JP5205716B2 - シリカ配合系ゴム組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、シリカ配合系ゴム組成物に関し、更に詳細には、トール油脂肪酸イミダゾリンを配合することで特に未加硫時での混合加工性を向上させ、もって加硫後のゴム特性を改善したシリカ配合系ゴム組成物に関する。
シリカを配合したゴムコンパウンドは、タイヤの転がり抵抗を低くでき、かつウェット路面での制動性を向上させることができるなどの理由により、近年、かかるシリカ配合系ゴム組成物の需要が増大しつつある。しかしながら、シリカはゴムコンパウンドへの分散性が低く、未加硫状態での粘度が高いため混合回数を多くすることが必要である。その回避策として、シランカップリング剤や分散改良剤などの添加によりシリカの凝集を回避する提案がなされてきたが、この分散改良剤の使用により耐摩耗性が低下してしまうという問題点があり、かかるシリカのゴムコンパウンド中への分散性に関しては現状では未だ十分とは言えず、改善の余地が残されている。
然るに、このような問題点の解消策として、シリカ配合系ゴム組成物に対して所定のトール油脂肪酸イミダゾリンを配合する先行技術は、存在しない。
よって、本発明では、シリカ配合系ゴムコンパウンドの未加硫粘度を低減し、同時に加硫後の低発熱性と耐摩耗性を向上させたゴム組成物を提供することを目的とする。
本発明によれば、シリカ配合系ジエン系ゴム組成物において、そのジエン系ゴム成分100重量部に対し、下記式(1)で表されるトール油脂肪酸イミダゾリンを1〜10重量部配合したことを特徴とするゴム組成物が提供される。
Figure 0005205716
(式中、Rは、炭素数16〜22個のアルキル基又はアルケニル基を表す。)
本発明では、シリカ配合系ゴム組成物に所定のトール油脂肪酸イミダゾリンを配合するときは、加硫ゴムの硬度を維持しつつ、未加硫時でのムーニー粘度を低減させ、かつ加硫時での粘弾性特性及び耐摩耗性に優れたゴム組成物が得られることを見出したものである。
本発明で用いられる上記トール油脂肪酸イミダゾリン化合物は、トール油脂肪酸とアミノエチルエタノールアミンとを脱水縮合反応させて得ることができる公知の化合物であって、例えば、「ハートールM−33」(ハリマ化成)などとして入手可能である。
本発明のゴム組成物に配合される前記トール油脂肪酸イミダゾリンの配合量は、当該ゴム組成物のゴム成分100重量部に対し、1〜10重量部とすることが好ましく、3〜7重量部とすることが更に好ましい。このトール油脂肪酸イミダゾリンの配合量が1重量部未満では、ゴム中へのシリカの分散性改良効果が乏しく、逆に10重量部を超えると、ゴム組成物の耐摩耗性効果が低減してしまうので好ましくない。
本発明のゴム組成物におけるシリカ及びシランカップリング剤の配合量については、従来のシリカ配合系ゴム組成物におけるそれらの配合量をそのまま維持することができ、本発明のゴム組成物にあっても、前者では10〜120重量部、後者ではシリカ配合量に対して0.1〜15重量%とすることができる。
本発明のゴム組成物において使用可能なジエン系ゴムとしては、例えば、天然ゴム(NR)、各種ブタジエンゴム(BR)、各種スチレン−ブタジエン共重合体ゴム(SBR)、ポリイソプレンゴム(IR)、アクリルニトリル−ブタジエン共重合体ゴム(NBR)、クロロプレンゴム、エチレン−プロピレン−ジエン共重合体ゴム、スチレン−イソプレン共重合体ゴム、スチレン−イソプレン−ブタジエン共重合体ゴム、イソプレン−ブタジエン共重合体ゴムなどが挙げられる。これらのジエン系ゴムは、単独又は二種以上のブレンドゴムとして使用されてよい。
本発明のゴム組成物には、更に、加硫または架橋剤、加硫または架橋促進剤、カーボンブラックなどの他の補強剤、各種オイル、老化防止剤、充填剤、軟化剤、可塑剤等のタイヤ用またはその他用途のゴム組成物に配合される各種配合剤、添加剤を配合することができ、これら配合剤および添加剤の配合量も、本発明の目的に反しない限り、一般的な量とすることができる。
以下、実施例および比較例によって本発明を更に説明するが、本発明の技術的範囲をこれらの実施例に限定するものでないことは言うまでもない。
サンプルの調製
表1に示す配合(重量部)に従って、硫黄及び加硫促進剤を除くゴム、シリカなどの各配合成分を1.7Lの密閉式バンバリーミキサーに装填して5分間混合し、当該ゴムを混合機外に放出して室温まで冷却したマスターバッチを、再度同バンバリーミキサーに投入し、これに硫黄と加硫促進剤を配合、混合してゴム組成物を得た。この未加硫ゴム組成物の一部を以下のムーニー粘度試験及びペイン効果試験のサンプルに供した。次いで、この残部のゴム組成物を所定の金型中で、160℃、20分間プレス加硫して試験サンプル(ゴムシート)を作製し、以下のデュロメーター硬さ試験、粘弾性試験及び耐摩耗性試験に供した。
試験方法
1)ムーニー粘度: JIS K6300−1に準拠して、ムーニー粘度計にてL型ロータ(38.1mm径、5.5mm厚)を使用し、予熱時間1分、ロータの回転時間4分、100℃、2rpmの条件で測定した。結果は、比較例1を100として指数で示した。指数が小さい程、加工性が良好であることを示す。
2)tanδ(60℃): JIS K6394に準拠して、(株)東洋精機製作所製の粘弾性スペクトロメーターを用いて、初期歪=10%、振幅=±2%、周波数=20Hzの条件下でtanδ(60℃)を測定した。結果は、比較例1を100として指数で示した。指数が小さい程、低発熱性に良好であることを示す。
3)ペイン効果: αテクノロジー社製のRPA2000を用いて、歪剪断弾性率G’を測定した。未加硫ゴムを用いて170℃×10分の加硫を行い、試験温度110℃、周波数0.5Hzの条件にて測定を行い、歪0.28%〜60%までのG’を測定し、その差異(G’(0.28)−G’(60))を算出した。結果は、比較例1を100として指数で示した。指数が小さい程、シリカの分散性が良好であることを示す。
4)デュロメーター硬さ: JIS K6253(タイプA デュロメータ)に準拠して、測定した。結果は、比較例1を100として指数で示した。指数が大きい程、硬いことを示す。
5)耐摩耗性: JIS K6264に準拠して、ランボーン摩耗試験機(岩本製作製)を使用し、室温下、荷重5kg(49N)、スリップ率25%、時間4分で測定した。比較例1を100として指数で評価した。数値が大なる程、耐摩耗性が良好であることを示す。
実施例1〜4及び比較例1〜2
結果を、以下の表1に示す。
Figure 0005205716
表1の結果から、シリカ配合系ゴム組成物に所定配合量のトール油脂肪酸イミダゾリンを配合した実施例1〜4では、加工性に優れ、シリカの分散性が良好で、かつ低発熱性及び耐摩耗性が良好なゴム組成物が得られていることがわかる。
よって、本発明のゴム組成物は、これをタイヤ用ゴム組成物として利用すれば極めて有用である。

Claims (1)

  1. シリカ配合系ジエン系ゴム組成物において、そのジエン系ゴム成分100重量部に対し、下記式(1)
    Figure 0005205716
    (式中、Rは、炭素数16〜22個のアルキル基又はアルケニル基を表す。)
    で表されるトール油脂肪酸イミダゾリンを1〜10重量部配合したゴム組成物をタイヤトレッドに用いた空気入りタイヤ
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