JP2008057341A - 吸気装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】多連スロットルを備え、吸気効率の向上と、アイドリング回転数のさらなる低減とを両立する吸気装置を提供する。
【解決手段】ガソリンエンジン10がアイドル状態になると、スロットル60に連動して制御弁部70が空気通路51〜54と容積室41との間を開放する。そのため、インテークマニホールド31〜34のガソリンエンジン10側の端部では、容積が増大する。その結果、吸気バルブが開いたとき、気筒内に比較してインテークマニホールド31〜34側の圧力は低くなる。これにより、吸気バルブが開いても、インテークマニホールド31〜34から各気筒内へ流入する空気の流量は低下する。一方、アイドル状態以外のとき、制御弁部70はスロットル60に連動して空気通路51〜54と容積室41との間を遮断する。そのため、インテークマニホールド31〜34から各気筒へ空気が速やかに吸入される。
【選択図】図1
【解決手段】ガソリンエンジン10がアイドル状態になると、スロットル60に連動して制御弁部70が空気通路51〜54と容積室41との間を開放する。そのため、インテークマニホールド31〜34のガソリンエンジン10側の端部では、容積が増大する。その結果、吸気バルブが開いたとき、気筒内に比較してインテークマニホールド31〜34側の圧力は低くなる。これにより、吸気バルブが開いても、インテークマニホールド31〜34から各気筒内へ流入する空気の流量は低下する。一方、アイドル状態以外のとき、制御弁部70はスロットル60に連動して空気通路51〜54と容積室41との間を遮断する。そのため、インテークマニホールド31〜34から各気筒へ空気が速やかに吸入される。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の吸気装置に関する。
吸気装置は、導入した空気を内燃機関へ供給する。導入された空気は、サージタンクから分岐するインテークマニホールドを経由して内燃機関の各気筒へ分配される。従来、幅広い回転数領域で内燃機関へ吸入される空気の体積効率を高めるため、サージタンクの容積を可変とする構造が考えられている(特許文献1参照)。
一方、近年では、サージタンクから分岐する各インテークマニホールドにスロットルの弁部材を設けた多連スロットルを備える吸気装置が提案されている(特許文献2参照)。このような多連スロットルを備える吸気装置の場合、サージタンクは吸気の流れ方向においてスロットルの弁部材よりも上流側すなわち内燃機関とは反対側に配置されている。そのため、内燃機関のアイドリング時に、インテークマニホールドが形成する空気通路において、スロットルが空気の流れを遮断しているときでも、所定の流量の空気が空気通路を流れる。その結果、アイドリング時でも所定の流量の空気が内燃機関に吸入され、アイドル回転数のさらなる低減は困難であるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、多連スロットルを備え、吸気効率の向上と、アイドリング回転数のさらなる低減とを両立する吸気装置を提供することにある。
請求項1記載の発明では、容積室を形成する容積部を備えている。容積室は、スロットルと内燃機関との間において、各インテークマニホールドが形成する各空気通路に接続している。これにより、スロットルと内燃機関との間には、容積室が接続する。容積室と空気通路との間には、制御弁部材が設けられている。制御弁部材は、スロットルの弁部材が空気通路を閉鎖しているとき、すなわち内燃機関がアイドル状態のとき、空気通路と容積室との間を開放する。そのため、スロットルの弁部材と内燃機関との間には、容積室が形成される。容積室を形成することにより、インテークマニホールドの気筒側の端部における容積は増大する。内燃機関では、各気筒の吸気バルブが開くと、インテークマニホールドの空気が気筒内へ吸入される。そのため、インテークマニホールドの気筒側の端部では、吸気バルブが開くと圧力が低下する。スロットルの弁部材と内燃機関との間に容積室を形成することにより、インテークマニホールドの気筒側の端部における容積すなわち圧力が低下する容積が増大する。その結果、吸気バルブが開き、気筒内へ空気が吸入された後、インテークマニホールドの気筒側の端部において圧力が回復するには時間を要する。一方、吸気バルブが開く直前では、気筒内の圧力はほぼ大気圧に近似している。そのため、インテークマニホールドの気筒側の端部における圧力が低い場合、吸気バルブが開いたとき、インテークマニホールドへ気筒内から空気が逆流する。その結果、内燃機関がアイドル状態のとき、各気筒へ吸入される空気の流量が低減され、アイドル時の回転数は低減される。したがって、アイドル時の回転数をさらに低減することができ、燃料の消費量を低減することができる。また、請求項1記載の発明では、制御弁部材は、内燃機関がアイドル状態でないとき、容積室と空気通路との間を遮断する。そのため、インテークマニホールドの気筒側の端部における容積は低減される。その結果、インテークマニホールドの気筒側の端部では、吸気バルブが閉じると、速やかに圧力が回復する。これにより、吸気バルブが開いたとき、気筒からインテークマニホールド側へ空気の逆流は低減される。したがって、気筒内へ空気が速やかに導入され、吸気効率を高めることができる。
ところで、特許文献1に開示されている発明の場合、サージタンクは主室と副室とに仕切られている。そして、特許文献1に開示されている発明では、主室と副室との間を弁部材によって開閉することにより、サージタンクの容積を変化させている。そのため、構造の複雑化および大型化を招くという問題がある。また、弁部材は、ソレノイドによって駆動される。そのため、スロットルの駆動と弁部材の駆動との間に時期的なずれが生じ、応答性の悪化を招くおそれがある。
請求項2記載の発明では、スロットルの弁部材と制御部の制御弁部材は同軸上に設けられており、これらはアクチュエータによって一体に駆動される。弁部材と制御弁部材とを同軸上に設けることにより、スロットルの延長上に制御部が設けられる。そのため、構造が簡単になり、小型化を図ることができる。また、弁部材と制御弁部材は、アクチュエータによって一体に駆動される。そのため、弁部材と制御弁部材とは同期して駆動される。したがって、応答性を高めることができる。
以下、本発明の複数の実施形態による吸気装置を図面に基づいて説明する。なお、以下の複数の実施形態において、実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による吸気装置を適用した内燃機関としてのガソリンエンジンを図1に示す。図1には、本発明の第1実施形態による吸気装置を4気筒のガソリンエンジンに適用した例を示す。
ガソリンエンジン10には、吸気装置20が取り付けられている。ガソリンエンジン10は、四つの気筒を有している。四つの気筒は、ガソリンエンジン10が搭載された車両の進行方向の前方から第一気筒11、第二気筒12、第三気筒13および第四気筒14の順で配置されている。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による吸気装置を適用した内燃機関としてのガソリンエンジンを図1に示す。図1には、本発明の第1実施形態による吸気装置を4気筒のガソリンエンジンに適用した例を示す。
ガソリンエンジン10には、吸気装置20が取り付けられている。ガソリンエンジン10は、四つの気筒を有している。四つの気筒は、ガソリンエンジン10が搭載された車両の進行方向の前方から第一気筒11、第二気筒12、第三気筒13および第四気筒14の順で配置されている。
吸気装置20は、吸気通路21、サージタンク22、四本のインテークマニホールド31〜34および容積部40を備えている。吸気通路21、サージタンク22およびインテークマニホールド31〜34は、例えば樹脂製の通路形成部材によって一体に形成されている。吸気通路21は、サージタンク22とは反対側の端部が図示しないエアクリーナに接続する。図示しないエアクリーナでは、吸気装置20に導入される空気に含まれる異物が除去される。図示しないエアクリーナを通過した空気は、吸気通路21を経由してサージタンクへ流入する。
サージタンク22は、吸気通路21のエアクリーナとは反対側の端部に接続している。また、サージタンク22からは、四本のインテークマニホールド31〜34が分岐している。エアクリーナおよび吸気通路21を経由してサージタンク22へ流入した空気は、四本のインテークマニホールド31〜34に分配される。インテークマニホールド31は、サージタンク22と第一気筒11とを接続している。インテークマニホールド32は、サージタンク22と第二気筒12とを接続している。インテークマニホールド33は、サージタンク22と第三気筒13とを接続している。インテークマニホールド33は、サージタンク22と第四気筒14とを接続している。インテークマニホールド31〜34は、それぞれ内周側にサージタンク22からガソリンエンジン10へ供給される空気が流れる空気通路51〜54を形成している。
吸気装置20は、スロットル60を備えている。スロットル60は、各インテークマニホールド31〜34にそれぞれ設置されているスロットル弁61〜64を有している。すなわち、吸気装置20のスロットル60は、多連スロットルを構成している。スロットル60は、スロットル弁61〜64に加え、駆動シャフト65およびアクチュエータ66を有している。駆動シャフト65は、各スロットル弁61〜64を貫いて一体に組み付けられている。アクチュエータ66は、駆動シャフト65を周方向へ回転駆動する。これにより、各インテークマニホールド31〜34に設置されているスロットル弁61〜64は、一体となって駆動シャフト65とともに回転駆動される。その結果、各インテークマニホールド31〜34が形成する空気通路51〜54は、それぞれスロットル弁61〜64によって開閉される。これにより、各インテークマニホールド31〜34が形成する空気通路51〜54を流れる空気の流量は調整される。また、図示していないが、ガソリンエンジン10は、吸気バルブを備えている。吸気バルブは、各インテークマニホールド31〜34から各気筒への空気の流入を開閉する。
スロットル60のスロットル弁61〜64は、ガソリンエンジン10がアイドル状態のとき、空気通路51〜54に対しほぼ垂直に立ち上がる。そのため、ガソリンエンジン10がアイドル状態のとき、スロットル弁61〜64は各インテークマニホールド31〜34が形成する空気通路51〜54をほぼ塞いでいる。一方、スロットル弁61〜64が空気通路51〜54を塞いでいるときでも、スロットル弁61〜64とインテークマニホールド31〜34との間の隙間から空気が流出する。これにより、ガソリンエンジン10は、わずかな空気を吸入し、アイドル状態を継続する。
第1実施形態の吸気装置20は、スロットル60よりもガソリンエンジン10側に連結管部35、36を備えている。連結管部35は、第一気筒11に接続しているインテークマニホールド31が形成する空気通路51と、第四気筒14に接続しているインテークマニホールド34が形成する空気通路54とを連結している。また、連結管部36は、第二気筒12に接続しているインテークマニホールド32が形成する空気通路52と、第三気筒13に接続しているインテークマニホールド33が形成する空気通路53とを連結している。
容積部40は、容器状に形成され、内部に容積室41となる空間を形成している。容積部40は、通路形成部材42を経由して連結管部35および連結管部36に接続している。これにより、容積室41は、通路形成部材42が形成する接続通路43、連結管部35が形成する連結通路55、および連結管部36が形成する連結通路56を経由して各インテークマニホールド31〜34が形成する空気通路51〜54に接続している。すなわち、各インテークマニホールド31〜34が形成する空気通路51〜54と容積部40が形成する容積室41とは、接続されている。
容積部40には、制御弁部70が設けられている。制御弁部70は、容積部40が形成する容積室41の入口すなわち各インテークマニホールド31〜34側に設けられている。制御弁部70は、容積室41と各インテークマニホールド31〜34が形成する空気通路51〜54との間を開閉する。すなわち、容積室41と各空気通路51〜54とが接続するとき、制御弁部70は開弁する。一方、容積室41と各空気通路51〜54との接続が遮断されるとき、制御弁部70は閉弁する。
制御弁部70は、スロットル60の駆動シャフト65の延長線上に配置されている。そして、制御弁部70は、駆動シャフト65によって各スロットル弁61〜64とともに一体に回転する。これにより、アクチュエータ66は、各スロットル弁61〜64および制御弁部70を一体に駆動する。すなわち、制御弁部70およびアクチュエータ66は、特許請求の範囲の制御部を構成している。容積部40および制御弁部70の概略構成の一例を図2に示す。容積部40は、容積室41を形成するとともに、二つの開口44を有している。二つの開口44には、それぞれ制御弁部70の弁部材71が設けられている。また、二つの開口44には、例えば連結管部35、36を経由して空気通路51〜54が接続する。
制御弁部70の弁部材71は、駆動シャフト65に取り付けられている。駆動シャフト65は、制御弁部70とは反対側の端部がアクチュエータ66に接続している。そして、駆動シャフト65の制御弁部70とアクチュエータ66との間には、スロットル弁61〜64が設けられている。
制御弁部70の弁部材71は、駆動シャフト65に垂直な断面がほぼ扇形状に形成されている。そのため、駆動シャフト65の回転角度が所定の角度になるまで、弁部材71は開口44を塞いでいる。そして、駆動シャフト65の回転角度が所定の角度に達すると、弁部材71は開口44を開放する。これにより、弁部材71は、駆動シャフト65が回転し、各スロットル弁61〜64が各空気通路51〜54を塞いでいるとき、すなわちガソリンエンジン10がアイドル状態のとき、図2(B)に示すように空気通路51〜54と容積室41との間を開放する。一方、駆動シャフト65が回転し、各スロットル弁61〜64が各空気通路51〜54を開放しているとき、すなわちガソリンエンジン10がアイドル状態でないとき、弁部材71は、図2(A)に示すように空気通路51〜54と容積室41との間を遮断する。
制御弁部70の弁部材71は、駆動シャフト65に垂直な断面がほぼ扇形状に形成されている。そのため、駆動シャフト65の回転角度が所定の角度になるまで、弁部材71は開口44を塞いでいる。そして、駆動シャフト65の回転角度が所定の角度に達すると、弁部材71は開口44を開放する。これにより、弁部材71は、駆動シャフト65が回転し、各スロットル弁61〜64が各空気通路51〜54を塞いでいるとき、すなわちガソリンエンジン10がアイドル状態のとき、図2(B)に示すように空気通路51〜54と容積室41との間を開放する。一方、駆動シャフト65が回転し、各スロットル弁61〜64が各空気通路51〜54を開放しているとき、すなわちガソリンエンジン10がアイドル状態でないとき、弁部材71は、図2(A)に示すように空気通路51〜54と容積室41との間を遮断する。
以上のように、ガソリンエンジン10がアイドル状態のとき、制御弁部70によって空気通路51〜54と容積室41との間を接続することにより、インテークマニホールド31〜34のガソリンエンジン10側の端部では容積が増大する。アイドル状態に限らず、ガソリンエンジン10が運転されているとき、ガソリンエンジン10の吸気バルブが開くと、空気通路51〜54から各気筒内へ空気が吸入される。そのため、インテークマニホールド31〜34のガソリンエンジン10側の端部では、各気筒内への空気の吸入にともなって圧力が低下する。
第1実施形態の場合、ガソリンエンジン10がアイドル状態のとき、空気通路51〜54と容積室41との間が接続している。そのため、インテークマニホールド31〜34が形成する空気通路51〜54のガソリンエンジン10側の端部における容積は増大する。この結果、各気筒内へ空気が吸入されると、容積が増大した部分、すなわちインテークマニホールド31〜34のガソリンエンジン10側の端部だけでなく、容積室41の内部においても圧力が低下する。
空気通路51〜54に容積室41が接続しているとき、インテークマニホールド31〜34のガソリンエンジン10側の端部における容積は増大する。そのため、サージタンク22から各インテークマニホールド31〜34へ空気が供給されても、インテークマニホールド31〜34のガソリンエンジン10側の端部における圧力の回復には時間を要する。その結果、第一気筒11に接続するインテークマニホールド31の場合、図3(A)に示すようにインテークマニホールド31が形成する空気通路51の圧力は、吸気バルブが開いても大気圧P0よりも低い圧力を維持する。
一方、吸気バルブが開くとき、ガソリンエンジン10の各気筒内の圧力はほぼ大気圧P0に等しくなっている。そのため、第1実施形態のように、インテークマニホールド31〜34のガソリンエンジン10側の端部が大気圧P0よりも低い圧力に維持されているとき、吸気バルブが開くと、ガソリンエンジン10の各気筒からインテークマニホールド31〜34側へ空気が逆流する。すなわち、本来、インテークマニホールド31〜34から各気筒内へ空気が供給されるべきであるのに対し、圧力差によって各気筒内からインテークマニホールド31〜34側へ空気が流れる。その結果、ガソリンエンジン10がアイドル状態のとき、ガソリンエンジン10の各気筒への空気の流入量は低減される。
これに対し、インテークマニホールド31〜34が形成する空気通路51〜54の容積が比較的小さい、すなわち容積室41が設けられていないとき、図3(B)に示すように第一気筒11に接続するインテークマニホールド31が形成する空気通路51の圧力は、吸気バルブが開くまでに大気圧P0付近まで回復する。そのため、吸気バルブが開くと、各インテークマニホールド31〜34の空気はすみやかに各気筒内へ吸入される。その結果、各気筒内へ流入する空気の流量は、図3(A)に示す第1実施形態の吸気装置20と比較して増加する。
ガソリンエンジン10がアイドル状態のとき、インテークマニホールド31〜34から各気筒内へ流入する空気の流量が増大すると、増大した空気に応じて燃料の噴射量を増加する必要がある。そのため、ガソリンエンジン10の回転数すなわちアイドル時の回転数のさらなる低減は困難となるとともに、燃料の消費量は増大する。
以上のように、本発明の第1実施形態では、ガソリンエンジン10がアイドル状態になると、スロットル60に連動して制御弁部70が空気通路51〜54と容積室41との間を開放する。そのため、インテークマニホールド31〜34のガソリンエンジン10側の端部では、ガソリンエンジン10の各気筒内への空気の吸入にともなって圧力が低下する容積は増大する。その結果、吸気バルブが開いたとき、各気筒内に比較してインテークマニホールド31〜34側の圧力は低くなる。これにより、吸気バルブが開いても、インテークマニホールド31〜34から各気筒内へ流入する空気の流量は低減される。したがって、ガソリンエンジン10のアイドル時における回転数を低減することができ、燃料の消費量を低減することができる。
一方、本発明の第1実施形態では、ガソリンエンジン10がアイドル状態でないとき、スロットル60に連動して制御弁部70が空気通路51〜54と容積室41との間を遮断する。そのため、インテークマニホールド31〜34のガソリンエンジン10側の端部では容積が低減される。その結果、サージタンク22からガソリンエンジン10の各気筒へ空気がすみやかに供給される。したがって、ガソリンエンジン10がアイドル状態でないとき、体積効率を高めることができる。
また、本発明の第1実施形態では、空気通路51〜54と容積室41との間を開閉する制御弁部70はスロットル60と連動している。そのため、インテークマニホールド31〜34の容積を可変する制御弁部70はインテークマニホールド31〜34およびスロットル60の近傍に配置される。したがって、部品点数の増大および構造の複雑化が低減されるとともに、吸気装置20の体格を低減することができる。また、制御弁部70はスロットル60と連動しているため、制御弁部70はスロットル60とともに迅速に駆動される。したがって、スロットル60の開度に対する制御弁部70の応答性を高めることができる。
(第2、第3実施形態)
本発明の第2、第3実施形態をそれぞれ図4または図5に示す。
第2実施形態および第3実施形態では、容積部40とインテークマニホールド31〜34との接続状態が第1実施形態と異なる。すなわち、第1実施形態の場合、複数のインテークマニホールド31〜34間を連結管部35および連結管部36で連結し、この連結管部35および連結管部36と容積部40とを接続している。
本発明の第2、第3実施形態をそれぞれ図4または図5に示す。
第2実施形態および第3実施形態では、容積部40とインテークマニホールド31〜34との接続状態が第1実施形態と異なる。すなわち、第1実施形態の場合、複数のインテークマニホールド31〜34間を連結管部35および連結管部36で連結し、この連結管部35および連結管部36と容積部40とを接続している。
これに対し、図4に示す第2実施形態のように、容積部40と各インテークマニホールド31〜34とを個別に接続してもよい。具体的には、インテークマニホールド31〜34には、それぞれ枝管部81〜84が接続している。枝管部81〜84は、インテークマニホールド31〜34とは反対側の端部が集合管部85で集合し、集合管部85は容積部40に接続している。
また、図5に示す第3実施形態にように、容積部40と各インテークマニホールド31〜34とを単一の連結管部90で連結してもよい。具体的には、容積部40に接続する連結管部90に、各インテークマニホールド31〜34から分岐する分岐管91〜94が接続している。
以上のように、容積部40とインテークマニホールド31〜34との接続状態は、任意に設定することができる。
以上のように、容積部40とインテークマニホールド31〜34との接続状態は、任意に設定することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した複数の実施形態では、内燃機関の一例として4気筒のガソリンエンジン10を例に説明した。しかし、本発明は、4気筒など気筒数に関わらず、かつガソリンエンジンだけでなくディーゼルエンジンにも適用することができる。また、容積部40と空気通路51〜54との間を開閉する制御弁部70は、図2に示す例に限らず、任意の形態の制御弁部を適用することができる。
以上説明した複数の実施形態では、内燃機関の一例として4気筒のガソリンエンジン10を例に説明した。しかし、本発明は、4気筒など気筒数に関わらず、かつガソリンエンジンだけでなくディーゼルエンジンにも適用することができる。また、容積部40と空気通路51〜54との間を開閉する制御弁部70は、図2に示す例に限らず、任意の形態の制御弁部を適用することができる。
以上のように本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
10:ガソリンエンジン(内燃機関)、11:第一気筒、12:第二気筒、13:第三気筒、14:第四気筒、20:吸気装置、22:サージタンク、31〜34:インテークマニホールド、40:容積部、41:容積室、51〜54:空気通路、60:スロットル、61〜64:スロットル弁(弁部材)、66:アクチュエータ(制御部)、70:制御弁部(制御部)、71:弁部材(制御弁部材)
Claims (2)
- サージタンクと、
前記サージタンクと内燃機関の複数の気筒とをそれぞれ接続する複数のインテークマニホールドと、
前記インテークマニホールドにそれぞれ設けられている弁部材を有し、前記インテークマニホールドが形成する空気通路を開閉するスロットルと、
前記スロットルよりも前記内燃機関側に設けられ、前記複数のインテークマニホールドが形成する各空気通路に接続する容積室を形成している容積部と、
前記容積室と前記複数のインテークマニホールドが形成する各空気通路との間を開閉する制御弁部材を有し、前記スロットルの前記弁部材が前記空気通路を閉鎖しているとき、前記空気通路と前記容積室との間を開放する制御部と、
を備える吸気装置。 - 前記スロットルの前記弁部材と前記制御部の前記制御弁部材とは同軸上に設けられ、
前記制御部は、前記弁部材および前記制御弁部材を一体に駆動するアクチュエータを有する請求項1記載の吸気装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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