JP5858013B2 - 吸気システム - Google Patents

吸気システム Download PDF

Info

Publication number
JP5858013B2
JP5858013B2 JP2013164893A JP2013164893A JP5858013B2 JP 5858013 B2 JP5858013 B2 JP 5858013B2 JP 2013164893 A JP2013164893 A JP 2013164893A JP 2013164893 A JP2013164893 A JP 2013164893A JP 5858013 B2 JP5858013 B2 JP 5858013B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
valve
intake system
holes
rows
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013164893A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015034485A (ja
Inventor
信 重松
信 重松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013164893A priority Critical patent/JP5858013B2/ja
Priority to US14/448,226 priority patent/US9556834B2/en
Publication of JP2015034485A publication Critical patent/JP2015034485A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5858013B2 publication Critical patent/JP5858013B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02MSUPPLYING COMBUSTION ENGINES IN GENERAL WITH COMBUSTIBLE MIXTURES OR CONSTITUENTS THEREOF
    • F02M35/00Combustion-air cleaners, air intakes, intake silencers, or induction systems specially adapted for, or arranged on, internal-combustion engines
    • F02M35/10Air intakes; Induction systems
    • F02M35/10242Devices or means connected to or integrated into air intakes; Air intakes combined with other engine or vehicle parts
    • F02M35/10255Arrangements of valves; Multi-way valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F02COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
    • F02BINTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
    • F02B27/00Use of kinetic or wave energy of charge in induction systems, or of combustion residues in exhaust systems, for improving quantity of charge or for increasing removal of combustion residues
    • F02B27/02Use of kinetic or wave energy of charge in induction systems, or of combustion residues in exhaust systems, for improving quantity of charge or for increasing removal of combustion residues the systems having variable, i.e. adjustable, cross-sectional areas, chambers of variable volume, or like variable means

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Characterised By The Charging Evacuation (AREA)

Description

本発明は、内燃機関の吸気装置(可変吸気システム)に関するもので、特にプレートバルブの周縁部の両側面をゴム状弾性体製の弾性シール材で被覆した吸気システムに係わる。
[従来の技術]
従来より、内燃機関(エンジン)の燃焼室に吸入空気(吸気)を供給するための吸気通路長をエンジン運転状況に対応して変更する可変吸気システムが公知である(例えば、特許文献1及び2参照)。
先ず、特許文献1(従来例1)の可変吸気システムは、コネクタの湾曲した壁面に開口形成された開口部の内周面から張り出した環状の張り出し部(バルブシート)を有するインテークマニホールドと、このインテークマニホールド内に形成される開口部を開閉する弁体を有する吸気制御弁と、この吸気制御弁のシャフトを駆動するアクチュエータとを備えている。
従来例1の可変吸気システムに使用される吸気制御弁は、合成樹脂により形成された矩形板状の弁体、およびこの弁体の外周端面に接着剤により接合(接着)されるゴム弾性体からなるシールリップ等により構成され、シールリップを開口部の内周面から張り出した環状のバルブシートに密着させることにより、開口部を全閉して吸気の流れをシールするように構成されている。
一方、特許文献2(従来例2)の可変吸気システムに使用される吸気制御弁は、アクチュエータにより駆動される弁軸と、チャンバ壁または吸気管である仕切壁により構成される周縁部に囲まれて形成される連通口を開閉する弁体と、弁軸と一体に回転し、且つ弁体が相対移動可能に保持されるベース部材と、弁体とベース部材との間に配置されて、弾性変形可能なゴム状弾性体製の弾性スペーサとを備えている。
弁体は、吸気制御弁の閉弁時に連通口のほぼ全体を閉塞する本体部材と、この本体部材の先端部に配置されて、弁体の先端部を構成するゴム状弾性体製の弾性シール部材とを有している。
弾性シール部材は、仕切壁により構成される周縁部の前縁部に当接した際に弾性変形するシールリップを備えている。
[従来の技術の不具合]
ところが、従来例1の可変吸気システムに使用される吸気制御弁は、合成樹脂製の弁体、およびこの弁体の外周端面に接着剤により接合(接着)されるゴム弾性体製のシールリップ等を備えているが、シールリップを弁体の外周端面に接着固定する接着工程が必要であるため、製造コストが増加するという課題がある。
そこで、製造コストを低減するという目的で、接着剤を用いることなく弁体の外周端面にシールリップを装着することが考えられる。この場合、弁体の外周端面に対するゴム弾性体製のシールリップの保持強度が著しく低下し、弁体からシールリップが剥離したり、脱落したりする。これにより、吸気制御弁の全閉時に弁体とバルブシートとの間に形成される隙間から吸気が洩れる等の不具合が発生するので、吸気制御弁の全閉時における吸気洩れ流量が増加、つまりシール性能が低下するという課題がある。
また、シールリップを構成するゴム弾性体の代わりに、ゴム状弾性体として熱可塑性エラストマーを使用することが考えられる。この場合には、弁体の構成材料である合成樹脂との接着性が悪く、熱可塑性エラストマー製のシールリップを合成樹脂製の弁体に接着剤により接合した場合には、容易に剥離してしまう。これにより、吸気制御弁の全閉時に弁体とバルブシートとの間に形成される隙間から吸気が洩れる等の不具合が発生するので、吸気制御弁の全閉時における吸気洩れ流量が増加、つまりシール性能が低下するという課題がある。
一方、従来例2の可変吸気システムに使用される吸気制御弁は、本体部材と弾性シール部材からなる弁体、ベース部材および弾性スペーサ等により構成されており、更に、弾性シール部材が弾性スペーサと一体成形されて、弾性スペーサと共に、吸気制御弁に装備されるゴム状弾性体製の弾性部材を構成しているので、部品点数の増加や、組付工数の増加によって製造コストが増加するという課題がある。
ところで、吸気制御弁の弁体の外周端面に対するゴム弾性体製のシールリップの保持強度を向上するという目的で、図12および図13に示したように、合成樹脂製のバタフライバルブ(以下プレートバルブ)101のバルブ周縁部102に、ゴム状弾性体製の弾性シール材103を接着した吸気制御弁を備えた可変吸気システム(比較例1)を試作した。
比較例1の吸気制御弁のプレートバルブ101には、そのバルブ周縁部102をプレートバルブ101の板厚方向に貫通形成された貫通孔105を複数個有する環帯状の貫通孔群が設けられている。この貫通孔群は、複数個の貫通孔105をプレートバルブ101の周縁方向の軸線(L)に沿うように一列に配列(縦列)した貫通孔列104により構成されている。この1列の貫通孔列104の各貫通孔105の孔間ピッチ(Pa)は、全て一定(等ピッチ)とされている。
弾性シール材103は、プレートバルブ101の外周面を被覆する周面弾性被覆体110、プレートバルブ101の板厚方向の一側面(表面)を被覆する弾性被覆体111、プレートバルブ101の板厚方向の他側面(裏面)を被覆する弾性被覆体112、1列の貫通孔列の各貫通孔105を通り抜けて弾性被覆体111、112同士を結合する複数の弾性結合体113、および弾性被覆体111の表面から突出するV字状のシールリップ114等により構成されている。
そして、弾性シール材103は、接着剤に加えて、複数の弾性結合体113が貫通孔105を通り抜けて弾性被覆体111と弾性被覆体112とを結合することで、吸気制御弁のプレートバルブ101のバルブ周縁部102に対するゴム弾性体製の弾性シール材103の保持強度を向上している。
ところが、発明者等が各種実験を行ったところ、1列の貫通孔列の各貫通孔105の孔間ピッチ(Pa)が広いと、所望の保持強度を得ることができないことが分かった。
そこで、図12(b)の形態で、保持強度を上げるためには、1列の貫通孔列の各貫通孔105の孔間ピッチ(Pa)を詰める必要があるが、プレートバルブ101のバルブ周縁部102を貫通する貫通孔105の個数が増加するため、プレートバルブ101自体の強度の低下を招くという課題が生じる。
特開2010−001847号公報 特開2009−216066号公報
本発明の目的は、プレートバルブの強度と弾性シール材の保持強度との両立を図ることのできる吸気システムを提供することにある。また、製造コストを低減することのできる内燃機関の吸気システムを提供することにある。さらに、吸気制御弁の全閉時における吸気洩れ流量を減らし、良好なシール性能を発揮することのできる吸気システムを提供することにある。
請求項1に記載の発明(吸気システム)によれば、プレートバルブの周縁部を貫通する貫通孔を複数個有する環帯状の貫通孔群を備えている。
この貫通孔群は、複数個の貫通孔をプレートバルブの周縁方向に沿うように一列に配列(縦列)した貫通孔列を、その貫通孔列の配列(縦列)方向に対して垂直な横列方向に複数列配置して構成されている。
そして、貫通孔群における複数列の貫通孔列のうち列の異なる貫通孔列の各貫通孔または隣接する貫通孔列の各貫通孔は、貫通孔列の横列方向に一列に並ばないようにオフセット配列され、あるいは貫通孔列の縦列(配列)方向に沿って互い違いに配列されている。
一方、弾性シール材は、合成樹脂製のプレートバルブの周縁部の表面、裏面を被覆する環帯状の弾性被覆体、および複数列の貫通孔列の各貫通孔を通り抜けて弾性被覆体同士を結合する複数の弾性結合体を有している。これにより、プレートバルブの周縁部に接着層を介することなく、ゴム状弾性体製の弾性シール材を保持固定することができるので、合成樹脂製のプレートバルブの周縁部に対する、ゴム状弾性体製の弾性シール材の保持強度の向上とプレートバルブの強度の低下を抑えることができる。
また、ゴム状弾性体製の弾性シール材を合成樹脂製のプレートバルブの周縁部に接着固定する接着工程を廃止したり、部品点数や組付工数の増加を抑制したりすることにより、製造コストを低減することができる。
さらに、合成樹脂製のプレートバルブの周縁部に対する、ゴム状弾性体製の弾性シール材の保持強度を向上することができるので、吸気制御弁の全閉時における吸気洩れ流量を減らし、良好なシール性能を発揮することができる。
インテークマニホールドを示した正面図である(実施例1)。 図1のII−II断面図である(実施例1)。 インテークマニホールドの内部構造の一例を示した断面図である(参考例)。 (a)はプレートバルブを示した正面図で、(b)はプレートバルブとアクチュエータを示した断面図である(実施例1)。 (a)はプレートバルブを示した正面図で、(b)は(a)の拡大図である(実施例1)。 図5(b)のVI−VI断面図である(実施例1)。 プレートバルブの主要部の拡大図を示した正面図である(実施例2)。 プレートバルブの主要部の拡大図を示した正面図である(実施例3)。 プレートバルブの主要部の拡大図を示した正面図である(実施例4)。 プレートバルブの主要部の拡大図である(実施例5)。 図10のXI−XI断面図である(実施例5)。 (a)はプレートバルブを示した正面図で、(b)は(a)の拡大図である(比較例1)。 図12(b)のXIII−XIII断面図である(比較例1)。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
[実施例1の構成]
図1ないし図6は、本発明を適用した内燃機関の可変吸気システム(実施例1)を示したものである。
本実施例の内燃機関の制御装置(エンジン制御システム)は、例えば自動車等の車両走行用の内燃機関(エンジン:E/G)の吸気通路長をエンジン運転状況に応じて変更する可変吸気システム(内燃機関の可変吸気装置)を備えている。
エンジンは、内部に燃焼室がそれぞれ形成された複数の気筒(シリンダ)を有している。エンジンの各気筒毎の燃焼室には、吸気ポートおよび排気ポートがそれぞれ連通している。
エンジンの各気筒の吸気ポートには、インテークマニホールド1を介して、吸気が流れる吸気管が接続されている。また、エンジンの各気筒の排気ポートには、エキゾーストマニホールド(図示せず)を介して、排出ガス(以下排気)が流れる排気管が接続されている。
インテークマニホールド1に接続される吸気管には、エアクリーナおよびスロットルバルブ等が設置されている。また、エキゾーストマニホールドに接続される排気管には、排気浄化装置(触媒等)およびマフラー等が設置されている。
可変吸気システムは、エンジンの吸気通路に連通する流路(後述する)を形成するインテークマニホールド1と、このインテークマニホールド1に内蔵された可変吸気制御弁を備えている。
可変吸気制御弁は、インテークマニホールド1に設けられるバルブシート(後述する)に接離して流路を開閉する複数(気筒数)のバタフライバルブ(以下プレートバルブ)2と、これらのプレートバルブ2の各バルブ周縁部3に装着された複数の弾性シール材(リップシール)4とを備えている。
また、可変吸気制御弁は、複数のプレートバルブ2の各回転軸部(後述する)を貫通する1本のバルブシャフト5と、このバルブシャフト5を介して、プレートバルブ2の開度(回転角度)を一括変更することが可能なアクチュエータ6と、プレートバルブ2を閉弁方向(または開弁方向)に付勢するリターンスプリング(図示せず)と、プレートバルブ2の開度がエンジン運転状況に対応した目標開度(例えば全閉開度、全開開度、中間開度等)となるように、アクチュエータ6の動力源であるモータを通電制御するエンジン制御ユニット(電子制御装置:以下ECU)とを備えている。
エンジンのインテークマニホールド1は、スロットルバルブを開閉可能に収容するスロットルボディ7の出口端からエアコネクタ8を経て流入した吸気の圧力変動を低減するサージタンク、およびこのサージタンクの複数(各気筒毎)の連通孔(後述する)にそれぞれ接続する複数(各気筒毎)の吸気分岐管(以下分岐管9)等を備えている。
エアコネクタ8には、EGRガスまたはブローバイガスまたは燃料蒸気ガス等のガス導入パイプが接続されている。
サージタンクの内部には、スロットルボディ7に接続する吸気導入口からエアコネクタ8を介して流入した吸気を一旦貯蔵するサージタンク室(内燃機関の吸気通路)10が形成されている。
各分岐管9の内部には、2つの第1、第2連通孔11、12を介して、サージタンク室10と連通する2つの第1、第2分岐通路(流路)13、14、これらの第1、第2分岐通路13、14を流れる吸気を合流させる合流部(吸気集合部)16、およびこの合流部16を介して、各第1、第2分岐通路13、14と連通する吸気導入通路17が形成されている。
ここで、複数の分岐管9の各吸気導入通路17は、各気筒の吸気ポートを介して、各気筒の燃焼室と連通すると共に、2つの第1、第2分岐通路13、14のいずれかの分岐通路から各気筒の吸気ポートおよび燃焼室へ吸気を導入する吸気導入ポート18を有している。
また、複数の分岐管9の出口端、つまり各吸気導入ポート18の開口周縁には、エンジンのシリンダヘッドの取付面に複数の締結ボルトを用いて締結固定される角環状の結合フランジ19が複数(気筒数分)設けられている。
複数の分岐管9の各第1分岐通路13は、インテークマニホールド1のサージタンク室10の壁面(吸気流方向の下流側壁面)で開口した第1連通孔11から合流部16までの吸気通路長が、各第2分岐通路14の吸気通路長よりも長くなっている。
複数の分岐管9の各第2分岐通路14は、インテークマニホールド1のサージタンク室10の壁面(吸気流方向の下流側壁面)で開口した第2連通孔12から合流部16までの吸気通路長が、各第1分岐通路13の吸気通路長よりも短くなっている。
ここで、本実施例の可変吸気システムでは、第1分岐通路13よりも第2分岐通路14の方が吸気通路長が短く、第2分岐通路14を通過する吸気の圧力損失(通風抵抗)の方が第1分岐通路13を通過する吸気の圧力損失(通風抵抗)よりも小さいため、エアコネクタ9からサージタンク室10内に導入される吸気は、第1分岐通路13よりも第2分岐通路14の方に流れ込み易くなっている。
なお、吸気導入通路17を設けずに、2つの第1、第2分岐通路13、14の合流部16が、エンジンの各気筒の吸気ポート内に設けられていても構わない。
また、2つの第1、第2分岐通路13、14の吸気通路長を異ならせる代わりに、2つの第1、第2分岐通路13、14の吸気通路断面積を異ならせるようにしても良い。この場合、第1分岐通路13よりも第2分岐通路14の方が吸気通路断面積を大きくする。
また、本実施例のインテークマニホールド1の各分岐管9には、第2分岐通路14の出口部(弁孔15)の周囲に、プレートバルブ2の弾性シール材4が密着して着座することが可能な半角環状のバルブシート21および半角環状のバルブシート22が一体的に形成されている。
バルブシート21、22は、弁孔15の開口周縁に設けられている。この弁孔15は、バルブシート21、22を吸気の流れ方向に貫通形成された流路孔であり、バルブシート21、22の内部に形成された部分と、合流部16の壁面(吸気流方向の下流側壁面)で開口した、第2分岐通路14の出口ポートを構成する部分とからなる。
本実施例の可変吸気システムは、エンジン運転状況(運転状態)に対応して、サージタンクのサージタンク室10の壁面で開口した第1、第2連通孔11、12から合流部16までの吸気通路長を変更し、エンジンの吸気通路内に発生する吸気脈動効果および慣性過給効果を有効利用して、エンジン出力トルクの向上を図るようにしたシステムである。
ここで、慣性過給効果とは、エンジンの各気筒毎の燃焼室に吸い込まれる吸気の脈動によって発生する慣性力を利用して、より多くの吸気をエンジンの各気筒毎の燃焼室に吸入する過給効果のことである。
可変吸気システムは、環状のバルブシート21、22を有するインテークマニホールド1と、このインテークマニホールド1に内蔵された可変吸気制御弁を備えている。
可変吸気制御弁は、上述したように、複数のプレートバルブ2、複数の弾性シール材4、バルブシャフト5、アクチュエータ6およびECUを備えている。
プレートバルブ2は、弁孔15を開閉することで、サージタンクのサージタンク室10の壁面で開口した第1連通孔11、12から合流部16までの吸気通路長を変更する矩形状のプレートバルブである。これらのプレートバルブ2は、インテークマニホールド1の各分岐管9の内部(第2分岐通路14)において、合流部16よりも吸気流方向の上流側に設置されている。
複数のプレートバルブ2は、矩形状を呈し、1本のバルブシャフト5に串刺し状態となるように結合された回転型のバルブであって、断面円弧状に湾曲している。これらのプレートバルブ2は、第2分岐通路14を閉鎖する全閉位置(バルブ全閉位置)から、第2分岐通路14を開放する全開位置(バルブ全開位置)に至るまでの作動可能範囲(プレートバルブ2の作動可能範囲)に渡ってバルブ開度(回転角度)が変更されることで、インテークマニホールド1の各分岐管9に対して相対回転する。
プレートバルブ2には、バルブシャフト5の周囲を周方向に取り囲む円筒状の回転軸部23が設けられている。この回転軸部23の内部には、バルブシャフト5の回転軸方向に貫通する貫通孔(多角孔、四角孔)が形成されている。回転軸部23の中央部には、バルブシャフト5が露出する開口部24が設けられている。
プレートバルブ2は、矩形状の表面25、矩形状の裏面26および角筒状の外周面27を有している。
複数のプレートバルブ2は、その周縁方向に延びる環帯形状のバルブ周縁部3をそれぞれ備えている。このバルブ周縁部3は、プレートバルブ2の板厚方向に所定の肉厚を有している。バルブ周縁部3には、環帯形状の貫通孔群Aが設けられている。この貫通孔群Aは、複数列の貫通孔列31、32の各貫通孔41、42を、プレートバルブ2の板厚方向に貫通形成することで設けられる。
弾性シール材4は、プレートバルブ2の板厚方向の両側面(表面25、裏面26)をそれぞれ被覆する弾性被覆体51、52を備えている。
なお、プレートバルブ2、弾性シール材4の詳細は、後述する。
バルブシャフト5は、その回転軸方向に垂直な断面が多角形状(例えば四角形状)に形成された多角断面シャフト(角形鋼製シャフト)である。このバルブシャフト5は、複数のプレートバルブ2を串刺し状態で結合することで、複数のプレートバルブ2の開度(可変吸気制御弁のバルブ開度)を一括変更可能となるように複数のプレートバルブ2を連結している。これにより、バルブシャフト5は、複数のプレートバルブ2を支持固定することが可能となる。また、バルブシャフト5には、複数のプレートバルブ2をそれぞれ支持固定する複数のバルブ保持部が設けられている。
バルブシャフト5は、インテークマニホールド1の各分岐管9に形成された回転軸方向の貫通孔を貫通してインテークマニホールド1に組み込まれている。バルブシャフト5の回転軸方向の両端部は、ベアリング等の軸受(図示せず)を介して、各分岐管9の通路壁部(隣接する第2分岐通路14を区画する隔壁)に回転可能に支持されている。
バルブシャフト5の回転軸方向の一端部は、インテークマニホールド1の軸受孔に直接軸受されている。また、バルブシャフト5の回転軸方向の他端部は、インテークマニホールド1の側壁から突出してアクチュエータ6に駆動連結されている。
アクチュエータ6は、電力の供給を受けると複数のプレートバルブ2を開閉駆動する動力を発生するモータと、このモータの回転を所定の減速比となるように2段減速する減速機構とを備えている。
減速機構は、モータの出力軸に固定されるピニオンギア、このピニオンギアと噛み合う中間ギア、およびこの中間ギアと噛み合う出力ギア等を有している。出力ギアは、バルブシャフト5と一体回転可能に連結している。
ここで、バルブシャフト5を回転駆動して複数のプレートバルブ2を開閉動作させるモータは、ECUによって電子制御されるモータ駆動回路を介して、自動車等の車両に搭載された外部電源(バッテリ)に電気的に接続されている。
ECUは、少なくともCPU、ROM、RAM等の機能を具備したマイクロコンピュータを備えている。
ECUは、クランク角度センサ、アクセル開度センサ、スロットル開度センサ、回転角度検出装置、冷却水温センサおよびエアフロメータ等の各種センサからのセンサ出力信号が、A/D変換器によってA/D変換された後に、マイクロコンピュータに入力されるように構成されている。なお、これらのクランク角度センサ、アクセル開度センサ、スロットル開度センサ、回転角度検出装置、冷却水温センサおよびエアフロメータ等によって、エンジン運転状況(運転状態)を検出する運転状態検出手段が構成される。
ECUは、イグニッションスイッチがオン(IG・ON)されると、マイクロコンピュータのメモリ(ROM等)に格納された制御プログラムに基づいて、可変吸気制御弁のアクチュエータ6、特にモータを通電制御するように構成されている。
具体的には、クランク角度センサの出力信号であるNEパルス信号に基づいてエンジン回転速度(エンジン回転数:NE)を算出し、このエンジン回転数(NE)に対応した目標開度を算出し、バルブ開度センサの出力信号である実バルブ開度と目標開度との偏差がなくなるようにモータへの供給電力をフィードバック制御している。
[実施例1の特徴]
本実施例のプレートバルブ2および弾性シール材4の詳細を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
プレートバルブ2は、合成樹脂によって一体的に形成されている。このプレートバルブ2を構成する合成樹脂は、熱可塑性を有するものであれば特に限定されない。例えばポリアミド(PA)等の合成樹脂材が使用可能である。
ここで、本実施例のプレートバルブ2においては、図2および図4において回転軸部23よりも図示下方側、図5において回転軸部23よりも図示上方側が、バルブシート22に接離するように構成されている。また、プレートバルブ2においては、図2および図4において回転軸部23よりも図示上方側、図5において回転軸部23よりも図示下方側が、バルブシート22に接離するように構成されている。
プレートバルブ2は、その周縁方向に延びる角環帯形状のバルブ周縁部3、およびこのバルブ周縁部3に設けられた角環帯形状の貫通孔群Aを備えている。
貫通孔群Aは、複数の貫通孔列31、32を備えている。これらの貫通孔列31、32は、その配列(縦列)方向に対して垂直な横列方向に複数列(本例では2列)配置して構成されている。
複数列(2列)の貫通孔列31、32の各貫通孔41、42は、同一平面上で、千鳥状に互い違いに配列されている。これらの貫通孔列31、32は、プレートバルブ2の外周側から中心側へ向かって、第1列の貫通孔列31および第2列の貫通孔列32の順に配列されている。
貫通孔列31は、プレートバルブ2の周縁方向に沿うように、複数個の貫通孔41を一列に配列(縦列)したものである。また、貫通孔列32は、プレートバルブ2の周縁方向に沿うように、複数個の貫通孔42を一列に配列(縦列)したものである。
貫通孔群Aにおける2列の貫通孔列31、32のうち列の異なる貫通孔列31、32の各貫通孔41、42または隣接する貫通孔列31、32の各貫通孔41、42は、貫通孔列31、32の縦列(配列)方向に沿って千鳥状に互い違いに配列されている。
複数個の貫通孔41、42は、丸孔(円)形状を呈し、プレートバルブ2のバルブ周縁部3を板厚方向に貫通形成されている。
2列の貫通孔列31、32の孔間ピッチは、全て一定(等ピッチ)である。また、貫通孔列31の各貫通孔41の孔間ピッチ(Pb)、および貫通孔列31の各貫通孔31と貫通孔列35の各貫通孔32との孔間ピッチ(Pc)の関係は、Pb>Pcである。また、比較例1の孔間ピッチ(Pa)との関係は、Pa<Pb,Pa≦Pcである。
弾性シール材4は、ゴム状弾性体によって一体的に形成されている。この弾性シール材4を構成するゴム状弾性体は、弾性を有するものであれば特に限定されない。例えば水素配合ニトリルゴム(H−NBR)、シリコーンゴム、フッ素ゴム(FPM)等の合成ゴムや、ポリプロピレン(PP)とエチレンプロピレンゴム(EPDM)を混ぜた熱可塑性エラスマー等のゴム状弾性材が使用可能である。なお、ゴム状弾性材として複数種の合成ゴムや天然ゴムをブレンドしたものを使用しても良い。
弾性シール材4は、角環帯形状の弾性被覆体51、角環帯形状の弾性被覆体52、複数の弾性結合体54、55、断面V字状のシールリップ57、および周面弾性被覆体(図示せず)等を備えている。
弾性被覆体51は、プレートバルブ2のバルブ周縁部3の表面25、つまりプレートバルブ2の板厚方向の一側面を所定の肉厚で被覆する表面被覆部分である。なお、本実施例では、プレートバルブ2のバルブ周縁部3に形成される環帯形状の表面側収容凹部61内に弾性被覆体51が充填されているが、表面側収容凹部61は無くても構わない。
弾性被覆体52は、プレートバルブ2のバルブ周縁部3の裏面26、つまりプレートバルブ2の板厚方向の他側面を所定の肉厚で被覆する裏面被覆部分である。なお、本実施例では、プレートバルブ2のバルブ周縁部3に形成される環帯形状の裏面側収容凹部62内に弾性被覆体52が充填されているが、裏面側収容凹部62は無くても構わない。
複数の弾性結合体54は、第1列の貫通孔列31の各貫通孔41をプレートバルブ2の表面側から裏面側へ通り抜けて弾性被覆体51、52同士を結合する第1列の結合(連結)部分(第1弾性結合体)である。
複数の弾性結合体55は、第2列の貫通孔列32の各貫通孔42をプレートバルブ2の表面側から裏面側へ通り抜けて弾性被覆体51、52同士を結合する第2列の結合(連結)部分(第2弾性結合体)である。
シールリップ57は、可変吸気制御弁の全閉時に、インテークマニホールド1のバルブシート21、22とプレートバルブ2のバルブ周縁部3との間の隙間を気密シールする部分で、全方向に弾性変形が可能である。
周面弾性被覆体は、プレートバルブ2のバルブ周縁部3の外出面を所定の肉厚で被覆する周面被覆部分である。
[実施例1の作用]
次に、本実施例の可変吸気システムの作用を図1ないし図6に基づいて簡単に説明する。
ECUは、エンジン回転速度が低速回転領域の場合、複数のプレートバルブ2を全閉するようにアクチュエータのモータを通電制御する。
これにより、全てのプレートバルブ2のバルブ周縁部3に装着された弾性シール材4のシールリップ57が、インテークマニホールド1のバルブシート21、22に密着することで、第2分岐通路14の出口部(弁孔15)が閉じられる。
このような可変吸気制御弁の全閉時には、サージタンクのサージタンク室10の壁面で開口した第1連通孔11から第1分岐通路13のみに吸気が流入する。そして、第1分岐通路13に流入した吸気は、吸気バルブが開弁している吸気ポートに連通する吸気導入通路17の吸気導入ポート18から吸気ポートを経て燃焼室内に導入される。
このとき、サージタンクのサージタンク室10から2つの第1、第2分岐通路13、14の合流部16までの吸気通路長は、比較的に長い通路長となる。
これにより、エンジンの慣性過給効果を利用した低回転領域における吸気量の充填効率を良好なものとすることができるので、エンジン出力を向上することができる。
ECUは、エンジン回転速度が高速回転領域の場合、複数のプレートバルブ2を全開するようにアクチュエータのモータを通電制御する。
これにより、全てのプレートバルブ2のバルブ周縁部3に装着された弾性シール材4のシールリップ57が、インテークマニホールド1のバルブシート21、22より離脱することで、第2分岐通路14の出口部(弁孔15)が開かれる。
このような可変吸気制御弁の全開時には、サージタンクのサージタンク室10の壁面で開口した第2連通孔12から第2分岐通路14に吸気が流入する。そして、第2分岐通路14に流入した吸気は、吸気バルブが開弁している吸気ポートに連通する吸気導入通路17の吸気導入ポート18から吸気ポートを経て燃焼室内に導入される。
このとき、サージタンクのサージタンク室10から2つの第1、第2分岐通路13、14の合流部16までの吸気通路長は、比較的に短い通路長となる。また、サージタンクのサージタンク室10から2つの第1、第2分岐通路13、14の合流部16までの吸気通路断面積は、第1分岐通路13のみが開放されている場合と比べて広い断面積となる。
これにより、エンジンの慣性過給効果を利用した高回転領域における吸気量の充填効率を良好なものとすることができるので、エンジン出力を向上することができる。
[実施例1の効果]
以上のように、本実施例の可変吸気システムに使用される可変吸気制御弁は、複数のプレートバルブ2の各バルブ周縁部3を表面25と裏面26とを連通するように貫通する貫通孔41、42を複数個有する環帯形状の貫通孔群Aを設けている。
この貫通孔群Aは、複数個の貫通孔41、42をプレートバルブ2の周縁方向に沿うように一列に配列した貫通孔列31、32を、その貫通孔列31、32の配列(縦列)方向に対して垂直な横列方向に複数列配置して構成されている。
そして、貫通孔群Aにおける複数列の貫通孔列31、32のうち列の異なる貫通孔列31、32の各貫通孔41、42または隣接する貫通孔列31、32の各貫通孔41、42は、貫通孔列31、32の横列方向に一列に並ばないようにオフセット配列され、あるいは貫通孔列31、32の配列方向に沿って千鳥状に互い違いに配列されている。
一方、弾性シール材4は、インテークマニホールド1のバルブシート21、22とプレートバルブ2のバルブ周縁部3との間の隙間をシールするV字状のシールリップ57を有し、プレートバルブ2のバルブ周縁部3に支持固定されている。
この弾性シール材4は、プレートバルブ2の板厚方向の両側面(表面25、裏面26)をそれぞれ被覆する弾性被覆体51、52、貫通孔列31の各貫通孔41内に充填される複数の弾性結合体54、および貫通孔列32の各貫通孔42内に充填される複数の弾性結合体55を備えている。
そして、弾性シール材4の各弾性結合体54が、貫通孔列31の各貫通孔41をプレートバルブ2の表面側から裏面側へ通り抜けて弾性被覆体51、52同士を結合すると共に、各弾性結合体55が、貫通孔列32の各貫通孔42をプレートバルブ2の表面側から裏面側へ通り抜けて弾性被覆体51、52同士を結合することにより、プレートバルブ2のバルブ周縁部3に接着層を介することなく、弾性シール材4を保持固定することができるので、プレートバルブ2のバルブ周縁部3に対する、弾性シール材4の保持強度の向上とプレートバルブ2の強度の低下を抑えることができる。
また、異なる貫通孔列31、32における隣接する貫通孔41、42の孔間ピッチが、比較例1の孔間ピッチ(Pa)よりも小さくなるため、プレートバルブ2のバルブ周縁部3に対する弾性シール材4の保持強度を向上することができる。これにより、弾性シール材4の保持強度を向上するという目的で、同じ貫通孔列31の各貫通孔41の孔間ピッチ、あるいは貫通孔列32の各貫通孔42の孔間ピッチを詰める必要はなく、弾性シール材4の保持強度の向上とプレートバルブ2の強度の低下を抑えることができる。
また、弾性シール材4をプレートバルブ2のバルブ周縁部3に接着固定する接着工程を廃止したり、部品点数や組付工数の増加を抑制したりすることにより、可変吸気システムの製造コストを低減することができる。
さらに、プレートバルブ2のバルブ周縁部3に対する、弾性シール材4の保持強度を向上することができるので、可変吸気制御弁の全閉時における吸気洩れ流量を減らし、良好なシール性能を発揮することができる。
また、合成樹脂との接着が不可である熱可塑性エラストマーで弾性シール材4を作成しても、プレートバルブ2のバルブ周縁部3に対する弾性シール材4の保持が可能となる。 また、接着工程が無くなることで製造コストを低減することができ、更に、合成ゴムよりも安価な熱可塑性エラストマーが使用可能となるので、より製造コストを低減することができる。
[実施例2の構成]
図7は、本発明の吸気システムを適用した吸気システム(実施例2)を示したものである。
ここで、実施例1と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施例のプレートバルブ2は、そのバルブ周縁部3の表面25と裏面26とを連通するようにバルブ周縁部3の板厚方向に貫通形成された貫通孔41、42を複数個有する角環帯形状の貫通孔群Bを備えている。
貫通孔群Bは、貫通孔列31、32を複数列(2列)配置して構成されている。
複数列(2列)の貫通孔列31、32は、少なくとも2種類または3種類以上の異なる形態(孔形状、大きさ)の貫通孔41、42を備えている。
各貫通孔41、42の孔形状は、円形状だけでなく、長円形状、楕円形状、多角形状が考えられる。また、各貫通孔41、42の大きさは、一定の大きささだけでなく、2種類または3種類以上の異なる大きさでも構わない。
複数列(2列)の貫通孔列31、32の各貫通孔41、42は、同一平面上で、千鳥状に互い違いに配列されている。
また、少なくとも2種類または3種類以上の異なる形態の貫通孔41、42の配列順序は、ランダム(不規則)に設定されている。
すなわち、図7に示したように、貫通孔41、42の形態(孔形状、大きさ)は、貫通孔42a〜42cのように変えても構わない。また、形態を変えた貫通孔42a〜42cの配列順序は、ランダム(不規則)であっても構わないし、また、規則的であっても構わない。
ここで、本実施例の吸気システムにおいては、プレートバルブ2の強度および弾性シール材4の保持強度との兼ね合いを見ながら最適な形態(孔形状、大きさ)を選定可能である。
以上のように、本実施例の吸気システムにおいては、実施例1と同様な効果を奏する。
[実施例3の構成]
図8は、本発明の吸気システムを適用した吸気システム(実施例3)を示したものである。
ここで、実施例1及び2と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施例のプレートバルブ2は、そのバルブ周縁部3の表面25と裏面26とを連通するようにバルブ周縁部3の板厚方向に貫通形成された貫通孔41、42を複数個有する角環帯形状の貫通孔群Cを備えている。
貫通孔群Cは、貫通孔列31、32を複数列(2列)配置して構成されている。
ここで、複数列(2列)の貫通孔列31、32の各孔間ピッチは、全て異ピッチである。
孔間ピッチの関係は、Pd≠Pe≠Pg≠Pfである。
また、孔間ピッチの関係は、Ph<Pg,Ph<Pf,Pg<Pfである。
すなわち、図8に示したように、貫通孔41、42の各孔間ピッチは、揃っていても構わないし、また、全て異なっていても構わない。
ここで、本実施例の吸気システムにおいては、プレートバルブ2の強度および弾性シール材4の保持強度との兼ね合いを見ながら最適な形態(孔形状、大きさ)を選定可能である。
以上のように、本実施例の吸気システムにおいては、実施例1及び2と同様な効果を奏する。
[実施例4の構成]
図9は、本発明の吸気システムを適用した吸気システム(実施例4)を示したものである。
ここで、実施例1〜3と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施例のプレートバルブ2は、そのバルブ周縁部3の表面25と裏面26とを連通するようにバルブ周縁部3の板厚方向に貫通形成された貫通孔41〜43を複数個有する角環帯形状の貫通孔群Dを備えている。
貫通孔群Dは、貫通孔列31〜33を複数列(3列)配置して構成されている。
複数列(3列)の貫通孔列31〜33は、少なくとも3種類以上の異なる形態(孔形状、大きさ)の貫通孔41〜43を備えている。
複数列(3列)の貫通孔列31〜33の各貫通孔41〜43は、同一平面上で、隣接する貫通孔列31〜33の横列方向に一列に並ばないようにオフセット配列されている。
複数の貫通孔列31、32は、プレートバルブ2の外周側から中心側へ向かって、第1列の貫通孔列31および第2列の貫通孔列32の順に配列されている。
また、複数列(3列)の貫通孔列31〜33のうちで列の異なる貫通孔列31〜33の各貫通孔41〜43の並びは、複数列(3列)の貫通孔列31〜33の縦列(配列)方向に対して垂直な横列方向に対して所定の傾斜角度だけ傾斜した直線上(斜線上)に配列されている。あるいは途中で傾斜角度が変わっている。
また、弾性シール材4は、上記の他に、複数の弾性結合体56を備えている。この弾性結合体56は、第3列の貫通孔列33の各貫通孔43を通り抜けて弾性被覆体51と弾性被覆体52とを結合する第3列の結合(連結)部分(第1弾性結合体)である。
すなわち、図9に示したように、貫通孔列は、実施例1〜3の2列のみではなく、スペースの許す限り3列以上でも構わない。
また、列の異なる貫通孔列31〜33の各貫通孔41〜43の並びは、直線上(斜線上)でも、途中で傾斜角度が変わっても構わない。
ここで、本実施例の吸気システムにおいては、プレートバルブ2の強度および弾性シール材4の保持強度との兼ね合いを見ながら最適な形態(孔形状、大きさ)を選定可能である。
以上のように、本実施例の吸気システムにおいては、実施例1〜3と同様な効果を奏する。
[実施例5の構成]
図10および図11は、本発明の吸気システムを適用した吸気システム(実施例5)を示したものである。
ここで、実施例1〜4と同じ符号は、同一の構成または機能を示すものであって、説明を省略する。
本実施例のプレートバルブ2のバルブ周縁部3の表面側には、弾性シール材4の弾性被覆体58が充填される環帯形状の表面側収容凹部63が設けられている。また、プレートバルブ2のバルブ周縁部3には、その表面25から外部(バルブシート)側へ向けて突出する半環帯形状の突出部64が設けられている。この突出部64には、その突出部64半外周面65と半内周面66とを連通する複数個の貫通孔41が貫通形成されている。これらの貫通孔41は、貫通孔42に対して直角に交差するように設けられている。また、突出部64の先端面(表面)は、弾性シール材4の弾性被覆体51によって被覆されている。
また、弾性シール材4は、突出部64の半外周面65を被覆する弾性被覆体71、および突出部64の半内周面66を被覆する弾性被覆体72等を有している。
そして、複数列(2列)の貫通孔列31、32の各貫通孔41、42は、立体的に、オフセット配列または千鳥状に互い違いに配列されている。
すなわち、図10および図11に示したように、複数の貫通孔41、42は、実施例1〜3のような同一平面でなくても、立体的に千鳥状に互い違いでも構わない。
ここで、本実施例の吸気システムにおいては、プレートバルブ2の強度および弾性シール材4の保持強度との兼ね合いを見ながら最適な形態(孔形状、大きさ)を選定可能である。
また、弾性シール材4のシールリップ57の倒れ性や強度向上にも繋がる。
以上のように、本実施例の吸気システムにおいては、実施例1〜4と同様な効果を奏する。
[変形例]
本実施例では、可変吸気制御弁の弁体であるプレートバルブ2を駆動(開閉駆動)するアクチュエータを、モータおよび減速機構等を備えた電動アクチュエータによって構成しているが、吸気制御弁の弁体であるプレートバルブを駆動(開閉駆動)するアクチュエータを、電磁アクチュエータ(ソレノイドアクチュエータ)、あるいは電磁式または電動式負圧制御弁を備えた負圧作動式アクチュエータによって構成しても良い。
また、吸気制御弁の弁体(プレートバルブ)として、バタフライバルブ、フラップバルブ、ロータリバルブ、ポペットバルブやスプールバルブ等を採用しても良い。
本実施例では、本発明の吸気システムを可変吸気システムに適用しているが、本発明の吸気システムを、内燃機関(エンジン)に供給する吸気の流量を調整する吸気絞り弁を備えた電子スロットル(内燃機関の吸気システム)に適用しても良い。
また、本発明の吸気システムを、内燃機関(エンジン)の吸気ポートの高さ方向(ピストンの摺動方向を上下方向とした場合は上下方向)の一方側に片寄った直進的な吸気の流れ(偏流)を発生させることで、エンジンの燃焼室内において縦方向の吸気渦流(旋回流、タンブル流)を発生させるタンブル制御弁を備えた内燃機関の吸気システムに適用しても良い。
また、本発明の吸気システムを、内燃機関(エンジン)の吸気ポートの幅方向(ピストンの摺動方向を上下方向とした場合は水平方向)の一方側に片寄った直進的な吸気の流れ(偏流)を発生させることで、エンジンの燃焼室内において横方向の吸気渦流(旋回流、スワール流)を発生させるスワール制御弁を備えた内燃機関の吸気システムに適用しても良い。
また、吸気制御弁の弁体であるプレートバルブは、多連一体型のバルブに限定されず、内燃機関の吸気通路等の流体流路に設置されるバルブであれば、1個のバルブでも良い。
1 インテークマニホールド
2 プレートバルブ
3 バルブ周縁部
4 弾性シール材
31 貫通孔列
32 貫通孔列
33 貫通孔列
41 貫通孔
42 貫通孔
43 貫通孔

Claims (14)

  1. (a)内燃機関の吸気通路(10)に連通する流路(12、15)が貫通形成された環状のバルブシート(21、22)と、
    (b)このバルブシート(21、22)に接離して前記流路(12、15)を開閉する合成樹脂製のプレートバルブ(2)と、
    (c)このプレートバルブ(2)の板厚方向の両側面を被覆するゴム状弾性体製の弾性シール材(4)と
    を備えた吸気システムにおいて、
    前記プレートバルブ(2)は、その周縁方向に延びる環帯状の周縁部(3)、およびこの周縁部(3)を貫通する貫通孔(41〜43)を複数個有する環帯状の貫通孔群(A〜E)を備え、
    前記貫通孔群(A〜E)は、前記複数個の貫通孔(41〜43)を前記プレートバルブ(2)の周縁方向に沿うように一列に配列した貫通孔列(31〜33)を、その貫通孔列(31〜33)の配列方向に対して垂直な横列方向に複数列配置して構成されており、
    前記貫通孔群(A〜E)における複数列の貫通孔列(31〜33)のうち列の異なる貫通孔列(31〜33)の各貫通孔(41〜43)または隣接する貫通孔列(31〜33)の各貫通孔(41〜43)は、前記貫通孔列(31〜33)の横列方向に一列に並ばないようにオフセット配列され、あるいは前記貫通孔列(31〜33)の配列方向に沿って互い違いに配列されており、
    前記弾性シール材(4)は、前記周縁部(3)の表面(25)、裏面(26)を被覆する環帯状の弾性被覆体(51、52)、および前記複数列の貫通孔列(31〜33)の各貫通孔(41〜43)を通り抜けて前記弾性被覆体(51、52)同士を結合する複数の弾性結合体(54〜56)を有していることを特徴とする吸気システム。
  2. 請求項1に記載の吸気システムにおいて、
    前記複数列の貫通孔列(31〜33)は、前記プレートバルブ(2)の外周側から中心側へ向かって、第1列の貫通孔列(31〜33)および第2列の貫通孔列(31〜33)の順に配列されていることを特徴とする吸気システム。
  3. 請求項2に記載の吸気システムにおいて、
    前記複数の弾性結合体(54、55)は、前記第1列の貫通孔列(31〜33)の各貫通孔(41〜43)を通り抜けて前記弾性被覆体(51、52)同士を結合する複数の第1弾性結合体(54)、および前記第2列の貫通孔列(31〜33)の各貫通孔(41〜43)を通り抜けて前記弾性被覆体(51、52)同士を結合する複数の第2弾性結合体(55)を有していることを特徴とする吸気システム。
  4. 請求項2または請求項3に記載の吸気システムにおいて、
    前記複数列の貫通孔列(31〜33)は、前記プレートバルブ(2)の外周側から中心側へ向かって、第1列の貫通孔列(31〜33)、第2列の貫通孔列(31〜33)および第3列の貫通孔列(31〜33)の順に配列されていることを特徴とする吸気システム。
  5. 請求項4に記載の吸気システムにおいて、
    前記複数の弾性結合体(54〜56)は、前記第3列の貫通孔列(31〜33)の各貫通孔(41〜43)を通り抜けて前記弾性被覆体(51、52)同士を結合する複数の第3弾性結合体(56)を有していることを特徴とする吸気システム。
  6. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の吸気システムにおいて、
    前記ゴム状弾性体とは、少なくとも前記バルブシート(21、22)と前記プレートバルブ(2)との接触方向に弾性変形する合成ゴムのことであることを特徴とする吸気システム。
  7. 請求項1ないし請求項5のうちのいずれか1つに記載の吸気システムにおいて、
    前記ゴム状弾性体とは、少なくとも前記バルブシート(21、22)と前記プレートバルブ(2)との接触方向に弾性変形する熱可塑性エラストマーのことであることを特徴とする吸気システム。
  8. 請求項1ないし請求項7のうちのいずれか1つに記載の吸気システムにおいて、
    前記プレートバルブ(2)は、合成樹脂によって形成されていることを特徴とする吸気システム。
  9. 請求項1ないし請求項8のうちのいずれか1つに記載の吸気システムにおいて、
    前記複数列の貫通孔列(31〜33)は、少なくとも2種類以上の異なる形態の貫通孔(41〜43)を有していることを特徴とする吸気システム。
  10. 請求項1ないし請求項9のうちのいずれか1つに記載の吸気システムにおいて、
    前記複数列の貫通孔列(31〜33)は、少なくとも3種類以上の異なる形態の貫通孔(41〜43)を有し、
    前記少なくとも3種類以上の異なる形態の貫通孔(41〜43)の配列順序は、ランダムに設定されていることを特徴とする吸気システム。
  11. 請求項1ないし請求項10のうちのいずれか1つに記載の吸気システムにおいて、
    前記複数列の貫通孔列(31〜33)の孔間ピッチは、全て一定である、あるいは一部が異ピッチである、あるいは全て異ピッチであることを特徴とする吸気システム。
  12. 請求項1に記載の吸気システムにおいて、
    前記複数列の貫通孔列(31〜33)のうちで列の異なる貫通孔列(31〜33)の各貫通孔(41〜43)の並びは、前記貫通孔列(31〜33)の配列方向に対して垂直な方向に対して傾斜した直線上、あるいは途中で角度が変わっていることを特徴とする吸気システム。
  13. 請求項1に記載の吸気システムにおいて、
    前記複数列の貫通孔列(31〜33)の各貫通孔(41〜43)は、同一平面上で、前記オフセット配列され、あるいは前記互い違いに配列されていることを特徴とする吸気システム。
  14. 請求項1に記載の吸気システムにおいて、
    前記複数列の貫通孔列(31〜33)の各貫通孔(41〜43)は、立体的に、前記オフセット配列され、あるいは前記互い違いに配列されていることを特徴とする吸気システム。
JP2013164893A 2013-08-08 2013-08-08 吸気システム Expired - Fee Related JP5858013B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013164893A JP5858013B2 (ja) 2013-08-08 2013-08-08 吸気システム
US14/448,226 US9556834B2 (en) 2013-08-08 2014-07-31 Intake system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013164893A JP5858013B2 (ja) 2013-08-08 2013-08-08 吸気システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015034485A JP2015034485A (ja) 2015-02-19
JP5858013B2 true JP5858013B2 (ja) 2016-02-10

Family

ID=52447821

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013164893A Expired - Fee Related JP5858013B2 (ja) 2013-08-08 2013-08-08 吸気システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9556834B2 (ja)
JP (1) JP5858013B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102015208417A1 (de) * 2015-05-06 2016-11-10 Borgwarner Inc. Vorrichtung für ein Aufladesystem eines Verbrennungsmotors
KR101700527B1 (ko) * 2015-09-18 2017-01-26 주식회사 현대케피코 통합형 유로구조를 가지는 차량용 흡기 매니폴드
WO2017085856A1 (ja) * 2015-11-20 2017-05-26 日産自動車株式会社 内燃機関の吸気装置
JP6428715B2 (ja) * 2016-07-06 2018-11-28 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の制御装置

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003172349A (ja) * 2001-12-04 2003-06-20 Aisan Ind Co Ltd シャフトの軸受構造
JP4053393B2 (ja) * 2002-09-25 2008-02-27 愛三工業株式会社 吸気制御弁
JP4192716B2 (ja) * 2003-08-01 2008-12-10 株式会社デンソー 内燃機関用スロットル装置の製造方法
DE112005003834B4 (de) * 2004-05-31 2014-06-05 Aisan Kogyo K.K. Verfahren und Vorrichtung zum Einstellen einer Öffneröffnung für einen Drosselkörper
FR2891886B1 (fr) * 2005-10-07 2010-04-02 Mark Iv Systemes Moteurs Sa Dispositif de regulation a clapet et collecteur d'admission comprenant au moins un tel dispositif
JP4749898B2 (ja) * 2006-03-15 2011-08-17 愛三工業株式会社 蝶弁式絞り弁
JP5049829B2 (ja) 2008-03-12 2012-10-17 本田技研工業株式会社 内燃機関の吸気装置
JP5255922B2 (ja) * 2008-06-23 2013-08-07 株式会社マーレ フィルターシステムズ 内燃機関の可変吸気装置
JP5610201B2 (ja) * 2010-06-17 2014-10-22 アイシン精機株式会社 流体制御弁
US8464689B2 (en) * 2010-09-15 2013-06-18 Ford Global Technologies, Llc Throttle body to intake manifold mounting

Also Published As

Publication number Publication date
US9556834B2 (en) 2017-01-31
JP2015034485A (ja) 2015-02-19
US20150041699A1 (en) 2015-02-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101865055B (zh) 用于内燃机的进气装置
US7789066B2 (en) Valve assembly having a sealing member
JP5858013B2 (ja) 吸気システム
JP6040128B2 (ja) Egr装置
JP5699662B2 (ja) 内燃機関の排気装置
JP4888541B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
US8640671B2 (en) Bearing device
JP6303541B2 (ja) 内燃機関の吸気構造および吸気装置
JP5910614B2 (ja) 吸気制御弁およびその組付方法
JP2009197816A (ja) エンジン
JP5206604B2 (ja) 内燃機関の吸気制御装置
JP5821739B2 (ja) ダイヤフラム装置
JP5355673B2 (ja) エンジン
JP5360012B2 (ja) 内燃機関の吸気装置
CN101008341A (zh) 用于内燃机的可变进气装置
KR101837253B1 (ko) 두께가 다른 몰딩부를 구비한 차량용 흡기 매니폴드의 가변 밸브 구조체
JP5610217B2 (ja) 内燃機関用吸気装置
JP7151523B2 (ja) 制御弁アセンブリ
EP1486651B1 (en) Unit for supplying combustion air to the cylinders of an endothermic engine
JP2012052555A (ja) エンジン
US20200191066A1 (en) Intake device for internal combustion engine
JP2008057341A (ja) 吸気装置
JP2010151146A (ja) 自動二輪車のエンジンのスロットル制御装置
KR20110134073A (ko) 차량 엔진용 버터플라이 밸브 장치
JP2018087563A (ja) 吸気装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141209

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150723

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151028

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151130

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5858013

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees