、印刷属性「N−UP:」を「4−UP」、印刷属性「両面印刷:」を「長辺とじ」、印刷属性「用紙種別」を「再生紙」とそれぞれ選択設定した場合は、「用紙節約度」が「100%」、「用紙再利用度」が「67%」と表示され各値に対応したレベルメータ量を表示する。
エコモード指定部512には「デフォルト」が表示されており、ユーザは所望のエコモードを選択設定する。
エコモード指定部512の「デフォルト」を例えば「プレゼン(配布)用」へ設定変更すると、図29の「節約種別エコプレビュー(エコ)」画面520に示すように例えば節約種別設定部502で「用紙節約」を選択した場合には、「用紙節約」のエコ印刷属性の設定値が「デフォルト」から「プレゼン(配布)用」に制限され、例えば、印刷属性「N−UP:」が「2−UP」、印刷属性「両面印刷:」が「しない」、印刷属性「用紙種別」を「裏紙」にそれぞれ制限され、節約情報表示部513には、制限された各エコ印刷属性の設定値に対応して用紙節約度5131と用紙再利用度5132が算出されて横長四角のレベルメータとして表示する。
例えば、印刷属性「N−UP:」を「2−UP」、印刷属性「両面印刷:」を「しない」、印刷属性「用紙種別」を「裏紙」とそれぞれ制限され設定された場合は、「用紙節約度」が「25%」、「用紙再利用度」が「100%」と表示され各値に対応したレベルメータ量を表示する。
以上説明したような動作が第3エコ印刷属性設定プログラムとしてプログラム化されている。
このように、ユーザがクライアント3で作成したドキュメントを第1、第2および第3エコ印刷属性設定プログラムを有するエコプレビュー機能プログラムを起動して環境に配慮した印刷属性を設定し、プリントサーバ1に印刷依頼することにより、環境負荷を低減したドキュメントの印刷出力がプリンタ2によって実現される。
以上説明したように、この実施例では第1、第2および第3のエコ印刷属性設定機能をプログラム化してクライアント3にインストールするような構成の例を示したが、プリントサーバ1にインストールし、各クライアント3がエコ印刷属性設定機能を使用する際に、プリントサーバ1からダウンロードして使用してもよく、プリントサーバ1上で処理するようにしてもよい。
1 プリントサーバ
10 サーバ制御部
11 サーバ出力機能部
12 サーバ入力機能部
13 サーバ記憶部
131 ROM(サーバ)
132 RAM(サーバ)
133 ハードディスク(サーバ)
2 プリンタ
20 印刷制御部
21 印刷部
22 操作パネル
23 フィニッシャー処理部
3 クライアント
30 CP制御部(クライアント)
31 CP出力機能部(クライアント)
32 CP入力機能部(クライアント)
33 CP記憶部
331 ROM
332 RAM
333 ハードディスク(クライアント)
5 ネットワーク(LAN)
10 サーバ制御部
11 サーバ出力機能部
12 サーバ入力機能部
13 サーバ記憶部
131 ROM(サーバ)
132 RAM(サーバ)
133 ハードディスク(サーバ)
2 プリンタ
20 印刷制御部
21 印刷部
22 操作パネル
23 フィニッシャー処理部
3 クライアント
30 CP制御部(クライアント)
31 CP出力機能部(クライアント)
32 CP入力機能部(クライアント)
33 CP記憶部
331 ROM
332 RAM
333 ハードディスク(クライアント)
5 ネットワーク(LAN)
Claims (24)
- 印刷属性の指定を行うことによって所望の印刷を行う画像形成装置において、
前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出する環境負荷値算出手段と、
前記印刷属性の印刷を行うに際して前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値を表示する表示手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 前記環境負荷値算出手段は、
各印刷属性に対応して前記環境負荷値を算出するための負荷ポイントを予め設定する負荷ポイント設定手段と、
指定された印刷属性および前記負荷ポイント設定手段で設定された負荷ポイントを参照して前記環境負荷値を負荷ポイントとして算出する負荷ポイント算出手段と
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記負荷ポイント算出手段は、
各ページ毎に指定された第1の印刷属性および前記負荷ポイント設定手段で設定された負荷ポイントを参照して前記第1の印刷属性に対応するページ毎の第1の負荷ポイントを算出する第1のポイント算出手段と、
ページ全体に対して指定された第2の印刷属性および前記負荷ポイント設定手段で設定された負荷ポイントを参照して前記第2の印刷属性に対応するページ全体の第2の負荷ポイントを算出する第2のポイント算出手段と、
前記第1のポイント算出手段で算出された前記第1の負荷ポイントと前記第2のポイント算出手段で算出された前記第2の負荷ポイントとを加算して全体の負荷ポイントを算出する第3のポイント算出手段と
を具備することを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。 - 前記表示手段は、
前記第1のポイント算出手段で算出された前記第1の負荷ポイントと前記第2のポイント算出手段で算出された前記第2の負荷ポイントおよび前記第3のポイント算出手段で算出された前記第3の負荷ポイントを個別に表示する
ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 前記各ページ毎に指定された第1の印刷属性に基づく印刷画面を各ページ毎にプレビューするプレビュー手段
を更に具備することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 前記第1の印刷属性を変更する第1の印刷属性変更手段と、
前記第2の印刷属性を変更する第2の印刷属性変更手段と、
前記第1の印刷属性変更手段による前記第1の印刷属性の変更および前記第2の印刷属性変更手段による前記第2の印刷属性の変更に対応して前記第1のポイント算出手段で算出された第1の負荷ポイントおよび前記第2のポイント算出手段で算出された第2の負荷ポイントおよび前記第3のポイント算出手段で算出された第3の負荷ポイントを再計算する再計算手段と
を更に具備することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - エコモードを指定するエコモード指定手段と
前記エコモード指定手段で指定されるエコモードに対応して前記各印刷属性の優先順位を予め設定する優先順位設定手段と
を更に具備し、
前記第1の印刷属性変更手段による第1の印刷属性の変更順序および前記第2の印刷属性変更手段による第2の印刷属性の変更順序を前記優先順位設定手段により設定された優先順位にしたがって指示する
ことを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。 - 前記エコモード指定手段により設定されたエコモードに対応して前記第1の負荷ポイントおよび前記第3の負荷ポイントの許容最大ポイントを予め設定する許容ポイント設定手段
を更に具備し、
前記第1の印刷属性変更手段および前記第2の印刷属性変更手段は、前記第1の負荷ポイントおよび前記第3の負荷ポイントが前記許容ポイント設定手段で設定された許容最大ポイントを越えない範囲で前記第1の印刷属性および前記第2の印刷属性の変更を許可する
ことを特徴とする請求項6または7記載の画像形成装置。 - エコモードを指定するエコモード指定手段と
前記エコモード指定手段で指定されるエコモードに対応して前記各印刷属性の優先順位を予め設定する優先順位設定手段と
前記第3のポイント算出手段で算出された第3の負荷ポイントを変更する負荷ポイント変更手段と、
前記負荷ポイント変更手段による前記第3の負荷ポイントの変更に対応して前記第1の印刷属性および前記第2の印刷属性を前記優先順位設定手段により設定された優先順位にしたがって自動変更する印刷属性変更手段と
を更に具備することを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。 - 前記環境負荷値算出手段は、
各印刷属性に対応して二酸化炭素換算値で予め設定する設定手段と、
指定された印刷属性および前記設定手段で設定された二酸化炭素換算値を参照して前記環境負荷値を二酸化炭素換算値として算出する算出手段と
を具備することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 指定された印刷属性にしたがって所望の印刷を行う画像形成装置において、
環境負荷レベルを選択する環境負荷レベル選択手段と、
前記環境負荷レベル選択手段で選択される環境負荷レベルに対応して印刷属性を予め設定する印刷属性設定手段と、
前記環境負荷レベル選択手段による環境負荷レベルの選択に対応して前記印刷属性設定手段に設定された印刷属性を自動指定する属性指定手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 印刷属性の指定を行うことによって所望の印刷を行う画像形成装置において、
前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出する環境負荷値算出手段と、
基準環境負荷値を予め設定する基準環境負荷値設定手段と、
前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値を前記基準環境負荷値設定手段に設定された基準環境負荷値の相対値として表示する表示手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 前記表示手段は、
前記基準環境負荷値設定手段に設定された基準環境負荷値に対する前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値の割合を表示する
ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。 - 前記表示手段は、
前記基準環境負荷値設定手段に設定された基準環境負荷値と前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値との差を用紙換算で表示する
ことを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。 - 指定された印刷属性にしたがって所望の印刷を行う画像形成装置において、
印刷モードを指定する印刷モード指定手段と、
前記印刷モード指定手段で指定される印刷モードに対応して各印刷属性を所定の優先順位で登録する登録手段と、
前記印刷モード指定手段による印刷モードの指定に対応して前記登録手段で登録された各印刷属性を選択可能に表示する印刷属性表示手段と、
前記印刷属性表示手段に表示された各印刷属性の選択に対応して環境負荷寄与度を表示する環境負荷表示手段と
を具備することを特徴とする画像形成装置。 - 前記環境負荷表示手段は、
前記環境負荷寄与度を用紙節約度に換算して表示する
ことを特徴とする請求項14記載の画像形成装置。 - 印刷属性の指定を行うことによって所望の印刷を行う画像形成方法において、
前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を環境負荷値算出手段により算出する第1のステップと、
前記印刷属性の印刷を行うに際して前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値を表示する第2のステップと
を具備することを特徴とする画像形成方法。 - 指定された印刷属性にしたがって所望の印刷を行う画像形成方法において、
環境負荷レベルを環境負荷レベル選択手段により選択する第1のステップと、
前記環境負荷レベル選択手段で選択される環境負荷レベルに対応して印刷属性を印刷属性設定手段により予め設定する第2のステップと、
前記環境負荷レベル選択手段による環境負荷レベルの選択に対応して前記印刷属性設定手段に設定された印刷属性を属性指定手段により自動指定する第3のステップと
を具備することを特徴とする画像形成方法。 - 印刷属性の指定を行うことによって所望の印刷を行う画像形成方法において、
前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を環境負荷値算出手段により算出する第1のステップと、
基準環境負荷値を基準環境負荷値設定手段により予め設定する第2のステップと、
前記環境負荷値算出手段で算出した環境負荷値を前記基準環境負荷値設定手段に設定された基準環境負荷値の相対値として表示する第3のステップと
を具備することを特徴とする画像形成方法。 - 指定された印刷属性にしたがって所望の印刷を行う画像形成方法において、
印刷モードを印刷モード指定手段により指定する第1のステップと、
前記印刷モード指定手段で指定される印刷モードに対応して各印刷属性を所定の優先順位で登録手段により登録する第2のステップと、
前記印刷モード指定手段による印刷モードの指定に対応して前記登録手段で登録された各印刷属性を選択可能に印刷属性表示手段により表示する第3のステップと、
前記印刷属性表示手段に表示された各印刷属性の選択に対応して環境負荷寄与度を表示する第4のステップと
を具備することを特徴とする画像形成方法。 - 印刷属性の指定と、該指定された印刷属性に基づく印刷処理を行う画像形成装置の前記印刷属性を指定する処理を行わせるプログラムであって、
前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出する環境負荷値算出処理と、
前記印刷属性の印刷を行うに際して前記環境負荷値算出処理で算出した環境負荷値を表示する表示処理と
を行うことを特徴とするプログラム。 - 印刷属性の指定と、該指定された印刷属性に基づく印刷処理を行う画像形成装置の前記印刷属性を指定する処理を行わせるプログラムであって、
環境負荷レベルを選択する環境負荷レベル選択処理と、
前記環境負荷レベル選択処理で選択した環境負荷レベルに対応して印刷属性を予め設定する印刷属性設定処理と、
前記環境負荷レベル選択処理による環境負荷レベルの選択に対応して前記印刷属性設定処理に設定した印刷属性を自動指定する属性指定処理と
を行うことを特徴とするプログラム。 - 印刷属性の指定と、該指定された印刷属性に基づく印刷処理を行う画像形成装置の前記印刷属性を指定する処理を行わせるプログラムであって、
前記印刷属性の指定に対応して該印刷属性の印刷を行う場合の環境負荷値を算出する環境負荷値算出処理と、
基準環境負荷値を予め設定する基準環境負荷値設定処理と、
前記環境負荷値算出処理で算出した環境負荷値を前記基準環境負荷値設定処理で設定した基準環境負荷値の相対値として表示する表示処理と
を行うことを特徴とするプログラム。 - 印刷属性の指定と、該指定された印刷属性に基づく印刷処理を行う画像形成装置の前記印刷属性を指定する処理を行わせるプログラムであって、
印刷モードを指定する印刷モード指定処理と、
前記印刷モード指定処理で指定した印刷モードに対応して各印刷属性を所定の優先順位で登録する登録処理と、
前記印刷モード指定処理による印刷モードの指定に対応して前記登録処理で登録した各印刷属性を選択可能に表示する印刷属性表示処理と、
前記印刷属性表示処理より表示された各印刷属性の選択に対応して環境負荷寄与度を表示する環境負荷表示処理と
を行うことを特徴とするプログラム。
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