JP2005054948A - 係止構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡素且つ安価な構造でありながらも十分な係止力を生じさせ更にはガタツキの発生も抑えることが可能な係止構造を提供する。
【解決手段】 表裏方向に貫通した係止孔9を有する平板状のブラケット4を、ブラケット4の両側壁11、11を案内支持するガイド壁6、6と、係止孔9を引っ掛けて係止する係止突起7と、を有する係止部8に係止させるための係止構造は、ブラケット4のガイド壁6、6への挿入のための受け口12、12を少なくとも二つ設けるとともに、係止突起7及び係止孔9の形状を平面視十字形状に形成することを特徴とする。また、係止突起7のブラケット4挿入側にテーパ面15、15を形成することを特徴とする。
ことを特徴とする
【選択図】 図1
【解決手段】 表裏方向に貫通した係止孔9を有する平板状のブラケット4を、ブラケット4の両側壁11、11を案内支持するガイド壁6、6と、係止孔9を引っ掛けて係止する係止突起7と、を有する係止部8に係止させるための係止構造は、ブラケット4のガイド壁6、6への挿入のための受け口12、12を少なくとも二つ設けるとともに、係止突起7及び係止孔9の形状を平面視十字形状に形成することを特徴とする。また、係止突起7のブラケット4挿入側にテーパ面15、15を形成することを特徴とする。
ことを特徴とする
【選択図】 図1
Description
本発明は、平板状のブラケットをガイド壁と係止突起とを有する係止部に係止させるための係止構造に関し、特に、ブラケットの挿入方向が二方向以上存在するような係止構造に関する。
この種の係止構造としては、下記特許文献1に開示された係止構造が知られている。以下、その係止構造の主に作用について二つの例を挙げて説明する。
図4及び図5において、平板状のブラケット140の先端を係止部150のいずれかの挿入溝151(152、153)に向けて挿入していくと、ブラケット140の先端は、先ず、挿入口側端部に位置する係止突起155(156、157)を下方へ撓ませながらブラケット140の両側壁140a、140bが挿入溝151(152、153)の一対のガイド壁151a、151b(152a、152b、153a、153b)にガイドされて挿入される。
ブラケット140を挿入していくと、ガイド溝142にガイド突起160が入り込んでガイド溝142の後端壁がガイド突起160に当接する。ガイド突起160がストッパとして作用しそれ以上は挿入することができなくなる。この時、係止突起155(156、157)がブラケット140の係止孔141に対面するので、撓んでいた係止突起155(156、157)が元の位置に復元してその係止突起155(156、157)が係止孔141に挿入・係合してブラケット140を係止する。
尚、図中の引用符号154は共有部、158は切り欠き部、159は支持片、161a、161bはスリットを示している。
図6において、平板状のブラケット170の先端を係止部180のいずれかの挿入溝184(185、186)に向けて挿入していくと、ブラケット170の先端は、先ず、アーム部187の係止突起188を下方へ撓ませながらブラケット170の両側壁170a、170bが挿入溝184(185、186)の一対のガイド壁184a、184b(185a、185b、186a、186b)にガイドされて挿入される。
ブラケット170を挿入していくと、ブラケット170の先端が連結部181のストッパ壁189に当接する。また、ブラケット170を挿入溝185、186に挿入する場合には、ブラケット170のストッパ部172が挿入溝構成部182、183に当接する。この時、係止突起188がブラケット170の係止孔171に対面するので、撓んでいた係止突起188が元に位置に復元してその係止突起188が係止孔171に挿入・係合してブラケット170を係止する。
特開2002−329558号公報 (第3−4頁、第1−3図)
ところで、上記従来の係止構造にあっては、係止部150(180)に係止突起155(156、157、188)の撓みを生じさせる部分を形成していることから、また、係止部150にガイド突起160を形成していることから、構造を複雑化させており、金型制作費等のコスト増が生じてしまうという問題点を有している。
その他、図面から判断すると、係止突起188の形状(平面視正方形状)に対して係止孔171の形状が長穴形状(平面視長方形状)に形成されていることから、必要以上に長穴であるとブラケット挿入方向のガタツキが生じてしまうという問題点を有している。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされるもので、簡素且つ安価な構造でありながらも十分な係止力を生じさせ更にはガタツキの発生も抑えることが可能な係止構造を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためなされた請求項1記載の本発明の係止構造は、表裏方向に貫通した係止孔を有する平板状のブラケットを、該ブラケットの両側部を案内支持するガイド壁と、前記係止孔を引っ掛けて係止する係止突起と、を有する係止部に係止させるための係止構造であって、前記ブラケットの前記ガイド壁への挿入のための受け口を少なくとも二つ設けるとともに、前記係止突起及び前記係止孔の形状を平面視十字形状に形成することを特徴としている。本発明によれば、平板状のブラケットに平面視十字形状の係止孔を形成し、係止部にはガイド壁及び平面視十字形状の係止突起を形成すればよい。このような係止構造により、受け口の数分だけブラケットの挿入〜係止が行われる。言い換えれば、ブラケットの挿入方向の自由度が高まる。受け口の数は、係止突起及び係止孔の形状が平面視十字形状であることから、二つ〜四つ設定することが可能である。ブラケットは、その表裏に関係なく受け口を介して挿入される。係止突起及び係止孔は、その形状からガタツキなく係止状態が維持される。
請求項2記載の本発明の係止構造は、請求項1に記載の係止構造において、前記係止突起の前記ブラケット挿入側にテーパ面を形成することを特徴としている。このような特徴を有する本発明によれば、ブラケットの挿入の際に係止突起に引っ掛からずにテーパ面を摺動しながら係止突起を乗り越えるようになる。
請求項1に記載された本発明によれば、簡素且つ安価な構造でありながらも十分な係止力を生じさせることができるという効果を奏する。また、ガタツキの発生も抑えることができるという効果を奏する。
請求項2に記載された本発明によれば、ブラケットをスムーズに挿入することができるという効果を奏する。
以下、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の係止構造の一実施の形態を示す斜視図である。また、図2は係止突起の拡大斜視図、図3はブラケットの挿入方向に係る説明図である。
図1は本発明の係止構造の一実施の形態を示す斜視図である。また、図2は係止突起の拡大斜視図、図3はブラケットの挿入方向に係る説明図である。
図1において、引用符号1は既知の電流センサを示している。その電流センサ1は、貫通孔2を介して、例えば車両に搭載されるバッテリのバッテリポスト→バッテリターミナル→電線側端子を流れる電流を監視することができるように構成されている。電流センサ1は、合成樹脂製のセンサケース3と、そのセンサケース3内に設けられる図示しないコア及びホール素子とを備えている。このような電流センサ1を車両の所定位置に配置固定するために、平板状のブラケット4が固定部材として用いられている。
センサケース3の一側壁5には、ガイド壁6、6と係止突起7とを有する係止部8が形成されている。電流センサ1は、係止部8に差し込まれて係止されるブラケット4により固定されるようになっている。
ブラケット4は、剛性を有する金属板をプレス加工することにより形成されており、適宜幅と厚みを有している。このようなブラケット4の先端部中央には、ブラケット4の表裏方向に貫通する係止孔9が形成されている。係止孔9は、本発明の係止構造の要旨となる部分の一つであって、平面視十字形状に形成されている。
ブラケット4は、上記先端部の反対側に固定部10(図3参照)が形成されており、その固定部10を介して車両ボディパネル等に固定されるようになっている。図中の固定部10は、折り曲げにより形成されている。ブラケット4の両側壁11、11は、中心軸に沿って互いに平行に形成されている。
係止部8のガイド壁6、6及び係止突起7は、ブラケット4の係止孔9と同様、本発明の係止構造の要旨となる部分の一つであって、そのうちのガイド壁6、6は、ブラケット4の両側壁11、11を案内支持することができるように、逆L字形状で互いが向き合うように形成されている。また、ガイド壁6、6は、ブラケット4の両側壁11、11間の長さよりも若干広い間隔を有して配置形成されている。このようなガイド壁6、6の両端には、ブラケット4の挿入がなされる受け口12、12が形成されている。ブラケット4は、受け口12、12により二方向からの挿入が可能になっている。
係止突起7は、ガイド壁6、6の中間に、具体的にはガイド壁6、6から等距離の位置に形成されている。図中においては、係止部8の中央に位置するように形成されている。係止突起7は、平面視十字形状に且つブラケット4の係止孔9よりも若干小さくなるように形成されている。また、係止突起7は、ガイド壁6、6に案内されたブラケット4が乗り越え可能となる高さに形成されている。
係止突起7は、ガイド壁6、6に対して平行な縦部13と、直交方向の横部14とを有して構成されている。図2において、縦部13には、その両端部にテーパ面15、15が形成されている。テーパ面15、15は、ブラケット4の乗り越えをスムーズにするために形成されている。横部14は、ブラケット4の係止孔9を引っ掛けるための部分であって、複数の引っ掛け代16が形成されている。
上記構成において、図3に示されるように、ブラケット4をその表裏に関係なく、また、いずれかの受け口12、12に向けて挿入していくと、ブラケット4の両側壁11、11がガイド壁6、6に案内されて、ブラケット4は係止部8に挿入される。その後、引き続きブラケット4を挿入していくと、ブラケット4の先端部がテーパ面15を摺動し、これによりブラケット4は、係止突起7を乗り越える。この時、係止突起7がブラケット4の係止孔9に対面するので、係止孔9が係止突起7に嵌り込み、ブラケット4の係止部8に対する係止が完了する。
電流センサ1は、ブラケット4を介して車両の所定位置に固定される。ブラケット4の挿入方向のガタツキは、係止突起7の横部14とブラケット4の係止孔9とにより吸収される。また、上記挿入方向に対して直交方向のガタツキは、係止突起7の縦部13及び横部14とブラケット4の係止孔9とにより吸収される(縦部13の引っ掛け代17や横部14の引っ掛け代18が存在するため)。
以上、図1ないし図3を参照しながら説明してきたように、本発明の係止構造は、簡素且つ安価な構造でありながらも十分な係止力を生じさせることができる。また、ガタツキの発生も抑えることができる。
その他、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことは勿論である。
尚、電流センサ1に限らず、本発明はコネクタやプロテクタや電気接続箱等の車両に係る係止構造、或いは車両以外の各種構造体に係る係止構造に適用することが可能であるものとする。
1 電流センサ
2 貫通孔
3 センサケース
4 ブラケット
5 一側壁
6 ガイド壁
7 係止突起
8 係止部
9 係止孔
10 固定部
11 側壁(側部)
12 受け口
13 縦部
14 横部
15 テーパ面
16〜18 引っ掛け代
2 貫通孔
3 センサケース
4 ブラケット
5 一側壁
6 ガイド壁
7 係止突起
8 係止部
9 係止孔
10 固定部
11 側壁(側部)
12 受け口
13 縦部
14 横部
15 テーパ面
16〜18 引っ掛け代
Claims (2)
- 表裏方向に貫通した係止孔を有する平板状のブラケットを、該ブラケットの両側部を案内支持するガイド壁と、前記係止孔を引っ掛けて係止する係止突起と、を有する係止部に係止させるための係止構造であって、
前記ブラケットの前記ガイド壁への挿入のための受け口を少なくとも二つ設けるとともに、前記係止突起及び前記係止孔の形状を平面視十字形状に形成する
ことを特徴とする係止構造。 - 請求項1に記載の係止構造において、
前記係止突起の前記ブラケット挿入側にテーパ面を形成する
ことを特徴とする係止構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2003288453A JP2005054948A (ja) | 2003-08-07 | 2003-08-07 | 係止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015009744A (ja) * | 2013-07-01 | 2015-01-19 | 田村プラスチック製品株式会社 | 自動車用バイザー及びその取付構造 |
CN111755895A (zh) * | 2019-03-27 | 2020-10-09 | 住友电装株式会社 | 连接器 |
JP7474680B2 (ja) | 2020-11-10 | 2024-04-25 | トヨタ自動車株式会社 | コネクタ保持構造 |
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2003
- 2003-08-07 JP JP2003288453A patent/JP2005054948A/ja active Pending
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