JP2005053093A - テープ印字装置 - Google Patents

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Abstract

【目的】 切断されたテープが装置内部に残されることなく、確実に装置外へと排出することができるテープ印字装置を提供することを目的とする。
【構成】 第1ガイド部36の排出されるテープ9に対向する端部36Bは、受け台38の端部に形成された受け面38Bに従って突出され、テープ9の排出方向へ折曲されるとともに接面36Cにおいてテープ排出方向に対して滑らかな曲面を有する。また、可動刃41は刃部において第1傾斜面45A及び第2傾斜面45Bを有し、切断時に接面36C及び内部面36Dとの間に間隙が形成されるように構成する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、テープカセットに設けられたテープ排出部から排出されたテープを固定刃及び可動刃により切断するテープ印字装置に関し、特に可動刃の刃部に傾斜面を設けるとともにテープを案内するガイド部材を備えたことにより、切断されたテープが装置内に残ることなく、確実に装置外へ排出することが可能なテープ印字装置に関するものである。
従来より、テープを内蔵するテープカセットを装置本体に装着し、テープカセットからテープを引き出しつつサーマルヘッド等によりテープに文字等の印字を行って文字付きテープを作成する各種のテープ印字装置が知られている。
ここで特開2000−71523号公報には、テープをカット機構部によってカットした後、排出機構部によって強制的に排出されるので、カットされたテープによってテープ排出口が塞がれることが無く、連続してカットするような場合であっても、良好な印刷及びカット動作を確保することができるテープ印字装置が記載されている。
また、前記テープ印字装置では、テープ排出口の内側にテープの排出を案内するための2つの案内壁が設けられ、この2つの案内壁は、固定刃と可動刃とでカットされたテープの排出位置において、互いに所定の間隔が隔てられるように配置されている。そして、この2つの案内壁の上下方向途中部が切り欠かれ、一方の案内壁には、固定ローラが、この切欠部からテープの排出位置に臨むようにして設けられている。一方、他方の案内壁には、可動ローラが、この切欠部から貼着テープの排出位置に臨むようにして、強制送出機構部を構成するローラホルダに支持されている。
特開2000−71523号公報(第5−6頁、第2図、第6図)
しかしながら、従来のテープ印字装置においては、カット機構部と案内壁との間に一定の間隙が形成されている。また、テープカセットに巻かれた状態で収納されたテープは、テープカセットから引き出した際に一定方向にカールしており、排出されたテープの先端部がカット機構部と案内壁との間に形成された間隙に侵入することで、テープが排出されずに装置内部に残る虞があった。また、連続してテープを作成する場合には、テープ排出口が内部に残されたテープによって塞がれ、後続のテープがテープ排出口で詰まる虞もある。
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、ガイド部材を設けることで先端部にカールが生じたテープであっても排出方向へ案内することができるとともに、切断した状態での可動刃の刃部に形成された傾斜面とガイド部材との間に間隙を形成することで、切断されたテープがガイド部材と可動刃により挟み込まれることなく確実に装置外へと排出することができるテープ印字装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るテープ印字装置は、カセット収納部に収納され、テープが内蔵されたテープカセットと、前記テープカセットに設けられたテープ排出部と、前記テープ排出部の近傍に設けられ、テープ排出部から排出された前記テープを切断する切断手段とを有するテープ印字装置において、前記切断手段は、固定刃と、刃部に傾斜面を有するとともに前記固定刃に対して揺動することにより前記テープを切断する可動刃とからなり、前記テープの排出方向に沿って前記固定刃と可動刃の下流側に設けられ、固定刃と可動刃により切断されたテープの先端をテープ排出方向に沿って案内するガイド部材を備え、前記可動刃を揺動させて前記固定刃との協働により前記テープを切断した状態で、可動刃の傾斜面とガイド部材との間には間隙が形成されることを特徴とする。
また、請求項2に係るテープ印字装置は、請求項1に記載のテープ印字装置において、前記ガイド部材は、前記テープ排出部から排出されるテープに対向する面に曲面を設けたことを特徴とする。
更に、請求項3に係るテープ印字装置は、請求項1又は請求項2に記載のテープ印字装置において、前記ガイド部材は前記テープの幅より広いことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、テープ排出方向に沿って、固定刃と可動刃の下流側にガイド部材を設けることによりカールが生じたテープであっても先端部を排出方向へ案内することができる。また、切断した状態で、可動刃の傾斜面とガイド部材との間には間隙が形成されるので、切断されたテープがガイド部材と可動刃により挟み込まれることがなく、確実にテープを装置外へと排出することができる。また、テープが挟み込まれることが無いので、可動刃及び固定刃とガイド部材との距離を短くすることができ、固定刃とガイド部材との間にテープの先端部が侵入する虞がより少なくなる。更に、距離を短くできることで装置の小型化にも繋がる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ガイド部材は、排出されるテープに対向する面に曲面が設けられているので、カールが生じたテープの先端部が曲面に沿って排出方向に容易に移動することができる。
更に、請求項3に記載の発明によれば、ガイド部材はテープの幅より広くなるように構成されているので、ガイド部材によってテープの全面をテープ排出方向に誘導することができる。従って、テープの上端若しくは下端が装置内部に引っかかることでテープの排出が妨げられる虞がない。
以下、本発明に係るテープ印字装置について、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係るテープ印字装置の全体構成について図1に基づき概説する。図1はテープ印字装置の斜視図である。
図1において、テープ印字装置1は、パーソナルコンピュータ(図示せず、以下PCと称する)に接続されてPCからの印字指令に基づき所望の文字付テープを作成するものである。テープ印字装置1は装置本体2を有しており、装置本体2の上面には、開閉蓋3が開閉可能に設けられている。開閉蓋3は、図1中、装置本体2の右端部にて回動可能に軸支されており、また、バネ等の付勢部材を介して常時開放方向に付勢されている。そして、装置本体2の上面側部に配置された開閉ボタン4を押下した際には、開閉蓋3と装置本体2とのロックが解除され、開閉蓋3は付勢部材の作用により開放されるように構成されている。
また、開閉蓋3の中央より側部には、透明カバーで覆われた透視窓5が形成されており、かかる透視窓5は、装置本体2内に配設されたカセット収納部6に装着されるテープカセット7の上面に設けられたテープ特定表示部8(図3参照)に対応している。即ち、図1に示すように、テープカセット7をカセット収納部6に装着して開閉蓋3を閉じた際に、透視窓5とテープカセット7のテープ特定表示部8とは相互に対向し、透視窓5の透明カバーを介してテープ特定表示部8を装置本体2の外部から視認することが可能である。ここに、テープ特定表示部8は、例えば、テープカセット7内に内蔵されている長尺状のテープ9のテープ幅、テープの色等を表示するものである。これにより、カセット収納部6に装着されているテープカセット7の種類等を装置本体2の外部から透視窓5を介して容易に視認することができるものである。
装置本体2は、前方側(図1中、左側)に側壁10を有している。この側壁10には、装置本体2内で印字されたテープ9を外部に排出するテープ排出口11が形成されている。また、側壁10のテープ排出口11の下方には側蓋12が設けられ、下端が回動可能に支持されている。そして、押部13を上方より押し込むことで側蓋12が前方に開放される(図14参照)。側蓋12を開放し、装置本体2の前方にトレイ90を取り付けることにより、テープ排出口11から排出されるテープ9をトレイ90内に受けることができる。詳細については後述する。
装置本体2の側壁10において、開閉ボタン4の下方にはテープ印字装置1の電源のオン・オフを行う電源ボタン14が設けられており、また、電源ボタン14の下方には装置本体2内に配設されている切断機構15(図7参照)を使用者の手動操作で駆動するカッター駆動ボタン16が設けられている。ここに、カッター駆動ボタン16は、手動操作で、テープ9を所望の長さにカットする際に押下されるボタンである。テープ印字装置1に配設される切断機構15については後述する。
次に、テープ印字装置1の内部構造について図2乃至図8に基づき説明する。内部ユニット20は、テープカセット7を収納するカセット収納部6と、テープ9に印字を行う印字機構21と、印字機構21により印字されたテープ9を切断する切断機構15と、切断機構15により切断されたテープ9をテープ排出口11より強制的に排出するテープ排出機構22とから基本的に構成されている。尚、カセット収納部6には、テープ排出口11から排出されるテープ9の幅方向の向きが、垂直方向となるようにテープカセット7を収納する。
先ず、テープ9に印字を行う印字機構21について図2及び図3に基づき説明する。図2は本実施形態にかかるテープ印字装置1の内部の内部ユニット20を模式的に示す斜視図、図3は本実施形態にかかるテープ印字装置1の内部ユニット20を模式的に示す平面図である。
印字機構21において、サーマルヘッド23はカセット収納部6に立設されたヘッド取付部24に配置され、このサーマルヘッド23にはローラホルダ25に回転可能に支持されたプラテンローラ26が圧接可能な位置に対向配置されている。かかるサーマルヘッド23は多数の発熱素子を有しており、テープ9に文字等の印字を行うものである。
また、テープカセット7内部のテープ排出部30の近傍にはテープ送りローラ27が回転可能に支持され、このテープ送りローラ27にはローラホルダ25に回転可能に支持されたテープ圧接ローラ28が圧接可能な位置に対向配置されている。
カセット収納部6において、テープカセット7の前方(図3中、下側)には、ローラホルダ25が支持軸29により回動可能に枢支され、このローラホルダ25は切換機構により印字位置とリリース位置とに切換可能とされている(図3は印字位置に切り換えられた状態を示す)。
かかるローラホルダ25には、プラテンローラ26及びテープ圧接ローラ28がそれぞれ回転可能に、且つ、ローラホルダ25が印字位置に切り換えられたときにサーマルヘッド23及びテープ送りローラ27に対し圧接されるように配設されている。尚、テープ送りローラ27及びテープ圧接ローラ28は、搬送用モータとギヤ機構(図示せず)によって連動して回転駆動される。それによって、サーマルヘッド23により文字等が印字されたテープ9をテープ排出部30よりテープ排出方向(図3中、左方向)に送り出すものである。
尚、前記印字機構21により印字されたテープ9は後述するように自動的に、あるいはカッター駆動ボタン16を操作することにより、切断機構15によって切断されるとともに、テープ排出機構22によって側壁10に形成されたテープ排出口11から排出される。
次に、テープ9を切断する切断機構15について図4乃至図8を用いて説明する。図4はテープ排出機構を取り外した状態における内部ユニットの外観を示す斜視図である。図5は本実施形態に係る可動刃及び固定刃とテープガイド部を示す斜視図、図6は本実施形態に係る可動刃及び固定刃とテープガイド部を示す断面図である。また、図7及び図8は内部ユニットの特に切断機構の外観を示す斜視図である。
切断機構15は、図4乃至図6に示すように、固定刃40と、この固定刃40とともにカット動作を行う可動刃41と、この可動刃41に連結されるカッターハスバギヤ42と、このカッターハスバギヤ42にギヤ列により連結されるカッターモータ43とから構成されている。固定刃40は、印字機構15内のカセット収納部6の左側において起立状に設けられる側板44に固定孔40Aを通してネジ等により固定されている。
また、可動刃41は、略V字状をなし、切断部分に設けられた刃部45と刃部45の反対に位置する柄部46と屈曲部47とから構成される。図9は本実施形態にかかる可動刃の外観を示す正面図である。図10は図9の線A−Aで可動刃の刃部を切断した矢視断面図である。
屈曲部47には軸孔48が設けられ、この屈曲部47を支点として可動刃41が回動できるように軸孔48にて側板44に支持されている。また、可動刃41の切断部分に設けられた刃部45の反対側の柄部46には長孔49が形成されている。
また、刃部45は2段刃により形成されており、その刃面は刃部45の厚みを徐々に薄くする第1傾斜面45Aと第2傾斜面45Bの傾斜角度の異なる2つの傾斜面により構成されている(図10参照)。尚、本実施形態において第1傾斜面45Aは、刃部45の第1傾斜面45Aとは反対側の背面とのなす角度が50度となっている。
また、カッターハスバギヤ42には、突起状に形成されたボス50が設けられ、ボス50が可動刃41の長孔49に挿入されるように構成されている(図7参照)。それによって、カッターモータ43によりカッターハスバギヤ42が回転した際に、可動刃41がボス50と長孔49により軸孔48を支点として揺動し、テープ9がカットされる。
以下に具体的な固定刃40と可動刃41によるテープ9の切断手段について説明する。
先ず、カッターハスバギヤ42のボス50が内側(図7中、左側)に位置する場合においては可動刃41は固定刃40から離れて位置する(以下この状態を初期状態とする。図7参照)。そして、初期状態においてカッターモータ43が駆動し、カッターハスバギヤ42が反時計回り(矢印70方向)に回転すると、ボス50が外側に移動するとともに、可動刃41は軸孔48を中心に反時計回り(矢印図73方向)に回動し、内部ユニット20に固定された固定刃40とでテープ9を切断する(以下この状態を切断状態とする。図8参照)。そしてテープ9切断後には、次回搬送されるテープ9を切断するために可動刃41を初期状態に戻す必要がある。従って、再びカッターモータ43を駆動し、カッターハスバギヤ42を反時計回り(矢印70方向)に回転させることで、再びボス50が内側に移動するとともに、可動刃41は時計回り(矢印74方向)に回動し、可動刃41を固定刃40から離間させる(図7参照)。そして、次回、テープカセット7より印字され搬送されるテープ9を切断可能な状態となる。
また、カッターハスバギヤ42の円筒外壁上にはカッターハスバギヤ用カム42Aが設けられ、カッターモータ43によりカッターハスバギヤ42が回転すると、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用によりカッターハスバギヤ42に隣接して設けられたマイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わる。それにより、テープ9の切断状態を検出することができる。
また、内部ユニット20には、テープ排出方向に沿って固定刃40及び可動刃41の下流側にハーフカットユニット35が取り付けられている。ハーフカットユニット35は固定刃40及び可動刃41と第1案内壁55、56(図2参照)との間に位置する。
ハーフカットユニット35は固定刃40に合わせて配置される受け台38と、この受け台38と対向し可動刃41側に配置されるハーフカッタ34と、固定刃40と受け台38との間に固定刃40と合わせて配置される第1ガイド部36と、この第1ガイド部36と対向し可動刃41と合わせて配置される第2ガイド部37とから構成される(図4、図5参照)。前記第1ガイド部36及び第2ガイド部37は一体に構成され、固定刃40の固定孔40Aに対応する位置に設けられたガイド固定部36Aにより固定刃40とともに側板44に取り付けられている。
また、前記受け台38は、テープ排出部30より排出されるテープ9に対向する端部がテープ9に平行になるように折曲され、受け面38Bを形成している(図6参照)。テープ9は印字が行われる基材と粘着層と剥離紙層から構成され、剥離紙を剥がすことにより所望の場所に貼り付けることができるものであり、前記ハーフカッタ34を受け面38Bに押し付けることにより、ハーフカッタ34と受け面38Bとの間にあるテープ9は基材及び粘着層は切断されるが、剥離紙のみが切り残された状態となる。この受け面38Bは、第1案内部55、56とともにテープ9をテープ排出口11へ案内する役割も有する。
更に、第1ガイド部36の排出されるテープ9に対向する端部36Bは、受け台38の端部に形成された受け面38Bに沿って突出され、且つテープ9の排出方向へ折曲されている。従って、第1ガイド部36の端部36Bは、テープカセット7より排出されるテープ9に対する接面36Cにおいてテープ9排出方向に対して滑らかな曲面を有する。
また、テープカセット7に収納されたテープ9は軸に巻きつけられた状態で収納されているので巻き癖がついており、前記したように搬送用モータ(図示せず)によりテープカセット7からテープ9が搬送される際には、巻き癖によりテープ9は一定方向(本実施形態では図6中、左方向)にカールしている。従って、カールしているテープ9の先端部が搬送される際に固定刃40と受け台38の間に侵入することで、テープ9がテープ排出口11から装置外に排出されずに装置本体2内部に残ってしまう虞がある。
そこで、第1ガイド部36の端部36Bを突出させ接面36Cを曲面としたことで、一定曲率以上にカールしたテープ9の先端部は、先ず第1ガイド部36の接面36Cに当たる。その際に、テープ9の先端部が第1ガイド部の接面36C上の境界点75よりテープ9の排出方向の下流側(図6中、下方向)に当たった場合には、テープ9の先端部はその曲面に沿って下流側へ移動することで、固定刃40と第1ガイド部36や受け台38の間に侵入することなく、テープ排出口11方向へ導くことができる。
尚、接面36Cにおける境界点75の位置は、テープ排出部30及び接面36Cとの位置関係、及びテープ9のカールの曲率より決定され、本実施形態においてはカールされたテープ9の先端部は境界点75より常にテープ排出方向側にあたるように構成されている。
従って、テープ9を装置本体2内部に残すことなく、確実にテープ排出口11より排出することが可能である。更に、連続してテープ9を排出した際に装置本体に残ったテープ9がテープ排出口11を塞ぐことによって、後続のテープがテープ排出口11で詰まることも防止できる。
また、第1ガイド部36のテープ9の搬送経路にあたるガイド幅L1(図5参照)は装着されるテープ9の最大幅(本実施形態では36mm)より大きくなるように形成されているので、第1ガイド部36によってテープ9の全面を接面36Cに形成された曲面に沿って誘導することができる。したがって、テープ9の上端及び下端が引っかかることでテープ9の詰まりが生じる虞もない。
また、第1ガイド部36には、内部面36Dが接面36Cに連続して形成されている。内部面36Dは、可動刃41の第1及び第2傾斜面45A、45Bに対向して形成され、切断時において、可動刃41の第1及び第2傾斜面45A、45Bの一部が当接される(図6参照)。
前記したように可動刃41は刃部が2段刃により形成されているので、可動刃41によってテープ9を切断した際に、第1ガイド部36の端部にあたる接面36C及び内部面36Dと可動刃41の第2傾斜面45Bとの間に間隙39が形成される(図6参照)。従って、テープ9を切断した際に、接面36C及び内部面36Dと可動刃41との間に切断されたテープ9が挟み込まれることがないので、後述するテープ排出機構22によりテープ9を排出する際に、切断されたテープ9を確実に排出することができる。
更に、間隙39が形成されることで上記のように切断されたテープ9が挟み込まれる虞が無く、固定刃40及び可動刃41と第1ガイド部36との距離を短くすることができる。従って、カールしたテープ9が固定刃40と第1ガイド部36との間に侵入することを、より確実に防止することができる。また、テープカセット7とテープ排出口11との距離を短くできるのでテープ印字装置1の小型化にも繋がる。
次に、切断されたテープ9を強制排出するテープ排出機構22について図2及び図11乃至図13を用いて説明する。図11は本実施形態に係るテープ排出機構を示す斜視図、図12は駆動ローラを示す断面図、図13(a)乃至(e)はテープ排出機構により排出されるテープの動きを模式的に示す説明図である。また、図14はテープ排出口より排出されたテープの動きを模式的に示す説明図である。
テープ排出機構22は、装置本体2の側壁10に設けられたテープ排出口11の近傍に配設され、切断機構15において切断された後のテープ9をテープ排出口11から強制的に排出するための排出手段としての機能を有する。
テープ排出機構22は、図2に示すように、駆動ローラ51と、この駆動ローラ51に対してテープ9を挟んで対向する押圧ローラ52と、この押圧ローラ52をテープ9に対して押圧し、またはその押圧を解除するように作動される押圧作動機構部53と、この押圧作動機構部53の押圧解除動作に連動して、駆動ローラ51によりテープ9を排出するように回転させるための排出駆動機構部54とを備えている。
更に、テープ排出口11の内側には、テープ9をテープ排出口11へ案内するための第1案内壁55、56及び第2案内壁63、64が設けられている(図3参照)。第1案内壁55、56及び第2案内壁63、64はそれぞれ一体により形成され、固定刃40と可動刃41とでカットされたテープ9の排出位置において、互いに所定の間隔を隔てられるように配置されている。そして、第1案内壁55、56の上下方向途中部が切り欠かれ、一方の第1案内壁55には、駆動ローラ51が、切欠部からテープ9の排出位置に臨むようにして設けられている。一方、他方の第1案内壁56には、押圧ローラ52が、切欠部からテープ9の排出位置に臨むようにして、押圧作動機構部53に支持されている。
押圧作動機構部53は、図2に示すようにローラ支持ホルダ57と、ローラ支持ホルダ57に取り付けられ、先端部に押圧ローラ52を保持するローラ支持部58と、ローラ支持ホルダ57を回動可能に支持するホルダ支持部59と、切断機構15に連動して押圧作動機構部53を駆動するカム60と、付勢バネ61とから構成されている。
ローラ支持部58は、この押圧ローラ52をその上下方向から挟み込むようにして回転自在に支持されている。そして、ローラ支持ホルダ57がカッターハスバギヤ42の回転により、カム60を通してホルダ支持軸59を中心に反時計回り(図2中、矢印71方向)に回動することで、押圧ローラ52はテープ9に対して押圧される。また再びカッターハスバギヤ42を回転させると、付勢バネ61によりホルダ支持軸59は先ほどと逆方向に回動し、押圧ローラ52はテープ9から離間される。
また、排出駆動機構部54はテープ排出モータ65とギヤ列66とからなり、押圧ローラ52によってテープ9が駆動ローラ51に押圧された後に、テープ排出モータ65を駆動させ、駆動ローラ51をテープ9の排出方向(図11中、左方向)へ回転させることによって、テープ9が強制的に排出方向に排出される。
また、図13(a)に示すように、テープ9がテープ排出機構22により排出される際には、駆動ローラ51及び押圧ローラ52の中心線80より、テープ9の中心線81はL2分上方にずれるように構成されている。
従って、駆動ローラ51はテープ9の中央より下方を押圧ローラ52により押圧し、テープ排出モータ65の駆動により駆動ローラ51を回転させることによってテープ9を排出方向(図13(a)中、左方向)に移動するように力を付加している。テープ9が排出される際において、駆動ローラ51に接する前(図13(a))、及び駆動ローラ51により排出され始めた直後(図13(b))においては、テープ9は駆動ローラ51及び押圧ローラ52に対して平行に排出されている。しかし、駆動ローラに51及び押圧ローラ52の中心線80よりテープ9の中心線81がL2分上方にずれていることから、テープ9には中央より下方に力が加わり続けるため、テープ9が駆動ローラ51により搬送されるにつれて上向きの力が加わり、徐々にテープ9の先端部が上向きとなる(図13(c))。そして、テープ9が駆動ローラ51を通過した後には、テープ9は駆動ローラ51に対して先端部が上方を向いた状態となり(図13(d))、テープ9は斜め上方を向く力が加えられた状態でテープ排出口11より排出される(図13(e))。
また、駆動ローラ51は、その上面に同心円状の溝により形成されたローラ切り欠き部51Aを有する(図12参照)。このローラ切り欠き部51Aを設けたことにより、テープ9は駆動ローラ51により搬送される際に、より上向きの力を加えることができる。これは、ローラ切欠き部51Aにより駆動ローラ51の円周面上側が、円周面下側に比べて駆動ローラ51の中心に向かってたわみ易くなり、駆動ローラ51の円周面上側よりも円周面下側の方がテープ9に付加する力が強くなるからである。
力が加えられ先端部が斜め上方を向いた状態でテープ排出口11より排出されたテープ9は、図14に示すように、一旦、斜め上方(矢印85方向)に向かった後、放物線を描くように装置本体2の前方へゆっくり落下する。図14中の矢印はテープ9の落下の軌道を示す。テープ9は落下面86に対して上方より特に勢いをつけられることなく落下するので、排出されたテープ9が落下面86に弾かれて、遠方へ飛ばされる虞はない。また、テープ9自身が落下の衝撃により傷がつくことも防止することができる。
尚、L2は長すぎると、テープ9の先端部が上昇しすぎて、かえってテープ9がテープ排出口11から排出されなくなる虞が出てくる。また、テープ9と各ローラとの接触面が小さくなり排出方向へ力が働かない虞もある。本実施形態においてはL2の長さは2mmとしている。
また、テープ9がテープ排出機構22により排出される際には、駆動ローラ51及び押圧ローラ52の中心線80より、テープ9の中心線81はL2分上方にずれるように構成されているので、押圧ローラ52によって押圧された際に、図11に示すように、テープ9の上端部は第1案内壁55に当接される。従って、テープ9の幅が細い場合であっても、テープ9の全面が押圧ローラ52により駆動ローラ51に圧着されることが無いので、テープ9が駆動ローラ51に沿って駆動ローラ51と第1案内壁55との間に潜り込むことがなく、確実にテープ排出口から排出される。
また、テープ印字装置1に前記手段により排出されたテープ9を受けるトレイ90を設けることもできる。以下に、テープ印字装置1へのトレイ90の装着手順について図15(a)乃至(c)を用いて説明する。
トレイ90は樹脂製の平板を組み合わせることで構成され、底面板91と、底面板91に一体的に形成された側面板92、前面板93、後面板94とからなる。テープ印字装置1へトレイ90を装着する際には、先ず各平板を図15(a)に示すように底面板91に対してそれぞれ内側に向けて折曲する。また、前面板93の左右端部には係合爪93Aが設けられ、側面板92には係合爪93Aに対応する位置に係合孔95が設けられている。係合爪93Aを係合孔95に係合させることにより、側面板92と前面板93は互いに固定される。また、側面板92は後面板94側の側端部において支持板92Aがそれぞれ一対設けられている。そして、支持板92Aには長方形状に形成された取付孔96がそれぞれ設けられている。
テープ印字装置1の側壁10には前記したように側蓋12が設けられており、押部13を下方に押すことにより側蓋12は前方に開かれる(図15(b)参照)。側蓋12を開放した後の内部における内壁面97には突起状に設けられた係合部98が一対設けられている。
トレイ90をテープ印字装置1に装着する際には、先ず側面板92をそれぞれ内側方向(矢印99方向)に力を付勢させ、取付孔96を内側に移動させる。側面板92と後面板94は互いに固定されていないので、容易に取付孔96は移動させることができる。係合部98は図15(b)に示すように内側に向かって突出部が設けられた形状を有するので、力を付勢して内側に移動させた取付孔96にそれぞれ係合部98を挿入させ、その後付勢を解除することで係合部98は取付孔96と係合し、トレイ90は装置本体2に装着される。
上記手段によりトレイ90をテープ排出口11前方に設けたことによって、テープ排出口11から排出されたテープ9は、順次トレイ90内に排出されることになる。従って、排出されたテープ9をトレイ90内に一箇所に集中して集めることができ、排出されたテープ9の紛失を防止することができる。また、連続してテープ9を印字した場合において排出されたテープ9の回収が容易となる。
次に、テープ印字装置1の制御系について図16を参照して説明する。図16はテープ印字装置1の制御ブロック図である。テープ印字装置1の制御構成は、不図示の制御基板上に形成される制御回路110を核として構成されている。制御回路部110には、各機器を制御するCPU111と、このCPU111 にデータバス112を介して接続された入出力インタフェース113、CGROM114、ROM115、116、RAM117とから構成されている。なお、CPU111の内部にはタイマ111Aが設けられている。
ここに、CGROM114には、多数のキャラクタの各々に関して、表示のためのドットパターンデータがコードデータに対応させて格納されている。
また、ROM(ドットパターンデータメモリ)115には、アルファベット文字や記号等のキャラクタを印字するための多数のキャラクタ各々に関して、印字用ドットパターンデータが、書体(ゴシック系書体、明朝体書体等)毎に分類され、各書体毎に印字文字サイズ分、コードデータに対応させて格納されている。また、階調表現を含むグラフィック画像を印字するためのグラフィックパターンデータも記憶されている。
また、ROM116には、PC118から入力された文字や数字等のキャラクタのコードデータに対応させて、印字バッファのデータを読み出してサーマルヘッド23、搬送用モータ119、テープ排出モータ65を駆動する印字駆動制御プログラム、各印字ドットの形成エネルギ量に対応するパルス数を決定するパルス数決定プログラム、印字終了した場合にテープ9を切断位置まで搬送用モータ119を駆動して搬送し、カッターモータ43を駆動してテープ9を切断する切断駆動制御プログラム(図19参照)、切断されたテープ9をテープ排出モータ65を駆動してテープ排出口11から強制的に排出するテープ排出プログラム(図19参照)、その他テープ印字装置1の制御上必要な各種のプログラムが格納されている。そして、CPU111は、かかるROM116に記憶されている各種プログラムに基づいて各種の演算を行うものである。
さらに、RAM117には、テキストメモリ117A、印字バッファ117B、パラメータ記憶エリア117E等が設けられており、テキストメモリ117Aには、PC118から入力された文書データが格納される。また、印字バッファ117Bには、複数の文字や記号等の印字用ドットパターンや各ドットの形成エネルギ量である印加パルス数等がドットパターンデータとして格納され、サーマルヘッド23はかかる印字バッファ117Bに記憶されているドットパターンデータに従ってドット印字を行う。また、パラメータ記憶エリア117Eには、各種演算データが記憶される。
また、入出力インタフェース113には、PC118と、サーマルヘッド23を駆動するための駆動回路120と、搬送用モータ119を駆動するための駆動回路121と、カッターモータ43を駆動するための駆動回路122と、及びテープ排出モータ65を駆動するための駆動回路123と、テープカットセンサ124とカットリリース検出センサ125とが各々接続されている。
よって、PC118を介して文字データ等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、サーマルヘッド23は駆動回路120を介して駆動され、印字バッファ117Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期して搬送用モータ119が駆動回路121を介してテープの搬送制御を行うものである。ここに、サーマルヘッド23は、駆動回路120を介して各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応して選択的に発熱駆動されることによって、文字等をテープ上に印字するものである。
また、テープカットセンサ124及びカットリリース検出センサ125は、カッターハスバギヤ42の円筒外壁上に設けられたカッターハスバギヤ用カム42Aとマイクロスイッチ126とから構成されている(図7、図8参照)。具体的には、カッターモータ43によりカッターハスバギヤ42が回転すると、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用によりマイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わり、可動刃45によるテープ9の切断が完了したことを検出する。このことにより、テープカットセンサ124が構成される。また、更にカッターハスバギヤ42が回転すると、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用によりマイクロスイッチ126がオン状態からオフ状態に切り替わり、可動刃45がリリース位置に戻ったことを検出する。このことにより、カットリリース検出センサ125が構成される。
次に、前記のように構成されるテープ印字装置1の動作について図17乃至図19に基づき説明する。図17はテープ印字装置1のメインシステム制御プログラムのフローチャートである。
先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1において各メモリのクリア等の初期化が行なわれる。
S2においては、PC118よりキー入力があったかどうか判断され、キー入力がない場合(S2:NO)にはS3に移行し、キー入力があるまで待機する一方、キー入力がある場合(S2:YES)にはS3に移行する。
S3において、入力された文章データに基づいて印刷を行うかどうか判断され、印刷される場合(S3:YES)には印刷処理(S4)が行なわれ、また、印刷しない場合(S3:NO)には、押下されたキーに対応する他の処理が行なわれた(S5)後S6に移行する。そして、システムを終了させる場合(S6:YES)には終了し、継続して使用する場合(S6:NO)にはS2へと移行する。
続いて、前記S4の印刷処理について図18を参照しつつ説明する。図18は印刷制御プログラムのフローチャートである。
先ず、S10において、印刷が開始される。S11では、印刷が終了したかの判断が行われ、印刷が終了していない場合(S11:NO)には、印刷を続行するために再度S11に移行する。一方、印刷が終了した場合(S11:YES)には、S12に移行する。
S12では、テープカット及びテープ排出処理が行われる。これにより印刷処理は終了する。
続いて、前記S12のテープカット及びテープ排出処理について図19を参照しつつ説明する。図19は切断駆動制御及びテープ排出プログラムのフローチャートである。切断機構15とテープ排出機構22とは、連動して作動されるように構成されている。
先ず、S20において、切断機構15によるカット動作が開始すると、カッターモータ43が駆動し、カッターハスバギヤ42が反時計回りに回転し(図2矢印70方向)、ボス50及びカム60によりホルダ支持部59を中心にローラ支持ホルダ57を反時計回り(図2矢印71方向)に回動させる。そして、固定刃40及び可動刃41によりテープ9が切断され始める直前に駆動ローラ51に押圧ローラ52でテープ9を押さえ付け、テープが切断されるまでテープ9を保持する。その後、S21に移行する。
S21では、テープ9の切断が完了したか否かテープカット検出センサ124により判断される。マイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わり、切断が完了したと判断した場合(S21:YES)には、カッターモータ43の回転を一時停止させ(S22)、直後にS23に移行する。切断が完了していない場合(S21:NO)には切断される。即ち、マイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わるまでカッターモータ43の駆動を継続する。
切断が完了しカッターモータ43が停止すると、テープ排出モータ65が回転し、ギヤ列66を通して駆動ローラ51が回転し、保持していたテープを排出する(S23)。そしてS24においてテープ9が排出されたかどうかの判断がされ、テープ9が排出された場合(S24:YES)には、テープ排出モータ65の回転を停止させ(S25)、直後にS26に移行する。排出が完了していない場合(S24:NO)には排出されるまで待機する。尚、テープが排出されたか否かについては、排出が開始されてからの時間経過により判断される(本実施形態では0.5sec〜1.0sec)。
S26では、再びカッターモータ43を回転させる。それによりカッターハスバギヤ42も再び回転し、可動刃41を回動させリリース位置に戻すとともに(図6参照)、ローラ支持ホルダ57は付勢バネ61によって押圧ローラ52が離間する方向(図2矢印71逆方向)に回動し、ストッパ72によって一定間隔を持って保持される。そしてS27ではカットリリース検出センサ125により、上記カットリリース動作が完了したかの検出がされ、マイクロスイッチ126がオン状態からオフ状態に切り替わっておらず、カットリリース動作が完了していない場合(S27:NO)には完了されるまでカッターモータ43の回転を継続する。そして、マイクロスイッチ126オン状態からオフ状態に切り替わってカットリリース動作が完了した場合(S27:YES)には、カッターモータ43の回転を停止させ(S28)、テープカット及びテープ排出処理は終了する。
尚、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、本実施形態ではテープ9を駆動ローラ51及び押圧ローラ52より上方に位置されているが、他の実施形態としてテープ9の等分線81を、前記排出ローラの等分線80よりも下方に位置することも可能である(図20参照)。
図21(a)に示すように、テープ9がテープ排出機構22により排出される際には、駆動ローラ51及び押圧ローラ52の中心線80より、テープ9の中心線81はL3分下方にずれるように構成されている。また、この実施形態において、駆動ローラ51には、ローラ切欠き部51Aは設けられていない。
従って、テープ9が排出される際において、駆動ローラ51に接する前(図21(a))、及び駆動ローラ51により排出され始めた直後(図21(b))においては、テープ9は駆動ローラ51及び押圧ローラ52に対して平行に排出されている。しかし、テープ9は中央より上方に力が加わり続けるため、テープ9が駆動ローラ51により搬送されるにつれて下向きの回転が加わり、徐々にテープ9の先端部が下向きとなる(図21(c))。そして、テープ9が駆動ローラ51を通過した後には、テープ9は駆動ローラ51に対して先端部が下方を向いた状態となり(図21(d))、テープ9は下方向に回転され、斜め下方を向いた状態でテープ排出口11より排出される(図21(e))。
従って、テープ9が下方へ回転された状態で装置外に放出される。前述したテープ9が上向きに排出される場合に比べると効果は少なくなるものの、テープ排出口11より落下面86までの距離がある程度以上に確保されている場合には、同様の効果が期待できる。即ち、テープ排出口11から適度な速度で装置の近傍へ落下させて排出することが可能であり、テープが9テープ排出口11から遠方へ飛ばされることがないので、テープ9の紛失を防止することができ、また落下の衝撃でテープを傷つけることなく確実に排出が可能となる。
以上詳細に説明した通り本実施形態に係るテープ印字装置1では、テープカセット7に収納されたテープ9をサーマルヘッド23により印字し、固定刃40及び可動刃41により切断した後に、駆動ローラ51及び押圧ローラ52により強制的にテープを排出するに際し、テープ9の幅を上下に等分する等分線81が、駆動ローラ51及び押圧ローラ52の等分線80よりもL2だけ上方に位置するので、テープ9が駆動ローラ51及び押圧ローラ52にて搬送される際にテープ9の先端部が徐々に上方向を向き、テープ9が斜めに保持された状態でテープ排出口11より装置外に排出されるので、テープ9は斜め上方に放出された後、放物線を描くように装置本体2の前方へゆっくり落下する。従って、テープ9は落下面86に対して上方より特に勢いをつけられることなく落下するので、排出されたテープ9が落下面86に弾かれて、遠方へ飛ばされる虞はない。また、テープ9自身が落下の衝撃により傷がつくことも防止することができる。
また、駆動ローラ51はテープ排出モータ65により駆動されているので、駆動ローラ51の回転速度を調整することができ、テープ9を適度な速度でテープ排出口11より排出することが可能である。従って、テープ9が必要以上に加速した状態で排出されることなく、テープが遠方に飛ばされて紛失する虞がない。
更に、トレイ90をテープ排出口11の前面に設けたことにより、テープ排出口11から排出されたテープ9は、順次トレイ90内に排出されることになる。従って、排出されたテープ9をトレイ90内に一箇所に集中して集めることができ、排出されたテープ9の紛失を防止することができる。
また、第1ガイド部36の排出されるテープ9に対向する端部36Bは、受け台38の端部に形成された受け面38Bに従って突出され、テープ9の排出方向へ折曲されるとともに接面36Cにおいてテープ排出方向に対して滑らかな曲面を有する。そして、一定曲率以上にカールしたテープ9の先端部は、先ず第1ガイド部36の端部36Bにあたる。その際に、テープ9の先端部が第1ガイド部の接面36C上の境界点75よりテープ9の排出方向側に当たった場合には、テープ9の先端部はその曲面に沿って下方へ移動することで、固定刃40と第1ガイド部36の間に侵入することなく、テープ排出口11方向へ導くことができる。従って、テープ9が装置本体2内部に残ることなく、確実にテープ排出口11より排出することが可能である。更に、連続してテープ9を排出した際に装置本体に残ったテープ9がテープ排出口11を塞ぐことによって、後続のテープがテープ排出口11で詰まることも防止できる。
また、可動刃41は刃部45が2段刃により形成されているので、可動刃41によってテープ9を切断した際に、第1ガイド部36の端部にあたる接面36C及び内部面36Dと可動刃41の第2傾斜面45Bとの間に間隙39が形成されるので、テープ9を切断した際に、接面36C及び内部面36Dと可動刃41との間に切断されたテープ9が挟み込まれることがなく、切断されたテープ9をテープ排出機構22により確実に排出することができる。更に、間隙39が形成されることで上記のように切断されたテープ9が挟み込まれる虞が無く、固定刃40及び可動刃41と第1ガイド部36との距離を短くすることができる。従って、カールしたテープ9が固定刃40と第1ガイド部36との間に侵入することを、より確実に防止することができる。また、テープカセット7とテープ排出口11との距離を短くできるのでテープ印字装置1の小型化にも繋がる。
本実施形態に係るテープ印字装置の概略外観斜視図である。 本実施形態に係るテープ印字装置の内部ユニットの概略外観斜視図である。 本実施形態に係るテープ印字装置の内部ユニットの断面図である。 内部ユニットのテープ排出機構を取り外した状態における斜視図である。 本実施形態に係るテープ印字装置の固定刃及び可動刃とテープガイド部を示す斜視図である。 本実施形態に係るテープ印字装置の固定刃及び可動刃とテープガイド部を示す断面図である。 初期状態における切断機構を示す斜視図である。 切断状態における切断機構を示す斜視図である。 本実施形態に係る可動刃を示す平面図である。 図9の線A−Aで可動刃の刃部を切断した矢視断面図である。 本実施形態に係るテープ印字装置のテープ排出機構を示す斜視図である。 本実施形態に係る駆動ローラを示す断面図である。 (a)は本実施形態におけるテープの駆動ローラにより搬送される前のテープの動きを模式的に示す説明図、(b)は駆動ローラにより搬送された直後のテープの動きを模式的に示す説明図、(c)は駆動ローラにより搬送される最中のテープの動きを模式的に示す説明図、(d)は駆動ローラにより搬送された後のテープの動きを模式的に示す説明図、(e)は駆動ローラにより搬送され、排出された後のテープの動きを模式的に示す説明図である。 テープ排出口より排出されたテープの動きを模式的に示す説明図である。 (a)は装着前のテープ印字装置とトレイとを示した斜視図、(b)は装着中のテープ印字装置とトレイとを示した斜視図、(c)は装着後のテープ印字装置とトレイとを示した斜視図である。 本実施形態にかかるテープ印字装置の制御ブロック図である。 本実施形態に係るテープ印字装置のメインシステム制御プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係るテープ印字装置の印刷制御プログラムのフローチャートである。 本実施形態に係るテープ印字装置の切断駆動制御及びテープ排出プログラムのフローチャートである。 他の実施形態に係るテープ印字装置のテープ排出機構を示す斜視図である。 (a)は他の実施形態における駆動ローラにより搬送される前のテープの動きを模式的に示す説明図、(b)は駆動ローラにより搬送された直後のテープの動きを模式的に示す説明図、(c)は駆動ローラにより搬送される最中のテープの動きを模式的に示す説明図、(d)は駆動ローラにより搬送された後のテープの動きを模式的に示す説明図、(e)は駆動ローラにより搬送され、排出された後のテープの動きを模式的に示す説明図である。
符号の説明
1 テープ印字装置
7 テープカセット
9 テープ
15 切断機構
21 印字機構
22 テープ排出機構
23 サーマルヘッド
30 テープ排出部
35 ハーフカットユニット
36 第1ガイド部
36B 第1ガイド部端部
36C 第1ガイド部接面
37 第2ガイド部
38 受け台
38B 受け面
39 間隙
40 固定刃
41 可動刃
51 駆動ローラ
52 押圧ローラ
65 テープ排出モータ

Claims (3)

  1. カセット収納部に収納され、テープが内蔵されたテープカセットと、
    前記テープカセットに設けられたテープ排出部と、
    前記テープ排出部の近傍に設けられ、テープ排出部から排出された前記テープを切断する切断手段とを有するテープ印字装置において、
    前記切断手段は、固定刃と、刃部に傾斜面を有するとともに前記固定刃に対して揺動することにより前記テープを切断する可動刃とからなり、
    前記テープの排出方向に沿って前記固定刃と可動刃の下流側に設けられ、固定刃と可動刃により切断されたテープの先端をテープ排出方向に沿って案内するガイド部材を備え、
    前記可動刃を揺動させて前記固定刃との協働により前記テープを切断した状態で、可動刃の傾斜面とガイド部材との間には間隙が形成されることを特徴とするテープ印字装置。
  2. 前記ガイド部材は、前記テープ排出部から排出されるテープに対向する面に曲面を設けたことを特徴とする請求項1に記載のテープ印字装置。
  3. 前記ガイド部材は前記テープの幅より広いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープ印字装置。
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