JP2005054647A - 内燃機関用スロットル装置の製造方法 - Google Patents

内燃機関用スロットル装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを同一の樹脂成形金型内で同時に樹脂成形する場合でも、スロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー2のボア内径面との間に形成される隙間を樹脂成形金型によって所望の隙間寸法に維持する。
【解決手段】 スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを同一の樹脂成形金型内で同時に樹脂成形する際に、スロットルバルブ1の全閉位置よりも所定の角度を回転する位置、つまりスロットルバルブ1を全閉位置以外の回転角度にてスロットルボデー5のボア壁部6内部に組み付けられた状態となるように成形することで、スロットルボデー5のボア内管31のボア内径面とスロットルバルブ1の外径側端部との間に形成される隙間を樹脂成形金型によって所望の隙間寸法に維持することができる。これにより、スロットルバルブ1の全閉時の気密性能を確保でき、且つスロットルバルブ1の動作不良を防止できる。【選択図】 図1

Description

本発明は、自動車等の車両に搭載される内燃機関用スロットル装置の製造方法に関するもので、特にスロットルボデーとスロットルバルブとを同一の成形金型内で略同時に成形することが可能な内燃機関用スロットル装置の製造方法に係わる。
ここで、例えば図21および図22に示したように、車両乗員によるアクセルペダルの踏み込み量に応じてモータ等の駆動装置を駆動して、スロットルバルブの開度を所定量制御するようにした電子制御式スロットル制御装置においては、略円管形状のスロットルボデー101のボア内径面とスロットルバルブ102の外径側端部との間に形成される隙間がスロットルバルブ102の全閉時の気密性能に大きな影響を及ぼすことが知られている。このため、従来より、予めスロットルボデー101とスロットルバルブ102とを別工程にて製作し、スロットルボデー101のボア内径寸法の出来栄えにスロットルバルブ102の外径側端部形状を合わせ込むか、あるいはスロットルバルブ102の外径側端部の出来栄えにスロットルボデー101のボア内径寸法を合わせ込み、それぞれを後工程にて組み付けることで、スロットルボデー101のボア内径面とスロットルバルブ102の外径側端部との間に所望の隙間寸法を形成していた。ここで、103はスロットルバルブ102と一体的に回転するスロットルシャフトである。このスロットルシャフト103の両端部は、スロットルボデー101の円筒形状のバルブ軸受部104に回転自在に支持されている。
これらに対して、製造工数の低減や隙間寸法精度の向上を図った内燃機関用スロットル装置が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。これらに示された工法は、図23に示したようなスロットルボデー101とスロットルバルブ102とを、同一の樹脂成形金型内で樹脂一体成形することとし、先ず略円管形状のスロットルボデー101側を樹脂成形で一体的に形成した後に、スロットルボデー101の内壁面(ボア内径面)をスロットルバルブ102の樹脂成形時に樹脂成形金型の一部として使用することで、スロットルボデー101のボア内径寸法の出来栄えに外径側端部形状を合わせ込むようにしたスロットルバルブ102の樹脂成形方法である。
特開平5−141540号公報(第1−8頁、図1−図7) 特許3315135号公報(第1−8頁、図1−図6)
ところが、上記の特許文献1、2に記載のスロットルボデー101内部におけるスロットルバルブ102の成形方法においては、図24(a)〜図24(d)に示したように、実際にはスロットルボデー101の中心軸線方向に対して直交する半径方向および円周方向を、樹脂成形金型の固定金型111、112および可動金型113によって拘束された状態でスロットルボデー101を樹脂成形した後に、可動金型113を後退させてバルブキャビティを形成し、その後に、樹脂成形金型の固定金型111、112および可動金型113によって拘束された状態でスロットルバルブ102の樹脂成形を実施している。このため、樹脂成形金型の固定金型111、112および可動金型113から取り出された後の徐冷時に、スロットルボデー101およびスロットルバルブ102は、図示矢印方向の自由収縮(変形)を来たし、スロットルボデー101のボア内径面とスロットルバルブ102の外径側端部との間に形成される隙間を所望の隙間寸法に維持することは困難であった。
また、実使用時の冷熱サイクルによって、スロットルボデー101、スロットルバルブ102は個別に内部応力緩和や、スロットルボデー101、スロットルバルブ102の材料(材質、素材)として例えば結晶性樹脂を用いた場合には、結晶化に伴う収縮変形を来すことから、前述の場合と同様に上記の隙間を所望の隙間寸法に維持することは困難であり、更にこれを解消するために、アニーリングやエージング等の高温放置工程を付加した場合にも、この工程にてスロットルボデー101、スロットルバルブ102は個別に変形を来すため、前述の場合と同様に上記の隙間を所望の値に維持することは困難となる。
本発明の目的は、スロットルボデーとスロットルバルブとを同一の成形金型内で同時に成形する場合に、スロットルバルブとスロットルボデーとの隙間が最小となる位置を全閉位置とし、全閉位置よりも所定の角度を回転する位置、つまりスロットルバルブを全閉位置以外の回転角度にてスロットルボデー内部にスロットルバルブが組み付けられた状態となるように成形することで、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に形成される隙間を成形金型によって所望の隙間寸法に維持することのできる内燃機関用スロットル装置の製造方法を提供することにある。
請求項1に記載の発明によれば、スロットルボデーとスロットルバルブとを同一の成形金型内で略同時に成形する場合に、スロットルバルブとスロットルボデーとの隙間が最小となる位置を全閉位置とし、全閉位置よりも所定の角度を回転する位置、つまりスロットルバルブを全閉位置以外の回転角度にてスロットルボデー内部にスロットルバルブが(回転自在に、例えば全閉位置から全開位置までの全回転角度範囲内において動作不良となることなく)組み付けられた状態となるように成形することで、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に形成される隙間を成形金型によって所望の隙間寸法に維持することができる。
それによって、従来より実施されていた、スロットルバルブとスロットルボデーとを別々に成形し、後工程にて組み付ける組付工程を廃止することができる。また、スロットルボデーを成形し、同一の成形金型内で逐次的にスロットルボデーのボア内径面をスロットルバルブ成形用金型としてスロットルバルブをスロットルボデー内部で成形する成形工程を廃止することができる。これにより、成形金型の費用、製造工数の大幅な低減が可能となり、より安価な内燃機関用スロットル装置を生産できる内燃機関用スロットル装置の製造方法を提供することができる。
また、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に形成される隙間を成形金型によって所望の隙間寸法に維持することができるので、スロットルバルブの全閉位置から全開位置までの全回動範囲(全回転角度範囲)内においてスロットルバルブの外径側端部とスロットルボデーのボア内径面とが干渉することはなく、スロットルバルブの動作不良が生じることはない。また、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に形成される隙間を成形金型によって所望の隙間寸法に維持することができるので、スロットルバルブの全閉時の気密性能を確保することができ、アイドル運転時の吸入空気の漏れ量を減少することができる。
ここで、本発明において、同一の成形金型内で略同時に成形するとは、成形金型を閉じてから開く間に、成形金型のキャビティ内への溶融樹脂の射出は同時でも、また、射出・充填工程中または保圧工程中に複数回の射出を随時行っても構わない。
請求項2に記載の発明によれば、スロットルバルブの全閉位置よりも所定の角度を回転する位置とは、スロットルバルブの回転中心軸線に対して直交する半径方向の外径側端部が、スロットルボデーの中心軸線方向に対して平行する方向に指向する回転角度であるか、あるいはスロットルバルブの全開位置に相当する回転角度であることを特徴とする。これにより、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に形成される隙間を成形金型によって所望の隙間寸法に維持し易くなる。
請求項3に記載の発明によれば、成形金型内に形成した成形品形状のキャビティ内に、加熱されて溶融状態の熱可塑性樹脂またはアルミニウム合金またはマグネシウム合金を充填し、この充填された充填材を冷却して固化させることで、スロットルボデー内部にスロットルバルブが回転自在に組み込まれた製品を樹脂成形または鋳造成形することを特徴とする。これにより、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に形成される隙間寸法の精度を向上できるので、内燃機関用スロットル装置の製品品質の向上を期待できる。
請求項4および請求項9に記載の発明によれば、スロットルボデーの、スロットルバルブの外径側端部と接触する可能性のあるバルブ軸受部近傍のボア内径部に、スロットルボデーの中心軸線方向に対して平行する方向に溝部または平坦部または略直線状部を設けている。これにより、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に形成される隙間に成形金型が侵入するスペース(空間)を確保することが可能となる。それによって、スロットルバルブの全閉時に、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に成形金型によって任意の隙間を形成することが可能となる。
請求項5および請求項10に記載の発明によれば、スロットルバルブの回転中心軸線方向の外径側端部に、スロットルボデーの中心軸線方向に対して平行する方向に溝部または平坦部または略直線状部を設けている。これにより、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に形成される隙間に成形金型が侵入するスペース(空間)を確保することが可能となる。それによって、スロットルバルブの全閉時に、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に成形金型によって任意の隙間を形成することが可能となる。
請求項6および請求項11に記載の発明によれば、スロットルボデー内部に、スロットルバルブの全閉時にスロットルバルブの外径側端部とスロットルボデーのボア内径面とを気密化するためのボデー側継ぎ手がインサート成形または一体的に形成されている。
請求項7および請求項12に記載の発明によれば、スロットルバルブ内部に、スロットルバルブと一体的に回転する略軸状のシャフト部がインサート成形または一体的に形成されている。
請求項8および請求項13に記載の発明によれば、スロットルボデー内部には、スロットルバルブの回転中心軸線方向の一端部を回転自在に支持する略円筒状のカラーまたはドライベアリングがインサート成形または一体的に形成されている。
そして、これらのボデー側継ぎ手またはシャフト部またはカラーまたはドライベアリングを、スロットルボデーまたはスロットルバルブを形成する材料と相溶性または接着性を有しない素材で構成することにより、スロットルボデーとスロットルバルブとを、成形金型およびボデー側継ぎ手またはシャフト部またはカラーまたはドライベアリングによって完全に仕切ることができる。それによって、スロットルボデーとスロットルバルブとを同一の成形金型内で同時に成形することが可能となる。
請求項14に記載の発明によれば、スロットルボデーは、内部を内燃機関に向かう吸入空気が流れる吸気通路を形成する略円管状のボア内管の半径方向の外径側に、略円管状のボア外管を配置した二重管構造のボア壁部を設けたことにより、スロットルボデーのボア壁部内に浸入する水分を筒状空間内に塞き止めることができるので、冬季等の寒冷時のスロットルバルブのアイシングを防止することができる。
また、スロットルボデーのボア壁部内に侵入するデポジット等の異物を筒状空間内に塞き止めることができるので、スロットルバルブが開閉自在に収容されるボア内管内には異物が入り込まないようにすることができる。これにより、スロットルバルブに異物が付着するのを防止することができる。なお、二重管構造のボア壁部を樹脂成形により一体化した場合には、スロットルボデーの軽量化および低価格化を実現することができる。
請求項15に記載の発明によれば、熱可塑性樹脂またはアルミニウム合金またはマグネシウム合金よりなるスロットルボデーと、このスロットルボデーと同一の材料よりなるスロットルバルブとを同一の成形金型内で同時に成形することが可能となる。
本発明を実施するための最良の形態は、スロットルボデーのボア内径面とスロットルバルブの外径側端部との間に形成される隙間を成形金型によって所望の隙間寸法に維持するという目的を、スロットルバルブを所定の回転角度でスロットルボデー内部に組み付けられた状態となるように、同一の成形金型内でスロットルボデーとスロットルバルブとを略同時に成形することで実現した。
[実施例1の構成]
図1ないし図5は本発明の実施例1を示したもので、図1は電子制御式スロットル制御装置の全体構造を示した図で、図2はスロットルボデーの外壁面に一体的に形成されたギヤボックス部の内部に構成された駆動モータや歯車減速装置等の各構成部品を示した図で、図3はスロットルボデーの二重管構造のボア壁部を示した図である。
本実施例の電子制御式スロットル制御装置は、内燃機関(エンジン)への吸入空気量を調節するスロットルバルブ1と、このスロットルバルブ1と一体的に回転するスロットルシャフト2と、スロットルバルブ1を全開方向(または全閉方向)に回転駆動する駆動モータ(アクチュエータ、バルブ駆動手段)3と、スロットルバルブ1を全閉方向に付勢するコイルスプリング4と、この駆動モータ3の回転出力をスロットルバルブ1およびスロットルシャフト2に伝達する歯車減速装置(動力伝達装置)と、この歯車減速装置を構成する各ギヤを回転自在に収容するアクチュエータケースと、エンジンの各シリンダへの吸気通路を形成するスロットルボデー5と、駆動モータ3を電子制御するエンジン制御装置(エンジン制御ユニット:以下ECUと呼ぶ)とを備えた内燃機関用吸気制御装置である。
ここで、ECUには、車両乗員によるアクセルペダルの踏み加減(アクセル操作量)を電気信号(アクセル開度信号)に変換し、ECUへどれだけアクセルペダルが踏み込まれているかを出力するアクセル開度センサ(図示せず)が接続されている。また、電子制御式スロットル制御装置は、スロットルバルブ1の開度を電気信号(スロットル開度信号)に変換し、ECUへどれだけスロットルバルブ1が開いているかを出力するスロットルポジションセンサを有している。そして、本実施例のECUは、スロットルポジションセンサからのスロットル開度信号とアクセル開度センサからのアクセル開度信号との偏差がなくなるように駆動モータ3に対して比例積分微分制御(PID制御)によるフィードバック制御を行うように構成されている。
スロットルポジションセンサは、磁界発生源である分割型(略角形状)の永久磁石10と、この永久磁石10に磁化される分割型(略円弧状)のヨーク(磁性体:図示せず)と、分割型の永久磁石10に対向するようにセンサカバー12側に一体的に配置されたホール素子(図示せず)と、このホール素子と外部のECUとを電気的に接続するための導電性金属薄板よりなるターミナル(図示せず)と、ホール素子への磁束を集中させる鉄系の金属材料(磁性材料)よりなるステータ(図示せず)とから構成されている。なお、分割型の永久磁石10および分割型のヨークは、歯車減速装置の構成要素の1つであるバルブギヤ13の内周面に接着剤等を用いて固定されている。
スロットルバルブ1は、樹脂材料(耐熱性樹脂:例えばポリフェニレンサルファイド:PPS、またはガラス繊維30%入りのポリブチレンテレフタレート:PBTG30、またはポリアミド樹脂:PA、またはポリプロピレン:PP、またはポリエーテルイミド:PEI等)により略円板形状に形成されている。ここで、本実施例のスロットルバルブ1は、全閉位置から全開位置まで回転角度が変更されることで、エンジンに吸入される吸入空気量を制御するバタフライ形の回転弁(樹脂バルブ)で、スロットルシャフト2のバルブ保持部の外周に樹脂成形で一体的に形成されている。これにより、スロットルバルブ1とスロットルシャフト2とが一体化されて一体的に回転することが可能となる。
そして、本実施例のスロットルバルブ1は、略円板形状の樹脂製ディスク部(円板状部)14および略円筒形状の樹脂製シャフト部(円筒状部)15等によって構成されている。ここで、樹脂製ディスク部14の片端面(例えば吸入空気の流れ方向の上流側面)または両端面には、樹脂製ディスク部14を補強するための補強用リブ(図示せず)が樹脂成形で一体的に形成されている。そして、樹脂製シャフト部15は、樹脂製ディスク部14と同一の樹脂材料により略円筒形状に形成されている。
なお、樹脂製シャフト部15の回転中心軸線方向(軸方向)の両端部は、図1に示したように、スロットルバルブ1の樹脂製ディスク部14の回転中心軸線方向(軸方向)の両端部(スロットルバルブ1の外径側端部)と略同一平面上に位置するように設けられている。
スロットルシャフト2は、例えば真鍮、ステンレス鋼等の金属材料により中軸丸棒状に形成された金属シャフトであって、スロットルボデー5のボア壁部6の中心軸線方向に対して略直交する方向で、且つモータハウジング部7の中心軸線方向に対して平行する方向となるように軸方向が設定されている。ここで、本実施例のスロットルシャフト2は、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15を保持固定する金属製バルブ保持部を有し、スロットルバルブ1の樹脂製ディスク部14および樹脂製シャフト部15を補強すると共に、樹脂製シャフト部15内部にインサート成形されている。
また、スロットルシャフト2は、その図示左端部(一端部)は、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15の一端面より露出(突出)して、スロットルボデー5のボア壁部6の第1バルブ軸受部41内において回転自在に摺動する第1軸受摺動部として機能する。また、スロットルシャフト2の図示右端部(他端部)は、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15の他端面より露出(突出)して、スロットルボデー5のボア壁部6の第2バルブ軸受部(図示せず)内において回転自在に摺動する第2軸受摺動部として機能する。そして、スロットルシャフト2の図示右端部(他端部)には、歯車減速装置の構成要素の1つであるバルブギヤ13が一体的に形成されている。
ここで、本実施例のアクチュエータケースは、スロットルボデー5のボア壁部6の外壁面に樹脂成形で一体的に形成されたギヤボックス部(ギヤハウジング部、ケース本体)11と、このギヤボックス部11の開口側を閉塞すると共に、スロットルポジションセンサのホール素子、ターミナルおよびステータを保持するセンサカバー(ギヤカバー、カバー)12とから構成されている。
ギヤボックス部11は、ボア壁部6と同一の樹脂材料によって所定の形状に形成されて、内部に歯車減速装置を構成する各ギヤを回転自在に収容するギヤ室を形成する。また、ギヤボックス部11の内壁面には、スロットルバルブ1の全閉方向の回転動作を、スロットルバルブ1の全閉位置にて規制するための全閉ストッパ17が樹脂成形で一体的に形成されている。なお、ギヤボックス部11の内壁面に、スロットルバルブ1の全開方向の回転動作を、スロットルバルブ1の全開位置にて規制するための全開ストッパを樹脂成形で一体的に形成しても良い。
センサカバー12は、上述したスロットルポジションセンサのターミナル間や、駆動モータ3へのモータ用通電端子間を電気的に絶縁することが可能な熱可塑性樹脂等の樹脂材料によって所定の形状に形成されている。そして、センサカバー12は、スロットルボデー5のギヤボックス部11の開口側に設けられた嵌合部に嵌め合わされる被嵌合部を有し、リベットやスクリュー(図示せず)もしくは熱かしめ等によってギヤボックス部11の開口側端部に組み付けられている。なお、センサカバー12には、図示しないコネクタが接続される円筒形状のコネクタ受け部18が樹脂成形で一体的に形成されている。
本実施例の駆動モータ3は、センサカバー12および略円筒形状のモータハウジング部7内に埋設されたモータ用通電端子に一体的に接続されて、通電されるとモータシャフト(図示せず)が正転方向または逆転方向に回転する電動式のアクチュエータ(駆動源)である。この駆動モータ3は、フロントエンドフレーム19が締結ネジ等の締結具20を用いてモータハウジング部7またはギヤボックス部11の突起部21に締め付け固定されて、モータハウジング部7内に収容保持されている。なお、駆動モータ3のリヤエンドフレームまたはエンドヨーク(図示せず)とモータハウジング部7の底壁面との間に、駆動モータ3にエンジン振動が伝わり難くするための板バネ等の緩衝材(または駆動モータ3の耐振性を向上させるための防振材)を装着しても良い。
歯車減速装置は、駆動モータ3の回転速度を所定の減速比となるように減速するもので、駆動モータ3のモータシャフトの外周に固定されたピニオンギヤ22と、このピニオンギヤ22と噛み合って回転する中間減速ギヤ23と、この中間減速ギヤ23と噛み合って回転するバルブギヤ13とを有し、スロットルバルブ1およびそのスロットルシャフト2を回転駆動するバルブ駆動手段である。ピニオンギヤ22は、金属材料により所定の形状に一体的に形成されて、駆動モータ3のモータシャフトと一体的に回転するモータギヤである。中間減速ギヤ23は、樹脂材料により所定の形状に一体成形されて、回転中心を成す支持軸24の外周に回転自在に嵌め合わされている。そして、中間減速ギヤ23には、ピニオンギヤ22に噛み合う大径ギヤ25、およびバルブギヤ13に噛み合う小径ギヤ26が設けられている。また、支持軸24は、スロットルボデー5のギヤボックス部11の底壁面に樹脂成形で一体的に形成されており、その先端部がセンサカバー12の内壁面に形成された凹状部に嵌め込まれている。
バルブギヤ13は、樹脂材料により所定の略円環形状に一体成形されて、そのバルブギヤ13の外周面には、中間減速ギヤ23の小径ギヤ26と噛み合うギヤ部(歯部)27が一体的に形成されている。また、バルブギヤ13のボア壁部6側面から図示左方向に向かって突出するように一体的に形成された円筒状部の外周部は、コイルスプリング4のコイル内径側を保持するスプリング内周ガイド(図示せず)として機能する。なお、バルブギヤ13の外周部、つまりギヤ部27の周方向の片端面には、スロットルバルブ1が全閉位置まで閉じた際に、全閉ストッパ17に係止される被係止部としての全閉ストッパ部28が一体的に形成されている。
コイルスプリング4は、スロットルシャフト2の外周側に装着されており、その図示右端部(他端部)がスロットルボデー5のボア壁部6の外壁面、つまりギヤボックス部11の底壁面に設けられたボデー側フック(図示せず)に保持され、また、その図示左端部(一端部)がバルブギヤ13のボア壁部6側面に設けられたギヤ側フックに保持されている。
スロットルボデー5は、内部にスロットルバルブ1を開閉自在に収容する円管状ボア壁部6を有し、且つこのボア壁部6内にエンジンに向かう吸入空気(エア)が流れる円形状の吸気通路を形成するスロットルハウジングであって、ボア壁部6のボア内径内(吸気通路内)にスロットルバルブ1を全閉位置から全開位置に至るまで回動方向に回転自在に保持する装置であり、エンジンのインテークマニホールドに固定ボルトや締結ネジ等の締結具(図示せず)を用いて締め付け固定されている。
ここで、本実施例のスロットルボデー5のボア壁部6は、樹脂材料(耐熱性樹脂:例えばポリフェニレンサルファイド:PPS、またはガラス繊維30%入りのポリブチレンテレフタレート:PBTG30、またはポリアミド樹脂:PA、またはポリプロピレン:PP、またはポリエーテルイミド:PEI等)により所定の形状に形成されて、略円管形状のボア内管(ボア内径を形成する内径側円筒部)31の半径方向の外径側に、略円管形状のボア外管(スロットルボデー5の外郭を形成する外径側円筒部)32を配置した二重管構造に形成されている。ボア内管31およびボア外管32は、エアクリーナ(図示せず)から吸気管(図示せず)を介して吸入空気を吸い込むための空気入口部(吸気通路)、およびエンジンのサージタンクまたはインテークマニホールドに吸入空気を流入させるための空気出口部(吸気通路)を有し、吸入空気の流れ方向(図示上端側から図示下端側に向かう方向)に渡って略同一の内径および外径となるように樹脂成形で一体的に形成されている。
ここで、本実施例のスロットルボデー5は、図1に示したように、二重管構造のボア壁部6のボア外管32の側壁面よりも、ボア壁部6の中心軸線方向に対して半径方向の外径側に複数の平板状接続部9を介して並列して、内部に駆動モータ3を収容固定するためのモータハウジング部7を樹脂成形により一体的に形成している。このモータハウジング部7は、歯車減速装置の各ギヤを回転自在に収容するための容器形状のギヤボックス部11の図示左端面に樹脂成形で一体的に形成されている。また、モータハウジング部7は、ギヤボックス部11の図示左端面より図示左方向に延長された略円筒状の側壁部36、およびこの側壁部36の図示左側の開口側を閉塞する略円環形状の底壁部37を有している。そして、モータハウジング部7の側壁部36の中心軸線方向は、スロットルシャフト2の軸方向(スロットルバルブ1の回転中心軸方向)に対して平行する方向となるように設定され、また、ボア壁部6のボア内管31の中心軸線方向に対して略直交する方向に設定されている。複数の平板状接続部9は、図1に示したように、ボア壁部6のボア外管32の側壁面からモータハウジング部7の側壁部36の側壁面に到達するように樹脂成形により一体的に形成されたリブ構造を備えている。
なお、ボア内管31内には、エンジンに向かう吸入空気が流れる吸気通路が形成されており、その吸気通路内には、スロットルバルブ1およびスロットルシャフト2が回転自在に組み込まれている。そして、ボア内管31とボア外管32との間に形成される筒状空間(円筒状空間)が略円環状の環板状接続部33で仕切られている。その環板状接続部33は、筒状空間の一部、つまり筒状空間のほぼ中央(スロットルバルブ1の全閉位置の近傍のスロットルシャフト2の軸心部の半径方向)でほぼ全周に渡って塞ぐようにボア内管31の外周とボア外管32の内周とを接続する環状接続部として機能する。そして、環板状接続部33よりも上流側の筒状空間は、吸気管の内周面を伝わって流入する水分を塞き止めるための塞き止め凹部(水分トラップ溝)34とされている。また、環板状接続部33よりも下流側の筒状空間は、インテークマニホールドの内周面を伝わって流入する水分を塞き止めるための塞き止め凹部(水分トラップ溝)35とされている。
また、ボア内管31およびボア外管32には、スロットルシャフト2の第1軸受摺動部を回転自在に支持する略円筒形状の第1バルブ軸受部41と、スロットルシャフト2の第2軸受摺動部を回転自在に支持する略円筒形状の第2バルブ軸受部(図示せず)とが樹脂一体成形されている。そして、第1バルブ軸受部41には、丸穴形状の第1シャフト貫通穴43が設けられ、また、第2バルブ軸受部には、丸穴形状の第2シャフト貫通穴(図示せず)が設けられている。そして、第1バルブ軸受部41の開口側端部には、その第1バルブ軸受部41の開口側を塞ぐためのプラグ(図示せず)が装着されている。
なお、第2バルブ軸受部は、スロットルボデー5のボア壁部6の外壁面、つまりギヤボックス部11の底壁面から図示右方向に向かって突出するように一体的に形成されており、その外周部は、コイルスプリング4のコイル内径側を保持するスプリング内周ガイド(図示せず)として機能する。また、ボア外管32の外周部には、エンジンのインテークマニホールドの結合端面に締結ボルト等の締結具(図示せず)を用いて結合される取付ステー部45が樹脂成形で一体的に形成されている。取付ステー部45は、ボア外管32の図示下端部の外壁面から半径方向の外径側に突出するように設けられており、上記の締結ボルト等の締結具が挿通する丸穴形状の挿通孔46が複数形成されている。
[実施例1の製造方法]
次に、本実施例の電子制御式スロットル制御装置の製造方法を図1ないし図5に基づいて簡単に説明する。ここで、図4および図5(a)、(b)はスロットルバルブとスロットルボデーの射出成形方法を示した図である。
本実施例の樹脂成形型は、スロットルバルブ1の製品形状とスロットルボデー5の製品形状とに対応した形状のキャビティを形成する固定金型と可動金型とから構成されている。また、本実施例では、同一の樹脂成形型内で、スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを略同時に成形するために、スロットルバルブ1を、そのスロットルバルブ1の全閉位置よりも所定の角度を回転する位置(スロットルバルブ1の全閉位置よりも大きい回転角度)、つまりスロットルバルブ1の全閉位置以外の回転角度(θ)にてスロットルボデー5内部に組み付けられた状態となるように、上記のキャビティを形成している。
このときの回転角度は、スロットルバルブ1の全閉時の回転角度(バルブ角度)を略円管形状のボア内管31に対してα(≧0°)、スロットルバルブ1がスロットルボデー5に接触する回転角度(バルブ角度)をβ(≦180°)としたとき、下記の数1の演算式に示した回転角度(θ)にて樹脂成形するものとする(図5参照)。これによって、スロットルバルブ1の回転中心軸線方向(軸方向)の外径側端部と第1、第2バルブ軸受部41近傍のボア内径面との間の隙間を除く、スロットルバルブ1の外径側端部とボア内管31のボア内径面との間を樹脂成形型の固定金型または可動金型によって仕切ることが可能となる。
(数1)
α<θ<β
先ず、固定金型および可動金型を含む樹脂成形金型によって形成されるキャビティ内に、加熱されて溶融状態の熱可塑性樹脂{耐熱性樹脂:例えばPPSまたはPBT、以下充填材(溶融樹脂)と言う}が1つまたは2つ以上のゲートから射出され、樹脂成形金型のキャビティ内に充填材(溶融樹脂)を充填する(射出・充填工程)。このとき、キャビティ内において、スロットルシャフト2を所定の位置に保持しておく。
次に、型内樹脂圧力を徐々に増加させて射出時の最大型内樹脂圧力よりも大きな型内樹脂圧力で保圧を行う。すなわち、樹脂成形金型内の充填材(溶融樹脂)に所定の圧力を加えて、樹脂成形金型内に冷却水を導入し、この冷却水による収縮分の充填材(溶融樹脂)を、1つまたは2つ以上のゲートからキャビティ内に補充する(保圧工程)。このとき、ゲートは、ボア内管31側またはボア外管32側、あるいはモータハウジング部7側のいずれに設けられていても良い。
次に、樹脂成形金型のキャビティ内に充填された充填材(溶融樹脂)を取り出し、冷却して硬化(固化)させると、あるいは樹脂成形金型のキャビティ内で充填材(溶融樹脂)を冷却水等を用いて冷却して硬化(固化)させると、二重管構造のボア壁部6を有するスロットルボデー5内部にスロットルバルブ1およびスロットルシャフト2が回転自在に組み込まれた状態で、スロットルバルブ1およびスロットルボデー5の二重管構造のボア壁部6等が樹脂成形で一体的に形成される。また、スロットルシャフト2は、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15内部にインサート成形される。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の電子制御式スロットル制御装置の作用を図1ないし図3に基づいて簡単に説明する。
運転者(ドライバー)がアクセルペダルが踏み込むと、アクセル開度センサよりアクセル開度信号がECUに入力される。そして、ECUによってスロットルバルブ1が所定の角度となるように駆動モータ3が通電されて、駆動モータ3のモータシャフトが回転する。そして、駆動モータ3のトルクが、ピニオンギヤ22、中間減速ギヤ23およびバルブギヤ13に伝達される。これにより、バルブギヤ13が、コイルスプリング4の付勢力に抗してアクセルペダルの踏み込み量に対応した回転角度を回転する。
したがって、バルブギヤ13が回転するので、スロットルシャフト2がバルブギヤ13と同じ回転角度を回転し、スロットルバルブ1が全閉位置より全開位置側へ開く方向(全開方向)に回転駆動される。この結果、スロットルボデー5のボア壁部6のボア内管31内に形成された吸気通路が所定の角度だけ開かれるので、エンジンの回転速度がアクセルペダルの踏み込み量に対応した速度に変更される。
逆に、ドライバーがアクセルペダルから足を離すと、コイルスプリング4の付勢力によりスロットルバルブ1、スロットルシャフト2、バルブギヤ13およびアクセルペダル等が元の位置(アイドリング位置、スロットルバルブ1の全閉位置)まで戻される。なお、ドライバーがアクセルペダルを戻すと、アクセル開度センサよりアクセル開度信号(0%)が出力されるので、ECUによってスロットルバルブ1が全閉時の開度となるように駆動モータ3を通電して、駆動モータ3のモータシャフトを逆回転させるようにしても良い。この場合には、駆動モータ3によってスロットルバルブ1を全閉方向に回転駆動できる。
このとき、バルブギヤ13に設けられる全閉ストッパ部28が、スロットルボデー5のギヤボックス部11の内壁面に樹脂成形された全閉ストッパ17に当接するまで、コイルスプリング4の付勢力によりスロットルバルブ1が全開位置側より全閉位置側へ閉じる方向(全閉方向)に回転する。そして、全閉ストッパ17によって、スロットルバルブ1の全閉方向のそれ以上の回転動作が規制されるので、スロットルボデー5のボア壁部6のボア内管31内に形成された吸気通路内においてスロットルバルブ1が所定の全閉位置に保持される。これにより、エンジンへの吸気通路が全閉されて、エンジンの回転速度がアイドル回転速度となる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例の電子制御式スロットル制御装置においては、スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを同一の樹脂成形金型内で略同時に成形する際に、スロットルバルブ1の全閉位置よりも所定の角度を回転する位置、つまりスロットルバルブ1を全閉位置以外の回転角度にてスロットルボデー5のボア壁部6内部に組み付けられた状態となるように成形することで、スロットルボデー5のボア内管31のボア内径面とスロットルバルブ1の外径側端部との間に形成される隙間を樹脂成形金型によって所望の隙間寸法に維持することができる。
それによって、従来より実施されていた、スロットルボデー101とスロットルバルブ102とを別々に成形し、後工程にて組み付ける組付工程を廃止することができる。また、特許文献1、2に記載のようなスロットルボデー101を成形し、このスロットルボデー101と同一の成形金型内で逐次的にスロットルボデー101のボア内径面をスロットルバルブ成形用金型としてスロットルバルブ102を樹脂成形する成形工程を廃止することができる。これにより、樹脂成形金型の費用、製造工数の大幅な低減が可能となり、より安価な電子制御式スロットル制御装置を生産することが可能な電子制御式スロットル制御装置の製造方法を提供することができる。
また、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15内部にスロットルシャフト(金属シャフト)2をインサート成形しているため、スロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア内管31とは、樹脂成形金型およびスロットルシャフト2の両端部(第1、第2軸受摺動部)とによって完全に仕切られる構造となり、スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを同一の樹脂成形金型内で同時に成形することが可能となる。
また、スロットルボデー5のボア内管31のボア内径面とスロットルバルブ1の外径側端部との間に形成される隙間を樹脂成形金型によって所望の隙間寸法に維持することができるので、スロットルバルブ1の全閉位置から全開位置までの全回動範囲(全回転角度範囲)内においてスロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面とが干渉することはなく、スロットルバルブ1の動作不良が生じることはない。また、スロットルボデー5のボア内管31のボア内径面とスロットルバルブ1の外径側端部との間に形成される隙間を樹脂成形金型によって所望の隙間寸法に維持することができるので、スロットルバルブ1の全閉時の気密性能を確保することができ、アイドル運転時の吸入空気の漏れ量を減少することができる。
そして、エンジンで使用される燃料(例えばガソリン)の量が吸入空気の流量によって制御されている現状からすれば、上記のアイドル運転時の吸入空気の漏れ量を減少できると言うことは、燃費の向上を得ることになる。
なお、上述したように、スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを同一の樹脂成形金型内で同時に成形した後には、第1、第2バルブ軸受部41近傍の、つまり第1、第2シャフト貫通穴周辺のボア内管31のボア内径面とスロットルバルブ1の樹脂製ディスク部14およびスロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15の回転中心軸線方向(軸方向)の両端部とは、所定の軸方向隙間を隔てて対向して配置される。このため、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15内部にインサート成形されたスロットルシャフト2の両端部の第1、第2軸受摺動部は、スロットルボデー5のボア壁部6の第1、第2バルブ軸受部41内において回転自在に支持されることになり、また、スロットルバルブ1とスロットルシャフト2とは一体的に回転するため、スロットルバルブ1の全閉位置から全開位置までの全回動範囲(全回転角度範囲)内においてスロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面とが干渉することはなく、スロットルバルブ1とスロットルシャフト2とが回転可能となる。
図6は本発明の実施例2を示したもので、電子制御式スロットル制御装置の概略構造を示した図である。
本実施例の電子制御式スロットル制御装置は、リターンスプリング機能を有する第1スプリング部(以下リターンスプリングと言う)51とオープナスプリング機能を有する第2スプリング部(以下デフォルトスプリングと言う)52とを一体化することで、スロットルバルブ1を全閉方向または全開方向に付勢する1本のコイルスプリング(バルブ付勢手段)4を備えている。この1本のコイルスプリング4は、スロットルボデー5のボア壁部6の外壁面、つまりギヤボックス部11の底壁面とバルブギヤ13のボア壁部6側端面との間に装着されて、リターンスプリング51とデフォルトスプリング52との結合部(途中)を略逆U字形状に曲げて中間ストッパ部材53に保持されるU字フック部54とし、両端部を異なる方向に巻き込んだ1本のコイル状のばね構造としたものである。
スロットルボデー5のギヤボックス部11には、内周側に突出したボス形状の中間位置ストッパ(図示せず)が設けられている。この中間位置ストッパには、何らかの要因によって駆動モータ3への電流の供給が断たれた際に、リターンスプリング51とデフォルトスプリング52とのそれぞれ異なる方向の付勢力を利用して機械的にスロットルバルブ1を全閉位置と全開位置との間の所定の中間位置に保持または係止する中間ストッパ部材(調整ねじ機能付きのアジャストスクリュー)53が捩じ込まれている。なお、スロットルボデー5のボア壁部6の外壁面、つまりギヤボックス部11の底壁面から図示右方向に向かって突出するように一体的に形成された円筒状部の外周部は、コイルスプリング4のコイル内径側を保持するスプリング内周ガイド55として機能する。また、バルブギヤ13のボア壁部6側面から図示左方向に向かって突出するように一体的に形成された円筒状部の外周部は、コイルスプリング4のコイル内径側を保持するスプリング内周ガイド56として機能する。
また、本実施例のバルブギヤ13のボア壁部6側面からは、デフォルトスプリング52に全閉位置から中間位置側(全開方向)に付勢されるオープナ部材57が樹脂成形で一体的に形成されている。オープナ部材57には、コイルスプリング4のデフォルトスプリング52の図示右端部(他端部)を係止するギヤ側フック(第2係止部)61、リターンスプリング51とデフォルトスプリング52との結合部であるU字フック部54に係脱自在に係合する係合部62、およびこの係合部62の近傍に、U字フック部54の軸方向のそれ以上の移動を規制する複数の横ズレ防止ガイド63が一体成形されている。
そして、コイルスプリング4のリターンスプリング51の図示左端部(一端部)には、スロットルボデー5のボア壁部6の外壁面、つまりギヤボックス部11の底壁面に一体的に形成されたボデー側フック(第1係止部)64に係止または保持されるスプリングボデー側フック(第1被係止部)65が設けられている。また、コイルスプリング4のデフォルトスプリング52の図示右端部(他端部)には、オープナ部材57のギヤ側フック61に係止または保持されるスプリングギヤ側フック(第2被係止部)66が設けられている。
電子制御式スロットル制御装置において、何らかの要因によって駆動モータ3への電流の供給が断たれた場合の作動を説明する。この際、オープナ部材57がデフォルトスプリング52の結合部側端部とスプリングギヤ側フック66とによって挟み込まれた状態で、リターンスプリング51のリターンスプリング機能、つまりオープナ部材57を介してスロットルバルブ1を全開位置から中間位置まで戻す方向に付勢する付勢力、およびデフォルトスプリング52のオープナスプリング機能、つまりオープナ部材57を介してスロットルバルブ1を全閉位置から中間位置まで戻す方向に付勢する付勢力によって、オープナ部材57の係合部62がコイルスプリング4のU字フック部54に当接状態となる。これにより、スロットルバルブ1は中間位置に確実に保持されるので、何らかの要因によって駆動モータ3への電流の供給が断たれた場合の退避走行が可能となる。
図7および図8は本発明の実施例3を示したもので、図7および図8(a)、(b)はスロットルバルブとスロットルボデーの射出成形方法を示した図である。
ここで、例えば図9に示した比較例1では、スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを同一の樹脂成形金型内で同時に成形することで、スロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との隙間寸法を樹脂成形金型によって自由に形成してスロットルバルブ1の全閉時の気密性能を確保する目的で、スロットルバルブ1の全閉位置の回転角度にてスロットルボデー5のボア壁部6内部に組み付けられた状態となるように、スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを同一の樹脂成形金型内で同時成形している。
しかし、上記の比較例1の成形方法を採用した場合には、図10(a)、(b)に示したように、スロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア壁部6のボア内管31のボア内径面との隙間形成範囲がスロットルバルブ1の樹脂製ディスク部(円板状部)14のほぼ全周となる。これによって、スロットルバルブ1の樹脂製ディスク部14全周に渡って、スロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との間に、スロットルバルブ1の全閉位置から全開位置までの全回動範囲(全回転角度範囲)内においてスロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面とが干渉してスロットルバルブ1が動作不良とならない所望の隙間寸法の隙間(G)を形成するための薄い略円筒形状金型を用意または製造する必要が有り、樹脂成形金型の費用が増加するという問題があった。
そこで、本実施例では、スロットルバルブ1の全閉位置よりも所定の角度を回転する位置(スロットルバルブ1の全閉位置よりも大きい回転角度)、例えばスロットルバルブ1の回転中心軸線に対して直交する半径方向の外径側端部が、スロットルボデー5のボア内管31の中心軸線方向に対して平行する方向に指向する回転角度(バルブ角度)、つまりスロットルバルブ1の全開位置に相当する回転角度(バルブ角度:θ=90°)にてスロットルボデー5のボア壁部6内部に組み付けられた状態となるように、スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを同一の樹脂成形金型内で同時に成形するようにしている。
これによって、例えば図9および図10(a)、(b)に示した比較例1の場合には、上述したように、スロットルバルブ1の樹脂製ディスク部14全周に渡って、スロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との間に所望の隙間寸法の隙間(G)を形成するための薄い略円筒形状金型を用意または製造する必要が有るのに比べて、スロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との間の限定された部分にのみ薄い樹脂成形金型を形成すれば良い。すなわち、図7および図8(a)、(b)に示したように、スロットルバルブ1の回転中心軸線方向の外径側端部とスロットルボデー5の第1、第2バルブ軸受部41、42近傍の、つまり第1、第2シャフト貫通穴43、44周辺のボア内管31のボア内径面との間を薄い樹脂成形金型によって仕切ることが可能となる。
したがって、スロットルバルブ1をスロットルボデー5のボア内管31内部に組み付けられた状態で、スロットルバルブ1をスロットルボデー5と同一の樹脂成形金型内で同時に成形することができる。そして、スロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との間に形成される隙間を樹脂成形金型によって、スロットルバルブ1の全閉位置から全開位置までの全回動範囲(全回転角度範囲)内においてスロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面とが干渉してスロットルバルブ1が動作不良とならない所望の隙間寸法に維持することができ、スロットルバルブ1の全閉時の気密性能を確保するこができる。
図11および図12は本発明の実施例4を示したもので、図11および図12(a)、(b)はスロットルバルブとスロットルボデーの射出成形方法を示した図である。
本実施例では、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15の回転中心軸線方向(軸方向)の両端部の位置を、スロットルバルブ1の樹脂製ディスク部14の回転中心軸線方向(軸方向)の両端部(スロットルバルブ1の外径側端部)の位置よりも所定の軸方向寸法だけ引っ込ませた円環形状の第1、第2環状端面15a、15bを設けたバルブ側継ぎ手構造を採用している。これによって、スロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との間の、実施例1および実施例3よりも更に限定された範囲のみの薄い樹脂成形金型構造を採用することができるので、樹脂成形金型の耐久性を向上させることができる。
なお、本実施例では、スロットルシャフト2として金属シャフトを用いているが、スロットルシャフト2として樹脂シャフトを用いても良い。この場合には、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15に樹脂成形で一体的に形成されることになるため、部品点数が減少する。
図13および図14は本発明の実施例5を示したもので、スロットルバルブを開閉自在に収容したスロットルボデーを示した図である。
本実施例では、実施例4の第1、第2環状端面15a、15bに加えて、スロットルボデー5のボア壁部6には、第1バルブ軸受部41近傍の、つまり第1シャフト貫通穴43周辺のボア内管31のボア内径部に、スロットルボデー5のボア内管31の中心軸線方向に対して平行する方向に延びる第1溝部(図示せず)を有するボデー側継ぎ手構造を採用している。また、スロットルボデー5のボア壁部6には、第2バルブ軸受部42近傍の、つまり第2シャフト貫通穴44周辺のボア内管31のボア内径部に、スロットルボデー5のボア内管31の中心軸線方向に対して平行する方向に延びる第2溝部47を有するボデー側継ぎ手構造を採用している。なお、第1、第2溝部47は、ボア壁部6のボア内管31に一体的に形成されており、ボア内管31の中心軸線方向の中央部、つまりボア内管31の外周に環板状接続部33が接続される部位には、略円形状の第1、第2シャフト貫通孔48が形成されている。第1、第2シャフト貫通孔48は、第1、第2溝部47の吸入空気の流れ方向の上流側溝部と下流側溝部とを連通すると共に、第1、第2バルブ軸受部41、42の第1、第2シャフト貫通穴43、44と同一の内径を有し、同一軸心上に設けられている。
ここで、ボア内管31のボア内径部の第1、第2シャフト貫通孔48の中心軸線方向の寸法を、寸法Aとし、また、ボア内管31のボア内径部の第1、第2溝部47の幅方向の寸法を、寸法Bとし、また、スロットルシャフト2の直径を、寸法Cとし、また、スロットルバルブ1の樹脂製ディスク部14の板厚方向の寸法を、寸法Dとし、また、ボア内管31のボア内径部の第1、第2溝部47の深さ方向(ボア内管31のボア内径部の肉厚方向)の寸法を、寸法Eとする。
(数2)
寸法A≦寸法C
(数3)
寸法D≦寸法B
(数4)
0<寸法E
以上のように、本実施例の継ぎ手構造を採用した時に、各寸法A〜Eが上記の数2〜数4の関係式を満足することで、スロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア内管31とを、樹脂成形金型によってより確実に仕切ることができる。したがって、スロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア壁部6とを同一の樹脂成形金型内で同時に成形することが可能となり、且つスロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との間に樹脂成形金型によって任意の隙間を形成することが可能となる。
図15および図16は本発明の実施例6を示したもので、図15および図16(a)、(b)はスロットルバルブとスロットルボデーの射出成形方法を示した図である。
本実施例のスロットルバルブ1は、実施例4の第1、第2環状端面15a、15bに加えて、樹脂製ディスク部14の回転中心軸線方向の外径側端部に、スロットルボデー5のボア内管31の中心軸線方向に対して平行する方向に延びる第1、第2平坦部(略直線状部、切欠き部)14a、14bを設けたバルブ側継ぎ手構造を採用している。
そして、スロットルボデー5のボア壁部6には、第1バルブ軸受部41近傍の、つまり第1シャフト貫通穴周辺のボア内管31のボア内径面に、スロットルボデー5のボア内管31の中心軸線方向に対して平行する方向に開口した第1溝部を有する第1ボデー側継ぎ手(図示せず)がインサート成形されている。また、スロットルボデー5のボア壁部6には、第2バルブ軸受部42近傍の、つまり第2シャフト貫通穴44周辺のボア内管31のボア内径面に、スロットルボデー5のボア内管31の中心軸線方向に対して平行する方向に開口した第2溝部71を有する第2ボデー側継ぎ手72がインサート成形されている。これらの第1、第2ボデー側継ぎ手72は、スロットルバルブ1またはスロットルボデー5を形成する熱可塑性樹脂と相溶性、あるいは接着性を有しない素材(例えば金属材料:真鍮、オイルレスメタル、銅等の摺動部材)によって製造されている。
そして、第1、第2ボデー側継ぎ手72には、スロットルバルブ1の全閉時に、スロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との間を気密化するための平坦な第1、第2シール部73、およびこれらの第1、第2シール部73内においてスロットルシャフト2の第1、第2軸受摺動部を回転自在または摺動自在に支持するための第1、第2シャフト貫通孔74が設けられている。
なお、第1、第2シール部73は、スロットルバルブ1の全閉時には、スロットルバルブ1の樹脂製ディスク部14の第1、第2平坦部14a、14bに対して所定の隙間を隔てて対向するように設けられている。また、第1、第2シャフト貫通孔74は、ボア内管31の中心軸線方向の中央部、つまりボア内管31の外周に環板状接続部33が接続される部位に対応して設けられている。そして、第1、第2シャフト貫通孔74は、第1、第2溝部71の吸入空気の流れ方向の上流側溝部と下流側溝部とを連通すると共に、第1、第2バルブ軸受部41、42の第1、第2シャフト貫通穴43、44と同一の内径を有し、同一軸心上に設けられている。
以上のバルブ側継ぎ手構造およびボデー側継ぎ手構造を採用することによって、スロットルボデー5のボア内管31のボア内径面を形成する樹脂成形金型の抜き方向から見た時に、第1、第2ボデー側継ぎ手72の、スロットルバルブ1と接触する部分に第1、第2溝部71を設けているので、スロットルバルブ1の外径側端部とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との間に樹脂成形金型が侵入するスペースを設けることができる。これによって、樹脂成形金型の耐久性をより向上させることが可能となる。
また、スロットルバルブ1およびスロットルボデー5のボア壁部6を樹脂成形で一体的に形成する際には、スロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面とが直接接触しない構造となる。また、スロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア壁部6とを同一の樹脂成形金型内で同時に成形する際には、スロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との間に樹脂成形金型によって任意の隙間を形成することが可能となる。
ここで、第1、第2ボデー側継ぎ手72の第1、第2シャフト貫通孔74の中心軸線方向の寸法を、寸法Aとし、また、第1、第2ボデー側継ぎ手72の第1、第2溝部71の幅方向の寸法を、寸法Bとし、また、スロットルシャフト2の直径を、寸法Cとし、また、スロットルバルブ1の樹脂製ディスク部14の第1、第2平坦部14a、14bの板厚方向の寸法を、寸法Dとし、また、第1、第2ボデー側継ぎ手72の第1、第2溝部71の深さ方向(第1、第2ボデー側継ぎ手72の肉厚方向)の寸法を、寸法Eとする。
(数5)
寸法A≦寸法C
(数6)
寸法D≦寸法B
(数7)
0<寸法E
以上のように、本実施例の継ぎ手構造を採用した時に、各寸法A〜Eが上記の数5〜数7の関係式を満足することで、スロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア内管31とを、樹脂成形金型によってより確実に仕切ることができる。したがって、スロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア壁部6とを同一の樹脂成形金型内で同時に成形することが可能となり、且つスロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア内管31のボア内径面との間に樹脂成形金型によって任意の隙間を形成することが可能となる。
さらに、本実施例では、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15内部にスロットルシャフト(金属シャフト)2をインサート成形しているため、スロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア内管31とは、樹脂成形金型およびスロットルシャフト2の両端部(第1、第2軸受摺動部)とによって完全に仕切られる構造となり、スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを同一の樹脂成形金型内で同時に成形することが可能となる。
なお、本実施例では、スロットルシャフト2を、スロットルバルブ1またはスロットルボデー5を形成する材料(熱可塑性樹脂)と相溶性または接着性を有しない素材(例えばセラミックス等)で構成しても良い。この場合でも、同様の効果を得ることができる。また、スロットルシャフト2を、スロットルバルブ1と同一の樹脂材料により略丸棒形状の樹脂製シャフト部16を構成しても良い。
図18は本発明の実施例7を示したもので、スロットルバルブを開閉自在に収容したスロットルボデーを示した図である。
本実施例では、実施例6のスロットルシャフト2を、実施例1〜4と同様な金属シャフトで構成した例である。
図19は本発明の実施例8を示したもので、スロットルバルブを開閉自在に収容したスロットルボデーを示した図である。
本実施例では、実施例6の第1、第2ボデー側継ぎ手72に加えて、スロットルシャフト2の第1、第2軸受摺動部を回転自在または摺動自在に支持するための略円筒状の第1、第2カラー75、76をスロットルボデー5のボア壁部6の第1、第2バルブ軸受部41、42の内周部にインサート成形している。そして、第1、第2カラー75、76は、スロットルバルブ1またはスロットルボデー5を形成する熱可塑性樹脂と相溶性、あるいは接着性を有しない素材(例えば金属材料:真鍮、オイルレスメタル、銅等の摺動部材)によって製造されている。また、第1、第2カラー75、76内部には、第1、第2バルブ軸受部41、42の第1、第2シャフト貫通穴43、44、および第1、第2ボデー側継ぎ手72の第1、第2シャフト貫通孔74と同一軸心上に第1、第2貫通孔が設けられている。この場合も、実施例6と同様な効果を得ることができる。
なお、本実施例では、スロットルシャフト2を、スロットルバルブ1またはスロットルボデー5を形成する材料(熱可塑性樹脂)と相溶性または接着性を有しない素材(例えばセラミックス等)で構成しても良い。この場合でも、同様の効果を得ることができる。また、第1、第2カラー75、76の代わりに、略円筒状のドライベアリング(軸受部品)を用いても良い。また、スロットルシャフト2を、スロットルバルブ1と同一の樹脂材料により略丸棒形状の樹脂製シャフト部16を構成しても良い。
図20は本発明の実施例9を示したもので、スロットルバルブを開閉自在に収容したスロットルボデーを示した図である。
本実施例では、実施例8のスロットルシャフト2を、実施例1〜4と同様な金属シャフトで構成した例である。
なお、例えばスロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア壁部6を互いに相溶性または接着性を有しない素材でそれぞれ成形する場合にも、上記の実施例4〜9の継ぎ手構造を採用することによって、スロットルバルブ1とスロットルボデー5のボア壁部6を同一の成形金型によって作り込むことが可能となり、前述したようなスロットルシャフト(金属シャフト)2または第1、第2カラー75、76をスロットルバルブ1またはスロットルボデー5のボア壁部6内部にインサート成形する必要はない。また、同一の成形金型を閉じてから開くまでの間に、スロットルボデー5を成形した後にスロットルバルブ1を成形することも可能である。逆に、同一の成形金型を閉じてから開くまでの間に、スロットルバルブ1を成形した後にスロットルボデー5を成形することも可能である。
[変形例]
本実施例では、非接触式の検出素子としてホール素子を使用した例を説明したが、非接触式の検出素子としてホールICまたは磁気抵抗素子等を使用しても良い。また、本実施例では、磁界発生源として分割型の永久磁石10を採用した例を説明したが、磁界発生源として円筒形状の永久磁石を採用しても良い。なお、本実施例では、樹脂製ディスク部(円板状部)14および樹脂製シャフト部(円筒状部)15によってスロットルバルブ(樹脂バルブ)1を構成し、且つ金属材料のみによってスロットルシャフト(金属シャフト)2を構成しているが、略円板形状の樹脂製ディスク部(円板状部)14によってスロットルバルブ1を構成し、且つ略円筒形状の樹脂製シャフト部(円筒状部)15および中軸丸棒状の金属製シャフト部16によってスロットルシャフト2を構成しても良い。また、実施例1〜4では、スロットルシャフト2として金属シャフトを用いているが、スロットルシャフト2として樹脂シャフトを用いても良い。この場合には、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15に樹脂成形で一体的に形成されることになるため、部品点数が減少する。
本実施例では、本発明を、駆動モータ(アクチュエータ)3の回転動力を、歯車減速装置等の動力伝達装置を経てスロットルシャフト2に伝達して、スロットルバルブ1の回転角度(バルブ開度)を運転者(ドライバー)のアクセル操作量に応じて制御する電子制御式スロットル制御装置に適用した例を説明したが、本発明を、駆動モータ3を有しない内燃機関用スロットル装置に採用しても良い。この場合には、スロットルシャフト2の金属製シャフト部16の他端部に設けたバルブギヤ13の代わりに、アクセルペダルにワイヤーケーブルを介して機械的に連結されるレバー部を設ける。このようにしても、運転者(ドライバー)のアクセル操作量をスロットルバルブ1およびスロットルシャフト2に伝えることができる。
なお、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15の内周とスロットルシャフト2のバルブ保持部との外周との間の食い付き性(結合性能)を向上し、且つスロットルバルブ1のスロットルシャフト2に対する軸方向の相対運動を防止する目的で、つまりスロットルシャフト2のバルブ保持部からのスロットルバルブ1の抜けを防止する目的で、スロットルシャフト2のバルブ保持部の外周面の一部または全部にローレット加工等を施しても良い。例えばスロットルシャフト2のバルブ保持部の外周面の一部または全部に刻み目または凹凸部を形成しても良い。あるいはスロットルシャフト2のバルブ保持部の断面形状を2面幅を有する略円形状とし、また、スロットルバルブ1の樹脂製シャフト部15の断面形状を2面幅を有する略円筒形状としても良い。これは、スロットルバルブ1とスロットルシャフト2との回転方向の相対回転運動を防止できる。
また、スロットルバルブ1とスロットルボデー5とを同一の樹脂成形型内で同時に成形する樹脂成形前に、スロットルシャフト2の両端部の第1、第2軸受摺動部の外周面に離型剤または潤滑剤(例えばフッ素系樹脂、二硫化モリブデン等)を塗布しても良い。同じく、第1、第2ボデー側継ぎ手72の第1、第2シャフト貫通孔74の内周面に離型剤または潤滑剤(例えばフッ素系樹脂、二硫化モリブデン等)を塗布しても良い。同じく、第1、第2カラー75、76の第1、第2貫通孔の内周面に離型剤または潤滑剤(例えばフッ素系樹脂、二硫化モリブデン等)を塗布しても良い。
本実施例では、スロットルボデー5のボア壁部6を、円管形状のボア外管32内に円管形状のボア内管31を配置し、且つボア内管31とボア外管32とを同心状に配置したが、ボア外管32の軸心に対してボア内管31の軸心を、ボア壁部6の中心軸線方向に対して直交する半径方向の一方側(例えば天地方向の地側)に偏心させた二重管構造に形成しても良い。また、スロットルボデー5のボア壁部6を、円管形状のボア外管32内に円管形状のボア内管31を配置し、且つボア外管32の軸心に対してボア内管31の軸心を、ボア壁部6の中心軸線方向に対して直交する半径方向の他方側(例えば天地方向の天側)に偏心させた二重管構造に形成しても良い。また、スロットルボデー5のボア壁部6を一重管構造としても良い。
本実施例では、エンジン冷却水をスロットルボデー5に導入することなく、冬季等の寒冷時のスロットルバルブ1のアイシングを防止して部品点数を減少する目的で、スロットルバルブ1よりも上流側および下流側からボア壁部6内に流入する水分を塞き止めるための塞き止め凹部34、35を設けているが、少なくともスロットルバルブ1よりも上流側の吸気管の内周面を伝ってボア壁部6内に流入する水分を塞き止めるための塞き止め凹部34のみを設けるようにしても良い。
なお、ボア外管32の外周部に、スロットルバルブ1を迂回するバイパス通路を設け、更に、そのバイパス通路内を流れる空気量を調整してエンジンのアイドル回転速度を制御するためのアイドル回転速度制御弁(ISCバルブ)を装着しても良い。また、スロットルボデー5のボア壁部6よりも吸入空気の流れ方向の上流側の吸気管に、ブローバイガス還元装置(PCV)の出口孔または蒸散防止装置のパージ用チューブが取り付けられていても良い。この場合には、吸気管内に、ブローバイガスに含まれるエンジンオイルが吸気管の内壁面に堆積してデポジットとなっている可能性がある。このため、上記の塞き止め凹部34に、吸気管の内壁面より伝ってくるオイルミストやデポジット等の異物を塞き止めることで、スロットルバルブ1およびスロットルシャフト2の動作不良を防止できる。
電子制御式スロットル制御装置の全体構造を示した斜視図である(実施例1)。 スロットルボデーの外壁面に一体的に形成されたギヤボックス部の内部に構成された駆動モータや歯車減速装置等の各構成部品を示した正面図である(実施例1)。 スロットルボデーの二重管構造のボア壁部を示した説明図である(実施例1)。 スロットルバルブとスロットルボデーの射出成形方法を示した斜視図である(実施例1)。 (a)、(b)はスロットルバルブとスロットルボデーの射出成形方法を示した説明図である(実施例1)。 電子制御式スロットル制御装置の概略構造を示した斜視図である(実施例2)。 スロットルバルブとスロットルボデーの射出成形方法を示した斜視図である(実施例3)。 (a)、(b)はスロットルボデーの射出成形方法を示した説明図である(実施例3)。 スロットルバルブとスロットルボデーの射出成形方法を示した説明図である(比較例1)。 (a)、(b)はスロットルボデーの射出成形方法を示した説明図である(比較例1)。 スロットルバルブとスロットルボデーの射出成形方法を示した斜視図である(実施例4)。 (a)、(b)はスロットルボデーの射出成形方法を示した説明図である(実施例4)。 スロットルバルブを開閉自在に収容したスロットルボデーを示した斜視図である(実施例5)。 バルブ側継ぎ手寸法とボデー側継ぎ手寸法を示した説明図である(実施例5)。 スロットルバルブとスロットルボデーの射出成形方法を示した斜視図である(実施例6)。 (a)、(b)はスロットルボデーの射出成形方法を示した説明図である(実施例6)。 バルブ側継ぎ手寸法とボデー側継ぎ手寸法を示した説明図である(実施例6)。 スロットルバルブを開閉自在に収容したスロットルボデーを示した斜視図である(実施例7)。 スロットルバルブを開閉自在に収容したスロットルボデーを示した斜視図である(実施例8)。 スロットルバルブを開閉自在に収容したスロットルボデーを示した斜視図である(実施例9)。 電子制御式スロットル制御装置の全体構造を示した斜視図である(従来の技術)。 スロットルバルブを開閉自在に収容したスロットルボデーを示した斜視図である(従来の技術)。 スロットルボデー内部でスロットルバルブを樹脂成形する方法を示した斜視図である(従来の技術)。 (a)〜(d)はスロットルボデー内部におけるスロットルバルブの成形方法を示した説明図である(従来の技術)。
符号の説明
1 スロットルバルブ
2 スロットルシャフト(シャフト部)
5 スロットルボデー
6 ボア壁部
31 ボア内管
32 ボア外管
41 第1バルブ軸受部
47 第2溝部
48 第2シャフト貫通孔
71 第2溝部
72 第2ボデー側継ぎ手
75 第1カラー
76 第2カラー

Claims (15)

  1. 内燃機関に吸入される吸入空気が中心軸線方向に流れる略円管状のスロットルボデーと、
    このスロットルボデーの中心軸線方向に対して略直交する方向に回転中心軸線を有する略円板状のスロットルバルブと
    を製造する内燃機関用スロットル装置の製造方法において、
    前記スロットルバルブと前記スロットルボデーとの隙間が最小となる位置を全閉位置とし、前記全閉位置よりも所定の角度を回転する位置にて前記スロットルボデー内部に組み付けられた状態となるように、前記スロットルボデーと前記スロットルバルブとを同一の成形金型内で略同時に成形することを特徴とする内燃機関用スロットル装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の内燃機関用スロットル装置の製造方法において、
    前記スロットルバルブの全閉位置よりも所定の角度を回転する位置とは、前記スロットルバルブの回転中心軸線に対して直交する半径方向の外径側端部が、前記スロットルボデーの中心軸線方向に対して平行する方向に指向する回転角度であるか、あるいは前記スロットルバルブの全開位置に相当する回転角度であることを特徴とする内燃機関用スロットル装置の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の内燃機関用スロットル装置の製造方法において、
    前記成形金型内に形成した成形品形状のキャビティ内に、加熱されて溶融状態の熱可塑性樹脂またはアルミニウム合金またはマグネシウム合金を充填し、この充填された充填材を冷却して固化させることで、前記スロットルボデー内部に前記スロットルバルブが回転自在に組み込まれた製品を樹脂成形または鋳造成形することを特徴とする内燃機関用スロットル装置の製造方法。
  4. 請求項1または請求項2に記載の内燃機関用スロットル装置の製造方法において、
    前記スロットルボデーは、前記スロットルバルブの回転中心軸線方向の一端部を回転自在に支持するバルブ軸受部を有し、
    前記スロットルボデーの、前記バルブ軸受部近傍のボア内径部には、前記スロットルボデーの中心軸線方向に対して平行する方向に溝部または平坦部または略直線状部が設けられていることを特徴とする内燃機関用スロットル装置の製造方法。
  5. 請求項1ないし請求項4のうちのいずれか1つに記載の内燃機関用スロットル装置の製造方法において、
    前記スロットルバルブの回転中心軸線方向の外径側端部には、前記スロットルボデーの中心軸線方向に対して平行する方向に溝部または平坦部または略直線状部が設けられていることを特徴とする内燃機関用スロットル装置の製造方法。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の内燃機関用スロットル装置の製造方法において、
    前記スロットルボデー内部には、前記スロットルバルブの全閉時に前記スロットルバルブの外径側端部と前記スロットルボデーのボア内径面とを気密化するためのボデー側継ぎ手がインサート成形されており、
    前記ボデー側継ぎ手は、前記スロットルボデーまたは前記スロットルバルブを形成する材料と相溶性または接着性を有しない素材よりなることを特徴とする内燃機関用スロットル装置の製造方法。
  7. 請求項1ないし請求項6のうちのいずれか1つに記載の内燃機関用スロットル装置の製造方法において、
    前記スロットルバルブ内部には、前記スロットルバルブと一体的に回転する略軸状のシャフト部がインサート成形されており、
    前記シャフト部は、前記スロットルボデーまたは前記スロットルバルブを形成する材料と相溶性または接着性を有しない素材よりなることを特徴とする内燃機関用スロットル装置の製造方法。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の内燃機関用スロットル装置の製造方法において、
    前記スロットルボデー内部には、前記スロットルバルブの回転中心軸線方向の一端部を回転自在に支持する略円筒状のカラーまたはドライベアリングがインサート成形されており、
    前記カラーまたはドライベアリングは、前記スロットルボデーまたは前記スロットルバルブを形成する材料と相溶性または接着性を有しない素材よりなることを特徴とする内燃機関用スロットル装置の製造方法。
  9. 内燃機関に吸入される吸入空気が中心軸線方向に流れる略円管状のスロットルボデーと、
    このスロットルボデーの中心軸線方向に対して略直交する方向に回転中心軸線を有する略円板状のスロットルバルブと
    を備えた内燃機関用スロットル装置において、
    前記スロットルボデーは、前記スロットルバルブの回転中心軸線方向の一端部を回転自在に支持するバルブ軸受部を有し、
    前記スロットルボデーの、前記バルブ軸受部近傍のボア内径部には、前記スロットルボデーの中心軸線方向に対して平行する方向に溝部または平坦部または略直線状部が設けられていることを特徴とする内燃機関用スロットル装置。
  10. 請求項9に記載の内燃機関用スロットル装置において、
    前記スロットルバルブの回転中心軸線方向の外径側端部には、前記スロットルボデーの中心軸線方向に対して平行する方向に溝部または平坦部または略直線状部が設けられていることを特徴とする内燃機関用スロットル装置。
  11. 請求項9または請求項10に記載の内燃機関用スロットル装置において、
    前記スロットルボデー内部には、前記スロットルバルブの全閉時に前記スロットルバルブの外径側端部と前記スロットルボデーのボア内径面とを気密化するためのボデー側継ぎ手が一体的に設けられており、
    前記ボデー側継ぎ手は、前記スロットルボデーおよび前記スロットルバルブと相溶性または接着性を有しない素材よりなることを特徴とする内燃機関用スロットル装置。
  12. 請求項9ないし請求項11のうちのいずれか1つに記載の内燃機関用スロットル装置において、
    前記スロットルバルブ内部には、前記スロットルバルブと一体的に回転する略軸状のシャフト部が一体的に設けられており、
    前記シャフト部は、前記スロットルボデーまたは前記スロットルバルブを形成する材料と相溶性または接着性を有しない素材よりなることを特徴とする内燃機関用スロットル装置。
  13. 請求項9ないし請求項12のうちのいずれか1つに記載の内燃機関用スロットル装置において、
    前記スロットルボデー内部には、前記スロットルバルブの回転中心軸線方向の一端部を回転自在に支持する略円筒状のカラーまたはドライベアリングが一体的に設けられており、
    前記カラーまたはドライベアリングは、前記スロットルボデーまたは前記スロットルバルブを形成する材料と相溶性または接着性を有しない素材よりなることを特徴とする内燃機関用スロットル装置。
  14. 請求項9ないし請求項13のうちのいずれか1つに記載の内燃機関用スロットル装置において、
    前記スロットルボデーは、吸気通路を形成する略円管状のボア内管の半径方向の外径側に、前記ボア内管との間に筒状空間を形成するための略円管状のボア外管を配置した二重管構造のボア壁部を有していることを特徴とする内燃機関用スロットル装置。
  15. 請求項9ないし請求項14のうちのいずれか1つに記載の内燃機関用スロットル装置において、
    前記スロットルボデーは、熱可塑性樹脂またはアルミニウム合金またはマグネシウム合金よりなり、
    前記スロットルバルブは、前記スロットルボデーと同一の材料よりなることを特徴とする内燃機関用スロットル装置。
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