JP2005047963A - ゴム組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムを含んでなるゴム成分100重量部に対して、10〜85重量部のシリカを配合し、更に、前記シリカに対して1〜10重量%の、下式:
【化1】
(上式中、xは1以上の整数であって、分布を有する)によって表されるシランカップリング剤を配合してなるゴム組成物であって、
前記シランカップリング剤における特定のxを有する分子の存在比率(Sx [モル%])が、以下の関係式(1)及び(2):
S1 +S2 ≧65 (1)
S1 ≧10 (2)
を同時に満足することを特徴とするゴム組成物。
【選択図】 なし
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ゴム組成物に関する。より詳細には、本発明は、タイヤトレッド用ゴム組成物に関する。更により詳細には、本発明は、未加硫時に良好な加工性を有し、かつ、加硫後に、十分な強度を維持しつつ、良好な制動性、転がり抵抗、及び耐摩耗性を兼備する、タイヤトレッド用ゴム組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、タイヤ用ゴム組成物においては、加硫後のゴム組成物の強度及び耐摩耗性の向上を目的として、カーボンブラックが配合されてきたが、カーボンブラックはヒステリシス損が大きく、カーボンブラックが配合されているゴム組成物が使用されているタイヤにおいては、転がり抵抗が大きくなる傾向があった。
【0003】
近年においては、環境保護及び経済性の両観点から、低燃費性を有するタイヤに対する要求が益々増大しており、かかる要求を満足することを目的として、タイヤの転がり抵抗の低減による低燃費化を目的として、転がり抵抗の低減には不利な、ヒステリシス損が大きいカーボンブラックを、ヒステリシス損が小さいシリカに置き換えたゴム組成物が採用される傾向にある。
【0004】
しかしながら、上記の如くカーボンブラックがシリカに置き換えられているゴム組成物においては、タイヤ用ゴム組成物の転がり抵抗を低減することができるものの、ヒステリシス損の低下に伴い、タイヤとしてのグリップ性能(制動性)が低下する傾向にあることも、当該技術分野において知られている。すなわち、ゴム組成物のヒステリシス損という観点において、転がり抵抗の低減と制動性の向上とは、二律背反の関係にあると言える。
【0005】
更に、シリカが配合されてなるゴム組成物においては、ゴム成分中でのシリカの分散を改良する目的で、カップリング剤が配合されるのが一般的であるが、従来使用されているカップリング剤(例えば、Degussa社製「Si69」、「Si75」等)においては、ゴム組成物の混合時にゴムポリマーのゲル化を引き起こし易いために、ゴム組成物の混合温度を十分に上げることができず、結果としてゴム組成物を構成する各種構成成分の混合及び/又は分散が不良となり、所望の特性を必ずしも十分に達成することができないことが多い。
【0006】
上述の如く、加硫前のゴム組成物において、ゴムポリマーのゲル化を伴わずに、構成要素の良好な混合及び分散を達成するのに十分に高い混合温度において混合することを可能とし(未加硫時の良好な加工性)、かつ、加硫後のゴム組成物において、十分な強度を維持しつつ、良好な制動性、転がり抵抗、及び耐摩耗性を同時に達成することは極めて困難である。
【0007】
従って、当該技術分野においては、上記要求条件のすべてを同時に満足するタイヤトレッド用ゴム組成物に対する継続的な要求が存在している。
【0008】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【特許文献1】
特開平9−3285756号公報
【特許文献2】
特開平10−120827号公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、未加硫時に良好な加工性を有し、かつ、加硫後に、十分な強度を維持しつつ、良好な制動性、転がり抵抗、及び耐摩耗性を兼備する、タイヤトレッド用ゴム組成物を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムを含んでなるゴム成分100重量部に対して、10〜85重量部のシリカを配合し、更に、前記シリカに対して1〜10重量%の、下式:
【0011】
【化2】
【0012】
(上式中、xは1以上の整数であって、分布を有する)によって表されるシランカップリング剤を配合してなるゴム組成物であって、
前記シランカップリング剤における特定のxを有する分子の存在比率(Sx [モル%])が、以下の関係式(1)及び(2):
S1 +S2 ≧65 (1)
S1 ≧10 (2)
を同時に満足することを特徴とするゴム組成物によって達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明は、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムを含んでなるゴム成分に対して補強用充填材としてシリカが配合されてなるゴム組成物において、特定のシランカップリング剤を更に配合することにより、未加硫時に良好な加工性を有し、かつ、加硫後に、十分な強度を維持しつつ、良好な制動性、転がり抵抗、及び耐摩耗性を兼備する、タイヤトレッド用ゴム組成物を提供することが可能であることを見出したことに基づくものである。
【0014】
すなわち、本発明に係るゴム組成物は、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムを含んでなるゴム成分100重量部に対して、10〜85重量部のシリカを配合し、更に、前記シリカに対して1〜10重量%の、下式:
【0015】
【化3】
【0016】
(上式中、xは1以上の整数であって、分布を有する)によって表されるシランカップリング剤を配合してなるゴム組成物であって、
前記シランカップリング剤における特定のxを有する分子の存在比率(Sx [モル%])が、以下の関係式(1)及び(2):
S1 +S2 ≧65 (1)
S1 ≧10 (2)
を同時に満足することを特徴とするゴム組成物である。
【0017】
上記の如く、本発明に係るゴム組成物において使用されるゴム成分としては、天然ゴム(NR)またはジエン系合成ゴムのいずれか、あるいはこれらの混合系を用いることができる。ジエン系合成ゴムとしては、例えば、各種ブタジエンゴム(BR)、各種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリイソプレンゴム(IR)、ブチルゴム(IIR)、アクリロニトリル−ブタジエンゴム、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、スチレン−イソプレン共重合体ゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン−ブタジエン共重合体ゴム等が挙げられる。
【0018】
また、本発明に係るゴム組成物は、必須の構成成分として、補強用充填剤としてのシリカを含んでなる。本発明に係るゴム組成物において使用されるシリカは、当該技術分野において知られているいずれのシリカであってもよい。
【0019】
本発明の好ましい態様において、上記シリカは、CTAB吸着比表面積(以降、単に「CTAB」と略記する場合がある)及び窒素吸着比表面積(以降、単に「N2 SA」と略記する場合がある)が、以下の関係式(4)及び(5):
100≦CTAB≦180 (4)
0.70≦N2 SA/CTAB≦1.30 (5)
を同時に満足するものであるのが望ましい。
【0020】
尚、本明細書の記載において、「CTAB吸着比表面積(CTAB)」とは、JIS K6217に準拠して、カーボンブラックにCTAB(界面活性剤の一種である臭化セチルトリメチルアンモニウム)を吸着させることによって測定される比表面積[m2/g]を意味し、「窒素吸着比表面積(N2 SA)」とは、JIS K6217に準処して測定される比表面積[m2/g]を意味する。
【0021】
上記シリカの配合量は、上記ゴム成分100重量部に対して、10〜85重量部、好ましくは30〜60重量部であるのが望ましい。上記シリカの配合量が、上記ゴム成分100重量部に対して10重量部未満である場合には、所望の補強効果が得られないので好ましくなく、逆に85重量部を超える場合には、タイヤとしてのグリップ性能(制動性)が低下するので好ましくない。
【0022】
更なる必須の構成要素として、本発明に係るゴム組成物は、下式:
【0023】
【化4】
【0024】
(上式中、xは1以上の整数であって、分布を有する)によって表されるシランカップリング剤を含んでなる。
【0025】
上記シランカップリング剤における特定のxを有する分子の存在比率(Sx [モル%])は、以下の関係式(1)及び(2):
S1 +S2 ≧65 (1)
S1 ≧10 (2)
を同時に満足するのが望ましく、好ましくは、上記関係式(1)及び(2)の右辺が、それぞれ、70及び15であるのが望ましい。
【0026】
シランカップリング剤が上記関係式(1)を満足しないものである場合、すなわち、S1 +S2 <65である場合には、上記ゴム組成物の未加硫時の加工性、特に混合分散性が悪化するので好ましくない。シランカップリング剤が上記関係式(2)を満足しないものである場合、すなわち、S1 <10である場合にもまた、上記ゴム組成物の未加硫時の加工性、特に混合分散性が悪化するので好ましくない。
【0027】
尚、上記Sx [モル%]は、例えば、1%のテトラメチルシランを基準物質として含有している重クロロホルムに上記シランカップリング剤を溶解させて、40℃において、日本電子株式会社製核磁気共鳴装置「JNM−GSX 270」を使用して 1H−NMRスペクトルを求め、当該スペクトルにおける種々の長さの硫黄連鎖に結合しているαメチレンに基づく各々のシグナルの積分強度から算出することができる。例えば、S1 [モル%]は、上記 1H−NMRスペクトルにおける、硫黄原子数(上記化学式におけるxに対応する)が1個の硫黄連鎖に結合しているαメチレンに基づシグナルの積分強度を、すべてのαメチレンに基づくシグナルの積分強度の合計で除すことによって算出することができる。尚、硫黄原子数(上記化学式におけるxに対応する)が1個、2個、3個、4個、5個、及び6個以上の硫黄連鎖に結合しているαメチレンの化学シフトは、それぞれ、2.54、2.72、2.91、2.99、3.02、及び3.03 ppmである。
【0028】
本発明の好ましい態様において、上記シランカップリング剤は、前記Sx [モル%]が、上記関係式(1)及び(2)に加えて、以下の関係式(3):
【0029】
【数2】
【0030】
を更に満足するものであるのが望ましい。上記関係式(1)及び(2)に加えて上記関係式(3)を更に満足するシランカップリング剤は、上記関係式(1)及び(2)のみを満足するシランカップリング剤と比較して、ゴム組成物の総合的な性状を更に改良することができる。具体的には、上記関係式(3)をも満足するシランカップリング剤を上記ゴム組成物において使用することにより、未加硫時の加工性並びに加硫後の制動性、転がり抵抗、及び耐摩耗性を更に改良することができる。
【0031】
上記シランカップリング剤の配合量は、上記シリカに対して、1〜10重量%、好ましくは6〜10重量%であるのが望ましい。上記シランカップリング剤の配合量が、上記シリカに対して1重量%未満である場合には、ゴム成分中でのシリカの分散が不良となるので好ましくなく、逆に10重量%を超える場合には、ゴム組成物の加工性の悪化(例えば、スコーチタイムの短縮等)が生ずるので好ましくない。
【0032】
尚、上記シランカップリング剤は、当該技術分野において知られている、いずれの合成方法によって調製してもよい。上記シランカップリング剤の調製方法については、例えば、特開平7−228588号及び特開2000−103794号の各公報において開示されている。
【0033】
本発明に係るタイヤトレッド用ゴム組成物には、更に、他の補強用充填材(例えば、カーボンブラック)、プロセスオイル、可塑剤、軟化剤、加硫助剤、加硫促進剤、加硫遅延剤、加硫活性化剤、老化防止剤等、及び/又はゴム配合技術分野において一般的に使用される他の各種添加剤を配合することができる。これらの添加剤の配合量も、本発明の目的に反しない限り、従来の一般的な配合量とすることができる。
【0034】
本発明に係る空気入りタイヤのトレッド部において使用されるゴム組成物は、公知のゴム用混練機械(例えば、ロール、バンバリーミキサー、ニーダー等)を使用して、上記各成分を混合することによって製造することができる。
【0035】
以下に記載する実施例及び比較例によって本発明を更に詳しく説明するけれども、本発明の技術的範囲は、これらの例に限定されるものではない。
【0036】
【実施例】
実施例1〜3及び比較例1〜5
各種配合成分
後述する各種試験片を構成する各種ゴム組成物の調製において使用される各種配合成分を、以下に列記する。
【0037】
ゴム成分:
スチレン−ブタジエン共重合体ゴム1(SBR−1):Bayer Elastomeres社製「Buna(商標)VSL 5025」(37.5重量部油展)
スチレン−ブタジエン共重合体ゴム2(SBR−2):日本ゼオン株式会社製「Nipol 9520」(37.5重量部油展)
天然ゴム(NR):TSR−20
【0038】
上記スチレン−ブタジエン共重合体ゴム1及び2(SBR−1及び2)の物性を、以下の表Iに示す。
【0039】
【表1】
【0040】
補強用充填材:
カーボンブラック(CB):昭和キャボット(株)製「ショウブラック N234」(ISAF−HS)(N2 SA=125m2/g、CTAB=119m2/g、N2 SA/CTAB=1.05)
シリカ1:Rhodia社製「ZEOSIL 165GR」(N2 SA=159m2/g、CTAB=160m2/g、N2 SA/CTAB=0.99)
シリカ2:日本シリカ工業株式会社製「Nipsil AQ」(N2 SA=215m2/g、CTAB=150m2/g、N2 SA/CTAB=1.43)
【0041】
シランカップリング剤:
シランカップリング剤1〜6(SCA−1〜6):いずれも、特開平7−228588号又は特開2000−103794号の各公報において開示されている調製方法に従って合成した試作品である。これらのシランカップリング剤1〜6(SCA−1〜6)の物性を、以下の表IIに示す。
【0042】
【表2】
【0043】
その他の構成成分:
アロマオイル:昭和シェル石油株式会社製「デソレックス 3号」
ワックス:大内新興化学工業株式会社製「サンノック」
老化防止剤(6PPD):FLEXSYS社製「SANTOFLEX 6PPD」(N−フェニル−N’−1,3−ジメチルブチル−p−フェニレンジアミン)
亜鉛華:正同化学工業株式会社製「酸化亜鉛 3種」
ステアリン酸:日本油脂株式会社製「ビーズステアリン酸」
硫黄:鶴見化学工業株式会社「金華印5%油入微粉硫黄」
加硫促進剤(CBS):FLEXSYS社製「SANTOCURE CZ」(N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
【0044】
各種ゴム組成物及び各種試験片の調製
以下の表III に示す硫黄及び加硫促進剤以外の成分を、以下の表III に示す配合量で、容量1.3Lの密閉式混合機中で5分間混合して、実施例1〜3及び比較例1〜5のゴム組成物のための各種マスターバッチとした。
【0045】
次に、上記各種マスターバッチに、以下の表III に示す配合量の硫黄及び加硫促進剤を添加し、14インチのオープンロールで混練して、実施例1〜3及び比較例1〜5のゴム組成物を得た。次に、各種ゴム組成物を、15×15×0.2cmの金型中で160℃において15分間プレス加硫して、目的とする各種試験片を調製した。
【0046】
【表3】
【0047】
尚、上記表III において、「オイル成分」として記載されている配合量は、上記SBR−1及び2に油展分として含まれているオイルと上記アロマオイルとの合計配合量を意味し、「SBR−1」及び「SBR−2」として記載されている配合量は、それぞれ、SBR−1及びSBR−2の配合量から、上記油展分として含まれているオイルに対応する量を差し引いた値を意味する。
【0048】
各種ゴム組成物の加工性の測定
上記マスターバッチ混合の際に、それぞれのマスターバッチについて、異なる種々の混合温度において混合を行い、加工性に関する以下のパラメーターを測定した。
【0049】
1)混合上限温度:
上記各種マスターバッチのそれぞれについて、マスターバッチのゲル化を伴わずに混合することができる最高温度を、各種ゴム組成物の各々についての混合上限温度[℃]として記録した。この混合上限温度が高いほど、ゲル化を伴わずにより高い混合温度において混合することができるので、マスターバッチを構成する各種構成要素をより均一に混合することができる。すなわち、混合上限温度は品質安全上の目安である。
【0050】
2)粘度:
上記各種マスターバッチのそれぞれを上記混合上限温度で放出し、冷却させた後、JIS K6300に準拠して、100℃においてムーニー粘度(ML1+4)を測定し、比較例2のムーニー粘度を100とする指数で表示した。このムーニー粘度の指数が低いほど、押出、圧延等の加工を容易に行うことができる。
【0051】
3)粘度上昇率:
上記各種マスターバッチのそれぞれについて、40℃×80%RHの環境下に48時間放置した後に、JIS K6300に準拠して100℃においてムーニー粘度(ML1+4)を測定し、上記2)において測定されるムーニー粘度からの上昇率を百分率で示した値である。この粘度上昇率が低いほど、マスターバッチの貯蔵に伴う粘度上昇が小さく、貯蔵安定性が優れていることを意味する。
【0052】
各種試験片の加硫物性の測定
上記各種試験片の各種加硫物性を、以下の試験方法に従って測定した。
【0053】
4)カーボン分散:
上記各種試験片について、Optigrade社(Sweden)製カーボン分散測定機を使用して、ISO 11345に準拠して、上記各種試験片におけるカーボンブラック及びシリカの分散状態を測定した。この測定値が高いほど、カーボンブラック及びシリカの分散が良好であることを意味し、ゴム組成物におけるカーボンブラックの補強性及び試験片の耐摩耗性が高いことを意味する。
【0054】
5)300%モジュラス(M300):
上記試験片について、室温において、JIS K6251(旧K6301)に準拠して、300%モジュラス(M300)[MPa]を測定し、比較例2のM300を100とする指数で表示した。このM300の指数が大きいほど、試験片の強度が高いことを意味する。
【0055】
6)損失正接tanδ:
上記各種試験片について、粘弾性スペクトロメーター((株)東洋精機製作所製)を用いて、初期歪10%、振幅±2%、周波数20Hzの条件下で、雰囲気温度0℃及び60℃において、損失正接tanδを測定し、比較例2の損失正接tanδを100とする指数で表示した。雰囲気温度0℃における損失正接tanδ(tanδ@0℃)は、タイヤとしてのグリップ(制動性)の指標であり、この指数が高いほど、制動性が高いことを意味し、雰囲気温度60℃における損失正接tanδ(tanδ@60℃)は、タイヤとしての転がり抵抗の指標であり、この指数が低いほど、転がり抵抗が低く、低燃費性が優れることを意味する。
【0056】
7)ランボーン耐摩耗性指数(耐摩耗性):
上記各種試験片について、JIS K6264に準拠して、ランボーン摩耗試験機(岩本製作所(株)製)を使用して、荷重49N、スリップ率25%、時間4分、室温において測定し、比較例2についての測定値を100とした指数にて表示した。この指数が大きいほど、耐摩耗性が良好であることを意味する。
【0057】
上記各種ゴム組成物及び各種試験片についての、上記1)〜7)の各種測定の結果は、すべて上記表III に示されている。
【0058】
各種測定結果の評価
実施例1のゴム組成物は、表IIに示されているように、S1 +S2 =70.2及びS1 =11.2の、本発明の規定を満足するシランカップリング剤(SCA−1)を含んでなる、本発明に係るゴム組成物であり、混合上限温度が170℃と十分に高く、ムーニー粘度及び粘度上昇率が低く、良好な加工性及び貯蔵安定性を呈した。また、当該ゴム組成物においては、カーボン分散も良好であり、加硫後に、十分な強度(M300)、高い制動性(tanδ@0℃)、低い転がり抵抗(tanδ@60℃)、及び高い耐摩耗性を呈した。すなわち、本発明に係る実施例1のゴム組成物は、未加硫時に良好な加工性及び貯蔵安定性を有し、かつ、加硫後に、十分な強度を維持しつつ、高い制動性、低い転がり抵抗、及び高い耐摩耗性を兼備する。
【0059】
比較例1のゴム組成物は、本発明の規定を満足するシランカップリング剤(SCA−1)の代わりに、S1 +S2 =18.4及びS1 =0の、本発明の規定を満足しないシランカップリング剤(SCA−3)を使用したことを除き、実施例1と同じ組成を有する、比較用のゴム組成物である。SCA−1をSCA−3に置き換えたことに伴い、実施例1と比較して、混合上限温度が大幅に低下し、ムーニー粘度も大幅に増大し、更に、粘度上昇率も大幅に増大し、加工性及び貯蔵安定性が大幅に悪化した。また、ムーニー粘度が大幅に増大した結果、カーボン分散も大幅に悪化した。当該ゴム組成物から製造された試験片においては、強度(M300)が低下し、制動性(tanδ@0℃)も低下し、転がり抵抗(tanδ@60℃)は増大し、更に、耐摩耗性が大幅に悪化した。
【0060】
比較例2のゴム組成物は、S1 +S2 の値は本発明の規定を満足する(74.3)ものの、S1 の値は本発明の規定を満足しない(2.2)シランカップリング剤(SCA−4)をシランカップリング剤として使用したことを除き、実施例1と同じ組成を有する、比較用のゴム組成物である。上記の如く、SCA−4は、S1 の値のみが本発明の規定を満足しないものであるが、強度(M300)については実施例1と同等であったものの、加工性、貯蔵安定性、カーボン分散、制動性(tanδ@0℃)、転がり抵抗(tanδ@60℃)、及び耐摩耗性のすべてにおいて、上記比較例1と同様に、実施例1に及ばない結果となった。
【0061】
比較例3及び4のゴム組成物は、比較例1のゴム組成物と同様に、S1 +S2 の値及びS1 の値がいずれも本発明の規定を満足しないシランカップリング剤(それぞれ、SCA−5及び6)をシランカップリング剤として使用したことを除き、実施例1と同じ組成を有する、比較用のゴム組成物である。比較例3及び4のいずれにおいても、上記比較例1と同様に、加工性、貯蔵安定性、カーボン分散、強度(M300)、制動性(tanδ@0℃)、転がり抵抗(tanδ@60℃)、及び耐摩耗性のすべてにおいて、実施例1に及ばない結果となった。
【0062】
次に、実施例2のゴム組成物は、表III に示されているように、シリカ2の代わりに、シリカ1を使用したことを除き、上述の実施例1と同じ組成を有する、本発明に係るゴム組成物であり、S1 +S2 =70.2及びS1 =11.2の、本発明の規定を満足するシランカップリング剤(SCA−1)を含んでなる。実施例1と同様に、混合上限温度が170℃と十分に高く、ムーニー粘度及び粘度上昇率が低く、良好な加工性及び貯蔵安定性を呈した。また、当該ゴム組成物においては、カーボン分散も極めて良好であり、加硫後に、高い強度(M300)、高い制動性(tanδ@0℃)、低い転がり抵抗(tanδ@60℃)、及び高い耐摩耗性を呈した。すなわち、本発明に係る実施例2のゴム組成物は、未加硫時に良好な加工性及び貯蔵安定性を有し、かつ、加硫後に、高い強度、高い制動性、低い転がり抵抗、及び高い耐摩耗性を兼備する。
【0063】
また、実施例3のゴム組成物は、上記関係式(3)によって表される本発明の好ましい態様に係る規定を満足するシランカップリング剤(SCA−2)をシランカップリング剤として使用したことを除き、実施例2と同じ組成を有する、本発明の好ましい態様に係るゴム組成物である。SCA−1を、より好ましいシランカップリング剤であるSCA−2に置き換えたことにより、十分な強度(M300)を維持しつつ、ムーニー粘度、粘度上昇率、カーボン分散、制動性(tanδ@0℃)、転がり抵抗(tanδ@60℃)、及び耐摩耗性の各項目において、実施例1及び2に勝る、更に高レベルの物性を達成することができた。
【0064】
一方、比較例5のゴム組成物は、本発明の規定を満足するシランカップリング剤(SCA−1)の代わりに、S1 +S2 =18.4及びS1 =0の、本発明の規定を満足しないシランカップリング剤(SCA−3)を使用したことを除き、実施例2と同じ組成を有する、比較用のゴム組成物である。この場合もやはり、SCA−1をSCA−3に置き換えたことに伴い、実施例2と比較して、混合上限温度が大幅に低下し、ムーニー粘度も大幅に増大し、更に、粘度上昇率も大幅に増大し、加工性及び貯蔵安定性が大幅に悪化した。また、ムーニー粘度が大幅に増大した結果、カーボン分散も悪化した。当該ゴム組成物から製造された試験片においては、強度(M300)が大幅に低下し、制動性(tanδ@0℃)も低下し、転がり抵抗(tanδ@60℃)は増大し、更に、耐摩耗性が悪化した。
【0065】
以上の結果から、本発明の規定に従って、天然ゴム及び/又はジエン系合成ゴムを含んでなるゴム成分に対して補強用充填材としてシリカが配合されてなるゴム組成物において、特定のシランカップリング剤を更に配合することにより、未加硫時に良好な加工性を有し、かつ、加硫後に、十分な強度を維持しつつ、良好な制動性、転がり抵抗、及び耐摩耗性を兼備する、タイヤトレッド用ゴム組成物を提供することが可能であることが明らかとなった。
【0066】
【発明の効果】
本発明により、未加硫時に良好な加工性を有し、かつ、加硫後に、十分な強度を維持しつつ、良好な制動性、転がり抵抗、及び耐摩耗性を兼備する、タイヤトレッド用ゴム組成物が提供される。
Claims (2)
Priority Applications (1)
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