JP2005053093A - テープ印字装置 - Google Patents
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Abstract
【構成】 第1ガイド部36の排出されるテープ9に対向する端部36Bは、受け台38の端部に形成された受け面38Bに従って突出され、テープ9の排出方向へ折曲されるとともに接面36Cにおいてテープ排出方向に対して滑らかな曲面を有する。また、可動刃41は刃部において第1傾斜面45A及び第2傾斜面45Bを有し、切断時に接面36C及び内部面36Dとの間に間隙が形成されるように構成する。
【選択図】 図6
Description
ここで特開2000−71523号公報には、テープをカット機構部によってカットした後、排出機構部によって強制的に排出されるので、カットされたテープによってテープ排出口が塞がれることが無く、連続してカットするような場合であっても、良好な印刷及びカット動作を確保することができるテープ印字装置が記載されている。
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、ガイド部材を設けることで先端部にカールが生じたテープであっても排出方向へ案内することができるとともに、切断した状態での可動刃の刃部に形成された傾斜面とガイド部材との間に間隙を形成することで、切断されたテープがガイド部材と可動刃により挟み込まれることなく確実に装置外へと排出することができるテープ印字装置を提供することを目的とする。
印字機構21において、サーマルヘッド23はカセット収納部6に立設されたヘッド取付部24に配置され、このサーマルヘッド23にはローラホルダ25に回転可能に支持されたプラテンローラ26が圧接可能な位置に対向配置されている。かかるサーマルヘッド23は多数の発熱素子を有しており、テープ9に文字等の印字を行うものである。
切断機構15は、図4乃至図6に示すように、固定刃40と、この固定刃40とともにカット動作を行う可動刃41と、この可動刃41に連結されるカッターハスバギヤ42と、このカッターハスバギヤ42にギヤ列により連結されるカッターモータ43とから構成されている。固定刃40は、印字機構15内のカセット収納部6の左側において起立状に設けられる側板44に固定孔40Aを通してネジ等により固定されている。
屈曲部47には軸孔48が設けられ、この屈曲部47を支点として可動刃41が回動できるように軸孔48にて側板44に支持されている。また、可動刃41の切断部分に設けられた刃部45の反対側の柄部46には長孔49が形成されている。
また、刃部45は2段刃により形成されており、その刃面は刃部45の厚みを徐々に薄くする第1傾斜面45Aと第2傾斜面45Bの傾斜角度の異なる2つの傾斜面により構成されている(図10参照)。尚、本実施形態において第1傾斜面45Aは、刃部45の第1傾斜面45Aとは反対側の背面とのなす角度が50度となっている。
以下に具体的な固定刃40と可動刃41によるテープ9の切断手段について説明する。
また、カッターハスバギヤ42の円筒外壁上にはカッターハスバギヤ用カム42Aが設けられ、カッターモータ43によりカッターハスバギヤ42が回転すると、カッターハスバギヤ用カム42Aの作用によりカッターハスバギヤ42に隣接して設けられたマイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わる。それにより、テープ9の切断状態を検出することができる。
ハーフカットユニット35は固定刃40に合わせて配置される受け台38と、この受け台38と対向し可動刃41側に配置されるハーフカッタ34と、固定刃40と受け台38との間に固定刃40と合わせて配置される第1ガイド部36と、この第1ガイド部36と対向し可動刃41と合わせて配置される第2ガイド部37とから構成される(図4、図5参照)。前記第1ガイド部36及び第2ガイド部37は一体に構成され、固定刃40の固定孔40Aに対応する位置に設けられたガイド固定部36Aにより固定刃40とともに側板44に取り付けられている。
また、前記受け台38は、テープ排出部30より排出されるテープ9に対向する端部がテープ9に平行になるように折曲され、受け面38Bを形成している(図6参照)。テープ9は印字が行われる基材と粘着層と剥離紙層から構成され、剥離紙を剥がすことにより所望の場所に貼り付けることができるものであり、前記ハーフカッタ34を受け面38Bに押し付けることにより、ハーフカッタ34と受け面38Bとの間にあるテープ9は基材及び粘着層は切断されるが、剥離紙のみが切り残された状態となる。この受け面38Bは、第1案内部55、56とともにテープ9をテープ排出口11へ案内する役割も有する。
更に、第1ガイド部36の排出されるテープ9に対向する端部36Bは、受け台38の端部に形成された受け面38Bに沿って突出され、且つテープ9の排出方向へ折曲されている。従って、第1ガイド部36の端部36Bは、テープカセット7より排出されるテープ9に対する接面36Cにおいてテープ9排出方向に対して滑らかな曲面を有する。
そこで、第1ガイド部36の端部36Bを突出させ接面36Cを曲面としたことで、一定曲率以上にカールしたテープ9の先端部は、先ず第1ガイド部36の接面36Cに当たる。その際に、テープ9の先端部が第1ガイド部の接面36C上の境界点75よりテープ9の排出方向の下流側(図6中、下方向)に当たった場合には、テープ9の先端部はその曲面に沿って下流側へ移動することで、固定刃40と第1ガイド部36や受け台38の間に侵入することなく、テープ排出口11方向へ導くことができる。
従って、テープ9を装置本体2内部に残すことなく、確実にテープ排出口11より排出することが可能である。更に、連続してテープ9を排出した際に装置本体に残ったテープ9がテープ排出口11を塞ぐことによって、後続のテープがテープ排出口11で詰まることも防止できる。
前記したように可動刃41は刃部が2段刃により形成されているので、可動刃41によってテープ9を切断した際に、第1ガイド部36の端部にあたる接面36C及び内部面36Dと可動刃41の第2傾斜面45Bとの間に間隙39が形成される(図6参照)。従って、テープ9を切断した際に、接面36C及び内部面36Dと可動刃41との間に切断されたテープ9が挟み込まれることがないので、後述するテープ排出機構22によりテープ9を排出する際に、切断されたテープ9を確実に排出することができる。
更に、間隙39が形成されることで上記のように切断されたテープ9が挟み込まれる虞が無く、固定刃40及び可動刃41と第1ガイド部36との距離を短くすることができる。従って、カールしたテープ9が固定刃40と第1ガイド部36との間に侵入することを、より確実に防止することができる。また、テープカセット7とテープ排出口11との距離を短くできるのでテープ印字装置1の小型化にも繋がる。
テープ排出機構22は、装置本体2の側壁10に設けられたテープ排出口11の近傍に配設され、切断機構15において切断された後のテープ9をテープ排出口11から強制的に排出するための排出手段としての機能を有する。
テープ排出機構22は、図2に示すように、駆動ローラ51と、この駆動ローラ51に対してテープ9を挟んで対向する押圧ローラ52と、この押圧ローラ52をテープ9に対して押圧し、またはその押圧を解除するように作動される押圧作動機構部53と、この押圧作動機構部53の押圧解除動作に連動して、駆動ローラ51によりテープ9を排出するように回転させるための排出駆動機構部54とを備えている。
ローラ支持部58は、この押圧ローラ52をその上下方向から挟み込むようにして回転自在に支持されている。そして、ローラ支持ホルダ57がカッターハスバギヤ42の回転により、カム60を通してホルダ支持軸59を中心に反時計回り(図2中、矢印71方向)に回動することで、押圧ローラ52はテープ9に対して押圧される。また再びカッターハスバギヤ42を回転させると、付勢バネ61によりホルダ支持軸59は先ほどと逆方向に回動し、押圧ローラ52はテープ9から離間される。
従って、駆動ローラ51はテープ9の中央より下方を押圧ローラ52により押圧し、テープ排出モータ65の駆動により駆動ローラ51を回転させることによってテープ9を排出方向(図13(a)中、左方向)に移動するように力を付加している。テープ9が排出される際において、駆動ローラ51に接する前(図13(a))、及び駆動ローラ51により排出され始めた直後(図13(b))においては、テープ9は駆動ローラ51及び押圧ローラ52に対して平行に排出されている。しかし、駆動ローラに51及び押圧ローラ52の中心線80よりテープ9の中心線81がL2分上方にずれていることから、テープ9には中央より下方に力が加わり続けるため、テープ9が駆動ローラ51により搬送されるにつれて上向きの力が加わり、徐々にテープ9の先端部が上向きとなる(図13(c))。そして、テープ9が駆動ローラ51を通過した後には、テープ9は駆動ローラ51に対して先端部が上方を向いた状態となり(図13(d))、テープ9は斜め上方を向く力が加えられた状態でテープ排出口11より排出される(図13(e))。
尚、L2は長すぎると、テープ9の先端部が上昇しすぎて、かえってテープ9がテープ排出口11から排出されなくなる虞が出てくる。また、テープ9と各ローラとの接触面が小さくなり排出方向へ力が働かない虞もある。本実施形態においてはL2の長さは2mmとしている。
トレイ90は樹脂製の平板を組み合わせることで構成され、底面板91と、底面板91に一体的に形成された側面板92、前面板93、後面板94とからなる。テープ印字装置1へトレイ90を装着する際には、先ず各平板を図15(a)に示すように底面板91に対してそれぞれ内側に向けて折曲する。また、前面板93の左右端部には係合爪93Aが設けられ、側面板92には係合爪93Aに対応する位置に係合孔95が設けられている。係合爪93Aを係合孔95に係合させることにより、側面板92と前面板93は互いに固定される。また、側面板92は後面板94側の側端部において支持板92Aがそれぞれ一対設けられている。そして、支持板92Aには長方形状に形成された取付孔96がそれぞれ設けられている。
トレイ90をテープ印字装置1に装着する際には、先ず側面板92をそれぞれ内側方向(矢印99方向)に力を付勢させ、取付孔96を内側に移動させる。側面板92と後面板94は互いに固定されていないので、容易に取付孔96は移動させることができる。係合部98は図15(b)に示すように内側に向かって突出部が設けられた形状を有するので、力を付勢して内側に移動させた取付孔96にそれぞれ係合部98を挿入させ、その後付勢を解除することで係合部98は取付孔96と係合し、トレイ90は装置本体2に装着される。
よって、PC118を介して文字データ等が入力された場合、そのテキスト(文書データ)がテキストメモリ117Aに順次記憶されるとともに、サーマルヘッド23は駆動回路120を介して駆動され、印字バッファ117Bに記憶されたドットパターンデータの印字を行い、これと同期して搬送用モータ119が駆動回路121を介してテープの搬送制御を行うものである。ここに、サーマルヘッド23は、駆動回路120を介して各発熱素子が1ライン分の印字ドットに対応して選択的に発熱駆動されることによって、文字等をテープ上に印字するものである。
先ず、ステップ(以下、Sと略記する)1において各メモリのクリア等の初期化が行なわれる。
S2においては、PC118よりキー入力があったかどうか判断され、キー入力がない場合(S2:NO)にはS3に移行し、キー入力があるまで待機する一方、キー入力がある場合(S2:YES)にはS3に移行する。
先ず、S10において、印刷が開始される。S11では、印刷が終了したかの判断が行われ、印刷が終了していない場合(S11:NO)には、印刷を続行するために再度S11に移行する。一方、印刷が終了した場合(S11:YES)には、S12に移行する。
S12では、テープカット及びテープ排出処理が行われる。これにより印刷処理は終了する。
先ず、S20において、切断機構15によるカット動作が開始すると、カッターモータ43が駆動し、カッターハスバギヤ42が反時計回りに回転し(図2矢印70方向)、ボス50及びカム60によりホルダ支持部59を中心にローラ支持ホルダ57を反時計回り(図2矢印71方向)に回動させる。そして、固定刃40及び可動刃41によりテープ9が切断され始める直前に駆動ローラ51に押圧ローラ52でテープ9を押さえ付け、テープが切断されるまでテープ9を保持する。その後、S21に移行する。
S21では、テープ9の切断が完了したか否かテープカット検出センサ124により判断される。マイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わり、切断が完了したと判断した場合(S21:YES)には、カッターモータ43の回転を一時停止させ(S22)、直後にS23に移行する。切断が完了していない場合(S21:NO)には切断される。即ち、マイクロスイッチ126がオフ状態からオン状態に切り替わるまでカッターモータ43の駆動を継続する。
S26では、再びカッターモータ43を回転させる。それによりカッターハスバギヤ42も再び回転し、可動刃41を回動させリリース位置に戻すとともに(図6参照)、ローラ支持ホルダ57は付勢バネ61によって押圧ローラ52が離間する方向(図2矢印71逆方向)に回動し、ストッパ72によって一定間隔を持って保持される。そしてS27ではカットリリース検出センサ125により、上記カットリリース動作が完了したかの検出がされ、マイクロスイッチ126がオン状態からオフ状態に切り替わっておらず、カットリリース動作が完了していない場合(S27:NO)には完了されるまでカッターモータ43の回転を継続する。そして、マイクロスイッチ126オン状態からオフ状態に切り替わってカットリリース動作が完了した場合(S27:YES)には、カッターモータ43の回転を停止させ(S28)、テープカット及びテープ排出処理は終了する。
例えば、本実施形態ではテープ9を駆動ローラ51及び押圧ローラ52より上方に位置されているが、他の実施形態としてテープ9の等分線81を、前記排出ローラの等分線80よりも下方に位置することも可能である(図20参照)。
従って、テープ9が排出される際において、駆動ローラ51に接する前(図21(a))、及び駆動ローラ51により排出され始めた直後(図21(b))においては、テープ9は駆動ローラ51及び押圧ローラ52に対して平行に排出されている。しかし、テープ9は中央より上方に力が加わり続けるため、テープ9が駆動ローラ51により搬送されるにつれて下向きの回転が加わり、徐々にテープ9の先端部が下向きとなる(図21(c))。そして、テープ9が駆動ローラ51を通過した後には、テープ9は駆動ローラ51に対して先端部が下方を向いた状態となり(図21(d))、テープ9は下方向に回転され、斜め下方を向いた状態でテープ排出口11より排出される(図21(e))。
また、駆動ローラ51はテープ排出モータ65により駆動されているので、駆動ローラ51の回転速度を調整することができ、テープ9を適度な速度でテープ排出口11より排出することが可能である。従って、テープ9が必要以上に加速した状態で排出されることなく、テープが遠方に飛ばされて紛失する虞がない。
更に、トレイ90をテープ排出口11の前面に設けたことにより、テープ排出口11から排出されたテープ9は、順次トレイ90内に排出されることになる。従って、排出されたテープ9をトレイ90内に一箇所に集中して集めることができ、排出されたテープ9の紛失を防止することができる。
また、可動刃41は刃部45が2段刃により形成されているので、可動刃41によってテープ9を切断した際に、第1ガイド部36の端部にあたる接面36C及び内部面36Dと可動刃41の第2傾斜面45Bとの間に間隙39が形成されるので、テープ9を切断した際に、接面36C及び内部面36Dと可動刃41との間に切断されたテープ9が挟み込まれることがなく、切断されたテープ9をテープ排出機構22により確実に排出することができる。更に、間隙39が形成されることで上記のように切断されたテープ9が挟み込まれる虞が無く、固定刃40及び可動刃41と第1ガイド部36との距離を短くすることができる。従って、カールしたテープ9が固定刃40と第1ガイド部36との間に侵入することを、より確実に防止することができる。また、テープカセット7とテープ排出口11との距離を短くできるのでテープ印字装置1の小型化にも繋がる。
7 テープカセット
9 テープ
15 切断機構
21 印字機構
22 テープ排出機構
23 サーマルヘッド
30 テープ排出部
35 ハーフカットユニット
36 第1ガイド部
36B 第1ガイド部端部
36C 第1ガイド部接面
37 第2ガイド部
38 受け台
38B 受け面
39 間隙
40 固定刃
41 可動刃
51 駆動ローラ
52 押圧ローラ
65 テープ排出モータ
Claims (3)
- カセット収納部に収納され、テープが内蔵されたテープカセットと、
前記テープカセットに設けられたテープ排出部と、
前記テープ排出部の近傍に設けられ、テープ排出部から排出された前記テープを切断する切断手段とを有するテープ印字装置において、
前記切断手段は、固定刃と、刃部に傾斜面を有するとともに前記固定刃に対して揺動することにより前記テープを切断する可動刃とからなり、
前記テープの排出方向に沿って前記固定刃と可動刃の下流側に設けられ、固定刃と可動刃により切断されたテープの先端をテープ排出方向に沿って案内するガイド部材を備え、
前記可動刃を揺動させて前記固定刃との協働により前記テープを切断した状態で、可動刃の傾斜面とガイド部材との間には間隙が形成されることを特徴とするテープ印字装置。 - 前記ガイド部材は、前記テープ排出部から排出されるテープに対向する面に曲面を設けたことを特徴とする請求項1に記載のテープ印字装置。
- 前記ガイド部材は前記テープの幅より広いことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープ印字装置。
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